JP2009180829A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】構造上の画像形成可能範囲が十分に大きくない場合であっても、画像の欠損による不利益の発生を防止または抑制する。
【解決手段】各LEDヘッド19K〜19C固有の印刷可能範囲を取得し、印刷データに基づく画像が印刷可能範囲内に収まらないと判断された場合に、形成する画像の位置若しくはサイズを印刷可能範囲に合わせて調整する。これにより、構造上の印刷可能範囲を仕様上の最大印刷可能範囲に比べて十分に大きく設計しなくても、画像の欠損による不利益の発生を防止または抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成システムに関する。
画像形成装置では、一般に用紙に対して画像形成を行うことが可能な範囲が用紙のサイズに応じて仕様として定められている。また、画像形成装置は、この仕様上の画像形成可能範囲とは別に、機構的に画像形成可能な範囲を有している。具体的には、例えば電子写真式のレーザプリンタであればレーザの走査範囲、インクジェット式のプリンタであればインクジェットヘッドの走査範囲などにより主走査方向についての構造上の画像形成可能範囲が決定される。仕様上の画像形成可能範囲は、一般に同一機種の製品であれば同一であるのに対し、構造上の画像形成可能範囲は、同一機種であっても部品の組み付け位置のずれ等により、各個体ごとにばらつきができる。この構造上の画像形成可能範囲内に、仕様上の最大画像形成可能範囲が含まれていない場合、用紙上に形成された画像に欠損が生じることになるため、通常は、構造上の画像形成可能範囲が仕様上の最大画像形成可能範囲よりも十分に大きくなるように設計される(例えば特許文献1参照)。
特開平9−90698号公報
しかしながら、構造上の画像形成可能範囲が仕様上の最大画像形成可能範囲よりも十分に大きくなるように装置を設計することは、部品の大型化やコストアップを招いてしまう。逆に、構造上の画像形成可能範囲をできるだけ小さくしようとすると、前述のように画像の欠損が生じる可能性が増え、それを防止するために部品の組み付け工程を高精度に行う等の対策を施すとやはりコストアップを招いてしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、構造上の画像形成可能範囲が十分に大きくない場合であっても、画像の欠損による不利益の発生を防止または抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る画像形成システムは、印刷データに基づく画像を形成する形成手段と、前記形成手段固有の画像形成可能範囲を取得する取得手段と、前記印刷データに基づく画像が前記画像形成可能範囲内に収まるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記画像が前記画像形成可能範囲内に収まらないと判断された場合に、前記画像の位置及びサイズのうち少なくとも一方を前記画像形成可能範囲に合わせて調整する調整手段と、を備える。
第1の発明によれば、形成手段固有の画像形成可能範囲を取得し、印刷データに基づく画像が画像形成可能範囲内に収まらないと判断された場合に、形成する画像の位置若しくはサイズを画像形成可能範囲に合わせて調整する。これにより、構造上の画像形成可能範囲を仕様上の最大画像形成可能範囲に比べて十分に大きく設計しなくても、画像の欠損による不利益の発生を防止または抑制することができる。
第2の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、前記取得手段は、前記形成手段の画像形成可能範囲の測定を行う。
第2の発明によれば、画像形成可能範囲を取得するためには、例えば画像形成装置の製造時に外部の機材で画像形成可能範囲を測定しその結果を装置内のメモリに記憶させておき、範囲の取得時にメモリの情報を参照するような構成も考えられる。このような構成では、例えば環境変化等により画像形成可能範囲が変化した場合には対応できないが、本構成では、画像形成可能範囲を測定する手段を備えているため、画像形成可能範囲が変化した場合にも対応することができる。
第3の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、被記録媒体を担持するか若しくは被記録媒体に転写される画像を担持する担持体を備え、前記取得手段は、前記形成手段により前記担持体上に形成されたマークの位置を測定し、その測定結果から画像形成可能範囲を取得する。
第3の発明によれば、形成手段により担持体上に形成したマークの位置を測定し、その測定結果から画像形成可能範囲を取得する。これにより、既存の構成を利用して、簡易に画像形成可能範囲の測定を行うことができる。
第4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記形成手段は、複数設けられ、各形成手段により互いに画像を重ねて形成可能であり、前記取得手段は、前記複数の形成手段により画像を重ねて形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
第4の発明によれば、複数色を重ねて画像形成を行う際には、複数の形成手段により画像を重ねて形成可能な範囲を画像形成可能範囲として画像の位置やサイズの調整を行うことで、形成手段間の組み付け位置のずれ等のために、形成した画像のうち一部の色が欠けることを防止できる。
第5の発明は、請求項4に記載の画像形成システムにおいて、前記取得手段は、前記複数の形成手段のうち印刷データの画像形成に使用するもののみについて画像を重ねて形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
第5の発明によれば、形成手段の数が多いとそれだけ画像形成可能範囲が小さくなり、画像の調整度合が大きくなる傾向にあるが、実際の画像形成に使用する形成手段のみについての画像形成可能範囲を取得することで、そのような傾向による影響を軽減することができる。
第6の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記形成手段は、複数設けられ、各形成手段により互いに画像を重ねて形成可能であり、前記取得手段は、前記複数の形成手段のうちの一部のみについて画像を形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
第6の発明によれば、複数の形成手段のうち一部のみについて画像を形成可能な範囲を画像形成可能範囲とすることで、画像形成可能範囲が小さくなり、画像の調整度合が大きくなる傾向を抑制することができる。例えば、一般的な文書を印刷する際に、文字として多用されるK色の画像を形成可能な範囲を画像形成可能範囲とすると、文字の欠けを確実に防止することができる。この場合、Y色など他の色の画像は一部に欠けが生じたとしても支障が少ないと考えられる。
第7の発明は、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記調整手段は、前記印刷データに基づく画像のうち前記画像形成可能範囲外の画像を削除する。
第7の発明によれば、複数の形成手段により画像形成を行う場合には、各形成手段ごとに画像を形成可能な範囲がばらつくため、画像形成可能範囲外であっても一部の色については画像形成を行うことが可能な場合がある。その場合、画像形成可能範囲外において一部の色のみの画像を形成すると、見栄えが悪化することがあるが、本構成では画像形成可能範囲外の画像をカットするため、見栄えの悪化を抑制することができる。
第8の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記調整手段は、前記印刷データに基づく画像の一端位置と前記画像形成可能範囲の一端位置とが一致するように画像の位置を調整するか、若しくは前記印刷データに基づく画像の中央位置と前記画像形成可能範囲の中央位置とが一致するように画像の位置を調整する。
第8の発明によれば、画像の位置を調整する際に、画像の右端位置若しくは左端位置、あるいは中央位置を画像形成可能範囲の右端、左端、中央位置と一致させることにより、例えば印刷される画像の一部が欠損するような場合であっても、画像の内容により、ある程度の見栄えを確保することができる。
第9の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記判断手段により前記画像が前記画像形成可能範囲内に収まらないと判断された場合に、前記画像が前記画像形成可能範囲内に収まらない旨を報知する報知手段と、前記調整手段による調整を実行するか否かの選択を入力させる選択手段と、を備える。
第9の発明によれば、印刷データの画像が画像形成可能範囲内に収まらない場合、その旨をユーザに報知し、画像の調整を行うか否かをユーザに選択させることができる。
第10の発明は、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記調整手段は、前記印刷データに基づく画像の全体が前記画像形成可能範囲内に収まるように画像を縮小する。
第10の発明によれば、画像のサイズを調整する際に、印刷データに基づく画像の全体が画像形成可能範囲内に収まるように画像を縮小するため、元の画像が欠けることなく形成され、見栄えを確保することができる。
第11の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記形成手段は、感光体と、一列に並んだ複数のLEDにより前記感光体を露光する露光手段と、を備える。
第11の発明によれば、露光手段としてLEDを用いたものでは画像形成可能範囲を大きく設計することがコストアップや装置の大型化につながり易いため、本発明により大きな効果を得ることができる。
本発明によれば、形成手段固有の画像形成可能範囲を取得し、印刷データに基づく画像が画像形成可能範囲内に収まらないと判断された場合に、形成する画像の位置若しくはサイズを画像形成可能範囲に合わせて調整する。これにより、構造上の画像形成可能範囲を仕様上の最大画像形成可能範囲に比べて十分に大きく設計しなくても、画像の欠損による不利益の発生を防止または抑制することができる。
次に本発明の一実施形態について図1から図10を参照して説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成システムを構成する画像形成装置の一例であるプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。なお、以下の説明においては、図1における左側を前方とする。また、プリンタ1は4色(ブラックK、イエローY、マゼンタM、シアンC)のトナーによりカラー画像を形成するカラープリンタであり、以下、各構成部品を色ごとに区別する場合には、その構成部品の符号末尾に各色を意味するK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を付すものとする。
プリンタ1は、本体ケーシング2を備えており、本体ケーシング2の上面には、開閉可能なカバー2Aが設けられている。本体ケーシング2の底部には、用紙3(被記録媒体の一例)が積載される供給トレイ4が設けられている。供給トレイ4の前端上方には給紙ローラ5が設けられており、この給紙ローラ5の回転に伴って供給トレイ4内の最上位に積載された用紙3がレジストローラ6へ送り出される。レジストローラ6は、用紙3の斜行補正を行った後、その用紙3を画像形成部10のベルトユニット11上へ搬送する。
画像形成部10は、ベルトユニット11、露光部18、プロセス部20、定着部31などを備えている。
ベルトユニット11は、前後一対のベルト支持ローラ12間に、ポリカーボネート等からなる環状のベルト13(担持体の一例)を張架した構成となっている。そして、後側のベルト支持ローラ12が回転駆動されることにより、ベルト13が図示時計周り方向に循環移動し、ベルト13上面の用紙3が後方へ搬送される。また、ベルト13の内側には、後述するプロセス部20の各感光ドラム28とベルト13を挟んで対向する位置にそれぞれ転写ローラ14が設けられている。
さらに、ベルト13の下面に対向して、ベルト13上に形成されるパターンを検出するためのパターン検出センサ15(取得手段の一例)が設けられている。パターン検出センサ15は、例えば、複数のフォトダイオードをベルト13の搬送方向と直交する方向に並べることで構成されている。パターン検出センサ15は、光源よりベルト13に光を当てたときの反射光を個々のフォトダイオードで受光し、受光した光の強度に対応した電気信号を出力する。また、ベルトユニット11の下側には、ベルト13表面に付着したトナーや紙粉等を回収するクリーニング装置17が設けられている。
露光部18は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した4つのLEDユニット18K,18Y,18M,18C(露光手段の一例)を備えている。各LEDユニット18K,18Y,18M,18Cは、図示しない支持手段によりカバー2A下面に支持されており、その下端部にLEDヘッド19K,19Y,19M,19Cを有している。LEDヘッド19K,19Y,19M,19Cは、LEDからなる複数の発光素子が左右方向に一列に並んで配置されたものである。各発光素子は、形成すべき画像データに基づいて発光制御され、各発光素子から出射された光が感光ドラム28の表面に照射され、その表面が露光される。
プロセス部20は、上記4色に対応した4つのプロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20Cを備えている。各プロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20Cは、カートリッジフレーム21と、このカートリッジフレーム21に対し着脱可能に装着される現像カートリッジ22K,22Y,22M,22Cとを備えている。カバー2Aを開放すると、各LEDユニット18K,18Y,18M,18Cがカバー2Aと共に退避して、各プロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20Cは、本体ケーシング2に対して着脱可能になる。なお、本実施形態では、上記LEDユニット18K,18Y,18M,18C、プロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20C及び各転写ローラ14により4組の形成手段が構成される。
各現像カートリッジ22K,22Y,22M,22Cは、現像剤である各色のトナーを収容するトナー収容室23を備え、その下側に供給ローラ24、現像ローラ25、層厚規制ブレード26、アジテータ27等を備えている。トナー収容室23から放出されたトナーは、供給ローラ24の回転により現像ローラ25に供給され、供給ローラ24と現像ローラ25との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ25上に供給されたトナーは、現像ローラ25の回転に伴って、層厚規制ブレード26と現像ローラ25との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ25上に担持される。
カートリッジフレーム21の下部には、表面が正帯電性の感光層によって覆われた感光ドラム28(感光体の一例)と、スコロトロン型の帯電器29とが設けられている。画像形成時には、感光ドラム28が回転駆動され、それに伴って感光ドラム28の表面が帯電器29により一様に正帯電される。そして、その正帯電された部分が露光部18からのレーザ光の高速走査により露光されて、感光ドラム28の表面に用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ25の回転により、現像ローラ25上に担持され正帯電されているトナーが、感光ドラム28に対向して接触するときに、感光ドラム28の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム28の静電潜像が可視像化され、感光ドラム28の表面には露光部分にのみトナーが付着したトナー像が担持される。
その後、各感光ドラム28の表面上に担持されたトナー像は、ベルト13によって搬送される用紙3が、感光ドラム28と転写ローラ14との間の各転写位置を通る間に、転写ローラ14に印加される負極性の転写電圧によって、用紙3に順次転写される。こうしてトナー像が転写された用紙3は、次いで定着器31に搬送される。
定着器31は、熱源を有する加熱ローラ31Aと、用紙3を加熱ローラ31A側へ押圧する加圧ローラ31Bとを備えており、用紙3上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させる。そして、定着器31により熱定着された用紙3は、上方へ搬送され、カバー2Aの上面に排出される。
2.電気的構成
図2は、プリンタ1と、このプリンタ1にネットワークを介して接続されたコンピュータ50との電気的構成を示すブロック図である。
プリンタ1は、同図に示すように、CPU40(判断手段、調整手段の一例)、ROM41、RAM42、NVRAM(不揮発性メモリ)43、ネットワークインターフェイス44を備え、これらに既述の画像形成部10、パターン検出センサ15や、表示部45(報知手段の一例)、操作部46(選択手段の一例)、メインモータ47、カバー開閉センサ48などが接続されている。
ROM41には、後述する印刷・補正制御処理など、このプリンタ1の各種の動作を実行するためのプログラムが記憶されており、CPU40は、ROM41から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM42またはNVRAM43に記憶させながら各部の制御を行う。ネットワークインターフェイス44は、通信回線60を介して外部のコンピュータ50等に接続され、これにより相互のデータ通信が可能となっている。
表示部45は、液晶ディスプレイやランプ等を備え、各種の設定画面や装置の動作状態等を表示することが可能である。操作部46は、複数のボタンを備え、ユーザにより各種の入力操作が可能である。メインモータ47は、既述のレジストローラ6、ベルト支持ローラ12、転写ローラ14、現像ローラ25、感光ドラム28、加熱ローラ31A等を同期させつつ回転させる。カバー開閉センサ48は、カバー2Aの開閉状態を検知し、その検知信号を出力する。
コンピュータ50は、CPU51、ROM52、RAM53、ハードディスク54、キーボードやポインティングデバイスからなる操作部55(選択手段の一例)、液晶ディスプレイ等からなる表示部56(報知手段の一例)、通信回線60に接続されるネットワークインターフェイス57等を備えている。ハードディスク54には、印刷用の画像データを作成するためのアプリケーションソフトやプリンタドライバなどの各種プログラムが記憶されている。
3.印刷・補正制御処理
次にプリンタ1において実行される印刷・補正制御処理の動作について説明する。図3は印刷・補正制御処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザがコンピュータ50上において、操作部55により画像データについての印刷指示を入力すると、CPU51は、プリンタドライバを起動し、表示部56に設定画面を表示する。そこで、ユーザが操作部55により各種の印刷条件を設定すると、CPU51は、印刷対象の画像データを読み込んでPDL(ページ記述言語)等に変換する処理を行う。そして、その変換後のデータに、印刷指令(コマンド)や印刷条件の設定値等を付加した印刷データを生成し、その印刷データをネットワークインターフェイス57を介してプリンタ1に送信する。なお、印刷条件の設定項目としては、例えば、用紙サイズ、印刷画質、印刷部数や、後述するテキストモード、グラフィックモード、写真モードの指定等がある。
プリンタ1のCPU40は、ネットワークインターフェイス44を介して印刷データ(印刷指令)を受信すると、図3に示す印刷・補正制御処理を開始する。同図に示すように、CPU40は、まず受信した印刷データをラスター展開し(S101)、続いて以下に示す基本パラメータ算出処理を実行する(S102)。
(基本パラメータ算出処理)
図4は、範囲に関する語句の定義を説明する図であり、図5は、基本パラメータ算出処理の流れを示すフローチャートである。
プリンタ1では、使用可能な用紙サイズが1種類若しくは複数種類定められており、さらに使用可能な用紙サイズに応じて仕様上の印刷可能範囲(以下、仕様範囲という)が定められている。なお、本実施形態でいう「範囲」とは、主走査方向(幅方向、左右方向)における領域を示している。仕様範囲は、図4に示すように、対応するサイズの用紙幅よりも若干小さい幅寸法を有しかつその用紙3の中央に位置するか、若しくは対応するサイズの用紙3のほぼ全幅が仕様範囲となる。前述の印刷データの1ライン分の画素が仕様範囲に印刷される画像の1ライン分の画素に対応する。
CPU40は、図5に示す基本パラメータ算出処理を開始すると、まず印刷データを調べ、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色について実際に印刷を行う範囲を示す実印刷範囲を求め、さらに全色についての実印刷範囲を求める。具体的には、例えばイエロー色の実印刷範囲を求めるには、印刷データの画像のうちイエロー色を使用する箇所の左端位置(左端の画素位置)と、イエロー色を使用する箇所の右端位置から左端位置までの幅寸法(画素数)とを算出し、それらの値をRAM42に記憶する。また、全色の実印刷範囲を求めるには、印刷データの画像のうち少なくとも一色を使用する箇所の左端位置と、右端位置から左端位置からまでの幅寸法とを算出する。
ここで、感光ドラム28に対する画像の書き込み(露光)を行う各色のLEDヘッド19K,19Y,19M,19Cは、最大の仕様範囲よりも若干大きい程度の幅寸法を有しており、本来は各ヘッド範囲(各発光素子により感光ドラム28に対する書き込み可能な範囲)が仕様範囲を含むように構成されている。しかしながら、図4に示すように、各部品の組み付け位置の誤差やフレームの歪み、あるいはカバー閉鎖時のカバー2Aの姿勢などに起因して、各LEDヘッド19K〜19Cの位置が主走査方向にずれることがある。
そこで、CPU40は、この印刷・補正制御処理を実行する前に、予め各LEDヘッド19K〜19Cの位置の測定を以下の手順で行う。図6は、ヘッド位置測定の際に形成されるマークを示す図である。
CPU40は、まず各LEDヘッド19K〜19Cの左端位置の画素(発光素子)により感光ドラム28を露光し、ベルト13の表面に印刷を行うことで、図6に示すように、各色のマークMを形成する。そして、パターン検出センサ15で各色のマークMを読み取り、各マークMの主走査方向(図6のX軸方向)の位置(Xk,Xy,Xm,Xc)を求め、その値をNVRAM43等に記憶する。即ち、測定した各LEDヘッド19K〜19Cの左端位置(Xk,Xy,Xm,Xc)と、各LEDヘッド19K〜19Cの幅寸法(一定)とからヘッド範囲を求めることができる。
なお、このヘッド位置の測定は、例えば、電源投入直後や、前回の測定から所定時間が経過した場合、あるいはカバー開閉センサ48によりカバー2Aの閉鎖が検知された場合等に行う。また、ヘッド位置の測定は、プリンタ1の製造時に外部の機材で行い、その値をNVRAM43等に記憶させ、印刷可能範囲の取得時に記憶された情報を読み出すように構成しても良い。
さて、CPU40は、図5のS201において、実印刷範囲を求めた後、印刷データに付加された印刷指令においてテキストモードが指定されているかを判断する(S202)。テキストモードが指定されていない場合(S202:No)には、各色のLEDヘッド19K〜19Cのうち印刷データの印刷に使用する色のヘッド範囲が重なる領域を構造上の印刷可能範囲(「形成手段固有の画像形成可能範囲」の一例、以下、単に印刷可能範囲という)としてその左端位置と幅寸法とをRAM43等に記憶する(S203)。即ち、この印刷可能範囲は、使用する各色を重ねて印刷可能な範囲であり、各LEDヘッド19K〜19C固有の値をとる。
例えば、各LEDヘッド19K〜19Cが図4に示すように位置ずれしており、全4色を使用して印刷を行う場合には、最も右寄りのLEDヘッド19Yの左端位置が印刷可能範囲の左端位置となり、最も左寄りのLEDヘッド19Mの右端位置が印刷可能範囲の右端位置となる。また、テキストモードが指定されている場合(S202:Yes)には、文字として主に使用されるK色のLEDヘッド19Kのヘッド範囲を印刷可能範囲とする(S204)。
続いてCPU40は、印刷可能範囲に仕様範囲が含まれるかを判断する(S205)。印刷可能範囲に仕様範囲が含まれる場合(S205:Yes)には、元の印刷データをそのまま印刷しても画像の欠損等が生じないと考えられるため、後述する縮小補正及びシフト補正を不要であると判断する(S206)。具体的には、補正要否を示すフラグの値をオフとして、その後、この基本パラメータ算出処理を抜ける。
印刷可能範囲に仕様範囲が含まれないと判断した場合(S205:No)には、続いて印刷可能範囲に実印刷範囲が含まれるかを判断する(S207)。そして、印刷可能範囲に実印刷範囲が含まれる場合(S207:Yes)には、仕様範囲のうち印刷可能範囲に含まれない範囲の幅寸法が2mm未満になるかを判断する(S208)。仕様範囲のうち印刷可能範囲に含まれない範囲の幅寸法が2mm未満である場合(S208:Yes)には、S206に進み、補正不要と判断する。即ち、印刷可能範囲に仕様範囲が含まれない場合に、元の印刷データに補正を加えずに印刷を行うと、用紙3に対する画像の印刷位置が本来の位置から幅方向にずれて見栄えが悪化する可能性がある。しかし、仕様範囲のうち印刷可能範囲に含まれない範囲の幅寸法が2mm未満であれば、ずれの影響が少ないとみなし、補正不要とする。
また、仕様範囲のうち印刷可能範囲に含まれない領域の幅寸法が2mm以上である場合(S208:No)には、対象範囲として仕様範囲(左端位置と幅寸法の値)をセットする(S209)。ここで、対象範囲とは、後述する縮小補正処理及びシフト量算出処理において縮小率やシフト量を決定する際の基準となる範囲である。
また、S207において、印刷可能範囲に実印刷範囲が含まれないと判断した場合(S207:No)には、印刷指令においてテキストモードが指定されているかを判断する(S210)。そして、テキストモードが指定されていれば(S210:Yes)、対象範囲としてK色の実印刷範囲をセットする(S211)。また、テキストモードが指定されていなければ(S210:No)、対象範囲として全色の実印刷範囲をセットする(S212)。S206,S211,あるいはS212にて、対象範囲をセットした後には、補正必要と判断し(S213)、この基本パラメータ算出処理を抜ける。
CPU40は、図3のS102の基本パラメータ算出処理を抜けた後、補正が不要と判断されている場合(S103:No)には、補正を行わずに後述する印刷処理を実行する(S111)。また、補正が必要と判断されている場合(S103:Yes)には、ユーザに対し補正を実行するか否かの問い合わせを行う(S104)。
具体的には、例えば、印刷データを送信したコンピュータ50に対し、補正が必要である旨(画像に欠損が生じる可能性がある旨、若しくは画像位置がずれる可能性がある旨)を報知するとともに、補正を実行するか否かの選択を促すメッセージ信号をネットワークインターフェイス44を介して送信する。コンピュータ50のCPU51は、そのメッセージ信号を受信すると、表示部56にそのメッセージの内容を表示させる。そして、ユーザが操作部55より補正を実行するか否かの指示を入力すると、その指示内容に対応する信号をネットワークインターフェイス57を介してプリンタ1に送信する。
プリンタ1のCPU40は、メッセージ信号の送信後、コンピュータ50からの応答を待ち、補正を実行しない旨の指示を受信した場合(S105:No)には、S111に進んで、補正を行わずに印刷処理を行う。なお、上記補正実行の問い合わせでは、メッセージの内容をプリンタ1の表示部45に表示させ、補正を実行するか否かの指示をプリンタ1の操作部46から入力するようにしても良い。補正実行の指示を受信した場合(S105:Yes)には、続いて次に示す縮小補正処理を行う(S106)。
(縮小補正処理)
図7は、縮小補正処理の流れを示すフローチャートである。CPU40は、縮小補正処理を開始すると、まず縮小率として、「印刷可能範囲の幅寸法/対象範囲の幅寸法」を算出する(S301)。続いて、算出した縮小率が0.95より小さいかを判断する(S302)。縮小率が0.95より小さくない場合(S302:No)、即ち、印刷可能範囲の幅寸法が対象範囲の幅寸法より大きいときや、両者が等しいか若しくは対象範囲の方が大きいがその差が僅かであるときには、縮小補正を行わずにこの処理を終了する。
また、縮小率が0.95より小さい場合(S302:Yes)には、さらに縮小率が0.80より大きいかを判断する(S303)。縮小率が0.80以下である場合(S303:No)には、何らかの異常が発生したと考えられるため、コンピュータ50にエラーメッセージ信号を送信して表示部56にエラーメッセージを表示させるか、若しくはプリンタ1の表示部45にエラーメッセージを表示させ(S304)、この縮小補正処理を抜ける。
また、縮小率が0.80より大きい場合(S303:Yes)には、コンピュータ50に信号を送信して表示部56に縮小率を表示させるか、若しくはプリンタ1の表示部45に縮小率を表示し、ユーザにその縮小率での縮小補正を実行するか否かの選択を促すメッセージを表示する(S305)。ユーザによりコンピュータ50の操作部55若しくはプリンタ1の操作部46から縮小補正を実行しない旨の指示が入力された場合(S306:No)には、縮小補正を行わずにこの縮小補正処理を抜ける。
また、縮小補正を実行する指示が入力された場合(S306:Yes)には、各色の印刷データの画像をそれぞれ縮小率に基づいて主走査方向、副走査方向ともに縮小する処理を行う(S307)。これにより、対象範囲としてセットされた範囲(仕様範囲若しくは実印刷範囲)の幅寸法が印刷可能範囲の幅寸法と等しくなるような割合で印刷データの画像が縮小される。続いて、対象範囲を示す値(左端位置と幅寸法)を仕様範囲の左端位置を基準として上記縮小率に基づいて縮小した値に修正し(S308)、その後、この縮小補正処理を抜ける。
CPU40は、図3のS106の縮小補正処理を抜けた後、縮小補正処理においてエラーが生じた場合(S107:Yes)には、印刷処理を実行せずにこの印刷・補正制御処理を終了する。また、縮小補正処理においてエラーが生じていない場合(S107:No)には、次に示すシフト量算出処理を行う(S108)。
(シフト量算出処理)
図8は、シフト量算出処理の流れを示すフローチャートであり、図9は、本処理で用いるパラメータの定義を説明する図である。本処理では、印刷される画像の位置を移動する際の移動量であるシフト量を決定する。
CPU40は、図8に示すシフト量算出処理を開始すると、まずシフト量を示すパラメータであるShift値に0をセットする(S401)。続いて、印刷可能範囲と対象範囲とのずれ量XL,XRを算出する(S402)。ここで、図9に示すように、ずれ量XLは、印刷可能範囲の左端位置に対する対象範囲の左端位置のずれ量であり、ずれ量XRは、両範囲の右端位置のずれ量である。なお、シフト量及び各ずれ量XL,XRは、いずれも右方向を正とするベクトル量である。続いて、「XL,XR,(XL+XR)/2」のうちから絶対値が最小のものを選択し、その符号を逆にした値をシフト量とする(S403)。
即ち、例えば、対象範囲として仕様範囲がセットされている場合に、最小値として|XL|が選択された場合は、後述する印刷処理において印刷データの画像が|XL|だけ移動され、印刷データの左端位置が印刷可能範囲の左端位置に一致した状態で印刷される。また、対象範囲として実印刷範囲がセットされている場合に、最小値として|XL|が選択された場合は、実印刷範囲の左端位置の画像が印刷可能範囲の左端位置に一致した状態で印刷される。最小値として|XR|が選択された場合も、同様に、仕様範囲若しくは実印刷範囲の右端位置が印刷可能範囲の右端位置に一致した状態で印刷される。また、最小値として|(XL+XR)/2|が選択された場合には、対象範囲の中央位置と印刷可能範囲の中央位置とが一致するように印刷データの画像が移動される。なお、「XL,XR,(XL+XR)/2」のうちから絶対値が最小のものを選択するため、シフト量は小さく抑えられる。
次にシフト量(画素数)が印刷時に3mm以下の長さになるかを判断する(S404)。シフト量が3mmより大きくなる場合(S404:No)は、シフト量が過剰であるため、コンピュータ50の表示部56にエラーメッセージを表示させるか、若しくはプリンタ1の表示部45にエラーメッセージを表示させ(S405)、この縮小補正処理を抜ける。
また、シフト量が3mm以下である場合(S404:Yes)には、コンピュータ50の表示部56若しくはプリンタ1の表示部45にシフト量を表示させ、ユーザにそのシフト量での画像の移動を実行するか否かの選択を促すメッセージを表示する(S406)。ユーザによりコンピュータ50の操作部55若しくはプリンタ1の操作部46からシフト補正を実行しない旨の指示が入力された場合(S407:No)には、Shift値を0としたままでこのシフト量算出処理を抜ける。また、ユーザによりシフト補正の実行指示が入力された場合(S407:Yes)には、Shift値にシフト量の値をセットし(S408)、その後このシフト量算出処理を抜ける。
CPU40は、図3のS108のシフト量算出処理を抜けた後、シフト量算出処理においてエラーが生じた場合(S109:Yes)には、印刷処理を実行せずにこの印刷・補正制御処理を終了する。また、シフト量算出処理においてエラーが生じていない場合(S109:No)には、次に示す画像カット判定処理を行う(S110)。
(画像カット判定処理)
図10は、画像カット判定処理の流れを示すフローチャートである。前述のように各LEDヘッド19K〜19Cの位置がばらつくために、複数色の印刷を行う場合には印刷可能範囲外の画像であっても一部の色については印刷可能な場合がある。本処理では、印刷可能範囲外に印刷可能な画像がある場合にそれらの画像を削除するか、それとも印刷するかを示すカットフラグの値を各色ごとに決定する。
CPU40は、図10に示すように、印刷指令においてテキストモード若しくはグラフィックモードに設定されている場合(S501:Yes)には、K色のカットフラグをオフとし他の色のカットフラグをオンとする。これにより、後述する印刷処理において、テキスト・グラフィックモードにおいて、文字として使用されることが想定されるK色については印刷可能範囲外の画像を削除しないため、画像が欠損して文字が読めなくなることを防止できる。また、テキスト・グラフィックモードにおいて、図形等に使用されることが想定されるYMCの各色については印刷可能範囲外の画像を削除するため、一部の色のみが印刷されて見栄えが悪化することを防ぐことができる。
また、印刷指令において写真モードが指定されている場合(S501:No、S503:Yes)には、全色のカットフラグをオンとする(S504)。これにより、印刷される写真の左端部または右端部において、一部の色のみが印刷されなくなる事態を防ぐことができる。また、印刷指令において写真モードが指定されてない場合(S503:No)、即ち前述の3つの何れのモードも指定されていない場合には、全色のカットフラグをオフとする(S505)。従って、この場合は、印刷可能範囲外に各LEDヘッド19K〜19Cにより印刷可能な画像がある場合には、それらの画像が印刷される。各色のカットフラグを設定した後は、この画像カット判定処理を抜ける。
CPU40は、図3のS110の画像カット判定処理を抜けた後、印刷処理を実行する(S111)。印刷処理では、各色の印刷データについて、1ラインごとに左端位置から順に各画素データを読み出し、そのデータを順次露光部18の各LEDユニット18K〜18Cに送る。このとき、各LEDヘッド19K〜19C間の位置ずれは、LEDヘッド19K〜19Cに送信するデータの冒頭にずれ量に応じた余白のデータを追加することで吸収する。また、シフト量Shiftの値に0でない値が設定されている場合には、その値に応じて印刷データの読み出し開始位置をずらすことで、画像の印刷位置を移動させる。また、各色について、カットフラグがオンに設定されている場合には、既述のように印刷可能範囲内のみ画像の印刷を行い印刷可能範囲外の画像を削除する。カットフラグがオフに設定されている場合には、印刷可能範囲外に各LEDヘッド19K〜19Cにより印刷可能な画像があれば、それらの画像を印刷する。
4.本実施形態の効果
本実施形態によれば、LEDヘッド19K〜19C固有の印刷可能範囲を取得し、印刷データに基づく画像が印刷可能範囲内に収まらないと判断された場合に、形成する画像の位置若しくはサイズを印刷可能範囲に合わせて調整する。これにより、構造上の印刷可能範囲を仕様上の最大印刷可能範囲に比べて十分に大きく設計しなくても、画像の欠損による不利益の発生を防止または抑制することができる。
また、印刷可能範囲を取得するためには、例えば画像形成装置の製造時に外部の機材で印刷可能範囲を測定しその結果を装置内のメモリに記憶させておき、範囲の取得時にメモリの情報を参照するような構成も考えられる。このような構成では、例えば環境変化等により印刷可能範囲が変化した場合には対応できないが、本構成では、印刷可能範囲を測定する手段を備えているため、印刷可能範囲が変化した場合にも対応することができる。
また、LEDヘッド19K〜19Cによりベルト13上に形成したマークの位置を測定し、その測定結果から印刷可能範囲を取得する。これにより、既存の構成を利用して、簡易に印刷可能範囲の測定を行うことができる。
また、複数色を重ねて画像形成を行う際には、複数のLEDヘッド19K〜19Cにより画像を重ねて形成可能な範囲を印刷可能範囲として画像の位置やサイズの調整を行うことで、LEDヘッド19K〜19C間の組み付け位置のずれ等のために、形成した画像のうち一部の色が欠けることを防止できる。
また、LEDヘッドの数が多いとそれだけ印刷可能範囲が小さくなり、画像の調整度合が大きくなる傾向にあるが、本実施形態では、実際の画像形成に使用するLEDヘッド19K〜19Cのみについての印刷可能範囲を取得することで、そのような傾向による影響を軽減することができる。
また、複数のLEDヘッド19K〜19Cのうち一部のみについて画像を形成可能な範囲を印刷可能範囲とすることで、印刷可能範囲が小さくなり、画像の調整度合が大きくなる傾向を抑制することができる。例えば、一般的な文書を印刷する際に、文字として多用されるK色の画像を形成可能な範囲を印刷可能範囲とすると、文字の欠けを確実に防止することができる。この場合、Y色など他の色の画像は一部に欠けが生じたとしても支障が少ないと考えられる。
また、複数のLEDヘッド19K〜19Cにより画像形成を行う場合には、各LEDヘッド19K〜19Cごとに画像を形成可能な範囲がばらつくため、印刷可能範囲外であっても一部の色については画像形成を行うことが可能な場合がある。その場合、印刷可能範囲外において一部の色のみの画像を形成すると、見栄えが悪化することがあるが、印刷形成可能範囲外の画像をカットすることにより、見栄えの悪化を抑制することができる。
また、画像の位置を調整する際に、画像の右端位置若しくは左端位置、あるいは中央位置を印刷可能範囲の右端、左端、中央位置と一致させることにより、例えば印刷される画像の一部が欠損するような場合であっても、画像の内容により、ある程度の見栄えを確保することができる。
また、印刷データの画像が印刷可能範囲内に収まらない場合、その旨をユーザに報知し、画像の調整を行うか否かをユーザに選択させることができる。
また、画像のサイズを調整する際に、印刷データに基づく画像の全体が印刷可能範囲内に収まるように画像を縮小するため、元の画像が欠けることなく形成され、見栄えを確保することができる。
また、露光手段としてLEDを用いたものでは印刷可能範囲を大きく設計することがコストアップや装置の大型化につながり易いため、本発明により大きな効果を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、本発明を電子写真方式のLEDプリンタに適用した例を示したが、本発明は、例えばレーザプリンタやインクジェットなど、他の画像形成装置にも適用することができる。
(2)上記実施形態では、直接転写方式の画像形成装置を示したが、本発明は、中間転写ベルトや中間転写ドラム等の中間転写体を用いた画像形成装置にも適用することができる。この場合、形成手段の位置ずれ測定の際には中間転写体上にマークを形成し測定するようにしても良い。
(3)上記実施形態では、本発明の画像形成システムが画像形成装置のみで構成されているが、画像形成装置とそれに接続されるコンピュータとから構成することもできる。例えば、コンピュータ側のCPUで画像形成装置のメモリ等に記憶された形成手段の画像形成範囲を取得し、印刷データが画像形成範囲に収まるかを判断し、収まらないと判断された場合に印刷データの画像の調整を行い、その調整後の印刷データを画像形成装置に送信して画像形成を行うように構成することもできる。
(4)ベルト(担持体)上に形成したパターンをパターン検出センサで読み取ることで、ベルトの速度ムラ等に起因する位置ずれの補正や、あるいは印刷濃度の補正等を行っても良い。これにより、部品を共通化できるため、コストを抑えることができる。
(5)上記実施形態では、ソフト的に画像の位置等の調整を行ったが、本発明によれば、例えば、露光手段が有するレンズの向きを変えたり、あるいは形成手段に対する用紙の搬送位置を幅方向にずらすなど、機械的に画像の位置等の調整を行うことも可能である。
本発明の画像形成システムを構成するプリンタの概略構成を示す側断面図 プリンタ及びコンピュータの電気的構成を示すブロック図 印刷・補正制御処理の流れを示すフローチャート 範囲に関する語句の定義を説明する図 基本パラメータ算出処理の流れを示すフローチャート ヘッド位置測定の際に形成されるマークを示す図 縮小補正処理の流れを示すフローチャート シフト量算出処理の流れを示すフローチャート シフト量算出処理で用いるパラメータの定義を説明する図 画像カット判定処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
1…プリンタ(画像形成装置)
3…用紙(被記録媒体)
13…ベルト(担持体)
14…転写ローラ(形成手段)
15…パターン検出センサ(取得手段)
18K,18Y,18M,18C…LEDユニット(露光手段、形成手段)
20K,20Y,20M,20C…プロセスカートリッジ(形成手段)
28…感光ドラム(感光体)
40…CPU(判断手段、調整手段)
45…表示部(報知手段)
46…操作部(選択手段)
50…コンピュータ
55…操作部(選択手段)
56…表示部(報知手段)

Claims (11)

  1. 印刷データに基づく画像を形成する形成手段と、
    前記形成手段固有の画像形成可能範囲を取得する取得手段と、
    前記印刷データに基づく画像が前記画像形成可能範囲内に収まるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記画像が前記画像形成可能範囲内に収まらないと判断された場合に、前記画像の位置及びサイズのうち少なくとも一方を前記画像形成可能範囲に合わせて調整する調整手段と、
    を備える画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記取得手段は、前記形成手段の画像形成可能範囲の測定を行う。
  3. 請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
    被記録媒体を担持するか若しくは被記録媒体に転写される画像を担持する担持体を備え、
    前記取得手段は、前記形成手段により前記担持体上に形成されたマークの位置を測定し、その測定結果から画像形成可能範囲を取得する。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記形成手段は、複数設けられ、各形成手段により互いに画像を重ねて形成可能であり、
    前記取得手段は、前記複数の形成手段により画像を重ねて形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
  5. 請求項4に記載の画像形成システムにおいて、
    前記取得手段は、前記複数の形成手段のうち印刷データの画像形成に使用するもののみについて画像を重ねて形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記形成手段は、複数設けられ、各形成手段により互いに画像を重ねて形成可能であり、
    前記取得手段は、前記複数の形成手段のうちの一部のみについて画像を形成可能な範囲を前記画像形成可能範囲として取得する。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記調整手段は、前記印刷データに基づく画像のうち前記画像形成可能範囲外の画像を削除する。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記調整手段は、前記印刷データに基づく画像の一端位置と前記画像形成可能範囲の一端位置とが一致するように画像の位置を調整するか、若しくは前記印刷データに基づく画像の中央位置と前記画像形成可能範囲の中央位置とが一致するように画像の位置を調整する。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記判断手段により前記画像が前記画像形成可能範囲内に収まらないと判断された場合に、前記画像が前記画像形成可能範囲内に収まらない旨を報知する報知手段と、
    前記調整手段による調整を実行するか否かの選択を入力させる選択手段と、を備える。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記調整手段は、前記印刷データに基づく画像の全体が前記画像形成可能範囲内に収まるように画像を縮小する。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
    前記形成手段は、感光体と、
    一列に並んだ複数のLEDにより前記感光体を露光する露光手段と、を備える。
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