JP2010076486A - 走行車輌のボンネット装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ボンネット内にマフラ本体が設けられ、ボンネットの後端部側に、トラクタ車体に立設したボンネットサポートが設けられ、ボンネットサポートの上端部に、ボンネットの後端部の上側が左右方向の支持軸廻りに開閉自在に支持され、ボンネットは、ボンネット本体とボンネットフレームとを備え、ボンネット本体はボンネットフレームを外方から被覆した状態でボンネットフレームに固定され、ボンネット本体とボンネットフレームとの間に、マフラ本体に対応して断熱カバーが設けられている。
【選択図】図2
Description
この種の従来のトラクタでは、ボンネットとマフラ本体との間に板金製カバーを設けて、マフラ本体の熱でボンネットが高温になるのを防止していた(特に公知文献としては開示されていないが、実際のトラクタにそのように実施していた)。
本発明は上記問題点に鑑み、ボンネット内面を熱影響を低減することができると共に、低コストでボンネットをマフラ本体から断熱できるようにしたものである。
また、本発明の他の技術的手段は、ボンネットの前部にフロントグリルが設けられ、フロントグリルは前部メッシュ体と左右一対の側部メッシュ体とを別体に有し、それぞれボンネット側に固定され、前部メッシュ体と左右一対の側部メッシュ体との下方に隣接してヘッドライトカバーが設けられ、ヘッドライトカバーはボンネット側に設けた支持ステーに支持され、ヘッドライトカバーに左右一対のヘッドランプが装着されている点にある。
図1〜図4において、トラクタ車体1はエンジン2、ミッションケース、前車軸フレーム5等を直結して構成されている。エンジン2から前方へ延出して設けられた前車軸フレーム5の上方には、エンジン2をはじめ、その周辺に付設される各種機器類やエンジン補機等を含めて全体的に取り囲むようにしたボンネット7が設けられている。
また、エンジン2より後方のトラクタ車体1上には、図示省略のキャビンが設けられ、このキャビン内にハンドル及び運転席を配置した操縦室が形成されて、キャビン内又はキャビン近傍にエアコン本体が設けられ、キャビン内はエアコン本体を有する空調設備(エアコン装置)によって冷暖房調節が可能とされている。
ラジエータ12に筒状のシュラウド(風胴)19が後方突出状に設けられ、シュラウド19内に冷却ファン11の前部側が配置されている。また、バッテリ16の上部にはエアクリーナ20が設けられている。
ボンネット本体23は天板部25と左右一対の側板部26とを有する断面コ字状に形成されている。ボンネットフレーム24は、ドーム状に形成された後枠体29と、ドーム状に形成された前枠体30と、左右一対の支持枠体31と、門型の支柱枠体32等とを備えると共に、右上側枠体34、右下側枠体35、右後連結枠体36、左上側枠体37、左下側枠体38、左後連結枠体39等を備えている。左右一対の支持枠体31は、天板部25の下面側に前後方向に配置され、後枠体29と前枠体30との左右方向中央部を前後に連結している。右上側枠体34及び右下側枠体35は、ボンネット本体23の右側の側板部26の内面側に前後方向に配置され、後枠体29と前枠体30との右側を前後に連結している。左上側枠体37及び左下側枠体38は、ボンネット本体23の左側の側板部26の内面側に前後方向に配置され、後枠体29と前枠体30との左側を前後に連結している。支柱枠体32はボンネット本体23の前後方向の中間位置にその天板部25と左右一対の側板部26との内面に沿って配置され、支柱枠体32の上端側が連結片40を介して左右一対の支持枠体31の前端部に連結されている。
ボンネット本体23の前面開口部50に対応して支持ステー45が設けられている。支持ステー45はL字状の連結板54とL字状の支持板55とを正面視T字状に有し、連結板54は一対の縦支持枠52に連結固定され、支持板55は連結板54と前面開口部50の下開口縁部に連結固定されている。この支持ステー45にフロントグリル41のヘッドライトカバー44がボルト等の取付具により支持固定されている。支持ステー45にボンネット開閉用のバンド56の一端が連結されている。ボンネット開閉用のバンド56の他端は前記ボンネットフレーム24の支柱枠体32等に連結されており、ボンネット開閉用のバンド56は、後述するボンネット7の支持軸66廻りの回動によりボンネット7が過度に大きく開くのを規制すると共に、ボンネット7が開いた状態でバンド56を引っ張ることにより、ボンネット7を支持軸66廻りに回動させてボンネット7を容易に閉めることができるように構成されている。
図4に示すように、一対の支柱60とエンジン2側と間にL字状の支持板部材75が連結固定されており、この支持板部材75と一対の支持枠体31との間に左右一対のダンパ76が連結され、ダンパ76の伸長動作によって、ボンネット7を支持軸66廻りに開放動作させるように構成されている。
図9に示すように、ボンネット7の後部内でエンジン2にマフラ装置80が接続されている。マフラ装置80は、マフラ本体81と、マフラ本体81に接続されてボンネット7から外側方に突出されたマフラパイプ82から主構成され、エンジン2に設けられた排気マニホールドに接続されている。
排気パイプ87の上端に排気口88が設けられている。排気パイプ87にパイプカバー89が外嵌されている。パイプカバー89は排気パイプ87よりも大径の円筒状に形成されている。パイプカバー89は、排気パイプ87の上部側中途部から下端部に亘って外嵌され、排気パイプ87の上端部はパイプカバー89から上方突出されている。排気パイプ87は、上下方向の中途部でキャビンの右側の前支柱等に支持されている。
図2及び図6に示すように、ボンネットフレーム24の後枠体29の左側と左上側枠体37と左下側枠体38と左後連結枠体39とで矩形枠95が構成され、矩形枠95に断熱カバー96が取付けられている。断熱カバー96は、図7及び図8に示すように、アルミニウム製のインナープレート98とアウタプレート99とを重合固着しかつ表面に多数の凹凸部100を有するアルミニウム板を長方形状に切断してなり、断熱カバー96の外周縁部が外部に露出しないように矩形枠95の外面(矩形枠95とボンネット本体23の側板部26との間に)に配置されて、矩形枠95にボルト等の取付具101で固着されている。
ボンネット7内に金属網等により構成した網カバー115が右側の側板部26内面に沿って設けられている。ボンネット7内の後部の右側に燃料ポンプステー116がエンジン2に固定して設けられ、燃料ポンプステー116に燃料ポンプ112が取付られている。燃料ポンプステー116の上方にフューエルチューブステー117が設けられ、フューエルチューブステー117はエンジン2に固定され、フューエルチューブステー117の内外にフューエルチューブ118、119等が並設されている。燃料ポンプステー116に取付ステー121が設けられ、この取付ステー121に網カバー115の後下端部が取り付けられている。フューエルチューブステー117に取付ステー122が設けられ、この取付ステー122に網カバー115の後上端部が取付けられている。また、振動対策として、ヒューズ取付ステー124の一対の取付金具125,126を取付ブラケット127に対して前後対称に配置している。
その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成であり、図示省略しているが、ボンネット7は、ボンネット本体23とボンネットフレーム24とを備え、ボンネット本体23はボンネットフレーム24を外方から被覆した状態でボンネットフレーム24に固定され、ボンネット本体23とボンネットフレーム24との間に、マフラ本体81に対応して断熱カバー96が設けられている。また、図示省略しているが、前記実施の形態の場合と同様に、ボンネット7の前部にフロントグリル41が設けられ、フロントグリル41は前部メッシュ体42と左右一対の側部メッシュ体43とを別体に有し、それぞれボンネット7側に固定され、前部メッシュ体42と左右一対の側部メッシュ体43との下方に隣接してヘッドライトカバー44が設けられ、ヘッドライトカバー44はボンネット7側に設けた支持ステー45に支持され、ヘッドライトカバー44に左右一対のヘッドランプ47が装着されている。
2 エンジン
7 ボンネット
23 ボンネット本体
24 ボンネットフレーム
41 フロントグリル
42 前部メッシュ体
43 側部メッシュ体
44 ヘッドライトカバー
45 支持ステー
47 ヘッドランプ
58 ボンネットサポート
66 支持軸
81 マフラ本体
96 断熱カバー
Claims (3)
- ボンネット(7)内にマフラ本体(81)が設けられ、ボンネット(7)の後端部側に、トラクタ車体(1)に立設したボンネットサポート(58)が設けられ、ボンネットサポート(58)の上端部に、ボンネット(7)の後端部の上側が左右方向の支持軸(66)廻りに開閉自在に支持され、ボンネット(7)は、ボンネット本体(23)とボンネットフレーム(24)とを備え、ボンネット本体(23)はボンネットフレーム(24)を外方から被覆した状態でボンネットフレーム(24)に固定され、ボンネット本体(23)とボンネットフレーム(24)との間に、マフラ本体(81)に対応して断熱カバー(96)が設けられていることを特徴とする走行車輌のボンネット装置。
- 前記断熱カバー(96)はアルミニウム板により構成され、断熱カバー(96)の端縁部がボンネットフレーム(24)とボンネット本体(23)との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の走行車輌のボンネット装置。
- ボンネット(7)の前部にフロントグリル(41)が設けられ、フロントグリル(41)は前部メッシュ体(42)と左右一対の側部メッシュ体(43)とを別体に有し、それぞれボンネット(7)側に固定され、前部メッシュ体(42)と左右一対の側部メッシュ体(43)との下方に隣接してヘッドライトカバー(44)が設けられ、ヘッドライトカバー(44)はボンネット(7)側に設けた支持ステー(45)に支持され、ヘッドライトカバー(44)に左右一対のヘッドランプ(47)が装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行車輌のボンネット装置。
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