JP4766962B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents
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Description
前記コイルへ電流が供給されると、前記コイルハウジングと前記プランジャと前記デフケースに設けられた側壁とを透過する磁力線ループが形成され、磁力により前記プランジャを軸方向移動させ、前記ガイド部材の軸方向先端部が前記デフケースに設けられた側壁に形成された貫通孔を通じて前記クラッチ部材を押圧することを特徴とする。
図1によってデファレンシャル装置としてのリヤデフ1(本発明の一実施形態)の説明をする。以下の説明の中で左右の方向はリヤデフ1が用いられた4輪駆動車及び図1での左右の方向である。
リヤデフ1は、キャリヤ3に収容され、入力する駆動トルクによって回転可能な入力部材と;回転可能なピニオン5(差動部材)と、駆動トルクを授受する噛み合い部7,9(トルク伝達部)を介してピニオン5と噛み合った(相対回転可能に連結された)第1及び第2のサイドギア11,13(出力部材)とを含み、前記入力部材と共に同軸回転可能な差動機構15(ベベルギア式)と;差動機構15の差動回転を制限する差動制限装置17とを含み、差動制限装置17は、差動機構15の差動制限を制御するアクチュエータを含み、前記入力部材は、差動機構15を収容するデフケース19を含み、デフケース19は、エンジンからの駆動トルクが入力されるリングギア21が固定されたフランジ23を含み、前記アクチュエータは、デフケース19のボス部31の外周側に位置する環状のコイル22と、このコイル22の外周側と軸方向の一方側の側壁と内周側の一部とを環状に覆うコイルハウジング71とからなる電磁ソレノイド25と、電磁ソレノイド25のコイル22に電流が供給されるとコイルの周囲のコイルハウジング71と環状のプランジャ27とデフケース19の側壁20とを透過する磁力線ループ24に作用するように磁力によって軸方向に移動操作力を受けるプランジャ27とを含む電磁式アクチュエータ29である。電磁ソレノイド25は、リングギア21側に配置され、キャリヤ3によって支持され、デフケース19の側壁20は、電磁ソレノイド25の磁路の一部を構成し、プランジャ27は、デフケース19のボス部31の外周に支持されていることを特徴とする。
デフケース19は一体に形成されており、キャリヤ3の内部に配置され、左のボス部31はベアリング33を介し、右のボス部35はベアリングを介し、それぞれキャリヤ3に支承されている。リングギア21はフランジ23にボルトで固定されており、デフケース19はリングギア21から入力するエンジンの駆動力によって回転駆動される。
リヤデフ1は次のような効果が得られる。
図2によってリヤデフ101(本発明の第1参考例)の説明をする。リヤデフ101は上記の4輪駆動車においてリヤデフ1と置き換えて用いられている。以下、リヤデフ1と同機能の部材には同符号を与えて引用しながら相違点を説明する。
リヤデフ101は、入力する駆動トルクによって回転可能なデフケース103(入力部材)と;回転可能なピニオン5(差動部材)と、前記駆動トルクを授受する噛み合い部7,9(トルク伝達部)を介してピニオン5と噛み合った(相対回転可能に連結された)サイドギア11,13(第1及び第2の出力部材)とを含み、デフケース103と共に同軸回転可能な差動機構15と;差動機構15の差動制限装置105とを含み、差動制限装置105は、差動機構15の差動回転を制限するドッグクラッチ107(差動制限機構部)と、ドッグクラッチ107を操作する電磁式アクチュエータ109(アクチュエータ部)とを含み、ドッグクラッチ107と電磁式アクチュエータ109とを差動機構15の軸方向中心に対して軸方向の反対側にそれぞれ配置すると共に、電磁式アクチュエータ109の操作力をドッグクラッチ107に伝達する複数本のプッシュロッド111(伝達機構)が設けられ、
ドッグクラッチ107は、サイドギア11と一体回転可能に連結されたクラッチリング113(第1の部材)と、デフケース103と一体回転可能に連結されたクラッチリング115(第2の部材)との間に設けられ、サイドギア11とクラッチリング113の間には、差動トルクを受けて作動しドッグクラッチ107の差動制限力を強化するカム機構117が設けられていることを特徴とする。
差動制限装置105は、上記のドッグクラッチ107と電磁式アクチュエータ109とプッシュロッド111と、コントローラによって構成されている。
リヤデフ101は次のような効果が得られる。
図3と図4によってリヤデフ201(本発明の第2参考例)の説明をする。リヤデフ201は上記の4輪駆動車においてリヤデフ1,101と置き換えて用いられている。以下、リヤデフ1,101と同機能の部材には同符号を与えて引用しながら相違点を説明する。
リヤデフ201は、入力するエンジンの駆動トルクによって回転可能な入力部材と;回転可能なピニオン5(差動部材)と、前記駆動トルクを授受する噛み合い部7,9(トルク伝達部)を介してピニオン5と噛み合った(相対回転可能に連結された)サイドギア11,13(第1及び第2の出力部材)とを含み、前記入力部材と共に同軸回転可能な差動機構15と;差動機構15の差動回転を制限する差動制限装置203とを含み、差動制限装置203は、差動機構15の差動制限を制御する電磁式アクチュエータ109(アクチュエータ)を含み、前記入力部材は、差動機構15を収容するデフケース103を含み、デフケース103は、エンジンからの駆動トルクが入力するリングギア21が固定されたフランジ129を含み、ピニオン5は、ピニオンシャフト205(支持軸)上に支持されており、ピニオンシャフト205は、その外側端部をデフケース103によって径方向移動可能に支持されると共に、内側端部をデフケース103の回転中心軸側に配置されたスラストブロック207(支持部材)によって着脱可能に支持されていることを特徴とする。
差動機構15は、2箇のピニオン5と、図3のようにリングギア21の径方向内側に配置された2本のピニオンシャフト205と、サイドギア11,13から構成されている。図4のように2本のピニオンシャフト205は一直線上に配置されており、各ピニオンシャフト205はデフケース103の貫通孔208に外側端部を係合し、ピニオンシャフト205に取り付けられたOリング209によって貫通孔208からのオイル漏れが防止されている。また、ピニオンシャフト205内側の先端部211はスラストブロック207の係合部213に係合して支持されている。各ピニオンシャフト205の先端部211を係合部213から抜くと、スラストブロック207を取り出すことができる。また、スラストブロック207には出力軸47,49と突き当たって自らの径方向位置決めをするフランジ部215が設けられている。
リヤデフ201は次のような効果が得られる。
本発明のデファレンシャル装置に適用可能な差動機構は、ベベルギア式の差動機構に限らず、他のギア機構を用いた差動機構でも、あるいは、ギア機構を用いない差動機構でもよい。
3 キャリヤ
5 ピニオン(差動部材)
11,13 サイドギア(第1及び第2の出力部材)
15 差動機構
17 差動制限装置
19 デフケース(入力部材)
21 リングギア
23 フランジ
25 電磁コイル
27 プランジャ
29 電磁式アクチュエータ(アクチュエータ)
101 リヤデフ(デファレンシャル装置)
103 デフケース(入力部材)
105 差動制限装置
107 ドッグクラッチ(差動制限機構部)
109 電磁式アクチュエータ(アクチュエータ部)
111 プッシュロッド(伝達機構)
113 クラッチリング(第1の部材)
115 クラッチリング(第2の部材)
117 カム機構
201 リヤデフ(デファレンシャル装置)
203 差動制限装置
205 ピニオンシャフト(支持軸)
207 スラストブロック(支持部材)
Claims (1)
- キャリヤに収容され、
入力する駆動トルクによって回転可能な入力部材と;
前記入力部材から駆動トルクが伝達される差動部材と、前記駆動トルクを授受するトルク伝達部を介して前記差動部材と相対回転可能に連結された第1及び第2の出力部材とを含み、前記入力部材と共に同軸回転可能な差動機構と;
前記差動機構の差動回転を制限する差動制限装置とを含み、
前記差動制限装置は、前記差動機構の差動制限を制御するアクチュエータと軸方向移動可能なクラッチ部材とを含み、
前記入力部材は、前記差動機構と前記クラッチ部材とを収容するデフケースを含み、
前記デフケースは、エンジンからの駆動トルクが入力するリングギアが固定されたフランジを含み、
前記アクチュエータは、環状のコイルと該コイルの外周側と軸方向の一方側の側壁と内周側とを環状に覆うコイルハウジングとからなる電磁ソレノイドと前記コイルハウジングの内周側に配置された環状のプランジャとを含む電磁式アクチュエータであり、
前記電磁ソレノイドは、前記リングギア側に配置され、前記デフケースに対して軸方向に相対移動しないように配置され、
前記デフケースには前記コイルの軸方向の他方側に対向して側壁が設けられ、
前記プランジャは、内周側に一体に構成された非磁性体のガイド部材により前記デフケースの外周に支持されており、
前記コイルへ電流が供給されると、前記コイルハウジングと前記プランジャと前記デフケースに設けられた側壁とを透過する磁力線ループが形成され、磁力により前記プランジャを軸方向移動させ、前記ガイド部材の軸方向先端部が前記デフケースに設けられた側壁に形成された貫通孔を通じて前記クラッチ部材を押圧することを特徴とするデファレンシャル装置。
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