JP2023053895A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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亮介 大堀
Ryosuke Ohori
哲路 山本
Tetsumichi Yamamoto
正貴 西藪
Masataka Nishiyabu
拓也 野網
Takuya Noami
州成 上野
Shusei Ueno
真二 池田
Shinji Ikeda
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Abstract

【課題】コンパクトにインバータを配置できる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】鞍乗型車両は、前後輪の間に配置されたエンジンEと、エンジンEの上方に配置された燃料タンク38と、エンジンEのクランクシャフトに取り付けられた発電機と、発電機の出力をバッテリに供給するインバータ54とを備えている。インバータが、ヘッドパイプ4の後方且つクランクケースの上方で、燃料タンク38の下方に配置されている。【選択図】図7

Description

本出願は、エンジンと、エンジンのクランクシャフトに取り付けられた発電機と、発電機の出力をバッテリに供給するインバータを備えた鞍乗型車両に関するものである。
自動二輪車のような鞍乗型車両では、車両減速時のエネルギー回生を目的として、モータからの回生出力をバッテリに供給するインバータを備えたものがある(例えば、特許文献1)。
国際公開2014/102851号
しかしながら、自動二輪車のような鞍乗型車両では、機器の配置スペースが限られているので、インバータの配置スペースを確保するのが難しいことがある。
本出願の開示は、コンパクトにインバータを配置できる鞍乗型車両を提供する。
本開示の一形態では、鞍乗型車両は、前後輪の間に配置されたエンジンと、前記エンジンの上方に配置された燃料タンクと、前記エンジンのクランクシャフトに取り付けられた発電機と、前記発電機の出力をバッテリに供給するインバータとを備え、前記インバータが、ヘッドパイプの後方且つ前記クランクケースの上方で、前記燃料タンクの下方に配置されている。
本開示の鞍乗型車両によれば、ヘッドパイプの後方且つエンジンのクランクケースの上方で、燃料タンクの下方の鞍乗型車両の空いたスペースを利用してインバータが配置されているので、鞍乗型車両の限られたスペースに、コンパクトにインバータを配置できる。
本開示の第1実施形態に係る鞍乗型車両の一種である自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車の平面図である。 同自動二輪車の前部の側面図である。 同自動二輪車の前部の拡大正面図である。 同自動二輪車の車体フレームの前半部の側面図である。 同自動二輪車のインバータの配線を示す側面図である。 本開示の第2実施形態に係る鞍乗型車両の一種である自動二輪車の前部を示す側面図である。 同自動二輪車の車体フレームおよびエンジンを示す側面図である。 同自動二輪車の前部を拡大して示す正面図である。 図7からカウリングを取り外した状態を示す側面図である。 車体前部の水平断面図である。
以下、本開示の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本開示の第1実施形態に係る鞍乗型車両の一種である自動二輪車の前部を示す側面図である。本明細書において、「右」、「左」は、車両に乗車した運転者から見た「右」、「左」をいう。また、「前」「後」とは、車両の進行方向の「前」「後」をいう。
本実施形態の自動二輪車は、第1の動力源であるエンジンEと、第2の動力源であるモータMとを有するハイブリッド車両である。つまり、本実施形態の自動二輪車は、運転モードによって、内燃機関であるエンジンEのみで走行、電動機であるモータMのみで走行、またはエンジンEとモータMを同時に使用して走行する。
自動二輪車の車体フレームFRは、パイプフレームで構成され、前半部を構成するメインフレーム1と、後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1は、前端のヘッドパイプ4から後方斜め下方に延びたのち、下方に湾曲して上下方向に延びている。リヤフレーム2は、メインフレーム1の後部から後方に延びている。
ヘッドパイプ4にフロントフォーク6が支持されている。フロントフォーク6の下端部に前輪8が支持され、フロントフォーク6の上端部にハンドル10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット12が設けられている。スイングアームブラケット12に、スイングアーム14が上下揺動自在に支持されている。スイングアーム14の後端部に、後輪16が取り付けられている。
メインフレーム1の下方で前後輪8,16の間にエンジンEが配置され、車体フレームFRに支持されている。エンジンEの動力が、エンジン出力軸OSのスプロケットから動力伝達部材18を介して後輪16に伝達され、後輪16が駆動する。動力伝達部材18は、例えば、ドライブチェーンである。ただし、動力伝達部材18はドライブチェーンに限定されない。
エンジンEは、車幅方向に延びるクランクシャフト20と、クランクシャフト20を回転自在に支持するクランクケース22と、クランクケース22から上方に突出するシリンダ23と、その上方のシリンダヘッド24とを有している。本実施形態では、シリンダ23およびシリンダヘッド24の軸線AXが、上方に向かって前方に傾斜している。クランクケース22の上方に、前記モータMが配置されている。
シリンダ23およびシリンダヘッド24は、その前側部分と後側部分が車体フレームFRに支持されている。詳細には、車体フレームFRは、シリンダヘッド24の前方を上下方向に延びる第1フレーム片25と、シリンダヘッド24の後方を上下方向に延びる第2フレーム片26とを有している。第1フレーム片25は、ヘッドパイプ4におけるメインフレーム1よりも下方の部分から下方に向かって後方に傾斜して延びている。第2フレーム片26は、メインフレーム1の前後方向中間部から下方に向かって若干後方に傾斜して延びている。
第1および第2フレーム片25,26の下端部に、第1および第2マウント部M1,M2がそれぞれ設けられている。第1マウント部M1と第2マウント部M2とは、前後方向に延びる第1連結部材29により連結されている。第1連結部材29は、シリンダ23よりも車幅方向外側に位置している。第1マウント部M1にシリンダヘッド24の前側部分が、第2マウント部M2にシリンダヘッド24の後側部分が、ボルトのような締結部材用いて支持されている。つまり、第1フレーム片25および第1マウント部M1がエンジンEのシリンダ23およびシリンダヘッド24の前側部分を支持する第1のエンジン支持部27を構成し、第2フレーム片26および第2マウント部M2がシリンダ23およびシリンダヘッド24の後側部分を支持する第2のエンジン支持部28を構成する。
より詳細には、メインフレーム1は、図2の平面視で、ヘッドパイプ4から後方に向かって車幅方向外側に傾斜して延びたのち、屈曲部Pで屈曲して後方に向かって車幅方向内側に傾斜して延びる。第1フレーム片25は、ヘッドパイプ4から後方に進むに向かって車幅方向外側に傾斜して延びる。図5に示すように、メインフレーム1と第1フレーム片25は、第2および第3連結部材31,33で連結されている。第2連結部材31はメインフレーム1の前端部と第1フレーム片25の前端部を連結し、第3連結部材33はメインフレーム1の前後方向中間部と第1フレーム片25の後部を連結している。
クランクシャフト20の軸方向一端である一側方、本実施形態では左側方に、発電機30が設けられている。本実施形態の発電機30は、スタータモータ機能付きの発電機(ISG)である。発電機30は、エンジンEの動力、すなわちクランクシャフト20の回転により発電する。クランクケース22の左側面に、発電機カバー32が着脱自在に取り付けられている。発電機カバー32は、発電機26を車幅方向外側から覆う。
シリンダヘッド24の前面の排気ポート24aに、排気管34が接続されている。排気管34は、エンジンEの下方を後方に延びて、後輪16の右側方の排気マフラ36に接続されている。排気マフラ36は、排気管34からの排気を消音して外部に排出する。エンジンEの前方に、ラジエータ35が配置されている。ラジエータ35は、走行風を利用してエンジン冷却水を冷却する。
メインフレーム1の上部に燃料タンク38が配置され、リヤフレーム2に操縦者が着座するシート40が装着されている。燃料タンク38は、エンジンEの真上で、ヘッドパイプ4の後方かつシート40の前方に配置されている。
車体の前半部に、二点鎖線で示す樹脂製のカウリング46が設けられている。本実施形態のカウリング46は、ヘッドパイプ4の前方の領域からエンジンEの側方の領域を覆っている。カウリング46にヘッドランプ45が装着されている。図3に示すように、カウリング46の上部の後部に、排風口46aが形成されている。
図1に示すように、カウリング46の後方に、二点鎖線で示す左右一対の樹脂製のリヤカウル47が設けられている。リヤカウル47は、シート44とリヤフレーム2との隙間を外側方から覆っている。
燃料タンク38の下方に、二点鎖線で示す左右一対のニーグリップカバー48が設けられている。ニーグリップカバー48は、シート40の前方下方の領域を外側方から覆っている。図2に示すように、ニーグリップカバー48には、車幅方向内側に凹んだ凹部48aが形成されている。この凹部48aが、走行時に運転者の膝で挟まれるニーグリップ部を構成する。ニーグリップ部48aは、図1に示す燃料タンク42の後部から中央部の下方の領域を外側方から覆っている。
ニーグリップ部48aは、ステップ49とシート44の前端とを結ぶ直線よりも前方であって、燃料タンク42の側壁下部に配置されている。ニーグリップ部48aは、例えば、エンジンEよりも上方に位置する。本実施形態では、走行用モータMおよびシリンダヘッド24よりも上方の領域に形成されている。ニーグリップ部48aは、シート44と燃料タンク42との境界から燃料タンク42の前後方向中間位置にわたる領域に形成されてもよい。
リヤカウル47の下方で後輪16の上方に、二点鎖線で示すリヤフェンダ50が設けられている。リヤフェンダ50は、後輪16により跳ね上げられた泥水等が運転者に向かうのを防ぐ。リヤフェンダ50の内部にバッテリ52が収納されている。つまり、リヤフェンダ50がバッテリ52を収納するバッテリケースを構成する。バッテリ52は、シート40の下方で、クランクケース22よりも上方に配置されている。本実施形態のバッテリ52は、48Vのリチウムイオン電池である。ただし、バッテリ52は、これに限定されない。また、リヤフェンダの内部における走行用バッテリ52よりも後方の領域に制御用バッテリ53が収納されている。
本実施形態の自動二輪車は、エンジンEの上部の側方に、発電機30の出力をバッテリ52に供給するインバータ54を備えている。本実施形態のインバータ54は、DC/DCコンバータ一体型のインバータである。つまり、本実施形態のインバータ54は、発電機30の出力を48Vの走行用バッテリ52に供給するとともに、例えば、12Vに変換して制御電源用のバッテリ53にも電源を供給する。
図5に示すように、本実施形態のインバータは、側面視で矩形の本体ケース55を有している。本体ケース55は、上端から下端に向かって後方に傾斜して延びる前辺55fおよび後辺55rと、前端から後端に向かって上方に傾斜して延びる上辺55tおよび下辺55bとを有している。
前辺55fおよび後辺55rの上下方向中間部に、車幅方向を向く挿通孔56が設けられている。また、下辺55bに、3つのコネクタ58が設けられている。各コネクタ58には、発電機30に向かう第1の配線、モータM用のバッテリ52に向かう第2の配線および制御電源用のバッテリ53に向かう第3の配線が接続される。
詳細には、図6に示すように、第1の配線W1は、インバータ54から後方に延びた後、湾曲して下方に延びて発電機30に接続されている。第2の配線W2は、モータMを経由してモータ用のバッテリ52に接続されている。つまり、第2の配線W2は、インバータ54から後方に延びてモータMの端子に接続され、そこから車幅方向内側に延びた後湾曲して後方に延びてモータ用のバッテリ52に接続されている。第3の配線W3は、インバータ54から後方に延びて制御用のバッテリ53に接続されている。
このように、図1に示す発電機30の出力がインバータ54を介してバッテリ52に供給され、バッテリ52に充電される。詳細には、発電機30は、交流発電機であって、その出力がインバータ54によって直流電力に変換されて走行用バッテリ52に供給される。バッテリ52に充電された電源が、モータMに供給され、モータMを駆動する。電動およびハイブリッドの運転モードでは、このモータMの駆動力によりエンジン出力軸OSが回転し、動力伝達部材18を介して後輪16に駆動力が伝達される。また、エンジンスタート時には、バッテリ52から発電機30に給電されて、発電機30がスタータとして機能する。
発電機30の出力は、走行用バッテリ52に比べて電圧の低い制御用バッテリ53にも、インバータ54で降圧されて供給される。制御用バッテリ53に比べて電圧の高い走行用バッテリ52に電力供給するため、本実施形態のインバータ54は、従来のレギュレータに比べて大形化しやすい。
インバータ54は、ヘッドパイプ4の後方且つクランクケース22の上方で、燃料タンク38の下方に配置されている。インバータ54は、側面視で、クランクシャフト20の軸心A1よりも前方に配置されている。インバータ54は、側面視で、メインフレーム1,第1フレーム片25、第2フレーム片26および第1連結部材29に囲まれた領域に配置されている。インバータ54は、側面視で、シリンダ軸線AXに位置している。
インバータ54は、エンジンEのクランクケース22よりも車幅方向外側に配置されている。本実施形態では、インバータ54は、シリンダヘッド24の車幅方向外側に配置されており、側面視で、その下半部がシリンダヘッドカバー24bに重なっている。
インバータ54は、図2に示すニーグリップ部48aよりも前方に配置されている。インバータ54は、平面視で、メインフレーム1の車幅方向外側に配置されている。インバータ54は、平面視で、発電機カバー32の車幅方向外側端32aよりも内側に配置されている。
インバータ54は、車幅方向に関して、排気マフラ36に対して、車体の前後方向に延びる中心軸C1を挟んで反対側に配置されている。つまり、インバータ54は車体の左側に配置され、排気マフラ36は車体の右側に配置されている。
図3に示すように、インバータ54は、カウリング46の内側に配置されている。これにより、インバータ54が外部のものに接触するのを防ぐことができるうえに、インバータ54の防水対策を実現できる。また、インバータ54の支持部および配線部が外部に露出しないので、外観が向上する。
図2の平面視で、メインフレーム1の屈曲部よりも前方にインバータ54の前部が突出している。インバータ54は、平面視で、メインフレーム1の屈曲部Pから後方に延びる部分に沿うように前後方向に延びている。インバータ54は、燃料タンク42の前後方向中間部、より具体的には、燃料タンク42における車幅方向に最も膨らんだ部分よりも前方に位置する。
図1に示すように、インバータ54の下端は、エンジンEの上端よりも下方に位置し、インバータ54の上端は、エンジン上端よりも上方に位置する。本実施形態では、インバータ54は、シリンダ23およびシリンダヘッド24よりも上方に位置する。具体的には、インバータ54は、シリンダヘッド24の上方のシリンダヘッドカバー24bの車幅方向外側に配置されている。
インバータ54は、ラジエータ35の後方に配置されている。詳細には、インバータ54は、ラジエータ35に前後方向に隣接して配置され、ラジエータ35の後方斜め上方に配置されている。図2に示すように、インバータ54は平面視で、ラジエータ35よりも車幅方向外側に配置されている。ラジエータ35を通過した走行風Aがインバータ54の下方で内側を通過することで、インバータ54の温度上昇を防ぐことができる。
図3に示すように、インバータ54は、カウリング46の排風口46aの近傍に配置されている。本実施形態では、側面視で、インバータ54の一部が排風口46aと重なっている。カウリング46におけるインバータ54の前側の部分に、空気取入口60が形成されている。本実施形態では、図4に示すように、カウリング46の前面に1つの空気取入口60が設けられている。本実施形態の空気取入口60は、カウリング46とニーグリップカバー48との境界部から車幅方向内側に膨出するように形成されている。ただし、空気取入口60の数、形状、場所はこれに限定されない。
自動二輪車が走行すると、図3に示す走行風Aが空気取入口60からカウリング46の内部に取り込まれる。カウリング46の内部に取り込まれた走行風Aは、インバータ54を冷却した後、排風口46aからカウリング46の外部に排出される。このように、本実施形態では、走行風Aによりインバータ54が冷却されるので、インバータ54の動作が安定する。
インバータ54は、図1の車体フレームFRの第1のエンジン支持部27および第2のエンジン支持部28で支持されている。詳細には、図5に示すように、第1のエンジン支持部27である第1フレーム片25に第1ブラケット62が設けられ、第2のエンジン支持部28である第2フレーム片26に第2ブラケット64が設けられている。第1および第2ブラケット62,64は、金属製の板材からなり、第1および第2フレーム片25,26に、例えば溶接により接合されている。
インバータ54の本体ケース55の前後の挿通孔56,56に、車幅方向外側からボルトのような締結部材65が挿通され、第1および第2ブラケット62,64のねじ孔に締め付けられている。ねじ孔は、例えば、溶接ナットにより形成されている。これにより、インバータ54は、車体フレームFRに着脱自在に取り付けられている。ただし、インバータ54の支持構造は、これに限定されない。
例えば、インバータ48を車体フレームFRに取り付ける際に、ブラケットを用いてもよい。具体的には、まず、インバータ48をブラケットに固定したうえで、該ブラケットを車体フレームFRに取り付けてもよい。また、車体フレームFRとインバータ48との間に、衝撃吸収用のダンパを追加してもよい。
上記構成によれば、図1に示すヘッドパイプ4の後方且つクランクケース22の上方で、燃料タンク38の下方にインバータ54が配置されている。また、インバータ54は、側面視で、クランクシャフト20の軸心A1よりも前方に配置されている。これにより、鞍乗型車両の限られたスペースに、コンパクトにインバータを配置できる。
インバータ54は、図2から分かるように、クランクケース22よりも車幅方向外側に配置されている。これにより、クランクシャフト20の軸端に配置される発電機30と、クランクケース22よりも車幅方向外側に配置されるインバータ54との車幅方向距離を小さくして、図6に示す発電機30とインバータ54との間の電力ケーブルである第1の配線M1を短くできる。
図1のバッテリ52は、シート40の下方で、クランクケース22よりも上方に配置されている。これにより、クランクケース22よりも上方に配置されるバッテリ52とインバータ54との上下方向の差を少なくして、図6に示すバッテリ52とインバータ54との間の電力ケーブルある第2の配線M2を短くできる。
インバータ54は、図2に示すニーグリップ部48aよりも前方に配置されている。これにより、インバータ54が、自動二輪車にまたがったライダーの膝と干渉するのを防ぐことができる。
図5に示すように、インバータ54は、側面視で矩形であり、後辺55rが上端から下端に向かって後方に傾斜して延びている。図3に示すように、後辺55rは、ニーグリップカバー48の前縁48fと前後方向に隙間を介して対向し、ニーグリップカバー48の前縁48fと平行に延びている。これにより、インバータ54が、自動二輪車にまたがったライダーの膝と干渉するのを防ぐことができる。
図5に示すように、インバータ54は、メインフレーム1の車幅方向外側に配置されている。これにより、インバータ54が、メインフレーム1の内側に配置された他部品と干渉するのを回避できる。
インバータ54は、車体フレームFRの第1のエンジン支持部27および第2のエンジン支持部28で支持されている。エンジン支持部27、28でインバータ54の前部と後部を支持することにより、インバータ54を車体フレームFRに強固に支持できる。
図2に示すように、インバータ54は、車幅方向に関して、車体の前後方向に延びる中心軸C1を挟んで排気マフラ36と反対側に配置されている。これにより、インバータ54が、排気マフラ36からの排気熱の影響を受けるのを抑制できる。
インバータ54が、平面視で、発電機カバー32の車幅方向外側端32aよりも内側に配置されている。これにより、車体が横転した際に、インバータが損傷するのを防ぐことができる。
インバータ54が配置される領域は、周囲に干渉物が少なく、DC-DCコンバータなどの機能を兼用して大形化した場合でも配置しやすい位置がよい。本実施形態では、DC-DCコンバータの機能を有しているが、リレー装置やヒューズなど他の電装品の機能を有していてもよい。
インバータ54は、車体フレームFRの車幅方向外側に配置されることで、車体フレームFRの車幅方向内側に設けられる場合に比べて、車体の外面に近い位置に配置でき、インバータ54の温度上昇を抑えることができる。インバータ54が、排気管34が延びる右側と反対側の左側に配置されることで、排気管34からの熱の影響を抑えることができ、インバータ54の温度上昇を抑えることができる。
インバータ54は、箱形に形成されて、厚み方向が車幅方向に合致するように配置されている。これにより、車体が車幅方向に大形化するのを防ぎつつ、インバータ54を搭載することができる。インバータ54は、メインフレーム1の延びる方向に沿った面を有する矩形となるように配置されている。これにより、メインフレーム1からの突出量を抑えるとともに、メインフレーム1に容易に支持することができる。インバータ54は、メインフレーム1の屈曲部Pよりも前方に突出する部分を有している。突出部分では、前方に向かってメインフレーム1から離れる方向に延びることで、メインフレーム1とインバータ54との間の車幅方向隙間を形成することができる。このような隙間に走行風が流れることで、冷却性能をさらに向上することができる。
本実施形態では、インバータ54は、側面視で矩形に形成され、前辺と後辺とがほぼシリンダ軸線に沿って延びている。これにより、エンジンEを支持するフレーム部分25,26に沿って車体フレームFRに支持しやすくなる。インバータ54の下面にコネクタ58が設けられているので、コネクタ58に雨水などが留まることを防ぐことができる。
本実施形態では、走行用バッテリ52は、シート44の下方で、燃料タンク42よりも下方に配置され、インバータ54は、上下方向に関して、走行用バッテリ52とほぼ同じ位置に配置されている。言い換えると、車体正面視において、インバータ54と走行用バッテリ52は、一部が重なる。これによって、インバータ54とバッテリ52とを接続するケーブルをさらに短くすることができる。
本開示において、前述のとおり、前記インバータが、前記エンジンのクランクケースよりも車幅方向外側に配置されていてもよい。この構成によれば、クランクシャフト軸端に配置される発電機とインバータとの車幅方向距離を小さくして、発電機とインバータとの間の電力ケーブルを短くできる。
前記バッテリは、運転者が着座するシートの下方で、前記エンジンのクランクケースよりも上方に配置されていてもよい。この構成によれば、バッテリとインバータとの上下方向の差を少なくして、バッテリとインバータとの間の電力ケーブルを短くできる。
前記インバータは、ニーグリップ部よりも前方に配置されていてもよい。この構成によれば、インバータが、車両にまたがった運転者の膝と干渉するのを防ぐことができる。
この場合、前記インバータは、側面視で矩形であり、上端から下端に向かって後方に傾斜して延びる辺を有していてもよい。
前記インバータが、側面視で、前記クランクシャフトの軸心よりも前方に配置されていてもよい。この構成によれば、鞍乗型車両の限られたスペースに、コンパクトにインバータを配置できる。
前記インバータが、車体のメインフレームの車幅方向外側に配置されていてもよい。この構成によれば、インバータが、メインフレームの内側に配置された他部品と干渉するのを回避できる。
車体フレームは、前記エンジンのシリンダの前側部分を支持する第1のエンジン支持部と、前記シリンダの後側部分を支持する第2のエンジン支持部とを有し、前記インバータは、前記車体フレームの第1のエンジン支持部および第2のエンジン支持部で支持されていてもよい。この構成によれば、第1および第2のエンジン支持部により、インバータの前部と後部を車体フレームに強固に支持できる。
前記インバータが、車体の車幅方向外側における排気マフラに対して、車体の前後方向に延びる中心軸を挟んで反対側に配置されていてもよい。この構成によれば、インバータが、排気マフラからの排気熱の影響を受けるのを抑制できる。
前記インバータの車幅方向外側端が、平面視で、前記発電機を車幅方向外側から覆う発電機カバーの車幅方向外側端よりも内側に配置されていてもよい。この構成によれば、車体が横転した際に、インバータが損傷するのを防ぐことができる。
本実施形態の発電機は、上述するようにISG(Integrated Starter Generator)モータであって、始動時のスタータモータと、発電機能をジェネレータとを1つのモータで実現したものである。発電機は、三相交流モータによって実現されて、エンジン始動時にクランクシャフトを回転させる駆動力を生じさせることができる。また発電機は、他のアクチュエータやセンサの駆動する電圧(たとえば12V)よりも高い電圧(例えば48V)で駆動するように設定される。
本実施形態のインバータは、3つの高圧ケーブルを介して、三相交流モータである発電機に接続される。また本実施形態のインバータは、2つの高圧ケーブルを介して、高圧バッテリに接続される。インバータは、高圧バッテリからの直流電流を互いに位相の異なる三相の交流電流に変換して発電機に供給する。インバータは、制御装置から与えられるモータ制御指令に基づいて、モータに供給する電流やその電流の周波数を変化させる。またインバータは、発電機から三相交流電流が与えられると、整流変換して生成した直流電流を高圧バッテリに供給する。したがって本実施形態のインバータは、直流電流を三相交流電流に変換するインバータ回路と、三相交流電流を直流電流に変換するコンバータ回路と、制御装置の指令に応じて生成する電流の状態を変化させるよう各回路を制御する制御回路とを含んで構成される。このように本実施形態のインバータは、複雑な機能を有するために、比較的大型化に形成される。またインバータは、大きい電流が流れるために、小さい電流が流れる他の部品に比べて発熱量が大きくなりやすい。
図7~11は、本開示の第2実施形態を示す。第2実施形態は、主に、インバータ54の配置およびカウリング46の形状の一部が第1実施形態と異なる。以下の第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ構成については共通の参照符号を付して、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、インバータ54の前端が、側面視で、エンジンEのシリンダ23の前端よりも前方に位置している。より詳細には、本実施形態では、図8に示すように、矩形のインバータ54の前辺54fが上端から下方に向かって前方に傾斜して延び、上片54uが前端から後方に向かって下方に傾斜して延びており、前辺54fの全体がシリンダヘッド24の前端よりも前方に位置している。
また、本実施形態では、インバータ54の全体が、シリンダの前端よりも前方に位置している。このように、シリンダ23よりも前方にインバータ54を配置することで、インバータ54がエンジンEから走行方向上流側に離れる。これによってインバータ54は、車両走行時においてエンジンEの熱気の影響を受けにくい。また、インバータ54は排気ポート24aよりも上方かつ車幅方向外側に配置される。インバータ54は、排気ポート24aから離して配置されることで、排気による輻射熱の影響を浮きにくくすることができる。
図8に示すように、第1実施形態に比べてインバータ54の前端がエンジン前端よりも前方に位置している。インバータ54は、上側のメインフレーム1のフレームと、下側の第1フレーム片25との間に配置され、それら上下のフレーム1,25の両方でインバータ54の上下部分が固定される。インバータ54は、上下フレーム1,25を接続する連結部材33に隣接して配置される。これによって、インバータ54の支持剛性を高めることができる。本実施形態では、インバータ54が上下方向に延びる方向に沿って、連結部材33が上下方向に延びる。インバータ54は、側面視で傾斜して配置されることで、下側下端部分をなるべく前方に配置させることができ、運転者の膝部分との干渉を防ぎやすくできる。
図7に示すように、本実施形態では、カウリング46の排風口70の構造が第1実施形態と部分的に異なる。インバータ54が車体フレームFRの車幅方向外側でカウリング46の車幅方向内側に配置されており、カウリング46におけるインバータ54と車幅方向に対向する領域に排風口70が位置している。また、排風口70の下方には、インバータ54が収容される空間と下方空間を連通する下側開口71(図11)が形成される。
図9に示すように、カウリング46は、その前端部に空気取入口60を有している。カウリング46は、その内部に空気取入口60からインバータ54に向かう空気通路72を有している。本実施形態では、カウリング46は、車体フレームFRに取り付けられる内側カウル46iと、内側カウル46iの車幅方向外側に取り付けられる外側カウル46oとを有し、これらのカウル46i,46oの間に空気通路72が形成されている。
空気取入口60は、カウリング46の車幅方向外側に位置する。これにより、カウリング46の前端やヘッドライト45に衝突して車幅方向外側を流れる走行風Aを取り込んでインバータ54に向けて導くことができる。空気取入口60の一部を構成する内側カウル46iは、車幅方向内側に凹んだ形状に形成され、これにより、空気取入口60として取り込まれる走行風Aを増やすことができる。また、内側カウル46iは、前端から後方に向かって車幅方向外側に膨らむことで、前方から見て車体内部の構造が不所望に露出することを防ぎやすくすることができる。
図11に示すように、空気通路72が、インバータ54の上流側に、入口側に比べて通路面積が小さくなるノズル部分74を有している。詳細には、図10に示すように、内側カウル46iの後縁46irとインバータ54の前辺54fは前後方向に対向している。本実施形態では、内側カウル46iの後縁46irとインバータ54の前辺54fは平行であり、側面視で重なっていない。つまり、内側カウル46iとインバータ54は前後方向に並んで配置され、インバータ54は外側カウル46oにより車幅方向外側から覆われている。外側カウル46oに排風口70が配置されている。
内側カウル46iの外表面に車幅方向内側に凹入する凹溝76が形成されている。凹溝76は、内側カウル46iの前縁から前後方向の中間地点P1まで前後方向に延びており、前縁で最も凹み量が大きく、前後方向の中間地点P1で最も凹み量が小さい。つまり、凹溝76は、前縁から後方に向かって徐々に凹み量が小さくなっている。また、内側カウル46iにおける中間地点P1よりも後方の領域、すなわち中間地点P1とインバータ54の間の領域は、後方に向かって車幅方向内側に傾斜している。
したがって、図11に示すように、内側カウル46iと外側カウル46oの間の空気通路72の通路面積は、空気取入口60で最も大きく、中間地点P1に向かって徐々に小さくなり、中間地点P1で最小となり、中間地点P1から後方のインバータ54に向かって徐々に大きくなる。つまり、空気通路72の中間地点P1がノズル部分74を構成している。
このような構成の空気通路72によれば、空気取入口60は、車幅方向外側端よりも車幅方向内側端が前方に配置されて、車幅方向に対して傾斜して延びる。これによって、通路断面積に比べて、空気取入口60が比較的大きくでき、多くの走行風を空気通路72に取り込むことができる。空気通路72に導入された走行風Aは、ノズル部分74に向かって徐々に流速が高められる。ノズル部分74を通過した走行風Aは、拡散されて後方のインバータ54に流れる。これにより、インバータ54に速度の高められた走行風Aが衝突する。
インバータ54は、図10に示すように、外表面に複数の冷却フィン78を有している。各冷却フィン78は、インバータ54の上片54uに沿って、本実施形態では上片54uと平行に延びている。冷却フィン78は、インバータ54の前辺54fに直交する方向、すなわち、内側カウル46iの後縁46irに直交する方向に延びている。よって、内側カウル46iによって案内された走行風Aは、インバータ54の冷却フィン78に沿って流れる。
第2実施形態によれば、図8の側面視で、インバータ54の前端がシリンダ23の前端よりも前方に位置している。これにより、インバータ54をニーグリップ部48a(図7)よりも前方に配置し易くなって、インバータ54がライダーの脚と干渉するのを防ぐことができる。また、インバータ54をシリンダ23から離すことで、シリンダ23からの輻射熱の影響を小さくできる。
図11に示すように、インバータ54が、車体フレームFRの車幅方向外側でカウリング46の車幅方向内側に配置されている。これにより、インバータ54が車体の外表面よりも内側に配置され、外部の人や物がインバータ54に接触するのを防ぐことができる。
また、カウリング46は、図7に示すインバータ54と車幅方向に対向する領域に排風口70を有している。これにより、排風口70を通過して排出される走行風Aの流れを作ることができ、走行風Aの流れのなかにインバータ54を配置しやすい。また、排風口70を通過した走行風Aは、車幅方向外側に流れ、車体から遠ざかる。これによってインバータ54の熱気が運転者に向かうことを防ぐことができ、運転者の不快感を減らすことができる。
また、排風口70から熱気が外方に流れ出ることで、車両の駐車時にインバータ54の熱がカウリング46内にこもるのを防ぐことができる。特に、排風口70は、インバータ54の上部に対向して配置されることで、インバータ54によって熱せられて上方に溜まった熱気を排出しやすい。さらに、インバータ54の下方に空気通路72と下方空間を連通する下方開口71が形成されることで、新気の導入を促しやすく、駐車時において、インバータ54周囲の温度上昇の低減化を図ることができる。
さらに、カウリング54は、その前端部に空気取入口60を有している。これにより、走行風が、空気取入口60からカウリング46の内側に入り、排風口70からカウリング46の車幅方向外側に排出される。この走行風によりインバータ54が冷却されるうえに、熱気がライダーから遠ざかる方向に流れる。インバータは、モータの出力調整や発電機の調整のためのコントロール機能がついており、制御回路基板や集積回路が内蔵されている。したがって、レギュレータのようなアナログ回路部品と比べて熱要件が厳しい。上記構成によれば、走行風によりインバータ54を効果的に冷却できる。
図11に示すように、カウリング46は、その内部にインバータ54に向かう空気通路72を有し、空気通路72が、前記インバータの上流側で通路面積が小さくなるノズル部分74を有している。これにより、ノズル部分74で走行風の流速が高められ、走行中の冷却効果を高めることができる。
本開示は、以下の態様1~17を含む。
[態様1]
態様1に係る鞍乗型車両は、前後輪8,16の間に配置されたエンジンEと、前記エンジンEの上方に配置された燃料タンク38と、前記エンジンEのクランクシャフト20に取り付けられた発電機30と、前記発電機30の出力をバッテリ52に供給するインバータ54とを備えた鞍乗型車両であって、
前記インバータ54が、ヘッドパイプ4の後方且つ前記クランクケース22の上方で、前記燃料タンク38の下方に配置されている。
[態様2]
態様1に記載の鞍乗型車両において、前記インバータ54が、前記エンジンEのクランクケース22よりも車幅方向外側に配置されている鞍乗型車両。
[態様3]
態様1または2に記載の鞍乗型車両において、前記バッテリ52は、運転者が着座するシート40の下方で、前記エンジンEのクランクケース22よりも上方に配置されている鞍乗型車両。
[態様4]
態様1から3のいずれか1態様に記載の鞍乗型車両において、さらに、車体の前部を車幅方向外側から覆うカウリング46を備え、
前記カウリング46における前記インバータ54の後方の領域がニーグリップ部48aを構成している鞍乗型車両。
[態様5]
態様4に記載の鞍乗型車両において、前記インバータ54は、側面視で矩形であり、上端から下端に向かって後方に傾斜して延びる辺を有している鞍乗型車両。
[態様6]
態様1から5のいずれか1態様に記載の鞍乗型車両において、前記インバータ54が、側面視で、前記クランクシャフト20の軸心A1よりも前方に配置されている鞍乗型車両。
[態様7]
態様6に記載の鞍乗型車両において、前記インバータ54の前端が、側面視で、前記エンジンEのシリンダ23の前端よりも前方に位置している鞍乗型車両。
[態様8]
態様1から7のいずれか1態様に記載の鞍乗型車両において、前記インバータ54が、車体のメインフレーム1の車幅方向外側に配置されている鞍乗型車両。
[態様9]
態様1から8のいずれか1態様に記載の鞍乗型車両において、車体フレームFRは、前記エンジンEのシリンダ23の前側部分を支持する第1のエンジン支持部M1と、前記シリンダ23の後側部分を支持する第2のエンジン支持部M2とを有し、
前記インバータ54は、前記車体フレームFRの第1のエンジン支持部M1および第2のエンジン支持部M2で支持されている鞍乗型車両。
[態様10]
態様1から9のいずれか1態様に記載の鞍乗型車両において、前記インバータ54が、車体の車幅方向外側における排気マフラ36に対して、車体の前後方向に延びる中心軸C1を挟んで反対側に配置されている鞍乗型車両。
[態様11]
態様1から10のいずれか1態様に記載の鞍乗型車両において、前記インバータ54の車幅方向外側端が、平面視で、前記発電機30を車幅方向外側から覆う発電機カバー32の車幅方向外側端よりも内側に配置されている鞍乗型車両。
[態様12]
態様1に記載の鞍乗型車両において、さらに、車体の前部を車幅方向外側から覆うカウリング46を備え、
前記インバータ54が、車体フレームFRの車幅方向外側で前記カウリング46の車幅方向内側に配置されている鞍乗型車両。
[態様13]
態様11に記載の鞍乗型車両において、前記カウリング46は、前記インバータ54と車幅方向に対向する領域に排風口70を有している鞍乗型車両。
[態様14]
態様13に記載の鞍乗型車両において、前記カウリング46は、その前端部に空気取入口60を有している鞍乗型車両。
[態様15]
態様13または14に記載の鞍乗型車両において、前記排風口70の下方に、前記カウリング46よりも下方空間と連通する下側開口が形成されている鞍乗型車両。
[態様16]
態様13から15のいずれか1態様に記載の鞍乗型車両において、前記カウリング46は、その内部に前記インバータ54に向かう空気通路72を有し、
前記空気通路72が、前記インバータ54の上流側で通路面積が小さくなるノズル部分74を有している鞍乗型車両。
[態様17]
態様16に係る鞍乗型車両は、駆動源であるエンジンEと、前記エンジンEのクランクシャフト20に取り付けられた発電機30と、前記発電機30の出力をバッテリ52に供給するインバータ54と、車体の前部を車幅方向外側から覆うカウリング46とを備えた鞍乗型車両であって、
前記インバータ54が、車体フレームFRの車幅方向外側で前記カウリング46の車幅方向内側に配置され、
前記カウリング46は、その前端部に配置された空気取入口72と、前記インバータ54と車幅方向に対向する領域に配置された排風口70とを有している鞍乗型車両。
本開示は、以上の形態に限定されるものでなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記形態では、自動二輪車について説明したが、本開示は自動二輪車以外の鞍乗型車両、三輪車、四輪バギー等にも適用可能である。
また、本開示は、シリーズ型のハイブリッド車両にも、パラレル型のハイブリッド車両にも適用可能である。特に、本開示は、ISGモータを搭載する車両に好適に用いられる。また、本開示は、ISGモータを有するエンジン車両にも適用できる。車体フレームは、パイプフレームに限定されず、ダイカストフレームであってもよい。さらに、インバータ54は、DC-DCコンバータなどのインバータ以外の機能を有していなくてもよい。インバータ54の向きは、上記形態に限定されず、例えば、側面視で、上下方向に延びる2つの辺と前後方向に延びる2つの辺を有する矩形であってもよく、コネクタ58が後面に設けられてもよい。
さらに、インバータ54の位置は、上記実施形態に限定されず、上記実施形態とは異なる位置に取り付けられてもよい。また、本開示は、ハイブリッド車両だけでなく、電動車両にも適用可能である。したがって、そのようなものも本開示の範囲内に含まれる。
1 メインフレーム
4 ヘッドパイプ
8 前輪
16 後輪
20 クランクシャフト
22 クランクケース
23 シリンダ
24 シリンダヘッド
27 第1のエンジン支持部
28 第2のエンジン支持部
30 発電機
32 発電機カバー
36 排気マフラ
38 燃料タンク
40 シート
46 カウリング
46a,70 排風口
48a ニーグリップ部
52 バッテリ
54 インバータ
60 空気取入口
72 空気通路
74 ノズル部分
A1 クランクシャフトの軸心
C1 車体の前後方向に延びる中心軸
E エンジン(主動力源)
M 補助モータ(モータ)

Claims (17)

  1. 前後輪の間に配置されたエンジンと、前記エンジンの上方に配置された燃料タンクと、前記エンジンのクランクシャフトに取り付けられた発電機と、前記発電機の出力をバッテリに供給するインバータとを備えた鞍乗型車両であって、
    前記インバータが、ヘッドパイプの後方且つ前記クランクケースの上方で、前記燃料タンクの下方に配置されている鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、前記インバータが、前記エンジンのクランクケースよりも車幅方向外側に配置されている鞍乗型車両。
  3. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、前記バッテリは、運転者が着座するシートの下方で、前記エンジンのクランクケースよりも上方に配置されている鞍乗型車両。
  4. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、さらに、車体の前部を車幅方向外側から覆うカウリングを備え、
    前記カウリングにおける前記インバータの後方の領域がニーグリップ部を構成している鞍乗型車両。
  5. 請求項4に記載の鞍乗型車両において、前記インバータは、側面視で矩形であり、上端から下端に向かって後方に傾斜して延びる辺を有している鞍乗型車両。
  6. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、前記インバータが、側面視で、前記クランクシャフトの軸心よりも前方に配置されている鞍乗型車両。
  7. 請求項6に記載の鞍乗型車両において、前記インバータの前端が、側面視で、前記エンジンのシリンダの前端よりも前方に位置している鞍乗型車両。
  8. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、前記インバータが、車体のメインフレームの車幅方向外側に配置されている鞍乗型車両。
  9. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、車体フレームは、前記エンジンのシリンダの前側部分を支持する第1のエンジン支持部と、前記シリンダの後側部分を支持する第2のエンジン支持部とを有し、
    前記インバータは、前記車体フレームの第1のエンジン支持部および第2のエンジン支持部で支持されている鞍乗型車両。
  10. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、前記インバータが、車体の車幅方向外側における排気マフラに対して、車体の前後方向に延びる中心軸を挟んで反対側に配置されている鞍乗型車両。
  11. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両において、前記インバータの車幅方向外側端が、平面視で、前記発電機を車幅方向外側から覆う発電機カバーの車幅方向外側端よりも内側に配置されている鞍乗型車両。
  12. 請求項1に記載の鞍乗型車両において、さらに、車体の前部を車幅方向外側から覆うカウリングを備え、
    前記インバータが、車体フレームの車幅方向外側で前記カウリングの車幅方向内側に配置されている鞍乗型車両。
  13. 請求項12に記載の鞍乗型車両において、前記カウリングは、前記インバータと車幅方向に対向する領域に排風口を有している鞍乗型車両。
  14. 請求項13に記載の鞍乗型車両において、前記カウリングは、その前端部に空気取入口を有している鞍乗型車両。
  15. 請求項13または14に記載の鞍乗型車両において、前記排風口の下方に、前記カウリングよりも下方空間と連通する下側開口が形成されている鞍乗型車両。
  16. 請求項13または14に記載の鞍乗型車両において、前記カウリングは、その内部に前記インバータに向かう空気通路を有し、
    前記空気通路が、前記インバータの上流側で通路面積が小さくなるノズル部分を有している鞍乗型車両。
  17. 駆動源であるエンジンと、前記エンジンのクランクシャフトに取り付けられた発電機と、前記発電機の出力をバッテリに供給するインバータと、車体の前部を車幅方向外側から覆うカウリングとを備えた鞍乗型車両であって、
    前記インバータが、車体フレームの車幅方向外側で前記カウリングの車幅方向内側に配置され、
    前記カウリングは、その前端部に配置された空気取入口と、前記インバータと車幅方向に対向する領域に配置された排風口とを有している鞍乗型車両。
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