JP2018061415A - アクチュエータ - Google Patents

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高田 声一
Seiichi Takada
声一 高田
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Abstract

【課題】モータ回転中の電力消費量が少なく、モータ停止中には作業者が被駆動部材を出力側から容易に動かすことができるアクチュエータを提供する。【解決手段】アクチュエータのブレーキとして、モータ軸8と連結される出力軸9の径方向外側に配された外輪10が回転不能に拘束された状態では、モータ軸8の回転を出力軸9に伝達し、出力軸9に加えられる逆入力トルクに対しては出力軸9を外輪10とロックさせて停止させる逆入力遮断クラッチ5と、非通電時は逆入力遮断クラッチ5の外輪10を回転不能に拘束し、通電によりその外輪10を回転自在に解放する無励磁作動型の電磁ブレーキ6とを組み合わせたブレーキユニット2を採用することにより、モータ1を回転させて被駆動部材を動かすときは電磁ブレーキ6に通電する必要がなく、電磁ブレーキ6に通電すれば、作業者が被駆動部材を出力側から容易に動かせるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、モータが停止したときに被駆動部材の位置を保持するブレーキを備えたアクチュエータに関する。
ロボットの関節部等に用いられ、モータ駆動によって被駆動部材を作動させるアクチュエータでは、停電等によってモータが停止してしまったときに、被駆動部材が重力等の外力を受けて位置(姿勢)を変えることによって種々のトラブルが生じるおそれがある。このため、通常は、モータ停止時に被駆動部材の位置を保持するブレーキ(以下、これと同じ機能を有するものを単に「ブレーキ」ともいう。)を備えている。
上記のようなアクチュエータでは、そのブレーキとして無励磁作動型の電磁ブレーキを使用することが多い。その電磁ブレーキは、一般に、モータ軸に相対回転不能に取り付けられたブレーキ板と、ブレーキばねによってブレーキ板に押し付けられるアーマチュアと、通電によりアーマチュアをブレーキばねの弾力に抗してブレーキ板から離反させる電磁石とを備え、モータ回転中(通電中)には電磁石でアーマチュアを吸引してブレーキ板から離反させておき、モータ停止時(非通電時)にはブレーキばねの弾力でアーマチュアをブレーキ板に押し付けてブレーキ板およびモータ軸の回転を規制することにより、それまでモータに駆動されていた被駆動部材の位置を保持するようになっている(例えば、特許文献1、2参照。)。
また、ブレーキとして、上記の無励磁作動型の電磁ブレーキに代えて、入力側部材に入力トルクが加えられたときは、その回転を出力側部材に伝達し、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、出力側部材をロックさせる逆入力遮断クラッチ(例えば、特許文献3参照。)を用い、その入力側部材をモータ軸に、出力側部材を被駆動部材にそれぞれ連結することも考えられる。
上記逆入力遮断クラッチには、同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、入力側部材の回転を出力側部材に伝達するトルク伝達手段を設け、出力側部材の径方向外側に固定の外輪を配し、出力側部材の外周面に複数のカム面を設けて、外輪の内周円筒面と出力側部材の各カム面との間に周方向で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間に一対のころとその一対のころを楔形空間の狭小部へ押し込むばねを組み込むとともに、各楔形空間の周方向両側(ころを挟んでばねに周方向で対向する位置)に、入力側部材と一体回転するロック解除片の柱部を挿入した構成のものが多い。
この構成によれば、出力側部材に逆入力トルクが加えられても、回転方向後側のころが外輪および出力側部材に係合することにより出力側部材がロックされる。一方、入力側部材に入力トルクが加えられたときは、入力側部材と一体回転するロック解除片の柱部が回転方向後側のころをばねの弾力に抗して楔形空間の広大部へ押し出すことにより、そのころと外輪および出力側部材との係合が解除されて、出力側部材がロック状態から解放された後、トルク伝達手段によって入力側部材から出力側部材に回転が伝達される。
したがって、この構成の逆入力遮断クラッチをブレーキとして組み込んだアクチュエータでは、モータを駆動するとモータ軸の回転が出力軸に伝達されて被駆動部材が作動し、モータ停止時に被駆動部材に重力等の外力が加わっても、被駆動部材の位置を保持することができる。
特開平8−9589号公報 特開2008−144786号公報 特開2010−281375号公報
ところで、上記の無励磁作動型電磁ブレーキを組み込んだアクチュエータでは、被駆動部材に加えられる最大トルクに応じたブレーキ容量すなわちブレーキばねがアーマチュアをブレーキ板に押し付ける力が必要となり、モータ回転中はそのブレーキばねの弾力に抗してアーマチュアをブレーキ板から離反させる(ブレーキがかからないようにする)ために、常時ブレーキの電磁石にも電力を供給する必要があり、電力消費量が大きくなるという問題があった。
これに対し、上記の逆入力遮断クラッチを組み込んだアクチュエータでは、モータ回転中にブレーキがかからないようにするための電力を必要としないので、無励磁作動型電磁ブレーキを組み込んだものに比べて電力消費量の低減を図ることができる。
しかしながら、逆入力トルクに対して逆入力遮断クラッチの出力側部材がロックするので、アクチュエータの機械装置への組み付けやメンテナンス等を行う際に、作業者が被駆動部材を出力側から動かすことができず、作業性が低くなるという難点がある。
そこで、本発明は、モータ回転中の電力消費量が少なく、モータ停止中には作業者が被駆動部材を出力側から容易に動かすことができるアクチュエータを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、モータと、前記モータが停止したときにそのモータ軸と連結されている出力軸の回転方向位置を保持するブレーキとを備えたアクチュエータにおいて、前記ブレーキは、前記モータ軸、出力軸および出力軸の径方向外側に配された外輪を含み、前記外輪が回転不能に拘束された状態では、前記モータ軸の回転を出力軸に伝達し、前記出力軸に加えられる逆入力トルクに対しては出力軸を外輪とロックさせて停止させる逆入力遮断クラッチと、非通電時は前記外輪を回転不能に拘束し、通電により前記外輪を回転自在に解放する無励磁作動型の電磁ブレーキとからなるブレーキユニットであり、前記外輪が電磁ブレーキから解放された状態で出力軸に逆入力トルクが加えられたときには、前記出力軸が外輪とロックした状態で回転する構成を採用した。
上記の構成によれば、モータを回転させて出力軸に連結された被駆動部材を動かすときは、電磁ブレーキを非通電としていてもよいので、モータ回転中に電磁ブレーキへの通電が必要となる従来のものに比べて電力消費量を少なくすることができるし、モータが停止したときも、電磁ブレーキを非通電として外輪を回転不能に拘束しておけば、出力軸に逆入力トルクが加えられても出力軸の回転方向位置を保持することができる。また、モータ停止中にメンテナンス等を行う際には、電磁ブレーキに通電して外輪を回転自在に解放することにより、作業者が被駆動部材を出力側から動かせるようになる。
前記逆入力遮断クラッチとしては、前記モータ軸と出力軸とが同一軸線のまわりに回転する状態で配されており、前記モータ軸と出力軸との間に、モータ軸の回転を出力軸に伝達するトルク伝達手段が設けられており、前記出力軸の外周面に複数のカム面が設けられて、前記外輪の内周円筒面と出力軸の各カム面との間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間が形成されており、これらの各楔形空間に一対のころとその一対のころに挟まれて各ころを楔形空間の狭小部へ押し込む弾性部材が組み込まれており、前記各楔形空間の周方向両側に挿入される柱部を有するロック解除片が、前記モータ軸に相対回転不能に連結されているものを採用することができる。
ここで、前記モータ軸が第1の軸受に、前記出力軸が第2の軸受にそれぞれ回転自在に支持されるとともに、前記モータ軸の先端部が出力軸の内部に挿入されて前記第2の軸受の径方向内側に達している構成とすれば、モータ軸が長手方向の2箇所で回転自在に支持されることになるので、モータ軸と出力軸の同軸性の確保が容易になり、アクチュエータの動作の安定性向上が図れる。
また、前記電磁ブレーキとしては、前記外輪の外周側に相対回転不能に取り付けられ、前記外輪の径方向外側に張り出すブレーキ板と、前記ブレーキ板の一側面と対向し、軸方向移動可能かつ回転不能に保持されたアーマチュアと、前記アーマチュアをブレーキ板に押し付けるブレーキばねと、通電により前記アーマチュアをブレーキばねの弾力に抗してブレーキ板から離反させる電磁石とを備えたものを採用することができる。
また、前記外輪が、その軸方向で前記モータと対向する場合は、外輪がモータとの間に隙間を生じる状態で配されている構成とすれば、外輪が電磁ブレーキから解放された状態で逆入力トルクを加えられた出力軸とロックして回転する際に、モータと摺動することがなく、摩耗粉の発生を防止できるので好ましい。
本発明のアクチュエータは、上述したように、逆入力遮断クラッチと無励磁作動型の電磁ブレーキを組み合わせたブレーキユニットを組み込んだものであり、モータを回転させて被駆動部材を動かすときは電磁ブレーキに通電する必要がないので、電磁ブレーキのみを用いた従来のものよりも電力消費量を少なくできるし、モータが停止したときも電磁ブレーキを非通電としておけばブレーキをかけることができ、モータ停止中にメンテナンス等を行うときは、電磁ブレーキに通電することにより作業者が被駆動部材を出力側から容易に動かせるようになるので、効率よく作業することができる。
第1実施形態のアクチュエータの縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1のIII−III線に沿った要部拡大断面図 a、bは、それぞれ図3に対応してモータ回転時の動作を説明する断面図 図1に対応して電磁ブレーキ通電時の状態を示す要部の縦断正面図 図3に対応して電磁ブレーキ通電時の逆入力トルクに対する動作を説明する断面図 第2実施形態のアクチュエータの縦断正面図 図7のVIII−VIII線に沿った断面図 図7に対応して電磁ブレーキ通電時の状態を示す要部の縦断正面図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1乃至図6は第1の実施形態を示す。この実施形態のアクチュエータは、図1に示すように、モータ1の出力側にブレーキユニット2と減速機構としての波動歯車装置3とクロスローラ軸受4を組み込んだもので、そのブレーキユニット2が逆入力遮断クラッチ5と無励磁作動型の電磁ブレーキ6で構成されており、クロスローラ軸受4の出力側にモータ1の駆動によって作動する被駆動部材(図示省略)が連結されるようになっている。
前記モータ1は、そのモータハウジング7が図示省略した外部部材に固定されて、後述するように前記ブレーキユニット2、波動歯車装置3およびクロスローラ軸受4を一体に支持するようになっている。そして、モータハウジング7から一部を突出させたモータ軸8がブレーキユニット2の入力側部材となっている。
前記ブレーキユニット2の逆入力遮断クラッチ5は、図1および図2に示すように、入力側部材となるモータ軸8と、後述するように波動歯車装置3に連結される出力軸9と、出力軸9の径方向外側に配される二段円筒状の外輪10と、出力軸9と外輪10大径部との間に挿入される複数の柱部11aを有するロック解除片11と、出力軸9と外輪10大径部との間に組み込まれるころ12およびコイルばね(弾性部材)13とで構成されている。なお、コイルばねは、板ばね等の他の弾性部材に代えることもできる。
前記モータ軸8は、外周に二面幅が形成された係合部8aが出力軸9に設けられた係合穴9aに挿入されるとともに、係合部8aの端面から突出する小径円筒部が出力軸9の係合穴9aの底に設けられた円形穴に摺動自在に嵌め込まれて、出力軸9と同一軸線のまわりに回転するようになっている。一方、出力軸9は、その一端部(出力側の端部)が断面半円状に形成され、この断面半円状の一端部で後述するように波動歯車装置3の入力側に連結されている。
ここで、図3に示すように、出力軸9の係合穴9aはモータ軸8を挿入したときに僅かな回転方向の隙間が生じるように形成され、これによりモータ軸8の回転を僅かな角度遅れをもって出力軸9に伝達するトルク伝達手段が構成されている。その出力軸9の外周にはカム面9bが周方向に複数設けられ、外輪10大径部の内周円筒面と出力軸9の各カム面9bとの間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間14が形成されている。これらの各楔形空間14には前記ころ12が一対ずつ組み込まれ、前記コイルばね13がその一対のころ12に挟まれるように組み込まれて各ころ12を楔形空間14の狭小部へ押し込んでいる。
そして、図2および図3に示すように、前記各楔形空間14の周方向両側(ころ12を挟んでコイルばね13と周方向で対向する位置)に、前記ロック解除片11の柱部11aが挿入されており、そのロック解除片11は、モータ軸8の係合部8aの外周に隙間なく嵌め込まれて、モータ軸8と一体回転するようになっている。一方、前記外輪10は、大径部の外周面に軸方向に延びる複数の突条10aが設けられており、これらの突条10aで後述するように電磁ブレーキ6に連結されている。
この逆入力遮断クラッチ5は、各ころ12がコイルばね13の弾力で楔形空間14の狭小部に押し込まれているので、後述するように外輪10が拘束された状態では、出力軸9に逆入力トルクが加えられても、回転方向後側のころ12が外輪10および出力軸9に係合することにより出力軸9がロックされて回転しない。
また、外輪10が拘束された状態でモータ軸8に入力トルクが加えられたときは、まず、図4(a)に示すように、モータ軸8の回転に伴って、モータ軸8と一体のロック解除片11の柱部11aが回転方向後側のころ12をコイルばね13の弾力に抗して楔形空間14の広大部へ押し出すことにより、そのころ12と外輪10および出力軸9との係合が解除されて、出力軸9がロック状態から解放される。そして、図4(b)に示すように、モータ軸8がさらに回転して、モータ軸8の係合部8aが出力軸9の係合穴9aと係合すると、モータ軸8の回転が出力軸9に伝達されるようになる(このとき、回転方向前側のころ12は楔形空間14の広大部に相対移動するので、外輪10および出力軸9と係合することはない)。
一方、前記ブレーキユニット2の電磁ブレーキ6は、図1に示すように、逆入力遮断クラッチ5の外輪10の外周に嵌め込まれるブレーキ板15と、ブレーキ板15の一側面(出力側の面)と対向するアーマチュア16と、モータ軸8を通す状態でブレーキ板15の他側面(入力側の面)と対向する摩擦板17と、アーマチュア16をブレーキ板15に押し付ける複数のブレーキばね18と、通電によりアーマチュア16をブレーキばね18の弾力に抗してブレーキ板15から離反させる電磁石19と、ブレーキばね18および電磁石19が組み込まれモータハウジング7にボルト結合されるブレーキハウジング20とを備えたものである。なお、ブレーキばね18はコイルばねが用いられているが、他の弾性部材を採用することもできる。
前記ブレーキ板15は、外輪10の径方向外側に張り出す本体部と外輪10の軸方向に延びる円筒部とからなり、その円筒部の内周面に形成された軸方向溝15aに外輪10の外周面の突条10aが嵌まり込むことにより、外輪10と相対回転不能に連結されている(図2および図3参照)。
前記アーマチュア16は、ブレーキ板15の円筒部の外周に摺動自在に嵌め込まれるとともに、外周部分に摩擦板17をブレーキハウジング20に固定する複数のボルト21が通されることにより、軸方向移動可能かつ回転不能に保持されている。
したがって、電磁石19に通電していないときには、ブレーキばね18がアーマチュア16をブレーキ板15に押し付けることにより、アーマチュア16に押されたブレーキ板15が、ブレーキハウジング20に固定された摩擦板17に押し付けられ、電磁石19に通電すると、図5に示すように、電磁石19がアーマチュア16を吸引してブレーキばね18の弾力に抗して軸方向移動させ、ブレーキ板15から離反させる。すなわち、非通電時はブレーキ板15とこれに連結された逆入力遮断クラッチ5の外輪10を回転不能に拘束し、通電によりブレーキ板15と外輪10を回転自在に解放するようになっている。
なお、上記の逆入力遮断クラッチ5と電磁ブレーキ6を組み合わせたブレーキユニット2では、外輪10の大径部とモータ軸8との間にモータ軸8を回転自在に支持する第1の軸受22aが組み込まれ、ブレーキ板15の円筒部と出力軸9との間に出力軸9を回転自在に支持する第2の軸受22bが組み込まれている。各軸受22a、22bには焼結含油軸受が用いられている。
前記波動歯車装置3は、その入力側で逆入力遮断クラッチ5の出力軸9に連結される回転伝達軸23と、回転伝達軸23のフランジ部23aにボルト結合されるウェイブジェネレータ24と、ウェイブジェネレータ24の径方向外側に配されるサーキュラースプライン25と、ウェイブジェネレータ24とサーキュラースプライン25との間に大径部が挟まれるフレックススプライン26とを備えている。
前記回転伝達軸23は、一端に小径部が形成され、他端にフランジ部23aを有する大径部が形成された3段円筒状のものである。そして、その他端面に設けられている断面半円状の連結穴に逆入力遮断クラッチ5の出力軸9の一端部が嵌め込まれることにより、出力軸9と相対回転不能に連結されている。
前記ウェイブジェネレータ24は、径方向断面が楕円形に形成されたカム24aの外周に玉軸受24bの内輪を嵌合固定したものである。サーキュラースプライン25は、その内周に歯が設けられた円環状の部品であり、後述するように外周部をブレーキハウジング20と一体化されている。また、フレックススプライン26は、金属弾性体で形成された薄肉カップ状の部品であり、その大径部外周にサーキュラースプライン25内周の歯と噛み合う歯が設けられ、小径部でクロスローラ軸受4の内輪27とボルト結合されている。
そして、逆入力遮断クラッチ5の出力軸9から回転伝達軸23に回転が伝達され、回転伝達軸23と一体にウェイブジェネレータ24が回転すると、ウェイブジェネレータ24の玉軸受24bの外輪に大径部内周を押圧されたフレックススプライン26が、弾性変形してサーキュラースプライン25との噛合位置を変えていくことにより、サーキュラースプライン25との歯数の差分だけクロスローラ軸受4の内輪27と一体に回転し、大きな減速率が得られるようになっている。
前記クロスローラ軸受4は、波動歯車装置3のフレックススプライン26とボルト結合される内輪27と、サーキュラースプライン25とボルト結合される外輪28との間に、複数のローラ29を周方向で隣り合うものどうしが互いに直交するように配したものである。その内輪27は、両端面に中心穴27a、27bを有し、一端面の中心穴27aで被駆動部材と連結されるようになっており、他端面の中心穴27bに波動歯車装置3の回転伝達軸23の小径部を支持する玉軸受30が嵌め込まれている。
そして、クロスローラ軸受4の外輪28とブレーキハウジング20が波動歯車装置3のサーキュラースプライン25を貫通するボルトで結合されるとともに、前述のようにブレーキハウジング20がモータハウジング7にボルト結合されていることにより、ブレーキユニット2と波動歯車装置3とクロスローラ軸受4がモータハウジング7で一体に支持されている。
このアクチュエータは、上記の構成であり、ブレーキとして、外輪10が回転不能に拘束された状態では、モータ軸8の回転を出力軸9に伝達し、出力軸9に加えられる逆入力トルクに対して出力軸9を外輪10とロックさせて停止させる逆入力遮断クラッチ5と、非通電時は逆入力遮断クラッチ5の外輪10を回転不能に拘束し、通電によりその外輪10を回転自在に解放する無励磁作動型の電磁ブレーキ6とを組み合わせたブレーキユニット2をモータ1の出力側に組み込んでいる。
したがって、電磁ブレーキ6(の電磁石19)を非通電として逆入力遮断クラッチ5の外輪10を拘束した状態でモータ1を回転させたときは、モータ軸8の回転が出力軸9に伝達され、出力軸9の回転が波動歯車装置3で減速された後、クロスローラ軸受4を介して被駆動部材に伝達され、被駆動部材が駆動される。また、電磁ブレーキ6が非通電状態でモータ1が停止したときには、被駆動部材からクロスローラ軸受4および波動歯車装置3を介して出力軸9に逆入力トルクが加えられても、出力軸9が外輪10とロックして回転しないので、出力軸9から被駆動部材までの各部材の回転方向位置が保持される。一方、電磁ブレーキ6に通電すると、外輪10が電磁ブレーキ6から解放されるので、被駆動部材から出力軸9に逆入力トルクが加えられたときには、図6に示すように、出力軸9が外輪10とロックした状態で回転することになる。
すなわち、モータ1を回転させて被駆動部材を動かすときは電磁ブレーキ6に通電する必要がないので、電磁ブレーキのみを用いた従来のものよりも電力消費量を少なくできるし、モータ1が停止したときも電磁ブレーキ6を非通電としておけばブレーキをかけることができる。また、モータ1の停止中にメンテナンス等を行うときは、電磁ブレーキ6に通電することにより作業者が被駆動部材を出力側から容易に動かせるようになるので、効率よく作業することができる。
図7乃至図9は第2の実施形態を示す。この実施形態は、上述した第1実施形態をベースとして、逆入力遮断クラッチ5と電磁ブレーキ6の構成の一部を変更したものである。以下、主として第1実施形態からの変更点について説明する。
この第2実施形態では、電磁ブレーキ6の構成部材の軸方向の配置が第1実施形態と逆になっている。そして、第1実施形態のブレーキ板15の本体部と円筒部が分離されて、本体部のみがブレーキ板31となり、円筒部は逆入力遮断クラッチ5の外輪32と一体に形成されている。その外輪32は円筒状の部材とされており、外輪32の外周面に形成された軸方向溝32aにブレーキ板31の内周面に形成された突条31aが嵌まり込むことにより、ブレーキ板31と外輪32とが相対回転不能に連結されている(図8参照)。これにより、ブレーキ板31および外輪32は、第1実施形態に比べて、それぞれの形状が簡単で製造しやすく、また両者の圧入作業が容易で圧入による変形のおそれの少ないものとなっている。
また、この電磁ブレーキ6の構成部材の軸方向配置では、電磁ブレーキ6の摩擦板17が逆入力遮断クラッチ5の外輪32の径方向外側に配され、その結果、外輪32がモータハウジング7の一端に形成された突出部と軸方向で直接対向している。ただし、この外輪32は、モータハウジング7の突出部との間に隙間を生じる状態で配されており、第1実施形態と同様に電磁ブレーキ6から解放された状態で逆入力トルクを加えられた出力軸9とロックして回転する際にも、モータハウジング7とは摺動せず、摩耗粉を発生させるおそれはない(図9参照)。
また、モータ軸8を回転自在に支持する第1の軸受22aは第1実施形態よりも軸方向寸法が小さく形成され、出力軸9を回転自在に支持する第2の軸受22bは第1実施形態よりも軸方向寸法が大きく形成されている。そして、モータ軸8は、出力軸9の内部に挿入された先端部(小径円筒部)が第2の軸受22bの径方向内側に達し、長手方向の2箇所で回転自在に支持されるようになっている。これにより、第1実施形態に比べて、モータ軸8と出力軸9の同軸性の確保が容易になり、アクチュエータの動作の安定性を向上させることができる。
なお、上述した第2実施形態では、第1実施形態のブレーキ板15の円筒部を逆入力遮断クラッチ5の外輪32と一体に形成したが、両者を別体で形成して相対回転不能に連結するようにしてもよい。
1 モータ
2 ブレーキユニット
3 波動歯車装置
4 クロスローラ軸受
5 逆入力遮断クラッチ
6 電磁ブレーキ
7 モータハウジング
8 モータ軸
9 出力軸
9b カム面
10 外輪
11 ロック解除片
11a 柱部
12 ころ
13 コイルばね(弾性部材)
14 楔形空間
15 ブレーキ板
16 アーマチュア
17 摩擦板
18 ブレーキばね
19 電磁石
20 ブレーキハウジング
22a 第1の軸受
22b 第2の軸受
31 ブレーキ板
32 外輪

Claims (5)

  1. モータと、前記モータが停止したときにそのモータ軸と連結されている出力軸の回転方向位置を保持するブレーキとを備えたアクチュエータにおいて、
    前記ブレーキは、前記モータ軸、出力軸および出力軸の径方向外側に配された外輪を含み、前記外輪が回転不能に拘束された状態では、前記モータ軸の回転を出力軸に伝達し、前記出力軸に加えられる逆入力トルクに対しては出力軸を外輪とロックさせて停止させる逆入力遮断クラッチと、非通電時は前記外輪を回転不能に拘束し、通電により前記外輪を回転自在に解放する無励磁作動型の電磁ブレーキとからなるブレーキユニットであり、
    前記外輪が電磁ブレーキから解放された状態で出力軸に逆入力トルクが加えられたときには、前記出力軸が外輪とロックした状態で回転することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記逆入力遮断クラッチは、前記モータ軸と出力軸とが同一軸線のまわりに回転する状態で配されており、前記モータ軸と出力軸との間に、モータ軸の回転を出力軸に伝達するトルク伝達手段が設けられており、前記出力軸の外周面に複数のカム面が設けられて、前記外輪の内周円筒面と出力軸の各カム面との間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間が形成されており、これらの各楔形空間に一対のころとその一対のころに挟まれて各ころを楔形空間の狭小部へ押し込む弾性部材が組み込まれており、前記各楔形空間の周方向両側に挿入される柱部を有するロック解除片が、前記モータ軸に相対回転不能に連結されているものであることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記モータ軸が第1の軸受に、前記出力軸が第2の軸受にそれぞれ回転自在に支持されるとともに、前記モータ軸の先端部が出力軸の内部に挿入されて前記第2の軸受の径方向内側に達していることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記電磁ブレーキは、前記外輪の外周側に相対回転不能に取り付けられ、前記外輪の径方向外側に張り出すブレーキ板と、前記ブレーキ板の一側面と対向し、軸方向移動可能かつ回転不能に保持されたアーマチュアと、前記アーマチュアをブレーキ板に押し付けるブレーキばねと、通電により前記アーマチュアをブレーキばねの弾力に抗してブレーキ板から離反させる電磁石とを備えたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 前記外輪が、その軸方向で前記モータと対向し、かつモータとの間に隙間を生じる状態で配されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアクチュエータ。
JP2016247611A 2016-10-06 2016-12-21 アクチュエータ Pending JP2018061415A (ja)

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