JP2008215584A - トルク伝達装置 - Google Patents

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Hideyuki Inose
秀之 猪瀬
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Abstract

【課題】トルク調整機能の有無に係わらず、部品を共用化し、その種類の増大を抑制又は無くし、その管理、組み付けを容易とし、コスト・ダウンを可能とする。
【解決手段】デフ・キャリヤ17に、サイド・ベアリング21,23を少なくとも軸方向に位置決め支持するベアリング支持部材41,43を設け、ベアリング支持部材41,43に、デフ・キャリヤ17外に露出した外付け取付部47を設け、一対の中間軸25,27への出力を調整するヨー・コントロール装置29,31のハウジング半構成部材100に、外付け取付部47に取り付ける結合取付部115を設け、ベアリング支持部材41,43の外付け取付部47に、ハウジング半構成部材100の結合取付部115を取り付けてベアリング支持部材41,43及びハウジング半構成部材100によりヨー・コントロール装置29,31のユニット・ハウジング123を構成したことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車等に供されるトルク伝達装置に関する。
従来のこの種のトルク伝達装置として、デフ・キャリヤに支持したリヤ・デファレンシャル装置に摩擦クラッチを内蔵したLSD(Limit Slip Differential)、或いは各車軸側へ各別に増速出力可能としデフ・キャリヤに外付けのヨー・コントロール装置を備えたものがある。
しかし、かかるトルク伝達装置では、デファレンシャル装置に摩擦クラッチを備えない一般的な構造のものが要求されるとき、LSDをそのまま使用することはできず、またヨー・コントロール装置の外付けは、専用のデフ・キャリヤを必要とした。
従って、トルク調整機能の有無により部品の種類を調整する必要があり、部品の種類が増大し、その管理、組み付けが煩雑となり、コスト・アップの原因ともなっていた。
特開平10−147157公報
解決しようとする問題点は、部品の種類が増大し、その管理、組み付けが煩雑となり、コスト・アップの原因ともなっている点である。
本発明は、トルク調整機能の有無に係わらず、部品を共用化し、その種類の増大を抑制又は無くし、その管理、組み付けを容易とし、コスト・ダウンを可能とするため、一対の出力回転部に差動回転可能に出力可能なデファレンシャル装置を、デフ・キャリヤにベアリングを介して回転自在に支持したトルク伝達装置において、前記デフ・キャリヤに、前記ベアリングを少なくとも軸方向に位置決め支持するベアリング支持部材を設け、前記ベアリング支持部材に、前記デフ・キャリヤ外に露出した外付け取付部を設け、前記一対の出力回転部材への出力を調整するトルク調整部のハウジング半構成部材に、前記外付け取付部に取り付ける結合取付部を設け、前記ベアリング支持部材の外付け取付部に、前記構成部材の結合取付部を取り付けてベアリング支持部材及びハウジング半構成部材により前記トルク調整部のユニット・ハウジングを構成したことを最も主要な特徴とする。
本発明のトルク伝達装置は、一対の出力回転部に差動回転可能に出力可能なデファレンシャル装置を、デフ・キャリヤにベアリングを介して回転自在に支持したトルク伝達装置において、前記デフ・キャリヤに、前記ベアリングを少なくとも軸方向に位置決め支持するベアリング支持部材を設け、前記ベアリング支持部材に、前記デフ・キャリヤ外に露出した外付け取付部を設け、前記一対の出力回転部材への出力を調整するトルク調整部のハウジング半構成部材に、前記外付け取付部に取り付ける結合取付部を設け、前記ベアリング支持部材の外付け取付部に、前記ハウジング半構成部材の結合取付部を取り付けてベアリング支持部材及びハウジング半構成部材により前記トルク調整部のユニット・ハウジングを構成したため、ベアリング支持部材の外付け取付部に対するハウジング半構成部材の結合取付部の着脱により、デファレンシャル装置に対するトルク調整部有無の選択をすることができる。
このため、トルク調整部を内蔵した専用のデファレンシャル装置やトルク調整部を取り付けるための専用のデフ・キャリヤを備える必要がなく、トルク調整機能の有無に係わらず、部品を共用化し、その種類の増大を抑制又は無くし、その管理、組み付けを容易とし、コスト・ダウンを可能とする。
トルク調整機能の有無に係わらず、部品を共用化し、その種類の増大を抑制又は無くし、その管理、組み付けを容易とし、コスト・ダウンを可能とするという目的を、外付け取付部を備えたベアリング支持部材により実現した。
[トルク伝達装置の構成]
図1は、本発明の実施例1に係るトルク伝達装置を備えた2輪駆動車のスケルトン平面図、図2は、図1のA矢視図、図3は、トルク伝達装置の断面図である。
図1のように、本発明の実施例1に係るトルク伝達装置1は、例えば後輪3,5側の車軸7,9間に配置されている。
トルク伝達装置1には、プロペラ・シャフト11のトルクが入力されるようになっている。プロペラ・シャフト11には、エンジン13からトランス・ミッション15を介してトルクが伝達されるようになっている。
図1〜図3のように、トルク伝達装置1は、デフ・キャリヤ17内に一般的なデファレンシャル装置19が左右のサイド・ベアリング21,23(ベアリング)により回転自在に支持されたものであり、一対の出力回転部材である中間軸25,27に差動回転可能に出力可能に構成されている。このデファレンシャル装置19には、デフ・キャリヤ17の左右外側に、外付けのトルク調整部としてヨー・コントロール装置29,31が備えられている。
デフ・キャリヤ17は、入力側部33及び出力側部35を備えている。出力側部33には、貫通部37,39が形成され、ベアリングを少なくとも軸方向に位置決め支持するベアリング支持部材41,43が取り付けられている。
ベアリング支持部材41,43は、左右対称構造に形成されている。一方のベアリング支持部材41について説明し、他方のベアリング支持部材43には、対応する構成部分に同符号を付す。
ベアリング支持部材41には、ベアリング支持ボス部45と外付け取付部47とが設けられている。
ベアリング支持ボス部45は、デフ・キャリヤ17の貫通部37に嵌合し、ベアリング支持部49を備えている。ベアリング支持部49には、径方向支持面51及び軸方向支持面53が設けられている。サイド・ベアリング23は、アウター・レースが径方向支持面51及び軸方向支持面53に径方向及び軸方向に支持されている。但し、アウター・レースを径方向に拡大するなどしてデフ・キャリヤ17の貫通部37に直接支持させ、径方向支持面51は省略することができる。
アウター・レース及び軸方向支持面53間には、シム55が介設され、軸方向の位置調整がなされている。
外付け取付部47は、デフ・キャリヤ17外に露出して貫通部37に軸方向に当接し、周方向所定間隔で複数のボルト57により締結固定されている。貫通部37は、外付け取付部47に軸方向に突き当たる位置決め部を構成し、外付け取付部47及び貫通部37間に、シールが設けられている。本実施例において、このシールは、オーリングや液状ガスケット等により構成することができる。外付け取付部47の外周部には、ギヤ支持部59が設けられ、同内周部にシール支持部61が設けられている。
デファレンシャル装置19は、デフ・ケース63外にリング・ギヤ65を備え、デフ・ケース63内に差動ギヤ機構67を備えている。
デフ・ケース63は、左右のボス部69,71にベアリング受け部73,75が設けられている。ボス部73,75内周には、油溝77,79が設けられている。ベアリング受け部73,75内周には、インナー・スプライン81,83が設けられている。
リング・ギヤ65は、ドライブ・ピニオン・シャフト85のドライブ・ピニオン・ギヤ87に噛み合い、ドライブ・ピニオン・シャフト85は、デフ・キャリヤ17に、ベアリング91,93を介して回転自在に支持されている。
差動ギヤ機構67は、相互に噛み合う左右のサイド・ギヤ93,95及びピニオン・ギヤ97からなっている。サイド・ギヤ93,95は、中間軸25,27にそれぞれスプライン結合され、デフ・ケース63に対して相対回転自在となっている。ピニオン・ギヤ97は、デフ・ケース63に取り付けられたピニオン・シャフト99に回転自在に支持されている。
ヨー・コントロール装置29,31は、一対の中間軸25,27への出力を調整するものであり、左右対称構造に形成されている。一方のヨー・コントロール装置29について説明し、他方のヨー・コントロール装置31には、対応する構成部分に同符号を付す。
ヨー・コントロール装置29は、ハウジング半構成部材100内に、2個のサン・ギヤ101,103とピニオン・ギヤ105と多板クラッチ107と電動モータ109と共にアクチュエータを構成する減速機構111とカム機構113とを備え、ハウジング半構成部材100外に、電動モータ109を備えている。
ハウジング半構成部材100は、一側に結合取付部115を備え、他側にベアリング支持部117を備えている。結合取付部115は、外周にモーター支持部119を備えている。
このハウジング半構成部材100は、結合取付部115においてベアリング支持部材41の外付け取付部47に突き合わされ、複数のボルト121により締結され、ベアリング支持部材41及びハウジング半構成部材100により前記ヨー・コントロール装置29のユニット・ハウジング123を構成している。
ベアリング支持部117は、ベアリング125を支持し、ベアリング125により中間軸25が回転自在に支持されている。ベアリング125の軸方向外側においてハウジング半構成部材100及び中間軸25間に、シール127が介設されている。
サン・ギヤ101,103は、ピッチ径が同一で歯数が異なるように形成されて軸方向に併設され、一方のサン・ギヤ101は、中間軸25に結合されている。他方のサン・ギヤ103には、結合ボス部129が形成され、この結合ボス部129が、前記デフ・ケース63のインナー・スプライン81にスプライン結合されている。サン・ギヤ103の内周には、Xリング等のシール131が支持され、中間軸25外周に密接している。ベアリング支持部材41のシール支持部61内周に、シール133が支持され、結合ボス部129外周に密接している。
これらシール131,133と前記外付け取付部47及び貫通部37間のシールとハウジング半構成部材100及び中間軸25間のシール127とで、ユニット・ハウジング123内が、デフ・キャリヤ17から独立した潤滑空間となっている。
ピニオン・ギヤ105は、キャリヤ135にキャリヤ・ピン137を介して回転自在に支持されている。キャリヤ135は、ハウジング半構成部材100内に回転自在に支持されている。
多板クラッチ107は、キャリヤ135とハウジング半構成部材100との間に設けられ、締結制御によりハウジング半構成部材100に対するキャリヤ135の相対回転を制限する。
電動モータ109は、ハウジング半構成部材100のモーター支持部119にボルト139により締結固定されている。電動モータ109の出力軸141は、外付け取付部47のギヤ支持部59に支持されている。電動モータ109は、コントローラ143により制御され、コントローラ143には、各種センサ145の検出信号が入力されるようになっている。各種センサ145としては、車輪速センサ、舵角センサ、エンジン回転数センサ等が備えられている。
減速機構111は、減速ギヤ147,149,151,153からなっており、減速ギヤ143は、出力軸141に設けられている。減速ギヤ147,149は、モーター支持部119及びギヤ支持部59間に支持されたピン155に回転自在に支持されている。減速ギヤ153は、カム機構113に設けられている。
カム機構113は、ボール・カム機構であり、外付け取付部47及び多板クラッチ107間に配置されている。カム機構113とハウジング半構成部材100
との間には、リターン・スプリング156が介設されている。
中間軸25,27には、端部にジョイント結合部157,159が設けられ、ジョイント結合部157,159において、ユニバーサル・ジョイント161,163を介し前記車軸7,9に結合されている。
[ヨー・コントロール]
エンジン13からトルク伝達装置1に伝達された出力は、ドライブ・ピニオンシャフト85、ドライブ・ピニオン・ギヤ87を介してデファレンシャル装置19のリング・ギヤ65に入力される。
リング・ギヤ65への入力によりデフ・ケース63、ピニオン・シャフト99、ピニオン・ギヤ105、サイド・ギヤ101,103を介して左右の中間軸25,27に出力される。
左右の中間軸からは、車軸7,9を介して後輪3,5へトルク伝達が行われる。
コーナリング走行等により左右の後輪3,5が差動回転すると車軸7,9、中間軸25,27を介して左右のサイド・ギヤ101,103が差動回転する。この差動回転は、ピニオン・ギヤ87の自転により許容され、デファレンシャル装置67を介し左右後輪3,5へ差動回転を許容しながらトルク伝達が行われる。
コーナリング走行時に、各種センサ145からの信号によりコントローラ143が電動モータ109を駆動制御すると減速機構111を介してカム機構113が動作し、多板クラッチ107が締結される。
多板クラッチ107の締結によりキャリヤ135がハウジング半構成部材100に対して制動され、キャリヤ100の回転が規制される。この規制により2個のサン・ギヤ101,103及びピニオン・ギヤ105による増速ギヤ組によりデフ・ケース63の回転が車軸7,9に増速して伝達される。
従って、左右の電動モータ109を制御することで、左右の車軸7,9を任意に増速制御することができ、車両にヨーモーメンとを発生させ、車両の旋回挙動を制御することができる。
[ヨーコントロール装置の離脱]
ハウジング半構成部材100をベアリング支持部材41,43の外付け取付部47から取り外すことで、サン・ギヤ101,103、ピニオン・ギヤ105、多板クラッチ107、電動モータ109、減速機構111、カム機構113をデフ・キャリヤ17から離脱させることができ、デフ・キャリヤ17には、ベアリング支持部材41,43のみが残存する。
従って、ヨー・コントロール装置29,31の有無に係わらず、デフ・キャリヤ17を共用化することができる。
[実施例1の効果]
本発明実施例1は、一対の中間軸25,27に差動回転可能に出力可能なデファレンシャル装置67を、デフ・キャリヤ17にサイド・ベアリング21,23を介して回転自在に支持したトルク伝達装置1において、前記デフ・キャリヤ17に、前記サイド・ベアリング21,23を少なくとも軸方向に位置決め支持するベアリング支持部材41,43を設け、前記ベアリング支持部材41,43に、前記デフ・キャリヤ17外に露出した外付け取付部47を設け、前記一対の中間軸25,27への出力を調整するヨー・コントロール装置29,31のハウジング半構成部材100に、前記外付け取付部47に取り付ける結合取付部115を設け、前記ベアリング支持部材41,43の外付け取付部47に、前記ハウジング半構成部材100の結合取付部115を取り付けてベアリング支持部材41,43及びハウジング半構成部材100により前記ヨー・コントロール装置29,31のユニット・ハウジング123を構成したため、ベアリング支持部材41,43の外付け取付部47に対するハウジング半構成部材100の結合取付部115の着脱により、デファレンシャル装置67に対するヨー・コントロール装置29,31有無の選択をすることができる。
このため、ヨー・コントロール装置29,31を取り付けるための専用のデフ・キャリヤ17を備える必要がなく、ヨー・コントロール機能の有無に係わらず、部品を共用化し、その種類の増大を抑制又は無くし、その管理、組み付けを容易とし、コスト・ダウンを可能とする
デフ・キャリヤ17に、前記外付け取付部47に軸方向に突き当たる位置決め部として貫通部37,39を設け、前記外付け取付部47及び貫通部37,39間に、シールを設けたため、デフ・キャリヤ17内を確実に密閉することができる。
ヨー・コントロール装置29,31は、前記ユニット・ハウジング123に支持された電動モータ109及び減速機構111により駆動されトルク調整動作の起因となるカム機構113を備え、前記カム機能113の内周囲側に、前記ベアリング支持部材41,43を前記デフ・キャリヤ17に締結するボルト57を配置したため、軸方向にコンパクトに形成することができる。
ヨー・コントロール装置29,31は、前記中間軸25,27に各別に増速出力可能であるため、車両にヨーモーメンとを発生させ、車両の旋回挙動を制御することができる。
図4は、本発明の実施例2に係るトルク伝達装置を示す断面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一又は対応する構成部分には、同符号又は同符号にAを付して説明する。
図4のトルク伝達装置1Aは、トルク調整部を差動制限装置165とした。
差動制限装置165は、電磁クラッチで構成され、クラッチ・ハウジング167及びクラッチ・ハブ169を備えている。クラッチ・ハウジング167及びクラッチ・ハブ169間には、多板のメイン・クラッチ171を備えている。差動制限装置165は、さらにパイロット・クラッチ173、カム機構175、アーマチャ177、ロータ179、電磁石181を備えている。
クラッチ・ハウジング167は、一端側に受圧壁183が組み付けられ、他端側にロータ179がフローフォーミングにより一体的に取り付けられている。
受圧壁183は、アルミ合金等の軽金属で形成され、クラッチ・ハウジング167にスプライン係合している。受圧壁169の内周には、出力伝達部材187がスプライン係合している。
クラッチ・ハブ169は、中間軸25Aにスプライン係合している。
ロータ179には、非磁性部189が設けられている。ロータ179の内周は、ブッシュ191により中間軸25Aに相対回転自在に支持されている。ブッシュ191は、非磁性材である青銅などで形成されている。
メイン・クラッチ171は、クラッチ・ハウジング167及びクラッチ・ハブ169に回転方向に係合し締結制御によりトルク伝達制御を可能とする。
パイロット・クラッチ173は、メイン・クラッチ171を締結する起因となり電磁石181の通電制御により締結される。パイロット・クラッチ173は、インナー・プレートがカム・プレート189の外周にスプライン係合し、アウター・プレートが、クラッチ・ハウジング167にスプライン係合している。
電磁石181は、ハウジング半構成部材100Aに固定支持され、シール・ベアリング191を介してロータ179を相対回転自在に支持している。なお、電磁石181は、車体側の電源及びコントローラ143に対してハーネスを介し電気的に接続されている。
アーマチャ177は、パイロット・クラッチ173に隣接して配置されている。アーマチャ177は、電磁石181に対してロータ179及びパイロット・クラッチ173を挟むように配置されている。アーマチャ177は、電磁石181の磁力によって引き付けられ、パイロット・クラッチ173を締結するようにロータ179側へ移動可能である。
カム機構175は、カム・プレート189及び押圧プレート191と、カム・プレート189及び押圧プレート191間のボール・カム193とを含んでいる。
カム・プレート189の背面側は、スラスト・ベアリング195を介して前記ロータ179側に当接する構成となっている。押圧プレート191は、前記クラッチ・ハブ169にスプライン係合している。押圧プレート191とクラッチ・ハブ169との間には、リターン・スプリング197が介設されている。
電磁石181への通電制御によって、ロータ179、アーマチャ177間に磁路が形成される。この磁路の形成によって、アーマチャ177がロータ179側へ引き付けられ、パイロット・クラッチ173が締結される。この締結によって、カム・プレート189がクラッチ・ハウジング167側に回転方向に係合する。 クラッチ・ハブ169側にスプライン係合する押圧プレート191は、カム・プレート189に対して回転変位し、カム面へのカム・ボールの乗り上げによりカム機構175が働く。
カム機構175の働きでスラスト・ベアリング195を介して、ロータ179側へ力が伝達され、その反力として押圧プレート191に推力が作用する。この推力の作用によって、押圧プレート191が移動し、メイン・クラッチ171が受圧壁183に対して締結される。メイン・クラッチ171は、締結力に応じ、クラッチ・ハウジング167及びクラッチ・ハブ169間の相対回転を制限する。
この相対回転の制限によりサイド・ギヤ93及びデフ・ケース63間の相対回転が制限され、差動制限力を発生させることができる。
電磁石181への通電制御が解除されると、パイロット・クラッチ173が滑り、ボール・カム193が働かなくなる。このため、押圧プレート191の押圧移動もなくなり、メイン・クラッチ71の締結が解除される。この解除によりメイン・クラッチ171はフリー状態となり、差動制限力はなくなる。
そして、本実施例においても、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
トルク伝達装置を備えた2輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例1)。 図1のA矢視図である(実施例1)。 トルク伝達装置の断面図である(実施例1)。 トルク伝達装置の断面図である(実施例2)。
符号の説明
1,1A トルク伝達装置
17 デフ・キャリヤ
19 デファレンシャル装置
21,23 サイド・ベアリング(ベアリング)
25,25A,27 中間軸(出力回転部材)
29,31 ヨーコントロール装置(トルク調整部)
37,39 貫通部(位置決め部)
41,43 ベアリング支持部材
47 外付け取付部
57 ボルト(締結具)
100,100A ハウジング半構成部材
113 カム機構
123 ユニットハウジング
165 差動制限装置

Claims (4)

  1. 一対の出力回転部材に差動回転可能に出力可能なデファレンシャル装置を、デフ・キャリヤにベアリングを介して回転自在に支持したトルク伝達装置において、
    前記デフ・キャリヤに、前記ベアリングを少なくとも軸方向に位置決め支持するベアリング支持部材を設け、
    前記ベアリング支持部材に、前記デフ・キャリヤ外に露出した外付け取付部を設け、
    前記一対の出力回転部材への出力を調整するトルク調整部のハウジング半構成部材に、前記外付け取付部に取り付ける結合取付部を設け、
    前記ベアリング支持部材の外付け取付部に、前記ハウジング半構成部材の結合取付部を取り付けてベアリング支持部材及びハウジング半構成部材により前記トルク調整部のユニット・ハウジングを構成した、
    ことを特徴とするトルク伝達装置。
  2. 請求項1記載のトルク伝達装置であって、
    前記デフ・キャリヤに、前記外付け取付部に軸方向に突き当たる位置決め部を設け、
    前記外付け取付部及び位置決め部間に、シールを設けた、
    ことを特徴とするトルク伝達装置。
  3. 請求項1又は2記載のトルク伝達装置であって、
    前記トルク調整部は、前記ユニット・ハウジングに支持されたアクチュエータにより駆動されトルク調整動作の起因となるカム機構を備え、
    前記カム機能の内周囲側に、前記ベアリング支持部材を前記デフ・キャリヤに締結する締結具を配置した、
    ことを特徴とするトルク伝達装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のトルク伝達装置であって、
    前記トルク調整部は、前記各出力回転部材に各別に増速又は減速出力可能とするヨー・コントロール装置又は各出力回転部材の差動を制限可能とする差動制限装置である、
    ことを特徴とするトルク伝達装置。
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