JP2010138761A - ピストン機関 - Google Patents

ピストン機関 Download PDF

Info

Publication number
JP2010138761A
JP2010138761A JP2008314599A JP2008314599A JP2010138761A JP 2010138761 A JP2010138761 A JP 2010138761A JP 2008314599 A JP2008314599 A JP 2008314599A JP 2008314599 A JP2008314599 A JP 2008314599A JP 2010138761 A JP2010138761 A JP 2010138761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
working fluid
cylinder
stirling engine
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008314599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4730430B2 (ja
Inventor
Masaaki Katayama
正章 片山
Daisaku Sawada
大作 澤田
Hiroshi Yaguchi
寛 矢口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008314599A priority Critical patent/JP4730430B2/ja
Priority to US12/634,845 priority patent/US8479507B2/en
Publication of JP2010138761A publication Critical patent/JP2010138761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4730430B2 publication Critical patent/JP4730430B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • F02G1/043Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines
    • F02G1/053Component parts or details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • F02G1/043Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2270/00Constructional features
    • F02G2270/85Crankshafts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

【課題】スターリングエンジンを起動させる際のトルクを低減すること。
【解決手段】スターリングエンジン100は、低温側作動流体空間MSLとクランクケース内空間CSとを接続する流体通路40と、流体通路40に設けられてこれを開閉する通路開閉弁41が設けられる。通路開閉弁41は、スターリングエンジン100が起動する際には流体通路40を連通させ、スターリングエンジン100のクランクシャフト110の回転速度が、予め定めた起動可能回転速度以上になったときに、流体通路40の連通を遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、作動流体が作動流体空間内に充填されているピストン機関に関する。
近年、乗用車やバス、トラック等の車両に搭載される内燃機関の排熱や工場排熱を回収するために、理論熱効率に優れたスターリングエンジンが注目されてきている。スターリングエンジンはピストン機関の一種であり、作動流体空間内に高圧の作動流体が充填されている。例えば、特許文献1には、クランクケース内を加圧するスターリングエンジンが開示されている。
特開2006−348893号公報
スターリングエンジンは、作動流体空間に作動流体が充填されているので、ピストンが最大の作動流体の圧力を乗り越えて往復運動しないと、スターリングエンジンを起動できない。特許文献1に開示されたスターリングエンジンは、クランクケース内を加圧するので、作動流体空間内の作動流体の圧力も高くなる。その結果、スターリングエンジンを起動する際には大きなトルクを要することになり、スターリングエンジンを起動するために大きなトルクを有する起動手段を用意しなければならず、無駄が多い。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作動流体空間に作動流体が充填されたピストン機関を起動させる際のトルクを低減することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るピストン機関は、シリンダ内を往復運動するピストンの前記往復運動を回転運動に変換して出力するピストン機関において、前記シリンダ内に作動流体が充填される第1の空間と、前記ピストンに対して前記第1の空間の反対側における第2の空間とを接続する流体通路と、当該流体通路に設けられて、前記ピストン機関が起動する際には前記流体通路を連通させるとともに、前記ピストン機関の回転速度が、前記流体通路の連通が遮断されている状態で前記ピストンが前記作動流体を圧縮し、かつ前記作動流体の最大圧力を超えられる大きさに相当する、前記ピストン機関の回転系の慣性エネルギが得られる起動可能回転速度以上になったときに、前記流体通路の連通を遮断する通路開閉手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記ピストン機関が起動する際には、前記ピストン機関が無負荷の状態とされ、前記通路開閉手段は、前記ピストンと前記シリンダとが接触しない回転速度となるまで開いていることが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記ピストン機関は、第1のシリンダ及び当該第1のシリンダ内を往復運動する第1のピストンと、第2のシリンダ及び当該第2のシリンダ内を往復運動する第2のピストンと、前記作動流体を加熱するとともに前記第1のシリンダに接続されて前記作動流体が流出入するヒータ、及び前記ヒータと接続されるとともに前記作動流体が流出入する再生器、及び前記作動流体を冷却するとともに一方の端部が前記再生器に接続され、他方の端部が前記第2のシリンダに接続されて前記作動流体が流出入するクーラを含んで構成される熱交換器と、を有し、かつ、前記第1のシリンダと前記第1のピストンとの間、及び前記第2のシリンダと前記第2のピストンとの間に気体軸受を介在させるスターリングエンジンであり、前記流体通路は、前記第2のピストンの上死点よりも前記クーラ側と、前記第2のピストンの下死点よりも前記第2の空間側とを接続することが望ましい。
本発明は、作動流体空間に作動流体が充填されたピストン機関を起動させる際のトルクを低減できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。なお、以下においては、ピストン機関の一例としてスターリングエンジンを取り上げるが、ピストン機関はこれに限定されるものではない。また、ピストン機関であるスターリングエンジンを用いて、車両等に搭載される内燃機関の排熱を回収する例を説明するが、排熱の回収対象は内燃機関に限られない。例えば工場やプラント、あるいは発電施設の排熱を回収する場合にも本発明は適用できる。
(実施形態1)
本実施形態に係るピストン機関は、ピストンとシリンダとの間に気体軸受が介在する構造を備える。このため、例えば、シリンダ内の作動流体空間から、ピストンの外殻とピストンの内部の仕切り部材とで囲まれる蓄圧空間内へ作動流体を導入させ、この作動流体をピストンの側部に設けた給気孔からピストンとシリンダとの間に流出させ、ピストンとシリンダとの間に気体軸受を形成する。本実施形態は、このようなピストン機関において、作動流体が充填される第1の空間と、ピストンに対して第1の空間の反対側に形成される第2の空間とを流体通路で接続し、この流体通路を開閉する通路開閉手段を設ける。そして、この通路開閉手段は、本実施形態に係るピストン機関が起動する際には流体通路を開いて連通させ、ピストン機関の機関回転速度が予め定めた所定の回転速度以上になったときに、流体通路を閉じて連通を遮断する点に特徴がある。なお、気体軸受は、静圧気体軸受、動圧気体軸受のいずれでもよい。ここで、ピストン機関の機関回転速度とは、ピストン機関の出力軸の回転速度をいう。ピストンの往復運動をクランクシャフトで回転運動に変換して取り出す場合、クランクシャフトの回転速度が機関回転速度となる。
図1は、実施形態1に係るピストン機関であるスターリングエンジンの構成を示す断面図である。図2は、実施形態1に係るスターリングエンジンが備える気体軸受を示す平面図である。図3は、実施形態1に係るスターリングエンジンが備える気体軸受の構成例、及びピストンの支持構造を示す説明図である。本実施形態に係るピストン機関であるスターリングエンジン100は、いわゆるα型の直列2気筒スターリングエンジンである。本実施形態において、スターリングエンジン100は、内燃機関の排ガスExを通過させる通路として機能するヒータケース3に熱交換器108を配置して、熱機関(例えば、内燃機関)の排ガスExから熱エネルギを回収する、排熱回収装置として用いられる。
スターリングエンジン100は、第1のシリンダである高温側シリンダ30H内に収められた第1のピストンである高温側ピストン20Hと、第2のシリンダである低温側シリンダ30L内に収められた第2のピストンである低温側ピストン20Lとが直列に配置されている。なお、以下において、高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとを区別しない場合にはシリンダ30といい、高温側ピストン20Hと低温側ピストン20Lとを区別しない場合にはピストン20という。後述するように、本実施形態に係るスターリングエンジン100は、高温側シリンダ30Hと高温側ピストン20Hとの間、及び低温側シリンダ30Lと低温側ピストン20Lとの間に気体軸受GBを介在させる。
高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとは、基準体である基板111に、直接又は間接的に支持、固定されている。本実施形態においては、スターリングエンジン100が備える基板111が、スターリングエンジン100の各構成要素の位置基準となる。このように構成することで、前記各構成要素の相対的な位置精度を確保できるので、ピストンとシリンダとのクリアランスを精度よく保持することができる。これによって、気体軸受GBの機能を十分に発揮させることができる。
高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとの間には、ヒータ(加熱器)105と再生器106とクーラ(冷却器)107とで構成される熱交換器108が設けられる。ヒータ105の一方の端部は高温側シリンダ30Hと接続されて、高温側シリンダ30Hとヒータ105との間で作動流体が流出入する。ヒータ105は、ヒータケース3内を流れる内燃機関の排ガスExの熱を作動流体に与えて加熱し、加熱された作動流体が高温側シリンダ30H内に流入する。ヒータ105は、例えば、熱伝導率が高く耐熱性に優れた材料のチューブを複数束ねて構成できる。また、本実施形態において、ヒータ105は、略U字形状である。これによって、内燃機関の排気通路内のような比較的狭い空間にも、ヒータ105を容易に配置することができる。ヒータ105の他方の端部、すなわち、高温側シリンダ30Hとは反対側の端部は再生器106と接続される。そして、ヒータ105と再生器106との間で作動流体が流出入する。
再生器106は、ヒータ105と接続される側の端部と反対側の端部がクーラ107と接続されて、ヒータ105又はクーラ107から流入する作動流体が通過する。再生器106は、例えば、多孔質の蓄熱体で構成できる。クーラ107の再生器106と接続される側とは反対側の端部は、低温側シリンダ30Lが接続される。すなわち、クーラ107は、一方の端部が再生器106に接続され、他方の端部が低温側シリンダ30Lに接続される。そして、クーラ107と低温側シリンダ30Lとの間で作動流体が流出入する。クーラ107は、再生器106を通過した作動流体を冷却する。クーラ107は、熱伝導率が高く耐熱性に優れた材料のチューブを複数束ねて構成できる。クーラ107は空冷としてもよいし、水冷としてもよい。本実施形態において、熱交換器108は上述したように構成される。そして、高温側シリンダ30H及び低温側シリンダ30Lは、それぞれ熱交換器108を通過した作動流体が流出入する。
高温側シリンダ30H及び低温側シリンダ30L及び熱交換器108内には作動流体(本実施形態では空気)が充填されており、ヒータ105から供給される熱によってスターリングサイクルを構成し、スターリングエンジン100を駆動する。高温側シリンダ30Hの作動流体が充填される空間を高温側作動流体空間MSH、低温側シリンダ30Lの作動流体が充填される空間を低温側作動流体空間MSLといい、両者を区別しない場合には、単に作動流体空間MSという。
高温側ピストン20Hと低温側ピストン20Lとは、高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30L内に気体軸受GBを介して支持されている。すなわち、ピストンリングを介さず、潤滑油を用いないで、ピストンをシリンダ内に支持する構造である。これによって、ピストンとシリンダとの間の摩擦を低減して、スターリングエンジン100の効率を向上させることができる。また、ピストンとシリンダとの摩擦を低減することにより、例えば、内燃機関の排熱回収のような低熱源、低温度差の運転条件下でスターリングエンジン100を使用する場合でも、スターリングエンジン100により排熱から熱エネルギを回収できる。
気体軸受GBを構成するため、図2に示すように、ピストン20(高温側ピストン20H、低温側ピストン20L)とシリンダ30(高温側シリンダ30H、低温側シリンダ30L)との間には、所定のクリアランスtcを設ける。クリアランスtcは、ピストン20の全周にわたって数μm〜数10μmとする。高温側ピストン20H及び低温側ピストン20Lの往復運動は、コネクティングロッド61によって出力軸であるクランクシャフト110に伝達され、ここで回転運動に変換される。
ここで、気体軸受GBは、ピストン20の直径方向(横方向、スラスト方向)の力に耐える能力(負荷能力)が低いため、ピストン20のサイドフォースFsを実質的に0にすることが好ましい。このため、シリンダ30の軸線(中心軸)に対するピストン20の直線運動精度を高くする必要がある。これを実現するため、図3に示すように、本実施形態において、高温側ピストン20H及び低温側ピストン20Lは、近似直線機構(例えばグラスホッパ機構)60によって支持される。
本実施形態において、近似直線機構60は、グラスホッパ機構を採用する。近似直線機構60は、一端部がスターリングエンジン100の筐体100Cへ回動可能に取り付けられる第1腕62と、同じく一端部がスターリングエンジン100の筐体100Cへ回動可能に取り付けられる第2腕63と、一端部がコネクティングロッド61の端部と回動可能に連結され、他端部が第2腕63の他端部と回動可能に連結される第3腕64とで構成される。コネクティングロッド61は、クランクシャフト110と回動可能に取り付けられる端部とは異なる端部が、第3腕64の端部と回動可能に連結される。また、第1腕62の他端部は、第3腕64の両端部の間に、回動可能に連結される。
このように構成される近似直線機構60を用いれば、高温側ピストン20H及び低温側ピストン20Lを略直線状に往復運動させることができる。その結果、高温側ピストン20H及び低温側ピストン20LのサイドフォースFsがほとんど0になるので、負荷能力の小さい気体軸受GBによっても十分にピストン20を支持できる。なお、ピストン20を支持する近似直線機構60はグラスホッパ機構に限られるものではなく、ワットリンク等を用いてもよい。
なお、本実施形態において近似直線機構60として用いるグラスホッパ機構は、他の近似直線機構に比べて、同じ直線運動精度を得るために必要な機構の寸法が小さくて済むため、スターリングエンジン100全体がコンパクトになるという利点がある。特に、本実施形態に係るスターリングエンジン100を車両に搭載される内燃機関の排熱回収に用い、内燃機関の排ガスの通路に熱交換器108を配置するというような、限られたスペースにスターリングエンジンを設置する場合、スターリングエンジン100の全体がコンパクトである方が設置の自由度は向上する。また、グラスホッパ機構は、同じ直線運動精度を得るために必要な機構の質量が他の機構よりも軽量で済むため、熱効率を向上させる点で有利である。さらに、グラスホッパ機構は、機構の構成が比較的簡単であるため、製造・組み立てが容易であり、また製造コストも低減できるという利点もある。
図1に示すように、スターリングエンジン100を構成する高温側シリンダ30H、高温側ピストン20H、コネクティングロッド61、クランクシャフト110等の構成要素は、筐体100Cに格納される。スターリングエンジン100の筐体100Cは、クランクケース114Aと、シリンダブロック114Bとを含んで構成される。筐体100C内を構成するクランクケース114A内の空間(クランクケース内空間)CSには気体が充填される。本実施形態において、前記気体は、スターリングエンジン100の作動流体と同一である。クランクケース内空間CSに充填される気体は、圧力調整手段であるポンプ115により加圧される。ポンプ115は、例えば、スターリングエンジン100の排熱回収対象である内燃機関によって駆動してもよいし、例えば電動機のような駆動手段を用いて駆動してもよい。
スターリングエンジン100は、ヒータ105とクーラ107との温度差が同じ場合、作動流体の平均圧力が高い程、高温側と低温側との圧力差が大きくなるので、より高い出力が得られる。本実施形態に係るスターリングエンジン100は、クランクケース内空間CSに充填される気体を加圧することにより、作動流体空間MS内の作動流体を高圧に保持して、スターリングエンジン100からより多くの出力を取り出すように構成してある。これによって、排熱回収のように低質な熱源しか用いることができない場合でも、より多くの出力をスターリングエンジン100から取り出すことができる。ここで、スターリングエンジン100の出力は、筐体100C内に充填される気体の圧力に略比例して大きくなる。なお、ポンプ115を設けず、クランクケース内空間CSに充填される気体を予め所定の圧力まで加圧しておいてもよい。
スターリングエンジン100では、筐体100Cにシール軸受116が取り付けられており、クランクシャフト110はシール軸受116により支持される。スターリングエンジン100は、筐体100C内に充填される気体を加圧するが、シール軸受116により、筐体100C内に充填される気体の漏れを最小限に抑えることができる。クランクシャフト110の出力は、例えば、オルダムカップリングのようなフレキシブルカップリング118を介して筐体100Cの外部へ取り出される。
図1、図3に示すように、スターリングエンジン100が備えるピストン20は、頂部20Tと、側部20Sと、底部20Bとを外殻とし、頂部20Tと、側部20Sと、底部20Bとで囲まれる空間を、蓄圧空間20Iとする。スターリングエンジン100は、筐体100Cの外部へ配置した、気体軸受用圧力生成手段である気体軸受ポンプ120から気体供給通路45を介して、ピストン20の蓄圧空間20Iへ作動流体FLが供給される。そして、蓄圧空間20Iへ導入された作動流体FLは、ピストン20の側部20Sに設けられた複数の給気孔22を通ってピストン20の側部20Sとシリンダ30の内壁30Iとの間のクリアランスtcに流出する。これによって、ピストン20とシリンダ30の内壁30Iとの間に気体軸受GBが構成される。
ここで、本実施形態では、筐体100Cのクランクケース内空間CSに充填される気体が加圧される。このため、気体軸受ポンプ120を筐体100Cの外部に配置した場合、気体軸受ポンプ120は、少なくともクランクケース内空間CSの圧力よりも高い圧力で作動流体FLを蓄圧空間20Iへ送り込まないと、蓄圧空間20Iから給気孔22を通して作動流体FLを流出させることはできない。この場合、気体軸受ポンプ120を筐体100Cの内部に配置すれば、気体軸受ポンプ120は、すでに加圧された作動流体FLを蓄圧空間20Iに送り込むだけなので、気体軸受GBを形成するために要する気体軸受ポンプ120の仕事量を低減できる。
図1に示すスターリングエンジン100は、ピストン機関であるスターリングエンジン100の作動流体が充填される第1の空間と、ピストン20に対して第1の空間とは反対側における第2の空間とを接続する流体通路を備える。そして、流体通路には、流体通路を開閉可能な通路開閉手段が設けられる。本実施形態に係るスターリングエンジン100では、高温側作動流体空間MSHあるいは低温側作動流体空間MSL、すなわち作動流体空間MSが第1の空間に相当し、クランクケース内空間CSが第2の空間に相当する。本実施形態では、低温側作動流体空間MSLとクランクケース内空間CSとを流体通路40で接続する。流体通路40には通路開閉手段である通路開閉弁41が設けられる。
通路開閉弁41は、例えば、電磁弁を用いて構成される。図1に示すように、通路開閉弁41は、スターリングエンジン100を制御するためのECU(Electronic Control Unit)50と電気的に接続されており、ECU50によって開閉が制御される。通路開閉弁41が開くと、流体通路40によって作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとが連通し、通路開閉弁41が閉じると、作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとの連通が遮断される。
スターリングエンジン100の運転中には通路開閉弁41が閉じられて、作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとの連通が遮断される。そして、ヒータ105が受けた熱のエネルギによって作動流体空間MS内及び熱交換器108内の作動流体の圧力が変化することにより、高温側ピストン20H及び低温側ピストン20Lが往復運動する。この往復運動は、クランクシャフト110で回転運動に変換されて取り出される。
スターリングエンジン100は、自力では起動できないので、起動時にはクランクシャフト110から回転力を与えて高温側ピストン20H及び低温側ピストン20Lを往復運動させる必要がある。しかし、スターリングエンジン100の作動流体空間MSには、高圧の作動流体が充填されているので、ピストン20に作動流体空間MSに充填されている作動流体の最大圧力(最大作動流体圧力)Pmaxを超えられるだけの力が付与されなければ、クランクシャフト110を回転させることはできず、スターリングエンジン100を起動することはできない。
本実施形態では、スターリングエンジン100を起動する際には、通路開閉弁41を開いて流体通路40によって作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとを連通させる。すると、作動流体空間MSの圧力とクランクケース内空間CSの圧力とが略等しくなるので、スターリングエンジン100の摩擦抵抗に打ち勝つだけの回転力をクランクシャフト110に与えれば、クランクシャフト110を回転させ、クランクシャフト110に連結されるピストン20を往復運動させることができる。これによって、外部の動力(例えば、スタータモータ)は、ほとんど無負荷の状態でクランクシャフト110を回転させることができる。そして、クランクシャフト110の回転速度が予め定めた起動可能回転速度N0以上になったら、通路開閉弁41を閉じて作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとの連通を遮断する。これによって、スターリングエンジン100が起動して運転が開始される。次に、通路開閉弁41を開閉するタイミングについて説明する。
図4は、スターリングエンジンの回転系の慣性エネルギとスターリングエンジンの出力軸の回転速度との関係を示す概念図である。図5−1、図5−2は、通路開閉弁を閉じるタイミングの説明図である。本実施形態では、通路開閉弁41が閉じている状態で、すなわち、作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとの連通が遮断されている状態で、ピストン20が作動流体空間MS内の作動流体を圧縮し、かつ作動流体空間MS内に存在する作動流体の最大作動流体圧力Pmaxを超えられる大きさに相当する(あるいは最大作動流体圧力Pmaxを超えられる大きさの)回転系の慣性エネルギE0が得られる起動可能回転速度N0で、通路開閉弁41を閉じる。このようなタイミングで通路開閉弁41を閉じれば、ピストン20は、作動流体空間MS内に存在する作動流体の最大作動流体圧力Pmaxを乗り越えて往復運動ができるので、クランクシャフト110の回転が継続されてスターリングエンジン100を起動できる。
回転系は、スターリングエンジン100の回転系である。スターリングエンジン100の回転系は、クランクシャフト110、及びクランクシャフト110に直接又は間接的に連結されて、スターリングエンジン100の運転時においは、クランクシャフト110の回転とともに回転運動や往復運動等の運動をする部材や機構(例えば、ピストン20や近似直線機構60等)で構成される系である。スターリングエンジン100の回転系には、クランクシャフト110を外部の動力によって回転させることによって、慣性エネルギ(クランクシャフト110の回転によって発生する慣性エネルギ)が蓄えられる。すなわち、クランクシャフト110の回転速度が増加するにしたがって、スターリングエンジン100の回転系に蓄えられる慣性エネルギは大きくなる。そして、スターリングエンジン100の回転系に蓄えられた慣性エネルギが、ピストン20が作動流体空間MS内に存在する作動流体の最大圧力を超えられる大きさであれば、ピストン20はシリンダ30内で往復運動ができるので、クランクシャフト110の回転が継続されてスターリングエンジン100を起動し、かつ運転できる。
スターリングエンジン100を起動させるにあたっては、図1に示すECU50が、スターリングエンジン100が起動可能な条件にあるか否かを判定する。例えば、排ガスExの温度が所定の温度以上である場合、ECU50は、スターリングエンジン100が起動可能な条件にあると判定する。スターリングエンジン100が起動可能な条件である場合、ECU50は、通路開閉弁41を開き、外部の動力、例えばスタータモータでクランクシャフト110を回転させる。そして、ECU50は、図1に示すクランク角センサ140からスターリングエンジン100のクランクシャフト110の回転速度を検出する。
ECU50が、クランクシャフト110の回転速度は起動可能回転速度N0以上であると判定した場合、ECU50は、通路開閉弁41を閉じて、外部の動力によるクランクシャフト110の回転を終了する。これによって、スターリングエンジン100が起動して、自立運転を開始する。スターリングエンジン100が起動した後、すなわち、スターリングエンジン100のクランクシャフト110の回転速度がN0を超えた後(図5−1、図5−2の時間t0以降)は、クランクシャフト110の回転速度を定格回転速度Ncまで上昇させて、スターリングエンジン100から定格出力Wcを得る(図5−1、図5−2の時間t1以降)。
このように、本実施形態では、スターリングエンジン100を起動する際には、通路開閉弁41を開いて流体通路40によって作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとを連通させ、クランクシャフト110を介してピストン20を往復運動させる際の力を低減させる。そして、この状態で、スターリングエンジン100のクランクシャフト110を外部の動力によって回転させることによって、スターリングエンジン100の回転系に慣性エネルギを蓄え、これを用いてスターリングエンジン100を起動する。これによって、本実施形態では、スターリングエンジン100の起動トルクを小さくできる。これによって、大きいトルクを有する起動手段を用意する必要はないので、コストを低減できる。また、磁気カップリングのような非接触の動力伝達機構を用いてクランクシャフト110から動力を取り出す場合、伝達トルクは小さいが、本実施形態では、上述した構成により、起動トルクを低減できるので、このような動力伝達機構を用いる場合には好適である。
(流体通路の構成)
図6−1、図6−2は、実施形態1に係るスターリングエンジンが備える流体通路の構成を説明する図である。スターリングエンジン100は、ヒータ105の周りを流れる排ガスExにより、ヒータ105で昇温された作動流体が高温側シリンダ30H内へ流入する。ここで、高温側シリンダ30Hに流体通路40を設けると、昇温した作動流体が流体通路40を通ってクランクケース内空間CSへ抜けてしまい、通路開閉弁41を閉じた直後におけるスターリングエンジン100の出力低下を招くおそれがある。このため、本実施形態では、図6−1や図1に示すように、流体通路40を低温側シリンダ30Lに設ける。これによって、通路開閉弁41を閉じた直後におけるスターリングエンジン100の出力低下を抑制できる。
また、図6−1に示すように、流体通路40は、低温側ピストン20Lの上死点よりもクーラ107側と、低温側ピストン20Lの下死点よりもクランクケース内空間CS側とを接続する。詳細には、流体通路40の低温側作動流体空間MSL(第1の空間に相当する)側における開口部は、低温側ピストン20Lの上死点よりも上、より具体的には、低温側ピストン20Lが上死点にある場合における低温側ピストン20Lの頂面20LT(図6−1のTで示す位置)よりもクーラ107側に設けられる。また、流体通路40のクランクケース内空間CS(第2の空間に相当する)側における開口部は、低温側ピストン20Lの下死点よりも下、より具体的には、低温側ピストン20Lが下死点にある場合における低温側ピストン20Lのスカート側端部20LS(図6−1のBで示す位置)よりもクランクケース内空間CS側に設けられる。
このようにすることで、流体通路40の長さを必要最小限に抑えることができるので、作動流体が流体通路40を通過するときの圧力損失を低減できる。これによって、通路開閉弁41を開いているとき、すなわち、スターリングエンジン100の起動時において、作動流体が流体通路40を通過するときの圧力損失を低減して、スターリングエンジン100の起動に要するトルクをさらに低減できる。
スターリングエンジン100の運転中、通路開閉弁41は閉じられるが、流体通路40の低温側作動流体空間MSL(第1の空間に相当する)側における開口部(作動流体空間側開口部)と通路開閉弁41までの間には、作動流体が流入する。この流体通路40内の作動流体は、スターリングエンジン100の出力には何ら寄与しないので、作動流体空間側開口部と通路開閉弁41までの体積はできる限り小さいことが好ましい。本実施形態においては、図6−1に示すように、通路開閉弁41は、作動流体空間側開口部に近接させて設けられる。これによって、本実施形態では、作動流体空間側開口部と通路開閉弁41までの体積を最小限に抑えることができるので、スターリングエンジン100の出力に寄与する作動流体の量の低下を抑制できる。
また、図6−2に示すように、流体通路40は、高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとの間に配置してもよい。このようにすれば、スターリングエンジン100をコンパクトにできるとともに、スターリングエンジン100の外側に流体通路40や通路開閉弁41が突出することを抑制できる。
(実施形態2)
実施形態2は、実施形態1と同様であるが、実施形態1で説明した通路開閉弁を開いた状態でスターリングエンジンを起動し、スターリングエンジンの回転速度が、ピストンとシリンダとが接触しない回転速度になった場合に通路開閉弁を閉じる点が異なる。
図7は、気体軸受によってピストンがシリンダ内に支持される構造において、ピストンの浮上領域と接触領域との判別をするためのマップを示す概念図である。図7のマップ70は、縦軸が、図1に示すスターリングエンジン100の作動流体空間MS内における作動流体の圧力であり、横軸が、スターリングエンジン100のクランクシャフト110の回転速度である。
マップ70の直線Lにより、スターリングエンジン100のピストン20とシリンダ30とが接触する領域(接触領域)と、ピストン20が気体軸受によってシリンダ30内に浮上する、あるいは、ピストン20とシリンダ30とに許容できる接触が発生している領域(浮上領域)とが区別される。すなわち、ある回転速度において、作動流体の圧力が直線Lよりも高い領域は接触領域であり、作動流体の圧力が直線Lよりも低い領域は浮上領域となる。また、ある作動流体の圧力において、回転速度が直線Lよりも低い領域は接触領域であり、回転速度が直線Lよりも高い領域は浮上領域となる。マップ70の関係は、ピストン20がシリンダ30から浮上している領域を探し出す実験中に得られた新たな知見である。なお、本実施形態において、浮上領域は、上述したように、ピストン20が気体軸受によってシリンダ30内に浮上している領域のみならずピストン20とシリンダ30とに許容できる接触が発生する領域も含む概念であるが、好ましくは、ピストン20が気体軸受によってシリンダ30内に浮上している領域を浮上領域とすることが望ましい。
最大作動流体圧力Pmaxは、スターリングエンジン100の第1の空間である作動流体空間MS内における作動流体の圧力の最大値である。最大作動流体圧力Pmaxは、スターリングエンジン100の仕様によって決定されるものであり、作動流体空間MS内における作動流体の圧力は、最大作動流体圧力Pmaxよりも大きくなることはない。したがって、マップ70の直線Lと最大作動流体圧力Pmaxとが交差する点におけるクランクシャフト110の回転速度Nbよりも回転速度が大きい領域は、必ず浮上領域となる。すなわち、回転速度Nbよりもクランクシャフト110の回転速度が大きい場合には、ピストン20はシリンダ30から浮上している。このように、本実施形態では、作動流体空間MS内における作動流体の圧力とスターリングエンジン100の機関回転速度(クランクシャフト110の回転速度)とに基づいて、ピストン20がシリンダ30内に浮上している領域と、ピストン20がシリンダ30に接触する領域とが判定される。
本実施形態では、スターリングエンジン100を起動させる際には、図1に示すECU50が通路開閉弁41を開いてクランクシャフト110を外部の動力で回転させる。そして、ECU50は、ピストン20とシリンダ30とが接触しない回転速度、すなわち、浮上領域における回転速度(例えば、Nbであり、ピストン浮上回転速度という)まで図1に示す通路開閉弁41を開いておく。なお、回転速度Nbは、浮上領域と接触領域との境界であるので、より確実にピストン20とシリンダ30との接触を回避するためには、回転速度Nbよりも大きい回転速度をピストン浮上回転速度とし、その回転速度で通路開閉弁41が閉じられることが好ましい。
ECU50は、図1に示すクランク角センサ140から取得したクランクシャフト110の回転速度と、浮上回転速度とを比較する。そして、クランクシャフト110の回転速度が浮上回転速度以上であるとECU50が判定したら、ECU50は、通路開閉弁41を閉じて、外部の動力によるクランクシャフト110の回転を終了する。これによって、スターリングエンジン100が起動して、自立運転を開始する。スターリングエンジン100が起動したら、ECU50は、クランクシャフト110の回転速度を定格回転速度Ncまで上昇させて、スターリングエンジン100から定格出力を得る。
このようにすることで、本実施形態では、ピストン20がシリンダ30から確実に浮上した状態でスターリングエンジン100を起動できるので、ピストン20とシリンダ30との接触を回避してスターリングエンジン100を運転できる。これによって、ピストン20の十分な耐久性を確保できるので、スターリングエンジン100の信頼性が向上する。
以上のように、本発明に係るピストン機関は、作動流体空間に作動流体が充填されているピストン機関を起動させることに有用である。
実施形態1に係るピストン機関であるスターリングエンジンの構成を示す断面図である。 実施形態1に係るスターリングエンジンが備える気体軸受を示す平面図である。 実施形態1に係るスターリングエンジンが備える気体軸受の構成例、及びピストンの支持構造を示す説明図である。 スターリングエンジンの回転系の慣性エネルギとスターリングエンジンの出力軸の回転速度との関係を示す概念図である。 通路開閉弁を閉じるタイミングの説明図である。 通路開閉弁を閉じるタイミングの説明図である。 実施形態1に係るスターリングエンジンが備える流体通路の構成を説明する図である。 実施形態1に係るスターリングエンジンが備える流体通路の構成を説明する図である。 気体軸受によってピストンがシリンダ内に支持される構造において、ピストンの浮上領域と接触領域との判別をするためのマップを示す概念図である。
符号の説明
3 ヒータケース
20 ピストン
20B 底部
20I 蓄圧空間
20S 側部
20T 頂部
20H 高温側ピストン
20L 低温側ピストン
20LS スカート側端部
20LT 頂面
22 給気孔
30 シリンダ
30I 内壁
30H 高温側シリンダ
30L 低温側シリンダ
40 流体通路
41 通路開閉弁
45 気体供給通路
60 近似直線機構
70 マップ
100 スターリングエンジン
100C 筐体
105 ヒータ
106 再生器
107 クーラ
108 熱交換器
110 クランクシャフト
120 気体軸受ポンプ
140 クランク角センサ

Claims (3)

  1. シリンダ内を往復運動するピストンの前記往復運動を回転運動に変換して出力するピストン機関において、
    前記シリンダ内に作動流体が充填される第1の空間と、前記ピストンに対して前記第1の空間の反対側における第2の空間とを接続する流体通路と、
    当該流体通路に設けられて、前記ピストン機関が起動する際には前記流体通路を連通させるとともに、前記ピストン機関の回転速度が、前記流体通路の連通が遮断されている状態で前記ピストンが前記作動流体を圧縮し、かつ前記作動流体の最大圧力を超えられる大きさに相当する、前記ピストン機関の回転系の慣性エネルギが得られる起動可能回転速度以上になったときに、前記流体通路の連通を遮断する通路開閉手段と、
    を備えることを特徴とするピストン機関。
  2. 前記ピストン機関が起動する際には、前記ピストン機関が無負荷の状態とされ、
    前記通路開閉手段は、前記ピストンと前記シリンダとが接触しない回転速度となるまで開いている請求項1に記載のピストン機関。
  3. 前記ピストン機関は、
    第1のシリンダ及び当該第1のシリンダ内を往復運動する第1のピストンと、
    第2のシリンダ及び当該第2のシリンダ内を往復運動する第2のピストンと、
    前記作動流体を加熱するとともに前記第1のシリンダに接続されて前記作動流体が流出入するヒータ、及び前記ヒータと接続されるとともに前記作動流体が流出入する再生器、及び前記作動流体を冷却するとともに一方の端部が前記再生器に接続され、他方の端部が前記第2のシリンダに接続されて前記作動流体が流出入するクーラを含んで構成される熱交換器と、
    を有し、かつ、前記第1のシリンダと前記第1のピストンとの間、及び前記第2のシリンダと前記第2のピストンとの間に気体軸受を介在させるスターリングエンジンであり、
    前記流体通路は、
    前記第2のピストンの上死点よりも前記クーラ側と、前記第2のピストンの下死点よりも前記第2の空間側とを接続する請求項1又は2に記載のピストン機関。
JP2008314599A 2008-12-10 2008-12-10 ピストン機関 Expired - Fee Related JP4730430B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008314599A JP4730430B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 ピストン機関
US12/634,845 US8479507B2 (en) 2008-12-10 2009-12-10 Piston engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008314599A JP4730430B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 ピストン機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010138761A true JP2010138761A (ja) 2010-06-24
JP4730430B2 JP4730430B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=42229530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008314599A Expired - Fee Related JP4730430B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 ピストン機関

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8479507B2 (ja)
JP (1) JP4730430B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012041897A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Toyota Motor Corp スターリングエンジンの制御装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4609577B2 (ja) * 2008-12-17 2011-01-12 トヨタ自動車株式会社 ピストン機関
JP5360164B2 (ja) * 2011-08-22 2013-12-04 トヨタ自動車株式会社 スターリングエンジンの制御装置
CN106337757B (zh) * 2016-11-22 2017-10-24 肖炀 一种斯特林发动机可变体积式活塞

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61223270A (ja) * 1985-03-28 1986-10-03 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 2サイクル機関のデコンプ装置
JPH05187315A (ja) * 1992-01-13 1993-07-27 Mitsubishi Electric Corp スターリングエンジンの出力制御装置
JP2002332938A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Honda Motor Co Ltd エンジン始動装置
JP2008128190A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Toyota Motor Corp ピストン装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2332192A1 (de) * 1973-06-25 1975-01-09 Motoren Werke Mannheim Ag Vorrichtung zur regelung der leistung einer heissgaskolbenmaschine
US4215548A (en) * 1978-10-12 1980-08-05 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Free-piston regenerative hot gas hydraulic engine
GB2033489B (en) * 1978-10-20 1982-11-17 Aga Ab Power output control of hot gas engines
US4856280A (en) * 1988-12-19 1989-08-15 Stirling Technology, Inc. Apparatus and method for the speed or power control of stirling type machines
JPH0683959U (ja) * 1993-05-10 1994-12-02 追浜工業株式会社 エンジンのデコンプ装置
JP3783706B2 (ja) 2003-10-01 2006-06-07 トヨタ自動車株式会社 スターリングエンジン及びそれを備えたハイブリッドシステム
JP4289224B2 (ja) * 2004-06-14 2009-07-01 トヨタ自動車株式会社 スターリングエンジン
JP2006348893A (ja) 2005-06-17 2006-12-28 Toyota Motor Corp 熱機関
JP4978293B2 (ja) 2007-04-19 2012-07-18 トヨタ自動車株式会社 排熱回収機関及び運転制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61223270A (ja) * 1985-03-28 1986-10-03 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 2サイクル機関のデコンプ装置
JPH05187315A (ja) * 1992-01-13 1993-07-27 Mitsubishi Electric Corp スターリングエンジンの出力制御装置
JP2002332938A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Honda Motor Co Ltd エンジン始動装置
JP2008128190A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Toyota Motor Corp ピストン装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012041897A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Toyota Motor Corp スターリングエンジンの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8479507B2 (en) 2013-07-09
JP4730430B2 (ja) 2011-07-20
US20100139263A1 (en) 2010-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4858424B2 (ja) ピストン機関及びスターリングエンジン
JP4609577B2 (ja) ピストン機関
JP4803140B2 (ja) ピストン機関及びスターリングエンジン
JP4730430B2 (ja) ピストン機関
JP4120643B2 (ja) ピストン装置
JP2008101477A (ja) スターリングエンジン発電機
JP5388111B2 (ja) スターリングエンジン
JP5181575B2 (ja) スターリングエンジン
JP4978198B2 (ja) スターリングエンジン
JP2006291902A (ja) ピストン機関
JP2009091959A (ja) 排熱回収機関及び起動制御装置
JP2009293406A (ja) ピストン機関及びスターリングエンジン
JP2005106009A (ja) スターリングエンジン及びそれを備えたハイブリッドシステム
JP2009127518A (ja) ピストン機関及びスターリングエンジン
JP2006207540A (ja) 機関油供給装置
JP5120232B2 (ja) 自動位相差調整式スターリングエンジン
JP5422883B2 (ja) ピストン機関及びスターリングエンジン
JP2012041897A (ja) スターリングエンジンの制御装置
JP2009085087A (ja) ピストン機関
JP4059249B2 (ja) ピストン機関
JP2008267258A (ja) 排熱回収機関及び運転制御装置
JP2009127519A (ja) ピストン機関及びスターリングエンジン
US11976609B2 (en) Stirling engine
JP2006188956A (ja) ピストン機関
JP2009293407A (ja) 排熱回収機関

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110404

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4730430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees