JP2014118866A - スターリングエンジン - Google Patents

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正章 片山
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Abstract

【課題】排気通路部内への作動流体の漏れを検出することで、作動流体の漏れに起因する触媒の排気浄化性能の低下への対処を可能にするスターリングエンジンを提供する。
【解決手段】スターリングエンジン10Aは内燃機関150の排気管110のうち排気を浄化する触媒120よりも上流側の部分に加熱器47が設けられた構成となっている。スターリングエンジン10Aは排気管110内への作動流体の漏れによって変化する排気管110内の状態変化を指標可能なパラメータPに基づき、排気管110内への作動流体の漏れの有無を判断するECU1Aを備える。パラメータPは具体的には例えば排気管110のうち触媒120よりも上流側、且つ加熱器47よりも下流側の部分における排気空燃比P1とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明はスターリングエンジンに関する。
主機関の排気を流通させる排気通路部のうち排気を浄化する触媒よりも上流側の部分に加熱器が設けられたスターリングエンジンが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−337178号公報
スターリングエンジンの作動流体の温度は通常、高温熱源とする主機関の排気の温度より低い。このため、上述のように加熱器が設けられたスターリングエンジンから排気通路部内への作動流体の漏れが発生すると、排気温の低下を招く虞がある。そして、排気温の低下が触媒床温の低下を招く結果、触媒の排気浄化性能が低下する虞がある。このため、かかる作動流体の漏れを検出することで、触媒の排気浄化性能の低下に対処できるようにする技術が望まれる。
本発明は上記課題に鑑み、排気通路部内への作動流体の漏れを検出することで作動流体の漏れに起因する触媒の排気浄化性能の低下への対処を可能にするスターリングエンジンを提供することを目的とする。
本発明は主機関の排気を流通させる排気通路部のうち排気を浄化する触媒よりも上流側の部分に加熱器が設けられたスターリングエンジンであって、前記排気通路部内への作動流体の漏れによって変化する前記排気通路部内の状態変化を指標可能なパラメータに基づき、前記排気通路部内への作動流体の漏れの有無を判断する判断部を備えるスターリングエンジンである。
本発明は前記判断部が、前記パラメータが正常時にとるべき値である場合に作動流体の漏れがないと判断するとともに、前記パラメータが正常時にとるべき値でない場合に作動流体の漏れがあると判断し、前記パラメータが前記排気通路部内の圧力であり、前記正常時にとるべき値が前記排気通路部内の温度に応じて設定される構成とすることができる。
本発明によれば、排気通路部内への作動流体の漏れを検出することで、作動流体の漏れに起因する触媒の排気浄化性能の低下への対処を可能にすることができる。
実施例1のスターリングエンジンの概略構成図である。 排気空燃比に基づき判断部が行う判断の説明図である 実施例1の制御動作をフローチャートで示す図である。 排気温に基づき判断部が行う判断の説明図である。 実施例2のスターリングエンジンの概略構成図である。 実施例2の制御動作をフローチャートで示す図である。 実施例3のスターリングエンジンの概略構成図である。 実施例4のスターリングエンジンの概略構成図である。 実施例4の制御動作をフローチャートで示す図である。 実施例5のスターリングエンジンの概略構成図である。 実施例5のマップデータを模式的に示す図である。
図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1はスターリングエンジン(以下、SEと称す)10Aの概略構成図である。SE10Aは排気管110や触媒120や内燃機関150とともに図示しない車両に搭載されている。排気管110は排気通路部であり、内燃機関150の排気を流通させる。触媒120は排気を浄化する。触媒120は具体的には床下触媒となっている。内燃機関150は主機関であり、SE10Aの廃熱回収対象となっている。
SE10Aは多気筒(ここでは2気筒)α型のSEであり、高温側気筒20および低温側気筒30を備えている。また、冷却器45、再生器46および加熱器47を備えている。高温側気筒20は高温側ピストンである膨張ピストン21と高温側シリンダライナである高温側シリンダ22とを備えている。低温側気筒30は低温側ピストンである圧縮ピストン31と低温側シリンダライナである低温側シリンダ32とを備えている。
高温側シリンダ22の加熱器47側の空間は膨張空間となっている。膨張空間には加熱器47で加熱された作動流体が流入する。加熱器47は流通する作動流体と内燃機関150の排気との間で熱交換を行うことで、作動流体を加熱する。内燃機関150の排気はSE10Aの高温熱源を構成している。加熱器47は排気管110のうち触媒120よりも上流側の部分に設けられている。
低温側シリンダ32の加熱器47側の空間は圧縮空間となっている。圧縮空間には冷却器45で冷却された作動流体が流入する。冷却器45は冷却媒体である冷却水との間で熱交換を行うことで、作動流体を冷却する。再生器46は膨張空間、圧縮空間の間を往復する作動流体との間で熱の授受を行う。具体的には作動流体が膨張空間から圧縮空間へと流れる時には作動流体から熱を受け取る。また、作動流体が圧縮空間から膨張空間へと流れる時には蓄えられた熱を作動流体に放出する。作動流体には空気が適用されている。
次にSE10Aの動作について説明する。加熱器47が作動流体を加熱すると、作動流体が膨張し、膨張ピストン21を駆動する。次に膨張ピストン21が加熱器47側への移動工程である上昇行程に移ると、作動流体は加熱器47を通過し、再生器46に移送される。そして、再生器46で熱を放出して冷却器45へと流れる。冷却器45で冷却された作動流体は圧縮空間に流入し、さらに圧縮ピストン31の上昇に伴って圧縮される。圧縮された作動流体は、今度は再生器46から熱を奪い、温度上昇しながら加熱器47へ流れ込む。そして、再び加熱され、膨張する。このようにピストン21、31は作動流体の往復流動に応じて運動する。
SE10Aはさらにクランクシャフト61とクランクケース62とを備えている。クランクシャフト61はピストン21、31の往復運動を回転運動に変換する。クランクシャフト61はクランクケース62に設けられている。クランクケース62はクランクシャフト61のクランク部を収容している。クランクケース62の内部空間はシリンダ22、32のうちクランクケース62側の空間である下部空間とともにバッファ空間Bを構成している。バッファ空間Bはピストン21、31に隣接してピストン21、31の頂部側とは反対側に形成されている。
クランクケース62には隔壁部62aが設けられている。隔壁部62aはクランクケース62の内部空間を高温側気筒20側の内部空間と低温側気筒30側の内部空間とに区分する。したがって、隔壁部62aは同時にバッファ空間Bを高温側気筒20側のバッファ空間B1と低温側気筒30側のバッファ空間B2とに区分している。隔壁部62aはクランクケース62の一部で構成されている。隔壁部62aはクランクケース62とは異なる部材で構成されてもよい。
SE10AはさらにECU1Aを備えている。ECU1Aは電子制御装置であり、ECU1AにはA/Fセンサ160が電気的に接続されている。A/Fセンサ160は排気管110のうち触媒120よりも上流側、且つ加熱器47よりも下流側の部分に設けられている。ECU1Aには内燃機関150の運転状態を検出するためのセンサ群170がさらに電気的に接続されている。センサ群170は例えば内燃機関150の回転数を検出可能なクランク角センサや内燃機関150の吸入空気量を計測するエアフロメータや内燃機関150に対する加速要求を行うアクセル開度センサや内燃機関150の冷却水温を検知する水温センサを含む。
ECU1AではCPUがROMに格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAMの一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、例えば以下に示す判断部が実現される。
判断部は排気管110内への作動流体の漏れによって変化する排気管110内の状態変化を指標可能なパラメータPに基づき、排気管110内への作動流体の漏れの有無を判断する。具体的には判断部は検出或いは推定されたパラメータPが正常時にとるべき値である場合に、作動流体の漏れがないと判断する。また、検出或いは推定されたパラメータPが正常時にとるべき値でない場合に、作動流体の漏れがあると判断する。パラメータPは具体的には排気管110のうち触媒120よりも上流側、且つ加熱器47よりも下流側の部分における排気空燃比P1となっている。
図2は排気空燃比P1に基づき判断部が行う判断の説明図である。図2(a)で縦軸は内燃機関150の負荷、横軸は時間を示す。図2(b)で縦軸は排気空燃比P1、横軸は時間を示す。横軸の時間は図2(a)、図2(b)で共通である。図2(b)で実線は正常時の排気空燃比P1の変化を、破線は作動流体の漏れが発生した場合の排気空燃比P1の変化を示す。
図2(a)、図2(b)に示すように内燃機関150の負荷が高まると排気はリッチ化する。また、内燃機関150の負荷が低下すると排気はリーン化する。そして、作動流体の漏れが発生した場合には正常時と比較して排気がリーン化する。結果、図2(b)に示すように作動流体の漏れが発生した場合の排気空燃比P1は正常時の排気空燃比P1よりもリーンな値に変化する。
図2(b)に実線で示すような正常時の排気空燃比P1、すなわち正常時のパラメータPの変化はパラメータPに影響する内燃機関150の運転状態に応じて予めマップデータで設定しておくことができる。そして、ECU1AはパラメータPに影響する内燃機関150の運転状態に応じてパラメータPを予め設定したマップデータMをROMに備えている。
このため、判断部はさらに具体的にはパラメータPに影響する内燃機関150の運転状態(ここでは負荷)に基づき、マップデータMから対応するパラメータP(ここでは排気空燃比P1)を読み込む。また、検出或いは推定されたパラメータPと読み込んだパラメータPとの差分の大きさを算出する。
そして、算出した差分の大きさが所定値αよりも小さい場合(ここでは所定値α以下の場合)に作動流体の漏れがないと判断する。また、算出した差分の大きさが所定値αよりも大きい場合に作動流体の漏れがあると判断する。したがって、パラメータPが正常時にとるべき値である場合は具体的には算出した差分の大きさが所定値αよりも小さい場合となっている。また、パラメータPが正常時にとるべき値でない場合は具体的には算出した差分の大きさが所定値αよりも大きい場合となっている。
判断部は例えばパラメータPに影響する内燃機関150の運転状態が定常状態である場合において、パラメータPが変化した場合に作動流体の漏れがあると判断してもよい。この場合も、パラメータPが変化したことを以ってパラメータPが正常時にとるべき値ではないと判断できる。パラメータPが変化したか否かは例えばパラメータPのばらつきの幅が所定の大きさを上回ったか否かで判断できる。
次にECU1Aの制御動作の一例を図3に示すフローチャートを用いて説明する。本フローチャートはSE10A運転中に行うことができる。ECU1Aは排気空燃比P1を検出する(ステップS1)。排気空燃比P1はA/Fセンサ160の出力に基づき検出できる。続いてECU1Aは内燃機関150の負荷を検出するとともに(ステップS2)、マップデータMから対応する排気空燃比P1を読み込む(ステップS3)。そして、検出した排気空燃比P1と読み込んだ排気空燃比P1の差分の大きさを算出するとともに(ステップS4)、算出した差分の大きさが所定値αより大きいか否かを判定する(ステップS5)。結果、肯定判定であれば作動流体の漏れがあると判断し(ステップS6)、否定判定であれば作動流体の漏れがないと判断する(ステップS7)。そしてその後、本フローチャートを一旦終了する。
次にSE10Aの主な作用効果について説明する。排気管110のうち触媒120よりも上流側の部分に加熱器47が設けられたSE10Aでは、ECU1Aが排気空燃比P1に基づき排気管110内への作動流体の漏れの有無を判断する。このため、SE10Aは排気管110内への作動流体の漏れを検出することで、作動流体の漏れに起因する触媒120の排気浄化性能の低下への対処を可能にすることができる。
パラメータPは例えば排気管110のうち触媒120よりも上流側、且つ加熱器47よりも下流側の部分における排気温P2であってもよい。この場合、当該部分にA/Fセンサ160の代わりに温度センサを設けることで、排気温P2を検出できる。この場合、作動流体には空気のほか例えばHe、H、N等の気体を適用できる。
図4は排気温P2に基づき判断部が行う判断の説明図である。図4(a)で縦軸は内燃機関150の負荷、横軸は時間を示す。図4(b)で縦軸は排気温P2、横軸は時間を示す。横軸の時間は図4(a)、図4(b)で共通である。図4(b)で実線は正常時の排気温P2の変化を、破線は作動流体の漏れが発生した場合の排気温P2の変化を示す。
図4(a)、図4(b)に示すように内燃機関150の負荷が高まると排気温P2は上昇する。また、内燃機関150の負荷が低下すると排気温P2は低下する。そして、作動流体の漏れが発生した場合には図4(b)に示すように正常時と比較して排気温P2が低下する。したがって、この場合にはECU1AがマップデータMとして内燃機関150の負荷に応じて排気空燃比P1の代わりに排気温P2を設定したマップデータを備えることで、判断部は排気空燃比P1の場合と同様に作動流体の漏れの有無を判断できる。なお、所定値αの具体的な値は排気空燃比P1の場合と異なっていてよい。
図5はSE10Bの概略構成図である。SE10Bは排出管70とバルブ75とをさらに備える点と、ECU1Aの代わりにECU1Bを備える点以外、SE10Aと実質的に同一となっている。排出管70は作動流体の排出通路部であり、SE10Bの内部空間と外部空間とを連通している。排出管70はSE10Bのうち加熱器47以外の部分に設けられている。当該部分は具体的には低温側気筒30となっている。そして、排出管70は具体的にはSE10Bの圧縮空間と大気とを連通している。
バルブ75は電磁弁であり、排出管70に設けられている。バルブ75は開閉することで、SE10Bの内部空間と外部空間とを連通、遮断する。外部空間は例えば作動流体を貯留する貯留タンクの内部空間など大気以外の空間であってもよい。バルブ75は流量調節弁であってもよい。
ECU1Bはバルブ75が制御対象としてさらに電気的に接続されている点と、以下に示す制御部がさらに実現される点以外、ECU1Aと実質的に同一となっている。制御部は判断部が作動流体の漏れがあると判断した場合にSE10Bの内部空間と外部空間とが連通するようにバルブ75を制御する。具体的にはバルブ75を開弁する。
次にECU1Bの制御動作の一例を図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートはステップS6に続いてステップS10が追加されている点以外、図3に示すフローチャートと同一となっている。このため、ここではステップS10について説明する。ステップS6で肯定判定であれば、ECU1Bはバルブ75を開弁する(ステップS10)。結果、SE10Bの内部空間と外部空間とが連通する。
次にSE10Bの主な作用効果について説明する。SE10Bでは作動流体の漏れがあると判断した場合にECU1Bがバルブ75を開弁する。このため、SE10Bは作動流体の漏れがあると判断した場合にSE10Bの内部空間から外部空間に作動流体を排出できる。具体的には圧縮空間から大気に作動流体を排出できる。結果、排気管110に漏れ出す作動流体の量を低減できる。このため、SE10BはSE10Aと比較してさらに作動流体の漏れに起因する触媒120の排気浄化性能の低下を実際に抑制できる。
図7はSE10Cの概略構成図である。SE10Cは加圧ポンプ80をさらに備える点と、排出管70の配置が異なる点と、ECU1Bの代わりにECU1Cを備える点以外、SE10Bと実質的に同一となっている。加圧ポンプ80はクランクケース62内を加圧する。加圧ポンプ80は大気開放された入口と加圧流体の出口とが作動停止時に連通するようになっている。
排出管70はクランクケース62に設けられている。排出管70はクランクケース62内と加圧ポンプ80の出口とを連通することで、加圧ポンプ80を介してクランクケース62内と大気とを連通している。クランクケース62内は具体的にはバッファ空間B2となっている。クランクケース62内はバッファ空間B1であってもよい。或いは、隔壁部62aが設けられていない場合のバッファ空間Bであってもよい。
ECU1Cは加圧ポンプ80がさらに電気的に接続される点と、制御部がさらに加圧ポンプ80の制御を行う点以外、ECU1Bと実質的に同一となっている。制御部はSE10C始動前にクランクケース62内を加圧するように加圧ポンプ80を制御する。
この点、SE10Cではクランクケース62内を加圧した場合であっても、ピストン21、31および対応するシリンダ22、32間に形成された微小クリアランスを通じて、膨張空間や圧縮空間に存在する作動流体の平均圧力と、クランクケース62内に存在する作動流体の平均圧力とが時間経過とともにほぼ等しくなるようになっている。このためSE10Cではクランクケース62内を加圧し、作動流体を高圧にすることで、より大きな出力が得られるようにしている。
SE10Cでは排出管70が加圧ポンプ80の加圧流体を流通させる加圧通路部を兼ねている。また、バルブ75がクランクケース62内の加圧の許可、禁止を切替可能なバルブを兼ねている。すなわち、SE10Cでは排出管70とバルブ75とが加圧ポンプ80と共用されている。なお、加圧ポンプ80の制御自体はSE10C始動前に行われる。そして、作動流体の漏れに関してECU1CはECU1Bと同様の制御を行う。このため、ECU1Cの制御動作を示すフローチャートについては図示省略する。
次にSE10Cの主な作用効果について説明する。SE10Cでは作動流体の漏れがあると判断した場合にECU1Cがバルブ75を開弁することで、クランクケース62内から大気に作動流体を排出できる。この点、クランクケース62内は排気管110からの離間距離の関係で、SE10C内で作動流体の温度が相対的に低い空間となっている。このため、SE10CはSE10Bと比較してさらに高温であるが故に排出した作動流体が外部で悪影響を及ぼすことも抑制できる。
SE10Cは具体的にはクランクケース62内をバッファ空間B2とする構成であることで、気筒20、30との関係上、クランクケース62内で作動流体の温度がより低い空間から作動流体を排出できる。結果、排出した作動流体が外部で悪影響を及ぼすことをより好適に抑制できる。なお、クランクケース62内から大気に作動流体を排出するには、加圧ポンプ80と共用しない態様で排出管70をクランクケース62に設けることもできる。この点、SE10Cはさらに排出管70とバルブ75を加圧ポンプ80と共用することで、コスト面で有利な構成とすることもできる。
図8はSE10Dの概略構成図である。SE10DはECU1Cの代わりにECU1Dを備える点以外、SE10Cと実質的に同一である。同様の変更は例えばSE10Bに対して行われてもよい。ECU1Dは警告灯130が制御対象としてさらに電気的に接続されている点と、制御部がさらに次に示す制御を行う点以外、ECU1Cと実質的に同一となっている。
すなわち、ECU1Dでは判断部が作動流体の漏れがあると判断した場合に、制御部がバルブ75を制御するとともに異常の発生を知らせるように警告灯130を制御する。具体的には警告灯130を点灯する。警告灯130は警告発生部であり、車室内に設けられている。警告灯130は点灯することで異常の発生を知らせる。なお、警告発生部は音声や画面表示などによって異常の発生を知らせてもよい。
次にECU1Dの制御動作の一例を図9に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートはステップS10に続いてステップS15が追加されている点以外、図6に示すフローチャートと同一となっている。このため、ここではステップS15について説明する。ステップS10に続いてECU1Dは警告灯130を点灯する(ステップS15)。結果、異常の発生が知らされる。
次にSE10Dの主な作用効果について説明する。SE10Dでは作動流体の漏れがあると判断した場合に、ECU1Dがバルブ75を開弁するとともに警告灯130を点灯する。この点、バルブ75を開弁した後にはSE10D内の圧力が保持されなくなる結果、SE10Dの運転に支障が生じる。したがって、このまま車両を運転し続けると、SE10Dが重量や負荷の単なる増加要因となって燃費を悪化させることに繋がる。これに対し、SE10Dは警告灯130を点灯することで、運転者に点検修理を受けるように促すことができる。結果、異常が放置されたまま、車両の運転が継続して行われることも防止できる。
図10はSE10Eの概略構成図である。SE10Eはクランクモータ63をさらに備える点と、ECU1Dの代わりにECU1Eを備える点以外、SE10Dと実質的に同一である。同様の変更は例えばSE10B、SE10Cに対して行われてもよい。ECU1Eはクランクモータ63がさらに電気的に接続されている点と、A/Fセンサ160の代わりに圧力センサ165がセンサ・スイッチ類として電気的に接続されている点と、判断部とマップデータMとが以下に示すように構成されている点以外、ECU1Dと実質的に同一である。
クランクモータ63はスタータであり、クランクシャフト61を駆動することでSE10Eの始動をアシストする。クランクモータ63はSE10E運転時には発電機として機能する。ECU1Eはクランクモータ63を制御対象とするだけでなく、SE10E運転中にはクランクモータ63の出力に基づきSE10Eの負荷を検出することもできる。
圧力センサ165はA/Fセンサ160と同様に排気管110のうち触媒120よりも上流側、且つ加熱器47よりも下流側の部分に設けられている。圧力センサ165は当該部分における圧力P3を検知する。SE10EではパラメータPが具体的には圧力P3となっている。このため、SE10Eでは判断部が圧力P3に基づき作動流体の漏れの有無を判断するように構成されている。
図11はECU1Eが備えるマップデータMを模式的に示す図である。矢印Rそれぞれで示す領域は排気管110内への作動流体の漏れがある場合に圧力P3が含まれる領域を示す。
ここで、圧力P3は排気管110内の温度(具体的には圧力センサ165が設けられている上述の部分における排気管110内の温度)に応じて変化する。そして、当該温度は内燃機関150の運転状態とSE10Eの運転状態とに応じて変化する。具体的には例えば内燃機関150の負荷が増加すると、当該温度が上昇する。結果、この場合には圧力P3が上昇する。また、例えばSE10Eの負荷が増加すると、当該温度が低下する。結果、この場合には圧力P3が低下する。
このため、ECU1EはマップデータMとして具体的には、内燃機関150の運転状態(ここでは内燃機関150の負荷)とSE10Eの運転状態(ここではSE10Eの負荷)とに応じて、排気管110内への作動流体の漏れがない場合における圧力P3を予め設定したマップデータを備えている。
マップデータMに設定された圧力P3は圧力P3が正常時にとるべき値となっている。また、マップデータMに設定された圧力P3は内燃機関150の運転状態とSE10Eの運転状態とに応じて設定されることで、排気管110内の温度に応じて設定されている。圧力P3は排気管110内への作動流体の漏れがある場合に、正常時にとるべき値よりも大きくなる。
ECU1Eが圧力P3を設定したマップデータMを備えることで、判断部は排気空燃比P1の場合と同様に排気管110内への作動流体の漏れの有無を判断できる。このため、ECU1Eの制御動作を示すフローチャートについては図示省略する。なお、所定値αの具体的な値は排気空燃比P1の場合と異なっていてよい。
次にSE10Eの主な作用効果について説明する。SE10EではECU1Eが圧力P3に基づき排気管110内への作動流体の漏れの有無を判断する。同時にSE10Eではかかる判断を行うにあたり、圧力P3が正常時にとるべき値が排気管110内の温度に応じて設定されている。このため、SE10Eはかかる判断を行うことで、排気管110内への作動流体の漏れに起因する触媒120の排気浄化性能の低下への対処を可能にすると同時に、かかる判断の正確性を高めることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
ECU 1A、1B、1C、1D、1E
SE 10A、10B、10C、10D、10E
排気管 110
触媒 120
内燃機関 150

Claims (2)

  1. 主機関の排気を流通させる排気通路部のうち排気を浄化する触媒よりも上流側の部分に加熱器が設けられたスターリングエンジンであって、
    前記排気通路部内への作動流体の漏れによって変化する前記排気通路部内の状態変化を指標可能なパラメータに基づき、前記排気通路部内への作動流体の漏れの有無を判断する判断部を備えるスターリングエンジン。
  2. 請求項1記載のスターリングエンジンであって、
    前記判断部が、前記パラメータが正常時にとるべき値である場合に作動流体の漏れがないと判断するとともに、前記パラメータが正常時にとるべき値でない場合に作動流体の漏れがあると判断し、
    前記パラメータが前記排気通路部内の圧力であり、
    前記正常時にとるべき値が前記排気通路部内の温度に応じて設定されるスターリングエンジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105606370A (zh) * 2014-11-19 2016-05-25 福特全球技术公司 发动机缸体加热器故障检测
JP2018066300A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 ヤンマー株式会社 スターリングエンジン

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