JP2009147271A - 基板製造方法およびiii族窒化物半導体結晶 - Google Patents

基板製造方法およびiii族窒化物半導体結晶 Download PDF

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Abstract

【課題】高い結晶性と表面平坦性に優れたN極性面を表面とするIII族窒化物半導体を提供すること。
【解決手段】本発明においては、成長用基板として主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつ基板を採用する。このような成長用基板選択の結果、結晶核の殆どがステップに発生することとなる。そして、N極性面を成長面とするIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長させる工程における供給原料のV/III比を小さく設定する。このような原料供給によって、N極性面が窒素原子で終端され尽くされてはいない環境を実現し、V族原子の表面拡散を促進させている。このようにすると、表面平坦性に優れ且つ高い結晶性(チルト成分とツイスト成分が共に小さくしかも貫通転位密度が低い)を有している「−c面」(N極性面)を表面とするIII族窒化物半導体結晶が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、III族窒化物半導体の結晶成長技術に関し、より詳細には、結晶性と表面平坦性が共に良好なIII族窒化物半導体を得るための結晶成長技術に関する。
一般式Al1−x−yGaInN(x≧0、y≧0、1≧(x+y)≧0)で表記されるIII族窒化物半導体は、そのバンドギャップ・エネルギが赤外から紫外の波長の範囲内にあり、その物性を利用して、紫外、青色又は緑色等の発光ダイオードや発光波長400〜410nmの半導体レーザ等が既に市販されており、今後は、赤外域での発光素子や電子デバイス等の半導体素子用材料として期待されている。
III族窒化物半導体は高融点であり且つ融点付近の窒素の解離圧が高いため、常圧付近での融液からの引き上げ法によるバルク結晶成長は困難である。フラックス法や1万気圧以上の高圧下での結晶成長法も検討されてはいるものの結晶性や生産性の観点からは依然として問題がある。
このため、現状では、半導体素子製造用のIII族窒化物半導体は、サファイア等の異種材料基板上にIII族窒化物半導体を(0001)面を成長面としてエピタキシャル成長させて得る方法が多く取られている。実際、III族窒化物半導体を用いた発光ダイオードは、有機金属化学気相成長法(MOCVD法)によりサファイア基板上にIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長させたものを用いて作製されている。
しかし、このようなIII族窒化物半導体にも更なる高品質化という課題がある。例えば、サファイア基板上に作製した半導体レーザ(LD)の素子寿命は極めて短いが、その主な原因は、III族窒化物半導体中に1010〜12cm−2という高密度で存在している貫通転位にある。LDの発光層内の貫通転位密度を低減させる方法としては、サファイア基板上でのELO(エピタキシャル・ラテラル・オーバー)法などの選択成長法が開発されており、この方法により発光層内の貫通転位密度は10cm−2程度にまで低減されている。しかし、ELO法などの選択成長法によっても、得られるLDの素子寿命は1000時間程度でしかなく、十分なものとはなっていない。その原因は、LDの発光部の両側に存在する多数の欠陥が、LD動作中に発光部に進入してくるためであると考えられている。
ところで、ウルツ型の結晶構造をもつIII族窒化物半導体では、(0001)面に垂直な方向(すなわち、c軸方向)に自然分極が発生している。また、III族窒化物半導体に結晶歪みがかかる場合にも同様に、c軸方向にピエゾ電界が発生する。現在市販されているLEDやLDの殆どは、c軸に垂直な方向に結晶層が積層されて素子構成されており、上述の自然分極起因の電界やピエゾ電界は、素子特性を劣化させる方向に作用する。
例えば、活性層であるGaN層の両面をAl1−xGaN(0<x<1)層で挟んだダブルへテロ(DH)構造型の発光デバイスにおいては、GaN層とAl1−xGaN層との間の格子定数差に基づいた歪みがGaN層内に発生してピエゾ電界が発生する。そして、このピエゾ電界と自然分極電界によって、活性層であるGaN層に外部から注入された電子と正孔が空間的に分離され、発光するための再結合確率が低下して内部量子効率が低くなり、その結果、外部量子効率も低下するという問題がある。
一方、上述の内部電界を積極的に利用した半導体素子も提案されている。(0001)面を主面とするGaNの上にAl1−xGaN(0<x<1)層を形成した場合にはこれらの材料の格子定数差に基づいてGaNは圧縮応力を受け、GaNとAl1−xGaN(0<x<1)層との界面に電子が蓄積することが知られているが、この電子の蓄積層をチャネルとして利用する電界効果トランジスタ(FET)が提唱されている。
このように、III族窒化物半導体は、GaAs等の閃亜鉛型結晶構造の半導体にはない結晶方位依存の特有な性質を有するため、これを抑制したり逆に積極的に利用するためにさまざまな結晶面上へのエピタキシャル成長が試みられており、非極性面(
面であるa面や
面であるm面)、あるいは、半極性面(極性面である{0001}面(c面)に対して傾いた面)上にエピタキシャル成長させたIII族窒化物半導体のLEDでは、発光波長の駆動電流依存性が抑制可能であり偏光特性が改善されるという報告(非特許文献1:K. Okamot et al., Jpn. J. Appl.Phys., 45, pp. L1197-L1199, (2006)を参照)や、窒素極性面(N極性面:
面)上にIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長させた研究報告(非特許文献2:S. Rajan et al., Jpn. J. of Appl. Phys. Vol.44, No,49, pp.L1478-L1480 (2003) )がある。
従来、III族窒化物半導体のエピタキシャル成長は殆ど、(0001)面(GaN結晶の場合のGa極性面:以降ではこれを「+c面」という)への成長であった。しかし、
(N極性面、以降ではこれを「−c面」という)上にIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長させると、III族窒化物半導体結晶中に生じる自然分極とピエゾ分極の電界の方向を同一方向とすることができるため、半導体素子の設計上、種々の利点がある。
例えば、現在市販されている光通信用外部変調素子は逆バイアス下で使用されそのバイアスの大きさは20V前後であるが、N極性のIII族窒化物半導体では自然分極とピエゾ分極の電界の方向が同一となるため、外部変調素子を順方向で動作させることができる(特許文献1:特開2004−133437号公報)。また、N極性窒化物半導体を用いたAlGaN/GaN型FETでは、二次元電子ガス密度が向上する結果、高いパフォーマンスが期待できる。
ところが、−c面方向に成長させたIII族窒化物半導体はヒルロックなどが発生し易く、平坦な表面を得ることが難しいことが知られている(例えば、非特許文献3:P. R. Hageman et. al., J. Cryst. Growth 255, pp.241-249 (2003) )。松岡らは、−c面方向成長のIII族窒化物半導体の高品質化のための成長条件を検討し、表面が平坦で、しかも、(0002)面のX線ロッキングカーブの半値幅が35arcsecと極めてチルト成分が小さな−c面III族窒化物半導体を得ている(非特許文献4:T. Matsuoka et al., phys. stat. sol. (b) 243, No.7, 1446-1450 (2006))。
また、最近では、+c面成長させたものと同等の平坦性をもつ、N極性InGaN/GaN/多重量子井戸(MQW)層の結晶成長に成功したとの報告もなされている(非特許文献5:S. Keller et al., Appl. Phys. Lett. 90, 191908(2007))。
しかしながら、これまでに得られている「−c面」方向成長のIII族窒化物半導体は、チルト成分は小さな結晶であるもののツイスト成分は依然として大きく、高品質化のための結晶成長条件の更なる検討が必要とされている。ここで、「チルト成分」とは基板上に成長した結晶の結晶軸の「傾きの成分」であり、「ツイスト成分」とは結晶軸の「捻れの成分」である。
特開2004−133437号公報 K. Okamoto et al., Jpn. J. Appl.Phys., 45, pp. L1197-L1199, (2006) S. Rajan et al., Jpn. J. of Appl. Phys. Vol.44, No,49, pp.L1478-L1480. P. R. Hageman et al., J. Cryst. Growth 255 (2003), pp.241-249. T. Matsuoka et al., phys. stat. sol. (b) 243, No.7, 1446-1450 (2006). S. Keller et al., Appl. Phys. Lett. 90, 191908(2007).
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高い結晶性と表面平坦性に優れた−c面を表面とするIII族窒化物半導体をエピタキシャル成長により得るための技術を提供することにある。
かかる課題を解決するために、本発明の基板製造方法は、主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつ基板の表面を窒化する工程と、前記表面窒化した基板上に第1のIII族窒化物半導体層を形成する第1の気相成長工程と、前記第1のIII族窒化物半導体層上に
面を成長面とする第2のIII族窒化物半導体層を形成する第2の気相成長工程とを備え、前記窒化工程は、前記基板の表面を窒素含有雰囲気に暴露することにより実行されることを特徴とする。
好ましくは、前記窒化工程は、900℃以上1100℃以下の温度範囲で窒素含有雰囲気に1分以上30分以下で暴露することにより実行される。
本発明において、前記窒素含有雰囲気は、例えばアンモニア(NH)含有雰囲気である。
好ましくは、前記第2の気相成長工程は、V/IIIモル比が300乃至10000となる原料ガス供給条件下で実行される。
また、好ましくは、前記第2の気相成長工程は水素ガス濃度が50モル%以上のキャリアガスにより原料ガスを供給して実行され、当該第2の気相成長工程は76〜850Torrの低圧条件下で実行される。
本発明において、前記第1及び第2のIII族窒化物半導体層のIII族元素は、例えば、ガリウム、アルミニウム、及びインジウムの少なくとも1種である。
この場合、前記第1の気相成長工程は、III族元素の原料ガスとしてトリエチルガリウム(TEG:(CGa)を用い、500℃以上650℃以下の温度範囲で、前記第1のIII族窒化物半導体層を5〜30nmの層厚で形成することが好ましい。
本発明においては、前記第2の気相成長工程の前に、前記第1の気相成長工程で形成された第1のIII族窒化物半導体層を1000℃以上の温度で熱処理する工程を備えるようにすることができる。
また、前記第2のIII族窒化物半導体層の上に、第3のIII族窒化物半導体結晶を
面を成長面としてハイドライド気相成長(HVPE)させる第3の気相成長工程を更に備えるようにしてもよい。
好ましくは、前記第3の気相成長工程は、前記第3のIII族窒化物半導体結晶の成長速度を50μm/h以下とする条件で実行される。
本発明において、前記基板は、例えばサファイア基板である。
本発明では、前記第3のIII族窒化物半導体結晶を分離して新たな基板とする工程を更に備えるようにしてもよい。
本発明のIII族窒化物半導体結晶は、異種基板上にエピタキシャル成長したIII族窒化物半導体結晶であって、前記III族窒化物半導体結晶は
面を成長面とし、(0002)面のロッキングカーブの半値全幅が200arcsec以下、かつ、
面のロッキングカーブの半値幅が700arcsec以下であることを特徴とする。
好ましくは、前記異種基板は、主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつものである。
また、本発明のIII族窒化物半導体結晶は、異種基板上にエピタキシャル成長したIII族窒化物半導体結晶であって、前記III族窒化物半導体結晶は
面を成長面とし、前記異種基板は、主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつことを特徴とする。
このIII族窒化物半導体結晶は、好ましくは、(0002)面のロッキングカーブの半値全幅が200arcsec以下、かつ、
面のロッキングカーブの半値全幅が700arcsec以下である。
好ましい態様の本発明のIII族窒化物半導体結晶は、表面粗さがRMS値で1.0nm以下であり、さらに好ましくは、結晶表面での貫通転位密度が1×1010cm−2未満である。
前記異種基板は例えばサファイア基板であり、前記III族窒化物半導体結晶は例えば、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、窒化インジウム、又はこれらの混晶である。
本発明においては、成長用基板として主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつ基板を採用することとしたので、結晶核の殆どがステップに発生することとなる結果、表面平坦性に優れ且つ高い結晶性(チルト成分とツイスト成分が共に小さくしかも貫通転位密度が低い)を有している−c面を表面とするIII族窒化物半導体結晶が得られる。
そして、このようなIII族窒化物半導体結晶を用いて半導体素子を作製すれば、高いパフォーマンスのデバイスを得ることができる。
以下に、図面を参照して、本発明の基板製造方法およびこれにより得られるIII族窒化物半導体結晶について説明する。なお、以下の説明では、III族窒化物半導体結晶として、III族元素がガリウム、アルミニウム、及びインジウムの少なくとも1種である窒化物半導体(窒化ガリウム、窒化アルミニウム、窒化インジウム、又はこれらの混晶)を例として説明するが、これに限定されるものではない。また、III族窒化物半導体結晶の成長に用いる異種基板がサファイア基板であるとして説明するが、この他にも、III族窒化物と異なる材料系であれば、SiC基板、LiGaO基板、あるいはNdGaO基板などその他のどのような基板であってもよい。
(成長用基板):本発明において用いられる成長用基板は、主面が(0001)面に対して0.5°以上2.0°以下の「オフ角」を有するものである。ここで、オフ角を設ける方向についての特別な制限は不要である。このような基板面が選択される理由は、後述する結晶成長の初期段階で結晶核生成のための「ステップ」の適度な密度を確保するためである。ここで、「ステップ」とは、テラスと他のテラスとの境界に生じる段差であって、殆どの結晶核はこのステップに沿うように生成するものと考えられる。
本発明者らは、高い結晶性の−c面III族窒化物半導体結晶をエピタキシャル成長させるための結晶核の適切な密度は10〜5×10cm−2程度であると考えており、結晶核密度を好ましい範囲のものとするために、成長用基板の主面を(0001)面から0.5°〜2.0°の範囲でオフさせることとしている。
このような成長用基板を用いると、エピタキシャル成長前の熱的処理(サーマル・クリーニング)によって清浄なステップが適切な密度で現れ、このステップに沿って上述の好ましい密度範囲での結晶核生成が起こることとなる。そして、このような適切な結晶核密度が実現されると、当該結晶核を起点としてELO(Epitaxial Lateral Overgrowth)成長モードでの−c面III族窒化物半導体の結晶成長が実現されると考えられる。
III族窒化物半導体(例えばGaN)を成長用基板(例えばサファイア基板)上にエピタキシャル成長させる場合、先ず基板上にGaNの微小な多数の結晶核が形成され、これを起点にして成長した島状の結晶が合体することで連続したエピタキシャル膜が成長すると考えられる。このような結晶成長のプロセスでは、個々の結晶核の結晶軸がほぼ同一方向を向いていることが必要である。
結晶核の結晶軸の方向を決定付ける最大の要因は成長用基板に他ならないが、サファイアとGaNとでは13.8%もの大きな格子定数差があるため、成長用基板上に形成される結晶核(微小GaN結晶)には結晶軸の「傾き」(チルト)と「捻れ」(成長軸の回転、ツイスト)が生じ、これらによって特徴づけられる歪みが生じる。なお、このようなチルトやツイストの発生の主原因は、螺旋転位や刃状転位といった結晶中の構造欠陥であると考えられる。
格子不整合のあるヘテロエピタキシャル成長により成長した窒化物結晶はモザイク性をもち、互いにわずかに結晶方位の異なるカラム状結晶粒が集合して膜を形成している。このモザイク性は原子レベルで観察される転位や点欠陥などの結晶欠陥の反映である。内部に転位の少ないカラム状結晶粒が、結晶粒界を介して結合しており、粒界には転位が存在する。
一方モザイク性を巨視的に評価する手法としてX線回折法が広く使用されている。モザイク性をもつ結晶は、結晶中に少しずつ面方位の異なる領域が存在する。このような結晶は逆格子空間では、逆格子点が原点を中心とした球面方向に広がりをもつことになる。したがってX線回折によりこの球面方向の広がりを測定すれば、面方位の揺らぎの程度を評価することができる。
そのためには、入射X線と検出器の角度(2θ)を回折ピーク位置に固定して、試料結晶と入射X線の角度(ω)を回折条件付近でスキャンする。こうすることで、逆格子空間で原点を中心とした球面状の逆格子点の広がりを、回折強度の分布として評価することができる。このような測定は、X線ロッキングカーブ(XRC)あるいは、ωモード(スキャン)測定とよばれ、測定された回折ピークの幅が面方位の揺らぎの程度を反映し、定量的な指標として半値全幅(半値幅)を用いる。こうして測定された半値全幅は、その値が小さい程試料結晶が高品質で結晶学的に優れた結晶であることを示す。
薄膜結晶のモザイク性は、成長方向との関わりで、チルトとよばれる結晶軸の成長方向の揺らぎと、ツイストとよばれる結晶成長方向を軸とした結晶の回転に分けられる。回折面と結晶の回転軸を適切に選ぶことにより、X線ロッキングカーブ測定でチルトとツイストを分離することが可能である。結晶構造または格子定数の異なる基板に窒化物層を形成するとき、必ずしもチルトとツイストの大きさは同程度の大きさとはならない。
基板の種類や窒化物層の成長方法や成長条件によっては、チルトの大きさは極めて小さいが、ツイストの大きさは極めて大きい場合もある。このような窒化物層の発光特性や電気的特性は著しく悪く、このような窒化物層を利用して実用的な発光デバイスを作製することは困難である。窒化物層を発光デバイスや電子デバイスに利用する場合、チルトとツイストのそれぞれが小さいことが望ましい。
X線ロッキングカーブ測定を用いたチルトとツイストの表現は、回折面とX線の入射方向を選ぶことにより複数の方法が可能である。成長面が
面である場合、たとえば(0002)面のX線回折強度の角度依存性の半値全幅はチルトを定量的に表現する。成長面が
面である場合、たとえば
面のX線回折強度の角度依存性の半値全幅はツイストを定量的に表現する。
成長面が
面である場合、
面あるいは
面のX線回折強度の角度依存性の半値全幅はツイストとチルトの両方の情報を含んで、結晶のモザイク性を表現しているが、通常ツイストの成分がより強く反映されているため、これらをツイストの定量的指標として用いる場合が多い。純粋なツイストの定量的表現である
面の回折は、X線をサンプルの表面に水平に入射しなければならないため、測定上の困難さや表面モフォロジーに影響を受けることなどから、ツイストの定量的指標としてむしろ
面や
面のロッキングカーブの半値全幅を用いることが多い。
面は
面よりもc軸となす角度が小さいため、ロッキングカーブの半値全幅にツイストの成分がより強く反映される。チルトよりツイストが大きな結晶では、
面のロッキングカーブの半値全幅は
面のそれよりも大きくなる。
結晶核を起点にして成長した島状結晶が合体する際の界面には、必然的に結晶欠陥が発生する。従って、結晶核の密度が大きい場合には、島状結晶が合体してできる界面の成長用基板面内での総面積は大きくなって導入される結晶欠陥密度も高くなり、チルトの角度やツイストの角度も大きくなる。
これとは逆に、結晶核の密度が小さい場合には、個々の結晶核を起点として成長した島状結晶が合体してできた界面の成長用基板面内での総面積は小さくなって結晶欠陥の減少が期待できる一方で、合体するまでに個々の島状結晶が大きく成長することとなる結果、三次元的な結晶成長をした後にはじめて島状結晶同士が合体することとなり、成長用基板面を覆う連続したエピタキシャル膜となった際の表面は凹凸の激しいものとなり易い。
つまり、III族窒化物半導体のエピタキシャル膜中の結晶欠陥密度を減らすためは結晶核密度を低くすることが有効である反面、エピタキシャル膜表面の平坦性を高めるためには結晶核密度を高くすることが有効であって、二律背反の関係にあるということが言える。
本発明において成長用基板の主面を(0001)面から0.5°〜2.0°の範囲でオフさせることとしているのは、このような二律背反の関係にある結晶性と平坦性の両者を、共に良好なものとするための適切な結晶核密度を実現するためである。
図1は本発明の基板製造方法のシーケンス例を説明するための図である。先ず、上述の成長用基板(例えば、(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつサファイア基板)を反応室にセットする。そして、この成長用基板を加熱して表面を熱的にクリーニングする(工程A)。このクリーニング温度は、エピタキシャル膜の成長温度から50℃程度高く設定することが好ましい。
また、クリーニング時間は、クリーニング温度にも依存するが、一般には2〜15分程度が適当である。これは、余り長時間クリーニングを施すと成長用基板の表面が水素によってエッチングされてしまい、表面の平坦性が損なわれるためである。図1に示した例では、温度1050℃で10分のクリーニングが実行されている。このクリーニングによってサファイア基板表面に結晶学的なステップが現れ、これが結晶核の生成サイトとなる。
次に、反応室にNHガスを導入して、成長用基板の表面を窒素含有雰囲気に暴露することにより窒化する(工程B)。ここで重要なことは、成長用基板の表面全体が窒化されることである。成長用基板の表面窒化が不十分あると、後にエピタキシャル成長されるN極性III族窒化物半導体のエピタキシャル膜の結晶性が低下してしまう。これは、窒化が不十分であると、N極性III族窒化物半導体のエピタキシャル膜中に、N極性とGa極性の領域が混在し易く、アンチフェーズドメインが形成されてしまうことによると考えられる。
これに対して、成長用基板の表面が充分に窒化された場合には、エピタキシャル膜中にIII族極性の領域は形成されず、N極性のみのIII族窒化物半導体エピタキシャル膜が得られる。なお、窒化が過剰に行なわれると、成長用基板の表面がエッチングされてしまい、基板表面に大きなうねり状の凹凸が現れてしまう。このようなことから、1050℃程度の温度での窒化時間としては3〜15分が適当である。図1に示した例では、窒化処理温度を1050℃とし、処理時間を10分としているが、低温で窒化する場合には処理時間をより長くする必要があり、高温で窒化する場合には処理時間を短くする必要がある。好ましい範囲は、温度900〜1100℃、時間1〜30分である。
続いて、基板温度を下げてバッファ層を成長させる(工程C)。この工程では、基板温度を550℃とし、TEGとNHを1〜3分間原料供給して20nmの厚みの非晶質のGaNバッファ層を成長させている。なお、バッファ層のGaNは完全な非晶質である必要はなく、電子線回折において微弱な回折スポットが現れる程度の結晶性のものでもよい。
ここでのTEG流量は1〜10μmol/min、NH流量は3〜7slmであり、キャリアガスとしては水素である。本発明者らの検討の結果によれば、良好なN極性III族窒化物半導体の成長のためのバッファ層は、成長温度500〜650℃、層厚5〜30nmで成長させたものである。
バッファ層の成長にTEGを用いたのは、プロセスの再現性とバッファ層の品質を考慮したことによる。TEGの蒸気圧はトリメチルガリウム(TMG)よりも1桁程度低いため、ガス流量を1桁程度多くすることができる。その結果、成長速度が遅く設定することが可能となって、厚さ20nm程度の薄膜であっても再現性良く結晶成長させることができる。
また、TMGを用いてGaNバッファ層を成長させると、原料であるTMGに含まれている炭素が結晶中に取り込まれてしまい、バッファ層は黄色を呈するようになる。これに対して、TMGよりも低い分解温度のTEGを用いて成長させたバッファ層は無色である。この着色の有無は結晶の純度を反映しており、TEGを用いたほうが高純度のバッファ層が得られることを意味している。
このバッファ層の上にN極性III族窒化物半導体をエピタキシャル成長させることとなるが、本発明では、このエピタキシャル成長に先立って、非晶質のGaNバッファ層を例えば1000℃以上の温度で熱処理して結晶化を促進させる工程を設けている(工程D)。図1に示した例では、この工程の処理温度は、上述の窒化工程(工程B)の温度よりも低く且つ後のエピタキシャル成長工程(工程E)の温度よりも高い温度である1030℃として3〜15分間処理されている。なお、このときの雰囲気は窒素ガス、あるいは窒素ガスとNHの混合ガスである。
結晶化が促進されたGaNバッファ層の上に、N極性III族窒化物半導体をエピタキシャル成長させる(工程E)。図1に示した例では、TMGのガス供給量を80〜120nmol/minとし、NHのガス供給量は、V/III比が300〜10000となるように設定される。なお、エピタキシャル成長時の圧力は150〜850Torr程度の低圧とすることが好ましい。
本発明でのエピタキシャル成長条件は、+c面のIII族窒化物半導体を結晶成長させる場合の条件に比較して、供給原料のV/III比が小さい点、および、キャリアガス中に水素を多量に含ませる点に特徴がある。なお、V/III比は300〜10000の範囲で設定されるが、成長温度が低いほどV/III比を小さく設定することが好ましい。
ここでのキャリアガスとしては水素を用い、その流量は1.25〜7.5slmとする。このような原料供給条件下で、基板温度を例えば1020℃として、成長速度0.7〜1.7μm/hで、0.5〜10μmのGaN層をエピタキシャル成長させる。キャリアガスとしては、水素に窒素やArなどを加えてもよいが、キャリアガス中での水素ガス濃度は50モル%を超える方が好ましい。
本発明のエピタキシャル成長において供給原料のV/III比を小さく設定する理由は、以下のようなものである。III族窒化物半導体(ここではGaNを考える)を成長させる場合の成長基板表面での拡散種はGa(あるいはGaの水素化物)であると考えられるが、Ga極性をもつIII族窒化物半導体の表面は当然Ga面が安定面であるため、拡散種であるGaは容易に表面拡散してGa原子の拡散長は長いと考えられる。
しかし、N極性をもつIII族窒化物半導体の安定面は窒素原子で終端されたN面であるからGa原子の表面拡散は起こり難いことが予想される。そこで、本発明では、+c面のIII族窒化物半導体を結晶成長させる場合に比較して供給原料のV/III比を小さく設定し且つキャリアガス中の水素濃度を高めに設定することにより、−c面が窒素原子で終端され尽くされてはいない環境としてGa原子の表面拡散を促進させている。
なお、図1に示した例では、バッファ層形成の工程(工程C)と当該バッファ層の結晶化工程(工程D)を別個の工程としているが、工程Cの基板温度を上げて両工程を単一のものとすることも可能である。
このような手順によって本発明の−c面を成長面とするIII族窒化物半導体結晶が得られるが、さらに、III族窒化物半導体結晶を
面を成長面として、例えば50μm/h以下の成長速度でハイドライド気相成長させることもできる。また、このようにして得られた厚膜のIII族窒化物半導体結晶を成長用基板(やエピタキシャル成長層)から剥離(分離)して新たな基板とすることもできる。
本発明によって得られるIII族窒化物半導体結晶は、CAICISSによる評価によって−c面を有していることが確認された。また、多数のGaNの結晶成長を行った結果、その内100%の結晶でチルトの指標となる(0002)面のロッキングカーブの半値全幅が30arcsec〜200arcsecの範囲にありチルトは小さく、かつツイストの指標となる
面のロッキングカーブの半値全幅は200arcsec〜700arcsecの範囲にありツイストも小さい。
また、その内80%の結晶で、チルトの指標となる(0002)面のロッキングカーブの半値全幅が30arcsec〜150arcsecの範囲にありチルトは小さく、かつツイスト角の指標となる
面のロッキングカーブの半値全幅は200arcsec〜550arcsecの範囲にありツイストも小さい。
また、その内60%の結晶で、歩留まり60%でチルトの指標となる(0002)面のロッキングカーブの半値全幅が30arcsec〜120arcsecの範囲にありチルトは小さく、かつツイストの指標となる
面のロッキングカーブの半値全幅は200arcsec〜450arcsecの範囲にありツイストも小さい。
この測定結果は、0.5〜10μmの厚さのGaNを成長した場合でありこの範囲内ではロッキングカーブの半値全幅は膜厚に依存しなかった。基板界面から0.5〜10μmのIII族窒化物半導体結晶一般についても同様な結果が得られる。一般に10μmを超えるGaNの厚膜成長では、厚みを増すにつれ貫通転位密度が減少するためロッキングカーブの半値幅は減少する。
加えて、AFMで測定した表面粗さはRMS値で1.0nm以下(多くの場合0.6nm以下)と極めて平坦な面を有しており、しかも、TEMで評価した表面での貫通転位密度は1×10cm−2未満と低転位密度である。
本発明で得られる−c面III族窒化物半導体は、非特許文献4(T. Matsuoka et al., phys. Stat. sol. (b) 243, No.7, 1446-1450 (2006))に記載されているものに比較して顕著に低いツイスト角を示しており、しかも、低チルト角や表面平坦性といった特性についての再現性も高い。本発明者らは、この最大の要因が、成長用基板として主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつ基板を採用したことにあると考えている。
上記オフ角が小さい場合(通常入手可能なサファイア基板主面のオフ角は0.2°以下である)、結晶核生成のために必要なステップの間隔が広くならざるを得ないが、この場合には結晶核がテラス内にも発生してしまい、成長モードが理想的なステップフローモードとはならない。また、テラスに多数発生した結晶核の結晶成長軸は相互に無関係な方向を向いてしまう結果、ツイスト角が大きくなってしまうのである。
これに対して本発明の場合には、結晶核の殆どはステップに発生し、当該結晶核は基板面とステップの側面から束縛を受けることとなるため、結晶核の結晶軸が一定の方向を向き易いのである。
このように、本発明の基板製造方法により得られる−c面を表面とするIII族窒化物半導体結晶は、従来の+c面を表面とするIII族窒化物半導体結晶に比較して、表面平坦性に優れ且つ高い結晶性(チルト成分とツイスト成分が共に小さくしかも貫通転位密度が低い)を有しているため、本発明のIII族窒化物半導体結晶を用いて半導体素子を作製すれば、高いパフォーマンスのデバイスを得ることができる。例えば、本発明のIII族窒化物半導体結晶を用いて光検出器を作製すれば、その低貫通転位密度により、暗電流を低く抑えることなどが期待できる。
また、本発明の基板製造方法により得られる−c面を表面とするIII族窒化物半導体結晶層を有する基板は、厚膜成長時の下地基板としても有用である。従来の+c面を表面とするIII族窒化物半導体結晶層を有する基板を下地基板として、HVPE法等の高速成長方法でミリ単位の厚膜成長を行う場合、基板周辺部は高次の面のファセットが形成され、成長面である+c面の面積が成長と共に小さくなっていく。具体的には50.8mmのサファイア基板上に厚さ5mmの結晶を成長すると、結晶表面では直径約40mmとなる。従っていくら成長を続けても下地基板の大きさよりも大きい結晶を得ることは困難であった。
本発明の基板製造方法により得られる−c面を表面とするIII族窒化物半導体結晶層を有する基板を下地基板として厚膜成長すると、基板周辺部は+c面の時とは逆側のファセットが形成される。-c面側にミリ単位の成長を続けると種結晶よりも大きい面積の基板を得ることが可能である。また結晶の成長中に発生するピットも、穴が小さくなるような方向であり、ピットのない結晶の成長が可能である。
図2は、本発明に用いられるHVPE装置の構成例を説明するための図であるが、構成の詳細に特別な制限はない。図2に図示したHVPE装置は、リアクター100内に、下地基板109を載置するためのサセプター107と、成長させる窒化物半導体の原料を入れるリザーバー105とを備えている。また、リアクター100内にガスを導入するための導入管101〜104と、排気するための排気管108が設置されている。さらに、リアクター100を側面から加熱するためのヒーター106が設置されている。
リアクター100の材質としては、石英、多結晶BN、ステンレス等が用いられる。好ましい材質は石英である。リアクター100内には、反応開始前にあらかじめ雰囲気ガスを充填しておく。雰囲気ガスとしては、例えば水素、窒素、He、Ne、Arのような不活性ガス等を挙げることができる。これらのガスは混合して用いてもよい。
サセプター107の材質としてはカーボンが好ましく、SiCで表面をコーティングしているものがより好ましい。サセプター107の形状は、本発明で用いる下地基板109を設置することができる形状であれば特に制限されないが、結晶成長する際に成長している結晶の上流側に構造物が存在しないものであることが好ましい。上流側に結晶が成長する可能性のある構造物が存在すると、そこに多結晶体が付着し、その生成物としてHClガスが発生して結晶成長させようとしている結晶に悪影響が及んでしまう。
リザーバー105には、成長させるIII族窒化物半導体のIII族源となる原料を入れる。そのようなIII族源となる原料として、ガリウム、アルミニウム、インジウムなどを挙げることができる。
リザーバー105にガスを導入するための導入管104からは、リザーバー105に入れた原料と反応するガスを供給する。例えば、リザーバー105にIII族源となる原料を入れた場合は、導入管104からHClガスを供給することができる。このとき、HClガスとともに、導入管104からキャリアガスを供給してもよい。キャリアガスとしては、例えば水素、窒素、He、Ne、Arのような不活性ガス等を挙げることができる。これらのガスは混合して用いてもよい。キャリアガスは雰囲気ガスと同一であっても異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。
導入管101からは、窒素源となる原料ガスを供給する。通常はNHを供給する。また、導入管102からは、キャリアガスを供給する。キャリアガスとしては、導入管104から供給するキャリアガスと同じものを例示することができる。また、導入管103からは、ドーパントガスを供給することができる。例えば、SiH4やSiH2Cl2等のn型のドーパントガスを供給することができる。
導入管101〜103から供給する上記ガスは、それぞれ互いに入れ替えて別の導入管から供給しても構わない。また、V族源となる原料ガスとキャリアガスは、同じ導入管から混合して供給してもよい。さらに他の導入管からキャリアガスを混合してもよい。これらの供給態様は、リアクター100の大きさや形状、原料の反応性、目的とする結晶成長速度などに応じて、適宜決定することができる。
ガス排気管108は、ガス導入のための導入管101〜104とは反対側のリアクター内壁から排出することができるように設置するのが一般的である。図1では、ガス導入のための導入管101〜104が設置されているリアクター上面とは反対に位置するリアクター底面にガス排気管108が設置されている。
本発明におけるHVPE法による結晶成長は、通常は950℃〜1120℃で行い、970℃〜1100℃で行うことが好ましく、980℃〜1090℃で行うことがより好ましく、990℃〜1080℃で行うことがさらに好ましい。リアクター内の圧力は10kPa〜200kPaであるのが好ましく、30kPa〜150kPaであるのがより好ましく、50kPa〜120kPaであるのがさらに好ましい。
室温から成長温度まで昇温する際のガス雰囲気は、少なくとも水素、窒素、NHからなることが好ましく、水素、窒素からなることがより好ましく、窒素のみからなることが更に好ましい。
面は(0001)面と比べ反応性が高い為、NH等のエッチング性のガスが多量に含まれていると、表面が荒れてしまい、後の厚膜成長で良好な結晶が得られない。
本発明のHVPE成長において、結晶成長の成長速度を制御することは非常に重要である。成長速度が速すぎると柱状の成長が主となり、平坦で均質な結晶を得ることができない。また遅すぎると、HVPE法の特徴である高速成長という利点を失ってしまう。成長速度は5μm/h〜100μm/hが好ましく、10μm/h〜70μm/hがより好ましく、20μm/h〜50μm/hであることが更に好ましい。成長速度は、III族原料ガス流量、V族原料ガス流量、キャリアガスの種類、流量、温度を適宜設定することによって制御することができる。
成長用基板として、主面が(0001)面に対して0.9°のオフ角をもつサファイア基板を用い、図1に示したシーケンスに従ってGaNのエピタキシャル成長を行なった。
先ず、このサファイア基板を反応室にセットし、温度1030℃で5分間、水素雰囲気中で熱的クリーニングを行なった後、温度を一定にしたまま反応室にNHガスを導入して、5分間、成長用基板の表面を窒化した。
続いて、基板温度を550℃にまで下げて、基板温度が安定した状態で、TEGとNHを3.5分間原料供給して20nmの厚みのGaNバッファ層を成長させた。このときのTEG流量は18.4μmol/min、NH流量は5slmであり、キャリアガスは水素である。
このバッファ層に、窒素ガス20slmとNH0.1slmを流した雰囲気中で1030℃、10分間の結晶化処理を施した。その後、水素をキャリアガスとして、TMGを106μmol/min、NHガスをV/III比が660となるように供給(流量1.25slm)して圧力650Torrで180分間のGaNエピタキシャル成長を行なった。得られたGaN層の厚みは3.8μmであり、成長速度は1.3μm/hである。なお、キャリアガス中の水素ガス濃度は100モル%である。
図3(A)および(B)はそれぞれ、本実施例によって得られたGaN結晶の(0002)面のロッキングカーブおよび
面((20−21)面)のロッキングカーブのX線回折チャートである。チルトに対応する(0002)面のロッキングカーブの半値全幅は106arcsecであり、ツイストに対応する
面および
面のロッキングカーブの半値全幅はそれぞれ277arcsecおよび367arcsecであって、これらの結果は、チルトおよびツイストが共に非常に小さいことを意味している。
図4および図5はそれぞれ、エピタキシャル成長後のGaN層表面をAFM観察した像(図4)、および、GaN層表面の断面TEM像(図5)である。この−C面をもつGaN層の表面粗さはRMS値で0.4nmと極めて平坦な面となっており、しかも、貫通転位密度は概ね8×10cm−2と低転位密度のGaN層であることが確認された。
実施例1と同等の方法で作製された、
面を主面としたGaN層を有する2インチサファイア基板を下地基板とした。このGaN層の厚さは1.5μmであり、X線ロッキングカーブの半値全幅はチルトに対応する(0002)回折で97arcsec、ツイストに対応する
回折で455arcsecであった。これを、直径80mm、厚さ20mmのSiCコーティングしたカーボン製の基板ホルダー上に置き、HVPE装置のリアクター100内に図2に示したように配置した。
980℃まで昇温した後、NHガスと、水素キャリアガスと、GaとHClの反応生成物であるGaClを形成する為のHClガスとを、それぞれ導入管101、103、104から供給しながら、GaN層を1時間成長させた。このGaN層成長工程において、成長圧力を1.01×10Paとし、GaClガスG3の分圧を1.22×102Paとし、NH3ガスG4の分圧を1.22×104Paとした。GaN層成長工程終了後、室温まで降温し厚さ約60μmのGaN単結晶膜を得た。
得られた結晶のX線ロッキングカーブの半値全幅は、チルトに対応する(0002)回折は130arcsecと下地GaN結晶より若干大きいがほぼ同等の値であり、ツイストに対応する
は253arcsecと下地GaN結晶に比べ大きく減少した。これは厚膜成長により主に刃状転位が減少したことに対応している。
上述したとおり、本発明により、表面平坦性に優れ且つ高い結晶性(チルト成分とツイスト成分が共に小さくしかも貫通転位密度が低い)を有している「−c面」(N極性面)を表面とするIII族窒化物半導体結晶が得られる。そして、このようなIII族窒化物半導体結晶を用いて半導体素子を作製すれば、高いパフォーマンスのデバイスを得ることができる。
本発明の基板製造方法のシーケンス例を説明するための図である。 ハイドライド気相成長(HVPE)装置の構成例を示す図である。 実施例1によって得られたGaN結晶の(0002)面のロッキングカーブのX線回折チャート(A)、および、(20−21)面のロッキングカーブのX線回折チャート(B)である。 エピタキシャル成長後のGaN層表面をAFM観察した像である。 エピタキシャル成長後のGaN層表面の断面TEM像である。
符号の説明
100 リアクター
101 V族原料用配管
102 ドーパント原料用配管
103 キャリアガス用配管
104 III族原料用配管
105 III族原料用リザーバー
106 ヒーター
107 サセプター
108 排気管
109 下地基板

Claims (21)

  1. 主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつ基板の表面を窒化する工程と、
    前記表面窒化した基板上に第1のIII族窒化物半導体層を形成する第1の気相成長工程と、
    前記第1のIII族窒化物半導体層上に
    面を成長面とする第2のIII族窒化物半導体層を形成する第2の気相成長工程とを備え、
    前記窒化工程は、前記基板の表面を窒素含有雰囲気に暴露することにより実行されることを特徴とする基板製造方法。
  2. 前記窒化工程は、900℃以上1100℃以下の温度範囲で窒素含有雰囲気に1分以上30分以下で暴露することにより実行されることを特徴とする請求項1に記載の基板製造方法。
  3. 前記窒素含有雰囲気がアンモニア含有雰囲気である請求項1又は2に記載の基板製造方法。
  4. 前記第2の気相成長工程は、V/IIIモル比が300乃至10000となる原料ガス供給条件下で実行される請求項1乃至3の何れか1項に記載の基板製造方法。
  5. 前記第2の気相成長工程は、水素ガス濃度が50モル%以上のキャリアガスにより原料ガスを供給して実行される請求項1乃至4の何れか1項に記載の基板製造方法。
  6. 前記第2の気相成長工程は、76〜850Torrの低圧条件下で実行される請求項1乃至5の何れか1項に記載の基板製造方法。
  7. 前記第1及び第2のIII族窒化物半導体層のIII族元素はガリウム、アルミニウム、及びインジウムの少なくとも1種である請求項1乃至6の何れか1項に記載の基板製造方法。
  8. 前記第1の気相成長工程は、III族元素の原料ガスとしてトリエチルガリウム(TEG:(CGa)を用い、500℃以上650℃以下の温度範囲で、前記第1のIII族窒化物半導体層を5〜30nmの層厚で形成するものである請求項7に記載の基板製造方法。
  9. 前記第2の気相成長工程の前に、前記第1の気相成長工程で形成された第1のIII族窒化物半導体層を1000℃以上の温度で熱処理する工程を備えている請求項1乃至8の何れか1項に記載の基板製造方法。
  10. 前記第2のIII族窒化物半導体層の上に、第3のIII族窒化物半導体結晶を
    面を成長面としてハイドライド気相成長させる第3の気相成長工程を更に備えている請求項1乃至9の何れか1項に記載の基板製造方法。
  11. 前記第3の気相成長工程は、前記第3のIII族窒化物半導体結晶の成長速度を50μm/h以下とする条件で実行される請求項10に記載の基板製造方法。
  12. 前記基板はサファイア基板である請求項1乃至11の何れか1項に記載の基板製造方法。
  13. 前記第3のIII族窒化物半導体結晶を分離して新たな基板とする工程を更に備えている請求項10乃至12の何れか1項に記載の基板製造方法。
  14. 異種基板上にエピタキシャル成長したIII族窒化物半導体結晶であって、
    前記III族窒化物半導体結晶は
    面を成長面とし、(0002)面のロッキングカーブの半値全幅が200arcsec以下、かつ、
    面のロッキングカーブの半値全幅が700arcsec以下であることを特徴とするIII族窒化物半導体結晶。
  15. 前記異種基板は、主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつものである請求項14に記載のIII族窒化物半導体結晶。
  16. 異種基板上にエピタキシャル成長したIII族窒化物半導体結晶であって、
    前記III族窒化物半導体結晶は
    面を成長面とし、前記異種基板は、主面が(0001)面に対し0.5°以上2.0°以下のオフ角をもつことを特徴とするIII族窒化物半導体結晶。
  17. (0002)面のロッキングカーブの半値全幅が200arcsec以下、かつ、
    面のロッキングカーブの半値全幅が700arcsec以下であることを特徴とする請求項16に記載のIII族窒化物半導体結晶。
  18. 表面粗さがRMS値で1.0nm以下である請求項14乃至17の何れか1項に記載のIII族窒化物半導体結晶。
  19. 前記III族窒化物半導体結晶表面での貫通転位密度が1×1010cm−2未満である請求項14乃至18の何れか1項に記載のIII族窒化物半導体結晶。
  20. 前記異種基板はサファイア基板である請求項14乃至19の何れか1項に記載のIII族窒化物半導体結晶。
  21. 前記III族窒化物半導体結晶は、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、窒化インジウム、又はこれらの混晶である請求項14乃至20の何れか1項に記載のIII族窒化物半導体結晶。
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