JP2009508998A - ポリアリールエーテルケトン類とポリエーテルイミドスルホン類とのブレンド品 - Google Patents

ポリアリールエーテルケトン類とポリエーテルイミドスルホン類とのブレンド品 Download PDF

Info

Publication number
JP2009508998A
JP2009508998A JP2008531319A JP2008531319A JP2009508998A JP 2009508998 A JP2009508998 A JP 2009508998A JP 2008531319 A JP2008531319 A JP 2008531319A JP 2008531319 A JP2008531319 A JP 2008531319A JP 2009508998 A JP2009508998 A JP 2009508998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
ketones
bis
polysulfone etherimide
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008531319A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5038315B2 (ja
Inventor
アネジャ,アシシュ
ガルーチ,ロバート・ラッセル
オドレ,ロイ・レイ
セス,カプリ・チャンドラカント
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JP2009508998A publication Critical patent/JP2009508998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5038315B2 publication Critical patent/JP5038315B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L79/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
    • C08L79/04Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08L79/08Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L81/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of polysulfones; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L81/06Polysulfones; Polyethersulfones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/02Polyalkylene oxides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31721Of polyimide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

ポリアリールエーテルケトン類と、ポリアリールケトン類と、ポリエーテルケトン類と、ポリエーテルエーテルケトン類と、およびそれらの混合物と、少なくとも1つのポリスルホンエーテルイミドのブレンドであって、上記のポリスルホンエーテルイミドは、少なくとも1つのアリールスルホン基を含む50モル%以上のポリマ結合を含む相分離ブレンドが開示される。このブレンドによって、高温での耐荷重性が改良されている。他の態様では、特に急速冷却速度で、高い結晶化温度を達成している。

Description

本発明は、ポリアリールエーテルケトン類と、ポリアリールケトン類と、ポリエーテルケトン類と、ポリエーテルエーテルケトン類と、それらの混合物と、少なくとも1つのポリスルホンエーテルイミドと、のブレンド品、およびそれから作られる成形品とに関する。
結晶性のポリアリールケトン樹脂類は、当分野においてはポリアリールエーテルケトン(PAEK)樹脂類として公知である。例えば、ポリアリールケトン類、ポリエーテルケトン類、ポリエーテルエーテルケトン類などのPAEK樹脂類は、耐溶剤性、難燃性、低摩耗率、耐磨耗性、および高強度など、非常に望ましい特性を有している。
しかしながら、これらの結晶性樹脂類はガラス転移温度(Tg)が比較的低いために、高温で負荷がかかる用途への応用は制限されている。この欠点は、鉱物繊維と同様に、ガラス繊維や炭素繊維あるいは他の補強材を添加することによって、解決とまではいかないが、改良される。これらの変更によって1つの特性は改良されるが、残念ながら、このために他の特性が悪影響を受ける。例えば、繊維の添加によって、重量が重くなる、流動性が悪化し成形品が異方性を帯びる等である。部品におけるこうした異方性によって、例えば、フィルムで、反りやその他の望ましくない変化、例えば、カールなどが発生しやすくなる。繊維添加剤によって成形品の表面平滑性が損なわれ、表面特性が不均一となる場合もある。特に厚みが薄い成形品やフィルムに対しては、こうしたことが起こりやすい。PAEK樹脂類に補強充填材を添加すれば、薄物フィルムや繊維の押出も難しくなる。
このために、型成形品類やシート類、フィルム類、および繊維類などでの改良された用途を可能とする良好な溶融加工性を持ち、同時に、例えば、高温での耐荷重性などの特性が改良された結晶性ポリアリールエーテルケトン類が求められている。
本発明は、ポリアリールエーテルケトン類と、ポリアリールケトン類と、ポリエーテルケトン類と、ポリエーテルエーテルケトン類と、これらの混合物と、少なくとも1つのポリスルホンエーテルイミドと、を含み、上記ポリスルホンエーテルイミドは、少なくとも1つのアリールスルホン基を含む50モル%以上のポリマ結合を有していることを特徴とする相分離ブレンドに関する。このブレンドによって、高温での耐荷重性が改良されている。他の態様では、特に、急速冷却速度で高い結晶化温度を達成している。このブレンドにおいては、特性を向上させるために、2つの分離ポリマ相が存在することが重要である。
本明細書および添付の特許請求の範囲において、多数の用語に言及するが、これらの用語は以下の意味を持つものと定義される。単数表現は、文脈上明らかにそうでない場合以外は、複数も包含する。「適宜な」あるいは「適宜に」は、後述する事象や状況が起こっても起こらなくてもよいことを意味し、関連する説明は事象が起こった場合と事象が起こらなかった場合の両方を包含する。
本発明は、
a)ポリアリールエーテルケトン類、ポリアリールケトン類、ポリエーテルケトン類、およびポリエーテルエーテルケトン類を含む群の1つ以上から選ばれる第1の樹脂成分と、
b)少なくとも1つのアリールスルホン基を含む50モル%以上の結合を有する、少なくとも1つのポリスルホンエーテルイミドを含む第2の樹脂成分と、
の混合物を含む相分離ポリマブレンドに関する。
本発明中の文脈において、分離相とは、PAEK樹脂とPSEI樹脂とが、例えば、顕微鏡検査、示差走査熱量計、あるいは動的機械分析などの標準的な分析技術を用いて識別できる分離した化学物質の混合物として存在することを意味し、少なくとも2つの異なるポリマ相、つまり1つはPAEK樹脂を含み1つはPSEI樹脂を含んだポリマ相を示すことを指す。これらの相が約80重量%を超える上記樹脂を含む場合もある。また、該ブレンドが、大きさ約0.1〜50μmの識別可能な分離領域を形成する場合もあり、また、上記の領域が約0.1〜20μmの大きさの場合もある。PAEKとPSEI樹脂の該ブレンドは、完全に非混合性であるか、あるいは部分的な混合性を示す場合でも、少なくとも固相状態においては、2つ以上の識別されるポリマ相として作用しなければならない。
第1の樹脂成分と第2の樹脂成分との比は任意に設定できるが、それによって、それぞれ樹脂単独で用いた場合よりも改良された、すなわち良好な特性を有するものが得られるか、あるいは、最終の応用分野によっては悪い特性にもなる。上記の比は、最終用途および所望の改良特性に応じて、1:99から99:1の範囲内で任意に選択される(数値は重量部)。上記の比は、15:85から85:15の範囲とすることもでき、さらに、25:75から75:25の範囲とすることもできる。応用分野によっては、40:60から60:40の範囲とすることもできる。当業者であれば、上記第1の樹脂成分と第2の樹脂成分との比を変化させてゆけば、所望の結果に応じて、上記の引用された範囲内でいずれかの実際の範囲に入ることは理解されるであろう。
最終ブレンドの特性は、成分比を変化させることによって調整できるが、その特性には、熱変形温度と耐加重性能とが含まれる。例えば、ある実施形態では、ポリエーテルイミドスルホン樹脂は、特性を変化させる、すなわち、添加量を増やすことによって、個々の樹脂成分そのものに対してPAEKブレンドの耐加重性能を向上させる有効量であれば、任意の添加量存在してもよい。全混合量に対して、ポリスルホンエーテルイミド量を70〜30重量%とし、ポリアリールエーテルケトン樹脂量を30〜70重量%とする場合もある。
本発明のいくつかの実施形態では、ASTM D5418に準拠して、0.46MPa(66psi)の応力下、厚み3.2mmの棒で測定した熱変形温度(HDT)は、約170℃以上である。0.46MPa(66psi)の応力下でのHDTが約200℃以上となる場合もある。さらに、PAEK−ポリスルホンエーテルイミドでの耐加重性能は、ASTM D1525に準拠して50ニュートン(N)の荷重下で測定したビカット軟化温度が約200℃以上であることからからもわかる場合もある。
さらに、PAEK−ポリスルホンエーテルイミド組成での耐加重性能は、ASTM D5 418に準拠して厚み3.2mmの棒に対して200℃で測定した曲げ弾性率が200MPa以上であることからもわかる場合もある。
本発明によるポリマブレンドは、ある量の、
a)ポリアリールエーテルケトン類と、ポリアリールケトン類と、ポリエーテルケトン類と、ポリエーテルエーテルケトン類と、を含む群の1つ以上から選ばれる第1の樹脂成分と、
b)少なくとも1つのアリールスルホン基を含む50モル%以上の結合を有する少なくとも1つのポリスルホンエーテルイミドを含む第2の樹脂成分と、
を溶融状態で混合して作ることができる。該2つの成分は当業者に公知の任意の方法を用いて混合されて、本発明のブレンドとされる。その方法には、押出法、焼結法などがある。
本発明中で用いられるように、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)類の用語には、主として配列の異なるケトン基およびエーテル基が結合した芳香族環、通常はフェニル環を含むいくつかのポリマタイプが含まれる。PAEK樹脂の例としては、ポリエーテルケトン(PEK)類、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)類、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン(PEKEKK)類、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)類、およびそれらのブレンドと、それらの基を含む共重合体類などがある。上記のPAEKポリマには、芳香族環、通常はフェニル環と、任意の配列のケト基およびエーテル基を含むモノマ単位が含まれてもよい。結合基は、それらが基本的にPAEK樹脂の特性を変更しない限り、低レベル(例えば10モル%未満)添加してもよい。
上記第1の樹脂成分は、ポリアリールエーテルケトン類、ポリアリールケトン類、ポリエーテルケトン類、およびポリエーテルエーテルケトン類を含む群から選ばれるポリマである。本発明の第2の樹脂成分との混合により特性を向上させる任意のPAEKポリマを用いることができる。これには、本明細書に記載された、あるいは、本明細書で引用した参考文献に記載される数クラスのPAEKの任意のものから、1つ以上のポリマを使用することを包含する。
例えば、融点が300℃以上の、結晶性の高い数種類のポリアリールエーテルケトン類を、本発明に基づくブレンドに用いることができる。これらの結晶性ポリアリールエーテルケトン類の例を、下記の構造式I、II、III、IVおよびVに示す。
Figure 2009508998
Figure 2009508998
Figure 2009508998
Figure 2009508998
Figure 2009508998
当業者であれば、ここには、ポリアリールエーテルケトン類の製造および特性に係る特許および他の文献を十分に発展させた実質的な部分が存在する、ことは理解できるであろう。例えば、米国特許第3,065,205号などの以前の研究のあるものは、芳香族ジアシルハロゲン化物類とジフェニルエーテルなどの未置換芳香族化合物類との求電子芳香族置換反応(例えば、フリーデルクラフツ反応)に関している。この種の発展は米国特許第4,175,175号で実現されており、そこには、広範囲の樹脂類が、例えば、活性化された芳香族ジハライドと、芳香族ジオールあるいはその塩との芳香族求核置換反応によって作られることが示されている。
ここで好適に用いられる結晶性ポリアリールエーテルケトン類の他の例は、一般的に、下記の式(VI)の繰り返し単位を含むことによって特徴付けられる。
Figure 2009508998
式中、Arは独立にフェニレン、ビフェニレン、あるいはナフチレンから選ばれる二価の芳香族ラジカルであり、Xは独立に−O−、−C(O)−、−O−Ar−C(O)−、−S−、−SO−のいずれか、あるいは、直接結合であり、nは0から約10の整数である。
ポリアリールケトン類は、当分野で周知の方法によって調製される。その方法の1つは、時にビスフェノール塩として作用する少なくとも1つのビスフェノールと、ジハロベンゾイド化合物、あるいは他の例では、少なくとも1つのハロフェノール化合物のいずれかと、の実質的に等モルの混合物を加熱するステップを含み、この反応を用いてポリマを作ってもよい。これらの化合物の混合物を用いる場合もある。
例えば、ヒドロキノンを、ジフルオロベンゾフェノンのジクロロベンゾフェノンなどのジハロアリールケトンと反応させて、ポリアリールエーテルケトン類を作ることができる。ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒドロキシアリールケトンを、ジクロロベンゼンなどのアリールジハライドで重合化してPAEK樹脂を形成する場合もある。さらに、ジヒドロキシジフェニルエーテルなどのジヒドロキシアリールエーテル類を、ジフルオロベンゾフェノンなどのジハロアリールケトン類と反応させる場合もある。
他の方法としては、ジヒドロキシビフェニルあるいはヒドロキノンなどのエーテル結合のないジヒドロキシ化合物を、例えば、ビス−(ジクロロフェニル)ベンゾフェノンなどのエーテル結合とケトン結合の両方を有するジハロ化合物と反応させてもよい。ジアリールエーテルカルボン酸類、あるいはカルボン酸ハライド類を重合化してポリアリールエーテルケトン類を形成することもできる。
このような化合物として、ジフェニルエーテルカルボン酸、ジフェニルエーテルカルボン酸塩化物、フェノキシ−フェノキシ安息香酸、あるいはそれらの混合物がある。さらに、ジカルボン酸類あるいはジカルボン酸ハライド類は、ジアリールエーテルを用いて縮合することで、一例としては、イソあるいはテレフタロイルクロライド(あるいはその混合物)がジフェニルエーテルと反応することで、PAEK樹脂を形成することもできる。
例えば、米国特許第4,176,222号に記載されるプロセスを用いて、ポリアリールエーテルケトン類を製造してもよい。このプロセスは、
(a)少なくとも1つのビスフェノールと、
(b.i)、少なくとも1つのジハロベンゼノイド化合物と、およびそしてまたは、
(b.ii)少なくとも1つのハロフェノールと、
の実質的に等モル混合物を、100〜400℃の範囲に加熱するステップを含んでおり、該ジハロベンゼノイド化合物あるいはハロフェノール中で、ハロゲン原子はオルトあるいはパラ位置にある−C=O−基で活性化され、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ソーダと第2のアルカリ金属炭酸塩あるいは重炭酸ソーダとの混合物は、上記第2のアルカリ金属炭酸塩あるいは重炭酸ソーダのアルカリ金属がナトリウムよりも大きな原子番号を有しており、上記第2のアルカリ金属炭酸塩あるいは重炭酸ソーダの量は、ナトリウム1グラム原子当たり、上記のより大きな原子番号を持つアルカリ金属が0.001〜0.2グラム原子存在するようになされており、上記のアルカリ金属炭酸塩あるいは重炭酸ソーダの全量は、存在するフェノール基ごとに少なくとも1つのアルカリ金属原子が存在するようになされており、それによって上記のポリマをアルカリ金属ハロゲン化物から分離することを特徴としている。
さらに、例えば米国特許第4,396,755号に記載されているプロセスに従って、他のポリアリールエーテルケトン類を調製してもよい。そのようなプロセスでは、
(a)ジカルボン酸と、
(b)少なくとも1つの二価芳香族ラジカルと少なくとも1つのモノ芳香族ジカルボン酸と、および
(c)(a)と(b)との組合せ、
などの反応物が、フルオロアルカンスルホン酸、特にトリフルオロメタンスルホン酸の存在下で反応する。
追加されるポリアリールエーテルケトン類は、例えば米国特許第4,398,020号に記載されるようなプロセスに従って調製されてもよく、この場合には、芳香族ジアシル化合物は、少なくとも1つの芳香族化合物および少なくとも1つのモノアシルハライドで重合化される。
上記のポリアリールエーテルケトン類は、25℃濃硫酸中で測定して少なくとも約0.4〜約5.0dl/gの範囲の低減した粘度を有していてもよい。PAEKの重量平均分子量(Mw)は、5,000〜150,000g/モルの範囲であってもよい。Mwが10,000〜80,000g/モルの範囲の場合もある。
ここで用いられるポリアリールエーテルケトン類という用語は、ホモポリマ類、共重合体類、三元共重合体類、およびグラフト共重合体などを含んでいる。1つ以上のPAEK樹脂のブレンドを用いてもよい。異なるタイプのPEAK樹脂には、例えばポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン(PEKEKK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)などが含まれる。PEEKは、VICTREX PEEKとして、Victrex社から市販されている。PEKEKK樹脂は、ULTRAPEKとしてバスフ社(BASF Co.)から市販されている。
第2の樹脂成分は、ポリスルホンエーテルイミド(PSEI)樹脂である。ここで用いられているように、PSEIは、一般式(VII)を有する構造単位を含んでいる。
Figure 2009508998
式中、少なくとも50モル%の上記ポリマ結合は、少なくとも1つのアリールスルホン基を有し、また、aは2以上、通常は約10〜約1000以上であり、より好適には約10〜約500であり、Vは四価リンカーであり、上記ポリスルホンエーテルイミドの合成あるいは使用に支障を及ぼさない限り限定されない。好適なリンカーは、限定されないが、
(a)炭素原子数が約5〜約50の、置換あるいは未置換、飽和あるいは不飽和、あるいは、芳香族単環式あるいは芳香族多環式基と、
(b)炭素原子数が1〜約30の、置換あるいは未置換、直鎖あるいは分枝鎖、飽和あるいは不飽和のアルキル基と、あるいは
(c)それらの組合せと、
を含む。好適なリンカーは、限定されないが、式(VIII)の四価芳香族ラジカルを含む。
Figure 2009508998
式中、Wはいくつかの実施形態においては、−SO−、−O−、−S−、−C(O)−、C2y−、(yは1から5までの整数)から選ばれる二価部分と、パーフルオロアルキレン基あるいは式−O−D−O−の基を始めとするハロゲン化誘導体である。上記の基Dは、ビスフェノール化合物の残基を含んでもよい。例えば、Dは式IXで示される任意の分子であってもよい。
Figure 2009508998
−W−あるいは−O−D−O−基の二価結合は、3,3’、3,4’、4,3’、あるいは4,4’位置に存在してもよい。前述の化合物の混合物も用いてもよい。ベンジルプロトンがない基は、溶液安定性が優れているために好適であることが多い。Wが−SO−である基は、ポリスルホンエーテルイミド樹脂類にアリールスルホン結合を導入する1方法であるために特に注目される。
本発明の文脈において、「ポリマ結合」あるいは「1つのポリマ結合」という用語は、モノマの少なくとも1つが二無水物あるいはその化学的均等物であり、第2のモノマが少なくとも1つのジアミンあるいはその化学的均等物であることを特徴とするポリマを形成する少なくとも2つのモノマの反応生成物として定義される。上記のポリマは、100モル%のその結合から構成される。50モル%のアリールスルホン結合を有するポリマは、例えば、少なくとも1つのアリールスルホン基を有する二無水物あるいはジアミンから誘導される結合を含む結合の半分(モル基準で)を有することになる。
−O−D−O−グループ基の前駆体として用いられる好適なジヒドロキシ置換芳香族炭化水素もまた、式(X)のものを含んでいる。
Figure 2009508998
式中、Rはそれぞれ独立に、水素、塩素、臭素、アルコキシ、アリールオキシ、あるいはC1−30の一価炭化水素か、炭化水素オキシ基であり、RとRは独立に、水素、アリール、アルキルフルオロ基、あるいはC1−30炭化水素グループである。
−O−D−O−基の前駆体として用いられるジヒドロキシ置換芳香族炭化水素には、米国特許第2,991,273号、同第2,999,835号、同第3,028,365号、同第3,148,172号、同第3,153,008号、同第3,271,367号、同第3,271,368号および、同4,217,438号で物質名あるいは式が開示されたものを含む。本発明で用いられるジヒドロキシ置換芳香族炭化水素の具体例としては、限定されないが、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフォキシド、1,4−ジヒドロキシベンゼン、4,4’−オキシジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4’−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシリデン)ジフェノール、4,4’−ビス(3,5−ジメチル)ジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3−メトキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−2−クロロフェニル)エタン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、3,5,3’,5’−テトラクロロ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン、2,4’−ジヒドロキシフェニルスルホン、ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ヒドロキノン、レゾルシノール、C1−3アルキル置換レゾルシノール、メチルレゾルシノール、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル−2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、3,3−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(3,5−ジラエチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフォキシド、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、およびビス(3,5−ジメチルフェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィドなどがある。前述のジヒドロキシ置換芳香族炭化水素のうちの任意のものの混合物も用いることができる。
特定の実施形態では、上記のスルホン結合を有するビスフェノールを含むジヒドロキシ置換芳香族炭化水素は、上記のポリスルホンエーテルイミド樹脂にアリールスルホン結合を導入する別の手段であるために、注目される。ベンジルプロトンがないビスフェノール化合物が、優れた溶融安定性を有するポリスルホンエーテルイミドの製造に好適な場合もある。
式(VII)において、R基は、ジアミノ化合物あるいはその化学的均等物の残基であり、限定されないが、
(a)約6〜約24の炭素原子数を有する芳香族炭化水素ラジカル、およびそのハロゲン化誘導体、
(b)約2〜約20の炭素原子数を有する直鎖あるいは分枝鎖のアルキレンラジカル、
(c)約3〜約24の炭素原子数を有するシクロアルキレンラジカル、あるいは
(d)一般式(XI)で表される二価ラジカル、
などの置換あるいは未置換の二価有機ラジカルを含む。
Figure 2009508998
式中、Qは限定されないが、−SO−、−O−、−S−、−C(O)−、C2y−、(yは1から5までの整数)から構成される群から選ばれる二価部分および、パーフルオロアルキレン基を含むそのハロゲン化誘導体を含んでいる。特定の実施形態においては、Rは本質的にベンジル水素を含まない。ベンジルプロトンの存在は化学構造から推定される。
いくつかの特定の実施形態において、好適な芳香族ジアミンは、meta−フェニレンジアミン、para−フェニレンジアミン、meta−およびpara−フェニレンジアミンの混合物、2−メチル、および5−メチル−4,6−ジエチル−1,3−フェニレンジアミンの異性体、およびその混合物、ビス(4−アミノフェニル)−2,2−プロパン、ビス(2−クロロ−4−アミノ−3,5−ジエチルフェニル)メタン、4,4’−ジアミノジフェニル、3,4’−ジアミノジフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(4,4’−オキシジアニリンとも呼ぶ)、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルケトン、3,4’−ジアミノジフェニルケトン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン(一般的には、4,4’−メチレンジアニリンと呼ばれる)、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、1,5−ジアミノナフタレン、3,3−ジメチルベンジジン、3,3−ジメトキシベンジジン、ベンジジン、m−キシレンジアミン、ビス(アミノフェノキシ)フルオレン、ビス(アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、ビス(アミノフェノキシ)フェニルスルホン、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン、ジアミノベンズアニリド、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、2,2’−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ビス(アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、1,3−ジアミノ−4−イソプロピルベンゼン、1,2−ビス(3−アミノフェノキシ)エタン、2,4−ビス(ベータ−アミノ−t−ブチル)トルエン、ビス(p−ベータ−メチル−o−(アミノフェニル)ベンゼン、ビス(p−ベータ−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、および2,4−トルエンジアミンなどを含む。2つ以上のジアミンの混合物も用いられる。ジアミノジフェニルスルフォン(DDS)、ビス(アミノフェノキシフェニル)スルホン(BAPS)およびそれらの混合物は、好適な芳香族ジアミンである。
ここに記載の熱可塑性ポリスルホンエーテルイミドは、1つ以上の芳香族ジアミンあるいはそれらと化学的に均等な誘導体、および1つ以上の芳香族テトラカルボン酸環式二無水物(以後、芳香族二無水物と呼ぶこともある)、芳香族テトラカルボン酸、あるいは、環式無水物形成能を有するそれらの誘導体を含む反応物質から誘導される。さらに、芳香族ジアミンと芳香族二無水物とを含む反応物質の、一方および他方の少なくとも一部、すなわち、それぞれの少なくとも一部は、少なくとも50モル%の合成されたポリマ結合が少なくとも1つのアリールスルホン基を含有するようにアリールスルホン結合を含んでいる。特定の実施形態では、芳香族ジアミンと芳香族二無水物とを含有する反応物質の一方あるいは他方のすべて、すなわち、それぞれの反応物質は、少なくとも1つのスルホン結合を有している。上記反応物質は重合して環式イミド結合およびスルホン結合を含むポリマを形成する。
芳香族二無水物の具体的な例としては、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、4,4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、およびそれらの混合物が挙げられる。他の有用な芳香族二無水物には、2,2−ビス(4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル)プロパン二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4、4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、2,2−ビス([4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、4、4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4,4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、2−[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]−2−[4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,4,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,4,3’,4’−オキシジフタル酸無水物、2,3,3’,4’−オキシジフタル酸無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,2’,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、3,4,3’,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、1、4−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、および、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物などが挙げられる。2つ以上の二無水物を含む混合物から誘導される構造単位を有するポリスルホンエーテルイミドも本発明の範囲に入る。
上記のポリスルホンエーテルイミドが、オキシジフタル酸無水物である芳香族エーテル無水物から誘導される、少なくとも50モル%のイミド結合を有している場合もあり、別の実施形態においては、約60モル%から約100モル%のオキシジフタル酸無水物から誘導されるイミド結合を有する。他の実施形態では、約70モル%から約99モル%のイミド結合は、オキシジフタル酸無水物、あるいはその化学的均等物から誘導される。
本発明の実施形態の目的で用いられている「オキシジフタル酸無水物」は、式(XII)のオキシジフタル酸無水物を意味しており、それらの誘導体はさらに以下のように定義される。
Figure 2009508998
式(XII)のオキシジフタル酸無水物には、4,4’−オキシビスフタル酸無水物、3,4’−オキシビスフタル酸無水物、3,3’−オキシビスフタル酸無水物、およびこれらの任意の混合物が含まれる。例えば、オキシジフタル酸無水物から誘導される少なくとも50モル%のイミド結合を含むポリスルホンエーテルイミドは、式(XIII)の4,4’−オキシビスフタル酸無水物構造単位から誘導されてもよい。
Figure 2009508998
上記の通り、オキシジフタル酸無水物の誘導体は、ポリスルホンエーテルイミドを作るために用いられてもよい。イミド形成反応において上記のオキシジフタル酸無水物と化学的な均等物として機能する誘導された無水物基の例には、式(XIV)のオキシジフタル酸無水物誘導体が含まれる。
Figure 2009508998
式中、式VIIのRおよびRは、下記の任意のものとすることができる。水素、アルキル基、アリール基。RとRは同じであっても異なっていてもよく、オキシジフタル酸無水物酸、オキシジフタル酸無水物エステル、および、オキシジフタル酸無水物酸エステルを作る。
ここでのポリスルホンエーテルイミドには、例えば、オキシジフタル酸無水物誘導体が式(XV)で表されるような、2つの無水物誘導体基を有するオキシジフタル酸無水物誘導体から誘導されるイミド結合が含まれてもよい。
Figure 2009508998
式中、R、R、RおよびRは、水素、アルキル基、アリール基の何れであってもよい。R、R、RおよびRは、同じであっても異なっていてもよく、オキシジフタル酸と、オキシジフタルエステルと、オキシジフタル酸エステルと、を作る。
2つ、3つあるいはそれ以上の異なる二無水物を有する上述のオキシジフタル酸無水物の混合物のイミド化反応から誘導される構造単位を含むポリスルホンエーテルイミドと、柔軟な結合を持つ多かれ少なかれ等モル量の有機ジアミンとの共重合体もまた、本発明の範囲に入る。さらに、上に定義されたオキシジフタル酸無水物およびその誘導体から誘導される少なくとも約50モル%のイミド結合と、約50モル%以下の、オキシジフタル酸無水物とは異なるもう一方の二無水物と、の共重合体類もまた考慮される。すなわち、オキシジフタル酸無水物から誘導される少なくとも約50モル%の結合の他に、例えば、ビスフェノールA二無水物(BPADA)、ジスルホン二無水物、ベンゾフェノン二無水物、ビス(カルボフェノキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、ビスフェノール二無水物、ピロメリット酸二無水物(PMDA)、ビフェニル二無水物、サルファ二無水物、スルホ二無水物および混合それらの混合物などの、オキシジフタル酸無水物とは異なる芳香族二無水物から誘導されるイミド結合を含む共重合体類を作ることが望ましい例もある。
本発明の別の実施形態では、上記の二無水物は、前に定義したように、スルホン結合を有するアリールジアミンと反応する。ある実施形態では、上記ポリスルホンエーテルイミドは、式(XVI)のアリールジアミノスルホンから誘導される構造単位を含んでいる。
Figure 2009508998
式中、Arは単一環あるいは複数環を含むアリール基種であってもよい。いくつかのアリール環が、例えば、エーテル結合や、スルホン結合あるいは2つ以上のスルホン結合などによって、互いに結合してもよい。上記のアリール環は縮合していてもよい。
他の実施形態では、上記アリールジアミノスルホンのアミン基は、例えば、式(XVII)のように、スルホン結合に対してメタ、あるいはパラの位置とすることができる。
Figure 2009508998
芳香族二無水物は、限定されないが、例えば、ジアミノジフェニルスルホン(DDS)およびビス(アミノフェノキシフェニル)スルホン類(BAPS)などを含む。上記のオキシジフタル酸無水物は、アリールジアミノスルホンと反応してポリイミド結合の形成に用いられてポリスルホンエーテルイミドを作る。
いくつかの実施形態においては、上記のポリスルホンエーテルイミド樹脂は、芳香族二無水物モノマ(あるいは芳香族ビス(エーテル無水物)モノマ)と有機ジアミンモノマとの反応から調製できる。ここで上記2つのモノマの量は、本質的に等モル量、あるいは、一方のモノマが他方のモノマに対し多くても、モル比で約20%以下、好適には約10%以下に、あるいは、約5%以下とすることができる。上記2つのモノマ量の差を、モル比で1%未満とする場合もある。
第一級モノアミン類を、ポリスルホンエーテルイミドの末端キャップあるいは連鎖停止用に用いてもよく、例えば、ポリスルホンエーテルイミドの分子量制御に用いてもよい。特定の実施形態では、第一級モノアミン類は、具体的には、アニリン、クロロアニリン、パーフルオロメチルアニリン、ナフチルアミン類等の芳香族第一級モノアミン類などが含まれる。芳香族第一級モノアミン類には、さらに芳香環に結合した官能基、例えば、限定されないが、アリール基類、アルキル基類、アリールアルキル基類、スルホン基類、エステル基類、アミド基類、ハロゲン類、ハロゲン化アルキルあるいはアリール基類、アルキルエーテル基類、アリールエーテル基類、あるいはアリールケト基類などの官能基を有していてもよい。この付加された官能基によって、芳香族第1級モノアミンのポリスルホンエーテルイミドの分子量制御機能に支障が生じてはいけない。好適なモノアミン化合物類は、米国特許第6,919,422号にリストアップリストされている。
芳香族ジカルボン酸無水物類、つまり、1つの環式無水物基を含む芳香族グループは、さらにポリイミドスルホンの分子量制御にも用いることができる。具体的な例としては、クロロフタル酸無水物類などの無水フタル酸、置換無水フタル酸などがある。上記無水物類は、芳香族環に結合する官能基をさらに有していてもよく、それらの具体的な例としては、芳香族第一級モノアミン類として上記に記述した官能基類を含む。
低レベルのイソアルキリデン結合を持つポリスルホンエーテルイミド類が好適な場合もある。いくつかのPAEKブレンドでは、イソアルキリデン結合が存在することによって混和性が促進され、それによって高温での耐加重性能が低下するので望ましくないと信じられている。混和性のPEEK樹脂とイソアルキリデン含有ポリマとのブレンドについては、例えば、米国特許第5,079,309号、同第5,171,796号などに記載されている。低レベルのイソアルキリデン基類とは、ポリスルホンエーテルイミド結合の30モル%未満がイソアルキリデン基類を含むことを意味する場合もあり、20モル%未満のイソアルキリデン基類を含む場合もある。また、10モル%未満のイソアルキリデン基類がポリスルホンエーテルイミド結合に存在する場合もある。
ポリスルホンエーテルイミドは、温度340℃〜425℃でASTM D1238に準拠して測定したメルトインデックス値が約0.1〜約10g/minであってもよい。ある実施例では、上記のポリスルホンエーテルイミド樹脂は、ポリスチレン標準を用いたゲル透過クロマトグラフィで測定した重量平均分子量(Mw)が約10,000〜約150,000g/モルである。別の実施例では、ポリスルホンエーテルイミドは、Mwが20,000〜60,000g/モルである。いくつかのポリエーテルイミド類の例が、ASTM D5205「ポリエーテルイミド(PEI)材料用の標準分類システム」にリストアップされている。
いくつかの場合において、特に、フィルムおよび繊維を形成する場合には、組成物に、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、あるいは金属繊維などの繊維強化材を本質的に含ませない場合がある。本質的に含まないとは、全組成物量に対して5重量%未満を指す場合もあれば、1重量%未満の場合もある。
冷却時にある程度結晶化する組成物が有効な場合もある。これは、高表面積を有するためにすぐに冷却し、そのために最適な特性を得るために必要となる十分な結晶化ができない繊維やフィルムなどの、高表面積を持つ成形品においてはより重要となる場合もある。結晶の形成は結晶化温度(Tc)に反映される場合もあり、それは、例えばASTM D3418などの示差走査熱量計(DSC)等の方法によって測定される場合もある。最大結晶化速度となる温度をTcとして測定してもよい。例えば、冷却速度80℃/minにおいて、約240℃以上のTcを有していれば好適な場合もある。また、例えば、20℃/minという遅い冷却速度において、約280℃以上の結晶化温度が好適な場合もある。
本発明の組成物は、少なくとも2つの別個のガラス転移温度(Tg)を有する場合もある。第1のTgは、PAEK樹脂あるいは部分混和性PAEKブレンドからのものであり、第2のTgは、ポリスルホンエーテルイミド樹脂、あるいはその樹脂を優勢とする混合物に関連するものである。これらのガラス転移温度(Tgs)は、DSC法あるいは動的機械分析法(DMA)などの任意の従来法を用いて測定できる。上記第1のTgを120〜約200℃に、また、第2のTgを240〜350℃にできる場合もある。280〜約350℃と非常に高温の第2のTgが有用な場合もある。特定の樹脂、分子量およびブレンド組成によって、Tgは別個のものであってもよく、あるいは転移状態が部分的に重なっていてもよい場合もある。
別の実施形態では、ポリスルホンエーテルイミドPEAKブレンドは、キャピラリーレオメータにより、せん断速度100〜1000sec−1、温度380℃にてASTM D3835に準拠して測定して、約200Pa・s〜約10、000Pa・sの溶融粘度を有する場合もある。380℃で約200Pa・s〜10,000Pa・sの溶融粘度を持つ樹脂ブレンドであれば、本発明の組成物を溶融成形技術により本発明の成形品に容易に形成できる。約200Pa・s〜5,000Pa・sのより低い溶融粘度が有用な場合もある。
溶融成形の別の態様、特に、ここに記述されるPAEK−ポリスルホンエーテルイミド組成物に必要な高温における態様としては、該組成物の溶融粘度が成型中あるいは押出加工中に変化しないということである。溶融安定性を測定する1つの方法として、パラレルプレート型レオメータを用いて、加工温度、例えば380℃における粘度の時間変化を調べる方法がある。少なくとも約10分間上記温度に保持された後に、初期粘度の少なくとも50%を保持していなければならない場合もある。また、少なくとも約10分間後の溶融粘度変化率が、初期値の約35%未満でなければならない場合もある。初期溶融粘度の値は、組成物が溶融し平衡に達した後の1〜5分の間に測定される。サンプルを加熱して溶融させ、十分に平衡に達したことを確認後1〜5分間待って粘度測定(記録)を行うのが普通である。溶融粘度の時間変化の好適な測定方法は、例えばASTM D4440法である。溶融粘度は、ポイズ(P)あるいはパスカル・秒(Pa・s)で得られる。ここで、lPa・s=10Pである。
本発明の組成物は、任意の方法で成形品に形成される。好ましい方法としては例えば、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、異型押出、シートあるいはフィルム押出、焼結、ガスアシスト成形、構造用フォーム成形および熱成形などがある。そのような成形品の例としては、制限されないが、調理器具、食品業務アイテム類、医療機器類、トレー類、プレート類、ハンドル類、ヘルメット類、動物檻類、電気コネクタ類、電気器具被覆部材類、エンジン部品類、自動車エンジン部品類、ベアリング類、照明ソケット類および反射板類、電動機部品類、配電設備、通信設備、コンピューターおよびスナップ嵌合継ぎ手に成形された装置などがある。該ブレンドは繊維としても用いられる。さらに、該ブレンドは、例えばパウダコーティングなどのコーティングとしても用いられる。PAEKブレンドは棒あるいは板としても押出成形されて、機械加工によって製品にされる。
本発明の組成物は様々な添加物と組合せて用いられ、それらの添加物としては限定されないが、離型剤、潤滑剤、金属不活性化剤、可塑剤、タルクなどの成核剤、フッ素ポリマや金属硫化物などの耐磨耗性添加剤、難燃剤、煙抑制剤、および、例えばフッ素ポリマをベースとした防滴剤などと共に、二酸化チタン、硫化亜鉛およびカーボンブラックなどの着色剤、ヒンダードフェノール類、亜りん酸塩類、亜ホスホン酸エステル類、チオエステル類、およびそれらの混合物などの安定剤、などがある。ホスホン酸塩または亜りん酸塩化合物あるいはそれらの混合物を用いることにより、着色性と安定性とが改良されて望ましい場合もある。また、アリールホスホン酸塩、亜りん酸塩化合物、あるいはそれらの混合物、あるいはヒンダードフェノール抗酸化剤と組合せて用いられる場合もある。紫外線安定化剤も有効量を上記組成に添加して用いられる。上記の添加物はすべて、その有効量および添加方法など公知である。それら添加物の有効量は大きく異なるが、通常、添加剤のタイプによって組成物全重量に対して最大約0.01重量%から30重量%以上の範囲である。
ここで議論した組成物は、フィルム押出成形およびシート押出成形など、通常の熱可塑性成形方法を用いて成形品にされる。ここで、上記フィルム押出成形およびシート押出成形は限定されないが、メルトキャスティング法、インフレーション成形法、およびカレンダ加工法などを含む。フィルム類としては、厚みが0.1〜1000μmの範囲の場合もある。同時押出成形および積層成形は、複合多層フィルムあるいは複合多層シートの成形に適用されてもよい。単一層からなる被覆材あるいは多層被覆材を、耐スクラッチ性、耐紫外線性、あるいは美観訴求などの付加的特性を付与する目的で、単一層の基材あるいは多層基材に適用してもよい。被覆材は、ローリング法、スプレー法、ディッピング法、ブラッシング法、あるいはフローコーティング法などの標準的な被覆技術を用いて被覆することができる。フィルムとシートはまた、好適な溶剤に該組成物を溶解させた溶液あるいは懸濁させた懸濁液を、基材、ベルト、ロール上にキャスティングし、その後溶剤を除去する方法で調製してもよい。フィルムは、スパッタリング、真空蒸着および金属箔積層などの標準的な方法を用いて金属化してもよい。
延伸フィルムは、インフレーション成形法あるいは、キャスティングまたはカレンダ掛けされたフィルムを熱変形温度近傍で従来の延伸技術を用いて延伸する方法により、調製されてもよい。例えば、放射状延伸パンタグラフ法を多軸での同時延伸に適用したり、x−y方向延伸パンタグラフ法を面内x−y方向同時延伸あるいは遂次延伸に適用することができる。流れ方向への延伸を行うスピードの異なるロール部と横方向への延伸を行うテンタ枠部とを備えた機械などの、遂次式の一軸延伸部を備えた装置も、一軸延伸および二軸延伸を実現するものとして用いられる。
ここで議論した組成物は、第1の側と第2の側とを有する第1のシートを備え、該第1のシートは熱可塑性のポリマを含み、該第1のシートの第1の側は複数のリブの第1の側上に配置され、第1の側と第2の側を有する第2のシートは、熱可塑性ポリマを備え、該第2のシートの第1の側は上記複数のリブの第2の側上に配置されており、上記複数のリブの上記第1の側は、上記複数のリブの第2の側に対向することを特徴とする多層シートに成形することができる。
上記のフィルムおよびシートはさらに、限定されないが、熱成形、真空成形、圧力成形、射出成形および圧縮成形などを含む成形加工方法を通して熱可塑的に加工されて成形品にすることができる。多層成形品も、下記に述べる単層あるいは多層のフィルムあるいはシート基材に、熱可塑性樹脂を射出して形成される。
1)例えば、スクリーン印刷法や色素転写法などによって、表面に任意の単色あるいは複数色を有する、単層または多層の熱可塑性基板を提供
2)該基板を成形しトリミングを行って3次元形状化し、該基板の3次元形状にマッチする表面を備えた型に適合させることによる基板の型構成への適合
3)基板と型との間隙に熱可塑性樹脂を射出して、(i)永久結合した一体の3次元製品を製造し、(ii)印刷された基板から、その模様や美的効果を射出樹脂に転写した後、該印刷基板を除去する、こうして美的効果を成形樹脂に付与
当業者であれば、該成形品の外観を変更し、また機能を付加するために、限定されないが、硬化温度設定、テクスチャ付け、エンボス加工、コロナ処理、火炎処理、プラズマ処理、および真空蒸着など通常の硬化処理と表面改質処理が行えることは理解するであろう。従って、本発明の別の実施形態は、上記組成物から調製される成形品、シートおよびフィルムに関する。
さらに説明するまでもなく、当業者であれば、ここに記載されたものを用いて本発明を利用できることは明らかであろう。以下の実施例は、当業者が本発明を実施する際の追加指針を提供するために記述されるものである。記載される実施例は本発明内容を単に示すものであって本発明を教示するのに役立つ。従って、これらの実施例は本発明を何ら限定するものではない。
ここに引用される特許およびそしてまたは特許出願はすべて、参照によって本発明に援用される。
ブレンドは、ポリアリールエーテルケトンと、ポリスルホンエーテルイミドを有するPEEKとの混合物を、30mm二軸スクリュ押出機で押出して調製される。組成物は、組成物全量における重量%で示される。押出成形機は、約380〜425℃に設定した。ブレンドは穏やかな混錬スクリュを用いて、真空下で約200rpmで行われる。押出品は冷却してペレット化し150℃で乾燥される。設定温度370−410℃、型温度120℃とし、サイクルタイム30秒にて射出成形を行い、試験サンプルを作成する。
特性評価は、ASTM法に準拠して行う。試験に先立って、成形サンプルはすべて相対湿度50%中に少なくとも48時間放置して調整した。逆ノッチ付きアイゾット衝撃値:ASTM D256に準拠し、厚み3.2mmの棒で測定。熱変形温度(HDT):ASTM D648に準拠し、厚み3.2mmの棒に0.46MPa(66psi)の応力をかけて測定。引張特性:ASTM D638に準拠し、厚み3.2mmのタイプIの棒で測定。曲げ特性:ASTM D790に準拠し、厚み3.2mmの棒で測定。ビカット軟化温度:ASTM D1525に準拠し、50Nの荷重下で測定。示差走査熱量計(DSC):ASTM D3418に準拠して行ったが、昇温速度と冷却速度を変えて測定。サンプルは20℃/minで350℃まで昇温し、20℃/minあるいは80℃/minで冷却し、最大結晶化温度(Tc)を記録。動的機械分析(DMA):昇温速度3℃/min、発振周波数1ヘルツにて、厚み3.2mmの棒の曲げモードで測定。DMAテストは、ASTM D5418に準拠し、約30〜約300℃で実施。粘度とせん断速度との関係は、ASTM D3835に準拠し、380℃で1×10mmの金型を用い、キャピラリーレオメータにて測定。該ブレンドのペレットを150℃で少なくとも3時間乾燥させ、10ラジアン/秒のパラレルプレート型レオメータを用いて測定。5分間溶融、平衡させた後、380℃における溶融粘度の時間変化を測定。メルトボリュームフローレート(MVR):380℃で10分間での溶融体積(cc)を測定。
(材料)
PEEKは、Victrex社からVICTREX 450Gとして市販されているポリエーテルエーテルケトンである。
PEI−1は、ビスフェノールA二無水物(BPADA)をほぼ等モル量のm−フェニレンジアミンと反応させて作られるポリエーテルイミドであり、ゼネラルエレクトリックプラスチック社からULTEM 1000(Mw38,300)として市販されている。
PEI−2は、ビスフェノールA二無水物(BPADA)をほぼ等モル量のm−フェニレンジアミンと反応させて作られるポリエーテルイミドであり、ゼネラルエレクトリックプラスチック社からULTEM 1010(Mw33,200)として市販されている。
PSEI−1は、4,4’−オキシジフタル無水物(ODPA)をほぼ等モル量の4,4’−ジアミノジフェニルスルホン(DDS)と反応させて作られるポリスルホンエーテルイミドである(Mw33,000)。
PSEI−2は、約80モル%の4,4’−オキシジフタル無水物(ODPA)と約20モル%のビスフェノール−A二無水物(BPADA)との混合物を、ほぼ等モル量の4,4’−ジアミノジフェニルスルホン(DDS)と反応させて作られるポリスルホンエーテルイミド共重合体である(Mw28,000)。
PSEI−3は、ビスフェノール−A二無水物(BPADA)とほぼ等モル量の4,4’−ジアミノジフェニルスルホン(DDS)との反応により作られるポリスルホンエーテルイミドである(Mw 34,000)。
なお、数字は本発明の実施例を示し、アルファベットは比較実施例を示す。
(実施例A、B、1および2)
表1は、結晶性PEEK樹脂とポリエーテルイミド(PEI)および2つのポリスルホンエーテルイミド(PSEI)樹脂とのブレンドを示す。実施例Aは、添加成分のないPEEK樹脂の特性を示すが、66psiでのHDT(熱変形温度)は低い。50重量%のポリエーテルイミドを添加することによって、HDTはわずかに上昇する。一方、実施例1は、ODPAとDDS(PSEI−1)との反応から作られるポリスルホンエーテルイミドを40重量%混合したものだが、HDTは245℃と94℃上昇する。他の特性に見られるように、例えば、弾性率、強度、および逆ノッチ付アイゾット衝撃は、対照実施例と比較して上昇している。ODPA:BPADAが80:20モル%比の混合物をDDS(PSEI−2樹脂、実施例2)と重合させて得られる結合を含有するポリスルホンエーテルイミド共重合体も、66psiにおけるHDTが218℃へと、67℃とかなり大きく上昇する。
Figure 2009508998
図1は、PEEK(実施例A)、PEEK:PEI−1が50:50のブレンド(実施例B)、PEEK:PSEI−1が60:40のブレンド(実施例1)、およびPEEK:PSEI−2が50:50のブレンド(実施例2)における貯蔵弾性率を示す。実施例Aの未変性PEEKブレンドは、PEEKのTgである約150℃において、弾性率が約2000MPaから約190MPaへと、非常に大きな低下を示している。PEI−1を添加することによって、上記弾性率はPEEKである対照のAを上回る値に上昇するが、約180℃より高温になると、剛性(弾性率)は急速に減少し、溶融によって本質的に耐加重性能はすべてなくなってしまう。約180℃以上の温度では、サンプルBは対照のPEEK(サンプルA)よりも耐加重性能は劣る。
本発明の実施例1および2は、約150℃以上の温度において弾性率が上昇することを示している。ブレンドされていないPEEK樹脂の200℃における弾性率が約189MPaであるのに対し、ポリスルホンエーテルイミドブレンド品である1および2の弾性率は200℃で約598および699MPaであり、高温における耐荷重性能が上昇することを示している。実施例A、B、1、および2の、いくつかの温度における弾性率の比較も表2に示す。ポリスルホンエーテルイミドとポリアリールケトンとのブレンドは、高温における剛性が非常に大きくなることを示しており、例えば250℃以上での該ブレンドの耐荷重性能が上昇する。
Figure 2009508998
(実施例Cおよび3)
表3は、結晶化剤として1重量%のタルクを含有するPEEKブレンド品を示す。スルホン結合を持たないPEIを用いた対照実施例Cでは、結晶化剤のタルクを添加しても66psiのHDTは169℃と比較的低くなっている。対照実験例Cのビカット軟化温度も177℃と比較的低い。
一方、ポリエーテルケトンブレンドにポリスルホンエーテルイミド(PSEI−1)を使用すると、66psiのHDTおよびビカット軟化温度はCに対しておよそ100℃上昇する。
Figure 2009508998
表4に示す実施例3の粘度とせん断速度との関係およびメルトボリュームフローレートは、温度380℃、せん断速度100〜10,000sec−1で、キャピラリーレオメータを用いて測定した。PSEI−PEEKブレンド品の溶融粘度は、2438〜223Pa・sである。これは対照サンプルのCよりは高いが、高温耐荷重性のPSEI−PEEKブレンドは溶融加工性も良好であることも示しており、ファイバおよびフィルム押出、および射出成形などの溶融成形加工にも使用されることを示している。
Figure 2009508998
実施例2および3のブレンドをパラレルプレート型レオメータ内で溶解させ、約10ラジアン/秒の一定のせん断速度にて、時間の関数として380℃に保持した。ASTM D4440法に準拠した方法を用いて、粘度をPa・sの単位で測定した。該ブレンドを溶解し平衡に達してから5分後に粘度を測定した。1分後(該ブレンドが溶解、平衡に達してから合計6分後)の粘度を基準粘度とした。表5に示すように、ブレンドは時間と共に粘度は低下するが、380℃で10分後も、初期粘度(1分)の70%以上を維持しており、このような高温においても許容可能な溶融安定性を示した。それぞれの実施例における初期1分の粘度に対する保持率を、実測値(Pa・s)と共に示す。
Figure 2009508998
(実施例D、E、Fおよび4〜9)
表6は、示差走査熱量計(DSC)を用い、冷却速度20および80℃/min.で測定した種々のPEEKブレンドに対する結晶化速度を示す。対照実施例DおよびEは、80℃/min.の冷却時は結晶化が検出されなかったが、ポリスルホンエーテルイミドブレンドの4〜9はすべて、250℃以上の結晶化温度を示した。20℃/min.のより遅い冷却速度においては、対照サンプルDは依然として結晶化しない。PEEK含有量が高い対照サンプルEでは、270℃である程度の結晶化を示すが、PSEIブレンド品4−9はすべてより高い結晶化温度(≧280℃)を示す。ポリスルホンエーテルイミドを含むODPAを持つPEEKブレンドである実施例8および9は、添加物のないPEEKポリマ(対照サンプルF)と同等あるいはより高い結晶化温度を示す。
Figure 2009508998
ブレンドされていないPEEK樹脂(実施例A)、混和性ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)とポリエーテルイミド(PEI)とのブレンド(実施例B)、およびPEEKとポリスルホンエーテルイミド(PSEI)樹脂とのブレンド2種類(実施例1&2)、について、温度の関数として、MPa単位で測定した曲げ弾性率を示す。弾性率は、ASTM D5418に準拠し、厚さ3.2mmの成形棒を用いて動的機械特性試験方法により測定した。

Claims (19)

  1. a)ポリアリールエーテルケトン類、ポリアリールケトン類、ポリエーテルケトン類、およびポリエーテルエーテルケトン類を含む群の1つ以上から選ばれる第1の樹脂成分と、
    b)少なくとも1つのアリールスルホン基を含む50モル%以上のポリマ結合を有する少なくとも1つのポリスルホンエーテルイミドを含む第2の樹脂成分と、
    の混合物を含むことを特徴とする相分離ポリマブレンド。
  2. 前記ポリスルホンエーテルイミドは、ポリスルホンエーテルイミドの繰り返し単位の少なくとも50モル%が、少なくとも1つのアリールエーテル結合と、少なくとも1つのアリールスルホン結合と、少なくとも2つのアリールイミド結合と、を含むように、アリールスルホン結合とアリールエーテル結合とを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ポリスルホンエーテルイミド結合の少なくとも50モル%は、オキシジフタル酸無水物あるいはその化学的均等物から誘導されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  4. 前記ポリスルホンエーテルイミド結合の30モル%未満は、イソアルキリデン基を含むジアミンあるいは二無水物から誘導されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  5. ASTM D648に準拠して、66psi(0.46MPa)の応力下、厚み3.2mmのサンプルを用いて測定した熱変形温度(HDT)は、170℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  6. 前記ポリスルホンエーテルイミドは、全組成物量に対し30〜70重量%の範囲で存在することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  7. 5重量%未満の繊維強化材を有することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  8. ASTM D5418に準拠して、厚み3.2mmのサンプルを用いて測定した温度200℃における弾性率は、約200MPaを超えることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  9. ASTM D3835に準拠して測定した温度380℃における溶融粘度は、200〜10,000パスカル・秒の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  10. 前記溶融粘度は、温度380℃で10分間維持された後も、初期値に対して35%を超える量の変化は起こらないことを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. 前記ポリスルホンエーテルイミドは、本質的にベンジルプロトンを含まないことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  12. 前記ポリアリールエーテルケトン類、ポリアリールケトン類、ポリエーテルケトン類、およびポリエーテルエーテルケトン類は、結晶融点が300〜380℃の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  13. 前記ポリスルホンエーテルイミドは、ガラス転移温度(Tg)が240〜350℃の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  14. ASTM D5418に準拠して測定して、少なくとも2つのガラス転移温度を有し、第1のガラス転移温度は120〜200℃の範囲にあり、第2のガラス転移温度は240〜350℃の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  15. 前記第2のガラス転移温度は、約280〜約350℃の範囲にあることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
  16. 速度80℃/min.で冷却される溶融ポリマで測定した結晶化温度は、約250℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  17. 前記ポリマブレンドの1つまたは複数の特性は、前記第1の樹脂成分および前記第2の樹脂成分における対応特性よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  18. 請求項1に記載の組成物から作られることを特徴とする成形品。
  19. シート類、フィルム類、多層シート類、多層フィルム類、成形品類、異型押出品類、繊維類、被覆部品類、および発泡体類からなる群から選択されることを特徴とする請求項18に記載の成形品。
JP2008531319A 2005-09-16 2006-09-14 ポリアリールエーテルケトン類とポリエーテルイミドスルホン類とのブレンド品 Expired - Fee Related JP5038315B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/229,455 2005-09-16
US11/229,455 US9006348B2 (en) 2005-09-16 2005-09-16 Poly aryl ether ketone polymer blends
PCT/US2006/035821 WO2007035404A1 (en) 2005-09-16 2006-09-14 Blends of poly aryl ether ketones and polyetherimide sulfones

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009508998A true JP2009508998A (ja) 2009-03-05
JP5038315B2 JP5038315B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=37575308

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008531319A Expired - Fee Related JP5038315B2 (ja) 2005-09-16 2006-09-14 ポリアリールエーテルケトン類とポリエーテルイミドスルホン類とのブレンド品
JP2008531318A Expired - Fee Related JP5563219B2 (ja) 2005-09-16 2006-09-14 改良ポリアリールエーテルケトンポリマブレンド

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008531318A Expired - Fee Related JP5563219B2 (ja) 2005-09-16 2006-09-14 改良ポリアリールエーテルケトンポリマブレンド

Country Status (10)

Country Link
US (2) US9006348B2 (ja)
EP (1) EP1937775B1 (ja)
JP (2) JP5038315B2 (ja)
KR (2) KR100938659B1 (ja)
CN (2) CN101309968A (ja)
AU (1) AU2006292577A1 (ja)
CZ (2) CZ2008154A3 (ja)
RU (2) RU2008114832A (ja)
SG (2) SG165392A1 (ja)
WO (1) WO2007035404A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227008A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 導電性ペースト組成物
JP2013109874A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Hitachi Cable Ltd 絶縁電線
JP2015049268A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 キヤノン株式会社 フィルム、像加熱装置及び画像形成装置
JP2018032039A (ja) * 2017-10-19 2018-03-01 キヤノン株式会社 フィルム、像加熱装置及び画像形成装置
US10042298B2 (en) 2013-08-30 2018-08-07 Canon Kabushiki Kaisha Film and image heating device using film
JP2019001976A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 信越ポリマー株式会社 発泡成形体の製造方法
WO2021066011A1 (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 三菱ケミカル株式会社 樹脂組成物、フィルム、複合材料、移動体及び3次元造形用材料

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1937774A2 (en) * 2005-09-16 2008-07-02 General Electric Company Blends of poly aryl ether ketones and polyetherimide sulfones
US9006348B2 (en) * 2005-09-16 2015-04-14 Sabic Global Technologies B.V. Poly aryl ether ketone polymer blends
US7915351B2 (en) * 2007-02-05 2011-03-29 Pbi Performance Products, Inc. Polybenzimidazole-polyetherketoneketone blends and miscible blends
US20080274360A1 (en) * 2007-05-04 2008-11-06 General Electric Company Polyaryl ether ketone - polycarbonate copolymer blends
US8912272B2 (en) * 2008-12-19 2014-12-16 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Moisture resistant polyimide compositions
US20120070614A1 (en) 2009-05-21 2012-03-22 Hiroshi Takahashi Anti-newton-ring film and touch panel
JP5607378B2 (ja) * 2010-01-25 2014-10-15 帝人株式会社 二軸延伸フィルム
CN103140527B (zh) * 2010-09-27 2015-08-12 阿科玛股份有限公司 热处理的聚合物粉末
US9909006B2 (en) * 2011-09-27 2018-03-06 Sabic Global Technologies B.V. Blends of polyetherimide sulfone and poly(arylene sulfide)
WO2014095794A2 (en) * 2012-12-17 2014-06-26 Solvay Specialty Polymers Usa, Llc Polyaryl ether polymers end-capped with phenolic amino acids
WO2014130275A2 (en) 2013-02-22 2014-08-28 Ticona Llc High performance polymer composition with improved flow properties
JP6192443B2 (ja) * 2013-08-30 2017-09-06 キヤノン株式会社 定着フィルム及びそれを備えた定着装置
EP2899233A1 (en) 2014-01-22 2015-07-29 Solvay Specialty Polymers USA, LLC. Chemical processing articles
EP2899230A1 (en) 2014-01-22 2015-07-29 Solvay Specialty Polymers USA, LLC. Automotive articles
EP2899232A1 (en) 2014-01-22 2015-07-29 Solvay Specialty Polymers USA, LLC. Oil and gas recovery articles
EP2899231A1 (en) 2014-01-22 2015-07-29 Solvay Specialty Polymers USA, LLC. Aerospace articles
CN106574184A (zh) 2014-08-21 2017-04-19 提克纳有限责任公司 包含聚芳基醚酮和低环烷液晶聚合物的组合物
US9512312B2 (en) 2014-08-21 2016-12-06 Ticona Llc Polyaryletherketone composition
US10031301B2 (en) 2014-11-07 2018-07-24 Cable Components Group, Llc Compositions for compounding, extrusion, and melt processing of foamable and cellular polymers
US10032542B2 (en) 2014-11-07 2018-07-24 Cable Components Group, Llc Compositions for compounding, extrusion and melt processing of foamable and cellular halogen-free polymers
US11117311B2 (en) * 2015-10-05 2021-09-14 Arevo, Inc. Amorphous polyaryletherketone and blends thereof for use in additive manufacturing
WO2017072676A1 (en) * 2015-10-30 2017-05-04 Sabic Global Technologies B.V. High impact polyaryletherketone - polycarbonate blends
EP3383935B1 (en) * 2015-12-01 2022-04-27 Solvay Specialty Polymers USA, LLC. Polymer compositions including a poly(ether sulfone) blend and articles made therefrom
US10913851B2 (en) 2015-12-02 2021-02-09 Shpp Global Technologies B.V. Polymer blend composition for electronic communication devices
DE102016209719A1 (de) * 2016-06-02 2017-12-07 Siemens Aktiengesellschaft Materialien auf Kunststoffbasis zur Verarbeitung mittels generativer Fertigungsverfahren
WO2017222985A1 (en) * 2016-06-20 2017-12-28 Sabic Global Technologies B.V. Polymer composition, method of making a polymer composition, an article comprising the polymer composition, and an article-forming method
CN111032783B (zh) * 2017-08-28 2024-02-02 索尔维特殊聚合物美国有限责任公司 包含聚(芳基醚砜)、聚(芳基醚酮)、至少一种聚苯硫醚以及玻璃纤维的玻璃填充的聚合物组合物
US11898006B2 (en) * 2018-04-20 2024-02-13 Solvay Specialty Polymers Italy S.P.A Process for the manufacture of polyether polymers
WO2020058790A1 (en) * 2018-09-19 2020-03-26 Sabic Global Technologies B.V. Electrical wire covering comprising a thermoplastic composition
JP7240935B2 (ja) * 2019-04-03 2023-03-16 住友化学株式会社 ポリビフェニルエーテルスルホン樹脂及びその製造方法並びに成形品
CN110483716B (zh) * 2019-08-20 2021-04-27 吉林大学 一种原位自增强聚亚胺复合材料及其制备方法
WO2021067168A1 (en) * 2019-10-02 2021-04-08 Essex Group Llc Polymeric insulating films
CN113314747B (zh) * 2021-05-26 2022-04-22 上海大学 具有纳米相分离结构的磺化聚联苯质子交换膜及制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2203744A (en) * 1987-04-20 1988-10-26 Amoco Corp Nucleating agents for poly(aryl ether ketones)
JPH0641424A (ja) * 1992-04-22 1994-02-15 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリイミド系樹脂組成物
JPH1135184A (ja) * 1997-07-23 1999-02-09 Mitsui Chem Inc 金型内で結晶化するポリイミド樹脂からなる複写機用分離爪
JP2003026914A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Otsuka Chem Co Ltd プリント配線板用フィルム及びプリント配線板
JP2007516311A (ja) * 2003-09-26 2007-06-21 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリイミドスルホン、その製造方法及び物品

Family Cites Families (140)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA847963A (en) 1970-07-28 Zutty Nathan Process for preparing polyarylene polyethers
US429670A (en) * 1890-06-10 wilhelm
US682884A (en) * 1901-05-29 1901-09-17 Thomas O Organ Feed-water purifier.
BE532543A (ja) 1953-10-16
DE1007996B (de) 1955-03-26 1957-05-09 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung thermoplastischer Kunststoffe
US3153008A (en) 1955-07-05 1964-10-13 Gen Electric Aromatic carbonate resins and preparation thereof
US2991273A (en) 1956-07-07 1961-07-04 Bayer Ag Process for manufacture of vacuum moulded parts of high molecular weight thermoplastic polycarbonates
US3148172A (en) 1956-07-19 1964-09-08 Gen Electric Polycarbonates of dihydroxyaryl ethers
US2999835A (en) 1959-01-02 1961-09-12 Gen Electric Resinous mixture comprising organo-polysiloxane and polymer of a carbonate of a dihydric phenol, and products containing same
US3065205A (en) 1959-10-27 1962-11-20 Du Pont Aromatic polyketones and preparation thereof
NL276020A (ja) 1962-03-16
CA1017097A (en) 1962-11-06 1977-09-06 Imperial Chemical Industries Limited Manufacture of polysulphones
US3271368A (en) 1963-05-02 1966-09-06 Borg Warner Sulfonate-thiocarbonate copolymers
US4175175A (en) 1963-07-16 1979-11-20 Union Carbide Corporation Polyarylene polyethers
DE1545106C3 (de) 1963-07-16 1979-05-31 Union Carbide Corp., New York, N.Y. (V.St.A.) Verfahren zur Herstellung von linearen Polyarylenpolyäthern
US3383092A (en) 1963-09-06 1968-05-14 Garrett Corp Gas turbine with pulsating gas flows
US3302243A (en) 1964-04-16 1967-02-07 Herbert P Ludwig Apparatus for the injection molding of plastic articles especially shoes
US3634355A (en) 1968-03-21 1972-01-11 Ici Ltd Aromatic polymers from dihalogenoben-zenoid compounds and alkali metal hydroxide
US3847867A (en) 1971-01-20 1974-11-12 Gen Electric Polyetherimides
US3972902A (en) 1971-01-20 1976-08-03 General Electric Company 4,4'-Isopropylidene-bis(3- and 4-phenyleneoxyphthalic anhydride)
US3671487A (en) 1971-05-05 1972-06-20 Gen Electric Glass reinforced polyester resins containing polytetrafluoroethylene and flame retardant additives
US3723373A (en) 1971-10-04 1973-03-27 American Cyanamid Co 0.1% to about 2.0% by weight polytetrafluoroethylene emulsion modified polyethylene terephthalate with improved processing characteristics
US3803085A (en) 1972-12-29 1974-04-09 Gen Electric Method for making polyetherimides
US3905942A (en) 1973-06-22 1975-09-16 Gen Electric Method for making polyetherimides and products produced thereby
CA1006666A (en) 1973-10-29 1977-03-15 Ladislav Hujik Mold filling insert for injection molding machine
US3852242A (en) 1973-12-03 1974-12-03 Gen Electric Method for making polyetherimide
US3986477A (en) 1974-03-11 1976-10-19 The General Engineering Co. (Radcliffe) Ltd. Wire coating apparatus
US3983093A (en) 1975-05-19 1976-09-28 General Electric Company Novel polyetherimides
US4109365A (en) 1976-03-30 1978-08-29 Eastman Kodak Company Method for forming contoured tubing
US4038237A (en) 1976-06-17 1977-07-26 Shell Oil Company Fire retardant wire coating
CA1083765A (en) 1976-12-01 1980-08-19 Gerd P. H. Lupke Apparatus for producing thermoplastic tubing
GB1586972A (en) 1977-02-01 1981-03-25 Ici Ltd Production of aromatic polyethers
US4154775A (en) 1977-09-06 1979-05-15 General Electric Company Flame retardant composition of polyphenylene ether, styrene resin and cyclic phosphate
US4345363A (en) 1978-09-08 1982-08-24 Kabel Und Metallwerke Gutehoffnungshutte Ag Method of continuously making flexible, heat insulated metal tubing
US4217438A (en) 1978-12-15 1980-08-12 General Electric Company Polycarbonate transesterification process
NL7901769A (nl) 1979-03-06 1980-09-09 Gen Electric Vlamvertragende, polyfenyleenether bevattende samen- stellingen.
DE2940024A1 (de) 1979-10-03 1981-04-16 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Aromatische polyester, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung zur herstellung von spritzgussartikeln, folien und ueberzuegen
US4346737A (en) 1979-11-15 1982-08-31 The Regents Of The University Of California Drip irrigation tubing
US4293670A (en) 1979-12-26 1981-10-06 Union Carbide Corporation Blends of poly(aryl ether) resins and polyetherimide resins
US4430485A (en) 1980-08-11 1984-02-07 General Electric Company Flame retardant polycarbonate compositions
US4454275A (en) 1981-02-20 1984-06-12 General Electric Company Flame retardant copolyester-carbonate compositions
EP0063874A1 (en) 1981-04-29 1982-11-03 Imperial Chemical Industries Plc Production of aromatic polyketones
US4414355A (en) 1981-07-14 1983-11-08 Minnesota Mining And Manufacturing Company Wire coating composition
US4396755A (en) 1981-11-12 1983-08-02 Imperial Chemical Industries Plc Production of aromatic polyketones
US4908418A (en) 1982-01-29 1990-03-13 General Electric Company Ternary polymer blends
US4908419A (en) 1982-01-29 1990-03-13 General Electric Company Polyetherimide-polyarylate, blends
US4374530A (en) 1982-02-01 1983-02-22 Walling John B Flexible production tubing
US4455410A (en) 1982-03-18 1984-06-19 General Electric Company Polyetherimide-polysulfide blends
US4548997A (en) 1982-04-05 1985-10-22 General Electric Company Polyetherimide-polycarbonate blends
US4404350A (en) 1982-07-07 1983-09-13 General Electric Company Silicone-imide copolymers and method for making
US4443591A (en) 1983-01-21 1984-04-17 General Electric Company Method for making polyetherimide
US4985313A (en) 1985-01-14 1991-01-15 Raychem Limited Wire and cable
US5110880A (en) 1983-09-29 1992-05-05 Amoco Corporation Blends of poly(aryl ketone) and a polyetherimide
KR850700038A (ko) 1983-09-29 1985-10-21 에드워드 지. 그리어 폴리(아릴 케톤) 및 폴리에테르이미드의 혼합물
US4532094A (en) 1983-12-12 1985-07-30 Mobil Oil Corporation Thermoplastic foam molding
EP0158732A1 (en) * 1983-12-30 1985-10-23 General Electric Company Polyetherimide-polyethersulfoneimide copolymers
US4690997A (en) 1984-01-26 1987-09-01 General Electric Company Flame retardant wire coating compositions
EP0163464A1 (en) 1984-05-18 1985-12-04 RAYCHEM CORPORATION (a California corporation) Blends of poly (aryl ether) ketones
IT8422307V0 (it) 1984-06-15 1984-06-15 Devi Spa Macchina per la realizzazione di articoli stampati in materiale plastico, in particolare di caschi per motociclisti e simili.
US4588546A (en) 1984-08-27 1986-05-13 The Goodyear Tire & Rubber Company Wire coating process
US4687819A (en) 1984-12-31 1987-08-18 General Electric Company Polyterephthalatecarbonate-polyetherimide-polyester blends
US5047487A (en) 1985-01-04 1991-09-10 Raychem Corporation Compositions of poly(imides) having phenylindane diamines and/or dianhydride moieties in the poly(imide) backbone
US4965310A (en) 1985-03-27 1990-10-23 Amoco Corporation Wear resistant poly (aryl ether ketone) polyimide blends
US5171796A (en) 1985-07-23 1992-12-15 Amoco Corporation Miscible blends of a poly(aryl ether ketone) and an imide containing polymer
US4900502A (en) 1985-08-29 1990-02-13 Bend Research, Inc. Hollow fiber annealing
EP0254488A3 (en) 1986-07-23 1989-11-15 Imperial Chemical Industries Plc Polymer composition and a coated conductor or filled composition based thereon
EP0266595A3 (en) 1986-11-03 1989-03-08 General Electric Company Flame resistant polyetherimide resin blends
US4906784A (en) 1986-11-10 1990-03-06 Amoco Corporation Thermoplastic polyetherketones
US5079309A (en) 1986-12-24 1992-01-07 Amoco Corporation Miscible blends of a poly(aryl ether ketone) and an imide containing polymer
US5068353A (en) 1986-12-31 1991-11-26 General Electric Company Synthesis of aromatic bis(ether phthalimide) compounds
US4941214A (en) 1989-01-04 1990-07-17 Harris John L Flush tank water saver
US4959423A (en) 1987-04-20 1990-09-25 Amoco Corporation Nucleating agents for poly(aryl ether ketones)
US4808686A (en) 1987-06-18 1989-02-28 General Electric Company Silicone-polyimides, and method for making
JPS6411131A (en) * 1987-07-06 1989-01-13 Mitsui Toatsu Chemicals Polyimide
US4816527A (en) 1987-08-20 1989-03-28 General Electric Company Polycarbonate-siloxane polyetherimide copolymer blends
DE3851599T2 (de) 1987-09-04 1995-05-11 Gen Electric Flammfeste Mischungen von Polyäthermimid-Siloxan-Polyätherimid-Copolymer.
US4941289A (en) * 1987-12-10 1990-07-17 Ardco, Inc. Refrigerator door frame with insulated mullion
GB8730135D0 (en) * 1987-12-24 1988-02-03 Ici Plc Polyarylether ketone
US4914175A (en) * 1988-05-10 1990-04-03 Hoechst Celanese Corp. Injection moldable polyimides
US5051483A (en) 1988-11-14 1991-09-24 General Electric Company Flame resistant polyetherimide resin blends
US5189115A (en) 1989-02-21 1993-02-23 Amoco Corporation Polyetherimide copolymers
US5049615A (en) 1989-12-11 1991-09-17 Hercules Incorporated Polyindanes as processing aid for engineering thermoplastics
US5204400A (en) 1990-06-22 1993-04-20 Amoco Corporation Poly(biphenyl ether sulfone)compositions
US5151147A (en) 1990-08-17 1992-09-29 Reynolds Metals Company Coated article production system
US5106915A (en) 1990-11-02 1992-04-21 General Electric Company Flame resistant polyetherimide resin blends
US5229482A (en) 1991-02-28 1993-07-20 General Electric Company Phase transfer catalyzed preparation of aromatic polyether polymers
EP0519657B1 (en) 1991-06-18 1996-05-29 General Electric Company Ductile, non-halogenated flame retardant ternary blends of polyetherimide, siloxane polyetherimide copolymer and polycarbonate
US5151462A (en) 1991-09-30 1992-09-29 Amoco Corporation Flame retardant blends of polysulfone and polyalkylene phthalate
US5189137A (en) * 1991-10-07 1993-02-23 General Electric Company Method for preparing a high molecular weight polyethermide polymer in a dual solvent system
US5387639A (en) 1992-10-23 1995-02-07 General Electric Company Ductile blends of polyester-carbonate or polyarylates and polyetherimide resins
JP2854139B2 (ja) 1992-10-23 1999-02-03 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ コポリマー樹脂の熱成形可能な難燃性配合物
EP0631862A1 (en) 1993-06-01 1995-01-04 General Electric Company Aircraft interior panels
US5433916A (en) 1993-06-18 1995-07-18 Dowbrands, Inc. Utilizing multi cavity mold in extrusion blow molding process
EP0634437B1 (en) 1993-07-16 1999-04-14 General Electric Company Preparation of macrocyclic polyetherimide oligomers
EP0643105A1 (en) 1993-09-01 1995-03-15 MITSUI TOATSU CHEMICALS, Inc. Polyimide based resin composition
JPH07145321A (ja) * 1993-11-22 1995-06-06 Mitsui Toatsu Chem Inc 易滑性ポリイミド系押出成形体
SG68550A1 (en) 1994-09-30 1999-11-16 Gen Electric Polyester-carbonate compostions
US5521258A (en) 1994-11-14 1996-05-28 General Electric Company Autoclave resistant blends of poly(ester-carbonate) and polyetherimide resins
US6114472A (en) 1996-11-25 2000-09-05 Teijin Limited Thermoplastic resin composition containing amorphous polyimide
US5852085A (en) 1996-12-31 1998-12-22 General Electric Company Transparent blends of polyetherimide resins
US5851837A (en) 1997-02-06 1998-12-22 General Electric Company Method for determination of salt stoichiometry
US5830974A (en) 1997-02-13 1998-11-03 General Electric Company Method for preparing aromatic polyether polymers
US5856421A (en) 1997-03-17 1999-01-05 General Electric Company Polyetherimide preparation method including addition of macrocyclic polyetherimide oligomers
US5917005A (en) 1997-07-14 1999-06-29 General Electric Company Polyetherimides with resistance to high temperatures
US5908915A (en) 1997-10-06 1999-06-01 General Electric Company Copolyetherimides and phase catalyzed method for their preparation
US6310145B1 (en) 1997-12-04 2001-10-30 General Electric Company Flame retardant polyetherimide resin composition with polycarbonate and polysiloxane
US5986016A (en) 1997-12-23 1999-11-16 General Electric Co. Polyetherimide resin compositions having improved ductility
US6072010A (en) 1997-12-23 2000-06-06 General Electric Co. Polyetherimide resin compositions with improved ductility
JP3355142B2 (ja) 1998-01-21 2002-12-09 三菱樹脂株式会社 耐熱性積層体用フィルムとこれを用いたプリント配線基板用素板および基板の製造方法
US5916997A (en) 1998-02-25 1999-06-29 General Electric Company Weatherable copolymers
WO2000008090A1 (fr) * 1998-08-06 2000-02-17 Mitsui Chemicals, Incorporated Polyimide contenant un groupe reticulable et son procede de production
DE69928431T2 (de) 1998-10-29 2006-07-27 General Electric Co. Witterungsbeständige blockcopolyestercarbonate, verfahren zu deren herstellung und diese enthaltende polymerlegierungen
FR2785905B1 (fr) 1998-11-13 2001-01-05 Inst Francais Du Petrole Materiaux alveolaires contenant au moins un polymere thermoplastique, au moins une resine epoxyde modifiee et au moins un agent porogene
KR20010101114A (ko) 1998-12-02 2001-11-14 야스이 쇼사꾸 폴리이미드/폴리아릴레이트 수지조성물 및 그 성형체
US6499217B1 (en) 1999-03-26 2002-12-31 Mitsubishi Plastics Inc. Method of manufacturing three-dimensional printed wiring board
ATE471965T1 (de) 1999-04-07 2010-07-15 Solvay Advanced Polymers Llc Poly(biphenyl ether sulfon)-harze mit verbesserter uv-vergilbungsbeständigkeit
US6235866B1 (en) 1999-10-06 2001-05-22 General Electric Company Slurry preparation of bis (halophthalimides) and of polyether polymers
US6265521B1 (en) 2000-08-07 2001-07-24 General Electric Company Method for preparing polyether polymers of predetermined molecular
JP4201965B2 (ja) 2000-08-10 2008-12-24 三菱樹脂株式会社 耐熱性樹脂組成物及びこれよりなる耐熱性フィルムまたはシート並びにこれを基材とする積層板
US20030004268A1 (en) 2001-05-14 2003-01-02 General Electric Company Polyimide blends, method of making, and articles made therefrom
CN1262571C (zh) 2001-09-21 2006-07-05 拜尔公司 耐冲击改性聚碳酸酯组合物
GB0125618D0 (en) * 2001-10-24 2001-12-19 Victrex Mfg Ltd Polyaryletherketone polymer blends
AU2003225942A1 (en) 2002-03-22 2003-10-13 Ameron International Corporation Improved sewer pipe section
JP3680040B2 (ja) 2002-04-22 2005-08-10 三菱電機株式会社 ヒートパイプ
ITRM20020274A1 (it) 2002-05-16 2003-11-17 Tenaris Connections Bv Giunzione filettata per tubi.
US6863852B1 (en) 2002-05-30 2005-03-08 Zeus Industrial Products, Inc. Fluoropolymer extrusions based on novel combinations of process parameters and clay minerals
US6840202B2 (en) 2002-09-03 2005-01-11 Borgwarner Inc. Method to reduce noise of a cam phaser by controlling the position of center mounted spool valve
DE10257081A1 (de) 2002-12-06 2004-06-24 Bayer Ag Flammwidrige Polycarbonat-Zusammensetzungen mit Phosphor-Silizium-Verbindungen
US6627303B1 (en) 2003-01-17 2003-09-30 General Electric Company High modulus weatherable polyester carbonate articles
US20040232598A1 (en) 2003-05-20 2004-11-25 Constantin Donea Flame resistant thermoplastic composition, articles thereof, and method of making articles
US6919422B2 (en) 2003-06-20 2005-07-19 General Electric Company Polyimide resin with reduced mold deposit
US6849706B1 (en) 2003-08-25 2005-02-01 General Electric Company Copolyetherimides
US7452944B2 (en) 2004-06-28 2008-11-18 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Miscible polyimide blends
US20070066737A1 (en) 2005-09-16 2007-03-22 Gallucci Robert R Flame retardant polymer blends
US20070066741A1 (en) * 2005-09-16 2007-03-22 Donovan Michael S High glass transition temperature thermoplastic articles
US9006348B2 (en) 2005-09-16 2015-04-14 Sabic Global Technologies B.V. Poly aryl ether ketone polymer blends
US20070065615A1 (en) 2005-09-16 2007-03-22 Odle Roy R Annular or tubular shaped articles of novel polymer blends
US20070066740A1 (en) * 2005-09-16 2007-03-22 Odle Roy R Annular or tubular shaped articles of novel polymer blends
EP1937774A2 (en) * 2005-09-16 2008-07-02 General Electric Company Blends of poly aryl ether ketones and polyetherimide sulfones
US20070066739A1 (en) * 2005-09-16 2007-03-22 General Electric Company Coated articles of manufacture made of high Tg polymer blends

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2203744A (en) * 1987-04-20 1988-10-26 Amoco Corp Nucleating agents for poly(aryl ether ketones)
JPH0641424A (ja) * 1992-04-22 1994-02-15 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリイミド系樹脂組成物
JPH1135184A (ja) * 1997-07-23 1999-02-09 Mitsui Chem Inc 金型内で結晶化するポリイミド樹脂からなる複写機用分離爪
JP2003026914A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Otsuka Chem Co Ltd プリント配線板用フィルム及びプリント配線板
JP2007516311A (ja) * 2003-09-26 2007-06-21 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリイミドスルホン、その製造方法及び物品

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227008A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 導電性ペースト組成物
JP2013109874A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Hitachi Cable Ltd 絶縁電線
JP2015049268A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 キヤノン株式会社 フィルム、像加熱装置及び画像形成装置
US10042298B2 (en) 2013-08-30 2018-08-07 Canon Kabushiki Kaisha Film and image heating device using film
JP2019001976A (ja) * 2017-06-15 2019-01-10 信越ポリマー株式会社 発泡成形体の製造方法
JP2022009604A (ja) * 2017-06-15 2022-01-14 信越ポリマー株式会社 発泡成形体
JP7265601B2 (ja) 2017-06-15 2023-04-26 信越ポリマー株式会社 発泡成形体
JP2018032039A (ja) * 2017-10-19 2018-03-01 キヤノン株式会社 フィルム、像加熱装置及び画像形成装置
WO2021066011A1 (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 三菱ケミカル株式会社 樹脂組成物、フィルム、複合材料、移動体及び3次元造形用材料

Also Published As

Publication number Publication date
SG165393A1 (en) 2010-10-28
EP1937775B1 (en) 2012-06-27
AU2006292577A8 (en) 2008-05-01
EP1937775A1 (en) 2008-07-02
KR20080053380A (ko) 2008-06-12
RU2008114832A (ru) 2009-10-27
KR100935123B1 (ko) 2010-01-06
CN101309969A (zh) 2008-11-19
RU2008114821A (ru) 2009-10-27
JP2009508997A (ja) 2009-03-05
US9006348B2 (en) 2015-04-14
US20070219324A1 (en) 2007-09-20
US9011998B2 (en) 2015-04-21
KR20080053379A (ko) 2008-06-12
KR100938659B1 (ko) 2010-01-25
CN101309968A (zh) 2008-11-19
SG165392A1 (en) 2010-10-28
WO2007035404A1 (en) 2007-03-29
JP5038315B2 (ja) 2012-10-03
CZ2008154A3 (cs) 2009-02-04
JP5563219B2 (ja) 2014-07-30
AU2006292577A1 (en) 2007-03-29
US20070066765A1 (en) 2007-03-22
CN101309969B (zh) 2011-06-01
CZ2008155A3 (cs) 2008-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5038315B2 (ja) ポリアリールエーテルケトン類とポリエーテルイミドスルホン類とのブレンド品
AU2006292575A1 (en) Improved poly aryl ether ketone polymer blends
EP1860145B1 (en) Flame retardant fiber reinforced composition with improved flow
EP2238196B1 (en) Flame retardant polyimide/polyester-polycarbonate compositions, methods of manufacture, and articles formed therefrom
CN101309995B (zh) 阻燃聚砜共混物
CZ2008372A3 (cs) Predmety z termoplastické hmoty s vysokou teplotou prechodu ke zeskelnení
AU2006329951A1 (en) Annular or tubular shaped articles of novel polymer blends
US20070066740A1 (en) Annular or tubular shaped articles of novel polymer blends
AU2006333117A1 (en) Food service articles of manufacture comprising high temperature polymers
US20050048299A1 (en) Flame retardant thermoplastic films and methods of making the same
WO2008091253A1 (en) High heat electrical connectors
TW200831609A (en) Coated articles of manufacture made of high Tg polymer blends

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5038315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees