JP2007285459A - 動力伝達装置の潤滑構造 - Google Patents

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功 広田
Norihiko Tashiro
紀彦 田代
Yoshihisa Miyata
良久 宮田
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Abstract

【課題】クラッチ部の円滑な潤滑を行わせることを可能とする。
【解決手段】車軸39の結合軸163と支持ハウジング51との間に、オイル・シール159を設け、車軸39と電磁石99と支持ハウジング51とオイル・シール159との間に、潤滑オイルをクラッチ部49へ循環供給させるために一時貯留させる環状空間部115を設けたため、単に潤滑オイルを掻き上げて潤滑する構造に比較して、環状空間部115に一時貯留される潤滑オイルをクラッチ部49への循環供給に使用することができ、クラッチ部49の円滑且つ確実で十分な潤滑を行わせることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、トルク断続を行うクラッチ部及び該クラッチ部の締結制御を行うアクチュエータを備えた動力伝達装置の潤滑構造に関する。
従来のこの種の動力伝達装置の潤滑構造として、特許文献1のように、リヤ・デファレンシャル装置とプロペラ・シャフトとの間に介設したトルク伝達カップリングに適用したものがある。
トルク伝達カップリングは、例えばフロント・エンジン・フロント・ドライブ・ベース(FFベース)の4輪駆動車のリヤ・デファレンシャル側に設けられたものであり、電磁石による多板クラッチの締結制御によりトルク伝達制御をオン・デマンドで行うものである。
このトルク伝達カップリングの潤滑は、シールにより独立した潤滑環境とした閉じ空間のハウジング内にトルク伝達カップリングを収容支持し、トルク伝達カップリングの回転によりハウジング内の潤滑オイルを掻き上げ、カップリング装置の各部の油孔からトルク伝達カップリング内へ潤滑オイルを導くことで行われる。
しかし、ハウジング内の潤滑オイルを掻き上げて油孔から導入する構造では、円滑で十分な潤滑ができず、ハウジング内に封入する潤滑オイルを増量して掻き上げ及び油孔への導入作用を高める必要がある反面、カップリング内へオイルを十分に導入できるとは限らないばかりか、オイルの粘性により駆動抵抗になり易く、燃費に悪影響を及ぼす恐れがある。
特開2001−12501号公報
解決しようとする問題点は、潤滑剤の導入が十分でなく駆動抵抗が増大する点である。
本発明は、潤滑剤の導入を促しクラッチ部の円滑な潤滑を行わせるために、一対の回転部材間のトルク断続を行うクラッチ部及び該クラッチ部を締結制御するためのアクチュエータを備え、潤滑剤が収容されたハウジング内に収容支持された動力伝達装置の潤滑構造において、前記一対の回転部材の一方と前記ハウジングとの間に、シールを設け、前記一対の回転部材の一方とアクチュエータとハウジングとシールとの間に、潤滑剤を前記クラッチ部へ循環供給させるために一時貯留させる環状空間部を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明の動力伝達装置の潤滑構造は、一対の回転部材の一方とハウジングとの間に、シールを設け、一対の回転部材の一方とアクチュエータとハウジングとシールとの間に、潤滑剤をクラッチ部へ循環供給させるために一時貯留させる環状空間部を設けたため、単に潤滑剤を掻き上げて潤滑する構造に比較して、環状空間部に一時貯留される潤滑剤をクラッチ部への循環供給に使用することができ、クラッチ部の円滑な潤滑を行わせることができる。
クラッチ部の円滑な潤滑を行わせるという目的を、潤滑剤をクラッチ部へ循環供給させるために一時貯留させる環状空間部を設けることで実現した。
[動力伝達装置]
図1は、例えば横置きフロント・エンジン・フロント・ドライブ(FF)車のスケルトン平面図である。
図1のように、本発明実施例の動力伝達装置は、デファレンシャル機構3の差動制限機構5として備えられている。
デファレンシャル機構3は、いわゆるベル・ハウジング7内に収容配置されている。ベル・ハウジング7は、トランス・ミッション9のミッション・ケース11に対して共通の潤滑環境とするように一体的に設けられたハウジングを構成している。ベル・ハウジング7は、ミッション・ケース11に対して分割構成であり、ボルト・ナット等の締結具により一体的に結合されている。ミッション・ケース11及びベル・ハウジング7の一体的な構成は、共通の潤滑環境とするものであれば良いものである。
デファレンシャル機構3は、デフ・ケース13内にピニオン・シャフト15によりピニオン・ギヤ17が回転自在に支持され、ピニオン・ギヤ17に左右のサイド・ギヤ19,21が噛み合わされたものである。
デフ・ケース13は、リング・ギヤ23、ボス部25,27を備え、ボス部25,27が、軸受けによりベル・ハウジング7に回転可能に支持されている。リング・ギヤ23は、トランス・ミッション9の出力ギヤ29に噛み合っている。トランス・ミッション9は、横置きのエンジン31に結合されている。
左右のサイド・ギヤ19,21には、出力軸として自動車の前輪33,35の左右の車軸37,39がスプライン結合されている。
従って、エンジン31からトランス・ミッション9を介して伝達されたトルクを、デファレンシャル機構3により一対の車軸33,35へ差動回転可能に伝達する構成となっている。左右の後輪41,43は、従動輪となっている。
差動制限機構5は、デファレンシャル機構3の差動制限を可能とするものであり、ベル・ハウジング7外に選択的な装着により取り付け可能となっている。差動制限機構は5、デファレンシャル機構3に対して着脱可能な車軸39側にサブ・アッセンブリされている。
差動制限機構5は、内外一対の回転部材であるクラッチ・ハウジング45及びクラッチ・ハブ47間に差動制限力を発生するクラッチ部49を備えている。内外回転部材の一方であるクラッチ・ハウジング45に、係合部を設け、デファレンシャル機構3のデフ・ケース13のボス部27に軸方向移動により組み付けて回転係合可能としている。内外回転部材の他方であるクラッチ・ハブ47は、車軸39側に回転係合させている。クラッチ部49は、外部制御可能な電磁力により締結制御可能となっている。この差動制限機構5には、潤滑剤である潤滑オイルが封入されたハウジングとして、前記ベル・ハウジング7に着脱可能に支持させる支持ハウジング51が設けられている。
図2は、本発明の実施例1に係る潤滑構造を適用した差動制限機構の断面図である。
クラッチ・ハウジング45は、一端に連結筒部53が設けられ、連結筒部53に、係合部としてインナー・スプライン55が設けられている。クラッチ・ハウジング45の他端内周には、雌ねじ部57が設けられている。クラッチ・ハウジング45の内周には、メインクラッチ及びパイロットクラッチ用のインナー・スプライン59が設けられ、且つクラッチ・ハウジング45内外を連通させる半径方向の油孔61が、軸方向に複数箇所、周方向所定間隔で複数形成されている。油孔61を設けた箇所においてクラッチ・ハウジング45のインナー・スプライン59は、一歯分欠歯され、周方向では複数歯欠歯された構成となっている。
クラッチハ・ウジング45には、ロータ62が取り付けられている。ロータ62は、縦壁状のロータ本体部63と、該ロータ本体部63の背面内周側に形成されたボス部65と、同外周側に形成された外筒部67とが一体に形成されたものである。ボス部65及び外筒部67間には、ロータ本体部63の背面側において収容空間部69が設けられている。
ロータ本体部63には、ボス部65及び外筒部67間において非磁性部71が設けられている。ボス部65には、内周面に螺旋溝66が設けられている。外筒部67の端部外周面には、雄ねじ部73が設けられている。この雄ねじ部73がクラッチ・ハウジング45の雌ねじ部57にねじ込まれて、クラッチ・ハウジング45に対するロータ62の固定が行われている。前記雄ねじ部73の端部には、ナット75が締結され、クラッチ・ハウジング45に対するロータ62の緩み止めを行っている。従って、ロータ62には、クラッチ・ハウジング45と共に外側の回転部材を構成している。
クラッチ・ハブ47は、中空に形成されている。クラッチ・ハブ47には、スプライン77及びインナー・スプライン79が設けられている。クラッチ・ハブ47の一側外周には、軸方向に沿った溝81が周方向所定間隔で複数設けられている。溝81の一端は、ロータ62の螺旋溝66に連通している。クラッチ・ハブ47は、ベアリング83によってクラッチ・ハウジング45側に回転自在に支持され、銅などの軟質且つ非磁性の摺動ブッシュ85によってロータ62側に回転自在に支持されている。
クラッチ部49は、メイン・クラッチ87とパイロット・クラッチ89と押圧手段91とを備えている。
メイン・クラッチ87は、クラッチ・ハウジング45及びクラッチ・ハブ47間に介設され押圧力の付与及び解除により差動制限力を調整するものである。メイン・クラッチ87は、摩擦多板クラッチで構成され、複数枚のインナー・プレート93及びアウター・プレート95を備え、両プレート93,95が交互に配置されている。インナー・プレート93は、前記クラッチ・ハブ47のスプライン77にスプライン係合している。アウター・プレート95は、前記クラッチ・ハウジング45のインナー・スプライン59にスプライン係合している。インナー・プレート93には、内周側において孔97が周方向複数所定間隔で形成され、隣接するインナー・プレート93の各孔97が、軸方向に対向し、通路を形成している。
パイロット・クラッチ89は、メイン・クラッチ87を締結する起因となりアクチュエータとしての電磁石99の作用により締結されるものである。パイロット・クラッチ89は、クラッチ・プレートとして複数枚のインナー・プレート及びアウター・プレートを備え、両プレートが交互に配置されている。インナー・プレートは、押圧手段91のカム・プレート101の外周にスプライン係合し、アウター・プレートは、クラッチ・ハウジング45のインナー・スプライン59にスプライン係合している。
電磁石99は、前記収容空間部69に配置されている。電磁石99は、電流制御に応じた電磁力を発生するもので、支持体103にコイル105を支持して構成している。支持体103には、支持筒部107が設けられ、支持筒部107の内周側がシール・ベアリング109を介して前記ロータ62のボス部65外周に相対回転自在に支持されている。支持筒部107には、回り止め用のピン111が固定されている。支持筒部107には、その外周から端面に渡る切欠113が設けられている。切欠113は、空間部128に連通し、その一端は、シール・ベアリング109の背後に形成される環状空間部115に臨んでいる。
従って、電磁石99に、支持ハウジング51及び差動制限機構5の外周間に形成される空間部128を環状空間部115に連通させる切欠113を設けた構成となっている。但し、支持ハウジング51側或いは電磁石99及び支持ハウジング51に切欠などによる連通部を設けることもできる。
なお、電磁石99は、車体側の電源及びコントローラに対してハーネスを介し電気的に接続されている。
電磁石99に対してロータ本体部63及びパイロット・クラッチ89を挟むようにアーマチュア117がパイロット・クラッチ89に隣接して配置されている。アーマチュア117は、前記クラッチ・ハウジング45のインナー・スプライン59にスプライン係合している。アーマチュア117は、電磁石99の磁力によって引き付けられ、パイロット・クラッチ89を締結するようにロータ62側へ移動可能である。
押圧手段91は、前記カム・プレート101及び押圧プレート119と、カム・プレート101及び押圧プレート119間のカム機構121とから成っている。
カム・プレート101の背面側は、ニードル・ベアリング123を介して前記ロータ62側に当接している。カム・プレート101及び押圧プレート119のカム面間には、周方向複数のカム・ボール125が介設されている。カム面は、カム・プレート101及び押圧プレート119の各対向面において周方向に山谷を繰り返す山形カムとして構成されている。カム面及び各カム・ボール125により前記カム機構121が構成されている。押圧プレート119は、前記クラッチ・ハブ47のスプライン77にスプライン係合している。押圧プレート119の内周には、周方向複数の切欠127が設けられている。切欠127は、クラッチ・ハブ47の溝81とメイン・クラッチ87側とを連通させるものである。
支持ハウジング51は、本体部129とカバー部131とからなり、クラッチ・ハウジング45側を空間部128有して包囲している。本体部129とカバー部131とは、ボルト133により締結結合されている。
本体部129には、クラッチ支持部135及び結合フランジ137が設けられている。クラッチ支持部135には、シール・ベアリング139を介してクラッチ・ハウジング45が回転自在に支持され、シール・ベアリング139の背後にオイル・シール141がクラッチ支持部135及び連結筒部53間に介設されている。
本体部129の上部内周にはオイル・ガータ143が取り付けられている。オイル・ガータ143は、差動制限機構5の回転時に支持ハウジング51の内周面とクラッチ・ハウジング45の外周面との間の相対回転により粘性抵抗を受け、支持ハウジング51の内周面に沿って鉛直方向上方に連れ回り移動する潤滑オイルを受けて前記環状空間部115側へ導くものである。オイル・ガータ143は、端部の取付ブラケット145,147がビス148により本体部129に締結固定されている。オイル・ガータ143は、図2の断面において、下壁149が車軸39の軸心と平行に形成され、上壁150が支持ハウジング51に沿って傾斜し、カバー部131側において逆側に対し相対的に上下幅広に形成されいる。従って、回転移動してオイル・ガータ143内へ導かれたオイルが、上壁150の傾斜によりカバー部131側へ移動し易い構成となっている。
カバー部131には、一対のリブ151によりガイド凹部153が形成され、ガイド凹部153の一端は、オイル・ガータ143の一端部に対向し、同他端は、電磁石99側の切欠113の上部に臨んでいる。カバー部131には、さらに嵌合部155及びボス部157が設けられ、嵌合部155に前記電磁石99の支持筒部107が嵌合し、ボス部157と車軸39との間にオイル・シール159が介設され、前記環状空間部115が形成されている。カバー部131の内面には、突部161が設けられ、前記電磁石99のピン111が係合し、電磁石99の回り止めがなされている。
本実施例において、車軸39は、クラッチ・ハブ47に後述のようにスプライン嵌合しており、クラッチ・ハブ47と共に一方の回転部材を構成している。従って、前記一対の回転部材の一方である車軸39と前記支持ハウジング51との間に、オイル・シール159を設け、車軸39とアクチュエータである電磁石99と支持ハウジング51とオイル・シール159との間に、潤滑オイルを前記クラッチ部49へ循環供給させるために一時貯留させる環状空間部115を設けた構成となっている。
環状空間部115は、切欠113の一端に連通し、切欠113は、電磁石99及び支持ハウジング51間に設けられて支持ハウジング51及び差動制限機構5間外周間の空間部128に連通している。従って、切欠部113は、空間部128を環状空間部115に連通させる連通部を構成している。
環状空間部115は、ロータ62のボス部65及び車軸39間の相対回転する対向面間の隙間を介して前記クラッチ部49へ連通されている。本実施例において、隙間は、螺旋溝66、溝81、切欠127で構成されている。
車軸39は、差動制限機構5をサブ・アッセンブリする結合軸163を備えている。結合軸163は、段付き状に形成され、結合フランジ165、第1,第2,第3の段部167,169,171を備えている。第3の段部167及び車軸の先端に、スプライン172,173が設けられている。
車軸39のスプライン172は、クラッチ・ハブ47のインナー・スプライン79にスプライン嵌合し、クラッチ・ハウジング45側に支持されたオイル・シール174が第3の段部171側の端部に接触している。なお、オイル・シール174は、断面X状をなし、高温、高圧条件のシール材として適している。車軸39の第2の段部169は、ロータ62の螺旋溝66内周に遊嵌し、第1の段部167に、前記オイル・シール159が接触している。第1の段部167には、オイル・シール159の外側でダスト・カバー175が取り付けられている。
図3,図4は、オイル・ガータを説明するもので、図3は、図2のIII−III線矢視断面図、図4は、図3のIV矢視におけるオイル・ガータの取り付け状態を示す説明図である。
図3のように、オイル・ガータ143は、断面の一側に開口176を備え、同他側にガイド壁177を備えた形状に形成され、クラッチ・ハウジング45の内周に沿って湾曲し、該内周にほぼ密着状態で取り付けられている。オイル・ガータ143の開口176は、本実施例において、前進走行時のクラッチ・ハウジング45の矢印Aの回転方向に対向している。
図4のように、オイル・ガータ143の開口176の縁は、車軸39の軸心と平行に配置され、ガイド壁177は、カバー部131側ほど車軸39の軸心から離れるように漸次傾斜形成されている。従って、クラッチ・ハウジング45の回転により掻き上げられオイル・ガータ143に導かれた潤滑オイルが、ガイド壁177の傾斜によりカバー部131側へ移動し易い構成となっている。
[差動制限機構の組み付け]
図2の差動制限機構5は、車軸39の結合軸163を含めてサブ・アッセンブリされている。
差動制限機構5を、図1のようにベル・ハウジング7の側面に配置させ、結合軸163の先端をデファレンシャル機構3のサイド・ギヤ21にスプライン嵌合させる。次いで、結合フランジ137を、ベル・ハウジング7の外面に締結結合する。
結合軸163には、その結合フランジ165に車軸39の等速ジョイント181が結合される。
[トルク伝達]
エンジン31からトランス・ミッション9を介し、出力ギヤ29からリング・ギヤ23に伝達されたトルクは、デフ・ケース13と一体的に回転するピニオン・シャフト15、ピニオン・ギヤ17を介して左右のサイド・ギヤ19,21へ伝達される。左右のサイド・ギヤ19,21からは、左右の車軸37,39を介して左右の前輪33,35へトルクが伝達され、車両は前輪33,35駆動により走行することができる。
左右前輪33,35に差動回転を生じたときは、車軸37,39を介してサイド・ギヤ19,21が差動回転し、差動回転が許容された状態でエンジン31から前記と同様の伝達により左右前輪33,35が駆動される。
[差動制限]
左右前輪33,35の差動回転を制限するときは、電磁石99の通電制御によりクラッチ部49を締結制御し、車軸39側にスプライン嵌合したクラッチ・ハブ47及びデフ・ケース13側にスプライン嵌合したクラッチ・ハウジング45間の相対回転を制御する。
さらに説明すると、図2において電磁石99への通電制御によって、ロータ62、支持体103、アーマチュア117間に磁路が形成される。この磁路の形成によって、アーマチュア117がロータ62側へ引き付けられ、パイロット・クラッチ89が締結される。この締結によって、カム・プレート101がクラッチ・ハウジング45側に回転方向に係合する。一方、クラッチ・ハブ47側にスプライン係合する押圧プレート119は、カム・プレート101に対して回転変位し、カム・ボール125がカム面に乗り上げる。このカム・ボール125の乗り上げによりカム機構121が働いて推力を発生する。
前記推力は、ニードル・ベアリング123を介して、ロータ62側へ伝達され、その反力として押圧プレート119に移動力が働く。この移動力によって、押圧プレート119が移動し、メイン・クラッチ87を締結する。メイン・クラッチ87は、締結力に応じてクラッチ・ハウジング45及びクラッチ・ハブ47間の相対回転を制限し、前記のように車軸39及びクラッチ・ハウジング45間の相対回転を制御する。
この相対回転の制御により、図1のデファレンシャル機構3の差動制限を行わせることができる。
[潤滑]
ベル・ハウジング7内のデファレンシャル機構3は、トランス・ミッション9側の潤滑環境で潤滑される。
差動制限機構1側は、トランス・ミッション9側とは独立した潤滑環境であり、各部を確実に潤滑させることができる。
すなわち、クラッチ・ハウジング45側の回転時に、図3のように支持ハウジング51のライン179まで収容された潤滑オイルが回転移動し、クラッチ・ハウジング45側の回転により潤滑オイルに与えられる遠心力で潤滑オイルが移動し、各部を潤滑させることができる
オイル・ガータ143へは、クラッチ・ハウジング45の回転によりその外周側及び図3の油孔61から矢印Bのように導かれる。オイル・ガータ143へ導かれた潤滑オイルは、開口176からオイル・ガータ143内へ入り、ガイド壁177及び上壁150による傾斜ガイドによりカバー部131側へ移動する。カバー部131側では、オイル・ガータ143の端部からリブ151間のガイド凹部153内へ潤滑オイルが移動し、ガイド凹部153から下方の切欠113に至り、切欠113を移動して環状空間部115へ移動する。環状空間部115内には、切欠113側からの潤滑オイルの移動により、潤滑オイルがある程度溜まり込み、一時貯留される。
差動回転時は、クラッチ・ハウジング45側のロータ62と車軸35の結合軸163との相対回転により螺旋溝66が働き、環状空間部115から潤滑オイルが引き込まれ、潤滑オイルの軸方向への移動によりクラッチ・ハブ47の溝81に導かれる。
溝81からは、一方で回転時の遠心力により潤滑オイルがそのまま外周方向へ移動し、他方でメイン・クラッチ87側の回転により切欠127からメイン・クラッチ87側へ移動する。
この潤滑オイルの移動によりカム機構121、パイロット・クラッチ89、メイン・クラッチ87等が潤滑される。
メイン・クラッチ87側では、インナー・プレート93の孔97により潤滑オイルが軸方向に移動することができ、メイン・クラッチ87全体に潤滑オイルを十分に行き渡らせることができる。
メイン・クラッチ87、パイロット・クラッチ89等を潤滑した潤滑オイルは、遠心力によりクラッチ・ハウジング45の油孔61から外周側へ排出され、前記のようにオイル・ガータ143へ導かれる。
[実施例1の効果]
本発明実施例1の動力伝達装置である差動制限機構5の潤滑構造は、車軸39の結合軸163と支持ハウジング51との間に、オイル・シール159を設け、車軸39と電磁石99と支持ハウジング51とオイル・シール159との間に、潤滑オイルをクラッチ部49へ循環供給させるために一時貯留させる環状空間部115を設けたため、単に潤滑オイルを掻き上げて潤滑する構造に比較して、環状空間部115に一時貯留される潤滑オイルをクラッチ部49への循環供給に使用することができ、クラッチ部49の円滑且つ確実で十分な潤滑を行わせることができる。
電磁石99は、ピン111が支持ハウジング51側の突部161に係合して回り止めされたため、支持ハウジング51側との間に環状空間部115を設けることが容易となる。
電磁石99及び支持ハウジング51間に、支持ハウジング51及び差動制限機構5の外周間に形成される空間部128を環状空間部115に連通させる切欠113を設けたため、差動制限機構5の内外周間の潤滑オイル循環路を容易に形成することができる。
環状空間部115を、クラッチ・ハウジング45側及びクラッチ・ハブ47側間の相対回転する対向面間の隙間である螺旋溝66、溝81、切欠127を介してクラッチ部49へ連通させたため、環状空間部115とクラッチ部49の内周側との間の潤滑オイル循環路を確実に形成することができる。
支持ハウジング51の上部側内面に、差動制限機構5の軸方向に沿ってオイル・ガータ143を設け、差動制限機構5の回転時に移動する潤滑オイルをオイル・ガータ143により受けて環状空間部115側へ導くため、環状空間部115及び差動制限機構5の内外周側間に、潤滑オイル循環路を確実に形成することができる。
[オイル・ガータの変形例]
図5は、オイル・ガータの変形例に係り、図4に対応した説明図である。
図5のオイル・ガータ143Aの開口176Aの縁は、ガイド壁177Aと同様に車軸39の軸心に対して傾斜形成されたものである。
従って、この変形例のオイル・ガータ143Aによれば、図4のオイル・ガータ143に比較して軽量化を図ることができる。
[その他潤滑構造の一部変形例]
図6〜図13は、潤滑構造の一部変形例を示し、図6〜図9は、第1の変形例、図10〜図13は、第2の変形例を示す。図6,図10は、クラッチ・ハウジングの導入窓を示す要部半断面図、図7,図11は、図3に対応した差動制限機構の断面図、図8,図12は、潤滑オイルの導入を示す要部拡大断面図、図9,図13は、図8,図12に対し回転位置が異なるときの潤滑オイルの導入を示す要部拡大断面図である。
図6〜図9の第1の変形例は、支持ハウジング51Bの上部側内面にリブ183を軸方向に沿って延設し、クラッチ・ハウジング45Bに複数の導入窓185を周方向所定間隔で設けている。導入窓185は、軸方向に長く形成され、メイン・クラッチ87やパイロット・クラッチ89等に潤滑オイルを十分に導入できるようになっている。
導入窓185は、クラッチ・ハウジング45Bの外周面側で前進走行時のクラッチ・ハウジング45Bの矢印Aの回転方向前方側に斜面187を備え、外周面側の開口幅W1が、内周面側の開口幅W2に対して拡大され、W1>W2となっている。斜面187は、導入窓185の他方の面189へ向かっている。各導入窓185に対し、クラッチ・ハウジング45Bの内周面側でインナー・スプライン59を一歯欠歯している。
クラッチ・ハウジング45Bの回転時は、掻き上げられた潤滑オイルがリブ183にガイドされて回転中心側へ移動し、導入窓185からクラッチ・ハウジング45B内へ導かれる。このとき、導入窓185の開口幅W1,W2が斜面187によりW1>W2となるように外周面側に拡大形成されているため、クラッチ・ハウジング45B側の回転時にリブ183でガイドされた潤滑オイルを、より多く導入させることができる。
斜面187から導入された潤滑オイルは、クラッチ・ハウジング45Bの回転に応じて導入窓185の他方の面189側へ移動し、他方の面189のガイドによりクラッチ・ハウジング45B内へ導かれる。また、導入窓185へは、斜面187を介さずリブ183から直接導入される潤滑オイルもあり、直接クラッチ・ハウジング45B内へ導かれものもある。
従って、リブ183及び導入窓185の働きにより、クラッチ・ハウジング45B内へ潤滑オイルを十分に導くことができる。
図10〜図13では、図6〜図9で導入窓185に形成した斜面187を省いた構造の導入窓185Cとした。
かかる構造においても、リブ183及び導入窓185Cによりクラッチ・ハウジング45C内へ潤滑オイルを十分に導くことができる。
[デファレンシャル機構の変形例]
図14は、デファレンシャル機構の構造を変更した変形例に係り、例えば横置きフロント・エンジン・フロント・ドライブ(FF)車の前輪側のみ示すスケルトン図である。
この変形例では、デファレンシャル機構3Dを、遊星ギヤ機構で構成したものである。
すなわち、デファレンシャル機構3Dでは、デフ・ケース13Dにインターナル・ギヤ191を設け、このインターナル・ギヤ191に噛み合う遊星ギヤ193を遊星キャリヤ195に回転自在に支持し、遊星ギヤ193を、太陽ギヤ197に噛み合わせている。遊星キャリヤ195には、ボス部27Dを設け、このボス部27Dに、クラッチ・ハウジング45Dをスプライン嵌合させている。遊星キャリヤ195は、車軸37Dに結合され、太陽ギヤ197に車軸39Dの結合軸163Dをスプライン嵌合させている。クラッチ部49は、キャリヤ195と太陽ギヤ197との間に配置され、直接左右車軸間での駆動トルクの伝達を可能としている。
従って、遊星ギヤ機構のデファレンシャル機構3Dにおいても、傘歯車タイプのデファレンシャル機構3と同様に適用することができる。
[その他]
上記実施例1では、FF車に適用したが、ミッドシップ車、リヤ・エンジン・リヤ・ドライブ車にも適用することができる。
図15〜図20は、本発明の実施例2に係り、動力伝達装置をリヤ・デファレンシャル装置とプロペラ・シャフトとの間に介設したトルク伝達カップリングとして適用したものである。図15は、トルク伝達カップリングの配置を示し、横置きフロント・エンジン・フロント・ドライブ・ベース(FFベース)の4輪駆動車のスケルトン平面図、図16は、トルク伝達カップリングの断面図、図17は、図16のXVII矢視方向から見たオイル・ガータの取り付け状態を示す説明図、図18は、図16のXVIII−XVIII線矢視断面図、図19は、図16のXIX−XIX線矢視断面図、図20は、図16のXX−XX線矢視断面図である。
[四輪駆動車の概要]
図15のように、トルク伝達カップリング301は、例えばフロント・エンジン・フロント・ドライブ・ベース(FFベース)の4輪駆動車のリヤ・デファレンシャル装置303側に設けられたものであり、電磁石によるクラッチ部の締結制御によりトルク伝達制御をオン・デマンドで行うものである。
すなわち、トルク伝達カップリング301は、リヤ・デファレンシャル装置303の入力側において、回転軸305及びドライブ・ピニオン・シャフト307間に介設されている。
前記リヤ・デファレンシャル装置303は、デフ・キャリヤ309に回転自在に支持されている。リヤ・デファレンシャル装置303には、左右のアクスル・シャフト311,313を介して左右の後輪315,317が連動連結されている。
前記回転軸305には、ユニバーサル・ジョイント319を介してプロペラ・シャフト321が結合されている。プロペラ・シャフト321には、ユニバーサル・ジョイント323を介して、トランスファ325の出力軸327が結合されている。
前記出力軸327の傘歯車329は、中空伝動軸331の傘歯車333に噛み合っている。中空伝動軸331は、フロント・デファレンシャル装置335のデフ・ケース337に一体的に結合され、連動構成されている。
前記フロント・デファレンシャル装置335にはエンジン339からトランスミッション341を介してトルクが入力されるようになっている。フロント・デファレンシャル装置335には、左右のアクスル・シャフト343,345を介して、左右の前輪347,349が連動連結されている。
従って、エンジン339からトランスミッション341を介してフロント・デファレンシャル装置335にトルクが入力されると、一方ではアクスル・シャフト343,345を介して左右の前輪347,349へトルク伝達が行われる。また他方では、デフ・ケース337、中空伝動軸331、傘歯車333、29を介して出力軸327へトルク伝達が行われる。
前記出力軸327からは、ユニバーサル・ジョイント323、プロペラ・シャフト321、ユニバーサル・ジョイント319、回転軸305を介してトルク伝達カップリング301へトルクが入力される。
前記トルク伝達カップリング301がトルク伝達状態であれば、ドライブ・ピニオン・シャフト307からリヤ・デファレンシャル装置303へトルク伝達が行われる。リヤ・デファレンシャル装置303からは、左右のアクスル・シャフト311,313を介して、左右の後輪315,317へトルク伝達が行われる。
こうして、トルク伝達カップリング301がトルク伝達状態であるときには、前輪347,349、後輪315,317によって、四輪駆動状態で走行することができる。トルク伝達カップリング301が、トルク伝達状態にないときには、前輪347,349による二輪駆動状態で走行することができる。
[トルク伝達カップリング]
図16は、前記トルク伝達カップリング301の断面図である。
図16のように、トルク伝達カップリング301は、キャリヤ・カバー351に回転自在に収容支持されている。本実施例において、キャリヤ・カバー351は、デフ・キャリヤ309側の取付フランジ447と共に潤滑オイルを封入したハウジング354を構成している。
トルク伝達カップリング301は、内外一対の回転部材であるクラッチ・ハウジング355及びクラッチ・ハブ357間に差動制限力を発生するクラッチ部359を備えている。
クラッチ・ハウジング355は、一端に前記回転軸305がボルト361により締結結合され、回転軸305に、結合フランジ363がスプライン結合されている。結合フランジ363は、回転軸305にワッシャ365を介して螺合するナット367により抜け止め固定されている。結合フランジ363は、前記プロペラ・シャフト321にユニバーサル・ジョイント319を介して結合されている。
クラッチ・ハウジング355の他端内周には、雌ねじ部369が設けられている。クラッチ・ハウジング355の内周には、メインクラッチ及びパイロットクラッチ用のインナー・スプライン371が設けられ、且つクラッチ・ハウジング355内外を連通させる導入窓373が、軸方向に複数箇所、周方向所定間隔で複数形成されている。導入窓373を設けた箇所においてクラッチ・ハウジング355のインナー・スプライン371は、一歯分欠歯され、周方向では複数歯欠歯された構成となっている。
クラッチ・ハウジング355には、ロータ375が取り付けられている。ロータ375は、縦壁状のロータ本体部377と、該ロータ本体部377の背面内周側に形成されたボス部379と、同外周側に形成された外筒部381とが一体に形成されたものである。ボス部379及び外筒部381間には、ロータ本体部377の背面側において収容空間部383が設けられている。
ロータ本体部377には、ボス部379及び外筒部381間において非磁性部385が設けられている。外筒部381の端部外周面には、雄ねじ部389が設けられている。この雄ねじ部389がクラッチ・ハウジング355の雌ねじ部369にねじ込まれて、クラッチ・ハウジング355に対するロータ375の固定が行われている。前記雄ねじ部389の端部には、ナット391が締結され、クラッチ・ハウジング355に対するロータ375の緩み止めを行っている。従って、ロータ375には、クラッチ・ハウジング355と共に外側の回転部材を構成している。
クラッチ・ハブ357は、中空に形成されている。クラッチ・ハブ357には、スプライン393及びインナー・スプライン395が設けられている。クラッチ・ハブ357には、スプライン393に対応した範囲において内外を貫通する貫通孔396が回転軸方向及び周方向所定間隔で複数形成されている。クラッチ・ハブ357の一側外周には、螺旋溝397が設けられている。螺旋溝397の一端は、後述する環状空間部399側に連通している。
クラッチ・ハブ357は、ベアリング401によってクラッチ・ハウジング355の一端内周に回転自在に支持され、摺動ブッシュ403によってロータ375のボス部379内周に回転自在に支持されている。
クラッチ部359は、メイン・クラッチ405とパイロット・クラッチ407と押圧手段409とを備えている。
メイン・クラッチ405は、クラッチ・ハウジング355及びクラッチ・ハブ357間に介設され押圧力の付与及び解除により差動制限力を調整するものである。メイン・クラッチ405は、摩擦多板クラッチで構成され、複数枚のインナー・プレート411及びアウター・プレート413を備え、両プレート411,413が交互に配置されている。インナー・プレート411は、前記クラッチ・ハブ357のスプライン393にスプライン係合している。アウター・プレート413は、前記クラッチ・ハウジング355のインナー・スプライン371にスプライン係合している。インナー・プレート411には、内周側において孔415が周方向複数所定間隔で形成され、隣接するインナー・プレート411の各孔415が、軸方向に対向し、通路を形成している。
パイロット・クラッチ407は、メイン・クラッチ405を締結する起因となりアクチュエータとしての電磁石417の作用により締結されるものである。パイロット・クラッチ407は、クラッチ・プレートとして複数枚のインナー・プレート及びアウター・プレートを備え、両プレートが交互に配置されている。インナー・プレートは、押圧手段409のカム・プレート419の外周にスプライン係合し、アウター・プレートは、クラッチ・ハウジング355のインナー・スプライン371にスプライン係合している。
電磁石417は、前記収容空間部383に配置されている。電磁石417は、電流制御に応じた電磁力を発生するもので、支持体421にコイル422を支持して構成している。支持体421には、支持筒部423が設けられ、支持筒部423の内周側がシール・ベアリング425を介して前記ロータ375のボス部379外周に相対回転自在に支持されている。支持筒部423には、回り止め用の係合片426がボルト427により固定されている。支持筒部423は、デフ・キャリヤ309側に嵌合固定され、電磁石417の背後に前記環状空間部399が形成される。
なお、電磁石417は、車体側の電源及びコントローラに対してハーネス429を介し電気的に接続されている。
電磁石417に対してロータ本体部377及びパイロット・クラッチ407を挟むようにアーマチュア431が隣接配置されている。アーマチュア431は、前記クラッチ・ハウジング355のインナー・スプライン371にスプライン係合している。アーマチュア431は、電磁石417の磁力によって引き付けられ、パイロット・クラッチ407を締結するようにロータ375側へ移動可能である。
押圧手段409は、前記カム・プレート419及び押圧プレート435と、カム・プレート419及び押圧プレート435間のカム機構437とから成っている。
カム・プレート419の背面側は、ニードル・ベアリング439を介して前記ロータ375側に当接している。カム・プレート419及び押圧プレート435のカム面間には、周方向複数のカム・ボール441が介設されている。カム面は、カム・プレート419及び押圧プレート435の各対向面において周方向に山谷を繰り返す山形カムとして構成されている。カム面及び各カム・ボール441により前記カム機構437が構成されている。
押圧プレート435は、前記クラッチ・ハブ357のスプライン393にスプライン係合している。押圧プレート435の内周には、周方向複数の切欠443が設けられている。切欠443は、クラッチ・ハブ357の螺旋溝397とメイン・クラッチ405側とを連通させるものである。
キャリヤ・カバー351は、締結フランジ部445がデフ・キャリヤ309の取付フランジ部447にボルト449により締結結合され、キャリヤ・カバー351及び取付フランジ部447により前記ハウジング354を構成している。
キャリヤ・カバー351には、クラッチ支持部451が設けられている。クラッチ支持部451には、シール・ベアリング453を介してクラッチ・ハウジング355側の回転軸305が回転自在に支持され、シール・ベアリング453の背後でクラッチ支持部451及び結合フランジ363間にオイル・シール455が介設されている。オイル・シール455の外側に、結合フランジ363に固定されたダスト・カバー457が設けられている。
キャリヤ・カバー351の上部内周にはオイル・ガータ459が取り付けられている。オイル・ガータ459は、トルク伝達カップリング301の回転時に移動する潤滑オイルを受けて前記環状空間部399側へ導くものである。オイル・ガータ459は、支持ブラケット460によりキャリヤ・カバー351内面に支持されている。
オイル・ガータ459は、底壁461及び側壁463を備えている。底壁461は、トルク伝達カップリング301の回転軸に対し環状空間部399側へ下降傾斜設定されている。
デフ・キャリヤ309の取付フランジ447には、支持筒部465が周回状に形成されている。支持筒部465には、連通部を構成する切欠467と係合凹部469とが形成されている。係合凹部469に、前記電磁石417の係合片426が係合し、電磁石417の回り止めが行われている。
支持筒部465の内周には、支持ブロック471が嵌合固定されている。支持ブロック471には、連通部を構成する貫通孔473が形成されている。貫通孔473は、支持筒部465の切欠467に連通している。
従って、支持ハウジング454に、支持ハウジング454及びトルク伝達カップリング301の外周間に形成される空間部468を環状空間部399に連通させる切欠467及び貫通孔473を設けた構成となっている。但し、電磁石417或いは電磁石417及び支持ハウジング454に切欠などによる連通部を設けることもできる。
支持筒部465の外周側に凹部474が形成され、凹部474内に前記オイル・ガータ459の端部が臨んでいる。
クラッチ・ハブ357のインナー・スプライン395には、ドライブ・ピニオン・シャフト307の端部がスプライン嵌合している。ドライブ・ピニオン・シャフト307は、テーパ・ローラ・ベアリング475,477によりデフ・キャリヤ309側に回転自在に支持されている。テーパ・ローラ・ベアリング475,477には、ドライブ・ピニオン・シャフト307に螺合するナット479によりプリ・ロードが付与されている。ナット479と前記支持ブロック471との間には、オイル・シール481が介設され、前記環状空間部399が形成されている。
ドライブ・ピニオン・シャフト307のドライブ・ピニオン・ギヤ483は、リヤ・デファレンシャル装置303のリング・ギヤ485に噛み合っている。
図17〜図20は、オイル・ガータを説明するもので、図17は、図16のXVII矢視におけるオイル・ガータの配置図、図18は、図16のXVIII−XVIII線矢視断面図、図19は、図16のXIX−XIX線矢視断面図、図20は、図16のXX−XX線矢視断面図である。
図17のように、オイル・ガータ459は、一端がトルク伝達カップリング301の回転軸心上に配置され、他端がオフ・セット配置され、全体的にトルク伝達カップリング301の回転軸心に対してθの角度で配置されている。従って、トルク伝達カップリング301の車両前進方向での回転時に、トルク伝達カップリング301の回転により移動する潤滑オイルをオイル・ガータ459にその全長で円滑に導入させることができる。
図16〜図18のように、オイル・ガータ459は、側壁463が底壁461の傾斜上部側(反環状空間部399側)で途中から形成され、底壁461の幅方向内側へ傾斜形成されている。側壁463の上縁とキャリヤ・カバー351内面との間には、潤滑オイルを導入する隙間487が形成されている。
[トルク伝達]
トルク伝達カップリング301をトルク伝達状態とするときは、電磁石417の通電制御によりクラッチ部359を締結制御し、ドライブ・ピニオン・シャフト307側にスプライン嵌合したクラッチ・ハブ357及びプロペラ・シャフト321側に結合されたクラッチ・ハウジング355間の相対回転を制御する。
さらに説明すると、図16において電磁石417への通電制御によって、ロータ375、支持体421、アーマチュア431間に磁路が形成される。この磁路の形成によって、アーマチュア431がロータ375側へ引き付けられ、パイロット・クラッチ407が締結される。この締結によって、カム・プレート419がクラッチ・ハウジング355側に回転方向に係合する。一方、クラッチ・ハブ357側にスプライン係合する押圧プレート435は、カム・プレート419に対して回転変位し、カム・ボール441がカム面に乗り上げる。このカム・ボール441の乗り上げによりカム機構437が働いて推力を発生する。
前記推力は、ニードル・ベアリング439を介して、ロータ375側へ伝達され、その反力として押圧プレート435に移動力が働く。この移動力によって、押圧プレート435が移動し、メイン・クラッチ405を締結する。メイン・クラッチ405は、締結力に応じてクラッチ・ハウジング355及びクラッチ・ハブ357間の伝達トルクを制御し、制御されたトルクがプロペラ・シャフト321側からドライブ・ピニオン・シャフト307側へ伝達され、上記のように4輪駆動状態で走行することができる。
[潤滑]
キャリヤ・カバー351側は、デフ・キャリヤ309とは独立した潤滑環境であり、各部を確実に潤滑させることができる。
すなわち、クラッチ・ハウジング355側の回転時に、前記同様にキャリヤ・カバー351側に収容された潤滑オイルが移動して、クラッチ・ハウジング355側の回転により潤滑オイルに与えられる遠心力で潤滑オイルが移動し、各部を潤滑させることができる
オイル・ガータ459へは、各断面において、図18の断面では、底壁461上へ直接導入され、図19,図20の断面では、隙間487から底壁461上へ導入される。図19,図20の断面では、側壁463の傾斜により掻き上げられた潤滑オイルの導入を促進させている。
オイル・ガータ459外へ飛散した潤滑オイルは、クラッチ・ハウジング355の導入窓373からクラッチ・ハウジング355内へも導入される。
オイル・ガータ459内では、底壁461の傾斜ガイドによりデフ・キャリヤ309の取付フランジ部447側へ移動する。取付フランジ部447側では、オイル・ガータ459の端部から凹部474内において支持筒部465の切欠467へ潤滑オイルが移動し、切欠467から下方の貫通孔473に至り、貫通孔473を移動して環状空間部399へ移動する。環状空間部399内には、貫通孔473側からの潤滑オイルの移動により、潤滑オイルがある程度溜まり込み、一時貯留される。
環状空間部399内の潤滑オイルは、クラッチ・ハブ357のスプライン395の部分を通り、スプライン393側内周に至る。従って、トルク伝達カップリング301の回転により貫通孔396を介して内周側からメイン・クラッチ405側へ潤滑オイルが移動する。
トルク伝達カップリング301の締結制御時に、クラッチ・ハウジング355側とクラッチ・ハブ357側との間の相対回転によりクラッチ・ハブ357の螺旋溝397が働き、環状空間部399から潤滑オイルが引き込まれ、潤滑オイルの軸方向への移動によりカム機構437側へ導かれる。
カム機構437側では、一方で回転時の遠心力により潤滑オイルがそのまま外周方向へ移動し、他方でメイン・クラッチ405側の回転により切欠443からメイン・クラッチ405側へ移動する。
この潤滑オイルの移動と前記導入窓373から導入された潤滑オイルと前記貫通孔396から導入された潤滑オイルとによりメイン・クラッチ405、カム機構437、パイロット・クラッチ407等が潤滑される。
メイン・クラッチ405側では、インナー・プレート411の孔415により潤滑オイルが軸方向に移動することができ、メイン・クラッチ405全体に潤滑オイルを十分に行き渡らせることができる。
メイン・クラッチ405、パイロット・クラッチ407等を潤滑した潤滑オイルは、遠心力によりクラッチ・ハウジング355の導入窓373等から外周側へ排出される。
従って、本実施例においても実施例1と同様にクラッチ部359の円滑且つ確実で十分な潤滑を行わせることができる。
また、動力伝達装置は、4輪駆動車の従動輪である左右の後輪315,317側へのトルク伝達を断続するものであるため、クラッチ部359の円滑且つ確実で十分な潤滑により、左右の後輪315,317側へのトルク伝達制御を的確に行わせることができる。
[オイル・ガータの変形例]
図21〜図23は、オイル・ガータの変形例に係り、図21は、図18と同一位置における断面図、図22は、図19と同一位置における断面図、図23は、図20と同一位置における断面図である。
図21〜図23のオイル・ガータ459Eは、図17と同様に取り付けられる。オイル・ガータ459Eは、底壁461Eと側壁463Ea,463Ebとを備えている。支持ブラケット460Eは、側壁463Ebと一体となっている。側壁463Ebは、側壁463Eaよりも高さが高く形成され、且つ図23の断面側が図21の断面側よりも高く形成されている。従って、支持ブラケット460Eをキャリヤ・カバー351側に取り付けると、底壁461Eが、環状空間部399側へ下降傾斜する。側壁463Eaには、ガイド壁463Eaaが傾斜して突設されている。ガイド壁463Eaaの傾斜により、側壁463Eaの上縁とキャリヤ・カバー351内面との間の隙間487から潤滑オイルを導入し易くしている。また、トルク伝達カップリング301の回転により掻き上げられた潤滑オイルがガイド壁463Eaaの下面に衝突して下方へガイドされ、クラッチ・ハウジング355の導入窓373からの潤滑オイルの導入を促進させることができる。
[アクチュエータの他の例]
油圧シリンダ・ピストン、電動モータ減速機及びカム機構、電磁石及び磁性流体などを用いたものがある。
横置きフロント・エンジン・フロント・ドライブ(FF)車のスケルトン平面図である(実施例1)。 差動制限機構の断面図である(実施例1)。 図2のIII−III線矢視断面図である(実施例1)。 図3のIV矢視におけるオイル・ガータの取り付け状態を示す説明図である(実施例1)。 オイル・ガータの変形例に係り、図4に対応した説明図である(実施例1)。 潤滑構造の一部変形例を示し、クラッチ・ハウジングの導入窓を示す要部半断面図である(実施例1)。 潤滑構造の一部変形例を示し、図3に対応した差動制限機構の断面図(実施例1)。 潤滑構造の一部変形例を示し、潤滑オイルの導入を示す要部拡大断面図である(実施例1)。 図8に対し回転位置が異なるときの潤滑オイルの導入を示す要部拡大断面図である(実施例1)。 潤滑構造の一部変形例を示し、クラッチ・ハウジングの導入窓を示す要部半断面図である(実施例1)。 潤滑構造の一部変形例を示し、図3に対応した差動制限機構の断面図である(実施例1)。 潤滑構造の一部変形例を示し、潤滑オイルの導入を示す要部拡大断面図である(実施例1)。 図12に対し回転位置が異なるときの潤滑オイルの導入を示す要部拡大断面図である(実施例1)。 デファレンシャル機構の構造を変更した変形例に係り、横置きフロント・エンジン・フロント・ドライブ(FF)車の前輪側のみ示すスケルトン図である(実施例1)。 横置きフロント・エンジン・フロント・ドライブ・ベース(FFベース)の4輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例2)。 トルク伝達カップリングの断面図である(実施例2)。 図16XVII線矢視におけるオイル・ガータの配置図である(実施例2)。 図16のXVIII−XVIII線矢視断面図である(実施例2)。 図16のXIX−XIX線矢視断面図である(実施例2)。 図16のXX−XX線矢視断面図である(実施例2)。 図18と同一位置における断面図である(実施例2)。 図19と同一位置における断面図である(実施例2)。 図20と同一位置における断面図である(実施例2)。
符号の説明
1 動力伝達装置
3 デファレンシャル機構
5 差動制限機構
7 ベル・ハウジング(ハウジング)
9 トランス・ミッション
11 ミッション・ケース
13 デフ・ケース
39 車軸(回転部材)
45,355 クラッチ・ハウジング(回転部材)
47,357 クラッチ・ハブ(回転部材)
49,359 クラッチ部
55 インナー・スプライン(係合部)
62,375 ロータ(回転部材)
99,417 電磁石(アクチュエータ)
113 切欠部(連通部)
115,399 環状空間部
143,459 オイル・ガータ
301 トルク伝達カップリング(動力伝達装置)
307 ドライブ・ピニオン・シャフト(回転部材)
351 キャリヤ・カバー(ハウジング)
447 取付フランジ部(ハウジング)
467 切欠(連通部)
473 貫通孔(連通部)

Claims (7)

  1. 一対の回転部材間のトルク断続を行うクラッチ部及び該クラッチ部を締結制御するためのアクチュエータを備え、潤滑剤が封入されたハウジング内に収容支持された動力伝達装置の潤滑構造において、
    前記一対の回転部材の一方と前記ハウジングとの間に、シールを設け、
    前記一対の回転部材の一方とアクチュエータとハウジングとシールとの間に、潤滑剤を前記クラッチ部へ循環供給させるために一時貯留させる環状空間部を設けた、
    ことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置の潤滑構造であって、
    前記アクチュエータは、前記クラッチ部を締結制御するために通電制御可能な電磁石を有し、
    前記電磁石は、前記ハウジング側に回り止めされた、
    ことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
  3. 請求項2記載の動力伝達装置の潤滑構造であって、
    前記アクチュエータ又はハウジングの少なくとも一方に、前記ハウジング及び動力伝達装置の外周間に形成される空間部を前記環状空間部に連通させる連通部を設けた、
    ことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の動力伝達装置の潤滑構造であって、
    前記環状空間部の内周側を、前記一対の回転部材間の相対回転する対向面間の隙間を介して前記クラッチ部へ連通させた、
    ことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の動力伝達装置の潤滑構造であって、
    前記ハウジングの上部側内面に、前記動力伝達装置の回転軸方向に沿ってガータを設け、
    前記動力伝達装置の回転時に移動する潤滑剤を前記ガータにより受けて前記環状空間部側へ導く、
    ことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
  6. 請求項1〜4の何れかに記載の動力伝達装置の潤滑構造であって、
    前記ハウジングの上部側内面に、前記動力伝達装置の軸方向に沿って突条を設け、
    前記動力伝達装置に、前記突条に対応して導入窓を設け、
    前記動力伝達装置の回転時に移動する潤滑剤を前記突条により受けて前記導入窓から前記クラッチ部へ導く、
    ことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
  7. 請求項6記載の動力伝達装置の潤滑構造であって、
    前記導入窓の外周側の開口幅を、同内周側の開口幅に対して回転方向に拡大した、
    ことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
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