JP2009138182A - ポリウレタンエラストマーおよび成形品 - Google Patents

ポリウレタンエラストマーおよび成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】繰返し変形下における、機械的強度の低下および残留歪みを抑制することができ、さらには、耐黄変性および熱安定性に優れるポリウレタンエラストマーおよびその成形品を提供すること。
【解決手段】ポリウレタンエラストマーに、イソシアネート基の総モル数に対して、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンのイソシアネート基を、50モル%を超過する割合で含有し、かつ、加水分解性塩素の含有量が700ppm以下であるポリイソシアネートと、鎖伸長剤との反応により形成されるハードセグメントを含有させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリウレタンエラストマー、およびそのポリウレタンエラストマーが用いられる成形品に関する。
ポリウレタンは、弾性性能に優れるため、例えば、弾性繊維、弾性フィルムなどの各種弾性成形品として成形されている。
このような弾性成形品には、従来から、イソシアネート成分として、例えば、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略する。)などの芳香族ジイソシアネートが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、イソシアネート成分として、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネートや、イソフォロンジイソシアネートまたは1,4−シクロヘキサンジイソシアネートなどの脂環式ジイソシアネートが用いられるポリウレタンから製造される弾性繊維が提案されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照。)。
また、イソシアネート成分として、例えば、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンおよび1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの混合物が用いられるポリウレタンから製造される成形物品が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
特公昭49−22560号公報 特開2000−109534号公報 特開平11−322886号公報 特表2006−504843号公報
しかし、芳香族ジイソシアネートが用いられるポリウレタンは、その弾性性能に優れるが、時間の経過とともに黄変するという不具合がある。
また、特許文献2および特許文献3に記載の弾性繊維は、特許文献1に記載の線状ポリウレタン弾性体よりも黄変しにくいものの、その弾性性能が、特許文献1に記載の線状ポリウレタン弾性体より不十分であるという不具合がある。具体的には、繰り返して変形(伸縮)させると、残留歪みが生じ、さらには、伸長過程における機械的強度が低下するという不具合がある。
また、特許文献4に記載のポリウレタンから製造される成形物品であっても、やはり耐黄変性が不十分であり、さらには、熱安定性が不十分である。
本発明の目的は、繰返し変形下における、機械的強度の低下および残留歪みを抑制することができ、さらには、耐黄変性および熱安定性に優れるポリウレタンエラストマーおよびその成形品を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のポリウレタンエラストマーは、イソシアネート基の総モル数に対して、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンのイソシアネート基を、50モル%を超過する割合で含有し、かつ、加水分解性塩素の含有量が700ppm以下であるポリイソシアネートと、鎖伸長剤との反応により形成されるハードセグメントを含有することを特徴としている。
また、本発明のポリウレタンエラストマーでは、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンが、トランス−1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを50質量%以上含有することが好適である。
また、本発明のポリウレタンエラストマーは、さらに、スルホンアミド基を有するスルホンアミド基含有化合物を含有することが好適である。
また、本発明のポリウレタンエラストマーでは、前記スルホンアミド基含有化合物が、芳香族スルホンアミド類から選ばれる少なくとも1種であることが好適である。
また、本発明のポリウレタンエラストマーは、前記スルホンアミド基含有化合物を、1〜10000ppm含有することが好適である。
さらに、本発明の成形品は、上記ポリウレタンエラストマーが用いられていることを特徴としている。
本発明のポリウレタンエラストマーによれば、繰返し変形下における、機械的強度の低下および残留歪みを抑制することができ、さらには、耐黄変性および熱安定性を向上させることができる。そのため、本発明の成形品は、繰返し変形下においても、機械的強度の低下および残留歪みが生じにくく、さらには、耐黄変性および熱安定性に優れる。
本発明のポリウレタンエラストマーは、イソシアネート基の総モル数に対して、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンのイソシアネート基を、50モル%を超過する割合で含有し、かつ、加水分解性塩素の含有量が700ppm以下であるポリイソシアネートと、鎖伸長剤との反応により形成されるハードセグメントを含有している。
ポリウレタンエラストマーは、上記ポリイソシアネートおよび鎖伸長剤からなるハードセグメントを含んでいれば、特に制限されず、例えば、上記ポリイソシアネート、高分子量ポリオール(すなわち、マクロポリオール)および鎖伸長剤の反応により得られるポリウレタンエラストマーが挙げられる。
このポリウレタンエラストマーでは、上記ポリイソシアネートおよび高分子量ポリオールの反応により、ソフトセグメントが形成され、上記ポリイソシアネートおよび鎖伸長剤の反応により、ハードセグメントが形成される。
本発明において、ポリイソシアネートは、イソシアネート基の総モル数に対して、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンのイソシアネート基を、50モル%を超過し、好ましくは、70モル%以上、さらに好ましくは、80モル%以上、とりわけ好ましくは、90モル%の割合で含有している。最も好ましくは、100モル%含有している。
また、上記ポリイソシアネートは、その加水分解性塩素の含有量が、700ppm以下、好ましくは、500ppm以下、さらに好ましくは、300ppm以下、とりわけ好ましくは、100ppm以下である。加水分解性塩素の含有量を上記の範囲に調整するには、例えば、上記ポリイソシアネートを後述する冷熱2段法(直接法)により調製する場合においては、調製されるポリイソシアネートを精留し、精留により留出するポリイソシアネートの採取条件(例えば、採取するときの温度、圧力、還流比および留出率など)を調整すればよい。
また、加水分解性塩素の含有量は、例えば、JIS K−1556(2000)の附属書3に記載されている加水分解性塩素の試験方法に準拠して測定することができる。
1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンには、シス−1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下、シス1,4体とする。)、および、トランス−1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下、トランス1,4体とする。)の立体異性体があり、本発明では、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンは、トランス1,4体を、好ましくは、50質量%以上、さらに好ましくは、70質量%、とりわけ好ましくは、80質量%以上含有する。最も好ましくは、90質量%含有している。
1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンは、例えば、特開平7−309827号公報に記載される冷熱2段法(直接法)や造塩法、あるいは、特開2004−244349号公報や特開2003−212835号公報などに記載されるホスゲンを使用しない方法などにより、製造することができる。
また、上記ポリイソシアネートにおいて、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンと併用できるポリイソシアネートとして、例えば、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアナトエチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトエチル)シクロヘキサン、2,5−または2,6−ビス(イソシアナトメチル)ノルボルナンおよびその混合物などの脂環族ジイソシアネートが挙げられる。また、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−または2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエートなどの脂肪族ジイソシアネートが挙げられる。また、ポリウレタンエラストマーの紡糸、フィルム成形に関わる成形性を損なわない範囲で、これらポリイソシアネートのイソシアヌレート、アロファネート、ビュレット、カルボジイミド、オキサジアジントリオンおよびウレトジオン変性体を併用することもできる。
さらに、成形品の物性を損なわない範囲で、モノイソシアネートを併用することもできる。モノイソシアネートとしては、例えば、メチルイソシアネート、エチルイソシアネート、n−ヘキシルイソシアネート,シクロヘキシルイソシアネート、2−エチルヘキシルイソシアネート、フェニルイソシアネート、ベンジルイソシアネートなどが挙げられる。
1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンと併用できるポリイソシアネートとして、好ましくは、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(別名:イソフォロンジイソシアネート(IPDI))、4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、2,5−または2,6−ビス(イソシアナトメチル)ノルボルナンおよびその混合物、ヘキサメチレンジイソシアネート、ならびに上記した、これらポリイソシアネートの変性体が挙げられる。
なお、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンには、シス−1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下、シス1,3体とする。)、および、トランス−1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下、トランス1,3体とする。)の立体異性体があり、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンと併用する場合には、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンは、トランス1,3体を、好ましくは、50質量%以上、さらに好ましくは、70質量%、とりわけ好ましくは、90質量%以上含有する。
本発明において、高分子量ポリオールは、水酸基を2つ以上有する数平均分子量400以上の化合物であって、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。
高分子量ポリオールの数平均分子量(標準ポリエチレングリコールを検量線とするGPC測定による数平均分子量)は、例えば、400〜5000、好ましくは、1400〜3000、さらに好ましくは、1500〜2500であり、その水酸基価は、例えば、10〜125mgKOH/gである。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなどが挙げられる。
ポリプロピレングリコールとしては、例えば、低分子量ポリオールまたは低分子量ポリアミンを開始剤とする、主としてプロピレンオキサイドの付加重合物であって、必要によりエチレンオキサイドが併用される(つまり、プロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドのランダムおよび/またはブロック共重合体を含む。)。好ましくは、特許第3905638号公報記載のホスファゼニウム化合物を触媒とする、モノオール副生量が少ないポリオキシアルキレンポリオールなどが挙げられる。
なお、低分子量ポリオールは、水酸基を2つ以上有する数平均分子量60〜400未満の化合物であって、エチレングリコール、プロパンジオール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、アルカン(7〜22)ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−または1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびそれらの混合物、1,4−シクロヘキサンジオール、アルカン−1,2−ジオール(C17〜20)、水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオール、ビスフェノールAなどの2価アルコール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの3価アルコール、例えば、テトラメチロールメタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、D−ソルビトール、キシリトール、D−マンニトール、D−マンニットなどの水酸基を4つ以上有する多価アルコールなどが挙げられる。
また、低分子量ポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミンなどの脂肪族ジアミン、例えば、トリレンジアミンなどの芳香族ジアミンなどが挙げられる。
ポリテトラメチレンエーテルグリコールとしては、例えば、テトラヒドロフランのカチオン重合により得られる開環重合物、テトラヒドロフランの重合単位に上記した2価アルコールを共重合した非晶性(常温液状)ポリテトラメチレンエーテルグリコール、テトラヒドロフランとアルキレンオキシド(例えば、プロピレンオキシド、エチレンオキシドなど)との共重合により得られる共重合物などが挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、上記した多価アルコールと多塩基酸とを、公知の条件下、反応させて得られる重縮合物が挙げられる。
多塩基酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン酸、セバチン酸、その他の脂肪族ジカルボン酸(炭素数11〜13)、スベリン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、オクタデカン二酸、ノナデカン二酸、エイコサン二酸、メチルヘキサン二酸、シトラコン酸、水添ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トルエンジカルボン酸、ダイマー酸、ヘット酸などのカルボン酸、および、それらカルボン酸から誘導される酸無水物、酸ハライド、リシノレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などが挙げられる。
また、ポリエステルポリオールとして、例えば、上記した2価アルコールを開始剤として、例えば、ε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラクトン類を開環重合して得られる、ポリカプロラクトンポリオール、ポリバレロラクトンポリオール、さらには、それらに上記した2価アルコールを共重合したラクトン系ポリオールなどが挙げられる。
さらには、ひまし油ポリオール、あるいは、ひまし油ポリオールとポリプロピレングリコールとを反応させて得られる変性ひまし油ポリオールなどが挙げられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、上記した2価アルコールを開始剤とするエチレンカーボネートの開環重合物や、例えば、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールや1,6−ヘキサンジオールなどの2価アルコールと、開環重合物とを共重合した非晶性(常温液状)ポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。
これら高分子量ポリオールは、単独使用または2種類以上併用することができる。また、これらのうち、好ましくは、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリカーボネートポリオール、ポリエステルポリオールが挙げられ、さらに好ましくは、非晶性(常温液状)ポリテトラメチレンエーテルグリコール、非晶性(常温液状)ポリカーボネートジオール、非晶性(常温液状)ポリエステルポリオールが挙げられる。
さらに、ポリウレタンエラストマーの合成では、高分子量ポリオールとともに、上記した低分子量ポリオールを併用することができる。
本発明において、鎖伸長剤としては、例えば、上記した2価アルコール、上記した3価アルコールなどの低分子量ポリオール、例えば、モノアミン、例えば、脂環族ジアミン、脂肪族ジアミンなどのジアミンなどが挙げられる。
モノアミンとしては、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−t−ブチルアミン、ジヘキシルアミン、2−エチルヘキシルアミン、3−メトキシプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、3−(2−エチルヘキシルオキシプロピルアミン)、3−(ドデシルオキシ)プロピルアミン、モルホリンなどが挙げられる。
脂環族ジアミンとしては、例えば、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ジアミノシクロヘキサン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,3−および1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンおよびそれらの混合物、1,3−および1,4−シクロヘキサンジアミンおよびそれらの混合物などが挙げられる。
脂肪族ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヒドラジン、1,2−ジアミノエタン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノペンタンなどが挙げられる。
さらには、本発明のポリウレタンエラストマーの成形性や伸長性を損なわない範囲で、例えば、ビス−(4−アミノ−3−クロロフェニル)メタン、ジエチルトルエンジアミン、ジメチルチオトルエンジアミン、トリメチレン−ビス(4−アミノベンゼート)、4,4´−ジアミノ−3,3−ジエチル−5,5−ジメチルジフェニルメタンなどのアミン化合物が挙げられる。
これら鎖伸長剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。とりわけ、ジアミンとモノアミンを併用することにより、本発明のポリウレタンエラストマーを所望の分子量に調整することができる。これらのうち、ジアミンとして好ましくは、エチレンジアミン、ヒドラジン、1,2−ジアミノプロパン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジアミンが挙げられ、モノアミンとして好ましくは、ジ−n−ブチルアミン、ジエチルアミンが挙げられる。さらに好ましくは、ジエチルアミンとエチレンジアミンとの併用(例えば、ジエチルアミン(DEA)およびエチレンジアミン(EDA)のモル%(DEA/EDA)が、0.5/99.5〜20/80)が挙げられる。
これらの鎖伸長剤を使用して鎖伸長すれば、ポリウレタンエラストマーに含有されるハードセグメントにウレア基(−NH2−CO−NH2−)を含ませることができる。そのため、伸縮性および伸長性に優れるポリウレタンエラストマーを得ることができる。
そして、本発明のポリウレタンエラストマーは、上記各成分(すなわち、必須成分として、ポリイソシアネート、高分子量ポリオールおよび鎖伸長剤、任意成分として、低分子量ポリオール)を、例えば、ワンショット法やプレポリマー法などの公知の合成方法により、合成することができる。好ましくは、ポリウレタンエラストマーをプレポリマー法により合成する。
ワンショット法では、上記ポリイソシアネートと、それ以外のポリオール成分(高分子量ポリオールおよび鎖伸長剤、さらには、任意成分として、低分子量ポリオール)とを、ポリオール成分の活性水素基(水酸基)に対する、上記ポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(イソシアネート基/活性水素基)が、例えば、0.9〜1.1、好ましくは、0.98〜1.05となる割合で、同時に配合して反応させる。
この反応は、例えば、塊状重合法の場合、窒素雰囲気下、反応温度100〜250℃、好ましくは、130〜220℃で、反応時間0.5〜12時間、好ましくは、1〜10時間継続する。一方、溶液重合法の場合、窒素雰囲気下、反応温度30〜100℃、好ましくは、40〜90℃で、反応時間2〜10時間、好ましくは、3〜8時間継続する。
また、反応には、必要により、アミン類や有機金属化合物などの触媒や、溶媒を添加することができる。
触媒としては、好ましくは、有機金属化合物が挙げられ、そのような有機金属化合物として、例えば、酢酸錫、オクチル酸錫、オレイン酸錫、ラウリル酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジメチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウリレート、ジブチル錫ジクロリド、オクタン酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト、オクテン酸銅、ビスマス系触媒などが挙げられる。
これら触媒は、単独使用または2種類以上併用することができ、例えば、高分子量ポリオール100質量部に対して、例えば、0.0001〜0.05質量部、好ましくは、0.001〜0.03質量部添加される。
また、溶媒としては、例えば、n−ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類、例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環族炭化水素類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素類、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどのアルキルエステル類、例えば、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネートなどのグリコールエーテルエステル類、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、例えば、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、臭化メチル、ヨウ化メチレン、ジクロロエタンなどのハロゲン化脂肪族炭化水素類、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、N,N´−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホニルアミドなどの極性非プロトン類などが挙げられる。
これら溶媒は、単独使用または2種類以上併用することができ、反応系の粘度などにより、適宜の割合で配合される。
プレポリマー法では、まず、上記ポリイソシアネートと、鎖伸長剤以外のポリオール成分(すなわち、必須成分として、上記ポリイソシアネートおよび高分子量ポリオール、任意成分として、低分子量ポリオール)とを反応させて、イソシアネート基末端プレポリマーを合成し、次いで、そのイソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを反応させる。
イソシアネート基末端プレポリマーを合成するには、高分子量ポリオール、および、必要により配合される、低分子量ポリオールの活性水素基(水酸基)に対する、上記ポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(イソシアネート基/活性水素基)が、1.0を超過する割合、例えば、1.1〜3、好ましくは、1.3〜2.5、さらに好ましくは、1.3〜2となる割合で、それらを配合して反応させる。
この反応は、例えば、窒素雰囲気下、反応温度40〜130℃、好ましくは、50〜120℃で、反応時間1〜10時間、好ましくは、2〜6時間継続し、反応系において、所望のイソシアネート基含量(例えば、1〜6質量%)となった時点で反応を終了する。また、反応には、必要により、上記した触媒や溶媒を添加することができる。
次いで、イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを、イソシアネート基末端プレポリマーのイソシアネート基に対する鎖伸長剤の活性水素基(アミノ基および水酸基)の当量比(活性水素基/イソシアネート基)が、実質的に等量となる割合、例えば、0.9〜1.1、好ましくは、0.98〜1.05となる割合で配合して、鎖伸長反応させることにより、ポリウレタンエラストマーを得る。
鎖伸長反応、とりわけ、ポリアミンを鎖伸長剤として用いる鎖伸長反応では、例えば、イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを溶媒に溶解させて反応させる。これによって、イソシアネート基末端プレポリマーが鎖伸長剤によって鎖伸長されたポリウレタンエラストマーを、溶液として得ることができる。
溶媒としては、上記した溶媒が挙げられ、好ましくは、メチルエチルケトン、酢酸エチルなどのケトン類、あるいはN,N´−ジメチルアセトアミドが挙げられる。
イソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを溶媒中で反応させるには、例えば、まず、イソシアネート基末端プレポリマーに溶媒を添加して、イソシアネート基末端プレポリマーを溶解させて、プレポリマー溶液を調製する。次いで、このプレポリマー溶液に鎖伸長剤を添加して、イソシアネート基末端プレポリマーを鎖伸長する。
イソシアネート基末端プレポリマーを溶媒に溶解させるには、例えば、攪拌下、イソシアネート基末端プレポリマーに溶媒を徐々に添加する。溶媒は、イソシアネート基末端プレポリマー100質量部に対して、好ましくは180〜900質量部の割合となるように添加される。より具体的には、イソシアネート基末端プレポリマーの濃度が、例えば、10〜35質量%となるように添加する。
なお、溶解時には、イソシアネート基末端プレポリマーの温度を、例えば、50℃以下、好ましくは、40℃以下となるように、予め下げておく。
次いで、プレポリマー溶液に鎖伸長剤を、上記した割合となるように添加する。ポリアミンを鎖伸長剤として用いる場合、好ましくは、20℃以下の温度で鎖伸長剤を添加し、添加終了後は、さらに撹拌しつつ、例えば、25〜80℃にて反応を完結させる。一方、1,4−ブタンジオール、エチレングリコールなどの低分子量ポリオールを鎖伸長剤として用いる場合、好ましくは、40〜90℃の温度で鎖伸長剤を滴下し、該温度範囲で反応を完結させる。また、鎖伸長剤は、溶媒の鎖伸長剤溶液として添加することもできる。
このようにして得られるポリウレタンエラストマーは、その重量平均分子量(標準ポリスチレンを検量線とするGPC測定による重量平均分子量)が、例えば、60,000〜300,000、好ましくは、90,000〜250,000である。
また、ポリウレタンエラストマーにおいて、上記ポリイソシアネートと鎖伸長剤との反応により形成されるハードセグメント濃度は、好ましくは、2〜30質量%、さらに好ましくは、3〜20質量%、とりわけ好ましくは3〜10質量%である。
なお、ハードセグメント濃度は、例えば、各成分の配合処方(仕込)から次式により算出することができる。
[鎖伸長剤(g)+(鎖伸長剤(g)/鎖伸長剤の分子量(g/mol))×ポリイソシアネートの平均分子量(g/mol)]÷(高分子量ポリオール(g)+ポリイソシアネート(g)+鎖伸長剤(g)+任意成分(低分子量ポリオール(g))×100
また、ハードセグメント濃度は、例えば、ポリウレタンエラストマーを、固体NMRや溶液NMR測定することなどにより、実測することもできる。具体的な実測方法は、例えば、Satoshi Yamasaki et.al「Effect of aggregation structure on rheological properties of thermoplastic polyurethanes」雑誌名Polymer, 48巻, 4793〜4803ページ,2007年に記載されている。
本発明のポリウレタンエラストマーには、その目的および用途などにより、好ましくは、スルホンアミド基を有するスルホンアミド基含有化合物を含有させる。
スルホンアミド基含有化合物を含有させることにより、ポリウレタンエラストマーの熱安定性を向上させることができる。
そのため、本発明のポリウレタンエラストマーを、例えば、加熱処理(例えば、乾燥処理など)される弾性成形品、例えば、洋服、靴下などの弾性繊維に用いる場合には、そのポリウレタンエラストマーにスルホンアミド基含有化合物を含有させれば、熱安定性に優れる弾性繊維、フィルムおよびシートなどを得ることができる。
スルホンアミド基含有化合物としては、例えば、メタンスルホンアミド、N,N−ジメチルメタンスルホンアミド、N,N−ジメチルエタンスルホンアミド、N,N−ジエチルメタンスルホンアミド、N−メトキシメタンスルホンアミド、N−ドデシルメタンスルホンアミド、N−シクロヘキシル−1−ブタンスルホンアミド、2−アミノエタンスルホンアミドなどの脂肪族スルホンアミド類、例えば、ベンゼンスルホンアミド、ジメチルベンゼンスルホンアミド、スルファニルアミド、o−トルエンスルホンアミドおよびp−トルエンスルホンアミドならびにこれらの混合物、ヒドロキシナフタレンスルホンアミド、ナフタレン−1−スルホンアミド、ナフタレン−2−スルホンアミド、m−ニトロベンゼンスルホンアミド、p−クロロベンゼンスルホンアミドなどの芳香族スルホンアミド類などが挙げられる。
これらスルホンアミド基含有化合物は、単独使用または2種類以上併用することができる。また、これらのうち、好ましくは、芳香族スルホンアミド類が挙げられ、さらに好ましくは、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、およびこれらの混合物が挙げられる。
また、本発明のポリウレタンエラストマーがスルホンアミド基含有化合物を含有する場合、ポリウレタンエラストマーに対するスルホンアミド基含有化合物の含有量は、質量基準で、例えば、好ましくは、1〜10000ppmであり、さらに好ましくは、10〜8000ppmであり、とりわけ好ましくは、100〜3000ppmである。
スルホンアミド基含有化合物を、ポリウレタンエラストマーに含有させるには、特に制限されず、例えば、ポリイソシアネートやポリオール成分とともに配合してもよく、または、プレポリマー溶液に添加する。
なお、本発明のポリウレタンエラストマーには、必要に応じて、他の公知の添加剤、例えば、可塑剤、ブロッキング防止剤、耐熱安定剤、耐光安定剤、離型剤、さらには、顔料、染料、滑剤、フィラー、加水分解防止剤などを添加することができる。これら添加剤は、各成分の合成時に添加してもよく、あるいは、各成分の混合・溶解時に添加してもよく、さらには、ポリウレタンエラストマーの分離・乾燥後に添加することもできる。
これらの添加剤のうち、耐熱安定剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系安定剤、アミン系安定剤、リン系安定剤、イオウ安定剤などの安定剤が挙げられる。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、3,9−ビス(2−(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−ベンジル)イソシアネート、テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、n−オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、トリエチレングリコールビス[2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、2,2´−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4´−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールなどが挙げられる。
リン系安定剤としては、例えば、トリデシルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス2,4−ジ−t−ブチルフェニルホスファイト、テトラキス2,4−ジ−t−ブチルフェニル−4,4´−ビフェニレン−ジ−ホスファイトなどのヒドラジン類、例えば、(N−サリチロイル−N´−アルデヒドヒドラジンなど)などのホスファイト類などが挙げられる。
イオウ系安定剤としては、例えば、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジラウリル−3,3´−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3´−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3´−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)などが挙げられる。
耐光安定剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、アクリロニトリル系紫外線吸収剤、ニッケルないしコバルト錯塩系紫外線吸収剤などが挙げられ、好ましくは、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が挙げられる。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2´−カルボキシベンゾフェノン、2,2´−ジヒドロキシ−4,4´−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2,2´−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフェノン、2,2´,4,4´−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2´−ジヒドロキシ−4,4´−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−クロルベンゾフェノン、ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタンなどが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2´−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)−5−カルボン酸ブチルエステルベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジメチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−(2´−メチル−4´−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ステアリルオキシ−3´,5´−ジメチルフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5−カルボン酸フェニル)ベンゾトリアゾールエチルエステル、2−(2´−ヒドロキシ−3´−メチル−5´−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−t−ブチルフェニル)−5´−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´−t−ブチル−5´−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−シクロヘキシルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−4´,5´−ジメチルフェニル)−5−カルボン酸ベンゾトリアゾールブチルエステル、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−4´,5´−ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジメチルフェニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−4´−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メトキシフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェニル)−5−カルボン酸エステルベンゾトリアゾール、2−(2´−アセトキシ−5´−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレートなどが挙げられる。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3´−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレートなどが挙げられる。
ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2´−チオビス(4−tert−オクチルフェノレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2−2´−チオビス(4−tert−オクチルフェノレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2−2´−チオビス(4−tert−オクチルフェノレート)トリエタノールアミンニッケル(II)などが挙げられる。
ヒンダードアミン系紫外線吸収剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、2−メチル−2−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ポリ[[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[(6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル){(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、コハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの重縮合物、N,N´−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジンとの重縮合物、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンと1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸との重縮合物、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートなどが挙げられる。
そして、本発明のポリウレタンエラストマーによれば、繰返し変形下における、機械的強度の低下および残留歪みを抑制することができ、さらには、耐黄変性および熱安定性を向上させることができる。
そのため、本発明の成形品は、繰返し変形下においても、機械的強度の低下および残留歪みが生じにくく、さらには、耐黄変性および熱安定性に優れる。
よって、本発明の成形品は、弾性性能が要求される各種弾性成形品、例えば、ソックス、ストッキング、丸編、トリコット、水着、スキーズボン、作業服、煙火服、洋服、ゴルフズボン、ウエットスーツ、ブラジャー、ガードル、手袋などの各種繊維製品に使用される弾性繊維、例えば、食品包装用ラップ、透湿性フィルム、農業用フィルム、介護ベッドなどの医療用途、工業部材、土木建材、ガラスもしくはポリカーボネートなどの透明性樹脂の中間膜、携帯電話のタッチパネルなどに使用される弾性フィルム、例えば、紙おむつなどのサニタリー製品の漏れ防止用締付け材料、防水資材の締付け材料、似せ餌、造花、電気絶縁材、ワイピングクロス、コピークリーナー、ガスケットなどに有用である。
本発明のポリウレタンエラストマーを弾性繊維に用いる場合には、例えば、溶融紡糸、乾式紡糸、湿式紡糸などの公知の紡糸方法で作製することができる。
弾性繊維を溶融紡糸で作製する場合においては、溶融成形性を向上させる観点から、低分子量ポリオールを鎖伸長剤として用いる反応により得られるポリウレタンエラストマーを用いることが好ましい。また、具体的な紡糸条件としては、例えば、紡糸温度160〜230℃であり、20〜50デニールの繊維が得られる紡糸速度に調整する。そして、紡糸される弾性繊維は、例えば、カバリング糸や裸糸の状態で使用される。
一方、本発明のポリウレタンエラストマーを弾性フィルムに用いる場合には、溶媒キャスト法、あるいはTダイキャスト法、インフレーション法などの公知の方法で作製することができる。
弾性フィルムをTダイキャスト法およびインフレーション法で作製する場合において、具体的なフィルム成形条件としては、例えば、ダイ温度160〜230℃であり、20〜100μmのフィルム厚みが得られる巻取り速度に調整する。また、弾性シートを作製する場合においては、ダイのリップ幅や巻取り速度を調整する。これにより、100μmを超過する厚みの成形品(弾性シート)を得ることができる。
なお、本発明のポリウレタンエラストマーは、上記した弾性成形品に限られず、例えば、スパンボンド法やメルトブローン成形法などの方法により得る不織布の原料、塗料、ホットメルト法などの方法により得る接着剤の原料など各種用途に用いることもできる。
次に、本発明を、製造例、実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に言及がない限り、「部」および「%」は質量基準である。また、製造例などに用いられる測定方法を、以下に示す。
(ポリイソシアネートの加水分解性塩素濃度の測定)
各1,3−/1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンに含有される加水分解性塩素の濃度(以下、HCと略する。)は、JIS K−1556(2000)の附属書3に記載されている加水分解性塩素の試験方法に準拠して測定した。
製造例1(HCが異なる5種類の1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの調製)
13C−NMR測定によるトランス/シス比が93/7の1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱瓦斯化学社製)を原料として、冷熱2段ホスゲン化法を常圧下で実施した。
すなわち、フラスコに、攪拌棒、温度計、ホスゲン導入管、滴下ロートおよび冷却管を取り付けて、そのフラスコにオルトジクロロベンゼン400質量部を仕込んだ。フラスコを冷水で冷却しながら、フラスコ内の温度を10℃以下とし、ホスゲン導入管よりホスゲン280質量部を導入した。滴下ロートに1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン100質量部およびオルトジクロロベンゼン500質量部の混合液を仕込み、その混合液を、30分かけてフラスコ内に添加した。この間、フラスコ内の温度を30℃以下に維持した。添加終了後、フラスコ内は、白色スラリー状液となった。再び、ホスゲンを導入しながら反応温度を150℃まで上昇させ、150℃で5時間反応を継続させた。フラスコ内の反応液は淡褐色澄明な液体となった。
反応終了後、100〜150℃で窒素ガスを10L/時で通気し、脱ガスした。
次いで、減圧下で溶媒のオルトジクロルベンゼンを留去した後、ガラス製フラスコに、充填物(住友重機械工業株式会社製、商品名:住友/スルザーラボパッキングEX型)を4エレメント充填した蒸留管、還流比調節タイマーを装着した蒸留塔(柴田科学株式会社製、商品名:蒸留頭K型)および冷却器を装備する精留装置を用いて、138〜143℃、0.7〜1KPaの条件下、さらに還流しながら精留した。そして、精留塔から採取条件(1)〜(5)の留分を採取した。なお、以下の留出率とは、フラスコに仕込んだオルトジクロルベンゼンを留去した反応液に対する留出率を示す。
なお、採取条件(1)〜(5)は、以下の通りである。
採取条件(1):還流比10、留出率10.1%
採取条件(2):還流比10、留出率15.3%
採取条件(3):還流比1、留出率81.7%
採取条件(4):還流比1、留出率93.4%
採取条件(5):採取条件(3)および採取条件(4)の1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンをそれぞれ41および59の質量比で混合した。
これにより、HCが異なる5種類の1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下、1,4−BICと略する。)(1)〜(5)を得た。1,4−BIC(1)〜1,4−BIC(5)は、全て13C−NMR測定によるトランス/シス比が93/7であった。また、1,4−BIC(1)〜1,4−BIC(5)のHCは、以下の通りである。
1,4−BIC(1):HC:296ppm(採取条件(1))
1,4−BIC(2):HC:121ppm(採取条件(2))
1,4−BIC(3):HC:21ppm (採取条件(3))
1,4−BIC(4):HC:795ppm(採取条件(4))
1,4−BIC(5):HC:476ppm(採取条件(5))
製造例2(1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの調製)
13C−NMR測定によるシス/トランス比が74/26の1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱瓦斯化学社製)を用いた以外は、製造例1記載の方法に準拠して、ホスゲン化反応を行なった後、減圧下で溶媒のオルトジクロルベンゼンを留去した。
その後、精留して、前記した精留塔から138℃〜140℃/0.7KPaの条件下、留出率82.1%での留分を採取した。これにより、HCが159ppmの1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下、1,3−BICと略する。)(6)を得た。この1,3−BIC(6)の13C−NMR測定によるシス/トランス比は74/26であった。
実施例1(ポリウレタンエラストマー(A)の合成)
窒素雰囲気下、撹拌翼、温度計および水冷式コンデンサーを装着した反応機に、予め減圧脱水処理した、数平均分子量2000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(保土ヶ谷化学株式会社製、商品名:PTG2000SN)(以下、PTMGと略する。)86.16質量部と、PTMG中の水酸基に対する1,4−BIC(1)のイソシアネート基の当量比(イソシアネート基/水酸基)が1.48となるように、1,4−BIC(1)12.49質量部とを仕込み、80℃まで昇温した。
次いで、撹拌しながら、80℃で1時間反応させた後、触媒として、オクチル酸ビスマス(日東化成株式会社製、商品名:ネオスタンU―600)を0.002質量部添加した。
次いで、同温度にてイソシアネート基含量が1.78質量%になるまで反応させ、イソシアネート基末端ポリウレタンプレポリマー (以下、プレポリマーと略する。) (A)を得た。
次いで、プレポリマー(A)の濃度が20質量%となるように、予め、モレキュラーシーブス4Aを浸漬していたN,N´−ジメチルアセトアミド(和光純薬工業株式会社製、有機合成グレード)(以下、DMAcと略する。)を、30℃以下に温度を下げたプレポリマー(A)に添加して、プレポリマーを溶解させた。
その後、プレポリマー(A)のDMAc溶液の温度が20℃を越えないように、1.19質量部のエチレンジアミン(以下、EDAと略する。)と0.15質量部のジエチルアミン(以下、DEAと略する。)との混合アミンの1.13質量%のDMAc溶液(以下、アミン溶液と略する。)を滴下して、鎖伸長反応させた。EDAとDEAの比率は、それぞれ90.5モル%および9.5モル%であり、プレポリマー(A)のDMAc溶液中のイソシアネート基に対する、混合アミンのアミノ基の当量比は0.995である。
アミン溶液を滴下後、40℃で2時間反応させた後、50℃まで昇温し、同温度にて3時間反応させてポリウレタンエラストマー(A)のDMAc溶液を得た。
そして、ガラス板上に、厚みが100μmとなるようにポリウレタンエラストマー(A)のDMAc溶液を注ぎ、窒素雰囲気下、40℃で24時間、常圧でDMAcを留去させた。
次いで、60℃に昇温後、同温度で5時間乾燥した。さらに同温度で、7時間減圧することにより、DMAcを留去してポリウレタンエラストマーフィルム(A)を得た。
実施例2(ポリウレタンエラストマー(B)の合成)
窒素雰囲気下、撹拌翼、温度計および水冷式コンデンサーを装着した反応機に、実施例1で使用したPTMG85.79質量部と、PTMG中の水酸基に対する1,4−BIC(2)とH12MDI(7)(後述)との混合ポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(イソシアネート基/水酸基)が1.48となるように、1,4−BIC(2)11.19質量部、および4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(デグサ社製、商品名:ベスタナットH12MDI)(以下、H12MDI(7)と略する。)1.68質量部を仕込み、80℃まで昇温した。
次いで、撹拌しながら、80℃で3時間反応させた後、触媒として、オクチル酸ビスマス(日東化成株式会社製、商品名:ネオスタンU―600)を0.002質量部添加した。
次いで、同温度にてイソシアネート基含量が1.76質量%になるまで反応させ、プレポリマー(B)を得た。
次いで、プレポリマー(B)の濃度が20質量%となるように、30℃以下に温度を下げたプレポリマー(B)にDMAcを添加して、プレポリマー(B)を溶解させた。
その後、実施例1と同様の配合処方および操作にて、EDAとDEAとの混合アミンの1.13質量%のDMAc溶液(アミン溶液)をプレポリマー(B)のDMAc溶液に滴下し、鎖伸長反応させた。
これにより、ポリウレタンエラストマー(B)のDMAc溶液を得た。そして、得られたポリウレタンエラストマー(B)のDMAc溶液を用いて、実施例1のポリウレタンエラストマーフィルム(A)を作製する場合と同様の操作により、厚みが100μmのポリウレタンエラストマーフィルム(B)を作製した。
実施例3(ポリウレタンエラストマー(C)の合成)
500ppmとなるo−トルエンスルホンアミド(和光純薬工業株式会社製)を溶解した、1,4−BIC(3)を用いた以外は、実施例1と同様の配合処方および操作にて、プレポリマー(C)の調製および鎖伸長反応を行なうことにより、ポリウレタンエラストマー(C)のDMAc溶液を得た。そして、得られたポリウレタンエラストマー(C)のDMAc溶液を用いて、実施例1のポリウレタンエラストマーフィルム(A)を作製する場合と同様の操作により、厚みが100μmのポリウレタンエラストマーフィルム(C)を作製した。
実施例4(ポリウレタンエラストマー(D)の合成)
3000ppmとなるp−トルエンスルホンアミド(和光純薬工業株式会社製)を溶解した、1,4−BIC(3)を用いた以外は、実施例1と同様の配合処方および操作にて、プレポリマーの調製および鎖伸長反応を行なうことにより、ポリウレタンエラストマー(D)のDMAc溶液を得た。そして、得られたポリウレタンエラストマー(D)のDMAc溶液を用いて、実施例1のポリウレタンエラストマーフィルム(A)を作製する場合と同様の操作により、厚みが100μmのポリウレタンエラストマーフィルム(D)を作製した。
実施例5(ポリウレタンエラストマー(E)の合成)
1,4−BIC(3)を用いた以外は、実施例1と同様の配合処方および操作にて、プレポリマー(E)の調製および鎖伸長反応を行なうことにより、ポリウレタンエラストマー(E)のDMAc溶液を得た。そして、得られたポリウレタンエラストマー(E)のDMAc溶液を用いて、実施例1のポリウレタンエラストマーフィルム(A)を作製する場合と同様の操作により、厚みが100μmのポリウレタンエラストマーフィルム(E)を作製した。
実施例6(ポリウレタンエラストマー(F)の合成)
1,4−BIC(5)を用いた以外は、実施例1と同様の配合処方および操作にて、プレポリマー(F)の調製および鎖伸長反応を行なうことにより、ポリウレタンエラストマー(F)のDMAc溶液を得た。そして、得られたポリウレタンエラストマー(F)のDMAc溶液を用いて、実施例1のポリウレタンエラストマーフィルム(A)を作製する場合と同様の操作により、厚みが100μmのポリウレタンエラストマーフィルム(F)を調製した。
比較例1(ポリウレタンエラストマー(G)の合成)
イソシアネート基濃度を基準として、1,3−BIC(6)と1,4−BIC(3)とのモル比が55/45となるように、1,3−BIC(6)と1,4−BIC(3)とを混合して、混合ポリイソシアネートを得た。
次いで、窒素雰囲気下、撹拌翼、温度計および水冷式コンデンサーを装着した反応機に、実施例1で使用したPTMG86.16質量部と、PTMG中の水酸基に対する混合ポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(イソシアネート基/水酸基)が1.48となるように、混合ポリイソシアネートとを仕込んだ。
その後は、実施例1と同様の配合処方および操作にて、プレポリマー(G)の調製および鎖伸長反応を行なうことにより、ポリウレタンエラストマー(G)のDMAc溶液を得た。そして、得られたポリウレタンエラストマー(G)のDMAc溶液を用いて、実施例1のポリウレタンエラストマーフィルム(A)を作製する場合と同様の操作により、厚みが100μmのポリウレタンエラストマーフィルム(G)を作製した。
比較例2(ポリウレタンエラストマー(H)の合成)
1,3−BIC(6)を用いた以外は、実施例1と同様の配合処方および操作にて、プレポリマー(H)の調製および鎖伸長反応を行なうことにより、ポリウレタンエラストマー(H)のDMAc溶液を得た。そして、得られたポリウレタンエラストマー(H)のDMAc溶液を用いて、実施例1のポリウレタンエラストマーフィルム(A)を作製する場合と同様の操作により、厚みが100μmのポリウレタンエラストマーフィルム(H)を作製した。
比較例3(ポリウレタンエラストマー(I)の合成)
1,4−BIC(4)を用いた以外は、実施例1と同様の配合処方および操作にて、プレポリマー(I)の調製および鎖伸長反応を行なうことにより、ポリウレタンエラストマー(I)のDMAc溶液を得た。そして、得られたポリウレタンエラストマー(I)のDMAc溶液を用いて、実施例1のポリウレタンエラストマーフィルム(A)を作製する場合と同様の操作により、厚みが100μmのポリウレタンエラストマーフィルム(I)を作製した。
物性評価
各実施例および各比較例で得られたポリウレタンエラストマーフィルム(以下、各ポリウレタンエラストマーフィルムと略する。)の繰返し伸長変形後の残留歪み、繰返し伸長変形後の1000%応力、耐黄変性および耐熱性を以下の方法で測定した。結果を表1に示す。
<繰返し伸長変形後の残留歪み(単位:%)>
短冊状の各ポリウレタンエラストマーフィルムに対して、23℃、相対湿度55%の実験室内に設置した引張試験機(株式会社インテスコ製、モデル:205型)を用いて、引張試験を行なった。より具体的には、引張方向に30mmの試料長(L1)であるフィルムを、引張速度500mm/minで300%まで伸長する操作を5回繰り返した。
5回目に300%まで伸長した後、その状態で30秒間保持した。次いで、応力が検出されなくなるまで、この伸長を回復させた時の試料長(L2)を測定した。
そして、以下の式を用いて繰返し伸長変形後の残留歪みを算出した。
{(L2−L1)/L1}×100
<繰返し伸長変形後の1000%応力(単位:MPa)>
上記「繰返し伸長変形後の残留歪み」の項において試料長(L2)を測定した後、フィルムが破断するまで、引張速度500mm/minで伸長した。
そして、1000%伸長時の応力を測定することにより、繰返し伸長変形後の1000%応力を測定した。
<耐黄変性(Δb/単位:なし)>
色彩色素計(ミノルタカメラ社製、モデル:CR−200)を用いて、短冊状の各ポリウレタンエラストマーフィルムのb値(b1)を測定後、キセノン照射試験を行なった。
試験後、該フィルムのb値(b2)を測定し、キセノン照射試験前後のb値の差(Δb=|b2−b1|)を算出した。Δbが小さいほど、耐黄変性が良好と判断した。
なお、キセノン照射試験は、スーパーキセノンウエザーメーター(スガ試験機株式会社製、型式:SX75−AP)を用いて、ブラックパネル温度89℃、相対湿度50%、キセノンランプ放射照度100W/m2(照射波長300〜400nm)の条件にて、67
2時間行なった。
<耐熱性/熱処理後の歪み率(単位:%)>
短冊状の各ポリウレタンエラストマーフィルムを、100℃近くに沸騰した熱水中に2時間浸漬させた後、23℃、相対湿度55%の実験室内に24時間静置し、乾燥させた。
その後、フィルムの試料長(L3)を測定し、その両端を固定できる冶具を用いて、フィルムを100%伸長した状態(試料長=L3×2)で固定した。
次いで、伸長した状態のフィルムを、前記した100℃近い熱水中に10分間浸漬させた後、予め130℃に調整したオーブン中に、そのまま静置し、同温度で5分間乾燥させた。
次いで、フィルムが100%伸長された状態で、前記した23℃の実験室内に20時間静置した。その後、フィルムの伸長状態を開放し、フィルムの試料長(L4)を測定した。
そして、以下の式を用いて、熱処理後の歪み率を算出した。なお、熱処理後の歪み率が低いほど、耐熱性が良好と判断した。
{(L4−L3)/L3}×100
Figure 2009138182

Claims (6)

  1. イソシアネート基の総モル数に対して、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンのイソシアネート基を、50モル%を超過する割合で含有し、かつ、加水分解性塩素の含有量が700ppm以下であるポリイソシアネートと、鎖伸長剤との反応により形成されるハードセグメントを含有することを特徴とする、ポリウレタンエラストマー。
  2. 1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンが、トランス−1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを50質量%以上含有することを特徴とする、請求項1に記載のポリウレタンエラストマー。
  3. さらに、スルホンアミド基を有するスルホンアミド基含有化合物を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載のポリウレタンエラストマー。
  4. 前記スルホンアミド基含有化合物が、芳香族スルホンアミド類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項3に記載のポリウレタンエラストマー。
  5. 前記スルホンアミド基含有化合物を、1〜10000ppm含有することを特徴とする、請求項3または4に記載のポリウレタンエラストマー。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のポリウレタンエラストマーが用いられていることを特徴とする、成形品。
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