JP5360164B2 - スターリングエンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はスターリングエンジンの制御装置に関し、特にスターリングエンジンの始動を行うスターリングエンジンの制御装置に関する。
スターリングエンジンの始動に関する技術は例えば特許文献1や2で開示されている。また、本発明と関連性があると考えられる技術として、機関の始動に関する技術が例えば特許文献3から5で開示されている。
特開昭62−247160号公報 特開2004−301102号公報 特開2010−255548号公報 特開2004−360661号公報 特開平6−147068号公報
スターリングエンジンでは、発生可能な最大トルクが始動に必要なトルクよりも小さい場合に単体での始動ができない。このため、出力軸を駆動するスタータでスターリングエンジンの始動をアシストすることが行われる。ところが、スタータの駆動を成り行きで開始する場合、出力軸の位相によってはピストンに大きな圧縮力が作用することがある。このためこの場合には、かかる場合に対応可能な大きさの始動トルクをスタータで発生させる必要性が生じてくる。結果、スタータの大型化や重量の増大を招く虞がある。また、これらに伴いコストが増大する虞がある。
本発明は上記課題に鑑み、スターリングエンジンを始動するにあたり、スタータで発生させることが必要となる始動トルクを抑制可能なスターリングエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
本発明は出力軸を駆動するスタータが設けられているスターリングエンジンに用いられ、前記スターリングエンジンを始動するにあたり、前記出力軸の位相に応じて変動する前記スターリングエンジンのトルクが相対的に小さくなる位相区間内で前記スタータの始動駆動を開始する制御部を備えるスターリングエンジンの制御装置である。
本発明は前記スターリングエンジンが対応するシリンダとの間で気体潤滑が行われるとともに、作動流体を圧縮するピストンを備えており、前記出力軸の位相が前記スタータの始動駆動の開始位相に到達するまでの間、前記制御部が前記スタータを始動駆動する際に発生させる始動トルクよりも小さなトルクで前記スタータを駆動する構成とすることができる。
本発明は前記スタータの始動駆動に応じて、前記スターリングエンジンのトルクが前記スターリングエンジンで行われる作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できた後、前記スタータを再駆動することなく、次のサイクルで作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できないと判断される場合に、前記制御部が前記スタータを再駆動する構成とすることができる。
本発明によればスターリングエンジンを始動するにあたり、スタータで発生させることが必要となる始動トルクを抑制できる。
スターリングエンジンを含む各構成の全体図である。 スターリングエンジンのトルク変動を示す図である。 スタータの角速度の変化を示す図である。 低速動作時の圧縮ピストンの様子を示す図である。 スタータのトルク変化の一例を示す図である。 ECUの動作をフローチャートで示す図である。
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
図1はスターリングエンジン10を含む各構成の全体図である。図1に示す各構成は図示しない車両に搭載されている。スターリングエンジン10は直列平行に配置された高温側気筒20および低温側気筒30を備えている。スターリングエンジン10は出力軸60に対し、気筒20、30を複数組(ここでは2組)備える構成となっている。そしてこれにより、4気筒からなる多気筒α型のスターリングエンジンとなっている。
高温側気筒20は膨張ピストン21と高温側シリンダ22を、低温側気筒30は圧縮ピストン31と低温側シリンダ32をそれぞれ備えている。圧縮ピストン31は対応する膨張ピストン21に対してクランク角で90°程度遅れて動くように位相差が設けられている。また、2つの圧縮ピストン31同士の間には所定の位相差が設定されている。ピストン21、31はリンク機構を介して出力軸60に連結されている。ピストン21、31の往復運動は出力軸60によって回転運動に変換される。
高温側気筒20内の上部空間は膨張空間となっている。膨張空間には加熱器47で加熱された作動流体が流入する。加熱器47は流通する作動流体と内燃機関の排気との間で熱交換を行う。そしてこれにより、排気から回収した熱エネルギーで作動流体を加熱する。加熱器47は具体的には多管式熱交換器となっており、内燃機関の排気はスターリングエンジン10の高温熱源を構成している。
低温側気筒30内の上部空間は圧縮空間となっている。圧縮空間には冷却器45で冷却された作動流体が流入する。再生器46は膨張空間、圧縮空間の間を往復する作動流体との間で熱の授受を行う。再生器46は具体的には作動流体が膨張空間から圧縮空間へと流れる時には作動流体から熱を受け取り、作動流体が圧縮空間から膨張空間へと流れる時には蓄えられた熱を作動流体に放出する。作動流体には空気が適用されている。但しこれに限られず、作動流体には例えばHe、H、N等の気体を適用することができる。
次にスターリングエンジン10の動作について説明する。加熱器47が作動流体を加熱すると作動流体が膨張し、膨張ピストン21を圧下する。そしてこれにより出力軸60が回転する。次に膨張ピストン21が上昇行程に移ると、作動流体は加熱器47を通過し、再生器46に移送される。そして、再生器46で熱を放出して冷却器45へと流れる。冷却器45で冷却された作動流体は圧縮空間に流入し、さらに圧縮ピストン31の上昇に伴って圧縮される。このようにして圧縮された作動流体は、今度は再生器46から熱を奪いながら温度を上昇して加熱器47へ流れ込む。そして再び加熱され、膨張する。スターリングエンジン10はかかる作動流体の往復流動を通じて動作する。
スターリングエンジン10では、シリンダ22、32と対応するピストン21、31との間で気体潤滑を行っている。気体潤滑ではシリンダ22、32と対応するピストン21、31の間の微小なクリアランスで発生する空気の圧力(分布)を利用して,ピストン21、31を空中に浮いた形にする。空中に物体を浮上させる気体潤滑には、具体的には例えば加圧流体を噴出させ、発生した静圧によって物体を浮上させる静圧気体潤滑を適用することができる。但しこれに限られず、気体潤滑は例えば動圧気体潤滑であってもよい。
出力軸60にはスタータ70が設けられている。スタータ70はスターリングエンジン10で発生可能な最大トルクが始動に必要なトルクよりも小さいことから、スターリングエンジン10の始動をアシストするために設けられている。スタータ70は電力供給によって出力軸60を駆動する駆動モータとして機能するとともに、出力軸60によって駆動される場合に発電機として機能する。スタータ70は発電機と別体であってもよい。出力軸60には出力軸60の位相が所定の位相であることを検出する位相検出センサ81や、出力軸60の位相であるクランク角度を検出可能な回転数センサ82が設けられている。
ECU1はスターリングエンジンの制御装置に相当する電子制御装置であり、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを備えている。ECU1には位相検出センサ81や回転数センサ82など各種のセンサ・スイッチ類が電気的に接続されている。また、スタータ70が制御対象として電気的に接続されている。ECU1はスタータ70の電力を検出することで、スタータ70のトルクを検出することができる。
ROMはCPUが実行する種々の処理が記述されたプログラムやマップデータなどを格納するための構成である。CPUがROMに格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAMの一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、ECU1では例えば以下に示す制御部など各種の機能部が実現される。
制御部はスターリングエンジン10を始動するにあたり、クランク角度に応じて変動するスターリングエンジン10のトルクが相対的に小さくなる位相区間S内でスタータ70の始動駆動を開始する。図2はスターリングエンジン10のトルク変動を示す図である。図2において、縦軸はスターリングエンジン10のトルク、横軸はクランク角度を示す。スターリングエンジン10では、クランク角度に応じてトルクが変化する結果、1サイクル中にトルクが相対的に高くなる位相区間と相対的に低くなる位相区間Sとが存在している。
位相区間Sは具体的にはスターリングエンジン10のトルクが圧縮(コンプレッション)開始時のトルク以下になる区間として設定されている。これに対し、スタータ70の始動駆動の開始位相p1は具体的にはスターリングエンジン10のトルクが圧縮開始時のトルクを下回るときの位相に設定されている。また、スタータ70の始動駆動の終了位相p2は圧縮開始時の位相に設定されている。
開始位相p1は例えばスターリングエンジン10のトルクが圧縮開始時のトルクよりも小さいトルクを下回るときの位相であってもよい。また、終了位相p2は例えば圧縮開始時の位相よりも手前の位相であってもよい。この点、位相区間S内でスタータ70の始動駆動を開始するにあたり、制御部は具体的には位相区間Sのうち、少なくとも部分的な区間に対応させてスタータ70を始動駆動することができる。
スタータ70を始動駆動するにあたり、制御部は具体的にはスターリングエンジン10を始動させることが可能な大きさを有する始動トルクTsでスタータ70を駆動する。そしてこれにより、スターリングエンジン10のトルクがスターリングエンジン10で行われる作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できるようにする。この点、制御部はさらに具体的には位相区間Sをスタータ加速期間として、発生させる始動トルクTsがスターリングエンジン10で発生可能な最大トルク以下になる範囲内で、回転運動エネルギと始動トルクTsとの和が圧縮仕事以上になるようにスタータ70を駆動する。
制御部はさらにクランク角度が開始位相p1に到達するまでの間、始動トルクTsよりも小さなトルクでスタータ70を駆動する。図3はスタータ70の角速度の変化を示す図である。図3に示すように、スタータ70の角速度は始動トルクTsよりも小さなトルクでスタータ70を駆動する結果、クランク角度が開始位相p1に到達するまでの間、ごく低速の一定値に維持されている。そして、クランク角度が開始位相p1に到達した後、位相区間Sに対応させたスタータ70の始動駆動に応じてスタータ加速期間で加速されている。
図4は低速動作時の圧縮ピストン31の様子を示す図である。スターリングエンジン10では、圧縮ピストン31および対応する低温側シリンダ32間で気体潤滑が行われる。このため、圧縮ピストン31をごく低速で圧縮動作させることで、圧縮ピストン31および対応する低温側シリンダ32間のクリアランスから作動流体を流出させることができる。これに対し、位相検出センサ81は具体的にはごく低速で回転する出力軸60に対し、出力軸60の位相が開始位相p1であることを検出できるように設けられている。クランク角度が開始位相p1に到達するまでの間に発生させるトルクは、具体的には圧縮ピストン31による作動流体の圧縮の進行を抑制しつつ、クランク角度を変化させることが可能なトルクとなっている。
制御部はさらにスタータ70の始動駆動に応じて、スターリングエンジン10のトルクが作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できた後、スタータ70を再駆動することなく、次のサイクルで作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できないと判断される場合にスタータ70を再駆動する。この点、制御部は具体的にはスタータ70を始動駆動により再駆動する。スタータ70を始動駆動により再駆動するにあたっては、例えばクランク角度が再び開始位相p1に到達した場合に、位相区間Sに対応させてスタータ70を始動駆動するようにすることができる。
図5はスターリングエンジン10の始動時に発生し得るスタータ70のトルク変化の一例を示す図である。図5(a)は始動駆動による再駆動が必要な場合を示す。図5(b)は図5(a)に対し、始動駆動による再駆動が不要な場合を参考として示す。スターリングエンジン10のトルクが作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できないと判断される場合は、具体的には図5(a)に示すように、スタータ70のトルクがマイナス値からプラス値に転じた後、再びマイナス値に転じると判断される場合となっている。
スタータ70のトルクが再びマイナス値に転じるか否かは、例えばスタータ70のトルク曲線においてスタータ70のトルクが再びマイナス値に転じるか否かの判断対象となる極小値の直前に現れる極大値から、その直前にスタータ70のトルクが極大値から極小値に変化した際のトルク差を引いた値が負になるか否かで判断できる。この点、極大値や極小値は例えばこれらが現れる位相に対応させて位相検出センサを設けるとともに、位相検出センサが位相を検出した際のスタータ70のトルクを検出することで検出できる。
スターリングエンジン10のトルクが作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できないと判断される場合は、例えばスタータ70のトルクが再びマイナス値に転じたことを以って判断されてもよい。この場合、スタータ70を再駆動するにあたっては、例えばスタータ70が再びマイナス値に転じた際の位相を開始位相p1とするとともに、スターリングエンジン10のトルクが圧縮開始時のトルクとなる位相を終了位相p2として、スタータ70を始動駆動することができる。なお、スタータ70を再び始動駆動する場合、始動トルクTsの大きさ自体は初めに行われた始動駆動時の大きさと異なっていてよい。
次にECU1の動作について図6に示すフローチャートを用いて説明する。本フローチャートはスターリングエンジン10を始動するにあたり、所定の始動開始条件(例えばスターリングエンジン10の暖機が所定の状態まで進んでおり、スターリングエンジン10が自立運転可能な状態にあること)が成立した場合に開始することができる。
ECU1は位相検出センサ81の出力を検出する(ステップS1)。そして、クランク角度が開始位相p1に到達したか否かを判定する(ステップS2)。否定判定であれば、ECU1は始動トルクTsよりも小さなトルク(位相出し用トルク)でスタータ70を駆動する(ステップS3)。ステップS3の後にはステップS1に戻る。これにより、ステップS2で肯定判定されるまでの間、位相出し用トルクでスタータ70を駆動することになる。
ステップS2で肯定判定された場合、ECU1は始動トルクTsでスタータ70を駆動する(ステップS4)。そしてこれにより、位相区間S内でスタータ70の始動駆動を開始する。続いて、ECU1はクランク角度を検出するとともに(ステップS5)、検出したクランク角度が位相区間Sに含まれるか否かを判定する(ステップS6)。肯定判定であればステップS5に戻る。一方、否定判定であればECU1はスタータ70の駆動を中止する(ステップS7)。これにより、位相区間Sに対応させたスタータ70の始動駆動を終了する。なお、スタータ70の駆動を中止するにあたっては、例えば開始位相p1と同様にして終了位相p2を検出してもよい。
ステップS7に続き、ECU1はスタータ70の再駆動の要否を判定する(ステップS8)。この点、スタータ70の再駆動の要否を判定するにあたっては、例えばステップS8以前にスタータ70のトルク検出など必要な処理が適宜組み込まれてよい。ステップS8で肯定判定であれば、ECU1はスタータ70を再駆動する(ステップS9)。スタータ70を再駆動するにあたっては、具体的には例えば前述した通り、クランク角度が再び開始位相p1に到達した場合に、位相区間Sに対応させてスタータ70を始動駆動するようにすることができる。ステップS8の否定判定、またはステップS9の後には本フローチャートを終了する。
次にECU1の作用効果について説明する。ECU1はスターリングエンジン10を始動するにあたり、位相区間S内でスタータ70の始動駆動を開始する。このため、ECU1はスターリングエンジン10のトルクが相対的に小さくなっている状態で加速を行い、回転運動エネルギを蓄えることで、スターリングエンジン10を始動するにあたり、スタータ70で発生させることが必要となる始動トルクTsを抑制できる。そしてこれにより、具体的にはスタータ70の大型化や重量の増大を抑制できる。また、同時にコストの増大も抑制できる。
ECU1はクランク角度が開始位相p1に到達するまでの間、始動トルクTsよりも小さなトルクでスタータ70を駆動する。具体的には、圧縮ピストン31による作動流体の圧縮の進行を抑制しつつ、クランク角度を変化させることが可能なトルクでスタータ70を駆動する。そしてこれにより、クランク角度の初期状態に関わらず、スタータ70を好適に始動駆動することができる。
ECU1はスタータ70の始動駆動に応じて、スターリングエンジン10のトルクが作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できた後、スタータ70を再駆動することなく、次のサイクルで作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクを上回ることができないと判断される場合にスタータ70を再駆動する。このため、ECU1はさらにスターリングエンジン10の始動をより確実にすることもできる。
ECU1はスタータ70を始動駆動するにあたり、発生させる始動トルクTsがスターリングエンジン10で発生可能な最大トルク以下になる範囲内で、回転運動エネルギと始動トルクTsとの和が圧縮仕事以上になるようにスタータ70を駆動する。そしてこれにより、始動トルクTsを必要最小限の大きさに抑制することを可能にすることができる。また、ECU1は位相区間Sに対応させてスタータ70を始動駆動することで、必要最小限の大きさの始動トルクTsを確保し易くすることもできる。
ECU1は4気筒からなる多気筒α型のスターリングエンジン10に用いられている。この点、ECU1はクランク角度に応じて変動するトルクが相対的に大きくなる場合と相対的に小さくなる場合との差が顕著に現れ易い4気筒以上の多気筒α型のスターリングエンジンに用いられることが好適である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
ECU 1
スターリングエンジン 10
高温側気筒 20
膨張ピストン 21
高温側シリンダ 22
低温側気筒 30
圧縮ピストン 31
低温側シリンダ 32
出力軸 60
スタータ 70

Claims (3)

  1. 出力軸を駆動するスタータが設けられているスターリングエンジンに用いられ、
    前記スターリングエンジンを始動するにあたり、前記出力軸の位相に応じて変動する前記スターリングエンジンのトルクが相対的に小さくなる位相区間内で前記スタータの始動駆動を開始する制御部を備えるスターリングエンジンの制御装置。
  2. 請求項1記載のスターリングエンジンの制御装置であって、
    前記スターリングエンジンが対応するシリンダとの間で気体潤滑が行われるとともに、作動流体を圧縮するピストンを備えており、
    前記出力軸の位相が前記スタータの始動駆動の開始位相に到達するまでの間、前記制御部が前記スタータを始動駆動する際に発生させる始動トルクよりも小さなトルクで前記スタータを駆動するスターリングエンジンの制御装置。
  3. 請求項1記載のスターリングエンジンの制御装置であって、
    前記スタータの始動駆動に応じて、前記スターリングエンジンのトルクが前記スターリングエンジンで行われる作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できた後、前記スタータを再駆動することなく、次のサイクルで作動流体の圧縮動作に応じて現れる変曲点トルクに対処できないと判断される場合に、前記制御部が前記スタータを再駆動するスターリングエンジンの制御装置。
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