以下、実施形態について図面を参照して説明する。
次に、実施形態に係わる発券機1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係わる発券機(自動券売機)1の構成例を示すものである。
発券機1は、例えば、鉄道の各駅などに設置される。発券機1は、利用者による操作に応じて、各種の券を発券する機能を有する。例えば、発券機1は、自動改札機或は精算機などの駅務器機で処理が可能な乗車券、回数券、又は特急券などの乗車券類を発券する機能を有する。また、発券機1は、ランドマーク或いはランドマーク周辺で利用できる券(施設利用券)としての入場券、クーポン券、或は、座席指定券などを発券する機能も有する。また、発券機1は、利用者が所持するICカード或は携帯端末などの電子機器に乗車券あるいは施設利用券として利用できる金額情報や券情報などを書き込む機能も具備するものであっても良い。
図1に示す構成例において、発券機1は、制御部10、接客用表示部11、係員用表示部12、運賃メモリ13、データメモリ14、通信部15、カード処理部16、紙幣処理部17、硬貨処理部18および発券部19を有する。
制御部10は、当該発券機1全体の制御を司るものである。制御部10は、CPUなどのプロセッサ10a、RAM、ROMなどのメモリ10b、及び、各種のインターフェースなどを有する。プロセッサ10aは、プログラムを実行するCPUなどである。メモリ10bは、RAM、ROM、及び、書換え可能な不揮発性メモリ(例えば、EEPORM、FROM等)などを含む。制御部10は、プロセッサ10aがメモリ10bに記憶したプログラムを実行することにより種々の機能を実現する。例えば、制御部10は、発券機1内の各部にインターフェースを介して接続され、発券機1内の各部を制御する。また、制御部10は、プロセッサ10aがメモリ10bに記憶したプログラムを実行することにより種々の演算処理を実行する。
接客用表示部(表示部)11は、利用者に対して種々の案内などを表示する表示装置である。表示部11は、表示画面上に操作部として機能するタッチパネル11aが設けられている。表示部11は、様々な案内と共に、タッチパネル11aにて指示可能な種々のキーを表示する。例えば、表示部11は、乗車料金での乗車券(金額券)を指示するための金額ボタン(乗車券の発券キー)を表示する。この場合、利用者は、金額ボタンの表示部位にタッチすることにより所望の金額の乗車券を選択する。
係員用表示部12は、係員に対して種々の案内などを表示する表示装置である。係員用表示部12は、表示画面上に操作部として機能するタッチパネル12aが設けられている。係員用表示部12には、係員による操作を受付けるための種々のキーが表示され、それらのキーの表示部位をタッチすることにより係員による種々の操作を受付けるようになっている。
また、制御部10は、接客用表示部11および係員用表示部12を制御する機能(表示制御機能)を有する。すなわち、接客用表示部11あるいは係員用表示部12に表示する内容は、制御部10が制御する。また、接客用表示部11のタッチパネル11aあるいは係員用表示部12のタッチパネル12aへの入力は、制御部10が検出するようになっている。制御部10は、表示部11に表示した表示内容とタッチパネル11aが利用者の接触(タッチ)を検知した位置とに基づいて利用者が指示した操作内容を認識する。
運賃メモリ13は、運賃データなどを記憶する。運賃メモリ13は、不揮発性のメモリにより構成される。運賃メモリ13が記憶する運賃データは、当該発券機1が設置された駅を発駅として各着駅(降車駅)までの乗車料金を判断するための情報である。例えば、運賃メモリ13は、運賃データとして、着駅の駅名(降車駅名)と乗車料金(乗車券の金額)と対応づけたデータを記憶する。また、運賃メモリ13は、特急料金、回数券の料金、及び、他社線への乗換を含む乗換乗車券の料金などの運賃データも記憶する。制御部10は、運賃メモリ13に記憶されている運賃データに基づいて乗車券の料金として表示する金額を決定する。
データメモリ14は、各種のデータを記憶する。データメモリ14は、不揮発性のメモリにより構成される。例えば、データメモリ14は、実行した処理の履歴を示す情報などを記憶する。また、データメモリ14は、制御部10のプロセッサ10aが実行するプログラムを記憶するようにしても良い。また、データメモリ14は、ランドマーク(施設)データベース14a、利用券データベース14b、多言語データベース14cを有する。
施設データベース14aは、ランドマークとしての施設ごとに登録情報を記憶する。例えば、施設データベース14aに記憶する登録情報は、ランドマークとしての施設(又は施設で実施するイベント)ごとのランドマーク名の文字データ、ランドマークの写真データ、ランドマークに対応して発券可能な施設利用券を示す情報などを含む。施設データベース14aの具体的な構成例については、後で詳細に説明する。
利用券データベース14bは、発券機1が施設利用券を発券するための情報を記憶する。利用券データベース14bは、施設データベース14aに登録したランドマーク(施設)又はランドマーク周辺で利用可能な施設利用券に関する情報を記憶する。例えば、利用券データベース14bは、ランドマークとしての施設又はランドマーク周辺の施設への入場券、或は、ランドマーク又はランドマーク周辺などで利用可能なクーポン券を発券するための情報を記憶する。また、施設サーバ22と連携して発券する施設利用券については、施設サーバ22へアクセスするための情報などを利用券データベース14bに記憶するようにしても良い。
本実施形態において、発券機1は、ランドマーク又はランドマーク周辺で実施されるイベントの座席指定券を後述する施設サーバ22が提供する座席予約システムと連携して発券(又は予約)するものする。このため、利用券データベース14bは、施設サーバ22と連携して座席指定券の発券が可能なイベントごとに座席指定券を発券するための情報(座席予約システムへアクセスするための情報等)を記憶するものとする。
多言語データベース14cは、多言語での案内(表示)を行うための多言語のデータを記憶する。多言語データベース14cは、表示する言語や文字の切替えに対応する言語データ及び文字データなどを記憶する。例えば、多言語データベース14cは、対応する各言語について、駅名の表示データ、及び各種案内の表示データなどを記憶する。また。各言語での音声案内を行う場合には、多言語データベース14cには、各言語の音声データなどを記憶するようにしても良い。
通信部15は、上位装置と通信するための通信ユニットである。例えば、通信部15は、ネットワークインターフェースである。本実施形態において、通信部15は、後述する施設サーバ22と通信するための通信ユニットとして機能する。また、通信部15は、他の駅務機器とのデータ通信を行なうようにしても良い。
カード処理部16は、カード口16aに接続されている。カード処理部16は、カード口16aに挿入されたカードを処理し、処理済みのカードをカード口16aから排出する。カード処理部16は、取り扱うカードとして記憶媒体の種類に応じた処理ユニットを有している。たとえば、非接触式のICカードを取り扱う場合、カード処理部16には、非接触式のICカード(又は携帯端末)との通信を行うためのリーダライタが具備される。また、磁気情報が記憶される磁気カードを取り扱う場合、カード処理部16には、磁気情報の読取り及び書込みを行うための磁気ヘッドなどが具備される。例えば、カード処理部16が取り扱うカードの形態としては、たとえば、ストアードフェア(SF)カード、定期券、クレジットカードあるいは電子マネーカードなどの機能を有するカードが想定される。
紙幣処理部17及び硬貨処理部18は、現金処理部として機能する。
紙幣処理部17は、紙幣口17aに接続されている。紙幣処理部17は、紙幣口17aに挿入された紙幣を処理したり、紙幣処理部17内で処理された釣銭としての紙幣などの紙幣口17aより排出したりするようなっている。紙幣処理部17は、紙幣の券種を判定したり、紙幣の真偽を検査したりする機能を有する。
硬貨処理部18は、硬貨投入口18aおよび硬貨放出口18bに接続されている。すなわち、硬貨処理部18は、硬貨投入口18aに挿入された硬貨を処理したり、図示しない貯留部に貯留された硬貨を釣銭として硬貨放出口18bから放出したりするようなっている。硬貨処理部18は、投入された硬貨の種類を判定したり、硬貨を検査したり、検査済みの硬貨を図示しない貯留部に貯留したり、貯留部から制御部10により指示された金額の硬貨を放出したりする機能を有する。
発券部19は、発券口19aに接続されている。発券部19は、券を発券する。発券部19は、乗車券、回数券および特急券などの乗車券類、および、入場券、クーポン券、座席指定券などの施設利用券を発行する機能を有する。発券部19は、例えば、ロール紙状の媒体(例えば、磁気記録媒体)から切り出した券紙に券面印刷および磁気情報の記録などを施した券を発券口19aから放出する。発券部19は、制御部10から券に印字する印字データを取得し、印字データに基づいて券面を印字した券を発券口19aから排出することにより発券処理を行う。なお、発券部19は、ロール紙上の媒体を用いて券を発券するものに限定されるものではなく、他の記録媒体を用いて券を発券するものであっても良い。
次に、発券機1を含む発券システムについて説明する。
図2は、実施形態に係る発券機1と発券機サーバ21と施設サーバ22とを含む発券システムの構成例を示す図である。
本実施形態に係る発券システムは、各駅などに設置される複数の発券機1と発券機サーバ21とが通信可能に接続される。また、発券機サーバ21は、ネットワークを介して施設サーバ22に接続される。
発券機サーバ21は、各発券機1へデータを提供する機能を有する。発券機サーバ21は、発券機1が表示部11に表示する種々の表示データを提供する。例えば、発券機サーバ21は、各発券機1が施設データベース14aに記憶する情報、利用券データベース14bに記憶する情報、および、多言語データベース14cに記憶する情報などを適宜発券システム内の発券機1へ配信する。発券機サーバ21は、各発券機1に対いて任意のタイミングでデータを配信できるようにして良い。例えば、発券機サーバ21は、発券機1に対して定期的にデータをダウンロードするようにしても良いし、発券機1からの要求に応じてデータを提供するようにしても良い。また、発券機サーバ21は、設置駅に応じたデータを各発券機1へ配信するようにしても良い。
施設サーバ22は、ランドマーク(施設)、ランドマーク周辺の施設、或は、ランドマークやランドマーク周辺でイベントなどを開催する者が運用するサーバであるものとする。本実施形態においては、施設サーバ22は、発券機1が発券可能な施設利用券としての座席指定券を発券(又は予約)するためのシステム(座席購入システム)を運用するサーバであるものとする。なお、施設サーバ22は、入場券、クーポン券などの施設利用券を発券するための情報を提供するサーバであってもよい。施設サーバ22は、ネットワークを介して発券機サーバ21と通信可能なサーバであれば良く、発券システムは、複数の施設サーバ22を含むものであっても良い。
次に、施設データベース14aについて説明する。
図3は、施設データベース14aの構成例を示す図である。
施設データベース14aは、利用者に提示するランドマークに関する情報を記憶する。施設データベース14aに記憶する情報は、発券機サーバ21から配信される。図3に示す例において、施設データベース14aは、ランドマークごとに、識別情報(ID)、ランドマーク名、画像情報(写真データ)、駅、入場券、クーポン券、指定券(座席指定券)、発券期限、および、備考などの情報を保持する。
ランドマーク名の情報は、ランドマークとしての施設の名称(例えば、○○ドーム、○×タワー、××大仏など)を示すテキストデータであり、操作画面等に表示する文字情報である。ランドマーク名の情報は、日本語のテキストデータだけでなく、対応する外国語でのテキストデータも保持する。図3に示す例では、日本語、英語、中国語、韓国語を例示したが、これらの言語に限定されるものではない。また、対応する外国語の言語データは、発券機サーバ21などの外部装置から適宜ダウンロードするようにしても良い。この場合、施設データベース14aには、言語データのダウンロード元となる外部装置へアクセスするための情報を格納するようにしても良い。
画像情報は、ランドマークを示す画像として表示する画像情報である。画像情報は、例えば、ランドマークとしての施設を撮影した写真データである。また、画像情報は、ランドマークを示すイラストなどであっても良い。
駅の情報は、当該ランドマーク(施設)に近い駅を示す情報である。駅は、最寄りの駅であっても良いし、最寄りの駅を含む近郊の複数の駅(例えば、徒歩圏内の複数の駅)を登録しても良い。駅の情報としては、駅名などの駅を示す情報と共に、当該ランドマーク迄の距離、ランドマーク迄の徒歩での所要時間、ランドマーク迄の移動経路などの情報を登録しても良い。
入場券の情報は、ランドマークとしての施設又はランドマーク周辺の施設に対する入場券に関する情報である。入場券の情報は、ランドマークに対応する入場券を当該発券機1で発券が可能か否かを示す情報である。発券機1で入場券を発券可能とする場合、入場券を発券するための情報(入場券の料金、入場券の種類などの情報)は、利用券データベース14bに記憶するようにして良い。
クーポン券の情報は、当該ランドマークに対応づけて利用者に勧めるクーポン券に関する情報である。クーポン券の情報は、当該ランドマークに対応づけたクーポン券(例えば、ランドマーク周辺の交通機関のフリーパス、各種の割引券など)を当該発券機1で発券が可能か否かを示す情報を含む。発券機1で発券可能なクーポン券がある場合、クーポン券を発券するための情報(クーポン券の内容および料金などの情報)は利用券データベース14bに記憶するようにして良い。
指定券の情報は、当該ランドマークに関連づけられる指定券に関する情報である。指定券は、例えば、座席指定券であり、当該ランドマーク内又はランドマーク周辺で行われるイベント(例えば、映画、スポーツの試合、芝居、コンサートなど)での座席指定券が発券機1で発券(又は予約)可能か否かを示す情報である。発券機1で座席指定券が発券可能である場合、指定券を発券するための情報(例えば、座席指定(予約)を行う座席指定システム(施設サーバ)にアクセスするための情報など)は、利用券データベース14bに記憶するようにしても良い。
発券期限は、入場券、クーポン券、および、座席指定券の発券(又は予約)が発券機1で実行可能な期限を示す情報である。例えば、施設データベース14aに記憶する発券期限は、当該施設の最終入場時刻、又は当該施設でのイベントの開始時間等に基づく施設利用券の利用開始期限と、当該発券機1から施設までの移動時間と、を考慮して予め設定された情報である。
また、施設データベース14aに記憶する発券期限は、当該施設の最終入場時刻、又は当該施設でのイベントの開始時間等の施設利用券の利用開始の期限を示す情報としても良い。この場合、発券機1の制御部10は、施設利用券を発券可能な日時であるか否かを施設データベース14aの発券期限に基づいて都度判断するようにすれば良い。例えば、制御部10は、データベース14aの発券期限と当該発券機1の設置場所(発駅)から施設までの移動時間(例えば、降車駅までの所要時間と降車駅から施設迄の移動時間と)とに基づいて施設利用券が発券可能か否かを判断するようにすれば良い。また、当該発券機1の設置場所(発駅)から施設までの移動時間は、予め施設ごとに設定しておくようにしても良いし、発駅から降車駅までの所要時間と降車駅から施設迄の徒歩による所要時間とから算出するようにしても良い。
備考の情報は、上記以外の当該ランドマーク又はランドマーク周辺に関する情報である。備考の情報としては、例えば、ランドマークとしての施設の営業時間、ランドマーク又はランドマーク周辺でのイベント内容を示す情報、降車駅から当該ランドマークまでの経路案内、或は、入場制限に関する情報などを記憶する。
次に、発券機1の表示部11が表示する各種の表示画面について説明する。
発券機1の制御部10は、利用者により選択されるキーに応じて表示内容を変更する表示制御機能を有する。すなわち、発券機1の表示部11は、利用者の操作に応じて制御部10の表示制御機能によって変更される画面を表示する。
図4乃至及び図11は、実施形態に係る発券機1の表示部11が表示する表示画面の例を示す図である。
図4は、発券機1の表示部11が表示する操作画面の例である。
発券機1は、例えば、待機状態(利用者の操作待ち状態)において、図4に示すような操作画面(メイン操作画面)を表示部11に表示する。図4に示すメイン操作画面において、発券機1は、利用者からの乗車料金による乗車券(金額券)の発券指示を受付けるとともに、表示言語の切替およびランドマークの表示指示などを受付ける。
図4に示す操作画面の中央の表示領域には、乗車料金ごとの乗車券(金額券)の発券を指示する発券キー51(51a、51b、…)が表示される。各発券キー51は、金額が表示されたアイコンである。発券機1の制御部10は、金額の表示部位(アイコン)が利用者にタッチされたことをタッチパネル11aにより検知し、タッチされた金額の乗車券を発券部19により発券する。
また、図4に示すメイン操作画面の上部の表示領域には、対応する言語ごとの言語キー52(52a、52b、52c)が表示される。各言語キー52は、対応する言語の文字で言語名が表示されたアイコンである。例えば、図4に示す言語キー52aは、英語の表示に切り替えることを指示するキーであり、図4に示す言語キー52bは、中国語の表示に切り替えることを指示するキーであり、図4に示す言語キー52cは、韓国語の表示に切り替えることを指示するキーである。発券機1の制御部10は、タッチパネル11aにより言語キー52へのタッチを検知すると、表示部11が表示する画面中の文字をタッチされた言語での表示に切り替える。
また、図4に示す操作画面の下部の表示領域には、ランドマーク写真キー53、ランドマーク名キー54、及び、駅名キー55が表示される。ランドマーク写真キー53は、ランドマークを示す画像(写真)を表示することを指定するキーである。ランドマークキー53は、ランドマークの表示を指示するキー、あるいは、ランドマークの選択画面の表示を指示するキーでもある。ランドマーク名キー54は、ランドマークを指定するためにランドマーク名を入力することを指示するキーである。駅名キー55は、特定の駅を指定するために駅名を入力することを指示するキーである。
図5は、ランドマーク写真キー53が指示された場合に表示するランドマークの選択画面の例を示す図である。
例えば、図4に示すメイン操作画面においてランドマーク写真キー53が指示された場合、制御部10は、表示部11に図5に示すようなランドマークの選択画面を表示する。図5に示す表示例では、ランドマーク写真61(61a、61b、…)、ランドマーク名62(62a、62b、…)、小写真への切替キー63、一覧への切替キー64、次頁キー65、前頁キー66および戻るキー67などが表示部11に表示される。
メイン操作画面においてランドマーク写真キー53が指示された場合、制御部10は、予め設定されている条件に基づいて表示対象とするランドマークを選出する。制御部10は、表示対象として選出したランドマークについて画像情報と文字情報とを表示する。ランドマーク写真61は、ランドマークを示す画像であり、施設データベース14aに登録されている画像情報に基づいて表示される。ランドマーク名62は、ランドマーク名を示す文字情報であり、施設データベース14aに登録されている画像情報に基づいて表示される。ランドマーク写真61とランドマーク名62とは、選出されたランドマークを示す情報である。ランドマーク写真81(81a、81b、…)とランドマーク名82(82a、82b、…)とは、1セットで1つのランドマークを示す情報(ランドマークアイコン)として構成される。
例えば、図5に示す表示例において、ランドマーク写真61aとランドマーク名62aとは、「××牧場」という1つのランドマーク(施設)を示す情報(ランドマークアイコン)である。各ランドマークアイコンとしてのランドマーク写真61とランドマーク名62とのセットは、表示部11の表示画面上に並べて表示される。このため、ランドマーク写真61の表示サイズを小さくすれば、1つの表示画面上に多くのランドマークが表示できるものとなる。
ランドマーク写真61は、施設データベース14aが保存する画像情報に基づく情報である。ランドマーク名62は、施設データベース14aのテキストデータに基づく情報である。ランドマーク名62は、選択中の言語に応じてテキストデータとして表示する言語(文字)が選択される。例えば、日本語が選択されている場合(デフォルト設定である場合)、制御部10は、表示するランドマークの画像情報からランドマーク写真61として表示する表示サイズ(例えば、標準サイズ)の表示データを生成し、表示するランドマークの日本語のテキストデータからランドマーク名62として表示する日本語のランドマーク名の表示データを生成する。
切替キー63は、表示するランドマークを示す画像(写真)を標準サイズから小サイズに切替えることを指示するキーである。制御部10は、切替キー63が指示されると、ランドマークの選択画面に表示するランドマーク写真のサイズを標準サイズよりも小さい小サイズに変更し、小サイズのランドマーク写真を並べて表示する。この場合、各ランドマーク写真が標準サイズよりも小さい小サイズに変更されるため、表示部11は、多くのランドマーク写真を1つの画面上に表示できる。
切替キー64は、ランドマークの一覧を表示することを指示するキーである。ここでは、ランドマークの一覧は文字で表示されるものとする。制御部10は、切替キー64が指示されると、ランドマークの選択画面をランドマーク名を含むランドマークの情報を一覧で表示する一覧表示画面に切替える。ただし、ランドマークの一覧にも、各ランドマークを示すイラストや写真などを表示しても良い。
次頁キー65は、表示画面上に表示しきれない次頁分のランドマークアイコンの表示を指示するキーである。前頁キー66は、表示画面上に表示しきれない前頁分のランドマークアイコンの表示を指示するキーである。次頁の表示画面にランドマークアイコンとして表示するランドマークが無い場合、次頁キー65は表示されないようにしても良い。また、前頁の表示画面にランドマークアイコンとして表示するランドマークが無い場合、前頁キー66は表示されないようにしても良い。戻るキー67は、ランドマークの選択画面に遷移する直前の表示画面に戻ることを指示するキーである。ここでは、戻るキー67は、図4に示すようなメイン操作画面(待機画面)に戻ることを指示するキーとして機能する。
図6は、ランドマーク名の入力画面の表示例である。
例えば、図4に示す操作画面においてランドマーク名キー54が指示された場合、制御部10は、表示部11に図6に示すようなランドマーク名の入力画面を表示する。図6に示す表示例では、ランドマーク名の入力欄71、確定キー72、文字キー群73、検索キー74、金額キー75およびランドマーク写真キー76が表示部11に表示される。
文字キー群73は、ランドマーク名を文字で入力するための複数のキーで構成される。例えば、言語が日本語に設定されている場合、文字キー群73としては、図8に示すように、日本語の表示文字である五十音の各文字キーが表示される。制御部10は、文字キー群73で入力された文字をランドマーク名の入力欄71に表示する。
確定キー72は、入力欄71に表示されたランドマーク名を確定する場合にタッチされるキーである。制御部10は、確定キー72がタッチされると、入力欄71に表示したランドマーク名を確定する。
検索キー74は、ランドマークの検索を指示する場合にタッチされるキーである。制御部10は、検索キー74がタッチされると、入力欄71に表示されている文字などを検索用のキーワードとしてランドマークを検索した結果を画面上に表示する。例えば、制御部10は、ランドマークの検索結果として検出された各ランドマークの名称をランドマークの候補として表示画面上(例えば、画面の右側の領域)に一覧で表示する。このようなランドマークの候補は、ランドマークの表示部位をタッチすることにより指定できるようにして良い。この場合、指定されたランドマーク名が入力欄71に表示されるようにすれば良い。これらの操作によって、利用者は、ランドマークの指定を行う。
金額キー75は、乗車料金で発券する乗車券(金額券)を指定する画面(メイン操作画面)に移行することを指示するキーである。制御部10は、金額キー75が指示されると、表示部11が表示する画面を図4に示すメイン操作画面に切替える。
ランドマーク写真キー76は、ランドマークの写真(画像)を表示することを指定するキーである。制御部10は、ランドマーク写真キー76が指示された場合、表示部11が表示する画面を図5に示すようなランドマークの選択画面に切替える。
図7は、ランドマークが特定された場合における発券操作画面の表示例を示す図である。
1つのランドマークが特定された場合、制御部10は、表示部11に図7に示すようなランドマークに関する案内を含む発券操作画面を表示する。例えば、図5に示すランドマークの選択画面において1つのランドマークを示す情報(ランドマークアイコン)が指定された場合、制御部10は、指定されたランドマークに関する案内を含む図7に示すような発券操作画面を表示部11に表示する。また、図6に示すランドマーク名の入力画面において入力されたランドマークが確定した場合、制御部10は、表示部11に図7に示すような発券操作画面を表示する。
図7に示す表示例では、ランドマーク名の表示欄81、ランドマーク案内82、ランドマーク写真83、乗車券キー84、および、指定券キー85が表示部11に表示されている。
表示欄81は、確定したランドマーク名を表示する欄である。
ランドマーク案内82は、確定したランドマークに関する文字による案内である。例えば、ランドマーク案内82では、ランドマークへ行くための降車駅の案内、当該ランドマーク(施設)に関する案内、および、当該発券機1で発券可能な施設利用券(例えば、入場券、クーポン券、座席指定券など)の案内などを表示する。図7に示す例では、降車駅の案内と共に、当該ランドマーク(施設)で実施されるイベントに関する案内と当該イベントに対する座席指定券の購入案内とを表示している。これらの情報は、例えば、施設データベース14aの備考の情報として登録される。
なお、施設データベース14aにおいて当該ランドマークに対して複数の駅が設定されている場合、ランドマーク案内82には、複数の駅を降車駅の候補として表示しても良い。この場合、表示した複数の駅から1つの降車駅を利用者が選択できるような選択キーを表示するようにしても良い。
ランドマーク画像83は、確定したランドマークに関する画像による案内である。例えば、ランドマーク画像83としては、施設データベース14aに登録されている画像情報(写真データ)を所定のサイズに変換したものを表示する。
乗車券キー84は、ランドマーク案内82に表示した降車駅までの乗車券のみの購入を指示するキーである。
指定券キー85は、案内82に表示した当該施設でのイベントに対する座席指定券の購入(又は予約)を指示するキーである。制御部10は、指定券キー85が指示されると、案内82で表示するイベントに対する座席指定処理を実行する。例えば、制御部10は、指定券キー85が指示されると、案内82で表示するイベントに対する座席指定を行うための座席指定システム(本実施形態では、施設サーバ22とする)へアクセスし、施設サーバ22が提供する座席指定画面を表示部11に表示する。
図8は、ランドマークでのイベントに対する座席指定券を発券するための座席指定画面の表示例を示す図である。
例えば、図7に示す操作画面において指定券キー85が指示された場合、制御部10は、施設サーバ22にアクセスし、表示部11に図8に示すような座席指定画面を表示する。ここでは、発券機1における座席指定は、施設サーバ22が提供する座席指定システムにより実現されるものとする。従って、制御部10は、施設サーバ22から図8に示すような座席指定画面を取得し、表示部11に表示する。
図8に示す表示例では、座席指定画面91、座席数の表示欄92、および、決定ボタン93などが表示部11に表示されている。
座席指定画面91は、購入(予約)する座席を指示するための座席表、および、指定した座席を表示する表示欄などを含む。図8に示す表示例では、座席指定画面91において、「B−2」と「B−3」との2席が指定された状態であることを示している。また、座席数の表示欄92には、指定した座席数が表示される。決定ボタン93は、座席指定画面111において座席指定の決定を指示するキーである。制御部10は、決定ボタン93が指示されると、施設サーバ22から座席指定の結果を取得する。座席指定が確定すると、制御部10は、施設サーバ22からの座席指定の結果に基づいて料金決済を含む発券処理へ進む。
図9は、座席指定を含む発券確認画面の表示例を示す図である。
例えば、図8に示す座席指定画面において決定キー93が指示された場合、制御部10は、座席指定を確定し、図9に示すような発券確認画面を表示する。図9に示す表示例では、ランドマーク名の表示欄81、発券内容の案内101、ランドマーク画像83、および、購入キー102が表示部11に表示されている。
発券内容の案内101は、発券内容を示す案内である。発券内容の案内101では、降車駅、発券数、発券する券、および、発券する券の金額などの案内を表示する。図9に示す例では、降車駅名と、発券数、乗車券の金額、座席指定券の金額、及び、合計金額を表示している。また、案内101としては、イベントの開始時間及び入場時間などのイベントや施設に関する案内などを表示しても良い。
購入キー102は、案内101に表示した発券内容での発券を指示するキーである。制御部10は、購入キー102が指示されると、案内101で表示した金額の決済と各券の発券とを含む発券処理を実行する。
なお、図9に示すような発券確認画面では、乗車券の発券のキャンセルを指示するキー、又は、座席指定券の発券のキャンセルを指示するキーなどを表示しても良い。例えば、乗車券の発券のキャンセルが指示された場合、制御部10は、乗車券の発券をキャンセルし、座席指定券のみの発券を行うようにしても良い。
図10は、駅名の入力画面の表示例である。
例えば、図4に示す操作画面において駅名キー55が指示された場合、制御部10は、表示部11に図10に示すような駅名の入力画面を表示する。図10に示す表示例では、駅名の入力欄111、確定キー112、文字キー群113、検索キー114、ランドマーク写真キー115、ランドマーク名キー116、および金額キー117が表示部11に表示される。
文字キー群113は、駅名を文字で入力するための複数のキーで構成される。例えば、言語が日本語に設定されている場合、文字キー群113としては、図10に示すように、五十音の各文字キーが表示される。制御部10は、文字キー群113で入力された文字を駅名の入力欄111に表示する。
確定キー112は、入力欄111に表示された駅名を確定する場合にタッチされるキーである。制御部10は、確定キー112がタッチされると、入力欄111に表示した駅名を確定する。
検索キー114は、駅名の検索を指示する場合にタッチされるキーである。制御部10は、検索キー114がタッチされると、入力欄111に表示された文字などを検索用のキーワードとして駅名を検索した結果を表示する。これらの操作によって、利用者は、駅名を入力及び確定する。
ランドマーク写真キー115は、ランドマークの選択画面に移行することを指示するキーである。制御部10は、ランドマーク写真キー115が入力されると、表示部11が表示する画面を図5に示すランドマークの選択画面に切替える。
ランドマーク名キー116は、ランドマーク名の入力画面に移行することを指示するキーである。制御部10は、ランドマーク名キー116が入力されると、表示部11が表示する画面を図6に示すランドマーク名の入力画面に切替える。
金額キー117は、乗車券の金額を指定する画面(メイン操作画面)に移行することを指示するキーである。制御部10は、金額キー115が入力されると、表示部11が表示する画面を図4に示すメイン操作画面に切替える。
図11は、駅名が特定された場合における発券操作画面の表示例を示す図である。
たとえば、図10に示す駅名の入力画面において確定キー112が指示された場合、制御部10は、表示部11に図11に示すような発券操作画面を表示する。図11に示す表示例では、駅名の表示欄121、ランドマーク案内122、乗車券キー123、入場券キー124、クーポンキー125、ランドマーク一覧キー126、および、ランドマーク写真キー127などが表示部11に表示される。
表示欄121は、確定した駅名を表示する欄である。ランドマーク案内122は、確定した駅に対応して選出した1つのランドマークの案内である。例えば、ランドマーク案内122では、お勧めするランドマークと共に、当該発券機1で発券可能な施設利用券(例えば、入場券、クーポン券、座席指定券など)の購入案内を表示する。
乗車券キー123は、表示欄121に表示した駅まで乗車券のみの購入を指示するキーである。入場券キー124は、表示欄121に表示した駅までの乗車券と、ランドマーク案内72に表示したランドマークとしての施設への入場券との購入を指示するキーである。制御部10は、入場券キー124が指示されると、乗車券と入場券との発券処理を実行する。
クーポンキー125は、駅までの乗車券以外にも利用可能なクーポン券(切符)の発券を指示するキーである。制御部10は、クーポンキー125が指示されると、乗車券と入場券とクーポン券と含むクーポン切符の発券処理を実行する。
なお、発券操作画面には、施設利用券(入場券、クーポン券、座席指定券など)のみの発券を指示するキーを設けても良い。
また、図11に示す操作画面の表示例においては、他のランドマークの表示を指示するためのボタンとして、ランドマーク一覧キー126およびランドマーク写真キー127が表示部11に表示される。
ランドマーク一覧キー126は、ランドマークの一覧を表示することを指示するキーである。制御部10は、ランドマーク一覧キー126が指示されると、当該駅に対応づけて登録されているランドマークの一覧を表示する。ここでは、ランドマーク一覧キー126の指示に応じて表示する一覧は、ランドマークの文字情報を一覧形式して表示するものとする。
また、ランドマーク写真キー127は、当該駅に対応づけられているランドマークの写真を表示することを指示するキーである。制御部10は、ランドマーク写真キー127が指示されると、当該駅に対応づけて登録されているランドマークを選出し、選出したランドマークの写真のサイズを所定の標準サイズとし、標準サイズのランドマーク写真を表示画面に表示する。
図12は、駅名が特定された場合におけるランドマークの選択画面の表示例を示す図である。
例えば、図11に示す操作画面においてランドマーク写真キー127が指示された場合、制御部10は、表示部11に図12に示すようなランドマークの選択画面を表示する。図12に示す表示例では、駅名の表示欄121、ランドマーク写真131、ランドマーク名132、小写真への切替キー133、一覧への切替キー134、次頁キー135、前頁キー136、および、戻るキー137などが表示部11に表示される。
ランドマーク写真131(131a、131b、…)とランドマーク名132(132a、132b、…)とは、1セットで1つのランドマークを示す情報(ランドマークアイコン)として構成される。ランドマーク写真131とランドマーク名132とは、図5に示すランドマークアイコンと同様に、1セットで1つのランドマークを示す情報(ランドマークアイコン)として構成される。すなわち、ランドマーク写真131は、施設データベース14aの画像情報に基づいて表示され、ランドマーク名132は、施設データベース14aのテキストデータに基づいて表示される。
切替キー133は、切替キー63と同様に、表示するランドマークの写真を小サイズの写真に切替えることを指示するキーである。切替キー134は、切替キー64と同様に、ランドマークを一覧表示することを指示するキーである。次頁キー135は、次頁キー65と同様に、表示画面上に表示しきれない次頁分のランドマークアイコンの表示を指示するキーである。前頁キー136は、前頁キー66と同様に、表示画面上に表示しきれない前頁分のランドマークアイコンの表示を指示するキーである。戻るキー137は、戻るキー67と同様に、ランドマークの選択画面に遷移する前の表示画面に戻ることを指示するキーである。
次に、発券機1の動作について説明する。
図13乃至図17は、実施形態に係る発券機1の動作例を説明するためのフローチャートである。
図13は、主にメイン操作画面を表示部11が表示した状態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図13に示すように、待機状態において、制御部10は、デフォルト設定の言語でメイン操作画面を表示部11に表示する(S11)。ここでは、制御部10は、図4に示すように、タッチパネル11aにて選択可能な発券キー51、言語キー52、ランドマーク写真キー53、ランドマーク名キー54および駅名キー55などのキーを含むメイン操作画面を表示部11に表示するものとする。制御部10は、操作画面における各キーへの利用者のタッチ(指示)をタッチパネル11aにより検知し、タッチが検知されたキーに応じた処理を実行する。
メイン操作画面において言語キー52へのタッチ(指示)を検知した場合(S12、YES)、制御部10は、表示部11に表示する操作画面中の文字情報を選択された言語キーに応じた言語に切り替える(S13)。例えば、「English」と表示された言語キー52aが指示された場合、制御部10は、操作画面における文字情報を英語の表記に切り替える。
なお、本実施形態においては、メイン操作画面において表示言語を指定できるものとして説明するが、表示部11が表示する文字情報の言語は、任意のタイミングで切替えられるようにしても良い。例えば、表示言語を指定する言語キー52は、表示部11が表示する各画面において表示しても良く、制御部10は、言語キー52への入力に応じて表示する言語を切り替えるようにすれば良い。
また、制御部10は、メイン操作画面において発券キー51へのタッチ(指示)を検知した場合(S14、YES)、タッチされた発券キー51に対応する乗車券(金額券)の発券処理を行う(S15)。例えば、制御部10は、乗車券の発券内容の案内画面を表示部11に表示するとともに、現金処理部17、18又はカード処理部16による乗車券の料金の決済および発券部19による乗車券の発券を含む発券処理を実行する。
また、制御部10は、メイン操作画面においてランドマーク写真キー53へのタッチ(指示)を検知した場合(S16、YES)、図14に示すS21へ進み、写真などの画像を含むランドマークの選択画面を表示部11に表示する処理に遷移する。
また、制御部10は、メイン操作画面においてランドマーク名キー54へのタッチ(指示)を検知した場合(S17、YES)、図15に示すS41へ進み、ランドマーク名を入力するためのランドマーク名の入力画面を表示部11に表示する処理に遷移する。
また、制御部10は、メイン操作画面において駅名キー55へのタッチ(指示)を検知した場合(S18、YES)、図16に示すS51へ進み、駅名を入力するための駅名入力画面を表示部11に表示する処理に遷移する。
次に、ランドマークの選択画面を表示する処理について説明する。
図14は、主に発券機1の表示部11にランドマークの選択画面を表示した状態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。例えば、図14に示す処理は、メイン操作画面におけるランドマーク写真キー53がタッチされた場合に実行される処理である。
ランドマーク写真キー53がタッチされると、制御部10は、ランドマークの選択画面において表示対象とするランドマークを選出する(S21)。制御部10は、設定された条件に基づいて施設データベース14aに登録されているランドマークから表示対象とするランドマークを選出する。また、制御部10は、表示対象とするランドマークを選出すると共に、選択画面におけるランドマークの表示順序を決定する。
例えば、特定の条件が指定されていない場合、制御部10は、予め設定された条件(デフォルト設定)に基づいて表示対象とするランドマークを選出し、選出したランドマークに対する表示順序を決定する。また、駅名等の条件が指定されている場合、制御部10は、指定された条件を含む条件に基づいて表示対象とするランドマークと各ランドマークの表示順序とを決定する。
ランドマークを選出すると、制御部10は、選出したランドマークを表示するランドマークの選択画面を表示する(S22)。ここでは、制御部10は、図5に示すようなランドマークの選択画面を表示部11に表示するものとする。図5に示す例では、ランドマーク写真(画像)61とランドマーク名62とを含むアイコン(ランドマークアイコン)を4つ並べて表示すると共に、切替キー63、切替キー64、次頁キー65、前頁キー66および戻るキー67を表示する。ランドマークの選択画面を表示した状態において、制御部10は、各ラインマークアイコンおよび各キーへの利用者のタッチ(指示)をタッチパネル11aにより検出する。
ランドマークの選択画面においてランドマーク写真61又はランドマーク名62の表示部位(ランドマークアイコン)へのタッチ(指示)を検知した場合(S23、YES)、制御部10は、タッチされた部位に対応するランドマークを利用者が指定したランドマークとして確定する。1つのランドマークを確定すると、制御部10は、図17に示すS71へ進み、タッチされたランドマークに関する情報を表示する処理に遷移する。ランドマークに関する情報を表示する処理については、後述する。
ランドマークの選択画面において切替キー63又は切替キー64へのタッチを検知した場合(S23、YES)、制御部10は、タッチされた切替キーに従って表示内容を切り替える(S25)。
例えば、切替キー64がタッチされた場合、制御部10は、表示対象として選出したランドマークをリストアップしたランドマークの一覧を生成して表示部11に表示する。
また、切替キー63がタッチされた場合、制御部10は、ランドマークの選択画面に表示するランドマーク写真のサイズを標準サイズよりも小さい小サイズに変更し、ランドマーク名も小サイズのランドマーク写真に応じたサイズに変更する。この場合、ランドマーク写真とランドマーク名とからなる各ランドマークアイコンのサイズが小さくなるため、1つの選択画面上に多くのランドマークの写真(ランドマークアイコン)を表示できる。すなわち、制御部10は、切替キー63がタッチされた場合、各ランドマーク写真を含むランドマークアイコンを小サイズに変換して小サイズのランドマークアイコンを選択画面上に並べたランドマークの選択画面を表示部11に表示する。
ランドマークの選択画面において次頁キー65へのタッチを検知した場合(S26、YES)、制御部10は、表示中のランドマークに対して表示順序が次のランドマークの候補をランドマークアイコンとして表示するランドマークの選択画面に更新する(S27)。また、表示したランドマークよりも表示順序が後のランドマークの候補がない場合(つまり、次頁が無い場合)、制御部10は、次頁キー65を表示しないようにする。また、次頁が無い場合、制御部10は、次頁キー65を選択不可の表示状態としても良い。
また、ランドマークの選択画面において前頁キー66へのタッチを検知した場合(S28、YES)、制御部10は、表示中のランドマークに対して表示順序が前のランドマークの候補をランドマークアイコンとして表示するランドマークの選択画面を表示する(S29)。また、表示したランドマークよりも表示順序が前のランドマークの候補がない場合(つまり、前頁が無い場合)、制御部10は、前頁キー66を表示しないようにする。また、前頁が無い場合、制御部10は、前頁キー66を選択不可の表示状態としても良い。
また、ランドマークの選択画面において戻るキー67へのタッチを検知した場合(S30、YES)、制御部10は、ランドマークの選択画面を終了し、表示部11が表示する表示画面をランドマークの選択画面を表示する直前に表示していた画面に戻す(S31)。例えば、メイン操作画面のランドマーク写真キー53へのタッチに応じてランドマークの選択画面を表示していた場合、制御部10は、戻るキー67へのタッチに応じて表示部11が表示する画面をメイン操作画面に更新する。
次に、ランドマーク名を入力するためのランドマーク名の入力画面を表示する処理について説明する。
図15は、ランドマーク名の入力画面を表示する処理を説明する処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、メイン操作画面においてランドマーク名キー54がタッチされた場合に、図15に示す処理が実行されるものとして説明するものとする。
すなわち、ランドマーク名キー54がタッチされると、制御部10は、ランドマーク名の入力画面を表示部11に表示する(S41)。ここでは、制御部10は、図6に示すようなランドマーク名の入力画面を表示部11に表示するものとする。図6に示す例では、ランドマーク名の入力欄71、確定キー72、文字キー群73、検索キー74、金額キー75、および、ランドマーク写真キー76を表示する。
文字キー群73を構成する各キー(文字キー)への入力を検知するごとに、制御部10は、入力された文字キーに応じた文字をランドマーク名の入力欄71に表示する(S42)。また、制御部10は、ランドマーク名の入力画面において表示する各キーへのタッチ(指示)を検知し、タッチされたキーに応じた処理を行う。
ランドマーク名の入力画面において検索キー74へのタッチを検知した場合(S43、YES)、制御部10は、入力欄71に表示されている文字(利用者が入力した文字)をキーワードとしてランドマークの候補を検索する(S44)。制御部10は、検索結果として選出したランドマークの候補をタッチパネル11aにて選択可能な状態でランドマーク名の入力画面上に表示する(S45)。
ランドマーク名の入力画面上にランドマークの候補を表示した状態において、制御部10は、検索結果として表示するランドマークの候補から1つのランドマークがタッチされた場合、タッチされたランドマークの名称を入力欄71に表示させる。
なお、制御部10は、検索キー74への指示がなくても、文字が入力されるごとに入力された文字をキーワードとしてランドマークの候補を検索し、その検索結果を表示するようにしても良い。
また、ランドマーク名の入力画面においてランドマーク写真キー76へのタッチを検知した場合(S46、YES)、制御部10は、図14のS21へ進み、表示部11が表示する画面をランドマーク名の入力画面から図5に示すようなランドマークの選択画面に切替える。なお、制御部10は、入力欄71に文字が表示された状態であった場合、入力欄71に表示されていた文字をキーワードとして表示対象のランドマークを選出するようにしても良い。
また、ランドマーク名の入力画面において金額キー75へのタッチを検知した場合(S47、YES)、制御部10は、図13のS11へ進み、表示部11が表示する画面をランドマーク名の入力画面から図4に示すようなメイン操作画面(金額券の選択画面)に切替える。
確定キー72がタッチ(指示)された場合(S48、YES)、制御部10は、特定のランドマーク名が入力欄71に表示された状態であれば、入力欄71に表示している名称のランドマークを確定し、図17に示すS71へ進む。なお、ランドマーク名の入力画面において、確定キー72は、特定のランドマーク名が入力欄71に表示されるまで選択不可な状態としても良い。
次に、駅名を入力するための駅名の入力画面を表示する処理について説明する。
図16は、駅名の入力画面を表示する処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、メイン操作画面において駅名キー56がタッチされた場合に、図16に示す処理が実行されるものとして説明するものとする。
すなわち、駅名キー56がタッチされると、制御部10は、駅名の入力画面を表示部11に表示する(S51)。ここでは、制御部10は、図10に示すような駅名の入力画面を表示部11に表示するものとする。図10に示す例では、駅名の入力欄111、確定キー112、文字キー群113、検索キー114、金額キー115、ランドマーク名キー116、および、ランドマーク写真キー117を表示する。
文字キー群113を構成する各キー(文字キー)への入力を検知するごとに、制御部10は、入力された文字キーに応じた文字を駅名の入力欄111に表示する(S52)。また、制御部10は、駅名の入力画面において表示する各キーへのタッチ(指示)を検知し、タッチされたキーに応じた処理を行う。
駅名の入力画面において検索キー114へのタッチを検知した場合(S53、YES)、制御部10は、入力欄111に表示されている文字(利用者が入力した文字)をキーワードとして駅名の候補を検索する(S54)。制御部10は、検索結果として選出した駅名の候補をタッチパネル11aにて選択可能な状態で駅名の入力画面上に表示する(S55)。
駅名の入力画面上に駅名の候補を表示した状態において、制御部10は、検索結果として表示する駅名の候補から1つの駅名がタッチされた場合、タッチされた駅名の名称を入力欄111に表示させる。なお、制御部10は、検索キー114への指示がなくても、文字が入力されるごとに入力された文字をキーワードとして駅名の候補を検索し、その検索結果を表示するようにしても良い。
駅名の入力画面においてランドマーク写真キー117へのタッチを検知した場合(S56、YES)、制御部10は、図14のS21へ進み、表示部11が表示する画面をランドマークの入力画面から図5に示すようなランドマークの選択画面に切替える。
駅名の入力画面においてランドマーク名キー116へのタッチを検知した場合(S57、YES)、制御部10は、図15のS41へ進み、表示部11が表示する画面を駅名の入力画面から図6に示すようなランドマーク名の入力画面に切替える。
駅名の入力画面において金額キー115へのタッチを検知した場合(S58、YES)、制御部10は、図13のS11へ進み、表示部11が表示する画面を駅名の入力画面から図4に示すようなメイン操作画面(金額券の選択画面)に切替える。
駅名の入力画面において確定キー112がタッチ(指示)された場合(S59、YES)、制御部10は、特定の駅名が入力欄111に表示された状態であれば、入力欄111に表示している駅名を確定し、図17に示すS61へ進む。なお、駅名の入力画面における確定キー112は、特定の駅名が入力欄111に表示されるまで選択不可な状態としても良い。
次に、特定の駅名が確定した場合の発券操作画面を表示する処理について説明する。
図17は、本実施形態に係る発券機1における駅名が確定している場合の発券操作画面を表示する処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、駅名の入力画面において確定キー112がタッチされた場合に、図17に示す処理が実行されるものとして説明するものとする。
駅名が確定すると、制御部10は、確定した駅名に対応するお勧めランドマークを選出する(S61)。例えば、駅毎のお勧めのランドマークをデータメモリ14又は発券機サーバ21が記憶しておき、制御部10は、駅名に対応するお勧めのランドマークを選出するようにしても良い。また、駅毎にランドマークの検索履歴などの情報を記憶しておき、制御部10は、特定された駅で検索履歴が最も多いランドマークをお勧めのランドマークと判断するようにしても良い。
確定した駅に対応するランドマークを選出すると、制御部10は、当該ランドマークに関する登録情報を施設データベース14aから読み込む(S62)。ランドマークに関する登録情報を読み込むと、制御部10は、読込んだ登録情報に応じた発券操作画面を作成し(S63)、作成した発券操作画面を表示部11に表示する(S64)。制御部10は、発券操作画面として、確定した駅までの乗車券キー、選出したランドマークの案内、および発券可能な施設利用券の発券キーを含む発券操作画面を作成する。
例えば、入場券とクーポン切符とが発券可能である場合、制御部10は、当該駅までの乗車券の発券キーおよびランドマークの案内と共に、入場券の発券を指示する入場券キーとクーポン切符の発券を指示するクーポン切符キーとを含む発券操作画面を表示する。ここでは、制御部10は、図11に示すような発券操作画面を表示部11に表示するものとする。図11に示す例では、駅名の表示欄121、ランドマーク案内122、乗車券キー123、入場券キー124、クーポン切符キー125、ランドマーク一覧キー126、および、ランドマーク写真キー127などが表示される。
発券操作画面を表示すると、制御部10は、発券操作画面上に表示した各キーへのタッチ(指示)をタッチパネル11aにより検知する。発券操作画面において何れかの発券キー(例えば、乗車券キー123、入場券キー124或いはクーポン切符キー125)へのタッチを検知した場合(S65、YES)、制御部10は、図18のS74(又はS76、S78、S80)へ進み、指示された発券キーに応じた券の発券処理を実行する。
また、発券操作画面において他のランドマークの表示を指示するキー(例えば、ランドマーク一覧キー126又はランドマーク写真キー127)へのタッチを検知した場合(S66、YES)、制御部10は、ランドマークの検索条件として確定している駅を設定し(S67)、図14のS21へ進み、当該駅に対応して表示対象となる他のランドマークを表示および選択するためのランドマークの選択画面を表示する処理を実行する。
次に、特定のランドマークが確定した場合の発券操作画面を表示する処理について説明する。
図18は、ランドマークが確定している場合の発券操作画面を表示する処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、ランドマークの選択画面において1つのランドマークアイコンがタッチされた場合、或は、ランドマーク名の入力画面において確定キー112がタッチされた場合に、図18に示す処理が実行されるものとして説明するものとする。
ランドマークが確定すると、制御部10は、当該ランドマークに関する登録情報を施設データベース14aから読み込む(S71)。ランドマークに関する登録情報を読み込むと、制御部10は、読込んだ登録情報に応じた発券操作画面を作成し(S72)、作成した発券操作画面を表示部11に表示する(S73)。制御部10は、発券操作画面として、確定したランドマークに関する情報(ランドマーク名、降車駅、ランドマークの案内、ランドマーク写真(画像)など)と、降車駅までの乗車券を発券する乗車券キーと、発券可能な施設利用券の発券キーとを含む発券操作画面を作成する。
例えば、施設利用券として指定券が発券可能である場合、制御部10は、ランドマークに関する情報と、降車駅までの乗車券のみの発券を指示する乗車券キーと、指定券の発券処理を行うための指定券キーとを含む発券操作画面を表示部11に表示する。また、制御部10は、施設利用券として入場券が発券可能であれば発券操作画面に入場券キー(例えば図11の入場券キー124)を表示させ、施設利用券としてクーポン券が発券可能であれば発券操作画面にクーポン券キー(例えば図11のクーポンキー125)を表示させる。図7に示す例は、施設利用券として指定券が発券可能である場合の発券操作画面の表示例であり、ランドマーク名の表示欄81、ランドマークの案内(文字による案内)82、ランドマークの写真(画像)83、乗車券キー84および指定券キー85などが表示部11に表示されている。
ランドマークが指定された状態での発券操作画面を表示部11に表示した状態において、制御部10は、発券操作画面上に表示した各キーへのタッチ(指示)をタッチパネル11aにより検知する。発券操作画面において何れかの発券キーへのタッチを検知した場合(S74、S76、S78又はS80のYES)、制御部10は、指示された発券キーに応じた発券処理を実行する。
発券操作画面において乗車券キーへのタッチを検知した場合(S74、YES)、制御部10は、乗車券のみの発券が指示されたものと判断し、乗車券の発券処理を実行する(S75)。
また、発券操作画面において入場券キーへのタッチを検知した場合(S76、YES)、制御部10は、乗車券と入場券(ランドマークとしての施設の入場券)との発券が指示されたものと判断する。制御部10は、利用券データベース14bにより入場券を発券するための情報を読み込んで、乗車券の発券処理と入場券の発券処理とを実行する(S77)。
なお、入場券が施設サーバ22にアクセスして発券する券である場合、制御部10は、利用券データベース14bの情報に基づいて施設サーバ22へアクセスし、入場券の発券処理を実行する。また、本実施形態では、乗車券と入場券とを発券するものして説明するが、発券機1は、入場券のみの発券をできるようにしても良い。
また、発券操作画面においてクーポンキーへのタッチを検知した場合(S78、YES)、制御部10は、乗車券とクーポン券(例えば、入場券と乗り物の乗り放題券)との発券が指示されたものと判断する。制御部10は、利用券データベース14bによりクーポン券を発券するための情報を読み込み、乗車券の発券処理とクーポン券の発券処理とを実行する(S79)。
なお、クーポン券が施設サーバ22にアクセスして発券する券である場合、制御部10は、利用券データベース14bの情報に基づいて施設サーバ22へアクセスし、クーポン券の発券処理を実行する。また、本実施形態では、乗車券とクーポン券とを発券するものして説明するが、発券機1は、クーポン券のみの発券をできるようにしても良い。
また、発券操作画面において指定券キーへのタッチを検知した場合(S80、YES)、制御部10は、乗車券と指定券(例えば、座席指定券)との発券が指示されたものと判断する。制御部10は、利用券データベース14bにより指定券を発券するための情報を読み込み、乗車券の発券処理と指定券の発券処理とを実行する(S81−S83)。本実施形態では、指定券としての座席指定券が施設サーバ22にアクセスして発券する券であるものとして説明する。この場合、制御部10は、利用券データベース14bの情報に基づいて施設サーバ22へアクセスし、施設サーバ22が提供する座席指定処理を含む座席指定券の発券(又は予約)処理を実行する。
すなわち、指定券キー85がタッチされると、制御部10は、施設サーバ22へアクセスして座席指定の購入(予約)処理を実行する(S81)。例えば、座席指定処理において、制御部10は、施設サーバ22から図8に示すような座席指定画面を取得し、施設サーバ22から取得した座席指定画面を表示部11に表示する。制御部10は、表示部11に表示した座席指定画面91における座席指定の入力を受付け、決定キー93への指示に応じて利用者が入力した座席指定の購入(予約)を施設サーバ22へ要求する。制御部10は、施設サーバ22から座席指定が確定した旨の通知を受けると(S82、YES)、乗車券と指定券との発券確認画面を表示部11に表示し、乗車券および指定券の発券処理を実行する(S83)。また、座席指定が確定できなかった場合(S82、NO)、制御部10は、他の発券キーへの入力または座席指定処理のリトライを受付ける。
また、発券操作画面または発券確認画面を表示した状態において図示しないキャンセルボタンが利用者によって指示された場合(S84、YES)、制御部10は、一連の発券処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る発券機は、乗車券の発券を指示する乗車券の発券キーとランドマークの表示を指示するランドマークの表示キーとを含む操作画面を表示し、ランドマークの表示キーが指示された場合にはランドマークを示す情報を表示し、特定のランドマークが指定された場合にはランドマークに対応する駅を示す情報を表示する。
これにより、目的地のランドマークへ行くための降車駅が不明な利用者が、ランドマークを指定することでランドマークに行くための駅を認識できる。この結果、外国人や観光客などの乗車券の購入が不慣れな人物であっても、ランドマークを指定して降車駅を認識して乗車券を購入できる。
さらに、本実施形態に係る発券機は、ランドマークの表示が指示された場合、ランドマークを示す情報としてランドマークを示す写真などの画像をランドマークの選択画面に表示する。これにより、利用者は、目的地とするランドマークを画像で直観的に認識することができる。この結果として、ランドマークの名称が分からない利用者や文字が読めない利用者であっても、目的地とするランドマークを簡単に指定でき、目的地へ行くための駅までの乗車券を容易に購入できる。
さらに、本実施形態に係る発券機は、指定されたランドマークに対応する駅を示す情報と共に、指定されたランドマークとしての施設あるいは当該ランドマークの周囲の施設で利用可能な施設利用券(入場券、クーポン券、座席指定券など)の発券を指示する施設利用券の発券キーを表示し、施設利用券の発券キーが指示された場合には発券が指示された施設利用券を発券する。
これにより、利用者は、目的地とするランドマーク又はランドマーク周辺の施設で利用可能な券を乗車券と共に購入することができる。この結果、利用者は目的地の施設へ行ってから施設利用券を購入する手間が省け、鉄道等の発券機の運用者は施設利用券を乗車券と共に発券することで利益を得ることができる。
さらに、本実施形態に係る発券機は、特定の駅が指定された場合、指定された駅を基準に検索した少なくとも1つのランドマークを示す情報を表示する。これにより、利用者は、駅名に基づいて検索されるランドマークに関する情報を確認することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載した内容を付記する。
[1]
利用者が指定する駅までの乗車券を発券する発券機において、
乗車券の発券を指示する乗車券の発券キーとランドマークの表示を指示するランドマークの表示キーとを含む操作画面を表示する表示部と、
前記ランドマークの表示キーが指示された場合には少なくとも1つのランドマークを示す情報を前記表示部に表示し、特定のランドマークが指定された場合は指定されたランドマークに対応する駅を示す情報を表示する表示制御部と、
を有する発券機。
[2]
前記表示制御部は、前記ランドマークを示す情報として、当該ランドマークを示す画像を含む情報を表示する、
[1]に記載の発券機。
[3]
前記ランドマークを示す画像は、当該ランドマークを撮影した写真の画像である、
[2]に記載の発券機。
[4]
前記表示制御部は、前記指定されたランドマークに対応する駅を示す情報と共に、前記指定されたランドマークで利用可能な施設利用券の発券を指示する施設利用券の発券キーを表示し、
前記施設利用券の発券キーへの指示に応じて前記指定された施設で利用可能な施設利用券を発券する発券部を有する、
[1]乃至[3]の何れか1つに記載の発券機。
[5]
前記施設利用券は、前記指定されたランドマークとしての施設への入場券である、
[4]に記載の発券機。
[6]
前記施設利用券は、前記指定されたランドマークまたは当該ランドマークの周辺で使用可能なクーポン券である、
[4]に記載の発券機。
[7]
前記施設利用券は、前記指定されたランドマークとしての施設における座席を指定する座席指定券を含む券である、
[4]に記載の発券機。
[8]
前記表示制御部は、特定の駅が指定された場合、指定された駅を基準に検索した少なくとも1つのランドマークを示す情報を前記表示部に表示する、
[1]乃至[7]の何れか1つに記載の発券機。