JP2009085087A - ピストン機関 - Google Patents

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寛 矢口
Daisaku Sawada
大作 澤田
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Abstract

【課題】ピストンとシリンダとの間に気体軸受を介在させる構造において、ピストンとシリンダとの間への異物の侵入を抑制して、ピストンやシリンダの耐久性低下を抑制すること。
【解決手段】スターリングエンジン100bは、高温側通路開閉弁41Hとクランクケース内空間CSとの間における高温側流体通路40Hに、高温側フィルタ42Hが設けられ、低温側通路開閉弁41Lとクランクケース内空間CSとの間における低温側流体通路40Lに、低温側フィルタ42Lが設けられる。高温側通路開閉弁41H及び低温側通路開閉弁41Lは、作動流体空間内圧力Pmsがクランクケース内圧力Pcsよりも高いときに開き、PmsがPcs以下であるときには閉じる。作動流体空間MS内の作動流体へ含まれる塵は、クランクケース内空間CSへ移動する途中で、高温側フィルタ42H及び低温側フィルタ42Lで捕捉される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ピストンリングや潤滑油を使用しないでシリンダ内をピストンが往復運動するピストン機関に関する。
近年、乗用車やバス、トラック等の車両に搭載される内燃機関の排熱や工場排熱を回収するために、理論熱効率に優れたスターリングエンジンが注目されてきている。特許文献1には、ピストンとシリンダとの間に気体軸受を介在させるとともに、ピストンを近似直線機構で支持するスターリングエンジンが開示されている。また、特許文献2には、多孔質体を軸受用の部材として用いる静圧空気軸受において、多孔質体と回転体との隙間に加圧した空気を供給し、ガスカーテンを形成することによって、軸受隙間内への異物の侵入を阻止する技術が開示されている。
特開2005−106009号公報 特開2004−286109号公報
特許文献1に開示されたスターリングエンジンは、ピストンとシリンダとの微小なクリアランスに気体軸受を介在させるため、微小な異物が作動流体に混入していると、ピストンとシリンダとの間の気体軸受へ作動流体とともに異物が侵入するおそれがある。その結果、ピストンやシリンダの耐久性を低下させるおそれがある。
特許文献2に開示された技術は、ガスカーテンで異物を除去するものであるが、作動流体から異物を除去できる訳ではなく、特許文献1に開示された技術のように、スターリングエンジン内部の密閉空間で気体軸受を構成する場合には、作動流体中の異物は依然として残存する。このため、特許文献2に開示された技術では、スターリングエンジン内部の密閉空間で気体軸受を構成する場合、ピストンとシリンダとの間への異物の侵入を十分に抑制できない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ピストンとシリンダとの間に気体軸受を介在させる構造において、ピストンとシリンダとの間への異物の侵入を抑制して、ピストンやシリンダの耐久性低下を抑制することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るピストン機関は、シリンダ内をピストンが往復運動するピストン機関において、前記シリンダと前記ピストンとの間に介在する気体軸受と、前記ピストン機関の作動流体が充填される第1の空間と、前記ピストンに対して前記第1の空間の反対側における第2の空間とを接続する流体通路と、前記流体通路に設けられて前記流体通路を開閉するとともに、前記第1の空間の内部圧力が前記第2の空間の内部圧力よりも大きくなったときに、前記流体通路を開く通路開閉手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の望ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記流体通路に設けられ、かつ前記通路開閉手段と前記第2の空間との間に配置されて、前記流体通路を通過する作動流体に含まれる異物を捕捉する異物除去手段を備えることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記通路開閉手段は、前記ピストン機関の始動時に開くことが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記通路開閉手段は、前記ピストン機関に対する要求出力が所定の要求出力閾値よりも小さいときに開くことが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記通路開閉手段は、前記ピストン機関が搭載される車両が停止しているときにおいて、前記ピストン機関が余熱で動作しているときに開くことが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記ピストンは、前記ピストンの外殻で囲まれて、所定の圧力の流体を溜める蓄圧空間と、前記ピストンの側部に複数設けられ、前記蓄圧空間内の流体を前記ピストンの側部と前記シリンダとの間に流出させる給気孔と、を有することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記ピストン機関はスターリングエンジンであり、前記作動流体を加熱するヒータと、前記ヒータと接続されるとともに前記作動流体が通過する再生器と、前記再生器に接続されるとともに前記作動流体を冷却するクーラーとを含んで構成される熱交換器を備え、前記熱交換器は前記シリンダに接続され、前記第1の空間へ前記熱交換器を通過した作動流体が流入し、流出することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記ピストンを支持して前記ピストンを近似的に直線運動させる近似直線機構を備えることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記ピストン機関において、前記ピストン機関は、前記ピストン機関とは異なる熱機関を備える車両に搭載されて、前記熱機関の排出した熱を熱源として駆動することが好ましい。
本発明は、ピストンとシリンダとの間に気体軸受を介在させる構造において、ピストンとシリンダとの間への異物の侵入を抑制して、ピストンやシリンダの耐久性低下を抑制できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。なお、以下においては、ピストン機関の一例としてスターリングエンジンを取り上げるが、ピストン機関はこれに限定されるものではない。また、ピストン機関であるスターリングエンジンを用いて、車両等に搭載される内燃機関の排熱を回収する例を説明するが、排熱の回収対象は内燃機関に限られない。例えば工場やプラント、あるいは発電施設の排熱を回収する場合にも本発明は適用できる。
本実施形態に係るピストン機関は、ピストンとシリンダとの間に気体軸受が介在する構造を備える。このため、例えば、シリンダ内の作動流体空間から、ピストンの外殻とピストンの内部の仕切り部材とで囲まれる蓄圧空間内へ作動流体を導入させ、この作動流体をピストンの側部に設けた給気孔からピストンとシリンダとの間に流出させ、ピストンとシリンダとの間に気体軸受を形成する。本実施形態は、このようなピストン機関において、作動流体が充填される第1の空間と、ピストンに対して第1の空間の反対側に形成される第2の空間とを流体通路で接続し、この流体通路に、第1の空間の内部圧力が第2の空間の内部圧力よりも大きくなったときに、流体通路を開く通路開閉手段を設ける点に特徴がある。このように、本実施形態では、第1の空間から第2の空間への作動流体の流動を利用して、作動流体空間内の作動流体から異物を除去する。望ましくは、流体通路を通過する作動流体に含まれる異物を捕捉する異物除去手段を流体通路に設けるとよい。なお、気体軸受は、静圧気体軸受、動圧気体軸受のいずれでもよい。
図1は、本実施形態に係るピストン機関であるスターリングエンジンの構成を示す断面図である。図2は、本実施形態に係るスターリングエンジンが備える気体軸受を示す平面図である。図3−1は、本実施形態に係るスターリングエンジンが備える気体軸受の構成例、及びピストンの支持構造を示す説明図である。図3−2は、本実施形態の変形例に係るスターリングエンジンが備える気体軸受の構成例、及びピストンの支持構造を示す説明図である。
本実施形態に係るピストン機関であるスターリングエンジン100は、いわゆるα型の直列2気筒スターリングエンジンである。本実施形態において、スターリングエンジン100は、内燃機関の排ガスExを通過させる通路として機能するヒータケース3に熱交換器108を配置して、内燃機関の排ガスExから熱エネルギーを回収する、排熱回収装置として用いられる。
スターリングエンジン100は、高温側シリンダ30H内に収められた高温側ピストン20Hと、低温側シリンダ30L内に収められた低温側ピストン20Lとが直列に配置されている。なお、以下において、高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとを区別しない場合にはシリンダ30といい、高温側ピストン20Hと低温側ピストン20Lとを区別しない場合にはピストン20という。
高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとは、基準体である基板111に、直接又は間接的に支持、固定されている。本実施形態に係るスターリングエンジン100においては、この基板111が、スターリングエンジン100の各構成要素の位置基準となる。このように構成することで、前記各構成要素の相対的な位置精度を確保できる。また、後述するように、本実施形態に係るスターリングエンジン100は、高温側シリンダ30Hと高温側ピストン20Hとの間、及び低温側シリンダ30Lと低温側ピストン20Lとの間に気体軸受GBを介在させる。
本実施形態に係るスターリングエンジンは、基準体である基板111に、高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとを直接又は間接的に取り付けることにより、ピストンとシリンダとのクリアランスを精度よく保持することができる。これによって、気体軸受GBの機能を十分に発揮させることができる。さらに、スターリングエンジン100の組み立ても容易になる。
高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとの間には、略U字形状のヒータ(加熱器)105と再生器106とクーラー107とで構成される熱交換器108が設けられる。このように、ヒータ105を略U字形状にすることによって、内燃機関の排気通路内のような比較的狭い空間にも、ヒータ105を容易に配置することができる。また、このスターリングエンジン100のように、高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30Lとを直列に配置することにより、内燃機関の排ガス通路のような筒状の空間にもヒータ105を比較的容易に配置できる。
ヒータ105の一方の端部は高温側シリンダ30H側に配置され、他方の端部は再生器106側に配置される。ヒータ105は、作動流体を加熱する。再生器106は、一方の端部がヒータ105側に配置され他方の端部はクーラー107側に配置されて、ヒータ105又はクーラー107から流入する作動流体が通過する。クーラー107の一方の端部は再生器106側に配置され、他方の端部は低温側シリンダ30L側に配置される。クーラー107は、作動流体を冷却する。高温側シリンダ30H及び低温側シリンダ30Lは、熱交換器108を通過した作動流体が流入し、流出する。
高温側シリンダ30H及び低温側シリンダ30L及び熱交換器108内には作動流体(本実施形態では空気)が充填されており、ヒータ105から供給される熱によってスターリングサイクルを構成し、スターリングエンジン100を駆動する。高温側シリンダ30Hの作動流体が充填される空間を高温側作動流体空間MSH、低温側シリンダ30Lの作動流体が充填される空間を低温側作動流体空間MSLといい、両者を区別しない場合には、単に作動流体空間という。
ここで、例えば、ヒータ105、クーラー107は、熱伝導率が高く耐熱性に優れた材料のチューブを複数束ねて構成できる。クーラー107は空冷としてもよいし、水冷としてもよい。また、再生器106は、多孔質の蓄熱体で構成できる。なお、ヒータ105、クーラー107及び再生器106の構成は、この例に限られるものではなく、排熱回収対象の熱条件やスターリングエンジン100の仕様等によって、好適な構成を選択できる。
高温側ピストン20Hと低温側ピストン20Lとは、高温側シリンダ30Hと低温側シリンダ30L内に気体軸受GBを介して支持されている。すなわち、ピストンリングを介さず、潤滑油を用いないで、ピストンをシリンダ内に支持する構造である。これによって、ピストンとシリンダとの間の摩擦を低減して、スターリングエンジン100の効率を向上させることができる。また、ピストンとシリンダとの摩擦を低減することにより、例えば、内燃機関の排熱回収のような低熱源、低温度差の運転条件下でスターリングエンジン100を使用する場合でも、スターリングエンジン100により排熱から熱エネルギーを回収できる。
気体軸受GBを構成するため、図2に示すように、ピストン20(高温側ピストン20H、低温側ピストン20L)とシリンダ30(高温側シリンダ30H、低温側シリンダ30L)との間には、所定のクリアランスtcを設ける。クリアランスtcは、ピストン20の全周にわたって10μm〜数10μmとする。高温側ピストン20H及び低温側ピストン20Lの往復運動は、コネクティングロッド61によって出力軸であるクランクシャフト110に伝達され、ここで回転運動に変換される。
ここで、気体軸受GBは、ピストン20の直径方向(横方向、スラスト方向)の力に耐える能力(負荷能力)が低いため、ピストン20のサイドフォースFsを実質的に0にすることが好ましい。このため、シリンダ30の軸線(中心軸)に対するピストン20の直線運動精度を高くする必要がある。これを実現するため、図3−1に示すように、本実施形態において、高温側ピストン20H及び低温側ピストン20Lは、似直線機構(例えばグラスホッパ機構)60によって支持される。
グラスホッパ機構60は、一端部がスターリングエンジン100の筐体100Cへ回動可能に取り付けられる第1腕62と、同じく一端部がスターリングエンジン100の筐体100Cへ回動可能に取り付けられる第2腕63と、一端部がコネクティングロッド61の端部と回動可能に連結され、他端部が第2腕63の他端部と回動可能に連結される第3腕64とで構成される。コネクティングロッド61は、クランクシャフト110と回動可能に取り付けられる端部とは異なる端部が、第3腕64の端部と回動可能に連結される。また、第1腕62の他端部は、第3腕63の両端部の間に、回動可能に連結される。
このように構成されるグラスホッパ機構60を用いれば、高温側ピストン20H及び低温側ピストン20Lを略直線状に往復運動させることができる。その結果、高温側ピストン20H及び低温側ピストン20LのサイドフォースFsがほとんど0になるので、負荷能力の小さい気体軸受GBによっても十分にピストン20を支持できる。なお、ピストン20を支持する近似直線機構はグラスホッパ機構に限られるものではなく、ワットリンク等を用いてもよい。
なお、グラスホッパ機構60は、他の直線近似機構に比べて、同じ直線運動精度を得るために必要な機構の寸法が小さくて済むため、スターリングエンジン100全体がコンパクトになるという利点がある。特に、本実施形態に係るスターリングエンジン100を車両に搭載される内燃機関の排熱回収に用い、内燃機関の排ガスの通路に熱交換器108を配置するというような、限られたスペースにスターリングエンジンを設置する場合、スターリングエンジン100の全体がコンパクトである方が設置の自由度は向上する。また、グラスホッパ機構60は、同じ直線運動精度を得るために必要な機構の質量が他の機構よりも軽量で済むため、熱効率を向上させる点で有利である。さらに、グラスホッパ機構60は、機構の構成が比較的簡単であるため、製造・組み立てが容易であり、また製造コストも低減できるという利点もある。
図1に示すように、スターリングエンジン100を構成する高温側シリンダ30H、高温側ピストン20H、コネクティングロッド61、クランクシャフト110等の構成要素は、筺体100Cに格納される。スターリングエンジン100の筺体100Cは、クランクケース114Aと、シリンダブロック114Bとを含んで構成される。筺体100C内を構成するクランクケース114A内の空間(クランクケース内空間)CSには気体が充填される。本実施形態において、前記気体は、スターリングエンジン100の作動流体と同一である。クランクケース内空間CSに充填される気体は、圧力調整手段であるポンプ115により加圧される。ポンプ115は、例えば、スターリングエンジン100の排熱回収対象である内燃機関によって駆動してもよいし、例えば電動機のような駆動手段を用いて駆動してもよい。
スターリングエンジン100は、ヒータ105とクーラー107との温度差が同じ場合、作動流体の平均圧力が高い程、高温側と低温側との圧力差が大きくなるので、より高い出力が得られる。本実施形態に係るスターリングエンジン100は、クランクケース内空間CSに充填される気体を加圧することにより、作動流体空間MS内の作動流体を高圧に保持して、スターリングエンジン100からより多くの出力を取り出すように構成してある。これによって、排熱回収のように低質な熱源しか用いることができない場合でも、より多くの出力をスターリングエンジン100から取り出すことができる。ここで、スターリングエンジン100の出力は、筺体100C内に充填される気体の圧力にほぼ比例して大きくなる。
本実施形態に係るスターリングエンジン100では、筺体100Cにシール軸受116が取り付けられており、クランクシャフト110はシール軸受116により支持される。本実施形態に係るスターリングエンジン100は、筺体100C内に充填される気体を加圧するが、シール軸受116により、筺体100C内に充填される気体の漏れを最小限に抑えることができる。クランクシャフト110の出力は、例えば、オルダムカップリングのようなフレキシブルカップリング118を介して筺体100Cの外部へ取り出される。
図1、図3−1に示すように、本実施形態に係るスターリングエンジン100が備えるピストン20は、頂部20Tと、側部20Sと、底部20Bとを外殻とし、頂部20Tと、側部20Sと、底部20Bとで囲まれる空間を、蓄圧空間20Iとする。ピストン20の頂部20Tには、蓄圧空間20Iと連通する気体導入通路21が設けられる。作動流体空間MS内の作動流体FLは、気体導入通路21を通ってピストン20の蓄圧空間20Iへ導入される。
ピストン20の頂部20Tの蓄圧空間20I側には、蓄圧空間20I内に導入された作動流体FLの逆流を防止するため、加圧状態保持手段として逆止弁25が設けられる。逆止弁25は、蓄圧空間20Iの内部へ配置され、作動流体空間MS内の作動流体FLを気体導入通路21から蓄圧空間20Iへ導入し、また、蓄圧空間20I内の作動流体FLが作動流体空間MS内へ逆流することを防止する。
ピストン20の動きにより、図3−1に示すシリンダ30内の作動流体空間MSに存在する作動流体FLの圧力(作動流体空間内圧力)Pmsが上昇し、逆止弁25が開くときの圧力(開弁圧力)Poを上回ると、逆止弁25が開弁する。そして、作動流体空間MS内の作動流体FLが気体導入通路21を通って蓄圧空間20I内へ流入する。ここで、開弁圧力Poは、蓄圧空間20I内の圧力(蓄圧空間内圧力)Ppよりも高い所定の圧力に設定される。
ピストン20の動きにより作動流体空間内圧力Pmsが低下し、開弁圧力Poよりも低くなると、逆止弁25は閉弁する。これによって、蓄圧空間20I内の作動流体FLが作動流体空間MSへ逆流することを防ぐ。このように、逆止弁25は、蓄圧空間20I内の加圧状態を保持する加圧状態保持機能を有するとともに、作動流体FLを蓄圧空間20I内へ導入する作動流体導入機能を有する。作動流体空間MSからピストン20の蓄圧空間20Iへ導入された作動流体FLは、ピストン20の側部20Sに設けられた複数の給気孔22を通ってピストン20の側部20Sとシリンダ30の内壁30Iとの間のクリアランスtcに流出する。これによって、ピストン20とシリンダ30の内壁30Iとの間に気体軸受GBが構成される。なお、気体軸受GBは、静圧気体軸受であるが、本実施形態に適用できる気体軸受はこれに限定されるものではなく、動圧気体軸受であってもよい。
このように、図1に示すスターリングエンジン100の運転時には、ピストン20の上昇にともない、作動流体空間MSの作動流体FLが圧縮される。作動流体空間内圧力Pmsが逆止弁25の開弁圧力よりも高くなると、逆止弁25が開弁する。そして、気体導入通路21を介して、作動流体空間MSの作動流体FLの一部が蓄圧空間20Iに導入される。蓄圧空間20Iへ導入された作動流体FLは、その一部が、ピストン20の周方向に向かって複数設けられる給気孔22を通ってピストン20とシリンダ30との間のクリアランスtcに流出し、気体軸受GBを形成する。
このように、ピストン20の蓄圧空間20Iへ導入した作動流体FLをピストン20とシリンダ30との間に流出させて気体軸受GBを形成する他、図3−2に示すスターリングエンジン100aのように、筺体100Cの外部へ配置した、気体軸受用圧力生成手段である気体軸受ポンプ120から気体供給通路45を介してピストン20の蓄圧空間20Iへ作動流体FLを供給してもよい。そして、蓄圧空間20Iへ導入された作動流体FLを、給気孔22からピストン20とシリンダ30との間のクリアランスtcに流出させ、気体軸受GBを形成してもよい。
スターリングエンジン100は、特に熱交換器108内における作動流体の通路が複雑で、微小な塵やゴミ等の異物を完全に除去できるとは限らない。また、熱交換器108のヒータ105等から、長時間運転後に異物が遊離するおそれもある。このため、スターリングエンジン100の作動流体FLには、異物が混入するおそれがある。
本実施形態に係るスターリングエンジン100は、ピストン20とシリンダ30との間に形成される微小なクリアランスtcに、ピストン20内の蓄圧空間20Iから作動流体FLを流出させて気体軸受GBを形成し、これによってピストン20をシリンダ30内へ支持する。このため、作動流体FLに微小な異物が混入していても、異物がピストン20とシリンダ30との間に形成される微小なクリアランスtcへ侵入すると、ピストン20やシリンダ30の表面に影響を与えてこれらの耐久性を低下させたり、ピストン20とシリンダ30との間の摺動抵抗を増加させたりするおそれがある。
図1に示すスターリングエンジン100は、ピストン機関であるスターリングエンジン100の作動流体が充填される第1の空間と、ピストン20に対して第1の空間とは反対側における第2の空間とを接続する流体通路を備える。そして、流体通路には、第1の空間の内部圧力が第2の空間の内部圧力よりも大きくなったときに、流体通路を開く通路開閉手段が設けられる。
本実施形態に係るスターリングエンジン100では、高温側作動流体空間MSH及び低温側作動流体空間MSL、すなわち作動流体空間MSが第1の空間に相当し、クランクケース内空間CSが第2の空間に相当する。本実施形態では、高温側作動流体空間MSHとクランクケース内空間CSとを高温側流体通路40Hで接続するとともに、低温側作動流体空間MSLとクランクケース内空間CSとを低温側流体通路40Lで接続する。すなわち、高温側流体通路40H及び低温側流体通路40Lが流体通路に相当する。また、高温側流体通路40Hには高温側通路開閉弁41Hが設けられ、低温側流体通路40Lには低温側通路開閉弁41Lが設けられる。高温側通路開閉弁41H及び低温側通路開閉弁41Lが通路開閉手段に相当する。ここで、高温側流体通路40Hと低温側流体通路40Lとを区別しない場合には流体通路40といい、高温側通路開閉弁41Hと低温側通路開閉弁41Lとを区別しない場合には通路開閉弁41という。
通路開閉弁41は、例えば、電磁弁を用いて構成される。図1に示すように、通路開閉弁41は、スターリングエンジン100を制御するためのECU(Electronic Control Unit)50と電気的に接続されており、ECU50によって開閉が制御される。通路開閉弁41が開くと、流体通路40によって作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとが連通し、通路開閉弁41が閉じると、作動流体空間MSとクランクケース内空間CSとの連通が遮断される。
図4は、作動流体空間の圧力とクランクケース内空間の圧力との関係を示す説明図である。図1に示すスターリングエンジン100の運転中において、図4に示すように、クランクケース内空間CSの圧力(クランクケース内圧力)Pcsはほぼ一定であるが、作動流体空間MSの圧力(作動流体空間内圧力)Pmsは周期的に変化する。本実施形態において、通路開閉弁41は、作動流体空間内圧力Pmsがクランクケース内圧力Pcsよりも高いときに開き、PmsがPcs以下であるときには閉じる。図4に示す例では、(θ1+2×n×π)〜(θ2+2×n×π)の期間に通路開閉弁41が開弁し、(θ0+2×n×π)〜(θ1+2×n×π)の期間に通路開閉弁41が閉弁する(nは整数)。これによって、通路開閉弁41は、作動流体空間MSからクランクケース内空間CSへ作動流体を移動させ、クランクケース内空間CSから作動流体空間MSへは作動流体を移動させない。
このように構成することで、作動流体空間MS内の作動流体へ含まれる塵はクランクケース内空間CSへ移動するので、作動流体空間MS内の作動流体から塵を除去できる。その結果、作動流体とともに異物がピストン20とシリンダ30との間に形成される微小なクリアランスtcへ侵入することを抑制できるので、ピストン20やシリンダ30の耐久性の低下やピストン20とシリンダ30との間における摺動抵抗の増加を抑制できる。
また、通路開閉弁41は、作動流体空間内圧力Pmsがクランクケース内圧力Pcsよりも高いときに開き、PmsがPcs以下であるときには閉じるので、クランクケース内空間CSへ移動した塵が作動流体とともに流体通路40を通って作動流体空間MSへ戻ることを防止できる。これによって、作動流体とともに異物がピストン20とシリンダ30との間に形成される微小なクリアランスtcへ侵入することをより確実に抑制できる。
本実施形態において、通路開閉弁41の開弁時期は、作動流体空間内圧力Pmsがクランクケース内圧力Pcsよりも高いときであるが、この時期であれば、開弁時間や開弁開始時期は適宜変更してよい。流体通路40を流れる作動流体の流量は、作動流体空間MSの作動流体中に混入している塵をクランクケース内空間CSへ移動させるために必要な最小限の値とする。流体通路40を流れる作動流体の流量は、通路開閉弁41の開弁時間や開弁時期を調整することによって変更する他、オリフィス等の流量調整手段を流体通路40に設けて変更してもよい。上記説明では、ECU50で開弁及び閉弁を能動的に制御できる通路開閉弁41を用いたが、通路開閉弁41として例えばチェック弁を用い、作動流体空間内圧力Pmsがクランクケース内圧力Pcsよりも高いときに開き、PmsがPcs以下であるときには閉じるようにしてもよい。
図5は、本実施形態に係るスターリングエンジンの変形例を示す説明図である。この変形例に係るスターリングエンジン100bは、上述した実施形態に係るスターリングエンジン100、100aとほぼ同様であるが、流体通路を通過する作動流体に含まれる異物を捕捉する異物除去手段を、流体通路に設けた点が異なる。
本変形例に係るスターリングエンジン100bは、高温側通路開閉弁41Hとクランクケース内空間CSとの間における高温側流体通路40Hに、高温側フィルタ42Hが設けられ、低温側通路開閉弁41Lとクランクケース内空間CSとの間における低温側流体通路40Lに、低温側フィルタ42Lが設けられる。ここで、高温側フィルタ42H及び低温側フィルタ42Lが異物除去手段に相当する。また、高温側フィルタ42Hと低温側フィルタ42Lとを区別しない場合にはフィルタ42という。フィルタ42は、不織布、ペーパーフィルタ、セラミックフィルタ等を用いることができるが、図1に示す高温側ピストン20Hは高温になるため、これに用いるフィルタ42は、耐熱性の高いものを用いることが好ましい。
本変形例においても、通路開閉弁41は、作動流体空間内圧力Pmsがクランクケース内圧力Pcsよりも高いときに開き、PmsがPcs以下であるときには閉じる。このように構成することで、作動流体空間MS内の作動流体へ含まれる塵は、クランクケース内空間CSへ移動する途中で、流体通路40に設けられたフィルタ42で捕捉され、作動流体から除去される。その結果、作動流体とともに異物がピストン20とシリンダ30との間に形成される微小なクリアランスtcへ侵入することを抑制できるので、ピストン20やシリンダ30の耐久性低下やピストン20とシリンダ30との間における摺動抵抗の増加を抑制できる。
また、通路開閉弁41は、作動流体空間内圧力Pmsがクランクケース内圧力Pcsよりも高いときに開き、PmsがPcs以下であるときには閉じ、かつフィルタ42は通路開閉弁41とクランクケース内空間CSとの間に設けられるので、フィルタ42によって除去された塵は、通路開閉弁41とフィルタ42との間に閉じ込められる。これによって、作動流体から除去された塵は、作動流体空間MSやクランクケース内空間CS内に戻ることをより確実に防止できる。その結果、作動流体とともに異物がピストン20とシリンダ30との間に形成される微小なクリアランスtcへ侵入することをより確実に抑制できる。
図6は、本実施形態に係るスターリングエンジンを内燃機関の排熱回収に用いる場合の構成例を示す模式図である。本実施形態では、スターリングエンジン100の出力を、スターリングエンジン用変速機5を介して内燃機関用変速機4へ入力し、内燃機関1の出力と合成して取り出す。なお、内燃機関1の排熱回収に用いるスターリングエンジンは、図3−2に示すスターリングエンジン100aでもよいし、図5に示すスターリングエンジン100bでもよい。
本実施形態において、内燃機関1は、スターリングエンジン100とは異なる熱機関であって、例えば、スターリングエンジン100とともに乗用車やトラック等の車両に搭載されて、前記車両の動力源となる。内燃機関1は、前記車両の走行中においては主たる動力源として出力を発生する。一方、スターリングエンジン100は、排ガスExの温度がある程度の温度にならないと、必要最低限の出力を生み出すことができない。したがって、本実施形態において、スターリングエンジン100は、内燃機関1の排出する排ガスExの温度が所定温度を超えたら内燃機関1の排ガスExから熱エネルギーを回収して出力を発生し、内燃機関1とともに前記車両を駆動する。このように、スターリングエンジン100は、前記車両の従たる動力源となる。
スターリングエンジン100が備えるヒータ105は、内燃機関1の排気通路2内に配置される。なお、排気通路2内には、スターリングエンジン100の再生器(図1参照)106を配置してもよい。スターリングエンジン100が備えるヒータ105は、排気通路2に設けられる中空のヒータケース3内に設けられる。
本実施形態において、スターリングエンジン100を用いて回収した排ガスExの熱エネルギーは、スターリングエンジン100で運動エネルギーに変換される。スターリングエンジン100の出力軸であるクランクシャフト110には、動力断続手段であるクラッチ6が取り付けられており、スターリングエンジン100の出力は、クラッチ6を介してスターリングエンジン用変速機5に伝達される。
内燃機関1の出力は、内燃機関1の出力軸である内燃機関クランクシャフト1sを介して内燃機関用変速機4に入力される。そして、内燃機関用変速機4は、内燃機関1の出力と、スターリングエンジン用変速機5から出力されるスターリングエンジン100の出力とを合成して、変速機出力軸9に出力し、デファレンシャルギヤ10を介して駆動輪11を駆動する。
ここで、動力断続手段であるクラッチ6は、内燃機関用変速機4とスターリングエンジン100との間に設けられる。本実施形態では、スターリングエンジン用変速機5の入力軸5sとスターリングエンジン100のクランクシャフト110との間に設けられる。クラッチ6は、係合、解放することによって、スターリングエンジン100のクランクシャフト110と、スターリングエンジン用変速機5の入力軸5sとの機械的な接続を断続する。クラッチ6は、ECU50によって制御される。
また、ECU50には、スターリングエンジン100のクランクシャフト110の角度を検出するクランク角センサ140や、内燃機関クランクシャフト1sの角度を検出する内燃機関用クランク角センサ7や、アクセル8Pの開度を検出するアクセル開度センサ8が接続される。これらのセンサ類からの情報に基づいて、ECU50は内燃機関1やスターリングエンジン100の運転を制御する。
スターリングエンジン100は、内燃機関1の排出する排ガスExの熱エネルギーを回収するため、内燃機関1の冷間始動時等のように排ガスExの温度が低い場合には、排ガスExから熱エネルギーを回収できず、出力を発生することができない。このため、スターリングエンジン100が出力を発生できるようになるまではクラッチ6を解放して、スターリングエンジン100と内燃機関1とを切り離して、スターリングエンジン100が内燃機関1に駆動されることによるエネルギー損失を抑制する。
スターリングエンジン100が内燃機関1に駆動されずに運転できるようになったら、すなわち、スターリングエンジン100が自立運転できるようになったら、ECU50はクラッチ6を係合して、スターリングエンジン100を起動する。このように、クラッチ6は、スターリングエンジン100の起動手段(機関起動手段)として機能するとともに、スターリングエンジン100の発生する出力をスターリングエンジン用変速機5へ伝達するスターリングエンジン出力伝達手段(ピストン機関出力伝達手段)としても機能する。なお、クラッチ6とは別個に、例えばスターターモータのような機関起動手段を備え、これを用いてスターリングエンジン100の起動し、スターリングエンジン100が起動したらクラッチ6を係合してもよい。
クラッチ6を係合すると、スターリングエンジン100のクランクシャフト110と内燃機関1の内燃機関クランクシャフト1sとは、スターリングエンジン用変速機5及び内燃機関用変速機4を介して直結される。これによって、スターリングエンジン100の発生する出力と内燃機関1の発生する出力とは、内燃機関用変速機4で合成され、変速機出力軸9から取り出される。一方、クラッチ6を開放すると、内燃機関1の内燃機関クランクシャフト1sはスターリングエンジン100のクランクシャフト110と切り離されて回転する。
図6に示す本実施形態のスターリングエンジン100が備えるピストンは、上述した構成により作動流体に含まれる異物を除去し、ピストン内の蓄圧空間や作動流体空間からピストンとシリンダとの間へ異物が侵入することを防止するので、ピストンやシリンダの耐久性低下を抑制して、安定した運転が実現できる。また、本実施形態に係るスターリングエンジン100は、ピストンとシリンダとの間に異物はほとんど侵入しない。
これによって、車両に搭載されるスターリングエンジン100が振動を受けてピストンとシリンダとのクリアランスが変化したとしても、ピストンとシリンダとの間の異物によってピストンやシリンダの耐久性が低下することを回避できる。このように、本実施形態に係るスターリングエンジン100を、車両に搭載された内燃機関1の排熱回収に用いる場合には、安定して排熱を回収できるとともに、十分な耐久性を確保できる。
(制御例)
次に、本実施形態に係るピストン機関であるスターリングエンジン100、100a、100bにおいて、作動流体空間の作動流体から塵を除去する際の塵除去制御を説明する。まず、塵除去制御を実行するための塵除去制御装置の構成を説明する。
図7は、本実施形態に係るスターリングエンジンで、塵除去制御を実行するための塵除去制御装置の構成例を示す説明図である。図7に示すように、塵除去制御装置70は、ECU50に組み込まれて構成されている。ECU50は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)50pと、記憶部50mと、入力ポート55及び出力ポート56と、入力インターフェース57と、出力インターフェース58とから構成される。
なお、ECU50とは別個に、本実施形態に係る塵除去制御装置70を用意し、これをECU50に接続してもよい。そして、本実施形態に係る駆動制御を実現するにあたっては、ECU50が備えるスターリングエンジン100や内燃機関1等に対する制御機能を、前記塵除去制御装置70が利用できるように構成してもよい。
塵除去制御装置70は、制御条件判定部71と、通路開閉制御部72とを含んで構成される。これらが、本実施形態に係るごみ除去制御を実行する部分となる。本実施形態において、塵除去制御装置70は、ECU50を構成するCPU50pの一部として構成される。また、CPU50pには、内燃機関1やスターリングエンジン100やこれらの補記類等を制御するための機関制御部50Cが設けられる。
塵除去制御装置70の制御条件判定部71、通路開閉制御部72とは、バス54によって入力ポート55と接続され、また、バス54によって出力ポート56と接続される。これにより、塵除去制御装置70を構成する入力ポート55とは、相互に制御データをやり取りしたり、一方に命令を出したりできるように構成される。また、CPU50pと、記憶部50mとは、バス54を介して接続される。これによって、CPU50pが備える塵除去制御装置70は、機関制御部50Cが用いる制御データや、内燃機関1やスターリングエンジン100の運転制御プログラムを利用できる。また、塵除去制御装置70は、本実施形態に係る塵除去制御を、ECU50の運転制御ルーチンに割り込ませたりすることができる。
入力ポート55には、入力インターフェース57が接続されている。入力インターフェース57には、アクセル開度センサ8、クランク角センサ140、内燃機関用クランク角センサ7等の、塵除去制御に必要な情報を取得するセンサ類が接続されている。これらのセンサ類から出力される信号は、入力インターフェース57内のA/Dコンバータ57aやディジタル入力バッファ57dにより、CPU50pが利用できる信号に変換されて入力ポート55へ送られる。これにより、CPU50pは、本実施形態に係る塵除去制御に必要な情報を取得することができる。
出力ポート56には、出力インターフェース58が接続されている。出力インターフェース58には、本実施形態に係る塵除去制御に必要な制御対象が接続されている。本実施形態では、通路開閉弁41、すなわち、高温側通路開閉弁41H及び低温側通路開閉弁41Lが出力インターフェース58に接続されている。出力インターフェース58は、制御回路58、58等を備えており、CPU50pが備える塵除去制御装置70で演算された制御信号に基づき、前記制御対象を動作させる。このような構成により、前記センサ類からの出力信号に基づき、塵除去制御装置70は、高温側通路開閉弁41H及び低温側通路開閉弁41Lの開閉を制御できる。
記憶部50mには、本実施形態に係る駆動制御の処理手順を含むコンピュータプログラムや制御マップ、あるいは本実施形態に係る駆動制御に用いるデータ等が格納されている。ここで、記憶部50mは、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、CPU50pへ既に記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、本実施形態に係る駆動制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、この塵除去制御装置70は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、制御条件判定部71、通路開閉制御部72の機能を実現するものであってもよい。次に、本実施形態に係る塵除去制御の手順を説明する。次においては、図5に示すスターリングエンジン100を例とするが、図3−2に示すスターリングエンジン100aや図5に示すスターリングエンジン100bでも塵除去制御は同様である。
図8−1〜図8−3は、本実施形態に係る塵除去制御の手順を示すフローチャートである。図8−1に示す塵除去制御は、図1、図6に示すスターリングエンジン100の始動前に、スターリングエンジン100を外部動力で駆動して、作動流体空間内圧力Pmsとクランクケース内圧力Pcsとに基づいて、通路開閉弁41を開閉する。
図8−1に示す塵除去制御を実行するにあたり、ステップS101において、図7に示す塵除去制御装置70が備える制御条件判定部71は、図1、図6に示すスターリングエンジン100が運転中か否かを判定する。例えば、図1に示すスターリングエンジン100のクランク角センサ140が、クランクシャフト110の回転を検出している場合、制御条件判定部71はスターリングエンジン100が運転中であると判定する。
ステップS101でYesと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がスターリングエンジン100は運転中であると判定した場合、本実施形態に係る塵除去制御は終了する。ステップS101でNoと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がスターリングエンジン100は運転中でないと判定した場合、ステップS102へ進む。
ステップS102において、図7に示すECU50が備える機関制御部50Cは、スターリングエンジン100を外部動力で駆動する。本実施形態では、図6に示す内燃機関1の運転中にクラッチ6を係合し、内燃機関1の動力でスターリングエンジン100を駆動する。なお、スターターモータでスターリングエンジン100を始動させる場合には、スターターモータを用いてスターリングエンジン100を駆動する。
次に、ステップS103において、制御条件判定部71は、作動流体空間内圧力Pmsとクランクケース内圧力Pcsとを比較する。ステップS103でYesと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がPms>Pcsであると判定した場合、ステップS104に進む。ステップS104において、図7に示す塵除去制御装置70が備える通路開閉制御部72は、図1に示す通路開閉弁41、すなわち高温側通路開閉弁41H及び低温側通路開閉弁41Lを開く。これによって、図1に示すスターリングエンジン100の作動流体空間MS内の作動流体はクランクケース内空間CSへ移動する。このとき、作動流体に含まれる塵は、作動流体とともにクランクケース内空間CSへ移動して、作動流体空間MSから除去される。なお、高温側通路開閉弁41Hと低温側通路開閉弁41Lとの少なくとも一方が開かれればよい。作動流体空間内圧力Pmsは、クランクシャフト110の回転角度によって変化するので、Pms>Pcsであるか否かは、例えば、クランク角センサ140からの信号に基づいて判定できる。
ステップS103でNoと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がPms≦Pcsであると判定した場合、ステップS105へ進む。ステップS105において、図7に示す塵除去制御装置70が備える通路開閉制御部72は、図1に示す通路開閉弁41、すなわち高温側通路開閉弁41H及び低温側通路開閉弁41Lを閉じる。これによって、クランクケース内空間CSから作動流体空間MSへの作動流体の逆流を防止して、クランクケース内空間CSへ移動した塵が作動流体空間MSへ戻ることを防止する。このような制御手順によって、スターリングエンジン100が運転される前には、作動流体空間MSから塵が除去された状態になっているので、安定してスターリングエンジンを運転できる。
また、上記ごみ除去制御においては、スターリングエンジン100を始動するか否かとは関係なく通路開閉弁41を開閉したが、ステップS102でスターリングエンジン100を外部動力で駆動する際に、スターリングエンジン100を始動してもよい。すなわち、スターリングエンジン100が自立運転可能な条件が成立したら、スターリングエンジン100を外部動力で駆動し、スターリングエンジン100が始動する前におけるPms>Pcsであるときに通路開閉弁41を開いて、作動流体空間MSから塵を除去する。その後、スターリングエンジン100を始動する。これによって、スターリングエンジン100が運転される前には必ず作動流体空間MSから塵が除去されるので、安定してスターリングエンジンを運転できる。次に、図8−2に示す塵除去制御を説明する。
本実施形態に係る塵除去制御は、作動流体空間MSからクランクケース内空間CSへの作動流体の移動をともなうため、スターリングエンジン100の出力が低下することがある。図8−2に示す塵除去制御は、この出力低下の影響を最小限に抑えるため、図1、図6に示すスターリングエンジン100に対する要求出力に基づき、作動流体空間内圧力Pmsとクランクケース内圧力Pcsとに基づいた通路開閉弁41の開閉を実行するものである。図8−2に示す塵除去制御を実行するにあたり、ステップS201において、図7に示す塵除去制御装置70が備える制御条件判定部71は、図1、図6に示すスターリングエンジン100が運転中か否かを判定する。
ステップS201でNoと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がスターリングエンジン100は運転中ではないと判定した場合、本実施形態に係る塵除去制御は終了する。ステップS201でYesと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がスターリングエンジン100は運転中であると判定した場合、制御条件判定部71は、現時点におけるスターリングエンジン100に対する要求出力(以下、要求出力という)Qnと、予め定めたスターリングエンジン100に対する要求出力の閾値(以下、要求出力閾値という)Qcとを比較する。
要求出力Qnは、例えば、スターリングエンジン100の運転条件(図6に示す内燃機関1の排ガスExの温度やアクセル8Pの開度等)に基づいて決定される。また、要求出力閾値Qcは、作動流体空間MSからクランクケース内空間CSへ作動流体が移動することに起因するスターリングエンジン100の出力低下が許容できる程度の値とする。例えば、要求出力閾値Qcは、スターリングエンジン100の最大出力の0%〜5%とする。
ステップS202でNoと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がQn≧Qcであると判定した場合、本実施形態に係る塵除去制御は終了する。ステップS202でYesと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がQn<Qcであると判定した場合、上述したように、作動流体空間内圧力Pmsとクランクケース内圧力Pcsとに基づいて、通路開閉弁41を開閉する(ステップS203〜ステップS205)。このような制御手順によって、作動流体空間MSの作動流体から塵を除去できるので、安定してスターリングエンジンを運転できる。また、要求出力Qnに基づいて通路開閉弁41を開閉するので、作動流体空間MSからクランクケース内空間CSへ作動流体が移動することに起因するスターリングエンジン100の出力低下を最小限に抑えることができる。このため、スターリングエンジン100の出力不足を伴うことなく、作動流体空間MSから塵を除去できる。
本実施形態では、要求出力Qnと要求出力閾値Qcとを比較したが、例えば、スターリングエンジン100が搭載される車両が減速しているときや停止しているときに、作動流体空間内圧力Pmsとクランクケース内圧力Pcsとに基づいて、通路開閉弁41を開閉してもよい。すなわち、前記車両が減速しているときや停止しているときは、要求出力が0か極めて小さいので、このときに通路開閉弁41を開閉しても、スターリングエンジン100の出力不足による影響は問題にならない。次に、図8−3に示す塵除去制御を説明する。
図8−3に示す塵除去制御は、図1、図6に示すスターリングエンジン100が、内燃機関1の停止後における余熱で回転しているときに、作動流体空間内圧力Pmsとクランクケース内圧力Pcsとに基づいて、通路開閉弁41を開閉する。スターリングエンジン100が備えるヒータ105は熱容量が大きいため、内燃機関1からの排ガスExの供給が停止しても、ある程度の時間は回転を継続する。したがって、図8−3に示す塵除去制御では、内燃機関1の停止後におけるスターリングエンジン100の回転中に通路開閉弁41が開閉される。
図8−3に示す塵除去制御を実行するにあたり、ステップS301において、図7に示す塵除去制御装置70が備える制御条件判定部71は、図1に示す内燃機関1が停止しているか否かを判定する。ステップS301でNoと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71が、内燃機関1が運転中であると判定した場合、本実施形態に係る塵除去制御は終了する。
ステップS301でYesと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71が、内燃機関1は停止していると判定した場合、ステップS302へ進む。ステップS302において、制御条件判定部71は、図1、図6に示すスターリングエンジン100が停止したか否かを判定する。
ステップS302でYesと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がスターリングエンジン100は停止していると判定した場合、本実施形態に係る塵除去制御は終了する。ステップS302でNoと判定された場合、すなわち、制御条件判定部71がスターリングエンジン100は停止していないと判定した場合、上述したように、作動流体空間内圧力Pmsとクランクケース内圧力Pcsとに基づいて、通路開閉弁41を開閉する(ステップS303〜ステップS305)。
このような制御手順によって、作動流体空間MSから塵を除去できるので、安定してスターリングエンジンを運転できる。また、排熱回収対象である内燃機関1が停止し、スターリングエンジン100が余熱で回転しているときに通路開閉弁41を開閉するので、スターリングエンジン100の出力に影響を与えることなく、作動流体空間MSから塵を除去できる。また、スターリングエンジン100の停止前に作動流体空間MS内の作動流体から塵を除去できるので、次にスターリングエンジン100を運転するときには、ピストン20とシリンダ30との間へ異物が侵入するおそれを低減できる。
以上、本実施形態では、ピストンとシリンダとの間に気体軸受を介在させる構造において、作動流体が充填される第1の空間と、ピストンに対して第1の空間の反対側に形成される第2の空間とを流体通路で接続し、この流体通路に、第1の空間の内部圧力が第2の空間の内部圧力よりも大きくなったときに、流体通路を開く通路開閉手段を設ける。これによって、第1の空間から作動流体とともに塵が第2の空間へ移動して、第1の空間から塵が除去される。これによって、ピストンとシリンダとの間への異物の侵入を抑制して、ピストンやシリンダの耐久性低下を抑制できる。また、ピストンとシリンダとの間への異物の混入を抑制できるので、気体軸受の荷重負荷能力を確実に発揮させるとともに、ピストンとシリンダとの間の潤滑を確保できる。
また、洗浄では除去し切れなかった塵や部品のバリ等が作動流体へ混入したり、ピストン機関がスターリングエンジンである場合は、高温にさらされた熱交換器の構成部品からの異物等が作動流体へ混入したりすることが考えられる。本実施形態の構成によれば、そのような異物も確実に除去できるので、ピストンとシリンダとの間への異物の侵入を抑制して、ピストンやシリンダの耐久性低下を抑制できる。
以上のように、本発明に係るピストン機関は、ピストンリングを用いないピストン機関に有用であり、特に、ピストンとシリンダとの間に気体軸受を構成するピストン機関に適している。
本実施形態に係るピストン機関であるスターリングエンジンの構成を示す断面図である。 本実施形態に係るスターリングエンジンが備える気体軸受を示す平面図である。 本実施形態に係るスターリングエンジンが備える気体軸受の構成例、及びピストンの支持構造を示す説明図である。 本実施形態の変形例に係るスターリングエンジンが備える気体軸受の構成例、及びピストンの支持構造を示す説明図である。 作動流体空間の圧力とクランクケース内空間の圧力との関係を示す説明図である。 本実施形態に係るスターリングエンジンの変形例を示す説明図である。 本実施形態に係るスターリングエンジンを内燃機関の排熱回収に用いる場合の構成例を示す模式図である。 本実施形態に係るスターリングエンジンで、塵除去制御を実行するための塵除去制御装置の構成例を示す説明図である。 本実施形態に係る塵除去制御の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る塵除去制御の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る塵除去制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
20 ピストン
20H 高温側ピストン
20L 低温側ピストン
30 シリンダ
30H 高温側シリンダ
30L 低温側シリンダ
40 流体通路
40H 高温側流体通路
40L 低温側流体通路
41 通路開閉弁
41H 高温側通路開閉弁
41L 低温側通路開閉弁
42 フィルタ
42H 高温側フィルタ
42L 低温側フィルタ
50 ECU
50C 機関制御部
70 塵除去制御装置
71 制御条件判定部
72 通路開閉制御部
100、100a、100b スターリングエンジン
CS クランクケース内空間
GB 気体軸受
MS 作動流体空間
MSH 高温側作動流体空間
MSL 低温側作動流体空間

Claims (9)

  1. シリンダ内をピストンが往復運動するピストン機関において、
    前記シリンダと前記ピストンとの間に介在する気体軸受と、
    前記ピストン機関の作動流体が充填される第1の空間と、前記ピストンに対して前記第1の空間の反対側における第2の空間とを接続する流体通路と、
    前記流体通路に設けられて前記流体通路を開閉するとともに、前記第1の空間の内部圧力が前記第2の空間の内部圧力よりも大きくなったときに、前記流体通路を開く通路開閉手段と、
    を備えることを特徴とするピストン機関。
  2. 前記流体通路に設けられ、かつ前記通路開閉手段と前記第2の空間との間に配置されて、前記流体通路を通過する作動流体に含まれる異物を捕捉する異物除去手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のピストン機関。
  3. 前記通路開閉手段は、前記ピストン機関の始動時に開くことを特徴とする請求項1又は2に記載のピストン機関。
  4. 前記通路開閉手段は、前記ピストン機関に対する要求出力が所定の要求出力閾値よりも小さいときに開くことを特徴とする請求項1又は2に記載のピストン機関。
  5. 前記通路開閉手段は、前記ピストン機関が搭載される車両が停止しているときにおいて、前記ピストン機関が余熱で動作しているときに開くことを特徴とする請求項1又は2に記載のピストン機関。
  6. 前記ピストンは、
    前記ピストンの外殻で囲まれて、所定の圧力の流体を溜める蓄圧空間と、
    前記ピストンの側部に複数設けられ、前記蓄圧空間内の流体を前記ピストンの側部と前記シリンダとの間に流出させる給気孔と、を有することを特徴とする請求項1に記載のピストン機関。
  7. 前記ピストン機関はスターリングエンジンであり、
    前記作動流体を加熱するヒータと、前記ヒータと接続されるとともに前記作動流体が通過する再生器と、前記再生器に接続されるとともに前記作動流体を冷却するクーラーとを含んで構成される熱交換器を備え、
    前記熱交換器は前記シリンダに接続され、前記第1の空間へ前記熱交換器を通過した作動流体が流入し、流出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のピストン機関。
  8. 前記ピストンを支持して前記ピストンを近似的に直線運動させる近似直線機構を備えることを特徴とする請求項7に記載のピストン機関。
  9. 前記ピストン機関は、前記ピストン機関とは異なる熱機関を備える車両に搭載されて、前記熱機関の排出した熱を熱源として駆動することを特徴とする請求項7又は8に記載のピストン機関。
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