JP2013194635A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイル貯留手段内のオイルレベルが低下した場合に、過給機が過昇温されるのを防止して過給機の軸受および連結軸の焼き付けやオイルコーキングが発生するのを抑制することができる内燃機関の制御装置を提供すること。
【解決手段】ECU61は、油圧P1が判定値P以下であるものと判断した場合には、イグナイタ66を制御して点火プラグ18の点火時期の遅角を禁止する機関制御、EGRバルブ35の閉じ制御を行う機関制御、あるいは、インタークーラ29への冷却水量を増大させる機関制御のうちのいずれかの機関制御を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、オイルによって過給機の潤滑を行う内燃機関の制御装置に関する。
車両の内燃機関の吸入空気を過給する過給機としては、排気通路に配置されたタービンと、吸気通路に配置されたコンプレッサと、タービンとコンプレッサとを連結し、軸受を介してハウジングに回転自在に支持されるタービンシャフト(連結軸)とを備えている。
この過給機は、排気通路に配置されるタービンが排気ガスのエネルギによって回転し、これに伴って吸気通路に配置されるコンプレッサが回転して吸入空気を圧縮するものである。
この過給機にあっては、高速回転時等に軸受およびタービンシャフトの焼き付けが発生すること等を防止するために、オイルポンプによって軸受にオイルを供給して、軸受およびタービンシャフトを潤滑するようにしている。
ところで、過給機をオイルによって潤滑する場合には、オイルパン内のオイルが不足すると、オイルポンプによって軸受に供給される油圧が低下するため、軸受に供給されるオイル量が少なくなってしまい、軸受およびタービンシャフトの焼き付け等が発生するおそれがある。このため、軸受およびタービンシャフトの焼き付け等が発生するおそれがあることを早期に検出する必要がある。
従来、過給機の異常検出装置としては、過給機の軸受に供給される油圧を、内燃機関の回転数と油圧とによって設定された基準油圧値と比較し、過給機の軸受に供給される油圧が基準油圧値よりも低下したときに警報を発生することにより、過給機の異常を早期に検出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特公昭61−31150号公報
しかしながら、このような従来の過給機の異常検出装置にあっては、過給機の軸受に供給される油圧が基準油圧値よりも低下したときに警報を発生しているが、警報を発生した後には、過給機の軸受に供給されるオイル量が少なくなることから、オイルによる過給機の冷却性能が低下してしまう。このため、過給機が高温の排気ガスに晒されてしまい、過度に昇温されてしまう。
このため、軸受に供給されるオイルが少ない上に、過昇温の発生によってオイルの粘性が過度に低くなってしまい、軸受とタービンシャフトの間に形成される油膜が薄くなってしまう。また、オイルによる軸受とタービンシャフトとの冷却性能が低下するため、過昇温により軸受とタービンシャフトが過度に発熱してしまう。これらの結果、軸受およびタービンシャフトの焼き付けが発生してしまう。
これに加えて、オイル量の低下によって軸受の冷却性能が低下してしまうことで、オイルが高温の排気ガスによって過昇温されてタール化し、所謂、オイルコーキングが発生してしまう。
このオイルコーキングは、過給機の高温部に付着したり、軸受にオイルを供給するためのオイル通路に堆積されてしまう。このため、例えば、オイルがオイル通路内を流通し難くなる。また、軸受とタービンシャフトとの間にオイルコーキングが入り込んでタービンシャフトを円滑に回転させることができないおそれがある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、オイル貯留手段内のオイルレベルが低下した場合に、過給機が過昇温されるのを防止して過給機の軸受および連結軸の焼き付けやオイルコーキングが発生するのを抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記目的を達成するため、(1)内燃機関の気筒の燃焼室から排出される排気ガスによって作動するタービン、前記タービンによって駆動され、吸気を圧縮するコンプレッサ、および前記タービンと前記コンプレッサとを連結し、ハウジングに軸受を介して回転自在に支持された連結軸を含んで構成される過給機と、オイルが貯留されたオイル貯留手段と、前記オイル貯留手段に貯留されたオイルを、オイル供給経路を通して前記過給機の前記軸受に供給するオイルポンプとを含んで構成される内燃機関に設けられた制御装置であって、前記オイルポンプから前記軸受に供給される油圧が、少なくとも前記内燃機関の回転数に応じて予め定められた所定値以下となったことを条件として、前記燃焼室から排出される排気ガスの温度を低下させる機関制御を実行する機関制御手段を有するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、オイルポンプから過給機の軸受に供給される油圧が、少なくとも内燃機関の回転数に応じて予め定められた所定値以下となったことを条件として、排気ガスの温度を低下させる機関制御を実行するので、オイル貯留手段のオイルレベルが低下して過給機の軸受に供給されるオイル量が少なくなった場合に、過給機に供給される排気ガスの温度を低下させることができる。
このため、過給機が過昇温されるのを防止して、過給機に供給されるオイル量が低下した場合であっても、オイルの粘性が過度に低くなるのを防止して、軸受と連結軸との間に油膜を形成することができるとともに、軸受と連結軸とが過度に発熱してしまうのを抑制することができる。この結果、軸受および連結軸の焼き付けが発生するのを抑制することができる。
また、オイルが過昇温されるのを防止することができるため、過給機の高温部や軸受にオイル供給するためのオイル通路等にオイルコーキングが発生するのを抑制することができる。
このため、例えば、オイル通路の流路面積を確保してオイル通路を介してオイルを軸受に確実に供給することができるとともに、軸受および連結軸の間にオイルコーキングが入り込んでしまうのを抑制して、連結軸を円滑に回転させることができる。
上記(1)の内燃機関の制御装置において、(2)前記内燃機関が、複数の気筒毎に設けられた点火手段と、前記点火手段の点火時期を制御する点火時期制御手段とを含んで構成され、前記機関制御手段は、前記オイルポンプから前記過給機に供給される油圧が前記所定値以下となったことを条件として、前記点火時期の遅角制御を禁止することにより、前記機関制御を実行するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、オイルポンプから過給機に供給される油圧が所定値以下となったことを条件として、点火時期の遅角制御を禁止することにより、機関制御を実行するので、燃焼室内の燃焼速度を速くして燃焼室から未燃焼ガスを排出し難くすることができ、排気ガスの温度を低下させることができる。したがって、過給機が過昇温されてしまうのを防止することができる。
上記(1)の内燃機関の制御装置において、(3)前記内燃機関が、前記複数の気筒に吸入空気を導入する吸気管と、前記燃焼室から排出された排気ガスが導入される排気管と、前記排気管に排出される排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気管に導入するEGR管と、前記EGR管の流路面積を調整する流路調整手段とを備え、前記機関制御手段は、前記オイルポンプから前記過給機に供給される油圧が前記所定値以下となったことを条件として、前記流路調整手段を調整してEGRガスが前記吸気管に導入されるのを禁止することにより、前記機関制御を実行するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、オイルポンプから過給機に供給される油圧が所定値以下となったことを条件として、流路調整手段を調整してEGRガスが吸気管に導入されるのを禁止することにより、機関制御を実行するので、燃焼室に導入されるEGRガスによって燃焼室内の燃焼温度が低下するのを防止することができる。
このため、燃焼室内の燃焼速度を速くして燃焼室から未燃焼ガスを排出し難くすることができ、排気ガスの温度を低下させることができる。したがって、過給機が過昇温されてしまうのを防止することができる。
上記(1)に記載の内燃機関の制御装置において、(4)前記内燃機関が、前記複数の気筒に吸入空気を導入する吸気管と、前記排気管に排出される排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気管に導入するEGR管と、前記EGRガスの流れ方向の下流側の前記吸気管に設けられ、前記吸気管内の吸入空気を冷却するインタークーラと、前記インタークーラに冷却水を導入する導入管と、前記導入管によって前記インタークーラに導入される冷却水量を調整する冷却水量調整手段とを含んで構成され、前記機関制御手段は、前記オイルポンプから前記過給機に供給される油圧が前記所定値以下となったことを条件として、前記冷却水量調整手段を調整して前記インタークーラに導入される冷却水量を増大させることにより、前記機関制御を実行するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、オイルポンプから過給機に供給される油圧が所定値以下となったことを条件として、インタークーラに導入される冷却水量を増大させることにより、機関制御を実行するので、過給機による圧縮および高温のEGRガスの導入によって吸気温度が上昇されて密度の低下を招いた吸入空気をインタークーラで冷却して、吸入空気の密度を高めることができる。
このため、燃焼室に導入される吸入空気の充填効率を高くして、燃焼室内の燃焼速度を速くすることができる。このため、燃焼室から未燃焼ガスを排出し難くすることができ、排気ガスの温度を低下させることができる。したがって、過給機が過昇温されてしまうのを防止することができる。
上記(1)〜(4)の内燃機関の制御装置において、(5)前記機関制御手段から出力される異常信号に基づいて警告を行う警告手段を有し、前記機関制御制御手段は、前記オイルポンプから前記過給機に供給される油圧が前記所定値以下となったことを条件として、前記警告手段に前記異常信号を出力するものから構成されている。
この内燃機関の制御装置は、機関制御手段が、オイルポンプから過給機に供給される油圧が所定値以下となったことを条件として、警告手段に異常信号を出力して警告手段による警告を行うので、運転者にオイル貯留手段内のオイルを交換するための作業を促してオイル貯留手段に貯留されるオイルが不足したことを運転者に警告することができる。このため、運転者に対して、オイル貯留手段のオイルの点検またはオイル貯留手段にオイルを補充する作業を促すことができる。
本発明によれば、オイル貯留手段内のオイルレベルが低下した場合に、過給機が過昇温されるのを防止して過給機の軸受および連結軸の焼き付けやオイルコーキングが発生するのを抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置の第1の実施の形態を示す図であり、内燃機関の制御装置を備えたエンジンの概略構成図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の第1の実施の形態を示す図であり、過給機の断面図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の第1の実施の形態を示す図であり、機関制御手段を構成する電子部品のブロック図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の第1の実施の形態を示す図であり、最低油圧判定マップを示す図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の第1の実施の形態を示す図であり、機関制御プログラムのフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置の第2の実施の形態を示す図であり、機関制御プログラムのフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置の第3の実施の形態を示す図であり、機関制御プログラムのフローチャートである。
以下、本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図5は、本発明に係る内燃機関の制御装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン1は、火花点火式のガソリンエンジンであり、エンジン1の気筒数および気筒配置は、特に限定されない。図1には、1つの気筒のみが代表して描かれている。
エンジン1は、シリンダブロック10と、シリンダブロック10の上部に設けられたシリンダヘッド11と、シリンダブロック10の下部に設けられたクランクケース12と、クランクケース12の下部に取付けられ、オイルOが貯留されるオイル貯留手段としてのオイルパン13とを備えている。
シリンダブロック10には気筒14が形成されており、この気筒14内にはピストン15が上下方向に移動自在に収納されている。例えば、4気筒エンジンであれば、ピストン15が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行う。
ピストン15は、コネクティングロッド31aを介してクランクシャフト31が連結されており、ピストン15の上下運動は、コネクティングロッド31aを介してクランクシャフト31の回転運動に変換されるようになっている。
シリンダヘッド11には吸気弁16と、排気弁17と、点火手段としての点火プラグ18と、気筒14の内周面(シリンダボア)とシリンダヘッド11とピストン15の頂部とによって囲まれる燃焼室19に直接に燃料を噴射するインジェクタ20とが設けられている。
インジェクタ20には燃料タンクから燃料ポンプによって所定圧力の燃料が供給されるようになっており、インジェクタ20は、燃焼室19内に燃料を噴射する。
シリンダヘッド11には吸気通路21aを有する吸気管21が連通しており、各気筒14の吸気弁16には吸気通路21aが連通している。シリンダヘッド11には排気通路22aを有する排気管22が連通しており、各気筒14の排気弁17には排気通路22aが連通している。
また、エンジン1は、過給機23を備えており、この過給機23は、コンプレッサ24と、タービン25と、コンプレッサ24およびタービン25を連結する連結軸としてタービンシャフト26とを備えている。
コンプレッサ24は、吸気管21の途中に設けられており、タービン25は、排気管22の途中に設けられている。コンプレッサ24より上流側の吸気管21には、エアクリーナ27と、吸気管21に吸入される吸入空気量を検出するエアフローメータ28とが設けられており、コンプレッサ24より下流側の吸気管21には、インタークーラ29と、スロットル弁30とが設けられている。
また、タービン25より下流側の排気管22には、排気ガスを浄化する触媒32が設けられており、この触媒32は、例えば、HC、COおよびNOxを同時に低減することができる三元触媒としての機能を有している。
また、エンジン1にはEGR装置33が搭載されている。EGR装置33は、吸入空気に排気ガスの一部をEGRガスとして導入することで、燃焼室19内の燃焼温度および燃焼速度を低下させてNOxの発生量を低減させる装置である。
このEGR装置33は、吸気管21の吸気通路21aと排気管22の排気通路22aとを連通するEGR管34と、このEGR管34の途中に設けられた流路調整手段としてのEGRバルブ35とを含んで構成されている。
EGR管34は、一端部が排気管22に接続されており、他端部が吸気管21に接続され、排気通路22aに排出された排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路21aに還流させるようになっている。
EGRバルブ35は、エンジンコントロールユニット(以下、ECUという)61からの出力信号に基づいて開度が制御されるようになっており(図3参照)、EGR管34の流路面積を調整することにより、気筒14に導入されるEGRガスの割合、すなわち、EGR率[EGR量/(EGR量+吸入空気量(新規空気量))(%)]を変更することができ、排気管22から吸気管21に導入されるEGRガス量(排気還流量)を調整することができる。
インタークーラ29は、コンプレッサ24よりも下流で、かつEGR管34の他端部よりも下方で吸気管21に取付けられており、吸気とエンジン1の冷却水との間で熱交換を行うようになっている。
インタークーラ29にはエンジン1から冷却水が導入される導入管としての冷却水導入管37が接続されている。本実施の形態のインタークーラ29は、EGRガスの流れ方向に対して下流側に設けられており、EGRガスが混合された吸入空気を冷却するようになっている。
冷却水導入管37の途中には冷却水導入管37の流路面積を可変する冷却水量調整手段としてのクーラバルブ38が設けられており、このクーラバルブ38は、ECU61からの出力信号に基づいて開度が調節されるようになっている。
そして、クーラバルブ38の開度を調節することにより、インタークーラ29に導入される冷却水量を調節して吸入空気の冷却性能を変更することができる。
また、インタークーラ29には冷却水排出管39が接続されており、この冷却水排出管39は、インタークーラ29に導入され、吸入空気と熱交換された冷却水を図示しないラジエータ側に排出するようになっている。
一方、エンジン1にはオイル供給装置40が設けられており、このオイル供給装置40は、オイルストレーナ41、オイルポンプ42、オイルフィルタ43および配管やエンジン1内に設けられたオイル通路等からなるオイル供給経路44を含んで構成されている。
オイルストレーナ41は、オイルパン13内のオイルOに浸漬されており、オイルポンプ42によってオイルパン13内のオイルOが汲み上げられたときに、オイルOの異物を除去するようになっている。
オイルポンプ42によって汲み上げられたオイルは、オイルフィルタ43で浄化された後に、オイル供給経路44を介して過給機23に供給されるようになっている。また、オイル供給経路44は、過給機23に供給されたオイルを再度、オイルパン13に回収する。
なお、オイル供給経路44は、エンジン1のシリンダブロック10内に設けられたピストン15、クランクシャフト31とコネクティングロッド31aとを連結するコンロッド軸受、クランクシャフト31をクランクケース12に回転自在に支持するクランク軸受、シリンダヘッド11に設けられた吸・排気シャフトのカムジャーナル、VVT(Variable Valve Timing)等の被供給部位にオイルポンプ42から吐出されたオイルを供給するようになっている。
そして、これら被供給部位に供給されたオイルは、シリンダヘッド11およびシリンダブロック10内を滴下してオイルパン13に回収される。図1では、説明の便宜上、オイルパン13をシリンダブロック10と別の位置に描いているが、オイルパン13は、シリンダブロック10の下部に設けられている。
オイルポンプ42は、クランクシャフト31に機械的に結合されており、エンジン1の駆動力を用いてオイル供給経路44にオイルを吐出させるトロコイドポンプ、またはギヤポンプ等の機械式オイルポンプから構成されている。なお、オイルポンプ42は、エンジン1の作動とは独立して駆動される電動ポンプから構成されてもよい。
図2に示すように、過給機23は、コンプレッサ24とタービン25とがそれぞれコンプレッサハウジング45とタービンハウジング46とに収容されており、コンプレッサ24およびタービン25を連結するタービンシャフト26は、ハウジングとしてのセンターハウジング47に軸受48a、48bを介して回転自在に支持されている。軸受48a、48bとしては、タービンシャフトを支持する軸受として、例えば、油孔付きのフルフロート式またはセミフロート式の浮動ブッシュ軸受が用いられる。なお、軸受48a、48bとしては、この構成に限定されるものではない。
センターハウジング47には、軸受48a、48bに連通するオイル通路49a、49bが形成されており、このオイル通路49a、49bは、オイル導入通路50を通じてオイル供給経路44からオイルが供給されることにより、軸受48a、48bにオイルを供給する。
また、センターハウジング47にはオイル排出通路51が形成されており、このオイル排出通路51は、軸受48a、48bに供給されたオイルをオイル供給経路44に排出する。すなわち、過給機23は、オイル供給経路44上に設けられており、オイル排出通路51からオイル供給経路44に排出されたオイルは、オイル供給経路44を通してオイルパン13に回収される。
一方、図3に示すように、エンジン1には制御装置60が設けられており、この制御装置60は、ECU61、エアフローメータ28、油圧センサ62、油温センサ63、クランク角センサ64、水温センサ65およびウォーニングランプ67を含んで構成されている。
図1に示すように、油圧センサ62は、オイル供給経路44上に設けられており、オイルポンプ42から吐出されたオイルの圧力(以下、単に油圧という)を検出してECU61に検出情報を出力する。
図1に示すように、油温センサ63は、オイル供給経路44上に設けられており、オイルポンプ42から吐出されたオイルの温度(以下、単に油温という)を検出してECU61に検出情報を出力する。
また、クランク角センサ64は、クランクシャフト31の近傍に設けられており、このクランク角センサ64は、例えば、電磁ピックアップであって、クランクシャフト31が回転する際にクランクシャフト31に設けられたシグナルロータの歯に対応するパルス状の信号(出力パルス)を発生してECU61に出力する。ECU61は、クランク角センサ64の出力情報に基づいて単位時間当たりのパルス数を計測することにより、エンジン回転数を演算する。
図1に示すように、水温センサ65は、シリンダブロック10に取付けられており、エンジン1内を潤滑する冷却水の温度を検出してECU61に検出情報を出力するようになっている。
ECU61は、CPU(Central Processing Unit)61a、ROM(Read Only Memory)61b、RAM(Random Access Memory)61cおよび入出力インターフェース61d等を含んで構成されている。
ROM61bは、機関制御プログラムを含んだ各種制御プログラムや、これら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。
CPU61aは、ROM61bに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて機関制御を含んだ各種演算処理を実行する。RAM61cは、CPU61aでの演算結果や上述した各種センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、ワークエリアの一部も構成する不揮発性のメモリである。
また、ECU61の入出力インターフェース61dにはインジェクタ20、エアフローメータ28、EGRバルブ35、クーラバルブ38、油圧センサ62、油温センサ63、クランク角センサ64、水温センサ65、イグナイタ66およびウォーニングランプ67が接続されている。
イグナイタ66は、点火プラグ18の点火時期を調節するものであり、ECU61は、エンジン回転数および吸入空気量に基づいて定められる基本点火時期を基準として、水温等のエンジン負荷に基づいて基本点火時期の進角量または遅角量を演算し、演算結果に基づいてイグナイタ66を制御して点火プラグ18の点火時期を制御する。
なお、基本点火時期は、エンジン回転数および吸入空気量と基本点火時期とが関連付けられた基本点火時期マップがROM61bに格納されている。
具体的には、ECU61は、エアフローメータ28とクランク角センサ64からの検出情報に基づいて基本点火時期マップを参照して基本点火時期を演算し、水温センサ65からの検出情報に基づいて基本点火時期から遅角量または進角量を演算してイグナイタ66を制御して点火プラグ18の点火時期を決定する。
ECU61は、例えば、エンジン負荷が高いとき程、点火時期を遅角させるとともに、エンジン回転数が高いとき程、点火時期を進角させる制御を行うことによって、ノッキングや混合気の不完全燃焼といった異常燃焼を抑制してエンジン出力の向上やエミッションの改善を図る。
また、ROM61bには目標EGR率演算マップが格納されており、この目標EGR率演算マップは、目標EGR率と、クランク角センサ64が検出するエンジン回転数、エアフローメータ28が検出した吸入空気量に基づく充填効率等のエンジン負荷とが関連付けられている。
ECU61は、クランク角センサ64およびエアフローメータ28等の検出情報に基づいて目標EGR率演算マップを参照し、EGRバルブ35の開度を調整する。
また、ROM61bには、目標冷却温度演算マップが格納されており、この目標冷却温度演算マップは、目標冷却温度と、クランク角センサ64が検出するエンジン回転数、エアフローメータ28が検出した吸入空気量に基づく充填効率等のエンジン負荷とが関連付けられている。
ECU61は、クランク角センサ64およびエアフローメータ28等の検出情報に基づいて目標冷却温度演算マップを参照し、クーラバルブ38の開度を調節する。
また、ROM61bには、図4に示す最低油圧判定マップ68が格納されている。この最低油圧判定マップ68は、油温毎にエンジン回転数とそのエンジン回転数での最低油圧とが割り当てられてROM61bに記憶されている。すなわち、最低油圧判定マップ68は、温度毎に複数のマップを有しており、図4では、T℃の油温にエンジン回転数とそのエンジン回転数での最低油圧とが割り当てられたマップの一例を示している。この最低油圧は、オイルの粘性が低い高油温になる程、低く設定される。
なお、最低油圧判定マップ68は、温度毎にエンジン回転数とそのエンジン回転数での最低油圧とが割り当てられてもよいし、一定の温度範囲毎(例えば、10℃毎)にエンジン回転数とそのエンジン回転数での最低油圧とが割り当てられてもよい。
CPU61aは、油温センサ63によって検出された油温と、油圧センサ62から検出された油圧と、クランク角センサ64によって検出されたエンジン回転数とに基づいて最低油圧判定マップ68を参照する。
そして、CPU61aは、油温とエンジン回転数とに応じた油圧が判定値P以下であるものと判断した場合には、オイルパン13内のオイルレベルが適正な液面よりも低下し、エア吸いによって過給機23に供給されるオイルの圧力が低下したものと判断するようになっている。
なお、適正なレベルとは、油圧が油温およびエンジン回転数に応じた油圧よりも大きく低下し、過給機23やコンロッド軸受等の被供給部位の潤滑性が悪化するレベルである。
CPU61aは、油圧センサ62が検出した油圧が判定値Pよりも低下したものと判断したことを条件として、点火時期の遅角制御を禁止する機関制御を実行する。
本実施の形態では、制御装置60のECU61、エアフローメータ28、クランク角センサ64、水温センサ65およびイグナイタ66が、点火プラグ18の点火時期を制御する点火時期制御手段を構成している。また、制御装置60のECU61、油圧センサ62、油温センサ63が点火時期の遅角制御を禁止する機関制御手段を構成している。
また、CPU61aは、油圧センサ62が検出した油圧が判定値Pよりも低下したものと判断したことを条件として、ウォーニングランプ67に異常信号を出力するようになっている。
ウォーニングランプ67は、CPU61aから異常信号が入力されると、点灯あるいは点滅するようになっており、運転者にオイルパン13内のオイルが不足したことを警告するようになっている。本実施の形態の制御装置60は、ウォーニングランプ67が警告手段を構成している。
運転者は、ウォーニングランプ67の状態を見てオイルパン13内のオイルレベルが低下していることを認識することができ、ウォーニングランプ67は、運転者に対してオイルパン13のオイルの点検またはオイルパン13にオイルを補充する作業を促すことができる。
なお、制御装置は、油圧異常が発生したことの警告として、ウォーニングランプ67の点灯あるいは点滅に代えて、ブザーによる警告音あるいはスピーカから出力される音声によって警告を行うようにしてもよい。
次に、作用を説明する。
オイルパン13に貯留されるオイルOは、エンジン1の回転数に比例する回転数によって回転するオイルポンプ42によって吸い上げられ、オイル供給経路44を介して過給機23に供給される。
過給機23に供給されるオイルは、オイル導入通路50からオイル通路49a、49bに導入され、軸受48a、48bに供給される。軸受48a、48bに供給されるオイルは、軸受48a、48bとタービンシャフト26の間に供給され、軸受48a、48bとタービンシャフト26との間に油膜を形成することにより、軸受48a、48bとタービンシャフト26とを潤滑するとともに、軸受48a、48bとタービンシャフト26とを冷却する。
軸受48a、48bとタービンシャフト26とに供給されたオイルは、オイル排出通路51を通してオイル供給経路44に排出され、オイル供給経路44からオイルパン13に回収される。この動作を繰り返すことにより、軸受48a、48bにオイルが常時、供給される。
また、クランク角センサ64およびエアフローメータ28等の検出情報に基づいてROM61bに記憶された目標EGR率演算マップを参照して目標EGR率を取得し、EGRバルブ35の開度を調整する。
エンジン1から排気管22に排出された排気ガスは、EGR管34に介して吸気管21に導入される。このため、エアクリーナ27から取り込まれた吸入空気に排気ガスの一部が混合されて燃焼室19に導入されることにより、燃焼室19内の燃焼温度および燃焼速度が低下してNOxの発生量が低減する。
また、過給機23は、エンジン1から排気管22に排出された排気ガスのエネルギによってタービン25が回転され、このタービン25がタービンシャフト26を介してコンプレッサ24を回転させることにより、吸気管21内の吸入空気を圧縮して燃焼室19に導入する。
また、ECU61は、クランク角センサ64およびエアフローメータ28等からの検出情報に基づいてROM61bに記憶された目標冷却温度演算マップを参照して目標冷却温度を取得し、クーラバルブ38の開度を調整する。
このため、冷却水導入管37からインタークーラ29に供給された冷却水量が調節され、過給機23からインタークーラ29に導入されたEGRガスを含んだ高温の吸入空気の温度が調整される。
図5は、機関制御のフローチャートを示す図であり、このフローチャートは、ECU61のROM61bに格納され、CPU61aによって実行される機関制御プログラムである。
まず、CPU61aは、油圧センサ62、油温センサ63およびクランク角センサ64によってそれぞれ油温、油圧およびエンジン回転数を読み込む(ステップS1)。次いで、ROM61bに記憶された最低油圧判定マップ68を参照し、油圧センサ62によって検出された油圧P1が判定値P以下であるか否かを判別する(ステップS2)。
CPU61aは、油圧P1が判定値Pを超えているものと判断した場合には、オイルパン13内のオイルレベルが正常であるものと判断して今回の処理を終了する。図4では、オイルレベルが正常のときの油圧P1の一例と判定値Pを示している。
また、CPU61aは、油圧P1が判定値P以下であるものと判断した場合には、エア吸いにより油圧が低下することによりオイルパン13内のオイルレベルが低下したものと判断して、ウォーニングランプ67に異常信号を送信する(ステップS3)。
ウォーニングランプ67は、CPU61aから異常信号が入力したときに、点灯または点滅することにより、オイルパン13内のオイルレベルが低下したことを運転者に警告する。
CPU61aは、ウォーニングランプ67に異常信号を送信した後に、イグナイタ66を制御して点火プラグ18の点火時期の遅角を禁止して(ステップS4)、今回の処理を終了する。
具体的には、エアフローメータ28とクランク角センサ64からの検出情報に基づいて基本点火時期マップを参照して基本点火時期を演算し、水温センサ65からの検出情報に基づいて基本点火時期から遅角量または進角量を演算する。このとき、基本点火時期から遅角量が演算された場合には、遅角制御を禁止し、例えば、基本点火時期マップの演算値をそのまま用いて点火プラグ18の点火時期を決定する。また、点火時期の進角量が決定された場合には、点火時期としてその進角量を設定する。
ここで、点火時期の遅角が行われると、燃焼室19内の燃焼速度が遅くなって燃料の不完全燃焼が発生するため、燃焼室19から未燃焼ガスが排気管22に排出されて燃料の後燃えが生じて排気ガスの温度が高温となる。
この高温の排気ガスが過給機23に導入されると、過給機23が高温となる。軸受48a、48bに供給されるオイルが適正な量であれば、オイルによって軸受48a、48bが冷却されるとともに、軸受48a、48bとタービンシャフト26との間に潤滑に十分な油膜が形成されるため、軸受48a、48bとタービンシャフト26とを十分に潤滑することができる。
ところが、オイルパン13内のオイルレベルが低下して過給機23に供給されるオイル量が低下すると、オイルによって軸受48a、48bとタービンシャフト26とを十分に冷却することができない。
このため、高温の排気ガスによって過給機23が過昇温してしまい、オイルの粘性が低くなって軸受48a、48bとタービンシャフト26との間に十分な油膜が形成されずに、軸受48a、48bとタービンシャフト26とに焼き付けが発生する。
これに加えて、オイル量の低下によって軸受48a、48bの冷却性能が低下してしまうことで、オイルが高温の排気ガスによって過昇温されてタール化し、所謂、オイルコーキングが発生してしまう。
このオイルコーキングは、過給機23の高温のセンターハウジング47の高温部に付着したり、オイル導入通路50やオイル排出通路51に堆積されてしまうため、オイルがオイル導入通路50やオイル排出通路51を流通し難くなる。これに加えて、軸受48a、48bとタービンシャフト26との間にオイルコーキングが入り込んでタービンシャフト26を円滑に回転させることができないおそれがある。これらの現象は、オイル交換後にも継続するおそれがある。
本実施の形態のECU61のCPU61aは、油圧P1が判定値P以下であるものと判断した場合には、イグナイタ66を制御して点火プラグ18の点火時期の遅角を禁止するので、オイルパン13内のオイルレベルが低下して過給機23の軸受48a、48bに供給されるオイル量が少なくなった場合に、過給機23に供給される排気ガスの温度を低下させることができる。
このため、過給機23が過昇温されるのを防止して、過給機23に供給されるオイル量が低下した場合であっても、オイルの粘性が過度に低くなるのを防止して、軸受48a、48bとタービンシャフト26との間に油膜を形成することができるとともに、軸受48a、48bとタービンシャフト26とが過度に発熱してしまうのを抑制することができる。この結果、軸受48a、48bおよびタービンシャフト26の焼き付けが発生するのを抑制することができる。
また、オイルが過昇温されるのを防止することができるため、過給機23のセンターハウジング47の高温部、オイル導入通路50、オイル排出通路51にオイルコーキングが発生するのを抑制することができる。
このため、オイル導入通路50、オイル排出通路51の流路面積を確保してオイル導入通路50を介して軸受48a、48bにオイルを確実に供給することができるとともに、オイル排出通路51を介してオイルを確実に排出することができる。これに加えて、軸受48a、48bおよびタービンシャフト26の間にオイルコーキングが入り込んでしまうのを抑制して、タービンシャフト26を円滑に回転させることができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明に係る内燃機関の制御装置の第2の実施の形態を示す図であり、ハード構成は、第1の実施の形態と同一であるため、第1の実施の形態の図面を用いて説明を行う。
本実施の形態のECU61は、油圧センサ62が検出した油圧が所定値P以下となったものと判断したことを条件として、EGRバルブ35を調整してEGRガスが吸気管21に導入されるのを禁止する機関制御を実行する。
本実施の形態では、制御装置60のECU61、油圧センサ62および油温センサ63が機関制御手段を構成している。
図6は、機関制御のフローチャートを示す図であり、このフローチャートは、ECU61のROM61bに格納され、CPU61aによって実行される機関制御プログラムである。
CPU61aは、油圧センサ62、油温センサ63およびクランク角センサ64によってそれぞれ油温、油圧およびエンジン回転数を読み込む(ステップS11)。次いで、ROM61bに記憶された最低油圧判定マップ68を参照し、油圧センサ62によって検出された油圧P1が判定値P以下であるか否かを判別する(ステップS12)。
CPU61aは、油圧P1が判定値Pを超えているものと判断した場合には、オイルパン13内のオイルレベルが正常であるものと判断して今回の処理を終了する。また、CPU61aは、油圧P1が判定値P以下であるものと判断した場合には、エア吸いにより油圧が低下することによりオイルパン13内のオイルレベルが低下したものと判断して、ウォーニングランプ67に異常信号を送信する(ステップS13)。
ウォーニングランプ67は、CPU61aから異常信号が入力したときに、点灯または点滅することにより、オイルパン13内のオイルレベルが低下したことを運転者に警告する。
CPU61aは、ウォーニングランプ67に異常信号を送信した後に、EGRバルブ35を閉じることにより、EGRガスが吸気管21に導入されるのを禁止して(ステップS14)、今回の処理を終了する。
このようにすれば、排気ガスの温度を低下させることができる。具体的には、エアクリーナ27から取り込まれた吸入空気に排気ガスの一部を導入し、この吸入空気を燃焼室19に導入すると、燃焼室19内の燃焼温度および燃焼速度が低下する。このため、燃料の不完全燃焼が発生し、燃焼室19から未燃焼ガスが排気管22に排出されて燃料の後燃えが生じて排気ガスの温度が高温となる。
したがって、EGRバルブ35を閉じてEGRガスが吸気管21に導入されるのを禁止することにより、燃焼室19内の燃焼速度を速くして燃焼室19から未燃焼ガスを排出し難くして排気ガスの温度を低下させることができる。
このようにすれば、過給機23が過昇温されてしまうのを防止することができるので、オイルパン13内のオイルレベルが低下した場合であっても、軸受48a、48bおよびタービンシャフト26の焼き付けやオイルコーキングが発生するのを抑制することができる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明に係る内燃機関の制御装置の第3の実施の形態を示す図であり、ハード構成は、第1の実施の形態と同一であるため、第1の実施の形態の図面を用いて説明を行う。
本実施の形態のECU61は、油圧センサ62が検出した油圧が所定値P以下となったものと判断したことを条件として、クーラバルブ38を調整してインタークーラ29に導入される冷却水量を増大させる機関制御を実行する。
本実施の形態では、制御装置60のECU61、油圧センサ62および油温センサ63が機関制御手段を構成している。
図7は、機関制御のフローチャートを示す図であり、このフローチャートは、ECU61のROM61bに格納され、CPU61aによって実行される機関制御プログラムである。
まず、CPU61aは、油圧センサ62、油温センサ63およびクランク角センサ64によってそれぞれ油温、油圧およびエンジン回転数を読み込む(ステップS21)。次いで、ROM61bに記憶された最低油圧判定マップ68を参照し、油圧センサ62によって検出された油圧P1が判定値P以下であるか否かを判別する(ステップS22)。
CPU61aは、油圧P1が判定値Pを超えているものと判断した場合には、オイルパン13内のオイルレベルが正常であるものと判断して今回の処理を終了する。また、CPU61aは、油圧P1が判定値P以下であるものと判断した場合には、エア吸いにより油圧が低下することによりオイルパン13内のオイルレベルが低下したものと判断して、ウォーニングランプ67に異常信号を送信する(ステップS23)。
ウォーニングランプ67は、CPU61aから異常信号が入力したときに、点灯または点滅することにより、オイルパン13内のオイルレベルが低下したことを運転者に警告する。
CPU61aは、ウォーニングランプ67に異常信号を送信した後に、クーラバルブ38を調整してインタークーラ29に導入される冷却水量を増大させて(ステップS24)、今回の処理を終了する。
このようにすれば、排気ガスの温度を低下させることができる。具体的には、インタークーラ29による吸入空気の冷却温度が高いと、過給機23による圧縮および高温のEGRガスの導入によって吸気温度が上昇して吸入空気の密度の低下してしまい、燃焼室19に導入される吸入空気の充填効率が低くなる。そして、充填効率が低くなると、燃焼室19内の燃焼速度が遅くなり、排気温度が高くなる。
これに対して、インタークーラ29に導入される冷却水量を増大させると、吸入空気の密度の増大を招いた吸入空気が冷却され、吸入空気の密度が高められる。
このため、燃焼室19に導入される吸入空気の充填効率を高くして、燃焼室19内の燃焼速度を速くすることができる。このため、燃焼室19から未燃焼ガスを排出し難くすることができ、排気ガスの温度を低下させることができる。したがって、過給機23が過昇温されてしまうのを防止することができる。
この結果、オイルパン13内のオイルレベルが低下した場合であっても、軸受48a、48bおよびタービンシャフト26の焼き付けやオイルコーキングが発生するのを抑制することができる。
なお、上記各実施の形態では、ECU61が、機関制御として、油圧センサ62が検出した油圧が所定値P以下となったものと判断したことを条件として、点火遅角の禁止、EGRバルブ35の閉じ制御、インタークーラ29への冷却水の増大という制御を個別に行っている。
しかしながら、個別に行わずに、3つの制御を同時に行ってもよく、3つのうちのいずれか2つの異なる制御を組み合わせてもよい。
また、上記各実施の形態では、本発明の制御装置60を、ガソリンエンジンに適用しているが、内燃機関としては、ディーゼルエンジンに適用してもよい。この場合には、点火プラグが不要となるので、機関制御として、EGRバルブ35の閉じ制御、インタークーラ29への冷却水の増大という制御を個々に、あるいは2つ同時に行ってもよい。
また、本発明の制御装置60を、EGR装置33やインタークーラ29が存在しないガソリンエンジンに適用してもよい。この場合には、機関制御として、点火遅角を禁止する制御を行えばよい。
また、上記各実施の形態の内燃機関の制御装置は、車両用内燃機関に適用した例について説明したが、動力源として内燃機関を用いるものであれば適用可能であり、例えば、所謂ハイブリッド車や自動二輪車等に搭載される内燃機関はもとより、船舶や建設機械等のように車両以外のものに搭載される内燃機関にも適用可能である。
以上のように、本発明に係る内燃機関の制御装置は、オイル貯留手段内のオイルレベルが低下した場合に、過給機が過昇温されるのを防止して過給機の軸受および連結軸の焼き付けやオイルコーキングが発生するのを抑制することができるという効果を有し、オイルによって過給機の潤滑を行う内燃機関の制御装置等として有用である。
1 エンジン(内燃機関)
13 オイルパン(オイル貯留手段)
14 気筒
18 点火プラグ(点火手段)
19 燃焼室
21 吸気管
22 排気管
23 過給機
24 コンプレッサ
25 タービン
26 タービンシャフト(連結手段)
29 インタークーラ
28 エアフローメータ(点火時期制御手段)
34 EGR管
35 EGRバルブ(流路調整手段)
37 冷却水導入管(導入管)
38 クーラバルブ(冷却水量調整手段)
42 オイルポンプ
44 オイル供給経路
47 センターハウジング(ハウジング)
60 制御装置
61 ECU(点火時期制御手段、機関制御手段)
62 油圧センサ(機関制御手段)
63 油温センサ(機関制御手段)
65 水温センサ(点火時期制御手段)
66 イグナイタ(点火時期制御手段)
67 ウォーニングランプ(警告手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関の気筒の燃焼室から排出される排気ガスによって作動するタービン、前記タービンによって駆動され、吸気を圧縮するコンプレッサ、および前記タービンと前記コンプレッサとを連結し、ハウジングに軸受を介して回転自在に支持された連結軸を含んで構成される過給機と、
    オイルが貯留されたオイル貯留手段と、
    前記オイル貯留手段に貯留されたオイルを、オイル供給経路を通して前記過給機の前記軸受に供給するオイルポンプとを含んで構成される内燃機関に設けられた制御装置であって、
    前記オイルポンプから前記軸受に供給される油圧が、少なくとも前記内燃機関の回転数に応じて予め定められた所定値以下となったことを条件として、前記燃焼室から排出される排気ガスの温度を低下させる機関制御を実行する機関制御手段を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関が、複数の気筒毎に設けられた点火手段と、前記点火手段の点火時期を制御する点火時期制御手段とを含んで構成され、
    前記機関制御手段は、前記オイルポンプから前記過給機に供給される油圧が前記所定値以下となったことを条件として、前記点火時期の遅角制御を禁止することにより、前記機関制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関が、前記複数の気筒に吸入空気を導入する吸気管と、前記燃焼室から排出された排気ガスが導入される排気管と、前記排気管に排出される排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気管に導入するEGR管と、前記EGR管の流路面積を調整する流路調整手段とを備え、
    前記機関制御手段は、前記オイルポンプから前記過給機に供給される油圧が前記所定値以下となったことを条件として、前記流路調整手段を調整してEGRガスが前記吸気管に導入されるのを禁止することにより、前記機関制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関が、前記複数の気筒に吸入空気を導入する吸気管と、前記排気管に排出される排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気管に導入するEGR管と、
    前記EGRガスの流れ方向の下流側の前記吸気管に設けられ、前記吸気管内の吸入空気を冷却するインタークーラと、前記インタークーラに冷却水を導入する導入管と、前記導入管によって前記インタークーラに導入される冷却水量を調整する冷却水量調整手段とを含んで構成され、
    前記機関制御手段は、前記オイルポンプから前記過給機に供給される油圧が前記所定値以下となったことを条件として、前記冷却水量調整手段を調整して前記インタークーラに導入される冷却水量を増大させることにより、前記機関制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記機関制御手段から出力される異常信号に基づいて警告を行う警告手段を有し、
    前記機関制御制御手段は、前記オイルポンプから前記過給機に供給される油圧が前記所定値以下となったことを条件として、前記警告手段に前記異常信号を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の制御装置。
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