JP2009237021A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でプロジェクタの筐体の傾斜を検出し、筐体の左右方向の傾斜を補正することができるプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、プロジェクタ1の外装を構成する筐体と、筐体を支持する伸縮可能な複数の脚部(左側脚部7L、右側脚部7R)と、複数の脚部のうち、少なくとも1つを伸縮駆動する脚伸縮駆動部(左側脚伸縮駆動部25L、右側脚伸縮駆動部25R)と、筐体内部に揺振可能に設置された振子を有し、水平面に対する筐体の左右方向の傾斜を振子の左右方向の傾斜状態によって検出し、検出した結果に基づく傾斜情報を出力する傾斜検出部24と、傾斜検出部24が出力した傾斜情報に基づいて脚伸縮駆動部を制御して、筐体の左右方向の傾斜を補正する傾斜補正部23と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
プロジェクタを設置して画像の投写を行った際に、設置面が水平面に対して左右方向(プロジェクタの投写方向を前方とした場合の左右方向)に傾斜していると、スクリーンに投写された画像は左右方向に傾斜してしまう。このような場合、プロジェクタの左右に備えられた脚部のいずれかを伸縮させてプロジェクタの筐体を水平に補正することで、投写された画像の傾斜が補正される。特許文献1には、筐体の傾斜度を検出し、伸縮自在の脚を駆動することで筐体の姿勢を制御し、歪みや傾きのない画像を表示する投射型表示装置(プロジェクタ)が提案されている。この筐体の傾斜度を検出するための傾斜検出器の1つとして、長方箱体の内部に球体を移動自在に格納し、長方箱体内の面に感圧器を配置することで、球体の重力の分力を検出し、傾斜度を算出するものが提案されている。
特開平8−251522号公報
しかしながら、プロジェクタの筐体の傾斜度(角度)を検出するためには、上述したような感圧器等を備えた傾斜検出器が必要となり、回路構成等が複雑になってしまうという問題を有していた。従って、簡易な構成でプロジェクタの筐体の傾斜を検出し、筐体の左右方向の傾斜を補正することができるプロジェクタが求められていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクタは、画像を投写するプロジェクタであって、前記プロジェクタの外装を構成する筐体と、前記筐体を支持する伸縮可能な複数の脚部と、前記複数の脚部のうち、少なくとも1つを伸縮駆動する脚伸縮駆動部と、前記筐体内部に揺振可能に設置された振子を有し、水平面に対する前記筐体の左右方向の傾斜を前記振子の左右方向の傾斜状態によって検出し、検出した結果に基づく傾斜情報を出力する傾斜検出部と、前記傾斜検出部が出力した前記傾斜情報に基づいて前記脚伸縮駆動部を制御して、前記筐体の左右方向の傾斜を補正する傾斜補正部と、を備えることを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、傾斜検出部は、振子の傾斜状態によって筐体の左右方向の傾斜を検出して傾斜情報とし、傾斜補正部は傾斜情報に基づいて脚伸縮駆動部に脚部を伸縮駆動させることで、水平面に対する筐体の左右方向の傾斜を補正する。これにより、振子を使用した簡易な構成で、プロジェクタの筐体の左右方向の傾斜を補正することができる。なお、「伸縮」とは、脚部が筐体から突出する量を大きくしたり小さくしたりすることを示す。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、伸縮可能な前記脚部は、前記筐体の左右両側にそれぞれ備えることを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、筐体の左右両側に伸縮可能な脚部を備える。これにより、左右両側の脚部を用いて筐体の左右方向の傾斜を補正することが可能となり、補正の範囲を広げることができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記傾斜補正部は、前記傾斜検出部が出力した前記傾斜情報に基づき、左右両側に備えられた前記脚部のうち、水平面に対する前記筐体の傾斜の下方側となる前記脚部を伸張するように前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、傾斜補正部は、筐体の傾斜の下方側となる脚部を伸張するように脚伸縮駆動部を制御する。これにより、プロジェクタの筐体の傾斜の上方側に合わせて、筐体の左右方向の傾斜を補正することができる。なお、「伸張」とは、脚部の筐体からの突出量を大きくすることを示す。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記脚部が最長の状態に伸張されているか否かを検出する脚最長検出部をさらに備え、前記脚最長検出部が、前記筐体の傾斜の前記下方側となる前記脚部が最長となっていることを検出した場合に、前記傾斜補正部は、前記筐体の傾斜の上方側となる前記脚部を短縮するように前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、脚最長検出部が、筐体の傾斜の下方側となる脚部が最長となっていることを検出した場合に、傾斜補正部は、筐体の傾斜の上方側となる脚部を短縮するように制御する。これにより、脚部が最長に伸張した状態となった場合でも、反対側の脚部を短縮することで、筐体の左右方向の傾斜を補正することが可能になるため、補正の範囲を広げることができる。なお、「短縮」とは、脚部の筐体からの突出量を小さくすることを示す。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記傾斜補正部は、前記傾斜検出部が出力した前記傾斜情報に基づき、左右両側に備えられた前記脚部のうち、水平面に対する前記筐体の傾斜の上方側となる前記脚部を短縮するように前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、傾斜補正部は、筐体の傾斜の上方側となる脚部を短縮するように脚伸縮駆動部を制御する。これにより、プロジェクタの筐体の傾斜の下方側に合わせて、筐体の左右方向の傾斜を補正することができる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記脚部が最短の状態に短縮されているか否かを検出する脚最短検出部をさらに備え、前記脚最短検出部が、前記筐体の傾斜の前記上方側となる前記脚部が最短となっていることを検出した場合に、前記傾斜補正部は、前記筐体の傾斜の下方側となる前記脚部を伸張するように前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、脚最短検出部が、筐体の傾斜の上方側となる脚部が最短となっていることを検出した場合に、傾斜補正部は、筐体の傾斜の下方側となる脚部を伸張するように制御する。これにより、脚部が最短に短縮した状態となった場合でも、反対側の脚部を伸張することで、筐体の左右方向の傾斜を補正することが可能になるため、補正の範囲を広げることができる。
[適用例7]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記脚部の伸張量を検出する伸張量検出部と、前記傾斜補正部が前記筐体の左右方向の傾斜を補正したときの前記脚部の前記伸張量を記憶する伸張量記憶部と、をさらに備え、前記傾斜補正部は、所定の指示信号が入力された場合に、前記脚部が前記伸張量記憶部に記憶された前記伸張量になるように、前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、伸張量記憶部は、傾斜補正部が筐体の左右方向の傾斜を補正したときの脚部の伸張量を記憶し、傾斜補正部は、脚部が伸張量記憶部に記憶された伸張量になるように脚伸縮駆動部を制御する。これにより、例えば、伸張量を記憶したときと同じ場所で使用する場合、筐体の左右方向の傾斜を容易に補正することができる。なお、「伸張量」とは、脚部の筐体からの突出量を示す。
[適用例8]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記傾斜検出部は、前記振子を中心として所定の距離を離間して左右対称に設置された2つの接触検出部材を有して構成され、前記振子が2つの前記接触検出部材のいずれかに接触することで、前記筐体の左右方向の傾斜を検出することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、2つの接触検出部材のいずれかに振子が接触することにより、筐体の左右方向の傾斜を検出できる。これにより、簡易な構成で傾斜方向を検出することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るプロジェクタの外観斜視図である。図2は、本実施形態に係るプロジェクタを前面(前方)から見た外観平面図である。図3は、本実施形態に係るプロジェクタを底面(下方)から見た外観平面図である。図1〜図3を参照して、プロジェクタ1の外観上の構成を説明する。
図1〜図3に示すように、プロジェクタ1は、アッパーケース51と、ロアーケース52とからなる筐体5により外装が構成されている。また、筐体5の前面5fの中央部には開口部6が設けられ、この開口部6には投写レンズ13が突設され、この投写レンズ13によって、プロジェクタ1は画像をスクリーン等の投写面に投写する。なお、筐体5の内部には、光源、液晶ライトバルブ等からなる画像投写部や、この画像投写部に電力を供給する電源ユニット、画像投写部を制御駆動する駆動回路等が収納配置されている。
筐体5の底面5bには、前方側の左右に一対の脚部(左側脚部7L,右側脚部7R)が設けられ、後方側の略中央に脚部(後側脚部7B)が突出して設けられている。これらの脚部(左側脚部7L,右側脚部7R,後側脚部7B)によりプロジェクタ1は設置面上に支持される。左側脚部7Lおよび右側脚部7Rは、それぞれ独立して伸縮可能になっている。ユーザは、左側脚部7Lおよび右側脚部7Rの伸張量(筐体5からの突出量)を調整することにより、投写角度を変化させてスクリーン等の投写面に対する投写位置を調整する。なお、以降の説明において、「左側」とは、プロジェクタ1の前方から見て左側を示す。また、「右側」とは、プロジェクタ1の前方から見て右側を示す。
次に、プロジェクタ1の内部構成について説明する。図4は、第1の実施形態に係るプロジェクタ1の概略構成を示すブロック図である。
プロジェクタ1は、画像投写部10、制御部20、入力操作部21、光源制御部22、傾斜補正部23、傾斜検出部24、脚伸縮駆動部としての左側脚伸縮駆動部25Lおよび右側脚伸縮駆動部25R、脚部としての左側脚部7Lおよび右側脚部7R、脚最長検出部としての左側脚部最長検出部261Lおよび右側脚部最長検出部261R、脚最短検出部としての左側脚部最短検出部262Lおよび右側脚部最短検出部262R、伸縮設定記憶部27、画像信号入力部30、画像処理部31、OSD処理部32等を備えている。また、図4には、プロジェクタ1の外部に、スクリーンSCを図示している。
画像投写部10は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電型光源やLED(Light Emitting Diode)等の固体光源からなる光源11と、光変調装置としての液晶ライトバルブ12と、投写光学系としての投写レンズ13と、液晶ライトバルブ12を駆動するライトバルブ駆動部14とを備えている。
液晶ライトバルブ12は、一対の透明基板間に液晶が封入された透過型液晶パネル等によって構成される。ライトバルブ駆動部14によって、液晶ライトバルブ12の各画素に画像信号に応じた駆動電圧が印加されると、各画素は、画像信号に応じた光透過率で光源光を透過させる。
光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12を透過することによって変調され、変調後の光が投写レンズ13によって投写されることにより、スクリーンSC等に画像信号に応じた画像が表示される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、各種データの一時記憶等に用いられるRAM(Random Access Memory)、および、マスクROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリ)等の不揮発性のメモリ等(いずれも図示せず)を備え、コンピュータとして機能するものである。制御部20は、CPUが不揮発性のメモリに記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、プロジェクタ1の動作を統括制御する。
入力操作部21は、プロジェクタ1に対して各種指示を行うための複数のキー等を備えている。入力操作部21が備えるキーとしては、電源のオン/オフを行うための「電源キー」や、各種設定を行うためのメニュー画面の表示/非表示を切り換える「メニューキー」、メニュー画面におけるカーソルの移動等に用いられる「カーソルキー」、各種設定を決定するための「決定キー」等がある。ユーザが入力操作部21を操作すると、入力操作部21は、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、入力操作部21は、リモコン信号受信部(図示せず)と遠隔操作が可能なリモートコントローラ(図示せず)を有した構成としてもよい。この場合、リモートコントローラは、ユーザの操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発し、リモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
光源制御部22は、制御部20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給と停止とを制御し、光源11の点灯および消灯を切り換える。
傾斜検出部24は、振子を有して構成され、振子が左右方向のいずれかに傾斜しているか否かを傾斜情報として傾斜補正部23に出力する。
傾斜補正部23は、制御部20から指示を受けると、傾斜検出部24が出力した傾斜情報に基づき、左側脚伸縮駆動部25Lまたは右側脚伸縮駆動部25Rを制御して、左側脚部7Lまたは右側脚部7Rを伸縮駆動させ、プロジェクタ1の筐体5の左右方向の傾斜を補正する。なお、これ以降、傾斜補正部23がプロジェクタ1の筐体5の左右方向の傾斜を補正することを「自動水平調整」ともいう。
自動水平調整を行う際に、傾斜補正部23は、伸縮設定記憶部27に記憶された伸縮設定情報に基づいて、脚部を伸張して補正するか短縮して補正するかを決定する。また、傾斜補正部23は、左側脚部最長検出部261L、右側脚部最長検出部261R、左側脚部最短検出部262Lおよび右側脚部最短検出部262Rが出力した脚部の伸縮状態の情報に基づき、必要に応じて、伸縮駆動させる脚部を切り換える。
ここで、傾斜検出部24について図5、図6を使用して説明する。
図5は、プロジェクタ1が水平面に対して左右方向に傾斜した状態を表す正面図である。図6は、傾斜検出部24の検出方法の説明図であり、同図(a)は、筐体5が水平に設置された状態を示す図であり、同図(b)は、筐体5が右側に傾斜して設置された状態を示す図であり、同図(c)は、筐体5が左側に傾斜して設置された状態を示す図である。いずれも、プロジェクタ1を前方から見た図である。
筐体5の内部には、傾斜検出部24として、振子241と、接触検出部材としての左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rとが備えられている。振子241は、筐体5の所定の部位Dに固定されて前後方向に延在する軸241sに、左右方向に揺振可能に設置されている。振子241は長さをbとする。左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rは、振子241を中心として所定の距離aを離間して左右対称(筐体5の左右方向に対称)に設置されている。左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rは、図示しない支持部材によって平行で対面するように筐体5に支持固定されている。また、傾斜検出部24には、振子241が左側接触検出板242Lまたは右側接触検出板242Rに接触しているか否かを検出するための入力検出回路243が備えられている。
振子241は、導電性を備えた金属棒で構成されており、左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rは、導電性を備えた金属板で構成されている。そして、図6(a)に示すように、振子241は電気的にグランドGに接地されている。また、左側接触検出板242Lは入力検出回路243の入力ポートP2に接続されており、右側接触検出板242Rは入力検出回路243の入力ポートP1に接続されている。入力検出回路243の入力ポートP1,P2は、プルアップされている。
図5に示すように、プロジェクタ1の左右方向の傾斜は、水平面に対する筐体5の傾斜角度θで表す。振子241は揺振可能となっているため、振子241の下端部は重力によって鉛直方向(下方向)を向く。これにより、振子241の接触検出板(図では左側接触検出板242L)に対する角度も、筐体5の傾斜角度θと同じになる。
図6(a)に示すように、筐体5が水平面に対して左右方向に傾斜することなく設置された場合は、振子241と左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rとは、平行の状態になる。このとき、入力検出回路243が検出する入力ポートP1,P2の電位状態は、プルアップによって共に「H(High)」となる。
また、図6(b)に示すように、筐体5が水平面に対して右側が下方側(左側が上方側)となるように所定の角度θ0以上傾斜(図の矢印方向に傾斜)して設置された場合は、振子241は右側接触検出板242Rに接触する。このとき、入力検出回路243が検出する入力ポートP1の電位状態は、接地されることにより「L(Low)」となり、入力ポートP2の電位状態は「H」となる。
また、図6(c)に示すように、筐体5が水平面に対して左側が下方側(右側が上方側)となるように所定の角度θ0以上傾斜(図の矢印方向に傾斜)して設置された場合は、振子241は左側接触検出板242Lに接触する。このとき、入力検出回路243が検出する入力ポートP1の電位状態は「H」となり、入力ポートP2の電位状態は、接地されることにより「L」となる。
また、筐体5が水平面に対して右側または左側に所定の角度θ0未満の傾斜となるように設置された場合は、振子241は左側接触検出板242Lとも右側接触検出板242Rとも接触しない。このとき、入力検出回路243が検出する入力ポートP1,P2の電位状態は、共に「H」となる。
このように、入力検出回路243が検出する入力ポートP1,P2の電位状態によって、左側接触検出板242Lに接触しているか、右側接触検出板242Rに接触しているか、いずれにも接触していないかが判別できる。これにより、プロジェクタの筐体5が水平面に対して左側に所定の角度θ0以上傾斜しているか、右側に所定の角度θ0以上傾斜しているか、傾斜角度が所定の角度θ0未満かが判断できる。ここで、所定の角度θ0が十分に小さければ、入力ポートP1,P2の電位状態が共に「H」の場合には、筐体5は略水平と判断することができる。このようにして、傾斜検出部24は、「左側傾斜」、「右側傾斜」および「水平」の3つの情報を傾斜情報として出力する。
ここで、上述した、距離a、長さb、および所定の角度θ0の間には、下記の式(1)が成り立つ。
a=b・sinθ0 …(1)
式(1)に示すように、距離aの値を小さくしたり、長さbの値を大きくしたりすることによって(つまり、所定の角度θ0を小さくすることによって)、筐体5が略水平と判断する精度を向上することができる。
図4に戻り、左側脚伸縮駆動部25Lは、モータおよびギヤ等により構成され、傾斜補正部23からの制御に基づいて、左側脚部7Lを伸縮駆動する。同様に、右側脚伸縮駆動部25Rは、モータおよびギヤ等により構成され、傾斜補正部23からの制御に基づいて、右側脚部7Rを伸縮駆動する。
左側脚部7Lは、左側脚伸縮駆動部25Lにより駆動されて伸張(筐体5からの突出量が多くなる)したり、短縮(筐体5からの突出量が少なくなる)したりする。同様に、右側脚部7Rは、右側脚伸縮駆動部25Rにより駆動されて伸張したり、短縮したりする。
左側脚部最長検出部261Lは、左側脚部7Lの伸張量が最長になった状態(筐体5からの突出量が最大になった状態)か否かを検出する。同様に、右側脚部最長検出部261Rは、右側脚部7Rの伸張量が最長になった状態か否かを検出する。そして、検出結果を脚部の伸縮状態の情報として傾斜補正部23に出力する。
左側脚部最短検出部262Lは、左側脚部7Lの伸張量が最短になった状態(筐体5からの突出量が最小になった状態)か否かを検出する。同様に、右側脚部最短検出部262Rは、右側脚部7Rの伸張量が最短になった状態か否かを検出する。そして、検出結果を脚部の伸縮状態の情報として傾斜補正部23に出力する。
ここで、脚部の伸縮動作について図7〜図9を使用して説明する。
図7は、脚部および脚伸縮駆動部の周辺構造を前方から見た部分断面図であり、脚部の突出量を調整している状態を示す図である。図8は、脚部および脚伸縮駆動部の周辺構造を前方から見た部分断面図であり、脚部の突出量を最大にした状態を示す図である。図9は、脚部および脚伸縮駆動部の周辺構造を前方から見た部分断面図であり、脚部の突出量を最小にした状態を示す図である。なお、これらの図では、一方(左側)の脚部7Lのみを示しているが、他方(右側)の脚部7Rについては、これと略同一(左右対称)の構造であるため、図示及び説明を省略する。
図7〜図9に示すように、左側脚部7Lは、柱状の脚部本体7Laと、脚部本体7Laの一端(下端)に設けられて設置面と当接する下端部7Lbと、脚部本体7Laの他端(上端)に設けられた上端部7Lcとを有して構成され、これらは一体的に結合されている。脚部本体7Laは、筐体5の底面5bに形成された孔部5hに摺動可能に挿通されており、筐体5の底面5bに対して略垂直な姿勢で備えられている。脚部本体7Laには、最も近い筐体側面(側面5s)を臨む面に、ラック状の係合部7Ldが形成されている。係合部7Ldには、前後方向に沿って形成された多数の溝が、上下方向に略等間隔で配列されている。また、下端部7Lb及び上端部7Lcは、脚部本体7Laよりも幅広になっており、孔部5hを挿通不能になっている。
左側脚伸縮駆動部25Lは、モータ(図示せず)と、ピニオンギヤ8Lとにより構成されている。ピニオンギヤ8Lは、脚部7Lのラック状の係合部7Ldと噛合している。そして、ピニオンギヤ8Lは、モータのモータ軸部(図示せず)に固定されており、モータが駆動されるとモータ軸部が回転し、ピニオンギヤ8Lも回転する。なお、モータは、DCモータやステッピングモータ等とする。
ピニオンギヤ8Lが回転すると、ラック状の係合部7Ldは上下方向に摺動し、脚部7Lは、上下方向に移動する。これにより、脚部7Lの突出量(伸張量)が変化する。
左側脚部最長検出部261Lは、筐体5の内部の回路基板Fの上面に押圧スイッチ(以降、「押圧スイッチ261L」ともいう)として搭載されている。押圧スイッチ261Lは、下向きに押圧が可能なボタン261Laを備えており、ボタン261Laは、押圧スイッチ261Lの内部に備わる図示しないバネによって常に上方に付勢されている。
図8に示すように、脚部7Lを最長に伸張した状態のときには、押圧スイッチ261Lのボタン261Laは、脚部7Lの上端部7Lcの下面によって下向きに押圧されるようになっている。このとき、押圧スイッチ261Lはオンの状態となり、押圧スイッチ261Lは、左側脚部7Lの突出量(伸張量)が最長の状態であることを検出する。また、図7及び図9に示すように、脚部7Lを短縮させた状態にすると、ボタン261Laは、バネの付勢によって上方に突出し、このときの押圧スイッチ261Lはオフの状態となり、押圧スイッチ261Lは、左側脚部7Lの突出量(伸張量)が最長の状態でないことを検出する。このため、プロジェクタ1は、押圧スイッチ261Lの状態(オン又はオフ)によって脚部7Lが最長の状態であるか否かを検出することが可能になっている。
なお、前述したように、右側脚部7Rの周辺も略同一の構造を有しているため、筐体5の内部には、右側脚部最長検出部261Rとして押圧スイッチ261Rが備わっている。
左側脚部最短検出部262Lは、筐体5の内部の回路基板Eの下面に押圧スイッチ(以降、「押圧スイッチ262L」ともいう)として搭載されている。押圧スイッチ262Lは、上向きに押圧が可能なボタン262Laを備えており、ボタン262Laは、押圧スイッチ262Lの内部に備わる図示しないバネによって常に下方に付勢されている。
図9に示すように、脚部7Lを最短に短縮した状態のときには、押圧スイッチ262Lのボタン262Laは、脚部7Lの上端部7Lcによって上向きに押圧されるようになっている。このとき、押圧スイッチ262Lはオンの状態となり、押圧スイッチ262Lは、左側脚部7Lの突出量(伸張量)が最短の状態であることを検出する。また、図7及び図8に示すように、脚部7Lを伸張させた状態にすると、ボタン262Laは、バネの付勢によって下方に突出し、このときの押圧スイッチ262Lはオフの状態となり、押圧スイッチ262Lは、左側脚部7Lの突出量(伸張量)が最短の状態でないことを検出する。このため、プロジェクタ1は、押圧スイッチ262Lの状態(オン又はオフ)によって脚部7Lが最短の状態であるか否かを検出することが可能になっている。
なお、前述したように、右側脚部7Rの周辺も略同一の構造を有しているため、筐体5の内部には、右側脚部最短検出部262Rとして押圧スイッチ262Rが備わっている。
図4に戻り、伸縮設定記憶部27は、不揮発性のメモリからなり、伸縮設定情報を記憶する。伸縮設定情報とは、プロジェクタ1の筐体5の左右方向の傾斜を補正(自動水平調整)する際に、脚部(左側脚部7Lまたは右側脚部7R)を伸張することによって補正するか、短縮することによって補正するかを表す情報である。伸縮設定情報は、傾斜補正部23によって書き込みおよび読み出しが行われる。本実施形態では、ユーザが入力操作部21を操作することで、制御部20と傾斜補正部23を介して、伸縮設定情報を設定可能としている。
図10は、伸縮設定情報設定画面の説明図である。伸縮設定情報設定画面M2とは、伸縮設定情報をユーザに設定させるための画面である。本実施形態では、伸縮設定情報設定画面M2は、OSD表示とし、制御部20がOSD処理部32に指示を行って表示する。
図10に示すように、伸縮設定情報設定画面M2には、プロジェクタ1の筐体5の左右方向の傾斜を補正(自動水平調整)する際に、脚部を伸張するか短縮するかの選択を促すメッセージが画面上部に示され、画面中央には、「伸張」と「短縮」の選択肢が示され、画面下部には、キー入力手順についての説明が示されている。
ユーザが入力操作部21を操作して、画面上で「伸張」または「短縮」を設定すると、設定された情報が制御部20を介して傾斜補正部23に入力される。そして、設定された情報を伸縮設定情報として、傾斜補正部23が伸縮設定記憶部27に書き込みを行い、記憶させる。なお、本実施形態では、デフォルトは「伸張」とする。
図4に戻り、画像信号入力部30には、パーソナルコンピュータやビデオ再生装置等、外部の画像供給装置(図示せず)とケーブルを介した接続を行うための各種の画像入力端子が備えられており、画像供給装置から画像信号が入力される。画像信号入力部30は、入力される画像信号を、画像処理部31で処理可能な形式の画像データに変換して、画像処理部31に出力する。
画像処理部31は、制御部20の指示に基づいて、画像信号入力部30から入力される画像データに対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整する処理を行うことが可能となっている。画像処理部31は、このような調整および処理を行った画像データをOSD処理部32に出力する。
OSD処理部32は、制御部20の指示に基づいて、メニュー画面やメッセージ画面等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を、画像処理部31から入力される画像データに重畳する処理を行う。OSD処理部32は、図示しないOSDメモリを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像データを記憶している。制御部20が、OSD画像の重畳を指示すると、OSD処理部32は、必要なOSD画像データをOSDメモリから読み出し、入力画像の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像処理部31から入力される画像データにこのOSD画像データを合成する。OSD画像データが合成された画像データは、ライトバルブ駆動部14に出力される。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部32は、画像処理部31から出力される画像データを、そのままライトバルブ駆動部14に出力する。
本実施形態のプロジェクタ1は、上述したような構成となっており、入力操作部21の電源キーによって電源がオンされると、光源11を点灯させる等の必要な初期動作を行い、プロジェクタ1に入力された画像信号に応じた画像を画像投写部10から投写する。
また、本実施形態のプロジェクタ1は、自動水平調整を行うか否かを選択できるようになっている。
図11は、自動水平調整設定画面の説明図である。自動水平調整設定画面M1とは、自動水平調整を行うか否かをユーザに設定させるための画面である。本実施形態では、自動水平調整設定画面M1は、OSD表示とし、制御部20がOSD処理部32に指示を行って表示する。
図11に示すように、自動水平調整設定画面M1には、自動水平調整を行うか否かの選択を促すメッセージが画面上部に示され、画面中央には、「はい」と「いいえ」の選択肢が示され、画面下部には、キー入力手順についての説明が示されている。
ユーザが入力操作部21を操作して、画面上で「はい」または「いいえ」を選択すると、入力操作信号は制御部20を介して傾斜補正部23に入力され、図示しない自動水平調整設定記憶部に自動水平調整設定値として記憶される。ここで、「はい」が選択されたときは「設定オン」とし、「いいえ」が選択されたときには「設定オフ」として記憶する。傾斜補正部23は、自動水平調整設定記憶部の自動水平調整設定が「設定オン」となっている場合は、自動水平調整を行う。なお、本実施形態では、デフォルトは「はい」とする。
本実施形態では、自動水平調整を実行するタイミングは、入力操作部21の電源キーに対する操作が行われ、プロジェクタ1が電源オンされたときとする。また、特開2003−283963号公報に開示されているような台形歪み補正を自動的に行うプロジェクタの場合は、この台形歪み補正が実行されるタイミングで、自動水平調整を行うものとしてもよい。
次に、自動水平調整処理の詳細について説明する。
図12は、プロジェクタ1の自動水平調整処理(伸張パターン)のフローチャートである。上述した自動水平調整設定が「設定オン」となっており、且つ、伸縮設定情報設定が「伸張」となっている場合に、プロジェクタ1がオン状態になると、プロジェクタ1は、図12に示すフローに従って動作する。
傾斜補正部23は、傾斜検出部24が出力した傾斜情報に基づき、振子241が左側接触検出板242Lに接触しているか否か、即ち筐体5が「左側傾斜」しているか否かを判断する(ステップS101)。振子241が左側接触検出板242Lに接触していれば(ステップS101:YES)、傾斜補正部23は、左側脚部最長検出部261Lが出力した情報に基づき、左側脚部7Lの伸張量が最長になった状態か否かを判断する(ステップS102)。左側脚部7Lの伸張量が最長になっていなければ(ステップS102:NO)、傾斜補正部23は、左側脚伸縮駆動部25Lに指示を出し、左側脚部7Lを単位伸縮量だけ、伸張する(ステップS103)。そして、ステップS101に移行し、再度、振子241の傾斜を検出する。
ここで、単位伸縮量をΔhとし、単位伸縮量Δhを伸張したときの筐体5の傾斜角度の変化量をΔθとし、左側脚部7Lと右側脚部7Rとの脚部間距離をd(図5参照)とすると、単位伸縮量Δhと角度の変化量Δθとの間には、下記の式(2)が成り立つ。
Δh=d・tanΔθ …(2)
単位伸縮量Δhを決める際には、傾斜検出部24の振子241の揺振可能な範囲に応じて(即ち、所定の角度θ0を考慮して)決定する必要がある。つまり、脚伸縮駆動部が、脚部を単位伸縮量Δhだけを伸張または短縮することによって、振子241が、左側接触検出板242Lに接触していた状態から右側接触検出板242Rに接触する状態に移行したり、右側接触検出板242Rに接触していた状態から左側接触検出板242Lに接触する状態に移行したりすることを回避するような単位伸縮量Δh(即ち角度の変化量Δθ)を決定する必要がある。そこで、角度の変化量Δθと所定の角度θ0との関係として、下記の式(3)が成り立つようにする。
Δθ<2・θ0 …(3)
式(3)を満たすように角度の変化量Δθを決定し、さらに、単位伸縮量Δhを決定する。そして、脚伸縮駆動部は、単位伸縮量Δhずつ脚部を伸張または短縮する。これにより、振子241が、左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rのいずれにも接触しない略水平の状態にすることが可能となり、傾斜検出部24は、傾斜情報として、「左側傾斜」、「水平」、および「右側傾斜」の3つの情報を検出することができる。
図12のフローチャートに戻り、左側脚部7Lの伸張量が最長になっていれば(ステップS102:YES)、傾斜補正部23は、右側脚部最短検出部262Rが出力した情報に基づき、右側脚部7Rの伸張量が最短になった状態か否かを判断する(ステップS104)。右側脚部7Rの伸張量が最短になっていなければ(ステップS104:NO)、傾斜補正部23は、右側脚伸縮駆動部25Rに指示を出し、右側脚部7Rを単位伸縮量Δhだけ、短縮する(ステップS105)。そして、ステップS101に移行し、再度、振子241の傾斜を検出する。
右側脚部7Rの伸張量が最短になっていれば(ステップS104:YES)、傾斜補正部23は、調整不可能であると判断し、制御部20へ脚部が調整不可能である旨の信号を出力する。制御部20は、この信号に基づき、調整エラーを表す表示(図示せず)を行う(ステップS106)。そして、自動水平調整処理を終了する。ここで、調整エラーを表す表示は、例えば、OSD表示とし、制御部20がOSD処理部32に指示を行って表示する。また、LED表示部(図示せず)等を備え、発光色や発光パターンにより調整エラーを表す表示をさせるものとしてもよい。
振子241が左側接触検出板242Lに接触していなければ(ステップS101:NO)、傾斜補正部23は、振子241が右側接触検出板242Rに接触しているか否か、即ち筐体5が「右側傾斜」しているか否かを判断する(ステップS107)。振子241が右側接触検出板242Rに接触していれば(ステップS107:YES)、傾斜補正部23は、右側脚部最長検出部261Rが出力した情報に基づき、右側脚部7Rの伸張量が最長になった状態か否かを判断する(ステップS108)。右側脚部7Rの伸張量が最長になっていなければ(ステップS108:NO)、傾斜補正部23は、右側脚伸縮駆動部25Rに指示を出し、右側脚部7Rを単位伸縮量Δhだけ、伸張する(ステップS109)。そして、ステップS101に移行し、再度、振子241の傾斜を検出する。
右側脚部7Rの伸張量が最長になっていれば(ステップS108:YES)、傾斜補正部23は、左側脚部最短検出部262Lが出力した情報に基づき、左側脚部7Lの伸張量が最短になった状態か否かを判断する(ステップS110)。左側脚部7Lの伸張量が最短になっていなければ(ステップS110:NO)、傾斜補正部23は、左側脚伸縮駆動部25Lに指示を出し、左側脚部7Lを単位伸縮量Δhだけ、短縮する(ステップS111)。そして、ステップS101に移行し、再度、振子241の傾斜を検出する。
左側脚部7Lの伸張量が最短になっていれば(ステップS110:YES)、傾斜補正部23は、調整不可能であると判断し、制御部20へ脚部が調整不可能である旨の信号を出力する。制御部20は、この信号に基づき、調整エラーを表す表示(図示せず)を行う(ステップS106)。そして、自動水平調整処理を終了する。
振子241が右側接触検出板242Rに接触していなければ(ステップS107:NO)、傾斜補正部23は、筐体5が略「水平」であると判断し、自動水平調整処理を終了する。
図13は、プロジェクタ1の自動水平調整処理(短縮パターン)のフローチャートである。上述した自動水平調整設定が「設定オン」となっており、且つ、伸縮設定情報設定が「短縮」となっている場合に、プロジェクタ1がオン状態になると、プロジェクタ1は、図13に示すフローに従って動作する。
傾斜補正部23は、傾斜検出部24が出力した傾斜情報に基づき、振子241が左側接触検出板242Lに接触しているか否か、即ち筐体5が「左側傾斜」しているか否かを判断する(ステップS201)。振子241が左側接触検出板242Lに接触していれば(ステップS201:YES)、傾斜補正部23は、右側脚部最短検出部262Rが出力した情報に基づき、右側脚部7Rの伸張量が最短になった状態か否かを判断する(ステップS202)。右側脚部7Rの伸張量が最短になっていなければ(ステップS202:NO)、傾斜補正部23は、右側脚伸縮駆動部25Rに指示を出し、右側脚部7Rを単位伸縮量Δhだけ、短縮する(ステップS203)。そして、ステップS201に移行し、再度、振子241の傾斜を検出する。
右側脚部7Rの伸張量が最短になっていれば(ステップS202:YES)、傾斜補正部23は、左側脚部最長検出部261Lが出力した情報に基づき、左側脚部7Lの伸張量が最長になった状態か否かを判断する(ステップS204)。左側脚部7Lの伸張量が最長になっていなければ(ステップS204:NO)、傾斜補正部23は、左側脚伸縮駆動部25Lに指示を出し、左側脚部7Lを単位伸縮量Δhだけ、伸張する(ステップS205)。そして、ステップS201に移行し、再度、振子241の傾斜を検出する。
左側脚部7Lの伸張量が最長になっていれば(ステップS204:YES)、傾斜補正部23は、調整不可能であると判断し、制御部20へ脚部が調整不可能である旨の信号を出力する。制御部20は、この信号に基づき、調整エラーを表す表示(図示せず)を行う(ステップS206)。そして、自動水平調整処理を終了する。本実施形態では、調整エラーを表す表示は、図12のフローチャートのステップS106と同様とする。
振子241が左側接触検出板242Lに接触していなければ(ステップS201:NO)、傾斜補正部23は、振子241が右側接触検出板242Rに接触しているか否か、即ち筐体5が「右側傾斜」しているか否かを判断する(ステップS207)。振子241が右側接触検出板242Rに接触していれば(ステップS207:YES)、傾斜補正部23は、左側脚部最短検出部262Lが出力した情報に基づき、左側脚部7Lの伸張量が最短になった状態か否かを判断する(ステップS208)。左側脚部7Lの伸張量が最短になっていなければ(ステップS208:NO)、傾斜補正部23は、左側脚伸縮駆動部25Lに指示を出し、左側脚部7Lを単位伸縮量Δhだけ、短縮する(ステップS209)。そして、ステップS201に移行し、再度、振子241の傾斜を検出する。
左側脚部7Lの伸張量が最短になっていれば(ステップS208:YES)、傾斜補正部23は、右側脚部最長検出部261Rが出力した情報に基づき、右側脚部7Rの伸張量が最長になった状態か否かを判断する(ステップS210)。右側脚部7Rの伸張量が最長になっていなければ(ステップS210:NO)、傾斜補正部23は、右側脚伸縮駆動部25Rに指示を出し、右側脚部7Rを単位伸縮量Δhだけ、伸張する(ステップS211)。そして、ステップS201に移行し、再度、振子241の傾斜を検出する。
右側脚部7Rの伸張量が最長になっていれば(ステップS210:YES)、傾斜補正部23は、調整不可能であると判断し、制御部20へ脚部が調整不可能である旨の信号を出力する。制御部20は、この信号に基づき、調整エラーを表す表示(図示せず)を行う(ステップS206)。そして、自動水平調整処理を終了する。
振子241が右側接触検出板242Rに接触していなければ(ステップS207:NO)、傾斜補正部23は、筐体5が略「水平」であると判断し、自動水平調整処理を終了する。
上述したように、プロジェクタ1は、自動水平調整処理を実行することにより、筐体5が「左側傾斜」または「右側傾斜」となっている場合は、左側脚部7Lまたは右側脚部7Rを単位伸縮量Δhずつ伸張または短縮し、筐体5が略「水平」となるまで調整を行う。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)プロジェクタ1は、振子241の傾斜状態によって筐体5の左右方向の傾斜を検出し、左側脚部7Lまたは右側脚部7Rを伸縮することで、左右方向の傾斜を補正する。これにより、振子241を使用した簡易な構成で、プロジェクタ1の筐体5の左右方向の傾斜を略水平にすることが可能となり、プロジェクタ1が投写する画像も略水平にすることができる。
(2)プロジェクタ1は、自動水平調整処理(伸張パターン)を実行することで、筐体5の傾斜の下方側となる脚部を伸張し、筐体5の左右方向の傾斜を補正する。これにより、プロジェクタ1の筐体5の傾斜の上方側に合わせて、筐体5の左右方向の傾斜を略水平に補正することができる。
(3)プロジェクタ1は、自動水平調整処理(伸張パターン)を実行することで、筐体5の傾斜の下方側となる脚部が最長となっていることを検出した場合に、筐体5の傾斜の上方側となる脚部を短縮し、筐体5の左右方向の傾斜を補正する。これにより、一方の脚部が最長に伸張した状態となった場合でも、反対側の脚部を短縮することで、筐体5の左右方向の傾斜を略水平に補正することが可能となり、補正の範囲を広げることができる。
(4)プロジェクタ1は、自動水平調整処理(短縮パターン)を実行することで、筐体5の傾斜の上方側となる脚部を短縮し、筐体5の左右方向の傾斜を補正する。これにより、プロジェクタ1の筐体5の傾斜の下方側に合わせて、筐体5の左右方向の傾斜を略水平に補正することができる。
(5)プロジェクタ1は、自動水平調整処理(短縮パターン)を実行することで、筐体5の傾斜の上方側となる脚部が最短となっていることを検出した場合に、筐体5の傾斜の下方側となる脚部を伸張し、筐体5の左右方向の傾斜を補正する。これにより、一方の脚部が最短に短縮した状態となった場合でも、反対側の脚部を伸張することで、筐体5の左右方向の傾斜を略水平に補正することが可能となり、補正の範囲を広げることができる。
(6)プロジェクタ1は、振子241が左側接触検出板242Lまたは右側接触検出板242Rのいずれかに接触することによって、筐体の左右方向の傾斜を検出できる。これにより、振子241を使った簡易な構成で傾斜方向を検出することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。
図14は、第2の実施形態に係るプロジェクタ2の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るプロジェクタ2の内部構成では、左側脚部最長検出部261Lおよび左側脚部最短検出部262Lの代わりに伸張量検出部として左側脚部伸張量検出部28Lを備えている。また、右側脚部最長検出部261Rおよび右側脚部最短検出部262Rの代わりに伸張量検出部として右側脚部伸張量検出部28Rを備えている。さらに、伸張量記憶部29を備えている。また、傾斜補正部23aの動作が第1の実施形態と異なる。その他の構成等は第1の実施形態と同様である。図14を使用して、プロジェクタ2の内部構成についてプロジェクタ1との差異を説明する。
左側脚部伸張量検出部28Lは、エンコーダ等で構成され、左側脚部7Lの最短から最長までの伸張量(筐体5からの突出量)を検出する。エンコーダは、例えば、左側脚部7Lの上下方向の位置を検出するものとしてもよいし、ピニオンギヤ8Lの回転位置を検出するものとしてもよい。そして、左側脚部伸張量検出部28Lは、エンコーダによって検出した情報を左側脚部7Lの伸張量として傾斜補正部23aに出力する。同様に、右側脚部伸張量検出部28Rは、エンコーダ等で構成され、右側脚部7Rの最短から最長までの伸張量(筐体5からの突出量)を検出する。そして、右側脚部伸張量検出部28Rは、エンコーダによって検出した情報を右側脚部7Rの伸張量として傾斜補正部23aに出力する。
伸張量記憶部29は、不揮発性のメモリからなり、左側脚部7Lの伸張量および右側脚部7Rの伸張量を記憶する。これらの伸張量は、傾斜補正部23aによって書き込みおよび読み出しが行われる。
傾斜補正部23aは、第1の実施形態と同様に、傾斜検出部24が出力した傾斜情報に基づき、自動水平調整を行う。この際、傾斜補正部23aは、伸縮設定記憶部27に記憶された伸縮設定情報に基づいて、脚部を伸張して補正するか短縮して補正するかを決定する。また、傾斜補正部23aは、左側脚部伸張量検出部28Lおよび右側脚部伸張量検出部28Rから脚部の伸張量を脚部の伸縮状態の情報として入力し、必要に応じて、伸縮駆動させる脚部を切り換える。
本実施形態では、傾斜補正部23aは、制御部20からの指示によって、左側脚部伸張量検出部28Lおよび右側脚部伸張量検出部28Rから脚部の伸張量を入力し、伸張量記憶部29に書き込む。さらに、制御部20から所定の指示信号が入力された場合に、傾斜補正部23aは、伸張量記憶部29に記憶された伸張量に一致するように左側脚伸縮駆動部25Lおよび右側脚伸縮駆動部25Rを制御して、左側脚部7Lおよび右側脚部7Rを伸縮させる。
次に、プロジェクタ2の動作について説明する。
プロジェクタ2が自動水平調整を行った後で、ユーザが入力操作部21に対して所定の操作を行うと、制御部20は、伸張量を記憶させる指示を傾斜補正部23aに出力する。制御部20からの指示によって、傾斜補正部23aは、左側脚部伸張量検出部28Lおよび右側脚部伸張量検出部28Rから、そのときの左側脚部7Lの伸張量および右側脚部7Rの伸張量を取得し、伸張量記憶部29に記憶させる。本実施形態では、所定の操作とは、プロジェクタ2に伸張量を記憶させるための伸張量記憶設定画面(図示しない)を表示させ、その画面に従ってユーザが記憶設定を行うことを示す。なお、伸張量記憶設定画面は、OSD表示とし、制御部20がOSD処理部32に指示を行って表示する。
また、本実施形態では、入力操作部21の電源キーによってプロジェクタ2の電源オンが行われると、制御部20は、所定の指示信号として脚部の伸縮補正の開始を指示する信号を傾斜補正部23aに出力する。伸張量記憶部29に伸張量が記憶されている状態で、傾斜補正部23aに脚部の伸縮補正の開始を指示する信号が入力されると、傾斜補正部23aは、左側脚伸縮駆動部25Lおよび右側脚伸縮駆動部25Rを制御して、左側脚部7Lおよび右側脚部7Rを記憶された伸張量と一致するように伸縮させる。
上述した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。他に、以下の効果が得られる。
(1)プロジェクタ2は、脚部の伸張量を記憶し、次回以降、プロジェクタ2の電源オンが行われた場合に、記憶された伸張量と一致するように脚部を伸縮する。これにより、伸張量を記憶したときと同じ場所で使用する場合、筐体5の左右方向の傾斜を短時間で容易に補正することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、プロジェクタの筐体5の底面5bの前方側の左右に一対の脚部(左側脚部7L,右側脚部7R)が設けられ、その脚部を伸縮させるものとしたが、後方側の左右に脚部を設け、伸縮させて筐体5の左右方向の傾斜を補正するものとしてもよい。また、前方側および後方側の左右に伸縮可能な脚部を設けるものとしてもよい。
(変形例2)上記実施形態では、振子241は、導電性を備えた金属棒で構成されているものとしたが、導電性を備えていれば、金属棒に限定するものではない。また、左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rは、導電性を備えた金属板で構成されているものとしたが、導電性を備えており、振子241が揺振することで接触可能であれば、金属板に限定するものではない。
(変形例3)上記実施形態では、振子241は、導電性を備えた金属棒で構成されており、左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rは、導電性を備えた金属板で構成されているものとしたが、左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rが振子241が接触しているか否かを検出できるものであれば、振子241も、左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rも導電性を備えることに限定しない。例えば、左側接触検出板242Lおよび右側接触検出板242Rを感圧器とすれば、振子241が接触しているか否かを検出することが可能となり、左右方向の傾斜を検出することができる。
(変形例4)上記実施形態では、プロジェクタが自動水平調整処理を実行するタイミングは、プロジェクタが電源オンされたとき、および、台形歪み補正が実行されるタイミングとしたが、入力操作部21に自動水平調整用のキーを設けて、当該キーが押下されたときに自動水平調整処理を実行するものとしてもよい。また、プロジェクタにソフトウェアとして実装する機能設定メニューに「自動水平調整実行」項目を設け、ユーザが入力操作部21を操作して自動水平調整を実行できるものとしてもよい。こうすれば、ユーザが所望のタイミングで自動水平調整処理を実行させることができるため、利便性が向上する。
(変形例5)上記第2の実施形態では、ユーザが入力操作部21に対して所定の操作を行うことにより、傾斜補正部23aが伸張量を伸張量記憶部29に記憶させるものとしたが、プロジェクタ2が自動水平調整処理を実行して完了した際に、傾斜補正部23aが、伸張量を伸張量記憶部29に記憶させるものとしてもよい。そして、入力操作部21に伸張量読み出し設定用のキーを設けて、当該キーが押下されたときに、プロジェクタ2は、伸張量記憶部29に記憶された伸張量と一致するように、脚部を伸縮させるものとしてもよい。
(変形例6)上記第2の実施形態では、所定の操作とは、伸張量記憶設定画面を表示させて、その画面上でユーザが記憶設定を行うこととしたが、入力操作部21に伸張量記憶用のキーを設けて、当該キーが押下されたときに、脚部の伸張量を伸張量記憶部29に記憶させるものとしてもよい。
(変形例7)上記第2の実施形態では、左側脚部伸張量検出部28Lおよび右側脚部伸張量検出部28Rは、エンコーダ等で構成されるものとしたが、左側脚伸縮駆動部25Lおよび右側脚伸縮駆動部25Rを構成するモータをステッピングモータとすれば、伸張量をステッピングモータのステップ数をカウントして検出することが可能となり、脚部伸張量検出部の構成を簡易にすることができる。
(変形例8)上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12を用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
第1の実施形態に係るプロジェクタの外観斜視図。 プロジェクタを前面(前方)から見た外観平面図。 プロジェクタを底面(下方)から見た外観平面図。 プロジェクタの概略構成を示すブロック図。 プロジェクタが水平面に対して左右方向に傾斜した状態を表す正面図。 傾斜検出部の検出方法を説明するための図であり、(a)は、筐体が水平に設置された状態を示す図、(b)は、筐体が右側に傾斜して設置された状態を示す図、(c)は、筐体が左側に傾斜して設置された状態を示す図。 脚部および脚伸縮駆動部の周辺構造を前方から見た部分断面図であり、脚部の突出量を調整している状態を示す図。 脚部および脚伸縮駆動部の周辺構造を前方から見た部分断面図であり、脚部の突出量を最大にした状態を示す図。 脚部および脚伸縮駆動部の周辺構造を前方から見た部分断面図であり、脚部の突出量を最小にした状態を示す図。 伸縮設定情報設定画面の説明図。 自動水平調整設定画面の説明図。 プロジェクタの自動水平調整処理(伸張パターン)のフローチャート。 プロジェクタの自動水平調整処理(短縮パターン)のフローチャート。 第2の実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示すブロック図。
符号の説明
1,2…プロジェクタ、5…筐体、5b…底面、5f…前面、5h…孔部、5s…側面、6…開口部、7B…後側脚部、7L…左側脚部、7La…脚部本体、7Lb…下端部、7Lc…上端部、7Ld…係合部、7R…右側脚部、8L…ピニオンギヤ、10…画像投写部、11…光源、12…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…ライトバルブ駆動部、20…制御部、21…入力操作部、22…光源制御部、23,23a…傾斜補正部、24…傾斜検出部、25L…左側脚伸縮駆動部、25R…右側脚伸縮駆動部、27…伸縮設定記憶部、28L…左側脚部伸張量検出部、28R…右側脚部伸張量検出部、29…伸張量記憶部、30…画像信号入力部、31…画像処理部、32…OSD処理部、51…アッパーケース、52…ロアーケース、241…振子、241s…軸、242L…左側接触検出板、242R…右側接触検出板、243…入力検出回路、261L…左側脚部最長検出部(押圧スイッチ)、261La…ボタン、261R…右側脚部最長検出部(押圧スイッチ)、262L…左側脚部最短検出部(押圧スイッチ)、262La…ボタン、262R…右側脚部最短検出部(押圧スイッチ)。

Claims (8)

  1. 画像を投写するプロジェクタであって、
    前記プロジェクタの外装を構成する筐体と、
    前記筐体を支持する伸縮可能な複数の脚部と、
    前記複数の脚部のうち、少なくとも1つを伸縮駆動する脚伸縮駆動部と、
    前記筐体内部に揺振可能に設置された振子を有し、水平面に対する前記筐体の左右方向の傾斜を前記振子の左右方向の傾斜状態によって検出し、検出した結果に基づく傾斜情報を出力する傾斜検出部と、
    前記傾斜検出部が出力した前記傾斜情報に基づいて前記脚伸縮駆動部を制御して、前記筐体の左右方向の傾斜を補正する傾斜補正部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    伸縮可能な前記脚部は、前記筐体の左右両側にそれぞれ備わることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタであって、
    前記傾斜補正部は、前記傾斜検出部が出力した前記傾斜情報に基づき、左右両側に備えられた前記脚部のうち、水平面に対する前記筐体の傾斜の下方側となる前記脚部を伸張するように前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項3に記載のプロジェクタであって、
    前記脚部が最長の状態に伸張されているか否かを検出する脚最長検出部をさらに備え、
    前記脚最長検出部が、前記筐体の傾斜の前記下方側となる前記脚部が最長となっていることを検出した場合に、前記傾斜補正部は、前記筐体の傾斜の上方側となる前記脚部を短縮するように前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項2に記載のプロジェクタであって、
    前記傾斜補正部は、前記傾斜検出部が出力した前記傾斜情報に基づき、左右両側に備えられた前記脚部のうち、水平面に対する前記筐体の傾斜の上方側となる前記脚部を短縮するように前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項5に記載のプロジェクタであって、
    前記脚部が最短の状態に短縮されているか否かを検出する脚最短検出部をさらに備え、
    前記脚最短検出部が、前記筐体の傾斜の前記上方側となる前記脚部が最短となっていることを検出した場合に、前記傾斜補正部は、前記筐体の傾斜の下方側となる前記脚部を伸張するように前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
    前記脚部の伸張量を検出する伸張量検出部と、
    前記傾斜補正部が前記筐体の左右方向の傾斜を補正したときの前記脚部の前記伸張量を記憶する伸張量記憶部と、
    をさらに備え、
    前記傾斜補正部は、所定の指示信号が入力された場合に、前記脚部が前記伸張量記憶部に記憶された前記伸張量になるように、前記脚伸縮駆動部を制御することを特徴とするプロジェクタ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
    前記傾斜検出部は、前記振子を中心として所定の距離を離間して左右対称に設置された2つの接触検出部材を有して構成され、前記振子が2つの前記接触検出部材のいずれかに接触することで、前記筐体の左右方向の傾斜を検出することを特徴とするプロジェクタ。
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