以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による鉄道券売機の画面表示方法を実行するための鉄道券売システムの一実施形態を示すシステム構成図であって、1は鉄道券売機、1aは制御部、1bは表示部、1cは入力部、1dは記憶部、1eは運賃料金処理部、1fは発券部、2はホストサーバ、2aは制御部、2bは座席管理部、2b1は在庫データ、2cは運賃料金計算部、2c1は運賃データ部、2dは空席案内検索部、2d1は空席データ部、2eは地図・広告情報生成部、2e1は経路図データ部、2e2は広告データ部、2fは経路検索部、2gは運航情報部、2g1は最新運航データ部、3a〜3cは各路線の運行管理ホスト、4はネットワークである。
同図において、鉄道の駅構内に設置されている鉄道券売機1は、ネットワーク4を介してホストサーバ2に接続されており、鉄道券売機1からの指定された列車の指定券などの券売要求に対し、ホストサーバ2がこの指定された列車などに関する情報が鉄道券売機1に提供される。
鉄道券売機1は、表示部1bや入力部1c,記憶部1dなどを備えており、これらが制御部1aによって制御される。入力部1cは、表示部1bでのタッチパネルやテンキーなどの発券を希望する操作者(以下、顧客という)によって操作されるものであって、顧客がこの入力部1cを操作して希望する列車の指定券などを購入するための要求情報Aを入力すると、制御部1aの制御のもとに、この要求情報Aがネットワークを介してホストサーバ2に送信される。ホストサーバ2からは、この要求情報Aに応じた希望する列車の指定券などを購入のための情報(以下、券売関連情報という)Bがネットワーク4を介して鉄道券売機1に提供され、鉄道券売機1では、制御部1aの制御のもとに、この券売関連情報Bが記憶部1dに記憶され、この記憶部1dに記憶された券売関連情報Bのうちの必要な券売情報が読み出されて表示部1bに表示される。そして、この表示部1bで表示される画面をもとに顧客が入力部1cで所定の操作をすると、その操作に応じて次の操作に必要な画面を表示するための券売関連情報Bが記憶部1dが読み出され、この発券情報Bの画面が表示部1bに表示されて顧客が入力部1cで次の操作を行なうことができるようになる。
なお、運賃料金処理部1eでは、運賃料金の支払いが現金やカードなどで行なわれ、また、釣銭が排出される。また、発券部1fでは、指定券などの発売される券の排出が行なわれる。
また、ホストサーバ2からは、券売関連情報Bとともに、顧客が指定した行先(到着駅)に関連した場所での催し物や名所などを宣伝するための広告情報Cも鉄道券売機1に送られ、これが記憶部1dに記憶されて必要なタイミングで表示部1bに表示される。
ホストサーバ2には、座席管理部2bと運賃料金計算部2cと空席案内検索部2dと地図・広告情報生成部2eと経路検索部2fと運行情報部2gとこれらを制御する制御部2aとが設けられている。
座席管理部2bは、在庫データ部2b1のデータをもとに、各列車の各停車駅での指定席の状況を管理するものである。在庫データ部2b1では、各列車の各停車駅での指定席の状況に変更(空き状態から予約または販売済みへの変更や予約または販売済みから空きへの変更)があると、これに応じて該当する指定席の状況のデータ(座席データ)が変更され、座席管理部2bは、これを管理していて、座席データの変更があると、この変更があった座席データを在庫データ部2b1から読み取り、空席案内検索部2dに供給する。
空席案内検索部2dは、空席データ部2d1を用いて鉄道券売機1から要求のあった列車での指定席の空席情報を取得し、この鉄道券売機1に送るものであるが、座席管理部2bから上記の座席データが供給されると、この座席データに基づいて、空席データ部2d1での空席情報を更新する。即ち、この座席データで指定される列車のある停車駅で空き状態であった指定席が予約または販売済みとなったときには、この指定席が削除され、また、この座席データがこれまで予約または販売済みであった指定席が空き状態となったことを表わすものである場合には、この指定席が、空き状態の座席として、空席データ部2d1に追加される。これにより、空席データ部2d1には、常に現時点での空き状態にある指定席の情報が確保されている。
経路検索部2fは、鉄道券売機1から指定席などの要求があった場合、その要求情報Aで指定される出発駅と到着駅とに基づいて、かかる出発駅から到着駅までの該当する全ての経路(経路は、1以上の路線からなっている)と、これら経路毎のこの要求情報Aで指定される出発駅での出発時刻に該当する列車に関する情報とを検索する。経路は1以上の路線の全部または一部からなり、経路検索部2fでは、各経路毎に、1つの路線からなる場合には、その路線名が、複数の路線の全部または一部からなる場合には、夫々の路線名とそれらの乗換え駅が夫々検索される。また、列車に関しては、出発駅での出発時刻や到着駅での到着時刻、これら乗換え駅については、そこでの到着時刻や出発時刻といった時刻情報なども検索される。経路検索部2fで検索されるかかる情報を、以下、経路情報という。
運行情報部2gは、各路線の運行状況を管理するものである。各路線毎の運行管理ホストは、これが管理する路線の運行状況を管理しており、この運行状況に運行停止などの異常があると、これを表わす運行異常情報をホストサーバ2に供給する。A路線に運行停止などの異常があると、これを管理するA線運行管理ホスト3aがA路線の異常を示す運行異常情報をホストサーバ2に供給し、B路線に運行停止などの異常があると、これを管理するB線運行管理ホスト3bがB路線の異常を示す運行異常情報をホストサーバ2に供給し、C路線に運行停止などの異常があると、これを管理するC線運行管理ホスト3cがC路線の異常を示す運行異常情報をホストサーバ2に供給する。ホストサーバ2では、これらの運行異常情報が最新運行データ部2g1で保存される。路線の異常が解除されて正常な運行が再開されると、運行管理ホスト3a〜3cの該当するものとからう運行異常解除情報がホストサーバ2に供給され、これにより、最新運行データ部2g1で保存されている該当の運行異常情報が削除される。
運行情報部2gは、また、鉄道券売機1からの要求情報Aに関連する経路に該当する運行異常情報を最新運用データ部2g1で検索し、この該当する運行異常情報が存在すれば、これを読み出して要求があった鉄道券売機1に供給する。
運賃料金計算部2cは、鉄道券売機1からの要求情報Aをもとに、運賃データ部2c1から該当する運賃データを読み取り、顧客に請求する運賃料金を計算する。運賃データ部2c1には、各駅間の乗車券や特急券,座席指定券などの料金の情報が格納されており、運賃料金計算部2cは、要求情報Aに該当する券の料金を運賃データ部2c1から読み出して運賃料金を計算し、要求があった鉄道券売機1に供給する。
地図・広告情報生成部2eでは、経路検索部2fで検索された要求情報Aに該当する情報をもとに、経路図データ部2e1で、検索された各経路毎に、この経路を含む地図(経路図)が検索される。
また、地図・広告情報生成部2eでは、検索された各経路毎に、特に、到着駅や乗換え駅などに関連するイベントや施設など宣伝したいもの(宣伝対象)の画像や写真,テキスト、また、この宣伝対象が開催される場所などからなる広告情報(簡易広告情報と詳細広告情報とがある)Cを、広告データ部2e2で検索し、この宣伝対象の場所の部分を拡大した経路図データも、経路図データ部2e1から読み出す。
このようにして、鉄道券売機1からの要求情報Aに対して、運賃料金計算部2cで計算された運賃料金の情報や空席案内検索部2dで検索された空席情報が、経路検索部2fで検索された経路情報が、また、関係する路線で運行異常があれば、運行情報部2gで異常情報が、地図・広告情報生成部2eで経路図データ部2e1から読み出された経路図情報が、券売関連情報Bとして、地図・広告情報生成部2eで得られた拡大した経路図データを含む広告情報Cとともに、ネットワーク4を介して鉄道券売機1に供給される。鉄道券売機1では、これら券売関連情報Bと地図・広告情報Cとが、要求情報Aに対する応答情報、即ち、券売操作/確認情報として、受信されて記憶部1dに記憶され、かかる券売操作/確認情報が順次読み出されて適宜表示部1bに表示される。
図2は図1における鉄道券売機1の一具体例を示す外観斜視図であって、10は表示画面、11は操作部、12は窪み部、13は前面部、14はテーブル、15は突出部上面、16はクレジットカード挿入口、17は回数券挿入/券排出口、18は紙幣投入口、19は紙幣排出口、20は硬貨投入口、21はテンキー、22は非接触カード/携帯端末情報読取部、23は釣銭受け皿である。
同図において、鉄道券売機1の筐体の前面部には、その上側に表示画面10が、その下側に前方に突き出た操作部11が設けられている。この表示画面10は図1での表示部1bの表示画面であって、縦長の画面であり、例えば、縦横比が4:3でサイズが19インチである。この表示画面10に、記憶部1d(図1)から読み出された券売操作/確認情報が表示される。
操作部11は図1での運賃料金処理部1eでの運賃料金の入出金部や発券部1fでの発行される指定席券などの券の排出部に相当するものである。また、表示画面10には、図示しないが、タッチパネルが設けられており、このタッチパネルが図1での入力部1cに相当するものである。
操作部11には、ほぼ全体にわたって上方及び前方に開放した窪み部12が形成されており、この窪み部12の奥部の垂直な面をなす前面部13の左側に、クレジットカード挿入口16と回数券挿入/券排出口17とが上下に配列されて設けられ、前面部13の右側に紙幣投入口18と紙幣排出口19とが上下に配列されて設けられている。また、この窪み部12の底面をなすテーブル14には、紙幣排出口19に対向して釣銭受け皿23が設けられ、紙幣排出口19から排出される紙幣,硬貨の釣銭がこの釣銭受け皿23に受け止められる。また、この窪み部12の右側の突出部上面15には、硬貨投入口20と、クレジットカードなどの暗証番号を入力するためのテンキー21と、非接触カード/携帯端末情報読取部22とが設けられている。このテンキー21は、図1での入力部1cに相当する。
運賃料金の支払いは、クレジットカード挿入口16にクレジットカードを挿入することにより、あるいは、回数券挿入/券排出口17に回数券を挿入することにより、あるいは、紙幣投入口18に紙幣を、硬貨投入口20に硬貨を夫々投入することにより、あるいは、ICカードなどの非接触カードや携帯電話機などの携帯端末を非接触カード/携帯端末情報読取部22にかざすことにより、行なうことができる。このようにして、運賃料金の支払いが行なわれると、回数券挿入/券排出口17から発行された券が排出され、釣りがある場合には、釣銭が紙幣排出口19と釣銭受け皿23とに排出される。
図3は図1に示す鉄道券売システムでの鉄道券売機1からの要求情報Aに対してホストサーバ2が券売関連情報B・広告情報Cを提供するまでのシステムシーケンスを示す図であって、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、鉄道券売機1で予め決められた所定の情報、即ち、出発日時,乗車人数,出発駅,到着駅を指定する情報(以下、指定入力情報という)が入力されると、この鉄道券売機1でこの指定入力情報を含む要求情報Aが作成されてホストサーバ2に送信される(ステップS100)。
ホストサーバ2では、この要求情報Aが受信されると、制御部2aが、要求情報Aの指定入力情報をもとに、経路検索部2fでその出発駅から到着駅までの全ての経路を検索させ、この検索結果の経路情報αを取得して保持する。この経路情報αには、各経路毎に、出発駅,到着駅,乗換え駅,これら各駅での発着時刻などが含まれている。次に、制御部2aは、この経路情報αをもとに、各経路での運行異常の有無を運行情報部2gに問い合わせ、運行異常が有る経路に対しては、上記のように、運行異常情報βを取得する。これとともに、制御部2aは、経路情報αと指定入力情報での出発日時の情報とをもとに、経路情報αの全経路での出発日時に該当する列車の指定席の状況を空席案内検索部2dに問い合わせ、かかる該当の列車での空席情報γを取得して保持する。これとともに、さらに、制御部2aは、空席案内検索部2dで検索された該当列車毎に、指定入力情報の乗車人数,出発駅,到着駅をもとに、運賃料金を運賃料金計算部2cに問い合わせ、計算された運賃料金の情報δを取得して保持する。さらに、また、制御部2aは、経路情報αでの各経路での到着駅や乗換え駅とその到着時刻毎に、その経路が存在する地図と広告情報の有無とを地図・広告情報生成部2eに問い合わせ、経路の地図情報を取得して保持するとともに、広告情報が存在する駅に対しては、上記のように、地図情報を含む広告情報Cを取得して保持する(以上、ステップS101)。
このようにして、経路情報α,運行異常情報β,空席情報γ及び運賃料金情報δからなる券売関連情報Bs広告情報Cとの取得が終了すると、制御部2aはこれら券売関連情報Bと広告情報Cとを、要求情報Aに対する応答情報としての券売操作/確認情報として、要求が有った鉄道券売機1に提供する(ステップS102)。
かかる券売関連情報Bと広告情報Cとが、この鉄道券売機1において、記憶部1d(図1)に記憶され、入力部1c(図1)での顧客の操作に応じて、所定の券売関連情報Bや広告情報Cが読み出され、表示部1bの表示画面10(図2)に、券購入操作や確認のための画面が表示される。
次に、図1に示す鉄道券売システムでの本発明による鉄道券売機の画面表示方法の一実施形態について説明する。
図4は図2における鉄道端末機1の表示画面10に表示される券売のための画面の遷移の一部を示す図であって、同図(a)は図1,図2に示す鉄道券売機1での指定入力情報の入力のための画面の流れを示す図、同図(b)は同図(a)に続く画面の流れを示す図、同図(c)は同図(b)に続く画面の流れを示す図である。
まず、図4(a)での画面の遷移について説明する。
鉄道券売機1が電源が投入された状態で使用されていないときには、表示画面10には、この鉄道券売機1が駅入口の改札口の外側の券売所に設置されている場合(即ち、駅屋外券売機1の場合)には、図5(a)に示す総合メニュー画面30が、初期画面として、表示されており(図4(a)のステップS201)、また、この鉄道券売機1が駅屋内に設置されている場合には(例えば、特急券や座席指定券の券売のために、ホームに設置された券売機や、新幹線などのように、駅屋内での改札口の外側に設置された駅屋内券売機1の場合)には、図5(b)に示す特急列車選択画面40が、初期画面として、表示されている(図4のステップS201a)。
なお、図5(a)において、31は「指定席」ボタン、32は「回数券」ボタン、33は「予約変更」ボタン、34は「定期券」ボタン、35は「その他のきっぷ」ボタン、36は「インターネットうけとり」ボタンであり、また、図5(b)において、41は確認画面、42aは「出発日時」欄、42bは「乗車人数」欄、42c「出発駅」欄、43a,43b,43cは「変更」ボタン、44は操作画面、45a〜45dは超特急列車欄、46aはスクロールボタン、46bは「各駅停車」ボタン、46cは「自由席」ボタン、46dは「その他の行先」、47は「メニュー画面」、48aは「取消」ボタン、48bは「上下を入れかえる」ボタンである。
駅屋外券売機1の表示画面10に表示される図5(a)に示す総合メニュー画面30においては、図示するように、「指定席券売機」と表示されて指定券などを券売する装置であることが明示され、タッチ操作が可能な指定席券を購入するための「指定席」ボタン31,回数券を購入するための「回数券」ボタン32,予約変更をするための「予約変更」ボタン33,定期券を購入するための「定期券」ボタン34,特急券や乗車券を購入したり、割引券を取得するための「その他のきっぷ」ボタン35,携帯端末などによって指定席券や乗車券などをインターネットから取得するための「インターネットうけとり」ボタン36が表示されている。
また、駅屋内券売機1の表示画面10に表示される図5(b)に示す特急列車選択画面40では、表示画面10の上側に確認画面41が、その下側に操作画面44が表示されている。
この確認画面41には、「出発日時」欄42aと「乗車人数」欄42bと「出発駅」欄42cとが設けられており、上記の指定入力情報の入力に使用されるものであるが、夫々の欄に通常指定される情報がデフォルトとして表示され、指定されている状態にある。「出発日時」欄42aは顧客が希望する出発日時を指定入力するためのものであって、デフォルトとして、一般的に指定される「本日 いますぐ」が設定されているが、「変更」ボタン43aが設けられていて、これをタッチ操作することにより、出発日時を顧客が希望する日時に変更するための画面を表示させることができる。「乗車人数」欄42bは一緒に乗車する顧客の人数を指定入力するためのものであって、デフォルトとして、一般的に指定される「おとな1人」が設定されているが、「変更」ボタン43bが設けられていて、これをタッチ操作することにより、乗車人数を変更するための画面を表示させ、人数を顧客が希望する人数に変更することができる。「出発駅」欄42cは顧客が希望する出発駅を指定入力するためのものであって、デフォルトとして、一般的に指定されるこの駅屋外券売機1が設置されている駅(以下、当駅という)が設定されているが、「変更」ボタン43cが設けられていて、これをタッチ操作することにより、出発駅を変更するための画面を表示させ、出発駅を顧客が希望する他の駅に変更することができる。
以上のように、確認画面41は、出発日時や乗車人数,出発駅を顧客の希望するものに指定することができるものであるが、これらは通常指定されるものにデフォルトされているので、変更されることは少ない。このため、この確認画面41は指定入力情報の確認を可能とすることを主目的としており、変更が必要な場合には、その変更ができるようにしているものである。
このように、この実施例体では、操作を必要としない場合が多い確認画面41を、縦長の表示画面10の上側に配置し、次に示すように、顧客による操作が必ずなされる操作画面44を下側に配置するものであり、これにより、表示画面10の上側に手が届きにくい顧客に対しても、容易に操作が行なわれて操作性が向上することになる。
なお、「出発日時」欄42aや「乗車人数」欄42b,「出発駅」欄42cの内容を変更する場合には、その「変更」ボタン43a〜43cを操作することが必要となるが、このために、特急列車選択画面40の右下隅に「上下を入れかえる」ボタン48bが設けられており、これを操作することにより、確認画面41と操作画面44との配置関係を上下反転させ、確認画面41を特急列車選択画面40の下側の位置に変更させることができる。これにより、確認画面41での操作がし易くなる。
操作画面44は、指定入力情報の入力に顧客が必ず操作しなければならない項目について、操作がなされるものである。この操作画面44では、確認画面41に表示される出発日時に出発駅で発車される超特急列車の一覧が表示されるものであって、超特急列車欄45a,45b,45c,45d毎に夫々超特急列車に関する情報が表示される。かかる超特急列車に関する情報としては、その超特急列車の発車時刻や列車名,終点までやその途中の各駅までの普通指定席とグリーン車との座席状況などが表示される。ここで、「△」印は空席が若干あることを、「○」印は空席が多いことを、「×」印は満席であることを夫々示している。従って、例えば、超特急列車欄45aでの18時00分発の「超特急列車A 11」についてみると、この超特急列車は終点がE駅であり、E駅までの指定席は満席「×」であるが、途中のB駅,C駅,D駅夫々までの場合には、若干空き席が有ることを示している。
また、この操作画面44での超特急列車欄45a,45b,45c,45dからなる超特急列車一覧の下側に、スクロールボタン46a,「各駅停車」ボタン46b,「自由席」ボタン46c,「その他の行先」ボタン46dが設けられている。スクロールボタン46aは、これが操作されることにより、上記の超特急列車一覧が上下にスクロールするものであり、ここでは、超特急列車一覧に4個の超特急列車が表示されているものとしているが、スクロールボタン46aが操作されることにより、これまで表示されていた超特急列車の情報が、下側から、あるいは、上側からこれまで表示されていなかった新たな超特急列車の情報が表示されるようになって、入れ替わることになる。また、「各駅停車」ボタン46bが操作されると、超特急列車欄45a,45b,45c,45dが各駅に停車する超特急列車の一覧に切り替わり、「自由席」ボタン46cが操作されると、超特急列車欄45a,45b,45c,45dに表示される超特急列車の自由席の状況が表示される。また、図示する例では、終点までの停車駅をB〜D駅の4個の駅としているが、「その他の行先」ボタン46dが操作されることにより、後述する到着駅入力画面50(図6)に遷移する。
さらに、特急列車選択画面40での確認画面41の上側右隅部に「メニュー画面」ボタン47が設けられており、これが操作されると、図5(a)に示す総合メニュー画面30に表示が切り替わる。この特急列車選択画面40は特急列車に関する券の購入に用いられるものであるが、定期券や割引券,回数券,予約変更,インターネットうけとりを希望する場合には、この「メニュー画面」ボタン47を操作することにより、この希望のものを取得できる図5(a)に示す総合メニュー画面30を表示させることができる。また、「メニュー画面」ボタン47がこのような機能を有してすることを顧客に知らせるために、定期券や割引券,回数券,予約変更,インターネットうけとりが文字表示され、これらに「メニュー画面」ボタン47に向いた矢印が付加されている。
さらにまた、特急列車選択画面40での操作画面44の下側には、「取消」ボタン48a,「上下を入れかえる」ボタン48bが設けられている。
確認画面41では、「出発日時」欄42a,「乗車人数」欄42b,「出発駅」欄42cで「変更」ボタン43a,43b,43cを操作することにより、出発日時や乗車人数,出発駅の変更画面が表示され、この変更画面で変更すると、特急列車選択画面40に表示が戻り、「出発日時」欄42a,「乗車人数」欄42b,「出発駅」欄42cで変更された内容が表示される。なお、かかる変更は、「出発日時」欄42a,「乗車人数」欄42b,「出発駅」欄42c毎に行なわれる。
「上下を入れかえる」ボタン48bが操作されると、確認画面41と操作画面44との表示位置が上下入れ替わる。縦長の表示画面10では、顧客によっては、その上側に手が届きにくい場合も有るが、上記のように、「上下を入れかえる」ボタン48bを操作することにより、上側に有った画面が下側となり、操作がし易くなる。
後述する画面においても、かかる「取消」ボタン48a,「上下を入れかえる」ボタン48bが設けられている場合には、上記と同様の操作を行なうことができる。
なお、「取消」ボタン48a,「戻る」ボタン48bについては、後述する図11において説明する。
特急列車選択画面40は、確認画面41での「出発日時」欄42aや「乗車人数」欄42b,「出発駅」欄42cで内容が変更されても、その内容が変更された状態で表示されるが、操作画面44での特急列車欄45a〜45dのいずれかで終点もしくはその途中の駅をタッチ操作して選択すると、到着駅も指定されて指定入力情報が全て入力されたものとして、駅屋内券売機1は、要求情報がホストサーバ2(図1)に送信し、ホストサーバ2から券売関連情報B,広告情報Cを取得する。これにより、駅屋内券売機1の表示画面10では、特急列車選択画面40に代わって、顧客が希望する券を購入するための画面、即ち、図11に示す経路確認画面90が表示された状態となる(図4(b)のステップS302)。なお、ホストサーバ2から券売関連情報B,広告情報Cを取得するまでの間、表示画面10には、図10に示す問い合せ画面80が表示される(図4(b)のステップS301)。
なお、これら経路確認画面90,問合せ画面80については、後に具体的に説明する。
図5(a)に示す総合メニュー画面30において、例えば、「指定席」ボタン31がタッチ操作されると、指定席券を購入するために指定入力情報を入力するための画面が表示される。鉄道券売機1では、かかる画面に必要な情報が予め記憶部1dに保存されており、入力部1cからの指示により、制御部1aが必要な情報を記憶部1dから読み出して該当する画面を作成し、表示部1bで表示させるものである。指定入力情報の入力のための最初の画面として、図6に示す到着駅入力画面50が表示画面10に表示される(図4(a)のステップS202)。
なお、図6において、48cは「戻る」ボタン、51は入力情報確認画面、52aは「出発日時」欄、52bは「乗車人数」欄、52c「出発駅」欄、52dは「到着駅」欄、52d1は到着駅入力エリア、53a,53b,53cは「変更」ボタン、54は操作画面、55は降車駅表示エリア、55a〜55eは到着駅選択ボタン、56は「あかさたな」キーボード、56aは吹き出し、57は選択駅名表示エリア、58は訂正ボタン、59は確定ボタンであり、図5(b)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図6において、駅屋内券売機1の表示画面10に表示される到着駅入力画面50では、表示画面10の上側に入力情報確認画面51が、その下側に操作画面54が表示されている。
この入力情報確認画面51には、「出発日時」欄52aと「乗車人数」欄52bと「出発駅」欄52cと「到着駅」欄52dとが設けられており、上記の指定入力情報の入力に使用されるものであるが、「出発日時」欄52aと「乗車人数」欄52bと「出発駅」欄52cとでは、図5(b)に示す特急列車選択画面40での確認画面41と同様、通常指定される情報がデフォルトとして表示され、指定されている状態にある。「出発日時」欄52aは顧客が希望する出発日時を指定入力するためのものであって、デフォルトとして、一般的に指定される「本日 いますぐ」が設定されているが、「変更」ボタン53aが設けられていて、これをタッチ操作することにより、出発日時を顧客が希望する日時に変更するための画面を表示させることができる。「乗車人数」欄52bは一緒に乗車する顧客の人数を指定入力するためのものであって、デフォルトとして、一般的に指定される「おとな1人」が設定されているが、「変更」ボタン53bが設けられていて、これをタッチ操作することにより、乗車人数を変更するための画面を表示させ、人数を顧客が希望する人数に変更することができる。「出発駅」欄52cは顧客が希望する出発駅を指定入力するためのものであって、デフォルトとして、一般的に指定されるこの駅屋外券売機1が設置されている駅(ここでは、「に○駅」。以下、当駅という)が設定されているが、「変更」ボタン53cが設けられていて、これをタッチ操作することにより、出発駅を変更するための画面を表示させ、出発駅を顧客が希望する他の駅に変更することができる。
以上のように、入力情報確認画面51は、出発日時や乗車人数,出発駅を顧客の希望するものに指定することができるものであるが、これらは通常指定されるものにデフォルトされているので、変更されることは少ない。このため、この入力情報確認画面51は指定入力情報の確認を可能とすることを主目的としており、変更が必要な場合には、その変更ができるようにしているものである。
また、「到着駅」欄52dには、到着駅入力エリア52d1が設けられており、操作画面54での操作により、顧客が希望する到着駅を入力できるようにしている。なお、この「到着駅」欄52dには、「変更」ボタンは設けられていない。
このように、この到着駅入力画面50では、操作を必要としない場合が多い入力情報確認画面51を、縦長の表示画面10の上側に配置し、次に説明するように、「到着駅」欄52dの到着駅入力エリア52d1に希望する到着駅を入力するために、顧客による操作が必ずなされる操作画面54を下側に配置するものであり、これにより、表示画面10の上側に手が届きにくい顧客に対しても、容易に操作が行なわれて操作性が向上することになる。
操作画面54は、指定入力情報としての「到着駅」の入力のために、顧客が必ず操作しなければならない項目について、操作がなされるものである。この操作画面54では、「あかさたなキーボード」56と選択駅名表示エリア57と訂正ボタン58と確定ボタン59とが設けられており、「あかさたなキーボード」56を操作することによって希望する到着駅を指定することができる。
いま、顧客が希望する到着駅を「た○駅」として、「あかさたなキーボード」56の文字「た」が表わされたタッチキーをタッチ操作すると、このタッチキーから「た」行の文字列と「だ」行の文字列とを含む吹き出し56aが表示される。そして、この吹き出し56aの中の所定の文字、この場合、文字「た」をタッチして入力操作すると、選択駅名表示エリア57に入力された文字「た」が表示され、これとともに、到着駅表示エリア55にこの文字「た」で始まる駅名の到着駅選択ボタン55a〜55eが表示される。かかる到着駅選択ボタンは、例えば、最大5個まで表示される。従って、文字「た」で始まる駅名が6個以上あって、到着駅表示エリア55に表示しきれない場合には、「あかさたな」キーボード56を操作して、上記と同様にして、次の文字(例えば、文字「○」)を入力することにより(このとき、選択駅名表示エリア57では、文字「た○」が表示される)、候補となる駅名が制限され、到着駅表示エリア55で文字「た○」で始まる全ての駅名が表示される可能性がある。
ここで、「確定」ボタン59は、入力文字を確定させるためのボタンである。例えば、「た○」の2文字を入力した状態で「確定」ボタン59をタッチ操作すると、入力文字が「た○」で確定し、「た○」の2文字のみからなる駅名が候補として表示される。
到着駅表示エリア55において、希望する駅名の到着駅選択ボタン表示されている場合(ここでは、希望駅名「た○駅」の到着駅選択ボタン55eが表示されている)、この到着駅選択ボタン55eをタッチ操作することにより、到着駅が決定されて入力情報確認画面51での「到着駅」欄52dの到着駅入力エリア52d1に入力されたことになる。
選択駅名表示エリア57で入力された文字が表示されている状態で、訂正ボタン58がタッチ操作されると、そのタッチ操作毎に入力が遅い順に1つずつ入力文字が削除され、新たに文字を入力することができて、入力文字の訂正を行なうことができる。また、このように、選択駅名表示エリア57で表示される文字列が変更されると、これとともに、到着駅表示エリア55に表示される駅名も変更される。
以上のように、到着駅表示エリア55で希望する到着駅が選択決定されると、入力情報確認画面51での「出発日時」欄52aや「乗車人数」欄52b,「出発駅」欄52c,「到着駅」欄52dの全てに必要な情報が入力され、指定入力情報が全て入力されたとして、駅屋外券売機1の制御部1a(図1)は要求情報を作成し、ホストサーバ2に送信する。
なお、 なお、到着駅入力画面50での操作画面54の下側には、上記の「取消」ボタン48a,「上下を入れかえる」ボタン48bに加えて、「戻る」ボタン48cが設けられている。この「戻る」ボタン48cが操作されると、変更内容が1つ前の状態に戻る。例えば、「出発日時」欄52a,「乗車人数」欄52b,「出発駅」欄52cでその順に内容が変更された場合、「戻る」ボタン48cが操作されると、まず、最後に内容の変更がなされた「出発駅」欄52cでの変更内容が取り消された画面となり、次に「戻る」ボタン48cが操作されると、2番目に内容の変更がなされた「乗車人数」欄52bでの変更内容が取り消された画面となり、次に「戻る」ボタン48cが操作されると、最初に内容の変更がなされた「出発日時」欄52bでの変更内容が取り消された画面となる。この「戻る」ボタン48cが設けられた後述する他の画面についても、同様である。
一方、到着駅入力画面50において、入力情報確認画面51での「到着駅」欄52d以外の欄、即ち、「出発日時」欄52aや「乗車人数」欄52b,「出発駅」欄52cの内容を変更する必要がある場合には、「到着駅」欄52dでの上記の到着駅の入力操作を行なう前に、その変更操作を行なう必要があるが、このように、入力情報確認画面51での操作を行なう場合、入力情報確認画面51が縦長の表示画面10の上側に表示されているので、その操作がしにくい場合には、「上下を入れかえる」ボタン48bをタッチ操作することにより、図7に示すように、入力情報確認画面51と操作画面54との表示位置関係が上下反転した反転到着駅入力画面60が表示される(図4(a)のステップS203)。
なお、図7において、図6に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略するとともに、操作に関係のない操作画面54については、その各部の符号を省略している。
この反転到着駅入力画面60では、入力情報確認画面51が縦長の表示画面10の下側に表示されるので、そこでの「出発日時」欄52aや「乗車人数」欄52b,「出発駅」欄52cにおける「変更」ボタン53a〜53cのタッチ操作がし易くなる。なお、この反転到着駅入力画面60において、「上下を入れかえる」ボタン48bをタッチ操作すると、図6に示すもとの到着駅入力画面50の表示に戻る(図4(a)のステップS202)。
図6に示す到着駅入力画面50、あるいは、図7に示す反転到着駅入力画面60において、入力情報確認画面51での「出発日時」欄52a,「乗車人数」欄52b,「出発駅」欄52cのいずれかの内容を変更する場合には、「変更」ボタン53a〜53cのうちの該当するものをタッチ操作する(図4(a)のステップS204)。いま、乗車人数を変更したい場合には、「乗車人数」欄52bでの「変更」ボタン53bをタッチ操作することにより、図8(a)に示す人数変更画面70aが表示画面10に表示される(図4(a)のステップS205)。
なお、図8(a),(b)において、70a,70bは人数変更画面、71はハイライト表示、72は操作画面、73は大人表示エリア、73aは大人人数表示エリア、73bは「ふやす」ボタン、73cは「へらす」ボタン、74は子供表示エリア、74aは子供人数表示エリア、74bは「ふやす」ボタン、74cは「へらす」ボタン、75は「決定する」ボタンであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図8(a)において、この人数変更画面70aでは、到着駅入力画面50(図6)と同様、入力情報確認画面51が縦長の表示画面10に上側に表示され、その下側に、到着駅入力画面50において、「変更」ボタンがタッチ操作された欄での内容を変更するための操作画面72が表示される。この場合、「乗車人数」欄52bの「変更」ボタン53bがタッチ操作されたので、入力情報確認画面51では、この「乗車人数」欄52bが、デフォルトの内容が表示された状態で、色付けを変えたり、白黒反転したり、より濃く表示したりして、ハイライト表示71がなされ、これ以外の「出発日時」欄52aや「出発駅」欄c52,「到着駅」欄52dが薄く表示されている。
そして、操作画面72では、大人の人数を変更するための大人表示エリア73と子供の人数を変更するための子供表示欄74とが設けられ、大人表示欄73には、現在設定されている大人の人数が表示される大人人数表示エリア73aが設けられ、その上側に「ふやす」ボタン73bが、下側に「へらす」ボタン73cが夫々設けられている。子供表示欄74には、現在設定されている子供の人数が表示される子供人数表示エリア74aが設けられ、その上側に「ふやす」ボタン74bが、下側に「へらす」ボタン74cが夫々設けられている。
「乗車人数」欄52aでは、現在デフォルトの「おとな1人」が設定されているので、大人表示エリア73の大人人数表示エリア73aに「1人」が表示され、子供表示エリア74の子供人数表示エリア74aに「0人」が表示されている。
大人の人数は、大人表示エリア73での「ふやす」ボタン73bをタッチ操作する毎に1人ずつ増やすことができるし、「へらす」ボタン73cをタッチ操作する毎に1人ずつ減らすことができる。同様に、子供の人数は、子供表示エリア74での「ふやす」ボタン74bをタッチ操作する毎に1人ずつ増やすことができるし、「へらす」ボタン74cをタッチ操作する毎に1人ずつ減らすことができる。
そこで、実際の乗車人数が大人2人とすると、大人表示エリア73での「ふやす」ボタン73bを1回タッチ操作することにより、図8(b)に示すように、大人表示エリア73での大人人数表示エリア73aが「2人」に変更されて人数変更画面70bが表示されることになる(図4(a)のステップS206)。このように人数が変更されても、人数変更画面70bでは、内容変更の対象となっている「乗車人数」欄52bの内容は変更せず、元の内容のままである。これにより変更前と変更毎の内容を対比することができ、変更したことを確認することができる。
人数の変更操作が終了し、変更後の人数変更画面70bにおいて、「決定する」ボタン75がタッチ操作されると、図9に示す到着駅入力画面50aに戻る(図4(a)でのステップS207)。なお、図9において、図6に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
この到着駅入力画面50aは、図6に示す到着駅入力画面50と同様であるが、入力情報確認画面51の「乗車人数」欄52bの内容が、「おとな2人」と変更された内容となっている。
入力情報確認画面51での「出発日時」欄52a,「出発駅」欄52cについても、それらの「変更」ボタン53a,53bをタッチ操作することにより、同様にして、その内容を変更することができる(図4(a)のステップS205a,S205b)。そして、このように、入力情報確認画面51での「出発日時」欄52a,「乗車人数」欄52b,「出発駅」欄52cのうちの必要な欄でその内容を変更した後、最後に、図6で説明したように、操作画面54を操作して「到着駅」欄52dに到着駅を入力することにより、指定入力情報が全て入力されたとして、制御部1a(図1)で要求情報が作成され、ホストサーバ2(図1)に送信される。
以上のようにして、ホストサーバ2に要求情報が送信されて、図4(a)に示す画面の流れが終了し、図4(b)に示す画面の流れへと進む。以下、図4(b)をもとに、ホストサーバ2から券売情報B,広告情報Cを取得して表示される画面の流れについて説明する。
駅屋内券売機1で図5(b)に示す特急列車選択画面40を用いて指定入力情報が入力され、また、駅屋外券売機1で図6または図9に示す到着駅入力画面50,50aを用いて指定入力情報が入力され、制御部1a(図1)によって要求情報Aが作成されてホストサーバ2に送信されると、このホストサーバ2から券売情報Bと広告情報Cとが送られてくるまで、図10に示すサーバ問い合わせ画面80が表示画面10に表示される(図4(b)のステップS301)。
なお、図10において、51aは確認画面、81は通知欄、82はメッセージであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
このサーバ問い合わせ画面80では、縦長の表示画面10の上側に入力情報確認画面51aが表示され、その下側に通知欄81が表示される。この入力情報確認画面51aは、到着駅入力画面50などと同様の構成をなしているが、「出発日時」欄52aや「乗車人数」欄52b,「出発駅」欄52c,「到着駅」欄52dで確定した内容が表示されているとともに、「変更」ボタン53a〜53dは表示されていない。また、通知欄81では、ホストサーバ2に問い合わせ中であることを顧客に知らせるためのメッセージ、例えば、「ただいま問い合わせしております しばらくお待ちください」といったようなメッセージ82が表示される。
「乗車人数」欄52bで設定されている乗車人数が1人の図6に示す到着駅入力画面50で、上記のように、指定入力情報が入力され、これに伴って鉄道券売機1からに要求情報Aが送信されたのに対し、ホストサーバ2から券売情報Bと広告情報Cとが供給され、鉄道券売機1の記憶部1dに記憶されると、この券売情報Bをもとに、図11に示す経路確認画面90が表示部1bの表示画面10に表示される。
なお、図11において、91は経路確認地図画面、92は地図、93は鉄道経路、94aは出発駅、94bは到着駅、95a,95bは乗換え駅、96a,96bは吹き出し、97は全国地図表示エリア、98は列車確認/操作画面、99は路線図、100は列車情報確認部、100aは「座席を変更する」ボタン、101は「発着駅を変更する」ボタン、102は「往復にする」ボタン、103は「他の経路を見る」ボタン、104は「次に進む」ボタン、105はメッセージであって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
経路確認画面90では、縦長の表示画面10の上側に経路を地図上で確認できるようにした経路確認地図画面91が、下側に列車確認/操作画面98が夫々表示される。
経路確認地図画面91では、地図92が表示され、この地図92上に、図6または図9に示す到着駅入力画面50,50aでの入力情報確認画面51の「出発駅」欄52cと「到着駅」欄52dとで入力された出発駅94aから到着駅94bまでの鉄道経路93が表示され、途中に乗換えがある場合には、乗換え駅95a,95bもこの鉄道経路93上に表示される。そして、出発駅94aからは吹き出し96aが表示されており、この吹き出し96a内に出発駅94aの駅名や列車の出発時刻などが表示され、到着駅94bからも吹き出し96bが表示されており、この吹き出し96b内に到着駅94bの駅名や列車の到着時刻などが表示される。
なお、経路確認地図画面91には、さらに、この鉄道経路93での全国からみた場所を表わす全国地図表示エリア97も表示され、その全国地図の中でのこの経路93が存在する地域が枠内で示されている。
ここで、経路確認地図画面91では、出発駅94aと到着駅94bとは、経路確認地図画面91の上側と下側とに充分分かれて表示される。ここでは、出発駅94aが下側に、到着駅94bが上側に表示されるものとしており、出発駅94aの駅名,出発時刻といった駅情報が、出発駅94aの表示位置の下側で経路確認地図画面91の下辺に沿う吹き出し96aによって表示され、到着駅94bの駅名,到着時刻といった駅情報が、到着駅94bの表示位置の上側で経路確認地図画面91の上辺に沿う吹き出し96bによって表示される。また、全国地図表示エリア97も、経路確認地図画面91の角部に表示されるものであって、ここでは、吹き出し96aよりも左側の左下角部に表示される。
このように、経路確認地図画面91において、出発駅94aや到着駅94bの駅情報も路線93とともに表示されるから、顧客は、地図92上で希望する列車についての情報を取得することができて、希望する列車の出発駅での出発時刻や到着駅での到着時刻を容易にかつ確実に確認することができるし、しかも、これら情報は、路線やそこでの駅などと重ならないように、経路確認地図画面91の辺部や角部に表示されるので、経路確認地図画面91が非常に見易いものとなり、各情報の確認を正確に行なうことができる。
後述する他の画面に表示される経路確認地図画面91において、同様である。
また、この経路確認地図画面91で表示されるかかる情報は、ホストサーバ2の経路検索部2f(図1,図3)で検索されたものであり、複数の経路が検索された場合には、そのうちの1つがこの経路確認画面90で表示されるものである。
また、列車確認/操作画面98には、出発駅から到着駅までの経路を縦方向の直線で表わし、これに出発駅や到着駅,乗換え駅を付加した路線図99が表示される。この路線図99では、さらに、出発駅や到着駅,乗換え駅の駅名に加え、出発駅の発車時刻,到着駅の到着時刻や乗換え駅の到着・発車時刻が表示され、さらには、乗り継ぎがある場合の路線名や各路線での列車の行先などが表示される。
図示する例では、出発駅である「に○」駅から次の乗り継ぎ駅である「む○」駅までの路線が「○○」線であって、「ち○」駅行きの列車で乗り継ぎ駅である「む○」駅まで行き、この乗り継ぎ駅の「む○」駅から次の乗り継ぎ駅である「お○」駅までの路線が「△△」線であって、「う○」駅行きの列車で次の乗り継ぎ駅である「お○」駅まで行き、この乗り継ぎ駅の「お○」駅から到着駅までの路線で、列車情報確認部100で表示される列車、即ち、新幹線などの超特急○×6号を用いることが表示されている。
このような情報は、ホストサーバ2の経路検索部2f(図1,図3)で得られたものであるが、列車情報確認部100で表示される情報は、ホストサーバ2の空席案内検索部2d(図1,図3)で得られたものである。この例では、図5に示す総合メニュー画面30で「指定席」ボタン31がタッチ操作され、これに基づく到着駅入力画面50,50aで「出発日時」欄52aをデフォルトの「本日 いますぐ」にした状態で指定入力情報の入力を行なったことにより、指定席を有する特急列車を使う路線を含むが、特急列車が含まれない路線も含む経路が選択されたものである。この例では、乗り継ぎ駅の「お○」駅から到着駅までの路線で超特急列車が使用される経路が選択されたものである。
この列車情報確認部100で表示される情報は、この経路に対して確保できた超特急列車での指定席に関する情報であって、この例では、普通車両での禁煙エリアで通路側が確保できたことを表わしている。これによって、顧客は確保されている指定座席を確認することができるが、例えば、窓側の指定席を希望する場合には、「座席を変更する」ボタン100aをタッチ操作することにより、指定席を変更するための画面が表示され、これを操作することにより、指定席を変更することができる(図4(b)のステップS303a)。
列車確認/操作画面98には、さらに、「発着駅を変更する」ボタン101と「往復にする」ボタン102と「他の経路を見る」ボタン103と「次に進む」ボタン104とが設けられている。なお、「他の経路を見る」ボタン103は、ホストサーバ2で複数の鉄道経路が検索されて鉄道券売機1に券売情報Bとして供給された場合に表示される。
「発着駅を変更する」ボタン101がタッチ操作されると、図6に示す到着駅入力画面50のような出発駅や到着駅を変更できる画面が表示されて、出発駅や到着駅を変更することができ(図4(b)のステップS303c)、「往復にする」ボタン102がタッチ操作されると、同じ鉄道経路で往復を要求することができるし(図4(b)のステップS303b)、「他の経路を見る」ボタン103がタッチ操作されると、ホストサーバ2で同時に検索された他の経路の情報が表示される。
また、列車確認/操作画面98内の上側には、「よろしければ、「次に進む」を押して下さい」とのメッセージ105が表示されており、これに従って、経路確認画面90の表示内容を確認し、特に問題となるものがなく、了承した場合には、「次に進む」ボタン104をタッチ操作することにより、図4(c)のステップS401に進む。
ここで、「取消」ボタン48aと「戻る」ボタン48bとについて説明する。
「取消」ボタン48aは、入力項目の全てをキャンセルし、初期状態に戻す機能を有するボタンである。例えば、図11に示す表示状態で「取消」ボタン48aをタッチ操作すると、図5(a)に示す総合メニュー画面に戻る。また、「戻る」ボタン48bは、1つ前の画面に戻す機能を有するボタンである。例えば、図11に示す表示状態で「戻る」ボタン48bをタッチ操作すると、図6に示す到着駅入力画面に遷移する。これらのボタンを利用することにより、入力項目の修正や更新を行なうことができる。
他の画面においても、かかる「取消」ボタン48a,「戻る」ボタン48bが設けられている場合には、上記と同様の操作を行なうことができる。
また、ホストサーバ2からの券売情報Bに、経路確認画面90(図11)で最初に表示されるべき鉄道経路(図11では、鉄道経路93)に関連する路線に対して、このホストサーバ2の運行情報部2g(図1,図3)から運行異常情報が検出されて含まれている場合には、図11に示す経路確認画面90の代わりに、図12に示す異常時経路確認画面90aが表示される(図4(b)のステップS304)。
なお、図12において、106は異常発生路線、107は吹き出しであり、図11に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
異常時経路確認画面90aは、図11に示す経路確認画面90と同様の画面であるが、経路確認地図画面91の地図92上に出発駅94aから到着駅94bとの間の鉄道経路93に関連する異常発生路線106が表示され、また、この異常発生路線106から吹き出し107が表示されて、この吹き出し107に異常発生路線106の路線名や「運転見合わせ」といったような異常状況などの異常情報が表示される。この例では、異常発生路線106は指定された鉄道経路93に直接関係するものではないが、この鉄道経路93を形成する一部の路線であることもあり得る。
ここで、経路確認地図画面91では、地図92上に異常発生路線106が表示されるので、顧客は、異常発生路線106がどこにあるかを容易に認識することができるし、この異常発生路線106に対する情報が吹き出し107によって表示されるが、この吹き出し107は経路確認地図画面91の端部(ここでは、左端部)に表示されるものであって、これにより、吹き出し107が経路93やそこでの駅などの案内に必要な部分(吹き出し96a,96bなど)と重なることがない(なお、この吹き出し107は、図11において、全国地図表示エリア97が表示された場所に表示されているが、この全国地図表示エリア97は、経路93には直接関係するものではないので、表示されなくとも、問題ではない)。これにより、顧客は、経路93やそれに関する駅などの情報とともに、異常発生路線について、容易にかつ正確に認識することが可能となる。
この異常時経路確認画面90aにおいて、複数の鉄道経路の券売情報Bが提供されて「他の経路を見る」ボタン103が表示されている場合には、これがタッチ操作されることにより、経路確認地図画面91と列車確認/操作画面98で他の鉄道経路に関する同様の情報が表示され、異常発生路線106とは全く関係のない鉄道経路93を表示させることができる可能性もある。
また、ただ1つの鉄道経路しか提供されていない場合、あるいは、複数の鉄道経路が提供されていても、異常発生路線がいずれの鉄道経路に直接関係し、それらの鉄道経路で運行の見合わせなど運行に支障がある場合、「発着駅を変更する」ボタン101がタッチ操作されることにより、図4(b)のステップS303cに移行し、出発駅や到着駅などを変更して、別の鉄道経路を要求するようにすることもできる。
異常時経路確認画面90aで、異常発生路線106が有っても、これによって、顧客が、特に、鉄道経路93の運行が影響されない、あるいは、その影響が少ないと判断し、「次に進む」ボタン104をタッチ操作すると、図4(c)のステップS401に進む。
「乗車人数」欄52bで設定されている乗車人数が2人の図9に示す到着駅入力画面50aで、上記のように、指定入力情報が入力され、これに伴って鉄道券売機1からに要求情報Aが送信されたのに対し、ホストサーバ2から券売情報Bと広告情報Cとが供給され、鉄道券売機1の記憶部1dに記憶されると、この券売情報Bをもとに、図13に示す複数乗客に対する経路確認画面90bが表示部1bの表示画面10に表示される。なお、ここでは、大人2人としているが、大人,子供を含めて2人以上であっても、同様である。
なお、図13において、図11に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
経路確認画面90bでは、縦長の表示画面10の上側に経路確認地図画面91が、下側に列車確認/操作画面98が夫々表示され、それらの表示内容は図11に示す経路確認画面90と同様であるが、乗車人数が2人であることから、列車情報確認部100で表示される座席の位置に関する情報の表示が異なるものである。ここでは、「通路側隣あわせ」と表示されている。
この経路確認画面90bでも、図11に示す経路確認画面90と同様に、「発着駅を変更する」ボタン101と「往復にする」ボタン102と「他の経路を見る」ボタン103と「次に進む」ボタン104とが設けられており、これらによって図11に示す経路確認画面90と同様の操作を行なうことができる。
また、図9に示す複数の乗車人数に対する到着駅入力画面50aで、上記のように、指定入力情報が入力されたところ、提供される鉄道経路に運行異常情報が関係している場合には、図6に示す到着駅入力画面50の場合と同様、図12に示す異常時経路確認画面90aが表示される(図4(b)のステップS304)。
図6に示す到着駅入力画面50、または、図9に示す到着駅入力画面50aで指定入力情報を入力した場合、その「出発日時」欄52aで設定された出発日時(ここでは、「本日 いますぐ」)や「乗車人数」欄52bでの乗車人数に適合した指定席が満席であることがホストサーバ2(図1)での検索で判明する場合がある。この場合には、ホストサーバ2では、経路詮索部2fなどで「出発日時」欄52aで設定された出発日時に最も近く、「乗車人数」欄52bで設定された乗車人数を満たす列車を候補列車として検索し、その券売情報Bを駅屋外券売機1に提供する。これにより、この駅屋外券売機1での表示部1bの表示画面10では、図14に示す経路確認画面90cが表示される(図4(b)のステップS306)。
なお、図14において、108は満席通知画面、109a,109bは候補列車選択欄、110a,110bは列車選択ボタン、111はメッセージ表示エリアであり、図11,図13に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
経路確認画面90cでは、縦長の表示画面10の上側に、図11に示す経路確認画面90や図13に示す経路確認画面90bと同様の経路確認地図画面91が配置され、その下側に、満席通知画面108が表示される。
この満席通知画面108では、その上側に、さきに指定した列車の指定席が満席であることを通知するメッセージを表示したメッセージ通知エリア111が設けられており、その下側に、自由席を選択できる候補列車の候補列車選択欄109aと指定席を選択できる候補列車の候補列車選択欄109bとが表示される。そして、候補列車選択欄109aでは、その列車名と発車時刻とが表示されるとともに、これを選択するための列車選択ボタン110aが表示され、候補列車選択欄109aでも、同様に、その列車名と発車時刻とが表示されるとともに、これを選択するための列車選択ボタン110bが表示されている。列車選択ボタン110a,110bのいずれかをタッチ操作することにより、これら候補列車のいずれかを選択して指定することができる。かかる選択操作が行なわれると、図4(c)のステップS401に進む。
以上のようにして、顧客が図11〜図14に示す経路確認画面90,90a〜90cのいずれかで経路を確認し、その「次に進む」ボタン104をタッチ操作すると、図4(b)の画面の流れが終了し、図4(c)に示す画面の流れへと進む。以下、図4(c)をもとに、ホストサーバ2から券売情報B,広告情報Cを取得して表示される画面の流れについて説明する。
駅屋内券売機1または駅屋外券売機1、即ち、鉄道券売機1の表示部1bでの表示画面10に表示される経路確認画面90,90a〜90cのいずれかでその「次に進む」ボタン104がタッチ操作されると、図15に示す合計金額確認画面120が表示される(図4(c)のステップS401)。
なお、図15において、121は合計金額表示画面、122は合計金額表示欄、123aはクレジットカード/回数券挿入口案内部、123bは紙幣挿入口案内部、123cは硬貨挿入口/非接触ICカード読取部案内部、124a,124bは「券変更」ボタン、125は支払い案内メッセージ表示エリアであり、図11〜図14に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。また、経路確認地図画面91では、各部の符号を省略している。
合計金額確認画面120では、縦長の表示画面の上側に経路確認地図画面91が表示され、その下側に合計金額表示画面121が表示されている。この合計金額表示画面121では、その左側に路線図99が示され、この路線部99の右側に、「券変更」ボタン124a,124bと合計金額表示欄122とが上下方向に配列されて表示されている。そして、合計金額確認画面120の上側には、合計金額表示欄122に表示される合計金額の支払いを案内するメッセージが表示された支払い案内メッセージ表示エリアが設けられている。合計金額表示欄122には、特急券や指定席券(図示せず),乗車券毎に金額が表示されているとともに、これらの合計金額が表示されている。
なお、顧客が、合計金額表示欄122の内容を確認した後、特急券だけの購入を希望する場合には、「券変更」ボタン124aをタッチ操作することにより、合計金額表示欄122で特急券だけの合計金額に表示が変更され、また、乗車券だけの購入を希望する場合には、「券変更」ボタン124bをタッチ操作することにより、合計金額表示欄122で乗車券だけの合計金額に表示が変更される。
また、合計金額表示画面121の下には、クレジットカードで支払いや回数券を行なう場合の鉄道券売機1の操作部11(図2)でのクレジットカードの挿入口16やその下方に設けられた回数券の挿入口17の位置の方向を矢印で案内するクレジットカード/回数券挿入口案内部123aや、現金で支払う場合の紙幣の挿入口18の位置の方向を矢印で案内する紙幣挿入口案内部126b,硬貨の挿入口20や非接触カード/携帯端末情報読取部22の位置の方向を矢印で案内する硬貨挿入口/非接触ICカード読取部案内部123cが表示されている。
これら案内部123a〜123cのいずれかの案内に従って、クレジットカード,回数券,現金,非接触ICカードや携帯端末のいずれかでもって入金が行なわれると、回数券や現金や非接触ICカードや携帯端末による入金の場合には、図16に示す入金画面130が表示画面10に表示されるが、クレジットカードで入金が行なわれる場合には、図17に示すクレジットカード暗証番号入力画面140が表示され、鉄道券売機1の操作部12でのテンキー21を操作して暗証番号を入力することにより、図16に示す入金画面130が表示画面10に表示される(以上、図4(c)のステップS402a)。
ここで、図16に示す入金画面130は、図15に示す合計金額確認画面120において、「券変更」ボタン124a,124bが削除され、合計金額表示欄122に釣銭表示欄122aが追加表示されたものである。なお、図16においては、図15に対応する部分に同一符号をつけて重複する説明を省略する。
また、図17に示すクレジットカード暗証番号入力画面140は、図15に示す合計金額確認画面120において、合計金額表示画面121に代えて、クレジットカード暗証番号入力画面141が表示されるものであり、鉄道券売機1の操作部12でのテンキー21の操作によって1文字入力される毎に、このクレジットカード暗証番号入力画面141内に設定されている暗証番号入力エリア142に○印あるいは星印などのマークが表示される。所定桁数の暗証番号が正しく入力されると、図16に示す入金画面130の表示に移り、入金が完了しているとして、図21に示す発売中・簡易広告表示画面170が表示画面10に表示される(図4(c)のステップS404)。
また、図15に示す合計金額確認画面120の表示状態で、回数券を鉄道券売機1の操作部11(図2)での回数券の挿入口17に挿入して支払いを行なうと、その入金が不足した場合、図18に示す回数券利用画面150が表示画面10に表示される。
なお、図18において、151は入金不足通知画面、152は不足金額表示欄、153は不足区間表示部、154は入金不足通知欄であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。また、経路確認地図画面91では、各部の符号を省略している。
この回数券利用画面150では、図15に示す合計金額確認画面120において、合計金額表示画面121に代えて入金不足通知画面151が表示され、入金不足通知画面151内に不足金額を表示した不足金額表示欄152が表示されるとともに、金額の不足区間を表わす不足区間表示部153が路線図99と関連して表示される。また、不足通知画面151内の上側には、入金不足通知欄154が設けられ、入金額が不足している旨のメッセージが表示される。
また、合計金額表示画面121の下には、クレジットカード/回数券挿入口案内部123aと紙幣挿入口案内部123bと硬貨挿入口/非接触ICカード読取部案内部123cとが表示されており、これをもとに、クレジットカードや現金,回数券,非接触ICカードなどによって不足分を追加入金すると、図19に示す入金画面130aが表示画面10に表示される。この入金画面130aでは、図18に示す回数券利用画面150において、入金不足通知画面151で釣銭の金額を示す釣銭金額表示欄155が表示されたものである(図4(c)のステップS402a)。
以上のようにして、指定席券などの券の購入のための入金が行なわれるが、図15に示す合計金額確認画面120が表示されてから一定時間経過しても、入金が行なわれないときには、図20に示す入金指示画面160が縦長の表示画面10が表示される(図4(c)のステップS403)。
なお、図20において、1’は鉄道券売機1の正面画像、11’は操作部11の画像、16’はクレジットカード挿入口16の画像、17’は回数券挿入/券排出口17の画像、18’は紙幣挿入口18の画像、20’は硬貨投入口20の画像、22’は非接触カード/携帯端末情報読取部22の画像、161は入金操作画面、162〜166は位置案内枠であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
この入金指示画面160では、図15に示す合計金額確認画面120での合計金額表示画面121が縦長の表示画面10の上側に移って表示され、その下側の図15に示す合計金額確認画面120での各案内部123a〜123cが表示されていたエリアが拡大して、そのエリア内に鉄道券売機1の正面の操作部11(図2)の画像11’からなる入金操作画面161が表示される。
そして、この入金操作画面161では、操作部11の画像11’に対し、クレジットカード挿入口16の画像16’を囲み、このクレジットカード挿入口16の位置を示す位置案内枠162が表示され、この位置案内枠162内にこの画像16’がクレジットカードの挿入口であることを示すクレジットカードのアイコンや名称が表示されている。これにより、クレジットカードの挿入口16が容易に分かるようにしている。
同様にして、回数券挿入/券排出口17の画像17’に位置案内枠163が表示され、この位置案内枠163内に回数券のアイコンと名称とが表示され、紙幣投入口18の画像18’に位置案内枠164が表示され、この位置案内枠164内に紙幣のアイコンと名称とが表示され、硬貨投入口20の画像20’に位置案内枠165が表示され、この位置案内枠165内に硬貨のアイコンと名称とが表示され、非接触カード/携帯端末情報読取部22の画像22’に位置案内枠166が表示され、この位置案内枠166内に非接触ICカードや携帯電話のアイコンと名称とが表示されているものであって、かかる画像から、クレジットカードを使用する場合のその挿入口、回数券を使用する場合のその挿入口、現金を使用する場合のその投入口、非接触ICカードや携帯電話を使用する場合のその使用場所に案内されることになる。
このようにして、図15に示す合計金額確認画面120で各案内部123a〜123cによって入金のために使用する挿入口などの場所が指示されていたものが、入金操作画面161により、鉄道券売機1の正面の操作部11の画像11’と位置案内枠162〜166によって直接その場所を指示しており、これにより、顧客としては、券購入のための入金に使用する現金などの挿入口などを容易に認識できることになる。
この入金指示画面160のもとに、クレジットカードや回数券,現金,非接触ICカードなどで入金が行なわれると、縦長の表示画面10に、図21に示す上記の入金画面130bが表示される。
なお、図21において、図16,図20に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
また、図20に示す入力指示画面160に対し、クレジットカードで入金が行なわれるときには、この入力指示画面160での入力操作画面161に代わって図17に示す上記のクレジットカード暗証番号入力画面140でのクレジットカード暗証番号入力画面141が表示されるクレジットカード暗証番号入力画面が表示され、これで暗証番号が入力されると、図21に示す入金画面130bが表示され、図20に示す入力指示画面160に対して回数券を使用したところ、入金が不足した場合には、この入力指示画面160での入力操作画面161に代わって図18に示す回数券利用画面150での入金不足通知画面151が表示される回数券利用画面が表示されることになり、不足分が支払われると、図21に示す入金画面130bが表示されることになる(以上、図4(c)のステップS402b)。
以上のように、図15に示す合計金額確認画面120において、合計金額表示画面121の支払い案内メッセージ表示エリア125で入金ができることが顧客に通知され、これに従って入金を行なうと、自動的に次の操作のための画面(図16に示す入金画面130や図19に示す入力画面130a)に移行し、次の操作ができるようになるが、顧客によっては、支払い案内メッセージ表示エリア125でのメッセージを見落とす場合もあり、このような場合、この顧客としては、次の操作をどのように行なってよいのか、迷ってしまう場合もある。
これを防止し、顧客が迅速に入金を行なうことができるようにするために、この実施形態では、図15に示す合計金額確認画面120が所定時間表示されても、顧客が入金を行なわない場合には、自動的に図20に示す入金指示画面160が表示されるものであり、支払い案内メッセージ表示エリア125を含む合計金額表示画面121を上方に移動させて表示画面10の上側に表示し、その下側に鉄道券売機1の操作部11の画像11’を表示するとともに、入金に必要な部分を案内枠161〜165で指示するものであり、これによって、顧客は、入金の必要性を認識することができるし、合計金額が表示されることによって入金金額を容易に把握し、クレジットカードや現金などその入金の方法も容易に把握できて、入金の操作が円滑に行なわれることになる。
以上のようにして、入金が終了し、鉄道券売機1の運賃料金処理部(図1)が入金されたことを検出すると、制御部1a(図1)が、この検出結果をもとに、発券部1fを指令して発券の作業を開始させる。そして、発券部1fが発券作業を開始すると、制御部1aの制御のもとに、即ち、図16に示す入金画面130、もしくは、図19に示す入金画面130a、または、図21に示す入金画面130bの表示が所定時間経過すると、表示画面10に図22に示す発券中通知・簡易広告表示画面170が表示される(図4(c)のステップS404)。
なお、図22において、171は簡易広告画面、171aは画像、171bはタイトル、172は発券中通知画面、172aはメッセージ表示エリア、172bは操作部表示エリア、173は券排出口案内枠、174はイベントマーク、175は「詳細をみる」ボタンであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
発券中通知・簡易広告表示画面170では、縦長の表示画面10の上側に経路確認地図画面91が表示され、その下側に簡易広告画面171が、さらにその下側に発券中通知画面172が夫々表示される。そして、経路確認地図画面91が最も広いエリアを占め、発券中通知画面172が次に広いエリアを占め、簡易広告画面171が最も狭いエリアを占めるようにしている。
発券中通知画面172は、発券処理中であることを示す、例えば、「ただいま発券しております」といったメッセージが表示されるメッセージ表示エリア172aと、鉄道券売機1の正面の操作部11の画像11’が表示され、発券される券の排出位置を示す操作部表示エリア172bとからなっている。画像11’には、発券された券が排出される回数券挿入/券排出口17の画像17’を囲む券排出口案内枠173が表示され、この回数券挿入/券排出口17から発券された券が排出されることを顧客に示している。
簡易広告画面171は、経路確認地図画面91と発券中通知画面172との間に狭く表示されている。この簡易広告画面171では、顧客におすすめするイベントや施設など(以下、イベントと総称する)の広告情報が、おすすめ情報として、表示されるものであって、代表的な画像171aやタイトル171b,イベントマーク174などが表示される。このイベントマーク174は、経路確認地図画面91の地図上の経路93近傍に表示されてその開催位置を明確にするものであって、ここでは、到着駅94bの近くに表示されている。このことから、顧客は、到着駅94bの近くでイベント「○○花祭り」が行なわれることを列車に乗車する前に知ることができる。
このように、発券処理中では、発券中・簡易広告表示画面170が表示され、その発券中通知画面172によって発券処理中であることを顧客に知らせるとともに、広告画面171も表示することにより、顧客が使用する経路中で行なわれるイベントなどの認知度を高めるようにすることができる。ここで、発券中・簡易広告表示画面170で表示される広告画面171は、顧客の本来の目的のための経路確認地図画面91や発券中通知画面172に比べて、小さなエリアで表示するようにしている。これにより、イベントなどに興味がなく、発券されるのを待っている顧客に対しては、経路確認地図画面91や発券中通知画面172が大きく表示されて見易いものとしている。
簡易広告画面171には、また、「詳細をみる」ボタン175が設けられており、顧客が、興味を起こして、この「詳細をみる」ボタン175タッチ操作すると、一具体例として、図23に示す詳細広告表示画面180が縦長の表示画面10に表示される(図4(c)のステップS405)。
なお、図23において、181は詳細広告画面、182a,182bは画像、183はイベント説明欄、184は「閉じる」ボタンであり、図22に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
この詳細広告表示画面180には、縦長の表示画面の上側に経路確認地図画面91が表示され、その下側に詳細広告画面181が表示されている。そして、さらに下側に、発券処理が行なわれていることを示す発券中通知画面172のメッセージ表示エリア172aが表示される。
経路確認地図画面91では、地図92の上記のイベントが行なわれる場所の近傍が拡大表示される。これにより、イベントが行なわれる場所をより具体的に把握することができる。
詳細広告画面181では、図22に示す発券中・簡易広告表示画面170の簡易広告画面171で表示された代表的な画像171aやタイトル171b,イベントマーク174などとともに、このイベントを特徴付ける他の画像182a,182bが表示され、さらに、イベント説明欄183が設けられて、このイベントの詳細が説明されている。
また、詳細広告画面181には、「閉じる」ボタン184が設けられており、この「閉じる」ボタン184がタッチ操作されると、図22に示す発券中・簡易広告表示画面170の表示に戻る。
図24は詳細広告表示画面の他の具体例を示す図であって、180aは詳細広告表示画面、185はポスタ画面であり、図23に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
この具体例の詳細広告表示画面180aも、図22に示す発券中通知・簡易広告表示画面170で「詳細を見る」ボタン175がタッチ操作されることにより、縦長の表示画面10に表示されるものである(図4(c)のステップS406)。
この詳細広告表示画面180aは、図23に示す詳細広告画面180において、経路確認地図画面91の代わりに、従って、縦長の表示画面10の上側に、イベントのポスタ画面185が表示されるものである。その下側に表示される詳細広告画面181,発券中通知画面172は、図23に示す詳細広告画面180と同様である。このポスタ画面185には、このイベントの開催期間,開催場所,最寄り駅からの所要時間などが大きく表示され、「○○花祭り」といったイベントのタイトルも大々的に表示されて、発券を待つ短い時間でイベントの内容をある程度理解できることになる。
このように、操作部11での回数券挿入/券排出口17から券が発券されて排出されるのを待っている間に、顧客が図22に示す発見中・簡易広告表示画面170で簡易広告画面171に気が付き、これに興味をもった場合、「詳細をみる」ボタン175をタッチ操作することにより、図23に示す詳細広告表示画面180、あるいは図24に示す詳細広告表示画面180aが表示されて、このイベントの詳細を知ることができ、顧客としては、イベントを見ることが1つの楽しみとなる。
図22に示す発券中・簡易広告表示画面170や図23,図24に示す詳細広告表示画面180,180aの表示中に発券処理が終了すると、表示画面10には、これらに代わって、図25に示す発券・お釣り画面190が縦長の表示画面10に表示される(図4(c)のステップS407)。また、これとともに、鉄道券売機1の図2に示す操作部11の回数券挿入/券排出口17から発券された券が排出され、紙幣排出口19から釣銭が排出される。
あるいはまた、図23,図24に示す詳細広告表示画面180,180aの表示中、発券処理が終了する前に「閉じる」ボタン184がタッチ操作された場合には、上記のように、図22に示す発券中・簡易広告表示画面170の表示に戻るが、図23,図24に示す詳細広告表示画面180,180aの表示中に発券処理が終了した場合、図23,図24において、発券中通知画面172で発券処理が終了した旨のメッセージが表示され、「閉じる」ボタン184がタッチ操作されることにより、図25に示す発券・お釣り画面190が縦長の表示画面10に表示される(図4(c)のステップS407)ようにしてもよい。これにより、顧客は詳細広告表示画面180,180aを気の済むまで閲覧することができる。
以上のように、発券処理中に簡易広告を顧客に閲覧できるようにすることにより、顧客に気に触らない程度に広告を表示して、顧客が広告にも気が向くようにすることができるし、広告に興味を持った顧客に対しては、より詳細な広告情報を提供することができ、イベントなどの広告対象の認知を効果的に高めることができる。そして、これとともに、発券処理中であることも通知されるものであるから、券が発行されたときには、顧客は、それに即応して券や釣銭を直ちに受け取ることができる。
なお、図25において、19’は紙幣排出口19の画像、191は発券通知画面、191aはメッセージ表示エリア、191bは操作部表示エリア、192は券排出口案内枠、193は紙幣排出口案内枠であり、前出画面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図25に示す発券・お釣り画面190では、縦長の表示画面10の上側に経路確認地図画面91が表示され、その下側に発券通知画面191が表示される。
この発券通知画面191は、発券処理が終了して券や釣銭が排出されることを顧客に通知するための、例えば、「きっぷとおつりをお受け取りください」といったようなメッセージが表示されるメッセージ表示エリア191aと、鉄道券売機1の正面の操作部11の画像11’が表示され、発券される券や釣銭の排出位置を示す操作部表示エリア191bとからなっている。画像11’には、発券された券が排出された回数券挿入/券排出口17の画像17’を囲む券排出口案内枠192と釣銭が排出された紙幣排出口19の画像19’を囲む紙幣排出口案内枠192とが表示され、この回数券挿入/券排出口17から券が排出され、紙幣排出口19から釣銭が排出されたことを顧客に示している。
この発券・おつり画面190を見ていた顧客は、この操作部表示エリア191bの画像を見て券と釣銭が排出されたことを知ることができ、これらを受け取ることができる。
この発券・おつり画面190の発券通知画面191での指示のもとに、釣銭受け皿23(図2)での釣銭を受け取り、回数券挿入/券排出口17から券を抜き取ると、全ての処理が終了し、図26に示す発券完了画面200が縦長の表示画面10に表示され(図4(c)のステップS408)、所定時間経過すると、駅屋外券売機1の場合、図5(a)に示す総合メニュー画面30の表示に戻り、駅屋内券売機1の場合、図5(b)に示す特急列車選択画面40の表示に戻る。