JP2017133581A - 断続装置 - Google Patents

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秀之 猪瀬
Hideyuki Inose
秀之 猪瀬
和弘 大橋
Kazuhiro Ohashi
和弘 大橋
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Abstract

【課題】電磁石とベアリングとの間に摺動部材を安定して配置することができる断続装置を提供する。【解決手段】相対回転可能に配置された一対の回転部材3,5と、一方の回転部材3に軸方向移動可能かつ一体回転可能に配置され一対の回転部材3,5間の動力伝達を断続する断続部材7と、この断続部材7を軸方向に付勢する付勢部材9と、一方の回転部材3の外周に配置され断続部材7を軸方向に移動させ付勢部材9によって軸方向外側に付勢された電磁石11と、この電磁石11の軸方向外側に隣接して配置され一方の回転部材3を回転可能に支持するベアリング13と、このベアリング13と電磁石11との軸方向間で一方の回転部材3の外周に配置された環状の摺動部材15とを備えた断続装置1において、摺動部材15の外径を、電磁石11に対して径方向に支持した。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に適用される断続装置に関する。
従来、断続装置としては、相対回転可能に配置された一対の回転部材としてのデフケースとサイドギヤと、デフケースに軸方向移動可能かつ一体回転可能に配置されデフケースとサイドギヤとの間の動力伝達を断続する断続部材と、この断続部材を軸方向に付勢する付勢部材と、デフケースの外周に配置され断続部材を軸方向に移動させる電磁石と、この電磁石の軸方向外側に隣接して配置されデフケースを回転可能に支持するベアリングと、このベアリングと電磁石との軸方向間でデフケースの外周に配置された環状の摺動部材としての固定部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この断続装置では、電磁石の励磁により断続部材が付勢部材の付勢力に抗して軸方向に移動され、デフケースとサイドギヤとの動力伝達を可能とするようにデフケースとサイドギヤとを一体回転可能に接続する。
このような断続装置において、電磁石は、固定部材を介してベアリングによって軸方向外側の移動が規制され、ベアリングとの軸方向間に固定部材を配置することによりベアリングと直接、摺動することが防止されている。
特開2010−84930号公報
ところで、上記特許文献1のような断続装置では、付勢部材が断続部材のみを軸方向に付勢しているが、付勢部材の配置スペースの確保や断続特性の向上などのために、付勢部材が断続部材だけでなく、電磁石を軸方向外側に付勢している断続装置がある。
このような断続装置では、環状の摺動部材が内径で一方の回転部材の外周に径方向に支持されており、電磁石が付勢部材によって軸方向外側に付勢されているので、ベアリングを一方の回転部材に配置していない状態で、付勢部材の付勢力によって摺動部材がベアリング側に向けて移動可能となっている。
このため、ベアリングを一方の回転部材に配置していない状態では、摺動部材が一方の回転部材のベアリングとの軸方向の当接部である段差部に脱落する恐れがあり、ベアリングを配置させた状態で、一方の回転部材とベアリングとの軸方向間に摺動部材が位置し、電磁石とベアリングとの軸方向間に摺動部材を配置できない恐れがあった。
そこで、この発明は、電磁石とベアリングとの間に摺動部材を安定して配置することができる断続装置の提供を目的としている。
本発明は、相対回転可能に配置された一対の回転部材と、この一対の回転部材の一方に軸方向移動可能かつ一体回転可能に配置され前記一対の回転部材間の動力伝達を断続する断続部材と、この断続部材を軸方向に付勢する付勢部材と、前記一方の回転部材の外周に配置され前記断続部材を軸方向に移動させ前記付勢部材によって軸方向外側に付勢された電磁石と、この電磁石の軸方向外側に隣接して配置され前記一方の回転部材を回転可能に支持するベアリングと、このベアリングと前記電磁石との軸方向間で前記一方の回転部材の外周に配置された環状の摺動部材とを備えた断続装置であって、前記摺動部材は、外径が前記電磁石に対して径方向に支持されていることを特徴とする。
この断続装置では、摺動部材の外径が、電磁石に対して径方向に支持されているので、ベアリングを一方の回転部材に配置していない状態で、付勢部材の付勢力によって摺動部材がベアリング側に向けて移動しても、摺動部材が一方の回転部材のベアリングとの軸方向の当接部である段差部に脱落することがない。
従って、このような断続装置では、摺動部材が一方の回転部材のベアリングとの軸方向の当接部である段差部に脱落することがないので、一方の回転部材にベアリングを配置させることにより、電磁石とベアリングとの間に摺動部材を安定して配置することができる。
本発明によれば、電磁石とベアリングとの間に摺動部材を安定して配置することができる断続装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る断続装置の側面図である。 図1のX−X断面図である。 本発明の第1実施形態に係る断続装置のベアリングを組付けるときの貫通孔の部分で切ったときの要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る断続装置のベアリングを組付けるときの突起部の部分で切ったときの要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る断続装置のベアリングを組付けたときの貫通孔の部分で切ったときの要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る断続装置のベアリングを組付けたときの突起部の部分で切ったときの要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る断続装置の貫通孔の部分で切ったときの要部拡大断面図である。
まず、図1,図2を用いて本発明の実施の形態に係る断続装置が適用された一例としての動力伝達装置について説明する。
図1,図2に示すように、動力伝達装置201は、アウタケース3と、インナケース5と、ピニオンシャフト203と、ピニオン205と、一対のサイドギヤ207,209とを備えている。
アウタケース3は、軸方向の両側に設けられたボス部211,45の外周でそれぞれベアリング13(一方のベアリングのみ図示)を介してキャリアなどの静止系部材(不図示)に回転可能に支持されている。
このアウタケース3には、リングギヤ(不図示)が固定されるフランジ部213が設けられ、リングギヤが、例えば、駆動源などの入力側の機構からの駆動力を伝達する伝達ギヤ(不図示)と噛み合い、断続装置1が接続状態であると、内部に収容されたインナケース5に駆動力が伝達される。
インナケース5は、回転軸心がアウタケース3と平行に配置され、アウタケース3内にアウタケース3と相対回転可能に収容されている。
このインナケース5には、ピニオンシャフト203と、ピニオン205と、一対のサイドギヤ207,209とが収容され、インナケース5に入力された駆動力が伝達される。
ピニオンシャフト203は、2つの短尺のピニオンシャフトと長尺の1つのピニオンシャフトとからなり、短尺のピニオンシャフトの外端部をインナケース5に係合してピンで抜け止め及び回り止めされ、短尺のピニオンシャフトの内端部が長尺のピニオンシャフトの中間に設けられた孔に係合して長尺のピニオンシャフトの抜け止め及び回り止めがなされ、インナケース5と一体に回転駆動される。このピニオンシャフト203には、ピニオン205が支承されている。
ピニオン205は、インナケース5の周方向等間隔に4つ配置される4ピニオンタイプとなっており、それぞれ短尺の2つのピニオンシャフト203の外端側と長尺のピニオンシャフト203の両端側に支承されてインナケース5の回転によって公転する。
このピニオン205の背面側とインナケース5との径方向間には、ピニオン205の公転時に発生する径方向への移動を受ける球面ワッシャが配置されている。
このようなピニオン205は、一対のサイドギヤ207,209に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ207,209に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト203に自転可能に支持されている。
一対のサイドギヤ207,209は、それぞれに形成されたボス部でアウタケース3に相対回転可能に支持され、ピニオン205と噛み合っている。また、サイドギヤ207,209とアウタケース3との軸方向間には、ピニオン205との噛み合い反力によるサイドギヤ207,209の軸方向への移動を受けるスラストワッシャがそれぞれ配置されている。
この一対のサイドギヤ207,209は、内周側にスプライン形状の連結部215,217がそれぞれ設けられ、例えば、左右車輪などの出力側の機構に一体回転可能に連結された駆動軸(不図示)がそれぞれサイドギヤ207,209と一体回転可能に連結され、インナケース5に入力された駆動力を駆動軸を介して出力側の機構に出力する。
このようなインナケース5側に伝達される駆動力は、一対の回転部材としてのアウタケース3とインナケース5との間に設けられた断続部材7を操作することによって断続される。なお、動力伝達装置201のように、アウタケース3とインナケース5との間の動力伝達を断続する機構は、いわゆるフリーランニングデフとなっている。
このような動力伝達装置201には、断続装置1が適用されている。以下、図1〜図7を用いて本発明の実施の形態に係る断続装置について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係る断続装置1は、相対回転可能に配置された一対の回転部材としてのアウタケース3とインナケース5と、アウタケース3に軸方向移動可能かつ一体回転可能に配置されアウタケース3とインナケース5との間の動力伝達を断続する断続部材7と、この断続部材7を軸方向に付勢する付勢部材9と、アウタケース3の外周に配置され断続部材7を軸方向に移動させ付勢部材9によって軸方向外側に付勢された電磁石11と、この電磁石11の軸方向外側に隣接して配置されアウタケース3を回転可能に支持するベアリング13と、このベアリング13と電磁石11との軸方向間でアウタケース3の外周に配置された環状の摺動部材15とを備えている。
そして、摺動部材15は、外径が電磁石11に対して径方向に支持されている。
また、電磁石11は、電磁コイル17とコア19とからなり、コア19には、軸方向に貫通した貫通孔21が設けられている。
そして、貫通孔21は、アウタケース3の軸方向に向けて、摺動部材15の外径側を超えて、ベアリング13に臨んでいる。
図1〜図6に示すように、断続部材7は、環状に形成され、周方向に連続する一部材で形成された基部23がアウタケース3の壁部とインナケース5との軸方向間に軸方向移動可能に配置されている。
この断続部材7のアウタケース3の壁部側には、アウタケース3と一体回転可能に係合する係合部25が設けられ、断続部材7のインナケース5側には、断続部27が設けられている。
係合部25は、断続部材7の基部23に周方向等間隔に設けられた複数の凸部29と、アウタケース3の壁部に周方向等間隔に貫通して設けられた孔部31とからなる。
この凸部29と孔部31とが回転方向に係合することにより、断続部材7がアウタケース3に回り止めされ、断続部材7とアウタケース3とが一体回転可能となる。
この係合部25には、断続部材7を断続部27の接続方向に移動させるカムが設けられている。詳細には、凸部29と孔部31との周方向両側の対向面には、同一傾斜のカム面がそれぞれ形成されている。
このため、断続部材7が断続部27の接続方向に移動され、アウタケース3とインナケース5との間の断続部27に回転方向の噛み合い作用が生じたときに、アウタケース3の回転によってそれぞれのカム面が係合することにより、断続部材7をさらに断続部27の噛み合い方向に移動させ、断続部27の接続を強化させる。
断続部27は、断続部材7の基部23の係合部25と軸方向反対側の側面で断続部材7とインナケース5との軸方向間に設けられ、断続部材7とインナケース5とにそれぞれ周方向に複数形成されて互いに噛み合う噛み合い歯となっている。
この断続部27は、互いの噛み合い歯が噛み合うことにより、断続部材7とインナケース5とが一体可能に接続、すなわちアウタケース3とインナケース5とが一体回転可能に接続され、アウタケース3とインナケース5との間の動力伝達が可能となる。
このようなアウタケース3とインナケース5との間の動力伝達を断続する断続部27を構成する断続部材7には、凸部29の軸方向端面に断続部材7と一体に軸方向移動される連動部材33がボルトを介して固定されている。
連動部材33とアウタケース3の壁部との軸方向間には、連動部材33を軸方向の断続部27の接続解除方向へ付勢し、断続部材7を、常時、断続部27の接続解除方向へ付勢するリターンスプリング35が配置されている。
リターンスプリング35は、断続部材7を断続部27の接続解除方向へ付勢することにより、電磁石11の励磁により可動部材37が移動されたときに、連動部材33を介して断続部材7を断続部27の接続解除方向へ移動させ、断続部27を接続解除状態とさせる。
可動部材37は、電磁石11の内径側で電磁石11のコア19を構成する磁性材料からなる環状の支持部39の外周に軸方向移動可能に配置されると共に、径方向の移動が規制されるように支持部39に支持され、環状の磁束透過部41と、環状の移動操作部43とを備えている。
磁束透過部41は、磁性材料から環状に形成され、磁束が透過可能に設定された微小隙間であるエアギャップをもって電磁石11の内径側に配置されている。この磁束透過部41の内周には、移動操作部43が一体に固定されている。
移動操作部43は、非磁性材料から環状に形成され、磁束透過部41の内周側からアウタケース3側に磁束が漏れることを防止している。この移動操作部43は、支持部39の外周上に軸方向移動可能に配置されている。
このような移動操作部43の断続部材7側の端面は、連動部材33と当接可能に配置されており、移動操作部43と支持部39との軸方向間には、可動部材37を、常時、軸方向の断続部27の接続方向へ付勢する付勢部材9が配置されている。
付勢部材9は、その付勢力がリターンスプリング35よりも大きく設定されており、電磁石11が励磁されていない状態で、可動部材37をリターンスプリング35の付勢力に抗して断続部27の断続方向へ移動させ、連動部材33を介して断続部材7を断続部27の接続方向へ移動させ、断続部27を接続状態とさせる。
この付勢部材9による断続部27の接続状態は、電磁石11の励磁による付勢部材9の付勢力に抗した可動部材37の断続部27の接続解除方向への移動によって解除される。
電磁石11は、支持部39を介してアウタケース3のボス部45の大径部47の外周に配置され、キャリアなどの静止系部材に対して回り止めされ、電磁コイル17と、コア19とを備えている。
電磁コイル17は、環状に所定巻き数巻回されて樹脂でモールド成形されている。また、電磁コイル17には、リード線(不図示)が接続され、このリード線を介して通電を制御するコントローラ(不図示)に接続されている。この電磁コイル17の周囲には、コア19が配置されている。
コア19は、支持部39と一体に設けられ、電磁コイル17への通電により磁界が形成されるように磁性材料から形成され、所定の磁路断面積を有している。このコア19は、内径側で可動部材37の磁束透過部41との間で磁束の受け渡しが可能なように電磁コイル17の周囲を覆っている。
この電磁石11は、電磁コイル17への通電によりコア19と可動部材37の磁束透過部41とを磁束が透過することによって自己完結型の磁束ループを形成し、可動部材37を付勢部材9の付勢力に抗して断続部27の接続解除方向へ移動させる。
このように構成された断続装置1では、電磁石11の電磁コイル17に通電されていない状態で、可動部材37が付勢部材9によって断続部27の接続方向へ移動され、連動部材33を介して断続部材7をリターンスプリング35の付勢力に抗して断続部27の接続方向へ移動させる。
この断続部材7の断続部27の接続方向への移動により、断続部27が接続され、アウタケース3とインナケース5との間の動力伝達が可能となる。
一方、断続装置1では、電磁石11の電磁コイル17への通電により、可動部材37が付勢部材9の付勢力に抗して断続部27の接続解除方向へ移動され、リターンスプリング35によって連動部材33を介して断続部材7が断続部27の接続解除方向へ移動される。
この断続部材7の断続部27の接続解除方向への移動により、断続部27の接続が解除され、アウタケース3とインナケース5との間の動力伝達が遮断される。
このような断続装置1において、電磁石11とベアリング13との軸方向間には、電磁石11及びベアリング13と摺動可能にワッシャなどからなる環状の摺動部材15が配置されている。
ここで、アウタケース3を回転可能に支持するベアリング13は、アウタケース3のボス部45の小径部49の外周を支持しており、インナレースの軸方向端面が大径部47と小径部49との軸方向間に位置する段差部51に当接することによって軸方向位置が位置決めされている。
このようなアウタケース3の大径部47に配置された電磁石11と小径部49に配置されたベアリング13との軸方向間に環状の摺動部材15が配置されており、電磁石11は付勢部材9によって、常時、軸方向外側(ベアリング13側)に向けて付勢されている。
このため、従来のように、摺動部材15を内径側でアウタケース3の大径部47の外周上に径方向に支持させてしまうと、アウタケース3にベアリング13が配置されていない状態で、付勢部材9の付勢力によって電磁石11が軸方向外側に移動され、摺動部材15も軸方向外側に移動され、摺動部材15が大径部47から小径部49に脱落してしまう。
この摺動部材15が小径部49に脱落した状態で、小径部49にベアリング13を配置させてしまうと、アウタケース3の段差部51とベアリング13のインナレースとの軸方向間に摺動部材15が配置されてしまい、摺動部材15を電磁石11とベアリング13との軸方向間に配置させることができない恐れがあった。
そこで、摺動部材15は、外径が電磁石11、詳細には電磁石11のコア19を構成する支持部39に対して径方向に支持されている。
電磁石11の支持部39には、ベアリング13側の軸方向端面の外周側に、周方向等間隔に複数の突起部53がベアリング13側に向けて突設されている。
この複数の突起部53は、摺動部材15の外径と当接可能に配置され、摺動部材15の径方向への移動を規制し、摺動部材15を径方向に支持する。
このように複数の突起部53によって摺動部材15の外径を径方向に支持することにより、アウタケース3の小径部49にベアリング13が配置されていない状態で、付勢部材9の付勢力によって電磁石11及び摺動部材15が軸方向外側に移動しても、摺動部材15が大径部47から小径部49に脱落することがない。
このため、ベアリング13を小径部49に配置させたとしても、摺動部材15がアウタケース3の段差部51とベアリング13のインナレースとの軸方向間に配置されることがなく、摺動部材15を電磁石11とベアリング13との軸方向間に確実に配置させることができる。
ここで、複数の突起部53が設けられた支持部39の径方向の壁部には、支持部39を軸方向に貫通した貫通孔21が周方向に隣り合う突起部53,53にわたって複数設けられている。
この貫通孔21は、電磁石11側からベアリング13側にアウタケース3の軸方向に向けて見たときに、摺動部材15の外径側を超えて、ベアリング13に臨むように配置されている。
このように貫通孔21を配置することにより、ベアリング13側から電磁石11側に向けて流れる潤滑油を貫通孔21に導くことができ、可動部材37の摺動部など、電磁石11側の潤滑性を向上することができる。
ここで、貫通孔21は、径方向の長さがコア19と支持部39との間で磁束の受け渡しが不能となるように設定されている。
このため、支持部39を磁性材で形成しても、支持部39側に磁束が流れることがなく、コア19と可動部材37の磁束透過部41との磁束ループの形成を阻害せずに、断続特性に影響を与えることがない。
なお、貫通孔21を潤滑性向上のみを目的として設ける場合には、支持部39を非磁性材で形成してもよい。
このような断続装置1では、摺動部材15の外径が、電磁石11に対して径方向に支持されているので、ベアリング13をアウタケース3に配置していない状態で、付勢部材9の付勢力によって摺動部材15がベアリング13側に向けて移動しても、摺動部材15がアウタケース3のベアリング13との軸方向の当接部である段差部51に脱落することがない。
従って、このような断続装置1では、摺動部材15がアウタケース3のベアリング13との軸方向の当接部である段差部51に脱落することがないので、アウタケース3にベアリング13を配置させることにより、電磁石11とベアリング13との間に摺動部材15を安定して配置することができる。
また、貫通孔21は、アウタケース3の軸方向に向けて、摺動部材15の外径側を超えて、ベアリング13に臨んでいるので、ベアリング13側から電磁石11側に向けて流れる潤滑油を貫通孔21に導くことができ、電磁石11側の潤滑性を向上することができる。
(第2実施形態)
図7を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係る断続装置101は、コア19の貫通孔21の径方向外側に凸部103が設けられている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図7に示すように、電磁石11のコア19を構成する支持部39には、貫通孔21の径方向外側に配置され、軸方向外側(ベアリング13側)に向けて突出された凸部103が設けられている。
この凸部103は、貫通孔21の径方向外側において、貫通孔21と同様に、周方向に隣り合う突起部53,53(図1参照)にわたって複数設けられている。
このような凸部103は、ベアリング13側から電磁石11側に向けて流れる潤滑油を貫通孔21に導き易くさせ、さらに可動部材37の摺動部など、電磁石11側の潤滑性を向上させている。
このような断続装置101では、コア19の貫通孔21の径方向外側に凸部103が設けられているので、ベアリング13側から電磁石11側に向けて流れる潤滑油を貫通孔21に導き易くさせることができ、さらに電磁石11側の潤滑性を向上することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る断続装置では、適用される動力伝達装置がフリーランニングデフとなっているが、これに限らず、例えば、動力伝達装置をデフロック機能を有するデファレンシャル装置とし、その差動をロック状態又はアンロック状態とさせる構造に適用してもよい。
加えて、断続装置が適用される構造としては、一対の回転部材の動力伝達を断続する断続部材を有する動力伝達装置であれば、どのような構造であってもよく、一対の回転部材の入出力の関係は、駆動力を入出力できる関係であればどちらであってもよい。
また、断続部材に設けられた断続部は、軸方向に対向する対向歯の噛み合いクラッチとなっているが、これに限らず、軸方向移動可能なスリーブを有し、このスリーブとの径方向間に対向する対向歯の噛み合いクラッチ、或いは多板クラッチや単板クラッチなどからなる摩擦クラッチなど、一対の回転部材間の動力伝達を断続できるものであれば、断続部の形態はどのようなものであってもよい。
1,101…断続装置
3…アウタケース(回転部材)
5…インナケース(回転部材)
7…断続部材
9…付勢部材
11…電磁石
13…ベアリング
15…摺動部材
17…電磁コイル
19…コア
21…貫通孔
103…凸部

Claims (3)

  1. 相対回転可能に配置された一対の回転部材と、この一対の回転部材の一方に軸方向移動可能かつ一体回転可能に配置され前記一対の回転部材間の動力伝達を断続する断続部材と、この断続部材を軸方向に付勢する付勢部材と、前記一方の回転部材の外周に配置され前記断続部材を軸方向に移動させ前記付勢部材によって軸方向外側に付勢された電磁石と、この電磁石の軸方向外側に隣接して配置され前記一方の回転部材を回転可能に支持するベアリングと、このベアリングと前記電磁石との軸方向間で前記一方の回転部材の外周に配置された環状の摺動部材とを備えた断続装置であって、
    前記摺動部材は、外径が前記電磁石に対して径方向に支持されていることを特徴とする断続装置。
  2. 請求項1記載の断続装置であって、
    前記電磁石は、電磁コイルとコアとからなり、前記コアには、軸方向に貫通した貫通孔が設けられ、
    前記貫通孔は、前記一方の回転部材の軸方向に向けて、前記摺動部材の外径側を超えて、前記ベアリングに臨んでいることを特徴とする断続装置。
  3. 請求項2記載の断続装置であって、
    前記コアは、前記貫通孔の径方向外側に凸部が設けられていることを特徴とする断続装置。
JP2016013170A 2016-01-27 2016-01-27 断続装置 Pending JP2017133581A (ja)

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