JP2009203881A - 多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非常に実用的で高精度な多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る装置は、排気中の水素を浄化する触媒要素11と、触媒要素を通過していない排気の空燃比を検出する第1の空燃比センサ17と、触媒要素を通過した排気の空燃比を検出する第2の空燃比センサ18と、第1の空燃比検出値に対する第2の空燃比検出値のリーン側への乖離状態に基づき、気筒間空燃比ばらつき異常を検出する手段と、ばらつき異常が検出されたとき、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量すると共にこのときの第1の空燃比検出値に対する第2の空燃比検出値のリーン側への乖離状態を検出し、この乖離状態がばらつき異常検出時よりも減少した気筒を異常気筒と特定する手段とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、多気筒内燃機関の気筒間空燃比のばらつき異常を検出するための装置に係り、特に、多気筒内燃機関において気筒間の空燃比が比較的大きくばらついていることを検出する装置に関する。
一般に、触媒を利用した排気浄化システムを備える内燃機関では、排気中有害成分の触媒による浄化を高効率で行うため、内燃機関で燃焼される混合気の空気と燃料との混合割合、すなわち空燃比のコントロールが欠かせない。こうした空燃比の制御を行うため、内燃機関の排気通路に空燃比センサを設け、これによって検出された空燃比を所定の目標空燃比に一致させるようフィードバック制御を実施している。
一方、多気筒内燃機関においては、通常全気筒に対し同一の制御量を用いて空燃比制御を行うため、空燃比制御を実行したとしても実際の空燃比が気筒間でばらつくことがある。このときばらつきの程度が小さければ、空燃比フィードバック制御で吸収可能であり、また触媒でも排気中有害成分を浄化処理可能なので、排気エミッションに影響を与えず、特に問題とならない。しかし、例えば一部の気筒の燃料噴射系が故障するなどして、気筒間の空燃比が大きくばらつくと、排気エミッションを悪化させてしまい、問題となる。このような排気エミッションを悪化させる程の大きな空燃比ばらつきは異常として検出するのが望ましい。特に自動車用内燃機関の場合、排気エミッションの悪化した車両の走行を未然に防止するため、気筒間空燃比ばらつき異常を車載状態(オンボード)で検出することが要請されており、最近ではこれを法規制化する動きもある。
特許文献1には、エンジンの排気管集合部に単一の空燃比センサを配設した多気筒エンジンにおいて、各気筒毎の個別空燃比を算出して気筒毎に空燃比を制御するエンジンの制御装置が開示されている。これによれば、空燃比センサの出力信号に基づいて空燃比を算出し、この算出した空燃比を所定範囲の周波数成分に分析し、この分析された周波数成分に基づいて気筒別の空燃比を推定している。
特開2000−220489号公報
特許文献1に記載の装置のように気筒別の空燃比を推定できれば、これら空燃比同士を比較することで空燃比ばらつき異常を検出できる可能性がある。しかしながら、特許文献1に記載の装置では、機関回転と同期した空燃比の変動を短周期で空燃比センサにより検出する必要がある。このため非常に応答性の高い空燃比センサが必要であり、仮にこのようなセンサがあるとしてもセンサが劣化して応答性が低下してくると機能しなくなる可能性がある。また、高速のデータサンプルや処理能力の高いECUが必要となる。空燃比の変動のみをノイズと分離して高応答センサで検出するのが難しく、ロバスト性に欠ける。外乱を最小限にするため機関運転条件を定常に限るなど、機関運転条件にも制約がある。機関回転と同期した空燃比の変動を検出するにはセンサをできるだけ燃焼室に近づけて設置するのが好ましいが、こうすると排気中の水分によるセンサ素子割れが懸念される。空燃比センサに対しガス当たりの良い排気マニフォールド形状及びセンサ設置位置を選定しなければならない。このように、気筒別に空燃比を推定して空燃比ばらつき異常を検出することを試みても、解決すべき課題が多く、実用的とは言い難い。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、非常に実用的でしかも高精度な多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置を提供することにある。
本発明の一形態によれば、
多気筒内燃機関の排気通路に配置され、排気中に含まれる少なくとも水素を酸化して浄化する触媒要素と、
前記触媒要素を通過していない排気の空燃比である第1の排気空燃比を検出する第1の空燃比センサと、
前記触媒要素を通過した排気の空燃比である第2の排気空燃比を検出する第2の空燃比センサと、
前記第1の排気空燃比の検出値に対する前記第2の排気空燃比の検出値のリーン側への乖離状態に基づき、気筒間空燃比のばらつき異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段によりばらつき異常が検出されたとき、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量すると共にこのときの前記第1の排気空燃比の検出値に対する前記第2の排気空燃比の検出値のリーン側への乖離状態を検出し、当該乖離状態が、前記ばらつき異常検出時よりも減少した気筒を異常気筒と特定する異常気筒特定手段と
を備えたことを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置が提供される。
一部の気筒で空燃比がリッチ側にずれると、排気中の水素量が極端に増加する傾向がある。一方、水素を含む排気が触媒要素を通過すると水素が酸化して浄化される。よって、触媒要素を通過せず、従って水素が浄化されていない排気の第1の排気空燃比の検出値は、触媒要素を通過して水素が浄化された排気の第2の排気空燃比の検出値よりも、水素の影響でリッチ側にずれる。逆に言えば、第2の排気空燃比検出値は、第1の排気空燃比検出値よりも、水素の影響でリーン側にずれる。そこでこのリーン側へのずれ(乖離)状態に基づき、気筒間空燃比ばらつき異常が検出される。このリーン側へのずれ量は、一部気筒の空燃比のみがリッチ側にずれているときの方が、全気筒が等価的に一律にずれているときよりも顕著である。なぜなら前者の方が後者より排気中の水素量が多いからである。よって、かかるリーン側へのずれ状態を監視することにより、全気筒が一律にずれているときと区別して気筒間空燃比ばらつき異常を検出できる。空燃比センサに高い応答性を必要としないなど、実用性が非常に高く、しかも高精度なばらつき異常検出が可能である。
また、ばらつき異常の原因となっている異常気筒の特定が可能であるので、後の修理段階で例えば異常気筒のインジェクタを交換するなど必要な整備を迅速、的確に行うことができ、実用性を大幅に向上することができる。
好ましくは、前記第1の空燃比センサが前記触媒要素の上流側の排気通路に配置され、前記第2の空燃比センサが前記触媒要素の下流側の排気通路に配置され、前記第1の排気空燃比の検出値を所定の第1の目標空燃比に一致させるような主空燃比制御及び前記第2の排気空燃比の検出値を所定の第2の目標空燃比に一致させるような補助空燃比制御を実行する空燃比制御手段が備えられる。
好ましくは、前記異常検出手段は、前記空燃比制御手段による制御中、前記第1の目標空燃比よりもリーン側の第2の排気空燃比が所定時間以上検出されたとき、ばらつき異常を検出し、前記異常気筒特定手段は、前記空燃比制御手段による制御中、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量したときの第2の排気空燃比の検出値を取得し、当該検出値がばらつき異常検出時に検出された値よりリッチ側である気筒を異常気筒と特定する。
例えば、一部の気筒のみでインジェクタに異常が発生し、当該一部の気筒の空燃比が大きくリッチ側にずれたとする。このとき、主空燃比制御が実行されていると、全気筒の排ガスが合流した後のトータルの排ガスの空燃比は、第1の目標空燃比に制御される。しかしながら、一部気筒の空燃比は第1の目標空燃比より大きくリッチであり、残りの気筒の空燃比は第1の目標空燃比よりリーンであり、全体のバランスとして第1の目標空燃比近傍になっているに過ぎない。しかも一部の気筒から水素が多量に発生される結果、第1の空燃比センサの出力は、真の空燃比よりもリッチ側にずれた空燃比を誤って第1の目標空燃比として表示する。
他方、水素を含む排ガスが触媒要素を通過すると、水素が浄化されてその影響が取り除かれる。従って、第2の空燃比センサの出力は、真の空燃比、即ち第1の目標空燃比よりリーンの空燃比を表示することとなる。
よって、主空燃比制御により第1の排気空燃比が第1の目標空燃比に制御されているにも拘わらず、第2の空燃比センサが、第1の目標空燃比よりリーン側の第2の排気空燃比を所定時間以上検出したとき、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していると検出する。そのような触媒前後の空燃比の相違は、一部の気筒のインジェクタ等の故障により水素が顕著に多く発生したからとみなすのである。
また、主・補助空燃比制御中、気筒毎に燃料噴射量を強制的に減量すると、その後、異常気筒の場合には第2の排気空燃比検出値がリッチ側に顕著に変化し、正常気筒の場合には第2の排気空燃比検出値があまり変化しないという特性の違いがある。そこでこの特性の違いを利用して異常気筒が特定される。
好ましくは、前記空燃比制御手段は、前記第2の空燃比センサの出力に基づき前記補助空燃比制御のための制御量を算出し、前記異常検出手段は、前記空燃比制御手段による制御中、前記制御量が、前記第2の排気空燃比をよりリッチ側に補正するような所定値以上の値となったとき、ばらつき異常を検出し、前記異常気筒特定手段は、前記空燃比制御手段による制御中、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量したときの前記制御量の値を取得し、当該制御量の値がばらつき異常検出時の値より小さい気筒を異常気筒と特定する。
一部気筒のインジェクタの故障等により気筒間空燃比ばらつき異常が発生すると、第2の空燃比センサが継続的にリーンな値を検出するので、補助空燃比制御のための制御量は、このリーンずれを解消すべくリッチ側に補正するような値となる。そこでこれを利用し、前記制御量が、第2の排気空燃比をよりリッチ側に補正するような所定値以上の値となったとき、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していることを検出する。また、主・補助空燃比制御中、気筒毎に燃料噴射量を強制的に減量すると、その後、異常気筒の場合には当該制御量がより小さな値に変化し、正常気筒の場合には当該制御量があまり変化しないという特性の違いがある。そこでこの特性の違いを利用して異常気筒が特定される。
好ましくは、前記空燃比制御手段は、前記主空燃比制御における前記第1の目標空燃比を基準値よりもリッチ側の値に強制設定し、前記異常検出手段は、前記空燃比制御手段による制御中、前記第2の目標空燃比よりもリーン側の第2の排気空燃比が所定時間以上検出されたとき、ばらつき異常を検出し、前記異常気筒特定手段は、前記空燃比制御手段による制御中、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量したときの第2の排気空燃比の検出値を取得し、当該検出値がばらつき異常検出時に検出された値よりリッチ側である気筒を異常気筒と特定する。
気筒間空燃比ばらつき異常が発生している場合、水素の影響により、第1の排気空燃比が第1の目標空燃比に制御されていても第2の排気空燃比はリーンとなる。一方、これを拡張すると、仮に第1の排気空燃比を強制的に第1の目標空燃比よりリッチに制御したとしても、第2の排気空燃比はリーンとなる。そこでこれを利用して気筒間空燃比ばらつき異常を検出する。一方、この強制リッチ制御中に気筒毎に燃料噴射量を強制的に減量すると、その後、異常気筒の場合には第2の排気空燃比検出値がリッチ側に顕著に変化し、正常気筒の場合には第2の排気空燃比検出値があまり変化しないという特性の違いがある。そこでこの特性の違いを利用して異常気筒が特定される。
好ましくは、前記触媒要素は、前記第2の空燃比センサのセンサ素子に配置され、前記異常検出手段は、前記第2の排気空燃比の検出値が前記第1の排気空燃比の検出値より所定値以上リーン側であるとき、ばらつき異常を検出し、前記異常気筒特定手段は、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量したときの第2の排気空燃比の検出値を取得し、当該検出値がばらつき異常検出時よりも前記第1の排気空燃比の検出値に近づいた気筒を異常気筒と特定する。
この場合、第2の空燃比センサは、そのセンサ素子に配置された触媒要素によって水素が浄化された後の第2の排気空燃比を検出する。よって、気筒間空燃比ばらつき異常が発生している場合、第2の空燃比センサの出力は第1の空燃比センサの出力よりも大きくリーン側に乖離する。よってこれら出力差を監視することにより気筒間空燃比ばらつき異常を検出することができる。一方、気筒毎に燃料噴射量を強制的に減量すると、その後、異常気筒の場合には出力差が減少し、正常気筒の場合には出力差がそれほど変わらないという特性の違いがある。そこでこの特性の違いを利用して異常気筒が特定される。
好ましくは、前記第1の目標空燃比及び前記第2の目標空燃比が理論空燃比に等しく設定される。
本発明の他の形態によれば、
多気筒内燃機関の排気通路に配置され、排気中の水素濃度を検出する水素濃度センサと、
前記水素濃度センサの出力に基づき、気筒間空燃比のばらつき異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段によりばらつき異常が検出されたとき、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量すると共にこのときの前記水素濃度センサの出力を取得し、当該出力がばらつき異常検出時よりも水素濃度減少側となっている気筒を異常気筒と特定する異常気筒特定手段と
を備えたことを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置が提供される。
気筒間空燃比ばらつき異常が発生すると、排気中の水素濃度が高くなる。よってこのことを利用して、気筒間空燃比ばらつき異常を検出することができる。また、気筒毎に燃料噴射量を強制的に減量すると、その後、異常気筒の場合には排気中の水素濃度が低くなり、正常気筒の場合には排気中の水素濃度が高い状態を維持するという特性の違いがある。そこでこの特性の違いを利用して異常気筒が特定される。
本発明によれば、非常に実用的でしかも高精度な多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置を提供できるという、優れた効果が発揮される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の概略図である。図示されるように、内燃機関1は、シリンダブロック2に形成された燃焼室3の内部で燃料および空気の混合気を燃焼させ、燃焼室3内でピストンを往復移動させることにより動力を発生する。本実施形態の内燃機関1は自動車用の多気筒内燃機関であり、より具体的には並列4気筒の火花点火式内燃機関即ちガソリンエンジンである。但し本発明が適用可能な内燃機関はこのようなものに限られず、多気筒内燃機関であれば気筒数、形式等は特に限定されない。
図示しないが、内燃機関1のシリンダヘッドには吸気ポートを開閉する吸気弁と、排気ポートを開閉する排気弁とが気筒ごとに配設されており、各吸気弁および各排気弁はカムシャフトによって開閉させられる。シリンダヘッドの頂部には、燃焼室3内の混合気に点火するための点火プラグ7が気筒ごとに取り付けられている。
各気筒の吸気ポートは気筒毎の枝管4を介して吸気集合室であるサージタンク8に接続されている。サージタンク8の上流側には吸気管13が接続されており、吸気管13の上流端にはエアクリーナ9が設けられている。そして吸気管13には、上流側から順に、吸入空気量を検出するためのエアフローメータ5と、電子制御式のスロットルバルブ10とが組み込まれている。吸気ポート、枝管、サージタンク8及び吸気管13により吸気通路が形成される。
吸気通路、特に吸気ポート内に燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)12が気筒ごとに配設される。インジェクタ12から噴射された燃料は吸入空気と混合されて混合気をなし、この混合気が吸気弁の開弁時に燃焼室3に吸入され、ピストンで圧縮され、点火プラグ7で点火燃焼させられる。
一方、各気筒の排気ポートは排気マニフォールド14に接続される。排気マニフォールド14は、その上流部をなす気筒毎の枝管14aと、その下流部をなす排気集合部14bとからなる。排気集合部14bの下流側には排気管6が接続されている。排気ポート、排気マニフォールド14及び排気管6により排気通路が形成される。排気管6には三元触媒からなる触媒11が取り付けられている。この触媒11が本発明にいう触媒要素をなしている。触媒11の上流側及び下流側にそれぞれ排気ガスの空燃比を検出するための第1及び第2の空燃比センサ、即ち触媒前センサ17及び触媒後センサ18が設置されている。これら触媒前センサ17及び触媒後センサ18は、触媒11の直前及び直後の位置の排気通路に設置され、排気中の酸素濃度に基づいて空燃比を検出する。このように、排気合流部となる排気通路に単一の触媒前センサ17が設置されている。
上述の点火プラグ7、スロットルバルブ10及びインジェクタ12等は、制御手段としての電子制御ユニット(以下ECUと称す)20に電気的に接続されている。ECU20は、何れも図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポート、および記憶装置等を含むものである。またECU20には、図示されるように、前述のエアフローメータ5、触媒前センサ17、触媒後センサ18のほか、内燃機関1のクランク角を検出するクランク角センサ16、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ15、その他の各種センサが図示されないA/D変換器等を介して電気的に接続されている。ECU20は、各種センサの検出値等に基づいて、所望の出力が得られるように、点火プラグ7、スロットルバルブ10、インジェクタ12等を制御し、点火時期、燃料噴射量、燃料噴射時期、スロットル開度等を制御する。なおスロットル開度は通常アクセル開度に応じた開度に制御される。
触媒11は、これに流入する排気の空燃比A/Fが理論空燃比(ストイキ、例えばA/F=14.6)近傍のときに排気中の有害成分であるNOx ,HCおよびCOを同時に浄化する。この三者を同時に高効率で浄化できる空燃比の幅(ウィンドウ)は比較的狭い。加えて、触媒11は、排気中に混入する水素H2も酸化(燃焼)して浄化する。
触媒前センサ17は所謂広域空燃比センサからなり、比較的広範囲に亘る空燃比を連続的に検出可能である。図2には触媒前センサ17の出力特性を示す。図示するように、触媒前センサ17は、検出した排気空燃比に比例した大きさの電圧信号Vfを出力する。排気空燃比がストイキであるときの出力電圧はVreff(例えば約3.3V)であり、このストイキを境に空燃比−電圧特性の傾きが変化する。
他方、触媒後センサ18は所謂O2センサからなり、ストイキを境に出力値が急変する特性を持つ。図3には触媒後センサ18の出力特性を示す。図示するように、触媒後センサ18の出力電圧Vrはストイキを境に過渡的に変化し、検出した排気空燃比がストイキよりリーンのときには0.1V程度の最小電圧付近となり、検出した排気空燃比がストイキよりリッチのときには0.9V程度の最大電圧付近となる。これらのほぼ中間の電圧Vrefr=0.45Vをストイキ相当値とし、センサ出力電圧がVrefrより高いときには排気空燃比はストイキよりリッチ、センサ出力電圧がVrefrより低いときには排気空燃比はストイキよりリーンというように、排気空燃比を検出している。
燃焼室3から排出された排気中に水素が含まれている場合、触媒11を通過する前の、水素が含まれた排気ガスの空燃比即ち第1の排気空燃比が、第1の空燃比センサである触媒前センサ17によって検出される。一方、この水素を含む排気ガスが触媒11を通過すると、排気中の水素が触媒11によって浄化される。この触媒11を通過した後の、水素が浄化された排気ガスの空燃比即ち第2の排気空燃比が、第2の空燃比センサである触媒後センサ18によって検出される。
なお、触媒後センサ18のセンサ素子には触媒が設けられており、この触媒即ちセンサ触媒によっても排気中水素の浄化が可能である。よって、センサ触媒も本発明にいう触媒要素の一部をなし、仮に触媒11で未浄化の水素があれば、このセンサ触媒によって未浄化水素を浄化し、水素浄化後の排気空燃比を触媒後センサ18で検出することができる。もっとも、触媒後センサ18の触媒は任意であり、省略も可能である。センサ触媒は触媒前センサ17には設けられていない。
触媒11に流入する排気ガスの空燃比がストイキ近傍に制御されるように、本実施形態では以下のような空燃比制御がECU20により実行される。この空燃比制御は、触媒前センサ17によって検出された排気空燃比を所定の第1の目標空燃比に一致させるような主空燃比制御と、触媒後センサ18によって検出された排気空燃比を所定の第2の目標空燃比に一致させるような補助空燃比制御とからなる。第1の目標空燃比及び第2の目標空燃比は理論空燃比に等しく設定されている。
図4に空燃比制御ルーチンを示す。このルーチンはECU20により1エンジンサイクル(=720°クランク角)毎、もしくは所定のサンプリング間隔ごとに繰り返し実行される。
まずステップS101では、燃焼室内混合気の空燃比をストイキとするような基本の燃料噴射量即ち基本噴射量Qbが算出される。基本噴射量Qbは例えば、エアフローメータにより検出された吸入空気量Gaに基づき、式:Qb=Ga/14.6により算出される。
ステップS102では触媒前センサ17の出力Vfが取得される。ステップS103では、このセンサ出力Vfとストイキ相当センサ出力Vreff(図2参照)との差、即ち触媒前センサ出力差ΔVf=Vf−Vreffが算出される。
ステップS104では、この触媒前センサ出力差ΔVfに基づき、図5に示したようなマップ(関数でもよい、以下同様)から主空燃比補正量(補正係数)Kfが算出される。触媒前センサ出力差ΔVf及び主空燃比補正量Kfは、主空燃比制御のための制御量をなす。例えばゲインをPfとするとKf=Pf×ΔVfで表される。そしてステップS105では、図6に示す別ルーチンで設定された補助空燃比補正量Krの値が取得される。最後に、ステップS106にて、インジェクタ12から噴射すべき最終的な燃料噴射量即ち最終噴射量Qfnlが式:Qfnl=Kf×Qb+Krにより算出される。
図5のマップによれば、触媒前センサ出力Vfがストイキ相当センサ出力Vreffより大きい(ΔVf>0)ほど、即ち実際の触媒前空燃比がストイキからリーン側に離れるほど、1に対しより大きな補正量Kfが得られ、基本噴射量Qbは増量補正される。反対に、触媒前センサ出力Vfがストイキ相当センサ出力Vreffより小さい(ΔVf<0)ほど、即ち実際の触媒前空燃比がストイキからリッチ側に離れるほど、1に対しより小さな補正量Kfが得られ、基本噴射量Qbは減量補正される。こうして、触媒前センサ17によって検出された触媒前空燃比をストイキに一致させるような主空燃比フィードバック制御が実行される。
ステップS106で得られた最終噴射量Qfnlの値は、全気筒に対し一律に用いられる。即ち、1エンジンサイクルの間、最終噴射量Qfnlに等しい量の燃料が各気筒のインジェクタ12から順次噴射され、次のエンジンサイクルでは新たに計算された最終噴射量Qfnlの燃料が各気筒のインジェクタ12から順次噴射される。
なお、周知のように、最終噴射量Qfnlの算出に当たっては他の補正(水温補正、バッテリ電圧補正等)を追加することも可能である。
図6には補助空燃比補正量の設定ルーチンを示す。このルーチンはECU20により所定の演算周期で繰り返し実行される。
まずステップS201では、ECU20に装備されたタイマのカウントが実行され、ステップS202では、触媒後センサ17の出力Vrが取得される。ステップS203では、このセンサ出力Vrとストイキ相当センサ出力Vrefr(図3参照)との差、即ち触媒後センサ出力差ΔVr=Vrefr−Vrが算出され、この触媒後センサ出力差ΔVrが前回積算値に積算される。図7には触媒後センサ出力差ΔVrとその積算の様子を示す。
ステップS204では、タイマ値が所定値tsを超えたか否かが判断される。所定値tsを超えていなければルーチンが終了される。
タイマ値が所定値tsを超えている場合、ステップS205で、この時点での触媒後センサ出力差積算値ΣΔVrが、触媒後センサ学習値ΔVrgとして更新記憶される。そしてステップS206で、この触媒後センサ学習値ΔVrgに基づき、図8に示したようなマップから、補助空燃比補正量Krが算出され、この補助空燃比補正量Krが更新記憶される。触媒後センサ学習値ΔVrg及び補助空燃比補正量Krは、補助空燃比制御のための制御量をなす。例えばゲインをPrとするとKr=Pr×ΔVrgで表される。最後に、ステップS207にて、触媒後センサ出力差積算値ΣΔVr及びタイマがリセットされる。
触媒後センサ出力差ΔVrを所定時間tsの間積算する理由は、触媒後センサ出力Vrのストイキ相当センサ出力Vrefrに対する時間平均的なズレ量を検知するためである。積算時間を規定する所定値tsは1エンジンサイクルより遙かに長い時間であり、よって触媒後センサ学習値ΔVrg及び補助空燃比補正量Krの更新は1エンジンサイクルより遙かに長い周期で行われる。
図8のマップによれば、触媒後センサ出力Vrが時間平均的にストイキ相当センサ出力Vrefrより小さい(ΔVrg>0)ほど、即ち実際の触媒後空燃比がストイキからリーン側に離れるほど、0に対しより大きな補正量Krが得られ、最終噴射量算出の際に基本噴射量Qbは増量補正される。反対に、触媒後センサ出力Vrが時間平均的にストイキ相当センサ出力Vrefrより大きい(ΔVrg<0)ほど、即ち実際の触媒後空燃比がストイキからリッチ側に離れるほど、0に対しより小さな補正量Krが得られ、基本噴射量Qbは減量補正される。こうして、触媒後センサ18によって検出された触媒後空燃比をストイキに一致させるような補助空燃比フィードバック制御が実行される。触媒前センサ17の劣化等の理由で主空燃比フィードバック制御を実行してもその結果がストイキからズレることがあるので、このズレを補正する目的で、補助空燃比フィードバック制御が実行される。
なお、この例では新たな学習値ΔVrg及び補正量Krが算出される度にこれらの値自身で更新を行うようにしたが、なまし等の平均化処理を行って更新速度を遅らせるようにしてもよい。
次に、本実施形態における気筒間空燃比ばらつき異常検出について説明する。
インジェクタ等の燃料供給系やエアフローメータ等の空気系に全気筒に影響を及ぼすような異常が発生した場合、主空燃比制御におけるフィードバック補正量の絶対値が大きくなるため、これをECUでモニタすることでその異常を検出、診断できる。例えば、燃料噴射量が全体的にストイキ相当量より5%ずれている(即ち、全ての気筒において燃料噴射量がストイキ相当量より5%ずつずれている)と、主空燃比制御におけるフィードバック補正量はその5%ズレを補正するような値、即ち−5%相当の補正量となり、これにより燃料供給系若しくは空気系が5%ずれていることを検出することができる。そしてこのフィードバック補正量が比較的大きい所定値以上となったときに、燃料供給系若しくは空気系が全体として異常であることを検出することができる。本実施形態においてもこのような異常検出手段、即ち、主空燃比補正量Kf又は触媒前センサ出力差ΔVfに基づく異常検出手段が装備されている。
一方、燃料供給系や空気系が全体的にずれているのではなく、気筒間にばらつき(インバランス:imbalance)が発生している場合を考える。図9は、1気筒(#1気筒)のみが他の3気筒(#2〜#4気筒)よりも空燃比リッチ側にずれている場合を示す。例えば、#1気筒のインジェクタに異常が発生し、#1気筒の燃料噴射量がストイキ相当量から大きく20%ずれており、他方、#2〜#4気筒では正常で、燃料噴射量がストイキ相当量であるとする。このときトータルで見れば20%のずれであり(20+0+0+0=20)、これは、全気筒が5%ずつずれているときと同じとなるはずである(5+5+5+5=20)。
しかし、1気筒のみ大きくリッチ側にずれているときの方が、全気筒で少なく均等にリッチ側にずれているときよりも、燃焼室から発生する水素量が多くなる。そしてこの水素量が多くなった分、排気中の酸素濃度が減少することから、触媒前センサ17の出力Vfは、1気筒のみずれているときの方が全気筒均等にずれているときよりもリッチ側にずれることとなる。
図10には、ある1気筒におけるインバランス割合(%)と、当該1気筒の燃焼室で発生する水素量(g)との関係を示す。ここでインバランス割合(%)とは、実際の燃料噴射量Qがストイキ相当の燃料噴射量Qstに対しどれだけずれているかを示す値である。インバランス割合をIBとするとIB=(Q−Qst)/Qstで表される。図示するように、インバランス割合が増加するほど、即ち実際の燃料噴射量Qがストイキ相当量Qstに対し増加するほど、発生水素量は二次関数的に増加する。よって、1気筒のみリッチ側に20%ずれた場合の方が、全気筒が5%ずつずれた場合よりトータルでの発生水素量が多くなり、触媒前センサ出力Vfはよりリッチ側の値を示すようになる。
トータルとして同等のずれであっても、気筒間に空燃比ばらつきのある場合の方が、全体がずれている場合よりもエミッションが悪化する。例えば後者で、全気筒が5%ずつずれている場合には、例えば主空燃比フィードバック制御で−5%の補正を行えば、全気筒一律に5%ずれを解消することができる。しかし前者で、1気筒のみ20%ずれている場合には、主空燃比フィードバック制御で−5%の補正をしても、#1気筒=15%、#2気筒=−5%、#3気筒=−5%、#4気筒=−5%のずれとなり、トータルではズレが解消しているように見えるが(15+(−5)+(−5)+(−5)=0)、気筒別に見ればズレているのであり、よって気筒単位でエミッションが悪化する。
一方、主空燃比フィードバック制御では、トータルとしての触媒前空燃比を検出してこれをストイキとするよう制御するため、主空燃比フィードバック制御の補正量からは、気筒間空燃比ばらつきが発生していることを検出することができない。つまり気筒間空燃比ばらつきが発生していても、トータルでのズレ量がゼロであれば補正量もゼロとなり、見掛け上はあたかも主空燃比フィードバック制御が問題なく正常に行われているように見えてしまう。
そこで、本実施形態では、気筒間空燃比ばらつきがある場合に全体がずれている場合よりも水素量が多くなり、触媒前センサ出力Vfがリッチ側にずれるという特性を利用して、以下のようにして気筒間空燃比ばらつき異常を検出することとしている。
排気中に水素が含まれている場合、この排気に触媒を作用させることにより、排気中の水素を酸化(燃焼)して浄化することができる。そして、触媒を通過せず水素が浄化されていない排気の空燃比即ち第1の排気空燃比(触媒前空燃比)を第1の空燃比センサ(触媒前センサ17)で検出する一方、触媒を通過し水素が浄化された排気の空燃比即ち第2の排気空燃比(触媒後空燃比)を第2の空燃比センサ(触媒後センサ18)で検出する。第1の排気空燃比検出値は、第2の排気空燃比検出値よりも、水素の影響でリッチ側にずれる。逆に言えば、第2の排気空燃比検出値は、第1の排気空燃比検出値よりも、水素の影響でリーン側にずれる。そこでこのリーン側へのずれ(乖離)状態に基づき、気筒間空燃比ばらつき異常が検出される。
分かり易くいうと、水素浄化後の第2の排気空燃比検出値が真の排気空燃比と言えるものであり、水素浄化前の第1の排気空燃比検出値は、真の排気空燃比に水素分が加わって見掛け上リッチにずれた排気空燃比である。言ってしまえば、第1の空燃比センサが騙されているのである。一部気筒におけるリッチずれ量が多いほど、水素分は二次関数的に多くなる。よって第1の排気空燃比検出値が第2の排気空燃比検出値よりリッチ側に大きくずれているとき、即ち第2の排気空燃比検出値が第1の排気空燃比検出値よりリーン側に大きくずれているとき、気筒間空燃比ばらつき異常が発生しているとみなせるのである。
ところで、気筒間空燃比ばらつき異常が検出された場合、そのばらつき異常の原因となっている気筒(異常気筒)を特定するのが好ましい。異常気筒を特定できれば後の修理(例えばインジェクタの交換等)を迅速、的確に行えるからである。そこで本実施形態では異常気筒を特定する手段が設けられている。この異常気筒特定手段は、気筒間空燃比ばらつき異常が検出されたとき、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量すると共にこのときの第1の排気空燃比検出値に対する第2の排気空燃比検出値のリーン側への乖離状態を検出する。そしてこの乖離状態が、気筒間空燃比ばらつき異常検出時よりも減少した気筒を異常気筒と特定するものである。以下に異常気筒特定の原理を詳しく説明する。
例えば図11(A)に示すように、#1気筒が異常であって#1気筒の燃料噴射量がストイキ相当量に対し40%の割合で多くなっており(即ちインバランス割合が+40%)、他の#2,#3,#4気筒では燃料噴射量がストイキ相当量となっている(即ちインバランス割合が0%)場合を想定する。このとき、主・補助空燃比制御をある程度の時間実行すると、やがて図11(B)に示すように、トータルとしての燃料噴射量がストイキ相当量になるように#1気筒では+30%のインバランス割合、他の#2,#3,#4気筒ではそれぞれ−10%のインバランス割合となる。これでも#1気筒では+30%というように燃料噴射量がストイキ相当量から大きくリッチ側にずれており、トータルで見た場合の発生水素量は多量となる。この結果、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していると検出される。
この図11(B)の状態、即ちばらつき異常検出時の状態から、例えば図11(C)に示すように、#1気筒の燃料噴射量をストイキ相当量の40%だけ強制的に減量する。こうすると#1気筒はー10%のインバランス割合となり、他の#2,#3,#4気筒のインバランス割合と等しくなる。
この状態から、#1気筒の燃料噴射量減量状態を維持しつつ、主・補助空燃比制御をある程度の時間実行すると、やがて図11(D)に示すように、各気筒の燃料噴射量が+10%ずつ補正され、各気筒の燃料噴射量がストイキ相当量になる(即ち各気筒のインバランス割合は0%)。そして発生する水素量は、当然ながら、図11(B)のばらつき異常検出時に比べ非常に少なくなる。このことから、燃料噴射量を強制的に減量したときに発生水素量が少なくなった気筒は異常気筒であると特定することができる。
一方、図11(B)の状態から、例えば図11(E)に示すように、正常な#2気筒において燃料噴射量をストイキ相当量の40%だけ強制的に減量したとする。こうすると各気筒のインバランス割合は#1気筒では変わらず+30%、#2気筒では−50%、#3,#4気筒では変わらず−10%となる。
この状態から、#2気筒の燃料噴射量減量状態を維持しつつ、主・補助空燃比制御をある程度の時間実行すると、やがて図11(F)に示すように、トータルの燃料噴射量がストイキ相当量となるように#1気筒では+40%、#2気筒では−40%、#3,#4気筒では0%となる。特に#1気筒でインバランス割合が10%増え、結果的に発生水素量が図11(B)の状態よりも多くなってしまう。このことから、燃料噴射量を強制的に減量したときに発生水素量が少なくならなかった気筒は異常気筒ではなく、正常気筒であると特定することができる。
このように、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量して主・補助空燃比制御を実行すると、異常気筒の場合にはトータルの水素量がばらつき異常検出時に比べ減少し、正常気筒の場合にはトータルの水素量がばらつき異常検出時に比べあまり変化しないか或いはむしろ増加するという特性の違いがある。そこでこの特性の違いを利用して異常気筒を特定するのである。具体的には、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量して主・補助空燃比制御を実行したとき、第1の排気空燃比検出値に対する第2の排気空燃比検出値のリーン側への乖離状態がばらつき異常検出時に比べ減少した気筒を、異常気筒と特定するのである。
以下、上記の原理に従う気筒間空燃比ばらつき異常検出の各態様について述べる。
まず第1の態様について述べる。図9に示すように、例えば#1気筒のみでインジェクタに異常が発生し、#1気筒の空燃比が他の#2〜#4気筒の空燃比より大きくリッチ側にずれているとする。このとき主空燃比フィードバック制御が実行されているので、全気筒の排ガスが合流した後のトータルの排ガスの空燃比は、図9(A)に示すように、ストイキ近傍に制御されている。即ち、触媒前センサ出力Vfはストイキ相当センサ出力Vreffの近傍となっている。しかしながら、#1気筒の空燃比はストイキより大きくリッチであり、#2〜#4気筒の空燃比はストイキよりリーンであり、全体のバランスとしてストイキ近傍になっているに過ぎない。しかも#1気筒から水素が多量に発生される結果、触媒前センサ17の出力Vfは、真の空燃比よりもリッチ側にずれた空燃比を誤ってストイキとして表示している。
他方、水素を含む排ガスが触媒11を通過すると、水素が浄化されてその影響が取り除かれる。従って、図9(B)に示すように、触媒後センサ18の出力Vrは、真の空燃比、即ちストイキよりリーンの空燃比を表示することとなる。即ち、触媒後センサ出力Vrはストイキ相当センサ出力Vrefrよりリーン側の低い値となる。
別の見方をすると、例えば全体で25という触媒前空燃比検出値のリッチズレを補正するため、主空燃比フィードバック制御で−25のリーン補正を行い、触媒前空燃比検出値のリッチズレを0とする。しかし、25のうちの5は純粋な空燃比ずれではなく水素の影響によるもので、主空燃比フィードバック制御は5だけリーン側に補正しすぎである。よって触媒後空燃比はリーンに5だけずれる結果となる。
よって、この第1の態様では、主空燃比フィードバック制御により触媒前空燃比がストイキに制御されているにも拘わらず、触媒後センサ18によってストイキよりリーンの触媒後空燃比が所定時間以上検出されたとき(即ち、触媒後センサ出力がリーンに張り付いているとき)、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していることを検出する。そのような触媒前後の空燃比の相違は、一部の気筒のインジェクタ等の故障により水素が顕著に多く発生したからとみなすのである。
なお、触媒後センサ18がストイキよりリーンの排気空燃比を検出すると、補助空燃比フィードバック制御によるリッチ補正がなされ、燃料噴射量が全気筒一律に増量される。すると触媒前空燃比検出値のリッチずれはさらに大きくなり、触媒後空燃比はリーンに維持される。こうしてやがては、ばらつき異常の程度に見合った主空燃比補正量及び補助空燃比補正量に収束していく。
なお、触媒11として酸素を吸蔵放出可能な三元触媒を用いた場合、触媒が酸素を吸蔵している状態の方が、水素を酸化する能力を十分発揮できて好ましい。よって、異常検出の際に、予め触媒を酸素吸蔵状態としておいてもよく、具体的には所定時間、触媒前空燃比をストイキよりリーンに制御してもよい。
こうして気筒間空燃比ばらつき異常が発生していることを検出したならば、次に異常気筒を特定するため、主・補助空燃比フィードバック制御中、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に所定量減量すると共に、この減量開始時から所定時間経過後の触媒前センサ17及び触媒後センサ18の出力Vf,Vrを取得する。そして、取得した触媒後センサ18の出力Vrが、気筒間空燃比ばらつき異常検出時の値よりもリッチ側に移動した気筒を異常気筒と特定する。
図9及び図3に示すように、気筒間空燃比ばらつき異常検出時の触媒後センサ18の出力Vrは、所定のリーン判定値VrLより低い最小値付近となる。ここでリーン判定値VrLは、ストイキ相当値Vrefrより低い値で且つ触媒後センサ出力の最小値より高い値に設定されている。そして異常気筒特定時、触媒後センサ18の出力Vrがリーン判定値VrLより大きくなる気筒を異常気筒として特定する。
図12に第1の態様の異常検出ルーチンを示す。当該ルーチンはECU20により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
まずステップS301では、異常検出のための前提条件が成立しているか否かが判断される。この前提条件とは、例えば、エンジンの暖機が終了していること、触媒11が活性温度に達していることなどである。
前提条件が成立していない場合、ステップS310にてリーン継続カウンタ(詳しくは後述)のカウント値Clがクリアされ、ルーチンが終了される。
他方、前提条件が成立している場合、ステップS302において、主空燃比及び補助空燃比フィードバック制御の実行条件が成立しているか否かが判断される。この条件とは、例えば、触媒前センサ17及び触媒後センサ18が活性化していることであり、具体的には、ECU20によって検出される両センサの素子インピーダンスが、センサの最小活性温度に相当する所定値より低くなっていることである。
実行条件が成立していない場合、ステップS310に進む。他方、実行条件が成立している場合、ステップS303に進んで、ストイキを目標空燃比とする主空燃比及び補助空燃比フィードバック制御(ストイキF/B制御)が実行される。
次に、ステップS304において、触媒後センサ18の出力Vrが取得される。そしてステップS305において、この取得された触媒後センサ出力Vrがリーン判定値VrLより低いか否か、即ち触媒後センサ18によって検出された触媒後空燃比がストイキよりリーンであるか否かが判定される。
触媒後センサ出力Vrがリーン判定値VrL以上の場合、ステップS310に進む。他方、触媒後センサ出力Vrがリーン判定値VrLより低い場合、ステップS306において、ECU20に装備されたリーン継続カウンタがカウントアップされる。リーン継続カウンタは、触媒後空燃比の検出値がストイキよりリーンとなっている時間をカウントするものである。
次に、ステップS307において、リーン継続カウンタのカウント値Clが所定値Cls以上に達したか否か、即ち、触媒後空燃比の検出値のリーン継続時間が所定時間以上に達したか否かが判断される。
カウント値Clが所定値Cls以上に達していない場合、ルーチンが終了される。他方、カウント値Clが所定値Cls以上に達している場合には、ステップS308において、気筒間空燃比ばらつき異常が発生したと判定される。なおこの気筒間空燃比ばらつき異常判定と同時に、その事実をユーザに知らせるべくチェックランプ等の警告装置が起動され、また、後の修理等のため気筒間空燃比ばらつき異常に対応した診断コードがECU20に記憶される。この点は後述する第2〜第4の態様及び他の実施形態においても同様である。
この後、ステップS309において異常気筒が特定され、ルーチンが終了される。この異常気筒特定は図13に示すようなサブルーチンによって行われる。
図13に示すサブルーチンはECU20により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。まずステップS311では、ストイキF/B制御実行中の下、#i気筒の燃料噴射量Qが強制的に所定量減量される。ここでiは気筒番号を表し(i=1,2,3,4)、その初期値は1である。例えばストイキ相当量としての基本噴射量QbのX%(例えばX=40)だけ、燃料噴射量Qが強制的に減量され、言い換えれば、基本噴射量Qbの値が、そのX%だけ減量された値Qb(1−X/100)に置き換えられる。
次にステップS312において、#i気筒の燃料噴射量減量開始時から所定時間が経過したか否かが判断される。この所定時間の経過を待つのは、例えば図11(C)の状態から図11(D)の状態に変化するのを待つため、即ち減量開始時の状態からストイキF/B制御により燃料噴射量が補正された状態に変化するのを待つためである。この所定時間の間もストイキF/B制御は継続され、#i気筒に対する燃料噴射量減量も継続される。
所定時間が経過していない場合、ルーチンが終了される。他方、所定時間が経過した場合にはステップS313に進んで触媒後センサ18の出力値Vr(i)が取得される。
次いでステップS314において、気筒番号iが気筒数を表すN(本実施形態では4)に達したか否かが判断される。i=Nでない、即ちi=1,2,3であるときは、ステップS315に進んでiの値を1だけ増加し(i=i+1)、ルーチンを終える。
こうして図示するサブルーチンが繰り返し実行されると、第1気筒から第4気筒まで順番に、燃料噴射量が減量され、所定時間経過後の触媒後センサ出力値Vr(i)が取得される。そして第4気筒の触媒後センサ出力値Vr(4)が取得されると、ステップS314の判定結果がイエスとなり、ステップS316に進む。
ステップS316では、気筒毎の触媒後センサ出力値Vr(i)が順次、所定値と比較される。本実施形態において所定値はリーン判定値VrLとされる。そしてVr(i)>VrLとなっている気筒を検索し、そのVr(i)>VrLとなっている気筒を異常気筒と特定する。この異常気筒特定と同時に、後の修理等のため、その異常気筒の気筒番号がECU20に記憶される。こうしてルーチンが終了される。
次に、第2の態様について述べる。図6〜図8を用いて説明したように、補助空燃比フィードバック制御においては、所定時間毎に、触媒後センサ学習値ΔVrgと補助空燃比補正量Krとが学習ないし更新される。ここで一部気筒のインジェクタの故障等により気筒間空燃比ばらつき異常が発生すると、触媒後センサ出力Vrが継続的にリーンな値となるので、触媒後センサ学習値ΔVrg及び補助空燃比補正量Krは、大きなリーンずれをストイキに戻すような大きな正の値となる。
これを示すのが図14である。図14は、1気筒のみ空燃比ずれを起こしているときの当該1気筒のインバランス割合(%)と触媒後センサ学習値ΔVrgとの関係を調べた試験結果である。インバランス割合はリッチずれのときが正、リーンずれのときが負である。図示するように、インバランス割合がリッチずれ方向に大きくなるほど、触媒後センサ学習値ΔVrgはより大きな値、即ち空燃比をよりリッチ側に補正するような正の値となる。
そこで、この第2の態様では、触媒後センサ学習値ΔVrgが所定のしきい値ΔVrgs以上となったとき、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していることを検出する。或いは代替的に、触媒後センサ学習値ΔVrgに基づいて算出された補助空燃比補正量Krが所定値Krs以上となったとき、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していることを検出する。
ここで図14に示すように、しきい値ΔVrgsに対応するインバランス割合をIBsとする。このインバランス割合IBsは、エミッション等の観点から許容できないほどの大きさを有するインバランス割合の最小値である。図14の菱形の各点は1気筒のみがずれたとき(即ち、インバランス故障のとき)の触媒後センサ学習値ΔVrgの勾配を示すが、全気筒が均等にずれたとき(即ち、バランス故障のとき)には仮想線Zで示すように勾配が遙かに緩やかになる。その理由は、全体がずれたときには主空燃比制御の方で容易に一律に補正できるので、補助空燃比補正量に与える影響は小さいからである。もっとも、全体が大きくずれたときには主空燃比制御の補正量が大きくなるので、前に触れた主空燃比補正量に基づく別の異常検出により、ばらつき異常検出よりも先に、異常が検出されるであろう。
一部気筒がリーンずれすることもあり、この場合には、触媒後センサ学習値ΔVrgの値は、図12に負のインバランス割合領域で示される如くなる。こちらの領域の勾配は正のインバランス割合領域の勾配よりも緩い。ここでリーンずれとは、燃料噴射量が規定量よりも少なくなることであり、ある気筒で大きなリーンずれが起きた場合、当該気筒は通常は失火に陥る。よってリーンずれによるばらつき異常は別の失火検出手段によって先に検出されるであろう。本実施形態のばらつき異常検出はリッチずれ異常に対して特に有利な内容のものである。
図15に第2の態様の異常検出ルーチンを示す。当該ルーチンはECU20により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
まずステップS401では、前記ステップS301同様、異常検出のための前提条件が成立しているか否かが判断される。前提条件が成立していない場合、ステップS410にてフィードバック継続カウンタ(詳しくは後述)のカウント値Cfbがクリアされ、ルーチンが終了される。
他方、前提条件が成立している場合、ステップS402において、前記ステップS302同様、主空燃比及び補助空燃比フィードバック制御の実行条件が成立しているか否かが判断される。実行条件が成立していない場合、ステップS410にてフィードバック継続カウンタのカウント値Cfbがクリアされ、ルーチンが終了される。
他方、実行条件が成立している場合、ステップS403に進んで、前記ステップS303同様、ストイキフィードバック制御が実行される。
次に、ステップS404において、ECU20に装備されたフィードバック継続カウンタがカウントアップされる。フィードバック継続カウンタは、ストイキフィードバック制御の継続時間をカウントするものである。このような時間計測を行う理由は、触媒後センサ学習値ΔVrg及び補助空燃比補正量Krが空燃比ばらつき状態に対応した値に更新、収束するのを待つためである。
次に、ステップS405において、フィードバック継続カウンタのカウント値Cfbが所定値Cfbs以上に達したか否か、即ち、触媒後センサ学習値ΔVrg及び補助空燃比補正量Krが空燃比ばらつき状態に対応した値に更新されるのに十分な時間が経過したか否かが判断される。
カウント値Cfbが所定値Cfbs以上に達していない場合、ルーチンが終了される。他方、カウント値Cfbが所定値Cfbs以上に達している場合には、ステップS406において、その時点での触媒後センサ学習値ΔVrgの値が取得される。
そしてステップS407において、この取得された触媒後センサ学習値ΔVrgが所定のしきい値ΔVrgs以上か否かが判定される。
触媒後センサ学習値ΔVrgがしきい値ΔVrgs以上に達していない場合、ルーチンが終了される。他方、触媒後センサ学習値ΔVrgがしきい値ΔVrgs以上に達している場合には、ステップS408において、気筒間空燃比ばらつき異常が発生したと判定され、ステップS409において異常気筒が特定され、ルーチンが終了される。ステップS409の異常気筒特定は図16に示すようなサブルーチンによって行われる。
なお、ここでは触媒後センサ学習値ΔVrgの所定値との比較によって気筒間空燃比ばらつき異常を検出したが、当然に、補助空燃比補正量Krの所定値との比較によって気筒間空燃比ばらつき異常を検出してもよい。
図16に示す異常気筒特定のためのサブルーチンを説明する。当該サブルーチンはECU20により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
まずステップS411では、前記ステップS311同様、#i気筒の燃料噴射量Qが強制的に所定量減量される。そしてステップS412において、前記ステップS312同様、#i気筒の燃料噴射量減量開始時から所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過していない場合、ルーチンが終了される。他方、所定時間が経過した場合にはステップS413に進んで触媒後センサ学習値ΔVrg(i)が取得される。
次いでステップS414において、前記ステップS314同様、気筒番号iが所定値Nに達したか否かが判断される。i=NでないときはステップS415に進んでiの値を1だけ増加し(i=i+1)、ルーチンを終える。
こうして図示するサブルーチンが繰り返し実行されると、第1気筒から第4気筒まで順番に、燃料噴射量が減量され、所定時間経過後の触媒後センサ学習値ΔVrg(i)が取得される。そして第4気筒の触媒後センサ学習値ΔVrg(4)が取得されると、ステップS414の判定結果がイエスとなり、ステップS416に進む。
ステップS416では、気筒毎の触媒後センサ学習値ΔVrg(i)が順次、所定値と比較される。本実施形態において所定値は、前記しきい値ΔVrgsより小さい正の値ΔVrgsLとされる。そしてΔVrg(i)<ΔVrgsLとなっている気筒を検索し、そのΔVrg(i)<ΔVrgsLとなっている気筒を異常気筒と特定する。この異常気筒特定と同時に、後の修理等のため、その異常気筒の気筒番号がECU20に記憶される。こうしてルーチンが終了される。
次に、第3の態様について述べる。第1の態様のところで説明したように、空燃比ばらつき異常が発生している場合には、水素の影響により、触媒前空燃比がストイキに制御されていても触媒後空燃比はリーンとなる。一方、これを拡張すると、触媒前空燃比を強制的にストイキよりリッチに制御したとしても、触媒後空燃比はリーンとなる場合がある。
そこで、この第3の態様では、図17に示すように、主空燃比フィードバック制御における目標空燃比を、基準値であるストイキよりもリッチ側の値(例えば14.1など)に強制設定し、主空燃比フィードバック制御を強制リッチフィードバック制御とする。そしてその上で、触媒後センサ18が、ストイキよりリーンの排気空燃比を所定時間以上検出したときには、気筒間空燃比ばらつき異常が発生したと判断する。なお、補助空燃比フィードバック制御における目標空燃比は変わらずストイキのままである。
図18に第3の態様の異常検出ルーチンを示す。このルーチンは、図12に示した第1の態様のルーチンとほぼ同様である。異なるのは、ステップS503において、主空燃比フィードバック制御に関して、ストイキフィードバック制御ではなく強制リッチフィードバック制御がなされる点だけである。ステップS509で行われる異常気筒特定のためのサブルーチンも図13に示したものを流用できる。但し、サブルーチン実行中に行われる主空燃比フィードバック制御は強制リッチフィードバック制御とされる。
なお、変形例として、強制リッチフィードバック制御を実行した上で第2の態様の如く補助空燃比制御量を取得し、この値に基づいてばらつき異常検出を行ってもよい。
次に、第4の態様について述べる。前記第1〜第3の態様では、触媒前センサ17によって検出された触媒前空燃比に対する、触媒後センサ18によって検出された触媒後空燃比の、リーン側への乖離状態に基づいて、気筒間空燃比ばらつき異常を検出した。これに対し、この第4の態様では、触媒後センサ18によって検出された触媒後空燃比に代わって、触媒付触媒前センサによって検出された触媒前空燃比が用いられる。
この第4の態様に係る構成を図19に示す。なお図示する部分以外は図1と同様の構成である。触媒11の上流側、特に直前位置の排気通路に、触媒付触媒前センサ30が設置されている。触媒付触媒前センサ30は触媒前センサ17とほぼ同位置に設置されている。触媒付触媒前センサ30は、触媒前センサ17と同じ構成の空燃比センサのセンサ素子に触媒層を設けたものである。本態様では、触媒後センサ18に代わって、触媒付触媒前センサ30が本発明にいう第2の空燃比センサをなす。また、触媒11に代わって、触媒付触媒前センサ30のセンサ素子に配置された触媒層が本発明にいう触媒要素をなす。
触媒付触媒前センサ30の触媒層も、排気中に含まれる水素を酸化、燃焼して浄化する。よって、触媒層によって水素が浄化された後の排気ガスの空燃比が触媒付触媒前センサ30により検出される。
図20に触媒付触媒前センサ30のセンサ素子の断面を示す。センサ素子60は、絶縁層61と、絶縁層61に固着された板状の固体電解質62と、この固体電解質62の表裏面に互いに対向するよう設置された一対の電極63,64とを備える。例えば、絶縁層61はアルミナ等の高熱伝導性セラミックスからなり、固体電解質62は部分安定化ジルコニア製のシートからなる。電極63,64は白金からなる。絶縁層61のうち、内側の電極64に対面する部位には大気室65が形成されており、電極64が大気に晒されるようになっている。絶縁層61にはヒータ66が埋設されている。排気側電極63及び固体電解質62の上に、例えば多孔質セラミックからなる拡散抵抗層68が積層され、拡散抵抗層68の上に遮蔽層69が積層されている。素子雰囲気の排ガスは、拡散抵抗層68の入口面68aから拡散抵抗層68の内部に浸入し、拡散抵抗層68の内部を拡散して排気側電極63に至る。このとき排気側電極63に到達したガスの酸素濃度に応じた限界電流が電極63,64間に流れ、この限界電流に基づきセンサ出力が構築される。
触媒付触媒前センサ30は、拡散抵抗層68の入口面68aに触媒層70を設けたものである。この触媒層70によって排気中の水素が浄化され、水素が除かれたガスが排気側電極63によって検知される。触媒層70は、触媒11と同様、活性点をなす貴金属(Pt等)を含み、水素の他、他の排気中有害成分(NOx、HC、CO)をも浄化可能である。触媒層70はガスの流通を妨げない。この触媒付触媒前センサ30から触媒層70を除いたものが触媒前センサ17の構成である。
さて、図19(A)に示すように、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していると、水素の影響により、触媒付触媒前センサ30の出力Vfcが触媒前センサ17の出力Vfよりも大きくリーン側に乖離する。よってこれら出力差をモニタすることにより気筒間空燃比ばらつき異常を検出することができる。なお、図19(A)は、触媒前センサ出力Vfに基づく主空燃比制御を実行していないときの例を示し、触媒前空燃比はストイキ相当に制御されていない。しかしながら、触媒前センサ出力Vfに基づく主空燃比制御を実行した場合でも両センサの出力は同じように乖離する。
図21に第4の態様の異常検出ルーチンを示す。ステップS601〜S603はそれぞれ前記ステップS301〜303と同様である。ここでストイキフィードバック制御を実行する理由は、空燃比条件を一定とし、検出精度を向上するためである。
次に、ステップS604において触媒前センサ出力Vfが取得され、ステップS605において触媒付触媒前センサ出力Vfcが取得される。
この後、ステップS606において、これらセンサ出力の差ΔVfc=Vfc−Vfが算出され、この差ΔVfcが所定値ΔVfcs以上か否かが判定される。差ΔVfcが所定値ΔVfcs以上でない場合、ルーチンが終了される。他方、差ΔVfcが所定値ΔVfcs以上に達している場合には、ステップS607において、気筒間空燃比ばらつき異常が発生したと判定される。この後ステップS608において異常気筒の特定が行われ、ルーチンが終了される。
異常気筒特定のためにステップS608で実行されるサブルーチンを図22を用いて説明する。当該サブルーチンはECU20により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
まずステップS609では、前記ステップS311同様、#i気筒の燃料噴射量Qが強制的に所定量減量される。そしてステップS610において、前記ステップS312同様、#i気筒の燃料噴射量減量開始時から所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過していない場合、ルーチンが終了される。他方、所定時間が経過した場合にはステップS611に進んで、触媒前センサ出力Vf(i)と触媒付触媒前センサ出力Vfc(i)とがそれぞれ取得される。次にステップS612において、これらセンサ出力の差ΔVfc(i)=Vfc(i)−Vf(i)が算出される。
次いでステップS613において、前記ステップS314同様、気筒番号iが所定値Nに達したか否かが判断される。i=NでないときはステップS614に進んでiの値を1だけ増加し(i=i+1)、ルーチンを終える。
こうして図示するサブルーチンが繰り返し実行されると、第1気筒から第4気筒まで順番に、燃料噴射量が減量され、所定時間経過後のセンサ出力の差ΔVfc(i)が取得される。そして第4気筒のセンサ出力差ΔVfc(4)が取得されると、ステップS613の判定結果がイエスとなり、ステップS615に進む。
ステップS615では、気筒毎のセンサ出力差ΔVfc(i)が順次、所定値と比較される。本実施形態において所定値は、前記所定値ΔVfcsより小さい正の値ΔVfcsLとされる。そしてΔVfc(i)<ΔVfcsLとなっている気筒を検索し、そのΔVfc(i)<ΔVfcsLとなっている気筒を異常気筒と特定する。この異常気筒特定と同時に、後の修理等のため、その異常気筒の気筒番号がECU20に記憶される。こうしてルーチンが終了される。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。この他の実施形態の構成は図1に示した前記実施形態の構成とほぼ同様であり、同一の要素には同一の参照符号を用いる。以下、相違点を中心に説明する。
図23に示すように、この他の実施形態においては、触媒11の上流側、特に直前位置の排気通路に、排気中の水素濃度を検出するための水素濃度センサ40が設置されている。水素濃度センサ40は触媒前センサ17とほぼ同位置に設置されている。
この他の実施形態では、水素濃度センサ40の出力に基づいてECU20により気筒間空燃比ばらつき異常が検出される。即ち、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していると、排気中の水素濃度が高くなるので、このことを利用して気筒間空燃比ばらつき異常が検出される。具体的には、水素濃度センサ40の出力若しくは当該出力に基づいて検出された水素濃度が所定値以上のとき、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していると判断される。或いは、水素濃度センサ40の出力を所定時間積算して得られる出力積算値若しくは当該出力積算値に基づいて算出される積算水素濃度が所定値以上のとき、気筒間空燃比ばらつき異常が発生していると判断される。そして、かかる検出を実行する際には、少なくとも主空燃比フィードバック制御実行中の水素濃度センサ出力を用いるのが好ましい。主空燃比フィードバック制御が実行されている限り、排気中水素濃度は一定範囲内に収まるはずであり、逆にこの排気中水素濃度が所定値以上となっていれば、気筒間空燃比ばらつき異常が発生しているとみなせるからである。勿論、主空燃比フィードバック制御に併せて補助空燃比フィードバック制御を実行するのも好ましい。
また、気筒間空燃比ばらつき異常が検出されたとき、前記同様、気筒毎に、燃料噴射量が強制的に減量されると共にこのときの水素濃度センサ40の出力が取得される。そして当該出力がばらつき異常検出時よりも水素濃度減少側となっている気筒、即ち所定値よりも小さくなっている気筒が、異常気筒として特定される。この異常気筒特定を実行する際には、少なくとも主空燃比フィードバック制御が実行されているのが好ましい。主空燃比フィードバック制御の実行により、異常気筒において、燃料噴射量減量後に気筒間空燃比ばらつき状態が解消され、排気中水素濃度が減少するからである。勿論、主空燃比フィードバック制御に併せて補助空燃比フィードバック制御を実行するのも好ましい。
以上の説明から理解されるように、本発明によれば、機関回転と同期した空燃比変動を検出する必要がないので、空燃比センサに高い応答性が要求されない。よってある程度劣化して応答性が低下したセンサでも十分使用可能である。高速のデータサンプルや処理能力の高いECUも不要である。また外乱に強く、ロバスト性が高く、機関運転条件やセンサ設置位置にも制約がない。このように本発明は非常に実用的であり、しかも高精度な異常検出が可能である。
さらに、異常気筒の特定が可能であるので、後の修理段階で例えば異常気筒のインジェクタを交換するなど必要な整備を迅速、的確に行うことができ、実用性を大幅に向上することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。例えば上述の内燃機関は吸気ポート(吸気通路)噴射式であったが、直噴式エンジンや両噴射方式を兼ね備えたデュアル噴射式エンジンにも、本発明は適用可能である。前記実施形態では触媒前に広域空燃比センサを用い、触媒後にO2センサを用いたが、例えば触媒後に広域空燃比センサを用いたり、触媒前にO2センサを用いてもよい。これら広域空燃比センサ及びO2センサを含め、広く、排気の空燃比を検出するためのセンサを本発明にいう空燃比センサというものとする。前記実施形態では主空燃比制御と補助空燃比制御とで目標空燃比を等しくストイキに設定したが、必ずしもそうする必要はない。両制御の目標空燃比を異ならせることもできる。また例えばエンジンの始動時や暖機時などで主及び補助空燃比制御の目標空燃比をストイキより若干リッチにすることがあるが、このような場合にも本発明は適用可能である。
前記実施形態では4気筒エンジンにおいて、そのうちの1気筒(#1気筒)が残りの3気筒(#2〜#4気筒)に対しリッチずれした例を示したが、リッチずれ気筒数に制限は無い。一部の複数気筒(例えば#1、#2気筒)が残りの気筒(例えば#3、#4気筒)に対しリッチずれしたような場合にも、本発明は適用可能である。例えば#1〜#3気筒が#4気筒に対しリッチずれした場合には、#1〜#3気筒から見れば、#4気筒がリーンずれしていることになるが、この場合にも本発明は適用可能である。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の概略図である。 触媒前センサの出力特性を示すグラフである。 触媒後センサの出力特性を示すグラフである。 空燃比制御ルーチンを示すフローチャートである。 主空燃比補正量の算出マップである。 補助空燃比補正量の設定ルーチンを示すフローチャートである。 触媒後センサ出力差とその積算の様子を示すグラフである。 補助空燃比補正量の算出マップである。 1気筒が他の3気筒よりも空燃比リッチ側にずれている場合を示し、異常検出の第1の態様を説明するための図である。 インバランス割合と発生水素量との関係を示すグラフである。 異常気筒特定の原理を説明するための図である。 異常検出の第1の態様に係るルーチンを示すフローチャートである。 異常検出の第1の態様に係るサブルーチンを示すフローチャートである。 インバランス割合と触媒後センサ学習値との関係を調べた試験結果である。 異常検出の第2の態様に係るルーチンを示すフローチャートである。 異常検出の第2の態様に係るサブルーチンを示すフローチャートである。 異常検出の第3の態様を説明するための図である。 異常検出の第3の態様に係るルーチンを示すフローチャートである。 異常検出の第4の態様を説明するための図である。 触媒付触媒前センサのセンサ素子の断面図である。 異常検出の第4の態様に係るルーチンを示すフローチャートである。 異常検出の第4の態様に係るサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態の要部の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 内燃機関
3 燃焼室
6 排気管
11 触媒
12 インジェクタ
14 排気マニフォールド
17 触媒前センサ
18 触媒後センサ
20 電子制御ユニット(ECU)
30 触媒付触媒前センサ
40 水素濃度センサ

Claims (8)

  1. 多気筒内燃機関の排気通路に配置され、排気中に含まれる少なくとも水素を酸化して浄化する触媒要素と、
    前記触媒要素を通過していない排気の空燃比である第1の排気空燃比を検出する第1の空燃比センサと、
    前記触媒要素を通過した排気の空燃比である第2の排気空燃比を検出する第2の空燃比センサと、
    前記第1の排気空燃比の検出値に対する前記第2の排気空燃比の検出値のリーン側への乖離状態に基づき、気筒間空燃比のばらつき異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によりばらつき異常が検出されたとき、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量すると共にこのときの前記第1の排気空燃比の検出値に対する前記第2の排気空燃比の検出値のリーン側への乖離状態を検出し、当該乖離状態が、前記ばらつき異常検出時よりも減少した気筒を異常気筒と特定する異常気筒特定手段と
    を備えたことを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  2. 前記第1の空燃比センサが前記触媒要素の上流側の排気通路に配置され、
    前記第2の空燃比センサが前記触媒要素の下流側の排気通路に配置され、
    前記第1の排気空燃比の検出値を所定の第1の目標空燃比に一致させるような主空燃比制御及び前記第2の排気空燃比の検出値を所定の第2の目標空燃比に一致させるような補助空燃比制御を実行する空燃比制御手段が備えられる
    ことを特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  3. 前記異常検出手段は、前記空燃比制御手段による制御中、前記第1の目標空燃比よりもリーン側の第2の排気空燃比が所定時間以上検出されたとき、ばらつき異常を検出し、
    前記異常気筒特定手段は、前記空燃比制御手段による制御中、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量したときの第2の排気空燃比の検出値を取得し、当該検出値がばらつき異常検出時に検出された値よりリッチ側である気筒を異常気筒と特定する
    ことを特徴とする請求項2記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  4. 前記空燃比制御手段は、前記第2の空燃比センサの出力に基づき前記補助空燃比制御のための制御量を算出し、
    前記異常検出手段は、前記空燃比制御手段による制御中、前記制御量が、前記第2の排気空燃比をよりリッチ側に補正するような所定値以上の値となったとき、ばらつき異常を検出し、
    前記異常気筒特定手段は、前記空燃比制御手段による制御中、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量したときの前記制御量の値を取得し、当該制御量の値がばらつき異常検出時の値より小さい気筒を異常気筒と特定する
    ことを特徴とする請求項2記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  5. 前記空燃比制御手段は、前記主空燃比制御における前記第1の目標空燃比を基準値よりもリッチ側の値に強制設定し、
    前記異常検出手段は、前記空燃比制御手段による制御中、前記第2の目標空燃比よりもリーン側の第2の排気空燃比が所定時間以上検出されたとき、ばらつき異常を検出し、
    前記異常気筒特定手段は、前記空燃比制御手段による制御中、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量したときの第2の排気空燃比の検出値を取得し、当該検出値がばらつき異常検出時に検出された値よりリッチ側である気筒を異常気筒と特定する
    ことを特徴とする請求項2記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  6. 前記触媒要素は、前記第2の空燃比センサのセンサ素子に配置され、
    前記異常検出手段は、前記第2の排気空燃比の検出値が前記第1の排気空燃比の検出値より所定値以上リーン側であるとき、ばらつき異常を検出し、
    前記異常気筒特定手段は、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量したときの第2の排気空燃比の検出値を取得し、当該検出値がばらつき異常検出時よりも前記第1の排気空燃比の検出値に近づいた気筒を異常気筒と特定する
    ことを特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  7. 前記第1の目標空燃比及び前記第2の目標空燃比が理論空燃比に等しく設定される
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
  8. 多気筒内燃機関の排気通路に配置され、排気中の水素濃度を検出する水素濃度センサと、
    前記水素濃度センサの出力に基づき、気筒間空燃比のばらつき異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によりばらつき異常が検出されたとき、気筒毎に、燃料噴射量を強制的に減量すると共にこのときの前記水素濃度センサの出力を取得し、当該出力がばらつき異常検出時よりも水素濃度減少側となっている気筒を異常気筒と特定する異常気筒特定手段と
    を備えたことを特徴とする多気筒内燃機関の気筒間空燃比ばらつき異常検出装置。
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