JP2006047531A - マルチプロジェクションディスプレイ及びプロジェクタユニット - Google Patents

マルチプロジェクションディスプレイ及びプロジェクタユニット Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるマルチプロジェクションディスプレイを提供する。
【解決手段】 光源10、液晶装置32R,32G,32B及び投写レンズ38を有する複数のプロジェクタユニット130,130,130,130を備え、これら複数のプロジェクタユニット130,130,130,130のそれぞれにより投写画像をスクリーンSCRにタイリング投写するマルチプロジェクションディスプレイ100であって、
複数のプロジェクタユニット130,130,130,130のそれぞれは、投写レンズ38により投写される光の光量を調整する光量調整装置40をさらに有することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のプロジェクタユニットからの投写画像により投写面上に大画面画像を表示するマルチプロジェクションディスプレイ及びこれに用いるプロジェクタユニットに関する。
図15は、マルチプロジェクションディスプレイを説明するために示す図である。このマルチプロジェクションディスプレイ900は、図15に示すように、複数のプロジェクタユニットPJ,PJ,PJ,PJを水平方向及び/又は垂直方向に配置し、これらの複数のプロジェクタユニットPJ,PJ,PJ,PJからの単位投写画像I,I,I,IをスクリーンSCRにタイリング投写することにより1つの大画面画像を表示する。このマルチプロジェクションディスプレイ900は、通常のプロジェクタに比較して、高精細かつ高輝度の画像を表示することができるため、映画館、美術館、博物館、セミナー会場、集会場、ミニシアター、公共機関、企業などの業務用分野やアミューズメント、ホームシアターなどの家庭用分野において今後広く普及されていくことが期待されている。
ところで、このようなマルチプロジェクションディスプレイにおいては、プロジェクタユニット毎に輝度や色調が異なると、全体として統一のとれた画像を表示することができないという問題がある。図16は、このようなマルチプロジェクションディスプレイにおける問題点を説明するために示す図である。
すなわち、このようなマルチプロジェクションディスプレイにおいては、各プロジェクタユニットから全投写領域で同じ画素値の投写画像(例えば、全投写領域で最高輝度の白表示画像)を投写したとしても、プロジェクタユニット毎に輝度が異なる場合には、スクリーンSCR上における相対明るさが、図16に示すように、例えば100%、95%、90%、95%のようにばらついてしまう。
また、このようなマルチプロジェクションディスプレイにおいては、プロジェクタユニット毎に色調が異なる場合、例えば、あるプロジェクタユニットによる投写画像が赤っぽい場合には、このプロジェクタユニットからの投写画像が投写される領域が赤っぽく表示されてしまう。
このため、このようなマルチプロジェクションディスプレイにおいては、プロジェクタユニット毎に輝度や色調が異なると、全体として統一のとれた画像を表示することができないという問題があるのである。
図17は、このような問題点を解決することができる従来のマルチプロジェクションディスプレイの機能を説明するために示す図である。従来のマルチプロジェクションディスプレイ902(図示せず。)は、各プロジェクタユニットから調整用単位画像として全投写領域で同じ画素値の投写画像(例えば、全投写領域で最高輝度の白表示画像、全投写領域で最高輝度の赤表示画像、全投写領域で最高輝度の緑表示画像、全投写領域で最高輝度の青表示画像など。)を投写し、それをデジタルカメラで撮影したり測色計で測色したりして各プロジェクタユニット毎に調整量を算出し、この算出された調整量に基づいて各プロジェクタユニット毎に電気光学変調装置に入力される原画像情報を調整することにより投写画像の光量を調整するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
このため、従来のマルチプロジェクションディスプレイ902によれば、例えば、各プロジェクタユニットから全投写領域で同じ画素値の投写画像(例えば、全投写領域で最高輝度の白表示画像)を投写した場合には、プロジェクタユニット毎に輝度が異なる場合にも、スクリーンSCR上における明るさを、図17に示すように、均一な明るさにすることにより、プロジェクタユニット毎に輝度について整合性を取ることができるようになる。
また、従来のマルチプロジェクションディスプレイ902によれば、プロジェクタユニット毎に色調が異なる場合、例えば、あるプロジェクタユニットによる投写画像が赤っぽい場合にも、このプロジェクタユニットに送る画像情報の赤成分を減らすことにより、プロジェクタユニット毎に色調について整合性を取ることができるようになる。
このため、従来のマルチプロジェクションディスプレイ902によれば、プロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取ることができ、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
特開2001−251651号公報(第42〜43段落)
しかしながら、上記した従来のマルチプロジェクションディスプレイ902においては、プロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取るためには、図17に示すように、少なくとも一番輝度の低いプロジェクタユニット以外の各プロジェクタユニットにおける電気光学変調装置の透過率を低下させて光量調整を行う必要がある。このため、これらの電気光学変調装置における階調資源を使用する必要が生じるため、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数が低下したりダイナミックレンジが狭くなったりするという問題があった。
そこで、本発明は、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるマルチプロジェクションディスプレイを提供することを目的とする。また、本発明は、そのようなマルチプロジェクションディスプレイに用いられるプロジェクタを提供することを目的とする。
(1)本発明のマルチプロジェクションディスプレイは、光源、電気光学変調装置及び投写光学系を有する複数のプロジェクタユニットを有し、これら複数のプロジェクタユニットのそれぞれにより投写画像を投写面にタイリング投写するマルチプロジェクションディスプレイであって、前記複数のプロジェクタユニットのそれぞれは、前記投写光学系から投写される光の光量を調整する光量調整装置をさらに有することを特徴とする。
このため、本発明のマルチプロジェクションディスプレイによれば、投写光学系から投写される光の光量をプロジェクタユニット毎に光量調整装置を用いて調整することができるため、各プロジェクタユニットにおける電気光学変調装置の階調資源を使用することなくプロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取ることができるようになる。その結果、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるようになり、本発明の目的が達成される。
(2)上記(1)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記光量調整装置は、光の透過率を調整可能な調光装置又は光の通過率を調整可能な光学絞り装置であることが好ましい。
このように構成することにより、プロジェクタユニット毎に設けられた調光装置又は光学絞り装置により、投写光学系から投写される光の光量をプロジェクタユニット毎に調整することができるようになる。
調光装置としては、エレクトロクロミック装置、液晶調光装置、回転型偏光板を好適に用いることができる。光学絞り装置としては、各プロジェクタユニットの投写光学系などにおけるビームの集束位置近傍に配置された光学絞り装置を好適に用いることができる。
(3)上記(1)又は(2)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記複数のプロジェクタユニットのそれぞれは、前記電気光学変調装置として複数の電気光学変調装置を有するとともに、前記光源からの光を複数の色光に分離して前記複数の電気光学変調装置のそれぞれに導く色分離導光光学系及び前記複数の電気光学変調装置のそれぞれにより変調された複数の色光を合成する色合成光学系を有するプロジェクタユニットであって、前記光量調整装置は、前記光源から前記色分離導光光学系に至る光路内又は前記色合成光学系から前記投写光学系側の光路内に設けられているプロジェクタユニットであることが好ましい。
このように構成することにより、プロジェクタユニット毎に複数の電気光学変調装置を用いたカラーのマルチプロジェクションディスプレイにおいて、プロジェクタユニット毎に輝度について整合性を取ることができるようになる。
(4)上記(1)又は(2)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記複数のプロジェクタユニットのそれぞれは、前記電気光学変調装置として複数の電気光学変調装置を有するとともに、前記光源からの光を複数の色光に分離して前記複数の電気光学変調装置のそれぞれに導く色分離導光光学系及び前記複数の電気光学変調装置のそれぞれにより変調された複数の色光を合成する色合成光学系を有するプロジェクタユニットであって、前記光量調整装置は、前記色分離導光光学系から前記色合成光学系に至るそれぞれの光路内に設けられているプロジェクタユニットであることも好ましい。
このように構成することにより、プロジェクタユニット毎に複数の電気光学変調装置を用いたカラーのマルチプロジェクションディスプレイにおいて、プロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取ることができるようになる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記光量調整装置は、投写面に投写される投写画像の撮影結果に基づいて光量調整を行うことが好ましい。
このように構成することにより、実際に調整用単位画像を投写面に投影し、この撮影された結果に基づいて光量調整を行うことができるようになるため、プロジェクタユニット毎に複数の電気光学変調装置を用いたカラーのマルチプロジェクションディスプレイにおいて、プロジェクタユニット毎に輝度や色調について正確に整合性を取ることができるようになる。
(6)上記(5)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、投写面に投写される投写画像の撮影を行う撮像装置をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、投写面に投写される投写画像の撮影をいつでも簡便に行うことができるようになるため、光量調整を必要に応じてすぐに行うことができるようになる。このため、マルチプロジェクションディスプレイにおいて全体として統一のとれた画像を常に表示できるようになる。
(7)上記(5)又は(6)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記光量調整装置は、自己が属するプロジェクタユニットが投写すべき投写画像に係る画像情報を考慮して光量調整を行うことが好ましい。
このように構成することにより、自己が投写すべき投写画像が全体的に明るい画像の場合にはもちろんのこと、自己が投写すべき投写画像が全体的に暗い画像の場合にも、光量調整装置が投写画像の明るさに応じた光量調整を行うことができるため、電気光学変調装置が有する階調資源の多くを自己が投写すべき投写画像における一番明るい領域と一番暗い領域との間の階調表現を行うことに専ら使用することができるようになる。このため、マルチプロジェクションディスプレイにおける実効階調数を増加させたりダイナミックレンジを広げたりすることができるようになる。
また、自己が投写すべき投写画像が領域によって明るさに偏りがあるような画像の場合にも、光量調整装置がプロジェクタユニット毎に投写画像の明るさに応じた最適な光量調整を行うことができるため、電気光学変調装置が有する階調資源の多くを自己が投写すべき投写画像における一番明るい領域と一番暗い領域との間の階調表現を行うことに専ら使用することができるようになる。このため、マルチプロジェクションディスプレイにおける実効階調数をさらに増加させたりダイナミックレンジをさらに広げたりすることができるようになる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記光量調整装置は、光源からの光量の経時変化に応じて光量調整を行うことが好ましい。
このように構成することにより、長時間にわたる光源の使用により光源の輝度が低下したり光源の色温度が変化したりしても、それに応じて光源の輝度の低下や色温度の変化を補償することができるようになり、マルチプロジェクションディスプレイの画質を常に一定に維持することができるようになる。
なお、本発明のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、光源の使用開始時には、光量調整装置による光量調整量を強めに(すなわち光透過率を低めに)しておくことが好ましい。この場合、光源の使用により光源の輝度が低下した場合には、光量調整装置による光量調整量を弱くすることにより光源の輝度の低下を補償することができるようになる。また、光源の使用により光源の色温度が変化した場合には、光量調整装置による光量調整量を各色毎に調整する際に、光量調整量を各色毎に強くしたり弱くしたりすることができるため、光源の色温度の変化を柔軟に補償することができるようになる。
(9)本発明のプロジェクタユニットは、マルチプロジェクションディスプレイに用いるためのプロジェクタユニットであって、光源、電気光学変調装置及び投写光学系並びに前記投写光学系により投写される光の光量を調整する光量調整装置をさらに有することを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタユニットを用いることにより、上記したように優れたマルチプロジェクションディスプレイを構成することができるようになる。
以下、本発明のマルチプロジェクションディスプレイを、以下に示す実施の形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイを説明するために示す図である。図1(a)は正面図であり、図1(b)は側方から見た断面図であり、図1(c)は、スクリーン上に投写された投写画像を示す図である。
実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100は、図1に示すように、筐体102内に配置された4つのプロジェクタユニット130,130,130,130を備え、これら4つのプロジェクタユニット130,130,130,130のそれぞれにより単位投写画像I,I,I,Iを投写面としてのスクリーンSCRにタイリング投写するマルチプロジェクションディスプレイである。このマルチプロジェクションディスプレイ100は、図1に示すように、例えば、台104の上に設置されて使用される。
筐体102の内部(前面のすぐ内側)には撮像装置140(図3参照。)の撮像素子142が設けられている。この撮像装置140はスクリーンSCR上の破線で示す範囲を撮影範囲Sとしている。この撮影範囲Sは任意に設定可能である。
また、各プロジェクタユニット130には図示しない光学補正手段が設けられ、各プロジェクタユニット130の筐体の位置及び姿勢についての光学的な補正を可能としている。
図2は、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットの光学系を示す図である。各プロジェクタユニット130は、図2に示すように、光源10、インテグレータレンズ12,12、偏光変換素子14、重畳レンズ16、赤色光(R)を通過させて緑色光(G)及び青色光(B)を反射するダイクロイックミラー18、青色光(R)を通過させて緑色光(G)を反射するダイクロイックミラー20、電気光学変換装置としての各色光(赤色光、緑色光及び青色光)用の液晶装置32R,32G,32B、赤色光を液晶装置32Rに入射させるための反射ミラー22、青色光を液晶装置32Bに入射させるための2つの反射ミラー24,26、ダイクロイックミラー20と反射ミラー24との間に配置されるレンズ28、反射ミラー24及び反射ミラー26の間に配置されるレンズ30、各液晶装置32R,32G,32Bのそれぞれの入射側及び射出側に設けられた偏光板34,34、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム36並びに投写光学系としての投写レンズ38を有している。
ダイクロイックミラー18,20、反射ミラー22,24,26及びレンズ28,30は、本発明の色分離導光光学系を構成している。
各プロジェクタユニット130は、光源10から色分離導光光学系に至る光路内の、重畳レンズ16とダイクロイックミラー18との間に、光透過率を調整することにより投写レンズ38から投写される光の光量を調整する光量調整装置40をさらに有している。
図3は、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイを説明するために示すブロック図である。実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100は、図3に示すように、TVアンテナやDVDプレーヤーなどからの画像信号を受信する画像信号受信部170、調整用画像情報を記憶する調整用画像情報記憶部172、投写画像を投写する複数のプロジェクタユニット130,130,130,130、これら複数のプロジェクタユニット等の駆動をはじめ各種制御を行う制御部110、単位画像の補正を行う際に利用する補正パラメータを記憶する補正パラメータ記憶部152及び投写面の撮影を行う撮像装置140を備えている。
制御部110は、画像信号受信部170からの原画像情報や調整用画像情報記憶部172からの調整用画像情報を受け、各プロジェクタユニット130が投写する単位画像に係る単位画像情報を生成する単位画像情報生成部120、撮像装置140の撮影結果に基づいて単位画像情報を補正する単位画像情報補正部150及び撮像装置140のAD変換素子144からのデジタル信号についての画像処理を行う画像処理部146を有している。
光量調整情報生成部160は、図2に示した光量調整装置40を制御するための光量調整情報を生成するもので、この光量調整情報生成部160で生成された光量調整情報は各プロジェクタユニット130に与えられ、光量調整装置40における光量調整量を制御することができる。
なお、この光量調整装置40を制御するための光量調整情報は、ユーザが光量調整情報生成部160に指示を与えることによって生成することも可能であるが、撮像装置140によって得られた撮影結果に基づいて、光量調整情報生成部160が自動的に光量調整情報を生成することが好ましい。
撮像装置140は、スクリーンSCR上に投写された調整用画像の所定領域を撮影する撮像素子142と、撮像素子142からのアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換素子144とを有している。
画像処理部146は、撮像装置140の撮影結果についての画像処理を行って、原調整用画像情報などとの比較を行って、その結果を単位画像情報補正部150に出力する機能を有している。
調整用画像情報記憶部172は、単位画像情報の補正を行う際に、撮像装置140で撮影対象となる調整用画像に関する情報を記憶する機能を有している。
単位画像情報補正部150は、撮像装置140の撮影結果に基づいて、複数のプロジェクタユニット130,130,130,130のうち隣接するプロジェクタユニットにより投写される単位画像間における境目(重なり部を含む。)がスクリーンSCR上で目立たないように、単位画像情報の補正を行う機能を有している。
この単位画像情報補正部150が行う単位画像情報の補正機能としては、例えば、重なり部の輝度を他の部分(重ならない部分)の輝度と均一化するために、ソフトウエア処理による輝度調整処理を可能としている。
また、この単位画像情報補正部150が行うそれ以外の補正機能としては、例えば、4個のプロジェクタユニット130,130,130,130により投写される4つの調整用単位画像情報によって形成される全体としての調整用画像と元の調整用画像情報との比較を行って、各プロジェクタユニット130により投写される単位画像の形状、位置及び傾きについての補正を行う機能と、各プロジェクタユニット130により投写される単位画像の輝度及び色調についての補正を行う機能などをも有している。
これらの補正処理によって、各プロジェクタユニット130からの投写画像間において、その形状、位置及び傾きが適正でないことに起因する境目をスクリーンSCR上で目立たなくなるようにすることができ、また、各プロジェクタユニット130からの投写画像間において、その輝度や色が連続しないことに起因する境目をスクリーンSCR上で目立たなくなるようにすることができる。
また、補正パラメータ記憶部152は、単位画像情報補正部150で単位画像情報の補正を行う際に決定された補正パラメータを記憶する機能を有している。
図4は、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットを説明するために示すブロック図である。プロジェクタユニット130は、図4に示すように、クロック発生部131、図3に示す制御部110からの画像情報及び光量調整情報の入力を受け付ける画像情報等入力部132、画像情報及び光量調整情報の処理を行う画像情報等処理部133、液晶装置32R,32G,32B、液晶装置32R,32G,32Bの駆動を行う液晶装置駆動部135R,135G,135B、光量調整装置40及び光量調整装置40の駆動を行う光量調整装置駆動部134を有している。
図5は、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイの機能を説明するために示す図である。図5(a)は各プロジェクタユニットから全投写領域で最高輝度の白表示画像を投写した場合の、光量調整前におけるスクリーン上での表示状態を示す図であり、図5(b)は各プロジェクタユニットから全投写領域で最高輝度の白表示画像を投写した場合の、光量調整後におけるスクリーン上での表示状態を示す図である。
実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100は、プロジェクタユニット毎に輝度や色調が異なる場合にも、光量調整装置40の働きにより各プロジェクタユニット毎に投写光学系により投写される光の光量を調整することができるため、プロジェクタユニット毎に輝度について整合性を取ることができるようになる。
例えば、各プロジェクタユニットから全投写領域で最高輝度の白表示画像を投写した場合には、スクリーンSCR上における明るさを、図5(b)に示すように、均一な明るさにすることにより、プロジェクタユニット毎に輝度について整合性を取ることができるようになる。
このため、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100によれば、プロジェクタユニット毎に輝度について整合性を取ることができ、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
図6は、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイの効果を説明するために示す図である。図6(a)は光量調整前におけるプロジェクタユニットからの投写光量を示す図であり、図6(b)は光量調整後におけるプロジェクタユニットからの投写光量を示す図である。
図7は、比較例に係るマルチプロジェクションディスプレイの効果を説明するために示す図である。図7(a)は光量調整前におけるプロジェクタユニットからの投写光量を示す図であり、図7(b)は光量調整後におけるプロジェクタユニットからの投写光量を示す図である。
比較例に係るマルチプロジェクションディスプレイにおいては、プロジェクタユニット毎に輝度について整合性を取るための光量調整を、図7に示すように、各液晶装置の透過率を低下させることにより行っている。このため、各液晶装置における階調資源を使用することになり、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数が低下したりダイナミックレンジが狭くなったりする。
これに対して、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100においては、プロジェクタユニット毎に輝度について整合性を取るためのプロジェクタユニット毎の光量調整を、図6に示すように、光量調整装置40の透過率を低下させることにより行っている。このため、各液晶装置32R,32G,32Bにおける階調資源を使用することなくプロジェクタユニット130毎に輝度や色調について整合性を取ることができるようになる。その結果、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
以上説明したように、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100によれば、投写レンズ38から投写される光の光量をプロジェクタユニット130毎に光量調整装置40を用いて調整することができるため、各プロジェクタユニット130における液晶装置32R,32G,32Bの階調資源を使用することなくプロジェクタユニット130毎に輝度について整合性を取ることができるようになる。その結果、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
また、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100によれば、プロジェクタユニット130毎に複数の液晶装置を用いたカラーのマルチプロジェクションディスプレイにおいて、光量調整装置40が光源10から色分離導光光学系に至る光路内に設けられているため、この光量調整装置40における透過率を調整することにより、プロジェクタユニット130毎に輝度について整合性を取ることができるようになる。
また、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100によれば、光量調整装置40として、光の透過率を調整可能な調光装置を用いているため、印加する電圧によって光の透過率の調整ひいては光量調整を自由に行うことができる。
調光装置としては、液晶調光装置、エレクトロクロミック装置、回転型偏光板などを用いることができる。
また、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100によれば、実際に投写面に投写される投写画像の撮影結果に基づいて光量調整装置40が光量調整を行うことができるため、プロジェクタユニット毎に複数の液晶装置32R,32G,32Bを用いたカラーのマルチプロジェクションディスプレイにおいて、プロジェクタユニット毎に輝度について正確に整合性を取ることができるようになる。
また、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイによれば、上述したように、投写面に投写される投写画像の撮影を行う撮像装置を備えているため、投写面に投写される投写画像の撮影をいつでも簡便に行うことができるようになるため、光量調整を必要に応じてすぐに行うことができるようになる。このため、マルチプロジェクションディスプレイにおいて全体として統一のとれた画像を常に表示できるようになる。
(実施形態2)
図8は、実施形態2に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットの光学系を示す図である。実施形態2に係るマルチプロジェクションディスプレイ100a(図示せず。)に用いるプロジェクタユニット130aは、図8に示すように、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100に用いるプロジェクタユニット130とは光量調整装置が配置されている位置が異なる。すなわち、プロジェクタユニット130aにおいては、光量調整装置42はクロスダイクロイックプリズム36と投写レンズ38との間に配置されている。
このように、実施形態2に係るマルチプロジェクションディスプレイ100aにおいては、光量調整装置が配置されている位置が実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100の場合とは異なるが、投写レンズ38から投写される光の光量をプロジェクタユニット130a毎に光量調整装置42を用いて調整することができるため、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイ100の場合と同様の効果を有する。
すなわち、各プロジェクタユニットにおける液晶装置の階調資源を使用することなくプロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取ることができるようになる。その結果、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
(実施形態3)
図9は、実施形態3に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットの光学系を示す図である。実施形態3に係るマルチプロジェクションディスプレイ100b(図示せず。)に用いるプロジェクタユニット130bは、図9に示すように、実施形態1又は2に用いるプロジェクタユニット130,130aとは光量調整装置が配置されている位置及び光量調整装置の構成が異なる。すなわち、プロジェクタユニット130bにおいては、光量調整装置44は投写レンズ38aの中に配置されている。また、光量調整装置44は、光の通過率を調整可能な光学絞り装置からなっている。
このように、実施形態3に係るマルチプロジェクションディスプレイ100bにおいては、光量調整装置が配置されている位置及び光量調整装置の構成が実施形態1又は2に係るマルチプロジェクションディスプレイ100,100aの場合とは異なるが、投写レンズ38aから投写される光の光量をプロジェクタユニット130b毎に光量調整装置44を用いて調整することができるため、実施形態1又は2に係るマルチプロジェクションディスプレイ100,100aの場合と同様の効果を有する。
すなわち、各プロジェクタユニットにおける液晶装置の階調資源を使用することなくプロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取ることができるようになる。その結果、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
(実施形態4)
図10は、実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットの光学系を示す図である。図11は、実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットを説明するために示すブロック図である。
実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイ100c(図示せず。)に用いるプロジェクタユニット130cは、図10に示すように、実施形態1〜3に係るマルチプロジェクションディスプレイ100,100a,100bに用いるプロジェクタユニット130,130a,130bとは光量調整装置が配置されている位置及び光量調整装置の数が異なる。すなわち、このプロジェクタユニット130cにおいては、光量調整装置46R,46G,46Bは各液晶装置32R,32G,32Bの光源10側に配置されている。また、光量調整装置46R,46G,46Bは、各液晶装置32R,32G,32Bを通過する色光毎に1個ずつ配置されている。
また、このプロジェクタユニット130cは、図11に示すように、各光量調整装置46R,46G,46Bの駆動を行う光量調整装置駆動部134aを有している。
このように、実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイ100cにおいては、光量調整装置が配置されている位置及び光量調整装置の数が実施形態1〜3に係るマルチプロジェクションディスプレイ100,100a,100bの場合とは異なるが、投写レンズ38から投写される光の光量をプロジェクタユニット130c毎に光量調整装置46R,46G,46Bを用いて調整することができるため、実施形態1〜3に係るマルチプロジェクションディスプレイ100,100a,100bの場合と同様の効果を有する。
すなわち、各プロジェクタユニットにおける液晶装置の階調資源を使用することなくプロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取ることができるようになる。その結果、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
さらに、実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイ100cにおいては、光量調整装置46R,46G,46Bは、各液晶装置32R,32G,32Bを通過する色光毎に光量調整を行うため、輝度に加えて色調についてもプロジェクタユニット毎に整合性を取ることができるようになる。
(実施形態5)
実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100d(図示せず。)は、実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイ100cとほぼ同じ構成を有している。実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dは、実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイ100cの有する機能に加えて、投写すべき画像情報を考慮して光量調整を行う機能を有している。
すなわち、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dにおいては、光量調整装置48R,48G,48B(図示せず。)は、自己が属するプロジェクタユニット130d(図示せず。)が投写すべき投写画像に係る画像情報を考慮して動的に光量調整を行う機能を有している。
このため、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dにおいては、実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイ100cの場合と同様に、投写レンズ38(図示せず。)から投写される光の光量をプロジェクタユニット130d毎に光量調整装置48R,48G,48Bを用いて調整することができるため、各プロジェクタユニットにおける液晶装置の階調資源を使用することなくプロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取ることができるようになる。その結果、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
さらに、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dにおいては、上記した効果に加え、以下のような効果も有している。
図12は、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイの機能を説明するために示す図である。図12(a)は投写すべき投写画像が全体的に明るい場合における表示例を示し、図12(b)は投写すべき投写画像が全体的に暗い場合における表示例を示し、図12(c)は投写すべき投写画像が領域によって明るさに偏りがあるような画像である場合における表示例を示している。
実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100d(図示せず。)においては、光量調整装置48R,48G,48Bが、図12(a)に示すように、自己が投写すべき投写画像が全体的に明るい画像の場合にはもちろんのこと、図12(b)に示すように、自己が投写すべき投写画像が全体的に暗い画像の場合にも、光量調整装置48R,48G,48Bが投写画像の明るさに応じた光量調整を行うことができるため、液晶装置32R,32G,32Bが有する階調資源の多くを自己が投写すべき投写画像における一番明るい領域と一番暗い領域との間の階調表現を行うことに専ら使用することができるようになる。
また、図12(c)に示すように、自己が投写すべき投写画像が領域によって明るさに偏りがあるような画像の場合にも、光量調整装置48R,48G,48Bがプロジェクタユニット毎に投写画像の明るさに応じた最適な光量調整を行うことができるため、液晶装置32R,32G,32Bが有する階調資源の多くを自己が投写すべき投写画像における一番明るい領域と一番暗い領域との間の階調表現を行うことに専ら使用することができるようになる。
このため、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dは、実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイ100cの有する効果に加えて、マルチプロジェクションディスプレイにおける実効階調数をさらに増加させたりダイナミックレンジをさらに広げたりすることができるという効果を有する。
(実施形態6)
実施形態6に係るマルチプロジェクションディスプレイ100e(図示せず。)は、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dとほぼ同じ構成を有している。実施形態6に係るマルチプロジェクションディスプレイ100eにおいては、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dの有する機能に加えて、光源10からの光量の経時変化に応じて光量調整を行う機能を有している。
すなわち、実施形態6に係るマルチプロジェクションディスプレイ100eにおいては、光量調整装置50R,50G,50B(図示せず。)は、光源10からの光量の経時変化に応じて光量調整を行う機能を有している。
図13は、実施形態6に係るマルチプロジェクションディスプレイの機能を説明するために示す図である。図13(a)は光源を使用し始めたときにおける表示状態を示し、図13(b)は光源を長時間使用した場合における表示状態を示している。
すなわち、光源10の使用開始時には、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dの場合よりも、光量調整装置50R,50G,50Bによる光量調整量を強めに設定しておく。これにより、光源10の使用により光源10の輝度が低下した場合には、光量調整装置50R,50G,50Bによる光量調整量を弱くすることにより光源10の輝度の低下を補償することができる。
また、光源10の使用により光源10の色温度が変化した場合には、光量調整装置50R,50G,50Bによる光量調整量を各色毎に調整する際に、光量調整量を各色毎に強くしたり弱くしたりすることができるため、光源10の色温度の変化を柔軟に補償することができる。
このため、実施形態6に係るマルチプロジェクションディスプレイ100eにおいては、光量調整装置50R,50G,50Bが、光源10からの光量の経時変化に応じて光量調整を行う機能を有しているため、実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイ100dの有する効果に加えて、以下のような効果を有する。
すなわち、長時間にわたる光源10の使用により光源10の輝度が低下したり光源10の色温度が変化したりしても、それに応じて光源10の輝度の低下や色温度の変化を補償することができるようになり、マルチプロジェクションディスプレイの画質を常に一定に維持することができるようになる。
(実施形態7)
図14は、実施形態7に係るマルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。実施形態7に係るマルチプロジェクションディスプレイ200は、図14に示すように、実施形態1〜6に係るマルチプロジェクションディスプレイ100〜100eの場合とは異なり、背面投写型のマルチプロジェクションディスプレイである。
このように、実施形態7に係るマルチプロジェクションディスプレイ200においては、実施形態1〜6に係るマルチプロジェクションディスプレイ100〜100eとは異なり背面投射型のマルチプロジェクションディスプレイであるが、投写レンズから投写される光の光量をプロジェクタユニット130毎に光量調整装置を用いて調整することができるため、実施形態1〜6に係るマルチプロジェクションディスプレイ100〜100eの場合と同様の効果を有する。
すなわち、各プロジェクタユニットにおける液晶装置の階調資源を使用することなくプロジェクタユニット毎に輝度や色調について整合性を取ることができるようになる。その結果、マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数を低下させたりダイナミックレンジを狭くしたりすることなく、全体として統一のとれた画像を表示できるようになる。
以上、本発明のマルチプロジェクションディスプレイ及びプロジェクタユニットを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば以下のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態のマルチプロジェクションディスプレイ100〜200においては、電気光学変調装置として透過型の液晶装置を用いているが、本発明はこれに限られない。電気光学変調装置としては、一般に、入射光を画像情報に応じて変調するものであればよく、反射型の液晶装置やマイクロミラー型光変調装置などを利用することができる。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(2)実施形態3に係るマルチプロジェクションディスプレイ100bは、光学絞り装置からなる光量調整装置44を投写レンズ38中に配置しているが、本発明はこれに限られない。例えば、光源ランプとして楕円面リフレクタからなる光源ランプを用い、光量調整装置を、楕円面リフレクタからの光が集束する位置(例えば、楕円面リフレクタと平行化凸レンズとの間、楕円面リフレクタからの集束光がインテグレータロッドの光入射面に入射する位置近傍など)に配置することもできる。
実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイを説明するために示す図。 実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットの光学系を示す図。 実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイを説明するために示すブロック図。 実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットを説明するために示すブロック図。 実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイの機能を説明するために示す図。 実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイの効果を説明するために示す図。 比較例に係るマルチプロジェクションディスプレイの効果を説明するために示す図。 実施形態2に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットの光学系を示す図。 実施形態3に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットの光学系を示す図。 実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットの光学系を示す図。 実施形態4に係るマルチプロジェクションディスプレイに用いるプロジェクタユニットを説明するために示すブロック図。 実施形態5に係るマルチプロジェクションディスプレイの機能を説明するために示す図。 実施形態6に係るマルチプロジェクションディスプレイの機能を説明するために示す図。 実施形態7に係るマルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図。 マルチプロジェクションディスプレイを説明するために示す図。 マルチプロジェクションディスプレイにおける問題点を説明するために示す図。 従来のマルチプロジェクションディスプレイの機能を説明するために示す図。
符号の説明
10…光源、12…インテグレータレンズ、14…偏光変換素子、16…重畳レンズ、18,20…ダイクロイックミラー、22,24,26…反射ミラー、28,30…レンズ、32R,32G,32B…液晶装置、36…クロスダイクロイックプリズム、38,38a…投写レンズ、40,42,44,46R,46G,46B…光量調整装置、100,200,900…マルチプロジェクションディスプレイ、102…筐体、104…台、106…反射ミラー、110…制御部、120…単位画像情報生成部、130,130a,130b,130c,PJ,PJ,PJ,PJ…プロジェクタユニット、131…クロック発生部、132…画像情報等入力部、133…画像情報等処理部、134,134a…光量調整装置駆動部、135R,135G,135B…液晶装置駆動部、140…撮像装置、142…撮像素子、144…AD変換素子、146…画像処理部、150…単位画像情報補正部、152…補正パラメータ記憶部、160…光量調整情報生成部、170…画像信号受信部、172…調整用画像情報記憶部、DL,DL’…ダイナミックレンジ、I,I,I,I…単位投写画像、S…撮影範囲、SCR…スクリーン

Claims (9)

  1. 光源、電気光学変調装置及び投写光学系を有する複数のプロジェクタユニットを有し、これら複数のプロジェクタユニットのそれぞれにより投写画像を投写面にタイリング投写するマルチプロジェクションディスプレイであって、
    前記複数のプロジェクタユニットのそれぞれは、前記投写光学系により投写される光の光量を調整する光量調整装置をさらに有することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
  2. 請求項1に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記光量調整装置は、光の透過率を調整可能な調光装置又は光の通過率を調整可能な光学絞り装置であることを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
  3. 請求項1又は2に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記複数のプロジェクタユニットのそれぞれは、前記電気光学変調装置として複数の電気光学変調装置を有するとともに、前記光源からの光を複数の色光に分離して前記複数の電気光学変調装置のそれぞれに導く色分離導光光学系及び前記複数の電気光学変調装置のそれぞれにより変調された複数の色光を合成する色合成光学系を有するプロジェクタユニットであって、
    前記光量調整装置は、前記光源から前記色分離導光光学系に至る光路内又は前記色合成光学系から前記投写光学系側の光路内に設けられていることを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
  4. 請求項1又は2に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記複数のプロジェクタユニットのそれぞれは、前記電気光学変調装置として複数の電気光学変調装置を有するとともに、前記光源からの光を複数の色光に分離して前記複数の電気光学変調装置のそれぞれに導く色分離導光光学系及び前記複数の電気光学変調装置のそれぞれにより変調された複数の色光を合成する色合成光学系を有するプロジェクタユニットであって、
    前記光量調整装置は、前記色分離導光光学系から前記色合成光学系に至るそれぞれの光路内に設けられていることを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記光量調整装置は、投写面に投写される投写画像の撮影結果に基づいて光量調整を行うことを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
  6. 請求項5に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    投写面に投写される投写画像の撮影を行う撮像装置をさらに有することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
  7. 請求項5又は6に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記光量調整装置は、自己が属するプロジェクタユニットが投写すべき投写画像に係る画像情報を考慮して動的に光量調整を行うことを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記光量調整装置は、光源からの光量の経時変化に応じて光量調整を行うことを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。
  9. マルチプロジェクションディスプレイに用いるためのプロジェクタユニットであって、
    光源、電気光学変調装置及び投写光学系並びに前記投写光学系により投写される光の光量を調整する光量調整装置をさらに有することを特徴とするプロジェクタユニット。
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