JP2014065442A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンルーム内に排気処理装置を配置させる場合に、ボンネットの内壁部に配設されるワイヤハーネス等の配線部材に熱による悪影響を与えないようにする。
【解決手段】排気処理装置は、閉状態のボンネットの横側部302に対して、機体横幅方向において、排気処理装置の右側部23cとそれに対向するボンネットの右内壁部304との間の第1距離Q1と、排気処理装置の左側部23dとそれに対向するボンネットの左内壁部305との間の第2距離Q2とが異なるように配置されている
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンと、そのエンジンの排気を処理する排気処理装置とが備えられている作業車に関する。
上記のような作業車では、その内部にエンジンルームを形成する閉状態と開状態とに開閉自在なボンネットを備えており、エンジンルーム内には、エンジン、排気処理装置が配置されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の作業車では、排気処理装置がエンジンの上部に配置されており、排気処理装置として、例えば、エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(DPF)が備えられている。そして、排気処理装置として、排気ガス浄化装置(DPF)を備えた場合には、ヒータ等の加熱手段により捕集した粒子状物質を加熱して燃焼除去する再生処理を行っており、排気処理装置が発熱体となっている。
特開2011−132924号公報
上記のような作業車では、ワイヤハーネス等の配線部材の配置箇所として、ボンネットの内部を利用している。例えば、ボンネットの前面部にライトを備えているものでは、そのライトに接続するワイヤハーネスを、ボンネットの横側部の内壁部に機体前後方向に沿って配設している。ワイヤハーネス等の配線部材は、熱による悪影響を受けると、通信される信号の信頼性の低下や寿命の低下等の問題を生じることから、エンジンルーム内に排気処理装置を備えるに当たり、配線部材に熱による悪影響を与えないようにすることが求められる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の作業車では、単に、エンジンルーム内に排気処理装置を備えているだけであり、ワイヤハーネス等の配線部材に熱による悪影響を与えないような方策が採られていない。特に、排気処理装置の長手方向が機体横幅方向となるように、排気処理装置を横向き姿勢にて備えていることから、機体横幅方向で排気処理装置の両端部とボンネットの横側部の内壁部との距離が短くなっている。よって、排気処理装置による熱の影響がワイヤハーネス等の配線部材に直接的に及び易くなっている。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、エンジンルーム内に排気処理装置を配置させる場合に、ボンネットの内壁部に配設されるワイヤハーネス等の配線部材に熱による悪影響を与えないようにすることができる作業車を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る作業車の特徴構成は、エンジンと、そのエンジンの排気を処理する排気処理装置と、その内部に前記エンジン及び前記排気処理装置を収納させるエンジンルームを形成する閉状態と開状態とに開閉自在なボンネットとを備え、
前記排気処理装置は、閉状態の前記ボンネットの横側部に対して、機体横幅方向において、前記排気処理装置の右側部とそれに対向する前記ボンネットの右内壁部との間の第1距離と、前記排気処理装置の左側部とそれに対向する前記ボンネットの左内壁部との間の第2距離とが異なるように配置されている点にある。
本特徴構成によれば、例えば、第1距離を第2距離よりも大きい距離とした場合には、機体横幅方向でボンネットの右内壁部に対して排気処理装置の右側部を極力離れた位置に位置させることができる。これにより、その排気処理装置の右側部とボンネットの右内壁部との間により大きな空気層を形成することができるので、ボンネットの右内壁部に配線部材を配設させた場合には、排気処理装置による熱の影響が配線部材に直接的に及ぶのを抑制できる。また、第2距離を第1距離よりも大きい距離とした場合にも、同様に、ボンネットの左内壁部に配線部材を配設させた場合には、排気処理装置による熱の影響が配線部材に直接的に及ぶのを抑制できる。よって、エンジンルーム内に排気処理装置を配置させる場合に、ボンネットの内壁部に配設されるワイヤハーネス等の配線部材に熱による悪影響を与えないようにすることができる。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、前記第1距離と前記第2距離とのうち大きい距離側の前記ボンネットの横側部の内壁部に、機体前後方向に沿ってワイヤハーネスが配設されている点にある。
このように、ワイヤハーネスの配設箇所としてボンネットの横側部の内壁部を利用して、そのワイヤハーネスに熱による悪影響を与えないようにしながら、排気処理装置をエンジンルーム内に配置させることができる。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、前記エンジンを支持するエンジンフレームと、前記排気処理装置を支持する支持フレームとが備えられ、前記排気処理装置は、前記エンジンの上部に配置され、前記支持フレームは、機体横幅方向において前記エンジンの両横側部で前記エンジンフレームから上方側に延びるように立設された左右一対の支柱を備え、それら左右一対の支柱に亘る状態で前記排気処理装置を支持している点にある。
第1距離と第2距離のどちらかを小さくして、機体横幅方向での排気処理装置の端部をボンネットの横側部の内壁部に接近させるように排気処理装置に配置させた場合には、排気処理装置の揺れ等によりボンネットの内壁部に排気処理装置が接触するのを防止することが望まれる。そこで、本特徴構成によれば、排気処理装置が支持フレームを介してエンジンフレームに支持されているので、エンジンの振動が排気処理装置に直接的に伝達されず、排気処理装置の振動を低減することができる。しかも、支持フレームは、左右一対の支柱に亘る状態で排気処理装置を強固に支持することができるので、機体横幅方向での排気処理装置の揺れを抑制することができる。よって、排気処理装置をこのように支持することで、ボンネットの内壁部に排気処理装置が接触するのを防止することができる。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、前記排気処理装置は、その長手方向が機体横幅方向を向く横向き姿勢にて備えられている点にある。
このように、横向き姿勢にて排気処理装置を備えることで、エンジンルーム内の機体横幅方向でのスペースを排気処理装置の設置スペースとして有効に活用することができる。しかしながら、横向き姿勢にて排気処理装置を備えるが故に、その排気処理装置とボンネットの横側部の内壁部との距離が短くなる。よって、上述の如く、第1距離と第2距離とが異なるように排気処理装置を配置させることで、熱による悪影響を受けないように配線部材を配置できることが効果的なものとなる。
トラクタの全体側面図 エンジンルームの縦断側面図 エンジンルームの平面図 エンジンルームの縦断背面図 エンジンルーム内の機器の斜視図 排気処理装置の支持構成を示す分解斜視図 排気処理装置の支持構成を示す正面図 エンジンルーム内の要部を示す分解斜視図
本発明に係る作業車の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る作業車の一例であるキャビン付きトラクタの全体側面を示している。このトラクタ100は、図1に示すように、機体前部に位置する原動部1と、機体後部に位置する運転キャビン2とを備えている。トラクタ100は、左右一対の前輪6及び後輪7にて支持された走行機体4を備えており、その走行機体4は、エンジンフレーム5、クラッチハウジング(図示省略)及びミッションケース8を一体的に連結して構成されている。
ミッションケース8の後部には、その後上部に内装した油圧式の昇降シリンダ(図示省略)の作動で上下方向に揺動駆動される左右一対のリフトアーム11や、エンジン動力の外部への取り出しを可能にする動力取出軸12等が備えられている。動力取出軸12には、ミッションケース8に内装した走行伝動系とは別系統の作業用の変速装置(図示省略)や作業クラッチ(図示省略)等からなる作業伝動系を介して、エンジン10からの動力が伝達されている。そして、左右のリフトアーム11には、ミッションケース8の後部に昇降揺動可能に連結装備されるリンク機構(図示省略)が連結され、動力取出軸12には、そのリンク機構に連結されるロータリ耕耘装置等の作業装置(図示省略)に対して動力を伝えるための伝動軸等が接続される。
運転キャビン2は、前後左右の四隅に立設したキャビンフレーム13に屋根材14を支持させ、前側に透明の曲面ガラス等からなる前面ガラス15を備えるとともに、左右側部に透明ガラスで構成された外開き式の左右一対のドアパネル16を備えて矩形箱状に形成されている。運転キャビン2の内部には、ステアリングホイール17や運転座席18等が備えられている。
トラクタ100は、閉状態(図1中実線)と開状態(図1中点線)とに開閉自在なボンネット3とを備えており、このボンネット3を閉状態とすることで、図2〜図4に示すように、原動部1の前部、両横側部、及び、上部を覆い、エンジン10を収納するエンジンルーム9をボンネット3の内部に形成している。
図2〜図5に基づいて、原動部1について説明する。図2〜図5において、機体前後方向をX方向とし、機体横幅方向をY方向として示している。
原動部1は、エンジンルーム9内において、エンジンフレーム5上に、防振材等で防振支持されたディーゼルエンジンを採用したエンジン10が設けられている。このエンジン10からの動力を、フレーム兼用のミッションケース8に内装した走行用の変速装置(図示省略)等からなる走行伝動系を介して前輪6及び後輪7に伝達するように構成して、四輪駆動型のトラクタが構成されている。
原動部1は、図2に示すように、エンジンルーム9内に、機体前後方向(X方向)の前方側から順に、バッテリ19、エンジン冷却用のラジエータ20、冷却ファン21、エンジン10を備えている。また、エンジンルーム9内に、エンジン用のエアクリーナ22、及び、DOC(ディーゼル酸化触媒)やDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)等を収容したマフラ機能付きの排気処理装置23を備えている。エアクリーナ22は、そのカバーが機体横幅方向の下方側に向かうように取り付けられている。これにより、ボンネット3を開状態としたときに、エアクリーナ22が露出した状態となり、エアクリーナ22のメンテナンスを行い易いようにしている。そして、エンジンルーム9の後方側には、燃料タンク24が備えられている。
排気処理装置23は、図4に示すように、エンジンフレーム5から上方側に延設された門型の支持フレーム25によりエンジン10の上部に配置されている。排気処理装置23は、エンジン10からの排気中に含まれる微粒状物質をDPFで捕捉し、排気中の未燃燃料をDOCで酸化燃焼させて排気温度を上げることによりDPFに捕捉された微粒状物質を焼却してDPFの再生を行うように構成されている。エンジン10からの排気は、排気処理装置23にて処理され、その処理後の排気が排気管26によって外部に排気されるように構成されている。排気管26は、排気処理装置23にて処理された排気に対して外気を混合させて冷却し、その冷却した排気を外部に排気するように構成されている。
支持フレーム25は、機体横幅方向(Y方向)においてエンジン10の両横側部でエンジンフレーム5から上方側に延びるように立設された左右一対の支柱27と、左右一対の支柱27の上端部同士を連結する板状の支持プレート28とを備えている。
左右一対の支柱27の夫々は、図6及び図7に示すように、その下端部がエンジンフレーム5から外側に延設された連結部29に連結されており、上下方向の中間部27aにて折曲させた形状に形成されている。ここで、連結部29に対する支柱27の取り付けについては、ボルトナットの締結によりボルト連結されている。そして、支柱27側に形成された連結孔27bが上下方向に長い長孔状に形成されており、この連結孔27bのネジ孔に対する融通により、上下方向での排気処理装置23の設置位置の調整を行えるようにしている。
左右一対の支柱27の夫々は、機体前後方向視において、その下端部から中間部27aまで機体横幅方向(Y方向)の外側に広がるように傾斜し、その中間部27aから上端部まで上下方向に沿って延びる姿勢に設けられている。左右一対の支柱27の夫々における中間部27aには、その外側に補強体30が備えられており、その補強体30は、支柱27の中間部27aの形状に合わせて折曲させた形状に形成されている。このように、支持フレーム25は、機体横幅方向において、左右一対の支柱27の上端部同士の間隔を、下端部同士の間隔よりも大きくして、機体横幅方向で排気処理装置23の十分な設置スペースを確保するようにしている。
支持プレート28は、機体前後方向(X方向)及び機体横幅方向(Y方向)に延びる板状に形成されており、その機体横幅方向の両端部の夫々が左右一対の支柱27の上端部に支持されており、支持プレート28の機体横幅方向の両端部は側部パネル302に近接する位置まで延びるように備えられている。支持プレート28は、平面視において機体前後方向及び機体横幅方向の両方向において排気処理装置23よりも大きな幅を有するように構成されている(図3参照)。支持プレート28は、排気処理装置23を固定支持する固定プレート28aと、その固定プレート28aの右端部を右側の支柱27の上端部に連結する連結プレート28bとに分割可能な2分割構造に構成されている。そして、ボルトナットの締結により固定プレート28aと連結プレート28bとがボルト連結されている。排気処理装置23は、その長手方向が機体横幅方向に沿う横向き姿勢で、ボルトナットの締結により固定プレート28aの上部に取り付け支持されている。
左右一対の支柱27の夫々には、その上端部に板状の台座体31a,31bが備えられており、この左右一対の台座体31a,31bの上部に支持プレート28が設けられている。台座体31a,31bに対する支持プレート28の取り付けについては、左右一対の台座体31a,31bの夫々に形成された第1孔部32a,32bと、支持プレート28の機体横幅方向の両端部の夫々に形成された第2孔部33a,33bとを位置合わせしてボルトナットにより締結されている。そして、左側の台座体31aに形成された第1孔部32aと支持プレート28における右側の連結プレート28bに形成された第2孔部33bとは機体横幅方向に長い長孔状に形成されている。また、連結プレート28bに形成された第2孔部33bは、右側の台座体31bに形成された第1孔部32bよりも大径に形成されている。これにより、台座体31a,31bに対して支持プレート28を取り付けるに当たり、第1孔部32aと第2孔部33bのネジ孔に対する融通によって、機体横幅方向及び機体前後方向での排気処理装置23の設置位置の調整を行えるようにしている。
排気処理装置23は、両端部が閉塞された円筒状の処理装置本体23aとエンジン10側に接続する接続部23bとを備えている。接続部23bは、処理装置本体23aの左端部においてその後部から後下方に延出する管状に形成されている。その接続部23bは、エンジン10の左上部に配置されたエキゾーストマニホールド34の排気部35に接続されている。そして、接続部23bと排気部35の接続については、接続部23bに備えたフランジと排気部35に備えたフランジとのボルト連結にて行われている。また、接続部23bは、その下方側部位が蛇腹部位にて構成されている。これにより、接続部23bと排気部35の位置ずれを蛇腹部位にて吸収することができるとともに、エンジン10の振動を蛇腹部位にて吸収してその振動が排気処理装置23に伝達され難くしている。
また、図4及び図8に示すように、機体横幅方向(Y方向)において排気処理装置23の途中部位とエンジン10とを連結する連結体36が備えられている。この連結体36は、機体横幅方向(Y方向)において支持プレート28における固定プレート28aの後方側途中部位とエンジン10の後方側部位とを連結するように備えられている。連結体36は、板状体を折り曲げて形成されたL字状の第1連結体36aと、その第1連結体36aの下端部に連結される板状の第2連結体36bと、その第2連結体36bの後端部に連結されてエンジン10の後端部から立設された板状の第3連結体36cとを備えている。そして、連結体36は、機体横幅方向においてその中央部から右側に外れた位置に配置されている。
ボンネット3は、図1〜図4に示すように、上部パネル301と機体横幅方向(Y方向)の左右両側の側部パネル302(ボンネットの横側部に相当する)と前部パネル303とを備えた下方側及び後方側が開放された箱状に形成されている。そして、上部パネル301と左右両側の側部パネル302と前部パネル303とを一体のパネル体として形成しており、そのパネル体にてボンネット3が構成されている。
上部パネル301は、原動部1の上部を覆うように機体前後方向(X方向)に長尺状に形成されている。上部パネル301には、排気処理装置23の上部に相当する部位に、エンジンルーム9内の空気を外部に排出可能な第1排気口38が備えられている。側部パネル302の夫々は、上部パネル301の機体横幅方向の横側部から下方側に延びており、左右両側の側部パネル302により原動部1の両横側部を覆うように構成されている。前部パネル303は、上部パネル301の前端部から下方側に延びて原動部1の前部を覆うように構成されている。
側部パネル302の夫々は、図1に示すように、閉状態(図中実線)において、機体前後方向での前方側部位が上部パネル301からエンジンフレーム5の近くまで延び、機体前後方向での後方側部位が上部パネル301からエンジンフレーム5との間の中間部まで延びるように形成されている。このように、側部パネル302の夫々は、その後方側部位が前方側部位よりも上方側に窪んだ形状に形成されている。図1及び図4に示すように、側部パネル302の夫々には、エンジンルーム9内の空気を外部に排出可能な第2排気口39が備えられている。
この第2排気口39は、側部パネル302の後方側部位に形成された多孔状部位にて構成されている。第2排気口39の配置位置については、排気処理装置23を支持する支持プレート28との位置関係として、図2及び図4に示すように、機体横幅方向での支持プレート28の端部に対向する部位に第2排気口39が備えられている。図2では、第2排気口39を斜線で囲んだ領域として示している。第2排気口39は、機体前後方向において支持プレート28と略同一位置となるように配置されており、機体前後方向での第2排気口39の幅は支持プレート28よりも大きくなるように構成されている。また、上下方向において第2排気口39の下端部が支持プレート28と略同一位置となるように配置されている。
原動部1の両横側部を覆う部材として、図1及び図4に示すように、左右両側の側部パネル302に加えて、カバー体40が備えられている。このカバー体40は、閉状態のボンネット3の側部パネル302の夫々の下方側において、その側部パネル302から下方側に連なる状態で原動部1の両横側部を覆うように構成されている。カバー体40は、ボンネット3とは別体に構成されており、エンジンフレーム5に固定支持されている。よって、ボンネット3は、カバー体40と分離して開状態とすることができ、カバー体40は、閉状態のボンネット3の側部パネル302から下方側に連なる位置に固定されている。
カバー体40は、側部パネル302における第2排気口39の下部に位置するように、側部パネル302の後方側部位の下部に配置されている。そして、カバー体40は、樹脂製で多孔状に形成されており、原動部1の電装部品等が配設される箇所の両横側部を覆うように構成されている。カバー体40は、その後端側部位以外の大部分が多孔状に形成された多孔状部位41にて構成されており、その多孔状部位41が、側部パネル302の第2排気口39の下部に位置している。
ボンネット3は、図2に示すように、その上部パネル301における機体前後方向(X方向)の後端部の内側に揺動軸部37が備えられ、その揺動軸部37が燃料タンク用支持体44に枢支連結されている。これにより、ボンネット3は、揺動軸部37を揺動軸心として上下方向に揺動自在に備えられており、ボンネット3を上下方向で揺動することで閉状態と開状態とに開閉するようにしている。
エンジンルーム9内には、エンジン10だけでなく、排気処理装置23等の他の機器も収納されている。そして、閉状態のボンネット3の内部空間を、エンジン10及び排気処理装置23等を収納させるエンジンルーム9とそれよりも後方側の区画空間42とに機体前後方向(X方向)で区画する区画体43が備えられている。
この区画体43にて区画される区画空間42には燃料タンク24が収納されており、燃料タンク24は、エンジンフレーム5から上方側に延設された門型の燃料タンク用支持体44に支持されている。そして、燃料タンク用支持体44は、棒状に形成されており、燃料タンク24を支持するだけでなく、区画体43をも支持するように構成されている。区画体43は、機体前後方向でエンジン10よりも後方側に配置されており、上部パネル301における第1排気口38、左右両側の側部パネル302における第2排気口39、及び、カバー体40における多孔状部位41の何れに対しても機体前後方向で後方側になるように配置されている。
区画体43は、上下方向に延びる板状体にて構成されており、その板状体の上方側部位が下方側部位よりも前方側に突出するように上下方向の中間部にて折り曲げて形成されている。区画体43は、ボンネット3を閉状態とした場合に、その機体横幅方向の両端部をボンネット3の両側部パネル302の内側に近接させ、且つ、その上端部をボンネット3の上部パネル301の内側に近接させることで、閉状態のボンネット3の内部空間をエンジンルーム9と区画空間42とに区画している。
上述のように、トラクタ100は、排気処理装置23を支持する支持プレート28、上部パネル301の第1排気口38、左右両側の側部パネル302の第2排気口39、カバー体40の多孔状部位41、及び、区画体43を備えている。これにより、図2及び図4に示すように、冷却ファン21にて通風される空気Aを支持プレート28によって排気処理装置23側(上方側)の空気A1とエンジン10側(下方側)の空気A2とに分岐通風させている。そして、排気処理装置23側に分岐通風された空気A1については、第1排気口38及び第2排気口39から外部に排出させることができ、排気処理装置23の周囲が高温となるのを防止して、排気処理装置23の周囲に配置される機器に熱による悪影響を与えてしまうのを防止している。また、エンジン10側に分岐通風された空気A2についても、多孔状部位41から外部に排出させることができ、エンジン10の近くに設けられた各種の機器等に熱による悪影響を与えてしまうのを防止している。
区画体43については、第1排気口38、第2排気口39、及び、多孔状部位41の何れに対しても後方側に配置されていることから、排気処理装置23側に分岐通風された空気A1についても、エンジン10側に分岐通風された空気A2についても、区画体43によってそれよりも後方側に通風されるのが規制される。よって、排気処理装置23側に分岐通風された空気A1については、第1排気口38及び第2排気口39に向けて積極的に案内させて外部に排出させることができ、エンジン10側に分岐通風された空気A2については、多孔状部位41に向けて積極的に案内させて外部に排出させることができる。
エンジンルーム9内では、機体前後方向(X方向)の前方側から、冷却ファン21、エアクリーナ22、排気処理装置23の順に配置されており、エンジン10の上部に、エアクリーナ22と排気処理装置23が並ぶように配置されている。これにより、発熱体となる排気処理装置23よりも前方側にエアクリーナ22を配置させることで、排気処理装置23にて加熱された空気がエアクリーナ22に供給されず、エアクリーナ22にてエンジン10に冷たい空気を送り込むことができる。また、排気処理装置23の接続部23bとエキゾーストマニホールド34の排気部35との接続箇所が、処理装置本体23aよりも後方側となっているので、冷却ファン21にて通風された空気が排気処理装置23にて加熱されてその接続箇所に供給されることになる。よって、排気部35から排気処理装置23に供給される排気ガスが冷却されるのを防止することができる。
排気処理装置23は、門型の支持フレーム25にてエンジン10とは分離させた状態で強固に安定して支持されている。排気処理装置23をこのように支持することで、エンジン10の振動が排気処理装置23に伝わり難くなっている。しかしながら、例えば、支持フレーム25における左右一対の支柱27がエンジン10と共振してしまい、支柱27が大きく揺れてしまう可能性がある。そこで、支持プレート28とエンジン10とを連結する連結体36を備えており、この連結体36にて機体横幅方向で支持プレート28の途中部位とエンジン10とを連結することで、左右一対の支柱27がエンジン10と共振するのを防止している。このように、連結体36を備えることで、排気処理装置23がエンジン10に対して大きく揺れることがなく、排気処理装置23とエンジン10との接続箇所に応力が集中するのを防止できる。
ここで、連結体36については、機体横幅方向において支持プレート28の後方側途中部位とエンジン10の後方側部位とを連結しているが、連結箇所についてはこれに限るものではない。例えば、図8の点線にて示すように、機体横幅方向において支持プレート28の前方側途中部位とエンジン10の前方側部位(例えば、ウォーターフランジ)とを連結体36にて連結することもできる。支持プレート28の後方側及び前方側の両方をエンジン10と連結する場合には、支持プレート28の後方側の連結体36を機体横幅方向の中央部よりも右側に外れた位置に配置するとともに、支持プレート28の前方側の連結体36を機体横幅方向の中央部よりも左側に外れた位置に配置することができる。このように、機体前後方向で排気処理装置23の前方側と後方側との両側に連結体36を備える場合には、機体横幅方向の中央部を中心として、左右対称となるように配置することができる。また、連結体36の配置位置については、実験等により複数の配置位置から左右一対の支柱27がエンジン10と共振するのを防止できる最適な配置位置を選択して、その選択された配置位置に連結体36を配置させることができる。
上述の如く、排気処理装置23は、門型の支持フレーム25にてその長手方向が機体横幅方向(Y方向)に向く横向き姿勢で支持されており、機体横幅方向での排気処理装置23の配置位置は、その中央部よりも一方側に外れた位置となっている。つまり、排気処理装置23は、図4に示すように、機体横幅幅方向において、排気処理装置23の右側部23cとそれに対向する右側の側部パネル302aの右内壁部304との間の第1距離Q1と、排気処理装置23の左側部23dとそれに対向する左側の側部パネル302bの左内壁部305との間の第2距離Q2とが異なるように配置されている。この実施形態では、第1距離Q1が第2距離Q2よりも大きくなるようにしている。左右一対の支柱27は、機体横幅方向(Y方向)の中央部を中心として、左右対称となるように配置されている。そして、左右一対の支柱27に亘る状態で支持プレート28が支持されており、その支持プレート28の上部に排気処理装置23を固定支持させるに当たり、第1距離Q1が第2距離Q2よりも大きくなるように排気処理装置23の配置位置が調整されている。
そして、第1距離Q1と第2距離Q2とのうち大きい距離側である右側の側部パネル302aでは、その右内壁部304に連続する上部パネル301の内壁部306に、機体前後方向に沿ってワイヤハーネス45が配設されている。このワイヤハーネス45は、例えば、ボンネット3の前部パネル303に備えられたライト46とボンネット3よりも後方側の走行機体4とを接続している。側部パネル302は、機体前後方向視において、上下方向の途中部位が外側に膨出する湾曲状に形成されており、上部パネル301は、機体前後方向において、上下方向でその側部パネル302の上端部に連続して湾曲する湾曲状に形成されている。そして、ワイヤハーネス45は、その上部パネル301の内壁部306の下端側部位に配置されており、排気処理装置23の上方側部位に対向する位置に配置されている。これにより、排気処理装置23による熱の悪影響をワイヤハーネス45に与えないようにしており、ワイヤハーネス45の寿命の低下等を防止している。ちなみに、ワイヤハーネス45は、一般の耐熱コルゲートチューブ内に備えられて、その保護が図られている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、第1距離Q1を第2距離Q2よりも大きくしているが、逆に、第2距離Q2を第1距離Q1よりも大きくすることができる。この場合には、ワイヤハーネス45は、左側の側部パネル302bの右内壁部305に連続する上部パネル301の内壁部に配設することができる。
(2)上記実施形態では、作業車として、トラクタに適応した例を示したが、その他、各種の作業車に適応することができる。
本発明は、エンジンルーム内に排気処理装置を配置させる場合に、ボンネットの内壁部に配設されるワイヤハーネス等の配線部材に熱による悪影響を与えないようにすることができる各種の作業車に適応可能である。
3 ボンネット
5 エンジンフレーム
9 エンジンルーム
10 エンジン
23 排気処理装置
25 支持フレーム
27 支柱

Claims (4)

  1. エンジンと、そのエンジンの排気を処理する排気処理装置と、その内部に前記エンジン及び前記排気処理装置を収納させるエンジンルームを形成する閉状態と開状態とに開閉自在なボンネットとを備え、
    前記排気処理装置は、閉状態の前記ボンネットの横側部に対して、機体横幅方向において、前記排気処理装置の右側部とそれに対向する前記ボンネットの右内壁部との間の第1距離と、前記排気処理装置の左側部とそれに対向する前記ボンネットの左内壁部との間の第2距離とが異なるように配置されている作業車。
  2. 前記第1距離と前記第2距離とのうち大きい距離側の前記ボンネットの横側部の内壁部に、機体前後方向に沿ってワイヤハーネスが配設されている請求項1に記載の作業車。
  3. 前記エンジンを支持するエンジンフレームと、前記排気処理装置を支持する支持フレームとが備えられ、前記排気処理装置は、前記エンジンの上部に配置され、前記支持フレームは、機体横幅方向において前記エンジンの両横側部で前記エンジンフレームから上方側に延びるように立設された左右一対の支柱を備え、それら左右一対の支柱に亘る状態で前記排気処理装置を支持している請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 前記排気処理装置は、その長手方向が機体横幅方向を向く横向き姿勢にて備えられている請求項1〜3の何れか1項に記載の作業車。
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