JP2021041736A - 鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】レギュレータの排熱が運転者に当たるのを防ぐことができる鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造を提供する。【解決手段】本発明の遮熱構造は、鞍乗型車両のエンジンEで駆動される発電機24の出力を所定レベルに規制するレギュレータ40を遮熱する。レギュレータ40が、車体の側方を覆う車体カバー36の内側に配置され、車体フレームFRに支持されて遮熱カバー40で覆われている。遮熱カバー40は、弾性体からなる平板からなり、折り曲げられてレギュレータ40における運転者側の方向を覆うようにレギュレータ40に装着されている。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両のエンジンで駆動される発電機の出力を所定レベルに規制するレギュレータの遮熱構造に関するものである。
自動二輪車のような鞍乗型車両において、エンジンで駆動される発電機と、その出力を所定レベルに規制するレギュレータが設けられたものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1では、エンジンのシリンダの後方で、クランクケースの上面に、レギュレータが配置されている。
特許第4325858号公報
特許文献1のようなレギュレータの配置では、発電機からレギュレータまでの配線を短くできる。その反面、エンジンからの伝熱によるレギュレータの加熱が問題となる。レギュレータをエンジンから離して配置すれば加熱の問題は解消されるが、レギュレータの排熱が、例えば、運転者に向かうことが懸念される。
本発明は、レギュレータの排熱が運転者に当たるのを防ぐことができる鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造は、鞍乗型車両のエンジンで駆動される発電機の出力を所定レベルに規制するレギュレータを遮熱する。前記レギュレータが、車体の側方を覆う車体カバーの内側に配置され、車体フレームに支持されて遮熱カバーで覆われている。前記遮熱カバーは、弾性体からなる平板からなり、折り曲げられて前記レギュレータの運転者側の方向を覆うように前記レギュレータに装着されている。ここで、「車体カバー」は、ラジエータやタンク前部を覆うシュラウド、シートの前方下方を覆うニーグリップカバーを含む。
この構成によれば、レギュレータが車体カバーの内側に配置されているので、エンジンからレギュレータを離して配置しやすく、エンジンの伝熱からレギュレータを保護しやすい。また、遮熱カバーにより、レギュレータにおける運転者側の方向が覆われているので、レギュレータの排熱が運転者に当たるのを防ぐことができる。さらに、運転者に向かわない方向を遮熱カバーで覆わなければ、運転者に向かわない方向に熱を逃がすことができる。これにより、車体カバーの内側に熱がこもるのを防ぐことができる。また、遮熱カバーは、弾性体からなる平板を折り曲げてレギュレータに装着されているので、遮熱カバーの組立性がよい。
本発明において、前記平板は、折り曲げ部分を境界として第1部分と第2部分とを有し、前記第1部分に第1スリットが形成され、前記第2部分に第2スリットが形成され、前記第1および第2スリットが、前記レギュレータの上部を前記車体フレームに支持する第1支持片に嵌め込まれていてもよい。この構成によれば、第1および第2スリットに第1支持片を嵌め込むことで、工具なしでレギュレータに遮熱カバーを容易に装着できる。
この場合、さらに、前記第2部分に第3スリットが形成され、前記第3スリットが、前記レギュレータの下部を前記車体フレームに支持する第2支持片に嵌め込まれていてもよい。この構成によれば、上部と下部で遮熱カバーがレギュレータに嵌め込まれるので、遮熱カバーの取付けが安定する。
この場合、前記レギュレータはブラケットを介して前記車体フレームに支持され、前記第1支持片および前記第2支持片は前記ブラケットに形成されていてもよい。この構成によれば、頑丈なブラケットに遮熱カバーが取り付けられるので、、遮熱カバーが強固に支持される。また、レギュレータおよび遮熱カバーをブラケットに取り付けてサブアッシーを構成したのち、ブラケットを車体フレームに取り付けることで、レギュレータおよび遮熱カバーを容易に車体に取り付けることができる。
前記平板に第1スリットおよび第2スリットが形成される場合、前記第1スリットは、前記折り曲げ部分に対して平行な方向を長手方向とする縦長孔であり、前記第2スリットは、直線状の前記折り曲げ部分に対して直交する方向を長手方向とする横長孔であってもよい。この構成によれば、第1スリットの縦長孔をレギュレータの第1支持片に嵌め込み、さらに、第2スリットの横長孔を第1支持片に嵌め込むことで、工具なしでレギュレータに遮熱カバーを容易に装着できる。
本発明において、前記レギュレータが、運転者シートの前方下方で、前記エンジンの前方上方に配置され、前記遮熱カバーは、前記レギュレータの上方と後方を覆っていてもよい。この構成によれば、前記レギュレータエンジンの前方上方に配置されているので、エンジンの伝熱からレギュレータを保護しやすい。また、レギュレータにおける後方上方が遮熱カバーにより覆われているので、レギュレータの排熱が運転者に当たるのを防ぐことができる。
本発明において、車体の幅方向の一方側に、車体を傾斜状態で駐車させるサイドスタンドが設けられ、前記レギュレータが、車体の幅方向の他方側に配置されていてもよい。サイドスタンドの反対側は、駐車時に上側となるため熱環境は厳しいが、放熱性はよい。また、熱環境が厳しいサイドスタンドの反対側にレギュレータを配置しているので、サイドスタンド側に、熱に弱い電子部品を配置することができる。
本発明の鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造によれば、レギュレータの排熱が運転者に当たるのを防ぎつつ、運転者に向かわない方向に熱を逃がすことができる。
本発明の第1実施形態に係るレギュレータ遮熱構造を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車の要部を示す正面図である。 同自動二輪車に取り付けられた状態の同レギュレータを示す側面図である。 同レギュレータを車体内側から見た図である。 同レギュレータの遮熱カバーを示す平面図である。 同レギュレータおよび同遮熱カバーの取付構造を示す展開図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」「右側」とは、車両に乗車した状態の運転者から見た「左側」「右側」をいう。
図1は本発明の一実施形態に係るレギュレータ遮熱構造を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車を示す側面図である。図1において、本実施形態の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。図2に示すように、メインフレーム1は、左右一対設けられている。
図1に示すように、メインフレーム1は、ヘッドパイプ4の上部から後方斜め下方に延びる上側フレーム片1aと、ヘッドパイプ4の下部から後方斜め下方に延びる下側フレーム片1bとを有している。上側フレーム片1aは、駆動源であるエンジンEの上方から後方を延び、エンジンEの後部を支持している。下側フレーム片1bは、エンジンEの前方を延び、エンジンEの前部を支持している。リヤフレーム2は、上側フレーム片1aの後部に連結されている。
上側フレーム片1aと下側フレーム片1bが、第1および第2連結部材1c,1dにより連結されている。第1連結部材1cは、ほぼ上下方向に延び、上側フレーム片1aの前端部と下側フレーム片1bの前部とを連結している。第2連結部材1dは、ほぼ前後方向に延び、上側フレーム片1aの前後方向中間部と下側フレーム片1bの前部とを連結している。これら第1および第2連結部材1c,1dにより、上側フレーム片1aと下側フレーム片1bが補強されている。車体フレームFRの構造は、本実施形態に限定されない。
メインフレーム1の前端のヘッドパイプ4に、図示しないステアリングシャフトを介してフロントフォーク6が回動自在に支持されている。フロントフォーク6の下端に前輪8が取り付けられている。フロントフォーク6の上端部に、ハンドル10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット12が設けられている。スイングアームブラケット12に、スイングアーム13の前端が、ピボット軸14回りに上下揺動自在に支持されている。スイングアーム13の後端に、後輪(図示せず)が取り付けられている。
メインフレーム1の下方でスイングアームブラケット12の前方に、前記エンジンEが取り付けられている。エンジンEにより、チェーンのような動力伝達部材(図示せず)を介して後輪(図示せず)が駆動される。
本実施形態のエンジンEは、水冷多気筒エンジンである。4サイクルエンジンEは、クランク軸15を回転自在に支持するクランクケース16と、クランクケース16から上方に突出するシリンダ18と、シリンダ18の上部に取り付けられたシリンダヘッド20とを有している。エンジンEのシリンダヘッド20の前方に、ラジエータ22が配置されている。ラジエータ22は、走行風によりエンジンEの冷却水を冷却する。クランク軸15の左端に、発電機24が接続されている。発電機24は、エンジンEで駆動され、車両の電装品に電力を供給する。
シリンダヘッド20の後面の吸気ポート20aに、吸気系機器が接続されている。吸気系機器は、外部の空気を吸気としてエンジンEに供給する。シリンダヘッド20の前面の排気ポート(図示せず)に、排気管26が接続されている。排気管26に流入したエンジンEの排気は、エンジンEの下方で集合された後、エンジンEの後方下方のマフラ28で消音されて外部に排出される。
メインフレーム1の上部に燃料タンク30が配置され、リヤフレーム2に運転者が着座する運転者シート32が装着されている。車体の幅方向の一方側である左側に、サイドスタンド34が、起倒自在に設けられている。サイドスタンド34は、車体を傾斜状態で駐車させる。
エンジンEのシリンダヘッド20の前方および上方に、左右一対の樹脂製のシュラウド36が設けられている。シュラウド36は、ラジエータ22から燃料タンク30の前部にかけての領域を外側方から覆っている。詳細には、シュラウド36は、図2に示すように、アウタシュラウド36aとインナシュラウド36bとを有している。アウタシュラウド36aは、車体を外側方から覆っている。インナシュラウド36bは、アウタシュラウド36aの車幅方向内側に取り付けられ、アウタシュラウド36aの内側開口を塞ぐとともに、ラジエータ22に走行風を案内している。なお、図2では、右側のシュラウド36のインナシュラウド36bを省略している。
図1に示すように、シュラウド36の後方に、左右一対の樹脂製のニーグリップカバー38が設けられている。ニーグリップカバー38は、シュラウド36の上部の後縁から運転者シート32まで後方に延び、燃料タンク30とメインフレーム1との隙間を覆っている。ニーグリップカバー38は、運転者シート32の前方下方に位置し、走行時に運転者が両脚で挟む部位である。これらシュラウド36およびニーグリップカバー38は、車体の側方を覆う「車体カバー」の一種である。
シュラウド36の内側に、レギュレータ40が配置されている。図2に示すように、レギュレータ40は、サイドスタンド34と反対側の車幅方向の右側のシュラウド36の内側に配置されている。シュラウド36は、図1の発電機24の出力を所定の電圧レベルに規制する。レギュレータ40は、運転者シート32の前方下方で、エンジンEのシリンダヘッド20の前方上方に配置されている。
レギュレータ40は、ブラケット42を介して車体フレームFRに支持されている。ブラケット42の構造およびレギュレータ40の支持構造の詳細は後述する。図2に示すように、レギュレータ40は、前後方向に延びる冷却フィン40aと、ハーネス取付部40bとを有している。冷却フィン40aは、上下方向に並んで複数設けられている。ハーネス取付部40bは、レギュレータ40の下面に設けられ、下方に開口したコネクタである。ハーネス取付部40bにハーネスが接続され、発電機24(図1)の出力が入力されるとともに、レギュレータ40で規制された電圧の電力が出力され、各種のランプ、センサ、メータ等の電装品に供給される。
レギュレータ40は、遮熱カバー44で覆われている。遮熱カバー44は、レギュレータ40からの熱を遮熱する。図3に示すように、レギュレータ40の熱(排風W)は、冷却フィン40aの方向、すなわち前後方向に流れようとする。本実施形態では、ハーネス(図示せず)がハーネス取付部40bに下から接続されるから、冷却フィン40aが前後方向に延びるようにレギュレータ40は配置されている。
レギュレータ40の排風Wは、遮熱カバー44を設けない場合、シュラウド36からニーグリップカバー38の内側を通って運転者シート32(図1)の下方に向かう。遮熱カバー44は、この排風Wを遮断する。本実施形態では、遮熱カバー44は、レギュレータ40の上方と後方を覆っている。なお、図3では、アウタシュラウド36aが省略され、遮熱カバー44が二点鎖線で描かれている。
図2に示すように、本実施形態では、遮熱カバー44は、レギュレータ40の後方と上方と左右両側方とを覆っており、前方と下方は開口している。ただし、両側方は覆わなくてもよい。つまり、後方の運転者に流れる熱のみを遮断し、前方と下方、主として下方へ熱を逃がしている。これにより、シュラウド36内に熱がこもるのを防いでいる。
遮熱カバー44は、弾性体からなる平板からなる。換言すれば、遮熱カバー44は、一枚の柔軟なシートからなる。遮熱カバー44は、例えば、CRゴム(クロロプレンゴム)、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)製である。ただし、遮熱カバー44の材質は、これに限定されない。遮熱カバー44は、単一のシートを折り曲げて、運転者側の方向を覆う、つまり、運転者に対向する側を覆うとともに、その反対側が開口するようにレギュレータ40に装着されている。
図5に示すように、平板からなる遮熱カバー44は、直線状の折り曲げ部分45を境界として第1部分46(図5の左側部分)と第2部分48(図5の右側部分)とを有している。第1部分46に第1スリット50が形成され、第2部分48に第2スリット52が形成されている。第1スリット50は、折り曲げ部分45に対して平行な方向を長手方向とする縦長孔である。第2スリット52は、折り曲げ部分45に対して直交する方向を長手方向とする横長孔である。ただし、第1およびに第2スリット50,52の形状はこれに限定されない。
さらに、第2部分48に第3スリット54が形成されている。第3スリット50は、折り曲げ部分45に対して直交する方向を長手方向とする横長孔である。第3スリット50,54の形状はこれに限定されない。本実施形態では、第1および第2スリット50,52は、遮熱カバー44の上側部分で、折り曲げ部分45の近傍に形成されている。第3スリット54は、第2部分48における第2スリット52の下側部分に形成されている。
以下に、本実施形態のレギュレータ40および遮熱カバー44の支持構造および取付手順を説明する。図4は、レギュレータ40を裏側から見た状態を示す。図中の「前、後、上、下」は、レギュレータ40を車体に取り付けた状態での「前、後、上、下」をいう。
レギュレータ40は、ブラケット42に、ボルトのような締結部材55で取り付けられている。ブラケット42は板金製であり、前端部および後端部に第1ねじ孔56,56が形成されている。本実施形態では、第1ねじ孔56は溶接ナットで構成されている。
ブラケット42の上部に、レギュレータ40よりも上方に突出する第1支持片58が形成されている。第1支持片58に、車体の左右方向を向く第1挿通孔58aが形成されている。第1支持片58は、例えば、一体形成によりブラケット42に設けられている。また、ブラケット42の下部に、レギュレータ40よりも下方に突出する第2支持片60が形成されている。第2支持片60に、下方に突出するピン62が設けられている。詳細には、第2支持片60の下端が車体内側に折り曲げられ、この折り曲げられた係止部分60aに貫通孔60bが形成されている。ピン62は、この貫通孔60bに嵌合されている。
図6に示すように、右側のメインフレーム1の上側フレーム片1aに第1支持金具62が設けられている。第1支持金具62は、U字形に板金を折り曲げることで形成され、上側フレーム片1aの外側面に溶接で固着されている。第1支持金具62に、車幅方向を向く第2ねじ孔62aが形成されている。本実施形態では、第2ねじ孔62aは溶接ナットで構成されている。
右側のメインフレーム1の第1連結部材1cに第2支持金具64が設けられている。詳細には、第2支持金具64は、右側の第1連結部材1cの下部に設けられている。第2支持金具64は、U字形に板金を折り曲げることで形成され、第1連結部材1cの外側面に溶接で固着されている。第2支持金具64に、上下方向を向く第2挿通孔64aが形成されている。
つぎに、図6を用いて、遮熱カバー44の取付手順を説明する。図6において、取り付け前の遮熱カバー44が二点鎖線で示され、取り付け後の遮熱カバー44が実線で示されている。まず、遮熱カバー44の第3スリット54が、レギュレータ40のブラケット42の第2支持片60に下方から嵌め込まれる。
つづいて、遮熱カバー44の第1部分46を折り曲げ部分45、つまり第1折り曲げ線L1(図5)で折り曲げながら第2折り曲げ線L2(図5)に沿って曲げて、第1部分46の第1スリット50がレギュレータ40の第1支持片58に嵌め込まれる。つぎに、第2部分48を第1折り曲げ線L1(図5)で折り曲げながら第3折り曲げ線L3(図5)に沿って曲げて、第2部分48の第2スリット52がレギュレータ40の第1支持片58に嵌め込まれる。ただし、第2スリット52を先に、第1スリット50を後に嵌め込んでもよい。
以上により、遮熱カバー44がレギュレータ40に取り付けられ、レギュレータ40、ブラケット42および遮熱カバー44からなるサブアッシーが構成される。この状態で、第1部分46における第2折り曲げ線L2(図5)よりも上方の部分によりレギュレータ40の上方が覆われ、第2折り曲げ線L2(図5)よりも下方の部分によりレギュレータ40の後方および外側方が覆われる。また、第2部分48における第3折り曲げ線L3(図5)よりも下方の部分によりレギュレータ40の内側が覆われる。
つぎに、このサブアッシーを車体に取り付ける。まず、レギュレータ40の下部が、第1弾性体65を介してメインフレーム1に取り付けられる。詳細には、段付き筒状の第1弾性体65が、メインフレーム1の第2支持金具64の第2挿通孔64aに上方から装着される。さらに、この第1弾性体65の中空孔65aに、ブラケット42の第2支持片60のピン62が嵌合される。これにより、サブアッシーの下部が、メインフレーム1に支持される。
つづいて、レギュレータ40の上部が、第2弾性体66を介してメインフレーム1に取り付けられる。詳細には、第1弾性体65と同様な形状の段付き筒状の第2弾性体66が、ブラケット42の第1支持片58の第1挿通孔58aに装着される。なお、第2弾性体66の装着は、レギュレータ40の下部がメインフレーム1に取り付けられる前に行われる。この第2弾性体66の中空孔66aに、ボルトのような締結部材69が車幅方向外側(右側)から挿通され、メインフレーム1の第1支持金具62の第2ねじ孔62aに締め付けられる。これにより、サブアッシーの上部がメインフレーム1に支持される。以上により、レギュレータ40、ブラケット42および遮熱カバー44からなるサブアッシーが車体に取り付けられる。
つぎに、本実施形態の遮熱構造の作用を説明する。図1のエンジンEが始動すると、連動して発電機24が駆動される。発電機24の出力は、レギュレータ40に入力され、レギュレータ40により所定の電圧レベルに規制される。図2に示すように、レギュレータ40の後方および上方が遮熱カバー44で覆われているので、レギュレータ40からの熱(排風)W1は前方下方に向かって流れる。なお、図1、図3に示す矢印Wは、遮熱カバー44がない場合の熱(排風)の流れを説明用に示したもので、実際には、熱(排風)は図1、図2の矢印W1の方向に流れる。
上記構成において、レギュレータ40がシュラウド36の内側に配置されているので、エンジンEからレギュレータ40を離して配置しやすく、エンジンEの伝熱からレギュレータ40を保護しやすい。また、レギュレータ40が外側方に露出しないので、外観が向上する。
また、遮熱カバー44により、レギュレータ40における運転者側の後方および上方が覆われているので、レギュレータ40の排熱W1が運転者に当たるのを防ぐことができる。さらに、運転者と反対側の前方下方が遮熱カバー44で覆われていないので、前方下方に熱W1を逃がすことができる。これにより、シュラウド36の内側に熱がこもるのを防ぐことができる。また、遮熱カバー44は、弾性体からなる平板を折り曲げてレギュレータ40に装着されているので、遮熱カバー44の組立性がよい。
図6に示すように、遮熱カバー44の第1部分46に縦長孔からなる第1スリット50が形成され、第2部分48に横長孔からなる第2スリット52が形成され、第1および第2スリット50,52が、ブラケット42の第1支持片58に嵌め込まれている。これにより、工具なしでレギュレータ40に遮熱カバー44を容易に装着できる。
さらに、第2部分48に第3スリット54が形成され、第3スリット54がブラケット42の60第2支持片60に嵌め込まれている。これにより、上部と下部で遮熱カバー44がレギュレータ40のブラケット42に嵌め込まれるので、遮熱カバー44の取付けが安定する。また、遮熱カバー44が、頑丈なブラケット42に取り付けられるので、遮熱カバー44の支持が強固になる。さらに、レギュレータ40および遮熱カバー44をブラケット42に取り付けてサブアッシーを構成したのち、ブラケット42をメインフレーム1に取り付けることで、レギュレータ40および遮熱カバー44を容易に車体に取り付けることができる。
図1に示すように、レギュレータ40が、サイドスタンド34と反対側の右側に配置されている。サイドスタンド34の反対側は、駐車時に上側となるため熱環境が厳しい。このような熱環境が厳しいサイドスタンド34の反対側にレギュレータ40を配置して放熱性を高める一方で、サイドスタンド34側に、ヒューズ、リレーボックス等の熱に弱い電子部品を配置して高温化を抑制することができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、遮熱カバー44は、レギュレータ40の上方と後方を覆っていたが、遮熱カバー44はレギュレータ40における運転者側の方向を覆うように設けられればよい。また、レギュレータ40が、シュラウド36の内側に配置されていたが、ニーグリップカバー38の内側であってもよい。さらに、レギュレータ40は、車体の右側でなく左側に配置してもよい。
上記実施形態では、第1支持片58および第2支持片60はブラケット42に形成されていたが、その一方または両方がレギュレータ40に形成されていてもよい。また、本発明のレギュレータ遮熱構造は、自動二輪車以外の鞍乗型車両、例えば、三輪車、四輪バギー等にも適用できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
24 発電機
32 運転者シート
34 サイドスタンド
36 シュラウド(車体カバー)
40 レギュレータ
42 ブラケット
44 遮熱カバー
45 折り曲げ部分
46 第1部分
48 第2部分
50 第1スリット(縦長孔)
52 第2スリット(横長孔)
54 第3スリット
58 第1支持片
60 第2支持片
E エンジン
FR 車体フレーム

Claims (7)

  1. 鞍乗型車両のエンジンで駆動される発電機の出力を所定レベルに規制するレギュレータの遮熱構造であって、
    前記レギュレータが、車体の側方を覆う車体カバーの内側に配置され、車体フレームに支持されて遮熱カバーで覆われており、
    前記遮熱カバーは、弾性体からなる平板からなり、折り曲げられて前記レギュレータの運転者側の方向を覆うように前記レギュレータに装着されている鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造。
  2. 請求項1に記載のレギュレータ遮熱構造において、前記平板は、折り曲げ部分を境界として第1部分と第2部分とを有し、
    前記第1部分に第1スリットが形成され、前記第2部分に第2スリットが形成され、
    前記第1および第2スリットが、前記レギュレータの上部を前記車体フレームに支持する第1支持片に嵌め込まれている鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造。
  3. 請求項2に記載のレギュレータ遮熱構造において、さらに、前記第2部分に第3スリットが形成され、
    前記第3スリットが、前記レギュレータの下部を前記車体フレームに支持する第2支持片に嵌め込まれている鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造。
  4. 請求項3に記載のレギュレータ遮熱構造において、前記レギュレータは、ブラケットを介して前記車体フレームに支持され、
    前記第1支持片および前記第2支持片は、前記ブラケットに形成されている鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載のレギュレータ遮熱構造において、前記第1スリットは、前記折り曲げ部分に対して平行な方向を長手方向とする縦長孔であり、前記第2スリットは、直線状の前記折り曲げ部分に対して直交する方向を長手方向とする横長孔である鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のレギュレータ遮熱構造において、前記レギュレータが、運転者シートの前方下方で、前記エンジンの前方上方に配置され、
    前記遮熱カバーは、前記レギュレータの上方と後方を覆っている鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のレギュレータ遮熱構造において、車体の幅方向の一方側に、車体を傾斜状態で駐車させるサイドスタンドが設けられ、
    前記レギュレータが、車体の幅方向の他方側に配置されている鞍乗型車両のレギュレータ遮熱構造。
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