JP2010002697A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体及び該支持体上に設けられた電荷発生物質を含有する電荷発生層、及び該電荷発生層上に設けられた電荷輸送性化合物を含有する電荷輸送層を有する電子写真感光体において、該電荷輸送層が炭素数6以上10以下のアルキル基を有する電荷輸送性化合物、及び、ポリスチレン樹脂又はポリフェニレンオキシド樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体、該電子写真感光体を具備するプロセスカートリッジ及び電子写真装置。
【選択図】なし
Description
上記式(1)中、R1〜R15は、それぞれ独立に、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基又は置換基を有してもよいアリール基を示す。ただし、R1〜R15のうち少なくとも1つは、炭素数6以上10以下のアルキル基を示す。
(1)モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾ等のアゾ顔料、
(2)金属フタロシアニンや非金属フタロシアニン等のフタロシアニン顔料、
(3)インジゴやチオインジゴ等のインジゴ顔料、
(4)ペリレン酸無水物やペリレン酸イミド等のペリレン顔料、
(5)アンスラキノンやピレンキノン等の多環キノン顔料、
(6)スクワリリウム色素、
(7)ピリリウム塩、チアピリリウム塩類、
(8)トリフェニルメタン色素、
(9)セレン、セレン−テルル、アモルファスシリコン等の無機物質、
(10)キナクリドン顔料、
(11)アズレニウム塩顔料、
(12)シアニン染料、
(13)キサンテン色素、
(14)キノンイミン色素、
(15)スチリル色素、
(16)硫化カドミウム、
(17)酸化亜鉛
これらの中でも、特に、金属フタロシアニン顔料が好ましい。その中でも、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましく、その中でも、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが特に好ましい。
また、アリールハライドとアミン化合物から、塩基の存在下でホスフィン類とパラジウム化合物を触媒に用いても合成できる。なお、この方法は、Tetrahedron Letters,Vol.36,No.21,3609(1955);J.Am.Chem.Soc.Vol120,9722(1998)等参照。
1−ヨード−4−n−ヘキシルベンゼン10.0g(34.7mmol)、ジ(3,4−キシリル)アミン8.6g(38.2mmol)、o−ジクロロベンゼン10ml、銅粉6.6g及び炭酸カリウム7.2gを用意。これらを冷却管のついた100mlナスフラスコに入れ、8時間加熱還流した。
冷却管のついた100mlナスフラスコに、1−ブロモ−4−n−ヘキシルベンゼン10.0g(41.5mmol)、3,4−ジメチルアニリン2.5g(20.7mmol)、及びトルエン20mlを入れ室温で5分間攪拌した。次に、酢酸パラジウム373mg(1.66mmol)、トリtert−ブチルホスフィン1.34g(6.64mmol)及びナトリウム−tert−ブトキシド5.58g(58.1mmol)を加え、1時間加熱還流した。
以下に、合成例として、例示化合物(2-3)の合成方法を示す。
放冷後、濾過を行って、触媒を除去した。得られた濾液には、トルエン100mlと水100mlを加え、
分液抽出を行い、有機層を分取した。更に、有機層を水100mlで洗浄した後、有機層に硫酸ナトリウムを加えて、水分を除いた。次に、得られた溶液からトルエン及びo-ジクロロベンゼンを留去し、粗生成物を得た。
次に、例示化合物(2―13)の合成例を示す。
次に、例示化合物(2−30)の合成例を示す。
4-Hexylaniline(東京化成工業株式会社製)8.9質量部と1-Bromo-4-hexylbenzene (東京化成工業株式会社製)12.0質量部とテトラヒドロフラン(THF)300質量部を用意。これらを窒素フローした三口フラスコ中に入れた。t-BuONa10%水溶液50質量部を滴下後、(1,1’-Bis(diphenylphosphino)ferrocene)dichloropalladium(II)(アルドリッチ社製)1質量部を加えて5時間還流。
直径30mm、長さ260.5mmのアルミニウムシリンダーを超音波水洗浄したものを支持体とした。
画像欠陥である黒ポチ、かぶり評価は白画像を出力し、白ポチはベタ画像を出力し目視で評価した。また微小濃度差はハーフトーン画像を出力し同様に目視で評価した。
実施例1において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1をそれぞれ表6に示すものに変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体2〜20を作製した。また、電子写真感光体2〜20の評価を、電子写真感光体1と同様にして行った。結果を表6に示す。
実施例1において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1をそれぞれ表6に示すものに変更しポリαメチルスチレン樹脂をポリフェニレンエーテル樹脂(ザイロン、旭ケミカル社製)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体21〜30を作製した。また、電子写真感光体21〜30の評価を、電子写真感光体1と同様にして行った。結果を表6に示す。
実施例1において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1を用いず、化合物(C)を10部とした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。評価を電子写真感光体1と同様にして行った。結果を表6に示す。
実施例1において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1を下記化合物(D)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。評価を電子写真感光体1と同様にして行った。結果を表6に示す。
実施例1において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1を下記化合物(E)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。評価を電子写真感光体1と同様にして行った。結果を表6に示す。
実施例1において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1を下記化合物(F)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。評価を電子写真感光体1と同様にして行った。結果を表6に示す。
実施例1において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1を下記化合物(G)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。評価を電子写真感光体1と同様にして行った。結果を表6に示す。
実施例1において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1を下記化合物(H)に変えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。評価を電子写真感光体1と同様にして行った。結果を表6に示す。
実施例1において、例示化合物1−1を1部、構造式(C)で示される化合物を9部とし電荷輸送層の膜厚を15μmに変更し、電荷輸送層上に以下のような保護層(第二電荷輸送層)を設けた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体31を作製した。結果を表7に示す。
実施例31において、例示化合物1−1を2部、構造式(C)で示される化合物を8部とした以外は、実施例31と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例31において、例示化合物1−1を3部、構造式(C)で示される化合物を7部とした以外は、実施例31と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例31において、例示化合物1−1を5部、構造式(C)で示される化合物を5部とした以外は、実施例31と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例31において、例示化合物1−1を8部、構造式(C)で示される化合物を2部とした以外は、実施例31と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例31において、例示化合物1−1を9部、構造式(C)で示される化合物を1部とした以外は、実施例31と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例31において、構造式(C)で示される化合物を用いず、例示化合物1−1を10部とした以外は、実施例31と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例35において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1をそれぞれ表7に示すものに変更した以外は、実施例35と同様にして電子写真感光体38〜47を作製した。結果を表7に示す。
実施例35において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1を例示化合物4-1に変更し、保護層(第二電荷輸送層)を以下のように設けた以外は、実施例35と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例48において、電荷輸送層に用いた例示化合物4−1をそれぞれ表7に示すものに変更した以外は、実施例48と同様にして電子写真感光体38〜47を作製した。結果を表7に示す。
実施例35において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1をそれぞれ表7に示すものに変更しポリαメチルスチレン樹脂をポリフェニレンエーテル樹脂(ザイロン、旭ケミカル社製)に変えた以外は、実施例35と同様にして電子写真感光体53〜64を作製した。結果を表7に示す。
実施例31において、電荷輸送層に用いた例示化合物1−1を例示化合物4−1に変更した以外は、実施例31と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例65において、更に例示化合物6−2を1部加えた以外は、実施例65と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例65において、更に例示化合物6−2を2部加えた以外は、実施例65と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例65において、更に例示化合物6−2を4部加えた以外は、実施例65と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例65において、更に例示化合物6−2を6部加えた以外は、実施例65と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例65において、更に例示化合物6−2を8部加えた以外は、実施例65と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例67において、例示化合物6−2を例示化合物6−4に変えた以外は、実施例67と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例67において、例示化合物6−2を例示化合物6−12に変えた以外は、実施例67と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例67において、例示化合物6−2を例示化合物6−32に変えた以外は、実施例67と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例67において、例示化合物6−2を例示化合物6−34に変えた以外は、実施例67と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
実施例67において、例示化合物6−2を例示化合物6−44に変えた以外は、実施例67と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
比較例1において、電荷輸送層の膜厚を15μmに変更し、電荷輸送層上に実施例31と同様な保護層(第二電荷輸送層)を設けた以外は、比較例1と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
比較例2において、電荷輸送層の膜厚を15μmに変更し、電荷輸送層上に実施例31と同様な保護層(第二電荷輸送層)を設けた以外は、比較例2と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
比較例3において、電荷輸送層の膜厚を15μmに変更し、電荷輸送層上に実施例31と同様な保護層(第二電荷輸送層)を設けた以外は、比較例3と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
比較例4において、電荷輸送層の膜厚を15μmに変更し、電荷輸送層上に実施例31と同様な保護層(第二電荷輸送層)を設けた以外は、比較例4と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
比較例5において、電荷輸送層の膜厚を15μmに変更し、電荷輸送層上に実施例31と同様な保護層(第二電荷輸送層)を設けた以外は、比較例5と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
比較例6において、電荷輸送層の膜厚を15μmに変更し、電荷輸送層上に実施例31と同様な保護層(第二電荷輸送層)を設けた以外は、比較例6と同様にして電子写真感光体を作製した。結果を表7に示す。
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
Claims (12)
- 支持体及び該支持体上に設けられた電荷発生物質を含有する電荷発生層、及び該電荷発生層上に設けられた電荷輸送性化合物を含有する電荷輸送層を有する電子写真感光体において、該電荷輸送層が炭素数6以上10以下のアルキル基を有する電荷輸送性化合物と、ポリスチレン樹脂又はポリフェニレンオキシド樹脂とを含有することを特徴とする電子写真感光体。
- 前記炭素数6以上10以下のアルキル基を有する電荷輸送性化合物が、下記一般式(4)で示される化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 上記一般式(5)の構造を有する化合物の含有量が、前記電荷輸送性化合物と前記ポリスチレン樹脂又はポリフェニレンオキシド樹脂との総重量に対して、5%以上30%以下である請求項1乃至6のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送層上に更に保護層を有する請求項1乃至8のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記保護層は、同一分子内に二つ以上の連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物又は該正孔輸送性化合物を熱若しくは光を用いて重合若しくは架橋することにより硬化した化合物の少なくとも一方を含有することを特徴とする請求項9に記載の電子写真感光体。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像する現像手段、電子写真感光体上のトナー像を転写材上に転写する転写手段及び転写工程後の電子写真感光体上に残余するトナーを回収するクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを共に一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像する現像手段及び電子写真感光体上のトナー像を転写材上に転写する転写手段を備えることを特徴とする電子写真装置。
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