JP2002333744A - 電子写真記録装置 - Google Patents

電子写真記録装置

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JP2002333744A
JP2002333744A JP2001140320A JP2001140320A JP2002333744A JP 2002333744 A JP2002333744 A JP 2002333744A JP 2001140320 A JP2001140320 A JP 2001140320A JP 2001140320 A JP2001140320 A JP 2001140320A JP 2002333744 A JP2002333744 A JP 2002333744A
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Toru Endo
徹 遠藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱定着による用紙の収縮に対して印刷内容を
適正に補正した熱定着記録装置を提供する。 【解決手段】 電子写真プリンタ1のデータ処理コント
ロール部3内に、プリンタエンジン部4における熱定着
の影響による印刷用紙の収縮を補正するための補正値を
設定しておく拡大補正レジスタ11を設け、上位装置2
から送られてくる印刷データを展開処理する際に、拡大
補正レジスタ11内の補正値を掛け合わせて収縮に見合
う分だけ印刷内容を拡大して印刷する。これにより印刷
内容の仕上がり寸法がオペレータの指定通りとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
により用紙上に転写したトナー画像を熱定着器により用
紙に定着して画像を記録する電子写真記録装置に関し、
特に熱定着による用紙の収縮に対応した電子写真記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置として電子写真
プリンタが広く使用されている。一般に電子写真プリン
タは、ホスト装置から受信した印刷データを処理するデ
ータ処理コントローラ部と、データ処理コントロール部
で生成されたビットマップデータを用紙の上に記録する
電子写真プリンタエンジン部とから構成される。このよ
うな電子写真プリンタでは、データ処理コントローラ部
はホスト装置から受信した印刷データを解読し、印刷デ
ータの展開処理を行ってラスタバッファ上にビットマッ
プイメージを生成する。1ページ分のビットマップイメ
ージが生成されると、電子写真プリンタエンジン部へ印
刷起動を行うとともに、エンジンの動作に同期してラス
タバッファの印刷データをエンジン内の露光器へ転送す
る。
【0003】電子写真エンジン部では印刷起動を受け
て、印刷用紙を給紙し、エンジン部内に用紙を吸入す
る。同時にエンジン部内では、感光ドラムを帯電器で帯
電し、データ処理コントローラ部から送られてくる印刷
データに応じて露光器を発光させ、感光ドラム表面に静
電潜像を書き込む。次に静電潜像に現像器でトナーを吸
着させて現像を行い、続いて転写器でトナー像を印刷用
紙上に転写する。印刷用紙上に転写されたトナー像は、
用紙とともに熱定着器で熱と圧力が加えられ、印刷用紙
上に定着され、印刷物として装置外へ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】印刷用紙を構成するパ
ルプなどのセルロース繊維は、吸湿や乾燥によって体積
や長さが変化する。このため電子写真プリンタなどの熱
定着器を持つ装置においては、トナー像を定着するため
に熱定着器で印刷用紙に熱を加えると、印刷用紙を構成
するセルロース繊維が乾燥して収縮する。こうした印刷
用紙の収縮による寸法変化は、その印刷用紙の上に記録
されたトナー画像の寸法変化でもあるので、CAD(co
mputer aided design)出力やDTP(desktop publishi
ng)の版下出力などの寸法精度の要求される出力を行う
場合、その出力を使用する次工程への誤差となって影響
を及ぼす。
【0005】図44は熱定着の影響による印刷用紙の寸
法変化を示す説明図である。図44(a)は熱定着前の
用紙と印刷内容を示し、図44(b)は熱定着後の用紙
と印刷内容を示す。熱定着前にそれぞれの辺の長さが
a、bであったのが、熱定着後にc、dへとΔX、ΔY
の割合で縮小している。また用紙の上に記録された印刷
内容も熱定着前にj、kであったのが、熱定着後にl、
mへとΔX´、ΔY´の割合で縮小している。
【0006】このとき印刷用紙を構成するセルロースの
特性は用紙のどの部分でもほぼ均一であるとみなせるの
で、用紙の収縮率と用紙上に記録された印刷内容の収縮
率は等しくなる。即ち、ΔX=ΔX´、ΔY=ΔY´と
なる。
【0007】一般に印刷用紙として使用される巻取り紙
は、製造方法に起因して目と呼ばれる繊維の向きが一定
方向に揃った状態になっている。これは抄紙機の網に紙
料液を流して紙の層を作って紙を抄く際、繊維の長手方
向が網(巻取り紙)の進行方向に並ぶためである。この
ため用紙の目の方向とそれに直角の方向では、熱定着器
の影響による収縮に差が生じる。このように、熱定着器
による影響は用紙の種類や原料、および製造方法によっ
て異なってくる。
【0008】また複数の給紙手段を持つ装置では、それ
ぞれの給紙手段に大きさや吸湿特性の異なる印刷用紙が
セットされている場合が多く、印刷の都度、オペレータ
が出力先の給紙手段にセットされた用紙に合わせて印刷
データのサイズを補正することは実際上不可能である。
【0009】さらに、両面印刷を行う印刷装置において
は、最初に表面を印刷する場合には定着器の熱により用
紙とともに印刷画像が大きく収縮するが、続けて行う裏
面への印刷の際には、既に用紙が収縮しているので殆ど
寸法変化を伴わない。このため例えば同じ寸法の図形を
両面に印刷した場合、表面と裏面では異なる寸法の図形
が印刷されることになる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願の請求項1に係る発明は、電子写真プロセスによ
り用紙上に転写したトナー画像を熱定着器により用紙に
定着して画像を記録する電子写真記録装置において、熱
定着による用紙の収縮に対応する補正値を設定する設定
手段を設け、前記設定手段により設定された補正値によ
り画像データを補正して画像を記録することを特徴とす
るものである。この構成により、熱定着により用紙が収
縮しても記録された内容はオペレータの指定通りにする
ことができる。
【0011】また本願の請求項2に係る発明は、補正値
を設定する設定手段を、用紙の縦方向と横方向について
それぞれ個別に補正値を設定するものにした。この発明
によれば、用紙の縦と横で収縮率の異なる用紙であって
もオペレータの指定通りに記録を行うことができる。
【0012】また本願の請求項3に係る発明は、用紙を
給紙する給紙部を複数具備し、補正値を設定する設定手
段が複数の給紙部毎にそれぞれ補正値を設定し、選択さ
れた給紙部に対応する補正値により画像データを補正す
るようにしてものである。この発明によれば、複数の給
紙部に様々な用紙をセットしても、オペレータは記録用
紙を選択するだけでどの用紙に対してもオペレータの指
定通りの寸法の記録結果が得られる。
【0013】また本願の請求項4に係る発明は、電子写
真プロセスにより用紙上に転写したトナー画像を熱定着
器により用紙に定着して画像記録を行い、該記録を用紙
の両面に行う電子写真記録装置において、熱定着による
用紙の収縮に対応する補正値を設定する設定手段を設
け、最初に記録を行う用紙面に対して前記設定手段によ
り設定された補正値により画像データを補正して画像を
記録することを特徴とするものである。この発明によれ
ば、両面記録を行う場合に、熱定着器の影響を受ける最
初の記録において画像データを補正して記録を行い、熱
定着器の影響を受けない2回目では画像データを補正し
ないで記録するので、オペレータの指定通りの記録を行
うことができる。
【0014】また本願の請求項5の発明は、電子写真プ
ロセスにより用紙上に転写したトナー画像を熱定着器に
より用紙に定着して画像記録を行い、該記録を用紙の両
面に行う電子写真記録装置において、用紙の両面にそれ
ぞれ対応する補正値を設定する設定手段を設け、記録を
行う用紙面に対して前記設定手段によりそれぞれ設定さ
れた補正値により画像データを補正して画像を記録する
ことを特徴とするものである。この発明によれば、記録
用紙の両面にそれぞれ記録を行う際に、それぞれ別の補
正値により画像データを補正して記録を行うので、熱定
着器により用紙への収縮の影響は記録後の水分吸収によ
る膨張による影響を取り除くことができ、オペレータの
指定通りの寸法の記録結果が得られる。
【0015】また本願の請求項6に係る発明は、電子写
真プロセスにより用紙上に転写したトナー画像を熱定着
器により用紙に定着して画像記録を行い、該記録を用紙
の両面に行う電子写真記録装置において、熱定着による
用紙の収縮に対応する補正値を設定する設定手段を設
け、2回目に記録を行う用紙面に対して前記設定手段に
より設定された補正値により画像データを補正して画像
を記録することを特徴とするものである。この発明によ
れば、2回目の記録の際に画像データを補正して記録を
行うので、送られてくる画像データが記録領域いっぱい
の座標を指定されていても記録領域内で記録を行うこと
ができるとともに、記録用紙の両面に同じ寸法の記録を
行うことができる。
【0016】また本願の請求項7に係る発明は、電子写
真プロセスにより用紙上に転写したトナー画像を熱定着
器により用紙に定着して画像を記録する電子写真記録装
置において、湿度を測定する湿度測定手段と、前記湿度
測定手段の測定結果に基いて熱定着による用紙の収縮に
対応する補正値を設定する設定手段を設け、前記設定手
段により設定された補正値により画像データを補正して
画像を記録することを特徴とするものである。この発明
によれば、オペレータが記録を行う毎に補正値を設定す
ることなしに、熱定着による収縮の影響を除去し、指定
された通りの寸法の記録を行うことができる。
【0017】また本願の請求項8に係る発明は、設定手
段により設定された補正値を微調整する微調整手段を設
けたものである。この発明によれば、熱定着による収縮
の影響を除去できるとともに、より正確に補正を行える
ようになる。
【0018】また本願の請求項9に係る発明は、電子写
真記録装置は上位装置に接続され、該上位装置から前記
微調整手段の微調整値を設定するようにしたものであ
る。この発明によれば、補正値の微調整の設定の操作性
が改善される。
【0019】また本願の請求項10に係る発明は、電子
写真プロセスにより用紙上に転写したトナー画像を熱定
着器により用紙に定着して画像記録を行い、該記録を用
紙の両面に行う電子写真記録装置において、熱定着によ
る用紙の収縮に対応する補正値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出した補正値を設定する設定手段
を設け、最初に記録を行う用紙面に対して前記設定手段
により設定された補正値により画像データを補正して画
像を記録することを特徴とするものである。この発明に
よれば、オペレータが記録を行う毎に補正値を設定する
ことなしに、熱定着による収縮の影響を除去することが
できるとともに、熱定着による用紙の収縮を実際に算出
手段により算出して補正値を設定するので、実際の記録
環境に基いた正確な記録の寸法補正を行うことができ
る。
【0020】また本願の請求項11に係る発明は、熱定
着による用紙の収縮に対応する補正値を算出するための
算出手段は、用紙の縦方向と横方向のそれぞれの補正値
を算出するようにしたものである。この発明によれば、
上記請求項11に係る発明に比較してさらに正確な記録
の寸法補正を行うことができる。
【0021】また本願の請求項12に係る発明は、算出
手段が熱定着の前後における用紙の寸法を検出すること
により補正値を算出し、2回目に記録を行う用紙面に対
して前記設定手段により設定された補正値により画像デ
ータを補正して画像を記録するようにしたものである。
この発明によれば、最初の記録時に補正値を算出し、2
回目の記録時に補正値を適用して画像データを補正する
ようにしたので、両面記録でのそれぞれの面における相
対寸法を同一にすることがリアルタイムでできるように
なる。
【0022】また本願の請求項13に係る発明は、補正
値を算出する算出手段は、用紙の通過を検出する検出セ
ンサであり、2回目以降に記録を行う用紙面に対して前
記設定手段により設定された補正値により画像データを
補正して画像を記録するようにしたものである。この発
明によれば、用紙の通過を検出する検出センサを利用し
て補正値を算出するので、面倒なテスト印刷などをして
補正値を求める必要が無く、簡易な方法で画像データを
補正し、熱定着による収縮の影響を除去することができ
る。
【0023】また本願の請求項14に係る発明は、請求
項13に係る発明の算出手段を単一の検出センサで構成
するものである。この発明によれば、記録の収縮を補正
するための構成をさらに簡易にすることができる。
【0024】また本願の請求項15に係る発明は、電子
写真プロセスにより用紙上に転写したトナー画像を熱定
着器により用紙に定着して画像を記録する電子写真記録
装置において、熱定着の前後における用紙の寸法を検出
することにより熱定着による用紙の収縮に対応する補正
値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出した
補正値を設定する設定手段を設け、2回目以降記録を行
う用紙に対して前記設定手段により設定された補正値に
より画像データを補正して画像を記録することを特徴と
するものである。この発明によれば、算出手段が熱定着
の前後における用紙の寸法を検出することにより補正値
を算出するので、最初の記録時に補正値を算出し、次回
記録時にその補正値を適用するもので、補正値を上位装
置などから設定する必要がなく、また調整作業が不要に
なる。
【0025】また本願の請求項16に係る発明は、予め
用紙長を記憶した用紙長テーブルを有し、熱定着の前後
における用紙の寸法を検出することにより熱定着による
用紙の収縮に対応する補正値を算出する算出手段が用紙
長テーブルを参照して補正値を算出するようにしたもの
である。この発明によれば、最初の記録時に用紙寸法の
検出結果と用紙長テーブルから補正値を求め、次回記録
時にその補正値を適用するもので、用紙寸法検出のため
の手段として汎用品を使用することができ、低コストで
記録の収縮を補正することができる。
【0026】また本願の請求項17に係る発明は、用紙
長テーブルを非定型サイズのテーブルと定型サイズのテ
ーブルを含むようにしたものである。この発明によれ
ば、簡易な構成で、低コストで記録の収縮を補正するこ
とができるだけでなく、さらに定型サイズの用紙に対し
てだけでなく、非定型サイズの用紙に対しても収縮補正
をすることができる。
【0027】また本願の請求項18に係る発明は、熱定
着の前後における用紙の寸法を検出することにより算出
手段が算出した補正値を微調整する微調整手段を設けた
ものである。この発明によれば、用紙の裁断誤差がある
場合でも、補正値を微調整することにより、より正確な
補正値を用紙の収縮補正に適用することができるととも
に、記録用紙の選択の自由度を高めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にしたがって説明する。以下に説明する本発明の各実施
の形態では電子写真記録装置として、電子写真プリンタ
を例にして説明する。本発明の第1の実施の形態は、プ
リンタのデータ処理コントローラ部に、熱定着の影響に
よる用紙の収縮を補正するための補正値を予め設定して
おく手段を設けて、印刷データを展開する際に補正値に
より収縮に見合う拡大を行うことにより指定された通り
の寸法の印刷を行うようにしたものである。図1は本発
明の第1の実施の形態の電子写真プリンタを示すブロッ
ク図、図2は第1の実施の形態が適用される電子写真プ
リンタを示す構成図である。
【0029】図1において、電子写真プリンタ1は、上
位装置2に接続され、印刷データを処理して印刷イメー
ジを生成するデータ処理コントローラ部3と、印刷イメ
ージを用紙上に印刷する電子写真プリンタエンジン部4
とから構成される。上位装置2からの受信データはイン
タフェース処理部5を介して受信バッファ6に一時格納
される。受信バッファ6内の受信データは編集処理部7
により順次取出され、その内容の解読と実行が行われ、
印刷データについては展開処理部8に送られる。
【0030】展開処理部8では編集処理部7から指定さ
れた座標と文字や図形などの印刷内容を受け取り、その
命令に従って印刷イメージを展開処理してビットマップ
イメージを生成する。展開処理部8で生成されたビット
マップイメージは、ラスタバッファRAM9に書込まれ
る。また編集処理部7では、受信データで指定された印
刷用紙サイズの指示などをエンジンインタフェース部1
0を介してプリンタエンジン部4に対して行う。展開処
理部8で1ページ分のビットマップイメージがラスタバ
ッファRAM9に書込まれると、エンジンインタフェー
ス部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起
動指示が行われる。
【0031】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で印刷準備が整う
と、印刷用紙の走行と同期してラスタバッファRAM9
のビットマップイメージが読み出され、エンジンインタ
フェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送られ
る。
【0032】データ処理コントロール部3には拡大補正
レジスタ11がインタフェース処理部5および展開処理
部8に接続されて設けられている。拡大補正レジスタ1
1はRAMで構成され、上位装置2などから任意の値が
設定できる。拡大補正レジスタ11の補正値は他の方法
でも設定可能であり、例えば図示してはいないが、本装
置の操作パネルからも設定可能である。
【0033】図2において、プリンタエンジン部4は画
像形成部21、用紙収納部22、熱定着器23および用
紙搬送路24を具備している。画像形成部21は感光ド
ラム25を有し、その周囲に帯電器26、露光器(LE
Dヘッド)27、現像器28、転写器29およびクリー
ニングローラ38が設けられている。現像器28にはト
ナーを感光ドラム25に付着させるための現像ローラ3
0およびトナーを供給する供給ローラ31が具備されて
いる。
【0034】用紙収納部22には印刷が行われる用紙3
2が繰り出し可能に収納されており、用紙32の繰り出
しを行う繰り出しローラ35が設けられている。定着器
23は加熱ローラ33と加圧ローラ34から構成され、
トナーが転写されてくる用紙32を加熱および加圧して
トナーを用紙32上に定着させる。用紙搬送路24は用
紙収納部22から画像形成部21を通り、さらに定着器
23を通って装置の排出部へ接続され、用紙搬送路24
上には搬送ローラ36および排出ローラ37が設けられ
ている。
【0035】次に第1の実施の形態の動作を説明する。
まず上位装置2からインタフェース処理部5に対して予
め拡大補正レジスタ11に補正値を設定する。補正値
は、印刷を行った際に熱定着器23により用紙が収縮す
るのを見込んで予めその収縮率を求めておき、求めた収
縮率に見合った率で印刷内容を拡大するための値であ
る。上位装置2から印刷指示が出されると、データ処理
コントローラ部3は上位装置2から受信データを受け取
り、受信データはインタフェース部5を介して受信バッ
ファ6に一時格納される。受信バッファ6の受信データ
は編集処理部7により順次取出され、その内容の解読と
実行が行われ、印刷データは次の展開処理部8に送られ
る。
【0036】展開処理部8では、編集処理部7から指定
された座標と文字や図形などの印刷内容を受け取り、そ
の命令にしたがって印刷イメージを展開処理してビット
マップデータを生成する。この座標計算の際、編集処理
部7から指定された展開座標や、文字や図形が持つ描画
座標に対して拡大補正レジスタ11に格納されている値
を掛け合わせて、求めた座標を元にビットマップイメー
ジを生成する。
【0037】図3は第1の実施の形態における拡大補正
動作を示す動作説明図である。図3では説明をわかりや
すくするために印刷内容として四角形を例としている。
図3(a)は拡大する前であり、図3(b)が拡大した
後を示す。四角形の端点の座標は拡大補正する前は図に
示すように、(X0,Y0)(X0,Y1)(X1,Y
1)(X1,Y0)となっている。使用する印刷用紙の
収縮を補正するために例えばα倍に拡大して印刷する場
合、拡大補正レジスタ11にαをセットしておき、展開
処理の際に四角形の各端点にこの拡大補正値αを掛け
て、(αX0,αY0)(αX0,αY1)(αX1,
αY1)(αX1,αY0)の座標を持つ四角形をビッ
トマップイメージとして生成する。なお図3では説明を
わかりやすくするために用紙の左下を原点とした座標変
換の方法を説明しているが、用紙の中央やその他の点を
原点として変換することも可能である。
【0038】補正値αは次のようにして求められる。即
ち、例として熱定着により3%収縮する用紙の場合、1
00mmの長さを持つ線分の画像は印刷終了後は97m
mの長さになる。このため100÷97=1.031が
拡大補正値αの値となる。(100mmに1.031を
掛けた103.1mmが3%収縮すると100mmにな
る。) 展開処理部8で生成されたビットマップイメージはラス
タバッファRAM9に書込まれる。また編集処理部7で
は受信データで指定された印刷用紙サイズの指示などを
エンジンインタフェース部10を介してプリンタエンジ
ン部4に対して行う。展開処理部8で1ページ分のビッ
トマップイメージのラスタバッファRAM9への書き込
みが完了すると、エンジンインタフェース部10を介し
てプリンタエンジン部4に対して印刷起動指示が行われ
る。
【0039】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器23の
過熱などの印刷準備が整うと、印刷用紙の走行と同期し
てラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読
み出され、エンジンインタフェース部10を介してプリ
ンタエンジン部4へ送られる。
【0040】プリンタエンジン部4ではデータ処理コン
トローラ部3からの印刷起動指示を受け、熱定着器23
の過熱などの印刷準備を行う。印刷準備が整うと、用紙
収納部22から用紙32を繰り出しローラ35により繰
り出し、用紙搬送路24へ送り出す。用紙32は用紙搬
送路24上を搬送ローラ36により搬送され、画像形成
部21へ送られる。画像形成部21では感光ドラム25
が回転を開始し、帯電器26により表面を帯電される。
【0041】ラスタバッファRAM9から読み出された
印刷データに基いて露光器27が帯電された感光ドラム
25表面を露光し、これにより静電潜像が形成される。
次に静電潜像の部分に現像器28によりトナーが付着さ
れて現像が行われる。次に現像されたトナー画像が転写
器29により用紙32上に転写される。
【0042】トナー画像が転写された用紙32は用紙搬
送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。定着器
23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、トナーが
用紙32に定着される。このとき予めα倍拡大して描画
されたトナー画像は用紙32とともに収縮し、その結果
上位装置2から指定された画像寸法通りの印刷出力が得
られる。定着が完了した用紙32は排出ローラ37によ
り装置外へ排出された印刷動作を終了する。
【0043】以上説明したように第1の実施の形態にお
いては、熱定着による印刷用紙の収縮に伴う印刷内容の
収縮を補正するための補正値を拡大補正レジスタに格納
しておき、この補正値によりビットマップイメージを拡
大して印刷するようにしたので、印刷用紙の収縮の影響
を除去することができ、上位装置2から指定された通り
の寸法の印刷結果を得ることができる。このためオペレ
ータは、印刷毎のデータサイズ修正を意識することな
く、仕上がり寸法を指定して印刷データを作成すればよ
くなり、作業が容易になるだけでなく、印刷結果の寸法
精度も向上する効果がある。
【0044】なお印刷内容の寸法を補正するための補正
値αの値は、印刷時における熱定着による収縮後に、空
気中の水分を吸収してある程度寸法が膨張するような印
刷用紙を使用する場合には、その膨張分を減じた値を補
正値として使用してもよい。これにより、最終的な印刷
内容の仕上がり寸法をオペレータの指定通りにすること
ができる。
【0045】上記第1の実施の形態ではアウトラインフ
ォントを使用した場合に、各座標点に対して拡大率の値
を掛け合わせることにより印刷内容を拡大することがで
きる。しかしながら本発明はアウトラインフォントを使
用しない場合のビットマップデータについても拡大する
ことができる。図4、図5は拡大の他の例を示す説明図
である。図4(a)は補正する前の画像を示し、図4
(b)は補正した後の画像を示す。
【0046】図4において、この拡大の例では中央を拡
大の基準としている。図4(a)に示すように補正前の
画像が中央基準で見た場合に左端までを50mm、右端
までを50mmとする。この場合、3%用紙が収縮する
とすると、補正後の画像の大きさは、図4(b)に示す
ように中央部を基準として51.55mmとなる。
【0047】このとき、例えば300DPIでの印刷に
おいては、1ドットのピッチは、25.4mm/300
=0.0847mmとなり、中央部から各端部までのド
ット数は、補正前で約590ドット、補正後で約609
ドットとなる。即ち、補正後の画像は画像は19ドット
増やせばよいことになるので、補正前の画像データで3
1ドットおきに1ドット追加することにより拡大画像が
得られる。
【0048】次に本発明の第2の実施の形態を説明す
る。面積の小さい用紙、またはセルロース繊維の短い再
生紙や和紙のようにセルロースの方向性による影響が少
ない用紙では、単一の補正値により拡大補正することが
可能であるが、バージンパルプを多く含む巻取り紙から
裁断された印刷用紙では、長いセルロース繊維の方向が
用紙の巻取り方向に揃っているので、用紙の縦と横の方
向で熱定着による収縮の影響が異なる。したがって単一
の補正値で拡大補正しただけでは印刷後の印刷内容の寸
法が指定通りにならない場合がある。
【0049】第2の実施の形態は以上の点に鑑みてなさ
れたもので、電子写真プリンタのデータ処理コントロー
ラ部内に、プリンタエンジン部における熱定着の影響に
よる印刷用紙の収縮を補正するための拡大補正値を用紙
の縦と横のそれぞれについて予め設定しておき、上位装
置からの印刷データを展開処理する際に、これらの拡大
補正値をそれぞれの座標方向に掛けて収縮に見合う分印
刷内容を拡大して印刷するようにしたものである。
【0050】図6は第2の実施の形態を示すブロック図
である。図6において、電子写真プリンタ1は上位装置
2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプリンタ
エンジン部4から構成され、データ処理コントローラ部
3には、インタフェース処理部5、受信バッファ6、編
集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRAM9お
よびエンジンインタフェース部10が具備され、またX
方向拡大補正レジスタ40およびY方向拡大補正レジス
タ41を備えている。X方向拡大補正レジスタ40およ
びY方向拡大補正レジスタ41はRAMで構成され、上
位装置2などから任意の値が設定可能である。プリンタ
1の図示しない操作パネルからの設定可能である。
【0051】第2の実施の形態のプリンタエンジン部4
の構成は図2に示す第1の実施の形態と同様である。
【0052】次に第2の実施の形態の動作を説明する。
まず図6において、予め上位装置2からインタフェース
処理部5を介してX方向拡大補正レジスタ40とY方向
拡大補正レジスタ41に補正値を設定しておく。補正値
は、熱定着器23による用紙の収縮を見込んでその収縮
率見合った率で印刷内容を拡大するための値で、X方向
拡大補正レジスタ40には用紙のX方向(横方向)につ
いての補正値が設定され、Y方向拡大補正レジスタ41
には用紙のY方向(縦方向)についての補正値が設定さ
れる。
【0053】上位装置2から印刷指示が出されると、デ
ータ処理コントローラ部3は上位装置2から受信データ
を受け取り、受信データはインタフェース部5を介して
受信バッファ6に一時格納される。受信バッファ6の受
信データは編集処理部7により順次取出され、その内容
の解読と実行が行われ、印刷データは次の展開処理部8
に送られる。
【0054】展開処理部8では、編集処理部7から指定
された座標と文字や図形などの印刷内容を受け取り、そ
の命令にしたがって印刷イメージを展開処理してビット
マップデータを生成する。この座標計算の際、編集処理
部7から指定された展開座標や、文字や図形が持つ描画
座標に対してX方向拡大補正レジスタ40とY方向拡大
補正レジスタ41に格納されている値を掛け合わせて、
求めた座標を元にビットマップイメージを生成する。
【0055】図7は第2の実施の形態における拡大補正
動作を示す動作説明図である。図7(a)は拡大する前
であり、図7(b)が拡大した後を示す。四角形の端点
の座標は拡大補正する前は図に示すように、(X0,Y
0)(X0,Y1)(X1,Y1)(X1,Y0)とな
っている。使用する印刷用紙の収縮を補正するために例
えばX方向にα倍に拡大し、Y方向にβ倍拡大して印刷
する場合、X方向拡大補正レジスタ40にαをセット
し、Y方向拡大補正レジスタ41にβをセットしてお
き、展開処理の際に四角形の各端点にこの拡大補正値α
とβを掛けて、(αX0,βY0)(αX0,βY1)
(αX1,βY1)(αX1,βY0)の座標を持つ四
角形をビットマップイメージとして生成する。なお図7
では説明をわかりやすくするために用紙の左下を原点と
した座標変換の方法を説明しているが、用紙の中央やそ
の他の点を原点として変換することも可能である。
【0056】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0057】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、印刷用紙の走行と同期してラ
スタバッファRAM9のビットマップイメージが読み出
され、エンジンインタフェース部10を介してプリンタ
エンジン部4へ送られる。これ以降のプリンタエンジン
部4における印刷動作は上記第1の実施の形態と同様で
ある。
【0058】以上のように第2の実施の形態では、印刷
用紙の収縮を補正するための補正値をX方向とY方向に
それぞれ持たせ、用紙の縦方向と横方向の両方に対して
個別に補正するので、用紙の縦と横で収縮率が異なる用
紙であっても、指定された通りの寸法の印刷結果が得ら
れる。
【0059】次に第3の実施の形態を説明する。印刷用
紙はその製造方法や原材料などによって熱定着による影
響の程度は様々である。また印刷用紙を構成するセルロ
ース繊維に方向性が存在する用紙では、用紙に対して縦
と横の方向では熱定着による収縮の影響の程度が異なる
が、巻取り紙から用紙を裁断する場合、同じ用紙サイズ
であってもセルロース繊維の方向が用紙の長手方向に対
して縦になっているもの(通称縦目)と横になっている
もの(通称横目)が存在する。
【0060】このため第3の実施の形態では、複数の用
紙収納部を有するプリンタ装置において、データ処理コ
ントロール部内に、熱定着の影響による印刷用紙の収縮
を補正するための補正値を複数の用紙収納部毎に予め設
定しておき、印刷データを展開処理する際に、指定され
た用紙収納部に対応する補正値を使って印刷内容を拡大
して印刷するようにしたものである。
【0061】図8は第3の実施の形態を示すブロック
図、図9は第3の実施の形態が適用される電子写真プリ
ンタを示す構成図である。図8において、電子写真プリ
ンタ1は上位装置2に接続されるデータ処理コントロー
ラ部3とプリンタエンジン部4から構成され、データ処
理コントローラ部3には、インタフェース処理部5、受
信バッファ6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバ
ッファRAM9およびエンジンインタフェース部10が
具備され、また複数の給紙部にそれぞれ対応した第1給
紙部拡大補正レジスタ50a、第2給紙部拡大補正レジ
スタ50b、…第n給紙部拡大補正レジスタ50nを備
えている。
【0062】これらの給紙部拡大補正レジスタ50a、
50b、50nは、前記実施の形態と同様にRAMで構
成され、上位装置2または図示しない操作パネルからの
任意の値が設定可能である。またこれらの給紙部拡大補
正レジスタ50a、50b、50nの構成は、第1の実
施の形態と同様の単一の補正値を持つ構成としても、ま
た第2の実施の形態と同様のX方向、Y方向のそれぞれ
に補正値を有する構成としてもよい。
【0063】図9において、第3の実施の形態のプリン
タエンジン部4は、画像形成部21、熱定着器23およ
び用紙搬送路24を具備し、さらに複数の第1給紙部5
1a、第2給紙部51b、第n給紙部51nを具備して
いる。各給紙部51a、51b、51nにはそれぞれ用
紙32を繰り出すための繰り出しローラ52a、52
b、52nが設けられている。
【0064】次に第3の実施の形態の動作を説明する。
まず図8において、予め上位装置2からインタフェース
処理部5を介して、各給紙部51a、51b、51nに
収納された用紙32の収縮率に応じた拡大補正値を、第
1給紙部拡大補正レジスタ50a、第2給紙部拡大補正
レジスタ50b、…第n給紙部拡大補正レジスタ50n
に設定しておく。
【0065】上位装置2から印刷指示が出されると、デ
ータ処理コントローラ部3は上位装置2から受信データ
を受け取り、受信データはインタフェース部5を介して
受信バッファ6に一時格納される。受信バッファ6の受
信データは編集処理部7により順次取出され、その内容
の解読と実行が行われ、印刷データは次の展開処理部8
に送られる。
【0066】展開処理部8では、編集処理部7から指定
された座標と文字や図形などの印刷内容を受け取り、そ
の命令にしたがって印刷イメージを展開処理してビット
マップデータを生成する。この座標計算の際、編集処理
部7から指定された展開座標や、文字や図形が持つ描画
座標に対して、いずれかの給紙部拡大補正レジスタ50
a、50b、50nに格納されている値を掛け合わせ
て、求めた座標を元にビットマップイメージを生成す
る。このとき使用される補正値は、編集処理部7から指
定された給紙部に対応して、第1給紙部拡大補正レジス
タ50a、第2給紙部拡大補正レジスタ50b、…第n
給紙部拡大補正レジスタ50nのいずれかから選択して
使用される。
【0067】補正値による印刷内容の補正は、補正値と
して単一の補正値を持つ場合は、第1の実施の形態のよ
うに行われ、X方向、Y方向のそれぞれに補正値を持つ
場合には、第2の実施の形態で説明したように行われ
る。
【0068】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0069】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により第1給紙部51a、第2給紙部51
b、第n給紙部51nの中から指定の給紙部を選択し、
その給紙部から用紙32を繰り出して搬送路24へ送り
出す。印刷用紙の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる。これ以降のプリンタエンジン部4における印刷動
作は上記第1の実施の形態と同様である。
【0070】以上のように第3の実施の形態では、複数
の給紙部にそれぞれ対応して印刷用紙の収縮を補正する
ための補正値を持たせ、選択した給紙部に対応した補正
値で印刷内容を補正するようにしたので、複数種類の用
紙を備えた装置においても、指定された通りの寸法の印
刷結果が得られる。
【0071】次に第4の実施の形態を説明する。両面印
刷機能を持つ熱定着式電子写真記録装置では、最初に表
面を印刷する場合には定着器の熱により用紙が収縮する
が、続けて行う裏面の印刷の際には既に用紙が収縮して
いるので、殆ど寸法変化を伴わない。したがって同じ図
形を両面に印刷した場合、表面と裏面では図形の大きさ
が異なってしまう。
【0072】第4の実施の形態はこの点に鑑みて為され
たもので、両面印刷機能を有する電子写真プリンタのデ
ータ処理コントローラ部内に、熱定着の影響による印刷
用紙の収縮を補正するための補正値を設定しておき、表
面に印刷を行う場合に補正値により印刷内容を拡大補正
して印刷を行い、裏面に印刷を行う場合は補正しないで
印刷するようにしたものである。また片面のみに印刷を
行う場合は補正値により拡大補正するようにしたもので
ある。
【0073】図10は第4の実施の形態を示すブロック
図、図11は第4の実施の形態が適用される電子写真プ
リンタを示す構成図である。図10において、電子写真
プリンタ1は上位装置2に接続されるデータ処理コント
ローラ部3とプリンタエンジン部4から構成され、デー
タ処理コントローラ部3には、第1の実施の形態と同様
に、インタフェース処理部5、受信バッファ6、編集処
理部7、展開処理部8、ラスタバッファRAM9、エン
ジンインタフェース部10および拡大補正レジスタ11
が具備されている。またプリンタエンジン部4には用紙
反転機構60が設けられている。
【0074】図11において、第4の実施の形態のプリ
ンタエンジン部4は、画像形成部21、給紙部22、熱
定着器23および用紙搬送路24を具備し、さらに用紙
反転機構60を具備している。用紙反転機構60は用紙
搬送路24に定着器23の下流と画像形成部21の上流
の2箇所で接続され、2箇所の搬送ローラ61、62と
排出ローラ63を具備している。
【0075】排出ローラ63は正逆両方向の回転動作を
行い、正転動作では印刷された用紙をプリンタエンジン
部4の外へ排出し、逆転動作では用紙反転機構60内へ
用紙を取り込む方向へ搬送する。表面の印刷が終了して
用紙の後端が熱定着器23を通過した状態で、しかも排
出ローラ63が用紙を挟持しているときに、排出ローラ
63を逆転動作させることにより、用紙を反転機構60
内へ取り込む。取り込んだ用紙は搬送ローラ61、62
により反転した状態で用紙搬送路24へ再び送り込む。
【0076】次に第4の実施の形態の動作をさらに図1
2のフローチャートにしたがって説明する。図12は第
4の実施の形態の動作を示すフローチャートである。図
10において、まず予め上位装置2からインタフェース
処理部5を介して、給紙部22に収納された用紙32の
収縮率に応じた拡大補正値を、拡大補正レジスタ11に
設定しておく。両面印刷の表面印刷のとき、もしくは片
面印刷のとき、上位装置2からの受信データはインタフ
ェース部5を介して受信バッファ6に一時格納される。
受信バッファ6の受信データは編集処理部7により順次
取出され、その内容の解読と実行が行われ、印刷データ
は次の展開処理部8に送られる。
【0077】展開処理部8では、編集処理部7から指定
された座標と文字や図形などの印刷内容を受け取り、そ
の命令にしたがって印刷イメージを展開処理してビット
マップデータを生成する。この座標計算の際、編集処理
部7から指定された展開座標や、文字や図形が持つ描画
座標に対して、拡大補正レジスタ11に格納されている
値を掛け合わせて、求めた座標を元にビットマップイメ
ージを生成する(ステップ41)。
【0078】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる(ステップ42)。
【0079】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
搬送路24へ送り出す。印刷用紙32の走行と同期して
ラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読み
出され、エンジンインタフェース部10を介してプリン
タエンジン部4へ送られる。
【0080】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32の表面に転写される。トナー画像が転写された用紙
32は用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送ら
れる。定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えら
れ、トナーが用紙32の表面に定着される。このとき予
め拡大して描画されたトナー画像は用紙32とともに収
縮し、その結果上位装置2から指定された画像寸法通り
の印刷出力が得られる。
【0081】片面印刷の場合は、定着が完了した用紙3
2は用紙反転機構60内の排出ローラ63により装置外
へ排出された印刷動作を終了する。また両面印刷の場合
は引き続いて裏面の印刷が行われる(ステップ43)。
両面印刷の裏面の印刷データであるかどうかの判断は、
上位装置2からの受信データによって編集処理部7が行
い、展開処理部8とプリンタエンジン部4に対して指示
が伝えられる。
【0082】両面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は用紙反転機構60内の排出ローラ63により一定距離
搬送された後、排出ローラ63が用紙32を挟持した状
態で搬送を停止される。ここで排出ローラ63が逆回転
される。これにより用紙32は用紙反転機構60内の搬
送ローラ61方向へ搬送され、このとき搬送ローラ6
1、62は排出ローラ63と同方向に回転駆動されてお
り、用紙32は両搬送ローラ61、62により矢印方向
に搬送されて用紙搬送路24へ送り出される。これによ
り用紙32は再び用紙搬送路24を搬送されるが、画像
形成部21を走行する際、裏面を感光ドラム25側にし
て走行する。
【0083】裏面印刷の場合には、表面印刷の際に用紙
32は既に収縮しているので印刷内容を拡大補正する必
要がない。したがって展開処理部8で裏面用のデータの
処理を行う際、補正値の掛け合わせは行わず、編集処理
部7から指定された展開座標や文字、図形が持つ描画座
標に従って展開を行い、ビットマップイメージを生成す
る(ステップ44)。
【0084】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0085】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で裏面の印刷準備
が整うと、データ処理コントローラ部3からの指示によ
り印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる(ステップ45)。
【0086】画像形成部21では、ラスタバッファRA
M9から読み出された印刷データに基いて露光器27が
帯電された感光ドラム25表面を露光し、これにより静
電潜像が形成される。次に静電潜像の部分に現像器28
によりトナーが付着されて現像が行われる。次に現像さ
れたトナー画像が転写器29により用紙32の裏面に転
写される。トナー画像が転写された用紙32は定着器2
3でトナー画像が定着され、定着が終了すると用紙反転
機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出された
印刷動作を終了する。
【0087】以上のように第4の実施の形態では、両面
印刷機能を有する装置において、熱定着の影響により用
紙が収縮する表面印刷の際に印刷内容を拡大補正し、用
紙が収縮しない裏面印刷の際には印刷内容を補正しない
ようにしたので、表面の印刷内容と裏面の印刷内容の寸
法が同じで、しかもオペレータの指定通りの寸法の印刷
結果が得られる。
【0088】次に第5の実施の形態を説明する。両面印
刷機能を有する装置において、熱定着の影響のよる用紙
の収縮に対しては前記第4の実施の形態により表面と裏
面とで寸法が同じで指定通りに印刷することが可能であ
る。しかしながら印刷用紙によっては、熱定着により収
縮した後、空気中の水分を吸収してある程度寸法が膨張
するものがある。こうした用紙を使用する場合、拡大補
正を行う表面を印刷する場合に水分の吸収による膨張分
を減じた値を補正値として使用することにより、最終的
な印刷内容の仕上がり寸法をオペレータの指定通りにす
ることができるが、裏面への印刷に対しては補正をして
いないので、水分吸収による膨張により裏面の印刷内容
が伸びることになる。
【0089】第5の実施の形態は上記の点に鑑みてなさ
れたもので、両面印刷機能を有する電子写真プリンタの
データ処理コントローラ部内に、熱定着の影響による印
刷用紙の収縮と水分吸収による用紙の膨張とを補正する
ための第1の補正値と、水分の吸収による裏面印刷への
影響を補正するための第2の補正値とを設定しておき、
表面に印刷を行う場合に第1の補正値により印刷内容を
拡大補正して印刷を行い、裏面に印刷を行う場合は第2
の補正値により縮小補正して印刷するようにしたもので
ある。
【0090】図13は第5の実施の形態を示すブロック
図である。図13において、電子写真プリンタ1は上位
装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプリ
ンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロー
ラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10および表面拡大補
正レジスタ70、裏面縮小補正レジスタ71が具備され
ている。表面拡大補正レジスタ70、裏面縮小補正レジ
スタ71はRAMで構成され、表面拡大補正レジスタ7
0には熱定着の影響による印刷用紙の収縮と水分吸収に
よる用紙の膨張とを補正するための補正値が格納され、
裏面縮小補正レジスタ71には水分の吸収による裏面印
刷への影響を補正するための補正値が格納されており、
それらの設定は上位装置2からも図示しない操作パネル
からも可能である。
【0091】またプリンタエンジン部4には用紙反転機
構60が設けられている。プリンタエンジン部4の構成
は前記第4の実施の形態と同様である。
【0092】次に第5の実施の形態の動作をさらに図1
4のフローチャートにしたがって説明する。図14は第
5の実施の形態の動作を示すフローチャートである。な
お説明にあたっては図11を流用する。図13におい
て、まず予め上位装置2からインタフェース処理部5を
介して、給紙部22に収納された用紙32の収縮率と水
分吸収による用紙の膨張率とに応じた拡大補正値を表面
拡大補正レジスタ70に設定し、また水分吸収による用
紙の膨張率に応じた縮小補正値を裏面縮小補正レジスタ
71に設定しておく。両面印刷の表面印刷のとき、もし
くは片面印刷のとき、上位装置2からの受信データはイ
ンタフェース部5を介して受信バッファ6に一時格納さ
れる。受信バッファ6の受信データは編集処理部7によ
り順次取出され、その内容の解読と実行が行われ、印刷
データは次の展開処理部8に送られる。
【0093】展開処理部8では、編集処理部7から指定
された座標と文字や図形などの印刷内容を受け取り、そ
の命令にしたがって印刷イメージを展開処理してビット
マップデータを生成する。この座標計算の際、編集処理
部7から指定された展開座標や、文字や図形が持つ描画
座標に対して、表面拡大補正レジスタ70に格納されて
いる値を掛け合わせて、求めた座標を元にビットマップ
イメージを生成する(ステップ51)。
【0094】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる(ステップ52)。
【0095】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
搬送路24へ送り出す。印刷用紙32の走行と同期して
ラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読み
出され、エンジンインタフェース部10を介してプリン
タエンジン部4へ送られる。
【0096】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32の表面に転写される。トナー画像が転写された用紙
32は用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送ら
れる。定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えら
れ、トナーが用紙32の表面に定着される。このとき予
め拡大して描画されたトナー画像は用紙32とともに収
縮し、その結果上位装置2から指定された画像寸法通り
の印刷出力が得られる。
【0097】片面印刷の場合は、定着が完了した用紙3
2は用紙反転機構60内の排出ローラ63により装置外
へ排出された印刷動作を終了する。また両面印刷の場合
は引き続いて裏面の印刷が行われる(ステップ53)。
両面印刷の裏面の印刷データであるかどうかの判断は、
上位装置2からの受信データによって編集処理部7が行
い、展開処理部8とプリンタエンジン部4に対して指示
が伝えられる。
【0098】両面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は用紙反転機構60内で反転されて再び用紙搬送路24
を搬送される。画像形成部21を走行する際、用紙32
は裏面を感光ドラム25側にして走行する。
【0099】裏面印刷の場合、展開処理部8で印刷イメ
ージを展開処理してビットマップイメージを生成する座
標計算の際、編集処理部7から指定された展開座標や文
字、図形が持つ描画座標に対して裏面縮小補正レジスタ
71の補正値を掛け合わせて、求められた座標を元にビ
ットマップイメージを生成する(ステップ54)。
【0100】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で裏面
の1ページ分のビットマップイメージのラスタバッファ
RAM9への書き込みが完了すると、エンジンインタフ
ェース部10を介してプリンタエンジン部4に対して印
刷起動指示が行われる。
【0101】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で裏面の印刷準備
が整うと、データ処理コントローラ部3からの指示によ
り印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる(ステップ55)。
【0102】画像形成部21では、ラスタバッファRA
M9から読み出された印刷データに基いて露光器27が
帯電された感光ドラム25表面を露光し、これにより静
電潜像が形成される。次に静電潜像の部分に現像器28
によりトナーが付着されて現像が行われる。次に現像さ
れたトナー画像が転写器29により用紙32の裏面に転
写される。トナー画像が転写された用紙32は定着器2
3でトナー画像が定着され、定着が終了すると用紙反転
機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出された
印刷動作を終了する。
【0103】以上のように第5の実施の形態では、両面
印刷機能を有する装置において、熱定着の影響による用
紙の収縮と水分吸収による用紙の膨張とを加味して表面
印刷の際に印刷内容を拡大補正し、また水分吸収による
用紙の膨張を加味して裏面印刷の際に印刷内容を縮小補
正するようにしたので、熱定着による影響と水分吸収に
よる影響の両方を除去することができ、表面の印刷内容
と裏面の印刷内容の寸法が同じで、しかもオペレータの
指定通りの寸法の印刷結果が得られる。
【0104】次に第6の実施の形態を説明する。熱定着
の影響により用紙が収縮するのを見込んで印刷内容を拡
大補正する方法においては、上位装置から受信した印刷
データがプリンタエンジン部で印刷可能な領域いっぱい
の座標を指定していた場合、拡大補正により印刷可能な
領域をはみ出した部分は印刷されないという問題が発生
する。これを回避するためには、プリンタエンジン部で
印刷可能な領域より狭い範囲を上位装置で座標指定でき
るように制限をしなければならない。しかしながら例え
ば両面印刷により小冊子などを直接印刷する場合など、
仕上がり寸法精度はそれほど重要でなく、寧ろ両面が同
じ倍率で印刷され、しかも印刷可能な範囲いっぱいに利
用できる方が望ましい。
【0105】第6の実施の形態はこの点に鑑みてなされ
たもので、両面印刷機能を有する電子写真プリンタのデ
ータ処理コントロール部内に、裏面印刷を行う際に、熱
定着により収縮した表面と同じサイズに縮小補正して印
刷するための補正値を設定し、印刷用紙の表面に印刷す
る場合は上位装置からの印刷データをそのまま展開処理
し、裏面に印刷する場合に縮小補正値を掛け合わせて表
面の縮小に見合う分だけ縮小して印刷するようにしたも
のである。
【0106】図15は第6の実施の形態を示すブロック
図である。図15において、電子写真プリンタ1は上位
装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプリ
ンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロー
ラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10および裏面縮小補
正レジスタ80が具備されている。裏面縮小補正レジス
タ80はRAMで構成され、熱定着の影響による印刷用
紙の収縮率に対応する補正値が格納されており、それら
の設定は上位装置2からも図示しない操作パネルからも
可能である。
【0107】またプリンタエンジン部4には用紙反転機
構60が設けられている。プリンタエンジン部4の構成
は前記第4の実施の形態と同様である。
【0108】次に第6の実施の形態の動作をさらに図1
6のフローチャートにしたがって説明する。図16は第
6の実施の形態の動作を示すフローチャートである。な
お説明にあたっては図11を流用する。図15におい
て、まず予め上位装置2からインタフェース処理部5を
介して、熱定着による用紙32の収縮率に応じた縮小補
正値を裏面縮小補正レジスタ80に設定しておく。両面
印刷の表面印刷のとき、もしくは片面印刷のとき、上位
装置2からの受信データはインタフェース部5を介して
受信バッファ6に一時格納される。
【0109】受信バッファ6の受信データは編集処理部
7により順次取出され、その内容の解読と実行が行わ
れ、印刷データは次の展開処理部8に送られる。展開処
理部8では、編集処理部7から指定された座標と文字や
図形などの印刷内容を受け取り、その命令にしたがって
印刷イメージを展開処理してビットマップデータを生成
する(ステップ61)。
【0110】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる(ステップ62)。
【0111】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
搬送路24へ送り出す。印刷用紙32の走行と同期して
ラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読み
出され、エンジンインタフェース部10を介してプリン
タエンジン部4へ送られる。
【0112】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32の表面に転写される。トナー画像が転写された用紙
32は用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送ら
れる。定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えら
れ、トナーが用紙32の表面に定着される。このときト
ナー画像は用紙32とともに収縮し、その結果上位装置
2から指定された画像寸法よりも小さい印刷出力が得ら
れ、印刷データが印刷可能な領域いっぱいの座標を指定
していた場合でも印刷データの全部を印刷可能である。
【0113】片面印刷の場合は、定着が完了した用紙3
2は用紙反転機構60内の排出ローラ63により装置外
へ排出された印刷動作を終了する。また両面印刷の場合
は引き続いて裏面の印刷が行われる(ステップ63)。
両面印刷の裏面の印刷データであるかどうかの判断は、
上位装置2からの受信データによって編集処理部7が行
い、展開処理部8とプリンタエンジン部4に対して指示
が伝えられる。
【0114】両面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は用紙反転機構60内で反転されて再び用紙搬送路24
を搬送される。画像形成部21を走行する際、用紙32
は裏面を感光ドラム25側にして走行する。
【0115】裏面印刷の場合、展開処理部8で印刷イメ
ージを展開処理してビットマップイメージを生成する座
標計算の際、編集処理部7から指定された展開座標や文
字、図形が持つ描画座標に対して裏面縮小補正レジスタ
80の補正値を掛け合わせて、求められた座標を元にビ
ットマップイメージを生成する(ステップ64)。
【0116】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で裏面
の1ページ分のビットマップイメージのラスタバッファ
RAM9への書き込みが完了すると、エンジンインタフ
ェース部10を介してプリンタエンジン部4に対して印
刷起動指示が行われる。
【0117】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で裏面の印刷準備
が整うと、データ処理コントローラ部3からの指示によ
り印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる(ステップ65)。
【0118】画像形成部21では、ラスタバッファRA
M9から読み出された印刷データに基いて露光器27が
帯電された感光ドラム25表面を露光し、これにより静
電潜像が形成される。次に静電潜像の部分に現像器28
によりトナーが付着されて現像が行われる。次に現像さ
れたトナー画像が転写器29により用紙32の裏面に転
写される。トナー画像が転写された用紙32は定着器2
3でトナー画像が定着され、定着が終了すると用紙反転
機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出された
印刷動作を終了する。
【0119】以上のように第6の実施の形態では、両面
印刷機能を有する装置において、熱定着の影響による用
紙の収縮に合わせた補正値を設定しておき、両面印刷に
おける裏面印刷の場合にこの補正値により印刷内容を縮
小補正するようにしたので、印刷可能領域いっぱいの座
標を指定して印刷データを作成しても、画像の一部が失
われることなく、両面印刷物における表面と裏面の画像
倍率を等しくすることができる。
【0120】次に第7の実施の形態を説明する。上記各
実施の形態においては、補正値を予め設定しておかなけ
ればならない。これはオペレータにとっては負担を強い
るものである。第7の実施の形態はこの点に鑑みてなさ
れたものである。熱定着による用紙の収縮の要因は、用
紙の含水分量が熱定着により奪われることにあるが、用
紙の含有水分量は用紙が置かれている環境の湿度条件に
大きく影響を受ける。このため第7の実施の形態は、電
子写真プリンタに湿度センサを設け、湿度センサの出力
を利用して補正値を設定するようにしたものである。
【0121】図17は第7の実施の形態を示すブロック
図である。図17において、電子写真プリンタ1は上位
装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプリ
ンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロー
ラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10および拡大補正レ
ジスタ90が具備されている。拡大補正レジスタ90は
RAMで構成され、熱定着の影響による印刷用紙の収縮
に対して拡大補正するための補正値が格納される。
【0122】データ処理コントローラ部3にはまた、湿
度センサ91およびセンサ出力変換部92が設けられて
いる。湿度センサ91はプリンタ1内の湿度を検出する
もので、その出力はセンサ出力変換部92へ送られる。
センサ出力変換部92は拡大補正レジスタ90へ接続さ
れる。またプリンタエンジン部4の構成は図2に示す前
記第1の実施の形態の構成と同様である。
【0123】図18はセンサ出力変換部を示すブロック
図である。図18において、センサ出力変換部92は、
インピーダンス/電圧(Z/V)変換部93、増幅器9
4およびアナログ/ディジタル(A/D)コンバータ9
5から構成され、A/Dコンバータ95は基準電圧96
に接続されている。湿度センサ91はZ/V変換部93
に接続され、A/Dコンバータ95が拡大補正レジスタ
90に接続されている。
【0124】次に第7の実施の形態の動作を説明する。
説明に際して図2を流用する。印刷に先立ち湿度センサ
91で湿度をインピーダンス変化としてとらえ、Z/V
変換部93でインピーダンスを電圧に変換し、増幅器9
4で増幅とダイナミックレンジの調整を行い、A/Dコ
ンバータ95でディジタルデータに変換し、拡大補正値
として拡大補正レジスタ90に格納しておく。拡大補正
値は、予め実験で求められた図19に示す湿度と熱定着
による収縮率との関係に基づいて求められるようになっ
ており、各湿度に対する収縮率から拡大補正値が求めら
れる。
【0125】湿度センサ91の特性は図20のように湿
度の変化に対してインピーダンスの変化として現れる。
インピーダンスの値は湿度センサの種類によって異な
り、一般的に抵抗成分が変化するものや容量成分が変化
するものが使用されるため、その種類に応じた変換をZ
/V変換部93で行う。また湿度センサ91は相対湿度
測定のため温度補償回路を内蔵するものでもよい。
【0126】印刷の際、上位装置2からの受信データは
インタフェース部5を介して受信バッファ6に一時格納
される。受信バッファ6の受信データは編集処理部7に
より順次取出され、その内容の解読と実行が行われ、印
刷データは次の展開処理部8に送られる。展開処理部8
では、編集処理部7から指定された座標と文字や図形な
どの印刷内容を受け取り、その命令にしたがって印刷イ
メージを展開処理してビットマップデータを生成する。
【0127】座標計算の際、編集処理部7から指定され
た展開座標や、文字、図形が持つ描画座標に対して、拡
大補正レジスタ90の補正値を掛け合わせて、求められ
た座標を元にビットマップイメージを生成する。
【0128】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0129】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
搬送路24へ送り出す。印刷用紙32の走行と同期して
ラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読み
出され、エンジンインタフェース部10を介してプリン
タエンジン部4へ送られる。
【0130】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。
【0131】拡大補正レジスタ90の補正値によって補
正して描画されたトナー画像は用紙32とともに収縮
し、その結果上位装置2から指定された画像寸法通りの
寸法の印刷出力が得られる。定着が完了した用紙32は
排出ローラ37により装置外へ排出されて印刷動作を終
了する。
【0132】以上のように第7の実施の形態では、熱定
着による用紙の収縮の要因である電子写真プリンタ内の
湿度を測定し、その測定結果から拡大補正値を自動的に
設定するようにしたので、オペレータが補正値を設定す
ることなく、熱定着の影響による用紙の収縮の影響を除
去することができる。
【0133】次に第8の実施の形態を説明する。第7の
実施の形態で説明したように、環境湿度を測定し、その
測定結果に応じて適切な拡大補正値を設定することによ
り、印刷用紙の熱定着による収縮の影響を除去すること
ができるが、印刷用紙の種類により用紙を構成するパル
プの吸湿膨張率が異なっていたり、同じ種類であっても
印刷用の厚さによって熱定着の影響による収縮に微妙な
差が生じる場合がある。用紙の種類の違いからくる影響
の差としては、例えば再生紙の場合はパルプが短いので
湿度による影響が小さく、上質紙ではパルプが長いので
湿度による影響が大きい。
【0134】第8の実施の形態は、湿度センサのインピ
ーダンスを変換して拡大補正値を求める際に、規定の変
換ルートを微調整できるようにして、用紙の違いによる
差を打ち消すように微調整できるようにしたものであ
る。
【0135】図21は第8の実施の形態を示すブロック
図である。図21において、電子写真プリンタ1は上位
装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプリ
ンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロー
ラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10および拡大補正レ
ジスタ90が具備されている。拡大補正レジスタ90は
RAMで構成され、熱定着の影響による印刷用紙の収縮
に対して拡大補正するための補正値が格納されている。
【0136】データ処理コントローラ部3にはまた、湿
度センサ91、センサ出力変換部92および微調整入力
部97が設けられている。湿度センサ91はプリンタ1
内の湿度を検出するもので、その出力はセンサ出力変換
部92へ送られる。センサ出力変換部92は拡大補正レ
ジスタ90へ接続される。また微調整入力部97はセン
サ出力変換部92に接続されている。プリンタエンジン
部4の構成は図2に示す前記第1の実施の形態の構成と
同様である。
【0137】図22は第8の実施の形態のセンサ出力変
換部を示すブロック図である。図22において、センサ
出力変換部92は、インピーダンス/電圧(Z/V)変
換部93、増幅器94およびアナログ/ディジタル(A
/D)コンバータ95から構成され、A/Dコンバータ
95は基準電圧96に接続されている。湿度センサ91
はZ/V変換部93に接続され、A/Dコンバータ95
が拡大補正レジスタ90に接続されている。また微調整
入力部97はゲイン調整回路で構成され、オペレータが
操作可能であり、増幅器94に接続されている。
【0138】次に第8の実施の形態の動作を説明する。
説明に際して図2を流用する。印刷に先立ち湿度センサ
91で湿度をインピーダンス変化としてとらえ、Z/V
変換部93でインピーダンスを電圧に変換し、増幅器9
4で増幅とダイナミックレンジの調整を行い、A/Dコ
ンバータ95でディジタルデータに変換し、拡大補正値
として拡大補正レジスタ90に格納しておく。その際、
増幅器94のゲインを微調整入力部97の設定に応じて
変えることにより、Z/V変換部93の湿度センサ91
からの値を図23に示すように増幅させてA/Dコンバ
ータ95に入力することにより、ディジタルデータとし
て得られる拡大補正値を微調整する。図23は第8の実
施の形態における微調整動作を示すグラフである。
【0139】微調整入力部97の設定は事前にオペレー
タによって、以前に行われた印刷結果の補正結果に応じ
て、補正不足であればより高めに設定し、逆に補正が強
くかかり過ぎている場合はより低めに設定することによ
り、拡大補正のフィードバックが可能となる。
【0140】印刷の際、上位装置2からの受信データは
インタフェース部5を介して受信バッファ6に一時格納
される。受信バッファ6の受信データは編集処理部7に
より順次取出され、その内容の解読と実行が行われ、印
刷データは次の展開処理部8に送られる。展開処理部8
では、編集処理部7から指定された座標と文字や図形な
どの印刷内容を受け取り、その命令にしたがって印刷イ
メージを展開処理してビットマップデータを生成する。
【0141】座標計算の際、編集処理部7から指定され
た展開座標や、文字、図形が持つ描画座標に対して、拡
大補正レジスタ90の微調整された補正値を掛け合わせ
て、求められた座標を元にビットマップイメージを生成
する。
【0142】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0143】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
搬送路24へ送り出す。印刷用紙32の走行と同期して
ラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読み
出され、エンジンインタフェース部10を介してプリン
タエンジン部4へ送られる。
【0144】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。
【0145】拡大補正レジスタ90の補正値によって補
正して描画されたトナー画像は用紙32とともに収縮
し、その結果上位装置2から指定された画像寸法通りの
寸法の印刷出力が得られる。定着が完了した用紙32は
排出ローラ37により装置外へ排出されて印刷動作を終
了する。
【0146】以上のように第8の実施の形態では、熱定
着による用紙の収縮の要因である電子写真プリンタ内の
湿度を測定し、その測定結果から拡大補正値を自動的に
設定するとともに、設定した補正値を微調整するように
したので、熱定着の影響による用紙の収縮の影響を除去
し、より正確な補正をすることができる。
【0147】次に第9の実施の形態を説明する。上述の
ように、印刷用紙の種類により用紙を構成するパルプの
吸湿膨張率が異なっていたり、また同じ種類であっても
厚さによって熱定着の影響による収縮に微妙な差が生ず
る場合がある。これに対処するため前記実施の形態では
補正値を微調整するための入力部を設けたが、しかしな
がら微調整入力部は電子写真プリンタから離れた場所に
設置することができないので、オペレータがプリンタの
近くまで行って入力しなければならない。また一度設定
した微調整値はアナログデータであるため保存しておく
ことが困難であり、用紙を入れ替えて印刷する度に、一
度使用したことがある用紙でも再度テスト印刷を行って
微調整を繰返す必要がある。
【0148】第9の実施の形態はこの点に鑑みてなされ
たものであり、上位装置からインタフェース処理部を介
して微調整レジスタを設定し、その設定に基いてD/A
コンバータでA/Dコンバータの基準電圧を生成/調整
することにより、A/Dコンバータの変換ステップを変
え、拡大補正値の微調整を行うようにしたものである。
最終的に決定される微調整値はディジタルデータであ
り、保存や再設定が容易に行える。
【0149】図24は第9の実施の形態を示すブロック
図である。図24において、電子写真プリンタ1は上位
装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプリ
ンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロー
ラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10および拡大補正レ
ジスタ90が具備されている。拡大補正レジスタ90は
RAMで構成され、熱定着の影響による印刷用紙の収縮
に対して拡大補正するための補正値が格納されている。
【0150】データ処理コントローラ部3にはまた、湿
度センサ91、センサ出力変換部98および微調整レジ
スタ99が設けられている。湿度センサ91はプリンタ
1内の湿度を検出するもので、その出力はセンサ出力変
換部98へ送られる。センサ出力変換部98は拡大補正
レジスタ90へ接続される。また微調整レジスタ99は
インタフェース処理部5に接続され、上位装置2からイ
ンタフェース処理部5を介して格納される値の設定が可
能となっている。微調整レジスタ99はまたセンサ出力
変換部98に接続されている。プリンタエンジン部4の
構成は図2に示す前記第1の実施の形態の構成と同様で
ある。
【0151】図25は第9の実施の形態のセンサ出力変
換部を示すブロック図である。図25において、センサ
出力変換部98は、インピーダンス/電圧(Z/V)変
換部93、増幅器94、アナログ/ディジタル(A/
D)コンバータ95およびディジタル/アナログ(D/
A)コンバータ100から構成され、A/Dコンバータ
95の基準電圧はD/Aコンバータ100の出力として
供給される。湿度センサ91はZ/V変換部93に接続
され、A/Dコンバータ95が拡大補正レジスタ90に
接続されている。またD/Aコンバータ100は微調整
レジスタ99に接続されている。
【0152】次に第9の実施の形態の動作を説明する。
説明に際して図2を流用する。図24において、まず予
め上位装置2からインタフェース処理部5を介して拡大
補正値を微調整するための微調整値を微調整レジスタ9
9に設定する。微調整レジスタ99の値は図示しない操
作パネルから設定してもよい。微調整レジスタ99の値
は、電源投入持はディフォルト値に初期化しておき、上
位装置2や操作パネルからの設定がない場合にはこの値
を使用するようにする。
【0153】このような設定が行われた電子写真プリン
タ1において、印刷に先立ち湿度センサ91で湿度をイ
ンピーダンス変化としてとらえ、Z/V変換部93でイ
ンピーダンスを電圧に変換し、増幅器94で増幅とダイ
ナミックレンジの調整を行い、A/Dコンバータ95で
ディジタルデータに変換し、拡大補正値として拡大補正
レジスタ90に格納しておく。その際、A/Dコンバー
タ95の基準電圧(Vref)は、微調整レジスタ99
の設定によりD/Aコンバータ100の出力として供給
される。
【0154】A/Dコンバータ95の基準電圧(Vre
f)を微調整レジスタ99の設定によりD/Aコンバー
タ100によって調整することにより、A/Dコンバー
タ95での変換によりディジタルデータとして得られる
拡大補正値を微調整するものである。以前に行われた印
刷の補正結果に応じて、補正不足であればより高めに設
定し、逆に補正が強くかかり過ぎている場合はより低め
に設定することにより、拡大補正のフィードバックが可
能となる。
【0155】印刷の際、上位装置2からの受信データは
インタフェース部5を介して受信バッファ6に一時格納
される。受信バッファ6の受信データは編集処理部7に
より順次取出され、その内容の解読と実行が行われ、印
刷データは次の展開処理部8に送られる。展開処理部8
では、編集処理部7から指定された座標と文字や図形な
どの印刷内容を受け取り、その命令にしたがって印刷イ
メージを展開処理してビットマップデータを生成する。
【0156】座標計算の際、編集処理部7から指定され
た展開座標や、文字、図形が持つ描画座標に対して、拡
大補正レジスタ90の微調整された補正値を掛け合わせ
て、求められた座標を元にビットマップイメージを生成
する。
【0157】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0158】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
搬送路24へ送り出す。印刷用紙32の走行と同期して
ラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読み
出され、エンジンインタフェース部10を介してプリン
タエンジン部4へ送られる。
【0159】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。
【0160】拡大補正レジスタ90の補正値によって補
正して描画されたトナー画像は用紙32とともに収縮
し、その結果上位装置2から指定された画像寸法通りの
寸法の印刷出力が得られる。定着が完了した用紙32は
排出ローラ37により装置外へ排出されて印刷動作を終
了する。
【0161】以上のように第9の実施の形態では、熱定
着による用紙の収縮を補正するための拡大補正値を微調
整するために微調整レジスタ99を設け、微調整レジス
タ99の値を上位装置2または操作パネルから設定する
ようにし、微調整レジスタ99の設定値により微調整す
るとともに、微調整レジスタ99の設定値によりA/D
コンバータ95の変換ルートを調整し、湿度センサ91
の値から拡大補正値を求める際に微調整するようにした
ので、微調整値設定の操作性が改善される。微調整値の
異なる印刷用紙を入れ替えて印刷を行う場合、用紙毎の
微調整値が予めわかっていれば、微調整レジスタの値を
書換えるだけでテスト印刷を繰返して微調整値を絞り込
むことなく、容易に最適な拡大補正を行うことができ
る。
【0162】次に第10の実施の形態を説明する。両面
印刷機能を有する電子写真記録装置においては、最初の
表面を印刷する場合には熱定着器の熱により用紙ととも
に印刷画像が大きく収縮するが、続けて行う裏面の印刷
の際は既に用紙が収縮しているのでほとんど寸法変化を
伴わず、同じ寸法の図形を両面に印刷した場合、表と裏
で図形の大きさが異なってしまうのは前述の通りであ
る。第10の実施の形態は、両面印刷機能を有する電子
写真プリンタのプリンタエンジン部の両面印刷機構内
に、印刷用紙に印刷された画像の有無を検出するセンサ
を具備し、予めテスト印刷などで既知寸法の拡大補正用
の画像を印刷し、その画像の寸法を検出センサで読取る
ことにより、印刷用紙の拡大補正値を求めるものであ
る。
【0163】また第10の実施の形態においては、電子
写真プリンタのデータ処理コントローラ部内に、熱定着
による印刷用紙の収縮を補正するための補正値を設定し
ておくようにし、印刷用紙に対して表面を印刷する場合
にのみ補正値により収縮の見合う分だけ拡大して印刷
し、裏面を印刷する場合は補正することなく印刷するよ
うにする。
【0164】図26は第10の実施の形態を示すブロッ
ク図、図27は第10の実施の形態のプリンタエンジン
部を示す構成図である。図26、図27において、電子
写真プリンタ1は上位装置2に接続されるデータ処理コ
ントローラ部3とプリンタエンジン部4から構成され、
データ処理コントローラ部3には、インタフェース処理
部5、受信バッファ6、編集処理部7、展開処理部8、
ラスタバッファRAM9、エンジンインタフェース部1
0および拡大補正レジスタ110が具備されている。拡
大補正レジスタ110はRAMで構成され、熱定着の影
響による印刷用紙の収縮に対して拡大補正するための補
正値が格納されており、展開処理部とエンジンインタフ
ェース部10に接続されており、後述の補正マーク読取
センサ111により求められる拡大補正値を設定する。
【0165】プリンタエンジン部4には、用紙反転機構
60と補正マーク読取センサ111が設けられている。
用紙反転機構60は第4の実施の形態で説明した用紙反
転機構と同様の構成を有するが、図27に示すように、
用紙反転機構60内には搬送ローラ61の搬送方向下流
に補正マーク読取センサ111が配設され、排出ローラ
63の近傍に出口センサ112が配設されている。また
搬送ローラ36の搬送方向下流側には入口センサ113
が設けられている。補正マーク読取センサ111は光学
反射センサなどが用いられ、印刷用紙の上にトナー画像
として記録された補正マークを検出する。
【0166】次に第10の実施の形態の動作を説明す
る。第10の実施の形態においては、予め拡大補正値の
設定のためにテスト印刷を行う。テスト印刷は内蔵パタ
ーンデータとして電子写真プリンタ1に内蔵してもよい
し、上位装置2から印刷データとして電子写真プリンタ
1に送って印刷してもよい。テスト印刷データは編集処
理部7により内容の解読と実行が行われ、テスト印刷デ
ータは次の展開処理部8に送られる。展開処理部8で
は、編集処理部7から指定された座標と補正マークの印
刷内容を受け取り、その命令に従って印刷イメージを展
開処理してビットマップイメージを生成する。
【0167】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。展開処
理部8で1ページ分のビットマップイメージのラスタバ
ッファRAM9への書き込みが完了すると、エンジンイ
ンタフェース部10を介してプリンタエンジン部4に対
して印刷起動指示が行われる。データ処理コントローラ
部3からの印刷起動指示を受けてプリンタエンジン部4
で熱定着器の過熱などの印刷準備が整うと、データ処理
コントローラ部3からの指示により給紙部22から用紙
32を繰り出して搬送路24へ送り出す。印刷用紙32
が入口センサ113により検出されるのに同期して、ラ
スタバッファRAM9のビットマップイメージが読み出
され、読み出されたイメージはエンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4へ送られる。
【0168】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出されたテスト印刷データに
基いて露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露
光し、これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像
の部分に現像器28によりトナーが付着されて現像が行
われる。次に現像されたトナー画像が転写器29により
用紙32に転写される。トナー画像が転写された用紙3
2は用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られ
る。定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えら
れ、トナーが用紙32に定着される。このとき、定着器
23の熱により用紙32とともにテスト印刷画像が収縮
する。
【0169】テスト印刷が終わり、用紙32の後端が熱
定着器23を通過した後で、排出ローラ63が用紙32
を挟持している状態で、排出ローラ63を逆転動作させ
ることにより用紙32を用紙反転機構60内に取り込
み、搬送ローラ61、62により再び用紙搬送路24へ
送り込む。用紙32が用紙反転機構60内を搬送される
際、補正マーク読取センサ111が拡大補正マークを検
出する。
【0170】図28は印刷用紙上に記録された拡大補正
マークとそのセンサ出力を示す説明図である。図28に
おいて、テスト印刷の際、印刷用紙32上には補正マー
ク読取センサ111の通過位置に用紙搬送方向と直交す
る線分を、印刷用紙32の先頭部に始点マーク114、
印刷用紙32の後端部に終点マーク115として印刷し
ておく。用紙32が用紙反転機構60内を搬送される
際、補正マーク読取センサ111が始点マーク114を
検出してから印刷用紙搬送用の図示しないステッピング
モータの駆動パルス数の計測を開始し、次に終点マーク
115を検出した時点で計測を終了させる。
【0171】計測されたステッピングモータの駆動パル
ス数に、単位駆動パルス当たりの用紙走行距離を掛け合
わせることにより、始点マーク114と終点マーク11
5の距離が求められる。即ち、駆動パルス数×単位駆動
パルス当たりの用紙走行距離=補正マーク間の距離、で
ある。
【0172】この測定結果から求められた距離と、テス
ト印刷データで指定した距離から、図示しない演算処理
部により印刷用紙の収縮率が求められ、拡大補正値とし
て拡大補正レジスタ110に設定され、実際の印刷に備
える。
【0173】実際の印刷において、両面印刷の表面印刷
もしくは片面のみの印刷の際、上位装置2からの受信デ
ータはインタフェース部5を介して受信バッファ6に一
時格納される。受信バッファ6の受信データは編集処理
部7により順次取出され、その内容の解読と実行が行わ
れ、印刷データは次の展開処理部8に送られる。展開処
理部8では、編集処理部7から指定された座標と文字や
図形などの印刷内容を受け取り、その命令にしたがって
印刷イメージを展開処理してビットマップデータを生成
する。座標計算の際、編集処理部7から指定された展開
座標や、文字、図形が持つ描画座標に対して、拡大補正
レジスタ110に設定された補正値を掛け合わせて、求
められた座標を元にビットマップイメージを生成する。
【0174】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0175】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
搬送路24へ送り出す。印刷用紙32の走行と同期して
ラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読み
出され、エンジンインタフェース部10を介してプリン
タエンジン部4へ送られる。
【0176】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。
【0177】拡大補正レジスタ110の補正値によって
補正して描画されたトナー画像は用紙32とともに収縮
し、その結果上位装置2から指定された画像寸法通りの
寸法の印刷出力が得られる。片面印刷の場合、定着が完
了した用紙32は排出ローラ37により装置外へ排出さ
れて印刷動作を終了する。また両面印刷の場合は引き続
いて裏面に印刷が行われる。両面印刷の裏面の印刷デー
タであるかどうかの判断は、上位装置2からの受信デー
タによって編集処理部7が行い、展開処理部8とプリン
タエンジン部4に対して指示が伝えられる。
【0178】両面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は用紙反転機構60内で反転されて再び用紙搬送路24
を搬送される。画像形成部21を走行する際、用紙32
は裏面を感光ドラム25側にして走行する。
【0179】裏面印刷の場合、表面印刷の際に用紙32
は既に収縮していて裏面印刷の場合には収縮しないの
で、展開処理部8で印刷イメージを展開処理してビット
マップイメージを生成する座標計算の際、補正すること
なく、編集処理部7から指定された展開座標や、文字、
図形が持つ描画座標に従って展開を行い、ビットマップ
イメージを生成する。
【0180】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で裏面
の1ページ分のビットマップイメージのラスタバッファ
RAM9への書き込みが完了すると、エンジンインタフ
ェース部10を介してプリンタエンジン部4に対して印
刷起動指示が行われる。
【0181】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で裏面の印刷準備
が整うと、データ処理コントローラ部3からの指示によ
り印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる。
【0182】画像形成部21では、ラスタバッファRA
M9から読み出された印刷データに基いて露光器27が
帯電された感光ドラム25表面を露光し、これにより静
電潜像が形成される。次に静電潜像の部分に現像器28
によりトナーが付着されて現像が行われる。次に現像さ
れたトナー画像が転写器29により用紙32の裏面に転
写される。トナー画像が転写された用紙32は定着器2
3でトナー画像が定着され、定着が終了すると用紙反転
機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出された
印刷動作を終了する。裏面印刷の場合は用紙32は殆ど
寸法変化を生じないので、上位装置2から指定された通
りの寸法の印刷内容に仕上がる。
【0183】以上のように第10の実施の形態では、電
子写真プリンタの用紙反転機構内に補正マーク読取セン
サ111を設け、テスト印刷により印刷用紙に記録した
2つの補正マークを検出し、その2つの補正マークの間
隔の距離を求め、その距離とテスト印刷データで指定し
た補正マークの間隔から拡大補正値を設定して印刷デー
タを拡大補正して印刷するようにしたので、熱定着によ
る用紙の収縮の影響を除去し、指定通りの寸法の印刷内
容が得られる。
【0184】また両面印刷機能を有する装置において、
両面印刷における表面印刷の場合にのみ印刷内容を拡大
補正するようにしたので、両面印刷物における表面と裏
面の画像倍率を等しくすることができる。
【0185】次に第11の実施の形態を説明する。印刷
用紙を構成するセルロースに方向性が存在する用紙で
は、用紙に対して縦と横の方向では熱定着による収縮の
影響が異なる。巻取り紙から用紙を裁断する場合、同じ
用紙サイズであってもセルロース繊維の方向が用紙の長
手方向に対して縦になっているもの(通称縦目)と横に
なっているもの(通称横目)が存在することは前述の通
りである。
【0186】第10の実施の形態では、電子写真プリン
タの用紙反転機構内に補正マーク読取センサを設け、テ
スト印刷により印刷用紙に記録した2つの補正マークを
検出する間の用紙搬送用ステッピングモータの駆動パル
ス数から補正マークの距離を求め、その距離とテスト印
刷データで指定した補正マークの間隔から拡大補正値を
設定するようにしたが、この方法では印刷用紙の走行方
向に対する収縮に対してしか検出及び補正が出来ないの
で、第11の実施の形態では、用紙走行方向に直交する
方向(幅方向)にも同じ拡大のための補正地を適用す
る。
【0187】そのための第11の実施の形態は、補正マ
ーク読取センサとして用紙の幅方向を二次元で読み込む
ことのできるラインセンサを使用したものである。ライ
ンセンサとしては、密着型イメージセンサや光学結像式
のCCDラインセンサを用いる。こうしたラインセンサ
を用いることにより、両面印刷機能を使用したテスト印
刷により用紙の走行方向(長さ方向)の補正マーク検出
と、幅方向の補正マークの検出を行い、縦と横それぞれ
の拡大補正値を設定する。
【0188】そして電子写真プリンタのデータコントロ
ール部内に、プリンタエンジン部の熱定着の影響による
印刷用紙の収縮を縦横それぞれの方向に対して補正する
ための拡大補正値を予め設定しておき、上位装置からの
印刷データを展開処理する際に、指定された拡大補正値
を掛けて用紙の収縮に見合う分だけ印刷内容を拡大して
印刷するようにしたものである。
【0189】図29は第11の実施の形態を示すブロッ
ク図、図30は第11の実施の形態の電子写真プリンタ
を示す構成図である。図29、図30において、電子写
真プリンタ1は上位装置2に接続されるデータ処理コン
トローラ部3とプリンタエンジン部4から構成され、デ
ータ処理コントローラ部3には、インタフェース処理部
5、受信バッファ6、編集処理部7、展開処理部8、ラ
スタバッファRAM9、エンジンインタフェース部10
およびX方向拡大補正レジスタ120、Y方向拡大補正
レジスタ121が具備されている。X方向拡大補正レジ
スタ120およびY方向拡大補正レジスタ121はRA
Mで構成され、熱定着の影響による印刷用紙の収縮に対
して拡大補正するための補正値が格納されており、それ
ぞれ展開処理部とエンジンインタフェース部10に接続
されており、後述の補正マーク読取ラインセンサ122
により求められる拡大補正値を設定する。
【0190】プリンタエンジン部4には、用紙反転機構
60と補正マーク読取ラインセンサ122が設けられて
いる。用紙反転機構60は第4の実施の形態で説明した
用紙反転機構と同様の構成を有するが、図30に示すよ
うに、用紙反転機構60内には搬送ローラ61の搬送方
向下流に補正マーク読取ラインセンサ122が配設さ
れ、排出ローラ63の近傍に出口センサ112が配設さ
れている。また搬送ローラ36の搬送方向下流側には入
口センサ113が設けられている。補正マーク読取ライ
ンセンサ122は密着型イメージラインセンサやCCD
ラインセンサなどが用いられ、印刷用紙の上にトナー画
像として記録された補正マークを検出する。
【0191】次に第11の実施の形態の動作を説明す
る。第11の実施の形態においては、予め拡大補正値の
設定のためにテスト印刷を行う。テスト印刷は内蔵パタ
ーンデータとして電子写真プリンタ1に内蔵してもよい
し、上位装置2から印刷データとして電子写真プリンタ
1に送って印刷してもよい。テスト印刷データは編集処
理部7により内容の解読と実行が行われ、テスト印刷デ
ータは次の展開処理部8に送られる。展開処理部8で
は、編集処理部7から指定された座標と補正マークの印
刷内容を受け取り、その命令に従って印刷イメージを展
開処理してビットマップイメージを生成する。
【0192】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。展開処
理部8で1ページ分のビットマップイメージのラスタバ
ッファRAM9への書き込みが完了すると、エンジンイ
ンタフェース部10を介してプリンタエンジン部4に対
して印刷起動指示が行われる。データ処理コントローラ
部3からの印刷起動指示を受けてプリンタエンジン部4
で熱定着器の過熱などの印刷準備が整うと、データ処理
コントローラ部3からの指示により給紙部22から用紙
32を繰り出して搬送路24へ送り出す。印刷用紙32
が入口センサ113により検出されるのに同期して、ラ
スタバッファRAM9のビットマップイメージが読み出
され、読み出されたイメージはエンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4へ送られる。
【0193】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出されたテスト印刷データに
基いて露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露
光し、これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像
の部分に現像器28によりトナーが付着されて現像が行
われる。次に現像されたトナー画像が転写器29により
用紙32に転写される。トナー画像が転写された用紙3
2は用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られ
る。定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えら
れ、トナーが用紙32に定着される。このとき、定着器
23の熱により用紙32とともにテスト印刷画像が収縮
する。
【0194】テスト印刷が終わり、用紙32の後端が熱
定着器23を通過した後で、排出ローラ63が用紙32
を挟持している状態で、排出ローラ63を逆転動作させ
ることにより用紙32を用紙反転機構60内に取り込
み、搬送ローラ61、62により再び用紙搬送路24へ
送り込む。用紙32が用紙反転機構60内を搬送される
際、補正マーク読取ラインセンサ122が拡大補正マー
クを検出する。
【0195】図31は第11の実施の形態における印刷
用紙上に記録された拡大補正マークとそのセンサ出力を
示す説明図である。図31において、テスト印刷の際、
印刷用紙32上には補正マーク読取ラインセンサ122
の通過位置に用紙走行方向と直交する線分を、印刷用紙
32の先頭部に始点マーク114、印刷用紙32の後端
部に終点マーク115として印刷しておく。また用紙3
2の左右には用紙走行方向と平行な左端マーク123と
右端マーク124を印刷しておく。計測を精度よく行う
ためにはそれぞれの補正マークの間隔をできるだけ大き
くとった方がよい。そのため実際には、印刷保証領域い
っぱいの四角形を描画して4つの補正マークとして使用
する。
【0196】図32は補正マーク読取ラインセンサの出
力を示すタイムチャートである。図32において、信号
出力(A部)、信号出力(B部)、信号出力(C部)の
タイムチャートが図31の各読取位置での出力を示す。
またリードアウトパルスはラインセンサへの画像読取タ
イミングを与える信号で、読取られた画像がクロックパ
ルスに同期して信号出力として取り出される。始点マー
ク114と終点マーク115は、用紙の位置ずれや用紙
サイズの影響を受けない位置、例えば用紙中央部を読み
出すクロックパルスに同期した信号出力の状態で判定す
る。
【0197】用紙32が用紙反転機構60内を搬送され
る際、補正マーク読取ラインセンサ122が始点マーク
114を検出してから印刷用紙搬送用の図示しないステ
ッピングモータの駆動パルス数の計測を開始し、次に終
点マーク115を検出した時点で計測を終了させる。計
測されたステッピングモータの駆動パルス数に、単位駆
動パルス当たりの用紙走行距離を掛け合わせることによ
り、始点マーク114と終点マーク115の距離が求め
られる。即ち、駆動パルス数×単位駆動パルス当たりの
用紙走行距離=補正マーク間の距離、である。
【0198】また左端マーク123と右端マークは、始
点マーク114と終点マーク115の間の位置で計測を
行い、クロックパルスに同期して信号出力に左端マーク
114が現れてから右端マーク124が現れるまでのク
ロックパルス数から両マーク123、124の間の距離
が求められる。即ち、クロックパルス数×単位クロック
パルス当たりの読取間隔=補正マーク間の距離、であ
る。
【0199】この測定結果から求められたX方向とY方
向の距離と、テスト印刷データで指定した距離から、図
示しない演算処理部により印刷用紙の収縮率が求めら
れ、拡大補正値としてX方向拡大補正レジスタ120と
Y方向拡大補正レジスタ121に設定され、実際の印刷
に備える。
【0200】実際の印刷において、両面印刷の表面印刷
もしくは片面のみの印刷の際、上位装置2からの受信デ
ータはインタフェース部5を介して受信バッファ6に一
時格納される。受信バッファ6の受信データは編集処理
部7により順次取出され、その内容の解読と実行が行わ
れ、印刷データは次の展開処理部8に送られる。展開処
理部8では、編集処理部7から指定された座標と文字や
図形などの印刷内容を受け取り、その命令にしたがって
印刷イメージを展開処理してビットマップデータを生成
する。座標計算の際、編集処理部7から指定された展開
座標や、文字、図形が持つ描画座標に対して、拡大補正
レジスタ110に設定された補正値を掛け合わせて、求
められた座標を元にビットマップイメージを生成する。
【0201】図33は第11の実施の形態における拡大
補正の概念を示す説明図である。図33において、例と
して(X0,Y0)、(X0,Y1)(X1,Y1)
(X1,Y0)の端点を持つ四角形で説明する。使用す
る印刷用紙の収縮を補正するために予めX方向にα倍、
Y方向にβ倍に拡大して印刷する場合、X方向拡大補正
レジスタ120にαをセットし、Y方向拡大補正レジス
タ121にβをセットしておき、展開処理の際、各端点
にこの拡大補正値αとβを掛けて、(αX0,βY
0)、(αX0,βY1)(αX1,βY1)(αX
1,βY0)の座標を持つ四角形をビットマップイメー
ジとして生成する。図33では説明をわかりやすくする
ために用紙の左下を原点とした座標変換の方法を示して
いるが、用紙の中央やその他の点を原点として変換する
ことも可能である。
【0202】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0203】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
搬送路24へ送り出す。印刷用紙32の走行と同期して
ラスタバッファRAM9のビットマップイメージが読み
出され、エンジンインタフェース部10を介してプリン
タエンジン部4へ送られる。
【0204】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。このとき、X方向拡大補
正レジスタ120およびY方向拡大補正レジスタ121
の補正値によって補正して描画されたトナー画像は用紙
32とともに収縮し、その結果上位装置2から指定され
た画像寸法通りの寸法の印刷出力が得られる。
【0205】片面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は排出ローラ37により装置外へ排出されて印刷動作を
終了する。また両面印刷の場合は引き続いて裏面に印刷
が行われる。両面印刷の裏面の印刷データであるかどう
かの判断は、上位装置2からの受信データによって編集
処理部7が行い、展開処理部8とプリンタエンジン部4
に対して指示が伝えられる。
【0206】両面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は用紙反転機構60内で反転されて再び用紙搬送路24
を搬送される。画像形成部21を走行する際、用紙32
は裏面を感光ドラム25側にして走行する。
【0207】裏面印刷の場合、表面印刷の際に用紙32
は既に収縮していて裏面印刷の場合には収縮しないの
で、展開処理部8で印刷イメージを展開処理してビット
マップイメージを生成する座標計算の際、補正すること
なく、編集処理部7から指定された展開座標や、文字、
図形が持つ描画座標に従って展開を行い、ビットマップ
イメージを生成する。
【0208】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で裏面
の1ページ分のビットマップイメージのラスタバッファ
RAM9への書き込みが完了すると、エンジンインタフ
ェース部10を介してプリンタエンジン部4に対して印
刷起動指示が行われる。
【0209】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で裏面の印刷準備
が整うと、データ処理コントローラ部3からの指示によ
り印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる。
【0210】画像形成部21では、ラスタバッファRA
M9から読み出された印刷データに基いて露光器27が
帯電された感光ドラム25表面を露光し、これにより静
電潜像が形成される。次に静電潜像の部分に現像器28
によりトナーが付着されて現像が行われる。次に現像さ
れたトナー画像が転写器29により用紙32の裏面に転
写される。トナー画像が転写された用紙32は定着器2
3でトナー画像が定着され、定着が終了すると用紙反転
機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出された
印刷動作を終了する。裏面印刷の場合は用紙32は殆ど
寸法変化を生じないので、上位装置2から指定された通
りの寸法の印刷内容に仕上がる。
【0211】以上のように第11の実施の形態では、電
子写真プリンタの用紙反転機構内に補正マーク読取ライ
ンセンサ122を設け、テスト印刷により印刷用紙に記
録したX方向とY方向にそれぞれ2つの補正マークを検
出し、そのX方向とY方向の補正マークのそれぞれの間
隔の距離を求め、その距離とテスト印刷データで指定し
た補正マークの間隔から拡大補正値を設定して印刷デー
タを拡大補正して印刷するようにしたので、熱定着によ
る用紙のX方向とY方向でそれぞれ異なる収縮の影響を
除去し、指定された通りの寸法の印刷内容が得られる。
【0212】また両面印刷機能を有する装置において、
両面印刷における表面印刷の場合にのみ印刷内容を拡大
補正するようにしたので、両面印刷物における表面と裏
面の画像倍率を等しくすることができる。
【0213】次に第12の実施の形態を説明する。上記
第10、第11の実施の形態では、補正マーク読取セン
サを設けてその検出結果から拡大補正値を求める方法を
説明したが、拡大補正値を設定するためには事前にテス
ト印刷を行う必要がある。両面印刷機能を有する電子写
真プリンタでは、最初に表面を印刷する場合に、予め求
めた拡大補正値を適用して、表面と裏面の印刷内容を同
じ寸法に仕上げるようにしたものである。第12の実施
の形態は、テスト印刷を行なわずに実際の印刷を行いな
がら拡大補正値を求めるようにしたもので、熱定着の前
後における用紙の寸法そのものを検出することにより、
拡大補正値を求める。また本実施の形態は、印刷を行い
ながらリアルタイムに補正を行うので、裏面の印刷にお
いて補正値を適用し、これにより両面の印刷内容を同一
寸法にするものである。
【0214】図34は第12の実施の形態を示すブロッ
ク図、図35は第12の実施の形態の電子写真プリンタ
を示すブロック図である。図34、図35において、電
子写真プリンタ1は上位装置2に接続されるデータ処理
コントローラ部3とプリンタエンジン部4から構成さ
れ、データ処理コントローラ部3には、インタフェース
処理部5、受信バッファ6、編集処理部7、展開処理部
8、ラスタバッファRAM9、エンジンインタフェース
部10および収縮補正レジスタ130が具備されてい
る。収縮補正レジスタ130はRAMで構成され、熱定
着の影響による印刷用紙の収縮に対して収縮補正するた
めの補正値が格納されており、それぞれ展開処理部とエ
ンジンインタフェース部10に接続されており、後述の
熱定着前用紙長センサ131および熱定着後用紙長セン
サ132により求められる収縮補正値を設定する。
【0215】プリンタエンジン部4には、用紙反転機構
60と熱定着前用紙長センサ131および熱定着後用紙
長センサ132が設けられている。用紙反転機構60は
第4の実施の形態で説明した用紙反転機構と同様の構成
を有するが、図35に示すように、用紙反転機構60内
には搬送ローラ61の搬送方向下流に熱定着後用紙長セ
ンサ132が配設され、排出ローラ63の近傍に出口セ
ンサ112が配設されている。また搬送ローラ36の搬
送方向下流側には入口センサ113が設けられ、入口セ
ンサ113に対向して熱定着前用紙長センサ131が設
けられている。熱定着前用紙長センサ131および熱定
着後用紙長センサ132は、光学反射センサなどが用い
られ、用紙搬送路上における印刷用紙の有無を検出す
る。
【0216】次に第12の実施の形態の動作を説明す
る。両面印刷における表面印刷の際、上位装置2からの
受信データはインタフェース部5を介して受信バッファ
6に一時格納される。受信バッファ6の受信データは編
集処理部7により順次取出され、その内容の解読と実行
が行われ、印刷データは次の展開処理部8に送られる。
展開処理部8では、編集処理部7から指定された座標と
文字や図形などの印刷内容を受け取り、その命令にした
がって印刷イメージを展開処理してビットマップデータ
を生成する。このときは収縮補正レジスタ130を参照
せずに指定座標でビットマップイメージを生成する。
【0217】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0218】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
用紙搬送路24へ送り出す。送り出された用紙32は用
紙搬送路24を走行中に、熱定着前用紙長センサ131
によりその長さを計測される。即ち、熱定着前用紙長セ
ンサ131は用紙32の先端と後端を検出する間におけ
る用紙搬送用ステッピングモータの駆動パルス数(これ
をXとする)から熱定着前の用紙32の長さを求める。
印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM9
のビットマップイメージが読み出され、エンジンインタ
フェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送られ
る。
【0219】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。両面印刷の場合は引き続
いて裏面に印刷が行われる。両面印刷の裏面の印刷デー
タであるかどうかの判断は、上位装置2からの受信デー
タによって編集処理部7が行い、展開処理部8とプリン
タエンジン部4に対して指示が伝えられる。
【0220】両面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は用紙反転機構60内で反転されて再び用紙搬送路24
を搬送される。用紙32が用紙反転機構60内を搬送さ
れる際、熱定着後用紙長センサ132により熱定着後の
長さが検出される。即ち、熱定着後用紙長センサ132
は用紙32の先端と後端を検出する間における用紙搬送
用ステッピングモータの駆動パルス数(これをYとす
る)から熱定着後の用紙32の長さを求める。ここで熱
定着前と熱定着後の用紙長が求められ、これらの値から
収縮補正値(Y/X)を求め、求めた補正値を収縮補正
レジスタ130に設定する。画像形成部21を走行する
際、用紙32は裏面を感光ドラム25側にして走行す
る。
【0221】裏面印刷の場合、展開処理部8で裏面の印
刷イメージを展開処理してビットマップイメージを生成
する座標計算の際、編集処理部7から指定された展開座
標や、文字、図形が持つ描画座標に対して収縮補正レジ
スタ130の値を掛け合わせて、求められた座標を元に
ビットマップイメージを生成する。
【0222】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で裏面
の1ページ分のビットマップイメージのラスタバッファ
RAM9への書き込みが完了すると、エンジンインタフ
ェース部10を介してプリンタエンジン部4に対して印
刷起動指示が行われる。
【0223】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で裏面の印刷準備
が整うと、データ処理コントローラ部3からの指示によ
り印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる。
【0224】画像形成部21では、ラスタバッファRA
M9から読み出された印刷データに基いて露光器27が
帯電された感光ドラム25表面を露光し、これにより静
電潜像が形成される。次に静電潜像の部分に現像器28
によりトナーが付着されて現像が行われる。次に現像さ
れたトナー画像が転写器29により用紙32の裏面に転
写される。トナー画像が転写された用紙32は定着器2
3でトナー画像が定着され、定着が終了すると用紙反転
機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出されて
印刷動作を終了する。裏面印刷の場合は用紙32は殆ど
寸法変化を生じないので、熱定着の影響により収縮した
表面の印刷内容と印刷データを収縮した裏面の印刷内容
とは同じ寸法に仕上がる。
【0225】以上のように第12の実施の形態では、熱
定着の前後における印刷用紙の長さを求めるためのセン
サを設け、表面の実際の印刷時に収縮補正値を求め、裏
面印刷時にその補正値を適用して収縮印刷するようにし
たので、事前にテスト印刷を行うことなく、両面印刷物
における表面と裏面の画像倍率を等しくすることができ
る。
【0226】次に第13の実施の形態を説明する。先の
実施の形態は熱定着の前後の用紙長を求めるために、熱
定着前用紙長センサ131と熱定着後用紙長センサ13
2という2つの専用のセンサを設けた。給紙部にストッ
クされる用紙32の束は、環境湿度の変化に対して吸湿
量は緩やかに追従するため、ある程度の頻度で使用され
るプリンタにおいては、リアルタイムに補正しなくても
前回の印刷の際に得られる補正値を利用することである
程度適正な補正結果が得られる。前回の印刷で求めた補
正値を利用することで、熱定着後の用紙長を計測するセ
ンサとして例えば用紙の有無を検出するセンサを利用す
ることができ、これにより用紙長を検出するための専用
のセンサを削減することができる。第13の実施の形態
は、実際の両面印刷を行いながら補正値を求め、求めた
補正値を次回の裏面印刷の際に適用するものである。
【0227】図36は第13の実施の形態を示すブロッ
ク図、図37は第13の実施の形態の電子写真プリンタ
を示すブロック図である。図36、図37において、電
子写真プリンタ1は上位装置2に接続されるデータ処理
コントローラ部3とプリンタエンジン部4から構成さ
れ、データ処理コントローラ部3には、インタフェース
処理部5、受信バッファ6、編集処理部7、展開処理部
8、ラスタバッファRAM9、エンジンインタフェース
部10および収縮補正レジスタ140が具備されてい
る。収縮補正レジスタ140はRAMで構成され、熱定
着の影響による印刷用紙の収縮に対して収縮補正するた
めの補正値が格納されており、それぞれ展開処理部とエ
ンジンインタフェース部10に接続されており、後述の
入口センサ113および出口112により求められる収
縮補正値を設定する。
【0228】プリンタエンジン部4には、用紙反転機構
60と熱定着前用紙長センサ131および熱定着後用紙
長センサ132が設けられている。用紙反転機構60内
には2つの搬送ローラ61、62および排出ローラ63
が配設され、排出ローラ63の近傍に出口センサ112
が配設されている。また搬送ローラ36の搬送方向下流
側には入口センサ113が設けられている。入口センサ
113および出口センサ112は、光学反射センサなど
が用いられ、用紙搬送路上における印刷用紙の有無を用
紙搬送モータの駆動ステップ単位の精度で検出する。
【0229】次に第13の実施の形態の動作を説明す
る。両面印刷における表面印刷の際、上位装置2からの
受信データはインタフェース部5を介して受信バッファ
6に一時格納される。受信バッファ6の受信データは編
集処理部7により順次取出され、その内容の解読と実行
が行われ、印刷データは次の展開処理部8に送られる。
展開処理部8では、編集処理部7から指定された座標と
文字や図形などの印刷内容を受け取り、その命令にした
がって印刷イメージを展開処理してビットマップデータ
を生成する。このときは収縮補正レジスタ140を参照
せずに指定座標でビットマップイメージを生成する。
【0230】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0231】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
用紙搬送路24へ送り出す。送り出された用紙32は用
紙搬送路24を走行中に、入口センサ113によりその
長さを計測される。即ち、入口センサ113は用紙32
の先端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピ
ングモータの駆動パルス数(これをXとする)から熱定
着前の用紙32の長さを求める。印刷用紙32の走行と
同期してラスタバッファRAM9のビットマップイメー
ジが読み出され、エンジンインタフェース部10を介し
てプリンタエンジン部4へ送られる。
【0232】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。両面印刷の場合は引き続
いて裏面に印刷が行われる。両面印刷の裏面の印刷デー
タであるかどうかの判断は、上位装置2からの受信デー
タによって編集処理部7が行い、展開処理部8とプリン
タエンジン部4に対して指示が伝えられる。
【0233】両面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は用紙反転機構60内で反転されて再び用紙搬送路24
を搬送される。画像形成部21を走行する際、用紙32
は裏面を感光ドラム25側にして走行する。
【0234】裏面印刷の場合、展開処理部8で裏面の印
刷イメージを展開処理してビットマップイメージを生成
する座標計算の際、編集処理部7から指定された展開座
標や、文字、図形が持つ描画座標に対して収縮補正レジ
スタ140の値を掛け合わせて、求められた座標を元に
ビットマップイメージを生成する。このとき収縮補正レ
ジスタ140には、直前に行なわれた印刷の際に求めら
れた収縮補正値が格納されており、その収縮補正値を掛
け合わせる。
【0235】なお電源投入直後の初回印刷時には、デフ
ォルト値として補正なしの状態を収縮補正レジスタ14
0に設定しておいて使用する。これは電源断以前の補正
値を保存しておいても補正値を設定した時点から次に使
用するまでの間に環境湿度が変化していた場合にはその
補正値が使用できないからであるが、用途によっては電
源断以前の補正値を記憶しておいて使用してもよい。
【0236】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で裏面
の1ページ分のビットマップイメージのラスタバッファ
RAM9への書き込みが完了すると、エンジンインタフ
ェース部10を介してプリンタエンジン部4に対して印
刷起動指示が行われる。
【0237】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で裏面の印刷準備
が整うと、データ処理コントローラ部3からの指示によ
り印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる。
【0238】画像形成部21では、ラスタバッファRA
M9から読み出された印刷データに基いて露光器27が
帯電された感光ドラム25表面を露光し、これにより静
電潜像が形成される。次に静電潜像の部分に現像器28
によりトナーが付着されて現像が行われる。次に現像さ
れたトナー画像が転写器29により用紙32の裏面に転
写される。トナー画像が転写された用紙32は定着器2
3でトナー画像が定着され、定着が終了すると用紙反転
機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出されて
印刷動作を終了する。
【0239】用紙32が出口センサ112を通過する
際、出口センサ112により熱定着後の用紙32の長さ
が検出される。即ち、出口センサ112は用紙32の先
端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピング
モータの駆動パルス数(これをYとする)から熱定着後
の用紙32の長さを求める。ここで熱定着前と熱定着後
の用紙長が求められ、これらの値から収縮補正値(Y/
X)を求め、求めた補正値を収縮補正レジスタ140に
設定し、次回の印刷に備える。
【0240】裏面印刷の場合は用紙32は殆ど寸法変化
を生じないので、熱定着の影響により収縮した表面の印
刷内容と印刷データを収縮した裏面の印刷内容とは同じ
寸法に仕上がる。
【0241】以上のように第13の実施の形態では、熱
定着の前後における印刷用紙の長さを、用紙の有無を検
出するセンサを利用して求め、求めた長さから収縮補正
値を求め、次回の印刷時にその補正値を適用して収縮印
刷するようにしたので、事前にテスト印刷を行うことな
く、また専用のセンサを使用することなく、両面印刷物
における表面と裏面の画像倍率を等しくすることができ
る。
【0242】次に第14の実施の形態を説明する。先の
実施の形態では補正値を求めるための専用のセンサを設
けることなく用紙の長さを検出するようにしたが、しか
し用紙搬送モータの駆動ステップ単位の精度で用紙検出
できるような高分解能のセンサは高額である。第14の
実施の形態は、1つのセンサだけで補正値を求め、より
低コストの機構で両面印刷における相対寸法の同一を図
るものである。
【0243】図38は第14の実施の形態を示すブロッ
ク図である。図38において、電子写真プリンタ1は上
位装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプ
リンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロ
ーラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10、収縮補正レジス
タ150、表面用紙長レジスタ151および信号切替ス
イッチ152が具備されている。
【0244】収縮補正レジスタ150はRAMで構成さ
れ、熱定着の影響による印刷用紙の収縮に対して収縮補
正するための補正値が格納されており、それぞれ展開処
理部とエンジンインタフェース部10に接続されてお
り、後述の入口センサ113により、表面と裏面それぞ
れの用紙長から求められる収縮補正値を設定する。また
信号切替スイッチ152は、表面印刷時は入口センサ1
13からの用紙長データを表面用紙長レジスタ151へ
導き、裏面印刷時は入口センサ113からの用紙長デー
タを演算部へ切り替えるものである。
【0245】第14の実施の形態のプリンタエンジン部
4は、上記第13の実施の形態のそれと同様であり、以
下の説明では図37を流用して説明する。
【0246】次に第14の実施の形態の動作を説明す
る。両面印刷における表面印刷の際、上位装置2からの
受信データはインタフェース部5を介して受信バッファ
6に一時格納される。受信バッファ6の受信データは編
集処理部7により順次取出され、その内容の解読と実行
が行われ、印刷データは次の展開処理部8に送られる。
展開処理部8では、編集処理部7から指定された座標と
文字や図形などの印刷内容を受け取り、その命令にした
がって印刷イメージを展開処理してビットマップデータ
を生成する。このときは収縮補正レジスタ150を参照
せずに指定座標でビットマップイメージを生成する。
【0247】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0248】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
用紙搬送路24へ送り出す。送り出された用紙32は用
紙搬送路24を走行中に、入口センサ113によりその
長さを計測される。即ち、入口センサ113は用紙32
の先端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピ
ングモータの駆動パルス数(これをXとする)から熱定
着前の用紙32の長さを求める。求められた長さは、信
号切替スイッチ152を通して表面用紙長レジスタ15
1に格納される。
【0249】印刷用紙32の走行と同期してラスタバッ
ファRAM9のビットマップイメージが読み出され、エ
ンジンインタフェース部10を介してプリンタエンジン
部4へ送られる。
【0250】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。両面印刷の場合は引き続
いて裏面に印刷が行われる。両面印刷の裏面の印刷デー
タであるかどうかの判断は、上位装置2からの受信デー
タによって編集処理部7が行い、展開処理部8とプリン
タエンジン部4に対して指示が伝えられる。
【0251】両面印刷の場合、定着が完了した用紙32
は用紙反転機構60内で反転されて再び用紙搬送路24
を搬送される。画像形成部21を走行する際、用紙32
は裏面を感光ドラム25側にして走行する。
【0252】裏面印刷の場合、展開処理部8で裏面の印
刷イメージを展開処理してビットマップイメージを生成
する座標計算の際、編集処理部7から指定された展開座
標や、文字、図形が持つ描画座標に対して収縮補正レジ
スタ150の値を掛け合わせて、求められた座標を元に
ビットマップイメージを生成する。このとき収縮補正レ
ジスタ150には、直前に行なわれた印刷の際に求めら
れた収縮補正値が格納されており、その収縮補正値を掛
け合わせる。
【0253】なお電源投入直後の初回印刷時には、デフ
ォルト値として補正なしの状態を収縮補正レジスタ15
0に設定しておいて使用する。これは電源断以前の補正
値を保存しておいても補正値を設定した時点から次に使
用するまでの間に環境湿度が変化していた場合にはその
補正値が使用できないからであるが、用途によっては電
源断以前の補正値を記憶しておいて使用してもよい。
【0254】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で裏面
の1ページ分のビットマップイメージのラスタバッファ
RAM9への書き込みが完了すると、エンジンインタフ
ェース部10を介してプリンタエンジン部4に対して印
刷起動指示が行われる。
【0255】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で裏面の印刷準備
が整うと、データ処理コントローラ部3からの指示によ
り印刷用紙32の走行と同期してラスタバッファRAM
9のビットマップイメージが読み出され、エンジンイン
タフェース部10を介してプリンタエンジン部4へ送ら
れる。
【0256】画像形成部21では、ラスタバッファRA
M9から読み出された印刷データに基いて露光器27が
帯電された感光ドラム25表面を露光し、これにより静
電潜像が形成される。次に静電潜像の部分に現像器28
によりトナーが付着されて現像が行われる。用紙32は
入口センサ113を通過し、画像形成部21へと走行す
る。ここで現像されたトナー画像が転写器29により用
紙32の裏面に転写される。トナー画像が転写された用
紙32は定着器23でトナー画像が定着され、定着が終
了すると用紙反転機構60内の排出ローラ63により装
置外へ排出されて印刷動作を終了する。
【0257】用紙32が入口センサ113を通過する
際、入口センサ113により熱定着後の用紙32の長さ
が検出される。即ち、入口センサ113は用紙32の先
端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピング
モータの駆動パルス数(これをYとする)から熱定着後
の用紙32の長さを求める。求められた長さは信号切替
スイッチ152を通して演算部へ送られ、表面用紙長レ
ジスタ151の熱定着前の長さとの差から収縮補正値を
求め、求めた補正値を収縮補正レジスタ150に設定
し、次回の印刷に備える。
【0258】裏面印刷の場合は用紙32は殆ど寸法変化
を生じないので、熱定着の影響により収縮した表面の印
刷内容と印刷データを収縮した裏面の印刷内容とは同じ
寸法に仕上がる。
【0259】以上のように第14の実施の形態では、熱
定着の前後における印刷用紙の長さを、用紙の有無を検
出する単一のセンサを利用して求め、求めた長さから収
縮補正値を求め、次回の印刷時にその補正値を適用して
収縮印刷するようにしたので、事前にテスト印刷を行う
ことなく、また専用のセンサを使用することなく、さら
に低コストで、両面印刷物における表面と裏面の画像倍
率を等しくすることができる。
【0260】次に第15の実施の形態を説明する。第1
5の実施の形態は、入口センサと出口センサを利用する
ことで熱定着の前後における用紙の長さを検出し、それ
ぞれの検出結果から補正値を求め、次回印刷時にその補
正値を適用して、印刷内容の仕上がり寸法をオペレータ
の指定通りにするものである。
【0261】図39は第15の実施の形態を示すブロッ
ク図、図40は第15の実施の形態の電子写真プリンタ
を示すブロック図である。図39、図40において、電
子写真プリンタ1は上位装置2に接続されるデータ処理
コントローラ部3とプリンタエンジン部4から構成さ
れ、データ処理コントローラ部3には、インタフェース
処理部5、受信バッファ6、編集処理部7、展開処理部
8、ラスタバッファRAM9、エンジンインタフェース
部10および拡大補正レジスタ160が具備されてい
る。拡大補正レジスタ160はRAMで構成され、熱定
着の影響による印刷用紙の収縮に対して拡大補正するた
めの補正値が格納されており、展開処理部8とエンジン
インタフェース部10に接続されており、後述の入口セ
ンサ113および出口センサ112により求められる拡
大補正値を設定する。
【0262】プリンタエンジン部4には、画像形成部2
1、給紙部22、定着器23、用紙搬送路24が設けら
れ、用紙搬送路24には搬送ローラ36および排出ロー
ラ63がそれぞれ設けられている。排出ローラ63の近
傍に出口センサ112が配設され、また搬送ローラ36
の搬送方向下流側には入口センサ113が設けられてい
る。入口センサ113および出口センサ112は、光学
反射センサなどが用いられ、用紙搬送路上における印刷
用紙の有無を用紙搬送モータの駆動ステップ単位の精度
で検出する。
【0263】次に第15の実施の形態の動作を説明す
る。上位装置2からの受信データはインタフェース部5
を介して受信バッファ6に一時格納される。受信バッフ
ァ6の受信データは編集処理部7により順次取出され、
その内容の解読と実行が行われ、印刷データは次の展開
処理部8に送られる。展開処理部8では、編集処理部7
から指定された座標と文字や図形などの印刷内容を受け
取り、その命令にしたがって印刷イメージを展開処理し
てビットマップデータを生成する。展開処理部8は、座
標計算の際、編集処理部7から指定された展開座標や、
文字、図形が持つ描画座標に対して拡大補正レジスタ1
60の値を掛け合わせて、求められた座標を元にビット
マップイメージを生成する。このとき拡大補正レジスタ
160には、直前に行なわれた印刷の際に求められた拡
大補正値が格納されており、その拡大補正値を掛け合わ
せる。
【0264】なお電源投入直後の初回印刷時には、デフ
ォルト値として補正なしの状態を拡大補正レジスタ16
0に設定しておいて使用する。これは電源断以前の補正
値を保存しておいても補正値を設定した時点から次に使
用するまでの間に環境湿度が変化した場合には利用でき
ないからであるが、用途によっては電源断以前の補正値
を記憶しておいて利用してもよい。
【0265】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0266】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
用紙搬送路24へ送り出す。送り出された用紙32は用
紙搬送路24を走行中に、入口センサ113によりその
長さを計測される。即ち、入口センサ113は用紙32
の先端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピ
ングモータの駆動パルス数から熱定着前の用紙32の長
さを求める。印刷用紙32の走行と同期してラスタバッ
ファRAM9のビットマップイメージが読み出され、エ
ンジンインタフェース部10を介してプリンタエンジン
部4へ送られる。
【0267】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。定着が終了すると用紙反
転機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出され
て印刷動作を終了する。
【0268】用紙32が出口センサ112を通過する
際、出口センサ112により熱定着後の用紙32の長さ
が検出される。即ち、出口センサ112は用紙32の先
端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピング
モータの駆動パルス数から熱定着後の用紙32の長さを
求める。これにより熱定着前と熱定着後の用紙長が求め
られ、これらの値から収縮補正値を求め、求めた補正値
を拡大補正レジスタ160に設定し、次回の印刷に備え
る。
【0269】以上のように第15の実施の形態では、熱
定着の前後における印刷用紙の長さを、入口センサと出
口センサを利用して求め、求めた長さから拡大補正値を
求め、次回の印刷時にその補正値を適用して収縮印刷す
るようにしたので、事前にテスト印刷を行うことなく、
また専用のセンサを使用することなく、印刷内容の寸法
をオペレータの指定通りに仕上げることができる。
【0270】次に第16の実施の形態を説明する。第1
6の実施の形態は、入口センサのみで拡大補正値を求め
ることにより出口センサは汎用品を使用可能とし、より
低コストの機構で印刷内容の仕上がり寸法をオペレータ
の指定通りにするものである。熱定着後の用紙長を計測
せずに、基準値として予め用紙長を記憶した用紙長テー
ブルを持ち、テーブル値と入口センサによって求める用
紙長を比較して補正値を求めるものである。
【0271】図41は第16の実施の形態を示すブロッ
ク図である。図41において、電子写真プリンタ1は上
位装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプ
リンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロ
ーラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10、拡大補正レジス
タ170および用紙長テーブル171が具備されてい
る。拡大補正レジスタ170はRAMで構成され、熱定
着の影響による印刷用紙の収縮に対して拡大補正するた
めの補正値が格納されており、展開処理部8とエンジン
インタフェース部10に接続されており、後述の入口セ
ンサ113および用紙長テーブル171の基準値により
求められる拡大補正値を設定する。用紙長テーブル17
1は、プリンタで扱う用紙それぞれの長さを予め記憶し
ておくものである。表1に用紙長テーブル171の例を
示す。表1の用紙長テーブルでは、A4、A5、A3サ
イズの用紙に対してそれぞれ用紙長と対応するパルス数
が格納されている。
【0272】
【表1】 プリンタエンジン部4は、図40に示す上記第15の実
施の形態のものと同様の構成を有する。以下の説明にお
いて、図40を流用して説明する。
【0273】次に第16の実施の形態の動作を説明す
る。上位装置2からの受信データはインタフェース部5
を介して受信バッファ6に一時格納される。受信バッフ
ァ6の受信データは編集処理部7により順次取出され、
その内容の解読と実行が行われ、印刷データは次の展開
処理部8に送られる。展開処理部8では、編集処理部7
から指定された座標と文字や図形などの印刷内容を受け
取り、その命令にしたがって印刷イメージを展開処理し
てビットマップデータを生成する。展開処理部8は、座
標計算の際、編集処理部7から指定された展開座標や、
文字、図形が持つ描画座標に対して拡大補正レジスタ1
70の値を掛け合わせて、求められた座標を元にビット
マップイメージを生成する。このとき拡大補正レジスタ
170には、直前に行なわれた印刷の際に求められた拡
大補正値が格納されており、その拡大補正値を掛け合わ
せる。
【0274】なお電源投入直後の初回印刷時には、デフ
ォルト値として補正なしの状態を拡大補正レジスタ17
0に設定しておいて使用する。これは電源断以前の補正
値を保存しておいても補正値を設定した時点から次に使
用するまでの間に環境湿度が変化した場合には利用でき
ないからであるが、用途によっては電源断以前の補正値
を記憶しておいて利用してもよい。
【0275】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0276】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
用紙搬送路24へ送り出す。送り出された用紙32は用
紙搬送路24を走行中に、入口センサ113によりその
長さを計測される。即ち、入口センサ113は用紙32
の先端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピ
ングモータの駆動パルス数から熱定着前の用紙32の長
さを求める。印刷用紙32の走行と同期してラスタバッ
ファRAM9のビットマップイメージが読み出され、エ
ンジンインタフェース部10を介してプリンタエンジン
部4へ送られる。
【0277】次に印刷に使用した用紙32のサイズの基
準用紙長を用紙長テーブル171から取出し、入口セン
サ113で求めた熱定着前の印刷用紙長との差から湿度
による用紙の影響がわかるため、そこから補正値を求め
る。例えば、A4サイズの用紙に印刷する場合、実際に
A4用紙の長さを測り、用紙長テーブル171からA4
用紙に対応するパルス数n1を読み出し、実際の測定値
と読み出したパルス数から拡大補正値を求める。即ち、
基準のA4用紙の寸法から拡大補正値を求めるのではな
く、実際に測定された用紙長から拡大補正値が求められ
る。求めた補正値は拡大補正レジスタ170に設定し、
次回の印刷に備える。
【0278】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。定着が終了すると用紙反
転機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出され
て印刷動作を終了する。
【0279】以上のように第16の実施の形態では、熱
定着の前後における印刷用紙の長さを、入口センサを利
用して求め、求めた長さから拡大補正値を求め、次回の
印刷時にその補正値を適用して収縮印刷するようにした
ので、事前にテスト印刷を行うことなく、また専用のセ
ンサを使用することなく、さらに低コストで、印刷内容
の寸法をオペレータの指定通りに仕上げることができ
る。以上のように第16の実施の形態は、求められた拡
大補正値に基づいて画像の拡大が行なわれるが、この場
合、自然状態での収縮と定着での収縮とは画像品質に影
響が出ない程度であるので、実際の用紙長から拡大画像
を得ても問題にならない。
【0280】次に第17の実施の形態を説明する。第1
7の実施の形態は、定型サイズの用紙長テーブルのほか
に、値を上位装置や操作パネルから設定できるようにし
た非定型サイズの用紙長テーブルを持ち、非定型サイズ
の用紙に印刷する場合は、予め非定型用紙長テーブルに
登録しておいた用紙長と、入口センサにより計測した用
紙長を比較することにより補正値を求めるようにしたも
のである。
【0281】図42は第17の実施の形態を示すブロッ
ク図である。図42において、電子写真プリンタ1は上
位装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプ
リンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロ
ーラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10、拡大補正レジス
タ180、定型用紙長テーブル181、非定型用紙長テ
ーブル182および用紙長選択スイッチ183が具備さ
れている。
【0282】拡大補正レジスタ180はRAMで構成さ
れ、熱定着の影響による印刷用紙の収縮に対して拡大補
正するための補正値が格納されており、展開処理部8と
エンジンインタフェース部10に接続されており、後述
の入口センサ113と定型用紙長テーブル181または
非定型用紙長テーブル182の基準値により求められる
拡大補正値を設定する。定型用紙長テーブル181は、
プリンタで扱う用紙それぞれの長さを予め記憶しておく
ものである。非定型用紙長テーブル182は、インタフ
ェース処理部5を介して上位装置2から値が設定する
か、または図示しない操作パネルからの入力により値が
設定される。用紙長選択スイッチ183は、エンジンイ
ンタフェース部10との接続を定型用紙長テーブル18
1または非定型用紙長テーブル182に切り替える。
【0283】プリンタエンジン部4は、図40に示す上
記第15の実施の形態のものと同様の構成を有する。以
下の説明において、図40を流用して説明する。
【0284】次に第17の実施の形態の動作を説明す
る。上位装置2からの受信データはインタフェース部5
を介して受信バッファ6に一時格納される。受信バッフ
ァ6の受信データは編集処理部7により順次取出され、
その内容の解読と実行が行われ、印刷データは次の展開
処理部8に送られる。展開処理部8では、編集処理部7
から指定された座標と文字や図形などの印刷内容を受け
取り、その命令にしたがって印刷イメージを展開処理し
てビットマップデータを生成する。展開処理部8は、座
標計算の際、編集処理部7から指定された展開座標や、
文字、図形が持つ描画座標に対して拡大補正レジスタ1
80の値を掛け合わせて、求められた座標を元にビット
マップイメージを生成する。このとき拡大補正レジスタ
180には、直前に行なわれた印刷の際に求められた拡
大補正値が格納されており、その拡大補正値を掛け合わ
せる。
【0285】なお電源投入直後の初回印刷時には、デフ
ォルト値として補正なしの状態を拡大補正レジスタ18
0に設定しておいて使用する。これは電源断以前の補正
値を保存しておいても補正値を設定した時点から次に使
用するまでの間に環境湿度が変化した場合には利用でき
ないからであるが、用途によっては電源断以前の補正値
を記憶しておいて利用してもよい。
【0286】また非定型用紙長テーブル182の値は、
上位装置2からインタフェース処理部5を介して格納さ
れるか、もしくは図示しない操作パネルからの入力によ
り予め登録しておく。
【0287】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0288】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
用紙搬送路24へ送り出す。送り出された用紙32は用
紙搬送路24を走行中に、入口センサ113によりその
長さを計測される。即ち、入口センサ113は用紙32
の先端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピ
ングモータの駆動パルス数から熱定着前の用紙32の長
さを求める。印刷用紙32の走行と同期してラスタバッ
ファRAM9のビットマップイメージが読み出され、エ
ンジンインタフェース部10を介してプリンタエンジン
部4へ送られる。
【0289】次に印刷に使用した用紙32のサイズの基
準用紙長を、用紙長選択スイッチ183を切り替えるこ
とにより、定型用紙長テーブル181または非定型用紙
長テーブル182から取出し、入口センサ113で求め
た熱定着前の印刷用紙長との差から湿度による用紙の影
響を判断し、そこから補正値を求める。求めた補正値は
拡大補正レジスタ180に設定し、次回の印刷に備え
る。
【0290】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。定着が終了すると用紙反
転機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出され
て印刷動作を終了する。
【0291】以上のように第17の実施の形態では、非
定型の用紙についても、熱定着の前後における印刷用紙
の長さを入口センサを利用して求め、求めた長さから拡
大補正値を求め、次回の印刷時にその補正値を適用して
収縮印刷するようにし、事前にテスト印刷を行うことな
く、また専用のセンサを使用することなく、さらに低コ
ストで、印刷内容の寸法をオペレータの指定通りに仕上
げることができる。
【0292】次に第18の実施の形態を説明する。固定
の用紙長テーブルにより基準値を与える方法では、用紙
の裁断寸法に誤差が存在した場合など湿度以外の誤差要
因が存在した場合、印刷内容の正確な補正ができない。
第18の実施の形態では、プリンタが扱う用紙サイズ毎
の基準値を格納した用紙長テーブルのほかに、値を上位
装置や操作パネルから設定できるようにした微調整レジ
スタを持たせ、その上で、印刷する場合は、予め用紙長
テーブルに登録しておいた用紙長基準値を微調整レジス
タに格納しておいた微調整値により修正したものと、入
口センサにより計測した用紙長とを比較することにより
補正値を求めるようにした。
【0293】図43は第18の実施の形態を示すブロッ
ク図である。図43において、電子写真プリンタ1は上
位装置2に接続されるデータ処理コントローラ部3とプ
リンタエンジン部4から構成され、データ処理コントロ
ーラ部3には、インタフェース処理部5、受信バッファ
6、編集処理部7、展開処理部8、ラスタバッファRA
M9、エンジンインタフェース部10、拡大補正レジス
タ190、用紙長テーブル191および微調整レジスタ
192が具備されている。
【0294】拡大補正レジスタ190はRAMで構成さ
れ、熱定着の影響による印刷用紙の収縮に対して拡大補
正するための補正値が格納されており、展開処理部8と
エンジンインタフェース部10に接続されており、入口
センサ113による用紙長計測値と用紙長テーブル19
1の基準値および微調整レジスタ192の微調整値によ
り求められる拡大補正値を設定する。用紙長テーブル1
91は、プリンタで扱う用紙それぞれの長さを予め記憶
しておくものである。微調整レジスタ192は、インタ
フェース処理部5を介して上位装置2から値を設定する
か、または図示しない操作パネルからの入力により値が
設定される。
【0295】プリンタエンジン部4は、図40に示す上
記第15の実施の形態のものと同様の構成を有する。以
下の説明において、図40を流用して説明する。
【0296】次に第18の実施の形態の動作を説明す
る。上位装置2からの受信データはインタフェース部5
を介して受信バッファ6に一時格納される。受信バッフ
ァ6の受信データは編集処理部7により順次取出され、
その内容の解読と実行が行われ、印刷データは次の展開
処理部8に送られる。展開処理部8では、編集処理部7
から指定された座標と文字や図形などの印刷内容を受け
取り、その命令にしたがって印刷イメージを展開処理し
てビットマップデータを生成する。展開処理部8は、座
標計算の際、編集処理部7から指定された展開座標や、
文字、図形が持つ描画座標に対して拡大補正レジスタ1
90の値を掛け合わせて、求められた座標を元にビット
マップイメージを生成する。このとき拡大補正レジスタ
190には、直前に行なわれた印刷の際に求められた拡
大補正値が格納されており、その拡大補正値を掛け合わ
せる。
【0297】なお電源投入直後の初回印刷時には、デフ
ォルト値として補正なしの状態を拡大補正レジスタ19
0に設定しておいて使用する。これは電源断以前の補正
値を保存しておいても補正値を設定した時点から次に使
用するまでの間に環境湿度が変化した場合には利用でき
ないからであるが、用途によっては電源断以前の補正値
を記憶しておいて利用してもよい。
【0298】展開処理部8で生成されたビットマップイ
メージはラスタバッファRAM9に書込まれる。また編
集処理部7では受信データで指定された印刷用紙サイズ
の指示などをエンジンインタフェース部10を介してプ
リンタエンジン部4に対して行う。展開処理部8で1ペ
ージ分のビットマップイメージのラスタバッファRAM
9への書き込みが完了すると、エンジンインタフェース
部10を介してプリンタエンジン部4に対して印刷起動
指示が行われる。
【0299】データ処理コントローラ部3からの印刷起
動指示を受けてプリンタエンジン部4で熱定着器の過熱
などの印刷準備が整うと、データ処理コントローラ部3
からの指示により給紙部22から用紙32を繰り出して
用紙搬送路24へ送り出す。送り出された用紙32は用
紙搬送路24を走行中に、入口センサ113によりその
長さを計測される。即ち、入口センサ113は用紙32
の先端と後端を検出する間における用紙搬送用ステッピ
ングモータの駆動パルス数から熱定着前の用紙32の長
さを求める。印刷用紙32の走行と同期してラスタバッ
ファRAM9のビットマップイメージが読み出され、エ
ンジンインタフェース部10を介してプリンタエンジン
部4へ送られる。
【0300】次に印刷に使用した用紙32のサイズの基
準用紙長を用紙長テーブル191から取出し、さらに取
出した値に対して微調整レジスタ192の値で微調整し
て基準用紙長とする。この基準用紙長と、入口センサ1
13で求めた熱定着前の印刷用紙長との差から湿度によ
る用紙の影響を判断し、そこから補正値を求める。求め
た補正値は拡大補正レジスタ190に設定し、次回の印
刷に備える。
【0301】画像形成部21では感光ドラム25が回転
を開始し、帯電器26により表面を帯電される。ラスタ
バッファRAM9から読み出された印刷データに基いて
露光器27が帯電された感光ドラム25表面を露光し、
これにより静電潜像が形成される。次に静電潜像の部分
に現像器28によりトナーが付着されて現像が行われ
る。次に現像されたトナー画像が転写器29により用紙
32に転写される。トナー画像が転写された用紙32は
用紙搬送路24上を搬送されて定着器23へ送られる。
定着器23で用紙32に対して熱と圧力が加えられ、ト
ナーが用紙32に定着される。定着が終了すると用紙反
転機構60内の排出ローラ63により装置外へ排出され
て印刷動作を終了する。
【0302】以上のように第18の実施の形態では、熱
定着の前後における印刷用紙の長さを入口センサを利用
して求め、求めた長さから拡大補正値を求め、その補正
値をさらに微調整するので、専用のセンサを使用するこ
となく、また低コストで、より正確に印刷内容の寸法を
オペレータの指定通りに仕上げることができる。
【0303】上記各実施の形態においては電子写真プリ
ンタを例として説明したが、本発明は、熱定着によりト
ナー画像を定着する方式の電子写真画像記録装置に関す
るものであり、熱定着によるトナー画像の定着を行う記
録装置としては、ほかにも複写機や普通紙ファクシミリ
装置があり、本発明はこれらの装置にも適用可能であ
る。
【0304】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、トナーを記録用紙に定着させるための熱定着の影響
による記録用紙の収縮に対してその収縮に見合う分だけ
印刷内容を補正したので、収縮の影響を除去した良好な
記録結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の電子写真プリンタを示すブ
ロック図である。
【図2】第1の実施の形態が適用される電子写真プリン
タを示す構成図である。
【図3】第1の実施の形態の拡大動作を示す説明図であ
る。
【図4】拡大の他の例を示す説明図である。
【図5】拡大の他の例を示す説明図である。
【図6】第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】第2の実施の形態の拡大動作を示す説明図であ
る。
【図8】第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図9】第3の実施の形態が適用される電子写真プリン
タを示す構成図である。
【図10】第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図11】第4の実施の形態の電子写真プリンタを示す
構成図である。
【図12】第4の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図13】第5の実施の形態を示すブロック図である。
【図14】第5の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図15】第6の実施の形態を示すブロック図である。
【図16】第6の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図17】第7の実施の形態を示すブロック図である。
【図18】センサ出力変換部を示すブロック図である。
【図19】湿度と収縮率との関係を示すグラフである。
【図20】インピーダンスと湿度の関係を示すグラフで
ある。
【図21】第8の実施の形態を示すブロック図である。
【図22】センサ出力変換部を示すブロック図である。
【図23】A/Dコンバータ入力電圧と湿度の関係を示
すグラフである。
【図24】第9の実施の形態を示すブロック図である。
【図25】センサ出力変換部を示すブロック図である。
【図26】第10の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図27】第10の実施の形態の電子写真プリンタを示
す構成図である。
【図28】用紙上に記録された拡大補正マークとセンサ
出力を示す説明図である。
【図29】第11の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図30】第11の実施の形態の電子写真プリンタを示
す構成図である。
【図31】用紙上に記録された拡大補正マークとセンサ
出力を示す説明図である。
【図32】補正マーク読取ラインセンサの出力を示すタ
イムチャートである。
【図33】第11の実施の形態の補正概念を示す説明図
である。
【図34】第12の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図35】第12の実施の形態の電子写真プリンタを示
す構成図である。
【図36】第13の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図37】第13の実施の形態の電子写真プリンタを示
す構成図である。
【図38】第14の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図39】第15の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図40】第15の実施の形態の電子写真プリンタを示
す構成図である。
【図41】第16の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図42】第17の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図43】第18の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図44】熱定着の影響による印刷用紙の寸法変化を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 電子写真プリンタ 2 上位装置 3 データ処理コントロール部 4 プリンタエンジン部 11 拡大補正レジスタ 21 画像形成部 23 定着器 32 印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 370 G03G 21/00 370 H04N 1/29 H04N 1/29 H Fターム(参考) 2C087 AA18 AC06 BA01 BA03 BA05 BA11 BC01 BD06 BD24 CA05 CB04 CB07 CB12 2H027 DA14 DC02 DC03 DC05 DC10 DC19 DE01 DE07 DE09 EC06 EC09 EC20 ED16 EE07 EE08 EF10 EF12 FA13 FB07 2H033 AA01 AA46 BA25 BB01 BB28 CA11 CA16 CA17 CA22 2H072 AA09 AA16 AA23 AA32 BA03 CA01 CB01 JA02 5C074 AA10 BB02 BB17 BB22 BB26 DD15 DD19 EE04 EE08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真プロセスにより用紙上に転写し
    たトナー画像を熱定着器により用紙に定着して画像を記
    録する電子写真記録装置において、 熱定着による用紙の収縮に対応する補正値を設定する設
    定手段を設け、 前記設定手段により設定された補正値により画像データ
    を補正して画像を記録することを特徴とする電子写真記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、用紙の縦方向と横方向
    についてそれぞれ個別に補正値を設定する請求項1記載
    の電子写真記録装置。
  3. 【請求項3】 用紙を給紙する給紙部を複数具備し、 前記設定手段は前記複数の給紙部毎にそれぞれ補正値を
    設定し、 選択された給紙部に対応する補正値により画像データを
    補正する請求項1記載の電子写真記録装置。
  4. 【請求項4】 電子写真プロセスにより用紙上に転写し
    たトナー画像を熱定着器により用紙に定着して画像記録
    を行い、該記録を用紙の両面に行う電子写真記録装置に
    おいて、 熱定着による用紙の収縮に対応する補正値を設定する設
    定手段を設け、 最初に記録を行う用紙面に対して前記設定手段により設
    定された補正値により画像データを補正して画像を記録
    することを特徴とする電子写真記録装置。
  5. 【請求項5】 電子写真プロセスにより用紙上に転写し
    たトナー画像を熱定着器により用紙に定着して画像記録
    を行い、該記録を用紙の両面に行う電子写真記録装置に
    おいて、 用紙の両面にそれぞれ対応する補正値を設定する設定手
    段を設け、 記録を行う用紙面に対して前記設定手段によりそれぞれ
    設定された補正値により画像データを補正して画像を記
    録することを特徴とする電子写真記録装置。
  6. 【請求項6】 電子写真プロセスにより用紙上に転写し
    たトナー画像を熱定着器により用紙に定着して画像記録
    を行い、該記録を用紙の両面に行う電子写真記録装置に
    おいて、 熱定着による用紙の収縮に対応する補正値を設定する設
    定手段を設け、 2回目に記録を行う用紙面に対して前記設定手段により
    設定された補正値により画像データを補正して画像を記
    録することを特徴とする電子写真記録装置。
  7. 【請求項7】 電子写真プロセスにより用紙上に転写し
    たトナー画像を熱定着器により用紙に定着して画像を記
    録する電子写真記録装置において、 湿度を測定する湿度測定手段と、 前記湿度測定手段の測定結果に基いて熱定着による用紙
    の収縮に対応する補正値を設定する設定手段を設け、 前記設定手段により設定された補正値により画像データ
    を補正して画像を記録することを特徴とする電子写真記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記設定手段により設定された補正値を
    微調整する微調整手段を設けた請求項7記載の電子写真
    記録装置。
  9. 【請求項9】 電子写真記録装置は上位装置に接続さ
    れ、該上位装置から前記微調整手段の微調整値を設定す
    る請求項8記載の電子写真記録装置。
  10. 【請求項10】 電子写真プロセスにより用紙上に転写
    したトナー画像を熱定着器により用紙に定着して画像記
    録を行い、該記録を用紙の両面に行う電子写真記録装置
    において、 熱定着による用紙の収縮に対応する補正値を算出する算
    出手段と、 前記算出手段により算出した補正値を設定する設定手段
    を設け、 最初に記録を行う用紙面に対して前記設定手段により設
    定された補正値により画像データを補正して画像を記録
    することを特徴とする電子写真記録装置。
  11. 【請求項11】 前記算出手段は、用紙の縦方向と横方
    向のそれぞれの補正値を算出する請求項10記載の電子
    写真記録装置。
  12. 【請求項12】 前記算出手段は、熱定着の前後におけ
    る用紙の寸法を検出することにより補正値を算出し、 2回目に記録を行う用紙面に対して前記設定手段により
    設定された補正値により画像データを補正して画像を記
    録する請求項10記載の電子写真記録装置。
  13. 【請求項13】 前記算出手段は、用紙の通過を検出す
    る検出センサであり、 2回目以降に記録を行う用紙面に対して前記設定手段に
    より設定された補正値により画像データを補正して画像
    を記録する請求項10記載の電子写真記録装置。
  14. 【請求項14】 前記算出手段は単一の検出センサであ
    る請求項13記載の電子写真記録装置。
  15. 【請求項15】 電子写真プロセスにより用紙上に転写
    したトナー画像を熱定着器により用紙に定着して画像を
    記録する電子写真記録装置において、 熱定着の前後における用紙の寸法を検出することにより
    熱定着による用紙の収縮に対応する補正値を算出する算
    出手段と、 前記算出手段により算出した補正値を設定する設定手段
    を設け、 2回目以降記録を行う用紙に対して前記設定手段により
    設定された補正値により画像データを補正して画像を記
    録することを特徴とする電子写真記録装置。
  16. 【請求項16】 予め用紙長を記憶した用紙長テーブル
    を有し、 前記算出手段は前記用紙長テーブルを参照して前記補正
    値を算出する請求項15記載の電子写真記録装置。
  17. 【請求項17】 前記用紙長テーブルは非定型サイズの
    テーブルと定型サイズのテーブルを含む請求項16記載
    の電子写真記録装置。
  18. 【請求項18】 前記算出手段が算出した前記補正値を
    微調整する微調整手段を設けた請求項16記載の電子写
    真記録装置。
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