JP2010071822A - 電流センサ - Google Patents

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高志 浦野
Ryuji Yoshida
龍司 吉田
Tsutomu Kotani
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Abstract

【課題】磁気検出素子がリング状磁気コアのギャップ部において前記リング状磁気コアの両端面間の中央に安定かつ正確に位置決めすることで、外部磁界の影響を受けにくい電流センサを提供する。
【解決手段】バスバー12の長手方向の中間部を囲むようにリング状磁気コア15が配置され、リング状磁気コア15のギャップ部に後述のホルダ30が嵌合し、ホルダ30にホール素子25が保持されてホール素子25が前記ギャップ部に位置する。ホルダ30は、上側凸部34及び下側凸部35によってリング状磁気コア15の端部を上下(第1及び第4の向きの側)から挟み、横側凸部36によってリング状磁気コア15の端部を左右(第2及び第3の向きの側)から挟む構造であり、これによりホルダ30がリング状磁気コア15のギャップ部において第1乃至第4の向きに関して位置決めされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばハイブリットカーや電気自動車のバッテリ電流やモータ駆動電流、工作機械のモータに流れる電流をホール素子等の磁気検出素子を用いて測定する電流センサに関する。
ホール素子等の磁気検出素子を用いてバスバーに流れる電流(被測定電流)を非接触状態で検出する電流センサとして、磁気比例式のものが従来から知られている。磁気比例式電流センサは、図19(A)に例示のように、ギャップGを有するリング状の磁気コア820(高透磁率で残留磁気が少ない珪素鋼板やパーマロイコア等)と、ギャップGに配置されたホール素子816(磁気検出素子の例示)とを有する。磁気コア820は、被測定電流Iinの流れるバスバー810が貫通する配置である。したがって、被測定電流IinによってギャップG内に磁界が発生し、これがホール素子816の感磁面に印加される。磁界の強さは被測定電流Iinに比例するので、ホール素子816の出力電圧から被測定電流Iinが求められる。
一方、磁気平衡式電流センサは、図19(B)に例示のように、磁気比例式電流センサの構成に加え、磁気コア820に巻線を設けてなる負帰還用コイルLFBを有する。この構成においては、被測定電流IinによってギャップG内に第1の磁界が発生してこれがホール素子816の感磁面に印加される一方、ホール素子816の感磁面に印加される前記第1の磁界を相殺する(ゼロにする)第2の磁界を発生するように負帰還用コイルLFBに電流が供給される。この供給した電流から被測定電流Iinが求められる。
下記特許文献1は、磁性体コアのギャップを小さくすることで感度を向上させた電流検出器を開示している。ここで、磁性体コアはプリント基板の一方の側面に密着して固定され、ホール素子は感磁面をギャップの側面に平行にしてギャップのほぼ中心点に位置される構成である。下記特許文献2の電流センサは、センサチップのホール素子形成面がリング状磁気コアのギャップ内で両方の対向面から等距離となる構成とすることで外乱磁界の影響を受けにくい電流センサを提供するとしている。
実開平6−4679号公報 特開2008−39517号公報
例えばハイブリッド車やEV(電気自動車)に用いられる「バッテリ電流モニタ用電流センサ」や「インバータの三相交流モニタ用電流センサ」は、外部からの著しく大きな電磁ノイズが絶えず印加される環境で使用される。このため、電流センサの磁気検出素子は、本来は被測定電流が発生する磁界だけを感知するべきところ、外部磁界(ノイズ)も感知してしまい、センサ出力精度が悪化していた。
ここで、実施の形態で後述する本発明者による実測結果によれば、外部磁界による影響は、磁気検出素子がリング状磁気コアのギャップ部において前記リング状磁気コアの両端面間の中央に位置するときに最も小さくなる。この点、上記特許文献1の電流検出器では、ホール素子はプリント基板に半田づけされているだけであり、ホール素子のギャップ内での位置が正確に規定されず、ばらつくために、外部磁界(電磁ノイズ)の影響を受け易いという欠点がある。また上記特許文献2にはホール素子の位置決めに関する具体的な構成は開示されていない。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、磁気検出素子をリング状磁気コアのギャップ部において前記リング状磁気コアの両端面間の中央に安定かつ正確に位置決めすることで、外部磁界の影響を受けにくい電流センサを提供することにある。
本発明のある態様は、電流センサである。この電流センサは、
被測定電流の経路を囲む、ギャップ部を有するリング状磁気コアと、
前記ギャップ部に位置する磁気検出素子と、
前記磁気検出素子を保持するホルダとを備え、
前記ホルダは、前記磁気検出素子を収容保持する収容部と、前記リング状磁気コアの両端面とそれぞれ当接する当接面と、前記当接面の周囲の少なくとも一部に形成された凸部とを有し、
前記凸部により前記ホルダが、前記リング状磁気コアの端面と平行な平面内で第1の向きと、前記第1の向きと直交する第2及び第3の向きとに関して位置決めされ、
前記磁気検出素子が、前記リング状磁気コアの両端面間の中央に位置しているものである。
ある態様の電流センサにおいて、
前記凸部により前記ホルダは、前記第1の向きと逆の第4の向きに関しても位置決めされていて、
前記凸部が少なくとも部分的に所定の弾性を有することにより前記ホルダが前記ギャップ部に挿入可能とされているとよい。
ある態様の電流センサにおいて、
前記磁気検出素子が実装され、かつ前記ホルダの所定の面と当接する、前記リング状磁気コアに対して固定配置されたプリント基板をさらに備え、
前記プリント基板は、前記ホルダに対して前記第1の向きと逆の第4の向きの側に位置して前記ホルダの前記第4の向きの位置を規制しているとよい。
ある態様の電流センサにおいて、
この電流センサは、前記リング状磁気コアが内側を貫通する負帰還用コイルをさらに備える磁気平衡式電流センサであり、
前記磁気検出素子が実装されたプリント基板のスルーホールに前記負帰還用コイルの端子ピンが挿通されているとよい。
また、前記負帰還用コイルは複数存在し、複数の前記負帰還用コイルはそれぞれ、
巻軸方向の長さが少なくとも一部で前記リング状磁気コアの前記ギャップ部の長さよりも短く、内側を前記リング状磁気コアが貫通するボビンと、
前記ボビンに施され、前記ボビンから突き出た前記端子ピンに端末が電気的に接続された巻線とを有するものであり、
各端子ピンは前記プリント基板上の導電パターンと電気的に接続され、
複数の前記負帰還用コイルは、前記リング状磁気コアの周方向に関して磁気的極性が同一となるように、前記プリント基板上の前記導電パターンにより相互に電気的に接続されているとよい。
さらに、前記ホルダは、前記収容部が開口する平板部をさらに有し、
前記平板部は、前記負帰還用コイルの端子ピンが挿通されて前記端子ピンをガイドするガイド孔を有し、
前記プリント基板が前記平板部と対向するように前記平板部に対して固定配置されているとよい。
さらに、前記ガイド孔の内面は、前記端子ピンの挿入側が広がったテーパー面となっているとよい。
ある態様の電流センサにおいて、前記被測定電流の経路は前記被測定電流を所定の比率で分流するように高抵抗電流路と低抵抗電流路とに分岐したバスバーであり、前記リング状磁気コアが前記高抵抗電流路を囲んでいるとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ホルダの収容部に磁気検出素子が収容保持され、前記ホルダの当接面がリング状磁気コアの両端面とそれぞれ当接し、前記当接面の周囲の少なくとも一部に形成された凸部により前記ホルダが前記リング状磁気コアの端面と平行な平面内で第1の向きと、前記第1の向きと直交する第2及び第3の向きとに関して位置決めされ、前記磁気検出素子が前記リング状磁気コアの両端面間の中央に位置しているので、前記磁気検出素子が前記リング状磁気コアのギャップ部において前記リング状磁気コアの両端面間の中央に安定かつ正確に位置決めされることとなり、外部磁界の影響を受けにくい電流センサを実現することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電流センサ100(磁気比例式)の説明図であり、(A)は部分的な分解斜視図、(B)はホルダ30の正断面図、(C)はホール素子25を収容したホルダ30をリング状磁気コア15に嵌合させた状態の正断面図、(D)は全体構成を示す正断面図である。図2は、同電流センサ100の例示的な回路図である。なお、図1(A)に示されるように、リング状磁気コア15の端面22と平行な平面内で下向き及び上向きをそれぞれ第1及び第4の向きと定義し、同平面内で前記第1の向きと直交する2つの向きをそれぞれ第2及び第3の向きと定義している。また、リング状磁気コア15の端面22に垂直な方向をZ方向、端面22に平行な面内で左右方向をX方向、上下方向(リングの中心とギャップ部とを結ぶ方向)をY方向とする直交3軸(XYZ軸)も定義している。
電流センサ100は、被測定電流の経路としてのバスバー12と、リング状磁路を成すリング状磁気コア15と、磁気検出素子としてのホール素子25と、プリント基板26と、ホルダ30とを備える。
バスバー12は、平板形状(例えば銅板)であり、長手方向の両端部に位置する取付け孔(図示せず)を介して例えばネジやリベットによって被測定電流の経路を成すように取り付けられる。バスバー12の長手方向の中間部を囲むようにリング状磁気コア15(高透磁率で残留磁気が少ない珪素鋼板やパーマロイコア、アモルファス等からなる)が配置され、リング状磁気コア15のギャップ部に後述のホルダ30が嵌合し、ホルダ30にホール素子25が保持されてホール素子25が前記ギャップ部に位置する。リング状磁気コア15は好ましくは分割されていないものとする。電子部品を搭載したプリント基板26がホルダ30の上面に配置され、ホール素子25の端子ピンがプリント基板26のスルーホールに挿通されて例えば半田付けにより電気的に接続される。なお、プリント基板26は例えば図示しないケースによってリング状磁気コア15及びホルダ30との位置関係が固定される。
ホルダ30は、収容部31と、当接面32と、上側凸部34と、下側凸部35と、横側凸部36とを有する。Z方向に関して収容部31の両側に当接面32が位置し、当接面32の周囲に上側凸部34と、下側凸部35と、横側凸部36とが当接面32に対して垂直に立ち上がるように形成されて当接面32を囲んでいる。具体的には、当接面32に対して第1の向きの側(下側)に下側凸部35が形成されてギャップ部におけるホルダ30の第4の向き(上向き)に関する位置決めを為し、当接面32に対して第2及び第3の向きの側(横側)にそれぞれ横側凸部36が形成されてギャップ部におけるホルダ30の第2及び第3の向き(左向き及び右向き)に関する位置決めを為し、当接面32に対して第4の向きの側(上側)に上側凸部34が形成されてギャップ部におけるホルダ30の第1の向き(下向き)に関する位置決めを為している。
収容部31にホール素子25が収容保持され、当接面32はリング状磁気コア15の両端面22とそれぞれ当接する。ここで、収容部31と両当接面32との間の距離(肉厚)は等しく、これにより収容部31に収容保持された状態でホール素子25はZ方向に関してリング状磁気コア15のギャップ部の中央に位置決めされる。なお、ホール素子25の位置は、例えばホール素子25のセンサセンタ(図1(C))の位置を意味する。ホール素子25のX及びY方向に関する位置は当接面32に対する収容部31の位置によって定まり、好ましくはホール素子25はX及びY方向に関してもリング状磁気コア15のギャップ部の中央に位置決めされる。ホルダ30は、上側凸部34及び下側凸部35によってリング状磁気コア15の端部を上下(第1及び第4の向きの側)から挟み、横側凸部36によってリング状磁気コア15の端部を左右(第2及び第3の向きの側)から挟む構造であり、これによりホルダ30がリング状磁気コア15のギャップ部において第1乃至第4の向きに関して位置決めされる。
収容部31の内寸は、ホール素子25を位置ずれなく保持できるようにホール素子25のサイズに合わせて設定されている。但し、収容部31の開口は幅広になっていてホール素子25の挿入を容易としている。また、ホルダ30はある程度の弾性を有するように樹脂等で作られているため、下側凸部35の先端同士の距離がギャップ部の長さよりも長くてもホルダ30は前記ギャップ部に挿入可能となっている。このとき、ホルダ30は下側凸部35から下方に向かってZ方向の幅が小さくなっているテーパー付形状であるためギャップ部への挿入が容易である。
図2に示される回路において、ホール素子25は等価的に4つの抵抗のブリッジ接続で表され、端子a,c間に一定のホール素子駆動電流を流しておくことにより出力端子b,d間にホール素子25に印加された磁界に比例した(換言すれば被測定電流Iinに比例した)電圧VHを得る構成としている。なお、抵抗R1及びR2(電流制限用抵抗器)によって電源(電圧Vcc)からホール素子25への供給電流が制限される。ホール素子25の出力端子b,dは、オペアンプOP1を含む差動増幅回路37の入力端子に接続される。ここで、差動増幅回路37に含まれる抵抗R3〜抵抗R6の抵抗値はR3=R5、R4=R6であり、差動増幅回路37の増幅度はR4/R3である。差動増幅回路37の出力電圧Vout
out=−(R4/R3)VH+2.5[V]
となる。差動増幅回路37の出力電圧Voutは電流センサ100のセンサ出力となる。
本実施の形態によれば、下記のとおりの効果を奏することができる。
(1) ホルダ30の収容部31にホール素子25が収容保持され、ホルダ30の当接面32がリング状磁気コア15の両端面22とそれぞれ当接し、当接面22を囲むように形成された上側凸部34と、下側凸部35と、横側凸部36とによりホルダ30が第1乃至第4の向きに関して位置決めされ、この状態でホール素子25がリング状磁気コア15の両端面22間の中央に位置しているので、ホール素子25がリング状磁気コア15のギャップ部においてリング状磁気コア15の両端面22間の中央に安定かつ正確に位置決めされることとなり、外部磁界の影響を受けにくく信頼性の高い電流センサを実現することができる。
(2) ホール素子25はX及びY方向に関してもリング状磁気コア15のギャップ部の中央に位置決めされるので、この点からも外部磁界の影響を受けにくいといえる。
なお、本実施の形態における下側凸部35を省略し、接着剤による固着や他の部品(例えばプリント基板26)による押さえによってホルダ30の第4の向き(上向き)に関する位置決めを為してもよい。
図3は、リング状磁気コア15の端面(断面)形状のバリエーションとそれに対応するホルダ30の形状を示す部分的な斜視図であり、(A)は同端面(断面)形状が長方形の場合を、(B)は同端面(断面)形状が円形の場合をそれぞれ示す。本図に示されるように、本実施の形態は、リング状磁気コア15の端面(断面)が正方形である場合のみならず、長方形や円形の場合にも適用可能である。さらに、楕円形状の場合(不図示)にも同様に適用可能である。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る電流センサ200(磁気平衡式)の正断面図である。図5は、同電流センサ200の例示的な回路図である。本実施の形態の電流センサ200は、第1の実施の形態の電流センサ100と比較して、電流検出の方式が磁気比例式から磁気平衡式に変わった点、すなわちリング状磁気コア15が内側を貫通するように実装された負帰還用コイルLをさらに備えている点において相違し、その他の点で一致している。
負帰還用コイルLは、内側をリング状磁気コア15が貫通するように実装されたボビン17(分割ボビン)に巻線18を施したものであり、巻線18の端末はボビン17から突き出た端子ピン19に例えば絡げて半田付けすることで電気的に接続されている。端子ピン19はプリント基板26のスルーホールに挿通されてプリント基板26上の導電パターンと例えば半田付けにより電気的に接続される。リング状磁気コア15は好ましくは図4に示されるような方形リング状(長方形リング状)であり、ギャップ部の存在する部分の反対側(下側)の直線状部が負帰還用コイルLの内側を貫通するとよい。
図5に示される電流センサ200の回路では、ホール素子25の出力端子b,dは、負帰還用差動増幅器39の入力端子にそれぞれ接続される。負帰還用差動増幅器39の出力端子と基準電圧端子(例えば2.5V)とを接続する経路に負帰還用コイルLと検出抵抗RSとが直列接続される。検出抵抗RSは負帰還用コイルへの供給電流IFBを電圧に変換するための微小抵抗であり、その抵抗値は差動増幅回路37の入力インピーダンスよりも十分小さいものとする。
ホール素子25の出力電圧VHは負帰還用差動増幅器39に入力される。負帰還用差動増幅器39は、出力端子から電流を吸い込む又は吐き出すことにより、端子b、d間の電位差が常にゼロとなるように、すなわちホール素子25の感磁面において被測定電流Iinによって発生する第1の磁界と負帰還用コイルLの発生する第2の磁界とが相殺するように、負帰還用コイルLに負帰還電流IFBを供給する。供給された負帰還電流IFBは検出抵抗RSで電圧に変換され、差動増幅回路37によって増幅されてセンサ出力として外部に取り出される。被測定電流Iinは負帰還用コイルLへの供給電流IFBと巻線数とから「等アンペアターンの原理」により求めることができる。本実施の形態も、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る電流センサ300の説明図であり、(A)は部分的な分解斜視図、(B)はホール素子25を収容したホルダ30をリング状磁気コア15に嵌合させた状態の斜視図、(C)は全体構成を示す正断面図である。本図においても、図1と同様に、第1乃至第4の向き及び直交3軸(XYZ軸)を定義する。図7は、同電流センサ300の概略斜視図である。但し、本図においてホール素子とホルダ、プリント基板、ケースの図示は省略している。図8は、図6(C)のVIII-VIII'矢視図である。図9は、同電流センサ300の例示的な回路図である。
本実施の形態の電流センサ300は、第2の実施の形態の電流センサ200と比較して、バスバー50が2つの経路に分岐していてリング状磁気コア15が一方の経路を囲むように配置されている点と、負帰還用コイルが複数に分割されている点と、ホルダ30の下側凸部35がなくなっている点と、リング状磁気コア15がコアホルダ70に保持されている点と、全体がケース(ケース本体80及び蓋85)で覆われている点とにおいて主に相違し、その他の点で一致している。以下、相違点を中心に説明する。
バスバー50は、後述のように長手方向の中間部で部分的に高抵抗電流路51と低抵抗電流路52とに分岐しており、長手方向の両端部に位置する取付け孔91,92を介して例えばネジやリベットによって被測定電流Iinの経路を成すように取り付けられる。高抵抗電流路51を囲むようにリング状磁気コア15が配置され、リング状磁気コア15に負帰還用コイルはL1〜L4が実装される。ここで、高抵抗電流路51の幅Lwはギャップ部Gの長さLgよりも短い(Lw<Lg)。このため、バスバー50が一体形成されかつリング状磁気コア15が分割されていなくても、高抵抗電流路51をギャップ部Gに通すことで、高抵抗電流路51を囲むようにリング状磁気コア15を配置することができる。
ボビン17に巻線18を施してなる負帰還用コイルL1〜L4は、鍔部端面から端子台21(端子ピン19の植設部分)が出っ張っていて軸方向の長さがリング状磁気コア15のギャップ部の長さLgよりも長くなっているが、端子台21を除いた軸方向の長さLcはギャップ部の長さLgよりも短い(Lc<Lg)。したがって、リング状磁気コア15が分割されていなくても、負帰還用コイルL1〜L4をギャップ部からリング状磁気コア15に実装することができる。なお、リング状磁気コア15は好ましくは図6(C)に示されるような方形リング状(長方形リング状)であり、ギャップ部の存在する直線状部が負帰還用コイルL1〜L4の内側を貫通するとよい。
ホルダ30の上面に配置されたプリント基板26のスルーホールに各ボビン17から突き出た端子ピン19が挿通されてプリント基板26上の導電パターン(図8参照)と例えば半田付けにより電気的に接続される。またホール素子25の端子ピンもプリント基板26のスルーホールに挿通されて同様に接続される。なお、図8においては、プリント基板26上に負帰還用コイルL1〜L4を接続する導電パターンのみを図示し、その他の回路部品及び接続の図示は省略している。プリント基板26上の前記導電パターンにより負帰還用コイルL1〜L4は、図8及び図9に示されるように、リング状磁気コア15の周方向に関して磁気的極性が同一となるように(同じ向きの磁束を発生するように)直列に接続される。図9に示される回路は、図5に示される第2の実施の形態の回路と比較して、負帰還用コイルLに替えて負帰還用コイルL1〜L4が直列に接続されている点で相違し、その他の点で一致している。
図6(C)に示されるように、樹脂等からなるコアホルダ70は、コの字型形状の内側にリング状磁気コア15を収容し、コの字型の両脚71,72でリング状磁気コア15を挟み込む。また、コの字型の底部73の外面には2カ所の平行な凸条74,75が形成され、凸条74,75で低抵抗電流路52を幅方向両側から挟み込む。なお、コアホルダ70の底部73の外面に凸条74,75に替えて所定数のボス(凸部)を形成しておき、それらを低抵抗電流路52に形成した所定数の穴に圧入する構成としてもよい。
樹脂等からなるケース本体80は、上方が開口した直方体形状であり、底部の内面の凹部81に凸条74,75で挟まれた低抵抗電流路52が嵌るようになっている。プリント基板26はケース本体80の上辺に載置され、樹脂等からなる蓋85がケース本体80に例えば嵌合して被せられる。
図10は、本実施の形態におけるバスバー50の組立過程を示す斜視図である。バスバー50は、同図(A)に示されるように、折曲げ前においては一体形成された平板形状(例えば銅板)であり、長手方向の中間部に前記長手方向に沿う所定長の開口57が形成されている。開口57によってバスバー50は長手方向の中間部で部分的に高抵抗電流路51と低抵抗電流路52とに分岐している。換言すれば、被測定電流Iinの全てが流れる未分岐電流路(バスバー50の両端部の分岐していない電流路)の間に高抵抗電流路51と低抵抗電流路52とが挟まれている。したがって、被測定電流Iinは所定の比率で高抵抗電流路51と低抵抗電流路52とに分流される。このため、本実施の形態では、高抵抗電流路51に流れる電流は負帰還用コイルL1〜L4への供給電流と巻線総和とから「等アンペアターンの原理」により求められ、それに基づいて被測定電流Iinが分流比より算出される。なお、バスバー50は図11に示す回路図で等価的に表され、分流比は高抵抗電流路51と低抵抗電流路52の抵抗の逆数の比に等しい。
高抵抗電流路51は好ましくは、バスバー50の長手方向の中間部にコの字型に形成され、コの字型の先端側(第1の折曲げ部53)及び中間部(第2の折曲げ部54)の2カ所で折り曲げられて庇状になっている(図10(A)→(B))。そしてコの字型の高抵抗電流路51の底辺(底部55)は低抵抗電流路52の幅内(例えば幅方向の中間部)で低抵抗電流路52の上方(又は下方)に位置し、その部分をリング状磁気コア15が図6(C)及び図7に示されるように囲む。
本実施の形態によれば、第1及び第2の実施の形態の効果に加えてさらに、次の効果を奏することができる。
(1) 負帰還用コイルL1〜L4の端子台21を除いた軸方向の長さLcがリング状磁気コア15のギャップ部の長さLgよりも短い(Lc<Lg)ため、リング状磁気コア15が分割されていなくても、負帰還用コイルL1〜L4をギャップ部からリング状磁気コア15に実装することができる。したがって、トロイダル巻線のための特殊な巻線機の使用を不要としつつ、分割されていないリング状磁気コア15を用いることが可能となり、トロイダル巻線のための特殊な巻線機を使用する場合と比較して巻線スピードを改善するとともに、分割されたコアを組み合わせる場合と比較して電流検出精度の悪化のリスクが少ない。
(2) 複数の負帰還用コイルL1〜L4を直列に接続しているので、同じ構成の負帰還用コイルが1つの場合と比較して、被測定電流Iinが大きい場合に適している。
(3) リング状磁気コア15を方形リング状(長方形リング状)とし、ギャップ部の存在する直線状部が負帰還用コイルL1〜L4の内側を貫通しているので、リング状磁気コア15への負帰還用コイルL1〜L4の実装作業が容易である。また、負帰還用コイルL1〜L4とプリント基板26との接続もしやすい。
(4) ホルダ30の上面に配置されたプリント基板26はケース本体80及び蓋85によって固定されるので、プリント基板26によってホルダ30を押さえることができ、リング状磁気コア15のギャップ部に対するホルダ30の第4の向き(上向き)に関する位置決めが容易である。
(5) 被測定電流Iinよりも小さな電流が流れる高抵抗電流路51をリング状磁気コア15で囲む構成としているので、被測定電流Iinの全てが流れる電流路を囲む場合と比較して、リング状磁気コア15が小型で済み、負帰還用コイルの巻線数も少なくてよいため、コスト安である。
(6) 高抵抗電流路51は折り曲げられて低抵抗電流路52に対して庇状とされ、高抵抗電流路51のうち低抵抗電流路52の上方(又は下方)に位置する部分をリング状磁気コア15が囲むため、リング状磁気コア15がバスバー50の幅方向に関してはみ出る量を減らすことができ、電流センサとを幅狭に構成できる。
(7) バスバー50が一体形成されているため、すなわち高抵抗電流路51と低抵抗電流路52、及びそれらの両側の分岐していない部分がネジやリベット等による結合ではなく一体形成されているため、分岐箇所をネジやリベット等で結合する分離構造のバスバーを用いる場合と比較して、分岐箇所の接触抵抗の変化による分流割合への影響がないので、分流割合の変化による電流検出精度の悪化を防止して高精度に電流検出することが可能となる。
(8) 負帰還用コイルL1〜L4は低抵抗電流路52から離れた位置となるようにリング状磁気コア15に実装されている(例えば低抵抗電流路52に対して高抵抗電流路51よりも離れた位置となるようにリング状磁気コア15に実装されている)ため、大電流が流れる低抵抗電流路52からの熱の影響を受けにくく、信頼性が高いといえる。また、負帰還用コイルL1〜L4がリング状磁気コア15の上側部分に実装されているので、各コイルのピンをそのままプリント基板26のスルーホールに挿通することができて実装容易である。
(9) コアホルダ70によってバスバー50とリング状磁気コア15との位置決めが容易かつ確実となり、組み立てやすい。
(第4の実施の形態)
図12は、本発明の第4の実施の形態に係る電流センサ400の部分的な分解斜視図である。図13(A)は、同実施の形態のホルダ30の正断面図である。同図(B)は、同ホルダ30の部分的な拡大断面図である。図14は、同電流センサ400の全体構成を示す正断面図である。本実施の形態の電流センサ400は、第3の実施の形態の電流センサ300と比較して、ホルダ30の上面が広がって平板部311となっている点と、平板部311に形成されたガイド孔312によって負帰還用コイルL1〜L4の各端子ピンがガイドされている点と、プリント基板26がスペーサ315を介して平板部311に取り付けられている点とにおいて相違し、その他の点で一致している。以下、相違点を中心に説明する。
ホルダ30は、収容部31の開口する面が広がって平板部311となっている。平板部311は好ましくは当接面32と垂直である。平板部311には、負帰還用コイルL1〜L4の各端子ピン19が挿通されて端子ピン19をガイドするガイド孔312が形成されている。ガイド孔312はプリント基板26のスルーホール325より径が大きい。ガイド孔312の内面は好ましくは図13(B)に拡大して示されるように端子ピンの挿入側が広がったテーパー面であるとよい。平板部311の角部には例えば円柱状のスペーサ315が一体に形成され、スペーサ315を介してプリント基板26が平板部311と対向するように平板部311に対して固定配置される。具体的には、プリント基板26の角部に形成された取付け孔327とスペーサ315の上面開口にビス319(図14参照)を挿通して締め付ける。
本実施の形態によれば、第3の実施の形態の効果に加え、負帰還用コイルL1〜L4の各端子ピン19を平板部311に形成された比較的大径のガイド孔312で大まかに位置決めした状態でプリント基板26の小径のスルーホール325に挿通することで、組立て作業が容易となる。また、ガイド孔312は端子ピンの挿入側が広がったテーパー面であるため、端子ピン19をガイド孔312に挿入する際の作業性が良い。
(実測データ説明)
以下、リング状磁気コアに外部磁界を印加した時のギャップ内磁束密度をガウスメータのプローブを移動させてギャップ内の各位置で実測した結果について説明する。実測環境は図15(A)に示される。実測に用いたコア(珪素鋼板)の形状は図15(B)に示される。直交3軸(XYZ軸)の定義は図1と同様である。外部磁界はZ方向に10mTとしている。
図16は、Z=0mmで固定し、X:0mm→22.5mm→45mmとガウスメータのプローブを移動させた場合の実測結果を示す特性図である。Y方向の位置に関しては手前、中央、奥(図15(B)参照)の3種類のデータを取っている。本図から明らかなように、X方向(Z=0)に関して、センター位置(X=22.5mm)のときがY方向の3つの位置の全てにおいて外部磁界が最小となっていることが分かる。
図17は、X=22.5mmで固定し、Z:0mm→7.5mm→15mmとガウスメータのプローブを移動させた場合の実測結果を示す特性図である。図16と同様にY方向の位置に関しては手前、中央、奥(図15(B)参照)の3種類のデータを取っている。本図から明らかなように、Z方向(X=22.5mm)に関して、センター位置(Z=7.5mm)のときがY方向の3つの位置の全てにおいて外部磁界がほぼ0mTとなり、外部磁界の影響を受けないことが分かる。また、図示はしないが、Z=7.5mmの場合は、X,Y方向に関してギャップ部のどこの位置においても外部磁界がほぼ0mTとなった。
図18は、コアを斜め置きした場合の実測環境の説明図である。コアを斜めに配置場合であっても、Z方向に関して中央位置(Z=7.5mm)のときは外部磁界がほぼ0mTとなり、外部磁界の影響を受けないことが分かった。したがって、外部磁界の影響を最小限に抑えるためには、上記実施の形態で示したようにホール素子25等の磁気検出素子をリング状磁気コアの両端面間の中央に位置決めすることが重要といえる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
負帰還用コイルを第3及び第4の実施の形態では4個としたが、負帰還用コイルの個数は任意であり、被測定電流Iinの大きさや1個あたりの巻線数によって適宜決定される。
第3及び第4の実施の形態では負帰還用コイルはボビンに巻線を施したものとしたが、変形例ではボビンレス、例えば自己融着導線(セメントワイヤ)をボビンレスで巻回したもの、としてもよい。
第3及び第4の実施の形態プリント基板上の導電パターンにより負帰還用コイル同士を直列に電気的に接続したが、変形例では負帰還用コイル同士の接続にリード線を用いてもよい。
第3及び第4の実施の形態ではリング状磁気コア15のギャップ部Gの長さが高抵抗電流路51の幅よりも大きい場合を説明したが、ギャップ部Gの長さが高抵抗電流路51の厚み又は幅の少なくともいずれかよりも大きければ、高抵抗電流路51をギャップ部Gに通すことで、高抵抗電流路51を囲むようにリング状磁気コア15を配置することができる。
第3及び第4の実施の形態では高抵抗電流路51を2カ所で折り曲げて庇状とする場合を説明したが、変形例では高抵抗電流路51を湾曲させることにより部分的に低抵抗電流路52の上方(又は下方)に位置するようにしてもよく、この場合も同様の効果を奏する。なお、電流センサの幅方向の大きさの制約が緩い場合は高抵抗電流路51を折り曲げずにリング状磁気コア15を実装してもよい。
第3及び第4の実施の形態ではバスバー50が一体形成されている場合を説明したが、変形例では、高抵抗電流路51と低抵抗電流路52、及びそれらの両側の分岐していない部分を別体としてネジやリベット等により接続してもよい。この場合、リング状磁気コア15のギャップ部の長さが高抵抗電流路51の厚み及び幅の双方よりも短くても、高抵抗電流路51を囲むようにリング状磁気コア15を配置することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電流センサの説明図であり、(A)は部分的な分解斜視図、(B)はホルダの正断面図、(C)はホール素子を収容したホルダをリング状磁気コアに嵌合させた状態の正断面図、(D)は全体構成を示す正断面図。 同電流センサの例示的な回路図。 リング状磁気コアの端面(断面)形状のバリエーションとそれに対応するホルダの形状を示す部分的な斜視図であり、(A)は同端面(断面)形状が長方形の場合を、(B)は同端面(断面)形状が円形の場合をそれぞれ示す。 本発明の第2の実施の形態に係る電流センサの正断面図。 同電流センサの例示的な回路図。 本発明の第3の実施の形態に係る電流センサの説明図であり、(A)は部分的な分解斜視図、(B)はホール素子を収容したホルダをリング状磁気コアに嵌合させた状態の斜視図、(C)は全体構成を示す正断面図。 同電流センサの概略斜視図。 図6(C)のVIII-VIII'矢視図。 同電流センサの例示的な回路図。 本実施の形態におけるバスバーの組立過程を示す斜視図。 同バスバーの等価回路図。 本発明の第4の実施の形態に係る電流センサの部分的な分解斜視図。 (A)は、同実施の形態のホルダの正断面図。(B)は、同ホルダの部分的な拡大断面図。 同電流センサの全体構成を示す正断面図。 (A)は、リング状磁気コアに外部磁界を印加した時のギャップ内磁束密度をガウスメータのプローブを移動させてギャップ内の各位置で実測した際の実測環境の説明図。(B)は、実測に用いたコア(珪素鋼板)の形状説明図。 図15(A)の環境下において、Z=0mmで固定し、X:0mm→22.5mm→45mmとガウスメータのプローブを移動させた場合の実測結果を示す特性図。 図15(A)の環境下において、X=22.5mmで固定し、Z:0mm→7.5mm→15mmとガウスメータのプローブを移動させた場合の実測結果を示す特性図。 コアを斜め置きした場合の実測環境の説明図。 (A)は磁気比例式電流センサの基本的構成を示す概略斜視図。(B)は磁気平衡式電流センサの基本的構成を示す概略斜視図。
符号の説明
12,50 バスバー
15 リング状磁気コア
17 ボビン
18 巻線
19 端子ピン
25 ホール素子
26 プリント基板
30 ホルダ
31 収容部
32 当接面
34 上側凸部
35 下側凸部
36 横側凸部
51 高抵抗電流路
52 低抵抗電流路
70 コアホルダ
80 ケース
85 蓋
311 平板部
312 ガイド孔
100,200,300,400 磁気平衡式電流センサ
L1〜L4 負帰還用コイル

Claims (8)

  1. 被測定電流の経路を囲む、ギャップ部を有するリング状磁気コアと、
    前記ギャップ部に位置する磁気検出素子と、
    前記磁気検出素子を保持するホルダとを備え、
    前記ホルダは、前記磁気検出素子を収容保持する収容部と、前記リング状磁気コアの両端面とそれぞれ当接する当接面と、前記当接面の周囲の少なくとも一部に形成された凸部とを有し、
    前記凸部により前記ホルダが、前記リング状磁気コアの端面と平行な平面内で第1の向きと、前記第1の向きと直交する第2及び第3の向きとに関して位置決めされ、
    前記磁気検出素子が、前記リング状磁気コアの両端面間の中央に位置している、電流センサ。
  2. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記凸部により前記ホルダは、前記第1の向きと逆の第4の向きに関しても位置決めされていて、
    前記凸部が少なくとも部分的に所定の弾性を有することにより前記ホルダが前記ギャップ部に挿入可能とされている、電流センサ。
  3. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記磁気検出素子が実装され、かつ前記ホルダの所定の面と当接する、前記リング状磁気コアに対して固定配置されたプリント基板をさらに備え、
    前記プリント基板は、前記ホルダに対して前記第1の向きと逆の第4の向きの側に位置して前記ホルダの前記第4の向きの位置を規制している、電流センサ。
  4. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    この電流センサは、前記リング状磁気コアが内側を貫通する負帰還用コイルをさらに備える磁気平衡式電流センサであり、
    前記磁気検出素子が実装されたプリント基板のスルーホールに前記負帰還用コイルの端子ピンが挿通されている、電流センサ。
  5. 請求項4に記載の電流センサにおいて、
    前記負帰還用コイルは複数存在し、複数の前記負帰還用コイルはそれぞれ、
    巻軸方向の長さが少なくとも一部で前記リング状磁気コアの前記ギャップ部の長さよりも短く、内側を前記リング状磁気コアが貫通するボビンと、
    前記ボビンに施され、前記ボビンから突き出た前記端子ピンに端末が電気的に接続された巻線とを有するものであり、
    各端子ピンは前記プリント基板上の導電パターンと電気的に接続され、
    複数の前記負帰還用コイルは、前記リング状磁気コアの周方向に関して磁気的極性が同一となるように、前記プリント基板上の前記導電パターンにより相互に電気的に接続されている、電流センサ。
  6. 請求項4又は5に記載の電流センサにおいて、
    前記ホルダは、前記収容部が開口する平板部をさらに有し、
    前記平板部は、前記負帰還用コイルの端子ピンが挿通されて前記端子ピンをガイドするガイド孔を有し、
    前記プリント基板が前記平板部と対向するように前記平板部に対して固定配置されている、電流センサ。
  7. 請求項6に記載の電流センサにおいて、前記ガイド孔の内面は、前記端子ピンの挿入側が広がったテーパー面となっている、電流センサ。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の電流センサにおいて、前記被測定電流の経路は前記被測定電流を所定の比率で分流するように高抵抗電流路と低抵抗電流路とに分岐したバスバーであり、前記リング状磁気コアが前記高抵抗電流路を囲んでいる、電流センサ。
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