JP2005098477A - 回転断続装置 - Google Patents

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    • B60K1/00Arrangement or mounting of electrical propulsion units

Abstract

【課題】 減速駆動装置のトルク伝達容量を増大することができると共に、確実なトルク断続を可能とする。
【解決手段】 電動モータ5と、第1,第2の減速機構33、35と、リヤデファレンシャル装置37とを備え、デフケース101がインナーケース111に対して先行回転するときにブレーキシュー120の摩擦力に起因してデフケース101からインナーケース111へのトルク伝達を可能としデフケース101よりインナーケース111が先行回転するときにデフケース101に対しインナーケース111が相対回転可能となる断続機構24を設け、断続機構24は、クラッチ体121と、カム構造123と、噛み合い構造125と、スライドプレート127と、電磁石26とを備え、スライドプレート127をハウジング31に係合させてブレーキシュー120の摩擦力を発生させ得ることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、四輪駆動車等に用いられる回転断続装置に関する。
従来の回転断続装置としては、例えば図12に示すようなものがある。図12は、回転断続装置を適用した減速駆動装置の断面図である。図12のように回転断続装置200は、減速駆動装置201のフリーランニングデフに適用されたものである。減速駆動装置201は、電動モータの出力を減速して左右のアクスルシャフトへ伝達し、例えば左右の後輪を駆動するようになっている。電動モータは、副駆動源として用いられている。前輪側は内燃機関などのエンジンが主駆動源として用いられ、該エンジンによって左右前輪を駆動するようになっている。
前記減速駆動装置201には、固定側のハウジング205に第1伝動軸207が回転自在に支持されている。第1伝動軸207には、第1の減速機構209を構成する減速ギヤ211が設けられている。減速ギヤ211には、第1の減速機構209の他方の減速ギヤ215が噛合っている。減速ギヤ215は、第2伝動軸217に支持されている。第2伝動軸217は、前記第1伝動軸207に対して平行に配置され、前記ハウジング205に回転自在に支持されている。
前記第2伝動軸217には、第2の減速機構219を構成する減速ギヤ221が設けられている。減速ギヤ221には、第2の減速機構219の他方の減速ギヤ223が噛合っている。減速ギヤ223は、リヤデファレンシャル装置225のデフケース227に対しベアリング229を介して相対回転自在に支持されている。
前記リヤデファレンシャル装置225は、前記デフケース227内に差動歯車機構231を支持している。デフケース229は、ハウジング205にベアリング233により回転自在に支持されている。
前記減速ギヤ223とデフケース229との間のトルクの伝達遮断の切り替えは、回転断続装置200の多板の摩擦板を用いた電磁摩擦クラッチ235で行われる。
従って、電磁摩擦クラッチ235がトルク伝達状態に有れば、電動モータを駆動することにより、第1,第2減速機構209,219を介して減速されたトルクがリヤデファレンシャル装置225へ伝達される。リヤデファレンシャル装置225からは、左右のアクスルシャフトへトルクが伝達される。このトルクにより、エンジンの駆動に対し発進走行や登坂走行の補助を行うことができる。
前記電動モータが停止しているときは、前記電磁摩擦クラッチ235がトルク遮断状態に切り替えられる。この切り替え状態で、車輪側の回転がリヤデファレンシャル装置225へ伝達されても、リヤデファレンシャル装置225がフリーランニングデフとして機能し、第1,第2減速機構209,219、電動モータへ回転が伝達されることはない。このため、電動モータの出力が停止しているとき第1,第2減速機構209,219、及び電動モータが車輪側の回転により強制的に駆動されることはない。
しかし、電磁摩擦クラッチ235によりトルク伝達遮断の切り替えを行う構成であると、トルク伝達容量が小さいという問題がある。電磁クラッチ235のトルク伝達容量を大きくすると、電磁摩擦クラッチ235が大型化し、重量が増大すると共に高価になるという問題がある。
前記多板の摩擦板を用いた電磁摩擦クラッチ235は、遮断状態としてもオイルの粘性等により大きな引きずりトルクを生じる恐れがある。この引きずりトルクは、電磁摩擦クラッチ235が大型化すればそれだけ大きくなり、トルク伝達容量の増大が制限される恐れがある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の回転断続装置としては、例えば図13,図14に示すようなものもある。図13はデファレンシャル装置及びその周辺の断面図、図14は回転断続装置及びその周辺の断面図である。図13,図14のように回転断続装置200Aは、デファレンシャル装置237の差動制限装置とに適用されたものである。デファレンシャル装置237は、デフケース239内に左右サイドギヤ241,243及びピニオンギヤ245が支持され全体がデフキャリア247に支持されている。
前記デフケエース239と一方のサイドギヤ241との間に、回転断続装置200Aの摩擦多板クラッチ249が介設されている。摩擦多板クラッチ249は、押圧部材251の軸心に沿った方向の移動により締結される。押圧部材251と一方のサイドギヤ241との間に、ボール253を用いたカム機構255が設けられている。
前記押圧部材251の外周には入力部材257が配置され、押圧部材251の外周面と入力部材257の内周面との間にコーンクラッチが形成されている。
前記デフケース239には、外周面にカム機構259が支持されている。カム機構259は、一対のカムプレート261,263とボール265とにより構成されている。
前記一方のカムプレート261と前記入力部材257との間には、伸長部材267及びばね269が介設されている。
前記他方のカムプレート263には、駆動プレート271が一体回転可能に設けられている。駆動プレート271に対向するように電磁石273が配置されている。
前記電磁石273は、支持部材275を介してデフケース239の外周に相対回転可能に支持されている。電磁石273は、例えばデフキャリア247側に相対回転不能に固定される。
従って、電磁石273が通電制御されると、駆動プレート271が電磁石273に引き付けられ、カムプレート263が回転規制を受ける。これに対し、カムプレート261は、デフケース239と共に回転しようとするからカムプレート261,263間に相対回転が起こり、カム機構259が働く。カム機構259の働きにより、カムプレート263に対しカムプレート261がばね269側へ移動する。カムプレート261の移動により、ばね269,伸長部材267を介して入力部材257が同方向へ連動する。入力部材257のこの移動により、押圧部材251との間のコーンクラッチが働らき押圧部材251がデフケース239に対して回転規制を受ける。
このとき、左右サイドギヤ241,243が差動回転していれば、サイドギヤ241と押圧部材251との間で相対回転が起こり、カム機構255が働く。カム機構255の働きにより、押圧部材251がサイドギヤ241側に対し摩擦多板クラッチ249側への移動力を受ける。押圧部材251のこの移動により摩擦多板クラッチ249が締結され、サイドギヤ241,243間の差動回転が制限される。
しかしながら、この構造においても、前記同様摩擦多板クラッチ249を用いており、図12の従来例と同様な問題を有している。加えて、図13,図14の従来例では、差動制限をしているとき駆動プレート271と電磁石273との間が常時摺動しており、両者間の摩耗が激しく、装置の耐久性が大きく損なわれる恐れがある。駆動プレート271の材質として摩耗に強いもの、摺動摩擦力を発生するのに適したものを用いることが肝要であるものの、駆動プレート271は電磁石273により引き付ける必要があり、鉄系の材料に限られてしまうものとなり、自由な材料選択ができない(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−104073号公報 特開2003−120789号公報
解決しようとする問題点は、回転断続手段のトルク伝達容量が小さく、引きずりトルクが発生する等の点である。
本発明の回転断続手段は、トルク伝達容量を増大すると共に引きずりトルクを抑制するため、断続機構を、クラッチ体とカム構造と噛み合い構造と摩擦部材と中間部材とアクチュエータとで構成し、前記クラッチ体は、前記回転部材間に介設され、前記カム構造は、前記一方の回転部材と前記クラッチ体との間に設けられ該一方の回転部材及びクラッチ体間の相対回転により該クラッチ体を前記他方の回転部材側へ付勢力に抗して移動させ、前記噛み合い構造は、前記他方の回転部材と前記クラッチ体との間に設けられて前記クラッチ体の移動により噛み合い、前記摩擦部材は、前記クラッチ体に回転係合し、前記中間部材は、支持体側に相対回転可能に配置され前記摩擦部材を回転摺動可能に備え、前記アクチュエータは、前記支持体側に設けられ前記中間部材を前記支持体側に係合,離脱させ、前記アクチュエータにより前記中間部材を前記ハウジングに係合させ該中間部材に対する前記摩擦部材の摺動摩擦力により前記一方の回転部材及び前記クラッチ体間の相対回転を起こすことを最も主要な特徴とする。
本発明の回転断続装置は、アクチュエータにより中間部材を支持体に係合させて前記中間部材に対し摩擦部材の摺動摩擦力を発生させると、一方の回転部材と摩擦部材に係合するクラッチ体との間が相対回転する。この相対回転によりカム構造が働きクラッチ体を他方の回転部材側へ付勢力に抗して移動させる。このクラッチ体の移動により他方の回転部材とクラッチ体とが噛み合い構造により噛み合い、回転部材間でのトルク伝達を行うことができる。
しかも噛み合い構造であるから、多板の摩擦クラッチに比べて小型でありながら、トルク伝達容量を大幅に向上することができる。
前記噛み合い構造は、噛み合い結合を外してトルク遮断状態としたときには、多板摩擦クラッチのような引きづりトルクを抑制することができる。この引きずりトルクの抑制によりトルク伝達を確実に遮断することができる。この確実な遮断により、燃費向上も可能である。
前記中間部材を支持体に係合させたとき、該中間部材と摩擦部材との間が摺動することになるため、摩擦部材に摩擦力を発生しながら摺動回転するのに適した材質を自由に用いることができ、装置の耐久性を大幅に向上させることができる。
前記断続機構は、相対回転可能な入出力回転部材及び該出力回転部材に支持された差動歯車機構よりなるデファレンシャル装置に設けられ、前記一方の回転部材を、前記入力回転部材とし、前記他方の回転部材を、前記出力回転部材とし、前記断続機構により前記入出力回転部材間の相対回転を断続するため、多板の摩擦クラッチに比べて小型でありながら、デファレンシャル装置のトルク伝達容量を大幅に向上することができる。
前記噛み合い構造は、噛み合い結合を外してトルク遮断状態としたときには、多板摩擦クラッチのような引きづりトルクを抑制することができる。この引きずりトルクの抑制により、トルク伝達を確実に遮断することができる。この確実な遮断により、燃費向上も可能である。
前記デファレンシャル装置は、駆動源の出力回転を減速機構により減速した出力を車輪側に分配するため、駆動源の出力回転を減速しながらトルク伝達容量を大幅に向上すると共に、燃費向上も可能であり、且つ装置の耐久性を大幅に向上させることができる。
前記駆動源は、前記支持体に支持され、前記減速機構は、前記駆動源の駆動力を減速する第1の減速機構及び該第1の減速機構の出力回転を減速する第2の減速機構からなり、前記第1の減速機構は、プラネタリキャリアと該プラネタリキャリアに回転自在に支持されたプラネタリギヤと該プラネタリギヤに噛み合うインターナルギヤ及びサンギヤとからなり、前記第2の減速機構は、前記駆動源と前記第1の減速機構との回転軸芯に沿った方向間に配置され、前記デファレンシャル装置は、前記第2の減速機構の出力を車輪側に分配することができる。
従って、デファレンシャル装置の他に第1の減速機構側に1本の伝動軸が存在するのと同等の構成にすることができる。この構成により、全体的に小型化を図ることができ、重量軽減を図ることが可能となる。
また、駆動源と第1の減速機構との回転軸芯に沿った方向間に第2の減速機構を配置し、第1の減速機構を駆動源に対し距離を置いたため、駆動源の組付誤差が第1の減速機構に及ぶのを抑制することができる。この組み付け誤差の影響抑制により、第1の減速機構での振動、異音の発生を抑制し、音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
前記第1の減速機構は、前記プラネタリキャリアが固定側のハウジングに回転自在に支持されると共に、前記プラネタリキャリアの回転軸心部に延設配置され駆動源の出力を伝動する伝動軸が前記サンギヤに結合され、且つ前記インターナルギヤが前記ハウジング側に固定して設けられ、前記第2の減速機構は、前記プラネタリキャリアに設けられた減速ギヤ及び該減速ギヤに噛み合う前記デファレンシャル装置のリングギヤからなるため、駆動源と第1の減速機構との回転軸芯に沿った方向間に第2の減速機構を容易に配置し、駆動源の駆動力を第1の減速機構で減速し、この第1の減速機構のプラネタリキャリアから第2の減速機構へ減速された駆動力を伝動することができる。この駆動力は、第2の減速機構の減速ギヤ及びリングギヤによってさらに減速することができ、デファレンシャル装置へ確実に伝達することができる。
前記アクチュエータを制御し、前記回転部材相互の回転速度が一致又は近接してから前記中間部材を前記ハウジングに係合させる制御手段を設けたため、回転部材相互のの回転速度が一致するまでの間に、噛み合い構造の噛み合い結合及び噛み合い外れの繰り返しによる異音発生を抑制することができる。
前記駆動源を、他の主駆動源に対して副駆動源としたため、全体的に小型、軽量に形成することができる。また、副駆動源の音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
前記主駆動源は内燃機関であり、前記内燃機関及び駆動源は、一方が前後輪の一方を他方が同他方を駆動する駆動源となるため、四輪駆動車において前後輪の一方へ動力を伝動する減速駆動装置を小型、軽量に構成することができる。また、該減速駆動装置の音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
前記断続機構は、入力回転部に支持された差動歯車機構よりなるデファレンシャル装置に設けられ、前記一方の回転部材を、前記入力回転部材とし、前記他方の回転部材を、前記差動歯車機構の差動歯車とし、前記断続機構により前記入力回転部材及び差動歯車間の相対回転を断続するため、噛み合い構造によりデファレンシャル装置の差動を確実にロックすることができる。
前記噛み合い構造は、噛み合い結合を外してトルク遮断状態としたときには、多板摩擦クラッチのような引きづりトルクを抑制することができる。この引きずりトルクの抑制によりデファレンシャル装置の差動ロックを確実に解除することができる。
前記デファレンシャル装置は、前記支持体の軸受け支持部に回転自在に支持され、前記中間部材は、前記軸受け支持部の外周に相対回転可能に配置されたため、デファレンシャル装置の入力回転部材をハウジングに支持する軸受け支持部間のスパンを短くすることができる。従って、デファレンシャル装置の支持剛性の向上を図り、振動発生等を抑制し、耐久性を向上することができる。
前記一対の回転部材は、リヤデファレンシャル装置への入力を行うドライブピニオンシャフトとプロペラシャフトに結合される回転軸とでなり、前記断続機構は、前記ドライブピニオンシャフトと前記回転軸との間に設けられて前記ドライブピニオンシャフトと前記回転軸との間を断続することができる。
しかも噛み合い構造であるから、多板の摩擦クラッチに比べて小型でありながら、ドライブピニオンシャフトとプロペラシャフトとの間のトルク伝達容量を大幅に向上することができる。
前記噛み合い構造は、噛み合い結合を外してトルク遮断状態としたときには、多板摩擦クラッチのような引きづりトルクを抑制することができる。この引きずりトルクの抑制によりドライブピニオンシャフトとプロペラシャフトとの間のトルク伝達を確実に遮断することができる。この確実な遮断により、燃費向上も可能である。
前記中間部材を支持体に係合させたとき、該中間部材と摩擦部材との間が摺動することになるため、摩擦部材に摩擦力を発生しながら摺動回転するのに適した材質を自由に用いることができ、装置の耐久性を大幅に向上させることができる。
トルク伝達容量の増大とトルク伝達遮断を確実に行うという目的を、クラッチ体とカム構造と噛み合い構造と中間部材と摩擦部材とアクチュエータとを設けて実現した。
図1は、本発明の実施例1に係る回転断続装置を適用した四輪駆動車のスケルトン平面図である。図1の四輪駆動車1は、横置きフロントエンジン・フロントドライブベース(いわゆる、FFベース)であり、主駆動源である内燃機関としてのエンジン3と、駆動源である副駆動源としての電動モータ5とを備えている。エンジン3は本実施形態において、左右の前輪7,9を駆動し、電動モータ5は同左右の後輪11,13を駆動する駆動源となっている。但し、前輪を副駆動源の電動モータ5で駆動し、後輪11,13を主駆動源のエンジン3で駆動する構成にすることもできる。
前記エンジン3の出力は、トランスミッション15を介してデファレンシャル装置であるフロントデファレンシャル17に入力されるようになっている。フロントデファレンシャル17には、左右のアクスルシャフト19,21を介して、前記前輪7,9が連動連結されている。
前記電動モータ5の出力は、減速駆動装置23に入力されるようになっている。減速駆動装置23には、断続機構24のアクチュエータとして電磁石26が設けられている。電動モータ5及び電磁石26は、制御手段としてのコントローラ10によって制御されるようになっている。コントローラ10には、前後輪7,9,11,13の車輪速センサからの検出値を入力するようになっている。
前記減速駆動装置23の出力側には、左右のアクスルシャフト25,27を介して、前記左右の後輪11,13が連動連結されている。
前記電動モータ5には、バッテリ29から給電され又はエンジン3の出力回転時に発電するジェネレータから直接的に給電されるようになっている。車両の減速時等においては、前記ジェネレータの発電がバッテリ29に充電されるようになっている。
通常走行時には、エンジン3の駆動によってトランスミッション15を介しフロントデファレンシャル17にトルクが伝達される。フロントデファレンシャル17から左右のアクスルシャフト19,21を介して、左右の前輪7,9にトルク伝達が行われる。
また、エンジン3の回転によるジェネレータの発電によって、電動モータ5に給電が行われ、電動モータ5の出力が減速駆動装置23に伝達される。前記電磁石26が通電制御され、前記断続機構24がトルク伝達状態となっていれば減速駆動装置23から左右のアクスルシャフト25,27を介して左右の後輪11,13へトルク伝達が行われる。
従って、四輪駆動車1は、エンジン3による前輪7,9の駆動と、電動モータ5による後輪11,13の補助的な駆動とによって四輪駆動状態で走行することができる。
車両発進走行、車両加速走行時には、バッテリ29から電動モータ5への給電も加えられ、円滑な発進走行、加速走行を可能とする。車両減速走行時等には、ジェネレータによる発電によって、バッテリ29が充電され、次の発進走行、加速走行に備えられる。
かかる四輪駆動車1の前記減速駆動装置23は、例えば図2,図3のようになっている。図2は減速駆動装置23の断面図、図3は同要部の拡大断面図である。
図2,図3のように前記減速駆動装置23は、車体側に取り付けられ固定側のハウジング31内に減速機構としての第1の減速機構33及び第2の減速機構35と、デファレンシャル装置としてのリヤデファレンシャル37とを備えている。
前記ハウジング31は、本体部39と、蓋体部41との合わせ構造となっている。本体部39と蓋体部41とは、図示しないボルトナットによって締結結合されている。このハウジング31は、入力部側43と、出力部側45とによって構成されている。
前記ハウジング31の出力部側45左右には、ボス部47,49が設けられている。ボス部47,49の開口端には、シール部材51,53が装着されている。ボス部47,49の奥側には、軸受け支持部48,50が設けられている。一方の軸受け支持部50は、円筒形状に形成され、ハウジング31の内側へ突出している。
前記ハウジング31の入力部側43では、本体部39に貫通部55が設けられ、貫通部55の外周囲に取付フランジ57が設けられている。取付フランジ57に前記電動モータ5が取り付けられ、図示しないボルトナット等によって締結固定されている。貫通部55には、シール部材59が装着されている。
前記第1の減速機構33は、電動モータ5に対しハウジング31の本体部39を挟んで蓋体部41側に配置されている。第1の減速機構33は遊星歯車機構で構成され、プラネタリキャリア63とプラネタリギヤ65とインターナルギヤ67とサンギヤ69とからなっている。
前記プラネタリキャリア63は、左右のキャリアプレート71,73をキャリアピン75で結合したものである。一方のキャリアプレート71には、中空状の軸部77が一体に設けられている。軸部77は、軸受け79を介して、前記蓋体部41に回転自在に支持されている。他方のキャリアプレート73には、中空状の軸部81が一体に設けられている。軸部81は、軸受け83によって、前記ハウジング31の本体部39に回転自在に支持されている。従って、プラネタリキャリア63がハウジング31に回転自在に支持された構成となっている。軸部81の端部と前記本体部39の貫通部55との間に、前記シール部材59が介設されている。軸部81の中間部には、減速ギヤ85が一体に設けられている。
前記プラネタリギヤ65は、プラネタリキャリア63の回転周方向に複数個備えられ、それぞれキャリアピン75に回転自在に支持されている。
前記インターナルギヤ67は、前記ハウジング31側に固定して設けられている。インターナルギヤ67は、リング部材87の内周面に形成されている。リング部材87は、ハウジング31の蓋体部41側に嵌合され、外周の噛合歯89が蓋体部41側の歯部91に噛み合って回り止めが行われている。リング部材87の端部には、ストッパ93が設けられ、蓋体部41に対するリング部材87の位置決めが行われている。
前記サンギヤ69は、伝動軸95の端部に一体に設けられている。このサンギヤ69と前記インターナルギヤ67とに、前記プラネタリギヤ65が噛み合っている。
前記伝動軸95は、前記中空の軸部81内に相対回転自在に配置されている。伝動軸95には、電動モータ5の出力軸97がスプライン嵌合等によって連動連結されている。従って、前記プラネタリキャリア63の回転軸心部に延設配置され電動モータ5の出力を伝動する伝動軸95が前記サンギヤ69に結合された構成となっている。
前記第2の減速機構35は、前記減速ギヤ85及び該減速ギヤ85に噛み合うリヤデファレンシャル37のリングギヤ99とからなっている。減速ギヤ85は、ヘリカルピニオンギヤで形成されている。リングギヤ99は、前記減速ギヤ85と同様に、ヘリカルギヤで形成されている。第2の減速機構35は、減速ギヤ85、リングギヤ99がヘリカルギヤで形成されているため、噛み合い剛性が良好で、異音の発生も抑制することができる。
前記リヤデファレンシャル37は、前記リングギヤ99を取り付けた回転部材である入力回転部材としてのデフケース101を備えている。デフケース101には、左右のボス部103,105が設けられている。デフケース101は、ボス部103,105が軸受け107,109によって前記ハウジング31の軸受け支持部48,50に回転自在に支持されている。
前記デフケース101内には、回転部材である出力回転部材としてのインナーケース111が収容支持されている。インナーケース111は、デフケース101に対し相対回転可能となっている。インナーケース111は、デフケース101の回転軸心と同心の回転軸心を有し、段付きの円筒形状をなしている。
前記インナーケース111に、差動歯車機構112が支持されている。差動歯車機構112は、ピニオンシャフト115を有し、該ピニオンシャフト115が、前記インナーケース111に支持されている。ピニオンシャフト113には、差動歯車機構112のピニオンギヤ115が支持されている。ピニオンギヤ115に対し、差動歯車機構112を構成する左右のサイドギヤ117,119が噛み合い結合されている。サイドギヤ117,119には、前記後輪11,13側のアクスルシャフト25,27が連動構成されている。
前記デフケース101及びインナーケース111間のトルク伝達の断続は、前記断続機構24で行われる。
前記断続機構24は、前記ハウジング31との間の摩擦部材としてブレーキシュー120を有し、クラッチ体121とカム構造123と噛み合い構造125と中間部材としてのスライドプレート127と前記電磁石26とを備えている。
前記クラッチ体121は、リング状に形成され、前記デフケース101とインナーケース111との間に介設されている。
前記カム構造123は、前記デフケース101と前記クラッチ体121との間に回転方向前後に対称形状に設けられている。カム構造123は、前記電動モータ5のトルク出力に起因したデフケース101及びクラッチ体121間の相対回転により前記クラッチ体121を前記インナーケース111側へ付勢力に抗して移動させる。
前記付勢力は、リターンスプリング129で発生する。リターンスプリング129は、止め輪130とクラッチ体121との間に介設されている。リターンスプリング129は、クラッチ体121をカム構造123側へ付勢する。
前記噛み合い構造125は、前記インナーケース111と前記クラッチ体121との間に設けられ、前記クラッチ体121の移動により噛み合う。
前記スライドプレート127は、断面L字に形成され、ハウジング31の軸受け支持部50の外周に回転自在に支持されている。前記ハウジング31が、例えばアルミニュームなどの軽金属で形成されているのに対し、前記スライドプレート127は、スチール製等磁性体のパネルで形成されている。
前記スライドプレート127の外周面に、前記ブレーキシュー120が回転摺動自在に備えられ、且つ径方向に押し付けられてスライドプレート127に対して摩擦力を発生可能となっている。前記スライドプレート127に対する前記ブレーキシュー120の押し付けは、ブレーキシュー120の外周に掛け回されたリング状のスプリング132で行われる。
前記ブレーキシュー120には、係合リング131が係合している。係合リング131は、その脚部131aがデフケース101の貫通穴133からデフケース101内へ伸び、前記クラッチ体121に係合している。従って、前記ブレーキシュー120は、前記クラッチ体121に回転係合している。
前記電磁石26は、前記スライドプレート127を前記ハウジング31側に係合離脱させる。電磁石26は、スライドプレート127に対してハウジング31外に配置されている。電磁石26は、ビス128によってハウジング31外面に締結固定されている。前記電磁石26への通電制御により、ハウジング31の非磁性リング40を介して電磁石26とスライドプレート127との間に磁路が形成され、前記スライドプレート127を前記ハウジング31の内壁面に磁力及び摩擦力により係合させることができる。
図4は、前記クラッチ体121とカム構造123及び噛み合い構造125との関係を示す要部展開図である。
図4のように、前記カム構造123は、前記クラッチ体121に形成された山形のカム凸部135と前記デフケース101に形成された山形のカム凹部137とからなっている。カム凸部135及びカム凹部137は、クラッチ体121及びデフケース101の回転周方向に所定間隔で複数設けられている。
前記噛み合い構造125は、前記クラッチ体121及びインナーケース111に形成された噛み合い歯139,141で構成されている。
次に作用を説明する。
前記電動モータ5の回転によって、電動モータ5の出力軸97から伝動軸95にトルクが伝達される。このトルク伝達によって、サンギヤ69が一体に回転し、プラネタリギヤ65が回転する。プラネタリギヤ65は、自転しながらインターナルギヤ67との噛み合いで公転し、キャリアピン75を介してキャリアプレート71,73が伝動軸95に対して減速回転する。
前記キャリアプレート73の減速回転によって減速ギヤ85が一体に回転し、リングギヤ99へトルク伝達が行われる。減速ギヤ85、リングギヤ99間の噛み合回転によっても回転が減速され、減速された回転でデフケース101へトルク伝達が行われる。
前記断続機構24がトルク伝達状態となっているときには、デフケース101からインナーケース111へトルク伝達が行われる。このトルク伝達により、ピニオンシャフト113、ピニオンギヤ115、サイドギヤ117,119を介して、アクスルシャフト25,27側へトルク伝達が行われ、後輪11,13が駆動される。
前記後輪11,13の差動回転時には、ピニオンギヤ115の自転を介して、サイドギヤ117,119が差動回転し、後輪11,13間の差動回転を許容することができる。
前記断続機構24がトルク遮断状態にあるときには、インナーケース111が回転しても、デフケース101へトルクは伝達されず、デフケース101に対しインナーケース111は相対回転する。
前記断続機構24の断続は、電磁石26への通電制御によって行う。この通電制御は、後述するように、前記コントローラ10により、前記デフケース101の回転速度がインナーケース111の回転速度に一致又は近接してから行う。
前記電磁石26が通電されると、スライドプレート127が電磁石26側へ引き付けられ、ハウジング31の本体部39内壁面に磁力及び摩擦力により係合する。
一方、前記デフケース101の回転によりカム凹部137がカム凸部135に回転方向に当接し、クラッチ体121も回転連動する。クラッチ体121は、前記係合リング131に係合しているため該係合リング131を介してブレーキシュー120がスライドプレート127に対して回転摺動する。この回転摺動で、ブレーキシュー120とスライドプレート127との間で摩擦力が発生し、該摩擦力が係合リング131を介してクラッチ体121に及ぶ。
従って、クラッチ体121の回転がデフケース101の回転に対して遅れるように相対回転する。この相対回転によりカム凹部137がカム凸部135に対し回転方向で当接力を強める。この当接力でカム構造123が働き、クラッチ体121がリターンスプリング129の付勢力に抗してインナーケース111側へ移動する。
前記インナーケース111の移動により噛み合い歯139が噛み合い歯141に噛み合い、噛み合い構造125が働く。この働きで前記断続機構24は、トルク伝達状態となる。
前記噛み合い作用において、走行中に前記電動モータ5の回転始動当初から電磁石26に通電制御して断続機構24を働かせると、噛み合い歯139,141の噛み合い結合及び噛み合い外れが繰り返される。この噛み合い結合及び噛み合い外れは、電動モータ5に連動するデフケース101の回転速度が後輪11,13側に連動しているインナーケース111の回転速度に一致するまで行われる。
すなわち、電動モータ5が回転し始めてもモータ回転速度が車速対応速度を下回っている間は、前記噛み合い歯139,141が噛み合った瞬間にインナーケース111側の回転がデフケース101側の回転に対して先行する。この先行回転によりリターンスプリング129の付勢力でカム凸部135がカム凹部137に落ち込み、クラッチ体121が図4の状態へ戻ってしまう。この状態になると、クラッチ体121の回転がブレーキシュー120の働きでデフケース101の回転に対して遅れ、前記のように噛み合い構造125が噛み合い動作する。このような動作により噛み合い構造125の噛み合い結合及び噛み合い外れが繰り返される。
図5(a)は、前記のような噛み合い動作を示し、異音発生の例を示すグラフである。図5(a)において、横軸は時間、縦軸は回転速度を示している。Nは走行中の後輪11,13の回転によるインナーケース111側の回転速度である。電動モータ5への給電開始によりデフケース101が点Pで連動をはじめる。同時に電磁石26へ通電制御がなされると、デフケース101の回転により前記のように噛み合い構造125での噛み合い結合及び噛み合い外れが繰り返される。この噛み合い結合及び噛み合い外れの繰り返しは、電動モータ5の回転速度が上がり点Qにおいてデフケース101の回転速度がインナーケース111の回転速度に一致するまで続く。このような、噛み合い構造125での噛み合い結合及び噛み合い外れの繰り返しにより噛み合い歯139,141が当接しながら摺動し異音、振動を発生する。
かかる異音等が許容される場合はよいが、許容されないときは前記コントローラ10により図5(b)の制御を選択する。図5(b)は、噛み合い動作を示し、異音不発生の例を示すグラフである。図5(b)の制御では、デフケース101の回転速度がインナーケース111の回転速度に近接した点Rの時点で電磁石26を通電制御する。この場合のデフケース101の回転速度は、電動モータ5の出力回転速度から換算し、インナーケース111の回転速度は、左右後輪11,13の回転速度から換算している。
前記点Rの時点での電磁石26を通電制御により、点Rまではスライドプレート127がハウジング31側に対して相対回転自在となる。この相対回転によりスライドプレート127、ブレーキシュー120、係合リング131がクラッチ体121に連動回転するため、カム構造123は働かない。このため、点Rまでは噛み合い構造125が噛み合い動作をすることはなく、前記のような異音の発生を抑制する。
図5(b)の点Rから点Qまでの間は多少異音を招くことはあっても、僅かな時間であるし、デフケース101の回転速度がインナーケース111の回転速度に近接している状態であるため、異音の大きさも乗員に許容される程度のものである。なお、点Rを点Qに一致させる制御とすることも可能である。
四輪駆動車1が後退走行するときにも、カム構造123が回転方向前後に対称に形成されているため、断続機構24は同様に機能することができる。
前記電磁石26への通電制御を停止すると、インナーケース111側の回転がデフケース101側の回転に対して先行し、前記のように噛み合い歯141,139の噛み合いが外れる。この噛み合い外れによりインナーケース111はデフケース101に対して相対回転自在となる。
この相対回転自在の状態では、前記電動モータ5が停止している時、後輪11,13側からアクスルシャフト25,27、サイドギヤ117,119へトルクが伝達されても、サイドギヤ117,119からピニオンギヤ115、ピニオンシャフト113を介して、インナーケース111が回転するだけであり、デフケース101へは回転が伝達されることはない。
このため、第2の減速機構35は停止したままとすることができ、後輪11,13の回転によって、第2の減速機構35、第1の減速機構33、電動モータ5が回転することはない。この回転阻止により、減速機構35,33を逆方向から駆動することによる大きなエネルギーロス、停止された電動モータ5を後輪25,27側で駆動することによるエネルギーロスを確実に抑制し、燃費向上を図ることができ、電動モータ5の耐久性も向上することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の減速駆動装置23は、電磁石26によりスライドプレート127をハウジング31に係合させてブレーキシュー120の摩擦力を前記スライドプレート127に対して発生させ、電動モータ5のトルク出力により回転するデフケース101と前記ブレーキシュー120に回転係合するクラッチ体121との間を相対回転させることができる。この相対回転によりカム構造123が働きクラッチ体121を側へ付勢力に抗して移動させる。このクラッチ体121の移動によりインナーケース111とクラッチ体121とが噛み合い構造により噛み合うことができる。
しかも噛み合い構造125であるから、多板の摩擦クラッチに比べて小型でありながら、トルク伝達容量を大幅に向上することができる。
前記噛み合い構造125は、噛み合い結合を外してトルク遮断状態としたときには、多板摩擦クラッチのような引きづりトルクを抑制することができる。この引きずりトルクの抑制によりトルク伝達を遮断することができる。このトルク伝達遮断により、燃費向上も可能である。
前記スライドプレート127は、前記軸受け支持部50の外周に相対回転可能に配置されたため、リヤデファレンシャル装置37のデフケース101をハウジング31に支持する軸受け支持部48,50間のスパンを短くすることができる。従って、リヤデファレンシャル装置37の支持剛性の向上を図り、振動発生等を抑制し、耐久性を向上することができる。
前記電動モータ5は、前記ハウジング31に支持され、前記減速機構は、前記電動モータ5の駆動力を減速する第1の減速機構33と、前記電動モータ5と前記第1の減速機構33との間に配置され前記第1の減速機構33の出力を減速する第2の減速機構35とからなり、前記第1の減速機構33は、プラネタリキャリア63と該プラネタリキャリア63に回転自在に支持されたプラネタリギヤ65と該プラネタリギヤ65に噛み合うインターナルギヤ67及びサンギヤ69からなり、前記リヤデファレンシャル装置37は、前記第2の減速機構35の出力を後輪11,13側に分配することができる。
従って、リヤデファレンシャル装置37の他に第1の減速機構33側に1本の伝動軸が存在するのと同等の構成にすることができる。この構成により、全体的に小型化を図ることができ、重量軽減を図ることが可能となる。
また、電動モータ5と第1の減速機構33との間に第2の減速機構35を配置し、第1の減速機構33を電動モータ5に対し距離を置いたため、電動モータ5の組付誤差が第1の減速機構33に及ぶのを抑制することができる。この組み付け誤差の影響抑制により、第1の減速機構33での振動、異音の発生を抑制し、音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
前記第1の減速機構33は、前記プラネタリキャリア63が固定側のハウジング31に回転自在に支持されると共に、前記プラネタリキャリア63の回転軸心部に延設配置され電動モータ5の出力を伝動する伝動軸95が前記サンギヤ69に結合され、且つ前記インターナルギヤ67が前記ハウジング31側に固定して設けられ、前記第2の減速機構35は、前記プラネタリキャリア63に設けられた減速ギヤ85及び該減速ギヤ85に噛み合う前記リヤデファレンシャル装置37のリングギヤ99からなるため、電動モータ5と第1の減速機構33との間に第2の減速機構35を容易に配置し、電動モータ5の駆動力を第1の減速機構33で減速し、この第1の減速機構33のプラネタリキャリア63から第2の減速機構35へ減速された駆動力を伝動することができる。この駆動力は、第2の減速機構35の減速ギヤ85及びリングギヤ99によってさらに減速することができ、リヤデファレンシャル装置37へ確実に伝達することができる。
前記電磁石26を制御し前記デフケース101の回転速度がインナーケース111の回転速度に一致又は近接してから前記スライドプレート127を前記ハウジング31に係合させてるコントローラ10を設けたため、デフケース101の回転速度がインナーケース111の回転速度に一致するまでの間に、噛み合い構造125の噛み合い結合及び噛み合い外れの繰り返しによる異音発生等を抑制することができる。
前記電動モータ5を、エンジン3に対して副駆動源としたため、全体的に小型、軽量に形成することができる。また、電動モータ5の音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
前記四輪駆動車1において後輪11,13へ動力を伝動する減速駆動装置23を小型、軽量に構成することができる。また、該減速駆動装置23の音振性能の向上を図ることができると共に、耐久性をも向上することができる。
前記減速駆動装置23は、前輪7,9側に配置することも可能である。また、四輪駆動車にのみならず、他の装置に適用することも可能である。
図6〜図8は、本発明の実施例2に係り、図6は回転断続装置を適用した四輪駆動車のスケルトン平面図、図7は同リヤデファレンシャル装置及びその周辺の拡大断面図、図8は同要部の拡大断面図である。図6の四輪駆動車1Aは、縦置きフロントエンジン・リヤドライブベース(いわゆる、FRベース)である。なお、実施例1と対応する構成部分には対応する符号にAを付し、同一構造には同符号、異なる構造には新符号を付して説明する。
本実施例の断続機構24Aは、図6〜図8のようにデファレンシャル装置であるリヤデファレンシャル装置37Aに設けられている。リヤデファレンシャル装置37Aは、支持体であるデフキャリア142に軸受け107,109によって回転自在に支持されている。リヤデファレンシャル装置37Aの入力回転部材であるデフケース101Aに、差動歯車機構112Aが支持されている。差動歯車機構112Aの差動歯車であるサイドギヤ119Aが他方の回転部材として構成されている。
前記断続機構24Aのカム構造123Aは、クラッチ体121Aとデフケース101Aとの間に設けられている。クラッチ体121Aにカム凸部135Aが設けられ、デフケース101Aの内面にカム凹部137Aが設けられている。
前記断続機構24Aの噛み合い構造125Aは、サイドギヤ119Aとクラッチ体121Aとの間に設けられ、一方の噛み合い歯139Aがクラッチ体121Aに設けられ、他方の噛み合い歯141Aがサイドギヤ119Aに設けられている。
前記リヤデファレンシャル装置37Aへは、そのリングギヤ99Aにエンジン3Aからトランスミッション15A、トランスファ143、プロペラシャフト145、ドライブピニオンシャフト147、ドライブピニオンギヤ149を順次介してトルク入力が行われる。
フロントデファレンシャル装置17Aへは、エンジン3Aからトランスミッション15A、トランスファ143、プロペラシャフト151、ドライブピニオンシャフト153、ドライブピニオンギヤ155を順次介してトルク入力が行われる。
従って、四輪駆動車1Aは、前後輪7,9,11,13による四輪駆動状態で走行することができる。
そして、前記断続機構24Aの電磁石26Aが実施例1と同様に通電制御されることによって、クラッチ体121Aがデフケース101Aとサイドギヤ119Aとの間の相対回転を断続する。
前記噛み合い歯139A,141Aが噛み合って断続機構24Aがトルク伝達状態となっているときには、デフケース101Aに対しサイドギヤ119Aの回転がロックされる。この回転ロックにより、差動歯車機構112Aの差動回転がロックされる。従って、左右後輪11,13の一方側の路面μが低くなっても、デフロック状態のリヤデファレンシャル装置37Aを介し左右後輪11,13の他方側へトルクを確実に伝達することができ、悪路での走破性等を向上することができる。
前記噛み合い歯139A,141Aの噛み合いが解除され、断続機構24Aがトルク非伝達状態となっているときには、デフケース101Aに対しサイドギヤ119Aの回転がアンロックされる。従って、四輪駆動車1Aは、四輪駆動状態でのコーナリング走行等を円滑に行うことができる。
すなわち、本実施例においても、実施例1と同様な作用効果を奏することができると共に、噛み合い構造125Aによりリヤデファレンシャル装置37Aの差動を確実にロックすることができる。
前記噛み合い構造125Aは、噛み合い結合を外してトルク遮断状態としたときには、多板摩擦クラッチのような引きづりトルクを抑制することができる。この引きずりトルクの抑制によりリヤデファレンシャル装置37Aのデフロックを確実に解除することができる。
なお、フロントデファレンシャル17或いはセンターデファレンシャル装置に断続機構24Aを設ける構成にすることもできる。
図9〜図11は、本発明の実施例3に係り、図9は回転断続装置を適用した四輪駆動車のスケルトン平面図、図10は同ドライブピニオンシャフト及びその周辺の拡大断面図、図11は同要部の拡大断面図である。図9の四輪駆動車1Bは、横置きフロントエンジン・フロントドライブベース(いわゆる、FFベース)である。なお、実施例1と対応する構成部分には対応する符号にBを付し、同一構造には同符号、異なる構造には新符号を付して説明する。
本実施例の断続機構24Bは、一対の回転部材であるドライブピニオンシャフト147B及び回転軸157間に設けられている。ドライブピニオンシャフト147Bは、リヤデファレンシャル装置37Bへの入力を行う。回転軸157は、プロペラシャフト145に結合されてプロペラシャフト145からの伝達トルクをドライブピニオンシャフト147Bへ出力する。断続機構24Bは、ドライブピニオンシャフト147Bと回転軸157との間を断続する。
前記回転軸157にトルク入力プレート159が一体に設けられ、前記ドライブピニオンシャフト147Bにトルク出力プレート161が設けられている。トルク入力プレート159には、ボス部163が設けられている。ボス部163には、クラッチ体121Bが移動可能に支持されている。
前記クラッチ体121Bには、前記ボス部163の止め輪130Bに係止されたリターンスプリング129Bが弾接している。クラッチ体121Bは、前記リターンスプリング129Bによって前記トルク入力プレート159側へ付勢されている。
前記断続機構24Bの噛み合い構造125Bは、前記クラッチ体121B及びトルク出力プレート161間に設けられている。噛み合い構造125Bの一方の噛み合い歯139Bはクラッチ体121Bに設けられ、同他方の噛み合い歯141Bはトルク出力プレート161に設けられている。
前記断続機構24Bのカム構造123Bは、前記クラッチ体121B及びトルク入力プレート159間に設けられている。
前記断続機構24Bのブレーキシュー120Bには、係合リング131Bが係合し、係合リング131Bはクラッチ体121Bの外周に溶接などにより一体的に取り付けられている。従って、前記ブレーキシュー120Bは、前記クラッチ体121Bに回転係合している。
前記断続機構24Bのスライドプレート127Bは、端部ケース165の周回形状の支持部167に遊嵌して支持されている。端部ケース165には、非磁性リング40Bが設けられ、外部に電磁石26Bが取り付けられている。電磁石26Bは、端部ケース165に取り付けられたコイルカバー167によって覆われている。
前記端部ケース165及びコイルカバー167は、支持体である中間ケース169にボルトナットなどによって共締め固定されている。中間ケース169は、支持体であるケース本体としてのデフキャリア171にボルトナットなどにより締結固定されている。
前記ドライブピニオンシャフト147Bは、前記デフキャリア171の支持部173に軸受け175,177により回転自在に支持されている。軸受け175は、シール摺動リング178を介してナット179により締結されている。ドライブピニオンシャフト147Bの端部181側に、前記トルク出力プレート161がスプライン嵌合などにより結合され、スナップリング183により抜け止めされている。
前記支持部173には、油路185が設けられている。油路185は、デフキャリア171内から支持部173の端部に至って下降傾斜するように貫通形成され、前記デフキャリア171内側から前記軸受け175に潤滑油を導く。前記デフキャリア171内には、油路185の端部において案内壁187が設けられ、油路185の一側壁に連続している。前記支持部173先端内周とシール摺動リング178との間にオイルシール189が設けられている。
前記ドライブピニオンシャフト147Bの端部181には、前記回転軸157の端部軸孔191が相対回転自在に嵌合支持されている。
前記回転軸157は、支持体である端部ケース165に軸受け192によって回転自在に支持されている。前記回転軸157の外端部には、結合フランジ193がスプライン係合している。結合フランジ193は、ナット195によって回転軸165に締結され、抜け止めが行われている。結合フランジ193と端部ケース165との間に、オイルシール197が設けられている。前記結合フランジ193は、前記プロペラシャフト145側に結合される。
そして、前記断続機構24Bの電磁石26Bが実施例1と同様に通電制御されることによって、クラッチ体121Bが回転軸157とドライブピニオンシャフト147Bとの間の相対回転を断続する。
前記噛み合い歯139B,141Bが噛み合って断続機構24Bがトルク伝達状態となっているときには、回転軸157からドライブピニオンシャフト147Bへのトルク伝達が行われる。従って、四輪駆動車1Bは、前後輪7,9,11,13の四輪駆動により走行することができる。
前記噛み合い歯139B,141Bの噛み合いが解除され、断続機構24Bがトルク非伝達状態となっているときには、回転軸157からドライブピニオンシャフト147Bへのトルク伝達は行われない。従って、四輪駆動車1Bは、前輪7,9の二輪駆動により走行することができる。
前記軸受け175,177の軸受けスパンは、ドライブピニオンシャフト147Bを支持するに十分なスパンを確保している。このため、軸受け175がデフキャリア171側から遠くなる。この場合、ドライブピニオンギヤ149B及びリングギヤ99Bの噛み合い回転時に、デフキャリア171内の飛散ギヤオイルが案内壁187に案内されて油路185に至り、或いは飛散ギヤオイルが直接油路185に至る。油路185のギヤオイルは、油路185の傾斜により軸受け175へ流動し、該ギヤオイルにより軸受け175を十分に潤滑することができる。
すなわち、本実施例おいても実施例1と同様な作用効果を奏することができると共に、噛み合い構造125Bにより回転軸157、ドライブピニオンシャフト147B間のトルク断続を確実に行わせることができる。
四輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例1)。 減速駆動装置の断面図である(実施例1)。 要部の拡大断面図である(実施例1)。 クラッチ体とカム構造及び噛み合い構造との関係を示す要部拡大展開図である(実施例1)。 噛み合い動作を示し、(a)は異音発生の例を示すグラフ、(b)は異音不発生の例を示すグラフである(実施例1)。 四輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例2)。 リヤデファレンシャル装置及びその周辺の拡大断面図である(実施例2)。 要部の拡大断面図である(実施例2)。 四輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例3)。 ドライブピニオンシャフト及びその周辺の拡大断面図である(実施例3)。 要部の拡大断面図である(実施例3)。 回転断続装置を適用した減速駆動装置の断面図である(従来例)。 デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である(従来例)。 回転断続装置及びその周辺の断面図である(従来例)。
符号の説明
1 四輪駆動車
3 エンジン(主駆動源)
5 電動モータ(副駆動源、駆動源)
10 コントローラ(制御手段)
23 減速駆動装置
24,24A,24B 断続機構
26,26A,26B 電磁石(アクチュエータ)
33 第1の減速機構
35 第2の減速機構
37,37A,37B リヤデファレンシャル装置(デファレンシャル装置)
50 軸受け支持部
63 プラネタリキャリア
65 プラネタリギヤ
67 インターナルギヤ
69 サンギヤ
85 減速ギヤ
99 リングギヤ
101,101A デフケース(回転部材、入力回転部材)
111 インナーケース(回転部材、出力回転部材)
112A 差動歯車機構
119A サイドギヤ(差動歯車、回転部材)
120,120A,120B ブレーキシュー(摩擦部材)
121,121A,121B クラッチ体
123,123A,123B カム構造
125,125A,125B 噛み合い構造
127,127A,127B スライドプレート(中間部材)
147B ドライブピニオンシャフト(回転部材)
157 回転軸(回転部材)

Claims (11)

  1. 相対回転可能な一対の回転部材間に、両者の相対回転を断続する断続機構を設けた回転断続装置において、
    前記断続機構を、クラッチ体とカム構造と噛み合い構造と摩擦部材と中間部材とアクチュエータとで構成し、
    前記クラッチ体は、前記回転部材間に介設され、
    前記カム構造は、前記一方の回転部材と前記クラッチ体との間に設けられ該一方の回転部材及びクラッチ体間の相対回転により該クラッチ体を前記他方の回転部材側へ付勢力に抗して移動させ、
    前記噛み合い構造は、前記他方の回転部材と前記クラッチ体との間に設けられて前記クラッチ体の移動により噛み合い、
    前記摩擦部材は、前記クラッチ体に回転係合し、
    前記中間部材は、前記回転部材を収容する支持体側に相対回転可能に配置され前記摩擦部材を回転摺動可能に備え、
    前記アクチュエータは、前記中間部材を前記支持体側に係合,離脱させ、
    前記アクチュエータにより前記中間部材を前記ハウジングに係合させ該中間部材に対する前記摩擦部材の摺動摩擦力により前記一方の回転部材及び前記クラッチ体間の相対回転を起こすことを特徴とする回転断続装置。
  2. 請求項1記載の回転断続装置であって、
    前記断続機構は、相対回転可能な入出力回転部材及び該出力回転部材に支持された差動歯車機構よりなるデファレンシャル装置に設けられ、
    前記一方の回転部材を、前記入力回転部材とし、
    前記他方の回転部材を、前記出力回転部材とし、
    前記断続機構により前記入出力回転部材間の相対回転を断続することを特徴とする回転断続装置。
  3. 請求項2記載の回転断続装置であって、
    前記デファレンシャル装置は、駆動源の出力回転を減速機構により減速した出力を車輪側に分配することを特徴とする回転断続装置。
  4. 請求項3記載の回転断続装置であって、
    前記駆動源は、前記支持体側に支持され、
    前記減速機構は、前記駆動源の駆動力を減速する第1の減速機構及び該第1の減速機構の出力回転を減速する第2の減速機構からなり、
    前記第1の減速機構は、プラネタリキャリアと該プラネタリキャリアに回転自在に支持されたプラネタリギヤと該プラネタリギヤに噛み合うインターナルギヤ及びサンギヤとからなり、
    前記第2の減速機構は、前記駆動源と前記第1の減速機構との回転軸芯に沿った方向間に配置され、
    前記デファレンシャル装置は、前記第2の減速機構の出力を車輪側に分配することを特徴とする回転断続装置。
  5. 請求項4記載の回転断続装置であって、
    前記第1の減速機構は、前記プラネタリキャリアが固定側のハウジングに回転自在に支持されると共に、前記プラネタリキャリアの回転軸心部に延設配置され駆動源の出力を伝動する伝動軸が前記サンギヤに結合され、且つ前記インターナルギヤが前記ハウジング側に固定して設けられ、
    前記第2の減速機構は、前記プラネタリキャリアに設けられた減速ギヤ及び該減速ギヤに噛み合う前記デファレンシャル装置のリングギヤからなることを特徴とする回転断続装置。
  6. 請求項3〜5の何れかに記載の回転断続装置であって、
    前記アクチュエータを制御し、前記回転部材相互の回転速度が一致又は近接してから前記中間部材を前記支持体に係合させる制御手段を設けたことを特徴とする回転断続装置。
  7. 請求項3〜6の何れかに記載の回転断続装置であって、
    前記駆動源を、他の主駆動源に対して副駆動源としたことを特徴とする回転断続装置。
  8. 請求項7記載の回転断続装置であって、
    前記主駆動源は内燃機関であると共に前記副駆動源は電動モータであり、
    前記内燃機関及び電動モータは、一方が前後輪の一方を他方が同他方を駆動することを特徴とする回転断続装置。
  9. 請求項1記載の回転断続装置であって、
    前記断続機構は、入力回転部材に支持された差動歯車機構よりなるデファレンシャル装置に設けられ、
    前記一方の回転部材を、前記入力回転部材とし、
    前記他方の回転部材を、前記差動歯車機構の差動歯車とし、
    前記断続機構により前記入力回転部材及び差動歯車間の相対回転を断続することを特徴とする回転断続装置。
  10. 請求項2〜9の何れかに記載の回転断続装置であって、
    前記デファレンシャル装置は、前記支持体の軸受け支持部に回転自在に支持され、
    前記中間部材は、前記軸受け支持部の外周に相対回転可能に配置されたことを特徴とする回転断続装置。
  11. 請求項1記載の回転断続装置であって、
    前記一対の回転部材は、リヤデファレンシャル装置への入力を行うドライブピニオンシャフトとプロペラシャフトに結合される回転軸とでなり、
    前記断続機構は、前記ドライブピニオンシャフトと前記回転軸との間に設けられて前記ドライブピニオンシャフトと前記回転軸との間の相対回転を断続することを特徴とする回転断続装置。
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