JP2013185676A - ベベルギヤ及びこれを用いたデファレンシャル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度を保持しつつ、軸方向に小型化することができるベベルギヤ及びこれを用いたデファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】ギヤ部3と、このギヤ部3の背面側に設けられた複数の噛み合い歯5とを備えたベベルギヤ1において、噛み合い歯5の歯底7を、ギヤ部3の山部9の背面側に位置した。
【選択図】図3
【解決手段】ギヤ部3と、このギヤ部3の背面側に設けられた複数の噛み合い歯5とを備えたベベルギヤ1において、噛み合い歯5の歯底7を、ギヤ部3の山部9の背面側に位置した。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両に適用されるベベルギヤ及びこれを用いたデファレンシャル装置に関する。
従来、ベベルギヤを用いたデファレンシャル装置としては、駆動力が入力されるデフケースと、このデフケースに支承されて自転可能であると共にデフケースの回転によって公転する差動ギヤと、この差動ギヤと噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとを有する差動機構と、デフケースと一対の出力ギヤのうちいずれか一方の出力ギヤとの間に設けられ差動機構の差動を断続する断続部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このデファレンシャル装置では、一方の出力ギヤが、差動ギヤと噛み合うギヤ部と、断続部材の噛み合い歯との断続によって差動機構の差動を断続する複数の噛み合い歯とを備えたベベルギヤとなっている。このようなベベルギヤは、ギヤ部の背面側に複数の噛み合い歯が設けられている。
ところで、上記特許文献1のようなベベルギヤは、図5に示すように、ギヤ部203と噛み合い歯205との軸方向間にベベルギヤ201の強度を保持するための所定の軸方向長さを有する補強部207が設けられている。
しかしながら、このようなベベルギヤ201では、所定の軸方向長さを有する補強部207が設けられているので、軸方向サイズが大型化してしまっていた。
そこで、この発明は、強度を保持しつつ、軸方向に小型化することができるベベルギヤ及びこれを用いたデファレンシャル装置の提供を目的としている。
本発明は、ギヤ部と、このギヤ部の背面側に設けられた複数の噛み合い歯とを備えたベベルギヤであって、前記噛み合い歯の歯底は、前記ギヤ部の山部の背面側に位置されていることを特徴とする。
このベベルギヤでは、噛み合い歯側の軸方向肉厚が最も薄肉となる噛み合い歯の歯底がギヤ部側の軸方向肉厚が最も厚肉となるギヤ部の山部の背面側に位置されているので、所定の軸方向長さを有する補強部を削減しても、ベベルギヤ自体の強度を保持することができる。
従って、このようなベベルギヤでは、強度を保持しつつ、所定の軸方向長さを有する補強部を削減できるので、軸方向に小型化することができる。
本発明によれば、強度を保持しつつ、軸方向に小型化することができるベベルギヤ及びこれを用いたデファレンシャル装置を提供することができるという効果を奏する。
まず、図1を用いて本発明の実施の形態に係るベベルギヤが適用されたデファレンシャル装置について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置101は、駆動力が入力されるデフケース103と、このデフケース103に支承されて自転可能であると共にデフケース103の回転によって公転する差動ギヤとしてのピニオン105と、このピニオン105と噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとしてのサイドギヤ107,109を有する差動機構111と、デフケース103とサイドギヤ109との間に設けられた断続部材113とを備えている。
なお、図1に示すように、デファレンシャル装置101は、差動機構111の他に、断続部材113を有する断続機構115と、アクチュエータ117と、位置検出機構119とを備えている。
図1に示すように、差動機構111は、デフケース103と、ピニオンシャフト121と、ピニオン105と、一対のサイドギヤ107,109とを備えている。
デフケース103は、軸方向両側に形成されたボス部123,125のそれぞれの外周と軸方向内側当接面に支持されたベアリング(不図示)を介してキャリアなどの静止系部材(不図示)に回転可能に支持され、カバー体127とケース本体129とからなる。また、デフケース103には、リングギヤ(不図示)が固定されるフランジ部131が形成され、リングギヤが駆動力を伝達する動力伝達ギヤ(不図示)と噛み合い、駆動力が伝達されてデフケース103を回転駆動させる。
このフランジ部131には、カバー体127とケース本体129との分割部が設けられ、この分割部の開口からケース本体129内にピニオン105、一対のサイドギヤ107,109、断続部材113などの各種部材を収容した後、リングギヤを固定するボルト(不図示)によってケース本体129とカバー体127とが共締めされてケース本体129の開口がカバー体127によって閉塞される。このようなデフケース103には、ピニオンシャフト121と、ピニオン105と、一対のサイドギヤ107,109と、断続部材113とが収容配置されている。
ピニオンシャフト121は、長尺の1つのピニオンシャフトと2つの短尺のピニオンシャフトとからなり、短尺のピニオンシャフトの外端部をデフケース103に係合してピン133で抜け止め及び回り止めされ、同シャフトの内端部が長尺のピニオンシャフトの中間に設けられた孔に係合して長尺のピニオンシャフトの抜け止め及び回り止めがなされ、デフケース103と一体に回転駆動される。このピニオンシャフト121には、ピニオン105が支承されている。
ピニオン105は、デフケース103の周方向等間隔に4つ配置される4ピニオンタイプとなっており、それぞれ長尺のピニオンシャフト121の両端側と短尺の2つのピニオンシャフト121の外端側に支承されてデフケース103の回転によって公転する。また、ピニオン105の背面側とデフケース103との径方向間には、ピニオン105の公転時に発生する径方向への移動を受ける球面ワッシャ135が配置されている。
このピニオン105は、一対のサイドギヤ107,109に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ107,109に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト121に自転可能に支持されている。
一対のサイドギヤ107,109は、ボス部137,139でデフケース103に相対回転可能に支持され、ピニオン105と噛み合っている。また、サイドギヤ107,109とデフケース103との軸方向間には、ピニオン105との噛み合い反力によるサイドギヤ107,109の軸方向への移動を受けるスラストワッシャ141,143が配置されている。この一対のサイドギヤ107,109は、内周側にスプライン形状の連結部145,147が設けられ、出力側の部材に連結された駆動軸(不図示)がサイドギヤ107,109と一体回転可能に連結され、デフケース103に入力された駆動力を出力側の部材へ出力する。
このような差動機構111のデフケース103には、デフケース103とサイドギヤ109との間の動力伝達、詳細には差動機構111の差動をロック又はアンロックする断続機構115が収容されており、断続機構115が接続されると、デフケース103とサイドギヤ109とが接続され、差動機構111の差動がロック状態となる。この状態では、デフケース103に入力された駆動力が一対のサイドギヤ107,109に対して均等に出力される。このようなデファレンシャル装置101は、いわゆるデフロック機能を有するデファレンシャル装置となっている。
断続機構115は、断続部材113と、断続部149とを備えている。断続部材113は、基部151と、係合凸部153と、噛み合い歯155とから構成されている。基部151は、環状に形成され、サイドギヤ109のボス部139の外周側でサイドギヤ109の背面側とデフケース103の側壁157との軸方向の間に軸方向移動可能に配置されている。また、基部151の内周面は、サイドギヤ109のボス部139の外周支持面に対して径方向に支持され、断続部材113がセンタリングされている。また、基部151とサイドギヤ109の背面との軸方向間には、断続部材113を断続部149の接続解除方向に付勢するリターンスプリング159が配置されている。この基部151のデフケース103の側壁157側には、環状に形成された基部151から軸方向外方に向けて係合凸部153が設けられている。
係合凸部153は、基部151の側面に基部151と連続する一部材として周方向等間隔に複数設けられている。なお、基部151と係合凸部153とを別体で形成し、一体的に固定してもよい。この係合凸部153は、デフケース103の側壁157の回転方向間にデフケース103の内外を連通するように開口して設けられた複数の係合窓部161に回転方向に係合されている。この係合凸部153と係合窓部161との係合により、断続部材113がデフケース103に回り止めされ、断続部材113とデフケース103とが一体回転可能となる。
なお、デフケース103と断続部材113との係合部分の形態は、環状の基部151の外周側とデフケース103の内壁面との間に設けられてもよく、リターンスプリング159の配置箇所は断続部149より外径側であって、サイドギヤ109と断続部材113との間、或いはデフケース103の内壁面と断続部材113との間に配置されてもよい。
この係合凸部153と係合窓部161との周方向の対向面には、同一傾斜のカム面が形成されている。このため、断続部材113が断続部149の接続方向に移動されたときに、デフケース103の回転によってカム面が係合することにより、断続部材113をさらに断続部149の噛み合い方向に移動させ、断続部149の接続を強化させる。
このような係合凸部153の基部151を軸方向に挟んだ反対側の基部151の側面には、複数の噛み合い歯155が設けられ、この噛み合い歯155と軸方向に対向するサイドギヤ109のギヤ部3の背面側には、複数の噛み合い歯5が設けられ、これらの噛み合い歯155,5で断続部149が構成されている。
断続部149は、断続部材113とサイドギヤ109の背面側との軸方向間に設けられ、断続部材113とサイドギヤ109のギヤ部3の背面側とにそれぞれ周方向に複数形成されて互いに噛み合う噛み合い歯155,5となっている。この断続部149が互いに噛み合うことにより、断続部材113とサイドギヤ109とが一体回転可能に接続、すなわちデフケース103とサイドギヤ109とが一体回転可能に接続され、差動機構111の差動がロック状態となる。このような断続部149は、断続部材113を移動操作するアクチュエータ117によって制御可能に断続操作される。
アクチュエータ117は、電磁石163と、可動部材165と、デフケース103の側壁157とを備えている。電磁石163は、デフケース103のボス部125の軸方向内側の円筒部126の外周側でデフケース103の側壁157に対して軸方向に隣接配置され、電磁コイル166と、コア167とを備えている。
電磁コイル166は、環状に所定巻き数巻回されて樹脂でモールド成形されている。また、電磁コイル166には、外部に引き出されてコントローラ(不図示)に接続されるリード線169が接続され、コントローラによって通電が制御されている。この電磁コイル166の周囲には、コア167が配置されている。
コア167は、電磁コイル166への通電により磁界が形成されるように磁性材料から形成され、所定の磁路断面積を有している。このコア167は、電磁コイル166の内外周面及び電磁コイル166のデフケース103の側壁157と反対側に位置する軸方向一側端面を覆っている。また、コア167の軸方向外側の端面には、デフケース103のボス部125の軸方向内側の円筒部126の外周に固定された規制部材171によって軸方向一側への位置決めがなされている。また、コア167には、例えばベアリングホルダなどの静止系部材に係合して電磁石163を回転方向に回り止めさせる回り止め部材173が設けられている。また、コア167の外径側には、デフケース103の側壁157から軸方向に延設された延設部175が磁束が透過可能に設定された摺動接触面をもって配置されている。このような電磁石163の内径側には、可動部材165が配置されている。
可動部材165は、電磁石163の内径側でデフケース103のボス部125の外周に軸方向移動可能に配置され、環状のプランジャ177と、リング部材179とを備えている。プランジャ177は、磁性材料から形成され、磁束が透過可能に設定された微小隙間であるエアギャップをもって電磁石163の内径側に配置されている。このプランジャ177の内周には、リング部材179が一体に固定されている。
リング部材179は、非磁性材料から形成され、プランジャ177の内周側からデフケース103側へ磁束が漏れることを防止している。また、リング部材179は、デフケース103のボス部125の軸方向内側の円筒部126の外周に軸方向移動可能に配置され、規制部材171によって軸方向一側への移動規制がなされている。このリング部材179には、デフケース103の側壁157の係合窓部161内で、断続部材113の係合凸部153との軸方向の対向面に互いに当接する押圧部181が設けられている。この押圧部181は、電磁石163によって作動される可動部材165による軸方向の移動操作力を断続部材113に伝達し、断続部材113を断続部149の接続方向に押圧操作する。
なお、本実施の形態では、可動部材165の軸方向移動を断続部材113に伝達しているが、電磁石163自体がデフケース103の側壁157に対して励磁吸引され、ニードルベアリングやスラストワッシャなどの摺動部材を介して電磁石163の軸方向移動を断続部材113に伝達するような構成にすることもできる。
このような可動部材165によって移動操作される断続部材113の作動位置を検出することにより、断続部149の状態を検出することができる。詳細には、断続部材113は、可動部材165によって断続部149の接続位置と断続部149の接続解除位置との間を軸方向移動されるので、断続部材113の作動位置を検出することにより、断続部149の状態を検出することができ、デファレンシャル装置101の状態を検出することができる。そこで、断続部材113には、位置検出機構119の検出部材183が断続部材113と連動して移動するように固定されている。
位置検出機構119は、検出部材183と、ポジションスイッチ185とを備えている。検出部材183は、外径側が円盤状に形成され、内径側が凸状板部で連続形成され断続部材113の係合凸部153の端面にネジなどの固定部材187を介して固定されている。このため、検出部材183は、断続部材113と一体的に軸方向移動される。この検出部材183の中間部は、デフケース103の側壁157に設けられた配置凹部189内に軸方向移動可能に配置されている。このような検出部材183の外径側には、環状に形成された操作部191が設けられ、この操作部191側にはポジションスイッチ185が配置されている。
ポジションスイッチ185は、キャリアなどの静止系部材に固定され、接点部193が検出部材183の操作部191に当接されている。この接点部193は、検出部材183の軸方向移動により、操作部191によってON−OFF操作される。このポジションスイッチ185の接点部193の状態により、断続部材113の作動位置を検出し、デファレンシャル装置101の状態を検出することができる。
このように構成されたデファレンシャル装置101では、電磁石163の励磁によりコア167とプランジャ177とデフケース103の側壁157を透過する磁束で形成される最短の磁束ループを有効に用いることによって、プランジャ177が断続部材113側に移動操作され、リング部材179が押圧部181を介して断続部材113を押圧する。この可動部材165による断続部材113の押圧操作により、断続部材113がリターンスプリング159の付勢力に抗して断続部149の接続方向に移動され、断続部149が接続される。この断続部149の接続により、サイドギヤ109と断続部材113とが一体回転可能に接続され、サイドギヤ109とデフケース103とが接続されて差動機構111がロック状態となる。
また、断続部149の接続解除では、電磁石163への通電を停止することにより、断続部材113がリターンスプリング159の付勢力によって断続部149の接続解除方向に移動され、断続部149の接続が解除される。この断続部149の接続解除により、サイドギヤ109と断続部材113とが相対回転可能となり、サイドギヤ109とデフケース103とが相対回転可能となって差動機構111のロック状態が解除される。
このように断続部149の接続位置と接続解除位置との間を作動する断続部材113の作動位置を、断続部材113と連動する検出部材183と検出部材183によってON−OFF操作されるポジションスイッチ185とからなる位置検出機構119で検出することにより、デファレンシャル装置101の状態を検出することができる。
このようなデファレンシャル装置101において、ピニオン105と噛み合うギヤ部3と、断続部材113の噛み合い歯155と断続可能な噛み合い歯5を有するサイドギヤ109は、ギヤ部3と噛み合い歯5との配置によって、その軸方向サイズが小型化されたベベルギヤとなっている。以下、図2〜図4を用いて本発明の実施の形態に係るベベルギヤについて説明する。なお、以降では、サイドギヤ109をベベルギヤ1として説明する。
本実施の形態に係るベベルギヤ1は、ギヤ部3と、このギヤ部3の背面側に設けられた複数の噛み合い歯5とを備えている。
そして、噛み合い歯5の歯底7は、ギヤ部3の山部9の背面側に位置されて外周側に向けて歯底7が開放された開放溝形状をなしている。
また、ギヤ部3と噛み合い歯5とは、歯数が同数に設定されている。
図2〜図4に示すように、ギヤ部3は、ベベルギヤ1の軸方向一側面に周方向に複数形成され、ピニオン105(図1参照)と噛み合う。このギヤ部3は、山部9の軸方向肉厚が最も厚肉となっている。このようなギヤ部3の背面側には、複数の噛み合い歯5が設けられている。
複数の噛み合い歯5は、ベベルギヤ1の軸方向他側面であって外径側に寄って周方向にギヤ部3と同数となるように複数形成され、断続部材113の噛み合い歯155(図1参照)と断続部149(図1参照)を構成する。なお、図2に示すベベルギヤ1と図3及び図4に示すベベルギヤ1とでは、歯数が異なっているが、どちらのベベルギヤ1においても、ギヤ部3と噛み合い歯5との歯数は同数に設定されている。この噛み合い歯5の歯底7は、ギヤ部3の山部9の背面側に位置されている。このため、従来のような所定の軸方向長さを有する補強部207(図5参照)を設けなくとも、ギヤ部3の山部9は軸方向肉厚が最も厚肉となっているので、ベベルギヤ1自体の強度が低下することなく、噛み合い歯5を設けることができる。また、ベベルギヤ1は、ギヤ部3と噛み合い歯5とを含めて一体に鍛造形成されている。
なお、ギヤ部3と噛み合い歯5とは、歯数が同数に設定されているが、噛み合い歯5の歯底7がギヤ部3の山部9の背面側に位置すればよいので、噛み合い歯5の歯数をギヤ部3の歯数より少なく設定してもよい。このような歯数の設定であっても、補強部207を削減して、ベベルギヤ1自体の強度を低下させることなく、噛み合い歯5を設けることができる。また、噛み合い歯の形状は、本実施の形態のような外周側への開放溝に限られるものではなく、非開放溝や穴などでもよい。さらには、噛み合い歯に駆動トルクが掛かった時にせん断力を緩和させるために回転方向面に傾斜や曲率を与えたり、隅Rや端部面取りを施してもよい。
このようなベベルギヤ1では、噛み合い歯5側の軸方向肉厚が最も薄肉となる噛み合い歯5の歯底7がギヤ部3側の軸方向肉厚が最も厚肉となるギヤ部3の山部9の背面側に位置されているので、所定の軸方向長さを有する補強部207を削減しても、ベベルギヤ1自体の強度を保持することができる。
従って、このようなベベルギヤ1では、強度を保持しつつ、所定の軸方向長さを有する補強部207を削減できるので、軸方向に小型化することができる。
また、ギヤ部3と噛み合い歯5とは、歯数が同数に設定されているので、噛み合い歯5が構成する断続部149の接続信頼性を低下させることがなく、断続部149の断続特性を安定化させることができる。
さらに、噛み合い歯5の歯底7が外周側に向けて開放形状をなすので、断続部材113の噛み合い歯155(図1参照)との係合時又は離間時に歯底に滞留する潤滑オイルをスムーズに排出させ、又は近辺のエアを導入させることができ、断続部材113の作動レスポンスを向上できる。そのうえ、ベベルギヤ1を鍛造形成すれば、鍛造時のメタルフローが滞りなく、形状の適切さと偏りない強度を得ることができる。
また、このようなベベルギヤ1を用いたデファレンシャル装置101(図1参照)では、サイドギヤ109を軸方向に小型化することができるので、デフケース103内の軸方向寸法を縮小することができ、デフケース103の軸方向両端側のボス部123,125に取り付けられるベアリング間距離(ベアリングスパンともいう)を狭くできるので、装置の軸方向サイズを小型化し、装置の重量を低減することができ、キャリアなどの静止系部材への搭載性を向上できる。また、装置の小型化により、キャリアなどの静止系部材も小型・軽量化することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置では、アクチュエータが電磁式アクチュエータとなっているが、これに限らず、油圧シリンダ・ピストン機構、モータ・ギヤ・カム機構、モータ・ギヤ・ネジ機構、モータ・シフトロッド機構、エアダイアフラムなど、種々のアクチュエータを利用可能である。
1…ベベルギヤ
3…ギヤ部
5…噛み合い歯
7…歯底
9…山部
101…デファレンシャル装置
103…デフケース
105…ピニオン(差動ギヤ)
107,109…サイドギヤ(出力ギヤ)
111…差動機構
113…断続部材
3…ギヤ部
5…噛み合い歯
7…歯底
9…山部
101…デファレンシャル装置
103…デフケース
105…ピニオン(差動ギヤ)
107,109…サイドギヤ(出力ギヤ)
111…差動機構
113…断続部材
Claims (4)
- ギヤ部と、このギヤ部の背面側に設けられた複数の噛み合い歯とを備えたベベルギヤであって、
前記噛み合い歯の歯底は、前記ギヤ部の山部の背面側に位置されていることを特徴とするベベルギヤ。 - 請求項1記載のベベルギヤであって、
前記ギヤ部と前記噛み合い歯とは、歯数が同数に設定されていることを特徴とするベベルギヤ。 - 請求項1又は2記載のベベルギヤであって、
前記噛み合い歯は、外周側に向けて前記歯底が開放された開放溝形状をなしていることを特徴とするベベルギヤ。 - 駆動力が入力されるデフケースと、このデフケースに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、この差動ギヤと噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとを有する差動機構と、前記デフケースと前記一対の出力ギヤのうちいずれか一方の出力ギヤとの間に設けられ前記差動機構の差動を断続する断続部材とを備えたデファレンシャル装置であって、
前記一方の出力ギヤは、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のベベルギヤであることを特徴とするデファレンシャル装置。
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