JP2010149305A - インクジェット記録用媒体、インク受容層形成用塗工液、およびインクジェット記録用媒体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支持基材上にアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂のグリオキシル酸塩による架橋物を含有するインク受容層を有するインクジェット記録用媒体、および、アセト酢酸エステル基含有高分子化合物、グリオキシル酸塩、および水を含有するインク受容層形成用塗工液。
【選択図】図1
Description
また、支持基材上に塗工した塗工液をゲル化させた後、乾燥させるインク受容層の形成方法に好適なインク受容層形成用塗工液、およびかかる塗工液を用いたインクジェット記録用媒体の製造方法に関する。
また、インクジェットプリンターの普及に伴い、その印刷にはインクジェット専用紙が用いられるようになり、写真画像の印刷に適した光沢タイプのものから、ドキュメントの印刷に好適なマットタイプのものまで、多種多様のものが市場に出回っている。
かかるインクジェット専用紙のインク受容層は、無機微粒子によって形成された空隙にインクを吸収する空隙型と、高分子がインクを吸収して膨潤する膨潤型とに大別でき、近年では、インク吸収性(吸収量、吸収速度)に優れる空隙型が主流となっている。
ところが、インクジェット記録用媒体におけるインク受容層は比較的厚く、乾燥に長時間を要するため、その過程で乾燥機中の気流の影響により風紋状の模様が生じて光沢性が低下したり、層厚が不均一になったりしやすく、また、乾燥速度の不均一により、ひび割れが生じる場合があった。
例えば、PVA系樹脂とホウ酸類を含有する塗工液を支持基材上に塗布した後、これを冷却して塗工層をゲル化させ、その後、加熱乾燥させる方法が広く用いられている。
しかしながら、PVA系樹脂のホウ酸類によるゲル化は、系の冷却を必要とするため、生産性の向上や製造コストの削減が困難であった。
また、特許文献1に記載の架橋系を用いたインク受容層形成用塗工液の場合、常温でのゲル化速度が大きいことから、混合後のポットライフが短く、通常は、支持基材に塗工する直前に混合し、すばやく塗工する必要があるため、PVA系樹脂と架橋剤とが均一に混合されず、特性が不均一になる可能性があった。したがって、塗工層をゲル化した後乾燥させるインク受容層の形成法において、たとえば常温ではゲル化の進行が遅く、加熱することによって速やかにゲル化するようなPVA系樹脂と架橋剤との組合せを用いることが望ましい。
また、常温と加熱時のゲル化速度の差が大きく、常温では安定で、加熱することによって速やかにゲル化するインク受容層形成用塗工液の提供を目的とするものである。
また、AA化PVA系樹脂、グリオキシル酸塩、および水を含有するインク受容層形成用塗工液によって本発明の第二の目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
また、本発明のインク受容層形成用塗工液は、AA化PVA系樹脂とグリオキシル酸塩の架橋反応速度が温度変化に対して敏感であることを利用したものである。
よって、インク受容層形成用塗工液を支持基材上に塗工してゲル化させた後、乾燥乾燥させるというインクジェット記録用媒体の製造方法に対して、極めて好適である。
以下、各順に説明する。
まず、本発明に用いられるAA化PVA系樹脂について説明する。
本発明に用いるAA化PVA系樹脂とは、側鎖にアセト酢酸エステル基を有するPVA系樹脂である。
かかるAA化PVA系樹脂の製造法としては、特に限定されるものではないが、例えば、PVA系樹脂とジケテンを反応させる方法、PVA系樹脂とアセト酢酸エステルを反応させてエステル交換する方法、酢酸ビニルとアセト酢酸ビニルの共重合体をケン化する方法等を挙げることができるが、製造工程が簡略で、品質の良いAA化PVA系樹脂が得られることから、PVA系樹脂とジケテンを反応させる方法で製造するのが好ましい。以下、かかる方法について説明する。
なお、かかる共重合モノマーの導入量はモノマーの種類によって異なるため一概にはいえないが、通常は全構造単位の10モル%以下、特には5モル%以下であり、多すぎると水溶性が損なわれたり、架橋剤との相溶性が低下したりする場合があるため好ましくない。
かかる水酸基平均連鎖長およびその測定方法に関しては、「ポバール」(発行所:高分子刊行会、248ページ、1981)およびMacromolecules,Vol.10,p532(1977)に詳述されている。
かかるAA化PVA系樹脂以外の各種のPVA系樹脂の例としては、未変性PVA系樹脂や、先にAA化PVA系樹脂の原料として列記した各種モノマーを用いた変性PVA系樹脂を挙げることができる。
次に、本発明においてAA化PVA系樹脂の架橋剤として用いられるグリオキシル酸塩について説明する。
かかるグリオキシル酸塩としては、グリオキシル酸のアルカリ金属塩、グリオキシル酸のアルカリ土類金属塩、グリオキシル酸のアミン塩等が挙げられ、好ましくは、グリオキシル酸のアルカリ金属、およびアルカリ土類金属塩が用いられる。かかるアルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムなどが挙げられ、アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウムなどを代表的なものとして挙げることができる。
また、(2)の方法も一般的に水中で行われ、(1)の方法と同様にしてグリオキシル酸塩を得ることができる。なお、(2)の方法において用いられるグリオキシル酸より解離定数が大きい酸の塩としては、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム等の脂肪族カルボン酸のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属塩が挙げることができる。
かかるグリオキシル酸塩の使用量が少なすぎると、インク受容層の耐水性が不充分となる傾向があり、逆に多すぎると、インク吸収性が阻害される傾向がある。
本発明はAA化PVA系樹脂の架橋剤としてグリオキシル酸塩を用いることを特徴とするものであるが、本発明の作用効果を阻害しない範囲であれば、AA化PVA系樹脂に対する公知の架橋剤を併用することも可能である。そのような架橋剤の例としては、チタニウム化合物、ジルコニウム化合物、アルミニウム化合物等の多価金属化合物;硼酸、硼砂などのホウ素化合物;アミン化合物;アジピン酸ジヒドラジド、ポリアクリル酸ヒドラジドなどのヒドラジン化合物;シラン化合物;メチロール化メラミン、メチロール化尿素などのメチロール化合物、グリオキザール、グリオキシル酸およびそのヘミアセタール体やアセタール体などの誘導体等のアルデヒド化合物、エポキシ化合物、チオール化合物、イソシアネート化合物、エポキシ樹脂等を用いることができる。
本発明のインクジェット記録用媒体のインク受容層に用いられるバインダー樹脂としては、上述のAA化PVA系樹脂がグリオキシル酸塩による架橋物を主成分とするものであるが、本発明の目的や、インクジェット記録用媒体に求められる特性を損なわない範囲であれば、他のバインダー樹脂を併用することも可能である。
かかるバインダー樹脂は、PVA系樹脂と同様に親水性であることが求められ、また、製造時に水系で用いられることが多いことから、水溶性あるいは水分散性樹脂であることが好ましい。
具体的には、デンプン、酸化デンプン、カチオン変性デンプン等のデンプン誘導体;ゼラチン、カゼイン、等の天然系たんぱく質類;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、CMC等のセルロース誘導体;アルギン酸ナトリウム、ペクチン酸等の天然高分子多糖類;ポリビニルピロリドン、ポリ(メタ)アクリル酸塩などの水溶性樹脂;SBRラテックス、NBRラテックス、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、(メタ)アクリルエステル樹脂系エマルジョン、塩化ビニル樹脂系エマルジョン、ウレタン樹脂系エマルジョンなどを挙げることができる。
なお、これらの他のバインダー樹脂を併用する場合、その配合量は通常バインダー樹脂全体の20重量%以下であり、特に10重量%以下であることが好ましい。かかる配合量が多すぎると、本発明の目的が充分達成されない場合がある。
本願のインクジェット記録用媒体におけるインク受容層には、通常の空隙型インクジェット記録用媒体と同様、無機微粒子を含有することが好ましい実施態様である。
かかる無機微粒子としては、所望する機能に応じて公知のものを用いることができ、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、非晶質シリカ、気相法シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、水酸化アルミニウム、ゼオライト、水酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、酸化セリウムなどを挙げることができる。なお、これらを2種類以上組み合せて用いることも可能である。
また、光沢タイプのインクジェット記録用媒体の場合には、コロイダルシリカ、気相法シリカ、湿式法シリカ、アルミナゾル、などが好ましく用いられ、その場合の粒径としては、通常、平均粒子径が3〜500nmのものが用いられ、特に3〜200nm、さらに10〜50nmのものが好ましく用いられる。かかる平均粒子径が小さすぎると、無機微粒子によって形成される空隙が小さくなりすぎて、印刷時のインクの吸収性が低下し、フェザリングなどの原因となる場合があり、逆に大きすぎると、インク受容層の平滑性が損なわれたり、光沢性が低下したりする傾向がある。
本発明のインクジェット記録用媒体におけるインク受容層には、上述のバインダー樹脂、および無機微粒子以外にも、通常、インク受容層に用いられる各種添加剤を含有することが可能である。
かかる添加剤としては、例えば、一般的にインクジェット記録に用いられるアニオン性インクの定着剤として用いられるカチオン性化合物や、製造時に効果的な添加剤である無機微粒子の分散剤、増粘剤、流動性改良剤、界面活性剤、消泡剤、離型剤、浸透剤、および、製品の特性向上や機能性付与を目的とした添加剤である染料、顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、などを挙げることができる。
次に、本発明のインクジェット記録用媒体において用いられる支持基材について説明する。
本発明のインクジェット記録用媒体は、AA化PVA系樹脂をグリオキシル酸塩による架橋物を含有するインク受容層を支持基材上に形成してなるものである。
特に、フィルム、合成紙、樹脂コート紙、紙などの薄膜状基材を用いる場合には、その厚みは50〜250μmのものが好ましく用いられる。
また、インク受容層が設けられる側の班対面には、筆記性、帯電防止性、搬送性、カール防止性などを向上させるために、各種のバックコート層を設けることが好ましい。
以上、詳述したAA化PVA系樹脂、グリオキシル酸塩、および無機微粒子などの所望に応じて配合される添加剤を水に溶解、および分散させることによって、本発明のインク受容層形成用塗工液が得られる。かかる塗工液の調製にあたっては、予め、これらの材料を各々水に溶解、あるいは分散させておき、それを混合する方法や、AA化PVA系樹脂の水溶液を調製しておき、これにその他の材料を順次配合し、混合、溶解あるいは分散させる方法を採用することができる。
特に、無機微粒子を配合する場合には、無機粉体の液体への均一分散に適した、例えば高速ホモジナイザーなどの混合装置を用いることが好ましい。
なお、かかる温度変化に対するゲル化速度の変化率は、塗工液のpHによって制御することも可能であり、通常はpHが3〜10の範囲で用いられ、特に4〜9の範囲が好適である。かかるpHが高すぎると耐変色性が低下する傾向があり、逆に低すぎると塗工機を腐蝕させる可能性が生じたり、印刷画像の変色の原因となったりする場合がある。
なお、かかる塗工液のpHの調整は、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物、アンモニアなどのアミン化合物、塩酸、硫酸などの各種無機酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸などの有機酸、を適宜添加することによって行うことができる。
次に、本発明のインクジェット記録用媒体について説明する。
本発明のインクジェット記録用媒体は、支持基材上にAA化PVA系樹脂をグリオキシル酸塩による架橋物を含有するインク受容層を有するものであり、その製造法は、支持基材上にAA化PVA系樹脂とグリオキシル酸塩、さらに必要に応じて無機微粒子他の添加剤を含有する水性のインク受容層形成用塗工液を塗布し、乾燥するものである。
その乾燥温度は、通常30〜150℃であり、特に50〜120℃の範囲が好ましい。
なお、本発明のインクジェット記録用媒体は、支持基材上のインク受容層形成用塗工液を塗布した後、これを一旦ゲル化させた後、乾燥させる方法によって製造されることが好ましい。かかる方式を採用した場合、塗工液をゲル化させる条件としては、通常30〜120℃、特に40〜100℃の温度で1〜1200秒間、特に5〜600秒間加熱することが好ましい。そして、その後、30〜150℃、特に50〜120℃の温度でさらに加熱乾燥される。
なお、塗工液がゲル化した段階で、さらに表面平滑性、光沢性を付与するために、光沢面を持つキャストドラムを圧接することも好ましい実施態様である。
尚、例中、「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
50%グリオキシル酸水溶液456g(3.10モル)に20%水酸化ナトリウム水溶液645g(3.22モル)を加え、生じた白色結晶をろ過、水洗した後、50℃にて1時間乾燥して、グリオキシル酸ナトリウム210g(1.84モル、収率59.5%)を得た。得られたグリオキシル酸ナトリウムの23℃における水への溶解度は、17.1%であった。
50%グリオキシル酸水溶液101g(0.68モル)に水101gを加え、25%水溶液とした後、これに20%酢酸カルシウム水溶液268g(0.34モル)を2時間かけて滴下し、生じた白色結晶をろ過、水洗した後、50℃にて1時間乾燥して、グリオキシル酸カルシウム70.3g(0.32モル、収率93.6%)を得た。得られたグリオキシル酸カルシウムの23℃における水への溶解度は0.7%であった。
ケン化度97.9モル%、平均重合度2300、アセト酢酸エステル基4.8モル%含有のAA化PVA系樹脂の10%水溶液60重量部に、架橋剤として製造例1で得られたグリオキシル酸ナトリウムを0.3重量部(AA化PVA系樹脂に対して5重量%)を添加し、無機微粒子 (トクヤマ社製『ファインシールX−45』、非晶質合成シリカ、形状:球形、平均粒子径:4.5μm) 24部を分散させながら除々に加え、これにインク定着剤剤としてポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(日東紡社製『PAS−H−5L、27%水溶液』)22.7部、および、水134部を加え、ホモジナイザー(特殊機化工業社製『T. K. ROBOMICS』)にて5000rpmで10分間攪拌し、固形分15%のインク受容層形成用塗工液を作成した。
かかる塗工液を坪量64g/m2の上質紙にクリアランス75μmのアプリケーターで塗工し、その後、熱風乾燥器中105℃で10分間乾燥して、インク受理層を形成させてインクジェット記録用媒体を得た。
得られたインクジェット記録用媒体に対して、60℃、90%RHの条件下で3日、および7日保管した後のインクジェット記録媒体の着色の度合いを、色差計(日本電色工業社製『SZ−Σ90』)を用いて反射法によりイエローインデックス(YI)値を測定した。結果を表1に示す。
得られたインクジェット記録用媒体にインクジェットプリンター(エプソン社製『PX−201』)で印字後に、80℃の熱水に2時間浸漬して、印字部の状況を目視観察して、以下のように評価した。結果を表1に示す。
○…印字面の剥がれや基材の劣化が認められない。
△…印字面に若干の剥がれが認められるが、印字は読み取れる。
×…印字面が基材から剥離する。
実施例1において、架橋剤として製造例2によって得られた架橋剤(グリオキシル酸カルシウム)0.3重量部(AA化PVA系樹脂に対して5重量%)添加した以外は実施例1と同様にインクジェット記録用媒体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例1において、架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを用い、その添加量を0.3重量部(AA化PVA系樹脂に対して5重量%)、35%塩酸0.8重量部(モル比:アジピン酸ジヒドラジド/塩酸=0.21)を添加した以外は実施例1と同様にインクジェット記録用媒体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例1で用いたものと同様のAA化PVA系樹脂の5%水溶液50重量部に、架橋剤として製造例1で得られたグリオキシル酸カルシウムを0.13重量部(AA化PVA系樹脂に対して5重量%)、および水酸化ナトリウムをpHが7(20℃)になるまで添加し、混合攪拌してインク受容層形成用塗工液を得た。
かかる塗工液を20、40、60、および80℃に調整し、円筒型の攪拌子(長さ15mm、断面直径6.5mm)を入れ、マグネティックスターラーにて1350rpmで攪拌し、攪拌子が回らなくなるまでの時間を測定した。結果を表2に示す。
実施例3において、水酸化ナトリウムによるpH調整を行わなかった以外は実施例3と同様にインク受容層形成用塗工液を作製し、同様の方法で80℃で評価を行った。結果を表2に示す。
実施例3において、架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを0.13重量部(AA化PVA系樹脂に対して5重量%)添加し、pH調整を行わなかった以外は実施例3と同様にインク受容層形成用塗工液を作製し、同様の方法で20℃、および80℃で評価を行った。結果を表2に示す。
また、ゲル化速度は塗工液のpHによって制御することも可能である。
一方、架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを用いて得られた塗工液は、常温と高温でのゲル化速度の差が小さく、保存安定性が不充分であるとともに、製造条件の許容範囲が小さいものであった。
また、本発明のインク受容層形成用塗工液は、常温付近の低温では安定であるため、ポットライフが長く、また、温度によるゲル化速度の変化率が大きいことから、インク受容層形成用塗工液を支持基材上に塗工してゲル化させた後、乾燥乾燥させるというインクジェット記録用媒体の製造方法に対して、極めて好適であり、かかる製造法の生産性を向上させることが可能である。
Claims (3)
- 支持基材上にアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂のグリオキシル酸塩による架橋物を含有するインク受容層を有することを特徴とするインクジェット記録用媒体。
- アセト酢酸エステル基含有高分子化合物、グリオキシル酸塩、および水を含有することを特徴とするインクジェット記録用媒体のインク受容層形成用塗工液。
- 支持基材上に塗工した請求項2記載のインク受容層形成用塗工液をゲル化させた後、乾燥させてインク受容層を形成することを特徴とするインクジェット記録用媒体の製造方法。
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