JP2014141907A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気通路部において相対的に上流側および下流側に配置されたスターリングエンジンそれぞれを有して構成される廃熱回収装置の出力を好適に確保できる内燃機関を提供する。
【解決手段】内燃機関1Aは排気管110と廃熱回収装置10AとECU70Aとを備えている。廃熱回収装置10Aは排気管110に設けられている。廃熱回収装置10Aはスターリングエンジン11、12を有して構成されるとともに、スターリングエンジン11、12の出力それぞれを取り出すクランクシャフト61を備えている。スターリングエンジン11、12それぞれは気筒20、30を備えている。ECU70Aは負荷が所定値αよりも低い場合に、廃熱回収装置10Aの出力に合成されるスターリングエンジン12の出力を低下させる。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関に関する。
スターリングエンジンが排気通路部に設けられた内燃機関が知られている。かかる内燃機関に関する技術は例えば特許文献1で開示されている。特許文献1では内燃機関の排気ガスの流通方向に沿って一対の気筒を並べるようにして4気筒に多気筒化したスターリングエンジンが開示されている。
特許文献2では、作動空間とクランクケース内とを連通する連通手段と、当該連通手段に介在するようにして設けられた流量調節弁とを備えたスターリングエンジンが開示されている。特許文献3では、内燃機関の排ガスの流れ方向に沿って配置された第1および第2スターリングエンジン間にクラッチを有する排熱回収装置が開示されている。
特開2011−202640号公報 特開2012−41897号公報 特開2007−187139号公報
廃熱を回収するにあたり、内燃機関は複数のスターリングエンジンを有して構成される廃熱回収装置を排気通路部に備えることができる。ところがこの場合、排気からの受熱量は複数のスターリングエンジンのうち排気通路部において相対的に下流側に配置されたスターリングエンジンのほうが相対的に上流側に配置されたスターリングエンジンよりも小さくなる。
このため、相対的に下流側に配置されたスターリングエンジンでは、排気の熱量が小さい場合に出力が大幅に低下したり、出力を発生させることができなくなったりする虞がある。結果、相対的に下流側に配置されたスターリングエンジンがフリクションロスの増大要因となって、廃熱回収装置全体としての出力が却って低下する虞がある。
本発明は上記課題に鑑み、排気通路部において相対的に上流側および下流側に配置されたスターリングエンジンそれぞれを有して構成される廃熱回収装置の出力を好適に確保できる内燃機関を提供することを目的とする。
本発明は排気を流通させる排気通路部と、前記排気通路部に設けられ、複数のスターリングエンジンを有して構成されるとともに、前記複数のスターリングエンジンのうち第1のスターリングエンジンの出力と、前記第1のスターリングエンジンよりも前記排気通路部において下流側に配置された第2のスターリングエンジンの出力とを取り出す出力軸を備える廃熱回収装置と、前記廃熱回収装置の出力に合成される前記第2のスターリングエンジンの出力を低下させる出力低下部とを備え、前記複数のスターリングエンジンそれぞれがピストンおよび対応するシリンダの間で気体潤滑が行われる高温側気筒および低温側気筒を備えており、負荷が所定値よりも低い場合に、前記出力低下部が前記廃熱回収装置の出力に合成される前記第2のスターリングエンジンの出力を低下させる内燃機関である。
本発明は前記出力軸が前記第1のスターリングエンジンの動力を取り出す第1の出力軸と、前記第2のスターリングエンジンの動力を取り出す第2の出力軸とを有して構成されており、前記廃熱回収装置が前記第1の出力軸と第2の出力軸との接続、切断を行う動力断続部をさらに備え、負荷が所定値よりも低い場合に、前記出力低下部が前記動力断続部を切断する構成とすることができる。
本発明は前記廃熱回収装置が前記第2のスターリングエンジンが有する作動空間と前記廃熱回収装置が有するバッファ空間とを連通する通路部と、前記通路部を介した前記作動空間と前記バッファ空間との連通状態を変更するバルブとをさらに備え、負荷が所定値よりも低い場合に、前記出力低下部が前記バルブを開弁方向に駆動する構成とすることができる。
本発明によれば、排気通路部において相対的に上流側および下流側に配置されたスターリングエンジンそれぞれを有して構成される廃熱回収装置の出力を好適に確保できる。
実施例1の内燃機関の概略構成図である。 実施例1の制御動作の一例を示す図である。 クラッチ接続時の状態の説明図である。 実施例2の内燃機関の概略構成図である。 実施例2の制御動作の一例を示す図である。
図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は内燃機関1Aの概略構成図である。内燃機関1Aは図示しない車両に搭載されている。内燃機関1Aは内燃機関本体(以下、本体と称す)100と排気管110と廃熱回収装置10AとECU70Aとを備えている。本体100は燃焼を行う。本体100は廃熱回収装置10Aの廃熱回収対象である主機関となっている。排気管110は排気通路部であり、内燃機関1A(具体的には本体100)の排気を流通させる。廃熱回収装置10Aは排気管110に設けられており、複数のスターリングエンジン(以下、SEと称す)であるSE11およびSE12を備えている。
SE11とSE12とはともに2気筒α型のSEである。SE11は排気管110においてSE12よりも上流側に配置されている。したがって、SE12は排気管110においてSE11よりも下流側に配置されている。SE11は第1のSEに、SE12は第2のSEに相当する。
SE11とSE12とはともに高温側気筒20および低温側気筒30を備えている。また、冷却器45、再生器46、加熱器47および制御バルブ48を備えている。SE11とSE12とは互いに同様の構成となっている。このため、以下ではSE11を例にしてこれらSE11、SE12の構成および動作について説明する。
高温側気筒20は高温側ピストンである膨張ピストン21と高温側シリンダ22とを備えている。高温側シリンダ22の加熱器47側の空間は膨張空間となっている。膨張空間には加熱器47で加熱された作動流体が流入する。加熱器47は排気管110に設けられており、作動流体を加熱する。加熱器47は具体的には流通する作動流体と内燃機関1Aの排気との間で熱交換を行うことで、作動流体を加熱する。このため、内燃機関1Aの排気はSE11の高温熱源を構成している。
低温側気筒30は低温側ピストンである圧縮ピストン31と低温側シリンダ32とを備えている。低温側シリンダ32の加熱器47側の空間は圧縮空間となっている。圧縮空間には冷却器45で冷却された作動流体が流入する。冷却器45は作動流体を冷却する。冷却器45は具体的には冷却媒体である冷却水との間で熱交換を行うことで、作動流体を冷却する。制御バルブ48は冷却器45への冷却水の供給を制御する。
再生器46は膨張空間、圧縮空間の間を往復する作動流体との間で熱の授受を行う。具体的には作動流体が膨張空間から圧縮空間へと流れる時には作動流体から熱を受け取る。また、作動流体が圧縮空間から膨張空間へと流れる時には蓄えられた熱を作動流体に放出する。作動流体には空気が適用されている。作動流体には空気のほか例えばHe、H、N等の気体を適用できる。
次にSE11の動作について説明する。加熱器47が作動流体を加熱すると、作動流体が膨張し、膨張ピストン21を駆動する。次に膨張ピストン21が加熱器47側への移動工程である上昇行程に移ると、作動流体は加熱器47を通過し、再生器46に移送される。そして、再生器46で熱を放出して冷却器45へと流れる。冷却器45で冷却された作動流体は圧縮空間に流入し、さらに圧縮ピストン31の上昇に伴って圧縮される。圧縮された作動流体は、今度は再生器46から熱を奪い、温度上昇しながら加熱器47へ流れ込む。そして、再び加熱され、膨張する。SE11ではこのように気筒20、30間で作動流体が往復流動し、作動流体の往復流動に応じてピストン21、31が運動する。
SE11およびSE12が備える気筒20、30それぞれでは、ピストン21、31および対応するシリンダ22、32の間で気体潤滑が行われる。気体潤滑にはピストン21、31と対応するシリンダ22、32との間に加圧流体を噴出させ、発生した静圧によって物体を浮上させる静圧気体潤滑が適用されている。気体潤滑は動圧気体潤滑であってもよい。
廃熱回収装置10Aはさらにクランクシャフト61とクランクケース62とクラッチ63とクランクモータ64とを備えている。クランクシャフト61は出力軸であり、クランクケース62に設けられている。クランクシャフト61はSE11、SE12に共通の出力軸となっている。クランクシャフト61はSE11およびSE12それぞれにおけるピストン21、31の往復運動を回転運動に変換することで、SE11、SE12の出力を取り出す。クランクシャフト61はSE11およびSE12間で、同種のピストン同士(膨張ピストン21同士或いは圧縮ピストン31同士)の間に位相差を設けている。
クランクシャフト61は具体的には第1のクランクシャフト611と第2のクランクシャフト612とを有して構成されている。第1のクランクシャフト611は第1の出力軸であり、第1のSE11の出力を取り出す。第2のクランクシャフト612は第2の出力軸であり、第2のSE12の出力を取り出す。第1のクランクシャフト611はピストン21、31間に位相差を設けている。第2のクランクシャフト612についても同様である。
クランクケース62はクランクシャフト61のクランク部を収容している。クランクケース62はSE11、SE12に共通のクランクケースとなっている。クランクケース62はSE11、SE12それぞれに対して個別に設けられてもよい。
クランクケース62の内部空間はSE11およびSE12それぞれにおけるシリンダ22、32内のうち、クランクケース62側の空間である下部空間とともにバッファ空間Bを構成している。バッファ空間BはSE11およびSE12それぞれにおけるピストン21、31に隣接して、これらピストン21、31の頂部側とは反対側に形成されている。バッファ空間BはSE11およびSE12それぞれに対し、隔壁を介して個別に形成されてもよい。
クラッチ63はクランクシャフト611、612間に設けられている。クラッチ63は動力断続部であり、クランクシャフト611、612の接続、切断を行う。クラッチ63はSE11およびSE12間で同種のピストン同士の間に設けられている位相差を確保するための位置決め構造を備えている。当該位置決め構造は例えばクラッチ63が備える接続部材それぞれであって、互いに接続、切断される接続部材それぞれのうち一方から他方に対し、接続時にプランジャ等のピンを挿入する構造とすることができる。
クランクモータ64はスタータであり、クランクシャフト61を駆動することでSE11やSE12の始動をアシストする。クランクモータ64はSE11やSE12の運転時には発電機として機能することもできる。
ECU70Aは電子制御装置であり、ECU70Aには各制御バルブ48や、クラッチ63(具体的にはクラッチ63が備えるアクチュエータ63a)や、クランクモータ64が制御対象として電気的に接続されている。また、排気温センサ80やセンサ群81がセンサ・スイッチ類として電気的に接続されている。ECU70Aはクランクモータ64を制御対象とするだけでなく、SE11やSE12の運転時にはクランクモータ64の出力に基づき廃熱回収装置10Aの出力を検出することもできる。
排気温センサ80は内燃機関1Aの排気の温度である排気温Tinを検知する。排気温センサ80は排気管110のうちSE11が備える加熱器47よりも上流側の部分に設けられている。排気温センサ80は排気管110のうち廃熱回収装置10Aが備える加熱器47それぞれよりも上流側の部分に設けることができる。センサ群81は例えば内燃機関1A(具体的には本体100)の回転数を検出可能なクランク角センサや、内燃機関1A(具体的には本体100)の吸入空気量である吸入空気量Gaを計測するエアフロメータや、内燃機関1A(具体的には本体100)に対する加速要求を行うアクセル開度センサを含む。
ECU70AではCPUがROMに格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAMの一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、例えば以下に示す第1の制御部や第2の制御部が実現される。
第1の制御部は出力低下部であり、内燃機関1A(具体的には本体100)の負荷が所定値αよりも低い場合に、廃熱回収装置10Aの出力に合成されるSE12の出力を低下させる。第1の制御部は具体的には内燃機関1Aの負荷が所定値αよりも低い場合に、クラッチ63を切断する。所定値αは少なくともSE12が運転可能となる値に設定されている。所定値αは例えば所定の位相範囲内においてSE12のほうがSE11よりも出力が大きくなる値に設定できる。
第2の制御部は接続制御部であり、SE12が運転可能であり、且つSE12が運転していない場合にSE11の回転数を低下させるとともに、SE11の回転数がクラッチ63の接続可能回転数以下である場合にクラッチ63を接続する。
次にECU70Aの制御動作の一例を図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートは内燃機関1A(具体的には本体100)運転中に行われる。ECU70Aは内燃機関1Aの負荷が所定値α´以上であるか否かを判定する(ステップS1)。所定値α´は所定値αよりも小さな値に設定できる。内燃機関1Aの負荷は例えばセンサ群81の出力に基づき推定できる。
ステップS1ではSE11が運転可能であるか否かが判定される。内燃機関1Aの負荷が所定値α´以上であるか否かは、例えばSE11への排気の供給熱量がSE11の運転可能熱量以上であるか否かを判定することで判定されてもよい。SE11への排気の供給熱量は例えば排気温Tinと吸入空気量Gaとに基づき推定できる。
ステップS1で否定判定であれば、本フローチャートを一旦終了する。ステップS1で肯定判定であれば、ECU70AはSE11が運転中であるか否かを判定する(ステップS2)。SE11が運転中であるか否かは、例えば廃熱回収装置10Aの出力が第1の所定出力よりも大きいか否かで判定できる。
ステップS2で肯定判定であればステップS4に進む。ステップS2で否定判定であれば、ECU70AはSE11を運転させる(ステップS3)。ステップS3で、ECU70Aは例えばクランクモータ64でSE11の始動をアシストすることで、SE11を運転させることができる。
ステップS2の肯定判定或いはステップS3に続き、ECU70Aは内燃機関1Aの負荷が所定値α以上であるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4ではSE12が少なくとも運転可能であるか否かが判定される。内燃機関1Aの負荷が所定値α以上であるか否かは、例えばSE12への排気の供給熱量が所定の熱量以上であるか否かを判定することで判定されてもよい。所定の熱量はSE12の運転可能熱量以上の値に設定できる。SE12への排気の供給熱量は例えば排気温Tinと吸入空気量GaとSE11への排気の供給熱量とに基づき推定できる。
ステップS4で否定判定であれば、内燃機関1Aの負荷が所定値αよりも低いと判定される。このためステップS4で否定判定であれば、ECU70Aはクラッチ63を切断する(ステップS22A)。これにより、廃熱回収装置10Aの出力に合成されるSE12の出力が、切り離されるかたちで低下する。この点、廃熱回収装置10Aの出力に合成されるSE12の出力を低下させることには、SE12の出力そのものを低下させることだけでなく、このように廃熱回収装置10Aの出力からSE12の出力を切り離すことも含まれる。ステップS22Aの後には本フローチャートを一旦終了する。
ステップS4で肯定判定であれば、ECU70AはSE12が運転中であるか否かを判定する(ステップS5)。SE12が運転中であるか否かは、例えば廃熱回収装置10Aの出力が第2の所定出力よりも大きいか否かで判定できる。第2の所定出力は第1の所定出力よりも大きな値に設定できる。ステップS5で肯定判定であれば本フローチャートを一旦終了する。
ステップS5で否定判定であれば、ECU70AはSE11の回転数を低下させる(ステップS11)。ステップS11で、ECU70Aは例えばSE11に対し、冷却器45への冷却水の供給を制限するように制御バルブ48を制御できる。ECU70Aは例えばクランクシャフト61の回転数が低下するようにクランクモータ64を制御してもよい。ステップS11に続き、ECU70AはSE11の回転数がクラッチ63の接続可能回転数以下であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12で否定判定であればステップS11に戻る。
ステップS12で肯定判定であれば、ECU70Aはクラッチ63を接続し(ステップS21A)、SE12を運転させる(ステップS31)。ステップS31で、ECU70Aは例えばクランクモータ64でSE12の始動をアシストすることで、SE12を運転させることができる。ステップS31の後には本フローチャートを一旦終了する。
図3はクラッチ63接続時の状態の説明図である。図3では各種のパラメータとして出力L1、出力L2および回転数Nを示す。出力L1は内燃機関1A(具体的には本体100)の出力を示す。出力L2は廃熱回収装置10Aの出力を示す。回転数Nは廃熱回収装置10Aの回転数を示す。横軸は時間を示す。図3において、時間t3経過前にはクラッチ63は切断されており、SE12の回転数はゼロとなっている。このため、時間t3経過前には出力L2はSE11の出力に、回転数NはSE11の回転数になっている。
時間t1経過前にはSE11が運転可能で、SE12が運転可能ではない状態となっている。時間t1では出力L1が上昇し始めることで、SE12が運転可能な状態になる。結果、時間t2でSE11の出力となっている出力L2、およびSE11の回転数となっている回転数Nが低下し始める。時間t1、t2間のタイムラグは熱応答の遅れによるものである。
時間t2からはSE11の回転数となっている回転数NがSE12の回転数に近づけられる。そして、時間t3で回転数Nがクラッチ63の接続可能回転数になる。時間t3ではクラッチ63が接続され、SE12が始動する。結果、出力L2および回転数Nが上昇し始める。時間t3経過後においては、出力L2はSE11の出力とSE12の出力の合成出力となる。また、回転数NはSE11の回転数とSE12の回転数の合成回転数となる。
次に内燃機関1Aの主な作用効果について説明する。ここで、内燃機関1AではSE11、SE12それぞれがピストン21、31および対応するシリンダ22、32の間で気体潤滑が行われる気筒20、30を備える構成となっている。これは、SE11、SE12それぞれの内部フリクションを低減するためであり、排気から得られる熱量の範囲内でSE11、SE12それぞれを作動させるためである。一方、SE11、SE12それぞれがかかる構成である場合には、SE12がフリクションロスの増大要因となることで、廃熱回収装置10A全体としての出力が大きな影響を受けることになる。
これに対し、内燃機関1Aでは負荷が所定値αよりも低い場合に、ECU70Aが廃熱回収装置10Aの出力に合成されるSE12の出力を低下させる。このため、内燃機関1AはSE12がフリクションロスの増大要因となって、廃熱回収装置10A全体としての出力が却って低下することを防止できる点で、廃熱回収装置10Aの出力を好適に確保できる。
かかる内燃機関1Aは具体的には負荷が所定値αよりも低い場合に、ECU70Aがクラッチ63を切断する構成であることで、SE12がフリクションロスの増大要因となることを好適に防止できる。
内燃機関1AはSE11およびSE12間で同種のピストン同士の間に位相差が設けられており、クラッチ63が接続状態において当該位相差を確保するための位置決め構造を備える構成となっている。同時に内燃機関1AはECU70Aが、SE12が運転可能であり、且つSE12が運転していない場合にSE11の回転数を低下させるとともに、SE11の回転数がクラッチ63の接続可能回転数以下である場合にクラッチ63を接続する構成となっている。
このため、内燃機関1Aは例えば廃熱回収装置10Aの低振動化を図るために上述のような位相差が設けられている場合でも、ショックの発生を抑制しつつクラッチ63を接続することもできる。
図4は内燃機関1Bの概略構成図である。内燃機関1Bは廃熱回収装置10Aの代わりに廃熱回収装置10Bを備える点と、ECU70Aの代わりにECU70Bを備えている点以外、内燃機関1Aと実質的に同一である。廃熱回収装置10Bはクラッチ63を備えていない点と、これに伴いクランクシャフト61の代わりにクランクシャフト61´を備えている点と、バイパス管51とデコンプバルブ52とをさらに備えている点以外、廃熱回収装置10Aと実質的に同一である。
クランクシャフト61´はクランクシャフト611、612の代わりにクランクシャフト611´、612´を備える点以外、クランクシャフト61と実質的に同一である。クランクシャフト611´、612´は互いに連結されることで一体化されている点以外、クランクシャフト611、612と実質的に同一である。クランクシャフト61´はもともと一本のクランクシャフトであってもよい。
バイパス管51は通路部であり、SE12が有する作動空間とバッファ空間Bとを連通している。作動空間は作動流体が気筒20、30間を往復流動する空間である。バイパス管51は具体的にはSE12が有する圧縮空間とバッファ空間Bとを連通している。バイパス管51はSE12が有する膨張空間とバッファ空間Bとを連通してもよい。バッファ空間Bが隔壁によってSE11、SE12それぞれに対して個別に形成されている場合、バイパス管51はSE12が有する作動空間とSE12に対応するバッファ空間Bとを連通できる。
デコンプバルブ52はバイパス管51に設けられている。デコンプバルブ52はバイパス管51を介した作動空間とバッファ空間Bとの連通状態を変更する。デコンプバルブ52は気筒20、30間を往復流動する作動流体を逃がすことで、気筒20、30間を往復流動する作動流体が圧縮される度合いを低減し、デコンプ作用を発生させる。デコンプバルブ52には具体的には例えば流量調節弁を適用できる。デコンプバルブ52は開閉弁であってもよい。
ECU70Bはクラッチ63が制御対象として電気的に接続されていない点と、デコンプバルブ52がさらに制御対象として電気的に接続されている点と、第1の制御部が次に示すように実現される点と、第2の制御部が実現されない点以外、ECU70Aと実質的に同一となっている。
ECU70Aの場合と同様にECU70Bでも、第1の制御部は内燃機関1B(具体的には本体100)の負荷が所定値αよりも低い場合に、廃熱回収装置10Bの出力に合成されるSE12の出力を低下させる。一方、ECU70Bでは第1の制御部が具体的には内燃機関1Bの負荷が所定値αよりも低い場合に、デコンプバルブ52を開弁方向に駆動する。デコンプバルブ52を開弁方向に駆動するにあたり、第1の制御部はデコンプバルブ52を全開にすることができる。
次にECU70Bの制御動作の一例を図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートは内燃機関1B(具体的には本体100)運転中に行われる。また、本フローチャートは図2に示すフローチャートと部分的に同じになっている。このため、ここでは主に図2に示すフローチャートとは異なる部分について説明する。
ステップS4で否定判定であった場合、ECU70Bはデコンプバルブ52を開弁方向に駆動する(ステップS22B)。これにより、廃熱回収装置10Bの出力に合成されるSE12の出力そのものが低下する。ステップS22Bの後には本フローチャートを一旦終了する。ステップS5で否定判定であった場合、ECU70Bはデコンプバルブ52を閉弁し(ステップS21B)、SE12を運転させる(ステップS31)。ECU70BはSE12始動後にデコンプバルブ52を閉弁してもよい。
次に内燃機関1Bの主な作用効果について説明する。内燃機関1Bでは負荷が所定値αよりも低い場合に、ECU70Bが廃熱回収装置10Bの出力に合成されるSE12の出力を低下させる。このため、内燃機関1Bは内燃機関1Aと同様、廃熱回収装置10Bの出力を好適に確保できる。
内燃機関1Bは具体的には負荷が所定値αよりも低い場合に、ECU70Bがデコンプバルブ52を開弁方向に駆動する構成となっている。そして、かかる構成の内燃機関1Bはクラッチ63を備えることなく、廃熱回収装置10Bの出力に合成されるSE12の出力を低下させることができる。このため、内燃機関1Bは内燃機関1Aと比較して、制御の簡素化やコスト低減を図りつつ、廃熱回収装置10Bの出力を確保することもできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
内燃機関 1A、1B
廃熱回収装置 10A、10B
SE 11、12
高温側気筒 20
低温側気筒 30
バイパス管 51
デコンプバルブ 52
クランクシャフト 61、61´
第1のクランクシャフト 611、611´
第2のクランクシャフト 612、612´
クラッチ 63
ECU 70A、70B
本体 100
排気管 110

Claims (3)

  1. 排気を流通させる排気通路部と、
    前記排気通路部に設けられ、複数のスターリングエンジンを有して構成されるとともに、前記複数のスターリングエンジンのうち第1のスターリングエンジンの出力と、前記第1のスターリングエンジンよりも前記排気通路部において下流側に配置された第2のスターリングエンジンの出力とを取り出す出力軸を備える廃熱回収装置と、
    前記廃熱回収装置の出力に合成される前記第2のスターリングエンジンの出力を低下させる出力低下部とを備え、
    前記複数のスターリングエンジンそれぞれがピストンおよび対応するシリンダの間で気体潤滑が行われる高温側気筒および低温側気筒を備えており、
    負荷が所定値よりも低い場合に、前記出力低下部が前記廃熱回収装置の出力に合成される前記第2のスターリングエンジンの出力を低下させる内燃機関。
  2. 前記出力軸が前記第1のスターリングエンジンの動力を取り出す第1の出力軸と、前記第2のスターリングエンジンの動力を取り出す第2の出力軸とを有して構成されており、
    前記廃熱回収装置が前記第1の出力軸と第2の出力軸との接続、切断を行う動力断続部をさらに備え、
    負荷が所定値よりも低い場合に、前記出力低下部が前記動力断続部を切断する請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記廃熱回収装置が前記第2のスターリングエンジンが有する作動空間と前記廃熱回収装置が有するバッファ空間とを連通する通路部と、前記通路部を介した前記作動空間と前記バッファ空間との連通状態を変更するバルブとをさらに備え、
    負荷が所定値よりも低い場合に、前記出力低下部が前記バルブを開弁方向に駆動する請求項1記載の内燃機関。
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