JP2013085159A - プロジェクター、及びプロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター、及びプロジェクターの制御方法 Download PDF

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【課題】プロジェクターをあおり投写したときに生じる台形歪を補正する時に、補正後の投写画像を投写面の中心位置に合わせることができるプロジェクター、およびプロジェクターの制御方法を提供する。
【解決手段】光変調装置12と、画像投写手段10と、あおり投写を行う場合に生じる台形歪を補正するために、光変調装置に形成させる画像を縮小する台形歪補正手段15とを備えたプロジェクター1において、台形歪補正手段15は、画像をあおり方向と平行な方向に縮小させる画像縮小手段15aと、画像縮小手段15aによって縮小された投写画像Gaの中心位置と、光変調装置12の画素領域12aの中心位置とが重畳されるように配置する画像移動手段15bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像を投写するプロジェクター、及びプロジェクターの制御方法に関する。
多数の画素がマトリックス状に形成された光変調装置によって画像を形成し、この画像をスクリーン等に投写するプロジェクターにおいて、スクリーンに対してプロジェクターを傾けた状態で投写(あおり投写)した場合に生じる投写画像の台形歪を補正可能なプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1)。このようなプロジェクターでは、光変調装置で画像を形成する際に、投写画像の台形歪を相殺するように補正した画像を形成することによって、投写画像を正規の形状(矩形)で表示することが可能となっている。
例えば、斜め上方のスクリーンに対してあおり投写を行った場合の投写画像は、上底が下底よりも長い台形状になってしまうため、光変調装置で画像を形成する際には、上側ほど多くの画素を間引いて、上底が下底よりも短い台形状の画像を形成することにより、投写画像を矩形に補正することができる。また、台形状の画像形成時に水平画素ラインを間引き、画像の高さを縮小することで、補正後の投写画像の縦横比を維持することができる(以下、この補正を台形歪補正と言う。)。
このような台形歪補正においては、画像高さを縮小する際の基準辺(位置が変化しない辺)が画像の上端か、下端かによって、投写時の投写画像位置が変わる。画像上端が基準辺の場合、投写画像は上寄りに投写され、画像下端が基準辺の場合、投写画像は下寄りに投写される。このため、台形歪補正後に投写画像がスクリーンに収まるよう位置を調整する必要があり、調整量によっては再度台形歪補正をする必要があった。
特許文献1には、台形歪補正における基準辺を上端または下端のいずれかに選択可能としたプロジェクターが開示されている。このプロジェクターによれば、投写位置が固定される基準辺を台形歪補正前に予め選択できるので、投写画像の基準辺が台形歪補正によって移動してしまうのを防止することができる。
特開2006−81078号公報
しかしながら、特許文献1のプロジェクターでは画像の上端または下端を基準辺として選択できるものの、台形歪補正後の投写画像がスクリーンに対し、上寄り、または下寄りになってしまう問題は解消されなかった。このため、投写画像をスクリーン中央に配置したいという場合、台形歪補正後にさらに投写画像の位置調整をしなければならないという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して画素領域に画像を形成する光変調装置と、前記画像を投写面に投写画像として投写する画像投写手段と、あおり投写を行う場合に前記投写画像に生じる台形歪を補正するために、前記画像を補正する台形歪補正手段と、を有するプロジェクターであって、前記台形歪補正手段は、前記あおり投写により、あおり方向に拡大された前記投写画像を補正するために、前記画像を前記あおり方向と平行な方向に縮小する画像縮小手段と、前記縮小された画像の中心位置と、前記画素領域の中心位置とが重畳されるように配置する画像移動手段と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、台形歪補正後の画像の中心位置と、光変調装置の画素領域の中心位置とが重畳されるように配置するので、台形歪補正前と補正後で投写画像の中心位置が変わらない。つまり、台形歪補正前に投写画像が投写面の中心位置に投写されるようにプロジェクターの投写位置を調整しておけば、台形歪補正後も投写画像の中心位置がずれないので、台形歪補正後にプロジェクターの投写位置を再度調整する手間を削減することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記台形歪補正手段は、前記画像の中央に所定のマーカー画像を形成することを特徴とする。
本適用例によれば、画像の中央にマーカー画像が形成されているので、台形歪補正を行う際に、投写画像の中央にマーカー画像が投写され、投写面の中央に投写画像が投写されるようプロジェクターの投写位置を容易に調整することが可能となる。
[適用例3]本適用例に係るプロジェクターの制御方法は、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して画素領域に画像を形成する光変調装置と、前記画像を投写面に投写画像として投写する画像投写手段と、あおり投写を行う場合の前記投写画像に生じる台形歪を補正するために、前記画像を補正する台形歪補正手段と、を備えたプロジェクターの制御方法であって、前記台形歪の補正量を取得する補正量取得ステップと、前記補正量に基づいて、前記台形歪を補正するために、前記画像を縮小する画像縮小ステップと、前記縮小された画像の中心位置と、前記画素領域の中心位置とが重畳されるように配置する画像移動ステップと、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、台形歪補正後の画像の中心位置と、光変調装置の画素領域の中心位置とが重畳されるように配置するので、台形歪補正前と補正後で投写画像の中心位置が変わらない。つまり、台形歪補正前に投写画像が投写面の中心位置に投写されるようにプロジェクターの投写位置を調整しておけば、台形歪補正後も投写画像の中心位置がずれないので、台形歪補正後にプロジェクターの投写位置を再度調整する手間を削減することが可能となる。
プロジェクターの回路構成を示すブロック図。 液晶ライトバルブを光入射面側から見た正面図。 台形歪を説明するための図であり、(a)は、液晶ライトバルブを光入射面側から見た正面図、(b)は、プロジェクターが水平方向に投写する様子を示す側面図、(c)は、スクリーンの投写画像を示す正面図、(d)は、プロジェクターをあおり投写する様子を示す側面図、(e)は、スクリーンの投写画像を示す正面図。 台形歪補正を説明するための説明図であり、(a)は、液晶ライトバルブを光入射面側から見た正面図、(b)は、スクリーンの投写画像を示す正面図。 プロジェクターがあおり投写中に台形歪補正操作を検出したときの動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態における特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のプロジェクター1の回路構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、画像投写手段10、制御手段20、記憶手段21、光源制御手段25、入力操作手段23、画像信号入力手段18、画像信号処理手段17、OSD処理手段16、台形歪補正手段15、電源端子30、電源部31等で構成されており、これらは図示しないプロジェクター1の筐体内部、および外装部に備えられている。
画像投写手段10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12(12R,12G,12B)、投写光学系としての投写レンズ13、液晶駆動手段14等を含んでいる。画像投写手段10は、光源11から射出された光を、画像情報に応じて液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで変調し、投写レンズ13から投写することによって、スクリーンSC等の投写面に投写画像を表示する。
光源11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R),緑色(G),青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれの色光成分に対応する液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
図2は、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを光入射面側から見た正面図である。液晶ライトバルブ12,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。図2に示すように、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各透明基板は、矩形の領域(画素領域12a)内において、複数の微小領域(画素12p)毎に、液晶に対する駆動電圧を印加可能な透明電極(画素電極)が、マトリックス状に形成されている。
液晶駆動手段14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素12pに印加すると、各画素12pは、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。
形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素12p毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ13によってスクリーンSC等に拡大投写され投写画像となる。
本実施形態では、光源として光源ランプ11aを用いて投写するプロジェクター1を例示したが、本発明は、光源としてLED(Light emitting diode)光源やレーザー光源などを用いて投写するプロジェクターにも適用することができる。
なお、本実施形態では、画像投写手段10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いた透過型液晶方式の投写光学系を例示したが、反射型液晶表示方式やマイクロミラーデバイス方式(ライトスイッチ表示方式)など、他の表示方式の光変調装置を採用しても良い。
図1に戻り、制御手段20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶手段21に記憶されている制御プログラム(図示せず)に従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御手段20は、記憶手段21とともにコンピューターとして機能する。また、制御手段20は時間を計時するタイマー20aを備える。
記憶手段21は、フラッシュメモリーやFeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の書き換え可能な不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶手段21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
入力操作手段23は、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを筐体の外装部に備えている。入力操作手段23が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを交互に切り替えるための電源キーや、画像信号入力手段18に入力される複数の画像入力端子を切り替えるための入力切替キー、各種設定を行うための設定メニューを重畳表示させるメニューキー、メニューからユーザーが設定項目を選択するカーソルキー、各種設定を決定するための決定キー、設定中の画面を戻すためのエスケープキー、台形歪補正を行うための台形歪補正キー等がある。
ユーザーが入力操作手段23の各種操作キーを操作すると、入力操作手段23は、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御手段20に出力する。なお、入力操作手段23は、リモートコントローラー(リモコン)信号受信手段(図示せず)と遠隔操作が可能なリモートコントローラー(図示せず)を有した構成としてもよい。この場合、リモートコントローラーは、使用者の操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発し、リモコン信号受信手段がこれを受信して制御情報として制御手段20に伝達する。
光源制御手段25は、制御手段20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給と停止とを制御し、光源11の点灯、及び消灯を切り替える。
画像信号入力手段18は、上述したように複数の画像入力端子を備えており、各画像入力端子より、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、外部機器から、図示しないケーブルなどを介して画像信号(画像情報ともいう)が入力される。
画像信号処理手段17は、画像信号入力手段18から入力される画像情報を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像情報に変換する。ここで、変換された画像情報は、R,G,Bの色光別になっており、各液晶ライトバルブ12R,12G,12Bのすべての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素を透過し射出する光の強弱(階調)が規定される。
OSD処理手段16は、制御手段20の指示に基づいて、投写画像上に、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を重畳して表示するための処理を行う。OSD処理手段16は、図示しないOSDメモリーを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶している。
制御手段20が、OSD画像の重畳表示を指示すると、OSD処理手段16は、必要なOSD画像情報をOSDメモリーから読み出し、投写画像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像信号処理手段17から入力される画像情報にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された画像情報は、台形歪補正手段15に出力される。
なお、制御手段20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理手段16は、画像信号処理手段17から入力される画像情報を、そのまま台形歪補正手段15に出力する。
台形歪補正手段15は、スクリーンSCに対してプロジェクター1を傾けた状態で画像を投写する、所謂あおり投写をする場合に、プロジェクターの傾斜方向であるあおり方向に向けて投写画像が拡大してしまう歪(台形歪)を抑制するために、入力される画像情報としての画像データの補正(台形歪補正)を行う。
入力操作手段23から入力される台形歪補正指示の情報に基づいて、制御手段20は、台形歪補正手段15に対して台形歪補正の実施を指示し、台形歪補正手段15は台形歪補正を実施する。なお、台形歪補正手段15は、画像縮小手段15aと、画像移動手段15bとを含む。
台形歪補正とは、画像データから画素値の間引きを行って、あおり方向に向かうほど投写画像を縮小させるものであり、台形歪補正手段15は、補正後の画像データを液晶駆動手段14に出力する。なお、台形歪補正を行わない場合には、OSD処理手段16から出力される画像データが、そのまま液晶駆動手段14に出力される。
液晶駆動手段14が、入力される画像データ、即ち画素12p毎の画素値に従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動すると、画像データに応じた投写画像がスクリーンSCに投写される。
電源部31には、電源端子30を介してAC100V等の電力が外部から供給される。電源部31は、入力した電力(交流電力)を所定の直流電力に変換して、プロジェクター1の各部に電力を供給する。また、電源部31は、制御手段20の指示に基づいて、画像の投写に必要な電力(動作電力)を各部に供給する状態(電源オン状態)と、動作電力の供給を停止して、電源をオンにするための操作を待機する状態(スタンバイ状態)とを切り替えることができる。
次に、本実施形態の台形歪補正について、図3、および図4を用いて説明する。
図3は、台形歪を説明するための説明図であり、画像データに対して台形歪補正を施していない状態を示す図である。ここで、図3(a)は、液晶ライトバルブ12R、12G、12Bを光入射面側から見た正面図であり、図3(b)は、プロジェクター1が水平方向に投写する様子を示す側面図、図3(c)は、そのときにスクリーンSCに表示される投写画像を示す正面図である。また、図3(d)は、プロジェクター1を上方に傾けた状態であおり投写する様子を示す側面図であり、図3(e)は、そのときにスクリーンSCに表示される投写画像を示す正面図である。
なお、図3(a)において、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに向かって左右方向(水平方向の左右)を±x方向、上下方向(垂直方向の上下)を±y方向とし、図3(c)および(e)において、スクリーンSCに向かって左右方向(水平方向の左右)を±X方向、上下方向(垂直方向の上下)を±Y方向とする。ここで、スクリーンSCのX方向及びY方向は、それぞれ液晶ライトバルブ12のx方向、及びy方向に対応するものであり、例えば、画素領域12aの右上(+x,+y側)の画素を透過した光は、スクリーンSCの右上(+X,+Y側)に投写される。
図4は、本実施形態の台形歪補正を説明するための説明図であり、図4(a)は、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを光入射面側から見た正面図、図4(b)は、あおり投写を行う場合にスクリーンSCに表示される投写画像を示す正面図である。
また、図3、及び図4において、画素領域12aや投写画像Ga内に示した格子状の模様は、画素領域12aに形成された画像と、スクリーンSCに投写された投写画像Gaとの対応を示すために補助的に付加した線であり、実際にこのような模様を表示することを意味するものではない。
図3(a)に示すように、台形歪補正を行わない場合には、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、台形歪補正手段15から入力される画像データに基づいた画像(入力画像Gi)を画素領域12aの全体で形成する。つまり、この場合には、入力画像Giを形成するための領域(画像形成領域12i)は、画素領域12aと一致する。
ここで、図3(b),(c)に示すように、プロジェクター1が水平に設置され、スクリーンSCに対して傾きのない水平方向に投写を行う場合には、スクリーンSCに表示される投写画像Ga(入力画像Gi)は、画素領域12aと同じ矩形状となる。
一方、図3(d),(e)に示すように、プロジェクター1をスクリーンSCに対して傾けて設置し、上方(+Y方向)に向けてあおり投写を行う場合には、スクリーンSCに表示される投写画像Gaは、あおり方向(+Y方向)に向かうほど、±X方向及び+Y方向に拡大されて台形状に歪む。本実施形態では、このように+Y方向(垂直方向)のあおり投写を行った場合の台形歪補正について記載する。
台形歪補正手段15の画像縮小手段15aは、OSD処理手段16から入力される画像データから画素値の間引きを行い、補正を行わない場合に比べて、投写画像Gaがあおり方向(+Y方向)に向かうほど縮小するような補正を施す。
具体的には、図4(a)に示すように、液晶ライトバルブ12の画素領域12aに、補正を行わない投写画像Gaと反対向きの台形形状、即ちあおり方向(+y方向)に向かうほど横幅(±x方向の幅)が縮小する形状の画像形成領域12iを設定する。
さらに、画像データから、あおり投写による拡大の程度が高い位置ほど多くの画素値を間引くことにより、この画像形成領域12i内に入力画像Giを形成する。
また、補正後の投写画像Gaのアスペクト比が、補正を行わない投写画像Gaと同じになるように画像形成領域12iを垂直方向(±y方向)に縮小し、縮小された投写画像Gaの中心位置が、画素領域12aの垂直方向(±y方向)の中心位置に重畳されるように配置する。
次に画像移動手段15bが、領域12nにおいて、+y方向の空き領域幅SpA1と、−y方向の空き領域幅SpA2と、が同じになるように、画像形成領域12iを画素領域12aに配置する。
この結果、図4(b)に示すように、補正後の投写画像Gaの画像形成領域Giは投写画像Gaの垂直方向(±Y方向)の中心位置に配置され、投写画像Gaにおいて、領域Gnの+Y方向の空き領域幅SpG1と、−Y方向の空き領域幅SpG2と、が同じになる。
また、台形歪補正手段15は、画像形成領域12iの外側の領域12nに含まれる各画素12pの光透過率が最小となるように画像データを補正する。この結果、図4(b)に示すように、あおり投写による入力画像Giのゆがみが補正されるとともに、領域12nに対応する投写画像Ga内の領域Gnには光がほとんど照射されないことから、入力画像Giは、図3(c)の入力画像Giと同様に矩形状でスクリーンSCに表示される。なお、画素値の間引きに伴う階調情報の欠落を補うために、間引きの対象となる画素に近接する画素の画素値を、間引かれる画素値に応じて補正することが望ましい。
また、マーカー画像MK1は、台形歪補正後の投写画像Gaの中心位置を示すものであり、投写画像Gaに重畳して投写される。
次に、本実施形態のプロジェクター1の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。図5はプロジェクター1があおり投写中に台形歪補正操作を検出したときの動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、プロジェクター1が入力操作手段23の入力操作により台形歪補正操作を検出すると(ステップS101)、ステップS102に遷移する。
ステップS102において制御手段20は、検出した台形歪補正操作に基づく台形歪の補正量を取得し、ステップS103に遷移する。本ステップが補正量取得ステップに相当する。
ステップS103において画像縮小手段15aは、ステップS102において取得した補正量に基づき、OSD処理手段16から入力される画像データをあおり方向と平行な方向(±y方向)に縮小するように台形補正処理し、ステップS104に遷移する。本ステップが画像縮小ステップに相当する。
ステップS104において画像移動手段15bは、液晶駆動手段14により、ステップS103において台形補正処理した画像データ(画像形成領域12i)の中心位置を表示領域(液晶ライトバルブ12の画素領域12a)の中心位置に位置するよう配置し、ステップS105に遷移する。本ステップが画像移動ステップに相当する。
ステップS105において台形歪補正手段15は、表示領域(液晶ライトバルブ12の画素領域12a)の中央にマーカーMK1(図4(a)参照)を重畳し、ステップS106に遷移する。
ステップS106において制御手段20は、タイマー20aによる計時を開始し、ステップS107に遷移する。
ステップS107において制御手段20は、入力操作手段23より入力操作を受け付けたか否かを調べる。入力操作手段23より入力操作を受け付けた場合(ステップS107:Y)、ステップS110に遷移する。入力操作手段23より入力操作を受け付けていない場合(ステップS107:N)、ステップS108に遷移する。
ステップS108において制御手段20は、タイマー20aによる計時が所定の時間T1(例えば5秒)を経過したか否かを調べる。タイマー20aが時間T1を経過した場合(ステップS108:Y)、ステップS109に遷移する。タイマー20aが時間T1を経過していない場合(ステップS108:N)、ステップS107に遷移する。
ステップS109において台形歪補正手段15は、表示領域よりマーカーMK1を消去し、ステップS113に遷移する。
ステップS110において制御手段20は、ステップS107において受け付けた入力操作が台形歪補正操作か否かを調べる。受け付けた入力操作が台形歪補正操作の場合(ステップS110:Y)、ステップS102に遷移する。受け付けた入力操作が台形歪補正操作ではない場合(ステップS110:N)、ステップS111に遷移する。
ステップS111において台形歪補正手段15は、表示領域よりマーカーMK1を消去し、ステップS112に遷移する。
ステップS112において制御手段20は、ステップS107において受け付けた入力操作に基づく処理を実行し、ステップS113に遷移する。
ステップS113において、本動作フローを終了する。
以上、説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、台形歪補正後の画像(縮小された投写画像Ga)と、光変調装置における画素領域12aの中心位置とが重畳されるように配置するので、台形歪補正前と補正後で投写画像Gaの中心位置が変わらない。つまり、台形歪補正前に投写画像GaがスクリーンSCの中心位置に投写されるようにプロジェクター1の投写位置を調整しておけば、台形歪補正後も投写画像Gaの中心位置がずれないので、台形歪補正後にプロジェクター1の投写位置を再度調整する手間を削減することが可能となる。
また、画像の中央にマーカーMK1形成されているので、台形歪補正を行う際に、投写画像Gaの中央にマーカーMK1が投写され、投写面の中央に投写画像Gaが投写されるようプロジェクター1の投写位置を容易に調整することが可能となる。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
(変形例1)
上述した実施形態ではプロジェクター1を垂直方向(+Y方向)に傾けて設置して台形歪補正を実行するものとしたが、他の方向(−Y方向、±X方向(水平方向))に傾けて設置して台形歪補正を行うものとしてもよい。
(変形例2)
上述した実施形態では、手動操作により台形歪補正操作を実行するが、加速度センサーなどを用いた角度検出手段を備え、検出した角度に応じて自動的に台形歪補正を実行するようにしてもよい。
1…プロジェクター、10…画像投写手段、11…光源、12,12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…液晶駆動手段、15…台形歪補正手段、15a…画像縮小手段、15b…画像移動手段、16…OSD処理手段、17…画像信号処理手段、18…画像信号入力手段、20…制御手段、20a…タイマー、21…記憶手段、23…入力操作手段、25…光源制御手段、30…電源端子、31…電源部。

Claims (3)

  1. 光源から射出された光を画像情報に応じて変調して画素領域に画像を形成する光変調装置と、
    前記画像を投写面に投写画像として投写する画像投写手段と、
    あおり投写を行う場合に前記投写画像に生じる台形歪を補正するために、前記画像を補正する台形歪補正手段と、
    を有するプロジェクターであって、
    前記台形歪補正手段は、
    前記あおり投写により、あおり方向に拡大された前記投写画像を補正するために、前記画像を前記あおり方向と平行な方向に縮小する画像縮小手段と、
    前記縮小された画像の中心位置と、前記画素領域の中心位置とが重畳されるように配置する画像移動手段と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記台形歪補正手段は、前記画像の中央に所定のマーカー画像を形成することを特徴とするプロジェクター。
  3. 光源から射出された光を画像情報に応じて変調して画素領域に画像を形成する光変調装置と、
    前記画像を投写面に投写画像として投写する画像投写手段と、
    あおり投写を行う場合の前記投写画像に生じる台形歪を補正するために、前記画像を補正する台形歪補正手段と、
    を備えたプロジェクターの制御方法であって、
    前記台形歪の補正量を取得する補正量取得ステップと、
    前記補正量に基づいて、前記台形歪を補正するために、前記画像を縮小する画像縮小ステップと、
    前記縮小された画像の中心位置と、前記画素領域の中心位置とが重畳されるように配置する画像移動ステップと、
    を有することを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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US9811876B2 (en) 2015-08-31 2017-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Display apparatus and control method

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