JP2020161552A - コイル、インダクタ素子、コイルの製造方法、及びインダクタ素子の製造方法 - Google Patents

コイル、インダクタ素子、コイルの製造方法、及びインダクタ素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造ばらつきが小さく、より小型なコイルを提供する。【解決手段】コイル軸を周回するループが複数連続した導線を備えるコイルであって、導線は、コイル軸に直交する平面に沿ってコイル軸を周回する第nループ目(但し、nは自然数)に形成される第1導線部と、コイル軸方向において第1導線部に隣接し、かつ、コイル軸に直交する平面に沿ってコイル軸を周回する第n+1ループ目に形成される第2導線部と、第1導線部の端部と第2導線部の端部とをコイル軸方向に接続する接続部と、を含む。【選択図】図1A

Description

本発明は、小型化されたコイル及びコイルの製造方法に関する。
また、本発明は小型化されたコイルに磁性体コアが挿入されたインダクタンス素子及びインダクタ素子の製造方法に関する。
従来、導電板から打ち抜きとプレス加工によって成形されたプレスコイルに、磁性体コアを挿入したインダクタンス素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のプレスコイルは、導体をカットし、プレスして作製される。そのため、導線を螺旋状に巻回するのに較べて成形が容易であり、インダクタンス素子の製造も容易で、製造時のばらつきが小さい。
特開平6−84648号公報
しかしながら、近年の電子機器の高性能化のため、上記の構成のインダクタ素子では小型化を満足できない場合がある。上述のインダクタンス素子は、導電板の左右から交互に平行な切れ目を入れて形成した導線を、厚み方向にずらすことによりプレスコイルを形成し、磁性体コアを挿入して形成される。そのため、プレスコイルの導線間の距離は導線幅以上となってしまうという問題があった。例えば、インダンクタンス素子では、プレスコイルをより小型化するために、プレスコイルの導線間の距離を近づけたコイル形状の開発が求められる。
従って、本発明の目的は、製造ばらつきが小さく、より小型なコイル、インダクタ素子、及びコイルの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のコイルは、コイル軸を周回するループが複数連続した導線を備えるコイルであって、導線は、コイル軸に直交する平面に沿ってコイル軸を周回する第nループ目(但し、nは自然数)に形成される第1導線部と、コイル軸方向において第1導線部に隣接し、かつ、コイル軸に直交する平面に沿ってコイル軸を周回する第n+1ループ目に形成される第2導線部と、第1導線部の端部と第2導線部の端部とをコイル軸方向に接続する接続部と、を含む。
本発明のコイルによれば、製造ばらつきが小さくでき、また、コイルをより小型にすることができる。
実施の形態1におけるコイル10の概略斜視図 図1Aのコイル10におけるA−A線に沿った断面図 実施の形態1におけるコイル10の側面図 実施の形態1におけるコイル10の簡略図 コイル10の形成前の導線20を簡易的に示した図 第1導線21と第2導線22とが形成された導電板23の平面図 第1導線21における曲げ部P4を曲げた後の平面図 第1導線21における曲げ部P4を曲げた後の側面図 第1導線部21における曲げ部P4を曲げた後の斜視図 第1導線21における曲げ部P5を曲げた後の斜視図 第1導線21における曲げ部P9を曲げた後の斜視図 第1導線21における曲げ部P7を曲げた後の斜視図 第1導線21における曲げ部P8を曲げた後の斜視図 第1導線21における曲げ部P6を曲げた後の斜視図 第2導線22における曲げ部P1を曲げた後の斜視図 第2導線22における曲げ部P3を曲げた後の斜視図 第2導線22における曲げ部P2を曲げた後の斜視図 第1導線21と第2導線22を接合させた後におけるコイル10の斜視図 変形例1におけるコイル100の斜視図 変形例1におけるコイル100の底面図 変形例1におけるコイル100の平面図 変形例1におけるコイル100の側面図 変形例2に示すコイル200の斜視図 変形例2に示すコイル200の底面図 変形例1のコイル100にコア材310を挿入したインダクタ素子300の分解斜視図 図14Aに示した変形例1のコイル100にコア材310を挿入したインダクタ素子300の斜視図 図19Bで示したインダクタンス素子300を回路基板401に実装した際の側面図 図19Bで示したインダクタンス素子300を回路基板401に実装した際の平面図
本発明の第1態様によれば、コイル軸を周回するループが複数連続した導線を備えるコイルであって、導線は、コイル軸に直交する平面に沿ってコイル軸を周回する第nループ目(但し、nは自然数)に形成される第1導線部と、コイル軸方向において第1導線部に隣接し、かつ、コイル軸に直交する平面に沿ってコイル軸を周回する第n+1ループ目に形成される第2導線部と、第1導線部の端部と第2導線部の端部とをコイル軸方向に接続する接続部と、を含む、コイルを提供する。
このような構成によれば、第1導線部及び第2導線部をコイル軸方向で異なる位置で接続する接続部を設けているので、コイルをコイル軸方向と垂直な方向に複数回巻くことができる。そのため、より小型なコイルを形成することができる。
本発明の第2態様によれば、コイルは複数の接続部を有し、複数の接続部はコイル軸方向に間隔をあけて隣り合っている、第1態様に記載のコイルを提供する。このような構成によれば、接続部がコイル軸方向に間隔をあけて隣り合っているのでコイルをより小型にすることができる。
本発明の第3態様によれば、第1導線部と接続部との接続箇所において第1導線部と接続部とのなす角は90度以上である、第1又は第2態様に記載のコイルを提供する。このような構成によれば、製造時や外部からの衝撃時に導線が破断しにくくなる。
本発明の第4態様によれば、接続部は、コイル軸方向における幅が第1導線部及び第2導線部のコイル軸方向における幅も長い幅広部を有する、第1から第3態様のいずれかに記載のコイルを提供する。このような構成によれば、接続部のコイル軸方向の幅の長さを相対的に長くすることでコイルを基板に実装した際に基板からの熱をコイルが放熱しやすくなる。
本発明の第5態様によれば、第1導線部と第2導線部とのコイル軸方向における間隔は、導線のコイル軸方向における導線の幅よりも小さい、第1から第4態様のいずれかに記載のコイルを提供する。このような構成によれば、第1導線部と第2導線部とのコイル軸方向の間隔は導線のコイル軸方向の長さよりも小さくすることができるため、コイルをより小型にすることができる。
本発明の第6態様によれば、コイルは、コイルの一方端部及び他方端部に近づくにしたがって導線の幅が広くなる部分を有する、第1から5態様のいずれかに記載のコイルを提供する。このような構成によれば、コイルを安定的に回路基板などに実装することができる。
本発明の第7態様によれば、第1から第6態様のいずれかに記載のコイルと、記コイルの内側に挿入されたコア材と、を備える、インダクタ素子を提供する。このような構成によれば、より小型なインダクタ素子を得ることができる。
本発明の第8態様によれば、コア材はコイル軸方向と平行な面を有し、接続部はコア材の面上に複数配置され、複数の接続部はコイル軸方向に隣り合う位置に配置される、第7態様に記載のインダクタ素子を提供する。このような構成によれば、接続部がコイル軸方向に間隔をあけて隣り合っているので、より小型なインダクタ素子を得ることができる。
本発明の第9態様によれば、導電板の一部を除去して、直線形状の第1導線部と、直線形状の第2導線部と、第1導線部の一方側の端部と第2導線部の一方側の端部とを、第1導線部および第2導線部と交差する方向に接続する接続部と、を準備する工程と、第1導電部の他方側の端部を第1導電部の一方側の端部に近づけるように曲げてループ形状とする工程と、第2導電部の他方側の端部を第2導電部の前記一方側の端部に近づけるように曲げてループ形状とし、複数のループを有するコイルを形成する工程と、を含む、コイルの製造方法を提供する。このような製造方法によれば、導電板の主面と垂直な方向に第1導線部及び第2導線部を曲げるため、製造ばらつきの小さいコイルを形成することができる。また、導電板の主面と垂直方向に第1導線部及び第2導線部を曲げ、第1導線部と第2導線部導線部との端部を接続部で接続することでコイルを形成しているため、より小型なコイルを形成することができる。
本発明の第10態様によれば、第1導電部、第2導電部または接続部は、複数の導線部材に分離して形成され、分離した導線部材を接続する工程をさらに含む、第9態様に記載のコイルの製造方法を提供する。このような製造方法によれば、レーザ加工機により、第1導線部又は第2導線部と接続部を精度よく接合することができる。
本発明の第11態様によれば、第1導線部または第2導線部を曲げてループ形状とする工程において、第1導線部又は第2導線部の他方側の端部が固定部材の端部より突出させた状態で第1導線部又は第2導線部を固定部材に固定し、第1導線部又は第2導線部の前記突出した部分を押込み部材で押し当てて曲げる、第9または第10態様に記載のコイルの製造方法を提供する。このような製造方法によれば、第1導線部又は第2導線部の一方側の端部を固定して、第1導線部又は第2導線部の他方側の端部を押込み部材で押し当てて曲げるため、製造のばらつきを小さくすることができる。
本発明の第12態様によれば、第1態様から第6態様のいずれか1つの態様に記載のコイルの内側に磁性体材料を含むコア材を挿入し、コイルの外側を囲むように磁性体材料を含む絶縁部材を配置し、コア部材と絶縁部材は接触して配置され、コイル、コア材、及び絶縁部材を加熱、加圧することで、コア材、絶縁部材を一体化するインダクタ素子の製造方法を提供する。このような製造方法によれば、コイル、コア材、及び絶縁部材に生じる隙間を減少できるので、磁束密度を向上させることができる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1Aは、実施の形態1におけるコイル10の概略斜視図である。図1Bは、図1Aにおけるコイル10のA−A線に沿った断面図である。図2は、実施の形態1におけるコイル10の側面図である。
図1A、図2に示すように、コイル10は、第1ループ1、第2ループ2、第3ループ3、及び接続部4を含む。コイル10は、導線を複数回巻いた構造の電子部品である。例えば、コイル10は、電気回路においてインダクタンスをもつ電子部品として用いられる。
コイル10の構成を簡易的に説明するため、図3を用いてコイル10の構成について説明する。図3は、実施の形態1におけるコイル10の簡略図であり、コイル10の導線を模式的に線状に示している。まず、第1ループ1、第2ループ2、及び第3ループ3について説明する。
第1ループ1は、コイル10のコイル軸5に沿う方向(X方向)(以下、コイル軸方向と呼ぶ)からコイル10を見た場合に、コイル軸方向と垂直な面(YZ平面)に沿って、コイル軸5を周回したループ形状を備える。ここで、YZ平面は有限の平面であって外周を有し、第1ループ1はYZ平面の外周に沿って周回しているものとする。以降のYZ平面、第2、第3ループについても同様のことがいえるため、説明は省略する。また、第1ループ1の一方端部は第1ループ1の他方端部に近づくように第1ループ1がコイル軸5を周回している。本実施の形態1では、第1ループ1の一方端部を始端1a、第1ループ1の他方端部を終端1bと呼ぶ。第1ループ1は、X方向マイナス向きに見た場合、第1ループ1の始端1aから終端1bに向かってコイル軸5を時計回りに周回するようなループ形状を有している。
第2ループ2は、コイル10のコイル軸方向(X方向)からコイル10を見た場合に、コイル軸方向と垂直な面(YZ平面)に沿って、コイル軸5を周回したループ形状を備える。また、第2ループ2の一方端部は第2ループ2の他方端部に近づくように第2ループ2がコイル軸5を周回している。本実施の形態1では、第2ループ2の一方端部を始端2a、第2ループ2の他方端部を終端2bと呼ぶ。第2ループ2は、X方向マイナス向きに見た場合、第2ループ2の始端2aから終端2bに向かってコイル軸5を時計回りに周回するようなループ形状を有している。
第3ループ3は、コイル10のコイル軸5に沿う方向(X方向)からコイル10を見た場合に、コイル軸方向と垂直な面(YZ平面)に沿って、コイル軸5を周回したループ形状を備える。また、第3ループ3の一方端部は第3ループ3の他方端部に近づくように第3ループ3がコイル軸5を周回して曲げられている。本実施の形態1では、第3ループ3の一方端部を始端3a、第3ループ3の他方端部を終端3bと呼ぶ。第3ループ3は、X方向マイナス向きに見た場合、第3ループ3の始端3aから終端3bに向かってコイル軸5を時計回りに周回するようなループ形状を有している。
第1ループ1と第2ループ2とは、コイル軸方向において間隔をもって、隣り合う位置に配置されている。図1A、図2、及び図3に示すように、第1ループ1と第2ループ2とは、始端1a、2aと終端1b、2bの位置が異なる部分はあるが、ループの外形は実質的に同一となっている。
第2ループ2と第3ループ3とは、コイル軸方向において間隔をもって、隣り合う位置に配置されている。図1A、図2、及び図3に示すように、第2ループ2と第3ループ3とは、始端2a、3aと終端2b、3bの位置が異なる部分はあるが、ループの外形は実質的に同一となっている。
ここで、本実施の形態1において、コイル10が備える複数のループの内の一つのループが第1導線部に相当し、この一つのループと隣り合う別の一つのループが第2導線部に相当する。言い換えれば、コイル軸方向においてn番目に配置されるループをnループ(但し、nは自然数)、n+1番目に配置されるループをn+1ループとした場合に、nループが第1導線部となり、n+1ループが第2導線部となる。なお、以降の本実施の形態1の説明においては、第1ループ1を第1導線部1、第2ループ2を第2導線部2と称する場合がある。本実施の形態1では、コイル10はループを3つ備えるが、ループを4つ以上備えた形態でもよく、少なくともループを2つ備えた形態であればよい。
次に、図3を用いて接続部4を説明する。図3に示すように、接続部4は、第1導線部1の終端1bと第2導線部2の始端2aとを接続している。接続部4は、コイル軸方向において、第1導線部1の終端1b及び第2導線部2の始端2aから延びる成分を有している。つまり、接続部4はコイル軸方向において、コイル10のnループ(但し、nは自然数)の終端とコイル10のn+1ループ目の始端とを接続するコイル10の一部分である。隣接するループを接続部4が接続することにより、第1ループ1の始端1aから第3ループ3の終端3bまで導線が連続したコイル10が構成されている。
図1Bに示すように、コイル10の導線の断面形状は矩形状となっている。コイルのループの内周面及び外周面はコイル軸方向(X方向)と平行となっている。また、コイル10は、コイル軸方向(X方向)と垂直な面(YZ平面)に沿って延びる面を有する。導線は導電性の材料から構成され、例えば、銅から構成される。
図3を用いて、コイル10の曲げ部P1からP9について説明する。図3に示すように、曲げ部P1からP9は、YZ平面においてY方向からZ方向又はZ方向からY方向に導線の向きが変わる部分である。なお、具体的なコイル10の製造方法について後述するが、本実施の形態1では、曲げ部P1からP9において導線を複数回曲げてコイル10を形成している。また、本実施の形態1では2本の導線を接合してコイル10を製造する。接合部Jは2本の導線を接合した部分を示している。
図2及び図3に示すように、コイル10には複数の接続部4(例えば、2つの接続部4)が配置されている。また、複数の接続部4はコイル軸方向において間隔をあけて隣り合っている。本実施の形態1では、隣り合う複数の接続部4の間隔が一定である。また、コイル軸方向から見た際に接続部4同士が少なくとも重なっている部分を有している。このような構造により、より小型なコイル10を形成することができる。
図2に示すように、コイル軸方向における第1導線部1と第2導線部2との間隔αはコイル軸方向における導線の幅t(X方向)よりも小さい。接続部4のX方向の成分の長さを調整することで、コイル軸方向における第1導線部1と第2導線部2の間隔αをコイル軸方向における導線の幅tよりも小さくすることができる。そのため、より小型なコイル10を形成することができる。なお、本実施の形態1では導線の幅tは一定となっている。間隔αは、平均値、最大値、最小値の何れかを設定してよい。
図1A、図1B、及び図2に示すように、第1導線部1と接続部4の接続箇所において、第1導線部1の上面と接続部4の上面のなす角aは90度以上である構造となっている。また、第2導線部2と接続部4の接続箇所において、第2導線部2の下面と接続部4の下面のなす角bは90度以上である構造となっている。このような構成によれば、第1導線部1と接続部4との接続箇所、第2導線部2と接続部4との接続箇所に応力が集中しにくくなるため、コイル10が破断しにくくなる。ここで、第1導線部1の上面とは、コイル軸方向と垂直な面であって、第2導線部2と近い側の面を指す。また、第1導線部1の下面とはコイル軸方向において第1導線部1の上面と対向する面を指す。
次に、図4から図16を用いて本実施の形態1のコイル10の製造方法について説明する。
まず、図4を用いて、本実施の形態1のコイル10の製造方法を簡略的に説明する。図4はコイル10の形成前の導線20を簡易的に示した図である。導線20は、ループ形状に曲げる前の第1ループ1、第2ループ2、第3ループ3、及び接続部4に相当する部分として第1部分31、第2部分32、第3部分33、及び第4部分34を備える。図4に示すように、第1部分31、第2部分32、及び第3部分33は、X方向において各々が異なる位置に配置される。また、第1部分31、第2部分32、及び第3部分33はY方向に延びている。なお、第1部分31、第2部分32、及び第3部分33の各々はX方向において重なっていない位置に配置されている。
図4に示すように、導線20は、第4部分34を2つ備えている。一方の第4部分34は第1部分31の端部と第2部分32の端部とを接続し、他方の第4部分34は、第2部分32の端部と第3部分33の端部とを接続する。各々の第4部分34は、X方向に延びる成分を有しており、例えば、X方向およびY方向に対して傾斜した方向に延びている。図4では導線は線状で記載しているが、本実施の形態1において導線20は矩形断面形状を有している。
次に、導線20をコイル10の形態に曲げる工程を説明する。導線20の曲げ部P1から曲げ部P9は、曲げる部分を点線にて記載したものである。本実施の形態1は、第1部分31の曲げ部P1をZ方向に曲げる。後述するように、曲げる際に導線20を固定する固定部材や導線20を曲げるための押込み部材を用いて、導線20をコイル形状に塑性変形させる。このような構成により、導線20の延びる方向(Y方向)と垂直な方向(Z方向)に導線20を曲げることができる。
また、本実施の形態1は、第1部分31の曲げ部P2及び曲げ部P3をZ方向で曲げる。このような工程により、導線20をコイル軸方向(X方向)と垂直な方向(Y方向、Z方向)に曲げたコイルを形成することができる。本実施の形態1では第1部分31において、曲げ部P1と、曲げ部P2と、曲げ部P3とを曲げることで、YZ平面に沿って周回するコイル10の第1ループ1を形成することができる。
同様に、第2部分32において、曲げ部P4、曲げ部P5、曲げ部P6の部分をZ方向に曲げることで、YZ平面に沿って周回するコイル10の第2ループ2を形成することができる。また、第3部分33において、曲げ部P7、曲げ部P8、曲げ部P9の部分をZ方向に曲げることで、YZ平面に沿って周回するコイル10の第3ループ3を形成することができる。
上記説明により、導線20をコイル10の形態に曲げる工程を簡易的に説明した。次に具体的な本発明のコイル10の製造工程を説明する。
図5は第1導線21と第2導線22とが形成された導電板23の平面図である。図5に示すように、導電板23は、第1導線21、第2導線22、及び保持部24を備える。導電板23は導電性を有する板であればよく、例えば、金属板が挙げられる。なお、図5に記載されているP1からP9は、図4の曲げ部P1から曲げ部P9の位置を記載したものである。
第1導線21、第2導線22は、例えば、矩形状の一枚の導電板23に対してエッチング加工やパンチング加工などを行い、導電板23の一部を除去して形成される。本実施の形態1では、導線として第1導線21と第2導線22とが形成されているが、導線は1つの導線でもよく、互いに分離した3つ以上の導線が1つの導電板23に形成されていてもよい。第1導線21は、図4の模式図に示した第2部分32、第3部分33、及び第4部分34を備え、第2導線22は、図4の模式図に示した第1部分31、第4部分34を備える。
導電板23において、第1導線21と第2導線22とは保持部24によって保持されている。保持部24を有することで、後述する導線をコイル形状に曲げる際に導電板23を固定する固定部材42と接触する面積を増やすことができる。このような構成により、安定して導線をコイル形状に曲げることができる。
次に本実施の形態1の工程について説明する。図6Aは、第1導線21における曲げ部P4を曲げた後の平面図である。図6Bは、第1導線21における曲げ部P4を曲げた後の側面図である。図7は、第1導線部21における曲げ部P4を曲げた後の斜視図である。図6A、6Bに示すように、曲げ加工装置40は、押込み部材41と、固定部材42とを備える。なお、図6A、図6Bでは曲げ加工装置40における一部の構成のみを示している。固定部材42は導線を曲げる際に導電板23が不要な方向へ移動しないように固定するために用いられる。なお、固定部材42は導電板23に接触して固定できればよく、様々な形態を採り得る。押込み部材41は、固定部材42によって固定された状態の導電板23に対して相対的に移動することにより、第1導線21と第2導線22に外力を付加して第1導線21と第2導線22とを塑性変形で曲げるために用いられる。
図6A,図6Bに示すように、Y方向において、第1導線21の曲げ部P4を固定部材42の端部に合わせ、第1導線21の一部分を固定部材42から突出させた状態で導電板23を固定部材42により固定させる。その後、押込み部材41をZ方向におけるマイナスの向きに移動させることにより、固定部材42の端部から突出している第1導線21の一部分(突出部分)に外力を付加する。押込み部材41は、突出部分が90度(すなわち、Z方向に沿った姿勢)になった時点で移動を停止させる。これにより、第1導線21が曲げ部P4において、90度曲げられた状態となる。その後、押込み部材41はZ方向におけるプラスの向きに移動させて所定の位置に戻る。このような方法によれば、図6B、図7に示すように、第1導線21の曲げ部P4を導電板23の主面と垂直な方向(Z方向におけるマイナスの向き)に曲げることができる。なお、第1導線21と保持部材24の接続箇所は曲げる工程の前に切断するのが好ましいが、曲げる工程と同時に第1導線21と保持部材24の接続箇所を切断してもよい。
次に、図8を用いて曲げ部P5を曲げる工程について説明する。図8は、第1導線21における曲げ部P5を曲げた後の斜視図である。図8は、説明の簡易化のため第1導線21のみを示している。曲げ部P5を曲げる工程は、第1導線21の曲げ部P5を固定部材42の端部に合わせ、第1導線21の一部分を固定部材42の端部から突出させた状態で導電板23を固定部材42により固定させる。その後、曲げ部P4の曲げ工程と同様に、押込み部材41をZ方向におけるマイナスの向きに移動させて、突出部分に外力を付加することにより、曲げ部P5において第1導線21を曲げる。なお、第1導線21の端部Aは端部Bに近づくように曲げられる。
次に図9を用いて曲げ部P9を曲げる工程について説明する。図9は第1導線21における曲げ部P9を曲げた後の斜視図である。図9は、説明の簡易化のため第1導線21のみを示している。曲げ部P9を曲げる工程は、前述した曲げ部P4を曲げる工程と同様に、曲げ部P9に対して固定部材42や押込み部材41を用いて、導電板23の主面と垂直な方向(Z方向におけるマイナスの向き)に第1導線21を曲げる。なお、第1導線21の端部Bは端部Aに近づくように曲げられる。
次に図10を用いて曲げ部P7を曲げる工程について説明する。図10は曲げ部P7を曲げた後の斜視図である。図10は、説明の簡易化のため第1導線21のみを示している。曲げ部P7は、前述した曲げ部P4と同様に、曲げ部P7に対して固定部材42や押込み部材41を用いて、導電板23の主面と垂直な方向(Z方向におけるマイナスの向き)に第1導線21を曲げる。なお、第1導線21の端部Aは端部Bに近づくように曲げられる。
次に図11を用いて曲げ部P8を曲げる工程について説明する。図11は曲げ部P8を曲げた後の斜視図である。図11は、説明の簡易化のため第1導線21のみを示している。曲げ部P8を曲げる工程は、前述した曲げ部P4を曲げる工程と同様に、曲げ部P8に対して固定部材42や押込み部材41を用いて、導電板23の主面と垂直な方向(Z方向におけるマイナスの向き)に第1導線21を曲げる。
第1導線21の曲げ部P7、P8、P9を導電板23の主面と垂直な方向に曲げることで、第1導線21における第3部分33を第3ループ3の形態に曲げることができる。
次に図12を用いて曲げ部P6を曲げる工程について説明する。図12は曲げ部P6を曲げた後の斜視図である。図12は、説明の簡易化のため第1導線21のみを示している。曲げ部P6を曲げる工程は、前述した曲げ部P4を曲げる工程と同様に、曲げ部P6に対して固定部材42や押込み部材41を用いて、第1導線21を導電板23の主面と垂直な方向(Z方向におけるプラスの向き)に曲げる。
第1導線21の曲げ部P4、P5、P6を導電板23の主面と垂直な方向に曲げることで、第1導線21における第2部分32を第2ループ2の形態に曲げることができる。
次に図13を用いて曲げ部P1を曲げる工程について説明する。図13は曲げ部P1を曲げた後の斜視図である。図13は、説明の簡易化のため第2導線22のみを示している。曲げ部P1を曲げる工程は、前述した曲げ部P4を曲げる工程と同様に、曲げ部P1に対して固定部材42や押込み部材41を用いて、第2導線22を導電板23の主面と垂直な方向(Z方向におけるマイナスの向き)に曲げる。
次に図14を用いて曲げ部P3を曲げる工程について説明する。図14は曲げ部P3を曲げた後の斜視図である。図14は、説明の簡易化のため第2導線22のみを示している。曲げ部P3を曲げる工程は前述した曲げ部P4を曲げる工程と同様に、固定部材42や押込み部材41を用いて、第2導線22を導電板23の主面と垂直な方向(Z方向におけるマイナスの向き)に曲げる。なお、第2導線22の端部Dは端部Cに近づくように曲げられる。
次に図15を用いて曲げ部P2を曲げる工程について説明する。図15は曲げ部P2を曲げた後の斜視図である。図15は、説明の簡易化のため第2導線22のみを示している。曲げ部P2を曲げる工程は前述した曲げ部P4を曲げる工程と同様に、曲げ部P2に対して固定部材42や押込み部材41を用いて、第2導線22を導電板23の主面と垂直な方向(Z方向におけるマイナスの向き)に曲げる。なお、第2導線22の端部Dは端部Cに近づくように曲げられる。
第2導線22の曲げ部P1、P2、P3を導電板23の主面と垂直な方向に曲げることで、第2導線22における第1部分31を第1ループ1の形態に曲げることができる。
次に図16を用いて第1導線21と第2導線22を接合させる工程について説明する。図16は第1導線21と第2導線22を接合させた後におけるコイル10の斜視図である。図16は、説明の簡易化のため第1導線21と第2導線22のみを示している。第1導線21の端部Aと第2導線の端部Dとの接合部Jを溶接などで接合させる。例えば、レーザ加工機を用いて溶接する。レーザ加工機を用いることで、レーザ加工機と、第1導線21及び第2導線22とを接触させることなく、接合部Jを接合することができる。
以上の製造方法により、図4に示した第1部分31は第1ループ1の形態となり、第2部分32は第2ループ2の形態となり、第3部分33は第3ループ3の形態となり、第4部分34は接続部4となる。
以上のように本実施の形態1のコイル10の製造方法によれば、第1導線21及び第2導線22を導電板23の主面と垂直な方向に曲げることができるため、製造のばらつきが少なく、より小型なコイル10を製造することができる。
以上のような本実施の形態1のコイル10によれば、コイル10は、コイル軸方向と垂直方向に延びる第1導線部1と、第1導線部1とコイル軸方向に異なる位置であって、コイル軸方向と垂直な方向に延びる第2導線部2と、第1導線部1の延びる方向の端部と第2導線部2の延びる方向の端部とをコイル軸方向に接続する接続部4とを含むため、接続部4におけるコイル軸方向の長さ成分を調整することで、より小型なコイル10を製造することができる。
なお、固定部材42及び押込み部材41は任意の数・形状・材料を用いてもよい。また、一つの導線を上記製造方法と同様の方法で曲げてコイル10を製造してもよい。各工程は任意の順番で製造を行ってもよい。
(変形例1)
図17A、図17B、図17C、図17Dを参照して、本発明に基づく変形例1におけるコイル100について説明する。図17Aは変形例1におけるコイル100の斜視図である。図17Bは変形例1におけるコイル100の底面図である。図17Cは変形例1におけるコイル100の平面図である。図17Dは変形例1におけるコイル100の側面図である。
変形例1のコイル100では、実施の形態1と同様の構成については省略し、異なる構成について説明する。図17Aに示すように、変形例1のコイル100は、第1ループ101、第2ループ102、第3ループ103、及び接続部104を備える。実施の形態1と同様に第1ループ101を第1導線部101と呼び、第2ループ102を第2導線部102と呼ぶこととする。図17A、図17Bに示すように、接続部104は、第1導線部101及び第2導線部102よりもコイル軸方向の幅が長くなっている点で実施の形態1と異なる。このような構成によれば、接続部104における導線の断面積を大きくすることができるのでコイルの抵抗値を低くすることができる。そのため、任意の位置で電力密度を低下させることができる。また、接続部104における放熱性を高めることができ、コイル100の放熱特性が向上する。
図17A、図17Cに示すように、第1ループ101(第1導線部101)、第2ループ102(第2導線部102)、及び第3ループ103は、コイル軸方向と垂直な平面(XY平面)において部分的に幅が太くなる部分を有する。このような構成によれば、第1ループ101、第2ループ102、及び第3ループ103の断面積を大きくすることができるので、コイルの抵抗値を低くすることができ、任意の位置で電力密度を低下させることができる。また、第1ループ101、第2ループ102、及び第3ループ103において表面積が大きくなるため、コイル100に伝わった熱エネルギを放熱させやすくできる。なお、第1ループ101、第2ループ102、及び第3ループ103は、各々に対してコイル軸方向と垂直な平面(XY平面)において部分的に幅が太くなる部分が設けられているが、少なくともいずれか一つに形成されていればよい。
図17Dに示すように、コイル100は、Z方向においてコイル100の一方端部Eに近づくにしたがって導線の幅が広くなっている部分を有する。また、コイル100は、Z方向においてコイル100の他方端部Fに近づくにしたがって導線の幅が広くなっている部分を有する。コイル100の一方端部A及び他方端部Bは、回路基板と電気的に接続される実装電極として用いられる。このような構成によれば、Z方向に圧力や応力を受けたとしてもコイル100が歪みにくい構造にすることができる。例えば、後述するインダクタ素子を形成する際に、コア材を挿入したコイル100に圧力をかけてコイル100とコア材を一体化する場合であっても、Z方向の圧力に対して耐久性を向上させることができる。また、一方端部E及び他方端部Fにおいて導線の幅が広くなっているため、実装面積が大きくなっている。そのため、より安定的にコイル100を回路基板へ実装することができる。
(変形例2)
図18A,図18Bを参照して変形例2の説明を行う。図18Aは変形例2に示すコイル200の斜視図である。図18Bは変形例2に示すコイル200の底面図である。
変形例1と同様の部分については説明を省略する。図18A,図18Bに示すように、コイル200の各々の端部に脚部210が設けられている点で変形例1と形態が異なる。図18Aに示すように、コイル200の端部がY方向に沿ってアーチ状に曲がっている脚部210を有する。このような構成により、コイル200はXY平面に面する面積が増えるため、基板への実装の安定性を向上させることができる。なお、コイル100と同様にコイル200は、脚部210に近づくにしたがって導線の幅が広くなっている部分を有する。脚部210は、例えば、コイル200を回路基板へ実装する際に実装電極として用いられる。
(実施の形態2)
図19A、図19Bを参照して、本発明に基づく実施の形態2におけるインダクタ素子300について説明する。図19Aは、変形例1のコイル100にコア材310を挿入したインダクタ素子300の分解斜視図である。図19Bは図14Aに示した変形例1のコイル100にコア材310を挿入したインダクタ素子300の斜視図である。
図19Aに示すように、インダクタ素子300は、変形例1で説明したコイル100、コア材310、及び絶縁部材320を備える。インダクタンス素子300は、電気エネルギを磁気の形で蓄えることができる受動電子部品である。
コア材310は、磁性体材料からなり、例えば、フェライトなどがある。コイル100の開口にコア材310を挿入し、コイル100の周囲は絶縁部材320で覆われる。また、絶縁部材320は、例えば、磁性体から構成され、樹脂材料が含まれていてもよい。絶縁部材320はコイル100とフェライト素子310を保持するために用いられる。なお、絶縁部材320とコア材310は同一の材料から構成されていてもよい。このような構成によれば、例えば、絶縁部材320とコア材310とコイル100とを加圧、加熱して、絶縁部材320とコア材310とを一体化することができる。本実施の形態2においてコア材310は八角形形状となっているが、これに限られず、矩形状、円柱、直方体形状などでもよい。
コア材310はコイル軸方向と平行な面を有し、接続部104はコア材310の同一の面に複数形成される。また、複数の接続部104はコイル軸方向に間隔をあけて隣り合う位置に配置されている。このような構成により、接続部104がコイル軸方向に間隔をあけて隣り合っているので、より小型なコイル100の内側にコア材310を挿入することができる。そのため、高いインダクタンス値をもつインダクタ素子を得ることができる。
図20A,図20Bを参照して、実施の形態2で説明したインダクタ素子300を実装した回路基板401の説明を行う。図20Aは、19Bで示したインダクタンス素子300を回路基板401に実装した際の側面図である。図20Bは、図19Bで示したインダクタンス素子300を回路基板401に実装した際の平面図である。
図20Bに示すように、回路基板401にはインダクタ素子300のほかに多数のICやコンデンサなどの電子部品404が集積されている。インダクタ素子300や電子部品404は、はんだなどの導電性接合材403を介して回路基板の電極402と電気的に接続される。近年、電子機器の高性能化に伴い、回路基板に多数の電子部品が実装されることが求められている。そのため、電子部品の小型化が求められている。本発明のインダクタンス素子300を用いれば、コイルをより小型にすることができるため、インダクタ素子を小型化することができる。
以上、上述の実施の形態1、2を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態1、2に限定されない。
コイル10の表面が樹脂などの絶縁部材で被覆されている場合は被覆されている絶縁部材同士が接触してもよい。
本実施の形態1において、曲げ工程の際に第1導線21と第2導線22が接触しないように曲げてもよい。
なお、実施の形態1で説明したコイル軸5に沿う方向と垂直な面は、必ずしもコイル軸5に沿う方向と垂直な面である必要はなく、製造のばらつきで生じる誤差は含まれる。
なお、図1A、図2に示すように、本実施の形態1においてコイルを構成する導線がコイル軸5を実質的に一周している部分をループと呼ぶ。ループは、コイル軸5の周りを囲むように巻いた形状であり、連続して繋がった輪の形状ではない。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、上記様々な実施の形態1、2のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、電子部品として用いられるコイル、コイル製造方法、及びインダクタ素子であれば適用可能である。
1、101 第1ループ 第1導線部
2、102 第2ループ 第2導線部
3、103 第3ループ
4、104 接続部
5 コイル軸
10、100、200 コイル
20 導線
21 第1導線
22 第2導線
23 導電板
24 保持部
31 第1部分
32 第2部分
33 第3部分
34 第4部分
40 曲げ加工装置
41 押込み部材
42 固定部材
210 脚部
300 インダクタ素子
310 コア材
320 絶縁部材
400 インダクタ素子を実装した回路基板
401 回路基板
402 電極
403 導電性接合材
404 電子部品
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9 曲げ部
J 接合部

Claims (12)

  1. コイル軸を周回するループが複数連続した導線を備えるコイルであって、
    前記導線は、
    前記コイル軸に直交する平面に沿って前記コイル軸を周回する第nループ目(但し、nは自然数)に形成される第1導線部と、
    前記コイル軸方向において前記第1導線部に隣接し、かつ、前記コイル軸に直交する平面に沿って前記コイル軸を周回する第n+1ループ目に形成される第2導線部と、
    前記第1導線部の端部と前記第2導線部の端部とを前記コイル軸方向に接続する接続部と、を含む、コイル。
  2. 前記コイルは複数の前記接続部を有し、
    前記複数の接続部は前記コイル軸方向に間隔をあけて隣り合っている、請求項1に記載のコイル。
  3. 前記第1導線部と前記接続部との接続箇所において前記第1導線部と前記接続部とのなす角は90度以上である、請求項1または2に記載のコイル。
  4. 前記接続部は、前記コイル軸方向における幅が前記第1導線部及び前記第2導線部の前記コイル軸方向における幅よりも長い幅広部を有する、請求項1から3のいずれか1つに記載のコイル。
  5. 前記第1導線部と前記第2導線部との前記コイル軸方向における間隔は、前記導線の前記コイル軸方向における前記導線の幅よりも小さい、請求項1から4のいずれか1つに記載のコイル。
  6. 前記コイルは前記一方端部及び前記他方端部に近づくにしたがって前記導線の幅が広くなる部分を有する、請求項1から5のいずれか1つに記載のコイル。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の前記コイルと、
    前記コイルの内側に挿入されたコア材と、
    を備える、インダクタ素子。
  8. 前記コア材は前記コイル軸方向と平行な面を有し、
    前記接続部は前記コア材の前記面上に複数配置され、
    複数の前記接続部は前記コイル軸方向に隣り合う位置に配置される、請求項7に記載のインダクタ素子。
  9. 導電板の一部を除去して、直線形状の第1導線部と、直線形状の第2導線部と、前記第1導線部の一方側の端部と前記第2導線部の一方側の端部とを、前記第1導線部および前記第2導線部と交差する方向に接続する接続部と、を準備する工程と、
    前記第1導電部の他方側の端部を前記第1導電部の前記一方側の端部に近づけるように曲げてループ形状とする工程と、
    前記第2導電部の他方側の端部を前記第2導電部の前記一方側の端部に近づけるように曲げてループ形状とし、複数のループを有するコイルを形成する工程と、を含む、コイルの製造方法。
  10. 前記第1導電部、前記第2導電部または前記接続部は、複数の導線部材に分離して形成され、分離した前記導線部材を接続する工程をさらに含む、請求項9に記載のコイルの製造方法。
  11. 前記第1導線部または前記第2導線部を曲げてループ形状とする工程において、前記第1導線部又は前記第2導線部の前記他方側の端部が固定部材の端部より突出させた状態で前記第1導線部又は前記第2導線部を前記固定部材に固定し、前記第1導線部又は前記第2導線部の前記突出した部分を押込み部材で押し当てて曲げる、
    請求項9または10に記載のコイルの製造方法。
  12. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のコイルの内側に磁性体材料を含むコア材を挿入し、前記コイルの外側を囲むように磁性体材料を含む絶縁部材を配置し、前記コア部材と前記絶縁部材は接触して配置され、前記コイル、前記コア材、及び前記絶縁部材を加熱、加圧することで、前記コア材、前記絶縁部材を一体化するインダクタ素子の製造方法。
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