JP2013117169A - オイルレベル検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転条件や車両の周囲環境の変化に追随して変化するオイルの温度から求められる気泡率を正確に推定して、オイルレベルが低下したことを正確に判定することができるオイルレベル検知装置を提供すること。
【解決手段】オイルパン30に貯留されるオイルの温度とオイルポンプ32から吐出されたオイルの温度との差が判定値T以上であることを条件としてオイルパン30内のオイルレベルが低下したことを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オイルレベル検知装置に関し、特に、内燃機関に設けられたオイル貯留手段に貯留されるオイルレベルの低下を検知するようにしたオイルレベル検知装置に関する。
従来、オイルパンに貯留されたオイルをオイルポンプから吐出して被供給部位に供給する内燃機関のオイル供給装置が知られている。
通常、被供給部位は、油圧式可変動弁機構や動弁系の油圧式ラッシュアジャスタ等、内燃機関に搭載される油圧駆動部品や、クランクシャフトやカムシャフトの回転摺動部位といった内燃機関の潤滑部品を含んで構成されている。
オイルポンプから吐出されるオイルは、これらの複数の被供給部位に対して、例えば、油圧式可変動弁機構、油圧式ラッシュアジャスタ、内燃機関の潤滑部品といった順にオイル供給経路を通じて供給される。
従来、車両に搭載される内燃機関において、内燃機関の潤滑および冷却に使用するオイルを内燃機関、船舶、あるいは建設機械等の被供給部位に送給するオイル供給装置として、内燃機関の回転数に比例したオイル吐出量に設定されるオイルポンプが用いられている。
ところで、オイルパンに貯留されるオイルは、オイルポンプによって被供給部位に供給された後、オイルパンに回収される。
このとき、オイルパンに貯留されるオイル量が少ないと、オイルパンに回収されるオイルの回収効率が悪化し、オイルパン内に貯留されるオイルレベル(油面高さ)が適正量に対して低下、すなわち、不足する。
このようにオイルレベルが低下すると、オイルパンからオイルポンプに向けてオイルを吸い上げるためのストレーナは、空気を吸い込む状態(以下、この状態をエア吸いと呼ぶ)となる可能性がある。
オイルポンプがエア吸い状態になると、オイルポンプから吐出されるオイル吐出圧が低下してしまうため、オイルポンプから被供給部位に充分なオイル吐出量およびオイル吐出圧のオイルを供給することができず、例えば、潤滑部品の潤滑性が悪化したり、油圧駆動部品の異常挙動が発生してしまうおそれがある。
このため、オイルに混入された気泡の有無を検知し、オイルパンに貯留されるオイルレベルが低下したことを運転者に警告し、運転者にオイルの点検または補充する対応を促す必要がある。
従来、オイルの気泡の有無を検知して、オイルパンのオイルレベルが低下したことを警告することができるオイルレベル検知装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
このオイルレベル検知装置は、オイルポンプから被潤滑部位に向かってオイルを供給するオイル供給経路に設けられた温度センサと、温度センサによって検知された気泡が混入されていないときのオイルの温度と、エア吸いにより気泡が混入したオイルの温度との差に基づいてオイルに気泡が混入されたか否かを判別し、オイルへの気泡の混入量が一定量以上であるときに警報装置により警報を行う判定回路とを備えている。
このため、運転者は、オイルパンのオイルレベルが低下したことを早期に認識してオイルの点検または補充する対応を行うことができ、オイル不足により被供給部位に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
特開平9−32527号公報
しかしながら、このような従来のオイルレベル検知装置にあっては、判定回路が、オイル供給経路上に設けられた1つの温度センサからの温度情報に基づいて気泡の有無を検知しているが、オイルの温度は、運転条件や車両の周囲環境等によって逐次変化する。このため、判定回路は、運転条件や車両の周囲環境の変化に追随してオイルの温度を正確に把握して、オイルレベルの低下を正確に判定することができない。
具体的には、図6に示すように、運転開始後にオイルパンのオイルレベルがオイル交換の必要な異常レベルLLにある場合、フルレベルFLにある場合、異常レベルLLとフルレベルFLの間のレベルMLにある場合のそれぞれにおいて、オイルポンプから吐出されるオイルの気泡率によってオイルの温度がそれぞれ異なる。
ところが、図6に示すように、オイル貯留手段に貯留されるオイルレベルのそれぞれにおいて、オイルの温度の変化は、小さい。なお、図6でオイルの温度が時間の経過と共に上昇するのは、内燃機関の暖機が促進されるからである。
従来のオイルレベル検知装置は、オイル供給経路上に設けられた1つの温度センサによってオイルの温度を検知して気泡の混入の有無を判定しているので、車両の旋回時や急制動時等のようにオイルパン内のオイルがオイルパン内で偏った状態で、オイルの温度が急激に変化する場合に気泡率が一定量以上であるものと判定することができるが、図6に示すようにオイルの温度変化が小さい定常走行状態においてオイルレベルの低下を判定することは困難である。
仮に、オイルの温度の変化量(一定量)の範囲を狭くすると、気泡が少ない状態でもオイルレベルが低下したものと誤判定してしまい、判定精度が低下する。
また、従来のオイルレベル検知装置は、オイル供給経路上に設けられた1つの温度センサによって気泡無しのオイルの温度と気泡有りのオイルの温度を検知するため、気泡無しのオイルの温度の基準値を設定する必要がある。
ところが、寒冷地、温暖地等のように車両の周囲の環境に応じてオイルの温度が変化するため、オイル温度の変化に伴ってオイルの温度の基準値が設定された基準値からずれてしまう。
このため、オイルの温度の基準値と気泡が含まれたオイルの温度を比較した場合に、設定された基準値からずれた基準値と、気泡が含まれたオイルの温度とを比較することになるため、気泡の有無のオイルの温度の変化量(一定量)を正確に把握することができず、オイルレベルが低下したことを正確に判定することができない。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、運転条件や車両の周囲環境の変化に追随して変化するオイルの温度から求められる気泡率を正確に推定して、オイルレベルが低下したことを正確に判定することができるオイルレベル検知装置を提供することを目的とする。
本発明に係るオイルレベル検知装置は、上記目的を達成するため、(1)オイル貯留手段に貯留されるオイルを内燃機関の複数の被供給部位に供給して前記オイル貯留手段に回収するオイル供給経路と、前記オイル貯留手段に貯留されたオイルを前記オイル供給経路に吐出するオイルポンプとを備えた内燃機関に設けられたオイルレベル検知装置であって、前記オイル貯留手段に貯留されるオイルの温度と前記オイルポンプから吐出されたオイルの温度の差が予め定められた判定値以上であることを条件として、前記オイル貯留手段に貯留されたオイルレベルが低下したことを判定する異常判定手段を有するものから構成されている。
このオイルレベル検知装置は、オイル貯留手段に貯留されるオイルの温度とオイルポンプから吐出されたオイルの温度の差が判定値以上であることを条件として、オイル貯留手段に貯留されたオイルレベルが低下したことを判定するので、気泡が混入されていないオイル貯留手段のオイルの温度を基準として、このオイルの温度とエア吸いによりオイルポンプから吐出される気泡が含まれていないオイルの温度に基づいて気泡率を推定することができる。
したがって、運転条件や車両の周囲環境の変化に追随して変化するオイルの温度から求められる気泡率を正確に推定することができる。この結果、オイルレベルが低下したことを正確に判定することができる。
上記(1)のオイルレベル検知装置において、(2)前記異常判定手段から出力される異常信号に基づいて警告を行う警告手段を有し、前記異常判定手段は、前記判定値以上であることを条件として、前記警告手段に異常信号を出力するものから構成されている。
このオイルレベル検知装置は、異常判定手段が、オイルレベルが低下したことを警告手段によって警告するので、運転者に対してオイル貯留手段のオイルの点検またはオイル貯留手段にオイルを補充する作業を促すことができる。この結果、オイル貯留手段のオイルレベルを適正なものにして、被供給部位を構成する潤滑部品の潤滑性が悪化したり、油圧駆動部品の挙動が悪化してしまうのを防止できる。
上記(1)または(2)のオイルレベル検知装置において、(3)前記オイル貯留手段の底面に設けられ、前記オイル貯留手段に貯留されるオイルの温度を検知する第1のオイル温度検知手段と、前記オイルポンプ下流の前記オイル供給経路に設けられ、前記オイル供給経路を流れるオイルの温度を検知する第2のオイル温度検知手段を有し、前記異常判定手段は、前記第1のオイル温度検知手段と前記第2のオイル温度検知手段から検知された温度が前記判定値以上であることを条件として、前記オイル貯留手段に貯留されたオイルレベルが低下したことを判定するものから構成されている。
このオイルレベル検知装置は、第1のオイル温度検知手段がオイル貯留手段の底面に設けられるので、気泡の含まれていないオイルの温度を検知することができ、第1のオイル温度検知手段によって検知されたオイルの温度と、第2のオイル温度検知手段によって検知された気泡が含まれたオイルの温度との差に基づいて気泡率の検知精度を向上させることができる。
上記(3)に記載のオイルレベル検知装置において、(4)前記異常判定手段は、前記内燃機関の暖機が完了したことを条件として、前記第1のオイル温度検知手段および前記第2のオイル温度検知手段からオイルの温度情報を取得するものから構成されている。
このオイルレベル検知装置は、冷間時のようにオイルの温度の変化が大きい運転状態ではなく、内燃機関の暖機後のオイルの温度が安定した運転状態で気泡率の推定を行う処理を実行するので、オイルレベルが低下したことを精度よく判定することができる。
上記(1)〜(4)のオイルレベル検知装置において、前記異常判定手段は、(5)前記異常判定手段は、前記判定値以上となる時間が一定時間以上となったことを条件として前記異常信号を出力するものから構成されている。
このオイルレベル検知装置は、オイルの温度の差が判定値以上となる時間が一定時間以上となったことを条件として警告手段に異常信号を出力するので、車両の旋回時や急制動時等のようにオイル貯留手段内のオイルが偏ってオイルポンプが空気を吸い込む状態のとき、すなわち、判定値以上となる時間が一定時間未満のときには警告手段に異常信号を出力するのを防止することができる。このため、オイルレベルが低下したことを誤判定するのを防止することができる。
また、異常検知手段は、判定値以上となる時間が一定時間以上となっても判定値未満とならないものと判断したときに、車両の定常走行時にオイルレベルが低下したものと判定することができるため、オイルレベルが低下したことを確実に判定することができる。
本発明によれば、運転条件や車両の周囲環境の変化に追随して変化するオイルの温度から求められる気泡率を正確に推定して、オイルレベルが低下したことを正確に判定することができる。
本発明に係るオイルレベル検知装置の一実施の形態を示す図であり、オイルレベル検知装置を備えた車両の概略構成図である。 本発明に係るオイルレベル検知装置の一実施の形態を示す図であり、エンジンの概略斜視図である。 本発明に係るオイルレベル検知装置の一実施の形態を示す図であり、エンジンの各被供給部位とオイルの流れを示すブロック図である。 本発明に係るオイルレベル検知装置の一実施の形態を示す図であり、気泡率と油温差との関係を示す図である。 本発明に係るオイルレベル検知装置の一実施の形態を示す図であり、オイルレベル異常判定処理のフローチャートである。 オイルパンのオイルレベルに応じてオイルポンプから吐出されるオイルの温度を示す図である。
以下、本発明に係るオイルレベル検知装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明に係る警告装置の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、オイル供給装置3と、オイルレベル検知装置を含んで構成される制御装置4とを含んで構成されている。
図2に示すように、エンジン2は、図示しない気筒内に往復移動可能に収容されたピストン21が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行う、所謂4サイクルのガソリンエンジンである。
このエンジン2は、気筒およびピストン21をそれぞれ4つずつ備える直列4気筒のエンジンである。なお、気筒数は一例を示すもので4気筒に限られるものではない。また、エンジン2は、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンであってもよい。
エンジン2は、ピストン21と、可変バルブタイミング機構(Variable Valve Timing:以下、VVTという)22と、クランクシャフト23と、シリンダヘッド27(図3参照)、シリンダブロック28(図3参照)およびクランクケースからなるエンジンブロック24と、気筒内に燃料を噴射する図示しない燃料噴射装置とを含んで構成されている。
VVT22は、運転状態に応じて吸気バルブ25aおよび排気バルブ25bを最適な開閉タイミングに制御する機構である。VVT22は、吸気カムシャフト26aおよび排気カムシャフト26bの軸方向端部にそれぞれ設けられたVVTコントローラからなる。
VVT22は、各VVTコントローラに油圧が供給されることにより、カムスプロケットに対する吸気カムシャフト26a、排気カムシャフト26bの位相を変更して吸気バルブ25aおよび排気バルブ25bの開閉タイミングを進角または遅角させることができる。
VVT22の各VVTコントローラに供給される油圧は、吸気側および排気側のオイルコントロールバルブ(OcV:Oil control Valve)22a、22bにより制御される。
クランクシャフト23は、クランクジャーナル23aを介してエンジンブロック24に回転可能に支持されている。また、クランクシャフト23のクランクピン23bにはコネクティングロッド21aが連結されており、クランクシャフト23は、コネクティングロッド21aを介してピストン21の往復運動が伝達されて回転運動するようになっている。
図1および図2に示すように、オイル供給装置3は、オイル貯留手段としてのオイルパン30と、オイルストレーナ31と、オイルポンプ32と、オイルポンプ32から吐出されたエンジンオイル(以下、単にオイルという)を濾過するオイルフィルタ33と、オイル通路34と、オイル還流路35とを含んで構成されている。
但し、図2においては、オイルフィルタ33およびオイル還流路35の図示を省略している。オイル供給装置3は、オイルパン30に貯留されたオイルをオイルポンプ32により吸引してエンジン2の被供給部位に供給し、被供給部位を潤滑および冷却したり、油圧駆動部品を作動するようになっている。
各被供給部位に供給されたオイルは、その後、エンジンブロック24内を滴下し再度オイルパン30に戻るようになっている。このようなオイル供給装置3におけるオイルの循環について具体的に説明する。
図3に示すように、オイル供給装置3のオイル供給経路36は、オイル通路34を含んで構成されており、オイル供給経路36は、複数の配管および通路により、オイルパン30に貯留されたオイルをエンジン2の各被供給部位に供給した後に、オイルパン30に回収する循環経路として構成されている。
すなわち、オイル供給経路36は、オイルパン30に貯留されたオイルをオイルポンプ32によってエンジン2の各被供給部位に供給した後、オイルパン30に回収するまでのオイルの循環経路である。
具体的には、図1、図2に示すように、オイルパン30にはオイルストレーナ31が浸漬されており、オイルストレーナ31は、オイルパン30に貯留されたオイルを濾過するようになっている。
オイルパン30に貯留されたオイルは、オイルストレーナ31を通してオイルポンプ32によって吸い上げられてオイルポンプ32からオイル通路34に吐出されるようになっている。オイル通路34にはオイルフィルタ33が介装されており、オイルフィルタ33は、オイルに混入される異物を除去するようになっている。
オイルポンプ32は、例えば、トロコイドポンプやギヤポンプ等で構成され、チェーンを介してクランクシャフト23に連結されており、クランクシャフト23とは別軸でクランクシャフト23により等速駆動されるようになっている。なお、オイルポンプ32は、チェーンによらず、クランクシャフト23に直結されクランクシャフト23により等速駆動される構造のものでもよい。
オイル通路34の下流にはメインギャラリ37が設けられており、メインギャラリ37は、クランクシャフト23(図2参照)に沿ってシリンダブロック28の壁面内に延設されている。
このメインギャラリ37にはオイルポンプ32により加圧されたオイルが供給されるようになっており、メインギャラリ37に供給されたオイルは、シリンダヘッド27やシリンダブロック28に分岐して供給されるようになっている。
シリンダヘッド27およびシリンダブロック28に分岐して供給されたオイルは、エンジン2の各被供給部位に供給される。
例えば、シリンダブロック28においては、供給されたオイルが潤滑部品を構成するクランクジャーナル23a、クランクピン23b、コネクティングロッド21a等の潤滑油や油圧駆動部品を構成するオイルジェット38の作動油として、シリンダヘッド27においては、潤滑部品を構成するカムジャーナル29等の潤滑油や油圧駆動部品を構成するラッシュアジャスタ50やVVT22の作動油として用いられる。
すなわち、本実施の形態においてエンジン2の各被供給部位とは、クランクジャーナル23a、クランクピン23b、コネクティングロッド21a、オイルジェット38、カムジャーナル29、ラッシュアジャスタ50およびVVT22である。但し、被供給部位は上記被供給部位に限定されるものではなく、エンジンの構成等に応じて適宜変更される。
ここで、オイルジェット38は、エンジン2のピストン21(図2参照)の底面に向けてオイルを噴射することで、燃焼ガスに晒され熱負荷が高くなるピストン21を冷却し、例えば、高負荷運転時での異常燃焼を防止しノッキングの抑制を図るものである。
さらに、オイル還流路35は、オイルポンプ32の吐出側のオイル通路34に接続されており、このオイル還流路35上にはリリーフバルブ39が設けられている。このリリーフバルブ39は、オイルポンプ32の吐出側の油圧(吐出圧)が所定値を越えたときに作動(開弁)してオイルをオイルパン30またはオイルポンプ32内にリリーフするものである。
図1において、制御装置4は、オイルパン30内のオイルレベルが低下したことを検知して警告を行う装置である。なお、オイルレベルとは、オイルパン30内の油面の高さを表す。
制御装置4は、オイルレベルの低下したことを警告するときに、メータパネルに設けられた警告手段としてのウォーニングランプ44を点灯あるいは点滅させるようになっている。
運転者やメンテナンスを行う際の作業者等は、このウォーニングランプ44の状態を見てオイルレベルが低下しているか否か認識することができる。なお、制御装置4は、オイルレベルが低下したことの警告として、ウォーニングランプ44の点灯に代えて、警告音あるいは音声を発生させるようにしてもよい。
制御装置4は、油温センサ40、41と、水温センサ42と、電子制御ユニット(Electronic control Unit:以下、ECUという)43と、ウォーニングランプ44とを含んで構成されている。
油温センサ40は、第1のオイル温度検知手段を構成しており、オイルパン30の底面に設けられている。油温センサ41は、第2のオイル温度検知手段を構成しており、オイル通路34に設けられている。なお、油温センサ41は、メインギャラリ37に設けられてもよい。
水温センサ42は、エンジン2に供給される冷却水の温度を検知するものであり、例えば、シリンダヘッド27のウォータジャケットから流出した冷却水の温度を検知できるようにシリンダヘッド27に取付けられた冷却水管等に設けられている。
これら油温センサ40、41および水温センサ42は、例えば、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタによって構成されており、抵抗値の変化に応じて変化する電圧を油温を表す信号としてECU43に出力するようになっている。
ECU43は、CPU43a、RAM43b、ROM43c、入力インターフェース43d、出力インターフェース43eおよびタイマー43fを備えるマイクロコンピュータを含んで構成されている。
ROM43cには、後述するオイルレベル異常判定プログラム等の制御プログラムや初期データおよび各種制御マップ等が予め記憶されている。
CPU43aは、RAM43bの一時記憶機能を利用するとともにROM43cに予め記憶された制御プログラムや初期データおよび各種制御マップ等に従って演算処理を行い、その演算結果に基づいてオイルレベル異常判定処理等の各種制御を実行するようになっている。また、RAM43bには、データを一時的に記憶するメモリや積算カウンタが記憶されている。
また、ROM43cには、制御マップとして図4に示す気泡率推定マップ45が記憶されている。この気泡率推定マップ45は、オイルパン30内のオイルの温度とオイルポンプ32からオイル通路34に吐出されたオイルの温度との差(油温差)と気泡率とが割り付けられている。
すなわち、オイルパン30内のオイルレベルが低下すると、オイルストレーナ31に吸い込まれる気泡が多くなり、その気泡の量は、オイルレベルが少なくなる程多くなる。したがって、単位オイル量当たりの気泡量、すなわち、気泡率が多くなる。そして、オイルに気泡が含まれるとオイルの温度が低くなり、気泡率が高い程、オイルの温度が低下する。
CPU43aは、油温センサ40、41から検知情報に基づいて気泡率推定マップ45を参照し、オイルパン30内のオイルの温度と、エア吸いによってオイルポンプ32から吐出される気泡が含まれるオイルの温度とを比較し、このオイルの温度が所定値T(℃)以上となったときに、オイルレベルが低下したものと判定してウォーニングランプ44に異常信号を出力して運転者にオイルレベルが低下したことを警告するようになっている。
本実施の形態では、ECU43、油温センサ40、41および水温センサ42が異常判定手段を構成している。
なお、ここで、オイルレベルの低下とは、オイルパン30内のオイルレベルが、被供給部位に供給されるオイル量が不足して潤滑部品の焼き付けが発生したり、油圧駆動部品の異常挙動が発生し易いレベルまで低下したことを言う。
以下、図5に基づいてオイルレベル異常判定処理を説明する。
図5は、ECU43のCPU43aによって実行されるオイルレベル異常判定処理のフローチャートである。なお、本フローチャートの同一のステップが実行される時間間隔は一定である。
まず、CPU43aは、水温センサ42から検知情報に基づいて水温Twを読み込む(ステップS1)。次いで、CPU43aは、水温Twから暖機が完了したか否かを判別し(ステップS2)、暖機が完了していないものと判断した場合には、オイルの温度の変化が大きい冷間時であるものと判断して今回の処理を終了する。
ステップS2でCPU43aは、水温Twから暖機が完了したものと判断した場合には、オイルの温度変化が小さい暖機運転であるため、油温センサ40によってオイルパン30内のオイルの温度To1を読み込むとともに、油温センサ41によってオイルポンプ32から吐出されたオイルの温度To2を読み込む(ステップS3)。
次いで、CPU43aは、オイルの温度To1とTo2との温度差To1−To2を算出した後(ステップS4)、気泡率推定マップ45に基づいて温度差がT以上であるか否かを判別する(ステップS5)。
図4の気泡率推定マップ45に示すように、エア吸いによってオイルポンプ32から吐出されるオイルの気泡率が高くなると、オイルポンプ32から吐出されるオイルの温度が低下して、気泡率が多くなる程、オイルパン30内のオイルの温度To1とオイルポンプ32から吐出されるオイルの温度To2との差が大きくなる。
CPU43aは、オイルの温度To1とTo2との差To1−To2を求め、気泡率推定マップ45に基づいて温度差がT以上である場合に、オイルパン30のオイルレベルが低下することにより、エア吸いが多くなったものと判定する。
次いで、CPU43aは、タイマー43fの計時情報に基づいて温度差To1−To2の状態が一定時間以上であるか否かを判別する(ステップS6)。CPU43aは、温度差To1−To2の状態が一定時間未満であるものと判断した場合には、車両1の旋回時や急制動時等のようにオイルパン30内のオイルが偏ってオイルポンプ32が空気を吸い込んだものであり、定常走行状態ではないものと判断して今回の処理を終了する。
また、CPU43aは、温度差To1−To2の状態が一定時間以上となったものと判断した場合には、車両1が定常走行であり、定常走行中にオイルパン30のオイルが低下したものと判断してウォーニングランプ44に異常信号を出力してウォーニングランプ44を点灯または点滅させて(ステップS7)、今回の処理を終了する。
このように本実施の形態では、オイルパン30に貯留されるオイルの温度To1とオイルポンプ32から吐出されたオイルの温度To2との差が判定値T以上であることを条件としてオイルパン30内のオイルレベルが低下したことを判定するので、気泡が混入されていないオイルパン30内のオイルの温度To1を基準として、このオイルの温度To1とエア吸いによりオイルポンプ32から吐出される気泡が含まれていないオイルの温度To2とに基づいて気泡率を推定することができる。
したがって、運転条件や車両の周囲環境の変化に追随して変化するオイルの温度から求められる気泡率を正確に推定することができる。この結果、オイルパン30内のオイルレベルが低下したことを正確に判定することができる。
具体的には、図6に示すように、運転開始後にオイルパンのオイルレベルがオイル交換の必要な異常レベルLLにある場合、フルレベルFLにある場合、異常レベルLLとフルレベルFLの間のレベルMLにある場合のそれぞれにおいて、オイルポンプから吐出されるオイルの気泡率によってオイルの温度がそれぞれ異なり、オイルパン30内のオイルレベルのそれぞれにおいて、オイルの温度の変化は、小さい。
したがって、CPU43aは、車両1の定常走行時にオイルパン30内のオイルの温度To1を基準として、このオイルの温度To1と気泡率に応じて温度変化が小さいオイルの温度To2とを比較することにより、運転状態にかかわらずオイルレベルが低下したことを確実に検知することができる。
また、車両1の周囲環境によってオイルの温度が変化した場合であっても、オイルの温度が変化したオイルパン30内のオイルの温度To1を基準として、このオイルの温度To1と気泡率が高いオイルの温度To2とを比較することにより、車両1の周囲環境にかかわらずオイルレベルが低下したことを確実に検知することができる。
このように本実施の形態のCPU43aは、運転条件や車両の周囲環境の変化に追随して変化するオイルの温度から求められる気泡率を正確に推定して、オイルレベルが低下したことを正確に判定することができる。
また、本実施の形態では、CPU43aから出力される異常信号に基づいて警告を行うウォーニングランプ44を有するので、運転者に対してオイルパン30内のオイルの点検またはオイルパン30にオイルを補充する作業を促すことができる。この結果、オイルパン30のオイルレベルを適正なものにして、被供給部位を構成する潤滑部品の潤滑性が悪化したり、油圧駆動部品の挙動が悪化してしまうのを防止できる。
また、本実施の形態では、油温センサ40をオイルパン30の底面に設けたので、気泡の含まれていないオイルの温度To1を検知することができ、油温センサ40によって検知されたオイルの温度To1と、油温センサ41によって検知された気泡が含まれたオイルの温度To2との差に基づいて気泡率の検知精度を向上させることができる。
また、本実施の形態では、CPU43aが、エンジン2の暖機が完了したことを条件として、油温センサ40および油温センサ41からオイルの温度情報を取得するので、冷間時のようにオイルの温度の変化が大きい運転状態ではなく、エンジン2の暖機後のオイルの温度が安定した運転状態で気泡率の推定を行う処理を実行することができ、オイルレベルが低下したことを精度よく判定することができる。
また、本実施の形態では、CPU43aが、オイルパン30内のオイルの温度To1とオイルポンプ32から吐出されるオイルの温度To2の差が判定値T以上となる時間が一定時間となったときにウォーニングランプ44に異常信号を出力するので、車両1の旋回時や急制動時等にウォーニングランプ44を点灯または点滅させてしまうのを防止することができ、オイルレベルが低下したことを誤判定するのを防止することができる。
また、CPU43aは、判定値T以上となる時間が一定時間以上となっても判定値T未満とならないものと判断したときに、車両1の定常走行時にオイルレベルが低下したものと判定することができるため、オイルレベルが低下したことを確実に判定することができる。
さらに、本実施の形態では、制御装置4を車両用内燃機関に適用した例について説明したが、動力源として内燃機関を用いるものであれば適用可能であり、例えば、所謂ハイブリッド車や自動二輪車等に搭載される内燃機関はもとより、船舶や建設機械等のように車両以外のものに搭載される内燃機関にも適用可能である。
以上のように、本発明に係るオイルレベル検知装置は、運転条件や車両の周囲環境の変化に追随して変化するオイルの温度から求められる気泡率を正確に推定して、オイルレベルが低下したことを正確に判定することができるという効果を有し、内燃機関に設けられたオイル貯留手段に貯留されるオイルレベルの低下を検知するようにしたオイルレベル検知装置等として有用である。
2 エンジン(内燃機関)
4 制御装置(オイルレベル検知装置)
21a コネクティングロッド(被供給部位)
22 VVT(被供給部位)
23a クランクジャーナル(被供給部位)
23b クランクピン(被供給部位)
29 カムジャーナル(被供給部位)
30 オイルパン(オイル貯留手段)
32 オイルポンプ
36 オイル供給経路
38 オイルジェット(被供給部位)
40 油温センサ(第1のオイル温度検知手段、異常判定手段)
41 油温センサ(第2のオイル温度検知手段、異常判定手段)
42 水温センサ(異常判定手段)
43 ECU(異常判定手段)
44 ウォーニングランプ(警告手段)
50 ラッシュアジャスタ(被供給部位)

Claims (5)

  1. オイル貯留手段に貯留されるオイルを内燃機関の複数の被供給部位に供給して前記オイル貯留手段に回収するオイル供給経路と、前記オイル貯留手段に貯留されたオイルを前記オイル供給経路に吐出するオイルポンプとを備えた内燃機関に設けられたオイルレベル検知装置であって、
    前記オイル貯留手段に貯留されるオイルの温度と前記オイルポンプから吐出されたオイルの温度の差が予め定められた判定値以上であることを条件として、前記オイル貯留手段に貯留されたオイルレベルが低下したことを判定する異常判定手段を有することを特徴とするオイルレベル検知装置。
  2. 前記異常判定手段から出力される異常信号に基づいて警告を行う警告手段を有し、
    前記異常判定手段は、前記判定値以上であることを条件として、前記警告手段に異常信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のオイルレベル検知装置。
  3. 前記オイル貯留手段の底面に設けられ、前記オイル貯留手段に貯留されるオイルの温度を検知する第1のオイル温度検知手段と、
    前記オイルポンプ下流の前記オイル供給経路に設けられ、前記オイル供給経路を流れるオイルの温度を検知する第2のオイル温度検知手段を有し、
    前記異常判定手段は、前記第1のオイル温度検知手段と前記第2のオイル温度検知手段から検知された温度が前記判定値以上であることを条件として、前記オイル貯留手段に貯留されたオイルレベルが低下したことを判定すること特徴とする請求項1または請求項2に記載のオイルレベル検知装置。
  4. 前記異常判定手段は、前記内燃機関の暖機が完了したことを条件として、前記第1のオイル温度検知手段および前記第2のオイル温度検知手段からオイルの温度情報を取得することを特徴とする請求項3に記載のオイルレベル検知装置。
  5. 前記異常判定手段は、前記判定値以上となる時間が一定時間以上となったことを条件として前記異常信号を出力することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載のオイルレベル検知装置。
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