JP2012173378A - プロジェクター及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置時の利便性を向上させることが可能なプロジェクター及びその制御方法を提供する。
【解決手段】姿勢検出部がプロジェクターの傾きを検出し(ステップS101)、制御部は、姿勢検出部の検出結果に基づいて、画像補正部に縦方向の台形歪を補正(自動補正)させる(ステップS102)。そして、記憶部に記憶されているメニュー表示フラグがオンの場合には、制御部は、OSD処理部に指示をして、設置メニューを重畳表示させる(ステップS104)。設置メニューには、プロジェクターの設定を行うための複数の設定項目が含まれており、ユーザーによっていずれかの設定項目が選択されると、制御部は、選択された設定項目に応じてプロジェクターの動作を制御する(ステップS107)。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像を投写するプロジェクター及びその制御方法に関する。
画像を投写するプロジェクターが投写面に対して傾いて設置されると、表示される画像が台形状に変形する現象(台形歪)が生じてしまう。このため、プロジェクターの設置状態に応じて台形歪を自動的に補正する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このような技術を用いれば、プロジェクターを設置した際に台形歪を容易に補正することができるので、利便性が高まる。
特開2004−187052号公報 特開2010−164605号公報
しかしながら、プロジェクターを設置する際には、台形歪の補正以外にも、設置状況等に応じて様々な設定や調整を行う必要が生じる場合がある。ここで、それぞれの設定を行うための専用の操作キーをプロジェクターに備えるようにすれば、単純なキー操作で設定を行うことが可能となるが、コスト、デザイン、スペース等の制約により現実的ではない。一般的には、各種設定を行うためのメニュー画面を表示させ、メニュー画面に含まれる多数の設定項目の中から所望の項目を見つけ出し、これを選択した後で設定のための操作を行う必要があるため、操作が煩雑であり、利便性が悪いという問題を有している。そして、設定すべき項目が多い場合には、上記の作業を繰り返さなければならないうえ、様々な場所に持ち運んで使用される可搬型のプロジェクターでは、プロジェクターを設置する度にこの作業を行わなければならない。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、画像を投写する画像投写部と、前記プロジェクターの設置状態を検出する検出部と、前記画像投写部から投写される前記画像の台形歪を、前記検出部の検出結果に基づいて補正する補正部と、前記補正部による前記台形歪の補正が行われた場合に、前記プロジェクターの設定を行うための設定項目を含んだメニュー画像を、前記画像投写部から投写させて表示するメニュー表示部と、前記設定項目を選択するための入力操作を受け付ける入力操作部と、前記入力操作部で選択された設定項目に応じた動作を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクターによれば、検出部の検出結果に基づく台形歪の補正(自動補正)が行われた場合に、プロジェクターの設定を行うための設定項目を含んだメニュー画像が表示される。このため、ユーザーによってプロジェクターが設置されると、設置状態に応じて台形歪が補正されるとともに、プロジェクターの各種設定を設置状態に応じて設定し直すことが容易になり、設置時の利便性が向上する。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記メニュー画像を表示するか否かを選択させるメニュー表示選択部をさらに備え、前記メニュー表示部は、前記メニュー表示選択部で前記メニュー画像を表示する選択がなされた場合に前記メニュー画像を表示することが望ましい。
このプロジェクターによれば、メニュー画像を表示するか否かを選択できるため、プロジェクターの設定を行う必要がない場合にもメニュー画像が表示されてしまうことを防ぐことができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記メニュー画像に含まれる前記設定項目を変更するメニュー変更部をさらに備えることが望ましい。
このプロジェクターによれば、メニュー画像に含まれる設定項目を変更できるため、使用環境やユーザーの好み等に応じた設定項目をメニュー画像に含めることが可能となり、設置時の利便性がさらに向上する。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記画像投写部から投写される前記画像のフォーカス状態を調整するフォーカス調整部をさらに備え、前記メニュー表示部は、前記補正部による前記台形歪の補正、及び前記フォーカス調整部による前記フォーカス状態の調整が行われた場合に、前記画像投写部から前記メニュー画像を投写させることが望ましい。
このプロジェクターによれば、フォーカス状態の調整が行われた場合に設置メニューが表示されるため、設置メニューの視認性が向上する。
[適用例5]本適用例に係るプロジェクターの制御方法は、画像を投写するプロジェクターの制御方法であって、前記プロジェクターの設置状態を検出する検出ステップと、
前記画像の台形歪を、前記検出ステップでの検出結果に基づいて補正する自動補正ステップと、前記自動補正ステップでの前記台形歪の補正の後に、前記プロジェクターの設定を行うための設定項目を含んだメニュー画像を投写させるメニュー表示ステップと、前記設定項目を選択するための入力操作を受け付ける設定項目選択ステップと、前記設定項目選択ステップで選択された設定項目に応じた動作を制御する制御ステップと、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクターの制御方法によれば、検出ステップでの検出結果に基づいて台形歪を補正する自動補正ステップの後に、プロジェクターの設定を行うための設定項目を含んだメニュー画像が表示される。このため、ユーザーによってプロジェクターが設置されると、設置状態に応じて台形歪が補正されるとともに、プロジェクターの各種設定を設置状態に応じて設定し直すことが容易になり、設置時の利便性が向上する。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターの制御方法において、前記メニュー画像を表示するか否かを選択させるメニュー表示選択ステップをさらに備え、前記メニュー表示ステップでは、前記メニュー表示選択ステップで前記メニュー画像を表示する選択がなされた場合に前記メニュー画像を表示することが望ましい。
このプロジェクターの制御方法によれば、メニュー画像を表示するか否かを選択できるため、プロジェクターの設定を行う必要がない場合にもメニュー画像が表示されてしまうことを防ぐことができる。
[適用例7]上記適用例に係るプロジェクターの制御方法において、前記メニュー画像に含まれる前記設定項目を変更するメニュー変更ステップをさらに備えることが望ましい。
このプロジェクターの制御方法によれば、メニュー画像に含まれる設定項目を変更できるため、使用環境やユーザーの好み等に応じた設定項目をメニュー画像に含めることが可能となり、設置時の利便性がさらに向上する。
[適用例8]上記適用例に係るプロジェクターの制御方法において、前記画像のフォーカス状態を調整するフォーカス調整ステップをさらに備え、前記メニュー表示ステップでは、前記自動補正ステップでの前記台形歪の補正、及び前記フォーカス調整ステップでの前記フォーカス状態の調整の後に、前記メニュー画像を投写させることが望ましい。
このプロジェクターの制御方法によれば、フォーカス状態を調整した後で設置メニューが表示されるため、設置メニューの視認性が向上する。
第1実施形態のプロジェクターを示す斜視図であり、(a)は、前方から見た図、(b)は、後方から見た図。 第1実施形態のプロジェクターの概略構成を示すブロック図。 操作パネルを示す平面図。 縦方向の台形歪の補正を説明するための説明図であり、(a)は、プロジェクターの側面図、(b)、(d)は、投写面Sの正面図、(c)は、液晶ライトバルブの正面図。 横方向の台形歪の補正を説明するための説明図であり、(a)は、プロジェクターの平面図、(b)、(d)は、投写面Sの正面図、(c)は、液晶ライトバルブの正面図。 第1実施形態に係るプロジェクターを設置した際のプロジェクターの動作を示すフローチャート。 設置メニューを示す説明図。 台形歪を手動で補正するための操作画面を示す説明図。 カラーモードを選択するための選択画面を示す説明図。 画像の明るさを調整するための調整画面を示す説明図。 環境設定メニューを示す説明図。 設置メニューに設定項目を追加するための項目追加画面を示す説明図。 設置メニューから削除する設定項目を選択するための選択画面を示す説明図。 第2実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示すブロック図。 第2実施形態に係るプロジェクターを設置した際のプロジェクターの動作を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態のプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す斜視図であり、(a)は、前方から見た図、(b)は、後方から見た図である。
図1(a)、(b)に示すように、プロジェクター1は、装置本体を収容する筐体2を備えて構成されており、筐体2の上面2tには、ユーザーにより入力操作が行われる操作パネル22が配置されている。筐体2の背面2rには、複数の入力端子を備えた画像情報入力部23が設けられており、画像情報入力部23には、図示しない外部の画像供給装置から画像情報が入力される。筐体2の前面2fには、投写レンズ13を露出させるための開口部3が形成されており、この投写レンズ13から、画像情報に基づく画像が前方の投写面Sに投写される。
筐体2の底面には、前方に1つと後方に2つの脚部(フット4)が設けられており、このうち、前方の脚部(フロントフット4a)は、筐体2の底面から突出する長さ(突出量)を調整可能になっている。そして、フロントフット4aの突出量を最短にすると、プロジェクター1は、設置面と略平行な姿勢になり、このとき、投写レンズ13の光軸は投写面Sに対して垂直になる。そして、フロントフット4aの突出量を長くするほど、筐体2の前面2f側が持ち上がるようにプロジェクター1が傾き、画像の投写位置がより上方に移動する。
図2は、プロジェクター1の概略構成を示すブロック図であり、図3は、プロジェクター1の操作パネル22を示す平面図である。
図2に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、操作パネル22、画像情報入力部23、ネットワーク通信部24、画像処理部25、OSD処理部26、画像補正部27、光源制御部28、姿勢検出部29等を備えており、これらは、筐体2の内部に収容されている。
画像投写部10は、光源としての光源装置11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13、液晶駆動部14等で構成されている。画像投写部10は、表示部に相当するものであり、光源装置11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで画像光に変調し、この画像光を投写レンズ13から投写して投写面Sに画像を表示する。
光源装置11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源装置11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、複数の画素(図示せず)がマトリクス状に配列された矩形状の画素領域12aを備えており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。液晶駆動部14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源装置11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの画素領域12aを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ13によって拡大投写される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従ってCPUが動作することによりプロジェクター1の動作を制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピューターとして機能する。
記憶部21は、フラッシュメモリーや、マスクROM(Read Only Memory)、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
操作パネル22は、ユーザーの入力操作を受け付ける入力操作部に相当するものであり、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。図3に示すように、本実施形態の操作パネル22には、電源キー41、入力切替キー42、メニューキー43、上下左右に対応する4つの方向キー44(上方向キー44a、下方向キー44b、左方向キー44c、右方向キー44d)、決定キー45、ESC(Escape)キー46、ヘルプキー47等の操作キーが含まれている。ユーザーが操作パネル22の各種操作キーを操作すると、操作パネル22は、この操作を受け付けて、操作された操作キーに対応する制御信号を制御部20に出力する。そして、制御部20は、操作パネル22から制御信号が入力されると、入力された制御信号に基づく処理を行って、プロジェクター1の動作を制御する。なお、操作パネル22の代わりに、或いは操作パネル22とともに、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を入力操作部として用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発信し、図示しないリモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
図2に戻って、画像情報入力部23は、上述したように、複数の入力端子を備えており、これらの入力端子には、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、図示しない外部の画像供給装置から各種形式の画像情報が入力される。画像情報入力部23は、入力された画像情報を画像処理部25に出力する。
ネットワーク通信部24は、ネットワークNWに有線又は無線で接続可能な通信インターフェイスであり、制御部20は、ネットワーク通信部24を介して、ネットワークNWに接続された画像供給装置(図示せず)との間でデータ通信を行うことができる。なお、投写すべき画像の画像情報がネットワークNWを介して入力された場合には、ネットワーク通信部24は、この画像情報を画像処理部25に出力する。
画像処理部25は、画像情報入力部23又はネットワーク通信部24から入力される画像情報を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像情報、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定するための画像情報に変換する。さらに、画像処理部25は、制御部20の指示に基づいて、変換した画像情報に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等の画質を調整するための画質調整処理等を行い、処理後の画像情報をOSD処理部26に出力する。
OSD処理部26は、制御部20の指示に基づいて、入力された画像情報に基づく画像(以降、「入力画像」と呼ぶ。)上に、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を重畳して表示するための処理を行う。OSD処理部26は、図示しないOSDメモリーを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶している。制御部20が、OSD画像の重畳を指示すると、OSD処理部26は、必要なOSD画像情報をOSDメモリーから読み出し、入力画像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像処理部25から入力される画像情報にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された画像情報は、画像補正部27に出力される。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部26は、画像処理部25から入力される画像情報を、そのまま画像補正部27に出力する。
画像補正部27は、投写面Sに対して斜め方向から画像を投写する場合に生じる台形歪を補正するための処理を行う。具体的には、画像補正部27は、制御部20の指示に基づいて、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの画素領域12a内に、台形歪を相殺可能な形状の画像形成領域12e(図4(c)参照)を設定する。そして、この画像形成領域12e内に入力画像が形成されるように、OSD処理部26から入力される画像情報を補正するとともに、画像形成領域12eの外側の画素については、黒色の画素値、つまり、光透過率が最小となる画素値に設定する。画像補正部27は、上記のように補正した画像情報を液晶駆動部14に出力する。なお、制御部20から台形歪を補正する旨の指示がない場合には、画像補正部27は、OSD処理部26から入力される画像情報を、そのまま液晶駆動部14に出力する。この場合には、画素領域12aの全域が画像形成領域12eとなり、画素領域12aの全域で入力画像が形成される。
その後、液晶駆動部14が、画像補正部27から入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bによって画像情報に応じた画像光に変調され、この画像光が投写レンズ13から投写される。
光源制御部28は、制御部20の指示に基づいて光源装置11(光源ランプ11a)の点灯を制御する。具体的には、光源制御部28は、光源ランプ11aに所定の電力を供給することにより光源ランプ11aを点灯させるとともに、電力の供給を停止して光源ランプ11aを消灯させることができる。また、光源制御部28は、制御部20の指示に基づいて光源ランプ11aに供給する電力を制御することにより、光源ランプ11aの輝度(明るさ)を調整することが可能であり、本実施形態では、比較的明るい「高輝度」と、比較的暗い「低輝度」の2段階に調整可能になっている。
姿勢検出部29は、加速度センサー等によって構成され、プロジェクター1の設置状態、即ちプロジェクター1の上下方向の傾き(姿勢)を検出する。姿勢検出部29は、検出結果を制御部20に出力し、制御部20は、姿勢検出部29の検出結果に基づき、画像補正部27に縦方向の台形歪の補正を指示する。
図4は、縦方向の台形歪の補正を説明するための説明図であり、(a)は、プロジェクター1の側面図、(b)、(d)は、投写面Sの正面図、(c)は、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの正面図である。
例えば、図4(a)に示すように、フロントフット4aを突出させること等により、投写レンズ13の光軸Aが斜め上方を向くようにプロジェクター1が傾いている場合には、図4(b)に示すように、投写される画像Po(入力画像Pi)は、上方ほど拡大するような台形状に変形して表示される。このため、図4(c)に示すように、制御部20は、この台形歪が相殺されるように、画像形成領域12eの形状を、上側ほど縮小するように画像補正部27に設定させ、この画像形成領域12e内に入力画像を形成させる。この結果、図4(d)に示すように、台形歪が補正され、入力画像Piが矩形状に表示される。また、図示は省略するが、投写レンズ13の光軸Aが斜め下方を向くようにプロジェクター1が傾いている場合には、投写される画像は、下方ほど拡大するような台形状に変形するため、制御部20は、画像形成領域12eの形状を、下側ほど縮小させるように画像補正部27に設定させる。このように、縦方向(上下方向)の台形歪に関しては、ユーザーが手動で補正の操作を行うことなく、姿勢検出部29によって検出されるプロジェクター1の傾きに基づいて自動で補正される。
また、台形歪の補正は、上述した自動での補正に加えて、操作キーの操作に基づく手動での補正も行うこともできる。そして、手動で補正する場合には、縦方向の台形歪に加えて、横方向の台形歪についても補正することができる。
図5は、横方向の台形歪の補正を説明するための説明図であり、(a)は、プロジェクター1の平面図、(b)、(d)は、投写面Sの正面図、(c)は、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの正面図である。
例えば、図5(a)に示すように、投写レンズ13の光軸Aが投写面Sに対して斜め左方向を向くようにプロジェクター1が傾いている場合には、図5(b)に示すように、投写される画像Po(入力画像Pi)は、左側ほど拡大するような台形状に変形して表示される。この場合には、図5(c)に示すように、この台形歪が相殺されるように、画像形成領域12eの形状を、左側ほど縮小するように設定すれば、図5(d)に示すように、台形歪が補正されて、入力画像Piが矩形状に表示される。また、図示は省略するが、投写レンズ13の光軸Aが投写面Sに対して斜め右方向を向くようにプロジェクター1が傾いている場合には、投写される画像は、右側ほど拡大するような台形状に変形する。この場合には、画像形成領域12eの形状を、右側ほど縮小させるように設定すれば、入力画像Piが矩形状に表示される。
次に、プロジェクター1の動作について説明する。
本実施形態のプロジェクター1は、姿勢検出部29によって検出されたプロジェクター1の傾きに基づいて縦方向の台形歪を補正した後、プロジェクター1の設定を行うためのメニュー画像(設置メニュー)を表示可能になっている。記憶部21には、設置メニューを表示するか否かを表す図示しない情報(メニュー表示フラグ)が記憶されており、プロジェクター1は、このメニュー表示フラグがオンの場合に設置メニューを表示し、メニュー表示フラグがオフの場合には設置メニューを表示しない。ユーザーは、メニュー表示フラグのオンとオフ、即ち設置メニューを表示するか否かについて任意に設定することができる。
図6は、プロジェクター1を設置した際のプロジェクター1の動作を示すフローチャートであり、図7は、設置メニューを示す説明図である。ユーザーがプロジェクター1を設置した後でプロジェクター1の姿勢(傾き)を変化させると、プロジェクター1は、図6に示すフローに従って動作する。
図6に示すように、ステップS101では、姿勢検出部29がプロジェクター1の傾きを検出し、検出結果を制御部20に出力する。
ステップS102では、制御部20は、姿勢検出部29の検出結果に基づいて、画像補正部27に縦方向の台形歪を補正(自動補正)させる。つまり、制御部20は、画像補正部27に指示をして、姿勢検出部29が検出したプロジェクター1の傾きに応じて画像形成領域12eの形状を設定させ、この画像形成領域12e内に入力画像を形成させる。
ステップS103では、制御部20は、記憶部21に記憶されているメニュー表示フラグがオンかオフか、即ち設置メニューを表示するか否かを判断する。そして、メニュー表示フラグがオンの場合、即ち設置メニューを表示する場合にはステップS104に移行し、メニュー表示フラグがオフの場合、即ち設置メニューを表示しない場合にはフローを終了する。
メニュー表示フラグがオンであってステップS104に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、設置メニューPsを重畳表示させる(図7参照)。なお、設置メニューPsを表示させる際の制御部20及びOSD処理部26は、メニュー表示部に相当する。
図7に示すように、設置メニューPsには、複数の項目(設定項目)が縦に並んで配列されている。図7に示した例では、台形歪を手動で補正するための「台形歪手動補正」、画質の調整モード(カラーモード)を設定するための「カラーモード」、画像の明るさを調整するための「明るさ」、光源ランプ11aの輝度を調整するための「ランプ輝度」、ネットワークに関する設定を行うための「ネットワーク設定」の5つの項目が表示されている。また、5つの設定項目の中の1項目(図7では、「台形歪手動補正」)は、背景色が他の項目と異なっており、この項目が選択された状態であることを示している。なお、記憶部21には、設置メニューPsに含めるべき設定項目を規定する設置メニュー情報(図示せず)が記憶されており、制御部20は、この設置メニュー情報に基づいて、OSD処理部26に設置メニューPsを生成させて表示させる。
設置メニューPsが表示された状態では、ユーザーは、上下の方向キー44a,44bを操作することによって所望の設定項目を選択することができる。そして、所望の設定項目を選択した状態で決定キー45を操作することにより、設定項目の選択が確定し、当該設定項目に関する設定を行うことができる。また、ユーザーは、ESCキー46を操作することにより、設置メニューPsの表示を終了させることができる。
図6に戻って、ステップS105では、制御部20は、ユーザーによりESCキー46が操作されたか否かを判断する。そして、ESCキー46が操作された場合には、ステップS108に移行し、ESCキー46が操作されていない場合にはステップS106に移行する。
ESCキー46が操作されずにステップS106に移行した場合には、制御部20は、設定項目の選択が確定したか否か、即ちいずれかの設定項目が選択された状態で決定キー45が操作されたか否かを判断する。そして、設定項目の選択が確定した場合にはステップS107に移行し、選択が確定していない場合にはステップS105に戻る。
設定項目の選択が確定してステップS107に移行した場合には、制御部20は、選択された設定項目に応じてプロジェクター1の動作を制御する。
例えば、設置メニューPsにて「台形歪手動補正」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、台形歪を手動で補正するための操作画面Pcを重畳表示させる(図8参照)。図8に示すように、操作画面Pcは、縦方向及び横方向の台形歪の補正状態を表す補正値Nv,Nhと、棒グラフ状のインジケーターIv,Ihとを含んでおり、ユーザーは、これらの補正値Nv,NhやインジケーターIv,Ihで補正状態を確認しながら、台形歪を手動で補正することができる。また、操作画面Pcには、上下の方向キー44a,44bを操作することによって縦方向の台形歪を補正できること、左右の方向キー44c,44dを操作することによって横方向の台形歪を補正できること、ESCキー46を操作することによって台形歪の手動補正を終了できることが表記されている。
この操作画面Pcが表示されている状態で、ユーザーが方向キー44を操作すると、制御部20は、画像補正部27に指示をして、画像形成領域12eの形状を操作に応じて調整させる。具体的には、上方向キー44aが操作された場合には、制御部20は、画像補正部27に指示をして、画像形成領域12eの上側を所定量だけ縮小させ、下方向キー44bが操作された場合には、画像形成領域12eの下側を所定量だけ縮小させる。なお、画像形成領域12eの下側が縮小している状態で上方向キー44aが操作された場合には、制御部20は、画像形成領域12eの上側を縮小させる代わりに、下側の縮小を所定量だけ戻す。同様に、画像形成領域12eの上側が縮小している状態で下方向キー44bが操作された場合には、制御部20は、画像形成領域12eの下側を縮小させる代わりに、上側の縮小を所定量だけ戻す。
また、左方向キー44cが操作された場合には、制御部20は、画像補正部27に指示をして、画像形成領域12eの左側を所定量だけ縮小させ、右方向キー44dが操作された場合には、画像形成領域12eの右側を所定量だけ縮小させる。なお、画像形成領域12eの右側が縮小している状態で左方向キー44cが操作された場合には、制御部20は、画像形成領域12eの左側を縮小させる代わりに、右側の縮小を所定量だけ戻す。同様に、画像形成領域12eの左側が縮小している状態で右方向キー44dが操作された場合には、制御部20は、画像形成領域12eの右側を縮小させる代わりに、左側の縮小を所定量だけ戻す。
このように、設置メニューPsにて「台形歪手動補正」を選択することにより、ユーザーは、縦方向の台形歪を微調整して自動での補正結果を補ったり、自動では補正されない横方向の台形歪を補正したりすることができる。そして、ユーザーによってESCキー46が操作されると、制御部20は、OSD処理部26に操作画面Pcの表示を終了させる。
また、設置メニューPsにて「カラーモード」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、選択画面Pm(図9参照)を重畳表示させ、いずれか1つのカラーモードをユーザーに選択させる。選択画面Pmが表示された状態では、ユーザーは、上下の方向キー44a,44bよって所望のカラーモードを選択することが可能であり、その後で、決定キー45を操作することにより、カラーモードの選択が確定する。ここで、「カラーモード」は、画像の種別や投写環境等に応じて画質を調整するための項目であり、カラーモードの種類としては、明るい環境での視聴に適する「ダイナミック」や、薄明かりの中での視聴に適する「リビング」、暗い環境下で入力信号に忠実な画像を再現可能な「ナチュラル」、暗い環境下での映画鑑賞に適する「シアター」等がある。ユーザーは、これらの中から画像や投写環境等に応じたカラーモードを選択することが可能であり、ユーザーによってカラーモードが選択されると、制御部20は、画像処理部25に指示をして、選択されたカラーモードに応じた画像処理を行わせる。
また、設置メニューPsにて「明るさ」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、調整画面Pb(図10参照)を重畳表示させ、ユーザーに明るさの調整を行わせる。ユーザーは、左右の方向キー44c,44dを操作することによって明るさの設定値を増減させることが可能であり、ユーザーによって設定値の調整がなされると、制御部20は、画像処理部25に指示をして、設定値に応じた明るさにするための画像処理を行わせる。
また、図示は省略するが、設置メニューPsにて「ランプ輝度」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、光源ランプ11aの輝度を高輝度で点灯させるか低輝度で点灯させるかを選択するための選択画面(図示せず)を表示させ、ユーザーにいずれか一方を選択させる。そして、ユーザーがいずれかを選択すると、制御部20は、選択された輝度で光源ランプ11aを点灯させるよう、光源制御部28に指示をする。また、設置メニューPsにて「ネットワーク設定」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、ネットワーク接続を行うための各種情報(例えば、ESSIDやIPアドレス等)を入力するための入力画面(図示せず)を表示させ、ユーザーにこれらの情報を入力させる。制御部20は、ネットワーク接続を行う際に参照できるよう、ユーザーに入力された各種情報を記憶部21に記憶する。
図6に戻って、制御部20は、設置メニューPsで選択された項目に応じた動作を制御した後、表示したOSD画像(操作画面Pc、選択画面Pm、調整画面Pb等)をOSD処理部26に消去させ、ステップS104に戻る。そして、ステップS104で再び設置メニューPsを表示させ、ユーザーに設定項目を選択させる。このため、ユーザーは、1つの設定項目に関する設定が終わった後も、引き続き他の設定項目に関する設定を行うことが可能である。
また、設置メニューPsが表示されている状態でESCキー46が操作されステップS108に移行した場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、設置メニューPsの重畳表示を終了させ、フローを終了する。
本実施形態のプロジェクター1は、上記のように動作するため、ユーザーがプロジェクター1の姿勢(傾き)を変化させると、この変化が姿勢検出部29によって検出され、プロジェクター1の傾きに伴って生じる縦方向の台形歪が自動で補正される。そして、台形歪が補正された後には、プロジェクター1の設定を行うための設置メニューPsが表示されるため、ユーザーは、設置メニューPsに含まれる設定項目を選択することによって、その項目に関する設定を行うことができる。
次に、設置メニューPsのカスタマイズについて説明する。
設置メニューPsは、上述したように、その表示の有無をユーザーが選択できるとともに、設置メニューPsに含まれる設定項目についても、ユーザーが変更できるようになっている。
図11は、操作パネル22のメニューキー43が操作された際に表示されるメニュー画像(環境設定メニュー)を示す説明図である。ユーザーによって操作パネル22のメニューキー43が操作されると、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、プロジェクター1に関する様々な設定を行うことが可能な環境設定メニューPoを重畳表示させる。
図11に示すように、環境設定メニューPoは、第1の選択部P1と、第2の選択部P2と、ガイド部P3とを備えている。第1の選択部P1には、「画質調整」、「映像」、「ネットワーク」等のカテゴリー名が縦方向に配列されており、ユーザーは、上下の方向キー44a,44bを操作することによって所望のカテゴリーを選択することができる。そして、所望のカテゴリーを選択した状態で決定キー45を操作すると、選択されたカテゴリーに関する設定項目等が第2の選択部P2に表示される。第1の選択部P1には、設置メニューPsに関する設定を行うためのカテゴリー「設置メニュー」が含まれており、この「設置メニュー」を選択して決定キー45を操作した場合には、第2の選択部P2に、設置メニューPsに含まれる設定項目の一覧Lが表示されるとともに、「設置メニューの表示」、「項目の追加」、「項目の削除」の3つの項目が表示される。ユーザーは、上下の方向キー44a,44bを操作することによって、3つの項目の中から所望の項目を選択することができる。また、ガイド部P3は、操作を案内するためのものであり、操作キーとその動作内容とが対応付けられて表記されている。
ここで、第2の選択部P2で「設置メニューの表示」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、「オン」と「オフ」のいずれかを選択するための選択画面(図示せず)を表示させ、ユーザーにいずれか一方を選択させる。この「オン」と「オフ」は、メニュー表示フラグのオンとオフとに対応しており、ユーザーがいずれかを選択すると、制御部20は、メニュー表示フラグを更新する。つまり、「設置メニューの表示」で「オン」が選択された場合には、縦方向の台形歪の自動補正の後に設置メニューPsが表示され、「オフ」が選択された場合には、縦方向の台形歪の自動補正の後に設置メニューPsが表示されない。
また、第2の選択部P2で「項目の追加」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、設置メニューPsに設定項目を追加するための項目追加画面Pa(図12参照)を表示させる。図12に示すように、項目追加画面Paには、追加項目選択部Pa1と、項目表示部Pa2とを含んでいる。項目表示部Pa2には、その時点で設置メニューPsに含まれている設定項目が配列され、追加項目選択部Pa1には、設置メニューPsに含めることが可能な多数の設定項目が配列されている。ユーザーは、上下の方向キー44a,44bを操作することによって、追加項目選択部Pa1の中から所望の設定項目を選択することができる。なお、追加項目選択部Pa1に一度に表示できる設定項目は、選択可能な設定項目の一部のみであり、他の設定項目については、スクロールアップ又はスクロールダウンによって表示することができる。ユーザーが所望の設定項目を選択した状態で決定キー45を操作すると、選択された設定項目が項目表示部Pa2に追加される。ユーザーは、上記の操作を繰り返すことによって複数の設定項目を追加することもできる。そして、制御部20は、設定項目の追加結果を、記憶部21に記憶されている設置メニュー情報に反映させる。
ここで、設置メニューPsに含めることが可能な設定項目としては、例えば、画質調整に関する項目(「カラーモード」、「明るさ」、「コントラスト」等)、画像の形状補正に関する項目(「台形歪手動補正」等)、光源ランプ11aに関する項目(「ランプ輝度」等)、他の装置との接続に関する項目(「ネットワーク設定」等)があり、これ以外にもプロジェクター1に関する様々な設定項目を含めることができる。ただし、設置メニューPsは、台形歪の自動補正の後、即ちプロジェクター1を新たに設置したり、設置し直したりした後で表示されるものであるため、上記の各項目のように、プロジェクター1の設置に伴って変更の必要が生じうる設定項目を含めることが望ましい。
また、第2の選択部P2で「項目の削除」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、設置メニューPsから削除する設定項目を選択するための選択画面Pd(図13参照)を表示させる。図13に示すように、選択画面Pdには、その時点で設置メニューPsに含まれている設定項目が配列されおり、ユーザーは、上下の方向キー44a,44bを操作することによって所望の設定項目を選択することができる。そして、所望の設定項目を選択した状態で決定キー45を操作すると、選択された設定項目が設置メニューPsから削除される。ユーザーは、上記の操作を繰り返すことによって複数の設定項目を削除することもできる。そして、制御部20は、設定項目の削除結果を、記憶部21に記憶されている設置メニュー情報に反映させる。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1よれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のプロジェクター1によれば、姿勢検出部29の検出結果に基づく台形歪の補正(自動補正)を行った後に、プロジェクター1の設定を行うため設置メニューPsを表示させている。このため、ユーザーによってプロジェクター1が設置されると、設置状態に応じて台形歪が補正されるとともに、プロジェクター1の各種設定を設置状態に応じて設定し直すことが容易になり、設置時の利便性が向上する。
(2)本実施形態のプロジェクター1によれば、環境設定メニューPoにおいて設置メニューPsを表示するか否かを選択できるため、プロジェクター1の設定を行う必要がない場合にも設置メニューPsが表示されてしまうことを防ぐことができる。
(3)本実施形態のプロジェクター1によれば、設置メニューPsに含まれる設定項目を変更(追加及び削除)できるため、使用環境やユーザーの好み等に応じた設定項目を設置メニューPsに含めることが可能となり、設置時の利便性がさらに向上する。
なお、本実施形態では、環境設定メニューPo(図11参照)の「設置メニューの表示」に関して「オン」又は「オフ」を選択させる際の制御部20がメニュー表示選択部に相当し、項目追加画面Pa(図12参照)によって設定項目を追加したり、選択画面Pd(図13)によって設定項目を削除したりする際の制御部20がメニュー変更部に相当する。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態のプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
図14は、第2実施形態に係るプロジェクター1の概略構成を示すブロック図である。
図14に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、姿勢検出部29の代わりに動き検出部30を備えるとともに、撮像部31及びフォーカス駆動部32をさらに備えている。
動き検出部30は、ジャイロセンサー等によって構成され、設置の際等に生じるプロジェクター1の動きを検出し、検出結果を制御部20に出力する。制御部20は、動き検出部30の検出結果に基づいて、プロジェクター1を設置する作業をしている状況であるか否かを判断することが可能であり、プロジェクター1が動いている状態から停止した状態に移行した場合に、プロジェクター1の設置が完了したと判断する。
撮像部31は、制御部20の指示に従って投写面Sを撮像可能になっており、撮像した画像(撮像画像)の画像情報を制御部20に出力する。制御部20には、撮像画像を解析する画像解析部20aが備えられており、画像解析部20aは、撮像画像に含まれる投写面S(例えば、スクリーン)の枠及び投写された画像の輪郭に基づいて、投写面Sに対するプロジェクター1の上下方向及び左右方向の傾き(姿勢)を検出することができる。このため、本実施形態では、撮像部31と画像解析部20aがプロジェクター1の設置状態を検出する検出部に相当する。
フォーカス駆動部32は、制御部20の指示に基づいて、投写レンズ13のフォーカス調整機構(図示せず)を駆動し、画像のフォーカス状態を変化させるものであり、制御部20は、このフォーカス駆動部32によって、フォーカス状態を適切な状態に調整し、合焦させることができる。具体的には、制御部20は、画像処理部25に指示をしてフォーカス調整用のパターン画像を投写させるとともに、フォーカス状態を少しずつ変化させながら、投写されたパターン画像を撮像部31に撮像させる。制御部20は、この撮像画像を画像解析部20aで解析して適切なフォーカス状態を検出し、フォーカス駆動部32にこのフォーカス状態を再現させることにより、フォーカス状態を調整する。
上記以外の構成は、第1実施形態と同一である。
図15は、第2実施形態に係るプロジェクター1を設置した際のプロジェクター1の動作を示すフローチャートである。ユーザーがプロジェクター1を設置したり、設置し直したりする作業を行うと、プロジェクター1は、図15に示すフローに従って動作する。
図15に示すように、ステップS201では、動き検出部30がプロジェクター1の動きを検出し、ステップS202では、制御部20が、動き検出部30の検出結果に基づいて、プロジェクター1の設置が完了したか否かを判断する。そして、設置が完了したと判断した場合にはステップS203に移行し、設置が完了していない場合にはステップS201に戻る。
設置が完了してステップS203に移行すると、制御部20は、撮像部31に投写面Sを撮像させ、この撮像画像に基づいて、画像解析部20aでプロジェクター1の上下方向及び左右方向の傾きを検出する。そして、ステップS204では、制御部20は、画像補正部27に指示をして、プロジェクター1の傾きによって生じる縦方向及び横方向の台形歪を補正させる。
ステップS205では、制御部20は、上述したように、フォーカス調整用のパターン画像を投写させることによってフォーカス状態を調整し、合焦状態にする。
これ以降のステップS206〜S211は、第1の実施形態のステップS103〜S108と同一であり、制御部20は、記憶部21に記憶されているメニュー表示フラグがオンの場合に設置メニューPs(図7参照)を表示させ、設置メニューPsで選択された設定項目に応じてプロジェクター1の動作を制御する。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1よれば、第1実施形態の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、フォーカス状態を調整した後で設置メニューPsが表示されるため、設置メニューPsの視認性が向上する。また、縦方向及び横方向の双方の台形歪が自動で補正されるため、設置時の利便性がさらに向上する。
なお、本実施形態では、制御部20が撮像部31の撮像結果に基づいてフォーカス状態の調整を制御していることから、制御部20、撮像部31及びフォーカス駆動部32がフォーカス調整部に相当する。
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、投写したフォーカス調整用のパターン画像を撮像部31に撮像させ、この撮像画像に基づいてフォーカス状態を調整しているが、フォーカス状態の調整方法は、これに限定されず、例えば、赤外線を照射して距離を測定する測距センサーを利用し、この測距センサーが測定した距離に基づいてフォーカス状態を調整するようにしてもよい。
上記実施形態では、光変調装置として3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いた3板式のプロジェクター1について説明したが、これに限定されない。例えば、各画素の中にそれぞれR光、G光、B光を透過可能なサブ画素を含んだ1つの液晶ライトバルブによって画像光に変調する態様とすることも可能である。
上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
上記実施形態では、光源装置11は、放電型の光源ランプ11aによって構成されているが、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)光源やレーザー光源等の固体光源、或いはその他の光源に適用することもできる。
1…プロジェクター、2…筐体、2f…前面、2r…背面、2t…上面、3…開口部、4…フット、4a…フロントフット、10…画像投写部、11…光源装置、11a…光源ランプ、11b…リフレクター、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、12a…画素領域、12e…画像形成領域、13…投写レンズ、14…液晶駆動部、20…制御部、20a…画像解析部、21…記憶部、22…操作パネル、23…画像情報入力部、24…ネットワーク通信部、25…画像処理部、26…OSD処理部、27…画像補正部、28…光源制御部、29…姿勢検出部、30…動き検出部、31…撮像部、32…フォーカス駆動部、41…電源キー、42…入力切替キー、43…メニューキー、44…方向キー、44a…上方向キー、44b…下方向キー、44c…左方向キー、44d…右方向キー、45…決定キー、46…ESCキー、47…ヘルプキー、Po…画像、Pi…入力画像、Ps…設置メニュー、Pc…操作画面、Nv,Nh…補正値、Iv,Ih…インジケーター、Pm…選択画面、Pb…調整画面、Po…環境設定メニュー、P1…第1の選択部、P2…第2の選択部、P3…ガイド部、L…設定項目の一覧、Pa…項目追加画面、Pa1…追加項目選択部、Pa2…項目表示部、Pd…選択画面、S…投写面、A…光軸、NW…ネットワーク。

Claims (8)

  1. プロジェクターであって、
    画像を投写する画像投写部と、
    前記プロジェクターの設置状態を検出する検出部と、
    前記画像投写部から投写される前記画像の台形歪を、前記検出部の検出結果に基づいて補正する補正部と、
    前記補正部による前記台形歪の補正が行われた場合に、前記プロジェクターの設定を行うための設定項目を含んだメニュー画像を、前記画像投写部から投写させて表示するメニュー表示部と、
    前記設定項目を選択するための入力操作を受け付ける入力操作部と、
    前記入力操作部で選択された設定項目に応じた動作を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記メニュー画像を表示するか否かを選択させるメニュー表示選択部をさらに備え、
    前記メニュー表示部は、前記メニュー表示選択部で前記メニュー画像を表示する選択がなされた場合に前記メニュー画像を表示することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1又は2に記載のプロジェクターであって、
    前記メニュー画像に含まれる前記設定項目を変更するメニュー変更部をさらに備えたことを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記画像投写部から投写される前記画像のフォーカス状態を調整するフォーカス調整部をさらに備え、
    前記メニュー表示部は、前記補正部による前記台形歪の補正、及び前記フォーカス調整部による前記フォーカス状態の調整が行われた場合に、前記画像投写部から前記メニュー画像を投写させることを特徴とするプロジェクター。
  5. 画像を投写するプロジェクターの制御方法であって、
    前記プロジェクターの設置状態を検出する検出ステップと、
    前記画像の台形歪を、前記検出ステップでの検出結果に基づいて補正する自動補正ステップと、
    前記自動補正ステップでの前記台形歪の補正の後に、前記プロジェクターの設定を行うための設定項目を含んだメニュー画像を投写させるメニュー表示ステップと、
    前記設定項目を選択するための入力操作を受け付ける設定項目選択ステップと、
    前記設定項目選択ステップで選択された設定項目に応じた動作を制御する制御ステップと、
    を備えたことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
  6. 請求項5に記載のプロジェクターの制御方法であって、
    前記メニュー画像を表示するか否かを選択させるメニュー表示選択ステップをさらに備え、
    前記メニュー表示ステップでは、前記メニュー表示選択ステップで前記メニュー画像を表示する選択がなされた場合に前記メニュー画像を表示することを特徴とするプロジェクターの制御方法。
  7. 請求項5又は6に記載のプロジェクターの制御方法であって、
    前記メニュー画像に含まれる前記設定項目を変更するメニュー変更ステップをさらに備えたことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載のプロジェクターの制御方法であって、
    前記画像のフォーカス状態を調整するフォーカス調整ステップをさらに備え、
    前記メニュー表示ステップでは、前記自動補正ステップでの前記台形歪の補正、及び前記フォーカス調整ステップでの前記フォーカス状態の調整の後に、前記メニュー画像を投写させることを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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