JP2011126434A - 車両用インタークーラの配管装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、車両用インタークーラの配管装置において、ラジエータの冷却性能を向上させるとともに、ラジエータの車体への取付構造を簡素化することを目的とする。
【解決手段】このため、車両のエンジンルーム内に左右一対のサイドメンバを配設し、サイドメンバに挟まれた空間にエンジンを搭載し、エンジンの前方に車両前方から順にインタークーラとラジエータとを配設し、インタークーラの左右両側部に設けられたタンク部とエンジンとの間をインタークーラ配管を介して連結した車両用インタークーラの配管装置において、ラジエータは左右両側部に夫々冷却水の出入りするタンク部を備え、インタークーラ配管にラジエータの左右両側部のタンク部に沿って鉛直方向に延びる鉛直部を形成し、鉛直部によってラジエータとサイドメンバとの間に形成される隙間を閉塞するとともに、鉛直部を介してラジエータをサイドメンバに取り付けた。
【選択図】図1
【解決手段】このため、車両のエンジンルーム内に左右一対のサイドメンバを配設し、サイドメンバに挟まれた空間にエンジンを搭載し、エンジンの前方に車両前方から順にインタークーラとラジエータとを配設し、インタークーラの左右両側部に設けられたタンク部とエンジンとの間をインタークーラ配管を介して連結した車両用インタークーラの配管装置において、ラジエータは左右両側部に夫々冷却水の出入りするタンク部を備え、インタークーラ配管にラジエータの左右両側部のタンク部に沿って鉛直方向に延びる鉛直部を形成し、鉛直部によってラジエータとサイドメンバとの間に形成される隙間を閉塞するとともに、鉛直部を介してラジエータをサイドメンバに取り付けた。
【選択図】図1
Description
この発明は車両用インタークーラの配管装置に係り、特にラジエータの冷却性能の向上を図る一方、ラジエータの車体への取付構造の簡素化を図る車両用インタークーラの配管装置に関するものである。
車両においては、エンジンの冷却水温度を低下させるラジエータや、ターボチャージャーにより暖められた空気を冷却するインタークーラを備え、これらのラジエータやインタークーラを車両前部に形成されるエンジンルームの前部に配設している。
ところで、従来の車両用インタークーラの配管装置において、ラジエータには冷却水が車両上下に流れるダウンフローラジエータと車両左右に流れるクロスフローラジエータとがある。
このとき、クロスフローラジエータ取付に関する構造は、ダウンフローラジエータよりもラジエータを支持する部品点数が多く、コスト及び重量が共に増加している。
また、ラジエータはエンジンから受熱した冷却水を車両前方からの走行風、またはラジエータに付属する電動ファンによる風によって放熱させているが、熱害性能向上(言い換えれば、より多く放熱させること)のためには、できるだけ多くの走行風をラジエータコアへ通過させることが重要である。
そして、熱害性能が不足した場合には、ラジエータコア通過風量増加、ラジエータコア後方からの熱の回り込みを低減させる目的で、ラジエータコアの前後空間を遮蔽するスポンジや板状の部品をラジエータコア周囲に追加してきた。
更に、インタークーラはターボチャージャーにより暖められた空気の熱を放熱させる機能を持つが、インタークーラで吸気温度を下げられない場合には、エンジン保護機能が働き、エンジンのトルクダウンを招く場合があるという不都合がある。
このとき、クロスフローラジエータ取付に関する構造は、ダウンフローラジエータよりもラジエータを支持する部品点数が多く、コスト及び重量が共に増加している。
また、ラジエータはエンジンから受熱した冷却水を車両前方からの走行風、またはラジエータに付属する電動ファンによる風によって放熱させているが、熱害性能向上(言い換えれば、より多く放熱させること)のためには、できるだけ多くの走行風をラジエータコアへ通過させることが重要である。
そして、熱害性能が不足した場合には、ラジエータコア通過風量増加、ラジエータコア後方からの熱の回り込みを低減させる目的で、ラジエータコアの前後空間を遮蔽するスポンジや板状の部品をラジエータコア周囲に追加してきた。
更に、インタークーラはターボチャージャーにより暖められた空気の熱を放熱させる機能を持つが、インタークーラで吸気温度を下げられない場合には、エンジン保護機能が働き、エンジンのトルクダウンを招く場合があるという不都合がある。
また、上述の特許文献1に記載されるようにラジエータの左右両側方に側壁等を形成して、エンジンルーム内の熱風がラジエータ前面に吹き返すことを防止し、ラジエータの冷却性能を防止させるものがある。
しかし、ラジエータの前方に配置したインタークーラとラジエータ後方に配置したエンジンとの間を連絡するインタークーラ配管をラジエータの左右両側方に配置した車両では、インタークーラ配管とラジエータとの間に隙間ができ易くなるという不都合がある。
そして、ラジエータとインタークーラ配管とは、夫々別の支持部材によってサイドメンバに取りつけられているため、部品点数が増加するとともに、組付作業が煩雑となるという不都合がある。
しかし、ラジエータの前方に配置したインタークーラとラジエータ後方に配置したエンジンとの間を連絡するインタークーラ配管をラジエータの左右両側方に配置した車両では、インタークーラ配管とラジエータとの間に隙間ができ易くなるという不都合がある。
そして、ラジエータとインタークーラ配管とは、夫々別の支持部材によってサイドメンバに取りつけられているため、部品点数が増加するとともに、組付作業が煩雑となるという不都合がある。
この発明は、ラジエータの前方にインタークーラを配置した車両用インタークーラの配管装置において、ラジエータの冷却性能を向上させるとともに、ラジエータの車体への取付構造を簡素化することを目的とする。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、車両のエンジンルーム内に左右一対のサイドメンバを配設し、これらのサイドメンバに挟まれた空間にエンジンを搭載し、このエンジンの前方に車両前方から順にインタークーラとラジエータとを配設し、前記インタークーラの左右両側部に設けられたタンク部と前記エンジンとの間をインタークーラ配管を介して連結した車両用インタークーラの配管装置において、前記ラジエータは左右両側部に夫々冷却水の出入りするタンク部を備え、前記インタークーラ配管に前記ラジエータの左右両側部のタンク部に沿って鉛直方向に延びる鉛直部を形成し、この鉛直部によって前記ラジエータと前記サイドメンバとの間に形成される隙間を閉塞するとともに、前記鉛直部を介して前記ラジエータを前記サイドメンバに取り付けたことを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、車両のエンジンルーム内に左右一対のサイドメンバを配設し、これらのサイドメンバに挟まれた空間にエンジンを搭載し、エンジンの前方に車両前方から順にインタークーラとラジエータとを配設し、インタークーラの左右両側部に設けられたタンク部とエンジンとの間をインタークーラ配管を介して連結した車両用インタークーラの配管装置において、ラジエータは左右両側部に夫々冷却水の出入りするタンク部を備え、インタークーラ配管に前記ラジエータの左右両側部のタンク部に沿って鉛直方向に延びる鉛直部を形成し、鉛直部によってラジエータとサイドメンバとの間に形成される隙間を閉塞するとともに、鉛直部を介してラジエータをサイドメンバに取り付けた。
従って、インタークーラ配管に鉛直部を形成し、この鉛直部をラジエータとサイドメンバとの間の隙間に配設することで、ラジエータとサイドメンバとの間の隙間を鉛直部によって閉塞することができる。
これにより、エンジンルーム内の熱風がラジエータの左右側方からラジエータ前面に吹き返すことを防止することができ、また、走行風がラジエータの左右側方から車両後方に抜けることを防止することができるため、ラジエータの冷却性能を向上させることができる。
更に、前記鉛直部がラジエータの左右両側部に配置されるタンク部に沿って配置されているため、鉛直部は前方から導入される走行風に直接晒され、インタークーラ配管を冷却することができる。
更にまた、インタークーラ配管の鉛直部を利用して、ラジエータをインタークーラ配管と一体で車体に取り付けることができ、ラジエータを車体に支持する部品を削減できるとともに、組付作業性を簡素化することができる。
従って、インタークーラ配管に鉛直部を形成し、この鉛直部をラジエータとサイドメンバとの間の隙間に配設することで、ラジエータとサイドメンバとの間の隙間を鉛直部によって閉塞することができる。
これにより、エンジンルーム内の熱風がラジエータの左右側方からラジエータ前面に吹き返すことを防止することができ、また、走行風がラジエータの左右側方から車両後方に抜けることを防止することができるため、ラジエータの冷却性能を向上させることができる。
更に、前記鉛直部がラジエータの左右両側部に配置されるタンク部に沿って配置されているため、鉛直部は前方から導入される走行風に直接晒され、インタークーラ配管を冷却することができる。
更にまた、インタークーラ配管の鉛直部を利用して、ラジエータをインタークーラ配管と一体で車体に取り付けることができ、ラジエータを車体に支持する部品を削減できるとともに、組付作業性を簡素化することができる。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図5はこの発明の実施例を示すものである。
図1〜図3において、1は車両、2は車両1の前部に形成されるエンジンルームである。
そして、前記車両1のエンジンルーム2内に左右一対の左側及び右側サイドメンバ3、4を配設し、これらの左側及び右側サイドメンバ3、4に挟まれた空間Sにエンジン5を搭載し、このエンジン5の前方に車両前方から順にインタークーラ6とラジエータ(「クロスフローラジエータ」ともいう。)7とを配設し、前記インタークーラ6の左右両側部に設けられたタンク部、例えばインタークーラ用左側及び右側タンク部8、9と前記エンジン5との間をインタークーラ配管10を介して連結した。
つまり、前記車両1のエンジンルーム2は、図1〜図3に示す如く、左右の左側及び右側前輪11、12の間に一対の左側及び右側サイドメンバ3、4を配設する一方、車両前方のインタークーラ6及びラジエータ7と車両後方側のダッシュパネル13、そして、上方のエンジンフード14によって空間Sを区画形成し、この空間Sにエンジン5と変速機15とを横置き状態に搭載している。
また、前記エンジン5の後面に吸気マニホルド16を配設するとともに、前記エンジン5の前面には排気マニホルド17を配設し、このエンジン5の前面において、排気マニホルド17よりも車両右側部位にターボ過給機18を配設している。
図1〜図3において、1は車両、2は車両1の前部に形成されるエンジンルームである。
そして、前記車両1のエンジンルーム2内に左右一対の左側及び右側サイドメンバ3、4を配設し、これらの左側及び右側サイドメンバ3、4に挟まれた空間Sにエンジン5を搭載し、このエンジン5の前方に車両前方から順にインタークーラ6とラジエータ(「クロスフローラジエータ」ともいう。)7とを配設し、前記インタークーラ6の左右両側部に設けられたタンク部、例えばインタークーラ用左側及び右側タンク部8、9と前記エンジン5との間をインタークーラ配管10を介して連結した。
つまり、前記車両1のエンジンルーム2は、図1〜図3に示す如く、左右の左側及び右側前輪11、12の間に一対の左側及び右側サイドメンバ3、4を配設する一方、車両前方のインタークーラ6及びラジエータ7と車両後方側のダッシュパネル13、そして、上方のエンジンフード14によって空間Sを区画形成し、この空間Sにエンジン5と変速機15とを横置き状態に搭載している。
また、前記エンジン5の後面に吸気マニホルド16を配設するとともに、前記エンジン5の前面には排気マニホルド17を配設し、このエンジン5の前面において、排気マニホルド17よりも車両右側部位にターボ過給機18を配設している。
前記ラジエータ7は左右両側部に夫々冷却水の出入りするタンク部、例えばラジエータ用左側及び右側タンク部19、20を備え、前記インタークーラ配管10に前記ラジエータ7の左右両側部のラジエータ用左側及び右側タンク部19、20に沿って鉛直方向に延びる左側及び右側の鉛直部21、22を形成し、これらの左側及び右側の鉛直部21、22によって前記ラジエータ7と前記サイドメンバである左側及び右側サイドメンバ3、4との間に形成される左側及び右側の隙間を閉塞するとともに、前記左側及び右側の鉛直部21、22を介して前記ラジエータ7を前記左側及び右側サイドメンバ3、4に取り付ける構成とする。
詳述すれば、前記インタークーラ配管10は、前記インタークーラ6のインタークーラ用左側タンク部8から前記エンジン5の後面に配設される吸気マニホルド16とを連絡する第1インタークーラ配管10aと、前記エンジン5の前面に配設される排気マニホルド17と前記インタークーラ6のインタークーラ用右側タンク部9とを連絡する第2インタークーラ配管10bとを備えている。
このとき、図1〜図5に示す如く、第1インタークーラ配管10aに左側の鉛直部21を形成するとともに、第2インタークーラ配管10bに右側の鉛直部22を形成する。
そして、左側の鉛直部21は、図1〜図5に示す如く、前記ラジエータ7と前記左側サイドメンバ3との間に形成される左側の隙間を閉塞する。
また、右側の鉛直部22は、図1及び図2に示す如く、前記ラジエータ7と前記右側サイドメンバ4との間に形成される右側の隙間を閉塞する。
このとき、前記ラジエータ7を、前記左側及び右側の鉛直部21、22を介して前記左側及び右側サイドメンバ3、4に取り付ける。
詳述すれば、前記インタークーラ配管10は、前記インタークーラ6のインタークーラ用左側タンク部8から前記エンジン5の後面に配設される吸気マニホルド16とを連絡する第1インタークーラ配管10aと、前記エンジン5の前面に配設される排気マニホルド17と前記インタークーラ6のインタークーラ用右側タンク部9とを連絡する第2インタークーラ配管10bとを備えている。
このとき、図1〜図5に示す如く、第1インタークーラ配管10aに左側の鉛直部21を形成するとともに、第2インタークーラ配管10bに右側の鉛直部22を形成する。
そして、左側の鉛直部21は、図1〜図5に示す如く、前記ラジエータ7と前記左側サイドメンバ3との間に形成される左側の隙間を閉塞する。
また、右側の鉛直部22は、図1及び図2に示す如く、前記ラジエータ7と前記右側サイドメンバ4との間に形成される右側の隙間を閉塞する。
このとき、前記ラジエータ7を、前記左側及び右側の鉛直部21、22を介して前記左側及び右側サイドメンバ3、4に取り付ける。
従って、前記インタークーラ配管10に左側及び右側の鉛直部21、22を形成し、これらの左側及び右側の鉛直部21、22をラジエータ7と左側及び右側サイドメンバ3、4との間の隙間に配設することで、ラジエータ7と左側及び右側サイドメンバ3、4との間の隙間を左側及び右側の鉛直部21、22によって閉塞することができる。
これにより、前記エンジンルーム2内の熱風が前記ラジエータ7の左右側方からラジエータ7前面に吹き返すことを防止することができ、また、走行風がラジエータ7の左右側方から車両後方に抜けることを防止することができるため、ラジエータ7の冷却性能を向上させることができる。
更に、前記左側及び右側の鉛直部21、22が前記ラジエータ7の左右両側部に配置されるラジエータ用左側及び右側タンク部19、20に沿って配置されているため、鉛直部は前方から導入される走行風に直接晒され、インタークーラ配管10を冷却することができる。
更にまた、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を利用して、ラジエータ7をインタークーラ配管10と一体で車体に取り付けることができ、ラジエータ7を車体に支持する部品を削減できるとともに、組付作業性を簡素化することができる。
これにより、前記エンジンルーム2内の熱風が前記ラジエータ7の左右側方からラジエータ7前面に吹き返すことを防止することができ、また、走行風がラジエータ7の左右側方から車両後方に抜けることを防止することができるため、ラジエータ7の冷却性能を向上させることができる。
更に、前記左側及び右側の鉛直部21、22が前記ラジエータ7の左右両側部に配置されるラジエータ用左側及び右側タンク部19、20に沿って配置されているため、鉛直部は前方から導入される走行風に直接晒され、インタークーラ配管10を冷却することができる。
更にまた、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を利用して、ラジエータ7をインタークーラ配管10と一体で車体に取り付けることができ、ラジエータ7を車体に支持する部品を削減できるとともに、組付作業性を簡素化することができる。
また、前記左側及び右側サイドメンバ3、4は前端部にバンパメンバ23を接合する左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25を備え、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を前記左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の一端に沿わせるとともに、これらの左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定する。
つまり、前記左側及び右側サイドメンバ3、4の前端部に、図1〜図5に示す如く、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25を夫々形成する一方、前記バンパメンバ23の左右端部には、
車両後方に延びる左側及び右側ステー26、27の後端部に左側及び右側のバンパメンバ側フランジ部28、29を形成し、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に左側及び右側のバンパメンバ側フランジ部28、29を取り付けて前記左側及び右側サイドメンバ3、4の前側にバンパメンバ23を配設している。
そして、このバンパメンバ23を配設した後の左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の一端、つまり左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の内側部位に、図1及び図2、図4に示す如く、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を夫々沿わせ、フランジ部側取付部30を利用して、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定する。
このとき、前記フランジ部側取付部30は、図4及び図5に示す如く、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22に車両幅方向の左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25側に向かって複数個突出形成されるフランジ部用ブラケット31と、このフランジ部用ブラケット31を左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定するボルト32とからなる。
なお、このボルト32による固定の際には、フランジ部用ブラケット31を左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定すると同時に、左側及び右側のバンパメンバ側フランジ部28、29をも固定するように共締めを行っている。
また、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22には、図4及び図5に示す如く、このインタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を前記ラジエータ用左側及び右側タンク部19、20に固定するラジエータ側取付部33を備えている。
このラジエータ側取付部33は、インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22の上端近傍において車両前方に突出形成されるラジエータ用ブラケット34と、このラジエータ用ブラケット34とラジエータ用左側及び右側タンク部19、20との間に配設される防振用マウントゴム35と、ラジエータ用ブラケット34をラジエータ用左側及び右側タンク部19、20に固定するボルト36とからなる。
つまり、前記左側及び右側サイドメンバ3、4の前端部に、図1〜図5に示す如く、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25を夫々形成する一方、前記バンパメンバ23の左右端部には、
車両後方に延びる左側及び右側ステー26、27の後端部に左側及び右側のバンパメンバ側フランジ部28、29を形成し、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に左側及び右側のバンパメンバ側フランジ部28、29を取り付けて前記左側及び右側サイドメンバ3、4の前側にバンパメンバ23を配設している。
そして、このバンパメンバ23を配設した後の左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の一端、つまり左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の内側部位に、図1及び図2、図4に示す如く、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を夫々沿わせ、フランジ部側取付部30を利用して、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定する。
このとき、前記フランジ部側取付部30は、図4及び図5に示す如く、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22に車両幅方向の左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25側に向かって複数個突出形成されるフランジ部用ブラケット31と、このフランジ部用ブラケット31を左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定するボルト32とからなる。
なお、このボルト32による固定の際には、フランジ部用ブラケット31を左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定すると同時に、左側及び右側のバンパメンバ側フランジ部28、29をも固定するように共締めを行っている。
また、前記インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22には、図4及び図5に示す如く、このインタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を前記ラジエータ用左側及び右側タンク部19、20に固定するラジエータ側取付部33を備えている。
このラジエータ側取付部33は、インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22の上端近傍において車両前方に突出形成されるラジエータ用ブラケット34と、このラジエータ用ブラケット34とラジエータ用左側及び右側タンク部19、20との間に配設される防振用マウントゴム35と、ラジエータ用ブラケット34をラジエータ用左側及び右側タンク部19、20に固定するボルト36とからなる。
従って、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25は左側及び右側サイドメンバ3、4の車両内側の側面より車両内側に突出しているため、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25とラジエータ7との間の隙間は、他のサイドメンバの領域に比べて、最も狭くなる。
これによって、ラジエータ7と車体との間の隙間が最も狭くなる箇所にインタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を配置、つまり、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の一側にインタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を沿わせることで、左側及び右側の鉛直部21、22によって確実にラジエータ7と左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25との間を閉塞することができる。
また、インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定することで、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の面を利用してインタークーラ配管10を容易に取り付けることができるとともに、剛性の高い左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25にインタークーラ配管10を取り付けることで、インタークーラ配管10を安定して固定することができる。
これによって、ラジエータ7と車体との間の隙間が最も狭くなる箇所にインタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を配置、つまり、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の一側にインタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を沿わせることで、左側及び右側の鉛直部21、22によって確実にラジエータ7と左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25との間を閉塞することができる。
また、インタークーラ配管10の左側及び右側の鉛直部21、22を左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25に固定することで、左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25の面を利用してインタークーラ配管10を容易に取り付けることができるとともに、剛性の高い左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部24、25にインタークーラ配管10を取り付けることで、インタークーラ配管10を安定して固定することができる。
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、一層の冷却性能の向上、つまり吸気温度の低減効果を得るために、以下の特別構成とすることも可能である。
(1)インタークーラ配管を放熱性の高い金属製とする。
(2)インタークーラ配管表面に放熱用フィンなどを形成し、配管の表面積を増加させる。
(1)インタークーラ配管を放熱性の高い金属製とする。
(2)インタークーラ配管表面に放熱用フィンなどを形成し、配管の表面積を増加させる。
1 車両
2 エンジンルーム
3、4 左側及び右側サイドメンバ
5 エンジン
6 インタークーラ
7 ラジエータ
8、9 インタークーラ用左側及び右側タンク部
10 インタークーラ
19、20 ラジエータ用左側及び右側タンク部
21、22 左側及び右側の鉛直部
23 バンパメンバ
24、25 左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部
2 エンジンルーム
3、4 左側及び右側サイドメンバ
5 エンジン
6 インタークーラ
7 ラジエータ
8、9 インタークーラ用左側及び右側タンク部
10 インタークーラ
19、20 ラジエータ用左側及び右側タンク部
21、22 左側及び右側の鉛直部
23 バンパメンバ
24、25 左側及び右側のサイドメンバ側フランジ部
Claims (2)
- 車両のエンジンルーム内に左右一対のサイドメンバを配設し、これらのサイドメンバに挟まれた空間にエンジンを搭載し、このエンジンの前方に車両前方から順にインタークーラとラジエータとを配設し、前記インタークーラの左右両側部に設けられたタンク部と前記エンジンとの間をインタークーラ配管を介して連結した車両用インタークーラの配管装置において、前記ラジエータは左右両側部に夫々冷却水の出入りするタンク部を備え、前記インタークーラ配管に前記ラジエータの左右両側部のタンク部に沿って鉛直方向に延びる鉛直部を形成し、この鉛直部によって前記ラジエータと前記サイドメンバとの間に形成される隙間を閉塞するとともに、前記鉛直部を介して前記ラジエータを前記サイドメンバに取り付けたことを特徴とする車両用インタークーラの配管装置。
- 前記サイドメンバは前端部にバンパメンバを接合するフランジ部を備え、前記インタークーラ配管の鉛直部を前記フランジ部の一端に沿わせるとともに、このフランジ部に固定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用インタークーラの配管装置。
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---|---|---|---|
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