JP2013088914A - 経路探索システム、経路探索方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

経路探索システム、経路探索方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】経路探索条件の入力内容に応じてリアルタイムで探索結果を提示することにより、ユーザの入力間違いをできるだけ少なくし、また、入力間違いがあった場合でも容易に修正可能とし、再探索の煩わしさを軽減することのできる経路探索システムを提供する。
【解決手段】経路探索の結果を表示する結果表示ウィンドウと経路探索条件の入力を受け付ける入力ウィンドウを連動することにより、入力ウィンドウにおいて出発地、目的地等に関する文字の入力又は削除が検知された時点で、ユーザからの探索の実行の指示を待つことなく、入力内容に応じて、自動的に経路探索が行われ、リアルタイムでその結果が結果表示ウィンドウに表示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電車、バス等の運行情報を利用して、例えば出発駅(駅には停留所が含まれる。以下同じ)から目的駅までの最適経路の探索を行う技術、特に、駅名のような経路探索条件の入力間違いがあった場合等でも、その修正や、再探索の煩わしさを軽減できる経路探索の技術に関する。
従来の一般的な経路探索システムでは、最適経路を探索する場合、入力ページで出発駅、目的駅、利用日時等の経路探索条件を確定した後、経路探索処理を実行し、探索された経路を結果表示ページで表示していた。
そして、ユーザは、経路探索条件の確定、探索処理の実行、探索結果の表示までの一連の処理が全て実行されるまでは、探索結果を確認することができなかった。そのため、探索結果を見てはじめて経路探索条件の入力の間違いに気付いた場合は、再探索を行うために、再度入力ページに戻り、経路探索条件の入力を行い、経路探索処理を実行する手順を繰り返す必要があった。また、探索結果を確認した後に特定の経由駅を通過する迂回経路を探索する等の経路探索条件の修正の必要を感じた場合にも、再探索を行うために再度入力ページに戻り、駅名等の経路探索条件を修正して探索を実行する必要があった。
このように、従来の経路探索システムにおける再探索の煩わしさを軽減するため、種々の改良が行われている。
例えば、特許文献1に開示されたシステムでは、案内された最適なバス、電車、列車などの交通手段の出発時刻前後の複数の交通手段の時刻が掲載される駅時刻表を表示することにより、出発時刻の変更や利用する交通手段の変更があった場合に再探索を容易にしている。しかし、経路探索条件の確定、探索処理の実行、探索結果の表示までの一連の処理が全て実行されるまでは、探索結果を確認できないという点は従来技術と同様であった。
特開2007−114030
本発明は、このような背景のもと、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、経路探索条件の入力内容に応じてリアルタイムで探索結果を提示することにより、ユーザの入力間違いをできるだけ少なくし、また、入力間違い等で経路探索条件の修正が必要になった場合でも容易に修正可能とし、再探索の煩わしさを軽減することのできる経路探索システムを提供することを、主たる課題とする。
本発明の経路探索システムは、例えば路線に繋がる駅の名称のような、公共交通網のノードを特定するための文字の入力又は削除を検知すると、入力されている文字に対応するノードを探索するノード探索手段と、第1ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第2ノードが特定された時点で、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、第1ノードと第2ノードとの間の経路の探索を実行する経路探索手段と、前記文字の入力又は削除を受付可能な状態で、前記経路探索手段の探索結果を出力する出力手段とを有する。
このように、第2ノードが特定された時点で、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、経路の探索を実行するので、ユーザは、経路探索条件の入力の途中であっても、リアルタイムで探索結果を確認できるため、入力間違いを少なくすることができる。また、リアルタイムで探索結果を表示しつつも、経路探索条件に関する文字の入力又は削除を受付可能な状態とするため、入力間違い、迂回経路探索等による経路探索条件の修正を容易に行うことができ、再探索の煩わしさを軽減することができる。なお、ノードとしては、駅のほか、バスの停留所等を含んでもよい。
ある実施の形態では、前記経路探索手段は、第1ノードと第2ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第3ノードが特定された時点で、第3ノードを経由する前記経路の探索を開始するものとしてもよい。
他の実施の形態では、前記経路探索手段は、第1ノードと第2ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第3ノードが特定された時点で、第2ノードを経由する第1ノードと第3ノードの間の経路の探索を開始するものとしてもよい。このような構成とする場合には、経路探索の実行後に新たなノードを追加することにより、迂回経路を探索することができ、その際にも、リアルタイムで探索結果を確認しながら、経路探索条件の入力を行うことができる。
ある実施の形態では、前記経路探索手段は、第3ノードが削除された時点で、第1ノードと第2ノードとの間の経路を再探索するものとしてもよい。このような構成とした場合には、一度、迂回経路を探索した後であっても、経由地を限定しない本来の最適経路を容易に再探索することができる。
上記の課題は、以下の経路探索方法及びコンピュータプログラムによっても解決が可能である。
本発明の経路探索方法は、ノード間の最適経路を探索する経路探索システムが実行する方法であって、ノードを特定するための文字の入力又は削除を検知すると、入力されている文字に対応するノードを探索するノード探索処理と、第1ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第2ノードが特定された時点で、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、第1ノードと第2ノードとの間の経路の探索を実行する経路探索処理と、前記文字の入力又は削除を受付可能な状態で、前記経路探索手段の探索結果を出力する出力処理とを有する経路探索方法である。
本発明のコンピュータプログラムは、経路探索の探索結果を表示可能なユーザ端末装置と通信路を介して接続されるコンピュータを、経路探索装置として動作させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、ノードを特定するための文字の入力又は削除を検知すると、入力されている文字に対応するノードを探索するノード探索手段、第1ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第2ノードが特定された時点で、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、第1ノードと第2ノードとの間の経路の探索を実行する経路探索手段、前記文字の入力又は削除を受付可能な状態で、前記経路探索手段の探索結果を前記ユーザ端末装置に出力する出力手段として機能させるコンピュータプログラムである。
これらの経路探索方法及びコンピュータプログラムによって、上記経路探索システムと同様の効果を得ることができる。
本発明は、経路探索が可能となった時点で、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、経路の探索を実行するので、ユーザは、経路探索条件の入力の途中であっても、リアルタイムで探索結果を確認できるため、入力間違いを少なくすることができる。また、リアルタイムで探索結果を表示しつつも、経路探索条件に関する文字の入力又は削除が受付可能な状態を維持するため、入力間違い、迂回経路探索等による経路探索条件の修正を容易に行うことができ、再探索の煩わしさを軽減することができる。
経路探索システムの全体構成図。 経路探索方法の処理手順を示したシーケンス図。 出発駅と目的駅とを結ぶ経路の探索条件の入力ウィンドウ例を示す図。 (a)は探索条件のうち目的駅を絞り込む際の入力ウィンドウ例、(b)はその結果表示ウィンドウ例を示す図。 (a)は探索条件のうち正しい目的駅を絞り込む際の入力ウィンドウ例、(b)は結果表示ウィンドウ例を示す図。 (a)は迂回経路を決める際の入力ウィンドウ例、(b)は結果表示ウィンドウ例を示す図。 (a)は新たな目的駅を入力するときの入力ウィンドウ例、(b)は結果表示ウィンドウ例を示す図。 (a)は既に入力された駅を修正するときの入力ウィンドウ例、(b)は結果表示ウィンドウ例を示す図。 (a)は既に入力された駅を削除するときの入力ウィンドウ例、(b)は結果表示ウィンドウ例を示す図。 (a)は利用交通手段の制限のない探索をするときの入力ウィンドウ例、(b)は結果表示ウィンドウ例を示す図。 探索条件設定ウィンドウ例を示す図。 (a)は利用交通手段の制限のある探索をするときの入力ウィンドウ例、(b)は結果表示ウィンドウ例を示す図。
以下、本発明を、公共交通網の路線に繋がる駅間の経路探索に適用した場合の実施の形態例を説明する。本例において、「ノード」は、公共交通網を構成する要素である駅(バスの場合は停留所)である。
図1は、本発明を適用した経路探索システムの全体構成図である。この経路探索システムは、経路探索装置10が、インターネット等のディジタルネットワークNを介して、コンピュータや携帯電話機などのユーザ端末装置20に接続されて構成される。
[経路探索装置]
経路探索装置10は、CPU(中央演算処理装置)にコンピュータプログラムが読み込まれて実行されることにより、ノード探索手段の一例となる駅探索エンジン120及び経路探索エンジン130として機能し、経路探索のための情報処理を実行可能とする。
この経路探索装置10は、駅名等の駅情報が記録された駅情報DB(DBはデータベースの略、以下同じ)140と路線網・時刻表・地図等の運行情報が記録された運行情報DB150を有している。また、この経路探索装置10は、データ通信用インタフェース110を有しており、ディジタルネットワークNを介して、ユーザが操作するユーザ端末装置20と接続されている。
なお、本実施形態で駅情報DB140と運行情報DB150は、経路探索装置10に内蔵されるものとしたが、駅情報及び運行情報を格納した外部のDBを利用してもよい。
駅探索エンジン120は、駅情報DB140に蓄積された情報をもとに、出発駅、目的駅、あるいは経由駅のような駅名をリアルタイムに探索する。例えば、ユーザが経路探索条件のうち出発駅の駅名として、1文字「お」と入力した時点で、「大阪」、「岡山」、「大久保」、「荻窪」等が候補となる駅として、リアルタイムに探索される。さらに2文字目を「おお」と入力した時点で、「大阪」、「大久保」等が候補としてさらに絞られる。駅探索エンジン120での候補となる駅が複数探索された場合には、ユーザのこれまでの探索履歴、他の探索条件との関連度等から優先順位を付けてリストアップ表示し、必要に応じ、1又は複数の駅名を特定するものとしてもよい。以下は、最上位の1つの駅を最優先順位とし、その駅をユーザが指定した駅とみなすものとする。
経路探索エンジン130は、出発駅と目的駅とを含む経路探索条件の入力を契機に、運行情報DB150に蓄積されている情報をもとに、出発駅から目的駅に向かう経路候補を動的に探索する。出発駅と目的駅との間に他の駅が入力されたときは、当該他の駅を経由駅または途中駅と認識し、当該他の駅を通過する経路を動的に探索する。
「動的に探索」とは、出発駅を起点として経路の運行コストが最も小さくなる次の区間、すなわち次の駅の探索処理を、例えば水面に石を投げたときの波紋のように連鎖的に繰り返すことにより探索することをいい、探索途中で現実的でない経路となることが判明した場合は、その経路についての次の駅以降の探索を止める。このような手法は、出発駅から目的駅までの経路を特定した後に当該経路上の最適な運行コストの経路を探索する手法とは異なるものである。
「運行コスト」は、通常は時間を対象とする。すなわち、次の区間が最短時間となる経路候補を探索していく。但し、時間以外にも、距離、運賃を運行コストとしても良く、あるいは、これらの組み合わせを運行コストとしても良い。
このような経路探索エンジン130の上記機能部分は、例えば本出願人が提供している経路探索ソフトウエア「駅すぱあと」(登録商標)のものを使用することができる。
データ通信用インタフェース110はデータ通信機能を有するユーザ端末装置20との双方向通信を可能にするものである。
[経路探索方法]
次に、上記のように構成される経路探索システムにより実行される経路探索方法について説明する。
図2は、この経路探索方法の処理手順を示したシーケンス図である。図3及び図4(a)乃至10(a)及び図12(a)は、ユーザ端末装置20で表示される経路探索条件の入力ウィンドウの例、図4(b)乃至10(b)及び図12(b)は、入力内容に対する経路探索の結果表示ウィンドウの例を示す図である。
[出発駅−目的駅間の経路探索]
ユーザは、ユーザ端末装置20を操作して経路探索装置10にアクセスし、経路探索条件となる文字を入力する。文字の入力は、経路探索装置10から提供される図3の入力ウィンドウ210を通じて行う。
入力ウィンドウ210には、日時設定欄211、駅名入力欄212、ユーザが、自動ではなく、マニュアルによる各種処理の実行を指示する実行ボタン213が形成されている。日時設定欄211には、出発時刻、到着時刻、現在日時等が入力可能となる。
駅名入力欄212には、出発駅、目的駅、経由駅等の駅名が入力可能となる。例えば、デフォルトでは「出発駅」の入力欄が表示され、「未入力」がクリック、または「出発駅」の入力が確定されると、他の駅の入力欄が自動的に表示される。このとき、出発駅が既に存在する場合は自動的に「目的駅」の入力欄となり、出発駅と目的駅との間の「未入力」であれば、「経由駅」又は「新経由駅」の入力欄となる。目的駅の次の「未入力」であれば、「新目的駅」の入力欄となる。
なお、これらの駅の入力欄は、「経由駅」から「目的駅」、あるいはその逆に事後的に修正ができる。また、本実施形態では、「出発駅」から入力したが、「目的地」から入力することも可能である。
実行ボタン213のうち、「経由駅」は上記のように「経由駅」の入力欄を自動判定するか、または、予め固定しておくかを設定するためのものであり、「探索条件」は経路探索条件の変更であり、「探索」は経路探索の開始指示であり、「往復探索」は出発駅から目的駅を経由して出発駅まで戻る場合の経路探索の指示である。
図3の例では、入力ウィンドウ210の駅名入力欄212に、出発駅としてひらがなで「こうえんじ」の文字が入力される(ステップS101)。これにより、経路探索装置10の駅探索エンジン120は、駅情報DB140にアクセスして、駅の候補の探索を開始する(ステップS102)。そして、探索の結果として駅の候補となる「高円寺」から始まる駅をリストアップ表示する(ステップS103)。このとき、経路探索エンジン130は、最上位の駅を出発駅とみなして、次の経路探索条件、例えば目的駅の入力を待つ。
このように、駅名入力欄212に、ユーザが駅名の一部の文字を入力すると、駅探索エンジン120によって、候補となる駅が自動的にリストアップ表示され、最上位のものが自動的にユーザが指定した駅とみなされるため、ユーザは、必ずしも駅名の全ての文字を入力する必要はない。駅名の入力は、例えば、ユーザ端末装置20に表示された路線図から、所望の駅を選択することにより行うこともできる(ステップS108)。この場合は、路線図の各駅の表示領域に、それぞれテキスト情報の駅名を関連つけておき、路線図上の駅をクリックすることにより、駅名入力欄212に当該駅名が自動転記されるようにする。
駅名入力欄212の「未入力」をクリックすると、上述したように、「目的駅」の入力欄が表示される。この場合も、出発駅と同様、目的駅の駅名の文字が入力される度に、駅探索エンジン120によって、候補となる駅が探索されてリストアップ表示され、最上位の駅が目的駅とみなされる。例えば、図4(a)のように、「目的駅」の入力が可能となった時点で、ユーザが「しんおお」の文字をひらがな入力した場合、駅探索エンジン120によって、「新大久保」、「新大阪」等、「しんおお」から始まる駅が図示のようにリストアップ表示される。最上位の駅を目的駅とすると、出発駅との間で2以上のノードが入力されたこととなるため(ステップS104:Yes)、経路探索エンジン130は、経路探索の最低条件が満たされたとして、「しんおお」と入力された時点で、出発駅である「高円寺」と「目的駅」とみなした「新大久保」との間の経路をリアルタイム探索する(ステップS105)。そして、その探索の結果を、図4(b)に示される結果表示ウィンドウ220上に、最適経路として表示させる(ステップS106)。
ここで「リアルタイム探索」とは、駅名の文字が入力される都度、当該駅名の確定を待たずに、直ちに経路探索を開始する探索手法をいう。
このようなリアルタイム探索による場合、必ずしも表示された経路がユーザの望むものであるとは限らない。例えば、ユーザが望む目的駅が「新大久保」ではなく、「新大阪」である場合もある。この場合、ユーザはさらに文字の入力を続けることによって入力内容を変更していくことになる(ステップS107:Yes、S101)。そして、図5(a)のように「しんおおさ」まで入力された時点で、駅探索エンジン120は、駅の候補を改めて探索する(ステップS102)。その結果、候補の駅として「新大阪」から始まる駅がリストアップ表示される(ステップS103)。出発駅である「高円寺」は既に入力されており、2以上のノードが入力されているため(ステップS104:Yes)、経路探索エンジン130は、目的駅の入力確定を待たずに、リストアップ表示された駅の最上位である「新大阪」を目的駅とみなして出発駅である「高円寺」との間の経路をリアルタイム探索し(ステップS105)、その探索結果を、図5(b)の結果表示ウィンドウ220に表示させる(ステップS106)。
[迂回経路]
次に迂回経路を探索する場合の例について説明する。迂回経路を探索するときの一つの手法は、駅名入力欄212の「未入力」又は実行ボタンの「経由駅」をクリックし、経由駅の駅名の入力欄を表示することである。この場合の処理は、上記例の場合と同様、図2に示した手順で実行される。
図6(a)に示される例では、出発駅として「高円寺」、目的駅として「新大阪」がそれぞれ入力されている状態で、経由駅として「永田町」が追加入力されている。「永田町」は、「な」→「なが」→「ながた」の順に文字が入力され、最終的に「永田町」が選ばれたものである(ステップS107:Yes、S101〜S103)。すでに2以上のノードが入力されているため(ステップS104:Yes)、経路探索エンジン130は、「高円寺」と「新大阪」の間で「永田町」を経由駅とする経路をリアルタイム探索し(ステップS105)、その探索結果を図6(b)の結果表示ウィンドウ220に表示させる(ステップS106)。
[目的駅→途中駅への変更]
駅名入力欄212に既に出発駅と目的駅とが入力されている状態で、新たな目的駅が追加入力される場合の例を説明する。この場合の処理もまた、図2に従う手順で実行される。
例えば、図7(a)のように、出発駅として「高円寺」、目的駅として「新大阪」が入力されている状態で、さらに新たな目的駅として「はか」が入力されたとする(ステップS101)。このとき、駅探索エンジン120は、候補の駅として「博多」から始まる駅をリストアップ表示する(ステップS102、S103)。最上位の「博多」を目的駅とみなすと、すでに2以上のノードが入力されているため(ステップS104:Yes)、経路探索エンジン130は、最適経路の探索を直ちに開始するが、それまで目的地として入力されていた「新大阪」は「博多」までの途中に存在するので、「経由駅」に自動的に変更し、出発駅である「高円寺」と新たな目的駅である「博多」との間の経路をリアルタイム探索し(ステップS105)、その探索結果を図7(b)の結果表示ウィンドウ220に表示させる(ステップS106)。
[既入力駅の修正]
一度入力された駅名入力欄212の文字を上書き・削除して修正する場合も、経路探索結果がリアルタイムに変化する。
例えば、図8(a)には、目的駅を「新大阪」から「なごや」に上書きする場合の例が示されている。上書きされた後、目的駅が「な」→「なご」→「なごや」の順に文字が追加される度に、駅探索エンジン120は候補となる駅をリストアップ表示し、経路探索エンジン130は、それぞれ最上位の駅を目的駅とみなして、出発駅である「高円寺」から「永田町」を経由して、みなした駅を目的駅とするリアルタイム探索を実行する。図8(b)の結果表示ウィンドウ220には、最終的に「名古屋」を目的駅とする経路の探索結果が表示されている。
図9(a)は、「高円寺」から「永田町」を経由し、「名古屋」まで行く経路が表示されていた場合に、経由駅である「永田町」を削除した場合の例が示されている。この場合は、図9(b)に示されるように、「高円寺」から「名古屋」までの、経由駅の限定されない経路がリアルタイム探索により特定され、結果表示ウィンドウ220に表示される。
[詳細な探索条件の設定]
次に、よりユーザの志向に応じた経路探索を可能にするために、さらに詳細な探索条件を設定する場合の例について説明する。
通常の経路探索処理では、利用交通手段の制限なく、所要時間が最も小さくなる経路を求めることが多いが、例えば、ユーザが、飛行機は一般的に運賃が高くなるため、多少時間がかかっても鉄道を利用したい場合もある。そのような場合には、詳細な探索条件で利用交通手段を制限する設定を行うことにより、ユーザが希望する交通手段のみを利用する経路を探索することができる。
例えば、図10(a)及び(b)のように、利用交通手段の制限なく「東京」から「博多」までの経路を探索した場合、飛行機を利用する経路の探索結果が表示される。その場合に、飛行機の利用を希望しないユーザは、さらに、入力ウィンドウの実行ボタン213のうち、「探索条件」をクリックすることにより、より詳細な探索条件を設定するための探索条件設定ウィンドウ230を表示させることができる。
探索条件設定ウィンドウ230では、図11のように、利用交通手段、乗り換え、出発駅乗車の待ち時間、特急始発駅の利用の有無等の各項目を設定可能なラジオボタンが表示される。例えば、利用交通手段のうち、飛行機に関する項目で、「気軽に利用」を選択すると飛行機を利用する経路が優先的に探索され、「普通に利用」を選択すると飛行機と他の交通機関に優劣をつけることなく経路が探索され、「極力利用しない」を選択すると飛行機を利用しない経路が優先的に探索されることとなる。そして、この探索条件の設定ウィンドウで設定の変更が行われると、設定変更の内容を反映したうえで、リアルタイム探索が行われ、結果表示ウィンドウ220に、あらたな経路探索結果が表示される。
例えば、図11の例では、飛行機に関する項目は「普通に利用」の設定になっているが、ユーザがこれを「極力利用しない」の設定に変更すると、飛行機を利用しない経路が優先的にリアルタイム探索され、経路探索結果が図12(b)の結果表示ウィンドウ220のように変わる。
このように、本実施形態の経路探索システムでは、ユーザからの探索の実行の指示を待つことなく、入力ウィンドウ210において出発駅、目的駅等に関する文字の入力又は削除が検知された時点で、自動的に経路のリアルタイム探索が行われ、その結果が結果表示ウィンドウ220に表示されるため、ユーザは、駅名を全て入力し、経路探索処理の実行ボタンを押す必要がなく、常にリアルタイム探索の結果を確認しながら探索条件の入力を行うことができる。
これにより、ユーザは、意図しない経路探索結果を見ることで入力間違いに直ちに気付くことができ、また、その際の経路探索条件の入力内容を修正するだけで検索結果がリアルタイムに変化するので、再探索のための作業を軽減させることができる。
なお、入力ウィンドウ210と結果表示ウィンドウ220は、ユーザ端末装置20の別々の画面に表示してもよいが、ユーザの操作を軽減させる観点からは、一つの画面に同時に表示させることが好ましい。
本実施形態では、経路探索のノードを路線網の構成要素となる駅とした場合の例を示したが、空港、フェリー港、網目状に繋がる道路の拠点をノードとする場合にも、同様に適用が可能である。
10 経路探索装置
110 データ通信用インタフェース
120 駅探索エンジン
130 経路探索エンジン
140 駅情報DB
150 運行情報DB
20 ユーザ端末装置
210 入力ウィンドウ
220 結果表示ウィンドウ
230 探索条件設定ウィンドウ

Claims (6)

  1. ノードを特定するための文字の入力又は削除を検知すると、入力されている文字に対応するノードを探索するノード探索手段と、
    第1ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第2ノードが特定された時点で、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、第1ノードと第2ノードとの間の経路の探索を実行する経路探索手段と、
    前記文字の入力又は削除を受付可能な状態で、前記経路探索手段の探索結果を出力する出力手段と、
    を有する経路探索システム。
  2. 前記経路探索手段は、第1ノードと第2ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第3ノードが特定された時点で、第3ノードを経由する前記経路の探索を開始する、
    請求項1記載の経路探索システム。
  3. 前記経路探索手段は、第1ノードと第2ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第3ノードが特定された時点で、第2ノードを経由する第1ノードと第3ノードの間の経路の探索を開始する、
    請求項1記載の経路探索システム。
  4. 前記経路探索手段は、第3ノードが削除された時点で、第1ノードと第2ノードとの間の経路を再探索する、
    請求項2記載の経路探索システム。
  5. ノード間の最適経路を探索する経路探索システムが実行する方法であって、
    ノードを特定するための文字の入力又は削除を検知すると、入力されている文字に対応するノードを探索するノード探索処理と、
    第1ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第2ノードが特定された時点で、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、第1ノードと第2ノードとの間の経路の探索を実行する経路探索処理と、
    前記文字の入力又は削除を受付可能な状態で、前記経路探索手段の探索結果を出力する出力処理と、を実行することを特徴とする、
    経路探索方法。
  6. 経路探索の探索結果を表示可能なユーザ端末装置と通信路を介して接続されるコンピュータを、経路探索装置として動作させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    ノードを特定するための文字の入力又は削除を検知すると、入力されている文字に対応するノードを探索するノード探索手段、
    第1ノードが特定された状態で、前記ノード探索手段によって探索されたノードから第2ノードが特定された時点で、ユーザからの経路探索の実行指示を待たずに、第1ノードと第2ノードとの間の経路の探索を実行する経路探索手段、
    前記文字の入力又は削除を受付可能な状態で、前記経路探索手段の探索結果を前記ユーザ端末装置に出力する出力手段、
    として機能させる、コンピュータプログラム。
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