JP2009141354A - 多層浮遊ゲート不揮発性メモリデバイス - Google Patents

多層浮遊ゲート不揮発性メモリデバイス Download PDF

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Abstract

【課題】所望の特性の層をより良好に確保できる多層浮遊ゲート不揮発性メモリデバイスを提供する。
【解決手段】本発明は、異なる導電性または半導電性の材料で構築された少なくとも2つの層(1a,1b)を含む浮遊ゲートを持つ浮遊ゲート不揮発性メモリセルに関する。浮遊ゲートの少なくとも2つの層は、層間の直接トンネル電流を可能にする所定の厚さを有する中間誘電体層によって分離している。
【選択図】図5

Description

本発明は、浮遊ゲート不揮発性メモリデバイスに関する。
先行技術の浮遊ゲートセル、特に、≦45nmのNAND型フラッシュメモリ世代では、セル間に延びて、上壁および側壁の両方を介して浮遊ゲートと容量結合する制御ゲートを使用するために、隣接セル間にまだ充分なスペースが存在していた。より大きな結合は、浮遊ゲートの側壁に起因し、及び/又は浮遊ゲートが活性領域の上を延びているために、制御ゲートと浮遊ゲートとの間のより大きなエリアから生ずる。
バイアスが制御ゲートに印加された場合、上側酸化物での電界は下側酸化物のものより小さい。浮遊ゲートから制御ゲートへ流れる電流は抑制され、電荷は浮遊ゲートに蓄積可能になる。従って、従来の浮遊ゲートメモリでは、書込み(programming)及び/又は消去飽和の問題は、結合比率の点で重大ではなかった。
スケーリングの結果、従来の浮遊ゲートNAND型セルは、浮遊ゲート間のスペースが消失しつつあるため、薄い浮遊ゲートを備えた、より平面的な(プレーナ)構造に進化し、隣接セル間の容量性干渉を低減している。これは、結合係数(coupling factor)の損失をもたらし、書込み及び/又は消去飽和の問題を生じさせる。即ち、プレーナ構造の結果、浮遊ゲートから制御ゲートへ流れる電流は、基板から浮遊ゲートへ流れる電流と等しく、そのため浮遊ゲートに蓄積可能な電荷がない。印加バイアスおよび浮遊ゲートに初期保存された電荷とは独立して、セルは電荷中性状態に進化して、閾値Vウインドウがこうしたセルで発現しなくなる。この現象は書込み/消去飽和として知られている。
上側および下側酸化物がFNトンネル型で動作するのに充分に厚ければ、上側及び/又は下側酸化物の厚さを変化させても基本的にその状況を変えることはない。そのため、これは、プレーナ構造に起因した側壁容量の無いサブ32nm世代のNAND型フラッシュメモリにおいて直面する真の問題である。
他の先行技術は、特開2000−299395号であり、下側p型層および上側n型層からなる浮遊ゲートを有する不揮発性メモリセルを開示する。このスタックは、書込み電子がトンネル絶縁膜から遠ざかるように電界を生成すると考えられる。これにより電荷保持は改善されるであろう。
他の先行技術は、米国公開第2007/0235793号であり、下側層および上側層からなる浮遊ゲートを有する不揮発性メモリセルを開示しており、浮遊ゲートは、絶縁層によって半導体基板から分離している。下側層および基板の材料は、書込みの際に基板から下側層への注入用バリアを低減しつつ、理想的な状態で、浮遊ゲートから基板への保存電荷のトンネル現象について増加したバリアが形成されるように選択される。このため下側層は、半導体基板のバンドギャップより小さいバンドギャップを有する半導体材料で形成される。
代替として、下側層は、半導体基板の電子親和力より大きい電子親和力を有する材料で形成できる。好ましくは、下側層は、シリコン基板より小さいバンドギャップを有するGe化合物である。スタックは、書込みの際に浮遊ゲートへのキャリア注入を改善し、書込んだメモリセルの電荷保持を改善すると言われている。浮遊ゲートを多層で構築する場合の問題は、完全なデバイス製造後に、所望の特性の層を確保することである。
特開2000−299395号公報 米国公開第2007/0235793号公報
本発明の目的は、所望の特性の層をより良好に確保できる多層浮遊ゲート不揮発性メモリデバイスを提供することである。
本発明によれば、上記目的は、第1請求項の技術的特徴を示す浮遊ゲート不揮発性メモリデバイスで達成される。
ここで使用した「仕事関数」は、フェルミエネルギーと真空準位との間の差、即ち、電子をフェルミエネルギー準位から真空へ移動させるのに要する最小エネルギー(通常、電子ボルトで測定)を意味する。コンタクト金属および半導体は、異なる仕事関数φ,φをそれぞれ有することができる。
ここで使用した「電子親和力」χは、真空準位と伝導帯(CB)準位との間の差、即ち、電子を基板の一価の負イオンから引き離すのに要するエネルギーを意味することを意図している。
本発明に係る不揮発性メモリデバイスは、半導体材料の基板上に少なくとも1つのメモリセルを備える。各メモリセルは、前記基板の2つのドープ領域の間にあるチャネル領域と、前記チャネル領域の上方にあり、1つ又はそれ以上の導電性または半導電性の材料を含む浮遊ゲートと、浮遊ゲートを基板から分離する第1絶縁膜(dielectric)であって、1つ又はそれ以上の誘電体材料で構築され、セルの書込みおよび消去時にチャネル領域と浮遊ゲートとの間のトンネル現象によって電荷転送を可能にする所定の特性を有する第1絶縁膜と、前記浮遊ゲートの上方にあり、1つ又はそれ以上の導電性または半導電性の材料で構築された制御ゲートと、制御ゲートを浮遊ゲートから分離する第2絶縁膜であって、1つ又はそれ以上の誘電体材料で構築され、浮遊ゲートと制御ゲートとの間の電荷転送を抑制するための所定の特性を有する第2絶縁膜とを備える。
本発明によれば、浮遊ゲートは、異なる半導電性または導電性の材料からなる少なくとも2つの層を含む。これらの層の少なくとも2つの間には、中間層が誘電体材料の中に挿入され、直接的な物理コンタクトを回避している。こうした直接的な物理コンタクトは、複数層、例えば、半導体層と金属層の混合をもたらすであろう。これにより両方の層は、部分的または全体として単一層に融合し、電気的特性で所望の差が存在しないか、ごく僅かに存在する程度にまでになり、例えば、複数層の異なる仕事関数の代わりに1つの仕事関数だけになる。
本発明が好都合である他の顕著な例は、中間の誘電体層によって分離された複数層が異なるドーピングを有するシリコンまたはポリシリコンであり、複数層のドーピングが高い熱履歴(thermal budget)を持つ後続の処理ステップに起因した中間層の混合がない場合である。浮遊ゲートの適切な動作を確保するために、中間の誘電体層は、複数層の間の直接トンネリングを可能にする所定の厚さ、好ましくは、0.5〜1.5nmの厚さを有する。
本発明のメモリデバイスにおいて、セルの第1界面が、チャネル領域と第1絶縁膜との間のコンタクト面として定義される。第2界面は、第1絶縁膜と浮遊ゲートとの間のコンタクト面として定義される。第3界面は、浮遊ゲートと第2絶縁膜との間のコンタクト面として定義される。第4界面は、第2絶縁膜と制御ゲートとの間のコンタクト面として定義される。
好ましい実施形態では、基板の半導体材料ならびに浮遊ゲートおよび制御ゲートの材料は、書込み時には、第1界面に沿った最大電子親和力が第3界面に沿った最小仕事関数より第1所定量だけ小さく、そして消去時には、第2界面での最大仕事関数が第4界面での最小仕事関数より第2所定量だけ小さくなるように選ばれる。これらの第1所定量および第2所定量は、セルの書込みおよび消去時に、浮遊ゲートと制御ゲートの間のトンネル現象による電荷転送が、浮遊ゲートと基板の間のトンネル現象による電荷転送と比べて抑制されるように慎重に選ばれる
そのため、本発明の好ましい実施形態によれば、介在する絶縁膜を備えた界面での材料の所定の選択の結果、浮遊ゲートと制御ゲートの間のトンネル電流は、浮遊ゲートと基板の間のトンネル電流と比べて抑制される。より具体的には、これらの界面での仕事関数が上述したような所定の条件を満たすようにする。
好ましい実施形態では、所定の条件は、少なくとも2つの層、特に、第1絶縁膜と接触する第1層および第2絶縁膜と接触する第2層を含む浮遊ゲートを用いて満たすことができる。当該層が浮遊ゲートの一部、即ち、セルのほぼ導電領域を形成することは、層間の電荷転送が、導電性接続によって、あるいは少なくとも薄い絶縁膜界面を介したトンネル現象によって可能になることを意味するものと理解される。
好ましくは、浮遊ゲートの第1層および第2層の材料は、この場合、第3界面での最小仕事関数が第2界面での最大仕事関数より大きくなるように選ばれる。この追加の条件は、浮遊ゲート層のための可能な材料の選択を制限し、よって主要な条件の達成を促進できる。
好ましい実施形態では、第1層の材料は、n型半導体材料であり、第2層の材料は、p型半導体材料である。
好ましい実施形態では、第1層の材料は、半導体基板のバンドギャップと等しいか、これより大きいバンドギャップを持つ半導体材料である。
好ましい実施形態では、第1層の材料は、半導体基板の電子親和力と等しいか、これより大きい電子親和力を持つ半導体材料である。
好ましい実施形態では、第1層および半導体基板の材料は、第1層から半導体基板へのキャリア注入についてのバリアが、半導体基板から第1層へのキャリア注入についてのバリアと等しいか、これより低くなるように選ばれる。
好ましい実施形態では、第1層および半導体基板は、同じ半導体材料で構築される。
好ましい実施形態では、第4界面での制御ゲートの材料は、p型半導体材料である。
より好ましい実施形態では、浮遊ゲートと制御ゲートの間のトンネル電流は、結合比率に従って、浮遊ゲートと基板の間のトンネル電流と比べてより抑制できる。これらの実施形態では、好ましくは、制御ゲートおよび浮遊ゲートの重なりが浮遊ゲートおよびチャネルの重なりより大きく、及び/又は、第3界面は第2界面より大きい面積を有し、及び/又は、浮遊ゲートはT字状である。
本発明について下記の説明および添付図面を用いてより詳しく説明する。
不揮発性メモリセルの典型例の概略図を示す。 メモリセルアレイを含む典型的な不揮発性メモリデバイスの抜粋の概略的な平面図を示す。 図2のラインBに沿った、デバイスの断面図を示す。 図2のラインAに沿った、デバイスの断面図を示す。 図2のラインAに沿った、他のデバイスの断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係る二重層浮遊ゲートを備えたメモリセルの図2の直交方向Bでの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係る二重層浮遊ゲートを備えたメモリセルの図2の直交方向Aでの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係る二重層浮遊ゲートを備えたメモリセルの図2の直交方向Bでの概略断面図を示し、チャネル長さ方向に沿って層厚が変化している。 本発明の好ましい実施形態に係る二重層浮遊ゲートを備えたメモリセルの図2の直交方向Aでの概略断面図を示し、チャネル幅方向に沿って層厚が変化している。 本発明の好ましい実施形態に係る二重層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、下側層が上側層を包囲している。 本発明の好ましい実施形態に係る二重層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、下側層が上側層を片側で覆っている。 本発明の好ましい実施形態に係る二重層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、上側層が下側層を包囲している。 本発明の好ましい実施形態に係る二重層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、上側層が下側層を片側で覆っている。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間導電層が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、可変厚さの中間導電層が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間導電層が上側層と下側層の間に局所的に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間導電層が上側層と下側層の間に局所的に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間導電層が上側層と下側層の間に局所的に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間導電層が上側層と下側層の間に局所的に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の導電領域および非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の導電領域および非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の導電領域および非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の導電領域および非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の導電領域および非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係る多層浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示し、中間の導電領域および非導電領域が上側層と下側層の間に位置する。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係るT字状浮遊ゲートを備えた他のメモリセルの概略断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、制御ゲートの一部が浮遊ゲートと重なっている。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、浮遊ゲートの一部が制御ゲートと重なっている。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、制御ゲートが浮遊ゲートの側壁を部分的に覆っている。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、浮遊ゲートが制御ゲートの側壁を部分的に覆っている。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、浮遊ゲートの上面が上向きに曲がっている。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、浮遊ゲートの上面が下向きに曲がっている。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、浮遊ゲートの下面が上向きに曲がっている。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、浮遊ゲートの下面が下向きに曲がっている。 本発明の好ましい実施形態に係る他のメモリセルの概略断面図を示し、浮遊ゲートが基板チャネル領域の側壁を部分的に覆っている。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第1実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第2実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第3実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第3実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第3実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第3実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第3実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第3実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第3実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る不揮発性メモリデバイスの製造のための製造プロセスの第3実施形態の種々の処理ステップを概略的に示す。 本発明に係る浮遊ゲートメモリセルの一般的に好ましい実施形態の概略断面図を示すもので、制御ゲート電極(CG)と、制御ゲート電極(CG)に近接した上側層および基板に近接した下側層を有する(多層)浮遊ゲート電極(FG)とのスタックを備える。 制御ゲート電極および浮遊ゲート電極(左)と、浮遊ゲート電極および基板(右)に関して、本発明に係る全ての実施形態に適用可能な仕事関数条件を示す。 本発明に係る好ましい実施形態に適用可能な追加の仕事関数条件を示す。 従来の浮遊ゲートセル構造と、図83と図84の条件を満たす本発明に係る浮遊ゲートセル構造の好ましい実施形態との比較を示す。 p型半導体基板に対して制御ゲート、浮遊ゲート上側層および浮遊ゲート下側層の異なる仕事関数の組合せに関して、書込み(上側部分)または消去(下側部分)について時間の関数として、シミュレートを行った閾値電圧(ΔVth[V])でのシフトを示す。 結合比率に対してプロットした種々のセルタイプについての飽和P/Eレベルのプロットを示す。 最適化したP/E時間−結合比率のプロットを示し、左は書込み用の典型的な仕様を示し、右は消去用の典型的な仕様を示す。
本発明は、特定の実施形態に関して一定の図面を参照して説明するが、本発明はこれに限定されず、請求項によってのみ限定される。記載した図面は、概略的かつ非限定的なものである。図面において、幾つかの要素のサイズは、説明目的のために誇張したり、縮尺どおり描写していないことがある。寸法および相対寸法は、本発明の実際の具体化に対応していない。
さらに、説明および請求項での用語、「第1」、「第2」、「第3」などは、類似の要素を区別するための使用しており、必ずしも連続した順または時間順を記述するためではない。この用語は、適切な状況下で交換可能であり、本発明の実施形態は、ここで説明したり図示したものとは別の順番で動作可能である。
さらに、説明および請求項の中の用語「上(top)」、「下(bottom)」、「の上に(over)」、「の下に(under)」等は、説明目的で使用しており、必ずしも相対的な位置を記述するためのものでない。こうして用いた用語は、適切な状況下で交換可能であって、ここで説明した本発明の実施形態がここで説明または図示した以外の他の向きで動作可能であると理解すべきである。
請求項で使用した用語「備える、含む(comprising)」は、それ以降に列挙された手段に限定されるものと解釈すべきでなく、他の要素またはステップを除外していない。記述した特徴、整数、ステップまたは構成要素の存在を、参照したように特定するものとして解釈するものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴、整数、ステップまたは構成要素あるいはこれらのグループを排除していない。そして「手段A,Bを備えるデバイス」という表現の範囲は、構成要素A,Bだけからなる素子に限定すべきでない。本発明に関して、デバイスの関連した構成要素だけがA,Bであることを意味する。
本発明は、不揮発性メモリデバイス(NVM: Non-Volatile-Memories)の分野に関する。NVMの重要なクラスは、浮遊ゲート(FG)を有する金属−酸化物−半導体(MOS)電界効果トランジスタ(FET)で構築される。このFGは、NVM回路の他の部分から電気的に分離している。1つ又はそれ以上のチャネルゲート(CG)は、FGと容量結合している。FGでの電荷の存在、その大きさ及び/又はその極性は、メモリの状態を表す。FGでの電荷量およびメモリセルのデータ内容は、メモリセルのアクセスノード(この場合、ソース、ドレイン、基板および1つ又はそれ以上の制御ゲート)への電圧パルスの印加によって変化する。
メモリ状態を繰り返してセットおよびリセットできるためには、FGでの電荷量を相反的に変化させる書込み動作および消去動作を区別する。セルのタイプに応じて、ホットキャリア注入(HCI)及び/又はFN(Fowler-Nordheim)注入が、書込みおよび消去動作に用いられる。セルのメモリ内容は、そのアクセスノードへの電圧パルスの印加およびドレインまたはソース電流の監視によって決定される。FGでの電荷量はセルの閾値電圧を変化させるため、セルのメモリ状態はセルの電流応答から推測できる。
メモリセルの典型例の概略図を図1に示す。セルは、半導体基板6の上方にある浮遊ゲート1と、基板6に近接配置されたソース領域およびドレイン領域とを有する。浮遊ゲート1は、制御ゲート2と容量結合している。電気絶縁されたポリ間絶縁膜(IPD: Inter Poly Dielectric)4が、浮遊ゲート1と制御ゲート2の間に存在する。トンネル絶縁膜(TOX)3が浮遊ゲート1と半導体基板6の間に存在する。
従来のNAND型メモリセルは、6〜7nm厚の二酸化シリコンからなるTOX3、14〜15nm等価酸化膜厚EOTの酸化物−窒化物−酸化物(ONO: Oxide-Nitride-Oxide)絶縁膜スタックからなるIPD4、約100nm厚で1×1020/cmオーダーの高ドープのn型ポリシリコンからなる浮遊ゲート1、および1×1020/cmオーダーの高ドープのn型ポリシリコンからなる制御ゲート2を採用している。基板(ウエル領域)は、1×1018/cmオーダーのpドープの結晶シリコンからなる。基板は、典型的には1×1016/cmオーダーのpドープを有する。
メモリセルアレイを含むNVMデバイスの抜粋の概略平面図を図2に示し、その断面図を図3に示す。同じ行(row)にあるメモリセルの制御ゲート2は、ワード線を形成するように接続される。同じ列(column)にあるソース領域およびドレイン領域5は、ビット線を形成するように接続される。個々のソース領域および各ドレイン領域5は、各メモリセルが個別かつ直接アクセス可能なように個別にコンタクト可能であり(NOR型メモリ)、あるいは、ソース領域および各ドレイン領域5は、ビット線にある全てのメモリセルがビット線によって同時にバイアス印加されるように、各列の範囲でリンク可能である(NAND型メモリ)。
各メモリセルの間は、フィールドアイソレーション7が配置され、基板6内のチャネル領域をメモリセルから絶縁している。浮遊ゲート1は、ワード線の下方かつフィールドアイソレーション線7の間に配置される。図2のラインBに沿ったメモリの断面図を図3に示す。簡略化のため4個のセルだけを描いているが、当然ながら隣接メモリセルの数は4個でなくてもよい。
図2のラインAに沿ったメモリの断面図を図4aに示す。簡略化のため4個のセルだけを描いているが、当然ながら隣接メモリセルの数は4個でなくてもよい。ワード線(2a,2b)およびIPD(4a,4b)は、浮遊ゲート(1)の立体形状に追従するように作成され、制御ゲート(2a,2b)と浮遊ゲート1の間の良好な容量結合を得している。従来のメモリセルでは、結合比率CRは、0.65〜0.75である。
結合比率は、制御ゲートと浮遊ゲートの間の容量Ccgと、浮遊ゲートの合計容量Ctotの比率[1]によって定義される。
しかしながら、メモリセルの密度が増加した場合、ワード線方向に沿ったメモリセル間のスペースは減少する。約40nm以下の浮遊ゲートスペースでは、側壁IPD(4b)および側壁制御ゲート(2b)を収容するのに充分なスペースがない。これにより図4bに概略的に示すような平面化したメモリセル構造を招く。この平面化構造では、側壁IPD(図4aの4b)および側壁制御ゲート(図4aの2b)を省略している。その結果、結合比率CRは、0.5以下に減少している。
低いCR値は、ゲート注入、即ち、制御ゲートから浮遊ゲートへ、あるいはその反対の電荷キャリア注入を導く。このゲート注入は、書込みおよび消去飽和、即ち、小さいまたは消失するメモリセル閾値電圧(V)ウインドウ、そして、信頼性の問題を引き起こすIPDでの電荷トラップを導くことがある。浮遊ゲートとチャネル/基板6の間のトンネル絶縁膜3を通って消去/書込み電流によって誘起される浮遊ゲート1での電荷が、制御ゲート2から浮遊ゲート1への漏れ電流によって補償されるからである。
ゲート注入を防止するために、例えば、DyScoなどの代替IPD絶縁膜の使用、リバースバリオット(variot)スタックなどの人工バリア、および従来のn型ポリシリコンより高い仕事関数を持つ制御ゲート電極など、種々の対策が採られる。ゲート注入を防止するために採られるこれらの対策の1つ以上またはその他の対策の代替または関連して、現在開示した本発明の好ましい実施形態に従って、最初に幾つかの実施形態で説明し、さらに一般的に説明するように、浮遊ゲートの構造は変更される。
(例示の実施形態)
従来、浮遊ゲートは、均一な材料ピース、典型的には高ドープのポリシリコンで構築される。本発明の好ましい実施形態では、例えば、浮遊ゲートの構成として2つの異なるタイプの材料が用いられる。高い仕事関数を持つ材料1aがIPD4に近接して配置され、一方、1aより低い仕事関数を持つ第2の材料1bがトンネル絶縁膜2(TOX)に近接して配置される。
図5と図6は、二重層浮遊ゲートを備えたメモリセルの図2の直交方向A/Bでの概略断面図を示す。セルは、従来のメモリセルと同様に、制御ゲート2、IPD4、TOX3、基板6、フィールドアイソレーション7、ソースおよびドレイン領域5を有する。しかしながら、浮遊ゲート1は、IPD(4)に近接した高い仕事関数を持つ第1層1aと、TOX3に近接した低い仕事関数を持つ第2層1bとを備える。2つの領域1a,1bは互いに電気コンタクトしている。このコンタクトの目的は、2つの層を電気的に接触させて、デバイスの動作時に2つの層の間に生ずるはっきりとしたバイアス差を回避することである。
浮遊ゲート内の2つの層は、これらのコンタクトエリアに沿って一定の厚さにできる。1つ又は両方の領域の厚さをコンタクトエリアに沿って変化させることも可能である。図7は、チャネル長さ方向に沿って層厚が変化している二重層1a,1bを有するセルの概略断面図を示す。図8は、チャネル幅方向に沿って層厚が変化している二重層1a,1bを有するセルの概略断面図を示す。
以下では、他に言及していない限り、長さ方向および幅方向の両方での変化を想定している。こうした長さ方向及び/又は幅方向での層厚の変化は、処理変動または一定の処理条件に起因させることができる。例えば、層1aを半導体層のシリサイド化(silicidation)によって形成する場合、得られるシリサイド層1bの厚さは、浮遊ゲートのエッジで小さくなり、中央で大きくなる。図4bに示すように、隣接したメモリセルを横断する制御ゲートの延長は、図6の場合、簡略化の理由のために示していない。
浮遊ゲート1は、層の断面が矩形ではなく、一方が他方を取り囲むような層1a,1bを含むことができる。図9と図10の代替の実施形態では、下側領域1bの一部がIPD4に接近している。最初に、層1bを溝の側壁および底部に渡って堆積し、そして溝を層1aで充填して平坦化している。図10の実施形態は、例えば、スペーサで規定されるFETプロセスを用いて、図8のデバイスを半分に分割することによって、図9のものの一部として考えることができる。
代替として、上側層1aの一部は、図11に示すように層1bの両側壁に沿って、あるいは、図12に示すように層1bの一方の壁に沿ってTOX3に接近させることができる。上側層1aのこうした部分は、チャネル領域6と重ならないことが好ましく、トンネル絶縁膜3との界面が1つより多い仕事関数を持つためである。後述するように、こうしたデバイスの製造は、デバイスより少ない処理ステップを要し、これにより2つの層が互いの上に積み上げられる。
図11は、両側または等方性のドーピング(プラズマドーピング、気相ドーピング)の注入形態である。即ち、単一層が堆積され、反対の型に局所的に変換されている。図12は、所定の角度での注入から由来するドーピングを示す。
本発明に係るデバイスでの浮遊ゲートは、2つの層1a,1bの組合せに限定されず、第1層1aと第2層1bの間に追加の層を含むことができる。この追加の層1cは、導電性または、導電性/非導電性の領域の組合せとすることができるが、好ましくは、例えば、層1a,1bの間にある0.5〜1.5nm厚の厚い酸化物、即ち、層間で直接トンネル電流を可能にする厚さの薄い誘電体層を含む。
中間層1cは、意図的に挿入することができる。こうした中間層は、上側層1aと下側層1bとの直接の物理コンタクトを防止するために挿入できる。こうした直接の物理コンタクトは、両方の層、例えば、金属の上側層と半導体層との混合をもたらし、両層1a,1bが1つだけの仕事関数を持つ単一層に融合するかもしれない。他の極端な例は、両方の層がシリコンまたはポリシリコンであって、層1a,1bのドーピングが高い熱履歴を持つ後続の処理ステップに起因して混合する場合である。追加の中間層は、デバイスの更なる処理から由来することもある。こうした直接の物理コンタクトは、両方の層、例えば、金属の上側層と半導体層との混合をもたらして、合金が界面において異なる金属/半導体の比率で形成されたり、異なる結晶相を有することになるかもしれない。これは、ポリ間絶縁膜4との界面およびトンネル絶縁膜4との界面において所定の仕事関数を持つ材料の層が得られる限り、問題ではない。
代替の実施例を図13と図14に示す。ここでは、中間の導電層(または複数層)1cが浮遊ゲート1の上側層1aおよび下側層1bの間に存在している。
図13は、図5で示した実施形態と同様に、全ての層1a,1b,1cが同じ厚さを有する実施形態を示す。
図14は、図7で示した実施形態と同様に、層1a,1b,1cが、セルのエリアに沿って変化した厚さを有する実施形態を示す。
この導電層1cは、均一な材料で形成できる。この導電層1cは、異なる領域を含み、各領域が異なる導電性材料からなるようにしてもよい。この導電層の組成は、セルエリアに沿って均一としてもよく、あるいはメモリセルの幅または長さに沿って連続して変化してもよい。この組成は、導電層1cを異なる材料からなる隣接した導電領域で形成するようにして不連続で変化してもよい。
それは、複数領域を含んでもよく、あるいは、領域の体積を横断して連続変化の材料タイプを有するような領域で全体に形成してもよい。図9〜図11で説明する場合、即ち、下側領域1bの一部がIPD4に接近したり、あるいは上側領域1aの一部がTOX3に接近している場合、導電領域1cは浮遊ゲートの上側領域1aおよび下側領域1bの間に存在してもよい。
図13と図14は、導電領域1cが、セルの全体エリアを横断して、上側浮遊ゲート層1aおよび下側浮遊ゲート層1bの間に配置される場合を示す。
代替の実施例は、導電領域1cがセルの一定の領域だけに存在し、一方、他の領域では、上側領域1aおよび下側領域1bが互いに直接コンタクトしている場合である。図15は、導電層1cが、浮遊ゲート1のエッジ、または浮遊ゲート1のエッジの一部に存在していない場合を示す。図16は、導電層1cが浮遊ゲート1のエッジだけに存在している場合を示し、図17は、導電層1cが浮遊ゲート1のエッジのある部分だけに存在している場合を示す。図18は、導電層1cが複数の非接続パッチを含む場合を示す。
追加の層1cは、導電性でもよく、あるいは導電性領域/非導電性領域1dの組合せでもよいが、好ましくは、第1層1aと第2層1bの間の電気コンタクトを提供するものである。
代替の実施形態は、非導電層1dが上側層1aと下側層1bの間に存在しと、浮遊ゲート1の上側層1aと下側層1bの間にあるコンタクトエリアを横断する一定の場所にあり、一方、上側領域1aおよび下側領域1bがコンタクトエリアを横断する別の場所で互いに直接の物理コンタクトしている場合である。こうした非導電層は、例えば、上側層1aと下側層1bの間の界面に沿った好ましい酸化が生ずるような処理から由来させることができる。
これらの非導電性領域1dは、均一な材料で形成できる。それは、異なる領域を含み、各領域が異なる非導電性材料からなるようにしてもよい。それは、複数領域を含んでもよく、あるいは、領域の体積を横断して連続変化の材料タイプを有するような領域で全体に形成してもよい。
図19は、こうした非導電性領域1dが、コンタクトエリアのエッジ、またはコンタクトエリアのエッジの一部に存在する場合を示す。
図20は、非導電性領域1dが、コンタクトエリアのエッジに存在していない場合を示す。
図21は、非導電性領域1dが、コンタクトエリアのエッジで一定の場所だけには存在していない場合を示す。
図22は、非導電性領域1dが、複数の非接続パッチを含む場合を示す。
代替の実施例は、導電性領域1cおよび非導電性領域1dの両方が上側層1aと下側層1bの間に存在している場合である。導電性領域1cおよび非導電性領域1dは、均一な材料で形成してもよいが、上述のように不均一な材料でもよい。
上側層1aと下側層1bの間にある導電性領域1cおよび非導電性領域1dのこの組合せは、層1a,1bが互いに反応したり混合するのを防止するのに役立つ。上側層1aおよび下側層1bは薄く、幾つかの実施形態では、上側層および下側層が結合して、例えば、金属/シリコンを反応させるかもしれないため、中間層1dが両方の層1a/1bの混合を防止するために挿入できる。その後、キャリアが1aから1cあるいはその逆で移動できるように導電経路1cが形成できる。
図23〜図28は、非導電性領域1dがコンタクト領域のエッジに存在したり(図23)、コンタクト領域の一部に存在する場合(図24)、導電性領域1cがコンタクト領域のエッジに存在したり(図25)、コンタクト領域の一部に存在する場合(図26)、コンタクトエリアが導電性領域1cおよび非導電性領域1dの交互のパッチで覆われる場合(図27)、コンタクトエリアが導電性領域1cおよび非導電性領域1dの交互のパッチで覆われて、幾つかのパッチでは上側領域1aおよび下側領域1bが直接コンタクトしている場合(図28)を示している。
前述した例示の実施形態では、浮遊ゲート1とポリ間絶縁膜4またはトンネル絶縁膜3との間の界面は、同様かほぼ同じサイズであつた。しかしながら、開示した本発明の他の実施形態に係る浮遊ゲート1のスタックは、他のタイプの浮遊ゲートメモリセルにも応用できる。
代替の実施形態は、図1〜図28に開示したような二重(または多重)層浮遊ゲート1が、IPDまたはTOXコンタクトエリアの種々の代替物とそれぞれ組み合せた場合である。両コンタクトエリアの差別化は、結合比率CRを変化させることが可能になり、消去/書込み飽和を更に改善できる。それは、下側ゲートが、自己整合的な手法、例えば、制御ゲートをマスクとして使用して浮遊ゲートをパターン形成する手法で形成されないからである。図29に示した実施形態では、浮遊ゲートおよび制御ゲートは、別々の堆積およびパターニングステップで形成されている。
他の実施形態は、浮遊ゲート1がT字形状を有し(図29)、TOXよりもIPDについてより大きな面積を提供している。この構造の利点は、より大きい結合比率CRを有する点である。浮遊ゲート1は、図30に示すように、小さな面積を持つ下側領域1bと、大きな面積を持つ上側領域1aとで構築できる。代替の実施例は、図31と図32に示しており、上側領域1aと下側領域1bの間にあるコンタクトエリアは、T字状ゲートの下側部分または上側部分にそれぞれ位置している。
コンタクトエリアの正確な位置は、例えば、より厚い/より薄い下側層1bが、酸化物層に形成されてチャネル6を露出させるT字状の溝を充填するなど、プロセス変動に依存することがある。下側層1bは、T字状の酸化物溝の側壁に薄い下側層1bを堆積させることによっても形成でき、側壁およびチャネル6だけが覆われて、その後、T字状の溝が上側層1aで完全に充填されるようにする。これにより、図9で示したデバイスと同様に、下側層1bが上側層1aを取り囲む浮遊ゲート1が得られる。
代替の実施例が想定可能であり、上側領域1aと下側領域1bの間にあるコンタクトエリアが、図13〜図28を参照して説明したのと同様な手法で変更されている。幾つかの例は、図33〜図37で示している。導電性領域1cは、上側領域1aと下側領域1bの間にあるコンタクトエリアの両面(図33)または片面(図34、図35)に存在してもよい。導電性領域1cはまた、コンタクト領域が図31と図32に描いたようなT形状の上側部分(図36)または下側部分(図37)に位置している場合、コンタクトエリアに存在してもよい。
更なる代替の実施形態では、制御ゲート2の一部が浮遊ゲート1と重なったり(図38)、浮遊ゲート1の一部が制御ゲート2と重なったり(図39)、制御ゲート2が浮遊ゲート1の側壁を部分的または全体的に覆ったり(図40)、逆も同様に、浮遊ゲート1が制御ゲート2の側壁を部分的または全体的に覆ったりしてもよい(図41)。
浮遊ゲート1の上面は、一般には平坦に描いているが、代わりに上向きに(図42)または下向きに(図43)曲がってもよい。後者の場合、この浮遊ゲートの曲率は、処理に起因させることができる。
基板6の上面は、一般には平坦に描いているが、代わりに上向きに曲がって、チャネルでの改善した制御を達成したり(図44、電流は紙面に垂直に流れる)、あるいは下向きに曲がって、増加したチャネル長さを達成してもよい(図45、電流は左から右へ流れる)。
図46は、浮遊ゲートが基板領域6の側壁と重なっている代替例を示す。
図38〜図46に示す浮遊ゲート領域1は、一般に、単一層として描いているが、これは簡略化の理由のためであることに留意する。特に、これらの図における浮遊ゲート領域1は、先に示し及び/又は上述したような多重層構成を有してもよい。
(材料)
メモリセルの制御ゲート2は、1020cm−3以上のオーダーの高ドーパント濃度のn型ドープのポリシリコンの均一な領域で構築できる。
代替として、制御ゲート2は、異なる材料または異なる材料のスタック、例えば、p型ドープのポリシリコン,W,WN,Ta,TaN,金属シリサイド、あるいは当業者に知られた何れか他の制御ゲート構造で構築できる。
浮遊ゲートの異なる領域は、種々の材料およびテクニックを用いて製造できる。
上側領域1a及び/又は下側領域1bの材料について可能性ある第1の選択肢は、半導体材料、例えば、ポリの結晶またはアモルファスのシリコンなどである。代替として、他の材料、例えば、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム、シリコンカーバイドまたは、当業者に知られた他の半導体材料が使用できる。
該領域は、デバイスの動作または寿命において、半導体の実質的な空乏または反転を回避するために、高濃度の原子種を用いたドーピングが可能である。ドーピング種は、イオン注入を用いたり、領域の堆積プロセスの際、即ち、その場(in-situ)ドーピングで層1a,1bに適用可能である。ドーピング濃度は、典型的には1020cm−3以上のオーダーである。典型的には、ボロンがp型ドーピングとして使用され、リンまたはヒ素がn型ドーピングとして使用される。代替として、当業者に知られているように、他のドーピング種またはドーピング技術が使用できる。ポリシリコンの使用は、集積化の容易さのために好都合である。また、高品質のIPDは、ポリシリコンの上に容易に作成できる。
上側領域1a及び/又は下側領域1bの材料について可能性ある第2の選択肢は、金属である。種々の金属、例えば、Al,Cu,AlSi,AlSiCu,AlCu,W,WN,WSiN,Ti,TiN,TiSiN,Ta,TaN,TaSiN,Pt,Au,TaCNO,Mo、あるいは当業者に知られた他の金属が使用できる。
これらの金属層の厚さは、数オングストロームから数百ナノメートルまでの範囲になる。金属の使用は、浮遊ゲートを極めて小さな高さで作成するのに特に好都合であり、隣接セル間の容量結合を低減して、浮遊ゲートの浮遊容量を排除することによって結合比率を増加させる。
上側領域1a及び/又は下側領域1bの材料について可能性ある第3の選択肢は、金属シリサイドである。金属シリサイドは、チタン、コバルト、ニッケル、プラチナまたはタングステンなどの種々の材料を用いて形成できる。部分的および完全にシリサイド化ゲート材料(FUSI)が使用できる。金属シリサイドの仕事関数は、当業者に知られているように、使用する金属種およびシリサイド形成プロセスに依存する。金属シリサイドを使用する利点は、シリサイド化(salicidation)としても知られているように、シリサイドは半導体材料が金属と接触しているエリアに限定されるため、金属領域が自己整合シリサイド化プロセスを用いて作成できる点である。
(製造プロセス)
メモリ素子アレイを製造するために種々の製造プロセスが想定できる。幾つかの異なる製造プロセスを次に提示しており、各々は数多くの代替の実施例を有する。
(第1の製造プロセス)
このプロセスは、フィールドアイソレーションの形成でスタートする。典型的には、STI(Shallow Trench Isolation:シャロートレンチアイソレーション)がこれに用いられる。
図47は、図2に示した方向Aに沿った、STI形成後のメモリアレイの概略断面図を示す。分離フィールド領域7が半導体基板6の中に形成され、イオン注入を用いてドーパントの適切な濃度およびプロファイルが基板6の中に導入される。
製造プロセスの次のステップは、基板上でのTOX3および浮遊ゲート1材料の続く形成である。異なる材料の薄膜スタックとして浮遊ゲート材料を製造するために種々の方法が使用できる。
1つのオプションは、図48に示すようなTOX3の上に、n型ポリシリコンなどの均一層1を形成することであり、そして、例えば、浮遊ゲート材料の上側層を、下側部分1bより高い仕事関数を有する層1aに変えることである。例えば、イオン注入を用いてp型ドープシリコンを形成したり、あるいはシリサイド化を用いて金属シリサイドを形成したりできる。
その結果、図50に示すように、上側層1aおよび下側層1bを有する2つの浮遊ゲートスタック、あるいは図51に示すように、上側層1a、下側層1bおよびコンタクト層1c,1dを有する3層または多層のスタックが得られる。
上側層1aおよび下側層1bは、浮遊ゲート1のパターニング前に形成可能であるが、その代わりに浮遊ゲート1内の異なる層1a,1bは、浮遊ゲート1のパターニング後に形成可能である。パターン化したゲートでは、イオンを注入して、より高い仕事関数を備えた上側層1aおよびより低い仕事関数を備えた下側層1bを作成できる。パターン化した浮遊ゲート1の上側層1aをシリサイド化して、シリサイド化していない下側層1bより高い仕事関数を備えた上側層1aを形成することもできる。
第2のオプションは、浮遊ゲート1の層を積み上げることである。第1処理ステップまたは一例の処理ステップは、例えば、その場(in-situ)ドープのn型ポリシリコンのCVD堆積、またはn型金属層のスパッタを用いて、図49に示すような下側層1bを作成する。そして、次の処理ステップは、同様な製造テクニックを用いて、図50に示すような上側層1aを追加する。
代替として、図51に示すように、前の層の上に1つの層を順番に形成して多重層が形成できる。その結果、下側層(1b)、上側層1aおよび、下側層と上側層の間にある導電層(1c)または非導電層(1d)を含む浮遊ゲートが得られる。
次のステップは、TOX3および浮遊ゲート1層の形成後、リソグラフおよびエッチングステップを用いて、浮遊ゲート1および可能ならばTOX3をパターン形成できる。図52と図53は、図2に示した方向Aに沿った、メモリアレイの概略断面図を示す。最初に、図52に示すように、浮遊ゲート1の上にレジストパターン8が作成される。そして、このレジストパターン8は、図53に示すように、レジスト材料8のエッチングおよび次の剥離によって、浮遊ゲート1領域に転写される。パターニング処理手順は、ここでは簡単な方法で提示している。可能性あるパターニング手順は、反射防止コート、ハードマスク、二重照射またはパターニング、および当業者に知られた他のテクニックの使用を含んでもよい。
図54と図55は、図2に示した方向Bに沿った、2つの代替の概略断面図を示す。浮遊ゲート1は、図54に示すように、より長いストライプにパターン形成できる。各メモリセルの個々の浮遊ゲート領域は、制御ゲートの形成時にプロセス内の後の方で相互に分離できる。代替として、浮遊ゲート1のパターニングは、図55に示すように、各メモリセルごとに個々の浮遊ゲート領域の各々を直ちに選び出す。
次のステップにおいて、浮遊ゲートのパターニング後、上側領域1aおよび下側領域1bを規定または更に規定するために、追加の処理ステップが適用できる(これらの層がパターニングステップ前に未だ形成されていない場合)。これは、図56に示しており、図11で示したデバイスが得られる。追加の処理ステップは、例えば、イオン注入、シリサイド化または薄膜堆積などのドーピングテクニックを含んでもよく、次の反応性イオンエッチング(RIE)は浮遊ゲート1の側壁にスペーサを形成する。
次のステップにおいて、浮遊ゲートの形成後、堆積および化学機械研磨(CMP)を用いて、浮遊ゲート1の異なる領域間のスペース9が、例えば、二酸化シリコンまたは窒化シリコンなどの誘電体で充填できる。その結果を図57に示す。
次のステップにおいて、IPD4および制御ゲート2が、図58に示すように形成できる。
図59と図60は、浮遊ゲートの側壁を少なくとも部分的に取り囲むために、制御ゲートがどのように形成されるかを示す。個々の浮遊ゲート間のスペースが酸化物形成9によって完全に充填されない場合、溝が形成されることになる。これらの溝は、制御ゲートの材料を用いて後で充填できる。こうした手順は、図40に示すものと同様な結果になろう。
次の処理ステップは、制御ゲート2を、図2に示したメモリアレイの方向Bに沿った長いストライプにパターン形成できる。
図61は、浮遊ゲート材料1が、図55に示すように各メモリセルごとに個々の領域にそれぞれパターン形成される場合を示す。フォトレジスト8のパターンが、フォトリソグラフを用いて制御ゲート材料2の上に形成される。続いて、レジストパターン8は、RIEなどのエッチングテクニックを用いて制御ゲート材料2に転写され、レジスト材料は剥離される。その結果、図63に示す断面が得られる。この処理手順の利点は、浮遊ゲートおよび制御ゲートを別々のパターニングステップでパターン形成しているため、図38と図39に示すように、浮遊ゲートと制御ゲートの間の上重なり(overlap)または下重なり(underlap)が実現できる点である。
代替として、浮遊ゲート材料は、メモリセルにそれぞれ対応した個別の分離した浮遊ゲートにパターン形成する代わりに、最初に図54に示す処理手順に従って長いストライプにパターン形成できる。この場合、フォトレジスト8のパターンが、図62に示すように、フォトリソグラフを用いて制御ゲート2の上に形成できる。続いて、レジストパターン8は、RIEなどのエッチングテクニックを用いて制御ゲート材料2および浮遊ゲート材料1に転写され、レジスト材料は剥離される。その結果、図63に示す断面が得られる。この処理手順の利点は、制御ゲート2および浮遊ゲート1が自己整合する点である。
後の処理ステップは、当業者に知られているように、ソースイクステンション、ドレインイクステンション、ソース接合、ドレイン接合、ドーパントの熱活性化、ソース領域、ドレイン領域および制御ゲート領域のシリサイド化、金属配線を形成するための後(back-end)処理を含む。また、例えば、追加の処理ステップを用いて同じ基板上に、高電圧またはロジックMOSトランジスタなどの他の半導体コンポーネントが形成できる。これらの追加の処理ステップは、ここで説明したようなメモリセルの形成の前、その途中またはその後に、製造プロセス内に含むことができる。
(第2の製造プロセス)
図47からスタートした第1の製造プロセスでは、浮遊ゲートはフィールドアイソレーションと整合していないが、第2の製造プロセスは、浮遊ゲート1をフィールドアイソレーション7と自己整合させることが可能である。
従来のSTI(シャロートレンチアイソレーション)フィールドアイソレーションプロセスは、薄い酸化物ライナー10およびより厚い窒化シリコン層11の堆積からスタートする。窒化シリコン層11、酸化物ライナー10およびアイソレーション溝7は、フォトリソグラフおよび反応性イオンエッチングを用いてパターン形成される。続いて、溝7は誘電体、例えば、二酸化シリコンで充填され、この構造は化学機械研磨(CMP)を用いて平坦化される。図64は、図2に示したメモリの方向Aに沿った、得られた構造の概略断面図を示す。従来のSTI処理は、フィールドアイソレーション領域7のエッチングバックおよび窒化シリコン11および酸化物ライナー10の除去で進行する。しかしながら、自己整合した浮遊ゲートを持つメモリセルの製造では、異なる処理手順が使用できる。
最初に、窒化シリコン領域11および酸化物ライナー10が、典型的にはウェットエッチングを用いて除去され、図65に示すように、充填された溝7が基板7の露出面の上方に延びるようにする。
そして、図66に示すように、TOX領域3および浮遊ゲート材料1が堆積される。明瞭化のため、TOX領域3は浮遊ゲート材料1の下方にのみ描いているが、原理的にはフィールド領域7の側壁および上側に存在することもある。
続いて、浮遊ゲート材料1は、CMPを用いて平坦化され、図67に示すように、浮遊ゲート材料1からなる分離ストリップを形成する。この処理機構の利点は、浮遊ゲート材料がエッジにおいて適切に封止される点である。
浮遊ゲートがパターン形成されると、この場合、フィールドアイソレーション領域7の間にあるスペースを充填することによって、この浮遊ゲート内の上側層1aおよび下側層1bの形成が可能になる。
浮遊ゲート材料が、典型的にはその場(in-situ)ドープのn型ポリシリコンの均一層である先行技術の処理フローに対して、ここでは、図48〜図51に関して説明したように、二層または多層の浮遊ゲート材料が製造される。
一例として、図68は、上側領域1aがセル間のスペースより実質的に薄い下側領域1bの上に堆積されている浮遊ゲート材料を示す。本実施形態では、少なくともフィールドアイソレーション領域7の側壁およびその間にある底部を覆って薄い下側層1bが形成される。これは薄い層であるため、このスペースは完全には充填されない。その後、上側層1aが堆積され、少なくともスペースを充填する。フィールドアイソレーション領域7を超えた層1a,1bの材料は研磨またはエッチングバックによって除去可能である。これは、図9に関して説明したように、上側領域1aおよび下側領域1bの構成を導く。
代替として、図69に示すように、自己整合した浮遊ゲートは、STI形成前に、浮遊ゲート材料1およびトンネル絶縁膜3を基板5の上に堆積することによって形成できる。ここで、浮遊ゲートはパターン形成され、マスクとして用いてフィールドアイソレーション領域7の溝をパターン形成する。続いて通常のSTI処理は、図70に示す構造をもたらす。この処理手順の利点は、酸化物ライナー10、窒化物層11を堆積したりパターン形成する必要がないため、必要な処理ステップ数が少ない点である。
フィールドアイソレーション領域7に対して自己整合した浮遊ゲートを形成した後、図71に示すように、処理は、IPD4および制御ゲート領域2を図70の平坦化構造の上に形成することによって進行する。
代替として、浮遊ゲート1材料は、そのままでメモリセル間のスペースより実質的に薄くでき、図72に示す構造を導く。図62と図64に関連して説明したのと同様に、上側層1aおよび下側層1bが浮遊ゲート1材料の中に形成できる。続いて、IPD4および制御ゲート2は、図72に描いた構造の上に堆積され、図73に示す構造が得られる。この実施形態は、チャネル領域6より大きな界面エリアを制御ゲート2に提供して、その結果、より大きな結合比率CRが得られる。
(第3の製造プロセス)
第3のプロセスは、図30に示すようなT字状の浮遊ゲートの形成を可能にする。
第1実施形態において、浮遊ゲート1は、フィールドアイソレーション領域7に対して自己整合の手法で形成される。それは、図64に関連して説明したように、自己整合した浮遊ゲートの製造のための処理フローからスタートする。
図64に示すように、フィールドアイソレーション領域7の平坦化後、追加の窒化シリコン層11bを堆積し、フォトリソグラフおよびエッチング処理ステップを用いてパターン形成して、図74に示す構造を得る。
続く酸化物堆積およびCMPを用いた平坦化は、図75に示すように、追加の窒化シリコン層11bの間にあるスペース11cを充填できる。
続いて、エッチング処理ステップを用いて、窒化シリコン領域11a,11bそして酸化物ライナー10を除去して、図76に示す構造が得られる。
更なる処理は、図66(浮遊ゲート材料の堆積)と、図67(浮遊ゲートの平坦化)、図68(浮遊ゲート内の少なくとも上側層1aおよび下側層1bの形成)または図72(作成した溝を部分的に充填する浮遊ゲート)に関連して前述したように続く。
処理ステップは、さらに図77と図78によって例示する。最初に、TOX3および浮遊ゲート材料1を、図77に示すように堆積し、そして図78に示すように、例えば、CMPを用いて浮遊ゲート材料1は平坦化される。
そして、プロセスは、図79に示すように、以前に説明した制御ゲート形成と同様に、IPD4および制御ゲート材料2の形成に続く。
第2実施形態では、浮遊ゲートは、この第3の処理フローの第1実施形態のように、フィールドアイソレーション領域7に対して完全に自己整合するように形成されない。しかし、T字状は、図57に示す非自己整合構造または図67に示す自己整合構造からからスタートし、浮遊ゲート材料1の追加形成によって実現する。浮遊ゲートの平坦化材料の上には、浮遊ゲート材料の第2層1aを堆積しパターン形成する。これは、図80と図81にそれぞれ示すT字状の浮遊ゲート構造をもたらす。
この実施形態は、最初にフィールド領域7の間にあるスペースに下側層1bを形成し、そして、包囲する誘電体材料7,9の中に埋め込まれた下側層1bの上に上側層1aを形成するのを可能にする。上述したように、更なる処理が行われ、IPD4および制御ゲート2を形成する。
(全般)
上述した全ての構造において、基板6、浮遊ゲート1および制御ゲート2の材料は、これらの各々を複数の材料で構築できるに関係なく、TOX3およびIPD4との界面での仕事関数が下記条件を満たすように選択される。
図82は、本発明に係る浮遊ゲートメモリセルの好ましい実施形態の概略断面図を示し、制御ゲート電極(CF)と、制御ゲート電極(CF)に近接した上側層および基板に近接した下側層を有する(多層)浮遊ゲート電極(FG)とのスタックを含む。制御ゲート電極は、ポリ間絶縁膜(IPD:inter-poly-dielectric)として知られた絶縁膜スタックによって浮遊ゲート電極から分離している。浮遊ゲート電極は、トンネル絶縁膜(TOX)として知られた絶縁膜スタックによって基板(S)から分離している。本発明に従って、絶縁膜または浮遊および制御ゲートのいずれかを多重層として構築することは必須ではなく、即ち、これらは単一層または単一材料で形成してもよいことに留意する。
図82において、「S」界面100は、基板のチャネル領域とトンネル絶縁膜との間のコンタクト面であり、「FG、bottom」界面200は、トンネル絶縁膜と浮遊ゲートとの間のコンタクト面であり、「FG、top」界面300は、浮遊ゲートとポリ間絶縁膜との間のコンタクト面であり、「CG」界面400は、ポリ間絶縁膜と制御ゲートとの間のコンタクト面である。
本発明の好ましい実施形態によれば、ポリ間絶縁膜との界面400での制御ゲート電極材料の仕事関数の最小値は、トンネル絶縁膜との界面200での浮遊ゲート電極材料の仕事関数の最大値より大きく、そして、ポリ間絶縁膜との界面300に沿った浮遊ゲート電極材料の仕事関数の最小値は、トンネル絶縁膜との界面に沿った半導体基板材料の電子親和力/結合(tie)の最大値より大きいことが条件である。即ち、
ここで、φCGは、界面400でのCGの仕事関数であり、φFG,bottomは、界面200でのFGの仕事関数であり、φFG,topは、界面300でのFGの仕事関数であり、χは、界面100での半導体電子親和力である。
図83は、制御ゲート電極および浮遊ゲート電極についての仕事関数条件(左)と、浮遊ゲート電極および基板についての仕事関数条件(右)を示す。ギャップD1,D2はそれぞれ、メモリデバイスに組み込まれ、書込み/消去飽和、即ち、フロースルー(flow-through)およびゲート注入を抑制するための所定のギャップである(図85参照)。
好ましい実施形態では、上記の条件に加えて、浮遊ゲートの下側界面200に対する浮遊ゲートの上側界面300での仕事関数の相対値に関する条件も存在する。即ち、ポリ間絶縁膜との界面300に沿った浮遊ゲートの仕事関数の最小値は、トンネル絶縁膜との界面200に沿った浮遊ゲートの仕事関数の最大値より大きいという条件。即ち、
ここで、φFG,bottomは、浮遊ゲートの下側界面200の仕事関数であり、φFG,topは、浮遊ゲートの上側界面300の仕事関数である。
図84は、この追加の仕事関数条件を示す。ここでも所定のギャップD3が存在している。
条件式(1)(2)の両方は、図85に示す二重層浮遊ゲートセル構造を有する不揮発性メモリデバイスで成立し、従来の浮遊ゲートセル構造と比較している。二重層浮遊ゲートセル構造は、n型下側層、p型上側層を備えた浮遊ゲートとp型制御ゲートとを備える。左側および右側には、書込み時および消去時の影響を示している。
従来のセルでは、0.5の結合比率に起因して、書込み時にIPDを通るフロースルー電流は、トンネル酸化物を通るトンネル電流と等しくなり、FGに残留する電荷はほとんど無い。同様に、消去時は、ゲート注入電流は基板に向かう消去電流と等しくなる。
本発明の好ましい実施形態に係るセルの場合、書込み時にFG−IPD界面300でのバリアが増加し(基板−TOX界面100でのバリアに対して)、フロースルーが抑制可能であり、同様に、消去時にはCG−IPD界面400でのバリアが増加し(FG−TOX界面200でのバリアに対して)、ゲート注入が抑制可能である。
少なくとも条件式(1)が成立するための多くの他の材料組合せおよびセル構造、例えば、下記の浮遊ゲート例の1つと組み合わせたp型制御ゲート、が可能であることに留意すべきである。
・N型ポリ 下側、p型ポリ 上側。
・N型金属 下側、p型ポリ 上側。
・N型ポリ 下側、p型シリサイド 上側。
・N型金属 下側、p型シリサイド 上側。
・N型金属 下側、n型またはp型ポリ 中間、p型シリサイド 上側。
・N型金属 下側、n型またはp型ポリ 中間、p型金属 上側。
本発明に係る実施形態において、浮遊ゲート電極の上側層および下側層ならびに基板について、下記の材料組合せが可能である。
下側層の材料は、好ましくは、半導体材料の場合、半導体基板のバンドギャップと等しいか、それより大きいバンドギャップを有するように選択される。好ましくは、基板および下側層は、同じ半導体材料で形成される。例えば、シリコン基板と組み合わせたシリコン下側層である。
下側層の材料は、好ましくは、半導体材料の場合、半導体基板の電子親和力と等しいか、それより大きい電子親和力を有するように選択される。好ましくは、基板および下側層は、同じ半導体材料で形成される。例えば、シリコン基板と組み合わせたシリコン下側層である。
下側層および基板の材料は、好ましくは、下側層から半導体基板へのキャリア注入についてのバリアが、半導体基板から下側層へのキャリア注入についてのバリアと等しいか、それより大きいように選択される。
好ましくは、浮遊ゲートの下側層は、ゲルマニウムを含まない。
制御ゲート電極材料、浮遊ゲート電極の上側層および下側層、下地の基板の仕事関数についての条件は、上記段落で記載したように、当然ながら、より好ましい実施形態で組合せ可能である。
(デバイスシミュレーションおよび結果)
以下では、図85に示すような二重層浮遊ゲートを備えたNANDセルのシミュレーションについて説明する。このシミュレーションは、下側層用のn型材料、上側層用のp型材料、そして制御ゲート用のp型材料の選択は、書込みおよび消去飽和の両方を有効に抑制するとともに、書込みおよび消去効率を維持することを示す。
種々のセルタイプの書込みおよび消去の過渡事象(transients)について、2つのコンポーネントからなる1次元集中モデルを用いてシミュレーションを行った。第1コンポーネントは、基板、トンネル酸化物、および浮遊ゲートの下側層で形成される金属−酸化物−半導体(MOS)接合である。第2コンポーネントは、浮遊ゲートの上側層、IPDおよび制御ゲートで形成される金属−絶縁体−金属(MIM)接合である。
MOSおよびMIMを通るトンネル電流を、WKB(Wentzel-Kramers-Brillouin)近似および影響周波数(impact frequency)についての半古典的表現を用いて計算する。基板中の反転層からのトンネル現象について、三角ポテンシャル井戸近似を用いてキャリア濃度およびエネルギー準位が決定される。
制御ゲートおよび浮遊ゲートを重くドープしたと仮定すると、ポリ空乏効果は無視される。トンネル酸化物およびIPDでの電界は、CR、浮遊ゲート電荷およびMOS構造でのバンド曲がりを考慮すると解ける。書込みおよび消去の過渡事象は、一連の時間ステップでトンネル電流を計算し、浮遊ゲート電荷を調整することによって得られる。
図86は、p型半導体基板に対して制御ゲート、浮遊ゲート上側層および浮遊ゲート下側層の異なる仕事関数の組合せに関して、書込み(上側部分)または消去(下側部分)について時間の関数として、シミュレートを行った閾値電圧(ΔVth[V])でのシフトを示す。各消去/書込みシミュレーションは、浮遊ゲートに電荷が存在しない初期のデバイスからスタートして行っている。結合比率は0.5とし、15nmのポリ間絶縁膜電気等価膜厚(EOT_IPD)と、8nmのトンネル絶縁膜電気等価膜厚(EOT_BOX)として、書込み/消去用の制御ゲート電極電圧は+17Vと−17Vにそれぞれ設定した。この17Vの電圧は、制御ゲート電極と基板との間の電圧差に対応した、メモリセルに印加される外部回路バイアスである。
半導体制御ゲート電極および半導体基板の場合、この電圧差は、制御ゲート電極と基板との間の外部フェルミ準位での差に対応している。メモリセル内の実際の電圧分布または電界分布は、特に、ポリ間絶縁膜およびトンネル絶縁膜については、これらの絶縁膜層の厚さおよび組成、制御ゲート電極および浮遊ゲートの上側層および下側層の仕事関数に依存する。
図86において、制御ゲート電極および浮遊ゲートの上側層および下側層の仕事関数だけが変化している。図86では、異なる仕事関数の組合せは3文字の組合せによって識別しており、第1文字は制御ゲート電極の仕事関数タイプを識別し、第2文字は浮遊ゲート上側層の仕事関数タイプを識別し、第3文字は浮遊ゲート下側層の仕事関数タイプを識別している。NNN列は、n型制御ゲート電極、n型浮遊ゲート上側層、n型浮遊ゲート下側層を参照する。
図86は、種々のセルタイプの書込みおよび消去の過渡事象を示す。図には、全ての場合について使用したCR、P/E(書込み/消去)電圧、トンネル酸化物およびIPDのEOTを示している。これらの値は、この概念を明確に論証するために現代のものと僅かに異なるように選択している。
過渡事象は、中性電荷の状態からスタートして、飽和に到達するまでである。ここで提案した二重層浮遊ゲートセル(PPN)は、書込みまたは消去効率を損なうことなく、書込みおよび消去の両方について最大飽和レベルを有するものとして明瞭に際立っている。p型ドープの下側層を備えた全てのセルタイプは、劣化したP/E効率を示しており、今後は検討しない。NPNの場合も、ひどい消去飽和に悩まされるため、実現可能な代替品としてはあまり興味がない。図86の結果は、下記によって説明できる。
(書込み)
n型制御ゲート電極と比較して、p型制御ゲート電極は、NNNをPNNと比較した場合、NPNをPPNと比較した場合、NNPをPNPと比較した場合、NPPをPPPと比較した場合に示すように、より高い閾値電圧シフト、よって、より少ない書込み飽和を生じさせている。こうした書込み飽和の減少は、同じ回路バイアスについてポリ間絶縁膜でのより小さい電界分布に起因しており、n型制御ゲート電極と比較して、p型制御ゲート電極のより低い外部フェルミ準位から由来している。
p型制御ゲート電極の場合、書込み時にポリ間絶縁膜での電界は小さくなり、従って、制御ゲート電極へ流れる注入キャリアがより少なくなり、書き込んだメモリセルの閾値電圧をシフトさせるために失われる注入キャリアがより少なくなる。
n型浮遊ゲート上側層と比較して、p型浮遊ゲート上側層は、NNNをNPNと比較した場合、PNNをPPNと比較した場合、NNPをNPPと比較した場合、PNPをPPPと比較した場合に示すように、より高い閾値電圧シフト、よって、より少ない書込み飽和を生じさせている。こうした書込み飽和の減少は、浮遊ゲートに注入される電子から見て、制御ゲート電極へ向かってより高い電子エネルギーバリアに起因している。p型浮遊ゲート上側層は、より低い外部フェルミ準位、よってn型浮遊ゲート上側層と比較してより低い仕事関数を有するため、ポリ間絶縁膜と浮遊ゲート上側層との間の電子エネルギーバリアが、p型浮遊ゲート上側層についてより大きくなる。
n型浮遊ゲート下側層と比較して、p型浮遊ゲート下側層は、NNNをNNPと比較した場合、PNNをPNPと比較した場合、NPNをNPPと比較した場合、PPNをPPPと比較した場合に示すように、より低い閾値電圧シフト、よって、より多くの書込み飽和を生じさせている。こうした書込み飽和の増加は、同じ回路バイアスについてトンネル絶縁膜でのより小さい電界分布に起因しており、n型浮遊ゲート下側層と比較して、p型浮遊ゲート下側層のより低い外部フェルミ準位から由来している。
p型浮遊ゲート下側層の場合、書込み時にトンネル絶縁膜での電界は小さくなり、従って、基板から浮遊ゲートへ注入されるキャリアがより少なくなる。
(消去)
n型制御ゲート電極と比較して、p型制御ゲート電極は、NNNをPNNと比較した場合、NPNをPPNと比較した場合、NNPをPNPと比較した場合、NPPをPPPと比較した場合に示すように、より高い閾値電圧シフト、よって、より少ない消去飽和を生じさせている。こうした消去飽和の減少は、制御ゲートから注入される電子から見て、浮遊ゲートへ向かってより高い電子エネルギーバリアに起因している。p型制御ゲート電極は、より低い外部フェルミ準位、よってn型制御ゲート電極と比較してより低い仕事関数を有するため、ポリ間絶縁膜と制御ゲート電極との間の電子エネルギーバリアが、p型制御ゲート電極についてより大きくなる。従って、制御ゲート電極によって浮遊ゲートへ注入されるキャリアがより少なくなり、消去時に消去された浮遊ゲート電荷を補償することになる。
n型浮遊ゲート上側層と比較して、p型浮遊ゲート上側層は、NNNをNPNと比較した場合、PNNをPPNと比較した場合、NNPをNPPと比較した場合、PNPをPPPと比較した場合に示すように、より高い閾値電圧シフト、よって、より少ない消去飽和を生じさせている。こうした消去飽和の減少は、同じ回路バイアスについてポリ間絶縁膜でのより小さい電界分布に起因しており、n型浮遊ゲート上側層と比較して、p型浮遊ゲート上側層のより低い外部フェルミ準位から由来している。
p型浮遊ゲート上側層の場合、消去時にポリ間絶縁膜での電界は小さくなり、従って、制御ゲート電極から浮遊ゲートへ注入されるキャリアがより少なくなる。
n型浮遊ゲート下側層と比較して、p型浮遊ゲート下側層は、NNNをNNPと比較した場合、PNNをPNPと比較した場合、NPNをNPPと比較した場合、PPNをPPPと比較した場合に示すように、より低い閾値電圧シフト、よって、より多くの消去飽和を生じさせている。こうした消去飽和の増加は、基板に注入される電子から見て、基板へ向かってより高い電子エネルギーバリアに起因している。p型浮遊ゲート下側層は、より低い外部フェルミ準位、よってn型浮遊ゲート下側層と比較してより低い仕事関数を有するため、トンネル絶縁膜と浮遊ゲート下側層との間の電子エネルギーバリアが、p型浮遊ゲート上側層についてより大きくなる。従って、浮遊ゲートから基板へトンネル通過できる電子はより少なくなる。
異なるセルタイプのサイズ変更可能性(scalability)を評価するために、図87では飽和したP/EレベルをCRに対してプロットしている。トンネル酸化物およびIPDのEOTは、ここでは良好な保持に適合する最小値に設定している。二重層浮遊ゲートセルは、明らかに他のセルタイプより性能が優れている。約0.29のCRを持つプレーナ型セルは、約9Vという充分なΔVTHウインドウを有し、書込みおよび消去の両方について満足できるΔVTHを有する。従来のNAND型フラッシュセルおよびそのp型ゲート変形例は、これらのΔVTHウインドウが低いCRにおいて不充分であるため、プレーナ化ができない
ΔVTHウインドウの減少の他に、CRの減少は、必然的にP/E時間の低下をもたらす。図88では、これをP/E電圧の増加によって補償できることを我々は説明している。±23VのP/E電圧を用いた場合、書込み(図88の左)および消去(図88の右)のための典型的な仕様に到達している。
我々のシミュレーションでは、従来の酸化物−窒化物−酸化物の誘電体の近似としてIPDをモデル化するために、純粋の二酸化シリコンを用いている。P/E電圧を下げるために高誘電率(higk-k)誘電体の使用を想定でき、これは、書込み時にビット線間の絶縁膜破壊を避けるために極微細(deeply scaled)デバイスにとって必要であろう。浮遊ゲートでの高ドープ領域は、高い逆バイアス電流を持つ逆方向ダイオードを形成し、浮遊ゲートの分極を抑制する。代替として、金属材料は、浮遊ゲート層の一方または両方と置換することが考えられる。そして、選択した金属の仕事関数は、セル性能を最適化する他の自由度を提供する。
上記は、プレーナ二重層浮遊ゲートセルの概念を導入することによって、浮遊ゲートNAND型フラッシュ技術を40nmノードを超えてスケールダウンする実現性を説明している。

Claims (14)

  1. 半導体材料の基板上に少なくとも1つのメモリセルを備えた不揮発性メモリデバイスであって、各メモリセルは、
    ・前記基板の2つのドープ領域の間にあるチャネル領域(6)と、
    ・前記チャネル領域の上方にあり、異なる導電性または半導電性の材料で構築された少なくとも2つの層(1a,1b)を含む浮遊ゲート(1)と、
    ・浮遊ゲートを基板から分離する第1絶縁膜(3)であって、1つ又はそれ以上の誘電体材料で構築され、セルの書込みおよび消去時にチャネル領域と浮遊ゲートとの間のトンネル現象によって電荷転送を可能にする所定の特性を有する第1絶縁膜(3)と、
    ・前記浮遊ゲートの上方にあり、1つ又はそれ以上の導電性または半導電性の材料で構築された制御ゲート(2)と、
    ・制御ゲートを浮遊ゲートから分離する第2絶縁膜(4)であって、1つ又はそれ以上の誘電体材料で構築され、浮遊ゲートと制御ゲートとの間の電荷転送を抑制するための所定の特性を有する第2絶縁膜(4)と、
    ・チャネル領域と第1絶縁膜との間のコンタクト面として定義される第1界面(100)と、
    ・第1絶縁膜と浮遊ゲートとの間のコンタクト面として定義される第2界面(200)と、
    ・浮遊ゲートと第2絶縁膜との間のコンタクト面として定義される第3界面(300)と、
    ・第2絶縁膜と制御ゲートとの間のコンタクト面として定義される第4界面(400)と、を備え、
    浮遊ゲートの少なくとも2つの層は、層間の直接トンネル電流を可能にする所定の厚さを有する中間誘電体層によって分離していることを特徴とする不揮発性メモリデバイス。
  2. 中間誘電体層は、0.5〜1.5nmの厚さを有することを特徴とする請求項1記載の不揮発性メモリデバイス。
  3. 基板の半導体材料ならびに浮遊ゲートおよび制御ゲートの材料は、書込み時には、第1界面に沿った最大電子親和力(χ)が第3界面に沿った最小仕事関数(φFG,top)より第1所定量(D2)だけ小さく、そして消去時には、第2界面での最大仕事関数(φFG,bottom)が第4界面での最小仕事関数(φCG)より第2所定量(D1)だけ小さくなるように選ばれ、前記第1所定量および第2所定量(D1,D2)は、セルの書込みおよび消去時に、浮遊ゲートと制御ゲートの間のトンネル現象による電荷転送が、浮遊ゲートと基板の間のトンネル現象による電荷転送と比べて抑制されるように選ばれることを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性メモリデバイス。
  4. 浮遊ゲートの材料は、第3界面(300)での最小仕事関数(φFG,top)が第2界面(200)での最大仕事関数(φFG,bottom)より大きくなるように選ばれることを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性メモリデバイス。
  5. 浮遊ゲートは、第1絶縁膜と接触する第1層(1b)と、第2絶縁膜と接触する第2層(1a)とを含み、第1層(1b)の材料はn型半導体材料であり、第2層(1a)の材料はp型半導体材料であることを特徴とする請求項4記載の不揮発性メモリデバイス。
  6. 第2界面(200)での浮遊ゲートの材料は、半導体基板のバンドギャップと等しいか、これより大きいバンドギャップを持つ半導体材料であることを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性メモリデバイス。
  7. 第2界面(200)での浮遊ゲートの材料は、半導体基板の電子親和力と等しいか、これより大きい電子親和力を持つ半導体材料であることを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性メモリデバイス。
  8. 第2界面(200)での浮遊ゲートの材料および半導体基板の材料は、第1層から半導体基板へのキャリア注入についてのバリアが、半導体基板から第1層へのキャリア注入についてのバリアと等しいか、これより低くなるように選ばれることを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性メモリデバイス。
  9. 第2界面(200)での浮遊ゲートの材料は、基板の半導体材料であることを特徴とする請求項8記載の不揮発性メモリデバイス。
  10. 第4界面(400)での制御ゲートの材料は、p型半導体材料であることを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性メモリデバイス。
  11. 制御ゲートおよび浮遊ゲートの重なりが浮遊ゲートおよびチャネルの重なりより大きいことを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性メモリデバイス。
  12. 第3界面は、第2界面より大きい面積を有することを特徴とする請求項11記載の不揮発性メモリデバイス。
  13. 浮遊ゲートは、T字状であることを特徴とする請求項12記載の不揮発性メモリデバイス。
  14. 前記の少なくとも1つは、異なる誘電体材料のスタックを含むことを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性メモリデバイス。
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