JP2009237641A - 自動取引装置 - Google Patents

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Takeru Minemoto
長 峯元
Akira Kojima
昭 小島
Takashi Hoshino
剛史 星野
Takumi Iguchi
匠 井口
Tsutomu Asai
務 浅井
Kazuhiko Maruyama
和彦 丸山
Akira Kawamura
彰 川村
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Abstract

【課題】 アイキャッチャーの表示内容を簡単に変更できて、その表示エリアを効率的に活用することができる自動取引装置を提供することにある。
【解決手段】 縦長の筺体100の前面上部に後方へ傾斜する操作面103を形成し、この操作面103の上部に配置されるタッチパネル付表示部104と、この操作面の下部に配置される媒体挿入口を含む顧客操作部(上部操作面105と下部操作面106)と、この券売機100を統括的に制御する図2に示す制御装置50と、各種のデータを格納する記憶装置(図2に示す記憶ユニット58)とを備えて自動取引を行う券売機100であって、タッチパネル付表示部104を縦長の表示画面200で構成し、制御装置50がこの券売機100で取り扱う取引の識別情報を表示する識別情報表示領域201と、取引に関する選択肢を表示して当該選択肢の選択を受け付ける選択領域(券選択領域202)とを縦長の表示画面200の上部と下部に分割して表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動取引装置に係り、特に、鉄道路線駅に設置されて普通券や定期券あるいは特急券などを販売する自動取引装置に関するものである。
鉄道路線駅には、改札口近傍に普通券や特急券あるいは定期券などを販売する自動取引装置(券売機)が複数設置されている。これら券売機は、各種の券種を表示して選択させるタッチパネル付表示部や、カードなどの媒体の取扱口、あるいは紙幣や硬貨の入金口と排出口などのレイアウトや構造が規格化されている。
例えば、極一般的なものは、縦長筐体の前面上部を前方に傾斜面をもって前方に張り出して形成し、その上部にこの券売機で販売する券の種別や広告などを表示するアイキャッチャーと呼ばれる固定表示部を配置し、その下部に傾斜して配置される横長表示画面のタッチパネル付表示部を配置し、その下部の一方の片側を凹ませてカード挿入口や紙幣投入口あるいは券排出口などを集中配置し、下部の他方の片側を突状部として硬貨投入口やテンキーを配置している。これら券売機は、前方に突出する縦長筐体の前面上部を改札口近傍に形成される壁面から露出するように設置されている。
また、他の従来例では、券売機設置駅で券の需要形態に応じて券購入案内用画面を適宜設定できるように、特定の券購入を優先して利用客に案内する第2表示部をタッチパネル付表示部と固定表示部の間に配置したものがある。
特開2007−94861号公報 特開2008−212392号公報 登録意匠第1245111号公報 登録意匠第1304244号公報
前記従来例によれば、アイキャッチャーと呼ばれる固定表示部が最上部に設けてあるので、利用客は遠くから目的の券売機を選択して近づくことができる。また、券を購入する場合は、タッチパネル付表示部で購入券を選択することができる。また、暗証番号を入力してカードで券を購入する場合は、凹状に囲われたエリア内にカード挿入口が設けられているので防犯にも優れた構造を備えている。
しかし、前記従来例の固定表示部は、透光性のある板材に印刷を施して、それを内部に設けた照明装置で照らす構造であるために、固定表示の内容を簡単に変更することができない課題がある。そのため、券売機で販売する券種が固定されてしまうため、時間帯により券売機の販売する券を変えるなどの汎用性のある効率的な券売機の運用が図り難いと言う課題がある。しかも、これら表示内容が固定された固定表示部では、前記構造により、定型表示にとどまり、目立ち易いアイキャッチャーの機能が十分にこなされていないという課題がある。
一方、これら従来例では、凹状に囲われたエリア内にカード挿入口や券排出口など多数の媒体口が集中配置されているため、これらの識別が分かり難いという課題がある。また、凹状に囲われたエリア内にカード挿入口やテンキーなどが配置されているために、ある程度、セキュリティが配慮されているものの、後方の人から見られやすいという課題がいまだ残っている。
そこで、この発明の目的は、アイキャッチャーの表示内容を簡単に変更できて、その表示エリアを効率的に活用することができる自動取引装置を提供することにある。
本発明に係る自動取引装置は、前記目的を達成するために、縦長筺体の前面上部に後方へ傾斜する操作面を形成し、該操作面の上部に配置されるタッチパネル付表示部と、該操作面の下部に配置される媒体挿入口を含む顧客操作部と、該自動機を統括的に制御する制御装置と、各種のデータを格納する記憶装置とを備え、前記タッチパネル付表示部を縦長の表示画面で構成し、前記制御装置は、該自動取引装置で取り扱う取引の識別情報を表示する識別情報表示領域と、取引に関する選択肢を表示して当該選択肢の選択を受け付ける選択領域とを前記縦長の表示画面の上部と下部に分割して表示する。
本発明によれば、縦長の表示画面の上部に識別情報表示領域を下部の選択領域とともに一画面表示し、識別情報表示領域の表示内容を簡単に変更できて、その表示エリアを効率的に活用することができる。
以下、図1から図18を参照して、この発明に係る券売機の実施の形態を詳細に説明する。なお、同一の部位や矢印などは同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。
先ず、図1を参照して、この実施の形態に係る券売機の概略構造を説明する。ここで、図1は、この実施の形態に係る券売機の概略構造図である。
図1において、符号100で総括的に示す券売機であり、鉄道路線で使用される切符や入場券などの券を販売する自動機である。この券売機100は、縦長の筺体101の前面上部を前方に張り出して、この張出部102に顧客が操作する操作装置や、この操作に伴って出力する出力装置を集中配置し、この張出部の前面を改札口近傍の壁面から露出して設置可能な構造としている。
前記張出部102の前面は、その前面の下端部が前方に最も張り出すような後方に傾いた操作面103で形成される。この操作面103は、タッチパネル付表示部104を備えた上部操作面105と、各種の媒体口が配置される下部操作面106とを含んで構成される。
前記上部傾斜面105は、その中央に縦長のタッチパネル付表示部104が配置され、その周囲をロ字状の枠体107で囲った構造としている。タッチパネル付表示部104の両側となる枠体107の上下方向の中央部分には、一対のスピーカ部108が配置されている。また、枠体107の前面は、ミラーやハーフミラーなどの鏡面部材で構成または処理され、この鏡面部126は、スピーカ部108を介して上部鏡面部109と下部鏡面部110に分断されている。
一方、下部傾斜面106は、左右に分割され、一方を、上部操作面105と連続して前方に張り出して形成される突状操作部111とし、他方を、垂直操作面114を備えた凹状操作部112としている。ここで、凹状操作部112は、その両側を、突状操作部111と、この突状操作部111と同じ外形を備えた側板113とで囲うことにより、垂直操作面114に配置される媒体口が両側から見え難い構造としている。また、凹状操作部112は、その下端部に側板113と突状操作部111の両下端を連続すするように形成されるテーブル部115を設けている。
凹状操作部112の垂直操作面114には、カードや定期券などのICチップ内蔵媒体を投入または排出する第1媒体口116と、切符や定期券などの磁気データ媒体を投入または排出する第2媒体口117と、紙幣の投入口と投入された紙幣を戻すための戻り口が上下に関相された紙幣投入口118と、おつりの紙幣排出口119とが設けられている。また、垂直操作面114に面した突状操作部111の側壁下部にはおつりとなる硬貨の硬貨排出口120が設けられ、その下方位置となるテーブル部115には凹状の硬貨受部121が形成される。
一方、突状操作部111には、上部に配置される硬貨投入部122と、その下部の凹状部123に配置されるテンキー部124と、下部前面部に配置されるオプションユニット部125が設けられている。
そして、この実施の形態に係る券売機100の大きな特徴の1つは、タッチパネル付表示部104を縦長の表示画面200とし、この縦長の表示画面200を上下に2分割して、上部をアイキャッチャーと呼ばれる券売機の識別情報を表示する識別情報表示領域201とし、下部を販売可能な券を表示して、その選択を受け付ける券選択領域202とした点にある。
従来の券売機では、券売機上部の目立ちやすい壁面に固定表示部を設け、この固定表示部にアイキャッチャーと呼ばれる券売機の識別情報を表記して、顧客に対して、目的の券売機の場所を知らせている。しかし、固定表示部は、透光性のある板材に印刷を施して、それを内部に設けた照明装置で照らす構造であったり、看板などで構成されているために、その表示内容を適宜変更することが困難である。また一方、近年の薄型表示装置の技術発展は目覚しく、大型の薄型表示部が安価に提供されている。
そこで、この実施の形態では、大型の表示装置を縦長姿勢で設置することで、筺体101の横幅を大きくすること無く、広い表示領域を確保して、識別情報表示領域201の表示領域を確保することができる。また、上部に識別情報表示領域201を表示することで、識別情報表示領域201を目立たせることができる。一方、券選択領域202は、タッチパネル付表示部104の下部に表示されるので、良好な操作性や視認性を確保することができる。
また、この実施の形態に係る券売機100の他の大きな特徴の1つは、顧客操作に伴って、この操作に伴う関連情報を前記識別情報表示領域201に補足表示させることができるので、券選択領域202の良好な操作性や視認性に支障を与えることなく顧客に対して有用な情報を提供することができる。
また、この実施の形態に係る券売機100の他の大きな特徴の1つは、タッチパネル付表示部104の周囲を囲む枠体107に鏡面部126を設けることにより、操作する顧客が後方を視認可能とした点にある。これにより、防犯性を向上させることができる。
また、この実施の形態に係る券売機100の他の大きな特徴の1つは、枠体107は後方に傾斜する操作面103に形成され、鏡面部126はタッチパネル付表示部104が配置される後方に傾斜する操作面103の傾斜に沿って形成される下部鏡面部110と、操作面103の傾斜より垂直に立ち上がった角度に形成される面を含む上部鏡面部109とを備えるようにした点にある。この構造によれば、下部鏡面部110を介して顧客のすぐ後方の情報を確認することができ、上部鏡面部109を介して、更に後方の状況を確認することができる。
また、この実施の形態に係る券売機100の他の大きな特徴の1つは、タッチパネル付表示部104の両側のスピーカ部108を介して上部鏡面部109と下部鏡面部110とを分離することにより、音質効果を高めつつ、監視する(見える)範囲の異なる鏡面部126の錯覚を軽減して監視性(視認性)を高めることができる。
また、この実施の形態に係る券売機100の他の大きな特徴の1つは、垂直操作面114を縦断面形状が波型の曲面で形成し、その上方に向いた曲面部127に、凹状の第1媒体口116と第2媒体口117と紙幣投入口118及び紙幣排出口119を設け、これら凹状部の周囲を囲むガイドサイン部128を設けた点にある。
即ち、従来例では、第1媒体口や紙幣投入口などを配置する配置面がほぼ垂直に形成され、この垂直面にツバ状に突出する第1媒体口や紙幣投入口などを配置し、ガイドサイン部128は、ツバ状の媒体口を囲むように垂直面に形成される。このため、ツバ状の先端のガイドサイン部の位置が一致しないため、視認性が悪い課題がある。
これに対し、この実施の形態では、上方に向いた曲面部127に、凹状の第1媒体口116などを設け、これら凹状部の周囲を囲むガイドサイン部128を設けることにより、第1媒体口116などとガイドサイン部128の位置が一致するため視認性を向上することができる。
この実施の形態に係る券売機100の他の大きな特徴の1つは、突状操作部111に、硬貨受部121を備えた第1配置面129と、テンキー部124が配置される凹状部123を形成する第2配置面130と、オプションユニット部125が形成される第3配置面131とで構成し、第1配置面129より第2配置面130を、第2配置面130より第3配置面131を前方で、かつ下方位置に設けるようにすることで、各面に配置される硬貨受部121とテンキー部124とオプションユニット部125の操作性と視認性を向上することができる。
このように、この実施の形態に係る券売機100は、縦長の筺体100の前面上部に後方へ傾斜する操作面103を形成し、この操作面103の上部に配置されるタッチパネル付表示部104と、この操作面103の下部に配置される媒体挿入口を含む顧客操作部(上部操作面105と下部操作面106)と、この券売機100を統括的に制御する図2に示す制御装置50と、各種のデータを格納する記憶装置(図2に示す記憶ユニット58)とを備えて自動取引を行う券売機100であって、タッチパネル付表示部104を縦長の表示画面200で構成し、制御装置50がこの券売機100で取り扱う取引の識別情報を表示する識別情報表示領域201と、取引に関する選択肢を表示して当該選択肢の選択を受け付ける選択領域(券選択領域202)とを縦長の表示画面200の上部と下部に分割して表示する。
また、制御装置50は、時間帯を判定して、当該時間帯に取引可能な取引の識別情報を識別情報表示領域201に表示するととともに、取引可能な取引の選択肢を券選択領域202に表示して当該選択肢の選択を受け付ける。
また、制御装置50は、券選択領域202の動作フロー中に予め設定された指示情報があるか否かを判定し、当該指示情報がある場合は、記憶ユニット58から指示情報に対応したデータを読み出して、識別情報表示領域201に表示する。
また、タッチパネル付表示部104は、その周囲をロ字状の枠体で覆う図5に示すフロントパネル101cに取り付けられ、このフロントパネル101cの枠体の下部表面部(下部鏡面部110)と上部表面部(上部鏡面部109)とは鏡面部を有し、この上部表面部は下部表面部より立ち上がって形成される。
また、顧客操作部は、前方に張り出した突出操作部111と、この突出操作部111より奥まって配置される凹状操作部112とが左右にならんで配置され、この凹状操作部112は、ICチップ内蔵媒体を投入または排出する第1媒体口116と、磁気データ媒体を投入または排出する第2媒体口117と、紙幣の投入口と戻り口を備えた紙幣投入口118とを備えるとともに、その両側を突出操作部111とこの突出操作部111の外形と同形状の側板113とで左右に挟まれて形成され、突出操作部111は、硬貨投入口120とテンキー部124とオプションユニット取付部125を備えている。
以下、図2から図17を参照して、この実施の形態に係る券売機100を更に詳細に説明する。
先ず、図2を参照して、券売機100が参加する鉄道システム1を説明する。図2は、鉄道システムのシステム構成図である。
図2において、この鉄道システム1は、ネットワーク2を介して複数の駅に設置される駅ホスト20が統括ホストサーバ10に接続される。統括ホストサーバ10には、電車の運行管理を行う運行管理システム11や座席の予約を制御する予約システム12などが接続される。駅ホスト20は、駅内のデータを統括管理する駅ホストサーバ21と、各種のデータを格納する記憶装置22を含んで構成され、この駅ホストサーバ21に複数の券売機100が接続される。
券売機100は、この券売機100を統括的に制御する制御装置50と、タッチパネル付表示部104を構成する表示ユニット51とタッチパネル52と、テンキー部124を含む入力ユニット53と、カードや定期券などのICチップ内蔵媒体の読取りや書込みなどを行うICカードユニット54と、切符や定期券などの磁気データ媒体の読取りや書込み及び券を発行する発券ユニット55と、紙幣ユニット56と、硬貨ユニット57と、各種のデータを格納する記憶ユニット58と、オプションユニット部125を含むオプションユニット59と、スピーカ部108を含むスピーカユニット60と、カメラユニット61と、電源ユニット62とを含んで構成される。なお、図2においては、駅ホスト20と券売機100は説明の都合上1個しか図示していないが、鉄道システム上では複数の券売機が存在する。
次に、図3から図5を参照して、この実施の形態に係る券売機100の部品構成を説明する。図3は券売機の内部部品の配置構成を示す部品展開図である。図4は券売機の内部部品の配置構成を示す部品レイアウト図であり、図4(a)が正面図、図4(b)が右側面図である。図5は券売機の操作面を構成するフロントパネルの部品展開図である。
図3において、この実施の形態に係る券売機100では、縦長の筺体101のメイン筺体101a内の片側にICカードユニット54と発券ユニット55を上下に配置し、発券ユニット55の他の片側の最下部に電源ユニット62を配置し、この電源ユニット62の上部に紙幣ユニット56と硬貨ユニット57を配置している。紙幣ユニット56は、硬貨ユニット57とICカードユニット54の間に配置される。紙幣ユニット56と硬貨ユニット57の上部には、ICカードユニット54と並ぶように記憶ユニット58が配置され、メイン筺体101aの最上部には制御装置50が配置される。
メイン筺体101aは、両側面と上下面および前面下部を覆うように構成され、背面はメンテナンス用の背面扉101bが開閉可能に取り付けられる。背面扉101bの上部には開口部132が形成され、この開口部132を介して視認可能な位置に第2表示装置63が配置される。この第2表示装置63は制御装置50と接続されて、この券売機100の運転状況を監視する各種データを表示することができる。
図3及び図4において、この実施の形態では、突状操作部111と凹状操作部112に位置する部分、即ち、ICカードユニット54は前面上端部に、発券ユニット55は前面下部に、紙幣ユニット56は前面上部に、硬貨ユニット57は前面上部に夫々張出部を設けて、この張出部に、対応した第1媒体口116、第2媒体口117、紙幣投入口118、紙幣排出口119、硬貨投入部122を設けている。
ここで、硬貨ユニット57は、前方に大きく張り出した突状操作部111に硬貨投入部122と硬貨排出口120を設けているために、これら硬貨投入部122と硬貨排出口120をユニット本体とを連絡するためのガイド手段63a、63bを備えている。
また、突状操作部111は、前方に大きく張り出すことにより、その内部に他の装置の収納空間64を確保し、この収納空間64を利用してテンキー部124を配置したり、あるいは、その下部にオプションユニット部125を配置している。
一方、この実施の形態では、タッチパネル付表示部104を備えた上部操作面105を後方に傾斜させているため、この上部操作面105の後方に配置されるICカードユニット54と硬貨ユニット57は、前面上部を前記傾斜面に合わせてカットした形状とし、他の後方に配置される装置については、その分、奥まって配置している。
この実施の形態では、タッチパネル付表示部104をメイン筺体101a側に取り付けるのではなく、上部操作面105を構成する開閉可能な可動フロントパネル101cに取り付けることで、内部のメンテナンス性を向上している。この可動フロントパネル101cは、突状操作部111と凹状操作部112を形成する固定フロントパネル101dとともに筺体101を構成する。この部品構成を図5を参照して説明する。
図5において、可動フロントパネル101cは、ロ字状のメインフレーム133を骨格として、その裏面側にタッチパネル付表示部104を取り付けている。このメインフレーム133は、ダンパーユニット134を介して上部を回転軸として開放可能にメイン筺体101aに取り付けられる。メインフレーム133の前部には、スピーカ部108と、タッチパネル付表示部104の周囲を覆う主化粧パネル135と、主化粧パネル135の上部に取り付けられる横長のサブ化粧パネル136が取り付けられる。サブ化粧パネル136はハーフミラーで形成され、その後方に防犯用のカメラユニット61が取り付けられる。
一方、突状操作部111と凹状操作部112を形成する固定フロントパネル101dは、樹脂材料で形成され、メイン筺体101aにネジ止めされ、メンテナンスに対応して取り外すことができる。固定フロントパネル101dの凹状操作部112には、第1媒体口116と第2媒体口117と紙幣投入口118及び紙幣排出口119に対応した開口部137が形成され、この開口部137にガイドサイン部128が夫々設けられる。このガイドサイン部128は複数のLEDが設けられており、これらは制御装置50に接続され、その点灯が制御される。
一方、突状操作部111にも硬貨投入部122とテンキー部124とオプションユニット部125に対応した開口部138a、138b、138cが形成され、硬貨投入部122に対応した開口部138aに受口トレー部139が、テンキー部124に対応した開口部138bにはテンキー部124が、オプションユニット部125に対応した開口部138cにはオプションユニット部125が取り付けられる。
次に、図6から図8を参照して、券売機100の外観形状を更に説明する。ここで、図6は券売機の外観斜視図である。図7が券売機の外観図であり、図7(a)が平面図、図7(b)が正面図、図7(c)が右側面図である。ここで、左側面図は右側面と対象である。図8は、化粧パネルの外観図であり、図8(a)が正面図、図8(b)が図8(a)中のBB断面図、図8(c)図が図8(a)中のAA断面図、図8(d)図が図8(a)図中のCC断面図である。
図6から図8において、この実施の形態に係る筺体101は、下部本体140の上部に上部本体141が設置される形状を備えている。上部本体141は、前部が前方に張り出して、上方に行くに従って後方へ倒れる操作面103で形成される。この操作面103は、タッチパネル付表示部104を備えた上部操作面105と、その下方の下部操作面106とから構成される。
上部操作面105は、開閉可能な可動フロントパネル101cで構成される。可動フロントパネル101cは、傾斜面で形成される主化粧パネル135と、この主化粧パネル135の上部に垂直でかつ横長帯状に形成されるサブ化粧パネル136を備えている。主化粧パネル135は、中央のタッチパネル付表示部104を囲むようにロ字状に形成され、この両側の中央には細かな多数の放音穴から成るスピーカ部108が形成される。そして、このスピーカ部108から下方の主化粧パネル135の表面に光沢処理を施すことで下部鏡面部110を構成し、スピーカ部108からから上方の主化粧パネル135の表面は、スピーカ部108の放音穴の模様にあわせて徐々に光沢処理がなくなるように表面処理される。一方、サブ化粧パネル136はハーフミラーで形成され、下部鏡面部110と対になって鏡面部126を構成する上部鏡面部109である。このサブ化粧パネル136の後方にはカメラユニット61が設けられ、顧客に不快感を与えることなく防犯用の撮影を可能にしている。なお、主化粧パネル135の両側下部には係員キー143と、呼び出しボタン144が設けられている。
一方、下部操作面106は、左右に並べて形成される突状操作部111と凹状操作部112を備えた固定フロントパネル101dで構成される。凹状操作部112の片側には、突状操作部111の外形と同じ形状を備えた側板113で形成されているために、この券売機の側面形状は左右対称な形状を備えている。また、この側板113を形成することで、第1媒体口116や第2媒体口117などが配置される垂直操作面114を、この側板113と突状操作部111とで挟んで、後方に奥まった形状とすることができるから、両側から垂直操作面114での操作を覗き見られるのを軽減できる。
また、垂直操作面114の下方には、前方に突出した側板113と突状操作部111の下端部を結んで前方に連続して突出するテーブル部115が形成されている。このため、このテーブル部115に硬貨受部121を形成することができるとともに、このテーブル部115にカードや切符などをおくことができる。
さて、図8(b)および図8(c)で示すように、この実施の形態では、垂直操作面114を波型の曲面で形成している。この波型の曲面は、前方に張り出した頂点部Pに媒体口の先端部が位置するか、あるいは頂点部Pより後方に媒体口の先端部が位置するようにする。例えば、図8(c)に示すように、第1媒体口116の先端は頂点部Pより後方に位置させており、第2媒体口117の先端は頂点部Pの近傍まで延びて形成される。したがって、このような特徴を備えた実施の形態では、第1媒体口116と第2媒体口117とが上下に配置されているので、波型の頂点は2個形成される。
前記波型の造形を備えた垂直操作面114によれば、頂点部Pの上部は上方に向いた傾斜面(曲面部127)となるので、この傾斜面に凹状に切り欠かれた第1媒体口116や第2媒体口117などを形成することができるので、斜め上方から見る顧客から第1媒体口116や第2媒体口117などをよく見せることができる。
そしてまた、この実施の形態では、この視認性の高い凹状の第1媒体口116や第2媒体口117などを囲むようにガイドサイン部128を設けている。このガイドサイン部128は、前記造形により、第1媒体口116などの後方から両側に延びる逆コ字状に形成される。これにより、カードなどが出し入れされる前方には開放されたガイドサイン部128が提供され、しかも、第1媒体口116などの凹部に隣接してガイドサイン部128を形成することができるので、利用者の視認性を高めることができる。
一方、突状操作部111の側面形状は、前方に緩やかに傾いて形成される第1配置面129と、ほぼ垂直面に形成される第3配置面131とを大きな丸み形状で連続させた造形としている。そして、第1配置面129に硬貨受部121を配置し、第3配置面131にオプションユニット部125を配置している。一方、テンキー部124が配置される凹状部123を形成する第2配置面130は、前記丸みのある造形を崩すことなく、凹状部123が外側に丸みのある曲面部142(縁部)を残して、内側にのみ開放した形状としている。
この第2配置面130と曲面部142の構成によれば、側方からの覗き見を防止する突状操作部111の外形を切り欠いて防止障壁の大きさを小さくすることを軽減することができるとともに、意匠的にも良好なものとすることができる。しかも、テンキー部124が配置される第2配置面130を、防犯性や操作性を考慮した凹状とすることができるとともに、凹状操作部112に隣接する側の縁を形成しないので、テンキー部124を操作する指が凹状操作部112を操作するために移動しても、その移動の際に指が縁にあたることがない。更に、従来例では、テンキー部近傍にスペースがないことから、テンキー部に関する注意書シールを離れた位置に貼らなければならないため、注意書の機能を十分に発揮できないという課題があったが、この実施の形態では、テンキー部124に隣接する曲面部142が確保できるため、この曲面部142に注意書シールを張ることもできる。
また、この実施の形態では、突状操作部111の第1配置面129より第2配置面130を、第2配置面130より第3配置面131を前方で、かつ下方位置に設けるようにしているので、斜め前方から視認する顧客から各面に配置される硬貨受部121とテンキー部124とオプションユニット部125を見やすくすることができるので、これらの操作性と視認性を向上することができる。
そしてまた、突状操作部111の下部に収納空間64を確保して、オプションユニット部125を取替え可能としたので、多様な機能を備えたオプションユニットを設置することができる。
次に、図9を参照して、ガイドサイン部128の点灯動作を具体的に説明する。ここで、図9はガイドサイン部の点灯状態を示す説明図であり、図9(a)がカード挿入時の点灯動作フロー図、図9(b)がカード返却時の点灯動作フロー図である。
先ず、この実施の形態に係るガイドサイン部128は、垂直操作面114の上方に向いた曲面部127に、凹状の第1媒体口116や第2媒体口117などを設け、これら凹状部の周囲を囲むように、第1媒体口116などの後方から両側に延びる逆コ字状に形成される。これにより、カードなどが出し入れされる前方には開放されたガイドサイン部128が形成される。このガイドサイン部128は、両側に上下(前後)2個、後方に左右3個並べて配置したLEDなどの光源145が設けられ、この光源145の点灯動作を制御することにより、カードなどの挿入、または、排出を視覚的に誘導することができる。
図9(a)は、カードなどの挿入時の誘導点灯動作制御を示している。制御装置20は、手続きの動作フローにおいて、カードなどの媒体の挿入が必要の場合、先ず、ガイドサイン部128を全点灯または点滅を所定時間行って、顧客にどこの媒体口が手続が必要であるかを知らせる(ステップ301)。次に、両側手前の光源145aのみを点灯し(ステップ302)、次に、両側上部の光源145bのみを点灯し(ステップ303)、次に、後方の一列の光源145cのみを点灯し(ステップ304)、更にステップ302に戻るフローを、カードの挿入手続きが終了するまで続ける。
これにより、斜め前方から視認する顧客は、正対するガイドサイン部128が、矢印P1に示すように、手前から奥く側に向かって光のサインが移動するので、カードを矢印P2の方向に移動することを認識することができる。
また、各媒体口のカード/切符/紙幣等が抜き取られない状況の取り忘れが発生した場合は、ガイドサイン部128が全点滅され、引き取りを促すことによって、媒体の取り忘れを防止する事ができる。
一方、図9(b)は、カードなどの返却時(排出時)の誘導点灯動作制御を示している。制御装置20は、手続きの動作フローにおいて、カードなどの媒体の返却または排出が必要の場合、先ず、ガイドサイン部128を全点灯または点滅を所定時間行って、顧客にどこの媒体口が手続が必要であるかを知らせる(ステップ311)。次に、後方の一列の光源145cのみを点灯し(ステップ312)、両側上部の光源145bのみを点灯し(ステップ313)、次に、両側手前の光源145aのみを点灯し(ステップ314)、更にステップ312に戻るフローを、カードの返却または排出手続きが終了するまで続ける。これにより、斜め前方から視認する顧客は、正対するガイドサイン部128が、矢印P3に示すように、奥側から手前に向かって光のサインが移動するので、カードを矢印P4の方向に移動することを認識することができる。
次に、図10を参照して、オプションユニット部125を更に説明する。ここで、図10はオプションユニット部の多様な形態を示す説明図であり、図10(a)が非接触型ICカード読取書込装置の取り付け展開図、図10(b)がロック機構付の非接触型ICカード読取書込装置の取り付け展開図、図10(c)が携帯端末用の非接触型読取書込装置の取り付け展開図、図10(d)がイメージリーダの取り付け展開図である。
先ず、図10(a)において、この図10(a)及び図1から図9で説明したオプションユニット部125では、非接触型ICカード読取書込装置125aを取り付けた状態を示している。この実施の形態では、突状操作部111の下部内部空間に装置を収納するに十分な収納空間64を確保し、その前面の第3配置面131に開口したオプションユニット取付部146を形成している。そして、この実施の形態に係るオプションユニット部125は、オプションユニット取付部146に取り付けるための共通した大きさのフランジ147を備えている。
図10(a)に示す非接触型ICカード読取書込装置125aは、周囲にフランジ147を備えて、その内側を前方に斜めに張り出したタッチプレート148と、その内側の収納空間64に設けられるICカード読取書込装置149とで構成される。これにより、顧客はタッチプレート148にカードをタッチすることで手続きを行うことができる。
図10(b)で示すロック機構付の非接触型ICカード読取書込装置125bは、周囲にフランジ147を備えて、その内側を前方に斜めに張り出したタッチプレート148と、その内側の収納空間64に設けられるICカード読取書込装置149と、タッチプレート148に開閉可能な扉を備えて形成されるカード固定部152を含んで構成される。これにより、顧客はカード固定部152にカードを装着することで手続きを行うことができる。
図10(c)で示す携帯端末用の非接触型読取書込装置125cは、周囲にフランジ147を備えて、その内側に食い込むように形成されるテーブルプレート150と、このテーブルプレート150のテーブルに組み込まれる読取書込装置151とから構成される。これにより、顧客はテーブルプレート150のテーブルに携帯端末をタッチすれば手続きを行うことができる。
図10(d)で示すイメージリーダ125dは、周囲にフランジ147を備えて、その内側に食い込むように形成されるテーブルプレート153と、その内側の収納空間64に設けられるスキャナ本体154とを含んで構成される。これにより、顧客はテーブルプレート153のテーブルに各種手続き書類や免許証などを置くことで手続きを行うことができる。
このように、この実施の形態では、従来例では有効利用が図られていなかった突状操作部111の内部下方の空間(収納空間64)を有効利用して、各種のオブションユニットを設けている。
次に、図11から図14を参照して、縦長の表示画面200の表示形態を説明する。ここで、図11は、券売機の設置形態を示す使用状態図であり、図11(a)が2連設置の使用状態図、図11(b)が1連設置の使用状態図、図11(c)が操作面周辺の設置状態図である。図12は識別情報表示領域の時間切替表示動作フロー図である。図13は、識別情報表示領域の連携表示動作フロー図である。図14は、識別情報表示領域の関連表示動作の表示画面図である。
先ず、図11において、前記したように、この実施の形態に係る券売機100は、改札口近傍に形成される切符売り場の壁面30に、張出部102を露出するように設置される。例えば、図11(a)は、券売機100が2台並べて設置された設置状態図であり、図11(b)は、券売機100が単独で設置された状態図である。これら設置状態では、壁面30も張出部102の傾斜する操作面103にあわせて傾斜して形成される。また、通常、これら壁面には、テーブル部115にあわせて横方向に連続したテーブル棚31が設置される。
また、従来例では、券売機の上部壁面33に、券売機の固定表示部とは別に券売機のありかや識別を表示する看板34が設けられている。この実施の形態によれば、タッチパネル付表示部104に識別情報表示領域201を備えているので、この看板34が不要となる。しかしながら、目立ちやすい券売機の上部壁面33を情報表示に使わないのは不合理である。
そこで、この実施の形態では、看板34に大きな分野の識別情報を表示し、識別情報表示領域201には、詳細な(限定された)識別情報や時間で限定される識別情報を表示する。例えば、図11(c)に示す例では、看板34には券売機100で取引可能な識別情報を表記し、識別情報表示領域201には現在取引可能な識別情報を表示するようにする。ここで、券選択領域202には複数の購入可能な切符を選択可能に表示して、これをタッチして選択することで、購入することができる。
図12において、この実施の形態に係る券売機100では、取引可能な識別情報を多様に変更できるため、利用客の多い時間帯では、特定の切符のみ販売し、利用客の少ない時間帯ではいろいろな切符を販売することができる。
即ち、制御装置50は、時間を監視していて(ステップ171)、予め設定された特定の時間か否かを判定し(ステップ172)、特定の時間でなければ、この券売機100で取引可能な識別情報を識別情報表示領域211に表示した表示画面210を表示する(ステップ173)。この識別情報表示領域211には、例えば、現在時刻を表示して、「現在の時間帯は全ての切符が買えます」と表記して、その券種名を表示している。
一方、制御装置50は、ステップ172において、特定の時間帯であると判定した場合は、当該特定の時間帯でのみ取引可能な識別情報を識別情報表示領域212に表示する。例えば、この識別情報表示領域212では現在時刻を表示して「現在の時間は以下の切符が買えます」として、取引可能な券種名を表示する。そして、制御装置50は、特定の時間帯が終了したかを判定し(ステップ176)、終了したら基の表示画面210に戻す。そして、制御装置50は、営業終了時間かを判定し(ステップ174)、終了すれば電源をOFFにして終了する。
次に、図13において、この実施の形態では、顧客操作に伴って、この操作に伴う関連情報を識別情報表示領域211に補足表示させることができるので、券選択領域212の良好な操作性や視認性に支障を与えることなく顧客に対して有用な情報を提供することができる。
即ち、この実施の形態では、顧客が取引している動作フローは、通常、券選択領域202の領域内でのみ表示されるが、場合によっては、識別情報表示領域201に、券選択領域202の操作に関連した情報を表示することができる。この場合、取引動作フローに全画面表示の指定を設定するとともに、識別情報表示領域201で表示すべき画面データを記憶ユニット58に格納している。
制御装置50は、顧客が取引可能な動作フロー中に全画面表示の指定があるか否かを監視している(ステップ181)。全画面表示の指定が無ければ通常の表示画面210を介して取引を行い(ステップ182)、手続きフローが終了したかを判定して(ステップ183)、終了していなければ、ステップ181に戻し、終了していれば手続きを終了する。
一方、ステップ181において、全画面表示の指定があると、制御装置50は記憶ユニット58から指定された情報を読み取って、表示画面220に表示する。この表示画面220は、券選択領域222には取引に伴う選択可能な情報を表示し、識別情報表示領域221には、券選択領域222で操作している情報に関連した情報を表示する。この事例では、券選択領域222で座席の選択中であるので、識別情報表示領域221には現在購入中の列車の確認情報が表示される。そして、制御装置50は、全画面表示の指定が終了したかを監視し(ステップ185)、終了していれば、ステップ183に戻す。
この実施の形態では、図13で説明した関連情報だけに限定されない。例えば、図14に示すような関連情報を表示することもできる。
図14(a)は、識別情報表示領域241に東京駅周辺のホテルの予約案内やレストラン案内、路線案内や路線の遅延情報などを、時間により、あるいは購入切符により、事故情報などにより、制御装置50が記憶ユニット58からデータを読み込んで表示することができる。
図14(b)は、制御装置50は、券選択領域251での取引操作が開始されると、当該取引に関連した割引切符などの情報を識別情報表示領域251に表示する。制御装置50は、最初はお勧めの割引切符の情報251を表示しているが、取引操作が進んで目的地が選択されると、当が目的地に沿ったお勧めの割引切符の情報253を記憶ユニット58から読み込んで表示することができる。
図14(c)において、制御装置50は、券選択領域262での取引操作が既に目的地の到着時間が所定の時間を越えるものについては、識別情報表示領域261に当該目的地のホテルの予約案内を表示する。
次に、図15から図17を参照して、この実施の形態に係る券売機100の使用方法を説明する。図15は、タッチパネル付表示部の操作姿勢を示す使用状態図であり、図15(a)が健常者の操作姿勢図、図15(b)が車いす利用者の操作姿勢図である。図16、図17は鏡面部の使い勝手を示す説明図である。
先ず、図15において、この実施の形態に係る券売機100では、タッチパネル付表示部104に表示される券選択領域202の位置及び傾斜角度と、突状操作部111と凹状操作部112の取付位置は、規格化された従来の券売機とほぼ同様である。したがって、従来から使い慣れた券売機と同様な操作感を得ることができる。したがって、図15(a)図に示すように、健常者の立ち姿勢では、視線を上方から下方に向かって無理なく向けることができるので、タッチパネル付表示部104の表示画面200や、突状操作部111と凹状操作部112を無理な姿勢を強いることなく、視認することができる。
特に、この実施の形態では、凹状操作部112の波型の垂直操作面114に媒体口やガイドサイン部128を設けたり、突状操作部111に3つの配置面を上下方向に設けて、これを下方位置のものが前方に位置するようにも受けることで視認性を向上している。また、券選択領域202を表示画面200の下方に設けることで、選択時のタッチ操作を無理なく行うことができる。
また、この実施の形態に係る券売機100では、図15(b)に示すように、車いすでの操作でも良好な視認性と操作性を得ることができる。特に、オプションユニット部125を下方位置に設けたので、例えば、情報端末をオプションユニット部125に置く場合は無理な姿勢を強いることがない。
このように、この実施の形態では、健常者や車いす利用者に対して視認性と操作性に優れた券売機100を提供できる一方、この券売機100は、タッチパネル付表示部104を縦姿勢にして、券選択領域202の上部に隣接して識別情報表示領域201を同時に表示させるようにしたので、この券売機100から遠方にあっては識別力を向上させ、操作時には、操作者が大きく目線を移動させることなく識別情報表示領域201の表示内容を視認することができる。しかも、この識別情報表示領域201には券選択領域202での操作に関連した情報を表示することができるので、券選択領域202での視認性や操作性に支障をきたすことなく、視認性のある多くの情報を提供することができる。
また、図16と図17に示すように、この実施の形態に係る券売機100は、タッチパネル付表示部104の周りに鏡面部126を設けたことにより、操作者の後方に並ぶ利用客の覗き見を監視することができる。特に、券売機においては、傾斜面にタッチパネル付表示部104を配置しているため、タッチパネル付表示部104の周囲を単純に鏡面部126としても、天井が見えてしまう課題がある。そこで、この実施の形態では、鏡面部126を、傾斜角度の異なる上部鏡面部109と下部鏡面部110とで構成する。
即ち、この実施の形態では、タッチパネル付表示部104の周囲を囲む主化粧パネル135の下部を鏡面処理を施して下部鏡面部110とする。図16に示すように、この下部鏡面部110の位置と角度であれば、操作者のすぐ後ろに接近した利用客Qを下部鏡面部110の両側に写すことができるので、無理な姿勢を強いることなく監視することができる。
一方、図17に示すように、この実施の形態では、上部鏡面部109をタッチパネル付表示部104の上部に配置されるサブ化粧パネル136で構成する。このサブ化粧パネル136は、垂直または垂直に近い角度で形成されているので、操作者の後方全体が移るので、これを監視することができる。
また、この実施の形態では、上部鏡面部109と下部鏡面部110とをスピーカ部108で分断することにより、天井面が写って実質的に監視効果のない部分の情報を削除して、監視効果のある上部鏡面部109と下部鏡面部110に的を絞って監視させることができる。そして、この監視効果のない位置は、操作者に正対する位置でもあるので、この位置にスピーカ部108を配置して音響効果を向上させることができる。
次に、図18を参照して、この実施の形態に係る券売機100の他の利用方法を説明する。ここで、図18は券売機の他の使用例を示す使用状態図であり、図18(a)が設置状態の正面図、図18(b)が設置状態の側面図である。
図18において、従来より、特急電車などの指定席電車では、当日分の空席情報を表示する大形の表示装置65を改札口や切符売り場近傍に設けている。この実施の形態では、この表示装置65と識別情報表示領域201との連携表示を図ることができる。
即ち、図18に示すように、切符売り場の壁面30には複数の券売機100が設けられ、この券売機100に対応して上部壁面33に当該券売機100の販売する券種の識別情報表示する看板34が設けられ、更に、その上部には、設置される複数の券売機100に関連する情報として、列車の空席情報を表示する表示装置65が設けられている。
この実施の形態では、通常の状態では、図18(a)に示すように、看板34と連携して当該券売機100の識別情報を表示している。この状態から、券売機100の券選択領域202での選択操作が行われ、当該選択操作が列車の空席情報表示に関連した操作であると制御装置50が判定すると、表示装置65に表示されている列車の空席情報を識別情報表示領域201に表示し、当該選択操作が完了すると、元の識別情報を表示する。
この実施の形態によれば、操作者の後ろに並ぶ利用者Qは、表示装置65を介して空席情報を表示することができ、操作者は必要な操作段階で操作する券選択領域202に隣接した識別情報表示領域201に表示装置65の空席情報を表示することができる。したがって、利用者Qが操作者となっても、先に表示装置65で確認していた内容が操作に対応してタッチパネル付表示部104に表示されるので、操作者は無理な体勢で表示装置65を見なくて済むとともに、当該情報を表示するために券選択領域202に影響を与えない。
本発明の実施の形態に係る券売機の概略構造図である。 鉄道システムのシステム構成図である。 券売機の内部部品の配置構成を示す部品展開図である。 券売機の内部部品の配置構成を示す部品レイアウト図である。 券売機の操作面を構成するフロントパネルの部品展開図である。 券売機の外観斜視図である。 券売機の外観図である。 化粧パネルの外観図である。 ガイドサイン部の点灯状態を示す説明図である。 オプションユニット部の多様な形態を示す説明図である。 券売機の設置形態を示す使用状態図である。 識別情報表示領域の時間切替表示動作フロー図である。 識別情報表示領域の連携表示動作フロー図である。 識別情報表示領域の関連表示動作の表示画面図である。 タッチパネル付表示部の操作姿勢を示す使用状態図である。 鏡面部の使い勝手を示す説明図である。 鏡面部の使い勝手を示す説明図である。 券売機の他の使用例を示す使用状態図である。
符号の説明
1…鉄道システム、10…統括ホストサーバ、11…運行管理システム、12…予約システム、20…駅ホスト、21…駅ホストサーバ、22…記憶装置、30…壁面、31…テーブル棚、33…上部壁面、34…看板、50…制御装置、51…表示ユニット、52…タッチパネル、53…入力ユニット、54…ICカードユニット、55…発券ユニット、56…紙幣ユニット、57…硬貨ユニット、58…記憶ユニット、59…オプションユニット、60…スピーカユニット、61…カメラユニット、62…電源ユニット、100…券売機、63a、63b…ガイド手段、64…収納空間、
101…筺体、101a…メイン筺体、101b…背面扉、101c…可動フロントパネル、101d…固定フロントパネル、102…張出部、103…操作面、104…タッチパネル付表示部、105…上部操作面、106…下部操作面、107…枠体、108…スピーカ部、109…上部鏡面部、110…下部鏡面部、111…突状操作部、112…凹状操作部、113…側板、114…垂直操作面、115…テーブル部、116…第1媒体口、117…第2媒体口、118…紙幣投入口、119…紙幣排出口、120…硬貨排出口、121…硬貨受部、122…硬貨投入部、123…凹状部、124…テンキー部、125…オプションユニット部、125a、125b…非接触型ICカード読取書込装置、125c…非接触型読取書込装置、125d…イメージリーダ、126…鏡面部、127…曲面部、128…ガイドサイン部、129…第1配置面、130…第2配置面、131…第3配置面、132…開口部、133…メインフレーム、134…ダンパーユニット、135…主化粧パネル、136…サブ粧パネル、137…開口部、138a、138b、138c…開口部、139…受口トレー部、140…下部本体、141…上部本体、142…曲面部、143…呼出ボタン、144…キャンセルボタン,145…光源、146…オプションユニット取付部、147…フランジ、148…タッチプレート、149…ICカード読取書込装置、150…テーブルプレート、151…読取書込装置、152…カード固定部、153…テーブルプレート、154…スキャナ本体、200…表示画面、201…識別情報表示領域、202…券選択領域、210…表示画面、211…識別情報表示領域、P…頂点部。

Claims (5)

  1. 縦長筺体の前面上部に後方へ傾斜する操作面を形成し、該操作面の上部に配置されるタッチパネル付表示部と、該操作面の下部に配置される媒体挿入口を含む顧客操作部と、該自動機を統括的に制御する制御装置と、各種のデータを格納する記憶装置とを備えた自動取引装置において、
    前記タッチパネル付表示部を縦長の表示画面で構成し、
    前記制御装置は、該自動取引装置で取り扱う取引の識別情報を表示する識別情報表示領域と、取引に関する選択肢を表示して当該選択肢の選択を受け付ける選択領域とを前記縦長の表示画面の上部と下部に分割して表示する
    ことを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記請求項1記載の自動取引装置において、
    前記制御装置は、時間帯を判定して、当該時間帯に取引可能な取引の識別情報を前記識別情報表示領域に表示するとともに、前記取引可能な取引の選択肢を前記選択領域に表示して当該選択肢の選択を受け付ける
    ことを特徴とする自動取引装置。
  3. 前記請求項1記載の自動取引装置において、
    前記制御装置は、前記選択領域の動作フロー中に予め設定された指示情報があるか否かを判定し、当該指示情報がある場合は、前記記憶装置から指示情報に対応したデータを読み出して、前記識別情報表示領域に表示する
    ことを特徴とする自動取引装置。
  4. 前記請求項1から3の何れかに記載の自動取引装置において、
    前記タッチパネル付表示部は、その周囲をロ字状の枠体で覆うフロントパネルに取り付けられ、
    前記フロントパネルの前記枠体の下部表面部と上部表面部とは鏡面部を有し、
    前記上部表面部は下部表面部より立ち上がって形成される
    ことを特徴とする自動取引装置。
  5. 前記請求項1から4の何れかに記載の自動取引装置において、
    前記顧客操作部は、前方に張り出した突出操作部と、該突出操作部より奥まって配置される凹状操作部とが左右にならで配置され、
    前記凹状操作部は、ICチップ内蔵媒体を投入または排出する第1媒体口と、磁気データ媒体を投入または排出する第2媒体口と、紙幣の投入口と戻り口を備えた紙幣投入口とを備えるとともに、その両側を前記突出操作部と該突出操作部の外形と同形状の側板とで左右に挟まれて形成され、
    前記突出操作部は、硬貨投入口とテンキー部とオプションユニット取付部を備えていることを特徴とする自動取引装置。
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