JP4670641B2 - 背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ - Google Patents

背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ Download PDF

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Description

本発明は、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイに関する。
複数のプロジェクタユニット(投写光学ユニット)を水平方向及び/又は垂直方向に配置し、これらの複数のプロジェクタユニットからの投写画像をスクリーンに拡大投写することにより1つの大画面画像を表示することのできるマルチプロジェクションディスプレイが知られている(例えば、特許文献1〜9参照。)。このようなマルチプロジェクションディスプレイは、通常のプロジェクタに比較して、高精細かつ高輝度の画像を表示することができるため、映画館、美術館、博物館、セミナー会場、集会場、ミニシアター、公共機関、企業などの業務用分野やアミューズメント、ホームシアターなどの家庭用分野において今後広く普及されていくことが期待されている。
ところで、このようなマルチプロジェクションディスプレイにおいては、各プロジェクタユニットからの投写画像がスクリーン上で滑らかに接続されていないと、各プロジェクタユニットからの投写画像間における整合性を取ることができず、境目が目立って著しく画像品質を低下させてしまうことになる。
このため、特許文献1及び2に開示されたマルチプロジェクションディスプレイにおいては、各プロジェクタユニットからの投写画像がスクリーン上で互いに重ならないようにするとともにそのつなぎ目を小さくするようにして上記問題を解決している。
しかしながら、このようなマルチプロジェクションディスプレイにおいては、設置の際などに、各プロジェクタユニットからの投写画像間のつなぎ目をなくしたり、これらの投写画像同士が矛盾なく接続されるようにしたりするのは容易ではないという問題があった。
このため、特許文献3〜9に開示されたマルチプロジェクションディスプレイにおいては、隣接するプロジェクタユニットからの投写画像をスクリーン上で一部重複させるとともにこれらの重複領域において投写画像を滑らかに接続するようにして上記問題を解決している。
しかしながら、このようなマルチプロジェクションディスプレイにおいては、各プロジェクタユニットからの投写画像がスクリーン上でいかに表示されているかが正確に分からないと、これらの投写画像をスクリーン上で滑らかに接続することができないため、特許文献3〜6に開示されたマルチプロジェクションディスプレイにおいては、監視カメラやデジタルカメラ等の撮像装置を視聴者側に設置して、スクリーン上に表示される各プロジェクタユニットからの投写画像(調整用画像)を撮影してこれらの投写画像がスクリーン上でいかに表示されているのかを正確に測定できるようにしている。
特開平8−82854号公報 特開平8−94974号公報 特開2001−339672号公報 国際公開第99/31877号パンフレット 特開平9−326981号公報 特開2001−251651号公報 特開平6−178327号公報 特開平9−211386号公報 米国特許第5956000号明細書
しかしながら、特許文献3〜6に開示されたマルチプロジェクションディスプレイにおいては、撮像装置を視聴者側に設置して調整用画像の撮影を行うようにしているため、調整作業が終了すると撮像装置の後片付け(撤収作業)が行われる。このため、調整作業を再び行う際には、再度撮像装置を設置することになるが、その際にはマルチプロジェクションディスプレイに対して正確な位置に撮像装置を設置する必要があり、さらには、この撮像装置の設置作業は通常人手で行われるため、調整作業が煩雑になり調整時間も長くなるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、調整作業を容易にするとともに調整時間を短くすることができるマルチプロジェクションディスプレイを提供することを目的とする。
本発明者は、上述した目的を達成すべく鋭意努力を重ねた結果、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの筐体内に撮像装置を配置すれば、上述した問題が解決され、その結果、調整作業を容易にするとともに調整時間を短くすることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
(1)本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイは、光源からの光を画像情報に応じて変調して投写する複数のプロジェクタユニットと、前記複数のプロジェクタユニットからの投写画像が投写される透過型スクリーンと、筐体内に配置され、前記透過型スクリーンに投写された投写画像の所定領域を背面側から撮影する撮像装置と、前記複数のプロジェクタユニットのそれぞれに入力する画像情報(以下「単位画像情報」という。)を生成する単位画像情報生成部と、前記撮像装置の撮影結果に基づいて前記単位画像情報の補正を行う単位画像情報補正部とを有することを特徴とする。
このため、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの筐体内に撮像装置を配置して背面側から投写画像を撮影するようにしたため、撮像装置を一旦背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの筐体内に正しく設置すれば、従来のように調整作業終了後に撮像装置を後片付けする必要がなくなるため、投写画像の撮影の度に撮像装置を設置し直す必要がなくなり、その結果、調整作業が容易になり調整時間も短くて済むようになる。
また、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの筐体内に撮像装置を配置したため、透過型スクリーンに対して正しい位置に撮像装置を設置することが容易になり、従来よりも正確かつ容易に投写画像の撮影を行うことができるようになるという効果もある。
また、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの筐体内に撮像装置を配置したため、撮像装置によって撮影した結果を処理するための制御回路をすべて筐体内に収納することが容易になり、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの移動、設置が容易になるという効果もある。
このため、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイは、比較的小型の業務用用途や家庭用用途にも好適に用いることができる背面投写型マルチプロジェクションディスプレイとなる。
なお、マルチプロジェクションディスプレイにおいて、より正確に投写画像の撮影を行うためには、外光の影響を排除したうえで撮影を行うことが好ましい。このため、特許文献6に開示されたマルチプロジェクションディスプレイにおいては、視聴者側に設置された撮像装置の周囲に、四角錘状やロール状に形成された大面積の遮光装置(図4〜図9)や、撮像装置とともに移動するU字形状に形成された遮光装置(図12)を筐体に対して隙間のないように設置することによって、外光の影響を排除している。その結果、特許文献6に開示されたマルチプロジェクションディスプレイにおいては、投写画像の撮影を行うたびに遮光装置の設置作業を行うことが必要となり、調整作業がさらに煩雑になり調整時間もさらに長くなるという問題があった。
これに対して、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの筐体内に撮像装置を配置したため、撮像装置に入る外光の強度を低いレベルにすることができる。このため、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、外光を遮断するための遮光装置を特に設けなくとも従来よりも正確に投写画像の撮影を行うことができるようになり、従来のように投写画像の撮影を行うたびに遮光装置を設置する必要がなくなり、調整作業が容易になり調整時間も短くて済むようになる。
(2)上記(1)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記撮像装置による撮影時に前記透過型スクリーンを通して筐体内に入射する外光を遮断する遮光装置をさらに有することが好ましい。
上記したように、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、遮光装置を設けなくとも撮像装置に入る外光の強度を低いレベルにすることが可能になるが、透過型スクリーンを通して筐体内に入射する外光を遮断する遮光装置を設けることによって、撮像装置に入る外光の強度をさらに低いレベルにすることができるようになり、より正確に投写画像の撮影をすることが可能になる。
遮光装置としては、開け閉め可能な遮光カーテンや扉を好ましく用いることができる。これらを透過型スクリーンの外側に設置しておき、普段は遮光カーテンや扉を開けておき、投写画像を撮影するときに遮光カーテンや扉を閉じるようにする。
遮光装置としては、透過型スクリーンの外側に設置した透過率可変のエレクトロクロミックガラスや液晶シャッターを用いることもできる。この場合は、普段は透過率を最大にしておき、投写画像を撮影するときに透過率を最低レベルにするようにする。
遮光装置として、透過型スクリーンの材料そのものをエレクトロクロミック材料で構成することもできる。この場合も、普段は透過率を最大にしておき、投写画像を撮影するときに透過率を最低レベルにするようにする。
いずれの遮光装置の場合も、前記撮像装置による撮影時に自動的に外光を遮断するように構成されていることが好ましい。これにより、人手を介さずに調整作業を行うことができるようになるため、調整作業が煩雑になることもない。
(3)上記(1)又は(2)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記光源を発光させない又は弱く発光させた状態で前記透過型スクリーンを撮影して外光の状態を評価する外光状態評価部をさらに有し、前記外光状態評価部による評価結果を考慮して、光源の発光光量を制御することが好ましい。
このように構成することにより、外光が強い状態のときには、それに応じて光源の発光光量を強くして、撮影の際の外光の影響を弱めるようにすることができる。
(4)上記(3)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記外光状態評価部は、前記光源における少なくとも2段階以上の発光光量のもとで前記透過型スクリーンを撮影して外光の状態を評価する機能を有することが好ましい。
一般に外光が画質に与える影響は非線形であるため、光源における少なくとも2段階以上の発光光量のもとで透過型スクリーンを撮影して外光の状態を評価することにより、撮影の際の外光の影響をさらに弱めることができるようになる。
(5)上記(3)又は(4)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記外光状態評価部は、前記複数のプロジェクタユニットのうち少なくとも1つのプロジェクタユニットにおける光源を発光させない又は弱く発光させた状態で前記透過型スクリーンを撮影することにより、迷光の状態を評価する機能をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、迷光の状態に応じて光源の発光光量を制御することができるため、撮影の際の外光及び迷光の影響を弱めることができる。また、この迷光の状態に応じて単位画像情報の補正を行うことで、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおける色再現性を向上することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記撮像装置は、撮影範囲の変更が可能であることが好ましい。
このように構成することにより、高倍率の撮影や広い範囲の撮影を行うことが可能になり、様々な撮影モードでの投写画像の撮影を効率的に行うことが可能になる。
撮影範囲の変更は、撮像装置の位置や姿勢を変化させたり、撮像装置におけるレンズなどの光学系の構成を変化させたりすることにより、行うことができる。
この場合、撮像装置は、ズーム機能とオートフォーカス機能をさらに有するものであることが好ましい。前者の場合には、撮影範囲や倍率を適宜変更できるので、撮影の自由度や柔軟性が向上する。後者の場合には、自動的にフォーカス調整がなされるので、利便性が向上する。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記撮像装置は、複数の撮像素子を有することが好ましい。
このように構成することにより、撮影する対象によって撮影に用いる撮像素子を適宜選択することができるため、撮影時間を短縮することができ、その結果、調整時間をさらに短縮することができる。また、撮影の精度を高めることができ、その結果、調整の精度をさらに高めることができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記撮像装置は、前記透過型スクリーンの全体を撮影可能であることが好ましい。
このように構成することにより、画面全体の色バランスや輝度バランスを容易に向上させることができる。
上記(1)〜(8)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記単位画像情報補正部は、前記プロジェクタユニットにより投写された調整用単位画像を撮影した結果に基づいて前記単位画像情報の補正を行うことが好ましい。
単位画像情報補正部は、通常の画像を撮影した結果に基づいて単位画像情報の補正を行うこともできるが、このように調整用単位画像を撮影した結果に基づいて単位画像情報の補正を行うことにより、より正確な補正を迅速に行うことができるようになる。
調整用単位画像としては、白色又は単色のベタ画像、単色の格子模様をはじめ、単位画像情報の補正を行うのに好適な種々の単位画像を用いることができる。
この場合、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイに予め調整用画像情報を記憶させておき、調整作業時にはこの調整用画像情報を用いて単位画像情報生成部に調整用単位画像を生成させるようにしてもよい。さらにまた、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイに予め調整用単位画像情報を記憶させておき、調整作業時にはこの調整用単位画像情報をそのまま用いることにしてもよい。
また、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイには調整作業を行う度に(DVDなどにより)調整用画像情報を入力し、この調整用画像情報を用いて単位画像情報生成部に調整用単位画像情報を生成させるようにしてもよい。また、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイには調整作業を行う度に調整用単位画像情報を直接入力するようにしてもよい。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記単位画像情報補正部は、前記プロジェクタユニットにより投写される単位画像の形状、位置及び/又は傾きについての補正を行うことが好ましい。
このように構成することにより、各プロジェクタユニットからの投写画像の形状、位置及び/又は傾きを適正化して、各プロジェクタユニットからの投写画像間における整合性を高めることができるようになる。
(10)上記(1)〜(9)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記単位画像情報補正部は、前記プロジェクタユニットにより投写される単位画像の輝度及び/又は色についての補正を行うことが好ましい。
このように構成することにより、各プロジェクタユニットからの投写画像の輝度及び/又は色を適正化して各プロジェクタユニットからの投写画像間における整合性を高めることができるようになる。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記単位画像情報補正部は、前記複数のプロジェクタユニットにおける各画素毎に輝度及び/又は色についての補正を行うことが好ましい。
このように構成することにより、各プロジェクタユニットからの投写画像間における整合性をさらに高めることができるため、原画像情報に極めて忠実な画像を透過型スクリーンに投写することができるようになる。
この場合、単位画像情報補正部は、複数のプロジェクタユニットにより投写される複数の調整用単位画像によって形成される全体としての調整用画像と、元の調整用画像との比較を行って、各プロジェクタユニットにおける各画素毎に輝度及び/又は色について単位画像の補正を行う機能を有するものであることが好ましい。
(12)上記(1)〜(11)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記単位画像情報補正部は、前記撮影結果に基づいて決定された補正パラメータを用いて前記単位画像情報の補正を行うことが好ましい。
このように構成することにより、撮影結果に基づいて一旦補正パラメータが決定された後は、この補正パラメータを用いて単位画像情報を容易に補正することができるようになる。
(13)上記(12)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記補正パラメータを記憶する補正パラメータ記憶部をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、撮影結果そのものを記憶する場合に比べて必要とする記憶容量をより少ないものにすることができる。また、単位画像情報を補正するときの計算量も少なくすることができる。
(14)上記(12)又は(13)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、所定の場合に調整用画像の撮影を行って前記補正パラメータの取得を自動的に行う補正パラメータ自動取得装置をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、例えば、補正パラメータの再決定(再取得)が必要な時期になると(例えば、再取得後3月経過すると)補正パラメータ自動取得装置が自動的に動作して補正パラメータを再取得するようにしたり、毎日決まった時刻になると(例えば、午前4時になると)補正パラメータ自動取得装置が自動的に動作して補正パラメータを再取得するようにしたりすることができるようになり、利用者の手をわずらわすことなく滑らかな画像品質を維持することができるようになり、利便性が向上する。
また、光源や電気光学変調装置の特性が経時変化によって変化したとしても、この特性変化に対応した補正パラメータを自動的に取得することができるため、経時変化によって画質が劣化するのを常に抑制することができるようになる。
(15)上記(1)〜(14)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイに含まれる光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正を行う光学補正装置をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、一旦光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正が行われた後は滑らかな画像品質が得られる。この補正は光学的に行われるため、調整作業によって画質を劣化させることもない。
光学要素としては、プロジェクタユニットそのもの、プロジェクタユニットの投写レンズ、プロジェクタユニットからの投写光を透過型スクリーンに向けて反射する反射板などがある。
この場合、光学要素の位置及び/又は姿勢についての光学的な補正をまず行い、その後、再度撮像装置による撮影を行い、その撮影結果に基づいて補正パラメータを決定するようにすることがさらに好ましい。
このようにすれば、まず大きな補正を光学的に行い、その後、細かな補正を純電子的に行うようにすることができ、単位画像情報補正部が単位画像情報の補正を行う際に生じる画質の劣化を最小限のものにすることができる。
(16)上記(15)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、所定の場合に調整用画像の撮影を行って前記光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正を自動的に行う光学要素自動補正装置をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、例えば、光学要素の補正が必要な時期(例えば、再取得後3月経過時)になったり、毎日決まった時刻(例えば、午前4時)になったりすると、光学要素自動補正装置が自動的に動作して光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正を行うことができるようになり、利用者の手をわずらわすことなく滑らかな画像品質を維持することができるようになり、利便性が向上する。
(17)上記(3)又は(4)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記外光状態評価部は、所定の場合に前記透過型スクリーンの撮影を行って外光の状態を自動的に評価する機能を有することが好ましい。
所定の場合とは、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの電源を入れたときや、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの電源が入っているときの30分毎などが例示される。
(18)上記(1)〜(17)のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記光源は、固体光源であることが好ましい。
このように構成することにより、点灯するとすぐに安定した発光状態が得られる固体光源を用いているため、各プロジェクタユニット毎に透過型スクリーンに投写される投写画像を撮影するまでの時間を大幅に短縮することができるようになる。その結果、各プロジェクタユニットからの投写画像間における整合性を取るための調整作業時間を大幅に短縮することができるようになり、利便性が大きく向上する。
また、本発明のマルチプロジェクションディスプレイによれば、固体光源を自在に点灯状態にしたり非点灯状態にしたりすることができるため、機構を複雑にするシャッターを不要にすることもできる。そのうえ、固体光源は点灯すると瞬時に安定した点灯状態になるため、すぐに撮影を開始することができ、また、シャッターを動作させるための時間も不要になり、調整時間をさらに短縮することもできる。
また、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、外光の強度に応じて固体光源の出力を可変とすることができるため、外光の強度に比較して常に適切な強度の光で調整作業を行うことができる。このため、常に正確な投写画像の撮影を行うことができるようになる。この場合、固体光源の出力を高くしたり低くしたりしても、その色温度はほとんど変化しないため、撮影結果に悪影響を与えることもない。
上記(18)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記固体光源が、LED光源、半導体レーザ光源、固体レーザ光源又はEL光源であることが好ましい。
このように構成することにより、すぐに安定した点灯状態が得られ調整が容易であるとともに、十分な輝度と演色性をもった背面投写型マルチプロジェクションディスプレイが得られる。
(19)上記(18)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記固体光源の発光光量を、前記プロジェクタユニット毎に独立に制御する固体光源制御部をさらに有することが好ましい。
背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、光源や電気光学変調装置における特性のばらつきによって、プロジェクタユニット毎に輝度特性や色特性が異なるのが現状である。このため、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、これら輝度特性や色特性の違いを、各プロジェクタユニット毎に電気光学変調装置に印加する電圧を調整することにより吸収している。その結果、これらの背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、この調整を行うことにより電気光学変調装置における階調資源を使用する必要が生じてしまい、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数が低下したりダイナミックレンジが狭くなったりするという問題があった。
これに対して、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、これら輝度特性や色特性の違いを、固体光源の発光光量をプロジェクタユニット毎に制御することにより吸収することができるようになる。このため、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、電気光学変調装置における階調資源を使用する必要がなくなるため、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数が低下したりダイナミックレンジが狭くなったりすることがなくなる。
この場合、プロジェクタユニット毎の輝度特性の違いを吸収するためには、最も輝度レベルの低いプロジェクタユニット以外のプロジェクタユニットにおける固体光源の発光光量を、このプロジェクタユニットにおける輝度レベルが、最も輝度レベルの低いプロジェクタユニットにおける輝度レベルに揃うように、低下させるようにするのが好ましい。
また、プロジェクタユニット毎の色特性の違いを吸収するためには、上記した調整を色光毎に行うようにするのが好ましい。
なお、本発明の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、光源として高圧水銀ランプやメタルハライドランプを用いた場合とは異なり、電圧を低くしたり高くしたりしても発光光量が小さくなったり大きくなったりするだけで、その色温度はほとんど変化しないため、そのための画質劣化もない。
上記(19)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記固体光源制御部は、前記固体光源の発光光量を動的に制御する機能を有することが好ましい。
このように構成することにより、全体的に暗い画面を表示させるような場合(例えば、映画の夜のシーンを表示させるような場合)には、電気光学変調装置の光透過率を低くするのに代えて又はそれに加えて固体光源の発光光量を小さくすることにより、画面全体を暗くすることができるようになる。また、全体的に明るい画面を表示させるような場合(例えば、映画の昼の屋外のシーンを表示させるような場合)には、電気光学変調装置の光透過率を高くするのに代えて又はそれに加えて固体光源の発光光量を大きくすることにより、画面全体を明るくすることができるようになる。このため、従来よりも実効階調数やダイナミックレンジを大きくとることができ、黒レベルの優れた高画質の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイとなる。
この場合、固体光源制御部が固体光源の発光光量の動的な制御をプロジェクタユニット毎に行うようにすれば、明るい画面と暗い画面とが一画面中に存在するような画像を表示させるような場合に、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数やダイナミックレンジを超える表現能力を発揮できるようになり、さらに高画質の表示を行うことができるようになる。
上記(19)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記固体光源制御部は、前記固体光源に供給する電圧を前記プロジェクタユニット毎又は前記電気光学変調装置毎に制御する機能を有することが好ましい。
このように構成することにより、プロジェクタユニット毎又は電気光学変調装置毎に固体光源の発光光量を容易に小さくしたり大きくしたりすることができるようになる。
上記(19)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記固体光源制御部は、固体光源の発光期間を前記プロジェクタユニット毎又は前記電気光学変調装置毎に制御する機能を有することも好ましい。
このように構成することによっても、プロジェクタユニット毎又は電気光学変調装置毎に固体光源の発光光量を容易に小さくしたり大きくしたりすることができるようになる。
上記(19)に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記電気光学変調装置は、一の単位画面情報について2回以上の書込みを行う液晶装置であって、前記固体光源制御部は、1フレーム中における固体光源の発光を、前記液晶装置の少なくとも1回目の書込み期間を避けて行わせる機能を有することが好ましい。
電気光学変調装置として液晶装置を用いた背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、液晶装置がホールド型の表示装置であるため、インパルス型の表示装置であるCRTの場合とは異なり、いわゆる尾引き現象のために滑らかな動画表示が得られないという問題がある(この尾引き現象については、「ホールド型ディスプレイにおける動画表示の画質」(電子情報通信学会技報、EID99−10、第55〜60ページ(1999−06))参照。)。
これに対して、上記の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、一の単位画面情報について2回以上の書込みを行うことによりフリッカを目立たないようにすることができる、いわゆるn倍速駆動(但し、nは2以上の自然数。)の液晶装置を用いるとともに、この液晶装置の少なくとも1回目の書込み期間を避けて固体光源の発光を行わせるようにしたため、投写画像を間欠的に透過型スクリーンに投写できるようになる。このため、ホールド型の欠点である尾引き現象を緩和することができ、滑らかで良質な動画表示を行うことができるようになる。
また、上記の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、固体光源の発光を、液晶分子がまだ十分に応答していない状態にある1回目の書込み期間を避けて行わせるようにしたため、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおけるコントラストをさらに向上させることができるという効果もある。
上記の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記電気光学変調装置は、複数の画面領域毎に順次画像の書込みを行う液晶装置であって、前記固体光源制御部は、1フレーム中における固体光源の発光を、前記液晶装置の画像の書込み期間を避けて行わせる機能を有することも好ましい。
このため、上記の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、1フレーム中などにおいて複数の画面領域毎に順次画像の書込みを行うことによりフリッカを目立たないようにすることができる液晶装置を用いるとともに、この液晶装置の画像の書込み期間を避けて固体光源の発光を行わせるようにしたため、投写画像を間欠的に透過型スクリーンに投写できるようになる。このため、ホールド型の欠点である尾引き現象を緩和することができ、滑らかで良質な動画表示を行うことができるようになる。
また、上記の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイによれば、固体光源の発光を液晶装置の画像の書込み期間を避けて行わせるようにしたため、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおけるコントラストをさらに向上させることができる。
図1は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。 図2は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおけるプロジェクタユニットの構成を示す図である。 図3は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。 図4は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。 図5は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。 図6は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図7は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図8は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図9は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図10は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図11は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図12は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図13は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの別の構成を示す図である。 図14は、実施形態2に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。 図15は、実施形態2に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図16は、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。 図17は、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図18は、実施形態4に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。 図19は、実施形態4に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。 図20は、実施形態5に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。 図21は、実施形態5に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。 図22は、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。 図23は、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図24は、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図25は、実施形態7に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図26は、実施形態8に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。 図27は、実施形態9に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの動作を説明するために示す図である。 図28は、実施形態10に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの動作を説明するために示す図である。 図29は、実施形態11に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。 図30は、実施形態12に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。図1(a)は側面から見た断面図であり、図1(b)は正面図である。図2は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおけるプロジェクタユニットの構成を示す図である。図3〜図5は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100は、図1に示すように、筐体102内に配置された4つのプロジェクタユニット130(図1(a)中では2つのみ示されている。)からの投写画像が反射板104で反射されて透過型スクリーン108に投写される背面投写型マルチプロジェクションディスプレイである。各プロジェクタユニット130は、図2に示すように、固体光源としてのLED132R,132G,132B、電気光学変調装置としての3枚の液晶装置134R,134G,134B、クロスダイクロイックプリズム136及び投写レンズ138を有し、LED光源132R,132G,132Bからの照明光を単位画像情報A1〜An(図3参照。)又は調整用単位画像情報B1〜Bn(図4参照。)に基づいて液晶装置134R,134G,134Bにより変調して投写レンズ138により投写するものを用いている。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100は、図3〜図5に示すように、単位画像情報生成部120、単位画像情報補正部150、画像処理部146及び光学補正装置154を有する制御部110と、4つのプロジェクタユニット130,130,130,130と、撮像装置140と、映像信号受信部160と、調整用画像情報記憶部122と、補正パラメータ記憶部152とを備えている。
単位画像情報生成部120は、原画像情報Aに基づいて複数の単位画像情報A1〜Anを生成する機能(図3参照。)及び調整用画像情報Bに基づいて調整用単位画像情報B1〜Bnを生成する機能(図4参照。)を有している。
撮像装置140は、透過型スクリーン108上に投写された調整用画像の所定領域を撮影する撮像素子142と、撮像素子142からのアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換素子144とを有している。
画像処理部146は、撮像装置140の撮影結果についての画像処理を行って得られた結果と調整用画像情報Bなどとの比較を行って、その結果を単位画像情報補正部150に出力する機能を有している。
単位画像情報補正部150は、撮像装置140の撮影結果に基づいて、複数のプロジェクタユニット130のうち隣接するプロジェクタユニットにより投写される単位画像間における境目が透過型スクリーン108上で目立たないように、単位画像情報の補正を行う機能を有している。これにより、補正された単位画像情報A1*〜An*が各プロジェクタユニット130に出力されることになる(図5参照。)。
補正パラメータ記憶部152は、単位画像情報補正部150で単位画像情報の補正を行う際に用いる補正パラメータを記憶する機能を有している。
調整用画像情報記憶部122は、撮像装置140で撮影対象となる調整用画像に関する情報を記憶する機能を有している。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、撮像装置140は、図1(a)に示すように、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100の筐体102内に配置され、透過型スクリーン108の背面側から投写画像を撮影する撮像素子142を有している。
このため、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100によれば、撮像装置140を一旦背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100の筐体102内に正しく設置すれば、従来のように調整作業終了後に撮像装置を後片付けする必要がなくなるため、投写画像の撮影の度に撮像装置140を設置し直す必要がなくなり、その結果、調整作業が容易になり調整時間も短くて済むようになる。
また、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100によれば、透過型スクリーン108に対して正しい位置に撮像装置140を設置することが容易になり、従来よりも正確かつ容易に調整用画像の撮影を行うことができるようになるという効果もある。
また、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100によれば、撮像装置140によって撮影した結果を処理するための制御回路をすべて筐体102内に収納することが容易になり、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの移動、設置が容易になるという効果もある。
このため、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100は、比較的小型の業務用用途や家庭用用途にも好適に用いることができる背面投写型マルチプロジェクションディスプレイとなる。
また、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100によれば、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100の筐体102内に撮像装置140を配置したため、撮像装置140に入る外光の強度を低いレベルにすることができる。このため、外光を遮断するための遮光装置を特に設けなくとも従来よりも正確に調整用画像の撮影を行うことができるようになり、従来のように投写画像の撮影を行うたびに遮光装置を設置する必要がなくなり、調整作業が容易になり調整時間も短くて済むようになる。
また、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100によれば、プロジェクタユニット130の光源として、点灯するとすぐに安定した発光状態が得られるLED光源132R,132G,132Bを用いているため、各プロジェクタユニット130毎に透過型スクリーン108上に投写される調整用画像の所定領域を撮像装置140で撮影するまでの時間を大幅に短縮することができるようになる。その結果、各プロジェクタユニット130からの投写画像間における整合性を取るための調整作業時間を大幅に短縮することができるようになり、利便性が大きく向上する。
また、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100によれば、LED光源132R,132G,132Bを自在に点灯状態にしたり非点灯状態にしたりすることができるため、上記した特許文献3で用いていたシャッターを不要にすることもできる。そのうえ、LED光源132R,132G,132Bは、点灯すると瞬時に安定した点灯状態になるため、すぐに撮影を開始することができ、また、シャッターを動作させるための時間も不要になり、調整時間をさらに短縮することもできる。
また、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100によれば、固体光源として、LED光源132R,132G,132Bを用いているため、その点灯状態が安定していることに加えて、十分な輝度と演色性をもった背面投写型マルチプロジェクションディスプレイとなる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、撮像装置140は、撮影範囲S(図1(a)参照。)の変更が可能である。このため、高倍率の撮影や広い範囲の撮影を行うことが可能になり、様々な撮影モードでの投写画像の撮影を効率的に行うことが可能になる。
撮影範囲Sの変更は、撮像装置140の位置や姿勢を変化させたり、撮像装置140におけるレンズなどの光学系の構成を変化させたりすることにより、行うことができる。
撮像装置140は、ズーム機能とオートフォーカス機能を有している。このため、撮影範囲Sや倍率を適宜変更できるので、撮影の自由度や柔軟性が向上し、自動的にフォーカス調整がなされるので、利便性が向上する。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、撮像装置140は、透過型スクリーン108の全体を撮影可能である。このため、画面全体の色バランスや輝度バランスを容易に向上させることができるようになる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、単位画像情報補正部150は、各プロジェクタユニット130により投写された調整用単位画像を撮影した結果に基づいて単位画像情報の補正を行う。
単位画像情報補正部150は、通常の画像を撮影した結果に基づいて単位画像情報の補正を行うこともできるが、このように調整用単位画像を撮影した結果に基づいて単位画像情報の補正を行うことにより、より正確な補正を迅速に行うことができるようになる。
調整用単位画像としては、白色又は単色のベタ画像、単色の格子模様をはじめ、単位画像情報の補正を行うのに好適な種々の単位画像を用いることができる。
この場合、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100に予め調整用画像情報を記憶させておき、調整作業時にはこの調整用画像情報を用いて単位画像情報生成部120に調整用単位画像を生成させるようにしてもよい。さらにまた、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100に予め調整用単位画像情報を記憶させておき、調整作業時にはこの調整用単位画像情報をそのまま用いることにしてもよい。
また、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100には調整作業を行う度に(DVDなどにより)調整用画像情報を入力し、この調整用画像情報を用いて単位画像情報生成部120に調整用単位画像情報を生成させるようにしてもよい。また、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100には調整作業を行う度に調整用単位画像情報を直接入力するようにしてもよい。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、単位画像情報補正部150は、プロジェクタユニット130により投写される単位画像の形状、位置及び/又は傾きについての補正を行う機能を有している。このため、各プロジェクタユニット130からの投写画像の形状、位置及び/又は傾きを適正化して、各プロジェクタユニット130からの投写画像間における整合性を高めることができるようになる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、単位画像情報補正部150は、プロジェクタユニット130により投写される単位画像の輝度及び/又は色についての補正を行う機能を有している。このため、各プロジェクタユニット130からの投写画像の輝度及び/又は色を適正化して各プロジェクタユニット130からの投写画像間における整合性を高めることができるようになる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、単位画像情報補正部150は、複数のプロジェクタユニット130,130,130,130における各画素毎に輝度及び/又は色についての補正を行う機能を有している。このため、各プロジェクタユニット130からの投写画像間における整合性をさらに高めることができるため、原画像情報に極めて忠実な画像を透過型スクリーン108に投写することができるようになる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、単位画像情報補正部150は、複数のプロジェクタユニット130,130,130,130により投写される複数の調整用単位画像によって形成される全体としての調整用画像と、元の調整用画像との比較を行って、各プロジェクタユニット130における各画素毎に輝度及び/又は色について単位画像の補正を行う機能を有している。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、単位画像情報補正部150は、撮影結果に基づいて決定された補正パラメータを用いて単位画像情報の補正を行うこととしている。このため、撮影結果に基づいて一旦補正パラメータが決定された後は、この補正パラメータを用いて単位画像情報を容易に補正することができるようになる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、上記したように、補正パラメータを記憶する補正パラメータ記憶部152をさらに有している。このため、撮影結果そのものを記憶する場合に比べて必要とする記憶容量をより少ないものにすることができる。また、単位画像情報を補正するときの計算量も少なくすることができる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、所定の場合に調整用画像の撮影を行って補正パラメータの取得を自動的に行う補正パラメータ自動取得装置(図示せず。)をさらに有している。このため、例えば、補正パラメータの再決定(再取得)が必要な時期になると(例えば、再取得後3月経過すると)補正パラメータ自動取得装置が自動的に動作して補正パラメータを再取得するようにしたり、毎日決まった時刻になると(例えば、午前4時になると)補正パラメータ自動取得装置が自動的に動作して補正パラメータを再取得するようにしたりすることができるようになり、利用者の手をわずらわすことなく滑らかな画像品質を維持することができるようになり、利便性が向上する。
また、LED光源132R,132G,132Bや液晶装置134R,134G,134Bの特性が経時変化によって変化したとしても、この特性変化に対応した補正パラメータを自動的に取得することができるため、経時変化によって画質が劣化するのを常に抑制することができるようになる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100に含まれる光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正を行う光学補正装置154をさらに有している。このため、一旦光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正が行われた後は滑らかな画像品質が得られる。この補正は光学的に行われるため、調整作業によって画質を劣化させることもない。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、光学要素の位置及び/又は姿勢についての光学的な補正をまず行い、その後、再度撮像装置140による撮影を行い、その撮影結果に基づいて補正パラメータを決定するようにしている。このようにすれば、まず大きな補正を光学的に行い、その後、細かな補正を純電子的に行うようにすることができ、単位画像情報補正部150が単位画像情報の補正を行う際に生じる画質の劣化を最小限のものにすることができる。
実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、所定の場合に調整用画像の撮影を行って光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正を自動的に行う光学要素自動補正装置(図示せず。)をさらに有している。このため、例えば、光学要素の補正が必要な時期(例えば、再取得後3月経過時)になったり、毎日決まった時刻(例えば、午前4時)になったりすると、光学要素自動補正装置が自動的に動作して光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正を行うことができるようになり、利用者の手をわずらわすことなく滑らかな画像品質を維持することができるようになり、利便性が向上する。
図6〜図12は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するための図である。
図3〜図12を用いて、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100が、どのようにして各プロジェクタユニット130からの投写画像間の形状、位置及び/又は傾きを補正することができるのかを説明する。また、どのようにして各プロジェクタユニット130からの投写画像間の輝度及び/又は色を補正することができるのかを説明する。
(調整前の表示状態)
調整前の表示状態を説明する。
図3を参照して、映像信号受信部160からの原画像情報Aが単位画像情報生成部120に入力されると、単位画像情報生成部120が原画像情報Aに基づいて単位画像情報A1〜Anを生成する。各プロジェクタユニット130は、この単位画像情報A1〜Anに応じた単位画像を透過型スクリーン108上に投写する。従って、透過型スクリーン108上には、各プロジェクタユニット130からの単位画像に係る投写画像が投写されることになる。このとき、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100は調整前の段階であるため、図6(i)に示すような歪んだ投写画像(Ia0,Ib0,Ic0,Id0)が投写されることになる。
(調整作業1(光学補正装置154による、単位画像の形状、位置及び傾きについての調整作業))
調整作業1を説明する。
図4を参照して、調整用画像情報記憶部122からの調整用画像情報Bが単位画像情報生成部120に入力されると、単位画像情報生成部120が調整用画像情報Bに基づいて調整用単位画像情報B1〜Bnを生成する。各プロジェクタユニット130は、調整用単位画像情報B1〜Bnに応じた単位画像を透過型スクリーン108上に投写する。従って、このとき、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100は調整前の段階であるため、上記と同様に、図6(i)に示すような歪んだ投写画像(Ia0,Ib0,Ic0,Id0)が投写されることになる。
次に、撮像装置140の撮像素子142を用いて図6(i)に示した調整用画像に係る各投写画像(Ia0,Ib0,Ic0,Id0)の所定領域を撮影する。その後、光学補正装置154が、その撮影結果に基づいて、各プロジェクタユニット130の筐体の位置及び/又は姿勢についての光学的な補正を行う。なお、本発明においては、プロジェクタユニット130の筐体に代えて、プロジェクタユニット130の投写レンズ138の位置及び/又は姿勢について光学的な補正を行うようにすることもできる。また、図13に示すように、反射板104の位置及び/又は姿勢について光学的な補正を行うようにすることもできる。図13は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの別の構成を示す図である。図13(a)中のアクチュエータ156は、反射板104の位置及び/又は姿勢についての光学的な補正を行う光学補正装置としての機能を有している。
調整用画像情報記憶部122からの調整用画像情報Bを単位画像情報生成部120に再度入力すると、各プロジェクタユニット130は、この調整用単位画像情報B1〜Bnに応じた単位画像を透過型スクリーン108上に投写するが、このとき、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、さきの撮影結果に基づいて各プロジェクタユニット130の筐体の位置及び/又は姿勢についての補正が行われているため、透過型スクリーン108上には、図6(ii)に示すように歪みの軽減された投写画像(Ia1,Ib1,Ic1,Id1)が投写されることになる。
(調整作業2(単位画像情報補正部150による、単位画像の形状、位置及び傾きについての調整作業))
調整作業2を説明する。
次に、撮像装置140の撮像素子142を用いて図6(ii)に示した調整用画像に係る各投写画像(Ia1,Ib1,Ic1,Id1)を撮影する。その後、単位画像情報補正部150が、その撮影結果に基づいて、単位画像情報の補正を行う際に用いる補正パラメータを決定する。そして、決定された補正パラメータは、補正パラメータ記憶部152に記憶され、爾後、この補正パラメータに基づいて原画像情報から複数の単位画像情報が生成されることになる。
これにより、映像信号受信部160からの原画像情報Aが単位画像情報生成部120に入力されると、単位画像情報生成部120が原画像情報Aに基づいて単位画像情報を生成することになるが、この際、単位画像情報は補正パラメータにより補正されるため、単位画像情報A1*〜An*を生成することとなる。従って、各プロジェクタユニット130は、単位画像情報A1*〜An*に応じた単位画像を透過型スクリーン108上に投写する。このとき、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100はすでに調整されているため、図6(iii)に示すように、各プロジェクタユニット130からの投写画像(Ia2,Ib2,Ic2,Id2)は精度よく位置合わせされることになる。
なお、これらの調整作業1及び2においては、例えば図7(投写された各単位画像間で傾きがある場合)又は図8(投写された各単位画像間で傾きがない場合)に示したように、隣接する2つのプロジェクタユニット130,130における調整用画像の基準線を一致させるような補正をしたり、1つのプロジェクタユニット130における調整用画像の基準線を撮影する作業をしたりすることがある。
これらの場合においては、隣接する2つのプロジェクタユニット130,130における光源のみを点灯させたり、1つのプロジェクタユニット130における光源のみを点灯させたりする必要がある。
しかしながら、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100によれば、各プロジェクタユニット130の光源として、点灯するとすぐに安定した発光状態が得られるLED光源132R,132G,132Bを用いているため、上記のような調整作業にかかる時間を大幅に短縮することができるようになる。
(調整作業3(単位画像情報補正部150による、単位画像の輝度及び色についての調整作業))
調整作業3を説明する。説明を簡単にするために、隣接する2つのプロジェクタユニット(仮に、PJUa,PJUbとする。)における重なり領域における調整に絞って説明する。
まず、図9に示すように、隣接するプロジェクタユニットPJUa,PJUbからの投写画像(Ia2,Ib2)が滑らかに接続されるように、その重なり領域において重み関数を単位画像情報の画素値に積算する。このとき、重み関数としては、図10に示すように、γ補正を考慮した重み関数とする。そうすることによって、図11に示すように、隣接するプロジェクタユニットPJUa,PJUbからの投写画像が滑らかに接続されるようになる。その結果、図12に示すように、隣接する2つのプロジェクタユニットPJUa,PJUbからの投写画像が良好に合成されて滑らかに接続されるようになる。
すなわち、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100においては、原画像(図12(a))に係る原画像情報に基づいて2つの単位画像情報が生成される際に、これらの単位画像(図12(b))が透過型スクリーン108上で滑らかに接続されるように(図12(c))、これらの単位画像が生成されるため、隣接する2つのプロジェクタユニットPJUa,PJUbからの投写画像が良好に合成されて滑らかに接続されるようになるのである。
[実施形態2]
図14は、実施形態2に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。図15は、実施形態2に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するための図である。
実施形態2に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ200は、図14に示すように、各プロジェクタユニット130からの投写光束の光軸が透過型スクリーン208のスクリーン面に垂直になるように構成されている。
このため、各プロジェクタユニット130からの単位画像は台形歪みを有していない。その結果、実施形態2に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ200における作用効果を示す図は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100において示した図6とは異なり、図15のようになる。
しかしながら、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ200においては、撮像装置140(図示せず。)が、筐体202内に配置されて透過型スクリーン208の背面側から投写画像を撮影する撮像装置140であるため、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100の場合と同様の効果が得られる。

[実施形態3]
図16は、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。図17は、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するための図である。図17(a)は単位画像が台形歪みを有する場合の作用効果を示す図であり、図17(b)は単位画像が台形歪みを有しない場合の作用効果を示す図である。
実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300は、図16に示すように、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100とは制御部の構成が異なる。すなわち、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300における制御部112は、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100における制御部110の構成から光学補正装置154を除いたものである。
しかしながら、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300によれば、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの筐体内に配置され、透過型スクリーンの背面側から投写画像を撮影する撮像装置140を有しているため、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100の場合と同様の効果が得られる。
また、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300は、光学補正装置を用いることなく単位画像の補正を行うことができるため、構造を簡略化することができるようになり、コスト低減及び信頼性向上を図ることができるという効果もある。この背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300は、筐体内でプロジェクタユニットの配置が固定されている背面投写型マルチプロジェクションディスプレイとして特に好適に用いることができる。
なお、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300においては、光学補正装置を用いずに、専ら単位画像情報補正部150の働きによって単位画像情報の補正を行うため、その調整方法について説明する。
(調整前の表示状態)
図16を参照して、映像信号受信部160からの原画像情報Aが単位画像情報生成部120に入力されると、単位画像情報生成部120が原画像情報Aに基づいて単位画像情報A1〜Anを生成する。各プロジェクタユニット130は、この単位画像情報A1〜Anに応じた単位画像を透過型スクリーン上に投写する。従って、透過型スクリーン上には、各プロジェクタユニット130からの各単位画像に係る投写画像が投写されることになる。このとき、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300は調整前の段階であるため、図17(i)に示すような歪んだ投写画像(Ia0,Ib0,Ic0,Id0)が投写されることになる。
(調整作業1(単位画像情報補正部150による、単位画像の形状、位置及び傾きについての調整作業))
調整作業1を説明する。
調整用画像情報記憶部122からの調整用画像情報Bが単位画像情報生成部120に入力されると、単位画像情報生成部120が調整用画像情報Bに基づいて調整用単位画像情報B1〜Bn(図示せず。)を生成する。各プロジェクタユニット130は、調整用単位画像情報B1〜Bnに応じた単位画像を透過型スクリーン上に投写する。従って、このとき、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300は調整前の段階であるため、上記と同様に、図17(i)に示すような歪んだ投写画像(Ia0,Ib0,Ic0,Id0)が投写されることになる。
次に、撮像装置140の撮像素子142を用いて図17(i)に示した調整用画像に係る各投写画像(Ia0,Ib0,Ic0,Id0)を撮影する。その後、単位画像情報補正部150が、その撮影結果に基づいて、単位画像情報の補正を行う際に用いる補正パラメータを決定する。そして、決定された補正パラメータは、補正パラメータ記憶部152に記憶され、爾後、この補正パラメータに基づいて原画像情報から複数の単位画像情報が生成されることになる。
これにより、映像信号受信部160からの原画像情報Aが単位画像情報生成部120に入力されると、単位画像情報生成部120が原画像情報Aに基づいて単位画像情報を生成することになるが、この際、単位画像情報は補正パラメータにより補正され、単位画像情報A1*〜An*(図示せず。)を生成する。従って、各プロジェクタユニット130は、単位画像情報A1*〜An*に応じた単位画像を透過型スクリーン上に投写する。このとき、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300はすでに調整されているため、図17(ii)に示すように、各プロジェクタユニット130からの投写画像(Ia2,Ib2,Ic2,Id2)は精度よく位置合わせされることになる。
(調整作業2(単位画像情報補正部150による、単位画像の輝度及び色についての調整作業))
調整作業2を説明する。説明を簡単にするために、隣接する2つのプロジェクタユニット(仮に、PJUa,PJUbとする。)における重なり領域における調整に絞って説明する。
まず、図9に示すように、隣接するプロジェクタユニットPJUa,PJUbからの投写画像(Ia2,Ib2)が滑らかに接続されるように、その重なり領域において重み関数を単位画像情報の画素値に積算する。このとき、重み関数としては、図10に示すように、γ補正を考慮した重み関数とする。そうすることによって、図11に示すように、隣接するプロジェクタユニットPJUa,PJUbからの投写画像が滑らかに接続されるようになる。その結果、図12に示すように、隣接する2つのプロジェクタユニットからの投写画像が良好に合成されて滑らかに接続されるようになる。
すなわち、実施形態3に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ300においては、原画像(図12(a))に係る原画像情報に基づいて2つの単位画像情報が生成される際に、これらの単位画像(図12(b))が透過型スクリーン上で滑らかに接続されるように(図12(c))、これらの単位画像が生成されるため、2つのプロジェクタユニットPJUa,PJUbからの投写画像が良好に合成されて滑らかに接続されるようになるのである。
[実施形態4]
図18は、実施形態4に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。図19は、実施形態4に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。
実施形態4に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ400は、図18及び図19に示すように、撮像装置140は、複数の撮像素子142を有している。このため、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100の有する効果に加えて以下の効果を有する。
すなわち、撮影する対象によって撮影に用いる撮像素子を適宜選択することができるため、撮影時間を短縮することができ、その結果、調整時間をさらに短縮することができる。また、撮影の精度を高めることができ、その結果、調整の精度をさらに高めることができる。
[実施形態5]
図20は、実施形態5に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。図21は、実施形態5に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。
実施形態5に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ500は、図20及び図21に示すように、撮像装置140による撮影時に透過型スクリーン508を通して筐体502内に入射する外光を遮断するための遮光カーテン178を有する遮光装置172をさらに備えている。このため、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100で得られる効果に加えて、以下の効果を有する。
すなわち、遮光カーテン178は、普段は収納部176に収納されているため透過型スクリーン508を遮ることはない一方、調整作業を行う際には遮光カーテン178はレール174に沿って左方に移動して透過型スクリーン508を遮るようになる。このため、調整作業を行う際には透過型スクリーン508を介して外光が筐体内に入ってくることはなくなるため、撮像素子142に入る外光の強度をさらに低いレベルにすることができるようになり、より正確に調整用画像の撮影をすることが可能になる。
遮光装置としては、遮光カーテン178の他に、開け閉め可能な扉や透過率可変のエレクトロクロミックガラス、液晶シャッターを好ましく用いることができる。また、遮光装置として、透過型スクリーンの材料そのものをエレクトロクロミック材料で構成することもできる。
実施形態5に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ500においては、撮像装置140による撮影時に自動的に外光を遮断するように構成している。これにより、人手を介さずに調整作業を行うことができるようになるため、調整作業が煩雑になることもない。
[実施形態6]
図22は、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。図23及び図24は、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。図23(a)は実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの全画面において最大輝度の白表示をさせた場合を示し、図23(b)は実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの全画面において最大輝度の白表示をさせた場合を示す。図24(a)は最も輝度レベルの高いプロジェクタユニットにおける液晶装置による輝度調整を説明するために示す図であり、図24(b)は最も輝度レベルの高いプロジェクタユニットにおける固体光源制御部による輝度調整を説明するために示す図である。
実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600は、図21に示すように、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100の構成に加えて、各プロジェクタユニット130毎にLED光源の発光光量を制御する固体光源制御部170をさらに有している。この固体光源制御部170は、各液晶装置毎にLED光源の発光光量を制御する機能も有している。
このため、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600によれば、実施形態1に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ100が有する効果に加えて、以下の効果を有する。
すなわち、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600によれば、図23(b)に示すように、LED光源の発光光量をプロジェクタユニット130毎に独立に制御することができるようになるため、プロジェクタユニット130毎の輝度特性や色特性の違いを、LED光源の発光光量を制御することにより吸収することができるようになる。このため、図24に示すように、液晶装置における階調資源を使用する必要がなくなるため、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数が低下したりダイナミックレンジが狭くなったりすることがなくなる。
また、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600によれば、LED光源の発光光量を液晶装置毎に独立に制御することができるようになるため、プロジェクタユニット130毎の色特性の違いをも、LED光源の発光光量を制御することにより吸収することができるようになる。
実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600においては、図23(b)に示すように、プロジェクタユニット130毎の輝度特性の違いを吸収するためには、最も輝度レベルの低いプロジェクタユニット(単位投写画像Icを投写するプロジェクタユニット)以外のプロジェクタユニット(単位投写画像Ia,Ib,Idを投写するプロジェクタユニット)におけるLED光源の発光光量を、これらのプロジェクタユニットにおける輝度レベルが、最も輝度レベルの低いプロジェクタユニットにおける輝度レベルに揃うように、低下させている。
実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600においては、このLED光源の発光光量を各色光毎に制御している。
実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600においては、固体光源制御部170は、プロジェクタユニット130毎及び/又は液晶装置毎に、LED光源に供給する電圧をそれぞれ独立に制御するものであっても、LED光源の発光期間をそれぞれ独立に制御するものであってもよい。いずれの場合も、LED光源の発光光量を容易に小さくしたり大きくしたりすることができるようになる。
[実施形態7]
図25は、実施形態7に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。図25(a)は全体的に明るい画像を表示するプロジェクタユニットにおける投写光量を示し、図25(b)は全体的に暗い画像を投写するプロジェクタユニットにおける投写光量を示す。
実施形態7に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ700(図示せず。)は、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600の場合と同様に、各プロジェクタユニット毎にLED光源の発光光量を制御する固体光源制御部172(図示せず。)を有している。また、固体光源制御部172は、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600の場合と同様に、各液晶装置毎にLED光源の発光光量を制御する機能も有している。
実施形態7に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ700においては、固体光源制御部172が、上記の機能に加えて、LED光源の発光光量を動的に制御する機能をも有している。
このため、実施形態7に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ700によれば、実施形態6に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ600が有する効果に加えて、以下の効果を有する。
すなわち、図25(b)に示すように、全体的に暗い画像を表示させるような場合(例えば、映画の夜のシーンを表示させるような場合)には、液晶装置の光透過率を低くするのに代えて又はそれに加えてLED光源の発光光量を小さくすることにより、画面全体を暗くすることができるようになる。また、図25(a)に示すように、全体的に明るい画像を表示させるような場合(例えば、映画の昼の屋外のシーンを表示させるような場合)には、液晶装置の光透過率を高くするのに代えて又はそれに加えてLED光源の発光光量を大きくすることにより、画面全体を明るくすることができるようになる。
このため、従来よりも実効階調数やダイナミックレンジを大きくとることができ、黒レベルの優れた高画質の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイとなる。
[実施形態8]
図26は、実施形態8に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの作用効果を説明するために示す図である。
実施形態8に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ800(図示せず。)は、実施形態7に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ700の場合と同様に、各プロジェクタユニット毎に、かつ、液晶装置毎にLED光源の発光光量を制御する固体光源制御部174(図示せず。)を有している。また、固体光源制御部174は、実施形態7に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ700の場合と同様に、LED光源の発光光量を動的に制御する機能をも有している。
実施形態8に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ800においては、固体光源制御部174が、上記の機能に加えて、LED光源の発光光量の動的な制御をプロジェクタユニット毎に行う機能を有している。
このため、実施形態8に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ800によれば、実施形態7に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ700が有する効果に加えて、以下の効果を有する。
すなわち、図26に示すように、明るい画面と暗い画面とが一画面中に存在するような画像を表示させるような場合に、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイが本来有している実効階調数やダイナミックレンジを超える表現能力を発揮できるようになり、さらに高画質の表示を行うことができるようになる。
[実施形態9]
実施形態9に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ900(図示せず。)は、実施形態8に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ800の場合と同様に、各プロジェクタユニット毎に、かつ、液晶装置毎にLED光源の発光光量を制御する固体光源制御部176(図示せず。)を有しており、この固体光源制御部176は、LED光源の発光光量をプロジェクタユニット毎に動的に制御する機能を有している。
実施形態9に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ900は、液晶装置として、一の単位画面情報について2回以上の書込みを行う液晶装置を有している。そして、実施形態9に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ900においては、固体光源制御部176は、1フレーム中における固体光源の発光を、液晶装置の少なくとも1回目の書込み期間を避けて行わせる機能を有している。
図27は、実施形態9に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの動作を説明するために示す図である。図27(a)は液晶装置が2倍速駆動の液晶装置である場合を示し、図27(b)は液晶装置が3倍速駆動の液晶装置である場合を示し、図27(c)は液晶装置が4倍速駆動の液晶装置である場合を示す。
実施形態9に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ900によれば、図27に示すように、一の単位画面情報について2回以上の書込みを行う、いわゆるn倍速駆動(但し、nは2以上の自然数。)の液晶装置を用いるとともに、固体光源の発光を液晶装置の少なくとも1回目の書込み期間を避けて行わせるようにしたため、投写画像を間欠的にスクリーンに投写できるようになる。このため、ホールド型の欠点である尾引き現象を緩和することができ、滑らかで良質な動画表示を行うことができるようになる。
また、1回目の書込み期間においては液晶分子がまだ十分に応答していない状態にあるため、液晶装置のコントラストを高めるのは容易ではないが、実施形態9に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ900によれば、このような1回目の書込み期間を避けて固体光源の発光を行わせるようにしたため、液晶装置ひいては背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおけるコントラストをさらに向上させることができるという効果もある。
[実施形態10]
図28は、実施形態10に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの動作を示す図である。実施形態10に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1000(図示せず。)は、実施形態8に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ800と同様に、各プロジェクタユニット毎に、かつ、液晶装置134R,134G,134B毎にLED光源の発光光量を制御する固体光源制御部178(図示せず。)を有しており、この固体光源制御部178は、LED光源の発光光量をプロジェクタユニット毎に動的に制御する機能を有している。
実施形態10に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1000は、液晶装置として、1フレーム中において複数の画面領域毎に順次画像の書込みを行う液晶装置134R,134G,134Bを有している。そして、実施形態10に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1000においては、固体光源制御部178は、1フレーム中におけるLED光源の発光を、液晶装置134R,134G,134Bの画像の書込み期間を避けて行わせる機能を有している。
このため、実施形態10に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1000によれば、LED光源の発光を液晶装置134R,134G,134Bの画像の書込み期間を避けて行わせるようにしたため、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおけるコントラストをさらに向上させることができるという効果もある。
[実施形態11]
図29は、実施形態11に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。実施形態11に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1100においては、LED光源を発光させない又は弱く発光させた状態で透過型スクリーンを撮影して外光の状態を評価する外光状態評価部190をさらに有している。
そして、固体光源制御部178は、外光状態評価部190による評価結果を考慮して、LED光源の発光光量を制御する機能を有する。
このため、実施形態11に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1100によれば、外光が強い状態のときには、それに応じてLED光源の発光光量を強くして、撮影の際の外光の影響を弱めるようにすることができる。
実施形態11に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1100においては、外光状態評価部190は、LED光源における少なくとも2段階以上の発光光量のもとで透過型スクリーンを撮影して外光の状態を評価する機能をも有する。
このため、実施形態11に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1100によれば、一般に外光が画質に与える影響は非線形であるため、LED光源における少なくとも2段階以上の発光光量のもとで透過型スクリーンを撮影して外光の状態を評価することにより、撮影の際の外光の影響をさらに弱めることができるようになる。
[実施形態12]
図30は、実施形態12に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイの概要を示すブロック図である。実施形態12に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1200においては、外光状態評価部192が、複数のプロジェクタユニット130,・・・,130のうち少なくとも1つのプロジェクタユニット130におけるLED光源を発光させない又は弱く発光させた状態で透過型スクリーンを撮影することにより、迷光の状態を評価する機能を有する。
そして、この外光状態評価部192による迷光の状態に関する評価結果を考慮して、LED光源の発光光量を制御する機能を有する。
このため、実施形態12に係る背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ1200によれば、迷光の状態に応じてLED光源の発光光量を制御することができるため、撮影の際の外光及び迷光の影響を弱めることができる。また、迷光の状態に応じて単位画像情報の補正を行うことで、背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおける色再現性を向上することができるという効果も得られる。

Claims (20)

  1. 光源からの光を画像情報に応じて変調して投写する複数のプロジェクタユニットと、
    前記複数のプロジェクタユニットからの投写画像が投写される透過型スクリーンと、
    筐体内に配置され、前記透過型スクリーンに投写された投写画像の所定領域を背面側から撮影する撮像装置と、
    前記複数のプロジェクタユニットのそれぞれに入力する画像情報(以下「単位画像情報」という。)を生成する単位画像情報生成部と、
    前記撮像装置の撮影結果に基づいて前記単位画像情報の補正を行う単位画像情報補正部と
    前記光源を発光させない又は弱く発光させた状態で前記透過型スクリーンを撮影して外光の状態を評価する外光状態評価部と、を有し、
    前記外光状態評価部は、前記複数のプロジェクタユニットのうち少なくとも1つのプロジェクタユニットにおける光源を発光させない又は弱く発光させた状態で前記透過型スクリーンを撮影することにより、迷光の状態を評価する機能をさらに有し、
    前記外光状態評価部による評価結果を考慮して、前記光源の発光光量を制御することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  2. 請求項1に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記撮像装置による撮影時に前記透過型スクリーンを通して筐体内に入射する外光を遮断する遮光装置をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  3. 請求項1又は2に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記外光状態評価部は、前記光源における少なくとも2段階以上の発光光量のもとで前記透過型スクリーンを撮影して外光の状態を評価する機能を有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記撮像装置は、撮影範囲の変更が可能であることを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記撮像装置は、複数の撮像素子を有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記撮像装置は、前記透過型スクリーンの全体を撮影可能であることを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記単位画像情報補正部は、前記プロジェクタユニットにより投写される単位画像の形状、位置及び/又は傾きについての補正を行うことを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記単位画像情報補正部は、前記プロジェクタユニットにより投写される単位画像の輝度及び/又は色についての補正を行うことを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記単位画像情報補正部は、前記複数のプロジェクタユニットにおける各画素毎に輝度及び/又は色についての補正を行うことを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記単位画像情報補正部は、前記撮影結果に基づいて決定された補正パラメータを用いて前記単位画像情報の補正を行うことを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  11. 請求項10に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記補正パラメータを記憶する補正パラメータ記憶部をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  12. 請求項10又は11に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    所定の場合に調整用画像の撮影を行って前記補正パラメータの取得を自動的に行う補正パラメータ自動取得装置をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    背面投写型マルチプロジェクションディスプレイに含まれる光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正を行う光学補正装置をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  14. 請求項13に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    所定の場合に調整用画像の撮影を行って前記光学要素の位置及び/又は姿勢についての補正を自動的に行う光学要素自動補正装置をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  15. 請求項又はに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記外光状態評価部は、所定の場合に前記透過型スクリーンの撮影を行って外光の状態を自動的に評価する機能を有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記光源は、固体光源であることを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  17. 請求項16に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記固体光源の発光光量を、前記プロジェクタユニット毎に独立に制御する固体光源制御部をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  18. 請求項16に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記固体光源の発光光量を、前記プロジェクタユニット毎に独立に、かつ、動的に制御する固体光源制御部をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  19. 請求項16に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記電気光学変調装置は、一の単位画像情報について2回以上の書込みを行う電気光学変調装置であり、
    1フレーム中における前記固体光源の発光を、前記電気光学変調装置の少なくとも1回目の書込み期間を避けて行わせる機能を有する固体光源制御部をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
  20. 請求項16に記載の背面投写型マルチプロジェクションディスプレイにおいて、
    前記電気光学変調装置は、1フレーム中において複数の画面領域毎に順次画像の書込みを行う電気光学変調装置であり、
    1フレーム中における前記固体光源の発光を、前記電気光学変調装置の書込み期間を避けて行わせる機能を有する固体光源制御部をさらに有することを特徴とする背面投写型マルチプロジェクションディスプレイ。
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