JP2011203517A - プロジェクター、プロジェクターシステム、及びプロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロジェクターの各種設定をより簡単に復元することが可能なプロジェクター、プロジェクターシステム、及びプロジェクターの制御方法を提供する。
【解決手段】リモコンによってオン操作がなされた場合には、制御部20は、オン操作時に受信部23が受信したリモコン信号に基づいて、オン操作を行ったリモコンの識別情報を認識する。そして、制御部20は、記憶部21に登録されている設定情報の中から、認識した識別情報に対応する設定情報を読み出す。その後、制御部20は、読み出した設定情報に基づいてプロジェクター1を設定する。つまり、制御部20は、設定情報を記憶部21に登録したときのプロジェクター1の状態を復元する。
【選択図】図4
【解決手段】リモコンによってオン操作がなされた場合には、制御部20は、オン操作時に受信部23が受信したリモコン信号に基づいて、オン操作を行ったリモコンの識別情報を認識する。そして、制御部20は、記憶部21に登録されている設定情報の中から、認識した識別情報に対応する設定情報を読み出す。その後、制御部20は、読み出した設定情報に基づいてプロジェクター1を設定する。つまり、制御部20は、設定情報を記憶部21に登録したときのプロジェクター1の状態を復元する。
【選択図】図4
Description
本発明は、プロジェクター、プロジェクターシステム、及びプロジェクターの制御方法に関する。
画像を投写するプロジェクターの多くは、画像の画質やズーム状態等の設定を変更することが可能になっており、ユーザーは、これらの設定を、使用する場所(部屋)の広さや明るさ等に応じて適宜調整することができる。しかしながら、1つのプロジェクターを様々な場所に持ち運んで使用する態様では、場所が変わる度に調整し直さなければならず、その作業が煩雑であった。
特許文献1には、各種設定値等からなる複数のパラメーターセットをメモリーに記憶(登録)させることが可能であるとともに、リモコンに備わる所定のキーを操作することによって、登録された複数のパラメーターセットの中から所望のパラメーターセットを選択することが可能なプロジェクターが提案されている。このプロジェクターによれば、プロジェクターを使用する場所毎に適切なパラメーターセットを登録しておけば、比較的簡単な操作で設定を復元することが可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクターでは、登録されている複数のパラメーターセットのうち、どのパラメーターセットがどの場所に適するのかをユーザーが覚えていなければならないため、パラメーターセットを選択する際にユーザーが迷ってしまうことが起こり得る。このため、プロジェクターの各種設定をより簡単に復元することが可能なプロジェクターが望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、画像を投写するプロジェクターであって、前記プロジェクターの設定情報を記憶する記憶部と、前記プロジェクターを遠隔操作するためのリモコンから、操作内容を表す操作情報とともに、前記リモコンを識別するための識別情報を受信する受信部と、前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記受信部が受信した前記識別情報に対応する設定情報に基づいて、前記プロジェクターの設定を行う設定部と、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクターによれば、設定部は、記憶部に記憶されている設定情報のうち、受信部が受信した識別情報に対応する設定情報に基づいて、プロジェクターの設定を行う。このため、1つのプロジェクターを複数の場所で使用する態様において、使用する場所毎に識別情報が異なるリモコンを用意しておけば、それぞれの場所に適した設定を容易に復元することが可能になる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記設定情報を、前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶させる登録部をさらに備えるようにしてもよい。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記設定情報は、前記画像の画質を調整するための情報を含んでいてもよい。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記設定情報は、前記画像のフォーカス状態を調整するための情報を含んでいてもよい。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記設定情報は、前記画像のズーム状態を調整するための情報を含んでいてもよい。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記設定情報は、前記画像の台形歪を補正するための情報を含んでいてもよい。
[適用例7]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記設定情報は、前記画像の投写位置を調整するための情報を含んでいてもよい。
[適用例8]本適用例に係るプロジェクターシステムは、画像を投写するプロジェクターと、前記プロジェクターを遠隔操作するためのリモコンとを有するプロジェクターシステムであって、前記リモコンは、操作内容を表す操作情報とともに、当該リモコンを識別するための識別情報を前記プロジェクターに送信し、前記プロジェクターは、前記リモコンから、前記操作情報及び前記識別情報を受信する受信部と、前記プロジェクターの設定情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記受信部が受信した前記識別情報に対応する設定情報に基づいて、前記プロジェクターの設定を行う設定部と、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクターシステムによれば、プロジェクターの設定部は、記憶部に記憶されている設定情報のうち、受信部がリモコンから受信した識別情報に対応する設定情報に基づいて、プロジェクターの設定を行う。このため、1つのプロジェクターを複数の場所で使用する態様において、使用する場所毎に識別情報が異なるリモコンを用意しておけば、それぞれの場所に適した設定を容易に復元することが可能になる。
[適用例9]本適用例に係るプロジェクターの制御方法は、画像を投写するプロジェクターの制御方法であって、前記プロジェクターを遠隔操作するためのリモコンから、操作内容を表す操作情報とともに、前記リモコンを識別するための識別情報を受信する受信ステップと、前記プロジェクターが記憶している設定情報のうち、前記受信ステップで受信した前記識別情報に対応する設定情報に基づいて、前記プロジェクターの設定を行う設定ステップと、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクターの制御方法によれば、プロジェクターに記憶されている設定情報のうち、リモコンから受信した識別情報に対応する設定情報に基づいて、プロジェクターの設定を行う。このため、1つのプロジェクターを複数の場所で使用する態様において、使用する場所毎に識別情報が異なるリモコンを用意しておけば、それぞれの場所に適した設定を容易に復元することが可能になる。
以下、本実施形態のプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す斜視図であり、(a)は、前方から見た図、(b)は、後方から見た図である。
図1(a)、(b)に示すように、プロジェクター1は、装置本体を収容する筐体2を備えて構成されており、筐体2の上面2tには、ユーザーにより入力操作が行われる操作パネル22が配置されている。筐体2の背面2rには、複数の入力端子を備えた画像情報入力部24が設けられており、画像情報入力部24には、図示しない外部の画像供給装置から画像情報が入力される。筐体2の前面2fには、投写レンズ13を露出させるための開口部3が形成されており、この投写レンズ13から、画像情報に基づく画像が前方の投写面Sに投写される。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す斜視図であり、(a)は、前方から見た図、(b)は、後方から見た図である。
図1(a)、(b)に示すように、プロジェクター1は、装置本体を収容する筐体2を備えて構成されており、筐体2の上面2tには、ユーザーにより入力操作が行われる操作パネル22が配置されている。筐体2の背面2rには、複数の入力端子を備えた画像情報入力部24が設けられており、画像情報入力部24には、図示しない外部の画像供給装置から画像情報が入力される。筐体2の前面2fには、投写レンズ13を露出させるための開口部3が形成されており、この投写レンズ13から、画像情報に基づく画像が前方の投写面Sに投写される。
筐体2の底面には、前方に1つと後方に2つの脚部(フット4)が設けられている。このうち、前方の脚部(フロントフット4a)は、筐体2の底面から突出する長さ(突出量)を調整可能になっており、フロントフット4aの突出量を最短にすると、プロジェクター1は、設置面と略平行な姿勢になる。そして、フロントフット4aの突出量を長くするほど、筐体2の前面2f側が持ち上がるようにプロジェクター1が傾き、画像の投写位置がより上方に移動する。また、筐体2の前面2f及び背面2rには、リモコン50から送信されるリモコン信号を受信するための受信部23が備えられており、ユーザーは、リモコン50によってプロジェクター1を遠隔操作することが可能になっている。
本実施形態のプロジェクター1は、小型、軽量で可搬性が高く、様々な場所(部屋)に持ち運んで利用される。また、本実施形態では、1台のプロジェクター1に対して、複数のリモコン50が利用可能になっており、リモコン50は、プロジェクター1を利用する場所(部屋)に1つずつ配置される。このため、プロジェクター1の利用場所を変える場合でも、ユーザーは、リモコン50を持ち運ぶ必要がない。
図2は、リモコン50の平面図であり、図3は、リモコン50の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、リモコン50は、筐体51で覆われた構成を有しており、その表面には、ユーザーの入力操作を受け付ける複数の操作キーが配置されている。リモコン50が備える操作キーには、電源キー52、入力切替キー53、画質調整キー54、上下左右に対応する4つの方向キー55、決定キー56、取消キー57、「0」〜「9」の各数字に対応する10個の数字キー58、台形補正キー59、フォーカス調整キー60、ズーム調整キー61、フット調整キー62、設定キー63等が含まれている。
図2に示すように、リモコン50は、筐体51で覆われた構成を有しており、その表面には、ユーザーの入力操作を受け付ける複数の操作キーが配置されている。リモコン50が備える操作キーには、電源キー52、入力切替キー53、画質調整キー54、上下左右に対応する4つの方向キー55、決定キー56、取消キー57、「0」〜「9」の各数字に対応する10個の数字キー58、台形補正キー59、フォーカス調整キー60、ズーム調整キー61、フット調整キー62、設定キー63等が含まれている。
また、図3に示すように、リモコン50は、制御部70、記憶部71、入力検出部72、送信部73を備えており、これらは、筐体51の内部に収容されている。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)等からなり、記憶部71に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりリモコン50の動作を制御する。記憶部71は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリーにより構成され、リモコン50の動作を制御するための制御プログラムや各種データ等を記憶する。本実施形態の記憶部71には、識別情報記憶部71aが含まれており、識別情報記憶部71aには、複数のリモコン50を識別するための識別情報、即ち各リモコン50に固有の識別情報が記憶されている。
本実施形態の識別情報記憶部71aには、識別情報として、一桁の数字(「0」〜「9」)のいずれか1つが記憶され、最大で10個のリモコン50を識別可能になっている。また、この識別情報は、ユーザーによって変更可能になっており、設定キー63と、いずれか1つの数字キー58とを同時に操作(押下)することにより、識別情報記憶部71aに記憶されている識別情報を、操作した数字キーに対応する数字に変更することができる。
入力検出部72は、各操作キーが操作(押下)されたことを検出して、操作された操作キーに対応する検出信号を制御部70に出力する。制御部70は、入力検出部72から検出信号が入力されると、この検出信号に基づいて、操作された操作キーに対応する操作情報、即ちユーザーの操作内容を表す操作情報を生成する。そして、制御部70は、生成した操作情報に、識別情報記憶部71aに記憶されている識別情報を付加し、送信部73に出力する。
送信部73は、赤外線通信用のエンコーダーや赤外線発光装置(いずれも図示せず)等で構成され、制御部70から入力される操作情報及び識別情報をエンコーダーで変調し、赤外線発光装置により赤外線の点滅信号(リモコン信号)として外部に送信する。
リモコン50は、上記のように構成されているため、ユーザーが操作キーを操作すると、リモコン50は、この操作キーに対応する操作情報と、リモコン50を識別するための識別情報とを含んだリモコン信号を送信部73から送信する。例えば、ユーザーがリモコン50の電源キー52を操作した場合には、リモコン50は、プロジェクター1の電源のオンとオフとを切り替えるための操作情報と、一桁の数字からなる識別情報とを含んだリモコン信号を送信する。
次に、プロジェクター1の構成について説明する。
図4は、プロジェクター1の概略構成を示すブロック図であり、図5は、プロジェクター1の操作パネル22を示す平面図である。
図4に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、操作パネル22、受信部23、画像情報入力部24、画像処理部25、OSD処理部26、画像補正部27、液晶駆動部28、電源回路29、光源制御部30、レンズ駆動部31、レンズ検出部32、フット駆動部33、フット検出部34等を備えており、これらは、筐体2の内部に収容されている。
図4は、プロジェクター1の概略構成を示すブロック図であり、図5は、プロジェクター1の操作パネル22を示す平面図である。
図4に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、操作パネル22、受信部23、画像情報入力部24、画像処理部25、OSD処理部26、画像補正部27、液晶駆動部28、電源回路29、光源制御部30、レンズ駆動部31、レンズ検出部32、フット駆動部33、フット検出部34等を備えており、これらは、筐体2の内部に収容されている。
画像投写部10は、光源としての光源装置11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13等で構成されている。画像投写部10は、表示部に相当するものであり、光源装置11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで変調して画像を形成し、この画像を投写レンズ13から投写して投写面Sに表示する。
光源装置11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源装置11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、複数の画素(図示せず)がマトリクス状に配列された画素領域12aを備えており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。液晶駆動部28が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源装置11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの画素領域12aを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像が色光毎に形成される。形成された各色の画像は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像となった後、投写レンズ13によって拡大投写される。
投写レンズ13は、複数のレンズ群を備えて構成されており、投写される画像(投写画像)のフォーカス状態を調整するためのフォーカス調整機構(図示せず)、及び投写画像のズーム状態を調整するためのズーム調整機構(図示せず)を備えている。
制御部20は、CPU20aや、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM20b等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従ってCPU20aが動作することによりプロジェクター1の動作を制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピューターとして機能する。
記憶部21は、フラッシュメモリーや、マスクROM、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
操作パネル22は、ユーザーからの入力操作を受け付ける入力操作部に相当するものであり、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。図5に示すように、本実施形態の操作パネル22には、電源キー41、入力切替キー42、画質調整キー43、上下左右に対応する4つの方向キー44、決定キー45、取消キー46、台形補正キー47等の操作キーが含まれている。ユーザーが操作パネル22の各種操作キーを操作すると、操作パネル22は、操作された操作キーに対応する制御信号を制御部20に出力する。そして、制御部20は、操作パネル22から制御信号が入力されると、プロジェクター1の動作を制御して、入力された制御信号に基づく処理を行う。
受信部23は、リモコン50から赤外線の点滅信号として送信されるリモコン信号を受信して制御部20に伝達するものであり、受光装置やデコーダー(いずれも図示せず)等で構成されている。受信部23は、リモコン50から送信されるリモコン信号を受光装置によって受光し、これを電気信号に変換する。そして、デコーダーによって復調した後、操作情報と識別情報とに分離して、これらを制御部20に出力する。制御部20は、受信部23から操作情報及び識別情報が入力されると、これらをRAM20bに一時的に記憶するとともに、プロジェクター1の動作を制御して、入力された操作情報に基づく処理を行う。
画像情報入力部24は、上述したように、複数の入力端子を備えており、これらの入力端子には、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、図示しない外部の画像供給装置から各種形式の画像情報が入力される。画像情報入力部24は、入力された画像情報を画像処理部25に出力する。
画像処理部25は、画像情報入力部24から入力される各種形式の画像情報を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像情報、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定するための画像情報に変換する。さらに、画像処理部25は、制御部20の指示に基づいて、変換した画像情報に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等の画質を調整するための画質調整処理等を行い、処理後の画像情報をOSD処理部26に出力する。
OSD処理部26は、制御部20の指示に基づいて、画像情報入力部24に入力された画像情報に基づく画像(以降、「入力画像」と呼ぶ。)上に、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を重畳するための処理を行う。OSD処理部26は、図示しないOSDメモリーを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶している。制御部20が、OSD画像の重畳を指示すると、OSD処理部26は、必要なOSD画像情報をOSDメモリーから読み出し、入力画像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像処理部25から入力される画像情報にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された画像情報は、画像補正部27に出力される。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部26は、画像処理部25から入力される画像情報を、そのまま画像補正部27に出力する。
画像補正部27は、投写面Sに対して斜め方向から画像を投写する場合に生じる台形歪を補正するための処理(台形歪補正処理)を行う。具体的には、画像補正部27は、制御部20の指示に基づいて、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの画素領域12a内に、台形歪を相殺可能な形状の画像形成領域(図示せず)を設定する。そして、この画像形成領域内に入力画像が形成されるように、OSD処理部26から入力される画像情報を補正するとともに、画像形成領域の外側の画素については、黒色の画素値、つまり、光透過率が最小となる画素値に設定する。画像補正部27は、上記のように補正した画像情報を液晶駆動部28に出力する。なお、制御部20から画像を補正する旨の指示がない場合には、画像補正部27は、OSD処理部26から入力される画像情報を、そのまま液晶駆動部28に出力する。この場合には、画素領域12aの全域が画像形成領域となり、画素領域12aの全域で入力画像が形成される。
ユーザーは、操作パネル22又はリモコン50に備わる台形補正キー47,59を操作した後で、方向キー44,55を操作することにより、画像形成領域の形状を調整することができる。制御部20は、ユーザーによって画像形成領域の形状が調整されると、調整後の形状を表す補正情報をRAM20bに記憶するとともに、この補正情報を画像補正部27に出力する。そして、画像補正部27は、画像形成領域の形状を、補正情報に基づく形状、即ちユーザーによって調整された形状に設定し、これ以降、新たに設定された画像形成領域内に入力画像が形成されるように画像情報の補正を開始する。
液晶駆動部28は、画像補正部27から入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動する。そして、これにより、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、画像情報に応じた画像を形成し、この画像が投写レンズ13から投写される。
電源回路29には、外部からAC100V等の商用電源が供給される。電源回路29は、商用電源(交流電源)を所定の電圧の直流電源に変換して、プロジェクター1の各部に電力を供給する(供給経路については図示せず)。また、電源回路29は、制御部20の指示に基づいて、プロジェクター1の電源のオンとオフとを切り替えることができる。具体的には、電源回路29は、画像の投写に必要な電力(動作電力)を各部に供給する状態(以降、「電源オン状態」とも呼ぶ。)と、動作電力の供給を停止して、電源をオンにするための操作を待機する状態(以降、「電源オフ状態」又は「スタンバイ状態」とも呼ぶ。)とを切り替えることができる。
光源制御部30は、制御部20の指示に基づいて、光源装置11に対する電力の供給と停止とを制御し、光源装置11の点灯及び消灯を切り替える。
レンズ駆動部31は、例えば、ステッピングモーター等によって構成され、制御部20の指示に基づいて、投写レンズ13のフォーカス調整機構及びズーム調整機構を駆動する。そして、各レンズ群の光軸方向の位置関係を変化させることにより、投写画像のフォーカス状態及びズーム状態を変化させる。ユーザーは、リモコン50に備わるフォーカス調整キー60を操作することにより、フォーカス状態の調整を行うことが可能であり、リモコン50に備わるズーム調整キー61を操作することにより、ズーム状態の調整を行うことができる。
レンズ検出部32は、制御部20の指示に基づいて、投写画像のフォーカス状態及びズーム状態、即ち投写レンズ13のフォーカス調整状態及びズーム調整状態を検出し、検出結果を制御部20に出力する。レンズ検出部32としては、レンズ(レンズ群)を移動させるための回転カム機構(図示せず)の回転量を検出するロータリエンコーダーやポテンショメーター等の検出手段を用いることができる。また、レンズ駆動部31を構成するステッピングモーターのステップ数に基づいてフォーカス調整状態やズーム調整状態を検出する態様とすることも可能である。
フット駆動部33は、制御部20の指示に基づいてフロントフット4aを駆動し、その突出量を変化させる。例えば、突出方向に沿ってラック(図示せず)が形成されたフロントフット4aを、ピニオン(図示せず)の回転によって上下に移動させる構成では、フット駆動部33は、このピニオンを回転駆動するステッピングモーター等によって構成される。ユーザーは、リモコン50に備わるフット調整キー62を操作することにより、フロントフット4aの突出量を調整することができる。
フット検出部34は、制御部20の指示に基づいて、フロントフット4aの突出量を検出し、検出結果を制御部20に出力する。フット検出部34としては、各種検出手段を用いてもよいし、フット駆動部33を構成するステッピングモーターのステップ数に基づいて突出量を検出する態様とすることも可能である。
次に、プロジェクター1の画質調整処理について説明する。
上記のようなプロジェクター1が入力画像を投写している状態で、操作パネル22又はリモコン50に備わる画質調整キー43,54がユーザーにより操作されると、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、画質調整を行うためのメニュー画像Gm1(図6参照)を入力画像上に重畳して表示させる。
上記のようなプロジェクター1が入力画像を投写している状態で、操作パネル22又はリモコン50に備わる画質調整キー43,54がユーザーにより操作されると、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、画質調整を行うためのメニュー画像Gm1(図6参照)を入力画像上に重畳して表示させる。
図6は、メニュー画像を示す説明図である。
図6に示すように、メニュー画像Gm1には、「カラーモード」、「明るさ」、「コントラスト」、「色の濃さ」、「色合い」、「シャープネス」の6つの調整項目名が上下方向に並んで表示されており、各調整項目名の右側には、それぞれの設定値(パラメーター)が併記されている。また、6つの調整項目の中の1項目(図6では、「カラーモード」)は、背景色が他の項目と異なっており、選択された状態であることを示している。
図6に示すように、メニュー画像Gm1には、「カラーモード」、「明るさ」、「コントラスト」、「色の濃さ」、「色合い」、「シャープネス」の6つの調整項目名が上下方向に並んで表示されており、各調整項目名の右側には、それぞれの設定値(パラメーター)が併記されている。また、6つの調整項目の中の1項目(図6では、「カラーモード」)は、背景色が他の項目と異なっており、選択された状態であることを示している。
ここで、「カラーモード」とは、画像の種別や視聴環境等に応じて画質を調整するための項目であり、そのパラメーターとしては、例えば、明るい環境での視聴に適する「ダイナミック」や、薄明かりの中での視聴に適する「リビング」、暗い環境下で入力信号に忠実な画像を再現可能な「ナチュラル」、暗い環境下での映画鑑賞に適する「シアター」等がある。ユーザーは、これらの中から画像や視聴環境等に応じたカラーモードを選択することができる。また、「明るさ」、「コントラスト」、「色の濃さ」、「色合い」、「シャープネス」の各調整項目のパラメーターは数値で表され、所定の範囲内でパラメーターを増減することにより、それぞれの度合いを調整することができる。
メニュー画像Gm1が表示された状態では、ユーザーは、上下の方向キー44,55を操作することによって所望の項目を選択することができる。そして、所望の項目を選択した状態で決定キー45,56を操作することにより、項目の選択が確定し、当該項目のパラメーターを変更することができる。ここで、「カラーモード」が選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、カラーモード選択画像Gm2(図7参照)を重畳表示させ、いずれか1つのカラーモードをユーザーに選択させる。ユーザーは、上下の方向キー44,55によって所望のカラーモードを選択することが可能であり、その後で、決定キー45,56を操作することにより、カラーモードの選択が確定する。また、メニュー画像Gm1において「カラーモード」以外の5つの調整項目のいずれかが選択された場合には、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、数値調整画像Gm3(図8参照)を表示させ、ユーザーに数値の調整を行わせる。ユーザーは、左右の方向キー44,55によって数値を増減することができる。
上記の手順により、パラメーターが変更されると、制御部20は、各調整項目のパラメーター、即ち画質調整に関わる6つパラメーター(以降、「画質パラメーター」とも呼ぶ。)を、RAM20bに記憶するとともに、画像処理部25に出力する。そして、画像処理部25は、入力されるパラメーターに基づいて、LUT(Look Up Table)を用いたデータ変換や、デジタルフィルターを用いたフィルター処理等、画像情報に対する画質調整処理を開始する。
また、図6に示すように、メニュー画像Gm1には、6つの調整項目の下側に、「メモリー登録」と表記された項目が設けられており、この項目を選択することによって、変更後の画質パラメーターを記憶部21に記憶(登録)することができるようになっている。ユーザーが上下の方向キー44,55を操作して「メモリー登録」の項目を選択した後、決定キー45,56を操作すると、制御部20は、OSD処理部26に指示をして、メモリー登録選択画像Gm4(図9参照)を重畳表示させる。
図9に示すように、メモリー登録選択画像Gm4には、「リモコン0」〜「リモコン9」の10個の登録名がマトリクス状に並んで表示されており、ユーザーは、上下左右の方向キー44,55によっていずれか1つの登録名を選択することができる。ユーザーがいずれか1つの登録名を選択した後で決定キー45,56を操作すると、制御部20は、画質パラメーターを、選択された登録名に対応付けて記憶部21に登録する。ここで、各登録名において「リモコン」の文字に添えられている数字は、リモコン50の識別情報に対応する数字である。つまり、画質パラメーターは、リモコン50の識別情報に対応付けられて登録される。
また、メニュー画像Gm1において「メモリー登録」の項目を選択する際の操作が、操作パネル22ではなくリモコン50を用いて行われた場合には、制御部20は、受信部23が受信したリモコン信号に含まれている識別情報を認識し、この識別情報に対応する登録名を選択した状態でメモリー登録選択画像Gm4を表示させる。例えば、識別情報が「3」のリモコン50を用いて「メモリー登録」の項目が選択された場合には、図9に示すように、「リモコン3」が選択された状態でメモリー登録選択画像Gm4が表示される。このため、操作しているリモコン50の識別情報に対応付けて登録を行う場合には、メモリー登録選択画像Gm4において登録名を選択する必要はなく、決定キー45,56を操作するだけで済む。なお、「メモリー登録」の項目を選択する操作がリモコン50で行われた場合において、メモリー登録選択画像Gm4を表示することなく、即ちユーザーに登録名を選択させることなく、操作を行ったリモコン50の識別情報に対応付けて登録するようにしてもよい。
また、本実施形態では、画質パラメーターを登録する際に、制御部20は、その時点における投写レンズ13のフォーカス調整状態及びズーム調整状態、フロントフット4aの突出量、台形歪を補正するための補正情報(設定された画像形成領域の形状)も、識別情報に対応付けて登録する。具体的には、制御部20は、レンズ検出部32に指示をして、投写レンズ13のフォーカス調整状態とズーム調整状態とを検出させ、その検出結果を取得するとともに、フット検出部34に指示をして、フロントフット4aの突出量を検出させ、その検出結果を取得する。そして、制御部20は、これらの検出結果を表す情報、即ちフォーカス調整状態を表すフォーカス情報、ズーム調整状態を表すズーム情報、及びフロントフット4aの突出量を表すフット情報に、RAM20bに記憶されている台形歪の補正情報及び画質パラメーターを加えた1組の設定情報を、識別情報に対応付けて登録する。つまり、記憶部21は、10組の設定情報を登録可能になっている。
次に、プロジェクター1の起動時の動作について説明する。
プロジェクター1に商用電源が供給されると、電源回路29は、制御部20、記憶部21、操作パネル22、及び受信部23に電力(スタンバイ電力)の供給を行い、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクター1は、電源オフ状態(スタンバイ状態)であり、光源装置11を消灯させた状態で、電源をオンにするための操作、即ち、操作パネル22又はリモコン50に備わる電源キー41,52の操作を待機する。
プロジェクター1に商用電源が供給されると、電源回路29は、制御部20、記憶部21、操作パネル22、及び受信部23に電力(スタンバイ電力)の供給を行い、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクター1は、電源オフ状態(スタンバイ状態)であり、光源装置11を消灯させた状態で、電源をオンにするための操作、即ち、操作パネル22又はリモコン50に備わる電源キー41,52の操作を待機する。
ここで、ユーザーがリモコン50を用いて電源をオンにした場合、即ちリモコン50の電源キー52を操作した場合には、制御部20は、上記のようにして登録された設定情報のうち、操作されたリモコン50の識別情報に対応する設定情報を記憶部21から読み出し、この設定情報に基づいてプロジェクター1の各種状態を復元する。
図10は、スタンバイ状態におけるプロジェクター1の動作を説明するフローチャートである。
図10に示すように、まず、ステップS101では、制御部20は、電源をオンにするための操作(オン操作)を受け付けたか否かを判断する。そして、オン操作を受け付けた場合、即ち操作パネル22の電源キー41が操作されるか、或いは、電源のオンとオフとを切り替えるためのリモコン信号を受信部23がリモコン50から受信した場合にはステップS102に移行する。一方、オン操作を受け付けていない場合には、制御部20は、オン操作がなされるまで本ステップを繰り返す。
図10に示すように、まず、ステップS101では、制御部20は、電源をオンにするための操作(オン操作)を受け付けたか否かを判断する。そして、オン操作を受け付けた場合、即ち操作パネル22の電源キー41が操作されるか、或いは、電源のオンとオフとを切り替えるためのリモコン信号を受信部23がリモコン50から受信した場合にはステップS102に移行する。一方、オン操作を受け付けていない場合には、制御部20は、オン操作がなされるまで本ステップを繰り返す。
オン操作を受け付けてステップS102に移行すると、制御部20は、電源回路29に電源をオンにするための処理を行わせる。具体的には、制御部20は、電源回路29に指示をして、各部への動作電力の供給を開始させ、プロジェクター1を電源オン状態に移行させる。そして、ステップS103では、制御部20は、光源制御部30に指示をして光源装置11を点灯させ、画像の投写が可能な状態とする。
ステップS104では、制御部20は、ステップS101で受け付けたオン操作がリモコン50によってなされたものであるか否かを判断する。そして、リモコン50によってなされた場合、即ちリモコン50の電源キー52がユーザーによって操作され、電源のオンとオフとを切り替えるためのリモコン信号を受信部23が受信した場合にはステップS105に移行する。一方、操作パネル22によってなされた場合、即ち操作パネル22の電源キー41が操作された場合にはステップS108に移行する。
リモコン50によってオン操作がなされてステップS105に移行した場合には、制御部20は、オン操作時に受信部23が受信したリモコン信号に基づいて、オン操作を行ったリモコン50の識別情報を認識する。そして、ステップS106では、制御部20は、記憶部21に登録されている設定情報の中から、認識した識別情報に対応する設定情報を読み出す。
ステップS107では、制御部20は、読み出した設定情報に基づいてプロジェクター1の設定を行い、フローを終了する。つまり、制御部20は、設定情報を記憶部21に登録したときのプロジェクター1の状態を復元する。具体的には、制御部20は、設定情報に含まれるフォーカス情報及びズーム情報に基づいて、レンズ駆動部31に投写レンズ13のフォーカス調整機構及びズーム調整機構を駆動させ、投写レンズ13のフォーカス調整状態及びズーム調整状態、即ち投写画像のフォーカス状態及びズーム状態を復元する。また、制御部20は、設定情報に含まれるフット情報に基づいて、フット駆動部33にフロントフット4aを駆動させ、フロントフット4aの突出量を復元する。さらに、制御部20は、設定情報に含まれる画質パラメーターを画像処理部25に出力して、入力画像の画質設定を復元するとともに、設定情報に含まれる補正情報を画像補正部27に出力して、画像形成領域の形状を復元する。
一方、ステップS104にて、オン操作が操作パネル22によってなされてステップS108に移行した場合には、制御部20は、プロジェクター1を所定の初期状態(デフォルトの状態)に設定し、フローを終了する。なお、電源をオフにするための操作(オフ操作)がなされた際に、その時点における設定情報を記憶部21に記憶するようにして、操作パネル22によってオン操作がなされた場合に、前回のオフ操作時の状態を復元するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1よれば、制御部20は、オン操作時にリモコン50から受信したリモコン信号に基づいて、このリモコン信号に含まれる識別情報を認識する。そして、制御部20は、記憶部21に登録されている10組の設定情報のうち、認識した識別情報に対応する設定情報に基づいて、プロジェクター1の設定を行う。このため、1つのプロジェクター1を複数の場所(部屋)で使用する態様において、使用する場所毎に識別情報が異なるリモコン50を用意しておくとともに、その場所に適した設定を識別情報に対応付けて記憶部21に登録しておけば、プロジェクター1の各種状態を、それぞれの場所に適した状態に容易に設定することが可能になる。具体的には、ユーザーは、各部屋に配置されているリモコン50を用いてオン操作を行うだけでよくなる。
なお、本実施形態において、ステップS107を実行してプロジェクター1の設定を行う際の制御部20が設定部に相当し、設定情報を記憶部21に登録する際の制御部20が登録部に相当する。また、画質パラメーターが画像の画質を調整するための情報に相当し、フォーカス情報が画像のフォーカス状態を調整するための情報に相当し、ズーム情報が画像のズーム状態を調整するための情報に相当し、補正情報が画像の台形歪を補正するための情報に相当し、フット情報が画像の投写位置を調整するための情報に相当する。また、ステップS101が受信ステップに相当し、ステップS107が設定ステップに相当する。
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、リモコン50でオン操作(電源キー52の操作)を行った際に、プロジェクター1の設定を復元するようにしているが、プロジェクターの設定を復元するタイミングは、オン操作時に限定されず、他の操作を行ったタイミングであってもよい。例えば、リモコン50に、プロジェクター1の設定を復元するための操作キーを設けて、この操作キーが操作された際に復元するようにしてもよい。
上記実施形態では、リモコン50は、ユーザーによって操作キーが操作されると、操作内容を表す操作情報に識別情報を付加して送信するようにしているが、特定の操作キーが操作された場合にのみ識別情報を送信するようにして、他の操作キーが操作された際には、識別情報を送信しない態様にすることも可能である。
上記実施形態では、フロントフット4aの突出量に応じて、画像の投写位置を上下方向に調整できるようになっているが、投写レンズ13を、投写方向(光軸方向)に垂直な方向に移動させることによって、投写位置を上下左右に調整することが可能な電動式のレンズシフト機構を備えた構成にすることも可能である。そして、このレンズシフト機構の調整状態を設定情報として記憶部21に登録するとともに、これを復元できるようにしてもよい。
上記実施形態では、メニュー画像Gm1において「メモリー登録」の項目が選択された場合に設定情報を記憶部21に登録するようにしているが、設定情報を登録するタイミングは、これに限定されない。例えば、プロジェクター1の電源をオフにするための操作(オフ操作)がリモコン50を用いてなされた場合に、操作を行ったリモコン50の識別情報に対応付けて設定情報を登録するようにしてもよい。また、設定情報を登録するための操作キーをリモコン50に設け、この操作キーが操作された場合に登録を行うようにしてもよい。
上記実施形態では、光変調装置として3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いた3板式のプロジェクター1について説明したが、これに限定されない。例えば、各画素の中にそれぞれR光、G光、B光を透過可能なサブ画素を含んだ1つの液晶ライトバルブによって画像を形成する態様とすることも可能である。
上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
上記実施形態では、光源装置11は、放電型の光源ランプ11aによって構成されているが、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)光源やレーザー光源等の固体光源、或いはその他の光源に適用することもできる。
1…プロジェクター、2…筐体、2f…前面、2r…背面、2t…上面、3…開口部、4…フット、4a…フロントフット、10…画像投写部、11…光源装置、11a…光源ランプ、11b…リフレクター、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、12a…画素領域、13…投写レンズ、20…制御部、20a…CPU、20b…RAM、21…記憶部、22…操作パネル、23…受信部、24…画像情報入力部、25…画像処理部、26…OSD処理部、27…画像補正部、28…液晶駆動部、29…電源回路、30…光源制御部、31…レンズ駆動部、32…レンズ検出部、33…フット駆動部、34…フット検出部、41…電源キー、42…入力切替キー、43…画質調整キー、44…方向キー、45…決定キー、46…取消キー、47…台形補正キー、50…リモコン、51…筐体、52…電源キー、53…入力切替キー、54…画質調整キー、55…方向キー、56…決定キー、57…取消キー、58…数字キー、59…台形補正キー、60…フォーカス調整キー、61…ズーム調整キー、62…フット調整キー、63…設定キー、70…制御部、71…記憶部、71a…識別情報記憶部、72…入力検出部、73…送信部、Gm1…メニュー画像、Gm2…カラーモード選択画像、Gm3…数値調整画像、Gm4…メモリー登録選択画像、S…投写面。
Claims (9)
- 画像を投写するプロジェクターであって、
前記プロジェクターの設定情報を記憶する記憶部と、
前記プロジェクターを遠隔操作するためのリモコンから、操作内容を表す操作情報とともに、前記リモコンを識別するための識別情報を受信する受信部と、
前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記受信部が受信した前記識別情報に対応する設定情報に基づいて、前記プロジェクターの設定を行う設定部と、
を備えたことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記設定情報を、前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶させる登録部をさらに備えたことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は2に記載のプロジェクターであって、
前記設定情報は、前記画像の画質を調整するための情報を含んでいることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は2に記載のプロジェクターであって、
前記設定情報は、前記画像のフォーカス状態を調整するための情報を含んでいることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は2に記載のプロジェクターであって、
前記設定情報は、前記画像のズーム状態を調整するための情報を含んでいることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は2に記載のプロジェクターであって、
前記設定情報は、前記画像の台形歪を補正するための情報を含んでいることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は2に記載のプロジェクターであって、
前記設定情報は、前記画像の投写位置を調整するための情報を含んでいることを特徴とするプロジェクター。 - 画像を投写するプロジェクターと、前記プロジェクターを遠隔操作するためのリモコンとを有するプロジェクターシステムであって、
前記リモコンは、操作内容を表す操作情報とともに、当該リモコンを識別するための識別情報を前記プロジェクターに送信し、
前記プロジェクターは、
前記リモコンから、前記操作情報及び前記識別情報を受信する受信部と、
前記プロジェクターの設定情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記設定情報のうち、前記受信部が受信した前記識別情報に対応する設定情報に基づいて、前記プロジェクターの設定を行う設定部と、
を備えたことを特徴とするプロジェクターシステム。 - 画像を投写するプロジェクターの制御方法であって、
前記プロジェクターを遠隔操作するためのリモコンから、操作内容を表す操作情報とともに、前記リモコンを識別するための識別情報を受信する受信ステップと、
前記プロジェクターが記憶している設定情報のうち、前記受信ステップで受信した前記識別情報に対応する設定情報に基づいて、前記プロジェクターの設定を行う設定ステップと、
を備えたことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
2010
- 2010-03-25 JP JP2010071031A patent/JP2011203517A/ja not_active Withdrawn
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