JP2013130228A - デファレンシャル装置 - Google Patents

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康雄 山中
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Abstract

【課題】入力部材の大型化を抑制して入力部材の強度を保持しつつ、クラッチ部材の作動位置を検出することができるデファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】駆動力が入力される入力部材3と、デフケース3と回転方向に複数設けられた係合部11を介して一体回転可能に係合され断続操作可能なクラッチ部材13と、このクラッチ部材13と固定部15を介して固定されデフケース3の外部にクラッチ部材13の作動を取り出し可能な検出部材17とを備えたデファレンシャル装置1において、複数の係合部11が、それぞれデフケース3の内外を連通する係合窓部21と、クラッチ部材13に設けられ係合窓部21と回転方向に係合する係合凸部23とからなり、デフケース3の回転方向に隣り合う係合窓部21,21間に、クラッチ部材13と検出部材17との固定部15が配置される配置凹部25を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に適用されるデファレンシャル装置に関する。
従来、デファレンシャル装置としては、駆動力が入力される入力部材としてのデフケースと、このデフケースに連結する中間部材としてのピニオンと、このピニオンを介してデフケースに入力された駆動力を出力する一対の出力部材としての一対のサイドギヤと、デフケースと回転方向に複数設けられた係合部を介して一体回転可能に係合され作動により一対のサイドギヤの一方をデフケースに対して断続可能なクラッチ部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなデファレンシャル装置では、デフケースとクラッチ部材との複数の係合部がそれぞれデフケースの内外を連通する係合窓部と、クラッチ部材に設けられ係合窓部と回転方向に係合する係合凸部とからなる。
この係合凸部の軸方向端面には、デフケースの外部にクラッチ部材の作動を取り出し可能な検出部材が固定部を介してクラッチ部材に固定されている。この検出部材の作動は、デフケースの外部に配置されたポジションスイッチによって検出される。この検出部材の作動を検出することにより、連動するクラッチ部材の作動位置を検出することができ、デファレンシャル装置の状態を検出することができる。
特開2004−308687号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなデファレンシャル装置では、検出部材がクラッチ部材の係合凸部の軸方向端面に固定部を介して固定されているので、入力部材の係合窓部と検出部材の入力部材外部への取出部とが入力部材の回転方向の同一箇所に設けられていた。
このため、入力部材の係合窓部が配置された部分の外径側に肉部が薄肉になり、入力部材の係合窓部とクラッチ部材の係合凸部との回転方向の当接に対する入力部材の強度が低下していた。加えて、入力部材の強度を向上させるために入力部材の軸方向肉厚を増厚させると、入力部材が軸方向に大型化してしまう懸念があった。
そこで、この発明は、入力部材の大型化を抑制して入力部材の強度を保持しつつ、クラッチ部材の作動位置を検出することができるデファレンシャル装置の提供を目的としている。
本発明は、駆動力が入力される入力部材と、この入力部材に連結する中間部材と、この中間部材を介して前記入力部材に入力された駆動力を出力する一対の出力部材と、前記入力部材と回転方向に複数設けられた係合部を介して一体回転可能に係合され作動により前記中間部材或いは前記一対の出力部材の一方を前記入力部材に対して断続可能なクラッチ部材と、このクラッチ部材と固定部を介して固定され前記入力部材の外部に前記クラッチ部材の作動を取り出し可能な検出部材と、前記入力部材の外部に配置され前記検出部材の作動により前記クラッチ部材の作動位置を検出するポジションスイッチとを備えたデファレンシャル装置であって、前記複数の係合部は、それぞれ前記入力部材の内外を連通する係合窓部と、前記クラッチ部材に設けられ前記係合窓部と回転方向に係合する係合凸部とからなり、前記入力部材の回転方向に隣り合う前記係合窓部間には、前記クラッチ部材と前記検出部材との前記固定部が配置される配置凹部が設けられていることを特徴とする。
このデファレンシャル装置では、入力部材の回転方向に隣り合う係合窓部間にクラッチ部材と検出部材との固定部が配置される配置凹部が設けられているので、入力部材の回転方向の同一箇所に検出部材の入力部材外部への取出部である配置凹部と係合窓部とが配置されることがない。
このため、係合窓部の外径側の肉部を確保することができ、入力部材の軸方向肉厚を増厚させずに、入力部材の係合窓部とクラッチ部材の係合凸部との回転方向の当接に対する入力部材の強度を保持することができる。
従って、このようなデファレンシャル装置では、入力部材の大型化を抑制して入力部材の強度を保持しつつ、クラッチ部材の作動位置を検出することができる。
本発明によれば、入力部材の大型化を抑制して入力部材の強度を保持しつつ、クラッチ部材の作動位置を検出することができるデファレンシャル装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。 本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置の側面図である。
図1,図2を用いて本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置1は、駆動力が入力される入力部材としてのデフケース3と、このデフケース3に連結する中間部材としてのピニオン5と、このピニオン5を介してデフケース3に入力された駆動力を出力する一対の出力部材としての一対のサイドギヤ7,9と、デフケース3と回転方向に複数設けられた係合部11を介して一体回転可能に係合され作動によりサイドギヤ9をデフケース3に対して断続可能なクラッチ部材13と、このクラッチ部材13と固定部15を介して固定されデフケース3の外部にクラッチ部材13の作動を取り出し可能な検出部材17と、デフケース3の外部に配置され検出部材17の作動によりクラッチ部材13の作動位置を検出するポジションスイッチ19とを備えている。
そして、複数の係合部11は、それぞれデフケース3の内外を連通する係合窓部21と、クラッチ部材13に設けられ係合窓部21と回転方向に係合する係合凸部23とからなり、デフケース3の回転方向に隣り合う係合窓部21,21間には、クラッチ部材13と検出部材17との固定部15が配置される配置凹部25が設けられている。
また、クラッチ部材13と配置凹部25とは、回転方向に離間されて配置されている。
図1,図2に示すように、デファレンシャル装置1は、差動機構27と、クラッチ機構29と、アクチュエータ31と、位置検出機構33とを備えている。差動機構27は、デフケース3と、ピニオンシャフト35と、ピニオン5と、一対のサイドギヤ7,9とを備えている。
デフケース3は、軸方向両側に形成されたボス部37,39でそれぞれベアリング(不図示)を介してキャリアなどの静止系部材41に回転可能に支持され、カバー43とケース本体45とからなる。また、デフケース3には、リングギヤ(不図示)が固定されるフランジ部47が形成され、リングギヤが駆動力を伝達する動力伝達ギヤ(不図示)と噛み合い、駆動力が伝達されてデフケース3を回転駆動させる。このフランジ部47には、カバー43とケース本体45との分割部が設けられ、この分割部の開口からケース本体45内にピニオン5、一対のサイドギヤ7,9、クラッチ部材13などの各種部材を収容した後、リングギヤを固定するボルト(不図示)によってケース本体45とカバー43とが共締めされてケース本体45の開口がカバー43によって閉塞される。このようなデフケース3には、ピニオンシャフト35と、ピニオン5と、一対のサイドギヤ7,9と、クラッチ機構29とが収容配置されている。
ピニオンシャフト35は、端部をデフケース3に係合してピン49で抜け止め及び回り止めされ、デフケース3と一体に回転駆動される。なお、ピン49は、カバー43の内壁面によってデフケース3からの抜け止めが行われている。このピニオンシャフト35には、ピニオン5が支承されている。
ピニオン5は、デフケース3の周方向等間隔に4つ配置される4ピニオンタイプとなっており、それぞれ長尺のピニオンシャフト35の両端側と短尺の2つのピニオンシャフト36の外端側に支承されてデフケース3の回転によって公転する。また、ピニオン5の背面側とデフケース3のケース本体45との間には、ピニオン5の公転時に発生する径方向への移動を受ける球面ワッシャ51が配置されている。このピニオン5は、一対のサイドギヤ7,9に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ7,9に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト35に自転可能に支持されている。
一対のサイドギヤ7,9は、ボス部53,55でデフケース3に相対回転可能に支持され、ピニオン5と噛み合っている。また、サイドギヤ7,9とデフケース3との軸方向間には、ピニオン5との噛み合い反力によるサイドギヤ7,9の軸方向への移動を受けるスラストワッシャ57,59が配置されている。この一対のサイドギヤ7,9は、内周側にスプライン形状の連結部61,63が設けられ、出力側の部材に連結された駆動軸(不図示)がサイドギヤ7,9と一体回転可能に連結され、デフケース3に入力された駆動力を出力側の部材へ出力する。
このような差動機構27のデフケース3には、デフケース3とサイドギヤ9との間の動力伝達、詳細には差動機構27の差動をロック又はアンロックするクラッチ機構29が収容されており、クラッチ機構29が接続されると、デフケース3とサイドギヤ9とが接続され、差動機構27の差動がロック状態となる。この状態では、デフケース3に入力された駆動力が一対のサイドギヤ7,9に対して均等に出力される。このようなデファレンシャル装置1は、いわゆるデフロック機能を有するデファレンシャル装置となっている。
クラッチ機構29は、クラッチ部材13と、断続部65とを備えている。クラッチ部材13は、基部67と、係合凸部23と、噛み合い歯69とから構成されている。基部67は、環状に形成され、サイドギヤ9のボス部55の外周側でサイドギヤ9の背面側とデフケース3の側壁71との軸方向の間に軸方向移動可能に配置されている。また、基部67の外周面は、デフケース3の内周支持面に対して径方向に支持され、クラッチ部材13がセンタリングされている。また、基部67とサイドギヤ9の背面との軸方向間には、クラッチ部材13を断続部65の接続解除方向に付勢するリターンスプリング73が配置されている。この基部67のデフケース3の側壁71側には、環状に形成された基部67から軸方向外方に向け係合凸部23が設けられている。
係合凸部23は、基部67の側面に基部67と連続する一部材として周方向等間隔に複数(ここでは3つ)設けられている。なお、基部67と係合凸部23とを別体で形成し、一体的に固定してもよい。この係合凸部23は、デフケース3の側壁71の回転方向間にデフケース3の内外を連通するように開口して設けられた複数(ここでは3つ)の係合窓部21に回転方向に係合可能である。この係合窓部21と係合凸部23とで複数(ここでは3つ)の係合部11が構成され、この係合部11を介してクラッチ部材13がデフケース3に回り止めされ、クラッチ部材13とデフケース3とが一体回転可能となる。
この係合部11における係合窓部21と係合凸部23との周方向の対向面には、同一傾斜のカム面が形成されている。このため、クラッチ部材13が断続部65の接続方向に移動されたときに、デフケース3の回転によってカム面が係合することにより、クラッチ部材13をさらに断続部65の噛み合い方向に移動させ、断続部65の接続を強化させる。
このような係合凸部23の基部67を軸方向に挟んだ反対側の基部67の側面には、複数の噛み合い歯69が設けられ、この噛み合い歯69と軸方向に対向するサイドギヤ9の背面側には、複数の噛み合い歯75が設けられ、これらの噛み合い歯69,75で断続部65が構成されている。
断続部65は、クラッチ部材13とサイドギヤ9の背面側との軸方向間に設けられ、クラッチ部材13とサイドギヤ9の背面側とにそれぞれ周方向に複数形成されて互いに噛み合う噛み合い歯69,75となっている。この断続部65が互いに噛み合うことにより、クラッチ部材13とサイドギヤ9とが一体回転可能に接続、すなわちデフケース3とサイドギヤ9とが一体回転可能に接続され、差動機構27の差動がロック状態となる。このような断続部65は、クラッチ部材13を移動操作するアクチュエータ31によって制御可能に断続操作される。
アクチュエータ31は、電磁石77と、可動部材79と、デフケース3の側壁71とを備えている。電磁石77は、デフケース3のボス部39の外周側でデフケース3の側壁71に対して軸方向に隣接配置され、電磁コイル81と、コア83とを備えている。
電磁コイル81は、環状に所定巻き数巻回されて樹脂でモールド成形されている。また、電磁コイル81には、外部に引き出されてコントローラ(不図示)にコネクタ85を介して接続されるリード線87が接続され、コネクタコントローラによって通電が制御されている。この電磁コイル81の周囲には、コア83が配置されている。
コア83は、電磁コイル81への通電により磁界が形成されるように磁性材料から形成され、所定の磁路断面積を有している。このコア83は、電磁コイル81の内外周面及び電磁コイル81のデフケース3の側壁71と反対側に位置する軸方向一側端面を覆っている。また、コア83の軸方向外側の端面には、デフケース3のボス部39の外周に固定された規制部材89によって軸方向一側への位置決めがなされている。なお、コア83には、静止系部材41に係合して電磁石77を回転方向に回り止めさせる回り止め部(不図示)が設けられている。また、コア83の外径側には、デフケース3の側壁71から軸方向に延設された延設部91が磁束が透過可能に設定された摺動接触面をもって配置されている。このような電磁石77の内径側には、可動部材79が配置されている。
可動部材79は、電磁石77の内径側でデフケース3のボス部39の外周に軸方向移動可能に配置され、環状のプランジャ93と、リング部材95とを備えている。プランジャ93は、磁性材料から形成され、磁束が透過可能に設定された微小隙間であるエアギャップをもって電磁石77の内径側に配置されている。このプランジャ93の内周には、リング部材95が一体に固定されている。
リング部材95は、非磁性材料から形成され、プランジャ93の内周側からデフケース3側へ磁束が漏れることを防止している。また、リング部材95は、デフケース3のボス部39の外周に軸方向移動可能に配置され、規制部材89によって軸方向一側への移動規制がなされている。このリング部材95には、デフケース3の側壁71の係合窓部21内で、クラッチ部材13の係合凸部23との軸方向の対向面に互いに当接する押圧部97が係合窓部21へ先端が入り込むように軸方向他側へ突き出て一体に設けられている。この押圧部97は、電磁石77によって作動される可動部材79による軸方向の移動操作力をクラッチ部材13に伝達し、クラッチ部材13を断続部65の接続方向に押圧操作する。
なお、電磁石77とデフケース3の側壁71との軸方向相対位置を不変すべく、図1に示すように、コア83と延設部91との間に摺動接触面を設けてもよいが、電磁石77がデフケース3の側壁71に対して軸方向相対位置を変化させて電磁石77自体が軸方向移動してクラッチ部材13を押圧操作してもよい。
このような可動部材79によって移動操作されるクラッチ部材13の作動位置を検出することにより、断続部65の状態を検出することができる。詳細には、クラッチ部材13は、可動部材79によって断続部65の接続位置と断続部65の接続解除位置との間を軸方向移動されるので、クラッチ部材13の作動位置を検出することにより、断続部65の状態を検出することができ、デファレンシャル装置1の状態を検出することができる。そこで、クラッチ部材13には、位置検出機構33の検出部材17がクラッチ部材13と連動して移動するように固定されている。
位置検出機構33は、検出部材17と、ポジションスイッチ19とを備えている。検出部材17は、半径方向の断面がL字状に形成され、一端側がクラッチ部材13の複数の係合凸部23間に周方向等間隔に設けられた複数(ここでは3つ)の固定凸部99の端面にネジなどの固定手段による固定部15を介して固定されている。このため、検出部材17は、クラッチ部材13と一体的に軸方向移動される。このように検出部材17をクラッチ部材13の作動に連動させる固定部15は、デフケース3の側壁71に設けられた配置凹部25内に配置されている。なお、係合凸部23と検出部材17との間の結合(固定)は、ネジ以外の部材を用いてもよく、また部材を設けずに直接係合或いは溶接などの接合形態をとってもよい。
配置凹部25は、デフケース3の側壁71において、回転方向に隣り合う係合窓部21,21間に等間隔に複数(ここでは3つ)設けられている。この配置凹部25は、デフケース3の外径側が開口され、検出部材17の他端側をデフケース3の外部に取り出し可能となっている。このように配置凹部25を回転方向に隣り合う係合窓部21,21間に設けることにより、係合窓部21の外径側の肉部を確保しながら、検出部材17を配置することができる。
また、配置凹部25内では、クラッチ部材13の固定凸部99の外周と配置凹部25の内周とが離間されるように設定されている。このため、固定凸部99と配置凹部25とが回転方向に係合することがなく、外径側が開口された配置凹部25が動力伝達に関与することがない。このような配置凹部25の開口からデフケース3の外部に取り出された検出部材17の他端側は、環状に形成された操作部101となっており、この操作部101側にはポジションスイッチ19が配置されている。
ポジションスイッチ19は、静止系部材41に固定され、接点部103が検出部材17の操作部101に当接されている。この接点部103は、検出部材17の軸方向移動により、操作部101によってON−OFF操作される。このポジションスイッチ19の接点部103の状態により、クラッチ部材13の作動位置を検出し、デファレンシャル装置1の状態を検出することができる。
このように構成されたデファレンシャル装置1では、電磁石77の励磁によりコア83とプランジャ93とデフケース3の側壁71を透過する磁束で形成される最短の磁束ループを有効に用いることによって、プランジャ93がクラッチ部材13側に移動操作され、リング部材95が押圧部97を介してクラッチ部材13を押圧する。この可動部材79によるクラッチ部材13の押圧操作により、クラッチ部材13がリターンスプリング73の付勢力に抗して断続部65の接続方向に移動され、断続部65が接続される。この断続部65の接続により、サイドギヤ9とクラッチ部材13とが一体回転可能に接続され、サイドギヤ9とデフケース3とが接続されて差動機構27がロック状態となる。
また、断続部65の接続解除では、電磁石77への通電を停止することにより、クラッチ部材13がリターンスプリング73の付勢力によって断続部65の接続解除方向に移動され、断続部65の接続が解除される。この断続部65の接続解除により、サイドギヤ9とクラッチ部材13とが相対回転可能となり、サイドギヤ9とデフケース3とが相対回転可能となって差動機構27のロック状態が解除される。
このように断続部65の接続位置と接続解除位置との間を作動するクラッチ部材13の作動位置を、クラッチ部材13と連動する検出部材17と検出部材17によってON−OFF操作されるポジションスイッチ19とからなる位置検出機構33で検出することにより、デファレンシャル装置1の状態を検出することができる。
このようなデファレンシャル装置1では、デフケース3の回転方向に隣り合う係合窓部21,21間にクラッチ部材13と検出部材17との固定部15が配置される配置凹部25が設けられているので、デフケース3の回転方向の同一箇所に検出部材17のデフケース3外部への取出部である配置凹部25と係合窓部21とが配置されることがない。
このため、係合窓部21の外径側の肉部を確保することができ、デフケース3の軸方向肉厚を増厚させずに、デフケース3の係合窓部21とクラッチ部材13の係合凸部23との回転方向の当接に対するデフケース3の強度を保持することができる。
従って、このようなデファレンシャル装置1では、デフケース3の大型化を抑制してデフケース3の強度を保持しつつ、クラッチ部材13の作動位置を検出することができる。
また、クラッチ部材13と配置凹部25とは、離間されているので、クラッチ部材13と配置凹部25とが回転方向に係合することがなく、外径側が開口された配置凹部25が動力伝達に関与することがない。このため、配置凹部25がデフケース3とクラッチ部材13との回転方向の係合に対してデフケース3の強度低下を引き起こすことがない。
なお、本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置では、アクチュエータが電磁式アクチュエータとなっているが、これに限らず、油圧シリンダ・ピストン機構、モータ・ギヤ・カム機構、モータ・ギヤ・ネジ機構、モータ・シフトロッド機構、エアダイアフラムなど、種々のアクチュエータを利用可能である。
また、デファレンシャル装置は、入力部材がデフケース、中間部材がピニオンとなっており、クラッチ機構がデファレンシャル機構の差動を断続するデフロック機能を有するデファレンシャル装置となっているが、入力部材がアウタケース、中間部材がインナケースとなっており、クラッチ機構がアウタケースとインナケースとの間の動力伝達を断続する、いわゆるフリーランニングデフと称されるデファレンシャル装置であってもよい。加えて、一対の出力部材のうち一方の出力部材が2部材に分割されたアクスルディスコネクトなどにも本発明を適用することができる。
1…デファレンシャル装置
3…デフケース(入力部材)
5…ピニオン(中間部材)
7,9…サイドギヤ(出力部材)
11…係合部
13…クラッチ部材
15…固定部
17…検出部材
19…ポジションスイッチ
21…係合窓部
23…係合凸部
25…配置凹部

Claims (2)

  1. 駆動力が入力される入力部材と、この入力部材に連結する中間部材と、この中間部材を介して前記入力部材に入力された駆動力を出力する一対の出力部材と、前記入力部材と回転方向に複数設けられた係合部を介して一体回転可能に係合され作動により前記中間部材或いは前記一対の出力部材の一方を前記入力部材に対して断続可能なクラッチ部材と、このクラッチ部材と固定部を介して固定され前記入力部材の外部に前記クラッチ部材の作動を取り出し可能な検出部材と、前記入力部材の外部に配置され前記検出部材の作動により前記クラッチ部材の作動位置を検出するポジションスイッチとを備えたデファレンシャル装置であって、
    前記複数の係合部は、それぞれ前記入力部材の内外を連通する係合窓部と、前記クラッチ部材に設けられ前記係合窓部と回転方向に係合する係合凸部とからなり、前記入力部材の回転方向に隣り合う前記係合窓部間には、前記クラッチ部材と前記検出部材との前記固定部が配置される配置凹部が設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 請求項1記載のデファレンシャル装置であって、
    前記クラッチ部材と前記配置凹部とは、離間されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
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KR101682299B1 (ko) * 2015-05-13 2016-12-02 주식회사 신라공업 자동차 차동장치의 클러치용 솔레노이드 앗세이

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