JP2009272315A - コイル部品及びコイル部品の製造方法 - Google Patents

コイル部品及びコイル部品の製造方法 Download PDF

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仁志 佐々木
Koji Shimura
宏二 志村
善之 ▲高▼梨
Yoshiyuki Takanashi
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Abstract

【課題】小型化を図ることができ、且つコイル部品自体の形状寸法とコイル部品のインダクタンスL特性とがばらつくことを防止するコイル部品及びコイル部品の製造方法の提供。
【解決手段】図2に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第2端子電極6の側へと巻回されてゆく方向Dと、第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度は90°である。更に第2巻回部側部7Gにおける導線7の延出方向であって第2湾曲部7E−2へと向かう方向Fと第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度は90°である。
【選択図】図2

Description

本発明はコイル部品及びコイル部品の製造方法に関し、特に巻軸部と巻軸部の端部に設けられた端子電極とを有し導線が巻軸部に巻回され導線の端部が端子電極に電気的に接続されるコイル部品及びコイル部品の製造方法に関する。
従来より、巻軸部と巻軸部の端部に設けられた端子電極とを有し導線が巻軸部に巻回され導線の端部が端子電極に電気的に接続されるコイル部品が知られている。例えば、巻軸部を構成する巻芯部を備え、巻芯部の両端に端子電極を有する鍔部が設けられたドラムタイプコアの当該巻芯部に導線が巻回されて巻回部とされ、当該巻回部から導線が端子電極の方へ引き出されて端子電極に電気的に接続継線されているコイル部品が知られている。このようなコイル部品は、例えば、特開2007−115761号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2007−115761号公報
端子電極に導線を電気的に接続する方法としては、例えば圧着等の押圧継線を行う方法がある(特許文献1)。押圧継線により端子電極上で導線を潰して、端子電極から導線が極力突出していない状態として導線を端子電極に電気的に接続して継線する。当該継線された端子電極の部分は、実装基板上の導電パターンに対向配置させられ、電気的に接続される。
しかし、押圧継線すると押圧により導線が潰れ、潰れた分だけ導線が巻回部の方向へ押しやられて巻回部において巻回がほどけるように巻回部の径が広がることがある。このように巻回部の径が広がるとコイルの断面積が変わり、コイル部品自体の形状寸法及びコイル部品のインダクタンスL特性がばらつくという問題が生ずる。小型のコイル部品の要求が高まりコイル部品が小型化するにつれて、小型化されたコイル部品においては、このようなばらつきが相対的に顕著にあらわれる。
そこで、本発明は、小型化を図ることができ、且つコイル部品自体の形状寸法とコイル部品のインダクタンスL特性とがばらつくことを防止するコイル部品及びコイル部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、巻軸部と、該巻軸部の端部に設けられた端子電極と、該巻軸部に巻回され一端が該端子電極に電気的に接続された導線とを備え、該導線は、該巻軸部に巻回された巻回部と、該端子電極に電気的に接続された継線部と、該巻回部と該継線部との間の部分をなし該継線部に接続された継線部側引き出し部を有する引き出し部とを備え、該端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻軸部の該端子電極の側の表面における該巻回部の部分の該導線の延出方向と該継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であるコイル部品を提供している。
端子電極が設けられている巻軸部の側から見て、巻軸部の端子電極の側の表面における巻回部の部分の導線の延出方向と継線部側引き出し部の導線の巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であるため、押圧継線することにより押圧により導線が潰れ、潰れた分だけ導線が継線部側引き出し部の導線の延出方向へ押しやられても、当該押しやられる方向を巻回部がほどける方向ではなく巻軸部に更に導線が巻回される方向とすることができ、継線部側引き出し部に導線が押しやられる部分を集中させて継線部側引き出し部において吸収することができる。
このため、巻回部において巻回がほどけるように巻回部の径が広がることを防止することができる。この結果、巻回部の形状のばらつきを抑えることができ、コイル部品の寸法形状のばらつきを極力抑えることができる。また、コイル部品のインダクタンスL特性がばらつくことを防止することができる。
ここで、該巻軸部の該端子電極の側の表面は、平坦面からなる端子電極形成面と、平坦面からなり該端子電極形成面に平行をなし該巻回部の一部が配置される巻芯部平面とを有し、該端子電極形成面上に該端子電極が設けられ、該導線の該巻回部と該継線部側引き出し部との間の部分であって該巻回部に接続されている部分は、該巻芯部平面上において該巻回部の部分の該導線の延出方向へ延出する巻回部側部をなし、該巻回部側部は該巻芯部平面上に沿って配置されていることが好ましい。
巻軸部の端子電極の側の表面は、平坦面からなる端子電極形成面と、平坦面からなり端子電極形成面に平行をなし巻回部の一部が配置される巻芯部平面とを有し、端子電極形成面上に端子電極が設けられ、導線の巻回部と継線部側引き出し部との間の部分であって巻回部に接続されている部分は、巻芯部平面上において巻回部の部分の導線の延出方向へ延出する巻回部側部をなし、巻回部側部は巻芯部平面上に沿って配置されているため、端子電極への導線の電気的な接続を容易とすることができ、且つ接続後に巻き崩れが生じにくくすることができる。
また、該端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻回部側部における該導線の延出方向と該継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であることが好ましい。
端子電極が設けられている巻軸部の側から見て、巻回部側部における導線の延出方向と継線部側引き出し部の導線の巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であるため、継線部側引き出し部に導線が押しやられる部分をより集中させて継線部側引き出し部において吸収することができる。
また、該巻回部側部は該巻回部と接触して配置されていることが好ましい。巻回部側部は巻回部と接触して配置されているため、巻芯部平面上において巻回部側部の位置を巻回部によって位置決めすることができ、導線が押しやられる部分が巻回部側部へ移動してゆくことを極力防止することができる。
また、該継線部は該端子電極の方向へ潰されており、該継線部側引き出し部は、該継線部に接続されている部分から該端子電極が設けられていない該巻軸部の部分に対向する部分に至るまで該巻軸部の方向へ潰されていることが好ましい。
継線部は端子電極の方向へ潰されており、継線部側引き出し部は、継線部に接続されている部分から端子電極が設けられていない巻軸部の部分に対向する部分に至るまで巻軸部の方向へ潰されているため、継線部が端子電極から離間する方向へ突出することを極力防止することができ、また、継線部側引き出し部が巻軸部から離間する方向へ湾曲して膨らむことを防止することができる。このため、継線部及び継線部が継線された端子電極の部分を、実装基板上の導電パターンに対向配置させ電気的に接続する際に、継線を容易とすることができる。
また、該巻軸部の端部には鍔部が設けられ、該鍔部には該端子電極が設けられ、該継線部側引き出し部は該鍔部及び該巻軸部から離間して配置されていることが好ましい。
巻軸部の端部には鍔部が設けられ、鍔部には端子電極が設けられ、継線部側引き出し部は鍔部及び巻軸部から離間して配置されているため、当該離間して鍔部及び巻軸部から浮き上がっている状態の部分において、導線が押しやられる部分をより集中して吸収することができる。
また、該巻軸部の該端部をなす一端部と他端部とにそれぞれ鍔部が設けられ、該巻軸部の軸心に垂直をなす方向において該端子電極は該鍔部の一端側にそれぞれ設けられ、該巻軸部の該軸心は該鍔部の一端側に対する他端側に偏って配置されていることが好ましい。
巻軸部の端部をなす一端部と他端部とにそれぞれ鍔部が設けられ、巻軸部の軸心に垂直をなす方向において端子電極は鍔部の一端側にそれぞれ設けられ、巻軸部の軸心は鍔部の一端側に対する他端側に偏って配置されているため、偏った分だけ巻回部の一部が配置されている巻軸部の表面から鍔部の一端までの間の距離を長く確保することができ、当該巻回部の一部が配置されている巻軸部の表面から鍔部の一端までの間において、導線が押しやられる部分をより多く吸収する領域をより大きく確保することができる。
また、該巻回部の一部を覆う樹脂部が設けられていることが好ましい。巻回部の一部を覆う樹脂部が設けられているため、巻回部の巻回状態を保持することができ、巻回部において巻回がほどけるように巻回部の径が広がることを長期に渡り防止することができる。
また、該端子電極は第1端子電極と第2端子電極とからなり、該継線部は該導線の一端が該第1端子電極に電気的に接続されてなる第1継線部と該導線の他端が該第2端子電極に電気的に接続されてなる第2継線部とを有し、該引き出し部は該第1継線部に接続された第1継線部側引き出し部と該第2継線部に接続された第2継線部側引き出し部とを有し、該第1端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻軸部の該第1端子電極の側の表面における該巻回部の部分の該導線の延出方向と該第1継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は鈍角をなし、該第2端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻軸部の該第2端子電極の側の表面における該巻回部の部分の該導線の延出方向と該第2継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であることが好ましい。
第1端子電極が設けられている巻軸部の側から見て、巻軸部の第1端子電極の側の表面における巻回部の部分の導線の延出方向と第1継線部側引き出し部の導線の巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は鈍角をなし、第2端子電極が設けられている巻軸部の側から見て、巻軸部の第2端子電極の側の表面における巻回部の部分の導線の延出方向と第2継線部側引き出し部の導線の巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であるため、第1端子電極、第2端子電極が設けられている巻軸部の側から見て、点対称形状ではない形状とすることができ、コイル部品に方向性が要求される場合に方向付けされたコイル部品とすることができる。
また、該巻回部側部と該継線部側引き出し部とは該導線が湾曲してなる湾曲部により連結されていることが好ましい。
巻回部側部と継線部側引き出し部とは導線が湾曲してなる湾曲部により連結されているため、巻回部と継線部との間の導線の部分にストレスを極力かけないようにすることができる。
また、本発明は、第1端子電極と第2端子電極とが設けられた巻軸部を用意する工程と、該第1端子電極に導線の一端寄りの部分を電気的に接続して該導線の第1継線部とする工程と、該巻軸部に該導線の該第1継線部よりも他端寄りの部分を巻回し巻回した該導線の部分を巻回部とする工程と、該巻回部よりも該導線の他端寄りの部分であって該巻回部に接続されている部分を巻回部側部とし該巻回部側部よりも該導線の他端寄りの部分であって該巻回部側部に接続されている部分を第2継線部側引き出し部とし該第2継線部側引き出し部よりも該導線の他端寄りの部分であって該第2継線部側引き出し部に接続されている部分を第2継線部としたときに、該巻回部側部を導線固定冶具によって保持した状態で該第2継線部を該第2端子電極上に配置させる第2端子電極配置工程と、該第2継線部を該第2端子電極に押圧継線することにより該第2継線部を該第2端子電極に電気的に接続する第2端子電極継線工程とを有するコイル部品の製造方法を提供している。
巻回部よりも導線の他端寄りの部分であって巻回部に接続されている部分を巻回部側部とし、巻回部側部よりも導線の他端寄りの部分であって巻回部側部に接続されている部分を第2継線部側引き出し部とし、第2継線部側引き出し部よりも導線の他端寄りの部分であって第2継線部側引き出し部に接続されている部分を第2継線部としたときに、巻回部側部を導線固定冶具によって保持した状態で第2継線部を第2端子電極上に配置させる第2端子電極配置工程と、第2継線部を第2端子電極に押圧継線することにより第2継線部を第2端子電極に電気的に接続する第2端子電極継線工程とを有するため、第2継線部を第2端子電極に押圧継線することにより導線が潰れ、潰れた分だけ導線が第2継線部側引き出し部の導線の延出方向へ押しやられても、導線固定冶具で巻回部側部を固定しているため、第2継線部側引き出し部に導線が押しやられる部分を集中させて第2継線部側引き出し部において吸収することができる。
このため、巻回部において巻回がほどけるように巻回部の径が広がることを防止することができる。この結果、巻回部の形状のばらつきを抑えることができ、コイル部品の寸法形状のばらつきを極力抑えることができる。また、コイル部品のインダクタンスL特性がばらつくことを防止することができる。
ここで、該第2端子電極配置工程では、該第2端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻軸部の該第2端子電極の側の表面における該巻回部の部分の該導線の延出方向と、該第2継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度が90°以下となるように、該導線の該第2継線部を該第2端子電極上に配置させることが好ましい。
第2端子電極配置工程では、第2端子電極が設けられている巻軸部の側から見て、巻軸部の第2端子電極の側の表面における巻回部の部分の導線の延出方向と、第2継線部側引き出し部の導線の巻回部へ向かう延出方向とのなす角度が90°以下となるように、導線の第2継線部を第2端子電極上に配置させるため、第2継線部を第2端子電極に押圧継線することにより導線が潰れ、潰れた分だけ導線が第2継線部側引き出し部の導線の延出方向へ押しやられても、当該押しやられる方向を巻回部がほどける方向ではなく巻軸部に更に導線が巻回される方向とすることができ、導線固定冶具で巻回部側部を固定していることと相まって、第2継線部側引き出し部に導線が押しやられる部分を集中させて第2継線部側引き出し部において吸収することができる。
また、該巻回部側部は該導線固定冶具の先端部により保持され、該先端部はR加工が施されているか又はC面加工が施されていることが好ましい。巻回部側部は導線固定冶具の先端部により保持され、先端部はR加工が施されているか又はC面加工が施されているため、導線を導線固定冶具の先端部において折り曲げたときに導線が損傷することを防止することができる。
また、第2端子電極継線工程では、該第2継線部を該端子電極の方向へ潰すと共に、該第2継線部側引き出し部を、該第2継線部に接続されている部分から該第2端子電極が設けられていない該巻軸部の部分に対向する部分に至るまで該巻軸部の方向へ潰すことが好ましい。
第2端子電極継線工程では、該第2継線部を該端子電極の方向へ潰すと共に、該第2継線部側引き出し部を、該第2継線部に接続されている部分から該第2端子電極が設けられていない該巻軸部の部分に対向する部分に至るまで該巻軸部の方向へ潰すため、第2継線部が第2端子電極から離間する方向へ突出することを極力防止することができ、また、第2継線部側引き出し部が巻軸部から離間する方向へ湾曲して膨らむことを防止することができる。このため、第2継線部及び第2継線部が継線された第2端子電極の部分を、実装基板上の導電パターンに対向配置させ電気的に接続する際に、継線を容易とすることができる。
以上より、本発明は、小型化を図ることができ、且つコイル部品自体の形状寸法とコイル部品のインダクタンスL特性とがばらつくことを防止するコイル部品及びコイル部品の製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態によるコイル部品、コイル部品の製造方法について説明する。先ず、コイル部品について図1乃至図3に基づき説明する。コイル部品1は高周波用として用いられ、後述のコイル部品の製造方法によって製造される。コイル部品1は、図1に示されるように、巻芯部3を有するドラムタイプコア2と、当該巻芯部3に巻回される導線7と、樹脂部8とを有している。
ドラムタイプコア2はセラミックからなり、長手方向に直交する断面が略長方形の巻芯部3と、巻芯部3の長手方向両端に設けられ略同一形状の鍔部4、4とを有して構成されている。巻芯部3には1本の導線7が巻回されている。以下、ドラムタイプコア2の両側に位置している鍔部4は同一形状であるため、特に明記しない限り片側のみで説明する。ドラムタイプコア2は巻軸部に相当する。
ここで、巻芯部3の長手方向をX軸方向とし、図2の右側から左側へ向かう方向をX軸プラス方向とし、図2の左側から右側へ向かう方向をX軸マイナス方向と定義して説明する。また、図2における巻芯部3の幅方向、即ち図2における上下方向をY軸方向とし、図2の下側から上側へ向かう方向をY軸プラス方向とし、図2の上側から下側へ向かう方向をY軸マイナス方向と定義して説明する。また、X軸方向とY軸方向とに直交する方向をZ軸方向とし、図3の下側から上側へ向かう方向をZ軸プラス方向とし、図3の上側から下側へ向かう方向をZ軸マイナス方向と定義して説明する。従って、巻芯部3の上面3A、下面3B(図1)はそれぞれX軸とY軸とにより規定されるXY平面に平行をなす位置関係をなし、X軸方向に平行な巻芯部3の一対の側面3C、3D(図2)はそれぞれX軸とZ軸とにより規定されるXZ平面に平行をなす位置関係をなす。
一対の鍔部4、4は、X軸方向における巻芯部3の両端において巻芯部3と一体的に設けられている。鍔部4は略直方体形状をなしており、Y軸方向における鍔部4の幅は同方向における巻芯部3の幅と同一であり、Z軸プラス方向とZ軸マイナス方向とのみにおいて鍔部4は巻芯部3の図3に示される上面3A、下面3Bからそれぞれ突出している。また、巻芯部3の軸心はZ軸マイナス方向へ偏って配置されている。このため、鍔部4がZ軸プラス方向において巻芯部3の上面3Aから突出する突出高さは、鍔部4がZ軸マイナス方向において巻芯部3の図3に示される下面3Bから突出する突出高さよりも大きく構成されている。
鍔部4は6つの面4A〜4Fを有している。頂面4Aと底面4Bとは、Z軸方向において互いに対向している。第1の側面4Cと第2の側面4Dとは、Y軸方向において互いに対向している。また、外端面4Eと内側面4Fとは、X軸方向において互いに対向している。内側面4Fは巻芯部3側に位置する面である。鍔部4の頂面4Aは巻芯部3の上面3Aと平行な位置関係をなしている。頂面4Aは端子電極形成面に相当し、巻芯部3の上面3Aは巻芯部平面に相当する。
コイル部品1の寸法は、小さいものではX軸方向における長さは1.0mm程度、Y軸方向における長さは0.5mm程度、Z軸方向における長さは0.5mm程度であり、小さいものでは、X軸方向における長さは1.6mm程度、Y軸方向における長さは0.8mm程度、X軸方向における長さは0.8mm程度である。
鍔部4、4には第1端子電極5と第2端子電極6とが設けられている。第1端子電極5、第2端子電極6は、それぞれ頂面4A全面から第1の側面4C、第2の側面4D、外端面4E、内側面4Fの一部であって頂面4A近傍部分に至るまで形成されており、それぞれAgが塗布され焼き付けられ、その上にNiめっきが施され、さらにその上にSnめっきが施されて設けられている。
導線7は巻芯部3の長手方向の略中央部分に巻回されている。導線7は周囲を絶縁被覆された銅線からなり、コイル部品1の上述の寸法の小さいものでは、銅線の径が20μm〜70μm、絶縁被覆の厚さが3μm〜6μm程度であり、上述の寸法の大きいものでは、銅線の径が20μm〜90μm、絶縁被覆の厚さが3μm〜6μm程度である。
導線7は巻回部7Aと継線部7B、7Cと引き出し部7D、7Eと巻回部側部7F、7Gと湾曲部7H、7Iとを有する。巻回部7Aは、一方の鍔部4から他方の鍔部4に向かって巻芯部3に巻回されている部分である。より詳細には巻回部7Aは、巻芯部3の表面を構成する上面3A、下面3B、側面3C、側面3Dのうちの上面3A、下面3Bにおいては当該上面3A、下面3Bに沿って上面3A、下面3BのY軸方向における一端縁から他端縁に至るまで導線7が配置されている部分である。また巻回部7Aは、側面3C、側面3Dにおいては当該側面3C、側面3Dに沿って側面3C、側面3DのZ軸方向における一端縁から他端縁に至るまで導線7が配置されている部分である。従って、例えば、上面3Aに沿ってY軸方向の一端縁から他端縁寄りの途中の部分まで配置されている導線7の部分は巻回部7Aには含まれない。巻回部7Aにおいては、導線7間に間隔を隔てずに互いに当接した状態で導線7が巻回されている。
継線部7B、7Cはコイル部品1を構成する導線7の一端部、他端部をなす部分であり、第1端子電極5、第2端子電極6に押圧継線された部分、より具体的には、第1端子電極5、第2端子電極6に熱圧着された部分である。第1端子電極5に熱圧着された導線7の一端部は第1継線部7Bをなし、第2端子電極6に熱圧着された導線7の他端部は第2継線部7Cをなす。第1継線部7B、第2継線部7Cはそれぞれ第1端子電極5、第2端子電極6の方向、即ち、Z軸マイナス方向へ潰されている。
引き出し部7D、7Eは、継線部7B、7Cに接続されている巻回部7A寄りの導線7の部分をなす継線部側引き出し部7D−1、7E−1と、継線部側引き出し部に接続されている巻回部7A寄りの導線7の部分をなす湾曲部7D−2、7E−2とを有している。第1継線部7Bに接続されている巻回部7A寄りの導線7の部分は第1継線部側引き出し部7D−1をなし、第2継線部7Cに接続されている巻回部7A寄りの導線7の部分は第2継線部側引き出し部7E−1をなす。第1継線部側引き出し部7D−1に接続されている巻回部7A寄りの導線7の部分は第1湾曲部7D−2をなし、第2継線部側引き出し部7E−1に接続されている巻回部7A寄りの導線7の部分は第2湾曲部7E−2をなす。
第1継線部側引き出し部7D−1、第2継線部側引き出し部7D−2は、それぞれ第1継線部7B、第2継線部7Cに接続されている部分から、巻芯部3に対向する部分であって図2、図3に示されるようにX軸方向における第1継線部7Bと巻回部7Aとの略中間位置の部分、第2継線部7Cと巻回部7Aとの略中間位置の部分にそれぞれ至るまで、巻芯部3の方向、即ちZ軸マイナス方向へ潰されている。このため、前述のように第1継線部7B、第2継線部7Cがそれぞれ第1端子電極5、第2端子電極6の方向へ潰されていることと相まって、第1継線部7B、第2継線部7Cが第1端子電極5、第2端子電極6から離間する方向たるZ軸プラス方向へ突出することを極力防止することができる。また、第1継線部側引き出し部7D−1、第2継線部側引き出し部7D−2が巻芯部3から離間する方向たるZ軸プラス方向へ第1端子電極5、第2端子電極6よりも湾曲して膨らむことを防止することができる。この結果、第1継線部7B、第2継線部7C、及び第1継線部7B、第2継線部7Cが継線された第1端子電極5、第2端子電極6の部分を、図示せぬ実装基板上の導電パターンに対向配置させ電気的に接続する際に、継線を容易とすることができる。
巻回部側部7F、7Gは、巻回部7Aに接続されている導線7の部分であり、より具体的には、図2に示されるように、巻芯部3の上面3Aに沿ってY軸方向の一端縁から他端縁寄りの途中の部分まで配置されている導線7の部分により構成されている。巻回部7Aに接続されている巻回部側部7F、7Gの一端に対する他端は、継線部側引き出し部7D−1、7E−1に接続されている湾曲部7D−2、7E−2の一端に対する他端に接続されている。第1湾曲部7D−2の他端に接続されている巻回部側部は第1巻回部側部7Fをなし、第2湾曲部7E−2の他端に接続されている巻回部側部は第2巻回部側部7Gをなす。
第1巻回部側部7Fは、図2に示される巻芯部3の上面3Aの上側の端縁から第1端子電極5へ向かって、巻回部7Aを構成する導線7から離間すると共にZ軸プラス方向へ離間している。そして、第1湾曲部7D−2においてX軸マイナス方向へ導線7は湾曲し第1継線部側引き出し部7D−1は略X軸マイナス方向へ延出し、第1継線部7Bは第1端子電極5に継線されている。
図2に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第1端子電極5の側へと巻回されてゆく方向Aと、第1継線部側引き出し部7D−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Bとのなす角度は略120°程度である。更に図2に示されるように、第1巻回部側部7Fにおける導線7の延出方向であって第1湾曲部7D−2へと向かう方向Cと第1継線部側引き出し部7D−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Bとのなす角度は略150°程度である。
第2巻回部側部7Gは、巻芯部3の上面3A上において巻回部7Aを構成する導線7の部分と平行に延出し、且つ導線7の側面が互いに接触するように配置されている。そして、第2湾曲部7E−2においてXプラス軸方向へ導線7は緩やかに湾曲すると共に巻芯部3の上面3Aから離間し、第2継線部側引き出し部7E−1は巻芯部3の上面3A及び鍔部4から離間した空中の位置においてX軸マイナス方向へ延出し、第2継線部7Cは第2端子電極6に継線されている。
図2に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第2端子電極6の側へと巻回されてゆく方向Dと、第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度は90°である。更に図2に示されるように、第2巻回部側部7Gにおける導線7の延出方向であって第2湾曲部7E−2へと向かう方向Fと第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度は90°である。
樹脂部8は、図1等に示されるように、Z軸方向における鍔部4の中央位置よりもZ軸マイナス方向へ寄った位置から、それよりもZ軸マイナス方向寄りのドラムタイプコア2の部分及び巻回部7Aの部分が、樹脂槽に浸漬させられることにより当該部分を覆うように設けられている。樹脂部8のZ軸マイナス方向における端面は平坦面になっており、基板上にコイル部品1を実装する際に、図示せぬノズルがコイル部品1の樹脂部8の当該平坦面に吸着することができるように構成されている。
上述のように図2に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第2端子電極6の側へと巻回されてゆく方向Dと、第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度は90°になっているため、押圧継線することにより押圧により導線7が潰れ、潰れた分だけ導線7が第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の延出方向へ押しやられても、当該押しやられる方向を巻回部7Aがほどける方向ではなく巻芯部3に更に導線7が巻回される方向とすることができ、第2継線部側引き出し部7E−1に導線7が押しやられる部分を集中させて第2継線部側引き出し部7E−1において吸収することができる。
このため、巻回部7Aにおいて巻回がほどけるように巻回部7Aの径が広がることを防止することができる。この結果、巻回部7Aの形状のばらつきを抑えることができ、コイル部品1の寸法形状のばらつきを極力抑えることができる。また、コイル部品1のインダクタンスL特性がばらつくことを防止することができ、例えば、インダクタンスL特性が10nH(ナノヘンリー)のときに交差を±2%以内とすることができる。
更に図2に示されるように、第2巻回部側部7Gにおける導線7の延出方向であって第2湾曲部7E−2へと向かう方向Fと第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度は90°になっているため、第2継線部側引き出し部7E−1に導線7が押しやられる部分をより集中させて第2継線部側引き出し部7E−1において吸収することができる。
また、端子電極形成面と端子電極形成面に平行をなす巻芯部平面とを有し、端子電極形成面上に第2端子電極6が設けられ、第2巻回部側部7E−1は巻芯部平面上に沿って配置されているため、第2端子電極6への導線7の電気的な接続を容易とすることができ、且つ接続後に巻き崩れが生じにくくすることができる。
また、第2巻回部側部7Gは巻回部7Aと接触して配置されているため、巻芯部平面上において第2巻回部側部7Gの位置を巻回部7Aによって位置決めすることができ、導線7が押しやられる部分が第2巻回部側部7Gへ移動してゆくことを極力防止することができる。
また、巻芯部3の端部には鍔部4が設けられ、鍔部4には第2端子電極6が設けられ、第2継線部側引き出し部7E−1は鍔部4及び巻芯部3から離間して配置されているため、当該離間して鍔部4及び巻芯部3から浮き上がっている状態の第2継線部側引き出し部7E−1の部分において、導線7が押しやられる部分をより集中して吸収することができる。
また、巻芯部3の軸心はZ軸マイナス方向へ偏って配置されており、鍔部4がZ軸プラス方向において巻芯部3の上面3Aから突出する突出高さは、鍔部4がZ軸マイナス方向において巻芯部3の下面3Bから突出する突出高さよりも大きく構成されているため、偏った分だけ巻回部7Aの一部が配置されている巻芯部3の表面から鍔部4の一端までの間の距離を長く確保することができ、巻回部7Aの一部が配置されている巻芯部3の上面3Aから鍔部4の一端までの間において、導線7が押しやられる部分をより多く吸収する領域を、より大きく確保することができる。
また、巻回部7Aの一部を覆う樹脂部8が設けられているため、巻回部7Aの巻回状態を保持することができ、巻回部7Aにおいて巻回がほどけるように巻回部7Aの径が広がることを長期に渡り防止することができる。
また、図2に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第1端子電極5の側へと巻回されてゆく方向Aと、第1継線部側引き出し部7D−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Bとのなす角度は鈍角になっているため、コイル部品1をXY平面において点対称形状ではない形状とすることができ、コイル部品1に方向性が要求される場合に、方向付けされたコイル部品1とすることができる。
また、第2巻回部側部7Gと第2継線部側引き出し部7E−1とは導線7が湾曲してなる第2湾曲部7E−2により連結されているため、巻回部7Aと継線部との間の導線7の部分にストレスを極力かけないようにすることができる。
次に、コイル部品の製造装置101について図4乃至図10に基づき説明する。コイル部品の製造装置101は、ドラムタイプコア2の巻芯部3の軸心を回転軸としてドラムタイプコア2を回転させることにより導線7を巻芯部3に巻回させるいわゆるスピンドル巻線装置と、ワイヤクランプ130と、ヒータチップ111(図5等)と、図示せぬカッターと、導線固定冶具(図8等)とを有して構成されている。スピンドル巻線装置は、図4に示されるように、コイル部品1のドラムタイプコア2を挟持するためのチャック110を有している。また、コイル部品の製造装置101は、導線7を供給しチャック110に支持されたドラムタイプコア2に導線7を巻回するためのノズル120を備えている。
チャック110は、図4に示されるように、ドラムタイプコア2の一方の鍔部4を挟持することができるように構成されている。また、チャック110は図示せぬ回転装置により支持されており、チャック110に挟持されたドラムタイプコア2の巻芯部3の軸心を回転軸として回転するように構成されている。導線7をドラムタイプコア2の巻芯部3に巻回するときに、ドラムタイプコア2をチャック110で挟持した状態で回転することにより、ドラムタイプコア2も巻芯部3の軸心を回転軸として回転し、ノズル120から繰出される導線7が巻芯部3に巻回される。
ワイヤクランプ130は、ノズル120からそれぞれ繰出された導線7の一端寄りの部分を狭持可能であり、ワイヤクランプ130に狭持された導線7の一端側は、ワイヤクランプ130に対して移動不能に固定される。従って、後述のようにノズル120を移動させているときには、導線7の一端は固定されているため、ノズル120の移動に伴って導線7がノズル120からそれぞれ繰出される。
ノズル120は1本設けられており、その先端から導線7を繰出し可能に構成されている。ノズル120は、図示せぬノズル駆動手段に支持されており、その先端がチャック110に支持されたドラムタイプコア2の巻芯部3の軸心に垂直な方向に指向した状態を維持しながら、3次元空間内を任意の方向へ移動可能である。
ヒータチップ111は、ドラムタイプコア2の鉛直上方に設けられており、3次元空間内を任意の方向へ移動可能である。ヒータチップ111は後述のように鉛直下方へ移動し、導線7の継線部7B、7Cを端子電極5、6に押圧し加熱することにより、導線7の絶縁被覆を剥離し、導線7を端子電極5、6に電気的に接続して継線するように構成されている。
図示せぬカッターは導線7を切断可能である。図示せぬカッターは3次元方向において任意の方向へ移動可能であり、導線7を切断するとき以外は後退して引込んだ状態となっており、ノズル120及びノズル120から繰出される導線7とは干渉しないように構成されている。
導線固定冶具は、図8等に示されるように略長方形の板状をした押さえ部112を有しており、押さえ部112の先端部112AはR加工が施されている。押さえ部112の先端部112Aで第2巻回部側部7Gを保持することができる。また、押さえ部112の下面(図8に示される112の反対側の面)は平坦面により構成されている。押さえ部112は、ステンレスや、鋼や、弾性変形しにくいゴム、テフロン等の、導線7に対して傷付けにくく且つ銅よも硬く導線7を折り曲げ易い材料により構成されている。
次に、コイル部品の製造方法について説明する。コイル部品の製造方法では、先ず、第1端子電極5と第2端子電極6とが設けられたドラムタイプコア2を用意する。次に、図4に示されるように、チャック110によってドラムタイプコア2の一方の鍔部4を挟持することによりチャック110でドラムタイプコア2を支持する。
次に、図4に示されるように、ノズル120から導線7を繰出し、導線7をワイヤクランプ130で挟持して導線7の一端寄りの部分をチャック110に対して固定する。そして、ノズル120から導線7を繰出しながら、導線7の第1継線部7Bを第1端子電極5上に配置する。
次に、ヒータチップ111を鉛直下方へ移動させ、導線7の第1継線部7Bを第1端子電極5に押圧し加熱することにより押圧継線たる熱圧着を行い、導線7の絶縁被覆を剥離し、導線7の第1継線部7Bを第1端子電極5に電気的に接続して継線する。熱圧着では、第1継線部7Bを第1端子電極5の方向たるZ軸マイナス方向へ潰すと共に、第1継線部側引き出し部7D−1を、第1継線部7Bに接続されている部分から、巻芯部3に対向する部分であって図2、図3に示されるようにX軸方向における第1継線部7Bと巻回部7Aとの略中間位置の部分にそれぞれ至るまで、巻芯部3の方向、即ちZ軸マイナス方向へ潰す。次に、図示せぬカッターにより、第1継線部7Bよりもワイヤクランプ130寄りの導線7の部分を切断して図6に示されるような状態とする。
次に、図7に示されるように、チャック110に支持されたドラムタイプコア2の巻芯部3の軸心を回転軸としてドラムタイプコア2とチャック110とを回転させながら、ノズル120をドラムタイプコア2の巻芯部3の軸方向へ移動させて巻芯部3に導線7を巻回して導線7の巻回部7Aを形成する。
次に、第2端子電極配置工程を行う。第2端子電極配置工程では、先ず、図8に示されるように、巻芯部3の上面3A上において巻芯部3のY軸方向における幅の略半分程度の位置に至るまで導線7をY軸プラス方向に引き出し、導線固定冶具の押さえ部112の先端部112Aで第2巻回部側部7Gの部分を保持固定する。保持固定は、導線7が傷付かず、変形しない程度に当該先端部112Aで押さえることにより行われる。
次に、導線固定冶具で固定保持している導線7の部分よりもノズル120寄りの部分をワイヤクランプ130でクランプし、図8に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第2端子電極6の側へと巻回されてゆく方向D(図2)と、第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向E(図2)とのなす角度が90°となるように、即ち、第2巻回部側部7Gにおける導線7の延出方向であって第2湾曲部7E−2へと向かう方向F(図2)と第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度が90°となるように、ワイヤクランプ130を移動させて、導線7の第2継線部7Cを第2端子電極6上に配置させる。以上が第2端子電極配置工程である。
次に、第2端子電極継線工程を行う。第2端子電極継線工程では、図9に示されるように、ヒータチップ111を鉛直下方へ移動させ、導線7の第2継線部7Cを第2端子電極6に押圧し加熱することにより押圧継線たる熱圧着を行い、導線7の絶縁被覆を剥離し、導線7の第2継線部7Cを第2端子電極6に電気的に接続する。熱圧着では、第2継線部7Cを第2端子電極6の方向たるZ軸マイナス方向へ潰すと共に、第2継線部側引き出し部7D−2を、第2継線部7Cに接続されている部分から、巻芯部3に対向する部分であって図2、図3に示されるようにX軸方向における第2継線部7Cと巻回部7Aとの略中間位置の部分にそれぞれ至るまで、巻芯部3の方向、即ちZ軸マイナス方向へ潰す。以上が第2端子電極継線工程である。
次に、図示せぬカッターにより、第2継線部7Cよりもワイヤクランプ130寄りの導線7の部分を切断して図10に示されるような状態とする。そして、ドラムタイプコア2の鍔部4のZ軸方向における中央位置よりもZ軸マイナス方向へ寄った位置から、それよりもZ軸マイナス方向寄りのドラムタイプコア2の部分及び巻回部7Aの部分に樹脂部8を設ける。樹脂部8を設ける方法としては、例えば、樹脂でコーティングする方法や、樹脂フィルムを貼り付ける方法が採られる。以上の工程を経てコイル部品1が製造される。
第2巻回部側部7Gを導線固定冶具によって保持した状態で第2継線部7Cを第2端子電極6上に配置させる第2端子電極配置工程と、第2継線部7Cを第2端子電極6に押圧継線することにより第2継線部7Cを第2端子電極6に電気的に接続する工程とを有するため、第2継線部7Cを第2端子電極6に押圧継線することにより導線7が潰れ、潰れた分だけ導線7が第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の延出方向へ押しやられても、導線固定冶具で第2巻回部側部7Gを固定しているため、第2継線部側引き出し部7E−1に導線7が押しやられる部分を集中させて第2継線部側引き出し部7E−1において吸収することができる。
このため、巻回部7Aにおいて巻回がほどけるように巻回部7Aの径が広がることを防止することができる。この結果、巻回部7Aの形状のばらつきを抑えることができ、コイル部品1の寸法形状のばらつきを極力抑えることができる。また、コイル部品1のインダクタンスL特性がばらつくことを防止することができる。
また、第2端子電極配置工程では、図8に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第2端子電極6の側へと巻回されてゆく方向Dと、第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度が略90°程度となるように、即ち、第2巻回部側部7Gにおける導線7の延出方向であって第2湾曲部7E−2へと向かう方向Fと第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度が略90°となるように、ワイヤクランプ130を移動させて、導線7の第2継線部7Cを第2端子電極6上に配置させるため、第2継線部7Cを第2端子電極6に押圧継線することにより導線7が潰れ、潰れた分だけ導線7が第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の延出方向へ押しやられても、当該押しやられる方向を巻回部7Aがほどける方向ではなく巻軸部に更に導線7が巻回される方向とすることができ、導線固定冶具で第2巻回部側部7Gを固定していることと相まって、第2継線部側引き出し部7E−1に導線7が押しやられる部分を集中させて第2継線部側引き出し部7E−1において吸収することができる。
また、第2巻回部側部7Gは導線固定冶具の押さえ部112の先端部112Aにより保持され、先端部112AはR加工が施されているため、導線7を導線固定冶具の先端部112Aにおいて折り曲げたときに導線7が損傷することを防止することができる。
また、巻芯部3の上面3Aは平坦面により構成され、押さえ部112の下面は平坦面により構成されているため、第2端子電極配置工程において、導線固定冶具の押さえ部112の先端部112Aで第2巻回部側部7Gとなる導線7の部分を保持固定する際に、平坦面と平坦面とで第2巻回部側部7Gを挟むことができ、安定して第2巻回部側部7Gを保持することができる。
本発明によるコイル部品、コイル部品の製造方法は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、図2に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第2端子電極6の側へと巻回されてゆく方向Eと、第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Dとのなす角度は90°になっており、更に図2に示されるように、第2巻回部側部7Gにおける導線7の延出方向であって第2湾曲部7E−2へと向かう方向Fと第2継線部側引き出し部7E−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Eとのなす角度は90°になっていたが、これらの角度は90°に限定されず、鋭角でもよい。
また、図2に示される平面図で見たときに、巻芯部3の上面3Aにおける巻回部7Aの部分の導線7の延出方向であって巻芯部3に更に導線7が巻芯部3の長手方向中心側から第1端子電極5の側へと巻回されてゆく方向Aと、第1継線部側引き出し部7D−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Bとのなす角度を90°とし、更に図2に示されるように、第1巻回部側部7Fにおける導線7の延出方向であって第1湾曲部7D−2へと向かう方向Cと第1継線部側引き出し部7D−1の導線7の巻回部7Aへ向かう延出方向Bとのなす角度を90°として、コイル部品を図2に示される平面図で見たときに点対称形状として、方向性のない構成としてもよい。
また、第2巻回部側部7Gは、巻芯部3の上面3A上において巻回部7Aを構成する導線7の部分と平行に延出し、且つ導線7の側面が互いに接触するように配置されていたが、このような構成に限定されず、例えば、巻芯部3の上面3Aに接続されている巻芯部3の側面3Dの図1に示される上端縁から、上面3A上に沿わずに上面3Aに対して離間するようにし、巻回部7Aに対して第2巻回部側部7Gを非接触として第2巻回部側部7Gを構成し、更に、第2継線部側引き出し部7E−1を鍔部4及び巻芯部3から離間させて配置させてもよい。
また、押圧継線の方法としては、ヒータチップ111による熱圧着が行われたが、これに限定されない。例えば、ホーンとアンビルとでドラムタイプコア2の鍔部4、及び鍔部4の金属端子5、6上に配置された継線部7B、7Cを挟持した状態として超音波振動させる超音波溶接を行ってもよい。このことにより導線7を構成する銅線と金属端子5、6との間に固相拡散が起こり、導線7と金属端子5、6とが電気的に接合される。より具体的には、ドラムタイプコア2はアンビルに固定され、導線7はホーンと同調して振動する。振動の初期段階で接合界面の酸化皮膜や汚れが取り除かれ、予め設定された発振時間またはエネルギーに達すると、導線7と金属端子5、6との電気的接合が完了する。
また、巻軸部はドラムタイプコア2により構成されたがこれに限定されない。また、ドラムタイプコア2の巻芯部3は、その長手方向に直交する断面が略長方形をなしていたが、この形状に限定されない。また巻回部7Aにおいては、導線7間に間隔を隔てずに互いに当接した状態で巻回されていたが、所定の間隔で互いに離間させて巻回してもよい。
また、コイル部品の製造装置101は、ドラムタイプコア2の巻芯部3の軸心を回転軸としてドラムタイプコア2を回転させることにより導線7を巻芯部3に巻回させるいわゆるスピンドル巻線装置を有していたが、これに限定されず、フライヤー巻線装置を有する構成であってもよい。また、押さえ部112の先端部112AはR加工が施されていたが、これに限定されず、例えばR加工に代えてC面加工が施されていてもよい。
また、ドラムタイプコア2の鍔部4のZ軸方向における中央位置よりもZ軸マイナス方向へ寄った位置から、それよりもZ軸マイナス方向寄りのドラムタイプコア2の部分及び巻回部7Aの部分に樹脂部8を設けたが、樹脂部8を設ける方法としては、例えば、樹脂でコーティングする方法や、樹脂フィルムを貼り付ける方法が採られてもよい。
本発明のコイル部品は、コイル部品自体の形状寸法とコイル部品のインダクタンスL特性とについてばらつきが少ないことが要求される小型のコイル部品の分野において極めて有用である。
本実施の形態によるコイル部品を示す斜視図。 本実施の形態によるコイル部品を示す平面図。 本実施の形態によるコイル部品を示す側面図。 本実施の形態によるコイル部品の製造方法において第1継線部を第1端子電極上に配置させた様子を示す平面図。 本実施の形態によるコイル部品の製造方法において第1継線部を第1端子電極に熱圧着させている様子を示す平面図。 本実施の形態によるコイル部品の製造方法において第1継線部よりも導線のワイヤクランプ側を切断した様子を示す平面図。 本実施の形態によるコイル部品の製造方法において巻芯部に導線を巻回させている様子を示す平面図。 本実施の形態によるコイル部品の製造方法の第2端子電極配置工程を示す平面図。 本実施の形態によるコイル部品の製造方法において第2継線部を第2端子電極に熱圧着させている様子を示す平面図。 本実施の形態によるコイル部品の製造方法において第2継線部よりも導線のワイヤクランプ側を切断した様子を示す平面図。
符号の説明
1 コイル部品
2 ドラムタイプコア
3 巻芯部
3A 上面
4 鍔部
5 第一金属端子
6 第二金属端子
7 導線
7A 巻回部
7B 第1継線部
7C 第2継線部
7D−1 第1継線部側引き出し部
7D−2 第1湾曲部
7E−1 第2継線部側引き出し部
7E−2 第2湾曲部
7F 第1巻回部側部
7G 第2巻回部側部
8 樹脂部
111 ヒータチップ
112 押さえ部
112A 先端部

Claims (14)

  1. 巻軸部と、
    該巻軸部の端部に設けられた端子電極と、
    該巻軸部に巻回され一端が該端子電極に電気的に接続された導線とを備え、
    該導線は、該巻軸部に巻回された巻回部と、該端子電極に電気的に接続された継線部と、該巻回部と該継線部との間の部分をなし該継線部に接続された継線部側引き出し部を有する引き出し部とを備え、
    該端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻軸部の該端子電極の側の表面における該巻回部の部分の該導線の延出方向と該継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であることを特徴とするコイル部品。
  2. 該巻軸部の該端子電極の側の表面は、平坦面からなる端子電極形成面と、平坦面からなり該端子電極形成面に平行をなし該巻回部の一部が配置される巻芯部平面とを有し、
    該端子電極形成面上に該端子電極が設けられ、
    該導線の該巻回部と該継線部側引き出し部との間の部分であって該巻回部に接続されている部分は、該巻芯部平面上において該巻回部の部分の該導線の延出方向へ延出する巻回部側部をなし、該巻回部側部は該巻芯部平面上に沿って配置されていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 該端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻回部側部における該導線の延出方向と該継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であることを特徴とする請求項2記載のコイル部品。
  4. 該巻回部側部は該巻回部と接触して配置されていることを特徴とする請求項3記載のコイル部品。
  5. 該継線部は該端子電極の方向へ潰されており、該継線部側引き出し部は、該継線部に接続されている部分から該端子電極が設けられていない該巻軸部の部分に対向する部分に至るまで該巻軸部の方向へ潰されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一記載のコイル部品。
  6. 該巻軸部の端部には鍔部が設けられ、該鍔部には該端子電極が設けられ、該継線部側引き出し部は該鍔部及び該巻軸部から離間して配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一記載のコイル部品。
  7. 該巻軸部の該端部をなす一端部と他端部とにそれぞれ鍔部が設けられ、該巻軸部の軸心に垂直をなす方向において該端子電極は該鍔部の一端側にそれぞれ設けられ、該巻軸部の該軸心は該鍔部の一端側に対する他端側に偏って配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一記載のコイル部品。
  8. 該巻回部の一部を覆う樹脂部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一記載のコイル部品。
  9. 該端子電極は第1端子電極と第2端子電極とからなり、該継線部は該導線の一端が該第1端子電極に電気的に接続されてなる第1継線部と該導線の他端が該第2端子電極に電気的に接続されてなる第2継線部とを有し、該引き出し部は該第1継線部に接続された第1継線部側引き出し部と該第2継線部に接続された第2継線部側引き出し部とを有し、
    該第1端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻軸部の該第1端子電極の側の表面における該巻回部の部分の該導線の延出方向と該第1継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は鈍角をなし、該第2端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻軸部の該第2端子電極の側の表面における該巻回部の部分の該導線の延出方向と該第2継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度は90°以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一記載のコイル部品。
  10. 該巻回部側部と該継線部側引き出し部とは該導線が湾曲してなる湾曲部により連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一記載のコイル部品。
  11. 第1端子電極と第2端子電極とが設けられた巻軸部を用意する工程と、
    該第1端子電極に導線の一端寄りの部分を電気的に接続して該導線の第1継線部とする工程と、
    該巻軸部に該導線の該第1継線部よりも他端寄りの部分を巻回し巻回した該導線の部分を巻回部とする工程と、
    該巻回部よりも該導線の他端寄りの部分であって該巻回部に接続されている部分を巻回部側部とし該巻回部側部よりも該導線の他端寄りの部分であって該巻回部側部に接続されている部分を第2継線部側引き出し部とし該第2継線部側引き出し部よりも該導線の他端寄りの部分であって該第2継線部側引き出し部に接続されている部分を第2継線部としたときに、該巻回部側部を導線固定冶具によって保持した状態で該第2継線部を該第2端子電極上に配置させる第2端子電極配置工程と、
    該第2継線部を該第2端子電極に押圧継線することにより該第2継線部を該第2端子電極に電気的に接続する第2端子電極継線工程とを有することを特徴とするコイル部品の製造方法。
  12. 該第2端子電極配置工程では、該第2端子電極が設けられている該巻軸部の側から見て、該巻軸部の該第2端子電極の側の表面における該巻回部の部分の該導線の延出方向と、該第2継線部側引き出し部の該導線の該巻回部へ向かう延出方向とのなす角度が90°以下となるように、該導線の該第2継線部を該第2端子電極上に配置させることを特徴とする請求項11記載のコイル部品の製造方法。
  13. 該巻回部側部は該導線固定冶具の先端部により保持され、該先端部はR加工が施されているか又はC面加工が施されていることを特徴とする請求項10又は請求項12記載のコイル部品の製造方法。
  14. 第2端子電極継線工程では、該第2継線部を該端子電極の方向へ潰すと共に、該第2継線部側引き出し部を、該第2継線部に接続されている部分から該第2端子電極が設けられていない該巻軸部の部分に対向する部分に至るまで該巻軸部の方向へ潰すことを特徴とする請求項11乃至請求項13の何れか一記載のコイル部品の製造方法。
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