JP5434550B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
車両などに搭載される従来の動力伝達装置として、例えば、特許文献1に開示されたようなエンジンのギア列構造を備えたものが知られている。このギア列構造は、クランクシャフトと同軸に取付けられたクランクシャフトギアに連動する複数のはすば歯車により構成されたギア列において、ギア列の端部に位置しクランクシャフトギアに連動して作動すべきエンジン付随装置を駆動する被駆動ギアと、ギア列内で被駆動ギアに生じるスラスト力の方向と逆向きの付勢力を被駆動ギアに与える付勢手段とが設けられている。これにより、このギア列構造は、被駆動ギアからクランクシャフト側に位置しかつ互いに噛合うはすば歯車及びクランクシャフトギアの歯面が互いに圧接されることとなり、互いに噛合うはすば歯車間のバックラッシュを抑制することができ、例えば、噛合い音や歯打ち音を低減することができる。
特開平11−22480号公報
ところで、上述のような特許文献1に記載されているエンジンのギア列構造は、例えば、内燃機関と電動機との双方を走行用動力源として備えたハイブリッド車両などに搭載される動力伝達装置に適用された場合であっても、より適正に騒音を抑制することが望まれていた。
そこで本発明は、騒音が発生することを抑制することができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る動力伝達装置は、内燃機関が発生させた動力が伝達される出力軸と一体回転可能な第1歯車及び当該第1歯車と噛み合う第2歯車を介して電動機が発生させた動力を前記出力軸に伝達可能な第1伝達部と、前記第1伝達部とは異なる動力伝達形式であり、軸方向力発生部が前記第2歯車の回転軸線の軸方向に沿って発生させる軸方向力を利用して前記電動機が発生させた動力を前記出力軸に伝達可能な第2伝達部とを備え、前記出力軸に伝達する前記電動機からの動力が所定値以上である場合に前記第1伝達部を介して前記動力を伝達し、前記第2伝達部を介した前記動力の伝達を行わず、前記出力軸に伝達する前記電動機からの動力が所定値より小さい場合に前記第2伝達部を介して前記動力を伝達することを特徴とする。
また、上記動力伝達装置では、前記所定値は、前記第2伝達部によって伝達可能な最大トルクに応じた値であるものとすることができる。
また、上記動力伝達装置では、前記第2伝達部は、前記出力軸と一体回転可能な第1回転部材と、前記第1回転部材に対して前記回転軸線の軸方向に沿って相対移動可能であると共に前記電動機が発生させた動力が伝達され、前記第2歯車と一体回転可能な第2回転部材と、軸方向に対して前記第2回転部材と対向し、軸方向に対する前記第2回転部材との間隔が前記第2歯車及び前記第2回転部材の軸方向に沿った移動に伴って増減するフランジ部材と、前記第2回転部材と前記フランジ部材との間に保持され、前記第2回転部材と前記フランジ部材との間に保持された状態で、前記第2回転部材を前記第1回転部材側に付勢し、前記第2回転部材に前記第1回転部材側に向かう前記軸方向力を作用させる軸方向力発生部とを有し、前記軸方向力発生部は、前記第2歯車及び前記第2回転部材の軸方向に沿った移動に伴って前記第2回転部材と前記フランジ部材と間で伸縮可能であり、前記第1回転部材と前記第2回転部材とは、軸方向に対向し、前記第1回転部材の当接部と前記第2回転部材の当接部とが当接可能であると共に、当該第1回転部材の前記当接部と前記第2回転部材の前記当接部とが前記第2歯車及び前記第2回転部材の軸方向に沿った移動に伴って軸方向に沿って接近、離間可能であり、前記軸方向力発生部が発生させる軸方向力によって当該第1回転部材の前記当接部と前記第2回転部材の前記当接部とが当接することで係合可能であり、前記第2歯車は、前記軸方向力発生部に対して前記回転軸線の軸方向に沿って相対移動可能であり、前記電動機が発生させた動力を前記出力軸に伝達する際に前記軸方向に沿って前記軸方向力が作用する方向とは逆方向に向かって作用するスラスト力が発生するように前記回転軸線に対して傾斜して歯筋が形成され、前記第1伝達部と前記第2伝達部とは、前記スラスト力を利用して前記第1伝達部を介した前記動力の伝達と前記第2伝達部を介した前記動力の伝達とが切り替えられるものとすることができる。
また、上記動力伝達装置では、前記第1回転部材の前記当接部と前記第2回転部材の前記当接部とは、径方向に対する接触点の位置が前記第1歯車と前記第2歯車とのピッチ点の径方向位置と同等の位置になるように形成されるものとすることができる。
また、上記動力伝達装置では、前記第2伝達部は、前記第1回転部材と前記第2回転部材とがかさ歯状の係合面を有するものとすることができる。
また、上記動力伝達装置では、前記電動機が発生させた動力が伝達される回転軸に対して前記第2歯車を当該回転軸と一体回転可能かつ前記軸方向に沿って前記相対移動可能に支持するボールスプラインを備えるものとすることができる。
本発明に係る動力伝達装置によれば、内燃機関が発生させた動力が伝達される出力軸に電動機が発生させた動力を歯車を介して伝達する第1伝達部と軸方向力を利用して伝達する第2伝達部とを状況に応じて使い分けることができることから、騒音が発生することを抑制することができる。
図1は、実施形態1に係る動力伝達装置の第1伝達部及び第2伝達部周辺の概略構成を示す部分断面図である。 図2は、実施形態1に係る動力伝達装置の動作を説明するための部分断面図である。 図3は、実施形態1に係る車両の概略構成を示す模式図である。 図4は、実施形態1に係る内燃機関が発生させる動力を説明する線図である。 図5は、実施形態1に係るモータが発生させる動力を説明する線図である。 図6は、実施形態2に係る動力伝達装置の第1伝達部及び第2伝達部周辺の概略構成を示す部分断面図である。 図7は、実施形態2に係る第1回転部材、第2回転部材の概略構成を示す模式図である。 図8は、実施形態3に係る動力伝達装置の第1伝達部及び第2伝達部周辺の概略構成を示す部分断面図である。
以下に、本発明に係る動力伝達装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る動力伝達装置の第1伝達部及び第2伝達部周辺の概略構成を示す部分断面図、図2は、実施形態1に係る動力伝達装置の動作を説明するための部分断面図、図3は、実施形態1に係る車両の概略構成を示す模式図、図4は、実施形態1に係る内燃機関が発生させる動力を説明する線図、図5は、実施形態1に係るモータが発生させる動力を説明する線図である。
図1、図2に示す本実施形態の動力伝達装置20は、走行用動力源が発生させる動力を伝達するものであり図3に示す車両1に搭載される。ここではまず、図3を参照して車両1の概略構成について説明する。車両1は、駆動輪30を回転駆動して推進するために、走行用動力源(原動機)として内燃機関10と、発電可能な電動機としてのモータジェネレータ(以下、特に断りのない限り「モータ」と略記する)MG1、MG2とを搭載したいわゆる「ハイブリッド車両」である。この車両1は、内燃機関10と、内燃機関10と結合される動力伝達装置20と、動力伝達装置20を介して伝達される動力により回転駆動する駆動輪30と、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体として構成される電子制御装置であるECU40とを備える。車両1は、このECU40によって制御されることで内燃機関10とモータMG1、MG2を原動機として併用又は選択使用することが可能に構成される。
内燃機関10は、燃料の燃焼に伴ってクランク軸11に機械的な動力(エンジントルク)を発生させ、この機械的動力をクランク軸11から駆動輪30に向けて出力可能である。動力伝達装置20は、交流同期電動機等により構成される上記モータMG1、MG2、内燃機関10が出力した動力をモータMG1側と駆動輪30側とに分割可能な遊星歯車機構50、遊星歯車機構50から伝達される動力とモータMG2の回転軸22から伝達される動力とを統合し減速してトルクを増大させる減速機構60、減速機構60から伝達された動力を左右の駆動軸71に分配して出力する差動機構70などを有する。駆動輪30は、この左右の駆動軸71にそれぞれ結合されており、駆動軸71と共に一体に回転する。
モータMG1、MG2は、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼ね備えた回転電機、いわゆるモータジェネレータである。モータMG1は、主に内燃機関10の出力を受けて発電する発電機として用いられ、モータMG2は、主に交流電力の供給を受けてロータに走行用の機械的な動力(モータトルク)を発生させる電動機として用いられる。モータMG1は、ロータに回転軸線C1を中心に回転可能な回転軸21が結合され、モータMG2は、ロータに回転軸線C1と平行な回転軸線C2を中心に回転可能な回転軸22が結合される。
遊星歯車機構50は、同一の回転軸線C1を中心に回転可能な回転要素として、回転軸21が結合されるサンギア50sと、クランク軸11が結合されるキャリア50cと、第1ドライブギア23が結合されるリングギア50rとを有する。減速機構60は、回転軸線C1、C2と平行な回転軸線C3を中心に回転可能な回転軸であるカウンタシャフト61と、カウンタシャフト61に結合され第1ドライブギア23と噛み合っているドリブンギア62と、カウンタシャフト61に結合される最終ドライブギア63とを有する。差動機構70は、最終ドライブギア63と噛み合っているリングギア72などを有する。
上述したモータMG2は、回転軸22に第2ドライブギア24が結合されている。ドリブンギア62は、第1ドライブギア23と共にこの第2ドライブギア24にも噛み合っている。モータMG2が出力する機械的動力は、回転軸22、第2ドライブギア24を介してドリブンギア62に伝達される。
ところで、このような車両1に適用される内燃機関10からの動力とモータMG2からの動力とは、一般に図4、図5に例示するような傾向がある。図4、図5に示す模式図では、横軸を時間軸とし、縦軸をトルクT、速度差(速度変動)ΔN、速度差によって生じる回転方向の変位θとしている。図4中「Ti」は内燃機関10からカウンタシャフト61に入力されるトルク、「To」はカウンタシャフト61の平均トルク(一定と仮定)、「I」は慣性質量、「Ni」は内燃機関10からカウンタシャフト61に入力される動力の回転速度、「No」はカウンタシャフト61の平均回転速度(一定と仮定)を表す。
すなわち、内燃機関10からの動力は、図4に示すように燃料の燃焼(爆発)に起因する相対的に大きな変動成分を含む傾向にあるのに対して、モータMG2からの動力は、図5に示すように同一回転数状態において変動成分が相対的に小さい傾向にある。このため、上記のような動力伝達装置20では、例えば、内燃機関10からの動力にモータMG2からの動力を加える部分、すなわち、ドリブンギア62と第2ドライブギア24とが噛み合う部分にて、この内燃機関10の動力の変動成分に起因して、モータMG2側の第2ドライブギア24の歯面に対する内燃機関10側のドリブンギア62の歯面の回転方向への相対的な振れ幅(例えば、図4の変位θの振幅に相当)が所定より大きくなるとドリブンギア62の歯面と第2ドライブギア24の歯面との衝突が発生するおそれがある。そして、この動力伝達装置20では、内燃機関10の動力の変動に伴って、ドリブンギア62の歯面と第2ドライブギア24の歯面とが噛み合い部のバックラッシの範囲内で回転方向に相対変位して歯打ちが生じると、いわゆる歯打ち音などのガラ音が発生するおそれがあり、これにより、騒音が大きくなり車両1の乗員に不快感を与えるおそれがある。
動力伝達装置20では、モータMG2が駆動している場合においてはモータMG2の出力トルクによってドリブンギア62の歯面と第2ドライブギア24の歯面とを押さえる力が発生していることから、上記のような歯打ち音が発生しにくい。一方、モータMG2からの動力が0の場合、すなわち、モータMG2の無負荷時(停止時)においては、第2ドライブギア24がドリブンギア62の回転に対してつれまわっているだけの状態となり、第2ドライブギア24の歯面を抑える力が不足することから、内燃機関10からの動力の変動成分によって、上記のような歯打ち音が発生しやすい傾向にある。
そこで、この動力伝達装置20は、図1、図2に示すように、内燃機関10が発生させた動力が伝達される出力軸としてのカウンタシャフト61に電動機としてのモータMG2が発生させた動力を伝達可能な伝達機構80に、第1伝達部90と第2伝達部91とを備え、状況に応じてこれらを使い分けることで、上記歯打ち音を抑制し、騒音を適正に抑制している。
この伝達機構80は、上述した回転軸22と、第2ドライブギア24と、ドリブンギア62とを含んで構成される。回転軸22は、モータMG2のロータに結合され、軸受81によりハウジング(不図示)に対して回転軸線C2を中心に回転可能に支持されている。モータMG2が発生させた動力は、この回転軸22に伝達される。
第1伝達部90は、第1歯車としての上記ドリブンギア62と、第2歯車としての上記第2ドライブギア24とを含んで構成される。第1伝達部90は、内燃機関10が発生させた動力が伝達されるカウンタシャフト61と一体回転可能なドリブンギア62及びこのドリブンギア62と噛み合う第2ドライブギア24を介して、モータMG2が発生させた動力をカウンタシャフト61に伝達可能である。回転軸22とカウンタシャフト61とは、第2ドライブギア24の歯24aとドリブンギア62の歯62aとが噛み合うことで噛合部82を構成し、これにより、カウンタシャフト61に動力伝達可能に回転方向(回転軸線C2の軸周り周方向に相当)に係合する。つまり、第2ドライブギア24は、噛合部82においてドリブンギア62と噛み合い、モータMG2が発生させた動力をこのドリブンギア62に伝達可能である。
ここで、第2ドライブギア24は、回転軸線C2と同軸の円筒状に形成され、内側に回転軸22が挿入される。第2ドライブギア24は、回転軸22の外周面にスプライン嵌合部92を介してこの回転軸22と一体回転可能かつ第2ドライブギア24の回転軸線C2に沿った方向(以下、特に断りのない限り「回転軸線C2の軸方向」という)に相対移動可能に支持される。これにより、第2ドライブギア24と回転軸22とは、このスプライン嵌合部92を介して相互に動力を伝達可能な構成となる。
第2伝達部91は、第1伝達部90とは異なる動力伝達形式でモータMG2が発生させた動力をカウンタシャフト61に伝達可能であり、ここでは、第1回転部材93と、第2回転部材94と、フランジ部材95と、軸方向力発生部96とを含んで構成される。第2伝達部91は、軸方向力発生部96が第2ドライブギア24の回転軸線C2の軸方向に沿って発生させる軸方向力を利用し、第1回転部材93及び第2回転部材94を介してモータMG2が発生させた動力をカウンタシャフト61に伝達可能である。
第1回転部材93、第2回転部材94、フランジ部材95は、回転軸線C2と同軸の円環板状に形成される。第1回転部材93、第2回転部材94、フランジ部材95は、回転軸線C2の軸方向に沿ってドリブンギア62側からモータMG2側に向かって第1回転部材93、第2回転部材94、フランジ部材95の順で配置される。
第1回転部材93は、ボルトなどによってドリブンギア62の第2回転部材94側(モータMG2側)の端面に固定される。これにより、第1回転部材93は、ドリブンギア62ひいてはカウンタシャフト61と一体回転可能な構成となり、第1回転部材93とドリブンギア62とは、相互に動力を伝達可能な構成となる。第2回転部材94は、第2ドライブギア24に一体的に結合される。これにより、第2回転部材94は、第2ドライブギア24、回転軸22と一体回転可能かつ第2ドライブギア24と共に回転軸22に対して回転軸線C2の軸方向に相対移動可能な構成となる。さらに言えば、第2回転部材94は、スプライン嵌合部92によって、第1回転部材93に対して回転軸線C2の軸方向に沿って相対移動可能であると共にスプライン嵌合部92を介してモータMG2が発生させた動力が伝達される。
そして、第1回転部材93と第2回転部材94とは、回転軸線C2の軸方向に対向し、第1回転部材93の径方向(回転軸線C2の軸方向に直交する方向)内側端部の当接部93aと第2回転部材94の径方向外側端部の当接部94aとが当接可能である。当接部93aと当接部94aとは、第2ドライブギア24及び第2回転部材94の軸方向に沿った移動に伴って軸方向に沿って接近、離間可能である。
なお、第1回転部材93は、カウンタシャフト61に一体回転可能に固定されていてもよいし、カウンタシャフト61あるいはドリブンギア62と一体で構成されてもよい。また、第2回転部材94は、第2ドライブギア24とは別体に構成され、回転軸22の外周面にスプライン嵌合部92とは別個のスプライン嵌合部を介してこの回転軸22と一体回転可能かつ回転軸線C2の軸方向に相対移動可能に支持される構成であってもよい。
フランジ部材95は、回転軸22に一体的に結合される。フランジ部材95は、回転軸線C2の軸方向に対して第2回転部材94と対向し、第2回転部材94との間に軸方向力発生部96を保持するものである。軸方向に対する第2回転部材94とフランジ部材95との間隔は、第2ドライブギア24及び第2回転部材94の軸方向に沿った移動に伴って増減する。
軸方向力発生部96は、第2ドライブギア24の回転軸線C2の軸方向に沿った軸方向力を発生させるものであり、ここでは、コイルバネによって構成されるが、これに限らず例えば皿バネなどであってもよい。軸方向力発生部96は、円筒状の内側に回転軸22が挿入されるようにして配置され、上述のように第2回転部材94とフランジ部材95との間に保持される。軸方向力発生部96は、第2回転部材94とフランジ部材95との間に保持された状態で、第2回転部材94をドリブンギア62側、すなわち、第1回転部材93側に付勢し、これにより、第2回転部材94に第1回転部材93側に向かう軸方向力を作用させる。第2ドライブギア24及び第2回転部材94は、この軸方向力発生部96に対して回転軸線C2の軸方向に沿って相対移動可能であり、これにより、軸方向力発生部96は、第2ドライブギア24及び第2回転部材94の軸方向に沿った移動に伴って第2回転部材94とフランジ部材95と間で伸縮可能である。
これにより、第2伝達部91は、軸方向力を利用してモータMG2が発生させた動力をドリブンギア62に伝達可能である。すなわち、第2伝達部91は、図1に示すように、軸方向力発生部96が発生させる軸方向力によって当接部93aと当接部94aとが当接することで、第1回転部材93と第2回転部材94とが係合、ここでは摩擦係合可能である。したがって、第2伝達部91は、当接部93aと当接部94aとの当接面に作用する軸方向力に応じた摩擦力によって第1回転部材93と第2回転部材94との間で相互に動力を伝達することができる。このとき、動力伝達装置20は、回転軸22に段付部として形成されるストッパ部97と第2回転部材94の軸方向端面との間に軸方向に隙間D1が形成される。
なお、第2伝達部91の当接部93aと当接部94aとは、径方向に対する接触点の位置が第2ドライブギア24とドリブンギア62とのピッチ点(歯24aと歯62aとが互いに接する点)の径方向位置と同等の位置になるように形成されている。つまり、当接部93aと当接部94aとの接触半径(回転軸線C2から当接部93aと当接部94aとの接触点までの距離)rは、第2ドライブギア24とドリブンギア62とのピッチ円の半径とほぼ等しい。これにより、この動力伝達装置20は、第2伝達部91を介して動力を伝達する際に、噛合部82との位置関係に起因して当接部93a、当接部94aの部分にて回転にこじれが生じることを防止することができ、動力の伝達効率の低下、燃費の低下を抑制することができる。
そして、この動力伝達装置20は、状況に応じて第1伝達部90と第2伝達部91とを機械的に切り替える機構を有している。動力伝達装置20は、第2ドライブギア24がいわゆるはすば歯車(ヘリカルギア)によって構成され、この第2ドライブギア24が発生させるスラスト力を利用して状況に応じて第1伝達部90を介した動力の伝達と第2伝達部91を介した動力の伝達とが切り替えられる。これにより、この動力伝達装置20は、第1伝達部90と第2伝達部91とを切り替えるための機構を別個に備える必要がないので、装置の大型化、構造の複雑化、製造コストの増加等を抑制することができる。本実施形態の動力伝達装置20では、典型的には、モータMG2からのトルクが内燃機関10からの変動成分に応じたトルク変動域をややこえた所定トルク(後述する所定値に相当)より小さいときには第2伝達部91を介してモータMG2からの動力がカウンタシャフト61に伝達され、前記所定トルク以上であるときは第1伝達部90を介してモータMG2からの動力がカウンタシャフト61に伝達される。
具体的には、第2ドライブギア24(及びドリブンギア62)は、歯筋が回転軸線C2に対して傾斜して螺旋状に形成され、トルク(回転力)が作用すると所定の方向へのスラスト力が発生するはすば歯車によって構成される。第2ドライブギア24は、モータMG2が発生させた動力をカウンタシャフト61に伝達する際に、軸方向に沿って軸方向力が作用する方向とは逆方向に向かって作用するスラスト力が発生するようにその歯筋が形成される。
第2ドライブギア24は、モータMG2の(正転)駆動時に、回転軸線C2に対して傾斜した歯筋の作用によって、軸方向力発生部96から第2回転部材94に作用する軸方向力に抗する力として、逆向きのスラスト力を第2回転部材94を介して作用させる。そして、第2ドライブギア24は、モータMG2の駆動時に作用するこのスラスト力が軸方向力発生部96による軸方向力より大きくなると、第2回転部材94とフランジ部材95との間の軸方向力発生部96を押し縮めながら第2回転部材94と共に軸方向に沿って軸方向力発生部96側に移動する。これに伴って、第2伝達部91は、図2に示すように、当接部93aと当接部94aとが離間し、第1回転部材93と第2回転部材94との(摩擦)係合が解除され、第1回転部材93と第2回転部材94との間で当接部93a、当接部94aを介して伝達される動力が0になる。第2ドライブギア24及び第2回転部材94は、第2回転部材94の軸方向端面がストッパ部97に当接する位置で軸方向移動が規制され、このとき、動力伝達装置20は、当接部93aと当接部94aとの間に軸方向に隙間D2が形成され、第2ドライブギア24のストッパ部97とは反対の軸方向端部側に隙間D3が形成される。
上記のように構成される動力伝達装置20は、カウンタシャフト61に伝達するモータMG2からの動力が所定値、すなわち、第2伝達部91によって伝達可能な最大トルクに応じた値より小さい場合に、図1に示すように、第2伝達部91を介してモータMG2からの動力を伝達する。
例えば、動力伝達装置20は、車両1をモータMG2の動力によらずに駆動させる際、すなわち、モータMG2の無負荷時では、モータMG2からカウンタシャフト61に伝達される動力が0であり、第2ドライブギア24によるスラスト力も0である。このため、動力伝達装置20は、軸方向力発生部96が発生させる軸方向力によって第1回転部材93と第2回転部材94とが当接部93a、当接部94aにて摩擦係合する。これにより、動力伝達装置20は、例えば、噛合部82で歯打ち音などのガラ音が発生しやすいモータMG2の無負荷時には基本的には第2伝達部91を介して動力が伝達される。そして、動力伝達装置20は、内燃機関10の動力の変動成分がドリブンギア62に作用した場合に、第2伝達部91にて摩擦力によってドリブンギア62の第2ドライブギア24に対する相対変位が抑制されることから、ドリブンギア62の歯面と第2ドライブギア24の歯面との衝突やガタ打ちが発生することを抑制することができる。この結果、動力伝達装置20は、内燃機関10からの動力にモータMG2からの動力を加える噛合部82などにて、内燃機関10からの動力の変動成分によって騒音が発生することを確実に抑制することができる。
動力伝達装置20は、例えば、モータMG2の駆動の状態が非駆動状態(無負荷状態)から駆動状態になった場合、モータMG2からの動力が相対的に小さく第2伝達部91によって伝達可能な最大トルクに応じた値より小さい段階では、このまま第2伝達部91を介した動力の伝達が継続される。すなわちこの場合、モータMG2から回転軸22に伝達された動力は、スプライン嵌合部92、第2回転部材94、第1回転部材93を順に介してドリブンギア62、カウンタシャフト61に伝達される。
そして、動力伝達装置20は、カウンタシャフト61に伝達するモータMG2からの動力が所定値以上である場合に、図2に示すように、第1伝達部90を介して動力を伝達する。すなわち、動力伝達装置20は、モータMG2からの動力が大きくなるにしたがって第2ドライブギア24が発生させるスラスト力が徐々に大きくなり、第2伝達部91によって伝達可能な最大トルクに応じた値以上になると、スラスト力が軸方向力発生部96による軸方向力より大きくなり、当接部93a、当接部94aにおける第1回転部材93と第2回転部材94との摩擦係合が解除される。この場合、モータMG2から回転軸22に伝達された動力は、スプライン嵌合部92、第2ドライブギア24を順に介してドリブンギア62、カウンタシャフト61に伝達される。このとき、動力伝達装置20は、第2ドライブギア24とドリブンギア62とが回転方向に隙間なく噛み合っていることから噛合部82にて騒音が発生することを防止することができると共に、第1回転部材93と第2回転部材94との摩擦係合が解除されていることから、第1伝達部90を介した動力の伝達効率の低下、燃費の低下を抑制することができる。
以上で説明した本発明の実施形態に係る動力伝達装置20によれば、内燃機関10が発生させた動力が伝達されるカウンタシャフト61と一体回転可能なドリブンギア62及びこのドリブンギア62と噛み合う第2ドライブギア24を介してモータMG2が発生させた動力をカウンタシャフト61に伝達可能な第1伝達部90と、第1伝達部90とは異なる動力伝達形式であり、軸方向力発生部96が第2ドライブギア24の回転軸線C2の軸方向に沿って発生させる軸方向力を利用してモータMG2が発生させた動力をカウンタシャフト61に伝達可能な第2伝達部91とを備える。
したがって、動力伝達装置20は、内燃機関10が発生させた動力が伝達されるカウンタシャフト61にモータMG2が発生させた動力を第2ドライブギア24、ドリブンギア62を介して伝達する第1伝達部90と軸方向力を利用して伝達する第2伝達部91とを状況に応じて使い分けることができることから、内燃機関10からの動力の変動成分によって騒音が発生することを適正に抑制することができる。これにより、動力伝達装置20は、車両1の乗員に不快感を与えることを抑制することができ、快適な走行フィーリングを確保することができると共に、この車両1では騒音防止のために内燃機関10の効率の悪い運転領域でこの内燃機関10を運転することを回避することができ、比較的に効率のよい運転領域で内燃機関10を運転することができるので、燃費を向上することができる。
[実施形態2]
図6は、実施形態2に係る動力伝達装置の第1伝達部及び第2伝達部周辺の概略構成を示す部分断面図、図7は、実施形態2に係る第1回転部材、第2回転部材の概略構成を示す模式図である。実施形態2に係る動力伝達装置は、第1回転部材、第2回転部材の当接部の形状が実施形態1に係る動力伝達装置とは異なる。その他、上述した実施形態と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す(以下の実施形態でも同様である)。
図6、図7に示すように、本実施形態の動力伝達装置220は、第1回転部材93と第2回転部材94とがかさ歯状の係合面を有する。すなわち、第1回転部材93、第2回転部材94は、回転軸線C2の軸方向に対向し、第1回転部材93の径方向内側端部の当接部293aと第2回転部材94の径方向外側端部の当接部294aとが当接可能であり、この当接部293a、当接部294aがかさ歯状に形成される。
これにより、動力伝達装置220は、例えば、モータMG2の無負荷時において軸方向力発生部96が発生させる軸方向力によってかさ歯状の当接部293aと当接部294aとが面的に密着することで、第1回転部材93と第2回転部材94とを確実に(摩擦)係合することができる。また、動力伝達装置220は、当接部293aと当接部294aとの当接面(係合面)に作用する摩擦力によって第1回転部材93と第2回転部材94との間で相互に動力を伝達する際には、かさ歯状の当接部293a、当接部294aに作用する回転力(トルク)と軸方向力発生部96による軸方向力との合力が上記当接面に作用する摩擦力となる。このため、動力伝達装置220は、例えば上述した動力伝達装置20(図1参照)と比較して、軸方向力発生部96が発生させる軸方向力を小さくすることができ、よって、軸方向力発生部96を小さくすることができる。そして、動力伝達装置220は、モータMG2の駆動時に第2ドライブギア24によるスラスト力が軸方向力発生部96による軸方向力より大きくなると、かさ歯状の当接部293aと当接部294aとが浮いた状態(軸方向に沿って隙間があいた状態)となり、第2伝達部91を介した動力の伝達から第1伝達部90を介した動力の伝達に切り替わる。
以上で説明した本発明の実施形態に係る動力伝達装置220によれば、第2伝達部91は、第1回転部材93と第2回転部材94とがかさ歯状の係合面を有する。したがって、動力伝達装置220は、第2伝達部91を介して動力を伝達する際に第1回転部材93と第2回転部材94とを確実に係合することができ、信頼性を向上することができると共に、軸方向力発生部96を小型化することができ、装置の大型化、製造コストの増加等を抑制することができる。
[実施形態3]
図8は、実施形態3に係る動力伝達装置の第1伝達部及び第2伝達部周辺の概略構成を示す部分断面図である。実施形態3に係る動力伝達装置は、ボールスプラインを備える点で実施形態2に係る動力伝達装置とは異なる。
図8に示すように、本実施形態の動力伝達装置320は、スプライン嵌合部92(図1参照)にかえてボールスプライン392を備える。ボールスプライン392は、回転軸22の外周面に対して第2ドライブギア24(及び第2回転部材94)をこの回転軸22と一体回転可能かつ回転軸線C2の軸方向に沿って相対移動可能に支持する。これにより、動力伝達装置320は、第2ドライブギア24、第2回転部材94が軸方向に沿って移動する際の摩擦抵抗を低減することができると共に、第2ドライブギア24によるスラスト力の増減に対して第2ドライブギア24、第2回転部材94を反応よく滑らかに軸方向に沿って移動させることができる。またこれにより、動力伝達装置320は、例えば上述した動力伝達装置220(図6参照)と比較して、軸方向力発生部96が発生させる軸方向力をさらに小さくすることができ、よって、軸方向力発生部96をさらに小さくすることができる。
以上で説明した本発明の実施形態に係る動力伝達装置320によれば、モータMG2が発生させた動力が伝達される回転軸22に対して第2ドライブギア24(及び第2回転部材94)をこの回転軸22と一体回転可能かつ軸方向に沿って相対移動可能に支持するボールスプライン392を備える。したがって、動力伝達装置320は、第2ドライブギア24、第2回転部材94を反応よく滑らかに軸方向に沿って移動させることができ、第1伝達部90と第2伝達部91との切り替えの際に生じる摩擦抵抗を低減でき、切り替えの信頼性を向上することができると共に、軸方向力発生部96をさらに小型化することができ、装置の大型化、製造コストの増加等をさらに抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る動力伝達装置は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本発明の実施形態に係る動力伝達装置は、以上で説明した実施形態を複数組み合わせることで構成してもよい。
以上の説明では、第2伝達部は、軸方向力発生部が発生させる軸方向力に応じた摩擦力によって動力を伝達するいわゆるフリクションドライブ形式の動力伝達部であるものとして説明したが、これに限らず、例えば当接部93aと当接部94aとの接触面に介在する流体(油膜)をせん断するときに生ずる抵抗力を利用して動力を伝達するいわゆるトラクションドライブ形式の動力伝達部であってもよい。また、第2伝達部は、軸方向力発生部が発生させる軸方向力によって軸方向の隙間が詰められるかさ歯車を含んで構成される動力伝達部であってもよい。
以上で説明した動力伝達装置は、状況に応じて第1伝達部90と第2伝達部91とを機械的に切り替える機構を第2ドライブギア24とは別個に備えていてもよい。またこの場合、動力伝達装置は、例えば、出力軸に伝達する電動機からの動力が所定値より小さい場合に第1伝達部又は第2伝達部のいずれか一方を介して動力を伝達し、所定値以上である場合に第1伝達部と第2伝達部との双方を介して動力を伝達するように構成してもよい。
以上のように本発明に係る動力伝達装置は、内燃機関と電動機との双方を走行用動力源として備えたハイブリッド車両などに適用される種々の動力伝達装置に適用して好適である。
1 車両
10 内燃機関
20、220、320 動力伝達装置
21、22 回転軸
24 第2ドライブギア(第2歯車)
61 カウンタシャフト(出力軸)
62 ドリブンギア(第1歯車)
90 第1伝達部
91 第2伝達部
92 スプライン嵌合部
93 第1回転部材
93a、94a、293a、294a 当接部
94 第2回転部材
95 フランジ部材
96 軸方向力発生部
97 ストッパ部
392 ボールスプライン
MG1 モータ
MG2 モータ(電動機)

Claims (6)

  1. 内燃機関が発生させた動力が伝達される出力軸と一体回転可能な第1歯車及び当該第1歯車と噛み合う第2歯車を介して電動機が発生させた動力を前記出力軸に伝達可能な第1伝達部と、
    前記第1伝達部とは異なる動力伝達形式であり、軸方向力発生部が前記第2歯車の回転軸線の軸方向に沿って発生させる軸方向力を利用して前記電動機が発生させた動力を前記出力軸に伝達可能な第2伝達部とを備え
    前記出力軸に伝達する前記電動機からの動力が所定値以上である場合に前記第1伝達部を介して前記動力を伝達し、前記第2伝達部を介した前記動力の伝達を行わず、前記出力軸に伝達する前記電動機からの動力が所定値より小さい場合に前記第2伝達部を介して前記動力を伝達することを特徴とする、
    動力伝達装置。
  2. 前記所定値は、前記第2伝達部によって伝達可能な最大トルクに応じた値である、
    請求項に記載の動力伝達装置。
  3. 前記第2伝達部は、
    前記出力軸と一体回転可能な第1回転部材と、
    前記第1回転部材に対して前記回転軸線の軸方向に沿って相対移動可能であると共に前記電動機が発生させた動力が伝達され、前記第2歯車と一体回転可能な第2回転部材と、
    軸方向に対して前記第2回転部材と対向し、軸方向に対する前記第2回転部材との間隔が前記第2歯車及び前記第2回転部材の軸方向に沿った移動に伴って増減するフランジ部材と、
    前記第2回転部材と前記フランジ部材との間に保持され、前記第2回転部材と前記フランジ部材との間に保持された状態で、前記第2回転部材を前記第1回転部材側に付勢し、前記第2回転部材に前記第1回転部材側に向かう前記軸方向力を作用させる軸方向力発生部とを有し、
    前記軸方向力発生部は、前記第2歯車及び前記第2回転部材の軸方向に沿った移動に伴って前記第2回転部材と前記フランジ部材と間で伸縮可能であり、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材とは、軸方向に対向し、前記第1回転部材の当接部と前記第2回転部材の当接部とが当接可能であると共に、当該第1回転部材の前記当接部と前記第2回転部材の前記当接部とが前記第2歯車及び前記第2回転部材の軸方向に沿った移動に伴って軸方向に沿って接近、離間可能であり、前記軸方向力発生部が発生させる軸方向力によって当該第1回転部材の前記当接部と前記第2回転部材の前記当接部とが当接することで係合可能であり、
    前記第2歯車は、前記軸方向力発生部に対して前記回転軸線の軸方向に沿って相対移動可能であり、前記電動機が発生させた動力を前記出力軸に伝達する際に前記軸方向に沿って前記軸方向力が作用する方向とは逆方向に向かって作用するスラスト力が発生するように前記回転軸線に対して傾斜して歯筋が形成され、
    前記第1伝達部と前記第2伝達部とは、前記スラスト力を利用して前記第1伝達部を介した前記動力の伝達と前記第2伝達部を介した前記動力の伝達とが切り替えられる、
    請求項1又は請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記第1回転部材の前記当接部と前記第2回転部材の前記当接部とは、径方向に対する接触点の位置が前記第1歯車と前記第2歯車とのピッチ点の径方向位置と同等の位置になるように形成される、
    請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記第2伝達部は、前記第1回転部材と前記第2回転部材とがかさ歯状の係合面を有する、
    請求項3又は請求項4に記載の動力伝達装置。
  6. 前記電動機が発生させた動力が伝達される回転軸に対して前記第2歯車を当該回転軸と一体回転可能かつ前記軸方向に沿って前記相対移動可能に支持するボールスプラインを備える、
    請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
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