JP2009294349A - 画像調整機能を有するプロジェクタ - Google Patents

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JP2009294349A
JP2009294349A JP2008146674A JP2008146674A JP2009294349A JP 2009294349 A JP2009294349 A JP 2009294349A JP 2008146674 A JP2008146674 A JP 2008146674A JP 2008146674 A JP2008146674 A JP 2008146674A JP 2009294349 A JP2009294349 A JP 2009294349A
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Akiyoshi Nakamura
明善 中村
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Abstract

【課題】アスペクト比の小なスクリーンを使用し、通常サイズの投影映像を映せる第1モ
ードと、入力信号画像のアスペクト比が小であるときには、縮小された投影映像をスクリ
ーンに映せる第2モードとを選択できるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに入力する画像のサイズと位置を
制御する画像制御部92は、入力信号画像をそのまま前記画像表示デバイスに出力する第
1モードと、画像表示デバイスの縦方向の画素数をあらかじめ決められた一定の値に制限
した表示エリア領域を有し、該表示エリア領域に表示するように入力信号画像を電子的に
縮小して前記画像表示デバイスに出力する第2モードと、を有し、第2モードのときに、
前記画像表示デバイス上の前記表示エリア領域の表示位置を該画像表示デバイスが表示で
きる範囲内でスクリーン上の投影映像を移動する機能を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、スクリーン上に液晶画像を拡大投影して大画面を得るプロジェクタに関し、
特に、画像の大きさ及び位置を調整する機能を有するプロジェクタに関する。
近年、映像システムとコンピュータとの融合を容易に可能にしたプロジェクタが提供さ
れている。プロジェクタは、パーソナルコンピュータ、ビデオデッキ、レーザディスクプ
レイヤー、DVDプレイヤー、ビデオムービー等と接続してこれらから送られる映像デー
タと音声データを活用しての会議や研修で、一度に、大勢に、大画面でダイレクトに伝え
ることができる。また、プロジェクタは、NTSC、PAL、ハイビジョン等、様々な映
像ソースにも幅広く対応しており、ビジネスだけでなく、学会、教育、アート、公共施設
等、様々なシーンで大きなプレゼンテーション効果が得られるので注目されている。
従来のプロジェクタの一例を図6(a)に示す。このプロジェクタ1Aは、光源部2か
らの光を、図示しないインテグレータ光学系、色分離光学系、空間光変調部、リレー光学
系を介して分光し、3つの分光を光R用・光G用・光B用の液晶ライトバルブ3,4,5
を用いて変調し、液晶ライトバルブ3,4,5の映像をクロスダイクロイックプリズム6
で合成し投影光学系7を介してスクリーン12に拡大投影する。
更に、プロジェクタ1Aは、投影光学系駆動手段8と、画像制御部9と、コントローラ
10等を有する。コントローラ10は、画像制御部9に画像データを送るとともに、投影
光学系駆動手段8を駆動制御する。画像制御部9は、光R用・光G用・光B用の液晶ライ
トバルブ(画像表示デバイス)3,4,5を制御して画像表示する。
図6(a)に示すプロジェクタ1Aは、ビジネス用である。市販されているビジネス用
プロジェクタの台数の多くは、図6(b)に示すように、液晶ライトバルブ3,4,5の
アスペクト比(コンピュータディスプレイの技術分野では横縦比をいう)が4対3であり
、液晶ライトバルブ3,4,5にアスペクト比が4対3の画像を表示するようになってお
り、図6(a)に示すように、使用するスクリーン12のアスペクト比及びスクリーン映
像のアスペクト比が4対3である。
プロジェクタ1Aは、コントローラ10により投影光学系駆動手段8を制御して投影光
学系(レンズ)7を下側へ最大にレンズシフトすることにより、スクリーン12には、ク
ロスダイクロイックプリズム6の中心を通る光軸に関して上側の映像の高さ割合H1と下
側映像の高さ割合H2とが5:5と等しくなる割合の映像が得られ(図6(c))、また
、投影光学系(レンズ)7を上側へ最大にレンズシフトすることにより、スクリーン12
には、クロスダイクロイックプリズム6の中心を通る光軸aに関し、上側の映像の高さ割
合10、下側映像の高さ割合0となる割合の映像が得られる(図6(d))。
従来のホーム用プロジェクタの一例を図7(a)に示す。このプロジェクタ1Bは、ア
スペクト比に関する内容を除いてプロジェクタ1Aと同じ構成のものを示している。ホー
ム用プロジェクタ1Bの多くは、図7(b)に示すように、液晶ライトバルブ3b,4b
,5bのアスペクト比が16対9であり、液晶ライトバルブ3b,4b,5bにアスペク
ト比が16対9の画像を表示するようになっている。したがって、図7(a)に示すよう
に、使用するスクリーン12bのアスペクト比及びスクリーン映像11bのアスペクト比
が16対9である。
このプロジェクタ1Bにおいても、プロジェクタ1Aの場合と同様、図6(c),(d
)に示すレンズシフトが行われる。
他方、従来のプロジェクタにおいて、イメージセンサによりスクリーンを撮像し、撮像
画像のゆがみを補正するとともに、スクリーン位置を検出して必要な演算を行うことによ
って、スクリーンがプロジェクタに正対していない状態で投影されたときに、投影レンズ
から投影映像の四隅までの距離を算出し、これらの距離の差から、スクリーンに投影され
た画像のあおり角度を算出して画像のゆがみを検出して、その逆補正を行うことで画像ゆ
がみ補正が行われている(特許文献1、特許文献2参照)。
また、プロジェクタの液晶ライトバルブにおける画像表示について、画像のアスペクト
比に応じた投影サイズ調整が行われている。詳述すると、値の小さな第1のアスペクト比
(例えば4:3)を基準として使用する第1の表示モードが表示モードに設定されている
ときには、第1のアスペクト比を有する第1の画像と、値の大きな第2のアスペクト比(
例えば16:9)を有する第2の画像と、を表示するための2つの実効画像領域の水平画
素数を等しく設定し、また値の大きな第2のアスペクト比(例えば16:9)を基準とし
て使用する第2の表示モードが表示モードに設定されているときには、第1の画像と、第
2の画像と、を表示するための2つの実効画像領域の垂直画素数を等しく設定する(特許
文献3参照)。
特開2004−260785号公報 特開2005−318652号公報 特開2002−196736号公報
しかしながら、プロジェクタの需要は、ホーム用プロジェクタに比較してビジネス用プ
ロジェクタの需要が高い。そのため、アスペクト比が4対3であるビジネス用プロジェク
タの液晶ライトバルブは規格品としてインチサイズで多くの種類がラインアップされてい
るのに対し、アスペクト比が16対9であるホーム用プロジェクタの液晶ライトバルブは
アスペクト比が4対3のものに対して1/3程度しかラインアップされていない。これに
対し、ビジネス用プロジェクタの液晶ライトバルブは、量産効果によりホーム用プロジェ
クタの液晶ライトバルブに比べ、低コストになっている。また、プレゼンテーションソフ
トウエアツールのPOWERPOINT(登録商標)のアスペクト比が4対3であり、こ
れらのことが、アスペクト比が4対3であるビジネス用プロジェクタの使用環境・開発環
境をより良いものとしている。
そこで、ホーム用プロジェクタの開発に当たっては、アスペクト比が小な液晶ライトバ
ルブを用い、画像のアスペクト比の大小にかかわらず、またどのようなアスペクト比のス
クリーンにも表示できるようにすることが望まれている。また、アスペクト比が大なスク
リーンに画像を投影する際にアスペクト比が大な画像からアスペクト比が小な画像に切り
替えたとき、画像がスクリーンから大きくはみ出した状態に画像投影が行われることを回
避する必要がある。
特許文献3に開示された発明は、アスペクト比が4対3である縮小画像の移動表示がで
きないので、スクリーンの上部に投影することができず、次のような不具合があった。机
の上にプロジェクタを置いてスクリーンに画像投影した場合、投影映像の下限が机の表面
より上に出ないときにはフットにより投影映像を上方へずらさなければならない。これは
、プロジェクタの光軸を上向きに修正することであり、これによって、投影映像は、上側
が膨張した逆さ台形にゆがむことになる。このゆがみを電子的に画像補正すると、画像が
劣化する、という問題がある。したがって、フットによらないで投影映像を上方へずらす
ことができて、上側が膨張した逆さ台形にゆがむことがなく、画像の劣化に繋がる電子的
に画像補正する必要がない処理が望まれている。
また、机の上にプロジェクタを置いてスクリーンに画像投影し、プロジェクタの後方か
らスクリーンに映る投影映像を見る場合は、プロジェクタが観客よりもスクリーンに近い
位置にあるので、観客にとっては、プロジェクタの筐体によって映像の一部がかくれてし
まう、という不具合がある。また、プロジェクタの筐体は、なるべく映像鑑賞時に気にな
らない位置にあることが望ましい。これらの事情から、投影映像をなるべく上方に映せる
ようにしたい、という要望がある。
更に、ホーム用プロジェクタ向けの映像ソフトの中で、ゲームなどはアスペクト比が4
対3の映像制作ソフトの方が多く整っているので、ホーム用プロジェクタにおいて、アス
ペクト比が小な液晶ライトバルブの採用と相俟って、アスペクト比が小な映像ソフトをア
スペクト比が大なスクリーンに映像を溢れさせないで投影できることが望まれている。
本発明は、上述した点にかんがみ案出したもので、アスペクト比の小なスクリーンを使
用するときの第1モードと、アスペクト比の大なスクリーンを使用するときの第2モード
とを選択できて、第1モードのときには、アスペクト比が小と大のいずれであるかにかか
わらず、スクリーンに通常サイズに拡大投影した画像を表示することができ、第2モード
のときには、入力信号画像のアスペクト比が大である画像に対しては、スクリーンに通常
サイズに拡大投影した画像を表示することができかつ上下に移動でき、また入力信号画像
のアスペクト比が小である画像に対しては、縮小された投影映像をスクリーンに投影する
ことができ、アスペクト比が小な投影映像をアスペクト比の大なスクリーンから溢れて投
影する事態を回避できるプロジェクタを提供することを解決課題とする。
上述した課題を解決するため、本発明の画像調整機能を有するプロジェクタは、画像表
示デバイスと、該画像表示デバイスに入力する画像のサイズと位置を制御する画像制御部
と、を備えたプロジェクタであって、前記画像制御部は、入力信号画像をそのまま前記画
像表示デバイスに出力する第1モードと、入力信号画像のアスペクト比にかかわらず、画
像表示デバイスの縦方向の画素数をあらかじめ決められた一定の値に制限した表示エリア
領域を有し、該表示エリア領域に表示するように入力信号画像を縮小して前記画像表示デ
バイスに出力する第2モードと、を有し、第2モードでは、前記画像表示デバイス上の前
記表示エリア領域の表示位置を該画像表示デバイスが表示できる範囲内で上下、もしくは
上下左右させる機能を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、前記第2モードのときの前記機能には、入力信号画像のアスペクト比
が大な画像を表示する際には、画像の水平辺を前記画像表示デバイスの水平辺のサイズと
一致するように画像表示デバイス上の画像サイズを設定するとともに、前記画像表示デバ
イス上の画像の上下方向の位置を制御する機能を含んでおり、また入力信号画像のアスペ
クト比の小な画像を表示する際には、前記入力信号画像のアスペクト比の大な画像を表示
する際の垂直辺を表示するサイズをその垂直辺のサイズとして、水平辺の画像表示サイズ
を設定するとともに、前記画像表示デバイス上の画像の上下方向及び左右方向の位置を制
御する機能を含んでいる。
本発明によれば、第1モードを選択したときには、入力信号画像のアスペクト比が小と
大のいずれであるかにかかわらず、スクリーンに通常サイズに拡大投影した画像を表示で
きる。また、第2モードを選択したときには、入力信号画像のアスペクト比が小と大のい
ずれであるかにかかわらず、画像表示デバイスが表示できる範囲内で画像表示デバイスの
縦方向の画素数をあらかじめ決められた一定の値に制限した表示エリア領域の表示位置を
上下させることができ、更にアスペクト比が小な画像をこの表示エリア領域に左右させる
ことができて、スクリーン上の投影映像を移動できる。なお、第1モードを選択したとき
において、入力信号画像のアスペクト比が大のときにも、表示エリア領域の表示位置を上
下移動することができる。
したがって、アスペクト比の小なスクリーンを使用するときには、第1モードを選択す
ると、入力信号画像のアスペクト比が小と大のいずれであるかにかかわらず、スクリーン
に通常サイズに拡大投影した画像を表示でき、第2モードを選択すると、スクリーン上の
投影映像を移動することができる。
また、アスペクト比の大なスクリーンを使用するときには、第2モードを選択すると、
入力信号画像のアスペクト比が大であるときには、スクリーンに通常サイズに拡大投影し
た画像を表示することができ、また入力信号画像のアスペクト比が小であるときには、画
像表示デバイス上にアスペクト比が小な縮小画像を表示し、アスペクト比の大なスクリー
ンにアスペクト比が小な縮小された投影映像を投影することができ、それによって、アス
ペクト比が小な投影映像(通常サイズの画像)をアスペクト比の大なスクリーンから溢れ
て投影する事態を回避できる。
本発明は、前記画像制御部は、前記第2モードのときに、前記スクリーン上の投影映像
の中心を投射光学系の光軸よりも上方に離隔した表示位置を、デフォルト(初期設定状態
)として設定されていることが好ましい。
この構成によれば、机の上にプロジェクタを置いてスクリーンに画像投影した場合、投
影映像の下限が机の表面より上に出ないときにはフットにより投影映像を上方へずらすこ
とを、フットによらないで行うことができ、プロジェクタの光軸を上向きに修正すること
をしないので、投影映像の上側が膨張した逆さ台形にゆがむことがなく、画像の劣化に繋
がる電子的に画像補正する必要がない。またこの構成によれば、机の上にプロジェクタを
置いてスクリーンに画像投影し、プロジェクタの後方からスクリーンに映る投影映像を見
る場合に、観客にとって、プロジェクタの筐体によって映像の一部が隠れてしまう、とい
う不具合が解消され、投影映像をスクリーンの上部に映せるにとによって、プロジェクタ
の筐体が映像鑑賞時に気にならないようにすることができる。
本発明は、前記プロジェクタは、イメージセンサを有し、該イメージセンサによりスク
リーンの下端部を検出し、その検出結果に基づき前記画像制御部は、前記画像表示デバイ
ス上の前記表示エリア領域の表示位置を制御する、ことが好ましい。
この構成によれば、画像投影方向の壁に設置するスクリーンの設置高さが映写の度に多
少異なっても該スクリーンの設置高さに合わせて投影映像の上下方向の位置を修正するこ
とができ、投影映像がスクリーンからはみ出てしまうことを回避できる。
以下に、本発明の実施の形態に係る画像調整機能を有するプロジェクタについて図面を
参照して説明する。
〔基本的構成〕
図1は、第1の実施の形態に係るプロジェクタ100の概略の構成を示す。
プロジェクタ100は、光源部20と、空間光変調部30と、リレー光学系70と、フ
ィールドレンズ40B,40G,40Rと、画像表示デバイス(以下、液晶ライトバルブ
という。)50B,50G,50Rと、クロスダイクロイックプリズム60と、投影光学
系80と、投影光学系駆動手段91と、画像制御部92と、コントローラ93と、投影方
向の画像を検出するイメージセンサ94とを有している。特に、画像表示デバイス50B
,50G,50Rは、アスペクト比が例えば4対3と小なものが用いられる。
図2は、画像制御部92の動作のフローを示す図である。画像制御部92は、ユーザの
入力操作により、アスペクト比の小なスクリーン96(図3、図4参照)を使用するとき
の第1モード(通常の大きさの投影映像が得られるモード)と、アスペクト比の大なスク
リーン96B(図5参照)を使用するときの第2モード(入力信号画像のアスペクト比が
大であるときは通常の大きさの投影映像が得られ、入力信号画像のアスペクト比が小であ
るときは縮小された投影映像が得られるモード)と、のいずれかを選択するモード選択を
行えるように構成されている。ここで、第1モードとは、入力信号画像をそのまま液晶ラ
イトバルブ50B,50G,50Rに出力するモードをいう。第1モードを選択したとき
には、入力信号画像のアスペクト比が小と大のいずれであるかにかかわらず、スクリーン
に通常サイズに拡大投影した映像を表示できる。また、第2モードとは、入力信号画像の
アスペクト比にかかわらず、液晶ライトバルブ50B,50G,50Rの縦方向の画素数
をあらかじめ決められた一定の値に制限した表示エリア領域を有し、該表示エリア領域に
表示するように入力信号画像を電子的に縮小して前記画像表示デバイスに出力するモード
をいう。
ユーザは、図示しない付属のリモートコントローラ(以下、リモコンという)を用い、
アスペクト比の小なスクリーン96を使用するときには、第1モードを選択し、アスペク
ト比の大なスクリーンを使用するときには、第2モードを選択するものとする。第2モー
ドはデフォルト(初期設定状態)として工場出荷時に設定されるようになっている。その
ほか、ユーザは、リモコンを用い、プロジェクタ100に備えるリモコン制御部(不図示
)を介し該プロジェクタの種々の動作を制御できる。
画像制御部92は、第2モードのときに、画像表示デバイス上の表示エリア領域の表示
位置を該画像表示デバイスが表示できる範囲内で無段階に上下させもしくは上下左右させ
、スクリーン上の投影映像を移動する機能を有している(後述する第1の実施の形態に詳
述する。)。これにより、第2モードを選択したときには、入力信号画像のアスペクト比
が小と大のいずれかにかかわらず、画像表示デバイスが表示できる範囲内で画像表示デバ
イスの縦方向の画素数をあらかじめ決められた一定の値に制限した表示エリア領域の表示
位置を上下させることができ、更にアスペクト比が小な入力信号画像についてはこの表示
エリア領域に左右させることができて、スクリーン96上の投影映像を移動できる。
画像制御部92は、第2モードを選択したときには、入力信号画像のアスペクト比が小
であるか、大であるかを判断し、小であるときは、液晶ライトバルブ50B,50G,5
0Rの縦方向の画素数をあらかじめ決められた一定の値に制限した表示エリア領域にアス
ペクト比が小である入力信号画像を表示できるように、該入力信号画像を縮小画像として
処理し、該アスペクト比が小である縮小画像を表示エリア領域に出力するようになってい
る。また、画像制御部92は、第2モードを選択したときに入力信号画像のアスペクト比
が大であるときは、入力信号画像をそのまま、液晶ライトバルブ50B,50G,50R
の縦方向の画素数をあらかじめ決められた一定の値に制限した表示エリア領域に出力する
ようになっている。そして、画像制御部92は、デフォルト設定により、またはリモコン
からの設定により、表示エリア領域を上下に移動でき、縮小画像にあっては表示エリア領
域内で入力信号画像を左右方向にリニアに移動できるようになっている。
画像制御部92は、更に、第2モードのときに、スクリーン96上の投影映像の中心を
投射光学系の光軸に合わせたときの、光軸から投影映像の下端までの距離を第1のオフセ
ット値として記憶しているとともに、スクリーン上の投影映像の中心を投射光学系の光軸
よりも上方に離隔したときの、光軸から投影映像の下端までの距離を第2のオフセット値
として記憶していて、デフォルトにおいて又は工場出荷時に、第2のオフセット値を選択
できるようになっている。これにより、机の上にプロジェクタを置いてスクリーン96に
画像投影した場合、プロジェクタの後方からスクリーン96に映る投影映像を見る観客に
とって、プロジェクタの筐体によって映像の一部が隠れてしまう、という不具合が解消さ
れる。
プロジェクタ100は、イメージセンサ94によりスクリーン96の下端部を検出した
検出結果に基づき光軸からスクリーン96の下端までの距離を第3のオフセット値として
記憶するようになっており、画像制御部92は、第2モードのときに、第3のオフセット
値に基づき画像表示デバイス上の表示エリア領域の表示位置を制御するようになっている

これにより、スクリーン96の設置高さに合わせて投影映像の上下方向の位置を修正す
ることができ、投影映像がスクリーン96からはみ出てしまうことを回避できる。
プロジェクタ100は、アナログ画像信号とディジタル画像信号を入力するための2つ
の入力端子(不図示)を有し、所要の入力端子に、図示しない画像供給装置、例えば、パ
ーソナルコンピュータ、ビデオデッキ、レーザディスクプレイヤー、DVDプレイヤー、
ビデオムービー等が接続される。
該画像供給装置からの画像信号(RGB信号、あるいはコンポジット画像信号等)は、
画像制御部92に供給される。画像制御部92は、この画像信号を液晶ライトバルブ50
B,50G,50Rに表示する光B、光G又は光Rの変調画像(分解色画像)の生成に用
いる。
プロジェクタ100は、画像供給装置からの画像信号に基づいて、アスペクト比(=横
辺:縦辺)が4:3である液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに各色の画像(色分
解画像)を表示し、更にクロスダイクロイックプリズム60によって、光B、光G及び光
Rの分解色画像を重畳してカラー画像を合成し、このカラー画像をスクリーンにスクリー
ン映像として拡大投影する。スクリーン映像が如何なるものかは、上述したように、画像
制御部92により制御された入力信号画像が液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに
表示された状態で決まる。
以下、更に詳述する。
〔第1の実施の形態〕
まず、図1を参照して光学機構の概略の構成を機能的に説明する。
光源部20の光源ランプ21からの照明光は、RGBの三色の波長領域を有する白色光
である。この照明光は、リフレクタ22で反射され平行光線となりインテグレータ光学系
23に入射し、矩形集光レンズをマトリックス配列に集合してなる第1レンズアレイ23
a及び第2レンズアレイ23bにより複数の部分光束に分割され、偏光変換素子23cで
偏光され、重畳レンズ23dを通して空間光変調部30に入射する。光源ランプ21の照
明光の強度は、コントローラ93によって制御可能である。なお、図示しないが、所要位
置にコールドミラーが配置され、赤外光(熱線)の熱を除去するようになっている。
空間光変調部30に入射する光は、波長に応じて選択反射する2枚のダイクロイックミ
ラー30a,30bにより、光B'、光G'及び光R'の各色光に分光される。
光B'は、ダイクロイックミラー30a、反射ミラー30cで反射し、フィールドレン
ズ40Bを通って、光B用液晶ライトバルブ50Bへ入射し、ここで、画像信号に応じて
変調された光Bとなり、クロスダイクロイックプリズム60に入射する。
光G'は、ダイクロイックミラー30aを透過し、ダイクロイックミラー30bで反射
し、フィールドレンズ40Gを通って、光G用液晶ライトバルブ50Gへ入射し、ここで
、画像信号に応じて変調された光Gとなり、クロスダイクロイックプリズム60に入射す
る。
光R'は、ダイクロイックミラー30a、30bを透過し、リレー光学系70の入射側
レンズ71へ入射し、反射ミラー72で反射し、リレーレンズ73を通り、更に反射ミラ
ー74で反射し、フィールドレンズ40Rを通って、光R用液晶ライトバルブ50Rへ入
射し、ここで、画像信号に応じて変調された光Rとなり、クロスダイクロイックプリズム
60に入射する。
クロスダイクロイックプリズム60は、波長に応じて選択反射する2つのダイクロイッ
ク膜61,62をX字型に直交して配置されている。クロスダイクロイックプリズム60
は、2つのダイクロイック膜61,62によって、3つの液晶ライトバルブ50B,50
G,50Rでそれぞれ変調された光B、光G及び光Rの色分解画像を重畳し、カラー画像
の合成光として投影光学系80の方向に進行させる。投影光学系80に入射した、光B、
光G及び光Rを重畳した合成光は、該投影光学系80により、スクリーンにカラーのスク
リーン映像として拡大投影される(図3、図4参照)。
画像制御部92は、RGBの3色分の画像信号を処理する機能を有する、画像信号変換
部とアスペクト比調整部と液晶パネル駆動部とを含んでいる。画像信号変換部は、アナロ
グ−ディジタル変換機能やデコード機能、同期信号分離機能、画像処理機能といった種々
の機能を実現するとともに、ディジタル画像入力端子から入力されたディジタル画像デー
タも処理する。アスペクト比調整部は、入力される画像信号の表す画像のアスペクト比に
応じて画像信号変換部から供給される画像信号の表す画像から液晶ライトバルブ50B,
50G,50Rを駆動可能な表示画像信号を生成する。液晶パネル駆動部は、与えられた
表示画像信号に応じて、液晶ライトバルブ50B,50G,50Rを駆動するための駆動
信号を生成する。画像制御部92は、液晶ライトバルブ50B,50G,50Rのマスク
表示領域X(図3、図4参照)について黒色の画像データを出力する。つまり、液晶シャ
ッターを閉じる状態とする(画像表示がされないように光が透過しない状態にする。)。
〔第1モードが選択され、かつ使用するスクリーンのアスペクト比が小であるとき〕
使用するスクリーン96のアスペクト比が小であり、かつ第1モードが選択されたとき
の、画像制御部92への入力信号画像の出力とスクリーン96に投影されたスクリーン映
像との関係を示している。以下、図2と図3を用いて説明する。
画像制御部92は、第1モードが選択されたときには(S1→S2)、画像供給装置か
ら液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに入力する入力信号画像のアスペクト比が大
(例えば16:9)であるか、小(例えば4:3)であるかを判断する(S2)。
入力信号画像のアスペクト比が小のときは(S2でNO)、画像制御部92は、入力信
号画像をそのまま液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに出力する(S3)。これに
より、アスペクト比が小なスクリーン全面にアスペクト比が小な投影映像を投射できるよ
うに構成されている(図3(a)参照)。
S2の判断で、画像制御部92は、入力信号画像のアスペクト比が大であると判断した
ときは(S2でYES)、更に、画像表示位置の設定がデフォルトになっているか否かを
判断する(S4)。デフォルトでないときは(S4においてNO)、画像制御部92は、
記憶されている第1のオフセット値Oft1に基づいて画像表示領域ZA1の位置を制御し
、液晶ライトバルブ50B,50G,50Rの中心に表示画像の中心を一致させて出力し
(S5)、それによって、画像制御部80の光軸のスクリーン交点に投影映像を合わせる
ように構成されている(図3(c)参照)。
表示エリア領域ZA1は、液晶ライトバルブ50B,50G,50Rの有効表示エリア
MDAを水平線が800ドット、垂直線が600ドットを有するものとした場合、画像の
水平線が800ドット、垂直線が450ドットとなる。
S4の判断で、画像表示位置の設定がデフォルトになっているときは(S4においてY
ES)、画像制御部92は、記憶されている第2のオフセット値Oft2に基づいて画像表
示領域ZA1の位置を制御し、入力信号画像をそのまま液晶ライトバルブ50B,50G
,50Rに出力する(S6)。これにより、アスペクト比が小なスクリーンの上部にアス
ペクト比が大な投影映像を投射できる(図3(b)参照)。
図2のフローに示されていないが、画像制御部92は、入力信号画像のアスペクト比が
大であると判断したときは、更に、リモコンまたはプロジェクタ本体からの入力操作によ
り液晶ライトバルブ50B,50G,50Rの有効表示エリア上で、入力信号画像を上下
方向に任意位置に無段階に移動可能に制御し得るように構成してもよい。
〔第2モードが選択され、かつ使用するスクリーンのアスペクト比が小であるとき〕
図4は、使用するスクリーン96のアスペクト比が小であり、かつ第2モードが選択さ
れたときの、画像制御部92への入力信号画像の出力とスクリーン96に投影されたスク
リーン映像との関係を示している。以下、図2と図4を用いて説明する。
画像制御部92は、第2モードが選択されたときには(S1→S7)、画像供給装置か
ら液晶ライトバルブへ入力する入力信号画像のアスペクト比が大(例えば16:9)であ
るか、小(例えば4:3)であるかを判断し(S7)、液晶ライトバルブ50B,50G
,50Rの画像有効表示領域よりも小さい表示エリア領域ZA1又はZA2を設定する(
S8又はS9)。
画像制御部92は、液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに入力する入力信号画像
のアスペクト比が大であると判断したときは、液晶ライトバルブ50B,50G,50R
の縦方向の画素数をあらかじめ決められた一定の値に制限した表示エリア領域ZA1に設
定する(S8)。ここでは、画像サイズを縮小せず表示エリア領域ZA1を、画像の水平
辺を液晶ライトバルブ50B,50G,50Rの水平辺のサイズと一致するように、かつ
アスペクト比をそのまま保持するように、液晶ライトバルブ50B,50G,50R上の
画像サイズを設定する。表示エリア領域ZA1は、液晶ライトバルブ50B,50G,5
0Rの有効表示エリアMDAを水平線が800ドット、垂直線が600ドットであるとし
た場合、画像の水平線が800ドット、垂直線が450ドットとなる。
そして、画像制御部92は、S8から上述したS4に移り、画像表示位置の設定がデフ
ォルトになっているか否かを判断し、上述したS5又はS6の処理を行う。
また、画像制御部92は、液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに入力する入力信
号画像のアスペクト比が小であると判断したときは、液晶ライトバルブ50B,50G,
50Rの前記一定の値に制限した表示エリア領域の縦辺に、画像の垂直辺を一致するよう
に、かつアスペクト比をそのまま保持するように、画像サイズを表示エリア領域ZA2と
なるように縮小して、液晶ライトバルブ50B,50G,50R上の画像サイズを設定す
る(S9)。このときは、表示エリア領域ZA2は、画像の水平線が600ドット、垂直
線が450ドットとなる。
画像制御部92は、第2モードが選択され、かつ入力信号画像のアスペクト比が小であ
ると判断したときは、入力信号画像を表示エリア領域ZA2に表示されるように縮小し(
S10)、液晶ライトバルブ50B,50G,50R上の画像表示領域の位置を以下のよ
うに制御する。
まず、画像制御部92は、画像表示位置の設定状態が、工場出荷時に設定されたデフォ
ルトになっているかを判断する(S11)。デフォルトであるときは、画像制御部92は
、記憶されている第2のオフセット値Oft2に基づいて画像表示領域を上方へシフト(好
ましくは最大にシフト)する(S12)ように構成されている(図4(a),(c)参照
)。これにより、プロジェクタの後方からスクリーン96に映る投影映像を見る場合に、
観客にとっては、プロジェクタの筐体によって映像の一部がかくれてしまう、という不具
合が生じることがない。
デフォルトでないときは、画像制御部92は、記憶されている第1のオフセット値Oft
1に基づいて画像表示領域の位置を制御し、これにより、液晶ライトバルブ50B,50
G,50Rの中心に表示画像の中心を一致させて出力する(S13)。これにより、画像
制御部80の光軸のスクリーン交点に投影映像を合わせることができる(図4(b),(
d)参照)。
※「標準」とは、なにが標準であるか一切記載がありませんので、標準なる文言を削除し
ています。
図4には示されていないが、画像制御部92は、更に、リモコンまたはプロジェクタ本
体からの入力操作により、液晶ライトバルブ50B,50G,50R上の画像表示領域の
位置を無段階に移動できるように構成してもよい。この場合、入力信号画像のアスペクト
比が大であると判断したときは、上下方向に任意位置に無段階に移動可能に制御し得るよ
うに構成し、入力信号画像のアスペクト比が小であると判断したときは、上下方向及び左
右方向の任意位置に無段階に移動可能に制御し得るように構成してもよい。
〔第2モードが選択され、かつ使用するスクリーンのアスペクト比が大であるとき〕
図5は、アスペクト比が大であるスクリーン96Bを使用し、プロジェクタ100によ
り投影映像を映す場合を示す。アスペクト比が大であるスクリーン96Bを使用するとき
は、第2モードを選択する。画像制御部92は、第2モードで、入力信号画像のアスペク
ト比が大であると判断したときは(S7においてYES)、デフォルトであるか否かを判
断し(S4)、デフォルトであれば、入力信号画像をそのまま第2のオフセット値Oft2に
基づき上方に表示するよう液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに出力する(S6)
。したがって、スクリーン96Bを高い位置に掛けておくと、机上のプロジェクタより高
い位置に設置されているスクリーン96Bに投影映像を映すことができる(図5(a)参
照)。これにより、プロジェクタの後方からスクリーンに映る投影映像を見る場合に、観
客にとっては、プロジェクタの筐体によって映像の一部がかくれてしまう、という不具合
が生じることがない。なお、デフォルトでない場合は、画像制御部92は入力信号画像が
液晶ライトバルブ50B,50G,50Rの中央に表示されるよう出力するから(S5)
、スクリーン96B位置は低くなる。
画像制御部92は、第2モードで、入力信号画像のアスペクト比が小であると判断した
ときは(S7においてNO)、画像を縮小し(S9)、表示位置設定がデフォルトである
と判断したときは(S11においてYES)、縮小した入力信号画像を第2のオフセット
値に基づき上方に表示するよう液晶ライトバルブ50B,50G,50Rに出力する(S
12)から、高い位置に掛けたスクリーン96Bの中央に投影映像を映すことができる(
図5(b)に参照)。この投影映像は、リモコンにより左右に移動することができる。
コントローラ93は、CPU,RAM,ROM等を有し、ROMに格納されたプログラ
ムを実行することにより、モード検出制御部、アスペクト比制御部、画像処理・スクリー
ン下端検出部、として動作する。入力される画像信号がどの表示モードに対応する画像信
号であるかは、水平同期信号HDの周波数と垂直同期信号VDの周波数とそれぞれの信号
の極性との組合せによって一義的に検出できる。画像制御部92のモード検出部は、水平
同期信号HD及び垂直同期信号VDの極性を検出するとともに、それぞれの周波数を測定
し、その結果をモード検出制御部に供給する。モード検出制御部は、モード検出部によっ
て検出されたデータに基づいて入力画像信号で表される画像の表示モードを検出する。コ
ントローラ93は、モード検出制御部が検出した表示モードに応じてプロジェクタの種々
の動作条件を設定し、検出された表示モードに対応する画像のアスペクト比の情報をアス
ペクト比制御部に供給する。アスペクト比制御部は、モード検出制御部で検出された表示
モードに対応するアスペクト比に基づいてアスペクト比制御部の動作を制御する。
投影光学系(投影レンズ)80は、アスペクト比の大な画像を鮮明に表示し得るイメー
ジサークルを有する。投影レンズ投影光学系80は、投影光学系駆動手段91によりクロ
スダイクロイックプリズム60から出射する光軸線の垂直面内にシフト可能に設けられて
いる。
図2のフローには、含まれていないが、イメージセンサ94は、投影方向の壁に設置さ
れるスクリーン96の映像を撮像し、撮像した画像信号をコントローラ93に送信する。
コントローラ93は、イメージセンサ94からの画像信号を入力し、スクリーン96の下
端の高さ位置を検出し、光軸のスクリーン交点からの距離を第3のオフセット値としてメ
モリに記憶し、第3のオフセット値に基づいて、標準高さとの偏差を算出し、第1のオフ
セット値及び第2のオフセット値に補正をかけて、入力信号画像を液晶ライトバルブ50
B,50G,50Rに出力するように構成されている。これにより、画像投影方向の壁に
設置するスクリーンの設置高さが標準位置と異なっても該スクリーンの設置高さに合わせ
て投影映像の上下方向の位置を修正することができ、投影映像がスクリーンからはみ出て
しまうことを回避できる。
以上説明したように、この実施の形態のプロジェクタによれば、アスペクト比の小なス
クリーンを使用するときには、第1モードを選択すれば良い。これにより、液晶ライトバ
ルブ50B,50G,50Rへの入力信号画像のアスペクト比が小と大のいずれの場合で
も、アスペクト比の小なスクリーンに通常サイズに拡大した投影映像を映すことができ、
更に入力信号画像のアスペクト比が大のときは上下に移動でき、デフォルトのときには上
方へ移動できる。
また、アスペクト比の小なスクリーンを使用するときに、第2モードを選択すると、ア
スペクト比の小な画像をスクリーン上で上下左右に移動することができる。
一方、アスペクト比の大なスクリーンを使用するときには、第2モードを選択すれば良
い。これにより、入力信号画像のアスペクト比が大のときには、画像表示デバイス上の中
央にアスペクト比が大な画像を表示し、アスペクト比の大なスクリーンに通常サイズに拡
大した投影映像を映すことができ、また、入力信号画像のアスペクト比が小であるときに
は、入力信号画像を縮小したアスペクト比が小な縮小画像を画像表示デバイス上に表示し
、アスペクト比の大なスクリーンにアスペクト比が小な縮小された投影映像を投影するこ
とができ、それによって、アスペクト比が小な投影映像(通常サイズの画像)をアスペク
ト比の大なスクリーンから溢れて投影する事態を回避でき、更に、アスペクト比が小な縮
小された投影映像を左右の任意位置に移動でき、デフォルトのときには上方へ移動できる

さらに、この実施の形態によれば、イメージセンサ94によりスクリーンの下端を検出
して、スクリーンの設置位置がずれても投影映像をスクリーンの所定位置からずれないよ
うに映すことができる。
また、本発明は図6に記載されているレンズシフト機構を有するプロジェクタにも有効
である。例えばレンズシフトにて上限までレンズをシフト後、本発明を適用することで更
に上部に映像を投射することができる。これにより、使用しているスクリーンのアスペク
ト比に応じてユーザは映像投射範囲をより一層広げることができる。
〔その他の実施の形態〕
本発明は上記実施の形態にこれに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された
発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態を技術的範囲に含まれるもの
である。光学機構部分は一例であり、例えば、特開2008−32901号公報の図1に
示す光学機構とした場合にも、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、プロジ
ェクタ100は、液晶プロジェクタに限定されず、例えばDMD(Digital Micromirror D
evice)、LCOSを用いたプロジェクタ等であってもよい。なお、DMDは米国テキサス
・インスツルメント社の商標である。
第1の実施の形態に係るプロジェクタの概略構成図である。 図1のプロジェクタの画像制御部の動作のフロー図である。 第1の実施の形態に係るプロジェクタの一のモードの投影状態を示す斜視図であり、(a)は、アスペクト比が小のスクリーンにアスペクト比が小の映像を投影した状態を示す斜視図であり、(b)は、アスペクト比が小のスクリーンにアスペクト比が大の映像を上部に投影した状態を示す斜視図であり、(c)はアスペクト比が小のスクリーンにアスペクト比が大の映像を中央に投影した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るプロジェクタの他のモードの投影状態を示す斜視図であり、(a)は、アスペクト比が小のスクリーンにアスペクト比が大の映像を上部に投影した状態を示す斜視図であり、(b)は、アスペクト比が小のスクリーンにアスペクト比が大の映像を中央に投影した状態を示す斜視図であり、(c)はアスペクト比が小のスクリーンにアスペクト比が小の縮小した映像を上部に投影した状態を示す斜視図であり、(d)はアスペクト比が小のスクリーンにアスペクト比が小の縮小した映像を中央に投影した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るプロジェクタの他の投影状態を示す斜視図であり、(a)は、アスペクト比が大のスクリーンにアスペクト比が大の映像を投影した状態を示す斜視図であり、(b)は、アスペクト比が大のスクリーンにアスペクト比が小の縮小した映像を投影した状態を示す斜視図である。 (a)は、従来のビジネス用プロジェクタでアスペクト比が小の縮小画像をスクリーンの上部に投影した状態を示す斜視図であり、(b)は、従来のビジネス用プロジェクタの表示デバイスのアスペクト比を示す図である。 (a)は、従来のホーム用プロジェクタでアスペクト比が小の縮小画像をスクリーンの上部に投影した状態を示す斜視図であり、(b)は、従来のビジネス用プロジェクタの表示デバイスのアスペクト比を示す図である。
符号の説明
100 プロジェクタ、50B,50G,50R 液晶ライトバルブ(画像表示デバイ
ス)、80 投影光学系、91 投影光学系駆動手段、92 画像制御部、93 コント
ローラ、94 イメージセンサ、95a,95b,95c,95d,95e スクリーン
映像、96 スクリーン

Claims (3)

  1. 画像表示デバイスと、該画像表示デバイスに入力する画像のサイズと位置を制御する画
    像制御部と、を備えたプロジェクタであって、
    前記画像制御部は、
    入力信号画像をそのまま前記画像表示デバイスに出力する第1モードと、
    入力信号画像のアスペクト比にかかわらず、画像表示デバイスの縦方向の画素数をあら
    かじめ決められた一定の値に制限した表示エリア領域を有し、該表示エリア領域に表示す
    るように入力信号画像を縮小して前記画像表示デバイスに出力する第2モードと、を有し

    第2モードでは、前記画像表示デバイス上の前記表示エリア領域の表示位置を該画像表
    示デバイスが表示できる範囲内で上下、もしくは上下左右させる機能を有する、
    ことを特徴とする画像調整機能を有するプロジェクタ。
  2. 前記画像制御部は、
    前記第2モードのときに、前記スクリーン上の投影映像の中心を投射光学系の光軸より
    も上方に離隔した表示位置を、デフォルトとして設定されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像調整機能を有するプロジェクタ。
  3. 前記プロジェクタは、イメージセンサを有し、該イメージセンサによりスクリーンの下
    端部を検出し、その検出結果に基づき前記画像制御部は、前記画像表示デバイス上の前記
    表示エリア領域の表示位置を制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像調整機能を有するプロジェクタ。
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KR20150075664A (ko) * 2013-12-26 2015-07-06 주식회사 레드로버 다면 상영용 영상 투사 시스템 및 방법
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