以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は本発明による券売機の乗・降車駅等選択画面の表示方法を用いたシステムを示す構成図であって、1は券売機、2はサーバ、3はネットワーク、4はルータ、5は制御部、6は接客ディスプレイ、7はタッチパネル、8は入力ユニット、9はカードユニット、10は現金ユニット、11は発券ユニット、12は記憶装置、13はジャーナルプリンタである。
同図において、駅構内などに設置される券売機1は、その制御部5がルータ4,ネットワーク3を介してサーバ2に接続されている。また、この券売機1は、タッチパネル7が設けられた接客ディスプレイ6,テンキーの入力処理を行なう入力ユニット8,料金支払いのために挿入されたカードの処理を行なうカードユニット9,支払われる現金の処理を行なう現金ユニット10,定期券などの発券処理を行なう発券ユニット11,接客ディスプレイに表示する画面の画像情報やその他の必要な情報を記憶した記憶装置12,取引結果を記録するためのジャーナルプリンタ13などを備えており、これらが制御部5の制御のもとに動作する。
以下、定期券の新規購入の場合について説明するが、新規購入の場合には、購入できる定期券の種類は通勤定期券である。
図2は図1における券売機1の一具体例の外観を示す斜視図であり、図3(a)はこの券売機1の正面図、同図(b)は同じく右側面図、同図(c)は同じく左側面図、同図(d)は同じく平面図、同図(e)は同じく底面図、同図(f)は同じく背面図である。
図2及び図3(a)〜(f)において、券売機1の前面側には、その上部側に入力ユニット8の入力手段としてのタッチパネル7を備えた接客ディスプレイ6が設けられている。この接客ディスプレイ6の下側では、筐体の突出部14が形成されており、この突出部14に形成された窪みの正面壁面側に現金ユニット10,発券ユニット11が、この窪みの棚面に入力ユニット8の入力手段としてのテンキー15が夫々設けられている。そして、かかる接客ディスプレイ6でタッチ操作することにより、定期券の購入などを行なうことができる。現金ユニット10では、定期券購入などのための料金を支払うための紙幣やコインといった現金の投入口18,カードの挿入/排出口16,釣銭の排出口などが設けられ、また、発券ユニット11では、購入した定期券を排出する定期券排出口17が設けられている。
図1において、記憶装置12には、顧客などが定期券購入などのための操作に必要な画面が記憶されており、制御部5の制御のもとに、これが読み出されて接客ディスプレイ6に表示される。この接客ディスプレイ6では、顧客が、そのタッチパネル7をタッチ操作することにより、購入しようとする定期券の乗/降車駅や乗車経路,有効期間などを指定する情報を入力すると、この入力された指定情報が、制御部5の制御のもとに、ルータ4及びネットワーク3を介してサーバ2に供給される。このサーバ2では、券売機1からのこの定期券購入のための指定情報をもとに、乗/降車駅やその間の乗車経路,定期券の購入金額(定期券料金)などを検索し、その検索結果の情報をネットワーク3,ルータ4を介して券売機1の制御部5に渡す。制御部5は、サーバ2の検索結果を記憶装置12に記憶するとともに、これを読み出して顧客ディスプレイ7に顧客が指定した乗/降車駅やその間の乗車経路,定期券領域などを表示する。これにより、顧客は、乗/降車駅や乗車経路の確認をすることができるとともに、タッチパネル7をタッチ操作することにより、希望の乗車経路の定期券を指定することができる。
顧客が、接客ディスプレイ6でのタッチパネル7をタツチ操作して希望の乗車経路の指定をし、現金ユニット10に対して現金による、もしくはカードユニット9に対してカードによる定期券料金の支払いをすると、発券ユニット11が動作して定期券を作成し、これを定期券排出口17(図2)から排出して顧客に渡す。
なお、ここでは、顧客が接客ディスプレイ6でのタッチパネル7を操作することにより、この操作に伴う指定情報に応じて定期券に関する乗/降車駅,乗車経路,定期券料金などの情報(以下、定期券情報という)がサーバ2で検索されて制御部5に送られるものとしたが、この券売機1で定期券を発券可能なエリア(例えば、関東地方全域など)での定期券情報を予めサーバ2から予め制御部5の図示しない記憶装置に取り込んでおき、顧客のタッチパネル7の操作に伴う定期券発券のための定期券情報として、この記憶装置に格納されている情報を用いるようにしてもよい。このような場合には、サーバで定期券情報が変更されたとき、この制御部5がこの定期券情報を取り込み、その記憶装置の定期券情報を更新することになる。また、例えば、定期券の乗車経路については、サーバ2で検索し、定期券の料金の計算は制御部5で行なうなど、定期券発券作業をサーバ2と制御部5とで分担するようにしてもよい。
次に、図4により、かかる券売機1での本発明による画面表示方法の一実施形態を説明する。
券売機1に電源が投入されると、制御部5(図1)は記憶装置12(図1)から初期画面の画像情報を読み取り、接客ディスプレイ6(図2)に図5に示す初期画面20を表示させる(図4のステップ200)。
なお、図5〜図24に示す画面は、図2及び図3に示す外観の券売機(乗車券自動販売機)の接客ディスプレイ6に表示されるものであり、この画面表示は、部分意匠としても、特徴的である。
この初期画面20は、図5に示すように、定期券の新規購入の手続き操作を行なうための「新規購入」ボタン21と、予約した定期券の受取の手続き操作を行なうための「予約受取」ボタン22と、定期券の継続購入の手続き操作を行なうための「継続」ボタン23とが表示される。なお、乗車券や指定券などの他のチケットの購入などの手続きができる場合には、夫々に相当する操作ボタンが表示されるが、ここでは、定期券の購入に関するボタンのみを示している。
なお、各操作ボタン毎にアイコン21a,22a,23aを表示し、各ボタン21〜23の機能を視覚的に認識できるようにすることもできる。
いま、定期券を新規購入するものとして、「新規購入」ボタン21をタッチ操作すると(図4のステップ201)、制御部5(図1)は記憶部10から次の画像情報を読み取り、接客ディスプレイ6に図6に示す乗車駅入力画面30が表示される(図4のステップ202)。
この乗車駅入力画面30では、まずは、特定の路線での乗車駅として候補となる駅名(候補乗車駅名)を表示したタッチキーとして機能する特定路線乗車駅表示欄31と、他路線案内メッセージ32と、キーボード33と、「ローマ字」ボタン33aと、このキーボード33で駅名が入力できることを案内した入力操作案内メッセージ33bと、「一字削除」ボタン35と、「取消」ボタン36と、「戻る」ボタン37とが表示される。また、入力操作案内メッセージ33bの前にキーボード33で入力された文字を表示する入力文字表示エリア34が設けられている。
この特定路線乗車駅表示欄31に表示される候補乗車駅名は、この券売機1に対して決められた特定の鉄道会社の路線(以下、特定路線という)の駅を表わすものである。この特定路線とは、この券売機1が設置されている駅を含む路線をいう。従って、この駅が複数の異なる鉄道会社の路線の駅である場合には、これら複数の路線が特定路線であり、これら特定路線での駅が特定路線乗車駅表示欄31で駅名が表示される対象となる。また、他路線案内メッセージ32での「他路線」とは、この特定路線の駅を含むこの券売機1で通勤定期券を発行できるエリア(例えば、関東一円など)において、この特定路線以外の路線(即ち、この特定の鉄道会社以外の鉄道会社の路線や、この特定の鉄道会社の路線であっても、この特定路線ではない路線)をいうものである。
例えば、図7において、Yエリア内のx駅に設置されている券売機1の場合、このx駅がA社のa路線とB社のb路線の駅とすると、これらA社のa路線とB社のb路線とが上記の特定路線となり、これら特定路線のYエリアに含まれる駅が乗車駅表示欄31に候補駅名が表示される駅ということになる。また、x駅はA社のd路線の駅ではないので、A社であっても、この路線dは上記の他路線ということになる。勿論、x駅を通らないC社のc路線も、他路線である。
なお、1つの駅が複数の異なる鉄道会社の路線の駅である場合には、券売機は鉄道会社毎に異なる場所に設定されることがある。このような場合には、券売機が設定されている場所の鉄道会社の路線のみを特定路線とし、他の鉄道会社の路線は他路線としてもよい。1つの駅が同じ鉄道会社の複数のことなる路線の駅である場合には、これら複数の路線が特定路線となる。
図6に示す乗車駅入力画面30の特定路線乗車駅表示欄31では、まず、初期表示として、この券売機1が設置されている駅の駅名(ここでは、「池野前」とする)が候補駅名として表示される。この「池野前」駅を乗車駅とする定期券を購入する場合には、この特定路線乗車駅表示欄31を顧客がタッチ操作することにより、後述する降車駅入力画面に移るが(図4のステップ203)、他の駅を乗車駅としたい場合には、表示される入力操作案内メッセージ33bに従ってキーボード33をタッチ操作することにより、希望する乗車駅を指定することができる。
なお、このキーボード33では、図示する状態でカナ入力となっているが、「ローマ字」ボタン33aをタッチ操作することにより、アルファベットのキー配列となり、ローマ字入力が可能となる。また、「一字削除」ボタン34はキーボード33で入力された文字を入力の新しい順に削除するためのものであり、「取消」ボタン36は初期画面20での選択を取り消すものであり、初期画面20に戻すためのものである。さらに、「戻る」ボタン37はキーボード33の操作を取り消すとともに、1つ前の操作の画面(この場合には、図5に示す初期画面20)に戻すためのものである。以上のことは、後述する他の画面についても、同様である。
いま、図6に示す表示状態で、他の駅を定期券の乗車駅としたいために、キーボード33をタッチ操作すると、図8に示すように、入力文字表示エリア34に入力された文字が表示された乗車駅入力画面30aとなる。このように、入力文字表示エリア34に入力文字が表示されると、入力操作案内メッセージ33b(図6)は消える。
また、キーボード33のタッチ操作で文字が入力されると、最初の入力文字が入力されるとともに、制御部5(図1)はこの文字で始まる駅名を検索し(駅名が、上記のように、サーバ2(図1)から取り込まれているとき)、あるいはこの文字で始まる駅名をサーバ2から取り込み、これを候補駅名として乗車駅名入力画面30に表示させる。
図8に示す乗車駅名入力画面30aは、キーボード33で最初の文字「サ」が入力されたときのものであり、このとき、この文字「サ」で始まる駅名「桜葉丘」,「山海山地」の駅が特定路線に2つあるものとしており、これら「桜葉丘」,「山海山地」駅毎に特定路線乗車駅表示欄31a,31bが設けられ、夫々毎にその駅名が候補駅名として表示される。ここで、特定路線乗車駅表示欄31の表示可能な個数(即ち、候補駅名の個数)は制限されており、この制限数を越える特定路線の駅名が検索された場合には、特定路線乗車駅表示欄31が表示されず、従って、特定路線での候補乗車駅名は表示されない。ここでは、特定路線乗車駅表示欄31を3個まで表示できるとしており、この場合、2個検索されたものであるから、図示するように、特定路線乗車駅表示欄31a,31bで夫々駅名「桜葉丘」,「山海山地」が乗車駅の候補として表示されていることになる。また、表示される候補駅名は、複数個ある場合、所定の条件(例えば、利用頻度の大小やこの券売機1の設置駅(この例では、図6に示す池野前駅)に近い順など)に従う順次で表示される。図8において、設置駅に近い順とすると、桜葉丘駅の方が、山海山地駅よりも、池野前駅に近い、あるいは利用頻度が高いということになる。
また、ここでは、特定路線についてだけ候補駅名が表示されたものであるが、他路線についても、文字「サ」で始まる駅名の駅が検索され、検索された場合には、他路線案内メッセージ32に代わってこれら駅名が候補駅名として表示される。この点については、後述の降車駅入力画面で説明する。この他路線の候補駅名の表示可能な個数も制限されており(以下では、図11で説明する降車駅入力画面と同様、4個とする)、この制限数を越える候補駅名が検索されたときには、1つも表示されない。また、表示される候補駅名は、複数個ある場合、所定の条件(例えば、利用頻度の大小やこの券売機1の設置駅(この例では、図6に示す池野前駅)に近い順など)に従う順次で表示される。図8では、他路線について駅名が検索された結果、該当する候補駅名が1つも得られなかったか、制限数以上の候補駅名が検索されたことにより、他路線の乗車駅の候補駅名は表示されていない。
以上のように、特定路線の乗車駅にしろ、他路線の乗車駅にしろ、その制限数を越える候補駅名が検索されたとき、乗車駅入力画面30aで表示されないが、キーボード33をタッチ操作することにより、次の文字を入力すると、最初の入力文字「サ」とこの文字(例えば、「ン」)とによる文字列「サン」で始まる駅名の上記の検索が行なわれることになり、検索条件が限定されることになる。このため、制御部5(図1)で文字「サ」で始まる候補駅名の中から文字「サン」で始まる候補駅名が検索されることになり、検索の結果得られる候補駅名が限られてくる。このようにして、キーボード33のタッチ操作を行なう毎に検索される候補駅名の個数が減少していき、乗車駅入力画面30で表示可能となる。勿論、特定路線の候補駅名の検索個数がその制限数以下であり、他路線の候補駅名の検索個数がその制限数を越えている場合には、特定路線の候補駅名のみが表示されることになり、その逆の場合には、他路線の候補駅名のみが表示される。従って、他路線の駅を乗車駅としたい場合には、特定路線の候補駅名だけしか表示されていなくとも、他路線の候補駅名が表示されるまでキーボード33のタッチ操作を順次行なえばよい。
図8に示す乗車駅入力画面30aにおいて、顧客が乗車駅を「山海山地」駅とするために、特定路線乗車駅表示欄31bをタッチ操作すると、制御部5は乗車駅名を「山海山地」と決定してその情報を保持し、記憶装置12から次の降車駅の指定のための次の画像情報を読み取り、接客ディスプレイ6に、図9に示す降車駅入力画面40を表示する(図4のステップ203)。
この降車駅入力画面40において、特定路線降車駅表示欄41,他路線案内メッセージ42,キーボード43,「ローマ字」ボタン43a,入力操作案内メッセージ43b,「一字削除」ボタン45,「取消」ボタン46及び「戻る」ボタン47が表示される。
この降車駅入力画面40での特定路線降車駅表示欄41には、まず、予め決められた駅名(ここでは、「中央栄町」)が、初期の候補駅名として、表示される。この初期の候補駅名は、所定の条件(この券売機1が設置されている「池野前」駅、もしくは図8に示す乗車駅入力画面30aで決められた乗車駅から最も近い駅、または、かかる駅を乗車駅としたときの降車駅となる頻度が高い駅)に基づいて決められているものである。
ここで、他路線案内メッセージ42、キーボード43,「ローマ字」ボタン43a,入力操作案内メッセージ43b,「一字削除」ボタン45,「取消」ボタン46及び「戻る」ボタン47は夫々、図8,図9の乗車駅入力画面30,30aでの他路線案内メッセージ32、キーボード33,「ローマ字」ボタン33a,入力操作案内メッセージ33b,「一字削除」ボタン35,「取消」ボタン36及び「戻る」ボタン37と同様のものであるので、説明を省略する。
この特定路線降車駅表示欄41に表示される中央栄駅を降車駅とする場合には、この特定路線降車駅表示欄41をタッチ操作することにより、制御部5(図1)が動作し、上記と同様にして、接客ディスプレイ6に後述の路線・期間選択画面を表示させるが、他の駅を降車駅とする場合には、乗車駅入力画面30,30aの場合と同様、キーボード43をタッチ操作して駅名を入力する。
このキーボード43のタッチ操作により、まず、例えば、文字「カ」が入力されると、制御部5により、この文字「カ」で始まる駅名が検索され、この結果、特定路線で2つの駅名「川岸」,「海浜ランド」が降車駅として候補となる駅名(以下、候補降車駅名または候補駅名という)として検索されたとすると、例えば、図10に示すように、降車駅入力画面40aにおいて、駅名「川岸」を表わす特定路線降車駅表示欄41aと駅名「海浜ランド」を表わす特定路線降車駅表示欄」41bとが候補駅名として表示される。この場合、表示される特定路線降車駅表示欄41の個数(従って、候補降車駅名の個数)も、乗車駅入力画面30a(図8)の場合と同様、制限されており、ここでも、この制限数を3個とする。駅名の検索結果、候補駅名が1つも得られない場合やこの制限数を超えて候補駅名が得られた場合には、特定路線降車駅表示欄41による候補駅名は表示されない。また、検索された候補降車駅名の配列順序も、上記の決定された乗車駅あるいはこの券売機1の設置駅から近い順、これら駅から降車駅となる頻度が高い順といった条件によって決められる。
また、他路線でも、文字「カ」で始まる候補駅名が制限数以下検索されれば、表示されるが、ここでは、検索されなかったか、制限数を超える候補駅名が検索されたとして、候補駅名は表示されず、他路線案内メッセージ42が表示されている。この制限数は、例えば、4個とする。
特定路線降車駅表示欄41a,41bに表示される特定路線の候補駅名が希望する降車駅でないため、顧客がキーボード43をタッチ操作して次の文字「イ」を入力すると、制御部5が入力文字「カイ」で始まる駅名を検索し、その検索結果に基づいて図11に示す降車駅入力画面40bを表示する。
ここでは、制御部の検索の結果、文字「カイ」で始まる駅名が他路線で制限数の4個、特定路線で1個検索されたものとしており、降車駅入力画面40bでは、他路線案内メッセージ42(図10)に代わって、検索された4個の各鉄道会社の駅名「海岸公園」,「海山」,「海山市役所」,「海浜スタジアム」が夫々他路線降車駅表示欄48a,48b,48c,48dに候補駅名として表示される。また、図10に示す降車駅入力画面40aでは、特性路線の文字「カ」で始まる2つの降車駅の駅名「川岸」,「海浜ランド」が表示されていたが、文字「カイ」で始まる特定路線の駅名の検索はこの2つの候補駅名に対して行なわれ、この結果、図11に示す降車駅入力画面40bでは、特定路線の候補降車駅として、駅名「海浜ランド」のみが特定路線降車駅表示欄41に候補駅名として表示されることになる。
この降車駅入力画面40bでは、特定路線と他路線とで制限数以下の候補駅名が表示された状態にあり、必要な全ての候補駅名が表示されていることになる(この降車駅入力画面40bにおいて、キーボード43をタッチ操作してさらに文字を入力しても、この画面40bで表示される特定駅及び他路線の候補駅名の中から検索が行なわれるものであり、表示される候補駅名がさらに制限されるだけのものである)。従って、顧客はこれらの表示されている候補駅名から所望の駅名の駅を降車駅として選択することができる。このために、キーボード43や「ローマ字」ボタン43aは使用不能状態となり、顧客の無駄な操作ができないようにしている。
このようにして、乗車駅入力画面30,30aでは、検索された駅名が特定路線と他路線とに分けて候補駅名として表示されるものであるから、新規に定期券を購入する場合、これらが区分されずに混じり合って表示されるのに比べ、希望する駅名を探し出すのが容易となるし、希望する駅が特定路線の駅であるか、他路線の駅であるかを定期券の購入時に予め知っていれば、さらに、表示されている候補駅名からこの希望する駅名を探し出すのが容易となる。
また、特定路線の候補駅名も、他路線の候補駅名も、予め決められた制限数以内のときに表示されるものであるから、希望の駅名を探し出すときの候補駅名の数が少なくて済み、簡単に希望の駅名を探し出すことができる。また、特定路線と他路線との候補駅名が表示されたときには、入力文字に対してもはやこれ以上の該当する候補駅名は存在しないことになり、文字の無駄な入力操作をなくすことができる。この場合、文字入力手段としてのキーボードが使用不能となるので、表示される候補駅名以上の候補駅名は存在しないことが顧客に知らされることになる。
また、利用頻度など、利用状況に応じた所定の条件に基づいて、表示される候補駅名の表示順序が設定されるので、かかる条件に合致する候補駅名は先頭などの通常人がみていく順次で直ぐにわかる位置に表示されることになり、顧客にとってはこのような駅名を見つけ易くなる。
降車駅入力画面40bにおいて、特定路線降車駅表示欄41,他路線降車駅表示欄48a〜48dのいずれかに表示されている候補駅名、例えば、駅名「海山市役所」の他路線降車駅表示欄48cをタッチ操作して選択すると、制御部5(図1)はこの他路線の「海山市役所」駅を降車駅と決定し、先の図8で示す乗車駅入力画面30aで選択された特定路線の「山海山地」駅を乗車駅として、記憶装置12(図1)もしくはサーバ2(図2)から定期券用の次の画面情報を読み出し、経路・期間選択画面50を作成して接客ディスプレイ6に表示させる(図4のステップ204)。
この経路・期間選択画面50では、図12(a)に示すように、1つの経路を表示した1つの経路表示エリア51aとこれに対する定期券の有効期限を選択できる期間表示エリア52aとが表示される。この経路表示エリア51aには、乗車駅と降車駅とそれら間の経路とが表示され、その経路には、使用する鉄道会社の路線名や乗換え駅が表示される。そして、「山海山地」駅を乗車駅、「海山市役所」駅を降車駅とする経路が複数ある場合には(夫々の経路を、以下、候補経路という)、所定時間(例えば、1〜2秒などの短い時間)経過すると、図12(b)に示すように、経路表示エリア51aと期間表示エリア52aに追加して、2つ目の経路表示エリア51bとこれに対する期間表示エリア52bとが表示される。ここでは、経路・期間選択画面50に表示される経路表示エリアは2個までと制限されており、さらに、候補経路がある場合には、「次の経路」ボタン55が表示され、これをタッチ操作することにより、図示しないが、次の候補経路を表わす経路表示エリア51cとその期間表示エリア52cとが表示されるようになる。
この経路・期間選択画面50で表示される候補経路が複数ある場合には、これらは所定の条件に基づく順序で表示される。この条件としては、乗換え回数や所要時間,料金などであって、ここでは、乗換え回数が最も少なく、所要時間も最も短い候補経路が最初に表示され(経路表示エリア51aに表示される候補経路がこの条件を満たしている)、次に、料金が最も安い候補経路が表示される(経路表示エリア51bに表示される候補経路がこの条件を満たしている)。以下、夫々の条件に応じて夫々の候補経路が表示される。かかる条件は、経路表示エリア51a,51b,……内に条件表示51a2,51b2,……として表示される。
ここで、候補経路の表示順を決める条件及びその優先順位は、券売機の管理者などにより任意に設定することができる。即ち、上記の経路・期間選択画面50(図12)のように、乗換え回数及び所要時間が短いものが最初に表示され、料金が最も安いものが次に表示される例以外にも、種々の条件及び順序とすることが可能である。例えば、料金が安いものを最も優先順位の高い条件とし、同じ料金の場合には、所要時間が短いものを先に表示するように設定したり、乗換え回数が少ないものを最も優先順位の高い条件とし、乗換え回数が同じである場合には、所要時間が短いものを先に表示するように設定したりすることも可能である。
また、経路表示エリア51a,51b,……には、候補経路の表示順番を示す順番表示51a1,51b1,……も表示される。この順番表示はx/yで表わされ、xは表示順番を、yは検索された候補経路の個数を夫々表わされる。図示する例では、y=3であって、「山海山地」駅を乗車駅、「海山市役所」駅を降車駅とする候補経路が3個であり、経路表示エリア51aが第1番目の候補経路であって、経路表示エリア51bが第2番目の候補経路であることを示している。
さらに、経路表示エリア51a,51b,……には、その候補経路での所要時間51a3,51b3,……も、例えば、26分,36分というようにして表示される。
経路表示エリア51a,51b,……夫々とともに表示される期間エリア52a,52b,……には、定期券の有効期間、例えば、「1ヶ月」,「3ヶ月」,「6ヶ月」毎の料金が表示されている。
経路・期間選択画面50の以上の表示内容を見て、顧客は希望する経路,期間の定期券を選択することができる。この選択は、経路表示エリア51a,51b,……、もしくは期間エリア52a,52b,……での有効期間の表示部をタッチ操作で指定することにより、行なうことができる。
このように、指定した乗車駅,降車駅に対する候補路線が、代金や所要時間などの条件を考慮し、この条件を考慮した順序で複数表示するものであるから、顧客はかかる条件を考慮して希望の路線を選択することができる。また、夫々の候補経路毎に、所要時間や有効期間毎の代金も表示されるものであるから、候補経路を選択する際、所要時間や代金も確認することができる。
いま、経路・期間選択画面50で順番表示51a1が「1/3」の経路表示エリア51aをタッチ操作して選択したとすると(図4のステップ205)、制御部5(図1)は、選択した経路に対し、記憶装置12から次の画像情報を読み出して期間選択画面60を作成し、接客ディスプレイ6に図13に示すように表示させる。
この期間選択画面60では、経路・期間選択画面50で選択された経路表示エリア51aと同じ内容の経路表示エリア61と、有効期間毎のタッチボタン、即ち、「1ヶ月」ボタン62a,「3ヶ月」ボタン62b,「6ヶ月」ボタン62cとが表示される。これらボタン62a,62b,62cには、夫々その有効期限での料金も表示されている。これらボタン62a,62b,62cのいずれかをタツチ操作で選択することにより、経路表示エリア61で表示される経路での定期券の有効期限を指定することができる。
なお、この期間選択画面60には、「次の経路」ボタン63も表示されており、これをタッチ操作することにより、図12で表示される同じ乗車駅,降車駅の他の候補経路に関する期間選択画面60に切り替えることができる。これにより、「戻る」ボタン65をタッチ操作して図12に示す経路・期間選択画面50に戻らなくとも、他の候補路線の期間選択画面60とすることができる。
期間選択画面60で有効期間のボタン62a,62b,62cのいずれか1つをタッチ操作し、定期券の有効期間を指定すると(図4のステップ206)、制御部5は記憶装置12の画像情報を取り込んで、使用開始日選択画面70を作成し、接客ディスプレイ6に図14に示すように表示させる(図4のステップ207)。なお、図12に示す経路・期間選択画面50において、希望する経路の経路表示エリア51a,51b,……ではなく、これに付随した期間表示エリア52a,52b,……の有効期間を表わすボタンをタッチ操作しても(この場合には、定期券での経路と有効期間とが決まる。図4のステップ205)、同様にして、図14に示す使用開始日選択画面70が表示されることになる(図4のステップ207)。
この使用開始日選択画面70では、定期券の継続購入でその有効期間が完了する前に購入できるようにするために、今日を含む週を含めて、3週間のカレンダ71が表示される。このカレンダ71では、各日付けがタッチボタンの機能を有しており、「今日」の日付ボタンにマーク(例えば、カーソル状のマーク)71aが付されており、今日の日にちを明示している。例えば、今日が5月27日(木)とすると、表示されるカレンダ71は5月23日(日)から6月12日(土)までが表示される。
ここで、表示される3週間のカレンダのうち、使用開始日として指定できない日にちは選択できないように、(不活性)表示される。この例では、本日より前の日にちである5月23日(日)から26日(水)までと、新規購入の際には指定できない8日以上先の6月3日(木)から12日(土)までは選択できない表示となっている。このように、使用開始日の指定の際にカレンダを表示することにより、使用開始日と曜日との関係や、使用開始日として指定可能・不可能な非を容易に把握することが可能となる。
顧客が定期券の希望する使用開始日をカレンダ71でタッチ操作で選択すると、制御部5はこの指定された使用開始日を保持し、記憶装置12(図1)から次の画像情報、即ち、氏名入力画面80を読み取り、図15に示すように接客ディスプレイ6に表示させる。
この氏名入力画面80では、氏名入力欄81とキーボード82と「ローマ字」ボタン82aと「確認」ボタン83と「一字削除」ボタン84と「取消」ボタン85と「戻る」ボタン86とが表示され、これらキーボード82と「ローマ字」ボタン82aと「一字削除」ボタン84と「取消」ボタン85と「戻る」ボタン86とは、図6に示す乗車駅入力画面30でのキーボード33と「ローマ字」ボタン33aと「一字削除」ボタン35と「取消」ボタン36と「戻る」ボタン37と同様である。
この氏名入力画面80では、キーボード82にタッチ操作することにより、定期券の購入者(顧客)の氏名を入力することができる。入力された氏名は氏名表示欄81に表示される。
入力されてこの氏名表示欄81で表示される氏名を確認した後、「確認」ボタン83をタッチ操作すると、制御部5は記憶装置12から定期券用の次の画面情報、即ち、性別選択画面90を読み取り、接客ディスプレイ6に図16に示すように性別選択画面90を表示させる(図4のステップ209)。
この性別選択画面90には、男性であることを示すためのタッチ操作可能な「男性」ボタン91aと女性であることを示すタッチ操作可能な「女性」ボタン91bとが表示されている。そして、そのいずれか該当するボタンをタッチ操作することにより、制御部5が記憶装置12から定期券用の次の画面情報、即ち、年齢入力画面100を読み取り、接客ディスプレイ6に図17に示すように年齢入力画面100を表示させる(図4のステップ210)。
この年齢入力画面100では、年齢を入力するためのテンキー101と、入力された年齢が表示される年齢表示欄102と、表示された年齢を確認するための「歳」ボタン103とが表示される。「一字削除」ボタン104,「取消」ボタン105及び「戻る」ボタン106も表示されるが、これらは図6に示す乗車駅入力画面30での「一字削除」ボタン35,「取消」ボタン36及び「戻る」ボタン37と同様である。
なお、年齢を入力する代わりに、生年月日を入力するようにしてもよい。生年月日を入力する場合には、次回以降の購入時にも、正確な年齢を計算して表示することができる。
この年齢入力画面100で年齢を入力し、その確認後、「歳」ボタン103をタッチ操作すると、あるいは生年月日を入力し、これを決定する操作を行なうと、制御部5は、使用開始日からの有効期限日の計算などの処理を行ない、記憶装置12から定期券用の次の画面情報、即ち、内容確認画面110を読み取り、接客ディスプレイ6に図18(a)に示す経路や定期券の期間などの定期券情報を示す内容確認画面110を表示させ、この内容確認画面110の表示後所定時間(例えば、1〜2秒などの短い時間)経過すると、個人情報が追加された図18(b)に示す内容確認画面110が表示される(図4のステップ211)。
図18(a)に示すこの内容確認画面110では、購入する定期券の使用開始日と有効期限日の表示エリア111,有効期間の表示エリア112,経路の表示エリア113が設けられており、夫々に該当する内容が表示される。また、これら表示エリア111,112,113には夫々、「変更」ボタン111a,112a,113aが設けられており、これらにより、使用開始日と有効期限日,有効期間及び料金,経路毎に修正することができるようにしている。また、「確認」ボタン114や上記と同様の「取消」ボタン115,「戻る」ボタン116も表示される。
次に、図18(b)に示す内容確認画面110になると、個人情報エリア114が追加され、この個人情報の表示エリア114には、氏名の表示エリア115,性別の表示エリア116,年齢の表示エリア117,大人/小人別の表示エリア118,定期券の種類の表示エリア119も設けられている。そして、夫々の表示エリア115〜119毎に「変更」ボタン115a〜119aが設けられており、氏名や性別,年齢,大人/小人別の変更ができるようにしている。
いま、「変更」ボタン111aをタッチ操作すると、図14に示す使用開始日選択画面14が表示され、希望する日にちをタッチ操作することにより、図18に示す内容確認画面110に戻って、表示エリア111で修正された使用開始日とこれに伴う有効期限日が表示される。また、この内容確認画面110で有効期間の表示エリア112の「変更」ボタン112aをタッチ操作すると、図13に示す期間選択画面60が表示され、ボタン62a〜62cのいずれかをタッチ操作して有効期間を変更すると、図18に示す内容確認画面110に戻り、表示エリア112で修正された有効期間が表示されるとともに、表示エリア111での有効期限日も修正されて表示される。また、この内容確認画面110で経路の表示エリア113の「変更」ボタン113aをタッチ操作すると、図16に示す乗車駅入力画面30が表示され、上記のようにして、希望する乗車駅名を入力することができる。この場合、降車駅,経路についても変更があるので、少なくとも先に説明したステップ202から205までの操作が必要であり、この操作が終わると、図18に示す内容確認画面110に戻り、表示エリア113の内容が変更されて表示される。
また、「変更」ボタン115aをタッチ操作すると、図15に示す氏名入力画面80が表示され、キーボード82をタッチ操作して正しい氏名を入力することにより、図18(b)に示す内容確認画面110に戻って、表示エリア115で修正された氏名が表示される。また、この内容確認画面110で性別の表示エリア116の「変更」ボタン116aをタッチ操作すると、図16に示す性別選択画面90が表示され、「男性」ボタン91a,「女性」ボタン91bのいずれ正しい方をタッチ操作して性別を指定すると、図18(b)に示す内容確認画面110に戻り、表示エリア116で修正された性別が表示される。また、この内容確認画面110で年齢の表示エリア117の「変更」ボタン117aをタッチ操作すると、図17に示す年齢入力画面100が表示され、上記のようにして、テンキー101をタッチ操作して正しい年齢を入力することができる。この入力操作が終わると、図18(b)に示す内容確認画面110に戻り、表示エリア117に変更された年齢が表示される。大人/小人別の表示エリア118の「変更」ボタン118aをタッチ操作した場合も、同様に、その表示内容を変更できる。
なお、定期券の種類の表示エリア119の「変更」ボタン119aをタッチ操作した場合には、定期券の種類を変更するものであるが、券売機ではこの変更をすることができず、例えば、「窓口に申し出てください」といったような案内画面が表示される。
ここで、各表示エリア111〜113,115〜119の表示内容を確認し、「登録」ボタン114をタッチ操作すると、制御部5は定期券の内容について確認されたと判定し(図4のステップ212)、記憶装置12から次の画面を取り込み、これに領域(支払い代金)を付加した代金支払画面120を図19に示すように接客ディスプレイ6に表示させる(図4のステップ213)。
この代金支払画面120では、「現金またはクレジットカードを挿入してください」といったような支払い方法を案内する案内メッセージ121と、支払い金額122とが表示される。また、この券売機1で使用できるカードの映像123が表示されている。ここでも、上記のような「取消」ボタン125や「戻る」ボタン126も表示される。さらに、矢印124でもって、挿入/排出口16(図2)の場所が指し示される。
そこで、顧客がカードの挿入/排出口16(図2)からクレジットカードを挿入すると、制御部5はこれを認識し(図4のステップ214)、記憶装置12から取り込んだ画像情報をもとに図20に示すような暗証番号入力画面130を作成し、接客ディスプレイ6に表示させる(図4のステップ215)。
この暗証番号入力画面130では、「暗証番号を入力してください」といったような入力案内メッセージ132と支払い代金132とが表示され、また、矢印133でもって暗証番号を入力するためのテンキー15(図2)の場所が指し示される。このテンキー15を用いて暗証番号を入力すると、制御部5は記憶装置12から次の画像情報を読み取り、これに支払い代金を付加して図21に示す領収書発行選択画面140を作成し、接客ディスプレイ6に表示させる(図4のステップ216)。
なお、図19に示す代金支払画面120の案内に対し、現金投入口18(図2)から現金を投入すると、次には、図21に示す領収書発行選択画面140に移ることになる。
この領収書発行選択画面140には、「領収書を発行しますか?」といったような案内メッセージ141と支払い代金142が表示されるとともに、発行してもらうかどうかを選択するための「領収書を発行する」ボタン143aと「領収書を発行しない」ボタン143bも表示される。
「領収書を発行する」ボタン143aがタッチ操作されると、制御部5ははっけんユニット11(図2)を稼働させて領収書を作成し、図2の定期券排出口17からこの領収書を排出して顧客に発行し、また、「領収書を発行しない」ボタン143bがタッチ操作されると、制御部5は領収書を発行しない。そして、制御部5は記憶装置12から次の画像情報、即ち、図22に示す案内画面150を取り込み、これを接客ディスプレイ6に表示させる。
この案内画面150には、「カードと定期券をお受取りください」(現金で支払う場合には、「定期券をお受取りください」、また、お釣りがある場合には、「おつりと定期券をお受取ください」)といった案内メッセージ151と下向きの矢印とが表示される。一方の矢印152aはカードの挿入/排出口16(図2)の位置を指し示すものであり、ここから挿入したクレジットカードが排出される。また、他方の矢印152bは図2における図示しない釣銭の排出口を指し示すものであり、ここから釣銭が排出される(図4のステップ217)。また、定期券が排出される位置を指し示す矢印を表示するようにしてもよい。
クレジットカードや現金が顧客によって取り込まれると、制御部5はこれを確認し、記憶装置12から図23に示すような終了画面160を取り込んで接客ディスプレイ6に表示させ(図4のステップ218)、所定時間経過後、図5に示す初期画面20に戻る。
以上は定期券を新規購入する場合であったが、予約した定期券を受け取る場合には、図5に示す初期画面20において、「予約受取」ボタン22をタッチ操作する。これにより制御部5は、記憶装置12から所定の画像情報を読み取ることにより、図示しない予約番号入力画面を接客ディスプレイ6に表示する(図4のステップ219)。この予約番号入力画面の指示に従って顧客がテンキー15(図2)から予約番号を入力すると、制御部5の制御動作により、図18に示す内容確認画面110が表示される(図4のステップ211)。これ以降は、定期券の新規購入と同様、図4のステップ212〜218の処理,画面表示が行なわれる。
また、定期券の継続購入をする場合には、図2では図示しない定期券の挿入口からこれまで使用してきた定期券(以下、旧定期券という)を挿入するか、図5に示す初期画面20において(図4のステップ200)、「継続」ボタン23をタッチ操作すると(図4のステップ201)、旧定期券挿入ガイダンスが表示され、このガイダンスに従って旧定期券を挿入すると、制御部5がこの挿入された旧定期券の所定情報を読み取り、これをサーバ2(図1)に送ってこの旧定期券に関する個人情報や経路,有効期限日などの情報を取り込み、かかる情報を用いて次に発行する定期券に関する情報を作成する。そして、この作成した情報をもとに、記憶装置12から読み取った画像情報から図24(a),(b)に示すような内容確認画面170を作成し、図18に示した内容確認画面110と同様、まず、図24(a)示す内容確認画面170を、これについで図24(b)に示す内容確認画面170を接客ディスプレイ6に表示させる。この図24(b)に示す内容確認画面170で定期券の内容確認ができる。
図24(b)に示す内容確認画面170では、図18(b)に示した内容確認画面110と同様の継続する定期券の使用開始日と有効期限日の表示エリア111,有効期間の表示エリア112,経路の表示エリア113が設けられているとともに、個人情報の表示エリア114が設けられ、この個人情報の表示エリア114には、氏名の表示エリア115,性別の表示エリア116,年齢の表示エリア117,大人/小人別の表示エリア118,定期券の種類の表示エリア119も設けられている。
そして、夫々の表示エリア111〜113,115〜119毎に「変更」ボタン111a〜113a,115a〜119aが設けられているが、経路を変更する場合には、継続購入ではなく、新規購入となるため、経路の表示エリア113の「変更」ボタン113aは不活性にする。また、個人情報のうち、性別,大人/小人,定期券の種類は、通常、変更する必要がなく、これらを変更する場合には、新規購入となる。このため、性別の表示エリア116の「変更」ボタン116a,大人/小人別の表示エリア118の「変更」ボタン118a,定期券の種類の表示エリア119の「変更」ボタン119aは不活性とし、使用できないようにしている。なお、年齢については、継続購入時に図17に示すような年齢入力画面で入力した年齢に誤りが生ずる可能性があるので、年齢の表示エリア117の「変更」ボタン117aを使用可能としたが、不活性としてもよい。但し、年齢の代わりに生年月日を入力する場合には、継続購入の場合、正確な年齢を計算して表示できるため、変更は不要である。
使用開始日と有効期限日の表示エリア111,有効期間の表示エリア112,氏名の表示エリア115及び年齢の表示エリア117の表示内容に誤りがあれば、「変更」ボタン111a,112a,115a,117a,119aのうちの該当するものをタッチ操作することにより、この誤りを訂正するための画面表示が行なわれる。「変更」ボタン111a,112aがタッチ操作された場合に、図18(b)に示す内容確認画面110で「変更」ボタン111a,112aがタッチ操作させた場合と同様であり、表示エリア111〜112の表示内容を修正することができる。「変更」ボタン115aがタッチ操作されたときには、図15に示す氏名入力画面80が表示され、これにより、表示エリア115に表示される氏名の誤りを修正することができる。「変更」ボタン117aがタッチ操作されたときには、図17に示す年齢入力画面100が表示され、これにより、表示エリア117に表示される年齢の誤りを修正することができる。「変更」ボタン119aがタッチ操作されたときには、定期券の種類に誤りがあることになるが、この場合には、例えば、「窓口に申し出てください」といったような案内画面が表示される。これは、通勤定期以外の定期券、即ち、通常定期券や通学定期券などを新規購入する場合、身分証明書や学生証の提示も必要なので、窓口で購入するようになるためである。
このようにして、予約により定期券を購入する場合も、継続で購入する場合も、その定期券の内容を確認,訂正してから購入することが可能となり、券売機で希望する定期券を間違いなく購入することができる。