JP2007303494A - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Koji Otsuka
幸二 大塚
Hisaaki Komatsu
寿明 小松
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Abstract

【課題】クラッチリングの強度を向上することができるデファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】駆動源(不図示)の駆動力により回転するデフケース3と、デフケース3の回転を出力する一対のサイドギア5,7(出力ギア)を有する差動機構9と、デフケース3と一対のサイドギア5,7のいずれか一方との間に配置されサイドギア5に設けられた噛み合い歯67と噛み合うことによりデフケース3と差動機構9とを連結して差動機構9の差動を制限するカムリング11(クラッチリング)を有するクラッチ機構13とを備えたデファレンシャル装置1において、カムリング11の外径側に、サイドギア5とカムリング11との噛み合いの解除方向に付勢するリターンスプリング15を配置した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クラッチリングを噛み合い解除方向に付勢するリターンスプリングを有するデファレンシャル装置に関する。
特許文献1に電磁コイルへの通電により移動するプランジャによって移動操作されるクラッチリングを有するデファレンシャル装置が記載されている。このデファレンシャル装置では、クラッチリングを移動操作してクラッチリングと出力側サイドギアとを噛み合わせることにより、デフケースと差動機構とを連結して差動機構の差動を制限している。また、クラッチリングは、クラッチリングの内径側でクラッチリングと出力側サイドギアとの間に配置されたリターンスプリングによって、クラッチリングと出力側サイドギアの噛み合い解除方向に付勢されている。
特開2004−100924号公報
しかしながら、上記のようにクラッチリングの内径側にリターンスプリングを配置する構成では、リターンスプリングを配置するためにクラッチリングの内径側が薄肉となり、クラッチリングと出力側サイドギアとの噛み合いの衝撃を受けた場合でも十分な強度が得られるようにクラッチリングの外径側を厚肉とする必要があった。このため、クラッチリングの内径側と外径側とでは肉厚が異なり、クラッチリングの強度バランスが低下していた。
そこで、この発明は、クラッチリングの強度を向上することができるデファレンシャル装置の提供を目的としている。
請求項1の発明は、駆動源の駆動力により回転するデフケースと、前記デフケースの回転を出力する一対の出力ギアを有する差動機構と、前記デフケースと前記一対の出力ギアのいずれか一方との間に配置され前記一方の出力ギアに設けられた噛み合い歯と噛み合うことにより前記デフケースと前記差動機構とを連結して前記差動機構の差動を制限するクラッチリングを有するクラッチ機構とを備え、前記クラッチリングの外径側には、前記一方の出力ギアとクラッチリングとの噛み合いの解除方向に付勢するリターンスプリングが配置されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のデファレンシャル装置であって、前記リターンスプリングは、前記一方の出力ギアと前記クラッチリングとの間に配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載のデファレンシャル装置であって、前記デフケースは、前記リターンスプリングを支持する支持手段が設けられ、前記リターンスプリングは、前記支持手段と前記クラッチリングとの間に配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載のデファレンシャル装置であって、前記支持手段は、前記デフケースの内部に突設された突部であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3記載のデファレンシャル装置であって、前記デフケースは、内部に貫通する孔が設けられ、前記支持手段は、前記孔を挿通して前記デフケースの内部に突出する受け片であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3記載のデファレンシャル装置であって、前記支持手段は、前記デフケースの内部に係合されたワッシャであることを特徴とする。
請求項1のデファレンシャル装置は、クラッチリングの外径側にリターンスプリングが配置されているので、クラッチリングの内径側を薄肉とする必要がなく、クラッチリング全体の強度を向上することができる。
また、クラッチリングの外径側にリターンスプリングが配置されているので、クラッチリングの内径側を厚肉とすることができ、クラッチリングと出力ギアとの噛み合い面積を広く取ることができる。
さらに、クラッチリングと出力ギアとの噛み合い面積を広く取ることができるので、クラッチリング全体の肉厚を薄くすることができ、それに合わせて出力ギアやデフケース等の周辺部材の配置をコンパクトにまとめることができる。
請求項2のデファレンシャル装置は、リターンスプリングがクラッチリングの外径側で出力ギアとクラッチリングとの間に配置されているので、周辺部材であるデフケースの強度を向上することができる。
請求項3のデファレンシャル装置は、リターンスプリングがクラッチリングの外径側でデフケースに設けられた支持手段とクラッチリングとの間に配置されているので、周辺部材である出力ギアの強度を向上することができる。
請求項4のデファレンシャル装置は、支持手段がデフケースの内部に突設された突部であるので、クラッチリングと出力ギアとの噛み合い面積を広く取ることができる。
請求項5のデファレンシャル装置は、デフケースに内部に貫通する孔が設けられ、支持手段が孔を挿通してデフケースの内部に突出する受け片であるので、デフケースの外部から受け片を配置することができ、組付性を向上することができる。
請求項6のデファレンシャル装置は、支持手段がデフケースの内部に係合されたワッシャであるので、簡易な構成でリターンスプリングを支持配置することができ、低コスト化することできる。
(第1実施形態)
図1、2を用いて第1実施形態について説明する。
本実施形態のデファレンシャル装置1は、駆動源(不図示)の駆動力により回転するデフケース3と、デフケース3の回転を出力する一対のサイドギア5,7(出力ギア)を有する差動機構9と、デフケース3と一対のサイドギア5,7のいずれか一方との間に配置されサイドギア5の背面側に形成された噛み合い歯67と噛み合うことによりデフケース3と差動機構9とを連結して差動機構9の差動を制限するクラッチリング11を有するクラッチ機構13とを備えている。なお、クラッチリング11は、環状の肉部の一端面側に噛み合い歯65を備え、他端面側に凸部57を備え、この凸部57の回転方向正逆面にカム面61が形成されており以降、カムリング11と呼称する。そして、カムリング11の外径側には、サイドギア5とカムリング11との噛み合いの解除方向に付勢するリターンスプリング15が配置され、リターンスプリング15は、サイドギア5とカムリング11との間に配置されている。
図1、2に示すように、デファレンシャル装置1は、デフケース3と、差動機構9と、クラッチ機構13とから構成されている。デフケース3は、ベアリング17によってデフキャリヤ(不図示)に回転自在に支承されている。デフケース3にはリングギア(不図示)が固定されており、エンジン(駆動源)の駆動力を伝達する動力伝達系のギアと噛み合うことで、エンジンの駆動力が伝達され、この駆動力によってデフケース3が回転駆動され、デフケース3の内部に収容された差動機構9を介して左右の車軸に駆動力が伝達される。
差動機構9は、ピニオンシャフト19と、ピニオンシャフト19に回転可能に支持されたピニオンギア21と、ピニオンギア21と噛み合うと共に左右の車軸と噛み合った出力側のサイドギア5,7とから構成されている。ピニオンシャフト19は、端部をデフケース3に係合してボルト23によってデフケース3に抜け止めされ、デフケース3と一体に回転駆動される。ピニオンギア21は、左右のサイドギア5,7にエンジンからの駆動力を伝達すると共に、噛み合っている左右のサイドギア5,7に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト19に支承されている。
サイドギア5,7のボス部25,27の外周側は、デフケース3に形成された支承部29,31で支承されており、サイドギア5,7は各ボス部25,27の内周側にスプライン連結された車軸を介して左右の車輪側に連結されている。そして、サイドギア5がクラッチ機構13によりデフケース3に連結されると差動がロック状態となる。
クラッチ機構13は、電磁コイル33と、プランジャ35と、デフケース3の開口59に形成されたカム面63とカムリング11に形成されたカム面61からなるカム機構37と、ドッグクラッチ39とから構成されている。電磁コイル33は、コア41がデフケース3に形成された支持部43で半径方向に支持されている。また、コア41には、周溝45が形成され、周溝45に当接部材47を当接してボルト49によって当接部材47を固定し、電磁コイル33をデフケース3に対して軸方向に支持している。さらに、電磁コイル33には、回り止め部材(不図示)が設けられ、回り止め部材をデフキャリア側に係合することによって電磁コイル33を回転方向に回り止めしている。また、電磁コイル33の内径側には、プランジャ35が配置されており、電磁コイル33への通電によってプランジャ35が軸方向へ移動される。
プランジャ35は、磁性材料から形成され、プランジャ35の内周には、電磁コイル33の磁束がデフケース3側へ漏れることを防止する非磁性材料のリング51が一体に固定されている。リング51とプランジャ35はデフケース3のボス部53上で軸方向移動自在に、また、デフケース3に対して相対回転不能に支持されており、電磁コイル33とは相対回転可能にされている。さらに、リング51には、開口59内に嵌入した複数の突部55が突設されており、プランジャ35が軸方向に移動されると突部55はカム機構37のカムリング11の凸部57の端面を押圧する。
カム機構37は、カムリング11の凸部57の回転方向面と、デフケース3の開口59の回転方向側面とから構成されている。カムリング11は、内周でサイドギア5のボス部25の外周に軸方向移動自在に支持されている。また、カムリング11には、周方向等間隔に3個の凸部57が突設されている。この凸部57をデフケース3の開口59に係合し、カムリング11を回り止めしている。また、凸部57には、回転方向の面にカム面61が形成されている。さらに、デフケース3の開口59の回転方向の面にも、凸部57のカム面61と同一の傾斜角を有したカム面63が形成され駆動トルクが作用したときにカムが作動する。そして、プランジャ35の軸方向への移動と、カム機構37のカムスラスト力によってカムリング11がドッグクラッチ39の噛み合い方向(右方)に移動されてドッグクラッチ39が締結される。
ドッグクラッチ39は、カムリング11の噛み合い歯65とサイドギア5の噛み合い歯67とで構成されている。カムリング11の噛み合い歯65とサイドギア5の噛み合い歯67とが噛み合うと、デフケース3とサイドギア5とが連結されて差動機構9の差動が制限される。なお、ドッグクラッチ39の噛み合いは、プランジャ35のドッグクラッチ39の噛み合い方向への移動と、カム機構37のカムスラスト力とによってカムリング11がドッグクラッチ39の噛み合い方向へ強く押圧されており、解除されることがなく安定している。
ここで、カムリング11は、リターンスプリング15によってドッグクラッチ39の噛み合い解除方向(左方)に付勢されている。リターンスプリング15は、サイドギア5の噛み合い歯67よりも外径側の軸方向端面に形成された支持部69に支持され、止め部材71によって固定されている。また、カムリング11の噛み合い歯65よりも外径側の軸方向端面には、リターンスプリング15(止め部材71)と当接する当接部73が設けられている。この当接部73とサイドギア5の支持部69とにより、リターンスプリング15は、カムリング11の外径側に配置されている。そして、カムリング11は、通常時、リターンスプリング15によってドッグクラッチ39の噛み合い解除方向に付勢されていると共に、電磁コイル33への通電の停止時、リターンスプリング15によってドッグクラッチ39の噛み合い解除方向に移動される。また、カムリング11の内周面76は、サイドギヤ5のボス部25の外周面によってセンタリングされている。
また、デフキャリヤに設けられたオイル溜りのオイルが、ギア5,7,21などを組み込むためにデフケース3に形成された開口59等の開口から流出入し、各ギアの噛み合い部や、ピニオンギア21と球面ワッシャ75との摺動面などが潤滑・冷却され、さらに、デフケース3のオイル流路77,79から流入するオイルによって支承部29,31やワッシャ81,83やドッグクラッチ39やカム機構37などが潤滑・冷却される。
このように構成されたデファレンシャル装置1は、電磁コイル33が励磁されると、電磁コイル33の磁束によってプランジャ35が右方へ移動操作され、ドッグクラッチ39が噛み合って差動機構9の差動がロックされ、この状態で、駆動トルクを受けてカム機構37が作動し、カムリング11を右方へ押圧することにより、振動などによってドッグクラッチ39の噛み合いが不用意に解除されることを防止する。また、電磁コイル33の励磁を停止すると、リターンスプリング15によってカムリング11及びプランジャ35が左方へ戻り、ドッグクラッチ39の噛み合いと差動ロックが解除される。
このようなデファレンシャル装置1では、カムリング11の外径側にリターンスプリング15が配置されているので、カムリング11の内径側を薄肉とする必要がなく、カムリング11全体の強度ならびに強度バランスを向上することができる。
また、カムリング11の外径側にリターンスプリング15が配置されているので、カムリング11の内径側を厚肉とすることができ、カムリング11とサイドギア5との噛み合い面積を広く取ることができる、すなわち、カムリング11の噛み合い歯65を内径側に延長することができると共に、カムリング11の強度バランスを向上することができる。
さらに、カムリング11とサイドギア5との噛み合い面積を広く取ることができるので、ドッグクラッチ39の噛み合いの衝撃をカムリング11全体で受けることができ、カムリング11全体の肉厚を薄くすることができる。このため、リターンスプリング15の配置スペースを拡大することでき、リターンスプリング15の巻き数等を増加させることができ、リターンスプリング15の推力を向上させることができると共に、デフケース3内にサイドギヤ5等の配置をコンパクトにまとめることができる。
また、カムリング11の外径側にリターンスプリング15が配置されているので、リターンスプリング15を固定する止め部材71等の目視確認ができ、組付性を向上することができる。
さらに、リターンスプリング15がカムリング11の外径側でサイドギア5とカムリング11との間に配置されているので、周辺部材であるデフケース3を厚肉とする等のデフケース3全体の強度を向上することができる。
また、カムリング11をサイドギヤ5のボス部25の外周面にセンタリングすることでカムリング11をデフケース3に対してセンタリングする必要がなくなり、デフケース3におけるセンタリング部の加工を省くことができ、コストダウンできる。また、噛み合い部材相互間でセンタリングされるので噛み合い歯の噛み合い精度が向上する。
(第2実施形態)
図3を用いて第2実施形態について説明する。
本実施形態のデファレンシャル装置101は、クラッチリングとしてのカムリング11の外径側には、サイドギア5(出力ギア)とカムリング11との噛み合いの解除方向に付勢するリターンスプリング15が配置され、デフケース103は、リターンスプリング15を支持する支持手段105が設けられ、リターンスプリング15は、支持手段105とカムリング11との間に配置され、支持手段105は、デフケース103の内部に突設された突部107となっている。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は第1実施形態と同等である。
図3に示すように、デフケース103は、ケース本体109と、カバー体111とから構成されている。ケース本体109の内周には、カムリング11が軸方向移動自在に支持されている。また、ケース本体109の内周には、リターンスプリング15を支持する支持手段105である突部107が突設されている。
突部107は、ケース本体109の内周のカバー体111側に突設され、リターンスプリング15を支持する端面113が形成されている。この端面113とカムリング11の当接部73との間にリターンスプリング15が配置されている。なお、突部107は、ケース本体109の内周の周方向に沿って一体の環状に形成させても良いし、ケース本体109の内周の周方向等間隔に複数形成させても良い。
このようなデファレンシャル装置101では、リターンスプリング15がカムリング11の外径側の軸方向端面に対向するようにデフケース103に設けられ軸方向端面が設けられた支持手段105とカムリング11との間に配置されているので、周辺部材であるサイドギア5を必要に応じて厚肉とする等のサイドギア5全体の強度を向上することができる。
また、サイドギア5には、リターンスプリング15を支持する支持手段を設ける必要がないので、従来のサイドギアを用いることができ、従来の差動機構への適用範囲を拡大することができる。
さらに、突部107は、ケース本体109の内周のカバー体111側に突設されているので、リターンスプリング15の組付を組付工程の後半に行うことができ、リターンスプリング15の組付性を向上することができると共に、リターンスプリング15を設定条件に合わせて交換する等のリターンスプリング15の交換性も向上することができる。
(第3実施形態)
図4を用いて第3実施形態について説明する。
本実施形態のデファレンシャル装置201は、クラッチリングとしてのカムリング11の外径側には、サイドギア5(出力ギア)とカムリング11との噛み合いの解除方向に付勢するリターンスプリング15が配置され、デフケース203は、リターンスプリング15を支持する支持手段205が設けられ、リターンスプリング15は、支持手段205とカムリング11との間に配置され、デフケース203は、内部に貫通する孔207が設けられ、支持手段205は、孔207を挿通してデフケース203の内部に突出する受け片209となっている。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は第1実施形態と同等である。
図4に示すように、デフケース203の内周には、カムリング11が軸方向移動自在に支持されている。また、デフケース203は、ケース内部に貫通する複数の孔207が設けられている。この孔207には、リターンスプリング15を支持する支持手段205である複数の受け片209が挿通されている。
受け片209は、固定部211と、突出当接部213とから構成されている。固定部211は、デフケース203に形成された支持部215にボルト217によって固定される。突出当接部213は、孔207の挿通され、先端がデフケース203の内部に突出する。この突出当接部213とカムリング11の当接部73との間にリターンスプリング15が配置されている。
このようなデファレンシャル装置201では、デフケース203の外部から孔207を挿通して受け片209の突出当接部213をデフケース203の内部へ突出させることができるので、リターンスプリング15の支持手段を容易に組み付けることができ、組付性を向上することができる。
(第4実施形態)
図5を用いて第4実施形態について説明する。
本実施形態のデファレンシャル装置301は、クラッチリングとしてのカムリング11の外径側には、サイドギア5(出力ギア)とカムリング11との噛み合いの解除方向に付勢するリターンスプリング15が配置され、デフケース303の環状の内壁面には、リターンスプリング15を支持する支持手段305が係合し、リターンスプリング15は、支持手段305とカムリング11との間に配置され、支持手段305は、デフケース303の内部に係合されたワッシャ307となっている。ワッシャ307は、デフケース303の内壁面に形成された環状凹部に係合するCワッシャやスナップリングやこれらに付設された環状ワッシャが適当である。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は第1実施形態と同等である。
図5に示すように、デフケース303の内周には、カムリング11が軸方向移動自在に支持されている。また、デフケース303の内周には、ワッシャ307を支持する支持部309が形成されている。この支持部309には、リターンスプリング15を支持する支持手段305であるワッシャ307が支持されている。このワッシャ307とカムリング11の当接部73との間にリターンスプリング15が配置されている。
このようなデファレンシャル装置301では、支持手段305がデフケース303の支持部309に支持されたワッシャ307であるので、サイドギア5の設計変更をする必要がないと共に、デフケース303の僅かな設計変更(支持部309を設ける)でリターンスプリング15を支持することができ、低コスト化することできる。
第1実施形態のデファレンシャル装置の断面図である。 (a)各実施形態のカムリングの凸部側の正面図である。(b)図2(c)のX−X断面図である。(c)各実施形態のカムリングの噛み合い歯側の正面図である。 第2実施形態のデファレンシャル装置の断面図である。 第3実施形態のデファレンシャル装置の断面図である。 第4実施形態のデファレンシャル装置の断面図である。
符号の説明
1…デファレンシャル装置
3…デフケース
5,7…サイドギア(出力ギア)
9…差動機構
11…カムリング(クラッチリング)
13…クラッチ機構
15…リターンスプリング
37…カム機構
39…ドッグクラッチ
65…噛み合い歯(カムリング側)
67…噛み合い歯(サイドギア側)
69…支持部
71…止め部材
73…当接部
101…デファレンシャル装置
103…デフケース
105…支持手段
107…突部
201…デファレンシャル装置
203…デフケース
205…支持手段
207…孔
209…受け片
213…突出当接部
301…デファレンシャル装置
303…デフケース
305…支持手段
307…ワッシャ
309…支持部

Claims (6)

  1. 駆動源の駆動力により回転するデフケースと、前記デフケースの回転を出力する一対の出力ギアを有する差動機構と、前記デフケースと前記一対の出力ギアのいずれか一方との間に配置され前記一方の出力ギアに設けられた噛み合い歯と噛み合うことにより前記デフケースと前記差動機構とを連結して前記差動機構の差動を制限するクラッチリングを有するクラッチ機構とを備え、
    前記クラッチリングの外径側には、前記一方の出力ギアとクラッチリングとの噛み合いの解除方向に付勢するリターンスプリングが配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 請求項1記載のデファレンシャル装置であって、
    前記リターンスプリングは、前記一方の出力ギアと前記クラッチリングとの間に配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 請求項1記載のデファレンシャル装置であって、
    前記デフケースは、前記リターンスプリングを支持する支持手段が設けられ、前記リターンスプリングは、前記支持手段と前記クラッチリングとの間に配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  4. 請求項3記載のデファレンシャル装置であって、
    前記支持手段は、前記デフケースの内部に突設された突部であることを特徴とするデファレンシャル装置。
  5. 請求項3記載のデファレンシャル装置であって、
    前記デフケースは、内部に貫通する孔が設けられ、前記支持手段は、前記孔を挿通して前記デフケースの内部に突出する受け片であることを特徴とするデファレンシャル装置。
  6. 請求項3記載のデファレンシャル装置であって、
    前記支持手段は、前記デフケースの内部に係合されたワッシャであることを特徴とするデファレンシャル装置。
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