JPH06117516A - カサ歯車 - Google Patents
カサ歯車Info
- Publication number
- JPH06117516A JPH06117516A JP26765692A JP26765692A JPH06117516A JP H06117516 A JPH06117516 A JP H06117516A JP 26765692 A JP26765692 A JP 26765692A JP 26765692 A JP26765692 A JP 26765692A JP H06117516 A JPH06117516 A JP H06117516A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch teeth
- bevel gear
- clutch
- tooth
- teeth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 歯部とクラッチ歯との相互の寸法精度を向上
させることができ、もって、振動や騒音の発生を抑制す
ることができるカサ歯車を提供することを目的とする。 【構成】 歯部2の外端の裏側に一体に形成された厚肉
部3と、この厚肉部3における前記歯部2とは反対側の
端部に一体に形成された複数のクラッチ歯4とを備え、
前記クラッチ歯4内のファイバーフローが前記クラッチ
歯4の幅方向に沿って連続していることを特徴とする。
させることができ、もって、振動や騒音の発生を抑制す
ることができるカサ歯車を提供することを目的とする。 【構成】 歯部2の外端の裏側に一体に形成された厚肉
部3と、この厚肉部3における前記歯部2とは反対側の
端部に一体に形成された複数のクラッチ歯4とを備え、
前記クラッチ歯4内のファイバーフローが前記クラッチ
歯4の幅方向に沿って連続していることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両の作動歯車
装置に使用されるカサ歯車に関する。
装置に使用されるカサ歯車に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるカサ歯車には、作動歯車装置の作
動を停止するためのデフロック用のクラッチ歯が形成さ
れたクラッチ板が設けられる場合がある。通常、このク
ラッチ板はカサ歯車とは別体に構成され、カサ歯車の後
端の軸にクラッチ板を圧入して一体に固定するようにし
ている。
動を停止するためのデフロック用のクラッチ歯が形成さ
れたクラッチ板が設けられる場合がある。通常、このク
ラッチ板はカサ歯車とは別体に構成され、カサ歯車の後
端の軸にクラッチ板を圧入して一体に固定するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カサ歯車は、別体に構成されたクラッチ板を圧入により
一体にするようにしているので、これらの相互間の寸法
精度(例えば、同心度)が出しにくく、誤差が生ずると
振動や騒音の原因となるといった問題がある。
カサ歯車は、別体に構成されたクラッチ板を圧入により
一体にするようにしているので、これらの相互間の寸法
精度(例えば、同心度)が出しにくく、誤差が生ずると
振動や騒音の原因となるといった問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、歯部とクラッチ歯との相互の寸法精度を向上させる
ことができ、もって、振動や騒音の発生を抑制すること
ができるカサ歯車を提供することを目的とする。
で、歯部とクラッチ歯との相互の寸法精度を向上させる
ことができ、もって、振動や騒音の発生を抑制すること
ができるカサ歯車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカサ歯車は、歯
部の外端の裏側に一体に形成された厚肉部と、この厚肉
部における前記歯部とは反対側の端部に一体に形成され
た複数のクラッチ歯とを備え、前記クラッチ歯内のファ
イバーフローが前記クラッチ歯の幅方向に沿って連続し
ていることを特徴とする。
部の外端の裏側に一体に形成された厚肉部と、この厚肉
部における前記歯部とは反対側の端部に一体に形成され
た複数のクラッチ歯とを備え、前記クラッチ歯内のファ
イバーフローが前記クラッチ歯の幅方向に沿って連続し
ていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明のカサ歯車によれば、歯部に一体に形成
された厚肉部の端部に、鍛造により一体にクラッチ歯を
形成するようにしているので、前記歯部とクラッチ歯と
の同心度等の相対的な寸法精度を高く保持することが可
能となる。したがって、振動や騒音の発生が抑制され
る。
された厚肉部の端部に、鍛造により一体にクラッチ歯を
形成するようにしているので、前記歯部とクラッチ歯と
の同心度等の相対的な寸法精度を高く保持することが可
能となる。したがって、振動や騒音の発生が抑制され
る。
【0007】また、前記クラッチ歯を一体に形成するこ
とにより、このクラッチ歯内のファイバーフローをクラ
ッチ歯の幅方向に沿って連続させるようにしているの
で、切削加工によりクラッチ歯を形成したときのように
ファイバーフローが切断されることがなく、クラッチ歯
の強度を高めることができる。
とにより、このクラッチ歯内のファイバーフローをクラ
ッチ歯の幅方向に沿って連続させるようにしているの
で、切削加工によりクラッチ歯を形成したときのように
ファイバーフローが切断されることがなく、クラッチ歯
の強度を高めることができる。
【0008】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【0009】図1及び図2に示すように、本実施例のカ
サ歯車1には、放射状に延びる複数の歯部2が周方向に
所定ピッチをおいて形成されている。
サ歯車1には、放射状に延びる複数の歯部2が周方向に
所定ピッチをおいて形成されている。
【0010】図1及び図3に示すように、前記歯部2の
裏側には、ギアボックスに軸支される軸部5が形成され
ているとともに、周方向に沿って環状の厚肉部3が形成
されている。この厚肉部3の前記歯部2の裏側の端部に
は、周方向に所定ピッチをおいて複数のクラッチ歯4が
形成されている。
裏側には、ギアボックスに軸支される軸部5が形成され
ているとともに、周方向に沿って環状の厚肉部3が形成
されている。この厚肉部3の前記歯部2の裏側の端部に
は、周方向に所定ピッチをおいて複数のクラッチ歯4が
形成されている。
【0011】次に、前記カサ歯車1の製造工程について
説明する。まず、材質がSCM420Hであるビレット
を所定の長さに切断して、加熱炉において1050℃ま
で加熱する。そして、このビレットを800tフリクシ
ョンプレスにより鍛造して、カサ歯車1のおおよその形
状を成形するいわゆる粗打ちを行なって中間製品を製造
する。冷却後、前記軸部5の外周面及び厚肉部3の端部
を旋盤により機械加工して、前記中間製品の寸法精度を
高める。次に、再度、加熱炉により600〜700℃程
度まで加熱し、前記750t油圧プレスにより鍛造し
て、カサ歯車1の最終形状を成形するいわゆるサイジン
グを行なって最終製品を製造する。この際、前記厚肉部
3の裏面にクラッチ歯4を成形するためのダイスを位置
させ、前記サイジングの押圧力により前記クラッチ歯4
を形成する。なお、このサイジングは熱間で行なうよう
にしているが、冷間で鍛造するようにしてもよい。
説明する。まず、材質がSCM420Hであるビレット
を所定の長さに切断して、加熱炉において1050℃ま
で加熱する。そして、このビレットを800tフリクシ
ョンプレスにより鍛造して、カサ歯車1のおおよその形
状を成形するいわゆる粗打ちを行なって中間製品を製造
する。冷却後、前記軸部5の外周面及び厚肉部3の端部
を旋盤により機械加工して、前記中間製品の寸法精度を
高める。次に、再度、加熱炉により600〜700℃程
度まで加熱し、前記750t油圧プレスにより鍛造し
て、カサ歯車1の最終形状を成形するいわゆるサイジン
グを行なって最終製品を製造する。この際、前記厚肉部
3の裏面にクラッチ歯4を成形するためのダイスを位置
させ、前記サイジングの押圧力により前記クラッチ歯4
を形成する。なお、このサイジングは熱間で行なうよう
にしているが、冷間で鍛造するようにしてもよい。
【0012】このような工程を経て製造されたカサ歯車
1においては、歯部2とクラッチ歯4とが鍛造により一
体に形成されているので、これらの相対的な精度、例え
ば、同心度や厚さ方向の相対位置を、従来のように別体
にして組み合わせたものに比べて、大幅に向上させるこ
とができる。したがって、前記カサ歯車1を例えば差動
歯車装置に組み込んで使用したとき、振動や騒音の発生
を低く抑えることができる。
1においては、歯部2とクラッチ歯4とが鍛造により一
体に形成されているので、これらの相対的な精度、例え
ば、同心度や厚さ方向の相対位置を、従来のように別体
にして組み合わせたものに比べて、大幅に向上させるこ
とができる。したがって、前記カサ歯車1を例えば差動
歯車装置に組み込んで使用したとき、振動や騒音の発生
を低く抑えることができる。
【0013】前記クラッチ歯4を、歯部2の裏側に形成
した厚肉部3の端部に形成するようにしたので、クラッ
チ歯4は前記厚肉部3によって支持され、クラッチ歯に
強い精度を持たせることができる。しかも、クラッチ歯
4は鍛造により形成するようにしているので、材料中の
ファイバーフローを、クラッチ歯4の幅方向に沿って連
続させて残留させることができ、この面からも前記クラ
ッチ歯4の強度を高くすることができる。
した厚肉部3の端部に形成するようにしたので、クラッ
チ歯4は前記厚肉部3によって支持され、クラッチ歯に
強い精度を持たせることができる。しかも、クラッチ歯
4は鍛造により形成するようにしているので、材料中の
ファイバーフローを、クラッチ歯4の幅方向に沿って連
続させて残留させることができ、この面からも前記クラ
ッチ歯4の強度を高くすることができる。
【0014】前記クラッチ歯4を前記サイジング工程と
同時に成形するようにしたので、別工程を設けた場合に
比べて、時間と手間を省くことができ、非常に経済的で
ある。
同時に成形するようにしたので、別工程を設けた場合に
比べて、時間と手間を省くことができ、非常に経済的で
ある。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカサ歯車
によれば、歯部の外端の裏側に一体に形成された厚肉部
と、この厚肉部における前記歯部とは反対側の端部に一
体に形成された複数のクラッチ歯とを備え、前記クラッ
チ歯内のファイバーフローが前記クラッチ歯の幅方向に
沿って連続しているので、歯部とクラッチ歯との相互の
寸法精度を向上させることができ、振動や騒音の発生を
抑制することができるとともに、ファイバーフローの連
続性からクラッチ歯に充分な強度を持たせることができ
る。
によれば、歯部の外端の裏側に一体に形成された厚肉部
と、この厚肉部における前記歯部とは反対側の端部に一
体に形成された複数のクラッチ歯とを備え、前記クラッ
チ歯内のファイバーフローが前記クラッチ歯の幅方向に
沿って連続しているので、歯部とクラッチ歯との相互の
寸法精度を向上させることができ、振動や騒音の発生を
抑制することができるとともに、ファイバーフローの連
続性からクラッチ歯に充分な強度を持たせることができ
る。
【図1】本発明の一実施例のカサ歯車を示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1の歯部側から見た平面図である。
【図3】図1のクラッチ歯側から見た平面図である。
1 カサ歯車 2 歯部 3 厚肉部 4 クラッチ歯
Claims (1)
- 【請求項1】 歯部の外端の裏側に一体に形成された厚
肉部と、この厚肉部における前記歯部とは反対側の端部
に一体に形成された複数のクラッチ歯とを備え、前記ク
ラッチ歯内のファイバーフローが前記クラッチ歯の幅方
向に沿って連続していることを特徴とするカサ歯車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26765692A JPH06117516A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | カサ歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26765692A JPH06117516A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | カサ歯車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117516A true JPH06117516A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17447716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26765692A Pending JPH06117516A (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | カサ歯車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06117516A (ja) |
-
1992
- 1992-10-06 JP JP26765692A patent/JPH06117516A/ja active Pending
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