JPH06117519A - カサ歯車 - Google Patents
カサ歯車Info
- Publication number
- JPH06117519A JPH06117519A JP26765592A JP26765592A JPH06117519A JP H06117519 A JPH06117519 A JP H06117519A JP 26765592 A JP26765592 A JP 26765592A JP 26765592 A JP26765592 A JP 26765592A JP H06117519 A JPH06117519 A JP H06117519A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- clutch teeth
- bevel gear
- teeth
- casting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 歯部とクラッチ歯との相互の寸法精度を向上
させることができ、もって、振動や騒音の発生を抑制す
ることができるカサ歯車を提供することを目的とする。 【構成】 歯部2の外端に鍛造により一体に形成された
フランジ部3、このフランジ部3の裏側に鍛造により一
体に形成された複数のクラッチ歯4とを備える。
させることができ、もって、振動や騒音の発生を抑制す
ることができるカサ歯車を提供することを目的とする。 【構成】 歯部2の外端に鍛造により一体に形成された
フランジ部3、このフランジ部3の裏側に鍛造により一
体に形成された複数のクラッチ歯4とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両の作動歯車
装置に使用されるカサ歯車に関する。
装置に使用されるカサ歯車に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるカサ歯車には、作動歯車装置の作
動を停止するためのデフロック用のクラッチ歯が形成さ
れたクラッチ板が設けられる場合がある。通常、このク
ラッチ板はカサ歯車とは別体に構成され、カサ歯車の後
端の軸にクラッチ板を圧入して一体に固定するようにし
ている。
動を停止するためのデフロック用のクラッチ歯が形成さ
れたクラッチ板が設けられる場合がある。通常、このク
ラッチ板はカサ歯車とは別体に構成され、カサ歯車の後
端の軸にクラッチ板を圧入して一体に固定するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カサ歯車は、別体に構成されたクラッチ板を圧入により
一体にするようにしているので、これらの相互間の寸法
精度(例えば、同心度)が出しにくく、誤差が生ずると
振動や騒音の原因となるといった問題がある。
カサ歯車は、別体に構成されたクラッチ板を圧入により
一体にするようにしているので、これらの相互間の寸法
精度(例えば、同心度)が出しにくく、誤差が生ずると
振動や騒音の原因となるといった問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、歯部とクラッチ歯との相互の寸法精度を向上させる
ことができ、もって、振動や騒音の発生を抑制すること
ができるカサ歯車を提供することを目的とする。
で、歯部とクラッチ歯との相互の寸法精度を向上させる
ことができ、もって、振動や騒音の発生を抑制すること
ができるカサ歯車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカサ歯車は、歯
部の外端に鍛造により一体に形成されたフランジ部と、
このフランジ部の裏側に鍛造により一体に形成された複
数のクラッチ歯とを備える。
部の外端に鍛造により一体に形成されたフランジ部と、
このフランジ部の裏側に鍛造により一体に形成された複
数のクラッチ歯とを備える。
【0006】
【作用】本発明のカサ歯車によれば、歯部に一体に形成
されたフランジ部に、鍛造により一体にクラッチ歯を形
成するようにしているので、前記歯部とクラッチ歯との
同心度等の相対的な寸法精度を高く保持することが可能
となる。したがって、振動や騒音の発生が抑制される。
されたフランジ部に、鍛造により一体にクラッチ歯を形
成するようにしているので、前記歯部とクラッチ歯との
同心度等の相対的な寸法精度を高く保持することが可能
となる。したがって、振動や騒音の発生が抑制される。
【0007】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【0008】図1及び図2に示すように、本実施例のカ
サ歯車1には放射状に延びる複数の歯部2が周方向に所
定ピッチをおいて形成され、この歯部2の外端に環状の
フランジ部3が一体に形成されている。
サ歯車1には放射状に延びる複数の歯部2が周方向に所
定ピッチをおいて形成され、この歯部2の外端に環状の
フランジ部3が一体に形成されている。
【0009】図1及び図3に示すように、前記フランジ
部3の裏面には周方向に所定ピッチをおいて複数のクラ
ッチ歯4が形成されるとともに、ギアボックスに軸支さ
れる軸部5が形成されている。
部3の裏面には周方向に所定ピッチをおいて複数のクラ
ッチ歯4が形成されるとともに、ギアボックスに軸支さ
れる軸部5が形成されている。
【0010】次に、前記カサ歯車1の製造工程について
説明する。まず、材質がSCM420Hであるビレット
を所定の長さに切断して、加熱炉において1050℃ま
で加熱する。そして、このビレットを800tフリクシ
ョンプレスにより鍛造して、カサ歯車1のおおよその形
状を成形するいわゆる粗打ちを行なって中間製品を製造
する。冷却後、前記軸部5の外周面及び歯部2の裏面を
旋盤により機械加工して、前記中間製品の寸法精度を高
める。次に、再度、加熱炉により600〜700℃程度
まで加熱し、前記750t油圧プレスにより鍛造して、
カサ歯車1の最終形状を成形するいわゆるサイジングを
行なって最終製品を製造する。この際、前記フランジ部
3の裏面にクラッチ歯4を成形するためのダイスを位置
させ、前記サイジングの押圧力により前記クラッチ歯4
を形成する。なお、このサイジングは熱間で行なうよう
にしているが、冷間で鍛造するようにしてもよい。
説明する。まず、材質がSCM420Hであるビレット
を所定の長さに切断して、加熱炉において1050℃ま
で加熱する。そして、このビレットを800tフリクシ
ョンプレスにより鍛造して、カサ歯車1のおおよその形
状を成形するいわゆる粗打ちを行なって中間製品を製造
する。冷却後、前記軸部5の外周面及び歯部2の裏面を
旋盤により機械加工して、前記中間製品の寸法精度を高
める。次に、再度、加熱炉により600〜700℃程度
まで加熱し、前記750t油圧プレスにより鍛造して、
カサ歯車1の最終形状を成形するいわゆるサイジングを
行なって最終製品を製造する。この際、前記フランジ部
3の裏面にクラッチ歯4を成形するためのダイスを位置
させ、前記サイジングの押圧力により前記クラッチ歯4
を形成する。なお、このサイジングは熱間で行なうよう
にしているが、冷間で鍛造するようにしてもよい。
【0011】このような工程を経て製造されたカサ歯車
1においては、歯部2とクラッチ歯4とが鍛造により一
体に形成されているので、これらの相対的な精度、例え
ば、同心度や厚さ方向の相対位置を、従来のように別体
にして組み合わせたものに比べて、大幅に向上させるこ
とができる。したがって、前記カサ歯車1を例えば差動
歯車装置に組み込んで使用したとき、振動や騒音の発生
を低く抑えることができる。
1においては、歯部2とクラッチ歯4とが鍛造により一
体に形成されているので、これらの相対的な精度、例え
ば、同心度や厚さ方向の相対位置を、従来のように別体
にして組み合わせたものに比べて、大幅に向上させるこ
とができる。したがって、前記カサ歯車1を例えば差動
歯車装置に組み込んで使用したとき、振動や騒音の発生
を低く抑えることができる。
【0012】前記クラッチ歯4を、歯部2の外端に形成
したフランジ部3の裏側に形成するようにしたので、ク
ラッチ歯4に強い精度を持たせることができる。しか
も、クラッチ歯4は鍛造により形成するようにしている
ので、材料中のファイバーフローを連続させて残留させ
ることができ、この面からも前記クラッチ歯4の強度を
高くすることができる。
したフランジ部3の裏側に形成するようにしたので、ク
ラッチ歯4に強い精度を持たせることができる。しか
も、クラッチ歯4は鍛造により形成するようにしている
ので、材料中のファイバーフローを連続させて残留させ
ることができ、この面からも前記クラッチ歯4の強度を
高くすることができる。
【0013】前記クラッチ歯4を前記サイジング工程と
同時に成形することができるので、別工程を設けた場合
に比べて、時間と手間を省くことができ、非常に経済的
である。
同時に成形することができるので、別工程を設けた場合
に比べて、時間と手間を省くことができ、非常に経済的
である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカサ歯車
によれば、歯部の外端に鍛造により一体に形成されたフ
ランジ部と、このフランジ部の裏側に鍛造により一体に
形成された複数のクラッチ歯とを備えるので、歯部とク
ラッチ歯との相互の寸法精度を向上させることができ、
もって、振動や騒音の発生を抑制することができる。
によれば、歯部の外端に鍛造により一体に形成されたフ
ランジ部と、このフランジ部の裏側に鍛造により一体に
形成された複数のクラッチ歯とを備えるので、歯部とク
ラッチ歯との相互の寸法精度を向上させることができ、
もって、振動や騒音の発生を抑制することができる。
【図1】本発明の一実施例のカサ歯車を示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1の歯部側から見た平面図である。
【図3】図1のクラッチ歯側から見た平面図である。
1 カサ歯車 2 歯部 3 フランジ部 4 クラッチ歯
Claims (1)
- 【請求項1】 歯部の外端に鍛造により一体に形成され
たフランジ部と、このフランジ部の裏側に鍛造により一
体に形成された複数のクラッチ歯とを備えることを特徴
とするカサ歯車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26765592A JPH06117519A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | カサ歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26765592A JPH06117519A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | カサ歯車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117519A true JPH06117519A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17447702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26765592A Pending JPH06117519A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | カサ歯車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06117519A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009023720A1 (de) * | 2009-06-03 | 2010-12-09 | Neumayer Tekfor Holding Gmbh | Zahnrad |
JP2013185676A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Gkn Driveline Japan Ltd | ベベルギヤ及びこれを用いたデファレンシャル装置 |
CN105508559A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-04-20 | 苏州市诚品精密机械有限公司 | 多功能加强齿轮 |
-
1992
- 1992-10-06 JP JP26765592A patent/JPH06117519A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009023720A1 (de) * | 2009-06-03 | 2010-12-09 | Neumayer Tekfor Holding Gmbh | Zahnrad |
JP2013185676A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Gkn Driveline Japan Ltd | ベベルギヤ及びこれを用いたデファレンシャル装置 |
CN105508559A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-04-20 | 苏州市诚品精密机械有限公司 | 多功能加强齿轮 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990713 |