JP2010002001A - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切替式の液封入式防振装置において、アクチュエータのハウジングを溶着により接合可能として、低コスト化と小型化を図る。
【解決手段】オリフィス流路40,42の開閉を切り替えるバルブ44を回転駆動するアクチュエータ72を、第2取付具14の周壁部の外側に対向して設ける。アクチュエータのハウジング87において、第2取付具に対向する第1面87Aにモータ85の出力軸74を突設するとともに、ハウジングの上面87Bにおいて出力軸に垂直な方向に向けて外部電源に接続するためのコネクタ88を突設する。ハウジング87を、接合部94により互いに接合された第1ハウジング部96と第2ハウジング部98とで構成し、ハウジングの上面87Bにおいて第1ハウジング部96側にコネクタ88が突設されるよう接合部94の位置を設定した上で、両ハウジング部を接合部94にて溶着により接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液封入式防振装置に関するものである。
自動車エンジン等の振動源の振動を車体側に伝達しないように支承するエンジンマウント等の防振装置として、次のような構成を持つものが知られている。すなわち、第1取付具と第2取付具をゴム弾性体からなる防振基体で連結するとともに、防振基体が室壁の一部をなす主液室と、ダイヤフラムが室壁の一部をなす副液室を設けた液封入式防振装置において、主液室と副液室の間を複数のオリフィス流路で連通させるとともに、これらオリフィス流路を開閉するバルブを設けて、アクチュエータによりバルブを駆動し、バルブの回転によりオリフィス通路を開閉するよう構成した切替式のものが知られている(下記特許文献1,2参照)。
上記アクチュエータは、バルブに連結されて回転駆動するためのモータの出力軸を有するとともに、該モータを収容するためのハウジングを備えてなる。かかるハウジングは、通常2つの部材を組み合わせて接合することにより、内部に上記モータを収納するように構成されている。
特開2001−099224号公報 特開平11−22778号公報
上記のようなアクチュエータのハウジングにおいては、モータを外部電源に接続する必要があり、そのため、特許文献1では、ハウジング内からワイヤを引き出している。しかしながら、このようなワイヤを引き出すタイプでは、当該引き出し部におけるワイヤとハウジングの貫通孔との間にシールゴムなどのシール構造を設けなければならない。これに対し、ハウジングにコネクタを設ける構造であれば、このようなシール構造が不要となり、有利である。
ハウジングにコネクタを設ける場合、例えば、出力軸を突設したハウジングの一側面と反対側の側面(即ち、外方側の側面)において、当該出力軸と平行にコネクタを突設することが考えられる。しかしながら、コネクタを出力軸と反対側においてこれと平行に突設させると、コネクタの突出長に相当する分だけ、防振装置全体の外形(軸直角方向における外形)が大きくなってしまう。これを解消するためには、モータが収容された厚みのあるハウジング本体部分からコネクタの形成するための張り出し部を、本体部分よりも薄く設け、該張り出し部において前記出力軸と平行にコネクタを突設すればよい。しかしながら、このような張り出し部を設けると、今度はハウジング自体の外形が大きくなってしまう。ところで、ハウジングをモータ収納後に接合する際、溶着により接合することが考えられるが、上記張り出し部を設けた構成であると、車両搭載上の制約からハウジングの外形が制限されるため、溶着のための面積を確保することが難しくなる。そのため、溶着ではなく、ネジ止めでハウジングを接合しなければならず、その場合、シール性を確保するために接合部にガスケットを要するので、コスト高となる。また、ネジ止めのための締結面を確保する必要があり、その分外形が大きくなってしまう。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、上記のような切替式の液封入式防振装置において、アクチュエータのハウジングを溶着により接合可能として、低コスト化と小型化を図ることを目的とする。
本発明に係る液封入式防振装置は、振動源側と支持側の一方に取り付けられる第1取付具と、振動源側と支持側の他方に取り付けられる筒状の第2取付具と、前記第1取付具と第2取付具との間に介設されたゴム状弾性体からなる防振基体と、前記防振基体が室壁の一部をなす液体が封入された主液室と、ゴム状弾性膜からなるダイヤフラムが室壁の一部をなす液体が封入された副液室と、前記主液室と前記副液室を連通させるオリフィス流路と、前記オリフィス流路の開放状態と閉塞状態を切り替えるバルブと、前記バルブに回転駆動力を付与するアクチュエータと、を備えるものである。ここにおいて、前記アクチュエータは、前記バルブを回転駆動するためのモータと、前記第2取付具の周壁部の外側に対向して配されて前記モータを収容するハウジングと、前記ハウジングにおける前記第2取付具の周壁部に対向する第1面に突設されて前記バルブに連結されることで当該バルブを回転駆動する前記モータの出力軸と、前記出力軸に垂直な方向に向けて前記ハウジングの第2面に突設されて前記モータを外部電源に接続するためのコネクタとを備えてなる。また、前記ハウジングが、当該ハウジングを前記出力軸の軸方向に垂直に切断するように延びる接合部により互いに接合された前記第2取付具の周壁部側の第1ハウジング部と前記周壁部とは反対側の第2ハウジング部とからなり、前記ハウジングの第2面のうち前記第1ハウジング部と第2ハウジング部のいずれか一方側に前記コネクタが突設されるよう前記接合部の位置が設定されて、前記第1ハウジング部と第2ハウジング部が前記接合部において溶着により接合されている。
上記構成によれば、アクチュエータのハウジングにおいて、出力軸に垂直にコネクタを設けた上で、該コネクタをハウジングの第2面において第1ハウジング部と第2ハウジング部のいずれか一方側に設けて、両者の接合部にコネクタがかからないように設定している。これにより、第2面にコネクタを有するにもかかわらず、ハウジングの全周にわたって溶着のための接合部の面積を十分に確保することができる。そのため、両ハウジング部を溶着により高品質に接合することが可能となるので、もはやネジ止めする必要はなくなり、よって、ネジ止めする場合に比べてコストが低減されるとともに、ネジ止めのための締結面が不要となって小型化を図ることができる。
上記構成においては、前記第2取付具の周壁部の内側に前記主液室と前記副液室を仕切る仕切り体が設けられ、前記仕切り体に前記バルブを装着するための装着穴が前記第2取付具の軸直角方向に延びて設けられ、前記第2取付具の周壁部に前記アクチュエータの出力軸を挿通するための挿通開口が前記仕切り体の装着穴に連通させて設けられてもよい。
上記構成においては、また、前記第2取付具が軸方向を上下方向に向けて前記支持側に取り付けられるとともに、前記第1取付具が前記第2取付具の上方において前記振動源側に取り付けられるよう構成され、前記ハウジングの上面を前記第2面として当該上面に前記コネクタが上方に向けて突設されてもよい。このようにコネクタが上方に突設されていると、防振装置の車両への搭載後に、コネクタに対して外部電源からのケーブルを接続する際に、接続しやすく、作業性に優れる。
上記構成においては、また、前記ダイヤフラムが前記第2取付具に取り付けられた第1ダイヤフラムであり、前記副液室が前記第1ダイヤフラムが室壁の一部をなす第1副液室であり、前記仕切り体の主液室側部分にゴム状弾性膜からなる第2ダイヤフラムが設けられて、該第2ダイヤフラムによって第2副液室が前記主液室から区画形成され、前記仕切り体には、前記主液室と前記第1副液室を連通させる第1オリフィス流路と、前記第1オリフィス流路よりも高周波数域にチューニングされて前記主液室と前記第1副液室を連通させる第2オリフィス流路と、前記第2オリフィス流路よりも高周波数域にチューニングされて前記第1副液室と前記第2副液室を連通させる第3オリフィス流路と、が設けられ、前記仕切り体には当該仕切り体の軸方向に延びて前記第1副液室側に開口する内腔部が設けられ、前記バルブが当該バルブの軸方向を前記仕切り体の軸直角方向に向けて前記内腔部に設けられ、前記内腔部の前記バルブよりも主液室側を中間室として、前記中間室に前記第2オリフィス流路及び前記第3オリフィス流路の第1副液室側端部が接続され、前記バルブの回転により前記第1副液室に対する前記中間室の開放状態と閉塞状態とが切り替わるよう構成されてもよい。このように、第2オリフィス流路と第3オリフィス流路を中間室に集めて一方向の流れにした上で、バルブの回転により制御するようにしたので、バルブの切り替え作動回転角を90度に設定することができる。そのため、バルブの切り替え作動回転角が180度である場合に比べて、切り替え作動時間を短くすることができる。
上記構成においては、前記第3オリフィス流路が、前記第1副液室と前記第2副液室を連通させる主流路と、前記主流路から分岐して設けられて前記第1副液室に接続されかつ前記主流路よりも断面積の小さな副流路とからなり、前記バルブは、前記第2オリフィス流路が開放状態であり、前記第3オリフィス流路の前記主流路が開放状態かつ前記副流路が閉塞状態である第1の状態と、前記第2オリフィス流路が閉塞状態であり、前記第3オリフィス流路の前記主流路が閉塞状態かつ前記副流路が開放状態である第2の状態とに切替制御されるよう構成されてもよい。この場合、上記第1の状態では、第2オリフィス流路と第3オリフィス流路の主流路が開放状態であるため、両オリフィス流路により優れた防振効果を発揮することができる。その際、第3オリフィス流路の副流路は閉塞状態であるため、第3オリフィス流路本来の防振効果を発揮することができる。一方、上記第2の状態では、第2オリフィス流路と第3オリフィス流路の主流路が閉塞状態であるため、より低周波数域にチューニングされた第1オリフィス流路による減衰性能が発揮される。その際、第1副液室と第2副液室の間が第3オリフィス流路の副流路を介して連通されているので、大振幅振動が入力して主液室内が負圧状態となったときに、該副流路を通って第1副液室から第2副液室への液体の補充がなされる。そのため、第2ダイヤフラムが主液室側に撓み変形可能となり、これにより、主液室の負圧状態が緩和されて、キャビテーションを抑制することができる。
上記のように、本発明によれば、アクチュエータのハウジングを溶着により接合可能として、低コスト化と小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る液封入式防振装置10の縦断面図であり、図2は、同防振装置10の斜視図である。この防振装置10は、自動車のエンジンを支承するエンジンマウントであり、振動源であるエンジン側に取り付けられる上側の第1取付具12と、支持側の車体に取り付けられる筒状をなす下側の第2取付具14と、これら両取付具12,14の間に介設されて両者を連結するゴム弾性体からなる防振基体16と、この防振基体16に対向して第2取付具14に取り付けられて防振基体16との間に液体の封入された液室18を形成する可撓性ゴム膜からなる第1ダイヤフラム20とを備えてなる。
第1取付具12は、第2取付具14の軸芯部上方に配されたボス金具である。第2取付具14は、内側に上記液室18を形成する周壁部である筒状胴部22と、その下端部にかしめ締結された有底筒状部24とからなる本体金具であり、軸方向Xを上下方向に向けて配される部材である。防振基体16は、略傘状に形成され、その上部に第1取付具12が埋設された状態に加硫接着され、下端外周部が筒状胴部22の上端開口部に加硫接着されている。防振基体16の下端部には、筒状胴部22の内周面を覆うゴム層26が連なっている。第1ダイヤフラム20は、その外周部に環状の補強金具20Aが埋設一体化され、この補強金具20Aが筒状胴部22と有底筒状部24とのかしめ締結部に固定されている。
液室18は、筒状胴部22の内側において、防振基体16の下面と第1ダイヤフラム20との間に形成されている。そして、筒状胴部22の内側に嵌着された仕切り体28によって、液室18は、防振基体16側、即ち防振基体16が室壁の一部をなす上側の主液室18Aと、第1ダイヤフラム20側、即ち第1ダイヤフラム20が室壁の一部をなす下側の第1副液室18Bとに仕切られている。また、仕切り体28の主液室18A側部分、即ち上部に、可撓性ゴム膜からなる第2ダイヤフラム30により主液室18Aから区画された第2副液室18Cが設けられている。
仕切り体28は、厚肉円板状の仕切り部本体32と、中央部に第2ダイヤフラム30を備えて仕切り部本体32の上面を覆蓋する蓋板部34と、仕切り部本体32の下面を受ける受け板部36とからなる。そして、仕切り体28は、受け板部36を上記補強金具20Aとともに、筒状胴部22と有底筒状部24とのかしめ締結部に固定することにより、ゴム層26に設けられた段部26Aと受け板部36との間で軸方向(即ち、上下方向)Xに挟まれた状態に保持されている。ここで、仕切り板部本体32は、図5に示すように上下2分割式に構成されており、上側の薄肉の第1部材32Aと下側の厚肉の第2部材32Bとなる。また、蓋板部34は、リング状金属板の中央開口部を塞ぐように、当該開口縁に第2ダイヤフラム30を加硫接着することで形成されている。
仕切り体28には、主液室18Aと第1副液室18Bを連通させる第1オリフィス流路38と、主液室18Aと第1副液室18Bを連通させる第2オリフィス流路40と、第1副液室18Bと第2副液室18Cを連通させる第3オリフィス流路42とが設けられるとともに、第2オリフィス流路40と第3オリフィス流路42の開放状態と閉塞状態を切り替えるバルブ44が設けられている。
第1オリフィス流路38は、車両走行時のシェイク振動を減衰するために、シェイク振動に対応した低周波数域(例えば、5〜15Hz程度)にチューニングされている。すなわち、第1オリフィス流路38を通じて流動する液体の共振作用に基づく減衰効果がシェイク振動の入力時に有効に発揮されるように、流路の断面積及び長さを調整することによってチューニングされている。
第2オリフィス流路40は、第1オリフィス流路38よりも高周波数域でありかつ第3オリフィス流路42よりも低周波数域である中周波数域にチューニングされたオリフィス流路である。ここでは、アイドル時(車両停止時)のアイドル振動のうち、エンジンの回転成分そのもののような低周波数域の振動を低減するために、当該低周波数域のアイドル振動(例えば、10〜15Hz程度)にチューニングされている。すなわち、第2オリフィス流路40を通じて流動する液体の共振作用に基づく減衰効果が上記低周波数域のアイドル振動の入力時に有効に発揮されるように、流路の断面積及び長さを調整することによってチューニングされている。
第3オリフィス流路42は、第2オリフィス流路40よりも高周波数域にチューニングされたオリフィス流路である。ここでは、アイドル振動のうち、エンジンの爆発1次成分のような高周波数域の振動を低減するために、当該高周波数域のアイドル振動(例えば、30〜50Hz程度)にチューニングされている。すなわち、第3オリフィス流路42を通じて流動する液体の共振作用に基づく低動ばね効果が上記高周波数域のアイドル振動の入力時に有効に発揮されるように、流路の断面積及び長さを調整することによってチューニングされている。
図3,5に示すように、仕切り部本体32の上面の外周部には周方向Cに延びる平面視円弧状の第1の溝46が設けられ、この第1の溝46の一端部は、仕切り部本体32を貫通して軸方向Xに延びる貫通孔48により第1副液室18Bに開口している。また、仕切り部本体32の上面における第1の溝46よりも内周側には周方向Cに延びる平面視円弧状の第2の溝50が設けられ、この第2の溝50の一端部には第1部材32Aを貫通する貫通孔52が設けられている。更に、仕切り部本体32の上面の中央部には、円形の凹所54が設けられ、この凹所54には上記第1部材32Aを貫通する貫通孔56が設けられている。
図4に示すように、仕切り部本体32の上面に重ね合わされる蓋板部34には、第1の溝46の他端部に対応する位置に通孔58が設けられ、また、第2の溝50の他端部に対応する位置に通孔60が設けられている。
図5に示すように、仕切り部本体32における第1部材32Aの下面に重ね合わされる第2部材32Bには、軸方向Xに貫通する内腔部62が形成されており、これにより、仕切り体28には、軸方向Xに延びて第1副液室18B側に開口する内腔部62が設けられている。内腔部62は、上記凹所54と軸方向Xで重なるように仕切り体28の中央部に設けられている。第2部材32Bには、また、上記第2の溝50から延びる貫通孔52の下端と内腔部62とを接続する軸直角方向Yに延びる第1の接続溝64が設けられるとともに、上記凹所54から延びる貫通孔56の下端と内腔部62とを接続する軸直角方向Yに延びる第2の接続溝66が設けられている。貫通孔52と貫通孔56は、仕切り体28の中心に位置する内腔部62を挟んで軸直角方向Yに対向する位置に設けられており、従って、第1の接続溝64と第2の接続溝66は、図3に示すように直線状に形成されている。
第2部材32Bには、また、図5に示すように、軸直角方向Yに延びる断面円形の装着穴68が、内腔部62を横断するように設けられており、この装着穴68にバルブ44が回動自在に装着されている。すなわち、バルブ44は、その軸方向Sを仕切り体28の軸直角方向Yに向けて内腔部62に配されたロータリバルブであり、バルブ44の軸方向両端部44A,44Bが、内腔部62に向けて開かれた各嵌合凹部70,70内に回動自在に嵌合保持されている。
詳細には、装着穴68は、軸直角方向Yの一方側に開口するバルブ44を挿入するための挿入室68Aと、バルブ44が嵌合保持される保持室68Bと、バルブ44を回転駆動させるための後記アクチュエータ72の出力軸74が挿入される駆動室68Cとからなる。挿入室68Aから挿入されたバルブ44は、円板状の係止部材76を圧入することにより抜脱不能に保持室68Bに保持され、係止部材76により形成される嵌合凹部70内に軸方向一端部44Aが保持されている。一方、軸方向他端部44Bには、バルブ44の軸方向Sに突出する被駆動軸44Cが突設され、該被駆動軸44Cが、保持室68Bと駆動室68Cを連通するシール室68Dに挿通されてOリング78によりシールされるとともに、駆動室68C側に突出して出力軸74と連結されている。
上記内腔部62におけるバルブ44よりも主液室18A側の部分を中間室80としたとき、バルブ44には、当該バルブ44の第1の軸直角方向T1(図6(b)参照)に貫通して中間室80を第1副液室18Bに対して開放させる接続流路82が形成されている。そして、バルブ44の回転により、第1副液室18Bに対する中間室80の開放状態(図7(a)の状態)と閉塞状態(図7(b)の状態)とが切り替わるよう構成されている。
また、中間室80には、その内部を、第1の接続溝64が接続された側の区画80Aと、第2の接続溝66が接続された側の区画80Bとに仕切る遮断壁84が軸方向Xに沿って設けられている。
以上のように構成された仕切り体28は、蓋板部34を仕切り部本体32の上面に被せることで、上記通孔58と第1の溝46と貫通孔48とにより、常時開放の第1オリフィス流路38が形成されている。また、主液室18Aから、上記通孔60、第2の溝50、貫通孔52、第1の接続溝64及び中間室80の上記区画80Aを通って、第1副液室18B側に連通される第2オリフィス流路40が形成されている。また、凹所54が蓋板部34の第2ダイヤフラム30に覆蓋されることで、第2副液室18Cが形成されるとともに、第2副液室18Cから、上記貫通孔56、第2の接続溝66及び中間室80の上記区画80Bを通って、第1副液室18B側に連通される第3オリフィス流路42が形成されている。
ここにおいて、上記第3オリフィス流路42は、第1副液室18Bと第2副液室18Cを連通させる主流路42Aと、該主流路42Aから中間室80を介さずに分岐して設けられて第1副液室18Bに接続される副流路42Bとで構成されている。主流路42Aと副流路42Bは、バルブ44によって交互に開放状態と閉塞状態が切り替えられるように構成されており、従って、第3オリフィス流路42は、主流路42Aと副流路42Bのいずれかが常時開放している。
主流路42Aは、上記した高周波数域のアイドル振動を低減するためにチューニングされた本来の流路である。一方、副流路42Bは、第3オリフィス流路42の圧力損失を調整するための圧力損失調整流路として機能するものであり、主流路42Aよりも断面積が十分に小さく設定された微細流路である。すなわち、副流路42Bを閉じて主流路42Aを開いている状態では、第3オリフィス流路42の圧力損失は小さく、そのため、第3オリフィス流路42を液体が流れやすいので、第3オリフィス流路42本来の防振効果が発揮される。逆に、副流路42Bを開いて主流路42Aを閉じた状態では、第3オリフィス流路42の圧力損失が大きく、そのため、第3オリフィス流路42を液体が流れにくくなっている。
このように、副流路42Bを通しての第3オリフィス流路42の流動抵抗は、主流路42Aを通しての第3オリフィス流路42の流動抵抗よりも著しく大きく設定されている。また、副流路42Bは、第1オリフィス流路38及び第2オリフィス流路40よりも断面積が十分に小さく設定されており、副流路42Bを通しての第3オリフィス流路42の流動抵抗が、第1オリフィス流路38や第2オリフィス流路40の流動抵抗よりも大きく設定されている。
副流路42Bは、仕切り部本体32の上記第2の接続溝66から軸方向Xに貫通して設けられている。そして、図1,5に示すように、嵌合凹部70内に保持されたバルブ44の軸方向一端部44Aには、副流路42を連通させる連通孔86が設けられている。連通孔86は、図6に示すように、接続流路82の貫通方向である第1の軸直角方向T1に対して垂直な第2の軸直角方向T2に貫通するように設けられている。
これにより、第2オリフィス流路40及び第3オリフィス流路42は、バルブ44の回転によって、
(1)第2オリフィス流路40が開放状態であり、第3オリフィス流路42の主流路42Aが開放状態かつ副流路42Bが閉塞状態である第1の状態(図1及び図7(a)の状態)と、
(2)第2オリフィス流路40が閉塞状態であり、第3オリフィス流路42の主流路42Aが閉塞状態かつ副流路42Bが開放状態である第2の状態(図5及び図7(b)の状態)と、
に切替制御される。なお、第1オリフィス流路38は常時開放状態である。
次に、バルブ44に回転駆動力を付与して上記切替制御を行うアクチュエータ72について説明する。
アクチュエータ72は、図10に示すように、バルブ44を回転駆動するためのモータ85と、該モータ85を収容する箱形のハウジング87と、該ハウジング87から突設されたモータ85の出力軸74と、モータ85を外部電源に接続するためのコネクタ88とを備えてなる。
図1,2に示すように、ハウジング87は、第2取付具14の周壁部である筒状胴部22の外側に対向して配された直方体状の容器であり、熱可塑性樹脂により形成されている。
また、出力軸74は、筒状胴部22の外周面に対向するハウジング87の面(第1面)87Aに垂直に突設されている。出力軸74は、不図示のギヤを介してモータ85と接続されており、バルブ44の被駆動軸44Cと連結されることで、バルブ44を回転駆動する動力を被駆動軸44Cに伝達するように構成されている。出力軸74は、上記第1面87Aに突設された円筒状の筒状カバー90により同軸状に覆われている。筒状カバー90は、図1に示すように、出力軸74とともに仕切り体28の駆動室68C内に挿入されて、その先端でゴム状弾性体からなるダストシール材92を仕切り体28に対して押圧するように構成され、これにより、出力軸74と被駆動軸44Cとの接続部にダストが侵入しないようにシールしている。
コネクタ88は、図1,11に示すように、出力軸74に垂直な方向に向けてハウジング87から突設されており、ハウジング87内に収容されたプリント配線板93(図10参照)を介してモータ85に接続されている。コネクタ88を突設するハウジング87の面(第2面)87Bは、上記第1面87Aに対して垂直に相隣ることで辺を構成する面であれば、例えば、ハウジング87の左右両側面や下面でもよいが、本実施形態ではハウジング87の上面に設定されている。すなわち、この例では、コネクタ88は、ハウジング87の上面87Bに垂直に突設されており、従ってコネクタ88は上方に向けて設けられている。
図1,11に示すように、ハウジング87は、当該ハウジング87を出力軸74の軸方向Sに垂直に切断するように延びる接合部94により互いに接合された筒状胴部22側の第1ハウジング部96と筒状胴部22とは反対側の第2ハウジング部98とで構成されている。すなわち、ハウジング87は、上記軸方向Sにおいて2つに分割された第1ハウジング部96と第2ハウジング部98を接合することにより形成されている。この例では、第1ハウジング部96と第2ハウジング部98は、軸方向Sに垂直な平面内に接合部94を有して互いに接合されている。これにより、上記第1面87Aに相隣るハウジング87の4つの面は、第1ハウジング部96と第2ハウジング部98とを接合することでそれぞれ単一の面として形成されている。
接合部94の位置は、ハウジング87の上面(第2面)87Bのうち第1ハウジング部96側に上記コネクタ88が突設されるように設定されている。すなわち、コネクタ88が接合部94にかからず、第1ハウジング部96のみから突設するように、接合部94の位置が設定されている。そのため、この例では、第1ハウジング部96の方が第2ハウジング部98よりも軸方向Sでの深さが深い容器状に形成され、第2ハウジング部98は、第1ハウジング部96の開口部を塞ぐ蓋状に形成されている。なお、これとは逆に、第2ハウジング部98の方を深い容器状に設けて、第2ハウジング部98側にコネクタ88が突設されるように接合部94の位置を設定することもできる。
上記の第1ハウジング部96と第2ハウジング部98は、接合部94において溶着により接合されており、これにより内部に収容したモータ85を外気からシールした状態にハウジング87が形成されている。溶着方法としては、第1ハウジング部96と第2ハウジング部98の接合部94にて両者の界面を加熱溶融して接合するものであれば、特に限定されず、例えば、超音波溶接、高周波溶接、熱風溶接等を利用することができ、特には超音波溶接が好適である。
以上よりなるアクチュエータ72は、ブラケット100を介して第2取付具14の筒状胴部22に固定される。
詳細には、図8,9に示すように、第2取付具14の筒状胴部22には、アクチュエータ72の出力軸74を挿通するための円形の挿通開口102が、上記仕切り体28の装着穴68に連通するように穿設されている。この挿通開口102の周方向Cの両側には、左右一対の取付受部104が固設されている。取付受部104は、上記ブラケット100がボルト106により固定される部位であり、筒状胴部22に溶接により固定されている。取付受部104は、図9に示すように、筒状胴部22の外周面からアクチュエータ72側に向かって傾斜した姿勢に突設されており、取付け面104Aの背後には、ボルト106と締結可能なナット108が固設されている。
ブラケット100は、ハウジング87が固定される固定板部110と、上記一対の取付受部104にボルト締結される左右一対の固定腕部112とからなる。ハウジング87の左右両側部にはボルト挿通孔部114が側方に突設されており、図2,9に示すように、ハウジング87は、該ボルト挿通孔部114にてブラケット100の固定板部110に対してボルト116により締結固定されている。
また、固定腕部112は、図9に示すように、固定板部110の両側縁部から、筒状胴部22側に向かって僅かに傾斜しながら左右両方向に延びる帯板状に形成されている。固定腕部112の先端部にはボルト挿通孔118が設けられ、該ボルト挿通孔118に上記ボルト106が挿通されて前記取付受部104に固定されている。
なお、アクチュエータ72においては、バルブ44の上記切替制御を行うために、出力軸74の回転位置(回転方向における角度位置)を検知しながらモータ85のON/OFFを制御する必要がある。出力軸74を回転位置を検知するための機構としては、特に限定されない。例えば、出力軸の周面に磁石をN極−S極交互に周方向に並べて設け、その磁力をホール素子等の半導体を用いて検知することで、出力軸の回転位置を非接触式にて検出するようにしてもよい。あるいはまた、上記特許文献1に記載されているように、出力軸の回転位置を接点方式のスイッチにより検知するようにしてもよい。
以上よりなる本実施形態の防振装置10は、次のように作動させる。すなわち、停車したアイドル時には、バルブ44を回転させて上記第1の状態とする。このとき、第2オリフィス流路40と第3オリフィス流路42の主流路42Aが開放状態であるため、両オリフィス流路40,42を通じての液体の共振作用により、アイドル振動に対する優れた防振効果を発揮することができる。その際、第3オリフィス流路42の副流路42Bは閉塞状態であるため、主流路42Aでの流量低下を防止して、第3オリフィス流路42本来の防振効果を発揮することができる。また、第2オリフィス流路40と第3オリフィス流路42の主流路42Aを比較した場合、前者の方が低周波数側にチューニングされているため、一般的には流動抵抗が高く液体流動量が十分に確保されないおそれがあるが、上記のように第3オリフィス流路42を第2ダイヤフラム30を介して主液室18Aと区画形成された第2副液室18Cに接続しているので、双方のオリフィス流路40,42の機能を効果的に発揮させることができる。なお、この場合、第1オリフィス流路38も開放状態であるが、第1オリフィス流路38は更に低周波数側にチューニングされているため、液体の流動抵抗が大きく実質的に目詰まりした状態となる。
一方、車両走行時には、バルブ44を回転させて上記第2の状態とする。これにより、第2オリフィス流路40と第3オリフィス流路42の主流路42Aが閉塞されるため、第1オリフィス流路38を流動する液体の共振作用に基づき、シェイク振動(通常は振幅0.5mm程度)に対して減衰性能が発揮される。なお、このとき、第3オリフィス流路42の副流路42Bも開放状態であるが、副流路42Bを通しての第3オリフィス流路42の液体の流動は、圧力損失が大きいことから起こりにくく、従って、走行時の減衰性能の低下を抑えることができる。
また、かかる車両走行時において、大振幅振動(通常は振幅2mm程度)が入力して主液室18A内が負圧状態となったときには、第1副液室18Bと第2副液室18Cの間が第3オリフィス流路42の副流路42Bを介して連通されているので、該副流路42Bを通って第1副液室18Bから第2副液室18Cへの液体の補充がなされる。すなわち、副流路42Bは流れにくいものであるが、開放状態にあるため、主液室18Aの過大な負圧状態下では、液体の流動が生ずる。そのため、第2ダイヤフラム30が主液室18A側に撓み変形可能となり、これにより、主液室18Aの負圧状態が緩和されて、キャビテーションを抑制することができる。よって、走行時の減衰性能を確保しながら、キャビテーション対策を行うことができる。
本実施形態の液封入式防振装置10であると、上記構成のアクチュエータ72を具備することで、次の作用効果が奏される。すなわち、ハウジング87において、出力軸74が設けられた第1面87Aに直交する第2面(上面)87Bにコネクタ88を設け、すなわち、出力軸74に垂直な方向にコネクタ88を突設したので、上記した出力軸と平行にコネクタを突設する場合と比べて、軸方向S外方側への防振装置全体の外形を大きくすることなく、また、コネクタを形成するための張り出し部を設けることによるハウジング自体の外形が大きくなることを回避しつつ、図10に示すように、ハウジング87の全周にわたって溶着のための接合部94の面積を十分に確保することができる。
また、その際、仮にコネクタ88を接合部94に跨るように設けていると、図11に示すようにコネクタ88の周壁は薄いため、コネクタ部分において溶着のための一定の厚みと面積を確保することが難しい。これに対し、本実施形態であると、コネクタ88を接合部94にかからないように第1ハウジング部96側に限定してコネクタ88を形成したので、ハウジング87の第2面87Bにコネクタ88を有するにもかかわらず、ハウジング87の全周にわたって一定の溶着面積を確保することができる。
そのため、第1ハウジング部96と第2ハウジング部98を接合部94にて溶着により高品質に接合することが可能となる。これにより、上記したネジ止めによる固定はもはや必要なくなるので、ネジ止めする場合に比べてネジ及びガスケットの省略によりコストが低減されるとともに、ネジ止めのための締結面が不要となって小型化を図ることができる。
また、特に本実施形態であると、コネクタ88がハウジング87の上面87Aにおいて上方に向けて突設されているので、液封入式防振装置10を車両のエンジンルーム内に搭載した後に、コネクタ88に対して外部電源からのケーブルをエンジンルームの上方側から接続しやすく、作業性に優れる。
本実施形態であると、また、仕切り体28の構成として、第2オリフィス流路40と第3オリフィス流路42をバルブ44の直上に配置した中間室80に集合させ、一方向の流れにした上で、バルブ44の回転により両オリフィス流路40,42の開閉制御をするようにしたので、バルブ44の切り替え作動角が90度となり、そのため、切り替え作動時間を短くすることができる。
また、中間室80に第2オリフィス流路40と第3オリフィス流路42を区画する遮断壁84が設けられたので、車両走行時の上記第2の状態における第2オリフィス流路40と第3オリフィス流路42の連成による第1オリフィス流路38の流動量の低下を防ぐことができる。すなわち、第2の状態のときに、主液室18Aから第2副液室18Cへの液体の流動を防止することができる。そのため、第1オリフィス流路38による減衰性能の低下を回避することができる。
なお、上記実施形態では、シェイク振動とアイドル振動を対象としたが、これに限らず、周波数の異なる種々の振動に対して適用することができる。また、上記実施形態では、第1〜第3の3つのオリフィス流路を設けたものについて説明したが、これに限らず、2つのオリフィス流路を持つものであってもよく、更に、単一のオリフィス流路を持つものでも、その開閉を行うことにより防振性能を制御することができる。
また、内筒と外筒の間を防振基体で結合してなる円筒型の液封入式防振装置に適用してもよく、更に、エンジンマウント以外にも、ボディマウント、デフマウントなど、種々の防振装置に適用可能である。その他、一々列挙しないが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
実施形態に係る液封入式防振装置の縦断面図 同防振装置の斜視図 同防振装置の仕切り体を構成する仕切り部本体の平面図 同仕切り体の平面図 同仕切り体の縦断面図 同実施形態のバルブを示す(a)平面図と(b)側面図 同仕切り体の要部拡大断面図であり(a)は中間室の開放状態、(b)は中間室の閉塞状態 第1取付具と第2取付具と防振基体からなる加硫成形品の側面図 図8のIX−IX線断面図 同実施形態のアクチュエータの正面図 同アクチュエータの斜視図
符号の説明
10…液封入式防振装置
12…第1取付具
14…第2取付具
16…防振基体
18…液室、18A…主液室、18B…第1副液室、18C…第2副液室
20…第1ダイヤフラム
28…仕切り体
30…第2ダイヤフラム
38…第1オリフィス流路
40…第2オリフィス流路
42…第3オリフィス流路、42A主流路、42B副流路
44…バルブ
62…内腔部
68…装着穴
72…アクチュエータ
74…出力軸
80…中間室
85…モータ
87…ハウジング、87A…第1面、87B…第2面(上面)
88…コネクタ
94…接合部
96…第1ハウジング部
98…第2ハウジング部
102…挿通開口
X…第2取付具及び仕切り体の軸方向(上下方向)
Y…仕切り体の軸直角方向
S…バルブ及び出力軸の軸方向

Claims (5)

  1. 振動源側と支持側の一方に取り付けられる第1取付具と、振動源側と支持側の他方に取り付けられる筒状の第2取付具と、前記第1取付具と第2取付具との間に介設されたゴム状弾性体からなる防振基体と、前記防振基体が室壁の一部をなす液体が封入された主液室と、ゴム状弾性膜からなるダイヤフラムが室壁の一部をなす液体が封入された副液室と、前記主液室と前記副液室を連通させるオリフィス流路と、前記オリフィス流路の開放状態と閉塞状態を切り替えるバルブと、前記バルブに回転駆動力を付与するアクチュエータと、を備えた液封入式防振装置において、
    前記アクチュエータは、前記バルブを回転駆動するためのモータと、前記第2取付具の周壁部の外側に対向して配されて前記モータを収容するハウジングと、前記ハウジングにおける前記第2取付具の周壁部に対向する第1面に突設されて前記バルブに連結されることで当該バルブを回転駆動する前記モータの出力軸と、前記出力軸に垂直な方向に向けて前記ハウジングの第2面に突設されて前記モータを外部電源に接続するためのコネクタと、を備えてなり、
    前記ハウジングが、当該ハウジングを前記出力軸の軸方向に垂直に切断するように延びる接合部により互いに接合された前記第2取付具の周壁部側の第1ハウジング部と前記周壁部とは反対側の第2ハウジング部とからなり、前記ハウジングの第2面のうち前記第1ハウジング部と第2ハウジング部のいずれか一方側に前記コネクタが突設されるよう前記接合部の位置が設定されて、前記第1ハウジング部と第2ハウジング部が前記接合部において溶着により接合された、
    ことを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記第2取付具の周壁部の内側に前記主液室と前記副液室を仕切る仕切り体が設けられ、前記仕切り体に前記バルブを装着するための装着穴が前記第2取付具の軸直角方向に延びて設けられ、前記第2取付具の周壁部に前記アクチュエータの出力軸を挿通するための挿通開口が前記仕切り体の装着穴に連通させて設けられたことを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記第2取付具が軸方向を上下方向に向けて前記支持側に取り付けられるとともに、前記第1取付具が前記第2取付具の上方において前記振動源側に取り付けられるよう構成され、前記ハウジングの上面を前記第2面として当該上面に前記コネクタが上方に向けて突設されたことを特徴とする請求項2記載の液封入式防振装置。
  4. 前記ダイヤフラムが前記第2取付具に取り付けられた第1ダイヤフラムであり、前記副液室が前記第1ダイヤフラムが室壁の一部をなす第1副液室であり、
    前記仕切り体の主液室側部分にゴム状弾性膜からなる第2ダイヤフラムが設けられて、該第2ダイヤフラムによって第2副液室が前記主液室から区画形成され、
    前記仕切り体には、前記主液室と前記第1副液室を連通させる第1オリフィス流路と、前記第1オリフィス流路よりも高周波数域にチューニングされて前記主液室と前記第1副液室を連通させる第2オリフィス流路と、前記第2オリフィス流路よりも高周波数域にチューニングされて前記第1副液室と前記第2副液室を連通させる第3オリフィス流路と、が設けられ、
    前記仕切り体には当該仕切り体の軸方向に延びて前記第1副液室側に開口する内腔部が設けられ、前記バルブが当該バルブの軸方向を前記仕切り体の軸直角方向に向けて前記内腔部に設けられ、前記内腔部の前記バルブよりも主液室側を中間室として、前記中間室に前記第2オリフィス流路及び前記第3オリフィス流路の第1副液室側端部が接続され、前記バルブの回転により前記第1副液室に対する前記中間室の開放状態と閉塞状態とが切り替わるよう構成された、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液封入式防振装置。
  5. 前記第3オリフィス流路が、前記第1副液室と前記第2副液室を連通させる主流路と、前記主流路から分岐して設けられて前記第1副液室に接続されかつ前記主流路よりも断面積の小さな副流路とからなり、
    前記バルブは、前記第2オリフィス流路が開放状態であり、前記第3オリフィス流路の前記主流路が開放状態かつ前記副流路が閉塞状態である第1の状態と、前記第2オリフィス流路が閉塞状態であり、前記第3オリフィス流路の前記主流路が閉塞状態かつ前記副流路が開放状態である第2の状態とに切替制御される、
    ことを特徴とする請求項4記載の液封入式防振装置。
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