JP2015087210A - 電流検出装置 - Google Patents

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谷川 純也
Junya Tanigawa
純也 谷川
荘田 隆博
Takahiro Shoda
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Abstract

【課題】高いダイナミックレンジと高い分解能とを両立することができる電流検出装置を提供する。【解決手段】電流検出装置1は、一部が開放されて磁気ギャップを形成する環状の磁性体コア2と、磁気ギャップに配設され、磁性体コア2に発生する磁束密度を検出するホール素子(検出素子)3と、磁性体コア2に巻回される第1のコイル4と、磁性体コア2に巻回される第2のコイル5と、第1のコイル4及び第2のコイル5とそれぞれ接続されて、フィードバック電流を出力する電源部と、マイクロコンピュータ6とを有している。ここで、マイクロコンピュータ6は、第1のコイル4及び第2のコイル5のうち少なくとも一方のコイル4,5を選択し、ホール素子3によって検出される磁束密度に基づいて電源部から選択したコイル4,5にフィードバック電流を供給し、フィードバック電流に基づいて導電体に流れる電流を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、電流検出装置に関する。
従来より、高精度に電流検出を行う電流検出装置として、磁気平衡方式を用いたものが知られている(例えば特許文献1参照)。磁気平衡方式の電流検出装置は、例えば、磁気ギャップを備える環状の磁性体コアと、磁気ギャップに配置されるホール素子と、磁性体コアに巻回される一つのコイルとを主体に構成されている。磁性体コアの中空部には、これを貫通するように被測定電流が流れる導電体が配置される。この導電体に被測定電流が流れると、被測定電流に応じてホール素子を貫く磁束の磁束密度が増減することとなる。一方、コイルにはフィードバック電流を供給することができるようになっており、フィードバック電流に応じてコイルには磁束が発生する。このコイルは、フィードバック電流による磁束が、被測定電流に応じて発生する磁束を打ち消すように設定されている。そこで、ホール素子からの出力に基づいて、両者の磁束密度が対応するようにフィードバック電流を制御することとし、そのフィードバック電流に基づいて被測定電流を検出することとしている。
特開2012−112842号公報
しかしながら、被測定電流の検出範囲は、フィードバック電流によって生成することができる磁束の範囲に起因することから、高いダイナミックレンジを確保しようとした場合には分解能は低下し、高い分解能を得ようとするとダイナミックレンジが低くなるという不都合がある。
また、特許文献1に開示された手法によれば、増幅器の増幅率をアナログスイッチによって切り換えているが、分解能を高めるためには、複数のスイッチや抵抗を必要とすることから、回路の複雑化や装置の大型化を招くこととなる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高いダイナミックレンジと高い分解能とを両立することができる電流検出装置を提供する。
かかる課題を解決するために、本発明は、一部が開放されて磁気ギャップを形成する環状の磁性体コアと、磁気ギャップに配設され、磁性体コアに発生する磁束密度を検出する検出素子と、磁性体コアに巻回される第1のコイルと、磁性体コアに巻回される第2のコイルと、第1のコイル及び第2のコイルとそれぞれ接続されて、フィードバック電流を出力する電源部と、第1のコイル及び第2のコイルのうち少なくとも一方のコイルを選択し、検出素子によって検出される磁束密度に基づいて電源部から当該選択したコイルにフィードバック電流を供給する電流制御部と、フィードバック電流に基づいて導電体に流れる電流を検出する検出制御部と、を有する電流検出装置を提供する。
ここで、本発明において、第1のコイルによって磁束を打ち消すことができる被測定電流の最大値は、第2のコイルによって磁束を打ち消すことができる被測定電流の最大値よりも大きな値に設定されており、電流制御部は、検出される磁束密度に基づいて第1のコイル及び第2のコイルのうち一方のコイルを選択し、当該選択したコイルにフィードバック電流を供給することが好ましい。
また、本発明において、第1のコイルによって磁束を打ち消すことができる被測定電流の最大値は、第2のコイルによって磁束を打ち消すことができる被測定電流の最大値よりも大きな値に設定されており、電流制御部は、検出される磁束密度に基づいて第1のコイル及び第2のコイルのうち一方又は双方のコイルを選択し、当該選択したコイルにフィードバック電流を供給することが望ましい。
また、本発明において、電源部は、第1のコイルにフィードバック電流を出力する第1の電流出力部と、第2のコイルにフィードバック電流を出力する第2の電流出力部と、で構成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1のコイルと第2のコイルとを選択的に用いることで、高いダイナミックレンジを確保しつつも、所望の範囲では高い分解能を得ることができる。これにより、回路の複雑化や大型化を招くことなく、高いダイナミックレンジと高い分解能とを両立することができる。
第1の実施形態に係る電流検出装置の構成を模式的に示す説明図 ImMAX1及びImMAX2の説明図 第1の実施形態に係る電流検出処理を示すフローチャート 第2の実施形態に係る電流検出処理を示すフローチャート 第2の実施形態に係る電流検出処理を示すフローチャート
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る電流検出装置1の構成を模式的に示す説明図である。この電流検出装置1は、導電体に流れる被測定電流を検出する装置であり、磁性体コア2と、ホール素子3と、第1のコイル4と、第2のコイル5と、マイクロコンピュータ6とを主体に構成されている。
磁性体コア2は、一部が開放されて磁気ギャップを形成する環状に形成され、その中央に中空部に備えている。磁性体コア2の形状は、環状であればよく、円弧状であることに限らず、矩形状やその他の多角状であってもよい。磁性体コア2は、複数枚の鋼板を積層したり、磁性材料を成形したりして作成することができる。この磁性体コア2の中空部には、これを貫通するように被測定電流Imが流れる導電体が配置される。
ホール素子3は、磁性体コア2の磁気ギャップに配設され、磁性体コア2に発生する磁束の磁束密度を検出する検出素子である。ホール素子3は、磁束密度に応じた電圧に相当する検出信号を出力し、当該検出信号は検出回路7を通じてマイクロコンピュータ6に入力される。なお、検出素子は磁束変化を検出するものであればよく、ホール素子以外にも、磁気抵抗効果素子(MR)や、磁気インピーダンス素子(MI素子)といった、磁気センサであってもよい。
第1のコイル4は磁性体コア2に巻回されており、同様に、第2のコイル5も磁性体コア2に巻回されている。個々のコイル4,5はそれぞれ独立したコイルであり、マイクロコンピュータ6とそれぞれ接続している。これらのコイル4,5は、マイクロコンピュータ6から電流が供給されることで、所定の磁束を生成する。ここで、各コイル4,5は、被測定電流Imによる磁束を打ち消す方向に磁束を生成するように、その巻き方向又は電流供給の向きが設定されている。
マイクロコンピュータ6は、電流検出装置1の制御を司るものである。このマイクロコンピュータ6には、ADコンバータ6aが内蔵されており、当該ADコンバータ6aに検出回路7が接続されている。マイクロコンピュータ6は、一対のDAコンバータ6b,6cを内蔵しており、一方のDAコンバータ6bに第1のコイル4が接続され、他方のDAコンバータ6cに第2のコイル5が接続されている。個々のDAコンバータ6b,6cは、接続するコイル4,5にフィードバック電流を出力する電流出力部であり、その出力される電流量は、マイクロコンピュータ6によって制御される。本実施形態において、個々のDAコンバータ6b,6cは、例えば8ビットのDAコンバータであり、互いに同じ仕様となっている。なお、DAコンバータ6b,6cは互いに仕様が異なるものであってもよい。
マイクロコンピュータ6は、第1のコイル4及び第2のコイル5のうち少なくとも一方のコイル4,5を選択し、ホール素子3によって検出される磁束密度に基づいてDAコンバータ6b,6cから当該選択したコイル4,5にフィードバック電流を供給する。また、マイクロコンピュータ6は、ホール素子3からの出力に基づいて、フィードバック電流が供給されるコイル4,5による磁束と、被測定電流Imによる磁束とが対応するようにフィードバック電流を制御する。そして、マイクロコンピュータ6は、そのフィードバック電流に基づいて、導電体に流れる電流(被測定電流Im)を検出する(検出制御部)。
本実施形態の特徴の一つは、前述のように、第1のコイル4に加え、第2のコイル5を備えることにある。ここで、第1のコイル4と、第2のコイル5との間には、その巻き数N1,N2に以下に示す関係がある。
Figure 2015087210
Figure 2015087210
ここで、N1は、第1のコイル4の巻き数であり、N2は、第2のコイル5の巻き数である。n1は、DAコンバータ6bのビット数である。
また、ImMAX1は、第1のコイル4によって磁束を打ち消すことができる被測定電流Imの最大値である。本実施形態では、ImMAX1は、被測定電流Imの全範囲について、その磁束を打ち消すことができるように設定されている。例えば、被測定電流Imの範囲が0A乃至400Aであれば、ImMAX1は400Aとなる。したがって、400Aの被測定電流Imによる磁束と、DAコンバータ6bの最大出力において第1のコイル4に生じる磁束とが互いに対応することとなる。
一方、ImMAX2は、第2のコイル5によって磁束を打ち消すことができる被測定電流Imの最大値である。本実施形態では、ImMAX2は、被測定電流Imのうち高い分解能で電流を検出した範囲について、その磁束を打ち消すことができるように設定されている。例えば、高い分解能を得たい範囲が0A乃至50Aであれば、ImMAX2は50Aとなる。したがって、50Aの被測定電流Imによる磁束と、DAコンバータ6cの最大出力において第2のコイル5に生じる磁束とが互いに対応することとなる。
すなわち、第1のコイル4を単独で用いた場合には、被測定電流Imの全範囲をカバーでき、高いダイナミックレンジを実現することができるものの、その分解能は低いものとなる。一方で、第2のコイル5を併用することで、0AからImMAX2における分解能を高めることができる。図2に示すように、被測定電流Imが0AからImMAX2の範囲では、数3で示される分解能となり、被測定電流ImがImMAX2からImMAX1の範囲では、数4で示される分解能となる。なお、同数式において、n1,n2は、それぞれDAコンバータ6b,6cのビット数である。
Figure 2015087210
Figure 2015087210
このように、0AからImMAX1の範囲を持つことで高いダイナミックレンジを確保しつつ、0AからImMAX2の範囲において高分解能を実現することがきるのである。
以下、本実施形態に係る電流検出装置1による電流検出処理について説明する。ここで、図3は、本実施形態に係る電流検出処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、マイクロコンピュータ6によって実行される。なお、以下の説明では、ImMAX1を400A、ImMAX2を50A、DAコンバータ6b,6cを8ビットのDAコンバータとする。
まず、ステップ10(S10)において、マイクロコンピュータ6は、第1のコイル4に対応するDAコンバータ6bの出力を設定する。この設定は数1に示す演算により「Weight」を求めることにより行われ、本例では、Weightが32となる(数式1参照)。これにより、DAコンバータ6bの出力が32に設定される。ここで、「32」は、50Aの被測定電流Imによる磁束を、第1のコイル4によって打ち消すことができる電流量に相当する。
ステップ11(S11)において、マイクロコンピュータ6は、第2のコイル5に対応するDAコンバータ6cの出力を設定する。このステップでは、DAコンバータ6cの出力が0に設定される。
ステップ12(S12)において、マイクロコンピュータ6は、ホール素子3の出力Vbを取得する。
ステップ13(S13)において、マイクロコンピュータ6は、VbがVc以上であるか否かを判断する。ここで、Vcは、被測定電流Imが0である場合におけるホール素子3の出力に相当する。VbがVc以上である場合には、被測定電流Imが50A以上となっていることから、ステップ13の肯定判定に続き、ステップ14(S14)の処理に進む。一方、VbがVcよりも小さい場合には、被測定電流Imが50Aよりも小さいことから、ステップ13の否定判定に続き、ステップ21(S21)の処理に進む。
ステップ14において、マイクロコンピュータ6は、パラメータVb’をホール素子3の出力Vbによって更新する。
ステップ15(S15)において、マイクロコンピュータ6は、第1のコイル4に対応するDAコンバータ6bの出力を1増加させる。なお、第2のコイル5に対応するDAコンバータ6cの出力は0のまま維持される。
ステップ16(S16)において、マイクロコンピュータ6は、ホール素子3の出力Vbを取得する。
ステップ17(S17)において、マイクロコンピュータ6は、VbがVcよりも小さいか否かを判断する。ステップ17において肯定判定された場合、すなわち、VbがVcよりも小さい場合には、ステップ18(S18)の処理に進む。一方、ステップ17において否定判定された場合、すなわち、VbがVc以上の場合には、ステップ14の処理に戻る。
ステップ18において、マイクロコンピュータ6は、Vb’がVbよりも0に近いか否かを判断する。このステップ18において肯定判定された場合、すなわち、Vb’の方が0に近い場合には、ステップ19(S19)に進む。一方、ステップ18において否定判定された場合、すなわち、Vbの方が0に近い場合には、ステップ20(S20)に進む。
ステップ19において、マイクロコンピュータ6は、第1のコイル4に対応するDAコンバータ6bの出力を1減少させる。
ステップ20において、マイクロコンピュータ6は、被測定電流Imを演算する。当該演算は下式により行われる。
Figure 2015087210
同数式において、DA1は、第1のコイル4に対応するDAコンバータ6bの出力である。
これに対して、ステップ21において、マイクロコンピュータ6は、パラメータVb’をホール素子3の出力Vbによって更新する。
ステップ22(S22)において、マイクロコンピュータ6は、第2のコイル5に対応するDAコンバータ6cの出力を1増加させる。なお、第1のコイル4に対応するDAコンバータ6bの出力は0にする。
ステップ23(S23)において、マイクロコンピュータ6は、ホール素子3の出力Vbを取得する。
ステップ24(S24)において、マイクロコンピュータ6は、VbがVcよりも小さいか否かを判断する。ステップ24において肯定判定された場合、すなわち、VbがVcよりも小さい場合には、ステップ25(S25)の処理に進む。一方、ステップ24において否定判定された場合、すなわち、VbがVc以上の場合には、ステップ21の処理に戻る。
ステップ25において、マイクロコンピュータ6は、Vb’がVbよりも0に近いか否かを判断する。このステップ25において肯定判定された場合、すなわち、Vb’の方が0に近い場合には、ステップ26(S26)に進む。一方、ステップ25において否定判定された場合、すなわち、Vbの方が0に近い場合には、ステップ27(S27)に進む。
ステップ26において、マイクロコンピュータ6は、第2のコイル5に対応するDAコンバータ6cの出力を1減少させる。
ステップ27において、マイクロコンピュータ6は、被測定電流Imを演算する。当該演算は下式により行われる。
Figure 2015087210
同数式において、DA2は、第2のコイル5に対応するDAコンバータ6cの出力である。
このように本実施形態において、電流検出装置1は、一部が開放されて磁気ギャップを形成する環状の磁性体コア2と、磁気ギャップに配設され、磁性体コア2に発生する磁束密度を検出するホール素子(検出素子)3と、磁性体コア2に巻回される第1のコイル4と、磁性体コア2に巻回される第2のコイル5と、第1のコイル4及び第2のコイル5とそれぞれ接続されて、フィードバック電流を出力する電源部と、マイクロコンピュータ6とを有している。ここで、マイクロコンピュータ6は、第1のコイル4及び第2のコイル4のうち少なくとも一方のコイル4,5を選択し、ホール素子3によって検出される磁束密度に基づいて電源部から当該選択したコイル4,5にフィードバック電流を供給し(電流制御部)、フィードバック電流に基づいて導電体に流れる電流を検出する(検出制御部)。
かかる構成によれば、第1のコイル4と第2のコイル5とを選択的に用いることで、高いダイナミックレンジを確保しつつも、所望の範囲では高い分解能を実現することがきる。これにより、回路の複雑化や大型化を招くことなく、高いダイナミックレンジと高い分解能とを両立することができる。
特に、本実施形態において、第1のコイル4によって磁束を打ち消すことができる被測定電流Imの最大値ImMAX1は、第2のコイル5によって磁束を打ち消すことができる被測定電流Imの最大値ImMAX2よりも大きな値に設定されている。そして、マイクロコンピュータ6は、検出される磁束密度に基づいて第1のコイル4及び第2のコイル5のうち一方のコイル4,5を選択し、当該選択したコイル4,5にフィードバック電流を供給している。
かかる構成によれば、第1のコイル4により0AからImMAX1の範囲を持つことで高いダイナミックレンジを確保しつつ、第2のコイル5により0AからImMAX2の範囲では高い分解能を実現することがきる。これにより、回路の複雑化や大型化を招くことなく、高いダイナミックレンジと高い分解能とを両立することができる。また、電流検出装置1を自動車等の電流検出の用途に用いる場合には、0から一定の範囲における電流を高精度に検出したいという要望があるところ、その範囲で高い分解能を実現することができる。
また、本実施形態では、電源部は、第1のコイル4にフィードバック電流を出力するDAコンバータ6b(第1の電流出力部)と、第2のコイル5にフィードバック電流を出力するDAコンバータ6c(第2の電流出力部)と、で構成されている。しかしながら、本実施形態に示すように、一方のコイル4,5のみに択一的にフィードバック電流を出力するのであれば、一つのDAコンバータのみで構成してその出力をスイッチ等で切り替えるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る電流検出装置1について説明する。ここで、第2の実施形態に係る電流検出装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は電流検出処理の内容である。以下、第1の実施形態と共通する点については説明を省略することとし、相違点を中心に説明する。
図4,5は、本実施形態に係る電流検出処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、マイクロコンピュータ6によって実行される。なお、以下の説明では、ImMAX1を400A、ImMAX2を50A、DAコンバータ6b,6cを8ビットのDAコンバータとする。
ステップ30(S30)からステップ37(S37)までの処理は、第1の実施形態に示すステップ10からステップ17までの処理と対応しているため、その説明は省略する。また、ステップ46(S46)からステップ52(S52)までの処理は、第1の実施形態に示すステップ21からステップ27までの処理と対応しているため、その説明は省略する。
ステップ38(S38)において、マイクロコンピュータ6は、第1のコイル4に対応するDAコンバータ6bの出力を1減少させる。
ステップ39(S39)において、マイクロコンピュータ6は、第2のコイル5に対応するDAコンバータ6cの出力を1増加させる。
ステップ40(S40)において、マイクロコンピュータ6は、ホール素子3の出力Vbを取得する。
ステップ41(S41)において、マイクロコンピュータ6は、VbがVcよりも小さいか否かを判断する。ステップ41において肯定判定された場合、すなわち、VbがVcよりも小さい場合には、ステップ43(S43)の処理に進む。一方、ステップ41において否定判定された場合、すなわち、VbがVc以上の場合には、ステップ42(S42)の処理に進む。
ステップ42において、マイクロコンピュータ6は、パラメータVb’をホール素子3の出力Vbによって更新する。そして、ステップ39の処理に戻る。
ステップ43において、マイクロコンピュータ6は、Vb’がVbよりも0に近いか否かを判断する。このステップ43において肯定判定された場合、すなわち、Vb’の方が0に近い場合には、ステップ44(S44)に進む。一方、ステップ43において否定判定された場合、すなわち、Vbの方が0に近い場合には、ステップ45(S45)に進む。
ステップ44において、マイクロコンピュータ6は、被測定電流Imを演算する。当該演算は下式により行われる。
Figure 2015087210
ステップ45において、マイクロコンピュータ6は、被測定電流Imを演算する。当該演算は下式により行われる。
Figure 2015087210
かかる構成によれば、第1のコイル4と第2のコイル5とを選択的に用いることで、高いダイナミックレンジを確保しつつも、所望の範囲では高分解能を実現することがきる。これにより、回路の複雑化や大型化を招くことなく、高いダイナミックレンジと高い分解能とを両立することができる。
特に、本実施形態において、第1のコイル4によって磁束を打ち消すことができる被測定電流Imの最大値ImMAX1は、第2のコイル5によって磁束を打ち消すことができる被測定電流Imの最大値ImMAX2よりも大きな値に設定されている。そして、マイクロコンピュータ6は、検出される磁束密度に基づいて第1のコイル4及び第2のコイル5のうち一方又は双方のコイルを選択し、当該選択したコイル4,5にフィードバック電流を供給している。
かかる構成によれば、第1のコイル4により0AからImMAX1の範囲を持つことで高いダイナミックレンジを確保しつつ、第2のコイル5にも並列的にフィードバック電流を供給することで所望の範囲(検出対象となる電流の付近の範囲)において高い分解能を得ることができる。これにより、回路の複雑化や大型化を招くことなく、高いダイナミックレンジと高い分解能とを両立することができる。
また、本実施形態では、電源部は、第1のコイル4にフィードバック電流を出力するDAコンバータ6b(第1の電流出力部)と、第2のコイル5にフィードバック電流を出力するDAコンバータ6c(第2の電流出力部)と、で構成されている。
かかる構成によれば、それぞれのコイル4,5に対して個別にフィードバック電流を供給するのみならず、並列的にもフィードバック電流を供給することができる。これにより、所望の範囲で高い分解能を設定することができる。
以上、本実施形態にかかる電流検出装置について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることなく、その発明の範囲において種々の変更が可能である。なお、本実施形態では、2つのコイルを選択的に用いる方法について説明したが、少なくとも2つのコイルを備えていればよく、3つ以上のコイルを備えてこれらの一つ以上を選択的に用いるものであってもよい。
1 電流検出装置
2 磁性体コア
3 ホール素子
4 第1のコイル
5 第2のコイル
6 マイクロコンピュータ
6a ADコンバータ
6b DAコンバータ
6c DAコンバータ
7 検出回路

Claims (4)

  1. 一部が開放されて磁気ギャップを形成する環状の磁性体コアと、
    前記磁気ギャップに配設され、前記磁性体コアに発生する磁束変化を検出する検出素子と、
    前記磁性体コアに巻回される第1のコイルと、
    前記磁性体コアに巻回される第2のコイルと、
    前記第1のコイル及び前記第2のコイルとそれぞれ接続されて、フィードバック電流を出力する電源部と、
    前記第1のコイル及び前記第2のコイルのうち少なくとも一方のコイルを選択し、前記検出素子によって検出される磁束変化に基づいて前記電源部から当該選択したコイルにフィードバック電流を供給する電流制御部と、
    前記フィードバック電流に基づいて、被測定電流を検出する検出制御部と、
    を有することを特徴とする電流検出装置。
  2. 前記第1のコイルによって磁束を打ち消すことができる被測定電流の最大値は、前記第2のコイルによって磁束を打ち消すことができる被測定電流の最大値よりも大きな値に設定されており、
    前記電流制御部は、前記検出される磁束変化に基づいて前記第1のコイル及び前記第2のコイルのうち一方のコイルを選択し、当該選択したコイルに前記フィードバック電流を供給することを特徴とする請求項1に記載された電流検出装置。
  3. 前記第1のコイルによって磁束を打ち消すことができる被測定電流の最大値は、前記第2のコイルによって磁束を打ち消すことができる被測定電流の最大値よりも大きな値に設定されており、
    前記電流制御部は、前記検出される磁束変化に基づいて前記第1のコイル及び前記第2のコイルのうち一方又は双方のコイルを選択し、当該選択したコイルに前記フィードバック電流を供給することを特徴とする請求項1に記載された電流検出装置。
  4. 前記電源部は、
    前記第1のコイルにフィードバック電流を出力する第1の電流出力部と、
    前記第2のコイルにフィードバック電流を出力する第2の電流出力部と、で構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載された電流検出装置。
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